JP2015146117A - エンジニアリング装置および制御ロジック検証方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】テンプレート20および制御ロジック24を、設備の制御に用いる演算処理機能に対応する制御ブロックおよび制御ブロック間の結線状態により、当該設備に対する制御のロジックを規定する制御プログラム21と、設備の制御に用いるポイントの組合せや並び順および各ポイントを規定するポイント情報22と、制御プログラムの制御ブロックとポイントとの接続関係を示すリンク情報23とから構成する。
【選択図】 図1
Description
また、制御プログラムを作成した後、各設備機器に設定した管理用のポイントごとに予め用意されているポイントオブジェクトを選択し、制御ブロックの入出力端子と接続することにより、これら接続関係を示すリンク情報を作成する作業が必要となる。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるエンジニアリング装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるエンジニアリング装置の構成を示すブロック図である。
一般に、プラントやビル建物などの施設で用いられる制御システムでは、施設を複数の設備に分割し、設備ごとに設けたコントローラで当該設備に応じた制御プログラムを実行することにより、それぞれの設備を遠隔制御するものとなっている。
これら制御プログラムは、設備の制御に用いる各制御ブロックのブロック識別情報、これら制御ブロックの入出力端子と制御プログラム21の外部とを結ぶインターフェースとして使用する入出力パーツの入出力パーツ情報、およびこれら制御ブロックや入出力パーツの間の結線状態を示すコネクタ情報から構成されている。
ここで、これらポイント情報やリンク情報は、制御プログラムや設備の類似性に依存する部分が多く、制御プログラムと同様に、構成が類似する設備間で、ポイント情報やリンク情報の流用が可能である場合が多い。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるエンジニアリング装置10の構成について詳細に説明する。
このエンジニアリング装置10には、主な機能部として、通信I/F部11、操作入力部12、画面表示部13、パーツ情報記憶部14、設備情報記憶部15、テンプレート記憶部16、制御ロジック記憶部17、および演算処理部18が設けられている。
操作入力部12は、キーボード、マウス、タッチパネルなどの操作入力装置からなり、作業者の操作を検出して演算処理部18へ出力する機能を有している。
画面表示部13は、LCDなどの画面表示装置からなり、演算処理部18から出力された操作画面やテンプレートと制御ロジックとの差分画面などの各種情報を画面表示する機能を有している。
これらパーツ情報記憶部14、設備情報記憶部15、テンプレート記憶部16、および制御ロジック記憶部17は、ハードディスクや半導体メモリから構成されている。
演算処理部18には、主な処理部として、テンプレート作成部18A、制御ロジック作成部18B、比較検証部18C、および差分表示部18Dが設けられている。
次に、本実施の形態にかかるエンジニアリング装置10の動作について説明する。
まず、図3を参照して、本実施の形態にかかるエンジニアリング装置10のテンプレート作成動作について説明する。図3は、テンプレート作成処理を示すフロー図である。
演算処理部18は、操作入力部12で検出された作業者からのテンプレート作成要求操作に応じて、図3のテンプレート作成処理を開始する。
次に、テンプレート作成部18Aは、操作入力部12で検出した作業者による編集操作に基づいて、指定された制御ブロックをパーツ情報記憶部14から読み出して、そのシンボルを編集画面上に配置し、これら制御ブロックを編集画面上でコネクタにより結線し、得られたブロック識別情報、およびコネクタ情報をテンプレート20の制御プログラム21に登録する。
この後、テンプレート作成部18Aは、操作入力部12で検出した作業者による保存操作に応じて、制御プログラム21、ポイント情報22、およびリンク情報23からなるテンプレート20を、テンプレート記憶部16に保存する。
演算処理部18は、操作入力部12で検出された作業者からの制御ロジック作成要求操作に応じて、図4の制御ロジック作成処理を開始する。
この後、制御ロジック作成部18Bは、操作入力部12で検出した作業者による保存操作に応じて、各制御ロジック24を制御ロジック記憶部17に保存する。
演算処理部18は、操作入力部12で検出された作業者からの制御ロジック検証要求操作に応じて、図5の制御ロジック検証処理を開始する。
続いて、比較検証部18Cは、これらテンプレート20と制御ロジック24の制御情報を比較し、得られた比較結果に基づき両者の制御情報の相違部分を示す差分情報25を出力する。
これにより、作業者は、ポイント「室内温度」に関する「タイプ」と「工業単位」について、テンプレート20と制御ロジック24とで相違していることを容易に把握でき、この相違点についてのみ、当該制御ロジック24に対応する設備に特有の構成と整合するか否かを検証すればよいことがわかる。
これにより、作業者は、制御ブロック「PID」に関するパラメータ「比例帯」と「積分時間」について、テンプレート20と制御ロジック24とでパラメータ値が相違していることを容易に把握でき、この相違点についてのみ、当該制御ロジック24に対応する設備に特有の構成と整合するか否かを検証すればよいことがわかる。
これにより、作業者は、制御ブロック「ADD」、入出力パーツ「PT01」について、テンプレート20と制御ロジック24とで相違していることを容易に把握でき、この相違点についてのみ、当該制御ロジック24に対応する設備に特有の構成と整合するか否かを検証すればよいことがわかる。
このように、本実施の形態は、テンプレート20および制御ロジック24を、設備の制御に用いる演算処理機能に対応する制御ブロックおよび制御ブロック間の結線状態により、当該設備に対する制御のロジックを規定する制御プログラム21と、設備の制御に用いるポイントの組合せや並び順および各ポイントを規定するポイント情報22と、制御プログラム21の制御ブロック24とポイントとの接続関係を示すリンク情報23とから構成するようにしたものである。
このため、設備ごとに制御プログラム21、ポイント情報22、リンク情報23を作成する際、従来では必要であった制御プログラム21とポイント情報22とを結び付けるための手作業を省くことができる。したがって、各設備で使用する制御プログラム21、ポイント情報22、リンク情報23の作成時における作業効率を大幅に改善することが可能となる。
さらに、制御ロジック24とその元となるテンプレート20を比較するだけで、制御プログラム21やポイント情報22の違いだけでなく、これら制御プログラム21とポイント情報22との接続関係の違いについても、一括して確認することが可能となる。
これにより、テンプレート20と制御ロジック24を構成するそれぞれの制御情報のうち、同一部分については自動検証され、制御ロジック24のうち設備に依存して一部修正した相違部分については、比較結果として得られた差分が画面表示される。
次に、図10を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるエンジニアリング装置10について説明する。図10は、第2の実施の形態にかかる制御ロジック検証処理を示すフロー図である。
ここで、設備が構成の類似性においてグループ化できる場合、それぞれの構成に準じて制御ロジック24もグループ化できる。例えば、ビル建物の居室フロアーは、他のフロアーでも構成が類似している場合が多い。したがって、制御ロジック24を検証する場合、テンプレート20と比較するよりも当該グループ内の基準とする基準制御ロジック24Sと比較したほうが相違部分も少なく、結果として作業者が検証すべき項目数も削減できる。
差分表示部18Dは、比較検証部18Cでの比較により得られた制御ロジック24と基準制御ロジック24Sとの差分を画面表示する機能を有している。
続いて、比較検証部18Cは、これら制御ロジック24と基準制御ロジック24Sの制御情報を比較し、得られた比較結果に基づき両者の制御情報の相違部分を示す差分情報25を出力する。
これにより、制御ロジック24と基準制御ロジック24Sを構成するそれぞれ制御情報のうち、同一部分については自動検証され、制御ロジック24のうち設備に依存して一部修正した相違部分については、比較結果として得られた差分が画面表示される。
次に、図11を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるエンジニアリング装置10について説明する。図11は、第3の実施の形態にかかる制御ロジック検証処理を示すフロー図である。
ここで、制御ロジック24によっては、元となるテンプレート20が異なるものの設備の構成が類似している場合があり、このような場合には、テンプレート20に関係なく、設備の構成の類似性に準じて制御ロジック24もグループ化できる。したがって、制御ロジック24を検証する場合、同一のテンプレート20から作成した基準制御ロジック24Sと比較するよりも当該グループ内の基準とする基準制御ロジック24Pと比較したほうが相違部分も少なく、結果として作業者が検証すべき項目数も削減できる。
差分表示部18Dは、比較検証部18Cでの比較により得られた制御ロジック24と基準制御ロジック24Pとの差分を画面表示する機能を有している。
続いて、比較検証部18Cは、これら制御ロジック24と基準制御ロジック24Pの制御情報を比較し、得られた比較結果に基づき両者の制御情報の相違部分を示す差分情報25を出力する。
これにより、制御ロジック24と基準制御ロジック24Pを構成するそれぞれの制御情報のうち、同一部分については自動検証され、制御ロジック24のうち設備に依存して一部修正した相違部分については、比較結果として得られた差分が画面表示される。
次に、図12および図13を参照して、本発明の第4の実施の形態にかかるエンジニアリング装置10について説明する。図12は、第4の実施の形態にかかるインスタンスの構成を示す説明図である。図13は、第4の実施の形態にかかるテンプレートとインスタンスの関係を示す説明図である。
インスタンスの生成方法は、テンプレート20と全く同じものを複製して生成する方式がある。本実施の形態では、このようなテンプレート20の完全な複製を行うのではなく、制御ロジック24のうちテンプレート20と同じ部分については、インスタンス30にそのまま複製して取り込むのではなく、インスタンス30からテンプレート20を部分的に参照するようにしたものである。
図12に示すように、インスタンス30は、元のテンプレート20に対する参照関係を示す参照データ30Aと、インスタンス30独自の仕様によりテンプレート20から変更した内容を示す差分データ30Bとから構成されている。したがって、実際にコントローラで設備を制御する際に用いる制御ロジックは、インスタンス30の参照データ30Aで指定されたテンプレート20全体のデータに、インスタンス30独自の差分データ30Bにより修正を適用することにより生成される。
テンプレート20とインスタンス30にロジック上の差異がない場合でも、基本的な差分としてポイントのアドレスからなる最低限の差分が発生する。これは、各インスタンス30の適用先コントローラが異なり、その物理アドレスも異なるため、対応するI/Oのアドレスも異なるからである。
図13の例では、インスタンス30のポイント情報32において、「ポイント:1」、「ポイント:2」はテンプレート20から修正点はないが、物理アドレスの設定があるため、その部分だけが追加となっており、この追加内容(図13の太線部)がインスタンス30のポイント情報32に関する差分として差分データ30Bに登録されている。
図13の例では、インスタンス30独自の機能追加として、テンプレート20に季節切替とバルブ変更とが追加されている。
次に、同じくリンク情報33に「ポイント:4」と「ファンクションブロック:SEL」の「入力端子S」との対応付けが編集操作により追加される。
これら追加内容(図13の太線部)がポイント情報32およびリンク情報33の差分として差分データ30Bにそれぞれ格納される。
テンプレート20の制御プログラム21、ポイント情報22、リンク情報23の何れかに変更が生じた場合、次のようにしてテンプレート20の修正をそのテンプレートから生成した既存のインスタンス30に反映させる。
まず、修正したテンプレート20のインスタンス管理テーブル20Tを検索して各インスタンス30を特定し、これらインスタンス30の各差分データ30Bをチェックする。
ここで、両者が一致する場合には、修正内容がテンプレート20側とインスタンス30側とで重複するため、一致した修正内容を当該インスタンス30の差分データ30Bから削除する。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (6)
- 対象施設の制御システムで使用する制御ロジックの作成・検証を支援するエンジニアリング装置であって、
前記対象施設に設けた複数の設備で使用される制御ロジックの代表となる制御ロジックをテンプレートとして記憶するテンプレート記憶部と、
前記テンプレート記憶部に記憶されているテンプレートを元にして作成した制御ロジックを記憶する制御ロジック記憶部と、
作業者の操作に基づいて、前記テンプレート記憶部から読み出した前記テンプレートの複製さらには一部修正を行うことにより、前記各設備で使用する制御ロジックを作成し、これら制御ロジックを前記制御ロジック記憶部に保存する制御ロジック作成部とを備え、
前記テンプレートおよび前記制御ロジックは、設備の制御に用いる演算処理機能に対応する制御ブロックおよび制御ブロック間の結線状態により、当該設備に対する制御のロジックを規定する制御プログラムと、設備の制御に用いるポイントの組合せや並び順および各ポイントを規定するポイント情報と、前記制御プログラムの制御ブロックと前記ポイントとの接続関係を示すリンク情報とからなる
ことを特徴とするエンジニアリング装置。 - 請求項1に記載のエンジニアリング装置において、
前記制御ロジック記憶部から選択した検証対象となる制御ロジックと、当該制御ロジックの作成に用いられたテンプレートとを比較する比較検証部と、
前記比較検証部での比較により得られた前記制御ロジックと前記テンプレートとの差分を画面表示する差分表示部と
をさらに備えることを特徴とするエンジニアリング装置。 - 請求項2に記載のエンジニアリング装置において、
前記比較検証部は、前記制御ロジック記憶部から選択した検証対象となる制御ロジックと、前記テンプレートに代えて、当該テンプレートから作成された制御ロジックのうち当該制御ロジック以外の基準とする基準制御ロジックとを比較し、
前記差分表示部は、前記比較検証部での比較により得られた前記制御ロジックと前記基準制御ロジックとの差分を画面表示する
ことを特徴とするエンジニアリング装置。 - 請求項2に記載のエンジニアリング装置において、
前記比較検証部は、前記制御ロジック記憶部から選択した検証対象となる制御ロジックと、前記テンプレートに代えて、当該テンプレートとは異なる他のテンプレートから作成された基準となる基準制御ロジックとを比較し、
前記差分表示部は、前記比較検証部での比較結果から得られた前記制御ロジックと前記基準制御ロジックとの差分を画面表示する
ことを特徴とするエンジニアリング装置。 - 請求項2〜請求項4のいずれか1つに記載のエンジニアリング装置において、
前記比較検証部は、前記比較の際に両者に関する、制御プログラム、ポイント情報、およびリンク情報をそれぞれ比較する
ことを特徴とするエンジニアリング装置。 - 対象施設の制御システムで使用する制御ロジックの作成・検証を支援するエンジニアリング装置で用いられる制御ロジック検証方法であって、
テンプレート記憶部が、前記対象施設に設けた複数の設備で使用される制御ロジックの代表となる制御ロジックをテンプレートとして記憶するテンプレート記憶ステップと、
制御ロジック記憶部が、前記テンプレート記憶部に記憶されているテンプレートを元にして作成した制御ロジックを記憶する制御ロジック記憶ステップと、
制御ロジック作成部が、作業者の操作に基づいて、前記テンプレート記憶部から読み出した前記テンプレートの複製さらには一部修正を行うことにより、前記各設備で使用する制御ロジックを作成し、これら制御ロジックを前記制御ロジック記憶部に保存する制御ロジック作成ステップと備え、
前記テンプレートおよび前記制御ロジックが、設備の制御に用いる演算処理機能に対応する制御ブロックおよび制御ブロック間の結線状態により、当該設備に対する制御のロジックを規定する制御プログラムと、設備の制御に用いるポイントの組合せや並び順および各ポイントを規定するポイント情報と、前記制御プログラムの制御ブロックと前記ポイントとの接続関係を示すリンク情報とからなる
ことを特徴とする制御ロジック検証方法。
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