JP2015145812A - ガスセンサ及びガス監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力が少ないガスセンサ及びそのガスセンサを用いたガス監視システムを提供する。
【解決手段】ガスセンサ30は、第1の電極41と、エアーが通流する空間を挟んで第1の電極41に対向する第2の電極37a〜37dと、第1の電極41又は第2の電極37a〜37dの面上に設けられてエアー中に含まれる被検知ガスを吸着する感応膜38と、第2の電極37a〜37dの電圧をそれぞれ入力とする相補型半導体装置34a〜34dと、それらの相補型半導体装置34a〜34dにそれぞれ対応して配置されたエレクトレット42a〜42dとを有する。エレクトレット42a〜42dは固定電荷量が相互に異なり、それらのエレクトレット42a〜42dにより相補型半導体装置34a〜34dの見かけ上のしきい値をそれぞれ異なるものとしている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ガスセンサ及びガス監視システムに関する。
近年、各所にガスセンサを配置して、それらのガスセンサから取得されるガスの種類や濃度の情報をネットワークを介して中央に集約し、各所の雰囲気中に含まれるガスの種類や濃度を長期間にわたって観測することが検討されている。
一方、熱、光又は振動などの環境中に存在する微弱なエネルギーを電気エネルギーに変換して利用するエネルギーハーベスト技術が開発されている。そこで、ガスセンサの駆動電源として、エネルギーハーベスト技術により取得した電気エネルギーを使用することが提案されている。
特開2012−70120号公報 特開2008−161036号公報
消費電力が少ないガスセンサ及びそのガスセンサを用いたガス監視システムを提供することを目的とする。
開示の技術の一観点によれば、第1の電極と、エアーが通流する空間を挟んで前記第1の電極に対向する複数の第2の電極と、前記第1の電極又は前記第2の電極の面上に設けられて前記エアー中に含まれる被検知ガスを吸着する感応膜と、前記複数の第2の電極の電圧をそれぞれ入力とする複数の相補型半導体装置と、前記複数の相補型半導体装置にそれぞれ対応して配置された複数のエレクトレットとを有するガスセンサが提供される。
開示の技術の他の一観点によれば、ガスセンサと、環境中に存在する非電気エネルギーを電気エネルギーに変換する環境発電素子と、前記環境発電素子から出力される電力により駆動して前記ガスセンサから出力される信号を処理する電子回路部と、前記電子回路部から出力される情報を収集する情報センターとを有し、前記ガスセンサが、第1の電極と、エアーが通流する空間を挟んで前記第1の電極に対向する複数の第2の電極と、前記第1の電極又は前記第2の電極の面上に設けられて前記エアー中に含まれる被検知ガスを吸着する感応膜と、前記複数の第2の電極の電圧をそれぞれ入力とする複数の相補型半導体装置と、前記複数の相補型半導体装置にそれぞれ対応して配置された複数のエレクトレットとを有するガス監視システムが提供される。
上記一観点に係るガスセンサは、被検知ガスの濃度にかかわらず、消費電力が極めて少ない。また、上記一観点に係るガス監視システムによれば、少ない電力でガスセンサを駆動できるので、ガスセンサの設置が容易である。
図1は、ガスセンサの一例を示す断面図である。 図2は、図1に示すガスセンサの等価回路図である。 図3は、電圧Vsenseとトランジスタに流れる電流Idとの関係を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係るガスセンサの構造を示す模式断面図である。 図5は、図4に示すガスセンサの等価回路図である。 図6は、図5から一部を抽出した図である。 図7は、CMOSの電気特性を示す図(その1)である。 図8は、CMOSの電気特性を示す図(その2)である。 図9は、4個のCMOSの電気特性を併せて示す図である。 図10は、第1の実施形態に係るガスセンサの製造方法を示す模式断面図(その1)である。 図11は、第1の実施形態に係るガスセンサの製造方法を示す模式断面図(その2)である。 図12は、第1の実施形態に係るガスセンサの製造方法を示す模式断面図(その3)である。 図13は、第1の実施形態に係るガスセンサの変形例を示す模式断面図である。 図14は、第2の実施形態に係るガスセンサの構造を示す模式断面図である。 図15は、実施形態に係るガス監視システムの一例を示す模式図である。 図16は、ガスセンサモジュールの構成を示すブロック図である。
以下、実施形態について説明する前に、実施形態の理解を容易にするための予備的事項について説明する。
図1は、ガスセンサの一例を示す断面図である。
この図1に示すガスセンサ10はシリコン基板11を用いて形成されており、センサ部12と、電子回路部13とを有する。また、センサ部12は、ガード電極21と、下部電極22と、ガードリング23と、上部電極24と、感応膜25とを有する。
ガード電極21はシリコン基板11の表面に不純物を導入して形成されている。このガード電極21の上には比較的薄い絶縁膜16aが形成されており、絶縁膜16aの上には下部電極22とガードリング23とが形成されている。ガードリング23はガード電極21の縁部に沿って環状に配置されており、下部電極22はガード電極21の内側にガードリング21から一定の間隔をおいて配置されている。
ガードリング23の外側には比較的厚い絶縁膜16bが形成されており、この絶縁膜16bに縁部が支えられるようにして上部電極24が配置されている。感応膜25は上部電極24の下側の面に配置されており、感応膜25と下部電極22との間にはエアーが通流する空間(エアーギャップ)が設けられている。
感応膜25は、検出対象のガス(以下、「被検知ガス」という)に応じたものが使用される。例えばH2(水素)を検出する場合にはPd(パラジウム)膜が使用され、CO2(二酸化炭素)を検出する場合にはSnO2(酸化スズ)膜が使用される。感応膜25が被検知ガスを吸着すると、上部電極24の電位が変化する。
なお、感応膜25に被検知ガスが吸着される現象と感応膜25に吸着された被検知ガスが離脱(脱着)する現象とが同時に起こり、感応膜25に吸着される被検知ガスの量と感応膜25から離脱する被検知ガスの量とは平衡状態になる。感応膜25に吸着している被検知ガスの量は、感応膜25と下部電極22との間の空間に存在する被検知ガスの濃度に関係する。
電子回路部13は、CCFET(Capacitively Controlled Field Effect Transistor)と呼ばれるトランジスタ26を含んで構成されている。図1中の符号27,28a,28bは、それぞれトランジスタ26のゲート、ソース及びドレインを示している。ゲート27はシリコン基板11の上方に形成された配線(図示せず)を介して下部電極22と電気的に接続されており、ソース28aはシリコン基板11の上方に形成された他の配線(図示せず)を介して上部電極24と電気的に接続されている。
図2は、図1に示すガスセンサ10の等価回路図である。図2中のVsenseは上部電極24の電圧を示しており、この電圧Vsenseは前述したように感応膜25に吸着している被検知ガスの量に応じて変化する。また、図2中のCairgapは下部電極22と上部電極24との間の容量を示している。この容量Cairgapの一方の電極となる下部電極22は、前述したようにトランジスタ26のゲート27に接続されている。
図2に示すように、トランジスタ26のソース−ドレイン間には電源17から所定の電圧Vdが印加される。また、トランジスタ26のゲート電圧は上部電極24の電圧Vsense、すなわち感応膜25に吸着している被検知ガスの量に応じて変化する。そして、トランジスタ26のソース−ドレイン間には、ゲート電圧に応じた電流が流れる。このソース−ドレイン間に流れる電流を電流計18で検出することにより、上部電極24と下部電極22との間に供給されたエアー内の被検知ガスの濃度を知ることができる。
図3は、横軸に電圧Vsenseをとり、縦軸(対数目盛)にトランジスタ26に流れる電流(ドレイン電流)Idをとって、両者の関係を示す図である。
この図3からわかるように、被検知ガスの濃度が高くなって上部電極24の電圧Vsenseが高くなると、トランジスタ26には大きな電流が流れる。例えば上部電極24の電圧Vsenseが300mVの場合、ガスセンサ10の消費電力は100μW程度となる。
前述したように、ガスセンサの電源としてエネルギーハーベスト技術により取得した電力を使用することが検討されているが、そのためにはガスセンサの消費電力は例えば1μW以下にすることが望まれる。
以下の実施形態では、消費電力が少ないガスセンサについて説明する。
(第1の実施形態)
図4は、第1の実施形態に係るガスセンサ30の構造を示す模式断面図である。
図4に示すように、半導体基板31には、複数(図4の例では4個)の相補型半導体装置(Complementary Metal-Oxide Semiconductor:以下、「CMOS」という)34a,34b,34c,34dが形成されている。
各CMOS34a,34b,34c,34dは、いずれもp型MOSトランジスタ32及びn型MOSトランジスタ33により構成されている。これらのトランジスタ32,33は、半導体基板31の上に形成された絶縁膜35により覆われている。
なお、図4中の符号32a,33aはそれぞれトランジスタ32,33のソース、符号32b,33bはそれぞれトランジスタ32,33のドレイン、符号32c,33cはそれぞれトランジスタ32,33のゲートである。
絶縁膜35の上部には、下部電極37a,37b,37c,37dと、接続用電極37eとが形成されている。下部電極37aは、コンタクトビア36aを介してCMOS34aのp型MOSトランジスタ32及びn型MOSトランジスタ33のゲート32c,33cに電気的に接続されている。
これと同様に、下部電極37b,37c,37dは、コンタクトビア36aを介してCMOS34b,34c,34dのp型MOSトランジスタ32及びn型MOSトランジスタ33のゲート32c,33cにそれぞれ電気的に接続されている。
各下部電極37a,37b,37c,37dの上には、それぞれ感応膜38が形成されている。感応膜38の材料は被検知ガスの種類に応じて適宜選択される。感応膜38の材料として、例えばPd(パラジウム)、Pt(白金)及びIr(イリジウム)等の触媒金属、SnO2(酸化スズ)、ZnO(酸化亜鉛)及びIn23(酸化インジウム)等の酸化物半導体材料、又はグラフェン、フタロシアニン及びピセン(picene)等の有機材料を使用することができる。
半導体基板31の上方には、その下側の面に上部電極41が設けられた支持基板40がが配置されている。支持基板40は、接続用電極37e上に形成された導電ポスト39により支持されている。
上部電極38と下部電極36a,36b,36c,36dとの間には、エアーが通流する空間(エアーギャップ)が設けられている。また、上部電極41は、導電ポスト39、接続用電極37e及びコンタクトビア36bを介して、CMOS34a,34b,34c,34dの各n型MOSトランジスタ33のソース33aに電気的に接続されている。
上部電極38の下面には、各下部電極36a,36b,36c,36dに対向して配置されたエレクトレット42a,42b,42c,42dが設けられている。エレクトレット42a,42b,42c,42dは、その表面又は内部に半永久的な電荷(固定電荷)をもつ誘電体の膜である。
本実施形態では、各エレクトレット42a,42b,42c,42dの固定電荷量が相互に異なる。ここでは、エレクトレット42a,42b,42c,42dの順に固定電荷量が増加しているものとする。
図5は、図4に示すガスセンサ30の等価回路図である。この図5に示すように、本実施形態に係るガスセンサ30は、複数(この例では4個)のガス検出部51a,51b,51c,51dを検出回路50に接続した構造を有する。
図6は、図5からガス検出部51aの等価回路のみを抽出した図である。
図6中のVelectretは、エレクトレット42aによる電圧である。また、図6中のVsenseは下部電極37aの電圧を示しており、この電圧Vsenseは前述したように感応膜38に吸着している被検知ガスの量に応じて変化する。更に、図6中のCairgapは、下部電極37aと上部電極41との間の容量を示している。この容量Cairgapの一方の電極となる下部電極37aは、CMOS34aを構成するp型MOSトランジスタ32及びn型MOSトランジスタ33のゲート32c,33cに接続されている。
p型MOSトランジスタ32のソースとn型MOSトランジスタ33のソースとの間には、電源52から所定の電圧が印加される。また、CMOS34aの出力Vout、すなわちp型MOSトランジスタ32及びn型MOSトランジスタ33のドレインは、検出回路50に接続されている。
他のガス検出部51b,51c,51dの等価回路もガス検出部51aと同様であるので、ここではその説明は省略する。
図7は、横軸に電圧Vsenseをとり、縦軸にCMOS34aの出力Voutをとって、CMOS34aの電気特性を示す図である。
被検知ガスを吸着することにより感応膜38に発生する電圧は、最大で500mV程度である。一方、CMOS34aをしきい値電圧近傍の感度の高い領域で動作させると、入力信号のダイナミックレンジが60mV程度と極めて狭い。このため、感応膜38aで発生する電圧により、CMOS34aの出力Voutは“L”レベル、“H”レベル、及びそれらの中間のレベルとなる。
CMOS34a,34b,34c,34dのしきい値電圧は同一であるが、本実施形態ではエレクトレット42a,42b,42c,42dの固定電荷量を変化させることで、CMOS34a,34b,34c,34dの見かけ上のしきい値電圧を変化させている。
図8は、横軸に電圧Vsenseをとり、縦軸にCMOS34aに流れる電流Idをとって、CMOS34aの電気特性を示す図である。
この図8に示すように、ゲート電圧がしきい値電圧よりも低いときには、p型トランジスタがオン、n型トランジスタがオフになる。また、ゲート電圧がしきい値電圧を超えると、p型トランジスタがオフ、n型トランジスタがオンになる。
p型トランジスタ及びn型トランジスタのいずれか一方がオフのときには、CMOS34aに流れる電流は10nA程度と極めて少ない。CMOS34aの出力が“L”レベルと“H”レベルとの中間のレベルになる極めて狭い電圧範囲ではそれよりも多くの電流が流れるが、その場合もCMOS34aに流れる電流は最大で100nA程度である。
図9は、CMOS34a,34b,34c,34dの電気特性を併せて示す図である。この図9のように、本実施形態に係るガスセンサ30では、CMOS34a,34b,34c,34dの見かけ上のしきい値電圧が相互に異なる。このため、被検知ガスの濃度が十分に低いときにはCMOS34a,34b,34c,34dの出力はいずれも“L”レベルとなり、被検知ガスの濃度が高くなるのに伴ってCMOS34a,34b,34c,34dの出力は順番に“H”レベルになる。
従って、検出回路50(図5参照)により、出力が“L”レベルのCMOSと“H”レベルのCMOSとを判別することにより、被検知ガスの濃度を知ることができる。
この場合、各CMOS38a,38b,38c,38dに流れる電流は、前述したように最大で100nA程度であり、そのときの消費電力は100nW程度である。このため、本実施形態に係るガスセンサ30は、エネルギーハーベスト技術で取得できる電気エネルギーで十分に駆動可能である。
なお、本実施形態では上部電極41側にエレクトレット42a〜42dを配置しているが、下部電極37a〜37d側にエレクトレット42a〜42dを配置してもよい。また、本実施形態では下部電極37a〜37d側に感応膜38を配置しているが、上部電極41側に感応膜38を配置してもよい。
以下、本実施形態に係るガスセンサ30の製造方法について、図10〜図12を参照して説明する。
まず、図10(a)に示すように、シリコンよりなる半導体基板31を用意する。そして、この半導体基板31の上側に、公知の方法によりCMOS34a〜34dとなるp型MOSトランジスタ32及びn型MOSトランジスタ33を形成する。
その後、半導体基板31上に絶縁膜35aを形成し、この絶縁膜35aによりp型MOSトランジスタ32及びn型MOSトランジスタ33を覆う。絶縁膜35aは、例えばシリコン酸化物により形成する。
次に、フォトリソグラフィ法を使用して、絶縁膜35aの上面からp型MOSトランジスタ32及びn型MOSトランジスタ33のゲート32c,33cに到達するコンタクトホールと、n型MOSトランジスタ33のソースに到達するコンタクトホールとを形成する。そして、それらのコンタクトホール内にW(タングステン)等の導電材料を埋め込んで、コンタクトビア36a,36bを形成する。
次に、図10(b)に示すように、絶縁膜35aの上に絶縁膜35bを形成し、フォトリソグラフィ法を使用して絶縁膜35bに所定の大きさの溝を形成する。絶縁膜35bも、例えばシリコン酸化物により形成する。
その後、絶縁膜35bの上にCu(銅)を堆積して溝内にCuを埋め込んだ後、絶縁膜35b上のCuを研磨により除去して、溝内のみにCuを残存させる。研磨後に各溝内に残存したCuにより、下部電極37a〜37d及び接続用電極37eが形成される。なお、図4及び以下の説明では、絶縁膜35a,35bを合わせて、絶縁膜35としている。
次に、図11に示すように、下部電極37a〜37dの上に感応膜38を形成する。感応膜38の形成方法は感応膜材料に応じて適宜選択すればよく、例えばリフトオフ法又はフォトリソグラフィ法等を使用して形成することができる。リフトオフ法により感応膜38を形成する場合は、半導体基板31の上側に所定の開口部が設けられたマスク(図示せず)を配置し、スパッタ法等により下部電極37a〜37dの上に感応膜材料を所望の厚さまで堆積させればよい。
前述したように、感応膜材料として、Pd(パラジウム)、Pt(白金)及びIr(イリジウム)等の触媒金属、SnO2(酸化スズ)、ZnO(酸化亜鉛)及びIn23(酸化インジウム)等の酸化物半導体材料、又はグラフェン、フタロシアニン及びピセン(picene)等の有機材料を使用することができる。
一方、図12(a)に示すように、支持基板40としてシリコン基板を用意し、この支持基板40の一方の面(図12(a)では上側の面)上に、上部電極41としてAu(金)等の導電膜を形成する。その後、上部電極41の上に、エレクトレット42a〜42dとなる誘電体膜42を、例えばポリエチレン、PET(Polyethylene Terephthalate)又はアモルファスフッ素樹脂等により形成する。
次に、図12(b)に示すように、金属マスク55を使用して、所定の誘電体膜42をコロナ放電に曝すことで誘電体膜42に電荷を注入し、エレクトレット42a〜42dを形成する。このとき、誘電体膜42毎にコロナ放電に曝す時間を変えることで、固定電荷量が相互に異なるエレクトレット42a〜42dが得られる。
なお、本実施形態ではコロナ放電によりエレクトレット42a〜42dを形成しているが、エレクトレット42a〜42dの形成方法はこれに限定されない。
次いで、図4のように、半導体基板31の接続用電極37e上に、例えばはんだ等により導電ポスト39を形成し、上部電極41及びエレクトレット42a〜42dが設けられた支持基板40を半導体基板31上にフリップチップ接続する。このようにして、本実施形態に係るガスセンサ30が完成する。
(変形例)
図13は、第1の実施形態に係るガスセンサの変形例を示す模式断面図である。図13において、図4と同一物には同一符号を付して、重複する部分の説明は省略する。
図13に示すガスセンサ30aでは、半導体基板31の裏面側に、ヒータ65を設けている。このヒータ65に通電して感応膜38を加熱することにより、感応膜38への被検知ガスの吸着及び離脱を円滑に行うことができる。
(第2の実施形態)
図14は、第2の実施形態に係るガスセンサ30bの構造を示す模式断面図である。なお、図13において、図4と同一物には同一符号を付して、重複する部分の説明を省略する。
本実施形態においては、支持基板40の下面側、すなわちエレクトレット61a〜61dが配置されている面側に段差が設けられている。そして、これらの段差により、下部電極37aとエレクトレット61aとの間、下部電極37bとエレクトレット61bとの間、下部電極37cとエレクトレット61cとの間、及び下部電極37dとエレクトレット61dとの間の間隔がそれぞれ異なる。なお、エレクトレット61a〜61dの固定電荷量は同一である。
このように、本実施形態では、固定電荷量が同一のエレクトレット61a〜61dを使用し、下部電極37a〜37dとエレクトレット61a〜61dとの間の距離を異ならせることにより、CMOS34a〜34dの見かけ上のしきい値を変化させている。
本実施形態に係るガスセンサ30bも、第1の実施形態のガスセンサ30aと同様に消費電力が極めて少なく、エネルギーハーベスト技術で取得できる電気エネルギーで十分に駆動可能である。
(ガス監視システム)
図15は、実施形態に係るガス監視システムの一例を示す模式図である。また、図16は、ガスセンサモジュールの構成を示すブロック図である。
図16に示すように、ガスセンサモジュール70は、ガスセンサ71と、環境発電素子72と、電子回路部73とを一体化して形成されている。
ガスセンサ71として、第1の実施形態で説明したガスセンサ30,30aを使用してもよく、第2の実施形態で説明したガスセンサ30bを使用してもよい。
環境発電素子72は、熱、光又は振動等の環境中に存在する非電気エネルギーを電気エネルギーに変換する素子である。ここでは、環境発電素子72として太陽電池を使用するものとするが、環境発電素子72として、熱又は振動等により電力を発生する発電素子を使用してもよい。
電子回路部73には環境発電素子72で発生した電力を蓄積する蓄電素子75を有する。蓄電素子75として、リチウムイオン二次電池又はキャパシタ等を使用することができる。ガスセンサモジュール70は、この蓄電素子75に蓄積された電力により駆動する。
また、電子回路部73には、ZigBee又はBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信により受信装置81(図15参照)との間で通信を行う通信部76を備えている。そして、電子回路部73は、ガスセンサ71から取得した被検知ガスの種類及び濃度等の情報を、通信部76を介して受信装置81に送信する。
受信装置81は、ガスセンサモジュール70から取得した情報を、図15に示すようにインターネット等の回線82を介して情報センター83に送信する。情報センター83では、各地に配置されたガスセンサモジュール70から被検知ガスの情報を収集して集中管理し、必要に応じて警報等を発生する。
上述したガス監視システムでは、環境発電素子72で発生した電力によりガスセンサモジュール70を駆動するので、電力供給線の敷設が不要である。また、上述したガス監視システムでは、ガスセンサモジュール70と受信装置81との間も無線で接続するので、それらの間の信号線の敷設も不要である。そのため、ガスセンサモジュール70の設置が容易であるとともに、メンテナンスも容易である。
以上の諸実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)第1の電極と、
エアーが通流する空間を挟んで前記第1の電極に対向する複数の第2の電極と、
前記第1の電極又は前記第2の電極の面上に設けられて前記エアー中に含まれる被検知ガスを吸着する感応膜と、
前記複数の第2の電極の電圧をそれぞれ入力とする複数の相補型半導体装置と、
前記複数の相補型半導体装置にそれぞれ対応して配置された複数のエレクトレットと
を有することを特徴とするガスセンサ。
(付記2)前記相補型半導体装置は、一対のp型MOSトランジスタ及びn型MOSトランジスタにより構成されていることを特徴とする付記1に記載のガスセンサ。
(付記3)前記感応膜が、Pd、Pt、Ir、SnO2、ZnO、In23、グラフェン、フタロシアニン及びピセンのいずれかにより形成されていることを特徴とする付記1に記載のガスセンサ。
(付記4)前記複数のエレクトレットの固定電荷量が相互に異なることを特徴とする付記1に記載のガスセンサ。
(付記5)前記エレクトレットと前記第2の電極との間の間隔が、前記第2の電極毎に異なることを特徴とする付記1に記載のガスセンサ。
(付記6)更に、前記感応膜を加熱するヒータが設けられていることを特徴とする付記1に記載のガスセンサ。
(付記7)エアーが通流する空間を挟んで配置された第1の電極及び第2の電極と、
前記第1の電極及び前記第2の電極のうちのいずれか一方の電極の面上に設けられて前記エアー中に含まれる被検知ガスを吸着する感応膜と、
前記第1の電極及び前記第2の電極のうちのいずれか一方の電極又は他方の電極の電圧を入力とする相補型半導体装置と、
前記第1の電極及び前記第2の電極のうちのいずれか一方の電極側又は他方の電極側に設けられたエレクトレットと
を有することを特徴とするガスセンサ。
(付記8)ガスセンサと、
環境中に存在する非電気エネルギーを電気エネルギーに変換する環境発電素子と、
前記環境発電素子から出力される電力により駆動して前記ガスセンサから出力される信号を処理する電子回路部と、
前記電子回路部から出力される情報を収集する情報センターとを有し、
前記ガスセンサが、
第1の電極と、
エアーが通流する空間を挟んで前記第1の電極に対向する複数の第2の電極と、
前記第1の電極又は前記第2の電極の面上に設けられて前記エアー中に含まれる被検知ガスを吸着する感応膜と、
前記複数の第2の電極の電圧をそれぞれ入力とする複数の相補型半導体装置と、
前記複数の相補型半導体装置にそれぞれ対応して配置された複数のエレクトレットとを有する
ことを特徴とするガス監視システム。
(付記9)前記ガスセンサと、前記環境発電素子と、前記電子回路部とが一体的に形成されてセンサモジュールとなっていることを特徴とする付記8に記載のガス監視システム。
(付記10)前記電子回路部との間を無線で接続し、前記電子回路部から出力される情報を前記情報センターに送信する受信装置を有することを特徴とする付記8又は9に記載のガス監視システム。
10…ガスセンサ、11…シリコン基板、12…センサ部、13…電子回路部、16a,16b…絶縁膜、17…電源、18…電流計、21…ガード電極、22…下部電極、23…ガードリング、24…上部電極、25…感応膜、26…トランジスタ、30,30a,30b…ガスセンサ、31…半導体基板、32…p型MOSトランジスタ、33…n型MOSトランジスタ、34a〜34d…CMOS、35、35a,35b…絶縁膜、37a〜37d…下部電極、38…感応膜、39…導電ポスト、40…支持基板、41…上部電極、42…誘電体膜、42a〜42d,61a〜61d…エレクトレット、50…検出回路、51a〜51d…ガス検出部、52…電源、65…ヒータ、70…ガスセンサモジュール、71…ガスセンサ、72…環境発電素子、73…電子回路部、75…蓄電素子、76…通信部、81…受信装置、82…回線、83…情報センター。

Claims (6)

  1. 第1の電極と、
    エアーが通流する空間を挟んで前記第1の電極に対向する複数の第2の電極と、
    前記第1の電極又は前記第2の電極の面上に設けられて前記エアー中に含まれる被検知ガスを吸着する感応膜と、
    前記複数の第2の電極の電圧をそれぞれ入力とする複数の相補型半導体装置と、
    前記複数の相補型半導体装置にそれぞれ対応して配置された複数のエレクトレットと
    を有することを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記複数のエレクトレットの固定電荷量が相互に異なることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記エレクトレットと前記第2の電極との間の間隔が、前記第2の電極毎に異なることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ。
  4. エアーが通流する空間を挟んで配置された第1の電極及び第2の電極と、
    前記第1の電極及び前記第2の電極のうちのいずれか一方の電極の面上に設けられて前記エアー中に含まれる被検知ガスを吸着する感応膜と、
    前記第1の電極及び前記第2の電極のうちのいずれか一方の電極又は他方の電極の電圧を入力とする相補型半導体装置と、
    前記第1の電極及び前記第2の電極のうちのいずれか一方の電極側又は他方の電極側に設けられたエレクトレットと
    を有することを特徴とするガスセンサ。
  5. ガスセンサと、
    環境中に存在する非電気エネルギーを電気エネルギーに変換する環境発電素子と、
    前記環境発電素子から出力される電力により駆動して前記ガスセンサから出力される信号を処理する電子回路部と、
    前記電子回路部から出力される情報を収集する情報センターとを有し、
    前記ガスセンサが、
    第1の電極と、
    エアーが通流する空間を挟んで前記第1の電極に対向する複数の第2の電極と、
    前記第1の電極又は前記第2の電極の面上に設けられて前記エアー中に含まれる被検知ガスを吸着する感応膜と、
    前記複数の第2の電極の電圧をそれぞれ入力とする複数の相補型半導体装置と、
    前記複数の相補型半導体装置にそれぞれ対応して配置された複数のエレクトレットとを有する
    ことを特徴とするガス監視システム。
  6. 前記ガスセンサと、前記環境発電素子と、前記電子回路部とが一体的に形成されてセンサモジュールとなっていることを特徴とする請求項5に記載のガス監視システム。
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