JP2015145182A - 車両用暖房装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用暖房装置が、空調装置から吹き出される空調風に影響されないようにした車両用暖房装置を提供する。【解決手段】車室R内の上壁部12をパネル状の電気ヒータ20の放射熱で加熱して、加熱された上壁部12の輻射熱により車室R内を暖房する車両用暖房装置1において、電気ヒータ20と上壁部12との間に間隙を設けて、車両用暖房装置とは別に設けた空調装置の空調風が上壁部12にあたっても、間隙が断熱層と機能して、電気ヒータ20が空調風の影響を直接受けないようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用暖房装置に関する。
特許文献1には、車室内の壁部(表面部材)を加熱して、加熱された壁部からの輻射熱で車室内を暖房する車両用暖房装置が開示されている。
特開2010−52710号公報
特許文献1の車両用暖房装置では、パネル状の電気ヒータにより壁部を加熱するようになっており、このパネル状の電気ヒータは、壁部の裏面に接触した状態で設けられている。
一般に、車室内には、空調風により車室内の空調を行う空調装置が、車両用暖房装置とは別に設けられており、空調装置から吹き出される空調風により、車室内を空調するようになっている。
ここで、空調装置から吹き出される空調風が、裏面に電気ヒータが設けられた壁部の領域に当たると、空調風の温度によっては、暖められた壁部とその裏側に設けた電気ヒータとが冷やされることがあり、かかる場合には、電気ヒータの暖房効率が悪くなってしまう。
よって、車両用暖房装置が、空調装置から吹き出される空調風に影響されないようにすることが求められている。
本発明は、車室内の壁部をパネル状の電気ヒータの放射熱で加熱して、加熱された壁部の輻射熱により車室内を暖房する車両用暖房装置において、電気ヒータと壁部との間に間隙を設けたことを特徴とする車両用暖房装置とした。
本発明によれば、壁部と電気ヒータとの間に間隙が設けられており、電気ヒータが壁部に直接接していないので、空調風が壁部に当たっても、壁部に当たった空調風の影響が電気ヒータに直接及ばない。
よって、車両用暖房装置の暖房効率が、空調風の影響を受けて悪化することを好適に防止できる。
実施の形態にかかる車両用暖房装置1の設置例を説明する図である。 実施の形態にかかる車両用暖房装置1の構造を説明する概略図である。 変形例にかかる車両用暖房装置の構造を説明する概略図である。 他の変形例にかかる車両用暖房装置の構造を説明する概略図である。 他の変形例にかかる車両用暖房装置の構造を説明する概略図である。 他の変形例にかかる車両用暖房装置の構造を説明する概略図である。
以下、本発明の第1の実施形態にかかる車両用暖房装置1について説明する。
図1は、車両の車室R内における車両用暖房装置1の設置例を説明する図であり、(a)は、車室Rにおける助手席側から見た運転席S周辺の図であり、(b)は、(a)における領域Kの拡大図である。
車室R内では、ブレーキペダルやアクセルペダルなどのフットペダルPが運転者Wの足元に配置されており、フットペダルPの車両前方側には、エンジン側と車室R側とを区画する壁部10が設けられている。
壁部10は、車室R内の床面10aから上方に直線状に延びる前壁部11と、前壁部11の上端から運転席S側に延びる上壁部12とを有しており、上壁部12は、前壁部11との境界となる屈曲部11aから運転席S側に向かうにつれて床面10aからの高さが高くなる向きで傾斜している。
この上壁部12は、運転席に着座した運転者Wの脚部Waから上方に離れた位置を、脚部Waに沿って直線状に延びており、この上壁部12では、運転者Wの脚部Waに対向する位置の裏側に車両用暖房装置1が設けられている。
車両用暖房装置1は、上壁部12との間に間隔Taを空けて設けられており、この車両用暖房装置1の放射熱で上壁部12が加熱されると、加熱された上壁部12からの輻射熱により、運転者Wの脚部Waの近傍が暖められるようになっている。
次に、第1の実施形態にかかる車両用暖房装置1の構造について説明する。
図2は、車両用暖房装置1を説明する図であり、(a)は、車両用暖房装置1を車室R側から見た平面図であり、(b)は、(a)におけるA−A断面図である。なお、図2の(b)では、電気ヒータ20の内部構造の図示を省略している。
図2に示すように、車両用暖房装置1は、熱線(赤外線)を放射するパネル状の電気ヒータ20を有している。この電気ヒータ20は、平面視において矩形形状を成しており、上壁部12との対向面が、熱線の放射面201となっている。
この電気ヒータ20は、上壁部12の裏面に、断熱部材から成る筒状のスペーサ30を介して取り付けられており、電気ヒータ20は、スペーサ30の中央部に形成された開口部301内に収容されている。
スペーサ30の厚みTbは、電気ヒータ20の厚みTcよりも大きくなっており、開口部301内に収容された電気ヒータ20は、スペーサ30の厚み方向における一方の開口側に固定されている。
この状態において、電気ヒータ20の背面202は、スペーサ30の一方の開口側に位置しており、この背面202には、スペーサ30の一方の開口を封止する断熱部材40が、全面に亘って接触している。
スペーサ30は、他方の開口側を上壁部12の裏面122に接触させた状態で、上壁部12に取り付けられており、スペーサ30を上壁部12に取り付けると、開口部301内に収容された電気ヒータ20は、その放射面201を上壁部12に向けると共に、上壁部12との間に間隙50を確保した状態で配置されるようになっている。
ここで、間隙50の厚みTaは、Ta=Tb−Tcとなる。
この状態において電気ヒータ20は、断熱材から成るスペーサ30と断熱部材40とで囲まれた有底筒状の空間内に位置しており、電気ヒータ20は、上壁部12の裏面122側で、周囲から断熱された状態で配置されるようになっている。
上壁部12における電気ヒータ20に対向する領域は、電気ヒータ20の放射熱で加熱される加熱領域Gとなっており、この加熱領域Gには、上壁部12を厚み方向に貫通する貫通孔123が複数設けられている。
実施の形態では、複数の貫通孔123が加熱領域Gの長手方向に所定間隔で直線状に並んだ穴列Laが、加熱領域Gの幅方向に複数設けられており、加熱領域Gの幅方向で隣接する穴列La、穴列Laは、一方の穴列Laの貫通孔123が、他方の穴列Laで隣接する貫通孔123と貫通孔123の間に位置するように配置されている。
上壁部12の電気ヒータ20に対向する加熱領域Gの裏面122には、熱線を反射する反射膜124が設けられており、電気ヒータ20の放射熱のうち、上壁部12における貫通孔123が設けられていない領域に到達した熱線が、反射膜124により、電気ヒータ20側に反射されるようになっている。
かかる構成の車両用暖房装置1の作用を説明する。
電気ヒータ20の放射面201から放射された放射熱のうち、上壁部12の貫通孔123に到達した放射熱は、貫通孔123を通って車室R内に放射されて、電気ヒータ20の正面に位置する運転者Wの脚部Waなどを直接暖めることになる。
また、上壁部12の貫通孔123が設けられていない領域に到達した放射熱は、貫通孔123が設けられていない領域に設けた反射膜124により、電気ヒータ20側に反射される。この際に、上壁部12における貫通孔123が設けられていない領域は、放射熱により加熱されて、車室R内に輻射熱を放出するので、電気ヒータ20の正面に位置する運転者Wの脚部Waなどが輻射熱により暖められることになる。
また、反射膜124で反射された放射熱が、電気ヒータ20自体及び上壁部12と電気ヒータ20との間の間隙50も暖めることになる。
ここで、電気ヒータ20は、上壁部12との間に間隙50を空けて設けられているので、車両用暖房装置1とは別に設けられた空調装置の空調風が、上壁部12の電気ヒータ20が設けられた加熱領域Gに当たって上壁部12を冷やしても、間隙50内の空気が断熱層として機能するので、空調風の影響が電気ヒータ20に直接及んで電気ヒータ20の温度を低下させることがない。
よって、電気ヒータ20が空調風の影響を直接受けず、空調風に起因する暖房効率の悪化を防止することができる。
とくに、反射膜124で反射された放射熱が、電気ヒータ20自体及び上壁部12と電気ヒータ20との間の間隙50を暖めているので、間隙50が、暖められた電気ヒータ20を保温する断熱層としてより確実に機能する。よって、暖められた電気ヒータ20が断熱層として機能する間隙50により保温されるので、このことによっても暖房効率の悪化を防止できる。
以上の通り、実施の形態では、
車室R内の前壁部11の上壁部12をパネル状の電気ヒータ20の放射熱で加熱して、加熱された上壁部12の輻射熱により車室R内を暖房する車両用暖房装置1において、電気ヒータ20と上壁部12との間に間隙50を設けた構成とした。
このように構成すると、車両用暖房装置1とは別に設けられた空調装置の空調風が、上壁部12における電気ヒータ20が設けられる加熱領域Gに当たって上壁部12を冷やした場合であっても、間隙50内の空気が断熱層として機能するので、空調風が電気ヒータ20を直接冷やすことがない。
よって、電気ヒータ20は空調風の影響を直接受けず、空調風に起因する暖房効率の悪化を防止することができる。
上壁部12では、電気ヒータ20の放射熱で加熱される加熱領域Gに、放射熱を通過させる複数の貫通孔123(貫通部)が、上壁部12の厚み方向に貫通して形成されている構成とした。
このように構成すると、電気ヒータ20の放射面201から放射された放射熱のうち、上壁部12の貫通孔123に到達した放射熱は、貫通孔123を通って車室R内に放射されて、電気ヒータ20の正面に位置する運転者Wの脚部Waなどを直接暖めることになる。よって、加熱された加熱領域Gからの輻射熱のみで暖房する場合よりも、より効率の良い暖房効果が期待される。
ここで、加熱領域Gに設けた複数の貫通孔123の開口径および数は、加熱領域Gの車室内側の面に吹き付けられた空調装置の空調風が、貫通孔123を通って間隙50側に流入しない開口径および数に設定されているので、空調装置の空調風が間隙50内に流入して電気ヒータ20が直接冷やされて、電気ヒータ20の効率が低下しないようにされている。
このように、電気ヒータ20が空調装置の空調風で冷やされて暖房効率が低下しないようにしているので、電気ヒータ20の消費電力を抑えることができるようになっている。
よって、車両用暖房装置1がバッテリ駆動される電気自動車に搭載されている車両用暖房装置1である場合には、電気ヒータ20の消費電力が抑えられるようになっているので、バッテリが大きく消耗することを好適に防止できる。
電気ヒータ20は、放射面201を加熱領域Gに向けて設けられており、貫通孔123は、加熱領域Gを放射面201の垂線方向に貫通した貫通孔である構成とした。
このように構成すると、車室内における加熱領域Gに対向する領域を効果的に暖房することができる。
加熱領域Gでは、放射熱が作用する側の裏面122に、放射熱を反射する反射膜124(反射層)が設けられている構成とした。
このように構成すると、反射膜124で反射された放射熱が、上壁部12と電気ヒータ20との間の間隙50を暖めるので、間隙50が電気ヒータ20を保温する断熱層としてより確実に機能する。よって、空調装置の空調風で加熱領域Gが冷やされても、冷やされた加熱領域Gの温度が電気ヒータ20に伝わりにくくなるので、空調装置の空調風に起因して、電気ヒータの効率が悪化することをより好適に防止できる。
ここで、前記した実施の形態では、貫通孔123は、加熱領域Gを放射面201の垂線方向に貫通した貫通孔である場合を例示したが、図3に示す貫通孔123のように、貫通孔123を、放射面201の垂線方向(図中X1参照)に対して所定角度θ傾斜して設けるようにしても良い。
このようにすると、貫通孔123を通って車室R内に放射される放射熱を、特定の方向に向けて放射することが可能となる。
よって、運転者Wの特定の部分、例えば足首を狙って暖房することができる。よって、人が寒さを感じやすい部位を狙って暖めることで、運転者の暖房感が向上することが期待できる。
この場合において、貫通孔123の内周面に、前記した反射膜124を設けても良い。
貫通孔123が放射面201の垂線方向(図中X1参照)に対して傾斜していると、放射面201からの放射熱のうち、貫通孔123内に到達した放射熱は、当該貫通孔123の内周面に設けた反射膜124で反射を繰り返しながら最終的に車室R内に放射される。
これにより、貫通孔123から車室R内に放射される放射熱の量を増やすと共に、放射される放射熱に指向性を持たせることができる。
さらに、前記した実施の形態では、加熱領域Gに設けた貫通部が、断面形状が円形を成す貫通孔123である場合を例示したが、図4に示すように、断面形状が矩形形状を成す貫通孔123を、加熱領域Gの長手方向と幅方向に並べた貫通部としても良い。
このようにすることによっても、前記した実施の形態と同様の作用効果が発揮される。
また、前記した実施の形態では、電気ヒータ20の放射面201を上壁部12の加熱領域Gに向けて設ける場合を例示したが、図5に示すように、電気ヒータ20の放射熱を反射して加熱領域Gに誘導する誘導部材100を設ける構成としても良い。
この場合において、誘導部材100は、上壁部12(加熱領域G)に対して所定角度θ傾斜して設けられており、車両後方側(運転席S側)から車両前方側に向かうにつれて、上壁部12との間隔h1が大きくなる向きで傾斜している。
なお、誘導部材100における加熱領域Gと対向する面には、放射熱を反射する反射面101が設けられている。
電気ヒータ20は、誘導部材100の車両前方側の一側に位置しており、この電気ヒータ20は、当該電気ヒータ20における放射面201の垂線X1と、上壁部12における加熱領域Gの垂線X2とを直交させる向きで設けられている。また、電気ヒータ20は、放射面201から放射した放射熱が誘導部材100の反射面101に当たる位置に設けられている。
前記した実施の形態の場合のように、電気ヒータ20の放射面201を加熱領域Gに対向させて電気ヒータ20を配置した場合、電気ヒータ20により加熱領域Gの全面を加熱するためには、電気ヒータ20の放射面201の面積は、加熱領域Gの面積よりも大きくする必要がある(図2の(b)参照)。
図5に示すように、誘導部材100により反射させた電気ヒータ20の放射熱で加熱領域Gを加熱する場合には、電気ヒータ20における垂線X2方向の高さh2を低くすることができるので、放射面201の面積は、加熱領域Gの面積よりも小さくできる。
よって、電気ヒータ20の放射面201の面積を加熱領域Gよりも小さくすることで、電気ヒータ20の外形を小さくすることができる。これにより、上壁部12の裏側の狭い空間に電気ヒータ20を配置することができる。
さらに、放射熱を放射する放射面201の加熱領域を小さくできるので、電気ヒータ20の消費電力を抑えることが期待できる。
なお、電気ヒータ20は、前記した実施の形態と同様に、筒状の断熱部材からなるスペーサ30と断熱部材40とで形成された有底筒状の空間内に位置している。このため、電気ヒータ20は、周囲から断熱された状態で配置されており、周囲が冷やされても、冷やされた周囲の温度が電気ヒータ20に伝わり難くなるので、電気ヒータ20が冷やされることに起因する暖房効率の低下を防止できる。
図6は、車両用暖房装置の変形例を示す図であり、(a)は、変形例にかかる車両用暖房装置の概略構成図であり、(b)は、(a)におけるA−A矢視図である。
前記した実施の形態及び変形例では、貫通孔123が、壁部10の上壁部12に直接設けられている場合を例示したが、図6に示すように、上壁部12に設けた開口125に対して着脱自在とされたサブパネル200(板状部材)に貫通孔123を設けた構成としても良い。
かかる場合、サブパネル200が加熱領域Gとなり、このサブパネル200を上壁部12とは別の材料から形成することができる。よって、サブパネル200を構成する材料を、例えば蓄熱性の高い材料で構成すると、電気ヒータ20で暖められたサブパネル200を長時間に亘って暖められた状態で保持することができるので、暖房効果の持続時間が長くなることが期待できる。
とくに、サブパネル200がある程度蓄熱した時点で、電気ヒータ20を切っても、暖房効果が持続するので、電気ヒータ20による電力消費を好適に抑えることが期待できる。
また、貫通孔123の貫通方向が異なる複数のサブパネルを予め用意しておき、運転者に応じて貫通孔の向きが最適となるサブパネルを選択して取り付けることが可能となる。かかる場合には、運転者Wの特定の部分、例えば寒さを感じやすい部位を狙って暖めることが可能となるので、運転者の暖房感が向上することが期待できる。
なお、前記した実施の形態では、加熱領域Gに貫通孔123を開ける場合を例示したが、加熱領域Gは、上壁部12の開口125を塞ぐメッシュシートとしてもよい。
このようにすると、メッシュシートの開口が貫通孔123としての機能を果たし、前記した実施の形態と同様の作用効果が発揮される。
なお、上壁部12やサブパネル200の加熱領域Gの材質は、電気ヒータ20の放射熱を透過させやすい樹脂を用いてもよい。
このようにすると、電気ヒータ20の放射熱が、加熱領域Gの樹脂部分を透過して運転者Wの脚部Waなどに直接放射される。これにより、運転者Wの脚部Waは、透過した放射熱により直接暖められ、暖房感を向上させることができる。
また、上壁部12やサブパネル200の加熱領域Gの材料は、比熱の高い材料(高比熱材料)を用いてもよい。高比熱材料は蓄熱性能が高いので、高比熱材料で構成される加熱領域Gから、輻射熱が長時間放射されることになり、暖房効果を向上させることが期待できる。
また、上壁部12やサブパネル200の加熱領域Gの材料は、放射熱を効率的に反射する材料を用いてもよい。このような材料の例として、アルミニウムや金や銀などが挙げられる。
このようにすると、加熱領域Gの貫通孔123が設けられていない領域に当たった放射熱は、電気ヒータ20側に効率よく反射される。よって、反射した放射熱で間隙50と電気ヒータ20が暖められ、暖められた間隙50が、暖められた電気ヒータ20を保温する断熱層として、より確実に機能するので、暖房効率の向上が期待できる。
また、上記した実施の形態では、スペーサ30の材質は断熱部材を用いたが、例えば、ゴムやシリコーンなどの衝撃吸収部材を用いてもよい。
このように構成すると、車両用暖房装置を運転者Wの脚部Wa近傍の上壁部12に設けた場合、例えば、運転者Wの脚部Waが、上壁部12の加熱領域Gに当たったとしても、衝撃吸収部材がその衝撃を吸収するので、加熱領域Gやその裏側の電気ヒータ20の破損を防止できる。
また、上記した実施の形態では、電気ヒータ20を、運転者Wの脚部Wa上方で、脚部Waに沿って直線状に延びる上壁部12の裏面に設けたが、電気ヒータ20をフットペダルP側方の壁部(図示せず)の裏面に設けてもよい。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれる。
1 車両用暖房装置
10 壁部
11 前壁部
12 上壁部
121 表面
122 裏面
123 貫通孔
124 反射面
20 電気ヒータ
201 放射面
202 背面
30 スペーサ
40 断熱部材
50 間隙
100 反射板
R 車室
W 運転者
Wa 脚部
S 運転席
G 加熱領域

Claims (8)

  1. 車室内の壁部をパネル状の電気ヒータの放射熱で加熱して、加熱された壁部からの輻射熱により車室内を暖房する車両用暖房装置において、
    前記電気ヒータと前記壁部との間に間隙を設けたことを特徴とする車両用暖房装置。
  2. 前記壁部では、前記電気ヒータの放射熱で加熱される加熱領域に、前記放射熱を通過させる貫通部が複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用暖房装置。
  3. 前記電気ヒータは、放射面を前記加熱領域に向けて設けられており、
    前記貫通部は、前記加熱領域を前記放射面の垂線方向に貫通した貫通孔であることを特徴とする請求項2に記載の車両用暖房装置。
  4. 前記電気ヒータは、放射面を前記加熱領域に向けて設けられており、
    前記貫通部は、前記加熱領域を貫通した貫通孔であり、前記貫通孔は、前記放射面の垂線方向に対して所定角度傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の車両用暖房装置。
  5. 前記電気ヒータの放射熱を反射して、前記加熱領域に誘導する誘導部材を有することを特徴とする請求項2に記載の車両用暖房装置。
  6. 前記加熱領域は、前記壁部に設けた開口に対して着脱自在とされた板状部材であり、前記貫通部は、前記板状部材に設けられていることを特徴とする請求項2から請求項5の何れか一項に記載の車両用暖房装置。
  7. 前記加熱領域では、前記放射熱が作用する側の面に、前記放射熱を反射する反射層が設けられていることを特徴とする請求項2から請求項6の何れか一項に記載の車両用暖房装置。
  8. 前記加熱領域は、前記壁部に設けた開口を塞ぐメッシュシートであり、前記貫通部は、前記メッシュシートの開口であることを特徴とする請求項2から請求項5の何れか一項に記載の車両用暖房装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109693513A (zh) * 2017-10-24 2019-04-30 上海申龙客车有限公司 一种用于汽车驾驶区的地暖系统
KR102413896B1 (ko) * 2021-12-27 2022-06-28 주식회사 서연이화 차량 내장재용 발열 장치

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