JP2015145032A - 電動工具 - Google Patents

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元治 武藤
Motoharu Muto
元治 武藤
英澄 岡村
Hidesumi Okamura
英澄 岡村
敦 竹山
Atsushi Takeyama
敦 竹山
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Abstract

【課題】無負荷状態になった際のオーバーシュートの発生を抑えることができる電動工具を提供する。【解決手段】モータ10と並列に接続される放電負荷部61と、モータ10と並列且つ放電負荷部61と直列に接続される放電負荷スイッチング部62と、放電負荷スイッチング部62のオン・オフを切り替え制御するマイコンMCを有する。マイコンMCはモータ10が駆動する際に放電負荷スイッチング部62をオフし、前記モータが停止する際に前記放電負荷スイッチング部62をオンする。【選択図】図1

Description

本発明は、電動工具に関するものである。
従来、電動工具は、昇圧回路を用いて、電源からの供給電力(電圧)を調整しているものが知られている。例えば、特許文献1の電動工具は、定格電圧の異なる電池パックを使用した場合でも、昇圧又は降圧回路により昇圧又は降圧を行って電動工具への供給電力を調整している。
特開2012−35349号公報
ところで、上記のような電動工具では、高負荷な作業を行う際に、負荷(例えばモータ)に対して数十A必要となり、電源回路からは同等の電流がモータに供給される。
また、作業中に例えばトリガを離すことでモータを急停止させた場合、電源回路の制御遅れのために、数十Aを出力し続けようとする。しかしながら、このとき、モータ等は駆動されることがなく無負荷状態となるため、出力電圧がオーバーシュートすることとなり、モータ等を制御する電子部品が破損する虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、無負荷状態になった際のオーバーシュートの発生を抑えることができる電動工具を提供することにある。
上記課題を解決するために、電動工具は、電池パックから供給される電圧を昇圧して負荷に出力する昇圧電源部と、前記負荷と並列に接続される放電負荷部と、前記負荷と並列且つ前記放電負荷部と直列に接続される放電負荷スイッチング部と、前記負荷が駆動する際に前記放電負荷スイッチング部をオフし、前記負荷が停止する際に前記放電負荷スイッチング部をオンする制御部と、有することを特徴とする。
また上記構成において、前記制御部は、前記負荷を停止させる際に、前記放電負荷スイッチング部をオンした後、所定時間後に前記放電負荷スイッチング部をオフすることが好ましい。
本発明の電動工具によれば、無負荷状態になった際のオーバーシュートの発生を抑えることができる。
実施形態における電動工具の概略構成を示す回路図である。 (a)〜(d)は、モータの動作フローを説明するためのタイミングチャートである。 別例におけるモータ停止の際の放電負荷スイッチング部の動作を説明するためのタイミングチャートである。
以下、電動工具の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、電動工具は、電動工具本体1と、電動工具本体1に対して着脱可能な電池パック2を有する。
電動工具本体1は、電池パック2から印加される電圧を昇圧する昇圧電源部3と、昇圧電源部3から電力(電圧)が供給されるモータ10とを備えている。
モータ10は、直流モータであって、昇圧電源部3に対して直列接続されるスイッチング素子50(FET)が昇圧電源部3から供給される電力の入/切を制御するPWM制御により回転が調整される。
電池パック2は、1又は複数の電池セル(例えば、リチウムイオン電池)にて構成された二次電池を備えている。電池パック2は、電動工具本体1に電気的に接続される第1及び第2の電源端子21,22を備えている。本実施形態では、第1の電源端子21は正極端子であり、第2の電源端子22は負極端子である。
電動工具本体1は、電池パック2を電気的に接続させるための第1及び第2の入力端子31,32を備えている。本実施形態では、第1の入力端子31は正極端子であり、第2の入力端子32は負極端子である。つまり、電動工具本体1は、第1の入力端子31に電池パック2の第1の電源端子21が接続され、第2の入力端子32に電池パック2の第2の電源端子22が接続される。
昇圧電源部3は、電池パック2から印加される電源電圧Vbをモータ10の駆動に必要な出力電圧Vsに昇圧し、昇圧した出力電圧Vsをモータ10に供給するものである。
昇圧電源部3は、第1の入力端子31に接続されるコイル41及び第2の入力端子32に接続されるコンデンサ44から構成される直列回路を備えている。また、昇圧電源部3は、コンデンサ44からコイル41への電流の逆流を防止するため、コイル41とコンデンサ44との間にダイオード42を備えている。
さらに、昇圧電源部3は、ダイオード42及びコンデンサ44から構成される直列回路に並列するスイッチング素子43(FET)と、スイッチング素子43のゲート端子に電気的に接続される昇圧制御IC45とを備えている。コンデンサ44の両端子間には、モータ10が電気的に接続される。つまり、昇圧電源部3は、コンデンサ44の両端子間から出力電圧Vsをモータ10に供給する。
昇圧制御IC45は、例えばモータ10へ出力する出力電圧Vsを測定し、検出した検出値に応じて前記出力電圧Vsが設定電圧になるようにスイッチング素子43をPWM制御(オンオフ制御)している。
図1に示すように、モータ10と接続されるスイッチング素子50は、ゲート端子に駆動回路51が電気的に接続され、駆動回路51からの信号が入力可能となっている。この駆動回路51は、マイコン(マイクロコンピュータ)MCからの制御信号に基づいて前記ゲート端子のハイ又はローの信号が入力するものである。マイコンMCは、使用者により操作が可能なトリガTの引き込み量に応じて前記スイッチング素子50をPWM制御するべく、前記駆動回路51に制御信号を出力する。
また、本実施形態の電動工具本体1は、前記昇圧電源部3よりも出力側(負荷側)にモータ10と並列接続される放電負荷部61と、モータ10と並列接続されるとともに前記放電負荷部61と直列接続される放電負荷スイッチング部62とを備える。放電負荷部61は、例えば抵抗で構成される。また、放電負荷スイッチング部62は例えばトランジスタで構成され、マイコンMによってオン・オフ動作が切り替えられるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態の電動工具では、使用者によりトリガTが引き込まれることで、マイコンMCに対して前記トリガTの引き込み量に応じた操作信号が入力される。そして、マイコンMCはトリガTの引き込み量に応じた操作信号に基づき駆動回路51に対して制御信号を出力する。駆動回路51は、前記マイコンMCの制御信号が入力されると、制御信号に基づき前記スイッチング素子50のゲート端子にハイ又はローの信号を出力し、スイッチング素子50がPWM制御される。これにより、負荷としてのモータ10の駆動が制御される。
ここで、図1及び図2を用いてモータ10(負荷)の動作フローを説明する。
図2(a)に示すように、例えば、あるタイミングT1において使用者によりトリガTが引き込まれると、図2(c)に示すようにマイコンMCはトリガTの引き込み量に応じたデューティ比となるように駆動回路51を介してスイッチング素子50を制御する。このとき、マイコンMCは、図2(d)に示すように放電負荷スイッチング部62をオフ状態とする。これによって、放電負荷部61による余分な電力消費や放電負荷部61の発熱が抑えられている。
そして、例えばあるタイミングT2において使用者によるトリガTの引き込み量が最大となったとき、図2(c)に示すようにマイコンMCはデューティ比が100%となるように前記駆動回路51を介して前記スイッチング素子50を制御する。
また、あるタイミングT3において使用者によってトリガTが引き込まれた状態からトリガTを離すことで、マイコンMCに対してトリガTが引き込まれていない旨の制御信号が入力される。そして、マイコンMCは、トリガTが引き込まれていない旨の制御信号が入力されると、図2(c)に示すようにデューティ比を0%としてモータ10を停止させ、図2(d)に示すように前記放電負荷スイッチング部62をオン状態とする。
このとき、例えばタイミングT3において、デューティ比を例えば100%から0%に低下させても、昇圧電源部3はフィードバック制御の遅れによって、モータ10などの負荷側に対して高い電流を供給しようとする。しかしながら、モータ10等は駆動されることがなく無負荷状態となるため、出力電圧Vsが図2(b)においてVkで示すように高くなり、オーバーシュートする。そこで、前述したように、モータ10が停止されても、放電負荷スイッチング部62がオン状態とされて放電負荷部61によって電力が消費されるため、昇圧電源部3の出力電圧Vsがオーバーシュートすることを抑えることができる。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)モータ10と並列に接続される放電負荷部61と、モータ10と並列且つ放電負荷部61と直列に接続される放電負荷スイッチング部62と、放電負荷スイッチング部62のオン・オフを切り替え制御するマイコンMCを有する。マイコンMCは、モータ10を停止させる際に放電負荷スイッチング部62をオンするため、前記昇圧電源部3のフィードバック制御の遅れが生じても放電負荷部61にて電力消費が行われるため、出力電圧Vsがオーバーシュートすることが抑えられる。
(2)マイコンMCは、モータ10が駆動させる際に放電負荷スイッチング部62をオフするため、モータ10が駆動している間、放電負荷部61による余計な電力消費を抑えることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では特に言及していないが、例えば、図3に示すように、モータ10の停止指示とともに放電負荷スイッチング部62をオンした状態を所定時間t1維持した後、放電負荷スイッチング部62をオフする構成を採用してもよい。
このような構成とすることで、前記所定時間t1の間のみ、放電負荷部61に通電され、それ以後は放電負荷部61への通電を抑制することができる。このため、電池パック2の消費電流を抑えて無駄な電力消費を抑えることができる。
・モータ10の停止指示を受けることなく、例えばモータの回転数を検出し、モータ10の回転数がモータ10の停止動作と見なせる回転数以下となったら放電負荷スイッチング部62をオフするような構成を採用してもよい。
・上記実施形態では、放電負荷スイッチング部62のオンするタイミングをスイッチング素子50のオフするタイミングと同時としたが、例えば放電負荷スイッチング部62をオンしてからスイッチング素子50をオフしてもよい。スイッチング素子50をオフしてから実際に停止動作するまでに遅れがある場合などには、スイッチング素子50をオフしてから放電負荷スイッチング部62をオンしてもよい。
・上記実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
2…電池パック、3…昇圧電源部、10…モータ(負荷)、61…放電負荷部、62…放電負荷スイッチング部、MC…マイコン(制御部)。

Claims (2)

  1. 電池パックから供給される電圧を昇圧して負荷に出力する昇圧電源部と、
    前記負荷と並列に接続される放電負荷部と、
    前記負荷と並列且つ前記放電負荷部と直列に接続される放電負荷スイッチング部と、
    前記負荷が駆動する際に前記放電負荷スイッチング部をオフし、前記負荷が停止する際に前記放電負荷スイッチング部をオンする制御部と、
    を有することを特徴とする電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具において、
    前記制御部は、前記負荷を停止させる際に、前記放電負荷スイッチング部をオンした後、所定時間後に前記放電負荷スイッチング部をオフすることを特徴とする電動工具。
JP2014017784A 2014-01-31 2014-01-31 電動工具 Pending JP2015145032A (ja)

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