JP2015143570A - 配管構造、リブ付きコルゲート管 - Google Patents

配管構造、リブ付きコルゲート管 Download PDF

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Abstract

【課題】 直線形状保持性に優れたコルゲート管を用いた配管構造等を提供する。
【解決手段】 配管構造10は、第1コルゲート管であるコルゲート管1と、第2コルゲート管であるコルゲート管2とが連結されて構成される。コルゲート管2の端部が、コルゲート管1の端部に被さるようにして連結される。すなわち、コルゲート管2のサイズが、コルゲート管2のサイズよりも大きい。したがって、コルゲート管1が内管となり、コルゲート管2が外管となる。この際、コルゲート管1とコルゲート管2の山部同士、谷部同士が互いに嵌合して連結される。このため、コルゲート管1、2が抜けることがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、長手方向に連続する開口部を有し、直線形状保持性に優れたコルゲート管を用いた配管構造等に関するものである。
従来、電線等を敷設する際に、電線等は保護管に挿通される。通常、保護管は管状であるため、このような管状の部材に電線を挿通するためには、電線を端部から順次送り込む必要がある。しかし、この作業は必ずしも容易ではなかった。
これに対し、管状部材の一部を長手方向に沿って切れ込みを入れ、この切れ込みから電線を挿入する方法がある。この場合には、電線を長手方向に送り込む必要がないため、作業性が良い。
このような長手方向に切れ込みを入れた保護管としては、端部同士の一部を重ね合わせる保護管がある(特許文献1)。
特表2009−542180号公報
特許文献1の管状部材は、互いの端部を重ね合わせることで、閉じた状態を維持することができる。しかし、特許文献1のようなコルゲートを有する管状部材は、その可撓性から、直線形状を維持することが困難である。このため、敷設時に自重や外力によって、管状部材が容易に曲るため、見た目も悪く、敷設作業も容易ではなかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、直線形状保持性に優れたコルゲート管を用いた配管構造等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するために第1の発明は、第1コルゲート管と、第2コルゲート管とが接続されており、前記第1コルゲート管は、内側部材と、外側部材と、を具備し、前記内側部材は、周方向に伸びる山部および谷部が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成され、前記外側部材は、周方向に伸びる山部および谷部が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成され、前記第2コルゲート管は、前記第1コルゲート管の断面形状に対応した断面形状であり、前記第2コルゲート管の円周方向の一部に管軸方向に連続する開口部を有し、前記第2コルゲート管の外周の管軸方向に山部と谷部が交互に形成されたコルゲート部と、前記第2コルゲート管の円周方向に所定距離離間して管軸方向に伸びる複数の直線状のリブ部とを有し、前記第2コルゲート管の円周方向には、前記コルゲート部と前記リブ部が交互に形成され、前記第1コルゲート管と前記第2コルゲート管の一方が内管となり、他方が外管となり、前記内管の端部に前記外管の端部が被せられていることを特徴とする配管構造である。
前記第1コルゲート管は、前記内側部材と前記外側部材を開口または嵌合させるヒンジ部をさらに具備し、前記内側部材の管垂直断面において、管開口部側には延設部が形成され、前記内側部材は、曲線部と直線部を具備し、前記外側部材の管垂直断面において、管開口部側には延設部が形成され、前記外側部材は、曲線部と直線部を具備し、前記ヒンジ部が屈曲することで、前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの前記延設部が重ねられて、断面が閉管となってもよい。前記外側部材の部材長さは、前記内側部材より長くても良い。
前記外管の山部と前記内管の山部とが嵌合し、前記外管の谷部と前記内管の谷部とが嵌合してもよい。
前記第2コルゲート管の開口部の一方の端部には、前記リブ部と、該リブ部に隣接する前記コルゲート部とが開口部の一方の端部から順に形成され、前記第2コルゲート管の開口部の他方の端部には、前記コルゲート部と、該コルゲート部に隣接する前記リブ部が開口部の他方の端部から順に形成されており、前記第2コルゲート管の開口部の両端部を重ね合わせることで、両端部の前記コルゲート部同士が嵌合してもよい。
前記第2コルゲート管の円周方向に所定距離離間して、前記コルゲート部の一部を横切るように形成された前記リブ部は、前記コルゲート部の山部と同一高さまたは山部より高く形成されるか、あるいは前記コルゲート部の谷部と同一高さまたは谷部より低く形成されてもよい。
前記第1コルゲート管と、前記第2コルゲート管の少なくとも一方は、管軸方向に小径部と大径部が交互に形成され、前記大径部が前記小径部に嵌合していることで、前記第1コルゲート管同士または、前記第2コルゲート管同士を管軸方向に連結していてもよい。
前記第1コルゲート管と、前記第2コルゲート管の少なくとも一方において、一方の端部が前記小径部であり、他方の端部が前記大径部であり、前記大径部が前記小径部に被せられ、複数の前記第1コルゲート管同士または、複数の前記第2コルゲート管同士を軸方向に連結していてもよい。
前記配管構造は、管軸方向の一部に直線部と曲がり部を有し、前記曲がり部は、前記第1コルゲート管のみで構成されてもよい。
前記配管構造の内部に電線を配置してもよい。
前記第1コルゲート管は、前記内側部材と前記外側部材のそれぞれ部材の前記延設部同士を嵌合させる前の状態において、管垂直断面における、前記内側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法が、前記外側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法よりも大きく、前記外側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法が前記内側部材の前記曲線部の曲率半径の2倍よりも大きいことが望ましい。
第1の発明によれば、第2コルゲート管が、外周部に管軸方向に伸びるリブ部を有するため、コルゲート管の直線形状保持性が優れる。また、第1コルゲート管は、従来のコルゲート形状を有するコルゲート管であるため、可撓性が高い。このため、これらを組み合わせた配管構造は、直線形状保持性が優れる部分と、可撓性に優れる部分とを部位によって組み合わせることができる。
また、第1コルゲート管と第2コルゲート管の山部同士および谷部同士を嵌合させることで、コルゲート管同士を確実に連結することができ、連結の外れや抜けを防止することができる。ここで、本発明の配管構造においては、第2コルゲート管が、外周部に管軸方向に伸びるリブ部を有していて、第1コルゲート管と第2コルゲート管の山部同士および谷部同士を嵌合させて、それぞれ管軸方向に連続した開口部を有し、開口部側の延設部が互いに重なるように重ね合わせて閉管断面形状を形成することができるものであれば、後述するように管断面の形状はいかなる形状であっても良い。たとえば、円径、略円形、略楕円形、長円形などでも良く、上記の他、実施例に示すように内側部材や外側部材の開口部寸法や曲線部形状などに特別な寸法上の制約を設けたものでも良いが、本願において規定するような形状に限らず任意の断面形状が適用できる。
また、第2コルゲート管の開口端部を、リブ部同士、コルゲート部同士とが互いに重なり合うように重ね合わせることで、コルゲート管を閉じた状態を安定して保持することができる。
第2コルゲート管を第1コルゲート管の外側に嵌合させる場合、第2コルゲート管のリブ部の高さが山部と同一または山部よりも高いため、リブ部内面の内径が、山部の内面の内径よりも小さくなることがない。このため、第2コルゲート管を第1コルゲート管の外側に嵌合させる時に、両者の山部同士および谷部同士を嵌合させた際に、リブ部によって、重ね合わせ部の嵌合が浅くなることがない。また、第2コルゲート管を第1コルゲート管の内側に嵌合させる場合に、第2コルゲート管のリブ部の高さが谷部と同一または谷部より低いため、リブ部外面の外径が、谷部外面の外径より大きくなることがない。このため、第2コルゲート管を第1コルゲート管の内側に嵌合させる時に、両者の山部同士および谷部同士を嵌合させた際に、リブ部によって、重ね合わせ部の嵌合が浅くなることがない。
また、コルゲート管に大径部と小径部を交互に形成し、大径部と小径部とを互いに嵌合させることで、複数のコルゲート管を容易に連結することができる。この際、一方の端部が大径部であり、他方の端部が小径部となるような単位構造とすることで、コルゲート管同士を切断等することなく連結することができる。
また、直線形状に優れる第2コルゲート管を直線部に配置し、曲り部位は第1コルゲート管を配置することで、所望の配管敷設形態を安定して維持することができる。
また、内部に電線を配置しても、確実に内部の電線を保持することができる。
また、管垂直断面における、内側部材の延設部端部とヒンジ部との間の開口寸法が、外側部材の延設部端部とヒンジ部との間の開口寸法よりも大きい。このため、電線の挿入作業が容易であり、閉じた際の保持力も大きくなる。また、外側部材の延設部端部とヒンジ部との間の開口寸法が内側部材の曲線部の曲率半径の2倍よりも大きい。このため、重ね合わせ部が大きくなりすぎず、互いを嵌合させやすい。
第2の発明は、円周方向の一部に管軸方向に連続する開口部を有し、管の外周の管軸方向に山部と谷部が交互に形成されたコルゲート部と、管の円周方向に所定距離離間して前記コルゲート部の一部を横切るように管軸方向に伸びる複数の直線状のリブ部とを有し、コルゲート管の円周方向には、前記コルゲート部と前記リブ部が交互に形成されることを特徴とするリブ付きコルゲート管である。
前記リブ付きコルゲート管の管軸方向に小径部と大径部が交互に形成され、前記大径部が前記小径部に嵌合して、前記リブ付きコルゲート管同士が管軸方向に連結していてもよい。
前記リブ付きコルゲート管の管軸方向の一方の端部が前記小径部であり、他方の端部が前記大径部であり、前記大径部が前記小径部に被せられ、複数の前記リブ付きコルゲート管同士が軸方向に連結していてもよい。
第2の発明によれば、直線形状保持性に優れたコルゲート管を得ることができる。
また、リブ付きコルゲート管に大径部と小径部を交互に形成し、大径部と小径部とを互いに嵌合させることで、複数のコルゲート管を容易に連結することができる。この際、一方の端部が大径部であり、他方の端部が小径部となるような単位構造とすることで、リブ付きコルゲート管同士を切断等することなく連結することができる。
本発明によれば、直線形状保持性に優れたコルゲート管を用いた配管構造等を提供することができる。
配管構造10を示す平面図。 配管構造10の断面を示す図であって、(a)は図1のS−S線断面図、(b)は図1のT−T線断面図。 開いた状態のコルゲート管1を示す斜視図。 開いた状態のコルゲート管1を示す管軸方向から見た正面図。 (a)、(b)は、コルゲート管1を閉じる工程を示す図。 閉じた状態のコルゲート管1を示す管軸方向から見た正面図。 (a)は、外側部材5の山部9と谷部11を示す断面図、(b)は、内側部材3の山部13と谷部15を示す断面図、(c)は、内側部材3と外側部材5の山部及び谷部同士を嵌合させた状態を示す断面図。 開いた状態のコルゲート管2を示す斜視図。 開いた状態のコルゲート管2を示す管軸方向から見た正面図。 閉じた状態のコルゲート管2を示す管軸方向から見た正面図。 配管構造10の敷設状態を示す図。 コルゲート管2aを示す平面図。 コルゲート管2aの断面を示す図であって、(a)は図12のU−U線断面図、(b)は図12のV−V線断面図。 コルゲート管2a同士を連結した状態を示す図で、(a)は平面図、(b)は断面図。 開いた状態のコルゲート管1aを示す管軸方向から見た正面図。 (a)は開いた状態のコルゲート管1bを示す管軸方向から見た正面図、(b)は閉じた状態のコルゲート管1bを示す管軸方向から見た正面図。 開いた状態のコルゲート管1cを示す管軸方向から見た正面図。
(配管構造)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、配管構造10を示す平面図であり、図2(a)は、図1のS−S線断面図、図2(b)は図1のT−T線断面図である。配管構造10は、第1コルゲート管であるコルゲート管1と、第2コルゲート管であるコルゲート管2とが連結されて構成される。
コルゲート管1は、周方向に伸びる山部9および谷部11が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成される。同様に、コルゲート管2は、周方向に伸びる山部31および谷部33が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成される。
また、コルゲート管2には、管軸方向に伸びる直線状のリブ部4が形成される。リブ部4は、コルゲート管2の円周方向に所定距離離間して複数形成される。ここで、山部31(35)、谷部33(37)が形成される部位がコルゲート部6となる。したがって、リブ部4は、コルゲート部6の一部を横切るように直線状に形成される。なお、コルゲート管1、2の構造についての詳細な説明は、後述する。
図2(a)に示すように、コルゲート管2の端部が、コルゲート管1の端部に被さるようにして連結される。すなわち、コルゲート管2のサイズが、コルゲート管2のサイズよりも大きい。したがって、コルゲート管1が内管となり、コルゲート管2が外管となる。この際、コルゲート管1とコルゲート管2の山部同士、谷部同士が互いに嵌合して連結される。このため、コルゲート管1、2が抜けることがない。
なお、本実施形態では、コルゲート管2が外管となり、コルゲート管1が内管となる例を示すが、本発明はこれに限られない。コルゲート管1を外管として、コルゲート管2を内管としてもよい。以下の説明では、コルゲート管1が内管で、コルゲート管2が外管である例を説明する。
図2(b)に示すように、コルゲート管2のリブ部4では、管軸方向に対して、管の内外面に凹凸が形成されない。このため、リブ部4では、コルゲート管1、2は嵌合しない。
なお、リブ部4の高さは、山部31(35)の高さと略同一である。したがって、リブ部4の内径は、コルゲート管2の山部31の内径とほぼ一致する。したがって、コルゲート管1の山部9の頂部がコルゲート管2のコルゲート部6の山部31と嵌合した状態で、リブ部4と干渉することがない。このため、コルゲート管1、2の山部同士および谷部同士を嵌合させた際に、リブ部4によって、重ね合わせ部の嵌合が浅くなることがない。なお、リブ部4の高さは、山部31(35)よりも高くてもよい。
(コルゲート管1)
次に、コルゲート管1の詳細について説明する。図3は、コルゲート管1を示す斜視図であり、図4は、管軸方向から見た正面図である。コルゲート管1は、内側部材3、外側部材5、ヒンジ部7等からなる。
内側部材3は、周方向に伸びる山部13および谷部15が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成される。同様に、外側部材5は、周方向に伸びる山部9および谷部11が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成される。内側部材3と外側部材5とは、ヒンジ部7で接続される。
図4に示すように、内側部材3の一方の端部はヒンジ部7に接続される。内側部材3のヒンジ部7との接合部から所定の範囲は曲線部17となる。曲線部17は、一定の曲率半径Cを有する。曲線部17の他方の端部側から管開口部に向かって伸びる部位は直線部25となる。なお、内側部材3の直線部25を延設部27と称する。
外側部材5の一方の端部はヒンジ部7に接続される。外側部材5のヒンジ部7との接合部から所定の範囲は曲線部18となる。曲線部18は、一定の曲率半径Dを有する。曲線部18の他方の端部側から所定の範囲は直線部19となる。また、さらに直線部19の端部から管開口部に向かって伸びる部位が曲線部21となる。曲線部21は、一定の曲率半径Eを有する。なお、外側部材5の直線部19および曲線部21を合わせた部位を延設部23と称する。
なお、外側部材5の部材長さ(すなわち、ヒンジ部7との接続部から延設部23の端部までの全長)は、内側部材3の部材長(すなわち、ヒンジ部7との接続部から延設部27の端部までの全長)より長い。
また、本実施例では、内側部材3と外側部材5を閉じる前の状態において、内側部材の延設部27の端部とヒンジ部7との間の開口寸法(図中A)が、外側部材5の延設部23(曲線部21)端部とヒンジ部7との間の開口寸法(図中B)よりも大きいことが望ましい。また、外側部材5の延設部23端部とヒンジ部7との間の開口寸法(図中E)が内側部材3の曲線部17の曲率半径(図中C)の2倍よりも大きいことが望ましい。すなわち、
A>B>2C
の関係を満たすことが望ましい。
ここで、各曲線部の曲率半径C、D、Eはそれぞれ略同一とすることが望ましい。このようにすることで、後述する管を閉じた際に互いの重ね合わせ部を確実に嵌合することができ、また、閉塞管の形状を偏平管形状とすることができる。このため、上記式の2Cは、2Dまたは2Eとしてもよい。
このように、延設部27の端部とヒンジ部7との間の開口寸法を、延設部23端部とヒンジ部7との間の開口寸法よりも大きくすることで、後述する電線の挿入作業性が良い。また、延設部23端部とヒンジ部7との間の開口寸法を大きくすると、後述する重ね合わせ長が短くなるため、閉じた状態の保持力が弱くなる。このため、A>Bであることが望ましい。
また、延設部23端部とヒンジ部7との間の開口寸法が内側部材3の曲線部17の曲率半径の2倍(すなわち、曲線部17を有する円の直径)よりも大きくすることで、重ね合わせ長が過剰に長くなりすぎることを抑制することができる。重ね合わせ長が長くなりすぎると、後述する内側部材3と外側部材5とを嵌合させることが困難となるためである。このため、B>2Cであることが望ましい。なお、上記の関係は、任意の管垂直断面においても満足するものである。
なお、本発明では、コルゲート管1の断面形状は、上述した例には限られない。管軸方向に連続した開口部を有し、開口部側の延設部23、27が互いに重なるように重ね合わせて閉管断面形状を形成可能であれば、形状は問わない。
次に、本実施形態にかかるコルゲート管1の使用方法について説明する。図5(a)は、コルゲート管1の解放状態を示す図である。コルゲート管1を開いた状態で、開口部から、例えば内側部材3の内部に電線29を挿入する。なお、電線29は複数本であってもよい。この際、前述したように、内側部材3の開口幅が十分に広いので、電線29の挿入作業が容易である。
次に、図5(b)に示すように、内側部材3と外側部材5とを閉じていく(図中矢印F)。すなわち、互いの延設部23、27の端部同士を接近させる。なお、延設部23、27の先端が接触する瞬間には、必要に応じて内側部材3の先端を若干つぶすようにすることで、より確実に、内側部材3が外側部材5の内面側に嵌めることができる。
図6は、このままさらに、内側部材3と外側部材5とを閉じていき、完全に、延設部23、27が嵌合した状態を示す図である。すなわち、内側部材3と外側部材5のそれぞれの延設部23、27を相互に重ねて嵌合させることで、偏平管形状の閉管断面を得ることができる。
図7(a)は、外側部材5の山部9と谷部11の部分断面図であり、図7(b)は、内側部材3の山部13と谷部15の部分断面図である。前述したように、外側部材5の外周面には、山部9、谷部11が交互に複数形成される。また、内側部材3の外周面には、山部13、谷部15が交互に複数形成される。ここで、管軸方向に対する外側部材5の山部9または谷部11の形成間隔と、内側部材3の山部13または谷部15の形成間隔は等しい。
また、外側部材5の山部9は、内側部材3の山部13よりも幅広であり、内側部材3の谷部15は、外側部材5の谷部11よりも幅広である、より詳細には、山部9の内面側の開口幅は、山部13の幅よりも広い。また、谷部15の開口幅は、谷部11の内面側の突起幅よりも広い。
このため、図7(c)に示すように、内側部材3の山部は、外側部材5の山部9の内面側に嵌まり込み、外側部材5の谷部15は、内側部材3の谷部11に嵌まり込む。すなわち、内側部材3と外側部材5の山部同士、および谷部同士が互いに嵌合する。なお、山部9の内面側の側面テーパ角度と、山部13の外面側の側面テーパ角度を略一致させることが望ましい。すなわち、谷部11の内面側の側面テーパ角度と、谷部15の外面側の側面テーパ角度を略一致させることが望ましい。このようにすることで、より確実に、内側部材3と外側部材5の山部同士、および谷部同士が互いに嵌合することができる。
なお、本発明では、内側部材3と外側部材5の山部同士および谷部同士を互いに嵌合させるためには、山部および谷部の形状は、図7に示した例には限られない。図7を、テーパを有するものではなくい、矩形状にすることもできる。
ここで、ヒンジ部7には、山部および谷が形成されていない。このため、コルゲート管1を曲げる際、内側部材3および外側部材5に比べて、ヒンジ部7は円周方向に拡径したり、縮径したりして管を開管したり、管を閉じたりする場合の可撓性には優れるが、管軸方向の可撓性が劣る。このため、コルゲート管1を管軸方向に曲げる際に、コルゲート管1全体として、十分な可撓性を得ることができない恐れがある。
このため、山部および谷部の形成方向(周方向)に向けてスリットを形成してもよい。スリットは、管軸方向に対して、山部または谷部と同一形成間隔で複数形成される。例えば、スリットは、内側部材3および外側部材5の谷部の位置に合わせて形成される。
このように、ヒンジ部7にスリットを所定の形成間隔で形成することで、コルゲート管1を曲げた際、スリットを変形させることができる。このため、ヒンジ部7の可撓性が向上する。
なお、スリットに代えて、単なる切れ込みとしてもよい。また、ヒンジ部7に細かな凹凸(断面波形状)を形成してもよい。このようにしても、ヒンジ部7の可撓性を向上させることができる。ここで、ヒンジ部7の形状は、波形状、複数波形状(Ω形状)、点状等、ヒンジ部7を屈曲させて内側部材3と外側部材5の延設部23、27を相互に近づけたり、遠ざけたりすることができれば、形状に制約を設ける必要はない。
(コルゲート管2)
次に、リブ付きコルゲート管であるコルゲート管2の詳細について説明する。図8は、コルゲート管1を示す斜視図であり、図9は、管軸方向から見た正面図である。また、図10は、コルゲート管2を閉じた状態のコルゲート管2を示す正面図である。コルゲート管2は、コルゲート管1と同様に、内側部材43、外側部材45、ヒンジ部39等からなる。
コルゲート管2の内側部材43は、周方向に伸びる山部35および谷部37が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成される。同様に、外側部材45は、周方向に伸びる山部31および谷部33が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成される。内側部材43と外側部材45とは、ヒンジ部39で接続される。ここで、管軸方向に対する外側部材45の山部31または谷部33の形成間隔と、内側部材43の山部35または谷部37の形成間隔は等しい。また、コルゲート管2の山部又は谷部の形成間隔と、コルゲート管1の山部又は谷部の形成間隔は等しい。
ここで、コルゲート管2を、コルゲート管1の外周に巻きつけて勘合する場合に、コルゲート管2(外管)の外側部材45の山部31の内面幅は、コルゲート管1(内管)の外側部材5の山部9の外面幅よりも幅広とすることが望ましい。同様に、コルゲート管2の内側部材43の山部35は、コルゲート管1の内側部材3の山部13よりも幅広とすることが望ましい。また、コルゲート管1の内側部材3の谷部15の開口幅は、コルゲート管2の内側部材43の谷部37の内面突起幅よりも幅広とすることが望ましい。同様に、コルゲート管1の外側部材5の谷部11は、コルゲート管2の外側部材45の谷部33よりも幅広とすることが望ましい。
このようにすることで、コルゲート管1、2の山部同士、谷部同士が嵌合する。なお、外管の山部(または谷部)の内面側の側面テーパ角度と、内管の山部(または谷部)の外面側の側面テーパ角度を略一致させることが望ましい。このようにすることで、より確実に、山部同士、および谷部同士が互いに嵌合することができる。
また、前述したように、コルゲート管2には、円周方向に所定距離離間して管軸方向に伸びる複数の直線状のリブ部4が形成される。リブ部4は、山部または谷部が形成されない部位である。
図10に示すように、周方向に離間するリブ部4は、中心線に対して略対象または対称な位置に配置されることが望ましい。このようにすることで、コルゲート部6の配置も、略対象または対称な配置となる。前述したように、コルゲート部6は、他のコルゲート管1と嵌合する部位である。このため、コルゲート部6を周方向に均等に配置することで、周方向に均等な位置でコルゲート管1と嵌合させることができる。
ここで、コルゲート管2の開口部の一方の端部(例えば内側部材43)では、端部から順に、リブ部4、コルゲート部6が隣接して形成される。すなわち、一方の端部にはリブ部4が形成される。コルゲート管2の開口部の他方の端部(例えば外側部材45)では、端部から順に、コルゲート部6、リブ部4が隣接して形成される。すなわち、他方の端部にはコルゲート部6が形成される。
コルゲート管2の使用方法は、コルゲート管1の使用方法と同様である。すなわち、外側部材45を内側部材43の外側に重ね合わせて、互いに山部同士、谷部同士を嵌合させる。すなわち、内側部材43と外側部材45のコルゲート部6同士を嵌合させる。
図示した例では、外側部材45の端部のコルゲート部6は、内側部材43の端部のリブ部4と隣接するコルゲート部6と嵌合する。また、外側部材45と内側部材43のリブ部4は、互いに対応する位置に形成される。したがって、外側部材45と内側部材43を重ね合わせた際に、重ね合わせ部においては、リブ部4同士が互いに重なり合う。
このように、一方の端部のコルゲート部6を、他方の端部のリブ部4を乗り越えるようにして、リブ部4に隣接するコルゲート部6と嵌合させるため、コルゲート部6同士の嵌合が、リブ部4によって係止される。したがって、コルゲート部6同士の嵌合が周方向に外れにくい。
なお、コルゲート管2は、コルゲート管1に対応した断面形状を有する。すなわち、コルゲート管2をコルゲート管1の外周に被せられるように、コルゲート管2は、コルゲート管1をやや大きくした形状であり、コルゲート管1の曲線部17、直線部25、曲線部18、直線部19、曲線部21に対応する形状を有する。なお、コルゲート管2の各部形状の詳細は、コルゲート管1と同様であるため、重複する説明を省略する。
なお、コルゲート管1の断面形状が、他の形状であれば、コルゲート管2の形状も、コルゲート管1に対応させて変更すればよい。また、コルゲート管2を内管とする場合には、コルゲート管2は、コルゲート管1をやや小さくした形状とすればよい。なお、コルゲート管2を内管とする場合には、リブ部4の外面は、谷部の外面の底面と同一高さとすることが望ましい。このようにすることで、リブ部4が、外管の山部又は谷部と干渉することを防止することができる。
(配管構造の敷設)
次に、本発明にかかる配管構造10の敷設状態について説明する。図11は、配管構造10が敷設された状態の一例を示す図である。
配管構造10は、敷設場所に応じて、直線部49と曲り部51が形成される。コルゲート管1は、周方向に連続した山谷形状が、管軸方向に所定の形成間隔で繰り返されるため、可撓性が優れる。したがって、容易に曲げることができる。一方、コルゲート管2は、管軸方向に、山谷形状を有さないリブ部4が形成される。このため、リブ部4の可撓性が低いため、コルゲート管2全体として、可撓性が低い。すなわち、直線形状保持性が高い。
このため、配管構造の敷設状態において、曲り部51にはコルゲート管1のみを配置する。また、直線部49には、コルゲート管2を配置する。このようにすることで、容易に曲り部51を形成できるとともに、直線部49が、自重等によって撓むことを抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態の配管構造10によれば、可撓性に優れるコルゲート管1と、直線形状保持性に優れるコルゲート管2とを連結して組み合わせることで、曲り部51、直線部49のそれぞれに適した配管の敷設構造を得ることができる。特に、直線部49には、コルゲート管2を配置することで、直線部49がコルゲート管の撓みなどによって変形することが抑制され、見た目にも優れる。
また、コルゲート管1、2の端部の山部同士および谷部同士を嵌合させることで、コルゲート管1、2同士を確実に連結することができる。また、嵌合が外れ、コルゲート管1が抜けることがない。
また、コルゲート管2の内側部材43と外側部材45とを、互いのコルゲート部6同士で行うため、内側部材43と外側部材45との嵌合が外れにくい。
また、リブ部4をコルゲート管2の中心に対して線対称または点対称に配置することで、コルゲート管1との嵌合部を、周方向にバランスよく配置することができる。
また、リブ部4の高さが山部よりも低くないため、山部内面の内径が小さくならず、コルゲート管1との連結時に、コルゲート管1の山部外面とリブ部4の内面が干渉することがない。
また、曲り部51にコルゲート管1を配置することで、容易に曲り部51を形成することができる。また、直線部49にコルゲート管2を配置することで、直線部の撓み等を抑制することができる。
また、コルゲート管1、2ともに、前述したA>B>2Cの関係を満たせば、電線の挿入作業が容易であり、閉じた際の保持力も大きくなる。また、重ね合わせ部が大きくなりすぎず、互いを嵌合させやすい。すなわち、電線の挿入作業性に優れ、開口部を閉じる作業も容易であり、さらに、閉じた際の保持力を十分に確保することができる。
(第2実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。図12は、コルゲート管2aを示す平面図である。なお、以下の説明において、コルゲート管2と同様の機能を奏する構成については、図1〜図11等と同様の符号を付し、重複する説明を省略する。
コルゲート管2aは、コルゲート管2とほぼ同様の構成であるが、径が一定ではない点で異なる。コルゲート管2aは、相対的に外径(内径)の大きな大径部55と、相対的に外径(内径)の小さな小径部53とが交互に形成される。
小径部53と大径部55との径の差は、コルゲート管2aの肉厚の2倍程度である。なお、小径部53と大径部55の繰り返し数および長さは図示した例には限られない。また、図示した例では、一方の端部が小径部53、他方の端部が大径部55である例を示すが、これには限られない。
図13(a)は、図12のU−U線断面図、図13(b)じは、図12のV−V線断面図である。図13(a)に示すように、コルゲート部6では、大径部55は、小径部53に対して山部および谷部の両方において、外径および内径が大きい。また、図13(b)に示すように、リブ部4でも、大径部55は、小径部53に対して外径および内径が大きい。
図14(a)は、コルゲート管2a同士を連結した状態を示す図である。前述したように、コルゲート管2aの一方の端部は小径部53であり、他方の端部が大径部55となる。コルゲート管2aの小径部53は、他のコルゲート管2aの大径部55と嵌合可能である。すなわち、小径部53の外周に大径部55を被せることが可能である。
図14(b)は、嵌合部の断面図である。一方のコルゲート管2aの大径部55と、他方のコルゲート管2aの小径部53の山部同士、谷部同士が互いに嵌合する。ここで、大径部55の山部内面幅を小径部53の山部外面幅よりも広くし、小径部53の谷部外面幅よりも、大径部55の谷部内面突起幅よりも広くすることで、前述したように、より確実に嵌合させることができる。また、小径部53と大径部55の互いの山部(谷部)側面のテーパ角度を一致させることで、確実に山部同士、谷部同士を嵌合させることができる。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、同一のコルゲート管2a同士を連結することができる。このため、直線部49の長さに応じて、連結数を変えることで、コルゲート管をあらかじめ所定の長さで製造する必要がない。
なお、コルゲート管1についても、小径部および大径部を形成してもよい。この場合、コルゲート管1、2のいずれも外管または内管とすることができる。
(第3実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。図15は、開いた状態のコルゲート管1aを示す管軸方向から見た正面図である。コルゲート管1aは、コルゲート管1とほぼ同様の構成であるが、内側部材3および外側部材5と、ヒンジ部7の形状が異なる。
コルゲート管1aのヒンジ部7は、前述した様な波形などの形状ではなく、内側部材3の端部と外側部材5の端部とが直接接合したような形状である。このように、本発明では、内側部材3と外側部材5とが互いに開閉動作するために屈曲可能な部位を、ヒンジ部とする。ヒンジ部7は、内側部材3と外側部材5とが、互いに開平動作が可能であれば、ヒンジ部の形状はいかなる形状であっても良い。
また、内側部材3は、ヒンジ部7と曲線部17との間に直線部26が形成される。このように、本発明では、ヒンジ部7と曲線部17とが直接接合されていなくてもよく、内側部材3および外側部材5のいずれも、曲線部及び直線部を具備すればよい。
なお、コルゲート管1aについても、コルゲート管1と同様に、内側部材3の曲線部17の曲率半径Cとし、外側部材5の曲線部18の曲率半径Dとし、曲線部21の曲率半径Eとすると、各曲線部の曲率半径C、D、Eはそれぞれ略同一とすることが望ましい。
また、コルゲート管1aについても、内側部材3と外側部材5を閉じる前の状態において、内側部材の延設部27の端部とヒンジ部7との間の開口寸法(図中A)が、外側部材5の延設部23(曲線部21)端部とヒンジ部7との間の開口寸法(図中B)よりも大きい。また、外側部材5の延設部23端部とヒンジ部7との間の開口寸法(図中B)が内側部材3の曲線部17の曲率半径(図中C)の2倍よりも大きい。すなわち、
A>B>2C
の関係を満たす。
このようにすることで、前述した様に、管を閉じた際に互いの重ね合わせ部を確実に嵌合することができ、また、閉塞管の形状を偏平管形状とすることができる。
第3の実施の形態によれば、コルゲート管1を用いた場合と同様の効果を得ることができる。すなわち、コルゲート管2等と連結して使用することができる。また、ヒンジ部7と曲線部17との間に直線部26を形成することで、コルゲート管断面の内容積が大きくなることによるコルゲート管内部のケーブルの収納性やコルゲート管断面に直線部を有することで、コルゲート管の取り付け性を向上させることができるとともに、ヒンジ部7を挟んで内側部材3と外側部材5の曲線部同士が直接対向する場合に比べて、延設部を重ねて管を閉じる際に生じる曲げ応力を、ヒンジ部7のみでなく、直線部と曲線部の境界の部分においても受けることができることから、ヒンジ部にかかる曲げ応力を低減して、管の閉塞状態を安定に保持することができる。
(第4実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。図16(a)は、開いた状態のコルゲート管1bを示す管軸方向から見た正面図、図16(b)は閉じた状態のコルゲート管1bを示す管軸方向から見た正面図である。コルゲート管1bは、ヒンジ部7を有さない点で異なる。
コルゲート管1bは、内側部材3aと外側部材5aとからなる。内側部材3a、外側部材5aは、内側部材3、外側部材5と同様に、それぞれ周方向に伸びる山部および谷部が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成される。内側部材3および外側部材5は、周方向の一部が切除された略C形状の部材である。なお、切除部の周方向長さは、周長(円とした場合)の1/2未満とする。
内側部材3aは外側部材5aよりもわずかに外径が小さい。具体的には、内側部材3aの山部の外径は、外側部材5aの山部の内面の内径よりもわずかに小さく、内側部材3aの谷部の外径は、外側部材5aの谷部の内面の内径よりもわずかに小さい。内側部材3aを外側部材5aの内側に嵌めこみ、互いの山部と谷部とを嵌合させることで、内側部材3aは外側部材5aの内側に保持される。
図16(a)に示すように、内側部材3aと外側部材5aの切除部の位置を合わせておくことで、コルゲート管1bの周方向の一部に開口部が形成される。これに対し、内側部材3aを外側部材5aに対して周方向にずらすことで(図中W)、図16(b)に示すような、閉管とすることができる。なお、切除部の周方向長さは、周長(円とした場合)の1/2未満であるため、閉じた際に、内側部材3aが外側部材5aから脱落することがない。
第4の実施の形態によれば、コルゲート管1を用いた場合と同様の効果を得ることができる。すなわち、コルゲート管2等と連結して使用することができる。また、内側部材3aと外側部材5aを相互に周方向に回転させてスライドさせることで、閉塞したコルゲート管を容易に得ることができる。尚、内側部材3aおよび外側部材5aは、例えば、特に図示しないが、所定位置に内方に突出する突起を設けることで、閉塞したコルゲート管1bの内側部材3aと外側部材5aの回転を止めることができる。
(第5実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。図17は、開いた状態のコルゲート管1cを示す管軸方向から見た正面図であり、特許文献1の図7に相当する。
特許文献1の図7のように、コルゲート管1cは、内側部材3bと外側部材5bの直径D1が同一であって、ヒンジ部7により接続している。外側部材5bは、ヒンジ部7で回転して内側部材3bに係合するように、直径D1よりも小さい開口B1を有する。内側部材3bの開口A1は、外側部材5bに形成された開口B1よりも小さく、内側部材3bと外側部材5bは、ヒンジ部7を通る線Yに関して非対称に配置される。
一例として、直径D1が23mmの環状チューブについては、線Yから外側部材5bの縁部65aまでの距離X1は9mmであり、線Yから内側部材3bの縁部65bまでの距離Y2は2.5mmである。
このように、第5の実施の形態によれば、コルゲート管1を用いた場合と同様の効果を得ることができる。すなわち、コルゲート管2等と連結して使用することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a、1b、1c、2、2a………コルゲート管
3、3a、3b、43………内側部材
4………リブ部
5、5a、5b、45………外側部材
6………コルゲート部
7、39………ヒンジ部
9、13、31、35………山部
10………配管構造
11、15、33、37………谷部
17、18、21………曲線部
19、25、26………直線部
23、27………延設部
29………電線
49………直線部
51………曲り部
53………小径部
55………大径部
65a、65b………縁部

Claims (13)

  1. 第1コルゲート管と、第2コルゲート管とが接続されており、
    前記第1コルゲート管は、
    内側部材と、外側部材と、を具備し、
    前記内側部材は、周方向に伸びる山部および谷部が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成され、
    前記外側部材は、周方向に伸びる山部および谷部が、管軸方向に所定間隔で交互に複数形成され、
    前記第2コルゲート管は、
    前記第1コルゲート管の断面形状に対応した断面形状であり、前記第2コルゲート管の円周方向の一部に管軸方向に連続する開口部を有し、前記第2コルゲート管の外周の管軸方向に山部と谷部が交互に形成されたコルゲート部と、前記第2コルゲート管の円周方向に所定距離離間して管軸方向に伸びる複数の直線状のリブ部とを有し、前記第2コルゲート管の円周方向には、前記コルゲート部と前記リブ部が交互に形成され、
    前記第1コルゲート管と前記第2コルゲート管の一方が内管となり、他方が外管となり、前記内管の端部に前記外管の端部が被せられていることを特徴とする配管構造。
  2. 前記第1コルゲート管は、
    前記内側部材と前記外側部材を開口または嵌合させるヒンジ部をさらに具備し、
    前記内側部材の管垂直断面において、管開口部側には延設部が形成され、前記内側部材は、曲線部と直線部を具備し、
    前記外側部材の管垂直断面において、管開口部側には延設部が形成され、前記外側部材は、曲線部と直線部を具備し、
    前記ヒンジ部が屈曲することで、前記内側部材と前記外側部材のそれぞれの前記延設部が重ねられて、断面が閉管となることを特徴とする請求項1記載の配管構造。
  3. 前記外管の山部と前記内管の山部とが嵌合し、前記外管の谷部と前記内管の谷部とが嵌合していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配管構造。
  4. 前記第2コルゲート管の開口部の一方の端部には、前記リブ部と、該リブ部に隣接する前記コルゲート部とが開口部の一方の端部から順に形成され、
    前記第2コルゲート管の開口部の他方の端部には、前記コルゲート部と、該コルゲート部に隣接する前記リブ部が開口部の他方の端部から順に形成されており、
    前記第2コルゲート管の開口部の両端部が重ね合わされて、前記両端部の前記コルゲート部同士が嵌合していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の配管構造。
  5. 前記第2コルゲート管の円周方向に所定距離離間して、前記コルゲート部の一部を横切るように形成された前記リブ部は、前記コルゲート部の山部と同一高さまたは山部より高く形成されるか、あるいは前記コルゲート部の谷部と同一高さまたは谷部より低く形成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の配管構造。
  6. 前記第1コルゲート管と、前記第2コルゲート管の少なくとも一方は、管軸方向に小径部と大径部が交互に形成され、前記大径部を前記小径部に嵌合して、前記第1コルゲート管同士または、前記第2コルゲート管同士を管軸方向に連結していることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の配管構造。
  7. 前記第1コルゲート管と、前記第2コルゲート管の少なくとも一方において、一方の端部が前記小径部であり、他方の端部が前記大径部であり、前記大径部が前記小径部に被せられ、複数の前記第1コルゲート管同士または、複数の前記第2コルゲート管同士を軸方向に連結していることを特徴とする請求項6記載の配管構造。
  8. 前記配管構造は、管軸方向の一部に直線部と曲がり部を有し、
    前記曲がり部は、前記第1コルゲート管のみで構成されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに配管構造。
  9. 前記配管構造の内部に電線を配置したことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の配管構造。
  10. 前記第1コルゲート管は、
    前記内側部材と前記外側部材のそれぞれ部材の前記延設部同士を嵌合させる前の状態において、管垂直断面における、前記内側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法が、前記外側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法よりも大きく、前記外側部材の前記延設部の端部と前記ヒンジ部との間の開口寸法が前記内側部材の前記曲線部の曲率半径の2倍よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載の配管構造。
  11. 円周方向の一部に管軸方向に連続する開口部を有し、管の外周の管軸方向に山部と谷部が交互に形成されたコルゲート部と、管の円周方向に所定距離離間して前記コルゲート部の一部を横切るように管軸方向に伸びる複数の直線状のリブ部とを有し、コルゲート管の円周方向には、前記コルゲート部と前記リブ部が交互に形成されることを特徴とするリブ付きコルゲート管。
  12. 前記リブ付きコルゲート管の管軸方向に小径部と大径部が交互に形成され、前記大径部が前記小径部に嵌合して、前記リブ付きコルゲート管同士が管軸方向に連結していることを特徴とする請求項11記載のリブ付きコルゲート管。
  13. 前記リブ付きコルゲート管の管軸方向の一方の端部が前記小径部であり、他方の端部が前記大径部であり、前記大径部が前記小径部に被せられ、複数の前記リブ付きコルゲート管同士が軸方向に連結していることを特徴とする請求項12記載のリブ付きコルゲート管。
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