JP2015143023A - 造形物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】造形物を造形しつつ且つその表面に加飾を施すことのできる、造形物の製造方法の提供。
【解決手段】造形物の製造方法の一形態では、異なるインクジェットノズル(N1,N2,N3)から吐出されるインクを積層することにより、造形3と、該造形された構造体の表面加飾1とを同時におこなうことも可能にしている。
【選択図】図10

Description

本発明は、造形物の製造方法に関し、より詳細には、造形物を造形しつつ、該造形物の表面に加飾を施す、造形物の製造方法に関する。
3次元の立体物を造形する手法としては、特許文献1にあるようなシート積層法のほか、溶融物堆積法(FDM:Fused Deposition Molding)、インクジェット法、インクジェットバインダ法、光造形法(SL:Stereo Lithography)、粉末焼結法(SLS:Selective Laser Sintering)などが知られている。
中でも、インクジェット法として、3Dプリンターによって紫外線硬化性樹脂を噴射しマスクパターンを積層する方法が多用されている。この方法は、最終製品の外観内観のデザイン・機構等を三次元CADによってデータ化した後、コンピュータによって該データをスライスして薄板を重ね合わせるような多層型のマスクパターンデータを作成し、紫外線硬化性樹脂をマスクパターンデータに則してヘッドより噴射して積層することにより立体物を製造する。
また、このような手法を用いて造形した造形物の表面に加飾することも知られている。表面の加飾とは、表面の質感を変えたり、色を付したりすることをいう。
特開2003−71530号公報(2003年3月11日公開)
しかしながら、造形物の表面に模様や色を付ける技術の多くは、造形物を造形した後に、その表面に加飾を施すというものであり、造形物を造形しつつ、その過程で造形中の造形物の表面に加飾を施すという手法は少ない。
また、完成した造形物に対してその表面に加飾を施す手法の場合、造形物が複雑な立体構造を有する場合に、表面に良好に表面加飾を施すことができない場合がある。
すなわち、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、造形物を造形しつつ、且つその表面に加飾を施すことができる新たな、造形物の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る、造形物の製造方法は、第1インクおよび第2インクを吐出して、該第1インクの層の上に該第2インクの層が積層された下部領域を形成する下部領域形成工程と、上記下部領域形成工程の後に、上記第1インクと上記第2インクと第3インクとを吐出順を問わず吐出して、水平方向に関して、該第3インクの層の周囲に該第2インクの層が位置し、且つ、該第2インクの層の周囲に該第1インクの層が位置する中央領域を形成する中央領域形成工程と、上記中央領域形成工程の後に、上記第2インクおよび上記第1インクを吐出して、該第2インクの層の上に該第1インクの層が積層された上部領域を形成する上部領域形成工程と、を含み、上記第3インクによって、立体構造を有する本体部が構成され、上記第2インクによって、上記本体部の表面を覆う遮光層が構成され、且つ、上記第1インクによって、上記遮光層の表面を覆う加飾層が構成された造形物を製造することを特徴としている。
上記の構成によれば、造形物を造形しつつ、且つその表面に加飾を施すことができる、造形物の製造方法を提供することができる。
また、上記の構成によれば、造形(本体部の形成)と加飾(遮光層および加飾層の形成)とを並行しておこなうため、造形物が複雑な立体構造を有する場合であっても、本体部の表面に良好に表面加飾を施すことができる。
また、上記の構成によれば、本体部と加飾層との間に遮光層が設けられていることから、本体部が透明材料のような光を透過する材料からなる場合であっても、例えば加飾層の背面から不都合が光が入るようことがない。
本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、上記第1インクおよび上記第2インクをインクジェット法を用いて吐出し、上記下部領域形成工程では、上記第1インクを吐出する第1インクジェットノズルと、上記第2インクを吐出する第2インクジェットノズルと一体的に移動させて、或る領域の上方を、上記第1インクジェットノズルに続いて上記第2インクジェットノズルが通過して、該或る領域に各ノズルからインクを吐出し、上記上部領域形成工程では、別の或る領域の上方を、上記第2インクジェットノズルに続いて上記第1インクジェットノズルが通過して、該別の或る領域に各ノズルからインクを吐出する。
上記の構成によれば、各ノズルからインクを吐出して積層構造を形成することができる。
また、本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、上記下部領域形成工程では、上記第2インクの層の上に上記第3インクの層が積層されるように、上記第3インクも吐出する。
上記の構成によれば、下部領域形成工程において、加飾層、遮光層および本体部を一度に形成することができる。
また、本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、上記上部領域形成工程では、上記第3インクも吐出して、該第3インクの層の上に上記第2インクの層を積層する。
上記の構成によれば、上部領域形成工程において、加飾層、遮光層および本体部を一度に形成することができる。
本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、上記造形物における上記第1インクの層の端面の法線の角度が、水平線または上記第1インクを吐出する第1インクジェットノズルが移動する基準線に対して±45°の角度範囲に含まれる該造形物の領域を、上記中央領域形成工程によって形成する。
本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、上記造形物は球体であり、該球体の中心点を中心に、該中心点を通る水平面から上下45°までの角度範囲に含まれる該造形物の領域を、上記中央領域形成工程によって形成する。
本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、上記第1インクとして、着色インクまたは加飾用インクを用いる。
本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、上記第2インクとして、白色インク、銀色インクまたはメタリックインクを用いる。
本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、上記下部領域形成工程、上記中央領域形成工程および上記上部領域形成工程のうちの少なくとも1つの工程において、上記造形物の支持体となるサポート材を形成するためのサポート材用インクを吐出する。
本発明によれば、インクジェット法を用いて、造形物を造形しつつ且つその表面に加飾を施すことができる。
本発明に係る一実施形態の、造形物の製造方法によって形成される造形物の部分断面図である。 図1に示した造形物の断面図である。 図2に示した造形物の一部である下部領域を示した部分断面図である。 図3に示したA領域に関して、本発明に係る一実施形態の、造形物の製造方法を用いて造形および加飾をおこなっている過程を示した説明図である。 図3に示したA領域に関して、本発明に係る一実施形態の、造形物の製造方法を用いて造形および加飾をおこなっている過程の変形例を示した説明図である。 図3に示したB領域に関して、本発明に係る一実施形態の、造形物の製造方法を用いて造形および加飾をおこなっている過程を示した説明図である。 図2に示した造形物の一部である中央領域を示した部分断面図である。 図7に示したC領域に関して、本発明に係る一実施形態の、造形物の製造方法を用いて造形および加飾をおこなっている過程を示した説明図である。 図2に示した造形物の一部である上部領域を示した部分断面図である。 図9に示したD領域に関して、本発明に係る一実施形態の、造形物の製造方法を用いて造形および加飾をおこなっている過程を示した説明図である。 本発明に係る一実施形態の、造形物の製造方法によって形成される造形物の他の形状を示す部分断面図である。
以下、本発明に係る、造形物の製造方法の一実施形態について説明するが、先ずは本実施形態の、造形物の製造方法によって造形される造形物の構造を図1を用いて説明し、その次に、本実施形態の、造形物の製造方法を説明する。
図1は、本実施形態の、造形物の製造方法によって造形される造形物の部分断面図を示している。造形物10は、外形が球形を有している。造形物10は、本体部3と、該本体部3の表面を覆う遮光層2と、該遮光層2の表面を覆う加飾層1とから構成されている。
本体部3は、後述するように、インクジェット法を用いて造形材料インクを吐出して、その堆積物に紫外線を照射して硬化させることによって形成される。本体部3は、造形物10の主体であり、造形物10の立体構造を決定する部分であると言える。すなわち、本実施形態では、主体である本体部3が球形を有しているため、造形物10が球形を有している。換言すれば、加飾層1および遮光層2は、主体である球形の本体部3の表面にコーティングされているに過ぎない。
本実施形態では、本体部3は透明体である。本体部3を透明体から構成すると、例えばその表面の或る一部分に加飾(色付けや文字を描くなど)を施した場合に、その背面側からその加飾部分の裏面が透けて見えることがある。そして、その加飾部分が該背面側に描いたものと重なって見えて不都合となることがある。そこで、本実施形態では、そのような事態を避けるために、以下に説明するように、本体部3と加飾層1との間に遮光層2を設けている。
遮光層2は、図1に示すように、少なくとも加飾層1側の表面において、外部から入射した光Lを反射させる機能を有する層である。この機能を実現させる材料であって、後述するようにインクジェット法を用いて吐出して形成することができる材料(インク)であれば、遮光層2の材料として用いることができる。一例としては、白色インク、銀色インクまたはメタリックインクを用いることができる。また、遮光層2は、この機能を実現させることができる程度の厚さを、本体部3の表面において形成すればよく、例えば10〜100μm程度の厚さとすることができる。
なお、本実施形態では、遮光層2は、球形の本体部3の表面全体を被覆するように設けられている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、遮光層2は、本体部3の表面の一部のみを被覆するものであってもよい。但し、加飾層1が設けられている領域の該加飾層1の本体部3側には設けられていることが好ましい。
加飾層1は、造形物10の表面を構成する層であり、本体部3の表面を色づけ(絵や文字を描く場合も含む)したい場合には着色層として構成されるほか、表面の光沢を消したりするなどの加飾を施すための層として構成される。加飾層1も、本体部3および遮光層2と同じくインクジェット法を用いて吐出して形成することができる材料(インク)から構成される層である。
従前の技術では、図1のような造形物10を完成させるためには、何らかの方法によって形成した本体部に対して、スプレー装置などを用いて本体部の表面にコーティング材を塗布してコーティングするという手法をとる。しかしながら、この手法では、本体部が複雑な立体構造(例えば中空構造)を有している場合に、その表面(内面)にコーティングを施すことができない。
そこで、本実施形態では、本体部3、遮光層2および加飾層1を、全てインクジェット法を用いて形成するということを特徴としている。すなわち、本体部の造形と並行して遮光層2および加飾層1を形成して、造形と加飾とを同時に実現する。
すなわち、本実施形態の、造形物の製造方法は、インクジェット法を用いた、造形物の製造方法であって、加飾層インク(第1インク)を吐出した上に、遮光層インク(第2インク)を吐出する下部領域形成工程と、下部領域形成工程の後に、加飾層インク(第1インク)と遮光層インク(第2インク)と本体部インク(第3インク)とを、吐出順を問わず、水平方向に関して、本体部インク(第3インク)の層の周囲に遮光層インク(第2インク)の層が位置し、且つ、該遮光層インク(第2インク)の層の周囲に加飾層インク(第1インク)の層が位置するように、吐出する中央領域形成工程と、中央領域形成工程の後に、遮光層インク(第2インク)を吐出した上に、加飾層インク(第1インク)を吐出する上部領域形成工程と、を含み、上記第3インクによって、立体構造を有する本体部が構成され、上記遮光層インク(第2インク)によって、該本体部の表面を覆う遮光層が構成され、且つ、上記加飾層インク(第1インク)によって、該遮光層の表面を覆う加飾層が構成された造形物を形成する。
なお、本実施形態では、インクジェット法を用いてインクを滴下して堆積することを利用して、堆積を繰り返して造形物10を造形且つ加飾する態様について説明する。すなわち、本実施形態では、重力方向の下方から上方に向かって造形物10を造形且つ加飾する態様を説明する。
<下部領域形成工程>
上記下部領域形成工程では、図1に示す造形物10の下部領域を形成するための工程である。
ここで、図2は、図1に示した造形物10の断面図を示す。本実施形態の、造形物の製造方法では、図2に示す下部領域を、下部領域形成工程によって造形および加飾する。なお、下部領域は、換言すれば造形物の製造方法の最初の工程によって形成される領域を示しており、造形物10自体の下を表わすものではない。
図2に示す下部領域は、球体の造形物10の中心点Oを中心に、該中心点Oを通る水平面Fから下方に45°を超える角度範囲に含まれる領域である。図3に、図2に示す下部領域のみを拡大したものを示す。
下部領域は、図3に示すように、重力方向の下方部に加飾層1の一部が位置し、その加飾層1に積層されるかたちで遮光層2の一部が位置し、更にその遮光層2に積層されるかたちで本体部3の一部が位置している。
以下に、まず図3に示す下部領域の一部である図3中のA領域を取り上げて、下部領域形成工程を説明する。
図4は、図3のA領域について、造形および加飾の過程を説明する図である。下部領域形成工程では、重力方向の下方部に位置する加飾層1を形成するための加飾層インクを先ず滴下し、堆積した加飾層インク溜まり(以下、加飾層1と記載する)の上に、遮光層2を形成するための遮光層インクを滴下して遮光層インク溜まり(以下、遮光層2と記載する)を形成する。すなわち、或る滴下領域に関して、加飾層インクを遮光層インクよりも先に滴下する。
このように滴下タイミングを制御することにより、図3のA領域に示す、加飾層1の上に遮光層2が形成されている構成を実現することができる。
滴下タイミングの制御は、図4に示す各インクジェットノズルN1,N2から或る領域にインクを滴下するときの滴下タイミングを図示しない制御装置によって制御することにより実現することができる。すなわち、図4では、加飾層1を形成するための加飾層インクを滴下する第1インクジェットノズルN1と、遮光層2を形成するための遮光層インクを滴下する第2インクジェットノズルN2とを備えたインクジェットヘッドを用いて、第1インクジェットノズルN1と第2インクジェットノズルN2とを隣り合うように配列させ、或る領域の上方を第1インクジェットノズルN1が第2インクジェットノズルN2よりも先に通過するようにノズルN1、N2の配列方向に沿って移動させる。これにより、該或る領域には先ず加飾層インクが滴下されて堆積し、その上に遮光層インクが滴下されて堆積してなる造形物を形成することができる。なお、インクジェットノズル自体は、従来周知のものを用いることができるため、ここでの説明は省略する。
或る領域に堆積する加飾層1および遮光層2の堆積量は、各インクジェットノズルN1,N2からの滴下量を調整することによって容易に調整可能である。これも図示しない制御装置によって実現することができる。
すなわち、どのような立体構造の造形物10(図1)を形成するかが示された例えばCADデータをインクジェット装置が取得すれば、インクジェット装置は、そのデータから或る一部の領域に関して、どのインクをどれほど堆積させる必要があり、また、どのインクをどの順番で堆積させる必要があるかの情報を得ることができ、これをもとに制御装置がインクジェットノズルN1,N2を制御することができる。
ところで、図4では、加飾層1の上に遮光層2が形成されているところまでを示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、図5に示すように遮光層2を形成するための遮光層インクを滴下して堆積させるのに続いて本体部3を形成するための本体部インクを滴下させることも可能である。
要するに、下部領域形成工程の本質は、造形物10(図1)の最表面に位置する層、その一層内側に在る層、更にその内側に在る層、の順番で、それぞれの層を形成するインクを滴下して積層することによって、造形をおこない、本実施形態では、加飾層1が造形物10の最表層に構成されていることから、造形と同時に、その造形物の加飾をおこなうことができることにある。
特に、本実施形態では、図4および図5に示すように、ノズルN1、N2(、N3)が一体となっており、これを図4および図5に示すように配列させて、一体的に図4および図5に矢印で示す方向に移動させている。これにより、或る領域の上方をこれらのノズル列が一回通過することによって、加飾層1と遮光層2(と本体部3)との積層構造を造形することができる。これは、加飾層1と遮光層2(と本体部3)とを積層するためのノズルの移動をそれぞれ独立して制御する必要がある装置を用いる場合に比べて、積層構造を効率的に造形することができるため好ましい。
ところで、図4および図5に示すA領域は、下部領域の中でも最も下部に位置する領域である。そこで、次に、図3に示すB領域において、下部領域形成工程がどのようにおこわれるかを図6を用いて説明する。
図6は、図3のB領域について、造形および加飾の過程を説明する図である。B領域は、A領域から水平方向に移動した位置にある。A領域は下部領域のなかでも最も下部に位置しており、図4に示すように、造形物10の外面(加飾層1の表面)がベース面Baseに接している。一方、B領域では、造形物10の外面(加飾層1の表面)がベース面Baseから離間している。
B領域を下部領域形成工程において形成する際には、この離間部分に造形物10の支持体となるサポート材を形成する。サポート材は、加飾層1を形成するための加飾層インクを滴下する前に、同様にインクジェット法を用いてサポート材を形成するためのサポート材インクを滴下して堆積させる。そして、加飾層インクを、堆積したサポート材インク溜まり(以下、サポート材と記載する)の上に、滴下して堆積させる。遮光インクおよび本体部インクも、A領域のところで説明している方法で滴下し堆積させる。すなわち、B領域に関しては、サポート材インクを加飾層インクよりも先に滴下して、加飾層インクを滴下した後に遮光層インクを滴下して、遮光層インクを滴下した後に本体部インクを滴下する。これにより、B領域に示す構成を実現することができる。
これを実現するためには、先述したように各インクの滴下タイミングを制御すればよい。滴下タイミングの制御は、図6に示す各インクジェットノズルNS、N1、N2、N3から或る領域にインクを滴下するときの滴下タイミングを図示しない制御装置によって制御すればよい。すなわち、図6では、サポート材インクを滴下するサポート材用インクジェットノズルNSと、加飾層インクを滴下する第1インクジェットノズルN1と、遮光層インクを滴下する第2インクジェットノズルN2と、本体部インクを滴下する第3インクジェットノズルN3とを備えたインクジェットヘッドを用いる。そして、サポート材用インクジェットノズルNSと第1インクジェットノズルN1と第2インクジェットノズルN2と第3インクジェットノズルN3とを一例に配列させ、或る領域の上方を、サポート材用インクジェットノズルNS、第1インクジェットノズルN1、第2インクジェットノズルN2、第3インクジェットノズルN3の順で通過するようにノズルNS、N1、N2、N3の配列方向に沿って移動させる。これにより、該或る領域には先ずサポート材インクが滴下されて堆積し、その上に加飾層インクが滴下されて堆積し、その上に遮光層インクが滴下されて堆積し、その上に本体部インクが滴下されて堆積してなる造形物を形成することができる。
また、B領域では、造形物10の外面に沿って層の境界が湾曲(曲面)を形成している。これも、先述した堆積量の調整と同様に、滴下量を調整して、サポート材インクの滴下量を徐々に減少させていくことによって形成することができる。
また、本実施形態では、図3に示す下部領域の紙面左端から紙面右端までを、インクジェットヘッド(図4〜図6)を図3の紙面左側から右側に移動させることによって形成する。このとき、1回の移動で下部領域の下端から中央領域との隣接位置までを形成する必要はないが、複数回の移動でこれを形成する場合にそのうちの少なくとも1回の移動において、上述した滴下タイミングを調整して互いに異なる層(サポート材および本体部を含む)が形成される。
なお、図4、図5および図6において、ノズル数が異なっているが、これは説明の便宜上であり、本実施形態では、サポート材S、加飾層1、遮光層2および本体部3を形成するための4種類のノズルがインクジェットヘッドに設けられており、例えばA領域では、サポート材用インクジェットノズルNSからはサポート材インクが滴下されないように制御されていればよい。
また、本実施形態では、滴下タイミングを制御するという表現を、或る滴下対象領域に関してどのインクジェットノズルから先にインクを滴下するかを制御するという意味で用いている。したがって、例えば図6は或る瞬間のインクジェットヘッドの位置を示しているが、この瞬間の4つのインクジェットノズルの滴下タイミングを互いに異ならせるという意味ではない。つまり、この瞬間に、4つのインクジェットノズルから同時にインクが滴下(吐出)されてもよい。
下部領域の形成が完了すると、引き続いて図2に示す中央領域の形成をおこなう。
<中央領域形成工程>
図2に示す中央領域は、球体の造形物10の中心点Oを中心に、該中心点Oを通る水平面Fから上方および下方に45°の角度範囲に含まれる領域である。図7に、図2に示す中央領域のみを拡大したものを示す。
中央領域は、図7に示すように、本体部3を中心にして、その外側(つまり、紙面の左右方向、換言すれば球体の造形物10の中心点Oから外面に向かう方向)に遮光層2の一部が位置し、更にその外側に加飾層1の一部が位置した構造を概ね有している。
以下に、図7に示す中央領域の一部である図7中のC領域を取り上げて、中央領域形成工程を説明する。
図8は、図7のC領域について、造形および加飾の過程を説明する図である。なお、説明の便宜上、サポート材については説明を省略する。
中央領域形成工程では、上述した下部領域形成工程の後に、加飾層インクと遮光層インクと本体部インクとを、水平方向に関して、本体部インク(第3インク)によって形成される本体部3の周囲(外側)に、遮光層インクによって形成される遮光層2が位置し、更に、その遮光層2の周囲(外側)に、加飾層インクによって形成される加飾層1が位置するように、インクを滴下(吐出)する。このとき、どの層から形成するかは問わない。すなわち、中央領域は、異なる種類の層を上下に積層した構造ではない領域であるため、形成順は問わない。
ただし、インクジェットヘッドを一回移動させただけで本体部3、遮光層2および加飾層1(並びにサポート材)を全て形成するためには、インクジェットノズルの配列によっては、各ノズルN1、N2、N3(および図6に示すノズルNS)からインクを吐出するタイミングは自ずと決まり、これに従って各層が形成される順番も自ずと決まる場合がある。
また、本体部3、遮光層2および加飾層1(並びにサポート材)の形成順は問わないが、図2に示すように、中央領域の下部領域に近い領域、および中央領域の上部領域に近い領域は上下に層が重なっている、あるいは重なりかけているといえる。そのため、中央領域形成工程によって形成する領域は、広くとも、造形物10における加飾層1の端面(造形物10の最外表面)の法線の角度が、水平線または加飾層を吐出するインクジェットノズルが移動する基準線に対して±45°の角度範囲に含まれる領域である。換言すれば、中央領域形成工程によって形成する領域は、広くとも球体の造形物10の中心点Oを中心に、該中心点Oを通る水平面Fから上方および下方に45°の角度範囲に含まれる領域であり、好ましくは、球体の造形物10の中心点Oを中心に、該中心点Oを通る水平面Fから上方および下方に30°の角度範囲に含まれる領域である。更には、球体の造形物10の中心点Oを中心に、該中心点Oを通る水平面Fから上方および下方に15°の角度範囲に含まれる領域を中央領域形成工程によって形成することがより好ましい。中心点Oを中心に、該中心点Oを通る水平面Fから上方および下方に45°の角度範囲を超える範囲を中央領域形成工程によって形成すると、積層構造を良好に形成することができない虞がある。そのため、中心点Oを中心に、該中心点Oを通る水平面Fから上方および下方に45°の角度範囲を超える領域は、先述した下部領域形成工程あるいは後述する上部領域形成工程によって形成する。
中央領域の形成が完了すると、引き続いて図2に示す上部領域の形成をおこなう。
<上部領域形成工程>
図2に示す上部領域は、球体の造形物10の中心点Oを中心に、該中心点Oを通る水平面Fから上方に45°を超える角度範囲に含まれる領域である。図9に、図2に示す上部領域のみを拡大したものを示す。なお、上部領域は、換言すれば造形物の製造方法の最後の工程によって形成される領域を示しており、造形物10自体の上を表わすものではない。
上部領域は、図9に示すように、重力方向の下方部に本体部3の一部が位置し、その本体部3に積層されるかたちで遮光層2の一部が位置し、更にその遮光層2に積層されるかたちで加飾層1の一部が位置している。
以下に、図9に示す上部領域の一部である図9中のD領域を取り上げて、上部領域形成工程を説明する。
図10は、図9のD領域について、造形および加飾の過程を説明する図である。上部領域形成工程では、重力方向の下方部に既に形成されている本体部3の表面3aに本体部3を更に堆積させるための本体部インクを先ず滴下し、堆積した本体部インク溜まり(以下、本体部3と記載する)の上に、遮光層2を形成するための遮光層インクを滴下して遮光層インク溜まり(以下、遮光層2と記載する)を形成し、その遮光層2の上に、加飾層1を形成するための加飾層インクを滴下して加飾層インク溜まり(以下、加飾層1と記載する)を形成する。
本実施形態では、図10に示すように、ノズルN1、N2(、N3)が一体となっており、これを図10に示すように配列させて、一体的に図10に矢印で示す方向に移動させている。これにより、或る領域の上方をこれらのノズル列が一回通過することによって、滴下タイミングが制御されて、図10のD領域に示す、本体部3の上に遮光層2が形成されており、且つ、その遮光層2の上に加飾層1が形成されている構成を実現することができる。滴下タイミングの制御は、下部領域形成工程において説明した制御装置を用いておこなうことができ、堆積量も制御することができる。なお、D領域においてもサポート材インクを滴下させてもよい。
なお、以上の上部領域形成工程の説明では、インクジェットヘッドの一回の移動で、本体部3、遮光層2および加飾層1の3層を形成しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも2層がインクジェットヘッドの一回の移動によって形成されればよい。
また、以上の上部領域形成工程の説明では、遮光層2および加飾層1だけでなく、本体部3も形成するが、本発明はこれに限定されるものではなく、遮光層2および加飾層1を積層させるだけであってもよい。
なお、各ノズルから吐出されたインクは、図示しない紫外線照射装置が出射する紫外線を照射することによって、硬化される。すなわち、各インクは、紫外線硬化型のインクであるといえる。紫外線照射装置は、例えば、インクジェットヘッドの移動方向の後方に在って、インクジェットヘッドからそれぞれインクが吐出された後に、紫外線を照射する態様とすることができる。
〔変形例1〕
上記実施形態では、造形物10が図1に示すように球体であるが、本発明はこれに限定されるものではない。図11は、造形物の変形例である直方体の造形物20を示す部分断面図である。図11の直方体の造形物20も、図1と同様に、本体部3´と、遮光層2´と、加飾層1´とを有し、直方体の本体部3´の表面を、遮光層2´が被覆し、更に遮光層2´の表面を、加飾層1´が被覆している。
このような直方体の造形物20であっても、上記実施形態にあるように下部領域と中央領域と上部領域とに区別し、それぞれを上記した各工程を用いて形成することにより、造形しつつ表面加飾を実現することができる。
〔変形例2〕
上記実施形態では、インクジェットヘッドを移動させているが、塗布対象とインクジェットヘッドとの相対位置が移動すれば、塗布対象のほうを移動させてもよく、双方を移動させてもいい。
〔変形例3〕
上記実施形態では、本体部3、遮光層2および加飾層1の3層構造の造形物10を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、インクの種類を増やすことによって、4層構造以上の造形物を形成することも可能である。
[付記事項]
上記の課題を解決するために、本発明に係る、造形物の製造方法は、加飾層インクおよび遮光層インクを吐出して、該加飾層の上に該遮光層が積層された下部領域を形成する下部領域形成工程と、上記下部領域形成工程の後に、上記加飾層インクと、上記遮光層インクと、本体部インクとを吐出順を問わず吐出して、水平方向に関して、該本体部の周囲に該遮光層が位置し、且つ、該遮光層の周囲に該加飾層が位置する中央領域を形成する中央領域形成工程と、上記中央領域形成工程の後に、遮光層インクおよび加飾層インクを吐出して、該遮光層の上に該加飾層が積層された上部領域を形成する上部領域形成工程と、を含み、上記本体部インクによって、立体構造を有する本体部が構成され、上記遮光層インクによって、該本体部の表面を覆う遮光層が構成され、且つ、上記加飾層インクによって、該遮光層の表面を覆う加飾層が構成された造形物を形成することを特徴としている。
上記の構成によれば、造形物を造形しつつ、且つその表面に加飾を施すことができる、造形物の製造方法を提供することができる。
また、上記の構成によれば、造形と加飾とを並行しておこなうため、造形物が複雑な立体構造を有する場合であっても、本体部の表面に良好に表面加飾を施すことができる。
本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、加飾層インクおよび遮光層インクをインクジェット法を用いて吐出し、下部領域形成工程では、加飾層インクを吐出する第1インクジェットノズルN1と、遮光層インクを吐出する第2インクジェットノズルN2と一体的に移動させて、或る領域の上方を、第1インクジェットノズルN1に続いて第2インクジェットノズルN2が通過して、該或る領域に各ノズルからインクを吐出し、上部領域形成工程では、別の或る領域の上方を、第2インクジェットノズルN2に続いて第1インクジェットノズルN1が通過して、該別の或る領域に各ノズルからインクを吐出する。
上記の構成によれば、各ノズルからインクを吐出して積層構造を形成することができる。
また、本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、下部領域形成工程では、遮光層インクを吐出した後に、更に、該遮光層インクの層の上に本体部インクを吐出する。
上記の構成によれば、下部領域形成工程において、加飾層、遮光層および本体部を一度に形成することができる。
また、本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、上部領域形成工程では、本体部インクを吐出して該本体部インクの層を形成し、該本体部インクの上に、第2インクを吐出する。
上記の構成によれば、上部領域形成工程において、加飾層、遮光層および本体部を一度に形成することができる。
本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、上記造形物における上記第1インクの層の端面の法線の角度が、水平線または上記第1インクを吐出する第1インクジェットノズルが移動する基準線に対して±45°の角度範囲に含まれる該造形物の領域を、上記中央領域形成工程によって形成する。
本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、造形物は球体であり、該球体の中心点を中心に、該中心点を通る水平面Fから上下45°までの角度範囲に含まれる該造形物の領域を、中央領域形成工程によって形成する。
本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、加飾層インクとして、着色インクまたは加飾用インクを用いる。
本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、遮光層インクとして、白色インク、銀色インクまたはメタリックインクを用いる。
本発明に係る、造形物の製造方法の一態様は、上記の構成に加えて、上記下部領域形成工程、上記中央領域形成工程および上記上部領域形成工程のうちの少なくとも1つの工程において、上記造形物の支持体となるサポート材を形成するためのサポート材用インクを吐出する。
本発明は上述した実施形態および変形例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、実施形態および変形例にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、実施形態および変形例にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、立体造形装置に利用することができ、造形と加飾とを並行しておこなうことができ、効率的に造形物を形成することを可能にする。
1、1´ 加飾層
2、2´ 遮光層
3、3´ 本体部
3a 表面
10、20 造形物
N1 第1インクジェットノズル
N2 第2インクジェットノズル
N3 第3インクジェットノズル
NS サポート材用インクジェットノズル
O 中心点
S サポート材

Claims (9)

  1. 第1インクおよび第2インクを吐出して、該第1インクの層の上に該第2インクの層が積層された下部領域を形成する下部領域形成工程と、
    上記下部領域形成工程の後に、上記第1インクと上記第2インクと第3インクとを吐出順を問わず吐出して、水平方向に関して、該第3インクの層の周囲に該第2インクの層が位置し、且つ、該第2インクの層の周囲に該第1インクの層が位置する中央領域を形成する中央領域形成工程と、
    上記中央領域形成工程の後に、上記第2インクおよび上記第1インクを吐出して、該第2インクの層の上に該第1インクの層が積層された上部領域を形成する上部領域形成工程と、を含み、
    上記第3インクによって、立体構造を有する本体部が構成され、
    上記第2インクによって、上記本体部の表面を覆う遮光層が構成され、且つ、
    上記第1インクによって、上記遮光層の表面を覆う加飾層が構成された造形物を製造することを特徴とする、造形物の製造方法。
  2. 上記第1インクおよび上記第2インクをインクジェット法を用いて吐出し、
    上記下部領域形成工程では、上記第1インクを吐出する第1インクジェットノズルと、上記第2インクを吐出する第2インクジェットノズルと一体的に移動させて、或る領域の上方を、上記第1インクジェットノズルに続いて上記第2インクジェットノズルが通過して、該或る領域に各ノズルからインクを吐出し、
    上記上部領域形成工程では、別の或る領域の上方を、上記第2インクジェットノズルに続いて上記第1インクジェットノズルが通過して、該別の或る領域に各ノズルからインクを吐出することを特徴とする請求項1に記載の、造形物の製造方法。
  3. 上記下部領域形成工程では、上記第2インクの層の上に上記第3インクの層が積層されるように、上記第3インクも吐出することを特徴とする請求項1または2に記載の、造形物の製造方法。
  4. 上記上部領域形成工程では、上記第3インクも吐出して、該第3インクの層の上に上記第2インクの層を積層することを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載の、造形物の製造方法。
  5. 上記造形物における上記第1インクの層の端面の法線の角度が、水平線または上記第1インクを吐出する第1インクジェットノズルが移動する基準線に対して±45°の角度範囲に含まれる該造形物の領域を、上記中央領域形成工程によって形成することを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の、造形物の製造方法。
  6. 上記造形物は球体であり、該球体の中心点を中心に、該中心点を通る水平面から上下45°までの角度範囲に含まれる該造形物の領域を、上記中央領域形成工程によって形成することを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載の、造形物の製造方法。
  7. 上記第1インクとして、着色インクまたは加飾用インクを用いることを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の、造形物の製造方法。
  8. 上記第2インクとして、白色インク、銀色インクまたはメタリックインクを用いることを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載の、造形物の製造方法。
  9. 上記下部領域形成工程、上記中央領域形成工程および上記上部領域形成工程のうちの少なくとも1つの工程において、上記造形物の支持体となるサポート材を形成するためのサポート材用インクを吐出することを特徴とする請求項1から8までの何れか1項に記載の、造形物の製造方法。
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