JP2015142405A - 発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷機器に所望電圧を長期間出力できる発電システムを提供する。
【解決手段】発電システム100は、振動の入力によって交流電圧を出力する少なくとも2つの発電装置110a,120a,130aと、出力される交流電圧を整流して蓄電し、且つ、負荷機器600に蓄電電圧をそれぞれ出力する少なくとも2つの整流回路110b,120b,130bと、少なくとも2つの整流回路110b,120b,130bのそれぞれと負荷機器600とを接続する状態および遮断する状態を切り替える切替器SWと、負荷機器600への印加電圧Vを検出する印加電圧検出器500と、印加電圧Vに基づいて負荷機器600に接続させる少なくとも1つの整流回路110b,120b,130bを決定すると共に、負荷機器600から遮断させる少なくとも他の1つの整流回路110b,120b,130bを決定し、切替器SWを制御する制御装置700とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、振動の入力によって交流電圧を出力する発電装置を用いて、発電装置により発電した電力を負荷機器に出力する発電システムに関するものである。
特許文献1には、振動の入力によって交流電圧を出力する複数の発電装置として、磁歪素子が記載されている。複数の発電装置が、それぞれ異なる周波数での振動体の振動によって発電する。つまり、それぞれの発電装置が発電するタイミングは異なる。
特許文献2には、複数の発電部を直列接続する状態と、複数の発電部を並列接続する状態とを切り替えて、蓄電部に効率よく蓄電することが記載されている。特許文献3,4には、交流電圧を整流する回路として、倍電圧整流回路が記載されている。倍電圧整流回路は、交流電圧の双方向の電圧のそれぞれが対応するキャパシタに蓄電可能となることにより、出力電圧を2倍程度に高くすることができる。特許文献5には、交流電圧を整流する回路として、全波整流回路が記載されている。
特許第4905820号公報 特開2013−102639号公報 特開2012−160620号公報 特開2012−152009号公報 特開2001−211606号公報
発明者らは、特許文献1に記載されているようにそれぞれの発電装置が異なるタイミングで発電する場合に、負荷機器に所望の電圧を長期間出力することを検討した。特許文献2に記載のように、複数の発電装置を直列接続または並列接続に切り替えて、共通の蓄電部に蓄電する場合には、全ての発電装置が共通の蓄電部に接続されるため、複数の発電装置の発電電力を均等に消費することになる。従って、当該構成では、所望の電圧を十分に長い期間出力することはできない。
本発明は、複数の発電装置を用いる場合において、負荷機器に所望電圧を長期間出力できる発電システムを提供することを目的とする。
本手段に係る発電システムは、発電した電力を負荷機器に出力する発電システムであって、振動の入力によって交流電圧を出力する少なくとも2つの発電装置と、前記少なくとも2つの発電装置のそれぞれにより出力される交流電圧を整流して蓄電し、且つ、前記負荷機器に蓄電電圧をそれぞれ出力する少なくとも2つの整流回路と、前記少なくとも2つの整流回路のそれぞれと前記負荷機器とを接続する状態および遮断する状態を切り替える切替器と、前記負荷機器に印加される電圧を検出する印加電圧検出器と、前記印加電圧検出器により検出された印加電圧に基づいて、前記負荷機器に接続させる少なくとも1つの整流回路を決定すると共に、前記負荷機器から遮断させる少なくとも他の1つの整流回路を決定し、決定した状態となるように前記切替器を制御する制御装置と、を備える。
切替器により、少なくとも1つの整流回路が負荷機器から遮断される。この間、当該整流回路には、対応する発電装置によって発電された交流電圧を整流して蓄電する。つまり、ある発電装置は、負荷機器に対して電圧を出力するために用いられ、他の発電装置は、蓄電に専念することになる。そして、負荷機器に印加される電圧に基づいて、負荷機器と接続することと、負荷機器から遮断することを切り替えることで、負荷機器に対して所望の電圧を長期間出力できる。
<実施態様>
ここで、本手段に係る発電システムの好適な実施態様について以下に説明する。すなわち、本手段に係る発電システムは、以下の好適な態様に限定されるものではない。
前記発電システムは、前記少なくとも2つの整流回路のそれぞれの出力電圧を検出する出力電圧検出器を備え、前記制御装置は、前記印加電圧と前記それぞれの出力電圧とに基づいて、前記負荷機器に接続させる整流回路および前記負荷機器から遮断させる整流回路を決定するようにしてもよい。出力電圧検出器により検出される出力電圧に応じて接続と遮断を切り替えることで、発電システムは、確実に負荷機器に対して所望の電圧を長期間出力できる。
前記制御装置は、前記整流回路の出力電圧が大きな前記整流回路を、前記負荷機器に接続させる整流回路として決定し、前記整流回路の出力電圧が小さな前記整流回路を、前記負荷機器から遮断させる整流回路として決定するようにしてもよい。
整流回路の出力電圧が大きな整流回路を負荷機器に接続させることで、負荷機器に所望の電圧を出力できる。一方、整流回路の出力電圧が小さな整流回路を負荷機器から遮断させることで、当該整流回路は確実に蓄電できる。その結果、発電システムは、負荷機器に対して所望の電圧を長期間出力できる。
前記制御装置は、前記印加電圧に基づいて、前記負荷機器と前記整流回路とを接続する前記切替器をON/OFFのPWM制御することにより、前記負荷機器に印加する電圧を調整し、さらに、前記印加電圧とPWM制御におけるONデューティーとに基づいて、当該整流回路を前記負荷機器に接続させ続けるか、当該整流回路を前記負荷機器から遮断させるかを決定するようにしてもよい。
制御装置は、出力電圧検出器により検出される出力電圧に代えて、ONデューティーを用いることとした。この場合にも、発電システムは、確実に負荷機器に対して所望の電圧を長期間出力できる。
前記発電システムは、前記負荷機器に並列に接続され、前記少なくとも2つの整流回路のそれぞれによって蓄電される平滑回路を備え、前記印加電圧検出器は、前記平滑回路の両端電圧であるようにしてもよい。これにより、負荷機器への印加電圧が確実に検出される。
前記発電システムは、振動の入力によって交流電圧を出力する少なくとも3つの発電装置と、前記少なくとも3つの発電装置のそれぞれにより出力される交流電圧を整流して蓄電し、且つ、前記負荷機器に蓄電電圧をそれぞれ出力する少なくとも3つの整流回路と、を備え、前記少なくとも3つの整流回路のうち1つの整流回路のみと前記負荷機器とを接続すると共に、他の整流回路と前記負荷機器とを遮断する状態を第一状態と定義し、前記少なくとも3つの整流回路のうち少なくとも2つの整流回路を直列に接続しつつ、直列に接続された前記少なくとも2つの整流回路と前記負荷機器とを接続すると共に、他の整流回路と前記負荷機器とを遮断する状態を第二状態と定義し、前記切替器は、前記第一状態と前記第二状態とを切替可能であり、前記制御装置は、前記印加電圧検出器により検出された前記印加電圧に基づいて前記第一状態と前記第二状態との何れかを決定し、決定した状態となるように前記切替器を制御するようにしてもよい。
第一状態では、1つの整流回路が負荷機器に接続され、第二状態では、少なくとも2つの整流回路が直列に接続された状態で負荷機器に接続される。このように、それぞれの整流回路の蓄電状態に応じて、遮断する整流回路を決定することに加えて、負荷機器に接続する整流回路の数を決定する。これにより、発電システムは、負荷機器に対して所望の電圧を長期間出力できる。
前記発電システムは、前記少なくとも2つの整流回路のそれぞれの出力電圧を検出する出力電圧検出器を備え、前記制御装置は、前記それぞれの出力電圧の何れか1つが閾値より大きい場合に、当該出力電圧に対応する1つの整流回路を前記負荷機器と接続する前記第一状態に決定し、前記それぞれの出力電圧の全てが前記閾値以下の場合に、前記第二状態に決定するようにしてもよい。これにより、発電システムは、負荷機器に対して所望の電圧を長期間出力できる。
前記発電システムは、振動方向の異なる第一、第二振動体を備え、1つの発電装置は、前記第一振動体に設けられ、前記第一振動体の振動によって交流電圧を出力し、他の発電装置は、前記第二振動体に設けられ、前記第二振動体の振動によって交流電圧を出力するようにしてもよい。
この構成により、少なくとも2つの発電装置がそれぞれ異なる態様において発電することになる。つまり、発電システムは、異なる二方向の振動を利用して確実に発電できる。そして、当該状態においては、1つの発電装置が出力する交流電圧と他の発電装置が出力する交流電圧とは、位相を異にする交流電圧となる。
前記発電システムは、振動方向の異なる第一、第二、第三振動体を備え、1つの発電装置は、前記第一振動体に設けられ、前記第一振動体の振動によって交流電圧を出力し、他の1つの発電装置は、前記第二振動体に設けられ、前記第二振動体の振動によって交流電圧を出力し、残りの他の1つの発電装置は、前記第三振動体に設けられ、前記第三振動体の振動によって交流電圧を出力するようにしてもよい。
この構成により、少なくとも3つの発電装置がそれぞれ異なる態様において発電することになる。つまり、発電システムは、異なる三方向の振動を利用して確実に発電できる。そして、当該状態においては、少なくとも3つの発電装置が出力する交流電圧は、それぞれ位相を異にする交流電圧となる。
前記発電システムは、振動可能に支持され、共振周波数の異なる第一、第二振動体を備え、1つの発電装置は、前記第一振動体に設けられ、前記第一振動体の振動によって交流電圧を出力し、他の発電装置は、前記第二振動体に設けられ、前記第二振動体の振動によって交流電圧を出力するようにしてもよい。
この構成により、少なくとも2つの発電装置がそれぞれ異なる態様において発電することになる。つまり、発電システムは、異なる周波数帯の振動を利用して確実に発電できる。当該状態においては、1つの発電装置が出力する交流電圧と他の発電装置が出力する交流電圧とは、位相を異にする交流電圧となる。
前記発電システムは、振動可能に支持され、筒状に形成された振動体を備え、1つの発電装置は、前記振動体の外周面または内周面の第一位相の位置に設けられ、前記振動体の振動によって交流電圧を出力し、他の発電装置は、前記振動体の外周面または内周面の前記第一位相とは異なる第二位相の位置に設けられ、前記振動体の振動によって交流電圧を出力するようにしてもよい。
この構成により、少なくとも2つの発電装置がそれぞれ異なる態様において発電することになる。つまり、発電システムは、異なる方向の振動を利用して確実に発電できる。当該状態においては、1つの発電装置が出力する交流電圧と他の発電装置が出力する交流電圧とは、位相を異にする交流電圧となる。
第一実施形態における発電システムを構成する第一、第二、第三発電装置を示す図である。 図1に示す第一発電装置の構成を示す図である。 第一実施形態における発電システムの回路構成を示す図である。 図3に示す制御装置の処理を示すフローチャートである。 図3に示す制御装置の処理を示すフローチャートである。 図4に示すステップS3における回路図である。 図4に示すステップS5における回路図である。 図4に示すステップS6における回路図である。 図5に示すステップS13における回路図である。 図5に示すステップS15における回路図である。 図5に示すステップS16における回路図である。 図5に示すステップS17における回路図である。 第二実施形態における発電システムを構成する第一、第二、第三発電装置を示す図である。 第三実施形態における発電システムを構成する第一〜第六発電装置を示す図である。
<第一実施形態>
(発電装置の構造)
第一実施形態の発電システム100(図3に示す)は、発電した電力を負荷機器600(図3に示す)に出力する。発電システム100を構成する第一、第二、第三発電装置110a,120a,130aについて、図1および図2を参照して説明する。第一、第二、第三発電装置110a,120a,130aは、振動の入力によって交流電圧を出力する。
図1に示すように、第一発電装置110aは、固定体11と、固定体11に固定されたX方向振動体12と、X方向振動体12に取り付けられたX方向発電体13とを備える。第二発電装置120aは、固定体21(固定体11と同一部材)と、固定体21に固定されたY方向振動体22と、Y方向振動体22に取り付けられたY方向発電体23とを備える。第三発電装置130aは、固定体31(固定体11と同一部材)と、固定体31に固定されたZ方向振動体32と、Z方向振動体32に取り付けられたZ方向発電体33とを備える。
X方向振動体12は、長尺板状に形成される。X方向振動体12の先端側がX方向に振動するように、X方向振動体12の基端が固定体11に固定される。X方向発電体13は、X方向振動体12の先端側の一方の面に取り付けられる。Y方向振動体22は、長尺板状に形成される。Y方向振動体22の先端側がY方向に振動するように、Y方向振動体22の基端が固定体21に固定される。Y方向発電体23は、Y方向振動体22の先端側の一方の面に取り付けられる。Z方向振動体32は、長尺板状に形成される。Z方向振動体32の先端側がZ方向に振動するように、Z方向振動体32の基端が固定体31に固定される。Z方向発電体33は、Z方向振動体32の先端側の一方の面に取り付けられる。ここで、X方向発電体13、Y方向発電体23およびZ方向発電体33は、取付対象を異にするが、実質的に同一構成からなる。
次に、X方向発電体13について、図2を参照して説明する。X方向発電体13は、図2に示すように、磁歪棒51、コイル52、第一磁石53、第二磁石54、ヨーク55を備える。磁歪棒51は、磁性材料により形成され、X方向振動体12の一方の面に取り付けられる。磁歪棒51は、X方向振動体12のX方向の振動に伴って、磁歪棒51の長手方向に伸張変形または圧縮変形する。つまり、磁歪棒51の伸張変形または圧縮変形により、磁歪棒51の長手方向の磁束密度が変化する逆磁歪効果を生じる。
コイル52は、磁歪棒51に巻回される。磁歪棒51の逆磁歪効果によりコイル52の芯方向の磁束密度が変化することで、コイル52に誘導電流が発生する。第一磁石53は、磁歪棒51の一端に設けられ、第二磁石54は、磁歪棒51の他端に設けられる。ヨーク55が第一磁石53と第二磁石54とを連結する。つまり、磁歪棒51→第一磁石53→ヨーク55→第二磁石54→磁歪棒51の順に、磁気回路が形成される。第一磁石53と第二磁石54の磁束方向は、磁気回路の同方向を向くように設定される。
X方向振動体12がX方向一方に移動した場合に、磁歪棒51が伸張変形する。この場合、磁歪棒51を含む磁気回路における磁束密度が変化することで、コイル52に一方向の電流が流れる。一方、X方向振動体12がX方向他方に移動した場合に、磁歪棒51が圧縮変形する。この場合、磁歪棒51を含む磁気回路における磁束密度が変化することで、コイル52に他方向の電流が流れる。このように、X方向振動体12が振動することによって、コイル52に交流電流が発生する。
第一磁石53および第二磁石54を設けることにより、磁気回路の磁化をバイアスで発生させることができる。従って、磁歪棒51は、残留磁化を持たない材料であっても適用可能となる。上記においては、X方向発電体13は、第一磁石53と第二磁石54を設けて、磁気回路を形成したが、磁石を用いない構成とすることも可能である。この場合、X方向発電体13は、磁歪棒51とヨーク55とにより構成されることになる。
上述したように、第一発電装置110aは、X方向振動体12(第一振動体に相当)の振動によって交流電圧を出力し、第二発電装置120aは、Y方向振動体22(第二振動体に相当)の振動によって交流電圧を出力し、第三発電装置130aは、Z方向振動体32(第三振動体に相当)の振動によって交流電圧を出力する。つまり、発電システム100は、異なる三方向の振動を利用してそれぞれ異なる態様において発電することになる。従って、第一発電装置110aが出力する交流電圧と、第二発電装置120aが出力する交流電圧と、第三発電装置130aが出力する交流電圧とは、位相を異にする交流電圧である。
なお、本実施形態においては、第一発電装置110a、第二発電装置120aおよび第三発電装置130aは、磁歪棒51を用いた発電装置として説明したが、振動の入力によって交流電圧を出力するのであれば、例えば圧電素子などを用いることもできる。
(発電システムの回路構成)
次に、上述した第一発電装置110a、第二発電装置120aおよび第三発電装置130aを用いた発電システム100について、図3を参照して説明する。発電システム100は、第一、第二、第三発電回路ユニット110,120,130と、出力電圧検出器210,220,230と、切替器SWと、逆流防止用ダイオード310,320,330と、平滑回路としての平滑用キャパシタ400、印加電圧検出器500とを備える。
各発電回路ユニット110,120,130は、発電装置110a,120a,130aと、整流回路110b,120b,130bとを備える。発電装置110a,120a,130aは、上述したとおりである。整流回路110b,120b,130bは、倍電圧整流回路を例に挙げて説明する。なお、整流回路110b,120b,130bは、倍電圧整流回路に限られることなく、全波整流回路を適用できる。
各倍電圧整流回路110b,120b,130bは、各発電装置110a,120a,130aにより出力される交流電圧を整流して蓄電すると共に、蓄電電圧を負荷機器600に出力する。第一倍電圧整流回路110bと、第二倍電圧整流回路120bと、第三倍電圧整流回路130bとは、直列に接続される。なお、以下において、発電回路ユニット110,120,130が直列に接続されるとは、倍電圧整流回路110b,120b,130bが直列に接続されることを意味する。
第一倍電圧整流回路110bは、正側ダイオード111、負側ダイオード112、正側キャパシタ113および負側キャパシタ114を備える。正側キャパシタ113と負側キャパシタ114は、直列に接続される。正側ダイオード111のアノードは、第一発電装置110aの一端に接続され、正側ダイオード111のカソードは、正側キャパシタ113の一端(負側キャパシタ114とは反対の電極側)に接続される。負側ダイオード112のアノードは、負側キャパシタ114の一端(正側キャパシタ113とは反対の電極側)に接続される。負側ダイオード112のカソードは、第一発電装置110aの一端、および、正側ダイオード111のアノードに接続される。正側キャパシタ113の他端、および、負側キャパシタ114の他端は、第一発電装置110aの他端に接続される。
第一発電装置110aの一端側(図3の上側)が正極電圧となる場合には、正側ダイオード111を通過すると共に正側キャパシタ113に蓄電される回路が形成される。このとき、正側キャパシタ113の一端側(図3の上側)が正極となる。一方、第一発電装置110aの他端側(図3の下側)が正極電圧となる場合には、負側ダイオード112を通過すると共に負側キャパシタ114に蓄電される回路が形成される。このとき、負側キャパシタ114の他端側(図3の上側)が正極となる。つまり、正側キャパシタ113と負側キャパシタ114は、正極側が同一方向となるように、直列に接続される。従って、第一倍電圧整流回路110bは、正側キャパシタ113と負側キャパシタ114を直列に接続することにより、第一発電装置110aによる発電電圧の絶対値の2倍程度の電圧を出力する。
第二発電回路ユニット120の第二倍電圧整流回路120bは、正側ダイオード121、負側ダイオード122、正側キャパシタ123および負側キャパシタ124を備える。第三発電回路ユニット130の第三倍電圧整流回路130bは、正側ダイオード131、負側ダイオード132、正側キャパシタ133および負側キャパシタ134を備える。第二倍電圧整流回路120bおよび第三倍電圧整流回路130bは、第一倍電圧整流回路110bと同一構成からなる。
第一出力電圧検出器210は、第一発電回路ユニット110の第一倍電圧整流回路110bの出力電圧V1を検出する。具体的には、第一出力電圧検出器210は、正側キャパシタ113および負側キャパシタ114の両端電圧V1を検出する。第二出力電圧検出器220は、第二発電回路ユニット120の第二倍電圧整流回路120bの出力電圧V2を検出する。具体的には、第二出力電圧検出器220は、正側キャパシタ123および負側キャパシタ124の両端電圧V2を検出する。第三出力電圧検出器230は、第三発電回路ユニット130の第三倍電圧整流回路130bの出力電圧V3を検出する。具体的には、第三出力電圧検出器230は、正側キャパシタ133および負側キャパシタ134の両端電圧V3を検出する。
切替器SWは、倍電圧整流回路110b,120b,130bのそれぞれと負荷機器600とを接続する状態および遮断する状態を切り替える。切替器SW1は、第一倍電圧整流回路110bの正側キャパシタ113の一端と負荷機器600の一端とを接続する状態と遮断する状態とを切り替える。
切替器SW21〜SW23は、第一倍電圧整流回路110bの負側キャパシタ114の一端の接続対象を切り替える。切替器SW21は、負側キャパシタ114の一端と第二倍電圧整流回路120bの正側キャパシタ123の一端とを接続する状態と遮断する状態を切り替える。切替器SW22は、負側キャパシタ114の一端と第三倍電圧整流回路130bの正側キャパシタ133の一端とを接続する状態と遮断する状態とを切り替える。切替器SW23は、負側キャパシタ114の一端と負荷機器600の他端とを接続する状態と遮断する状態とを切り替える。
切替器SW3は、第二倍電圧整流回路120bの正側キャパシタ123の一端と負荷機器600の一端とを接続する状態と遮断する状態とを切り替える。
切替器SW41〜SW42は、第二倍電圧整流回路120bの負側キャパシタ124の一端の接続対象を切り替える。切替器SW41は、負側キャパシタ124の一端と第三倍電圧整流回路130bの正側キャパシタ133の一端とを接続する状態と遮断する状態とを切り替える。切替器SW42は、負側キャパシタ124の一端と負荷機器600の他端とを接続する状態と遮断する状態とを切り替える。
切替器SW5は、第三倍電圧整流回路130bの正側キャパシタ133の一端と負荷機器600の一端とを接続する状態と遮断する状態とを切り替える。切替器SW6は、第三倍電圧整流回路130bの負側キャパシタ134の一端と負荷機器600の他端とを接続する状態と遮断する状態とを切り替える。
逆流防止用ダイオード310は、第一倍電圧整流回路110bの正側キャパシタ113の一端と負荷機器600の一端との間に配置され、正側キャパシタ113から負荷機器600側へ電流を流す。逆流防止用ダイオード320は、第二倍電圧整流回路120bの正側キャパシタ123の一端と負荷機器600の一端との間に配置され、正側キャパシタ123から負荷機器600側へ電流を流す。逆流防止用ダイオード330は、第三倍電圧整流回路130bの正側キャパシタ133の一端と負荷機器600の一端との間に配置され、正側キャパシタ133から負荷機器600側へ電流を流す。
平滑用キャパシタ400(平滑回路)は、負荷機器600に並列に接続され、整流回路110b,120b,130bのそれぞれによって蓄電される。つまり、平滑用キャパシタ400は、負荷機器600に対して安定した電圧を印加する。
印加電圧検出器500は、平滑用キャパシタ400の両端電圧Vを検出する。つまり、印加電圧検出器500は、全ての発電回路ユニット110,120,130によって負荷機器600に印加する電圧Vを検出する。
制御装置700は、印加電圧Vおよび出力電圧V1,V2,V3に基づいて、負荷機器600に接続させる少なくとも1つの整流回路110b,120b,130bを決定すると共に、負荷機器600から遮断させる少なくとも他の1つの整流回路110b,120b,130bを決定し、決定した状態となるように切替器SWを制御する。さらに、制御装置700は、負荷機器600と整流回路110b,120b,130bとを接続する切替器SW1,SW3,SW5をON/OFFのPWM制御を行う。つまり、制御装置700は、印加電圧Vおよび出力電圧V1,V2,V3に基づいて、印加電圧Vを調整する。具体的には、制御装置700は、印加電圧Vを負荷機器600の要求電圧より高い所定範囲内にさせる。
(制御装置の処理)
制御装置700による処理について、図4〜図12を参照して説明する。制御装置700は、出力電圧V1,V2,V3のいずれかが負荷機器600の要求電圧である閾値Vthより大きいか否かを判定する(図4のS1)。条件を満たす場合には(S1:Y)、制御装置700は、V1>V2、且つ、V1>V3を満たすか否かを判定する(図4のS2)。この条件を満たす場合には(S2:Y)、制御装置700は、第一発電回路ユニット110を負荷機器600に接続し、第二、第三発電回路ユニット120,130を負荷機器600から遮断するように、切替器SWを制御する(図4のS3)。
この場合の負荷機器600に接続される回路は、図6に示すようになる。つまり、切替器SW23がONとなり、切替器SW1,SW23以外の切替器がOFFとなる。制御装置700は、印加電圧Vと出力電圧V1とに基づいて、切替器SW1のON/OFFのPWM制御を行う。つまり、制御装置700は、出力電圧V1が高い場合にはONデューティーの割合を少なくし、出力電圧V1が低い場合にはONデューティーの割合を多くすることで、印加電圧Vを所望の電圧にできる。
そして、図6に示していない第二、第三発電回路ユニット120,130は、負荷機器600から遮断される。従って、第二、第三発電回路ユニット120,130は、発電した電荷を蓄電に専念することになる。つまり、第二、第三発電回路ユニット120,130は、蓄電電圧を高くすることができる。
第一発電回路ユニット110の出力電圧V1が他の出力電圧V2,V3より大きい場合で、且つ、出力電圧V1が十分に大きい場合には、第一発電回路ユニット110のみが負荷機器600に対して電圧を出力するために用いられる。従って、負荷機器600から遮断した第二、第三発電回路ユニット120,130が効率的に蓄電しつつ、負荷機器600に対して所望の電圧を長期間出力できる。
図4のS2において、V1>V2、且つ、V1>V3を満たさない場合には(S2:N)、制御装置700は、V2>V1、且つ、V2>V3を満たすか否かを判定する(図4のS4)。この条件を満たす場合には(S4:Y)、制御装置700は、第二発電回路ユニット120を負荷機器600に接続し、第一、第三発電回路ユニット110,130を負荷機器600から遮断するように、切替器SWを制御する(図4のS5)。
この場合の負荷機器600に接続される回路は、図7に示すようになる。つまり、切替器SW42がONとなり、切替器SW3,SW42以外の切替器がOFFとなる。制御装置700は、印加電圧Vと出力電圧V2とに基づいて、切替器SW3のON/OFFのPWM制御を行う。つまり、制御装置700は、出力電圧V2が高い場合にはONデューティーの割合を少なくし、出力電圧V2が低い場合にはONデューティーの割合を多くすることで、印加電圧Vを所望の電圧にできる。
第二発電回路ユニット120の出力電圧V2が他の出力電圧V1,V3より大きい場合で、且つ、出力電圧V2が十分に大きい場合には、第二発電回路ユニット120のみが負荷機器600に対して電圧を出力するために用いられる。従って、負荷機器600から遮断した第一、第三発電回路ユニット110,130が効率的に蓄電しつつ、負荷機器600に対して所望の電圧を長期間出力できる。
図4のS4において、V2>V1、且つ、V2>V3を満たさない場合には(S4:N)、制御装置700は、第三発電回路ユニット130を負荷機器600に接続し、第一、第二発電回路ユニット110,120を負荷機器600から遮断するように、切替器SWを制御する(図4のS6)。図4のS4において、V2>V1、且つ、V2>V3を満たさない場合とは、V3>V1、且つ、V3>V2を満たす場合に相当する。
この場合の負荷機器600に接続される回路は、図8に示すようになる。つまり、切替器SW6がONとなり、切替器SW5,SW6以外の切替器がOFFとなる。制御装置700は、印加電圧Vと出力電圧V3とに基づいて、切替器SW5のON/OFFのPWM制御を行う。つまり、制御装置700は、出力電圧V3が高い場合にはONデューティーの割合を少なくし、出力電圧V3が低い場合にはONデューティーの割合を多くすることで、印加電圧Vを所望の電圧にできる。
第三発電回路ユニット130の出力電圧V3が他の出力電圧V1,V2より大きい場合で、且つ、出力電圧V3が十分に大きい場合には、第三発電回路ユニット130のみが負荷機器600に対して電圧を出力するために用いられる。従って、負荷機器600から遮断した第一、第二発電回路ユニット110,120が効率的に蓄電しつつ、負荷機器600に対して所望の電圧を長期間出力できる。
図4のS1の条件を満たさない場合には(S1:N)、制御装置700は、(V1+V2)>Vth、(V2+V3)>Vth、および、(V3+V1)>Vthのいずれかの条件を満たすか否かを判定する(図5のS11)。条件を満たす場合には(S11:Y)、制御装置700は、(V1+V2)>(V2+V3)、且つ、(V1+V2)>(V3+V1)を満たすか否かを判定する(図5のS12)。この条件を満たす場合には(S12:Y)、制御装置700は、第一発電回路ユニット110および第二発電回路ユニット120を直列に接続しつつ負荷機器600に接続し、第三発電回路ユニット130を負荷機器600から遮断するように、切替器SWを制御する(図5のS13)。
この場合の負荷機器600に接続される回路は、図9に示すようになる。つまり、切替器SW21,SW42がONとなり、切替器SW1,SW21,SW42以外の切替器がOFFとなる。制御装置700は、印加電圧Vと出力電圧V1,V2とに基づいて、切替器SW1のON/OFFのPWM制御を行う。つまり、制御装置700は、出力電圧の合計(V1+V2)が高い場合にはONデューティーの割合を少なくし、出力電圧の合計(V1+V2)が低い場合にはONデューティーの割合を多くすることで、印加電圧Vを所望の電圧にできる。
つまり、第一、第二、第三発電回路ユニット110,120,130単体では、所望の印加電圧Vを出力することができない場合に、第一、第二、第三発電回路ユニット110,120,130の何れか2つが負荷機器600に接続される。図9では、第一、第二発電回路ユニット110,120が負荷機器600に接続される。
第一、第二発電回路ユニット110,120の出力電圧の合計(V1+V2)が他の2つの出力電圧の合計(V2+V3)、(V3+V1)より大きい場合で、且つ、出力電圧の合計(V1+V2)が十分に大きい場合には、第一、第二発電回路ユニット110,120が負荷機器600に対して電圧を出力するために用いられる。第一、第二発電回路ユニット110,120が、直列に接続される。従って、負荷機器600から遮断した第三発電回路ユニット130が効率的に蓄電しつつ、負荷機器600に対して所望の電圧を長期間出力できる。
図5のS12における条件を満たさない場合には(S12:N)、制御装置700は、(V2+V3)>(V1+V2)、且つ、(V2+V3)>(V3+V1)を満たすか否かを判定する(図5のS14)。この条件を満たす場合には(S14:Y)、制御装置700は、第二発電回路ユニット120および第三発電回路ユニット130を直列に接続しつつ負荷機器600に接続し、第一発電回路ユニット110を負荷機器600から遮断するように、切替器SWを制御する(図5のS15)。
この場合の負荷機器600に接続される回路は、図10に示すようになる。つまり、切替器SW41,SW6がONとなり、切替器SW3,SW41,SW6以外の切替器がOFFとなる。制御装置700は、印加電圧Vと出力電圧V2,V3とに基づいて、切替器SW3のON/OFFのPWM制御を行う。つまり、制御装置700は、出力電圧の合計(V2+V3)が高い場合にはONデューティーの割合を少なくし、出力電圧の合計(V2+V3)が低い場合にはONデューティーの割合を多くすることで、印加電圧Vを所望の電圧にできる。
第二、第三発電回路ユニット120,130の出力電圧の合計(V2+V3)が他の2つの出力電圧の合計(V1+V2)、(V3+V1)より大きい場合で、且つ、出力電圧の合計(V2+V3)が十分に大きい場合には、第二、第三発電回路ユニット120,130が負荷機器600に対して電圧を出力するために用いられる。第二、第三発電回路ユニット120,130が、直列に接続される。従って、負荷機器600から遮断した第一発電回路ユニット110が効率的に蓄電しつつ、負荷機器600に対して所望の電圧を長期間出力できる。
図5のS14における条件を満たさない場合には(S14:N)、制御装置700は、制御装置700は、第一発電回路ユニット110および第三発電回路ユニット130を直列に接続しつつ負荷機器600に接続し、第二発電回路ユニット120を負荷機器600から遮断するように、切替器SWを制御する(図5のS16)。図5のS14において、(V2+V3)>(V1+V2)、且つ、(V2+V3)>(V3+V1)を満たさない場合とは、(V3+V1)>(V1+V2)、且つ、(V3+V1)>(V2+V3)を満たす場合に相当する。
この場合の負荷機器600に接続される回路は、図11に示すようになる。つまり、切替器SW22,SW6がONとなり、切替器SW1,SW22,SW6以外の切替器がOFFとなる。制御装置700は、印加電圧Vと出力電圧V1,V3とに基づいて、切替器SW1のON/OFFのPWM制御を行う。つまり、制御装置700は、出力電圧の合計(V3+V1)が高い場合にはONデューティーの割合を少なくし、出力電圧の合計(V3+V1)が低い場合にはONデューティーの割合を多くすることで、印加電圧Vを所望の電圧にできる。
第一、第三発電回路ユニット110,130の出力電圧の合計(V3+V1)が他の2つの出力電圧の合計(V1+V2)、(V2+V3)より大きい場合で、且つ、出力電圧の合計(V3+V1)が十分に大きい場合には、第一、第三発電回路ユニット110,130が負荷機器600に対して電圧を出力するために用いられる。第一、第三発電回路ユニット110,130が、直列に接続される。従って、負荷機器600から遮断した第二発電回路ユニット120が効率的に蓄電しつつ、負荷機器600に対して所望の電圧を長期間出力できる。
図5のS11の条件を満たさない場合には(S11:N)、全ての発電回路ユニット110,120,130が、直列に接続され、負荷機器600に接続される(図5のS17)。この場合の負荷機器600に接続される回路は、図12に示すようになる。つまり、切替器SW21,SW41,SW6がONとなり、切替器SW1,SW21,SW41,SW6以外の切替器がOFFとなる。制御装置700は、印加電圧Vと出力電圧V1,V2,V3とに基づいて、切替器SW1のON/OFFのPWM制御を行う。つまり、制御装置700は、出力電圧の合計(V1+V2+V3)が高い場合にはONデューティーの割合を少なくし、出力電圧の合計(V1+V2+V3)が低い場合にはONデューティーの割合を多くすることで、印加電圧Vを所望の電圧にできる。
つまり、第一、第二、第三発電回路ユニット110,120,130単体でも、第一、第二、第三発電回路ユニット110,120,130の何れか2つの用いたとしても、所望の印加電圧Vを出力することができない場合に、上記のように接続する。全ての発電回路ユニット110,120,130が直列に接続されるため、現時点において最も高い電圧を出力する。
(第一実施形態の効果)
制御装置700は、第一、第二、第三発電回路ユニット110,120,130の何れか1つを負荷機器600に接続する状態(第一状態)、何れか2つを接続する状態(第二状態)、全てを接続する状態(第三状態)を切り替える。制御装置700は、印加電圧Vと各出力電圧V1,V2,V3とに基づいて上記切替を行う。そして、負荷機器600に接続されていない発電回路ユニットは、蓄電に専念する。従って、発電システム100は、出力電圧V1,V2,V3に応じて負荷機器600との接続、遮断を切り替えることにより、負荷機器600に対して所望の電圧を長期間出力できる。
さらに、出力電圧V1,V2,V3が大きな整流回路110b,120b,130bを負荷機器600に接続させることで、負荷機器600に所望の電圧Vを出力できる。一方、出力電圧V1,V2,V3が小さな整流回路110b,120b,130bを負荷機器600から遮断させることで、当該整流回路110b,120b,130bは確実に蓄電できる。その結果、発電システム100は、負荷機器600に対して所望の電圧を長期間出力できる。
制御装置700は、出力電圧V1,V2,V3に基づいて、第一状態、第二状態、第三状態のように、負荷機器600に接続する発電回路ユニット110,120,130の数を決定する。このことから、発電システム100は、負荷機器600に対して所望の電圧を長期間出力できる。
<第二実施形態>
第一実施形態の発電システム100の制御装置700は、印加電圧Vと出力電圧V1,V2,V3とに基づいて、切替器SWを制御した。この他に、制御装置700は、印加電圧VとPWM制御の対象である切替器SW1,SW3,SW5におけるONデューティーとに基づいて、当該整流回路110b,120b,130bを負荷機器600に接続させ続けるか、当該整流回路110b,120b,130bを負荷機器600から遮断させるかを決定することもできる。
接続されている整流回路の出力電圧が負荷機器600の所望の電圧に達していない場合には、当該整流回路に対応する切替器におけるONデューティーの割合が100%であるにも関わらず、印加電圧Vが所望の電圧に達していない状態となる。そこで、例えば、PWM制御中の切替器(SW1,SW3,SW5のいずれか)におけるONデューティーの割合が所定の閾値を超過し、且つ、印加電圧Vが所望の電圧に達していないかを判定し、当該条件を満たす場合には負荷機器600に対して所望の電圧の印加を継続できなくなる可能性があると判定する。
このような場合には、接続させていた整流回路を単独で負荷機器600に接続させ続けるのではなく、負荷機器600に接続する整流回路110b,120b,130bを切り換える。例えば、上記条件を満たす場合には、改めて負荷機器600に接続する整流回路110b,120b,130bを判定し、負荷機器600に接続する整流回路110b,120b,130bを切替えるようにする。この場合の発電システム100は、第一実施形態と同様の効果を奏する。
<第三実施形態>
第一実施形態においては、振動体12,22,32の振動方向が異なることにより、各発電装置110a,120a,130aが出力する交流電圧が、位相を異にすることとした。この他に、図13に示すように、第一、第二、第三振動体12,22,32の長さが異なるようにする。つまり、第一、第二、第三振動体12,22,32の共振周波数が異なり、結果として、第一、第二、第三振動体12,22,32にそれぞれ取り付けられた第一、第二、第三発電体13,23,33が出力する交流電圧は、位相を異にする。この場合にも、上記同様に、各キャパシタ113,114,123,124,133,134には確実に蓄電可能となる。なお、第一、第二、第三振動体12,22,32の共振周波数を異ならせるためには、第一、第二、第三振動体12,22,32の質量を異なるようにしてもよい。
<第四実施形態>
本実施形態における発電システム100は、図14に示すように、振動可能に支持され、筒状に形成された振動体351を備える。振動体351の外周面において、それぞれ異なる位相の位置に、第一〜第六発電装置を構成する第一〜第六発電体352〜357が設けられる。第一〜第六発電体352〜357は、取り付けられている振動体351の位相に対応する方向の振動によって交流電圧を出力する。この場合、第一〜第六発電装置は、直列に接続可能とする。つまり、第一、第二、第三発電体352,353,354は、位相を異にする交流電圧を出力する。また、第四、第五、第六発電体355,356,357は、位相を異にする交流電圧を出力する。この場合にも、上記同様に、各キャパシタには確実に蓄電可能となる。
なお、本実施形態においては、第一〜第六発電体352〜357は、振動体351の外周面に設けることとしたが、振動体351の内周面に設けてもよい。
<その他>
上記実施形態においては、第一、第二、第三発電回路ユニット110,120,130の整流回路は、倍電圧整流回路110b,120b,130bとした。この他に、整流回路は、例えば全波整流回路を適用することもできる。また、上記実施形態においては、発電システム100は、3つの発電回路ユニット110,120,130を備えることとしたが、2つの発電回路ユニットを備えるようにしてもよい。
11,21,31:固定体、 12:X方向振動体(第一振動体)、 13:X方向発電体、 22:Y方向振動体(第二振動体)、 23:Y方向発電体、 32:Z方向振動体(第三振動体)、 33:Z方向発電体、 51:磁歪棒、 52:コイル、 53,54:磁石、 55:ヨーク、 100:発電システム、 110,120,130:発電回路ユニット、 110a,120a,130a:発電装置、 110b,120b,130b:整流回路、 113,114,123,124,133,134:キャパシタ、 210,220,230:出力電圧検出器、 310,320,330:逆流防止用ダイオード、 351:振動体、 352〜357:発電体、 400:平滑用キャパシタ(平滑回路)、 500:印加電圧検出器、 600:負荷機器、 700:制御装置、 SW:切替器、 V:印加電圧、 V1,V2,V3:出力電圧、 Vth:閾値

Claims (11)

  1. 発電した電力を負荷機器に出力する発電システムであって、
    振動の入力によって交流電圧を出力する少なくとも2つの発電装置と、
    前記少なくとも2つの発電装置のそれぞれにより出力される交流電圧を整流して蓄電し、且つ、前記負荷機器に蓄電電圧をそれぞれ出力する少なくとも2つの整流回路と、
    前記少なくとも2つの整流回路のそれぞれと前記負荷機器とを接続する状態および遮断する状態を切り替える切替器と、
    前記負荷機器に印加される電圧を検出する印加電圧検出器と、
    前記印加電圧検出器により検出された印加電圧に基づいて、前記負荷機器に接続させる少なくとも1つの整流回路を決定すると共に、前記負荷機器から遮断させる少なくとも他の1つの整流回路を決定し、決定した状態となるように前記切替器を制御する制御装置と、
    を備える、発電システム。
  2. 前記発電システムは、前記少なくとも2つの整流回路のそれぞれの出力電圧を検出する出力電圧検出器を備え、
    前記制御装置は、前記印加電圧と前記それぞれの出力電圧とに基づいて、前記負荷機器に接続させる整流回路および前記負荷機器から遮断させる整流回路を決定する、
    請求項1に記載の発電システム。
  3. 前記制御装置は、
    前記整流回路の出力電圧が大きな前記整流回路を、前記負荷機器に接続させる整流回路として決定し、
    前記整流回路の出力電圧が小さな前記整流回路を、前記負荷機器から遮断させる整流回路として決定する、
    請求項2に記載の発電システム。
  4. 前記制御装置は、
    前記印加電圧に基づいて、前記負荷機器と前記整流回路とを接続する前記切替器をON/OFFのPWM制御することにより、前記負荷機器に印加する電圧を調整し、
    さらに、前記印加電圧とPWM制御におけるONデューティーとに基づいて、当該整流回路を前記負荷機器に接続させ続けるか、当該整流回路を前記負荷機器から遮断させるかを決定する、
    請求項1に記載の発電システム。
  5. 前記発電システムは、前記負荷機器に並列に接続され、前記少なくとも2つの整流回路のそれぞれによって蓄電される平滑回路を備え、
    前記印加電圧検出器は、前記平滑回路の両端電圧である、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の発電システム。
  6. 前記発電システムは、
    振動の入力によって交流電圧を出力する少なくとも3つの発電装置と、
    前記少なくとも3つの発電装置のそれぞれにより出力される交流電圧を整流して蓄電し、且つ、前記負荷機器に蓄電電圧をそれぞれ出力する少なくとも3つの整流回路と、
    を備え、
    前記少なくとも3つの整流回路のうち1つの整流回路のみと前記負荷機器とを接続すると共に、他の整流回路と前記負荷機器とを遮断する状態を第一状態と定義し、
    前記少なくとも3つの整流回路のうち少なくとも2つの整流回路を直列に接続しつつ、直列に接続された前記少なくとも2つの整流回路と前記負荷機器とを接続すると共に、他の整流回路と前記負荷機器とを遮断する状態を第二状態と定義し、
    前記切替器は、前記第一状態と前記第二状態とを切替可能であり、
    前記制御装置は、前記印加電圧検出器により検出された前記印加電圧に基づいて前記第一状態と前記第二状態との何れかを決定し、決定した状態となるように前記切替器を制御する、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の発電システム。
  7. 前記発電システムは、前記少なくとも2つの整流回路のそれぞれの出力電圧を検出する出力電圧検出器を備え、
    前記制御装置は、
    前記それぞれの出力電圧の何れか1つが閾値より大きい場合に、当該出力電圧に対応する1つの整流回路を前記負荷機器と接続する前記第一状態に決定し、
    前記それぞれの出力電圧の全てが前記閾値以下の場合に、前記第二状態に決定する、
    請求項6に記載の発電システム。
  8. 前記発電システムは、振動方向の異なる第一、第二振動体を備え、
    1つの発電装置は、前記第一振動体に設けられ、前記第一振動体の振動によって交流電圧を出力し、
    他の発電装置は、前記第二振動体に設けられ、前記第二振動体の振動によって交流電圧を出力する、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の発電システム。
  9. 前記発電システムは、振動方向の異なる第一、第二、第三振動体を備え、
    1つの発電装置は、前記第一振動体に設けられ、前記第一振動体の振動によって交流電圧を出力し、
    他の1つの発電装置は、前記第二振動体に設けられ、前記第二振動体の振動によって交流電圧を出力し、
    残りの他の1つの発電装置は、前記第三振動体に設けられ、前記第三振動体の振動によって交流電圧を出力する、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の発電システム。
  10. 前記発電システムは、振動可能に支持され、共振周波数の異なる第一、第二振動体を備え、
    1つの発電装置は、前記第一振動体に設けられ、前記第一振動体の振動によって交流電圧を出力し、
    他の発電装置は、前記第二振動体に設けられ、前記第二振動体の振動によって交流電圧を出力する、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の発電システム。
  11. 前記発電システムは、振動可能に支持され、筒状に形成された振動体を備え、
    1つの発電装置は、前記振動体の外周面または内周面の第一位相の位置に設けられ、前記振動体の振動によって交流電圧を出力し、
    他の発電装置は、前記振動体の外周面または内周面の前記第一位相とは異なる第二位相の位置に設けられ、前記振動体の振動によって交流電圧を出力する、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の発電システム。
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