JP2015142256A - 移動体端末試験装置および試験方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】試験対象の移動体端末との間のUL(アップリンク)とDL(ダウンリンク)の信号授受をFDD方式で行なう場合に、DLの回り込みによる影響を低減する。
【解決手段】周波数比較手段41は、周波数指定手段31によって指定されたULとDLの周波数の高低の比較を行う。ULの周波数がDLの周波数より低いと判定された場合、ヘテロダイン切換手段42によって受信部23の周波数変換を下側ヘテロダインで行なわせるとともに、直交復調処理で得られるベースバンド信号の一方Xを同相成分I、他方Yを直交成分Qとして信号処理を行う。また、ULの周波数がDLの周波数より高いと判定された場合には、受信部23の周波数変換を上側ヘテロダインで行なわせるとともに、直交復調処理で得られるベースバンド信号の一方Xを直交成分Q、他方Yを同相成分Iとして信号処理を行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話やスマートフォン等の移動体端末との間でFDD(周波数分割双方向通信)方式を用いて通信を行い、移動体端末に対する各種の試験を行なう技術に関し、特に、移動体端末から送信されたアップリンク(以下、ULと記す)の高周波信号を、デジタル処理可能な中間周波数帯にヘテロダイン変換する際に、そのULの高周波信号の受信タイミングと同タイミングに試験装置が出力するダウンリンク(以下、DLと記す)の高周波信号の回り込みによる妨害を防ぐための技術に関する。
FDD方式の通信は、図7に示すように、基地局からのDLの信号送信を、所定の運用バンドで範囲が規定されているDL用周波数帯内の周波数f(DL)で行い、移動体端末からのULの信号送信を、前記DL用周波数帯の範囲と異なる範囲に規定されているUL用周波数帯内の周波数f(UL)で行なう。
ここで、実際に基地局と移動体端末との間で行なわれる通信では、運用バンド毎にDLの周波数f(DL)とULの周波数f(UL)の差が規定されているが、移動体端末の試験を行なための試験装置としては、運用バンド毎に規定された周波数差以外での移動体端末の動作も確認できる必要があり、そのために、これらの周波数f(DL)、f(UL)を、少なくともDL用周波数帯内およびUL用周波数帯内で任意に設定できるようになっている。
図8は、FDD方式の移動体端末1の試験を行なうための試験装置10の構成を示しており、送信部11から出力された周波数f(DL)のDLの高周波信号RF(DL)を、結合器12を介して試験対象の移動体端末1に与えるとともに、移動体端末1から出力された周波数f(UL)のULの高周波信号RF(UL)を、結合器12を介して受信部13で受ける。
受信部13は、高周波の入力信号とローカル信号発生器13aから出力されたローカル信号Lとをミキサ13bで混合し、その出力に対する高域遮断処理をローパスフィルタ13cで行うことで、入力信号をデジタル処理が可能な中間周波数帯にヘテロダイン変換し、その変換信号IF(UL)をA/D変換器13dによりデジタルの信号列IFD(UL)に変換し、試験処理部15へ出力する。
試験処理部15は、受信部13の出力に対するベースバンド変換処理、データ復調処理等を含む各種信号処理を行うとともに、試験に必要な信号、例えばベースバンド信号で直交変調された中間周波数帯の信号IFD(DL)を生成して送信部11に与える。
前記したように、FDD方式の場合、DLとULが同一タイミングで行なわれるため、送信部11から出力されたDLの高周波信号RF(DL)の一部RF(DL)′が、受信部13に回り込んでしまう。
ここで、FDD方式の移動体通信システムでは、現在、図9に示すように、およそ700MHz〜2700MHzの範囲の中で規定された21の運用バンドがあり、基地局と移動体端末は、そのいずれかの運用バンドのUL用周波数帯とDL用周波数帯の範囲の信号を用いて送受信を行なっている(ただし、運用バンド15〜18はリザーブである)。
この広い周波数の範囲に設定された多くの運用バンドに対応できるように、試験装置の受信部13の入力帯域は必然的に広くなっており、前記したように送信部11と受信部13の間に方向性のある結合器12を用いても十分なアイソレーションが得られず、DLの回り込み成分RF(DL)′が、ULの高周波信号RF(UL)と同時に受信部13へ高いレベルで入力される。
また、一般的に、試験装置10の受信部13によるヘテロダイン変換は、ULの信号帯域内の周波数の高低関係が維持されたまま中間周波数帯に変換されるように、受信周波数(帯域中心周波数)に対して所定周波数f(IF)(例えば5MHz)だけ低い周波数f(L)のローカル信号Lを用いる下側ヘテロダインを採用している。
ここで、DL用周波数帯(925〜960MHz)がUL用周波数帯(880〜915MHz)より高い運用バンド8の例で説明すると、図10の(a)のように、5MHz幅のULの信号としてUL用周波数帯の上限の周波数f(UL)=912.5MHzを用いる場合、ローカル信号Lの周波数f(L)は、それより5MHz低い907.5MHzとなる。
また、DL用周波数帯のうち、ULの信号に最も近い周波数f(DL)=927.5MHzの5MHz幅のDLが送信されると仮定する。
912.5MHzのULの信号RF(UL)と927.5MHzのDLの回り込み成分RF(DL)′が受信部13に入力されて、周波数f(L)=907.5MHzのローカル信号Lで下側ヘテロダインの周波数変換を受けると、図10の(b)のように、ULの高周波信号RF(UL)は、周波数5MHzの信号IF(UL)に変換され、DLの回り込み成分RF(DL)′は周波数20MHzの信号IF(DL)に変換される。
したがって、図10の(b)に示しているように、ローパスフィルタ13cのカットオフ周波数を例えば15MHz程度に設定しておけば、A/D変換処理以降の信号処理に対するDLの回り込み成分による悪影響を除去できる。
上記運用バンド8の例は、UL用周波数帯がDL用周波数帯より低い場合において両周波数帯の間隔が最も狭い(10MHz)最悪条件の例であるから、UL用周波数帯がDL用周波数帯より低く、ULとDLの信号帯域がともに5MHz程度の場合、ULの受信周波数に対して上記数値例の周波数のローカル信号で下側ヘテロダインを行なえば、DLの回り込み成分の影響を除去できることになる。
つまり、UL用周波数帯がDL用周波数帯より低く設定されている多くの運用バンドにおいては、上記のような周波数関係を用いて下側ヘテロダインの周波数変換を行なえば、DLの回り込み成分の影響をほとんど受けないことになる。
ところが、図9に示した運用バンド13、14、20のように、UL用周波数帯がDL用周波数帯より高い場合で、上記同様に下側ヘテロダインを用いると、DLの回り込み成分がローパスフィルタ13cの帯域内に入ってしまう。
例えば、運用バンド20では、図11の(a)のように、DL用周波数帯(791〜821MHz)の上限の5MHz幅をDLの信号(中心周波数818.5MHz)として用い、UL用周波数帯(832〜862MHz)の下限の5MHz幅をULの信号(中心周波数834.5MHz)として用いるとすれば、ローカル信号Lの周波数f(L)は829.5MHzとなる。
このローカル信号Lでヘテロダイン変換すると、図11の(b)のように、ULの高周波信号RF(UL)は5MHzの信号IF(UL)に変換されるが、DLの回り込み成分RF(DL)′は、負の周波数(−11MH)の信号IF(DL)に変換され、実信号としては周波数0で折り返されて正の周波数11MHzの信号IF(DL)′として現れ、この折り返された信号IF(DL)′は、前記したローパスフィルタ13cの通過帯域内に入ってしまう。
ここで、DLの回り込み成分RF(DL)′の信号レベルが高いと、A/D変換器13dを飽和させたり、あるいは未飽和であっても回り込み成分によりダイナミックレンジが狭くなってUL信号のパワー制御の測定等が困難となる。
なお、通信方式は異なるが、TDD方式(時分割双方向通信)で移動体端末の試験を行なう技術に関して、送信部と受信部とが結合器を介して接続された構成における干渉の問題を、試験装置が出力する送信信号のパワー制御により解決する技術が特許文献1に開示されているが、この技術では、FDD方式における移動体端末からのULの信号と同時に出力されるDLの信号の回り込みによる影響を防ぐことはできない。
特開2012−100127
上記問題を解決する方法として、ローパスフィルタ13dのカットオフ周波数を例えば10MHz程度まで狭めて、DLの回り込み成分の折り返しIF(DL)′を除去することが考えられる。
しかし、FDD方式では、ULやDLの信号帯域を1ユーザーに対して2倍に拡張させることができるデュアルキャリア方式を採用しており、上記のように、ローパスフィルタ13dのカットオフ周波数を10MHz程度まで狭めてしまうと、ULの信号の一部が欠落してしまう。
また、このデュアルキャリア方式で、ULの信号帯域幅を5MHzからその2倍の10MHzに拡張した場合、図11の(c)のように、信号IF(UL)の帯域も10MHzに拡がり、DLの回り込み成分の折り返しIF(DL)′と周波数上で重なり合ってしまい、その状態でA/D変換されたデータからはもはや両信号の分離ができなくなり、ULの信号に対する試験を行なうことが不可能となる。
本発明は、上記問題を解決し、試験対象の移動体端末との間のULとDLの信号授受をFDD方式で行なう場合において、すべての運用バンドに対し、DLの回り込みによる影響を低減できる移動体端末試験装置および試験方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の移動体端末試験装置は、
試験対象の移動体端末との間のFDD方式の通信に用いるアップリンクとダウンリンクの周波数を指定する周波数指定手段(31)と、
前記移動体端末に与えるためのダウンリンクの信号を前記指定された周波数で出力する送信部(21)と、
前記送信部から出力されたダウンリンクの信号を前記移動体端末に与えるとともに、該移動体端末から出力されたアップリンクの信号を入力させる結合器(22)と、
前記結合器を介して入力されたアップリンクの信号と、前記指定されたアップリンクの周波数に対して所定周波数だけ差のある第1のローカル信号とを混合し、その混合成分に対する高域遮断処理を行なうことで、前記入力されたアップリンクの信号を、前記所定周波数を含む中間周波数帯にヘテロダイン変換し、該ヘテロダイン変換した信号をデジタルの信号列に変換して出力する受信部(23)と、
前記受信部の出力に対し、前記所定周波数に等しい周波数で互いに位相が90度異なる第2、第3のローカル信号の乗算処理を行い、互いに直交するベースバンド信号を出力する直交復調器(32)と、
前記直交復調器から出力された互いに直交するベースバンド信号を、前記アップリンクの高周波信号を変調しているベースバンドの同相成分と直交成分として受け、前記移動体端末の試験に必要な信号処理を行なうベースバンド処理部(33)とを有する移動体端末試験装置において、
前記周波数指定手段によって指定されたアップリンクとダウンリンクの周波数の高低比較を行なう周波数比較手段(41)と、
前記周波数比較手段でアップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より低いと判定された場合には、前記第1のローカル信号の周波数を、前記アップリンクの周波数より前記所定周波数だけ低く設定して下側ヘテロダインで周波数変換を行なわせ、前記周波数比較手段でアップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より高いと判定された場合には、前記第1のローカル信号の周波数を、前記アップリンクの周波数より前記所定周波数だけ高く設定して上側ヘテロダインで周波数変換を行なわせるヘテロダイン切換手段(42)と、
前記周波数比較手段でアップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より低いと判定された場合には、前記直交復調器において前記第2のローカル信号による乗算処理で得られる一方のベースバンド信号を同相成分、前記第3のローカル信号による乗算処理で得られる他方のベースバンド信号を直交成分として前記ベースバンド処理部に出力させ、前記周波数比較手段でアップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より高いと判定された場合には、前記直交復調器で得られる前記一方のベースバンド信号を直交成分、前記他方のベースバンド信号を同相成分として前記ベースバンド処理部に出力させるベースバンド切替手段(43)とを設けたことを特徴する。
また、本発明の請求項2の移動体端末試験方法は、
試験対象の移動体端末との間のFDD方式の通信に用いるアップリンクとダウンリンクの周波数を指定する段階と、
前記指定された周波数のダウンリンクの信号を前記移動体端末に与えるとともに、前記移動体端末から出力されるアップリンクの信号と、前記指定されたアップリンクの周波数に対して所定周波数だけ差のある第1のローカル信号とを混合し、その混合成分に対する高域遮断処理を行なうことで、前記アップリンクの信号を、前記所定周波数を含む中間周波数帯にヘテロダイン変換し、該ヘテロダイン変換した信号をデジタルの信号列に変換して出力する段階と、
前記デジタルの信号列に対し、前記所定周波数に等しい周波数で互いに位相が90度異なる第2、第3のローカル信号の乗算処理を行い、互いに直交するベースバンド信号を出力する段階と、
前記互いに直交するベースバンド信号を前記アップリンクの高周波信号を変調しているベースバンドの同相成分と直交成分とし、前記移動体端末の試験に必要な信号処理を行なう段階とを含む移動体端末試験方法において、
前記指定されたアップリンクとダウンリンクの周波数の高低比較を行なう段階と、
前記アップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より低いと判定された場合には、前記第1のローカル信号の周波数を、前記アップリンクの周波数より前記所定周波数だけ低く設定して下側ヘテロダインで周波数変換を行なわせるとともに、前記直交復調処理において前記第2のローカル信号による乗算処理で得られる一方のベースバンド信号を同相成分、前記第3のローカル信号による乗算処理で得られる他方のベースバンド信号を直交成分として信号処理を行い、アップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より高いと判定された場合には、前記第1のローカル信号の周波数を、前記アップリンクの周波数より前記所定周波数だけ高く設定して上側ヘテロダインで周波数変換を行なわせるとともに、前記直交復調処理において得られる前記一方のベースバンド信号を直交成分、前記他方のベースバンド信号を同相成分として信号処理を行なう段階とを設けたことを特徴する。
このように、本発明では、指定されたアップリンクとダウンリンクの周波数の高低の比較を行い、アップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より低いと判定された場合には、下側ヘテロダインでアップリンクの信号の周波数変換を行なわせるとともに、直交復調処理で得られるベースバンド信号の一方を同相成分、他方を直交成分として信号処理を行い、アップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より高いと判定された場合には、上側ヘテロダインでアップリンクの信号の周波数変換を行なわせるとともに、直交復調処理で得られるベースバンド信号の一方を直交成分、他方を同相成分として信号処理を行なうようにしている。
このため、FDD方式の移動体通信システムに割り当てられたすべての運用バンドにおいて、中間周波数帯に変換されたダウンリンクの回り込み成分はアップリンクの成分とともに、正負のいずれか一方側の周波数領域に互いに重なり合うことなく変換され、しかも、その周波数差は、信号帯域幅によらず、必然的に運用バンドのアップリンク用周波数帯とダウンリンク用周波数帯の隙間以上となるので、受信部における高域遮断周波数を変化させることなく、アップリンクの信号を正しく抽出することができ、FDD方式における移動体端末の試験を確実に行なうことができる。
本発明の実施形態の構成図 実施形態の要部の構成を示す図 実施形態の下側ヘテロダインを用いた場合の動作説明図 実施形態の上側ヘテロダインを用いた場合の動作説明図 アップリンク周波数がダウンリンク周波数より高い場合に、下側ヘテロダインを用いる場合の動作説明図 別のベースバンド切換方法を示す図 FDD方式のアップリンクとダウンリンクの関係を示す図 従来装置の構成図 FDD方式を用いた移動体通信の運用バンドを示す図 アップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より低い場合の動作説明図 アップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より高い場合の動作説明図
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した移動体端末試験装置(以下、単に試験装置と記す)20の構成を示している。
この試験装置20は、送信部21、結合器22、受信部23、試験処理部30によって構成されている。
送信部21は、試験対象の移動体端末1に与えるためのDL(ダウンリンク)の高周波信号RF(DL)を、試験処理部30から指定された周波数f(DL)で生成して出力する。この送信部21の構成は任意であるが、例えば、試験処理部30内でベースバンド信号を直交変調器により中間周波数帯に変換して送信部21に与え、送信部21では、その中間周波数帯に変換された信号(直交変調信号)IFD(DL)をアナログ信号に変換し、指定された周波数f(DL)にヘテロダイン変換することで実現できる。
また、試験処理部30内で生成されたベースバンド信号を受け、これをD/A変換し、指定された周波数f(DL)のローカル信号で直交変調してダイレクトにDLの高周波信号を生成する構成も可能である。
結合器22は、例えば方向性結合器やサーキュレータ等の方向性を有する結合器(送受信周波数が異なり受信側の入力フィルタによる濾波機能を利用できる場合には方向性を有しない結合器でもよい)からなり、送信部21から出力されたDLの高周波信号RF(DL)を移動体端末1に与えるとともに、移動体端末1から出力されたUL(アップリンク)の高周波信号RF(UL)を入力させ、受信部23に与える。ただし前記したように、DLの高周波信号RF(DL)の一部RF(DL)′が、受信部23へ回り込むことは避けられない。
受信部23は、ローカル信号発生器23a、ミキサ23b、ローパスフィルタ23cおよびA/D変換器23dを有している。
ローカル信号発生器23aは、試験処理部30から指定されたアップリンクの周波数f(UL)に対して所定周波数f(IF)(例えばf(IF)=5MHz)だけ差のある第1のローカル信号L1をミキサ23bに出力する。
ミキサ23bは、結合器22を介して入力される信号と第1のローカル信号L1とを混合し、その周波数の和成分と差成分を出力する(ただし、和成分は、図示しないフィルタで除去する場合もある)。
ミキサ23bの出力信号のうちの差成分である中間周波数帯の信号はローパスフィルタ23cによって抽出される。このローパスフィルタ23cのカットオフ周波数(高域遮断周波数)は、前記所定周波数f(IF)を含み、所定帯域幅(例えば5MHz、10MHz)のULの信号成分を通過させること、および、運用バンドのUL用周波数帯とDL用周波数帯との最小の隙間等を考慮して例えば15MHz程度に設定されている。
ローパスフィルタ23cから出力された中間周波数帯の信号IF(UL)は、A/D変換器23dによって、デジタルの信号列IFD(UL)に変換されて試験処理部30へ出力される。
試験処理部30は、試験に必要な各種の信号IFD(DL)を送信部21に出力し、受信部23の出力信号IFD(UL)に対する各種信号処理を行なうとともに、送信部21や受信部23に対する周波数、レベル等に関する各種制御を行なうが、ここでは、受信部23の出力信号IFD(UL)に対する信号処理の一部と、FDD方式で移動体端末1の試験を行なう際のDLの回り込み成分の影響を抑制するための構成について説明する。
移動体端末1を試験する際に、試験処理部30の周波数指定手段31は、移動体端末1との間で基地局を模した通信をFDD方式で行なうための前記図9で示した運用バンドの一つを選択し、その選択した運用バンドのUL用周波数帯とDL用周波数帯の中から、試験に用いるULとDLの周波数f(UL)、f(DL)を指定する。これらの周波数f(UL)、f(DL)は、前記したように運用バンド毎に規定されている周波数差を用いるだけでなく、移動体端末1の性能評価のために、試験者がUL用周波数帯とDL用周波数帯の中からそれぞれ任意に指定できるようになっている。
送信部21は、前記したように、この指定されたDLの周波数f(DL)の高周波信号を出力することになる。
一方、受信部23の出力信号IFD(UL)は、A/D変換器23dのサンプリングに同期して動作するデジタル型(数値演算型)の直交復調器32に入力される。直交復調器32は、図2に示すように、入力信号を二つのミキサ(乗算器)32a、32bに入力し、ローカル信号発生器(数値制御型発振器)32cから出力される第2のローカル信号L2=cos2πf(IF)tを一方のミキサ32aに与え、第2のローカル信号L2に対して90度移相した第3のローカル信号L3=sin2πf(IF)tを他方のミキサ32bに与え、両ミキサ32a、32bの乗算出力X′、Y′をそれぞれローパスフィルタ32d、32eに入力して不要な高域成分を除去し、互いに直交するベースバンド信号X、Yを得ている。なお、実際の処理は離散的であるが、ここでは連続的に表現する。
これらベースバンド信号X、Yは、後述するベースバンド切換手段43を介してベースバンド処理部33に出力される。
ベースバンド処理部33は、直交復調器32から出力されたベースバンド信号X、Yを、送信元で変調に用いたベースバンドの同相成分Iと直交成分Qとして受け、それらの信号から移動体端末1の試験に必要な各種信号処理(データ復調等)を行なう。
試験処理部30には、DLの回り込み成分の影響を抑制するための構成とし、周波数比較手段41、ヘテロダイン切換手段42、ベースバンド切換手段43が設けられている。
周波数比較手段41は、周波数指定手段31によって指定されたULの周波数f(UL)とDLの周波数f(DL)の高低を比較する。
ヘテロダイン切換手段42は、周波数比較手段41で、図3の(a)に示すように、ULの周波数f(UL)がDLの周波数f(DL)より低いと判定された場合、受信部23が用いる第1のローカル信号L1の周波数f(L1)を、ULの周波数f(UL)より所定周波数f(IF)だけ低く設定して下側ヘテロダインでULの信号の周波数変換を行なわせる。
この処理により、図3の(b)に示すように、ULの高周波信号RF(UL)は、正の周波数領域のf(UL)−f(L1)=f(IF)の中間周波帯信号IF(UL)に変換され、DLの回り込み成分RF(UL)′も、f(DL)−f(L1)の正の周波数領域のf(IF)+Δfの信号IF(DL)に変換される。ただし、Δfは=|f(DL)−f(UL)|で表されるULとDLの周波数差とする。
ここで、信号IF(UL)の上限周波数は、その信号帯域幅に関わらず、最大でも運用バンドのUL用周波数帯の上限周波数に対応し、DLの回り込み成分IF(DL)の下限周波数は、最小でも運用バンドのDL用周波数帯の下限周波数に対応している。
そして、UL用周波数帯がDL用周波数帯より低い運用バンドのうち、その周波数帯間のギャップf(GAP)が最も狭いのは運用バンド8の10MHzであるから、試験者が任意に設定するULとDLの間の最小の周波数差Δfは、必然的にこのギャップf(GAP)=10MHzに信号帯域幅(例えば5MHz)分を加えた値となる。
したがって、前記したように、受信対象のULの信号帯域を5MHzあるいは10MHzとした場合、ULの信号成分を通過させてDLの回り込み成分を通過させないために、図3の(b)のように、ローパスフィルタ23cのカットオフ周波数f(LPF)を15MHz程度に設定すればよいことになる。
一方、周波数比較手段41で、図4の(a)に示すように、ULの周波数f(UL)がDLの周波数f(DL)より高いと判定された場合には、第1のローカル信号L1の周波数f(L1)を、ULの周波数f(UL)より所定周波数f(IF)だけ高く設定して上側ヘテロダインで周波数変換を行なわせる。
この処理により、図4の(b)に示すように、ULの高周波信号RF(UL)は、負の周波数領域のf(UL)−f(L1)=−f(IF)の信号IF(UL)に変換され、DLの回り込み成分RF(DL)′も、負の周波数領域のf(DL)−f(L1)=−[f(IF)+Δf]の信号IF(DL)に変換されるが、実際の信号としては、それぞれ周波数0で折り返されて正の周波数領域のf(IF)、f(IF)+Δfの信号IF(UL)′、IF(DL)′となる。
この正の周波数領域に折り返された信号IF(UL)′、IF(DL)′は、図3の(b)に示した信号IF(UL)、IF(DL)の関係に対応している。ここで、UL用周波数帯がDL用周波数帯より高い運用バンドのうち、その周波数帯間のギャップf(GAP)が最も狭いのは運用バンド20の11MHzであるから、ULとDLの周波数差Δfは、必然的にこのギャップf(GAP)=11MHzに信号帯域幅(例えば5MHz)分を加えた値より大きくなり、その関係が維持されたまま中間周波数帯の正の周波数領域に変換されることになる。
したがって、前記同様に、図4の(b)のように、カットオフ周波数f(LPF)が15MHz程度のローパスフィルタ23cにより、ULの信号IF(UL)′を通過させ、DLの回り込み成分IF(DL)′を除去することができる。ただし、負の周波数領域から正の周波数領域に折り返された信号IF(UL)′は、元のULの高周波信号RF(UL)に対して、信号帯域内での周波数の高低関係が逆転(スペクトラム反転)している。
上記のいずれの場合でも、中間周波数帯に変換されたULの信号IF(UL)、IF(UL)′はローパスフィルタ23cを通過し、A/D変換器23dによってデジタルの信号列IFD(UL)に変換されて直交復調器32に入力され、所定周波数f(IF)に等しい周波数で互いに位相が90度異なる第2のローカル信号L2と第3のローカル信号L3による乗算処理および高域遮断処理を受け、互いに直交するベースバンド信号X、Yに変換される。
ここで、前記したように、ULの周波数f(UL)がDLの周波数f(DL)より低い場合に、ローパスフィルタ23cから出力される信号IF(UL)は、元のULの高周波信号RF(UL)に対して、信号帯域内での周波数の高低関係が保持(スペクトルが同等)されている。したがって、直交復調器32で直交復調処理して得られるベースバンド信号X、Yのうち、第2のローカル信号L2=cos 2fπf(IF)tの乗算処理によって得られたベースバンド信号Xは、元のULの高周波信号RF(UL)を変調しているベースバンド(つまり、送信元の移動体端末1の内部で変調に用いたベースバンド)の同相成分Iと等価であり、第3のローカル信号L3=sin 2fπf(IF)t の乗算処理によって得られたベースバンド信号Yは、元のULの高周波信号RF(UL)を変調しているベースバンド(つまり、送信元の移動体端末内で変調に用いたベースバンド)の直交成分Qと等価である。
つまり、下側ヘテロダインのときに得られた受信部23の出力信号IFD(UL)は、2fπf(IF)=ωとすれば、
IFD(UL)=I・cosωt+Q・sinω
と表すことができる。
そして、これを直交復調器32においてローカル信号L2、L3と乗算した結果X′、Y′は、
X′=IFD(UL)・cosω
=I・cosωt・cosωt+Q・sinωt・cosω
=I(cos2ωt+cos0)/2+Q(sin2ωt+sin0)/2
Y′=IFD(UL)・sinω
=I・cosωt・sinωt+Q・sinωt・sinω
=I(sin2ωt+sin0)/2+Q(cos2ωt+cos0)/2
となる。
ここで、周波数2ωの成分は直交復調器32のローパスフィルタ32d、32eで除去されるので、直交復調器32の出力X、Yは、
X=I/2
Y=Q/2
となり、下側ヘテロダインを用いて得られたベースバンド信号Xは、元のULの高周波信号RF(UL)を変調しているベースバンドの同相成分Iに対応し、下側ヘテロダインを用いて得られたベースバンド信号Yは、元のULの高周波信号RF(UL)を変調しているベースバンドの直交成分Qに対応している。
これに対し、前記したように、ULの周波数f(UL)がDLの周波数f(DL)より高く、受信部23で上側ヘテロダインの周波数変換処理を行なった場合に、ローパスフィルタ23cから出力される信号IF(UL)′は、元のULの高周波信号RF(UL)に対して、信号帯域内での周波数の高低関係が逆転(スペクトラム反転)している。
このように元の信号に対してスペクトラムが反転した信号は、元の信号を変調しているベースバンドの同相成分Iと直交成分Qが入れ替わった信号になることが知られている。
つまり、上側ヘテロダインのときに得られた受信部23の出力信号IFD(UL)は、
IFD(UL)=Q・cosωt+I・sinω
と表すことができる。
そして、これを直交復調器32においてローカル信号L2、L3と乗算した結果X′、Y′は、
X′=IFD(UL)・cosω
=Q・cosωt・cosωt+I・sinωt・cosω
=Q(cos2ωt+cos0)/2+I(sin2ωt+sin0)/2
Y′=IFD(UL)・sinω
=Q・cosωt・sinωt+I・sinωt・sinω
=Q(sin2ωt+sin0)/2+I(cos2ωt+cos0)/2
となる。
前記同様に、周波数2ωの成分は直交復調器32のローパスフィルタ32d、32eで除去されるので、直交復調器32の出力X、Yは、
X=Q/2
Y=I/2
となる。
このように、上側ヘテロダインを用いたときに得られたベースバンド信号Xは、元のULの高周波信号RF(UL)を変調しているベースバンドの直交成分Qに対応し、ベースバンド信号Yは、元のULの高周波信号RF(UL)を変調しているベースバンドの同相成分Iに対応している。
したがって、この試験装置20では、図1に示しているように、直交復調器32とベースバンド処理部33の間にベースバンド切換手段43を設け、ULの周波数f(UL)がDLの周波数f(DL)より低いと判定された場合に、直交復調器32から出力されるベースバンド信号Xを同相成分I、ベースバンド信号Yを直交成分Qとしてベースバンド処理部33に入力させ、ULの周波数f(UL)がDLの周波数f(DL)より高いと判定された場合に、直交復調器32から出力されるベースバンド信号Xを直交成分Q、ベースバンド信号Yを同相成分Iとしてベースバンド処理部33に入力させている。
このように構成することで、ULの周波数f(UL)がDLの周波数f(DL)より高いと判定されて上側ヘテロダインを用いた場合であっても、DLの回り込みの影響を受けることなく、ULの信号を正しくベースバンドに変換することができる。
なお、上記説明では、ULの周波数f(UL)がDLの周波数f(DL)より高いと判定された場合に、無条件に上側ヘテロダインを用いていたが、ULの周波数f(UL)とDLの周波数f(DL)の周波数差Δfが大きい場合には、ULに対して下側ヘテロダインを用いることもできる。
即ち、図5の(a)に示すように、ULの周波数f(UL)がDLの周波数f(DL)より高い場合で、ULの周波数f(UL)より所定周波数f(IF)だけ低い位置に第1のローカル信号L1の周波数を設定して、ULの高周波信号RF(UL)を下側ヘテロダインで中間周波数帯に周波数変換する。
この下側ヘテロダインにより、ULの高周波信号RF(UL)は、正の周波数領域のf(IF)にそのスペクトラムを反転させることなく変換されるが、DLの回り込み成分RF(DL)′は、上側ヘテロダインとなって負の周波数領域のf(DL)−f(L1)に変換され、周波数0で折り返されて、正の周波数領域のf(L1)−f(DL)に変換される。
ここで、回り込み成分RF(DL)′の上限周波数f(DLH)とローカル信号の周波数f(L1)との差が、受信部23のローパスフィルタ23cのカットオフ周波数f(LPF)より高ければ、図5の(b)のように、正の周波数領域に折り返された回り込み成分IF(DL)′は、ローパスフィルタ23cの通過帯域外となり、試験への影響はないので、このローパスフィルタ23cを通過したULの信号IF(UL)に対する前記同様の処理を行なえばよい。
また、正の周波数領域に折り返された回り込み成分IF(DL)′が、周波数軸上でULの信号IF(UL)に重ならない条件を求めると、ULの高周波信号RF(UL)の上限周波数f(ULH)とローカル信号L1の周波数f(L1)との差が、DLの高周波信号RF(DL)の上限周波数f(DLH)とローカル信号の周波数f(L1)との差以下であればよいことがわかる。
上記条件を満たせば、少なくとも回り込み成分IF(DL)′が周波数軸上でULの信号IF(UL)に重なることがないので、ベースバンド処理部33による帯域制限処理でULの信号IF(UL)のみを抽出して各種処理を行なうことが可能である。ただし、この処理は、受信部23に回り込む高周波信号RF(DL)′のレベルがULの高周波信号RF(UL)のレベルに比べて小さく、A/D変換器23dの入力レベルが許容範囲を超えない場合に適用できる。
なお、上記実施例では、ベースバンド切換手段43を直交復調器32とベースバンド処理部33の間に設けて、直交復調器32から出力されたベースバンド信号X、Yの入れ替えを行なっていたが、図6に示すように、ベースバンド切換手段43を、直交復調器32の2つのミキサ32a、32bとローカル信号発生器32cの間に設け、下側ヘテロダインの場合には、ミキサ32aにローカル信号L2を入力させるとともにミキサ32bにローカル信号L3を入力させ、上側ヘテロダインの場合には、ミキサ32aにローカル信号L3を入力させるとともにミキサ32bにローカル信号L2を入力させる。このように直交復調器32のローカル信号の入替処理でも、前記同様にスペクトラム反転に対処できる。
1……移動体端末、20……移動体端末試験装置、21……送信部、22……結合器、23……受信部、23a……ローカル信号発生器、23b……ミキサ、23c……ローパスフィルタ、23d……A/D変換器、30……試験処理部、31……周波数指定手段、32……直交復調器、32a、32b……ミキサ、32c……ローカル信号発生器、32d、32e……ローパスフィルタ、33……ベースバンド処理部、41……周波数比較手段、42……ヘテロダイン切換手段、43……ベースバンド切換手段

Claims (2)

  1. 試験対象の移動体端末との間のFDD方式の通信に用いるアップリンクとダウンリンクの周波数を指定する周波数指定手段(31)と、
    前記移動体端末に与えるためのダウンリンクの信号を前記指定された周波数で出力する送信部(21)と、
    前記送信部から出力されたダウンリンクの信号を前記移動体端末に与えるとともに、該移動体端末から出力されたアップリンクの信号を入力させる結合器(22)と、
    前記結合器を介して入力されたアップリンクの信号と、前記指定されたアップリンクの周波数に対して所定周波数だけ差のある第1のローカル信号とを混合し、その混合成分に対する高域遮断処理を行なうことで、前記入力されたアップリンクの信号を、前記所定周波数を含む中間周波数帯にヘテロダイン変換し、該ヘテロダイン変換した信号をデジタルの信号列に変換して出力する受信部(23)と、
    前記受信部の出力に対し、前記所定周波数に等しい周波数で互いに位相が90度異なる第2、第3のローカル信号の乗算処理を行い、互いに直交するベースバンド信号を出力する直交復調器(32)と、
    前記直交復調器から出力された互いに直交するベースバンド信号を、前記アップリンクの高周波信号を変調しているベースバンドの同相成分と直交成分として受け、前記移動体端末の試験に必要な信号処理を行なうベースバンド処理部(33)とを有する移動体端末試験装置において、
    前記周波数指定手段によって指定されたアップリンクとダウンリンクの周波数の高低比較を行なう周波数比較手段(41)と、
    前記周波数比較手段でアップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より低いと判定された場合には、前記第1のローカル信号の周波数を、前記アップリンクの周波数より前記所定周波数だけ低く設定して下側ヘテロダインで周波数変換を行なわせ、前記周波数比較手段でアップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より高いと判定された場合には、前記第1のローカル信号の周波数を、前記アップリンクの周波数より前記所定周波数だけ高く設定して上側ヘテロダインで周波数変換を行なわせるヘテロダイン切換手段(42)と、
    前記周波数比較手段でアップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より低いと判定された場合には、前記直交復調器において前記第2のローカル信号による乗算処理で得られる一方のベースバンド信号を同相成分、前記第3のローカル信号による乗算処理で得られる他方のベースバンド信号を直交成分として前記ベースバンド処理部に出力させ、前記周波数比較手段でアップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より高いと判定された場合には、前記直交復調器で得られる前記一方のベースバンド信号を直交成分、前記他方のベースバンド信号を同相成分として前記ベースバンド処理部に出力させるベースバンド切換手段(43)とを設けたことを特徴する移動体端末試験装置。
  2. 試験対象の移動体端末との間のFDD方式の通信に用いるアップリンクとダウンリンクの周波数を指定する段階と、
    前記指定された周波数のダウンリンクの信号を前記移動体端末に与えるとともに、前記移動体端末から出力されるアップリンクの信号と、前記指定されたアップリンクの周波数に対して所定周波数だけ差のある第1のローカル信号とを混合し、その混合成分に対する高域遮断処理を行なうことで、前記アップリンクの信号を、前記所定周波数を含む中間周波数帯にヘテロダイン変換し、該ヘテロダイン変換した信号をデジタルの信号列に変換して出力する段階と、
    前記デジタルの信号列に対し、前記所定周波数に等しい周波数で互いに位相が90度異なる第2、第3のローカル信号の乗算処理を行い、互いに直交するベースバンド信号を出力する段階と、
    前記互いに直交するベースバンド信号を前記アップリンクの高周波信号を変調しているベースバンドの同相成分と直交成分とし、前記移動体端末の試験に必要な信号処理を行なう段階とを含む移動体端末試験方法において、
    前記指定されたアップリンクとダウンリンクの周波数の高低比較を行なう段階と、
    前記アップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より低いと判定された場合には、前記第1のローカル信号の周波数を、前記アップリンクの周波数より前記所定周波数だけ低く設定して下側ヘテロダインで周波数変換を行なわせるとともに、前記直交復調処理において前記第2のローカル信号による乗算処理で得られる一方のベースバンド信号を同相成分、前記第3のローカル信号による乗算処理で得られる他方のベースバンド信号を直交成分として信号処理を行い、アップリンクの周波数がダウンリンクの周波数より高いと判定された場合には、前記第1のローカル信号の周波数を、前記アップリンクの周波数より前記所定周波数だけ高く設定して上側ヘテロダインで周波数変換を行なわせるとともに、前記直交復調処理において得られる前記一方のベースバンド信号を直交成分、前記他方のベースバンド信号を同相成分として信号処理を行なう段階とを設けたことを特徴する移動体端末試験方法。
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