JP3865726B2 - 移動体試験用信号発生装置 - Google Patents

移動体試験用信号発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3865726B2
JP3865726B2 JP2003371200A JP2003371200A JP3865726B2 JP 3865726 B2 JP3865726 B2 JP 3865726B2 JP 2003371200 A JP2003371200 A JP 2003371200A JP 2003371200 A JP2003371200 A JP 2003371200A JP 3865726 B2 JP3865726 B2 JP 3865726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
modulation
output
quadrature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003371200A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005136741A (ja
Inventor
祐之 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Anritsu Corp filed Critical Anritsu Corp
Priority to JP2003371200A priority Critical patent/JP3865726B2/ja
Publication of JP2005136741A publication Critical patent/JP2005136741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3865726B2 publication Critical patent/JP3865726B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

本発明は、携帯電話機等の移動体の2信号特性を試験するための信号発生装置において、信号純度を劣化させることなく、構成部品を削減できるとともに、安価に構成するための技術に関する。
携帯電話機等の移動体では、一つのサービスエリアから隣りのサービスエリアへ移動する際にその隣接する2つの基地局からの信号を受信して、使用チャネルの切り換え制御等の処理を行なっており、このような移動体の試験を行なうために、周波数の異なる2つの信号を移動体に与える必要がある。
携帯電話機等の移動体通信システムでは、ディジタルのベースバンド信号によって直交変調された高周波信号を用いているが、通信に使用する非常に高い周波数帯(GHz帯)の直交変調信号を直接生成することは困難であるため、一般的には、低い周波数帯で生成した直交変調信号を複数段の周波数変換を行なうことにより、通信周波数帯まで上げている。
しかし、移動体試験のための信号発生装置として、上記のように周波数変換処理を複数段行なう構成にすると装置が大掛かりとなり、高価となってしまう。
これを解決する技術として、次の特許文献1には、低い周波数帯で生成した変調信号をイメージ除去型ミキサによって通信周波数帯まで上げる技術が開示されている。
この技術によれば、直交変調を除く周波数変換処理が一回で済むため、構成が格段に簡単となり、この構成の信号発生器を2組用意し、その出力信号同士を合成すれば、前記した移動体に対する2信号特性の試験を行なうシステムを安価に構成することができる。
特開平6−120990号公報
しかしながら、上記のようにイメージ除去型ミキサを用いた場合、回路の平衡度のバラツキ、移相器の精度、直流分の影響等により、図12に示す信号Zのように、計算上では0となる不要な側波帯成分S′やキャリア漏れ成分Cが発生して、所望の直交変調信号Sとともに出力される。
しかも、前記したように、イメージ除去型ミキサに入力する変調信号の周波数(例えば数MHz)はキャリア周波数(例えば1GHz)に比べて格段に低いため、キャリア漏れ成分Cと残留側波帯成分S′の周波数は、所望の直交変調信号Sの周波数帯に非常に近く、フィルタで分離することは困難である。
この不要成分はレベルが低いため、1信号試験の場合には大きな問題とならないが、前記したように、2組の信号発生部の出力を合成して得られる2信号を用いた試験の場合、大きな問題となる。
即ち、図13の(a)のように、一方の直交変調信号Saとともに出力されるキャリア漏れ成分Caが、他方の直交変調信号Sbの帯域に入ってその信号純度を低下させたり、図13の(b)のように、一方の直交変調信号Saとともに出力される残留側波帯成分Sa′の帯域と他方の直交変調信号Sbの帯域とが重なってその信号純度を低下させる。
しかも、このような2信号を用いた試験には、移動体の移動に伴う電波のレベル低下を模擬するために、一方の直交変調信号のレベルを可変する試験があり、上記のような状態で他方の直交変調信号Sbのレベルを下げると、一方の直交変調信号Saとともに出力されるキャリア漏れ成分Caや不要側波帯成分Sa′の影響がより強くなって、正確な試験を行なうことができなくなる。
本発明は、この問題を解決し、簡単な構成で、2信号測定における信号純度の低下を発生させない移動体試験用信号発生装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の移動体試験用信号発生装置は、
ベースバンドの同相成分信号と直交成分信号とによって直交変調された直交変調信号をそれぞれ発生する2組の信号発生部(21A、21B)と、該2組の信号発生部が出力する直交変調信号の出力周波数を指定する出力周波数指定手段(30A、30B)と、前記2組の信号発生部が出力する信号を加算合成する合成器(31)とを有し、該合成器によって合成された信号を移動体試験用の信号として出力する移動体試験用信号発生装置において、
前記2組の信号発生部は、指定された出力周波数に対応するそれぞれのキャリア周波数に対して高域側側波帯となる直交変調信号と低域側側波帯となる直交変調信号のいずれかを選択的に発生できるように構成されているとともに、
前記出力周波数指定手段が指定した異なった出力周波数に基づいて前記2組の信号発生部を制御することにより、指定された出力周波数が高い方の信号発生部から前記キャリア周波数に対して低域側側波帯となる直交変調信号を出力させ、指定された出力周波数が低い方の信号発生部から前記キャリア周波数に対して高域側側波帯となる直交変調信号を出力させる制御手段(40)を設けたことを特徴としている。
また、本発明の請求項2の移動体試験用信号発生装置は、請求項1の移動体試験用信号発生装置において、
前記各信号発生部は、
ベースバンドの同相成分信号と直交成分信号を発生するベースバンド信号発生手段(22)と、
前記同相成分信号、直交成分信号および所定の中間周波数の局発信号とにより直交変調処理を行い、前記中間周波数帯の2つの変調信号を出力する直交変調手段(24)と、
前記直交変調手段に入力される同相成分信号と直交成分信号の入れ替えが可能なベースバンド信号入替手段(23)と、
前記直交変調手段から出力される2つの変調信号と、前記出力周波数指定手段によって指定された周波数と前記中間周波数との差または和に等しいキャリア周波数を有し且つ互いに90度の位相差をもつ2つの局発信号との混合、合成処理を行って、前記指定された出力周波数の側波帯成分の直交変調信号を出力するイメージ除去型ミキサ(26)と、
前記イメージ除去型ミキサに入力される2つの変調信号の入れ替えが可能な変調信号入替手段(25)とによって構成され、
前記制御手段は、前記各信号発生部の前記ベースバンド信号入替手段および変調信号入替手段を制御して、指定された出力周波数が高い方の信号発生部から低域側側波帯成分の直交変調信号を出力させ、指定された周波数が低い方の信号発生部から高域側側波帯成分の直交変調信号を出力させることを特徴としている。
また、本発明の請求項3の移動体試験用信号発生装置は、請求項1の移動体試験用信号発生装置において、
前記各信号発生部は、
ベースバンドの同相成分信号と直交成分信号を発生するベースバンド信号発生手段(22)と、
前記直交成分信号の符号を反転することが可能な直交成分信号符号反転手段(41)と、
前記同相成分信号、直交成分信号および所定の中間周波数で且つ互いに90度位相差のある2つの局発信号とにより直交変調処理を行い、前記中間周波数帯の2つの変調信号を出力する直交変調手段(24)と、
前記直交変調手段に入力される同相成分信号と直交成分信号の入れ替えが可能なベースバンド信号入替手段(23)と、
前記直交変調手段の2つの局発信号の入れ替えが可能な局発信号入替手段(108)と、
前記直交変調手段から出力される2つの変調信号と、前記出力周波数指定手段によって指定された周波数と前記中間周波数との差または和に等しいキャリア周波数を有し且つ互いに90度位相差のある2つの局発信号との混合、合成処理を行って、前記指定された出力周波数の側波帯成分の直交変調信号を出力するイメージ除去型ミキサ(26)とによって構成され、
前記制御手段は、前記各信号発生部の前記直交成分信号符号反転手段、ベースバンド信号入替手段および局発信号入替手段を制御して、指定された出力周波数が高い方の信号発生部から低域側側波帯成分の直交変調信号を出力させ、指定された周波数が低い方の信号発生部から高域側側波帯成分の直交変調信号を出力させることを特徴としている。
また、本発明の請求項4の移動体試験用信号発生装置は、請求項1の移動体試験用信号発生装置において、
前記各信号発生部は、
ベースバンドの同相成分信号と直交成分信号を発生するベースバンド信号発生手段(22)と、
前記同相成分信号、直交成分信号および所定の中間周波数で且つ互いに90度位相差のある2つの局発信号とにより直交変調処理を行い、前記中間周波数帯の2つの変調信号を出力する直交変調手段(24)と、
前記直交変調手段の2つの局発信号の入れ替えが可能な第1の局発信号入替手段(108)と、
前記直交変調手段から出力される2つの変調信号と、前記出力周波数指定手段によって指定された周波数と前記中間周波数との差または和に等しいキャリア周波数を有し互いに90度位相差のある2つの局発信号との混合、合成処理を行って、前記指定された出力周波数の側波帯成分の直交変調信号を出力するイメージ除去型ミキサ(26)と、
前記イメージ除去型ミキサに入力される一方の変調信号の符号を反転することが可能な変調信号符号反転手段(42)と、
前記イメージ除去型ミキサの2つの局発信号の入れ替えが可能な第2の局発信号入替手段(206)とによって構成され、
前記制御手段は、前記各信号発生部の前記第1の局発信号入替手段、第2の局発信号入替手段および変調信号符号反転手段を制御して、指定された出力周波数が高い方の信号発生部から低域側側波帯成分の直交変調信号を出力させ、指定された周波数が低い方の信号発生部から高域側側波帯成分の直交変調信号を出力させることを特徴としている。
このように、本発明の移動体試験用信号発生装置は、各信号発生部が、高周波の直交変調信号を、それぞれのキャリア周波数に対して高域側、低域側のいずれの側波帯でも出力できるように構成され、指定された出力周波数が高い方の信号発生部から低域側側波帯成分が出力し、指定された周波数が低い方の信号発生部から高域側側波帯成分が出力するように制御手段によって制御されるので、各信号発生部のキャリア漏れ成分や残留側波帯成分が2つの所望の直交変調信号の帯域に重なってその信号純度を低下させる現象は発生せず、簡単な構成でキャリア漏れ成分や残留側波帯成分の影響を受けることなく、移動体に対する2信号試験を行なうことができる。
更に、本発明の移動体試験用信号発生装置は、各信号発生部が、高周波の直交変調信号を、それぞれのキャリア周波数に対して高域側、低域側のいずれの側波帯でも出力することができるような構成となっている。
そのため、各信号発生部に指定された出力周波数の高低の関係が変化した場合でも、指定された出力周波数が高い方の信号発生部から低域側側波帯成分を出力させ、指定された出力周波数が低い方の信号発生部から高域側側波帯成分を出力させるように動的に制御できる。
それにより、各信号発生部のキャリア漏れ成分や残留側波帯成分が2つの所望の直交変調信号の帯域に重なってその信号純度を低下させる現象は発生せず、簡単な構成でキャリア漏れ成分や残留側波帯成分の影響を受けることなく、移動体に対する2信号試験を行うことができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を適用した移動体試験用信号発生装置20の構成を示している。
この移動体試験用信号発生装置20は、ベースバンドの同相成分信号と直交成分信号によって直交変調された高周波(例えば1GHz帯)の直交変調信号をそれぞれ発生する2組の信号発生部21A、21Bと、その2組の信号発生部21A、21Bが出力する直交変調信号の周波数をそれぞれ指定する出力周波数指定手段30A、30Bと、2組の信号発生部21A、21Bが出力する信号を加算合成し、その合成信号Gを移動体試験用信号として出力する合成器31および制御手段40によって構成されている。
なお、以下の説明では、同一構成要素に同一数字と英大文字(A、B)からなる符号を付して説明するが、英大文字を省略した場合にはその要素に共通の事項とする。また、同種の信号に同一英大文字と英小文字(a、b)からなる符号を付して説明するが、英小文字を省略した場合にはその信号に共通の事項とする。
2組の信号発生部21A、21Bは、それぞれベースバンド信号発生手段22A、22B、ベースバンド信号入替手段23A、23B、直交変調手段24A、24B、変調信号入替手段25A、25Bおよびイメージ除去型ミキサ26A、26Bによって構成されている。
ベースバンド信号発生手段22Aは、ベースバンドのディジタルの同相成分信号Iaと直交成分信号Qaを発生して、ベースバンド信号入替手段23Aを介して直交変調手段24Aに入力し、ベースバンド信号発生手段22Bは、ベースバンドのディジタルの同相成分信号Ibと直交成分信号Qbを発生して、ベースバンド信号入替手段23Bを介して直交変調手段24Bに入力する。
ベースバンド信号入替手段23A、23Bは、例えば、直交変調手段24A、24Bに対して同相成分信号Iと直交成分信号Qを入れ替えて入力できるスイッチからなり、制御手段40によって制御される。
直交変調手段24Aは、ベースバンド信号入替手段23Aを介して入力される同相成分信号Iaと直交成分信号Qaと、所定の中間周波数Fiで且つ互いに90度位相差のある2つの局発信号とにより、混合処理と合成処理からなる直交変調処理を行い、その中間周波数帯の2つの変調信号Xa、Yaを出力する。
また、直交変調手段24Bは、ベースバンド信号入替手段23Bを介して入力される同相成分信号Ibと直交成分信号Qbと、中間周波数Fiで且つ互いに90度位相差のある2つの局発信号とにより直交変調処理を行い、その中間周波数帯の2つの変調信号Xb、Ybを出力する。
この直交変調手段24A、24Bの機能をブロック化して表すと、図2のように、局発回路100、移相回路101、2重平衡型の第1ミキサ102〜第4ミキサ105、第1合成器106および第2合成器107によって構成される。なお、直交変調手段24A、24Bは数値演算処理で上記各部の機能を実現してもよい。
局発回路100は所定の中間周波数Fi (例えば4.8MHz)の局発信号Liを、移相器101、第1ミキサ102および第3ミキサ104に出力し、移相器101は、局発信号Liに対して90度位相が異なる局発信号Li′を、第2ミキサ103および第4ミキサ105に出力する。
ベースバンドの同相成分信号Iと直交成分信号Qのうちの一方は、入力端子24aを介して第1ミキサ102および第2ミキサ103に入力され、他方は、入力端子24bを介して第3ミキサ104および第4ミキサ105に入力される。
第1ミキサ102に入力されたベースバンド信号は局発信号Liと混合(乗算:以下同じ)され、第4ミキサ105に入力されたベースバンド信号は局発信号Li′と混合され、両ミキサ102、105の混合出力が第1合成器106で加算合成され、その合成信号が一方の変調信号Xとして出力端子24cから出力される。
また、第2ミキサ103に入力されたベースバンド信号は局発信号Li′と混合され、第3ミキサ104に入力されたベースバンド信号は局発信号Liと混合され、両ミキサ103、104の混合出力が第2合成器107で減算合成され、その合成信号が他方の変調信号Yとして出力端子24dから出力される。
ここで、(2πFi)tをp、局発信号Li、Li′をそれぞれ、
Li=cos p
Li′=sin p
とし、ミキサ102、ミキサ103に同相成分信号I、ミキサ104、ミキサ105に直交成分信号Qが入力されたとき、第1合成器106の出力X、第2合成器107の出力Yは、次のようになる。
X=I・cos p+Q・sin p
Y=Q・cos p−I・sin p ……(1)
なお、上式(1)の出力Xは中間周波帯の直交変調信号そのものであるが、この直交変調手段24では、後述のイメージ除去型ミキサ26において高周波帯の直交変調信号を得る際に生じるイメージ成分を抑圧できるように、出力Xと異なる変調信号Yを生成している。
また、逆に、ミキサ102、ミキサ103に直交成分信号Q、ミキサ104、ミキサ105に同相成分信号Iが入力されたときの第1合成器106の出力X、第2合成器107の出力Yは、次のようになる。
X=Q・cos p+I・sin p
Y=I・cos p−Q・sin p ……(2)
これら中間周波帯の2組の変調信号X、Yは、それぞれ変調信号入替手段25A、25Bを介してイメージ除去型ミキサ26A、26Bに入力される。
変調信号入替手段25A、26Bは、例えば、それぞれイメージ除去型ミキサ26A、26に対して変調信号X、Yを入れ替えて入力できるスイッチからなり、ベースバンド信号入替手段23A、23Bと同様に、制御手段40によって制御される。
イメージ除去型ミキサ26A、26Bは、図3に示すように、局発周波数設定器200、局発回路201、移相器202、2重平衡型の第1ミキサ203、第2ミキサ204および合成器205によって構成されている。
局発周波数設定器200は、出力周波数指定手段30によって指定される出力周波数Fsと中間周波数Fiとの差または和に等しいキャリア周波数Fcを局発回路201に指定する。なお、キャリア周波数FcをFs−FiまたはFs+Fiのいずれにするかは、制御手段40によって指定される。
局発回路201は、局発周波数設定器200によって指定されたキャリア周波数Fcの局発信号Lcを移相器202および第1ミキサ203に出力する。移相器202は局発信号Lcに対して90度位相が異なる局発信号Lc′を第2ミキサ204に出力する。
この構成のイメージ除去型ミキサ26A、26Bで、入力端子26aを介して第1ミキサ203に入力される変調信号は局発信号Lcと混合され、入力端子26bを介して第2ミキサ204に入力される変調信号は局発信号Lc′と混合され、両ミキサ203、204の混合出力が合成器205によって加算合成され、その合成によって一方の側波帯成分が抑圧され、他方の側波帯成分が指定された出力周波数の直交変調信号Sとして出力端子26cから出力される。
即ち、(2πFc)t=h、局発信号Lc、Lc′を、
Lc=cos h
Lc′=sin h
とし、第1ミキサ203に変調信号Xが入力され、第2ミキサ204に変調信号Yが入力されたとき、イメージ除去型ミキサ26A、26Bから出力される信号Sは、
S=X・cos h+Y・sin h
となる。
そして、2つの変調信号X、Yが前記式(1)で表されるとき、信号Sは、
S=(I・cos p+Q・sin p)cos h
+(Q・cos p−I・sin p)・sin h
=I・cos (p+h)+Q・sin (p+h)
で表すことができる。
ここで、p+h=2π(Fi+Fc)tであるから、上記信号Sは、次のように表すことができる。
S=I・cos 2π(Fi+Fc)t+Q・sin 2π(Fi+Fc)t
……(3)
この信号Sは、ベースバンド信号で直交変調された周波数(Fi+Fc)の直交変調信号であり、キャリア周波数Fcに対して高域側(上側)の側波帯成分となる。
しかし、実際には直流分の影響、移相器202の誤差、回路の平衡度のバラツキ等により、周波数Fcのキャリア漏れ成分Cと、イメージ周波数Fim=Fc−Fiを中心とする低域側の側波帯成分S′が残る。
また、2つの変調信号X、Yが、前記式(2)で表され、第1ミキサ203に変調信号Yが入力され、第2ミキサ204に変調信号Xが入力されたとき、信号Sは次のように表される。
S=Y・cos h+X・sin h
=(I・cos p−Q・sin p)cos h
+(Q・cos p+I・sin p)sin h
=I・cos (h−p)+Q・sin (h−p)
ここで、h−p=2π(Fc−Fi)tであるから、上記信号Sは、以下のように表すことができる。
S=I・cos 2π(Fc−Fi)t+Q・sin 2π(Fc−Fi)t
……(4)
この信号Sは、ベースバンド信号で直交変調された周波数(Fc−Fi)の直交変調信号で、局発周波数Fcに対して低域側(下側)の側波帯成分となり、前記式(3)で示された信号に対して周波数が2Fi分低域側(下側)にシフトしただけで、振幅位相情報は同一である。
ただし、前記同様に、周波数Fcのキャリア漏れ成分Cと、イメージ周波数Fim=Fc+Fiを中心とする高域側の側波帯成分S′が残る。
つまり、ベースバンド信号入替手段23と変調信号入替手段25の状態を、図4の(a)に示すように、直交変調手段24の入力端子24aに同相成分信号Iが入力され、入力端子24bに直交成分信号Qが入力され、且つイメージ除去型ミキサ26の入力端子26aに変調信号Xが入力され、他方の入力端子26bに変調信号Yが入力される状態(以下、第1状態という)にしたとき、信号発生部21からは、図5の(a)のように、周波数(Fc+Fi)の直交変調信号S、周波数Fcのキャリア漏れ成分Cおよびイメージ周波数Fim=Fc−Fiを中心とする残留側波帯成分S′を含む信号Zが出力される。ここで、局発周波数Fc=Fs−Fiであれば、直交変調信号Sの周波数は、指定された出力周波数Fsとなる。
また、図4の(b)に示すように、直交変調手段24の入力端子24aに直交成分信号Qが入力され、入力端子24bに同相成分信号Iが入力され、且つイメージ除去型ミキサ26の入力端子26aに変調信号Yが入力され、他方の入力端子26bに変調信号Xが入力される状態(以下、第2状態という)にしたとき、信号発生部21からは、図5の(b)のように、周波数(Fc−Fi)の直交変調信号S、周波数Fcのキャリア漏れ成分Cおよびイメージ周波数Fim=Fc+Fiを中心とする残留側波帯成分S′とを含む信号Zが出力される。ここで、局発周波数Fc=Fs+Fiであれば、直交変調信号Sの周波数は、指定された出力周波数Fsとなる。
したがって、各信号発生部21A、21Bは、ベースバンド信号入替手段23A、23Bおよび変調信号入替手段25A、25Bを制御することにより、高周波の直交変調信号Sをそれぞれのキャリア周波数Fcに対して高域側、低域側の任意の側波帯で出力することができ、側波帯切替に伴ってキャリア周波数Fcをシフトさせることで、直交変調信号Sの周波数を指定された出力周波数Fsに維持することができる。
このように構成された2組の信号発生部21A、21Bが出力する信号Za、Zbは、合成器31によって加算合成され、その合成出力が移動体試験用信号Gとして出力される。
一方、制御手段40は、出力周波数指定手段30A、30Bが信号発生部21A、21Bに対してそれぞれ指定した出力周波数Fsa、Fsbに基づいて、各信号発生部21A、21Bのベースバンド信号入替手段23A、23Bおよび変調信号入替手段25A、25Bを制御し、指定された出力周波数が高い方の信号発生部から低域側側波帯成分を直交変調信号として出力させ、指定された出力周波数が低い方の信号発生部から高域側側波帯成分を直交変調信号として出力させる。また、必要であれば、信号発生部21A、21Bのイメージ除去型ミキサ26A、26Bの局発周波数設定器200に対するキャリア周波数Fcのシフト制御を行なう。
図6は、この制御手段40の処理手順を示すフローチャートである。
以下、このフローチャートチャートに基づいて、実施形態の動作を説明する。
制御手段40は、装置起動時等に出力周波数指定手段30A、30Bによって指定されている出力周波数Fsa、Fsbの大小を比較し、信号発生部21Aに対して指定されている出力周波数Fsaが、信号発生部21Bに対して指定されている出力周波数Fsbより高い場合、信号発生部21A側から出力される直交変調信号Saが低域側側波帯成分となるように、信号発生部21Aのベースバンド信号入替手段23Aと変調信号入替手段25Aを第2状態とし、イメージ除去型ミキサ26Aの局発周波数設定器200が、Fsa+Fiに等しいキャリア周波数Fcaを指定するように制御する(S1〜S3)。
これによって、信号発生部21Aからは、図7の(a)に示すように、周波数Fsa(=Fca−Fi)を中心とする直交変調信号Sa、周波数Fcaのキャリア漏れ成分Caおよびイメージ周波数Fim(=Fca+Fi)を中心とする残留側波帯成分Sa′を含む信号Zaが出力される。
そして、信号発生部21B側から出力される直交変調信号Sbが高域側側波帯成分となるように、信号発生部21Bのベースバンド信号入替手段23Bと変調信号入替手段25Bを第1状態とし、イメージ除去型ミキサ26Bの局発周波数設定器200が、Fsb−Fiに等しいキャリア周波数Fcbを指定するように制御する(S4、S5)。
これによって、信号発生部21Bからは、図7の(a)に示しているように、周波数Fsb(=Fcb+Fi)を中心とする直交変調信号Sb、周波数Fcbのキャリア漏れ成分Cbおよびイメージ周波数Fim(=Fcb−Fi)を中心とする残留側波帯成分Sb′を含む信号Zbが出力される。
これらの信号Za、Zbは、合成器31で加算合成されて試験信号として出力されるが、上記のように高い出力周波数が指定された方の信号発生部から低域側側波帯で直交変調信号を出力させ、低い出力周波数が指定された方の信号発生部から高域側側波帯で直交変調信号を出力させるようにすれば、互いのキャリア漏れ成分や残留側波帯成分が、直交変調信号に重なることはなく、その信号純度を低下させない。
したがって、キャリア漏れ成分や残留側波帯成分があっても、移動体に対する2信号試験を正確に行なうことができる。
また、装置起動時に、信号発生部21Aに対して指定されている出力周波数Fsaが、信号発生部21Bに対して指定されている出力周波数Fsbより低いと判定された場合、信号発生部21A側から出力される直交変調信号Saが高域側側波帯成分となるように、信号発生部21Aのベースバンド信号入替手段23Aと変調信号入替手段25Aを第1状態とし、イメージ除去型ミキサ26Aの局発周波数設定器200が、Fsa−Fiに等しいキャリア周波数Fcaを指定するように制御する(S6、S7)。
これによって、信号発生部21Aからは、図7(b)に示すように、周波数Fsa(=Fca+Fi)を中心とする直交変調信号Sa、周波数Fcaのキャリア漏れ成分Caおよびイメージ周波数Fim(=Fca−Fi)を中心とする残留側波帯成分Sa′を含む信号Zaが出力される。
そして、信号発生部21B側から出力される直交変調信号Sbが低域側側波帯成分となるように、信号発生部21Bのベースバンド信号入替手段23Bと変調信号信号入替手段25Bを第2状態とし、イメージ除去型ミキサ26Bの局発周波数設定器200が、Fsb+Fiに等しいキャリア周波数Fcbを指定するように制御する(S8、S9)。
これによって、信号発生部21Bからは、図7の(b)に示しているように、周波数Fsb(=Fcb−Fi)を中心とする直交変調信号Sb、周波数Fcbのキャリア漏れ成分Cbおよびイメージ周波数Fim(=Fcb+Fi)を中心とする残留側波帯成分Sb′を含む信号Zbが出力される。
また、上記処理S5の状態から、出力周波数指定手段30Aまたは出力周波数指定手段30Bによって出力周波数が変更された場合、その変更後の出力周波数の大小関係に変化があるか否かが判定され、変化無し(Fsa>Fsb)の場合には、この状態が保持され、変化あり(Fsa<Fsb)の場合には、処理S6へ移行して、図7(b)の状態にする(S10、S11)。
また、上記処理S9の状態から、出力周波数指定手段30Aまたは出力周波数指定手段30Bによって出力周波数が変更された場合、その変更後の出力周波数の大小関係に変化があるか否かが判定され、変化無し(Fsa<Fsb)の場合には、この状態が保持され、変化あり(Fsa>Fsb)の場合には、処理S2へ移行して、図7の(a)の状態にする(S12、S13)。
以下同様の処理が、出力周波数の指定変更毎に繰り返されるが、いずれの状態であっても、図7に示しているように、互いのキャリア漏れ成分や残留側波帯成分が、直交変調信号Sa、Sbに重なることはなく、その信号純度を低下させないため、キャリア漏れ成分や残留側波帯成分の影響を受けることなく、移動体に対する2信号試験を正確に行なうことができる。
なお、図6では指定された出力周波数Fsa、Fsbが等しい場合について示していないが、出力周波数Fsa、Fsbが等しい場合、直交変調信号Sa、Sbの帯域にキャリア漏れや残留側波帯が重なることは原理的にあり得ない。
したがって、指定された出力周波数Fsa、Fsbが等しい場合には、各信号発生部21Aが第1の状態、第2の状態のいずれであってもよく、その状態から指定された出力周波数Fsa、Fsbに差が生じた場合、図6のフローチャートにしたがって、制御すればよい。
また、上記説明で、制御手段40は、両信号発生部21A、21Bに対して指定された出力周波数の大小比較結果に基づいて各信号入替手段23、25の制御を行なっているが、指定された出力周波数に基づいて、互いのキャリア漏れ成分や残留側波帯が所望の直交変調信号の帯域に重ならないか否かを判定し、重なる場合だけ各信号入替手段23、25の切替制御を行なってもよい。この判定は、例えば、指定された出力周波数の差が所定値以上離れているか否かによって行なうことができる。
また、前記実施形態の信号発生部21は、直交変調手段24に対するベースバンド信号の入替処理と、イメージ除去型ミキサ26に対する中間周波の変調信号の入替処理とにより、最も簡素な構成でキャリア周波数に対して任意の側波帯の直交変調信号を出力できるようにしていたが、図8に示す移動体試験用信号発生装置20′のように、ベースバンドの直交成分信号Qに対する符号反転処理と、直交変調手段24A、24Bの入力信号の入替処理および局発信号の入替処理によって、直交変調信号の側波帯を変更することも可能である。
即ち、図8の移動体試験用信号発生装置20′では、制御手段40の制御により、直交成分信号Qを受けてそのまま出力する第1状態と、直交成分信号Qの符号を反転した直交成分信号Q′=−Qを出力する第2状態のいずれかに切替可能な直交成分信号符号反転手段41A、41Bを有している。
そして、前記同様に、ベースバンド信号入替手段23A、23Bにより、直交変調手段24A、24Bに入力する同相成分信号Iと直交成分信号Q、Q′の入替処理を行う。
なお、ここでは、直交成分信号符号反転手段41A、41Bをベースバンド信号入替手段23A、23Bの前段に設けているが、直交成分信号符号反転手段41A、41Bをベースバンド信号入替手段23A、23Bの内部または後段に設けてもよい。ただし、直交成分信号符号反転手段41A、41Bをベースバンド信号入替手段23A、23Bの後段に設ける場合には直交変調手段24の入力端子24a側に設け、ベースバンド信号入替手段23A、23Bが第1状態のときに入力される同相成分信号Iをそのまま通過させ、ベースバンド信号入替手段23A、23Bが第2状態に切り替えられたときに入力される直交成分信号Qの符号を反転した直交成分信号Q′を直交変調手段24の入力端子24aに出力する。
一方、各直交変調手段24A、24Bには、図9に示すように、局発信号Li、Li′を入れ替えるための局発信号入替手段108を設けている。
局発信号入替手段108は、制御手段40の制御により、局発信号Liが第1ミキサ102、第3ミキサ104に入力され、局発信号Li′が第2ミキサ103、第4ミキサ105に入力される第1状態と、局発信号Li′が第1ミキサ102、第3ミキサ104に入力され、局発信号Liが第2ミキサ103、第4ミキサ105に入力される第2状態のいずれかに切り替えられる。
上記構成の移動体試験用信号発生装置20′では、制御手段40によって、直交成分信号符号反転手段41、ベースバンド信号入替手段23および局発信号入替手段108を第1状態にすれば、前記実施形態と同様に、前記記式(3)で示された高域側側波帯の直交変調信号Sが得られる。
また、制御手段40によって、直交成分信号符号反転手段41、ベースバンド信号入替手段23および局発信号入替手段108を第2状態にしたとき、直交変調手段24の出力X、Yは、以下のように表すことができる。
X=Q′・sin p+I・cos p=I・cos p−Q・sin p
Y=I・sin p−Q′・cos p=Q・cos p+I・sin p
……(5)
この2つの変調信号X、Yに対してイメージ除去型ミキサ26から出力される直交変調信号Sは、以下のようになる。
S=X・cos h+Y・sin h
=(I・cos p−Q・sin p)cos h
+(Q・cos p+I・sin p)sin h
=I・cos (h−p)+Q・sin (h−p) ……(6)
上記式(6)は前記式(4)と等価であるから、この第2状態における直交変調信号Sは、キャリア周波数に対して低域側側波帯となる。
したがって、この実施形態の移動体試験用信号発生装置20′の場合も前記実施形態と同様に、各信号発生部21A、21Bは、キャリア周波数に対するいずれの側波帯の直交変調信号を出力でき、前記同様に、指定された出力周波数が高い方の信号発生部から低域側の側波帯で直交変調信号を出力させ、指定された出力周波数が低い方の信号発生部から高域側の側波帯で直交変調信号を出力させることで、信号純度が高い試験用信号を発生させることができる。
また、直交変調手段24およびイメージ除去型ミキサ26の局発信号の入替処理と変調信号の符号反転処理によって側波帯を変更することも可能である。
図10は、直交変調手段24A、24Bおよびイメージ除去型ミキサ26A、26Bの局発信号の入替処理と変調信号の符号反転処理によって側波帯を変更する構成の移動体試験用信号発生装置20″を示している。
この移動体試験用信号発生装置20″の直交変調手段24A、24Bは、前記図9で示した局発信号入替手段108を第1の局発信号入替手段として有し、イメージ除去型ミキサ26A、26Bにも、図11に示すように、局発信号Lc、Lc′の入替処理を行うための第2の局発信号入替手段206が設けられている。
この第2の局発信号入替手段206は、第1ミキサ203に局発信号Lcが入力され、第2ミキサ203に局発信号Lc′が入力される第1状態と、第1ミキサ203に局発信号Lc′が入力され、第2ミキサ203に局発信号Lcが入力される第2状態とを、制御手段40の制御によって切り替えられる。
また、この移動体試験用信号発生装置20″には、図10に示しているように、制御手段40の制御により、直交変調手段24A、24Bが出力する変調信号Yをそのまま出力する第1状態と、変調信号Yの符号を反転した変調信号Y′=−Yを出力する第2状態に切り替え可能な変調信号符号反転手段42A、42Bが設けられている。
なお、ここでは、直交変調手段24から出力された変調信号Yに対して符号反転処理を行う例を示すが、図9の第2合成器107による減算を逆に行う手段を変調信号符号反転手段として設けることで、出力される変調信号Yの符号を反転させてもよい。
この構成の移動体試験用信号発生装置20″では、制御手段40によって、変調信号符号反転手段42、第1の局発信号入替手段108および第2の局発信号入替手段206を第1状態にすれば、前記実施形態と同様に、前記記式(3)で示された高域側側波帯の直交変調信号Sが得られる。
また、制御手段40によって、第1の局発信号入替手段108および第2の局発信号入替手段206を第2状態にしたとき、直交変調手段24の出力X、Yは、以下のように表すことができる。
X=I・sin p+Q・cos p
Y=Q・sin p−I・cos p ……(7)
そして、変調信号Yは、変調信号符号反転手段42によって、Y′=−Yとなってイメージ除去型ミキサ26に入力される。
この2つの変調信号X、Y′に対してイメージ除去型ミキサ26から出力される直交変調信号Sは、以下のようになる。
S=X・sin h+Y′・cos h
=(I・sin p+Q・cos p)sin h
−(Q・sin p−I・cos p)cos h
=I・cos (h−p)+Q・sin (h−p) ……(8)
上記式(8)は前記式(4)と等価であるから、この第2状態における直交変調信号Sは、キャリア周波数に対して低域側側波帯となる。
したがって、この実施形態の移動体試験用信号発生装置20″の場合も前記実施形態と同様に、各信号発生部21A、21Bは、キャリア周波数に対していずれの側波帯でも直交変調信号を出力でき、前記同様に、指定された出力周波数が高い方の信号発生部から低域側の側波帯で直交変調信号を出力させ、指定された出力周波数が低い方の信号発生部から高域側の側波帯で直交変調信号を出力させることで、信号純度が高い試験用信号を発生させることができる。
本発明の実施例の構成を示す図 実施例の要部の構成図 実施例の要部の構成図 実施例の動作説明図 実施例の信号スペクトラム図 実施例の要部の処理手順を示すフローチャート 実施例の信号スペクトラム図 他の実施形態の構成を示すブロック図 他の実施形態の要部構成を示す図 他の実施形態の構成を示すブロック図 他の実施形態の要部構成を示す図 従来装置の1信号スペクトラム図 従来装置の2信号スペクトラム図
符号の説明
20……移動体試験用信号発生装置、21A、21B……信号発生部、22A、22B……ベースバンド信号発生手段、23A、23B……ベースバンド信号入替手段、24A、24B……直交変調手段、25A、25B……変調信号入替手段、26A、26B……イメージ除去型ミキサ、30A、30B……出力周波数指定手段、31……合成器、40……制御手段、41A、41B……直交成分信号符号反転手段、42A、42B……変調信号符号反転手段、108、206……局発信号入替手段

Claims (4)

  1. ベースバンドの同相成分信号と直交成分信号とによって直交変調された直交変調信号をそれぞれ発生する2組の信号発生部(21A、21B)と、該2組の信号発生部が出力する直交変調信号の出力周波数を指定する出力周波数指定手段(30A、30B)と、前記2組の信号発生部が出力する信号を加算合成する合成器(31)とを有し、該合成器によって合成された信号を移動体試験用の信号として出力する移動体試験用信号発生装置において、
    前記2組の信号発生部は、指定された出力周波数に対応するそれぞれのキャリア周波数に対して高域側側波帯となる直交変調信号と低域側側波帯となる直交変調信号のいずれかを選択的に発生できるように構成されているとともに、
    前記出力周波数指定手段が指定した異なった出力周波数に基づいて前記2組の信号発生部を制御することにより、指定された出力周波数が高い方の信号発生部から前記キャリア周波数に対して低域側側波帯となる直交変調信号を出力させ、指定された出力周波数が低い方の信号発生部から前記キャリア周波数に対して高域側側波帯となる直交変調信号を出力させる制御手段(40)を設けたことを特徴とする移動体試験用信号発生装置。
  2. 前記各信号発生部は、
    ベースバンドの同相成分信号と直交成分信号を発生するベースバンド信号発生手段(22)と、
    前記同相成分信号、直交成分信号および所定の中間周波数の局発信号とにより直交変調処理を行い、前記中間周波数帯の2つの変調信号を出力する直交変調手段(24)と、
    前記直交変調手段に入力される同相成分信号と直交成分信号の入れ替えが可能なベースバンド信号入替手段(23)と、
    前記直交変調手段から出力される2つの変調信号と、前記出力周波数指定手段によって指定された周波数と前記中間周波数との差または和に等しいキャリア周波数を有し且つ互いに90度の位相差をもつ2つの局発信号との混合、合成処理を行って、前記指定された出力周波数の側波帯成分の直交変調信号を出力するイメージ除去型ミキサ(26)と、
    前記イメージ除去型ミキサに入力される2つの変調信号の入れ替えが可能な変調信号入替手段(25)とによって構成され、
    前記制御手段は、前記各信号発生部の前記ベースバンド信号入替手段および変調信号入替手段を制御して、指定された出力周波数が高い方の信号発生部から低域側側波帯成分の直交変調信号を出力させ、指定された周波数が低い方の信号発生部から高域側側波帯成分の直交変調信号を出力させることを特徴とする請求項1記載の移動体試験用信号発生装置。
  3. 前記各信号発生部は、
    ベースバンドの同相成分信号と直交成分信号を発生するベースバンド信号発生手段(22)と、
    前記直交成分信号の符号を反転することが可能な直交成分信号符号反転手段(41)と、
    前記同相成分信号、直交成分信号および所定の中間周波数で且つ互いに90度位相差のある2つの局発信号とにより直交変調処理を行い、前記中間周波数帯の2つの変調信号を出力する直交変調手段(24)と、
    前記直交変調手段に入力される同相成分信号と直交成分信号の入れ替えが可能なベースバンド信号入替手段(23)と、
    前記直交変調手段の2つの局発信号の入れ替えが可能な局発信号入替手段(108)と、
    前記直交変調手段から出力される2つの変調信号と、前記出力周波数指定手段によって指定された周波数と前記中間周波数との差または和に等しいキャリア周波数を有し且つ互いに90度位相差のある2つの局発信号との混合、合成処理を行って、前記指定された出力周波数の側波帯成分の直交変調信号を出力するイメージ除去型ミキサ(26)とによって構成され、
    前記制御手段は、前記各信号発生部の前記直交成分信号符号反転手段、ベースバンド信号入替手段および局発信号入替手段を制御して、指定された出力周波数が高い方の信号発生部から低域側側波帯成分の直交変調信号を出力させ、指定された周波数が低い方の信号発生部から高域側側波帯成分の直交変調信号を出力させることを特徴とする請求項1記載の移動体試験用信号発生装置。
  4. 前記各信号発生部は、
    ベースバンドの同相成分信号と直交成分信号を発生するベースバンド信号発生手段(22)と、
    前記同相成分信号、直交成分信号および所定の中間周波数で且つ互いに90度位相差のある2つの局発信号とにより直交変調処理を行い、前記中間周波数帯の2つの変調信号を出力する直交変調手段(24)と、
    前記直交変調手段の2つの局発信号の入れ替えが可能な第1の局発信号入替手段(108)と、
    前記直交変調手段から出力される2つの変調信号と、前記出力周波数指定手段によって指定された周波数と前記中間周波数との差または和に等しいキャリア周波数を有し互いに90度位相差のある2つの局発信号との混合、合成処理を行って、前記指定された出力周波数の側波帯成分の直交変調信号を出力するイメージ除去型ミキサ(26)と、
    前記イメージ除去型ミキサに入力される一方の変調信号の符号を反転することが可能な変調信号符号反転手段(42)と、
    前記イメージ除去型ミキサの2つの局発信号の入れ替えが可能な第2の局発信号入替手段(206)とによって構成され、
    前記制御手段は、前記各信号発生部の前記第1の局発信号入替手段、第2の局発信号入替手段および変調信号符号反転手段を制御して、指定された出力周波数が高い方の信号発生部から低域側側波帯成分の直交変調信号を出力させ、指定された周波数が低い方の信号発生部から高域側側波帯成分の直交変調信号を出力させることを特徴とする請求項1記載の移動体試験用信号発生装置。
JP2003371200A 2003-10-30 2003-10-30 移動体試験用信号発生装置 Expired - Fee Related JP3865726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003371200A JP3865726B2 (ja) 2003-10-30 2003-10-30 移動体試験用信号発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003371200A JP3865726B2 (ja) 2003-10-30 2003-10-30 移動体試験用信号発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005136741A JP2005136741A (ja) 2005-05-26
JP3865726B2 true JP3865726B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=34647959

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003371200A Expired - Fee Related JP3865726B2 (ja) 2003-10-30 2003-10-30 移動体試験用信号発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3865726B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005136741A (ja) 2005-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6985701B2 (en) Frequency synthesizer and multi-band radio apparatus using said frequency synthesizer
CN105850063A (zh) 使用可重新配置音调生成器(tg)和本振器(lo)路径的发射机(tx)残留边带(rsb)和lo泄漏校准
US7251468B2 (en) Dynamically matched mixer system with improved in-phase and quadrature (I/Q) balance and second order intercept point (IP2) performance
KR100446405B1 (ko) 국부 발진 신호 공급 방법 및 그 회로
CN108241096A (zh) 一种移相电路、移相器和辐射性能的测试方法及装置
JP5890852B2 (ja) 移動体端末試験装置および試験方法
JP3865726B2 (ja) 移動体試験用信号発生装置
JP4063824B2 (ja) 無線通信装置
JP3993573B2 (ja) 複数の無線システムに対応可能な無線通信装置
US6100771A (en) Multi-signal generator
JP2005294984A (ja) 移動体試験用信号発生装置
KR100565787B1 (ko) 초광대역 통신 시스템에서 주파수 생성 장치 및 방법
JPH08125701A (ja) 無線通信におけるfsk変調器
KR100565786B1 (ko) 협대역 장치만을 이용한 광대역 직교 변조 신호 발생 장치및 방법
JP2012129636A (ja) 周波数変換回路、送信機、及び受信機
WO2020183619A1 (ja) ミクサ
KR100526299B1 (ko) 전파 환경에 따른 전파신호 변환장치 및 그 변환 방법
KR20110019063A (ko) 싱글 사이드 밴드 믹서, 및 이를 구비한 로컬 오실레이터
US10044322B2 (en) Radio frequency signal synthesizer circuit and method for generating a radio frequency signal
KR100401196B1 (ko) 듀얼모드코드분할다중처리이동통신단말기의주파수변조모드에서인-페이즈및쿼드러처페이즈믹서바이패스장치및방법
JP2015076778A (ja) 半導体装置
GB2469629A (en) Synthesising a local oscillator waveform
JP2018170716A (ja) 無線受信機および無線受信方法
JPH08317002A (ja) 直交変調方式による通信装置
JP2003078434A (ja) ダイレクトコンバージョン受信機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3865726

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131013

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees