JP2015140136A - ワイパブレード - Google Patents

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下山 正之
Masayuki Shimoyama
正之 下山
勝行 有馬
Katsuyuki Arima
勝行 有馬
政也 代永
Masaya Shironaga
政也 代永
佐々木 毅
Takeshi Sasaki
毅 佐々木
達也 大丸
Tatsuya Daimaru
達也 大丸
泰介 後藤
Taisuke Goto
泰介 後藤
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【課題】ウォッシャ液の噴射位置を安定させる。【解決手段】ホルダ部材よりも高剛性で、かつワイパアームが連結される連結部材40に、各取付孔41e,41fと、位置決め爪62g,63gおよび抜け止め爪62h,63hとによってウォッシャ装置60を固定するようにした。連結部材40の剛性は、ワイパアームが連結されるために高剛性(鋼板製)であり、したがって、ウォッシャ装置60を連結部材40に強固に固定することができる。よって、ウォッシャ液の噴射位置を安定させることが可能となる。【選択図】図5

Description

本発明は、車両に設けられるワイパアームに装着され、ウィンドシールド上を往復払拭動作するワイパブレードに関する。
自動車等の車両には、運転者等の視界を確保するワイパ装置が搭載されている。ワイパ装置は、電動モータにより揺動駆動されるワイパアームと、ワイパアームに装着されるワイパブレードとを備えている。ワイパブレードは、ワイパアームの先端部分に取り付けられるホルダ部材と、ホルダ部材によって保持されるブレードラバーとを備えている。そして、車室内のワイパスイッチをオン操作することでワイパアームが揺動駆動され、これによりブレードラバーがウィンドシールド上を往復動作して、ウィンドシールド上に付着した雨水等が払拭される。
ところで、ウィンドシールド上に埃等の付着物が付着した場合には、ウィンドシールド上にウォッシャ液を噴射させつつ、ワイパブレードを往復払拭動作させることが行われる。これにより埃等の付着物を湿らせて、ウィンドシールドの表面を傷付けること無く綺麗に払拭することができる。通常、ウォッシャ液は、車両のボンネット等に設置されたノズルからウィンドシールド上に噴射される。この場合には、ウォッシャ液の噴射位置が運転者の目の前となって視界を阻害したり、ノズルとウィンドシールドとの距離が長いため、走行風等によりウォッシャ液の噴射位置が大きくずれたり、比較的多くのウォッシャ液を使用するため、ウォッシャタンクへのウォッシャ液の補給頻度が多くなったりする等の欠点が挙げられる。
そこで、上述のような欠点を解消するために、例えば特許文献1に示すようなワイパブレードの開発が進んでいる。特許文献1に記載されたワイパブレードは、当該ワイパブレードの長手方向に沿うようウォッシャ液が流通する流通路(長寸路)を備え、当該流通路に形成された複数の孔からウィンドシールドに向けてウォッシャ液を噴射させ、これによりブレードラバーの近傍を濡らすようにしている。なお、流通路を流れるウォッシャ液は、ワイパブレードに取り付けられた中央連結部から供給されるようになっている。
特表2011−502876号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたワイパブレードによれば、当該ワイパブレードの往路側および復路側で、かつワイパブレードの長手方向全域に亘って複数の孔を備えた流通路が設けられている。そして、当該流通路は、エラストマー(弾性材料)よりなる付属体(ブレード本体)に、ウインドデフレクタ(フィン部)とともに一体成形されている。したがって、例えば、車両の振動が伝達されたり走行風を受けたりすることで、エラストマーよりなる流通路が大きく振動したり変形するようなことが起こり得る。これにより、流通路の各孔から噴射されるウォッシャ液の噴射位置が不安定となるため、当該問題を解決する構造の見直しが必要となっていた。
本発明の目的は、ウォッシャ液の噴射位置を安定させることができるワイパブレードを提供することにある。
本発明の一態様では、車両に設けられるワイパアームに装着され、ウィンドシールド上を往復払拭動作するワイパブレードであって、前記ウィンドシールドに接触されるブレードラバーと、前記ブレードラバーを保持し、弾性を有するホルダ部材と、前記ホルダ部材に設けられ、当該ホルダ部材よりも高剛性で、かつ前記ワイパアームが連結される連結部材と、前記連結部材に設けられ、前記ブレードラバーの長手方向と交差する方向に開口された取付孔と、前記取付孔に差し込み固定される固定爪を有し、前記連結部材に固定されるウォッシャ装置と、を備える。
本発明の他の態様では、前記固定爪は、前記ウォッシャ装置の前記連結部材に対する位置決めを行う位置決め爪と、前記ウォッシャ装置が前記連結部材から外れるのを防止する抜け止め爪と、を備える。
本発明の他の態様では、前記連結部材と前記ウォッシャ装置との間に、前記連結部材を覆うカバー部材が設けられる。
本発明の他の態様では、前記ウォッシャ装置は、前記ブレードラバーの長手方向と交差する方向からの平面視で、前記カバー部材の投影面積の範囲内に設けられる。
本発明によれば、ホルダ部材よりも高剛性で、かつワイパアームが連結される連結部材に、取付孔および固定爪によってウォッシャ装置を固定する。したがって、ウォッシャ装置を、ホルダ部材よりも高剛性の連結部材に強固に固定することができる。これにより、ウォッシャ液の噴射位置を安定させることが可能となる。
本発明のワイパブレード全体を示す斜視図である。 図1のワイパブレードの連結部材周辺を表側から見た拡大斜視図である。 図1のワイパブレードの連結部材周辺を裏側から見た拡大斜視図である。 連結部材とウォッシャ装置との固定構造を説明する拡大斜視図である。 図4の破線円a部の拡大図である。 図2のb矢視図である。 図2のc矢視図である。 図3のd−d線に沿う断面図である。 図3のe−e線に沿う断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明のワイパブレード全体を示す斜視図を、図2は図1のワイパブレードの連結部材周辺を表側から見た拡大斜視図を、図3は図1のワイパブレードの連結部材周辺を裏側から見た拡大斜視図を、図4は連結部材とウォッシャ装置との固定構造を説明する拡大斜視図を、図5は図4の破線円a部の拡大図を、図6は図2のb矢視図を、図7は図2のc矢視図を、図8は図3のd−d線に沿う断面図を、図9は図3のe−e線に沿う断面図をそれぞれ示している。
図1に示すように、ワイパブレード10は、自動車等の車両のフロント側(図示せず)に設けられるワイパアーム11の先端部分に回動自在に装着される。ワイパアーム11は、車室内に設けられるワイパスイッチ(図示せず)をオン操作することにより、ワイパモータ(図示せず)の回転駆動に伴って揺動駆動される。これにより、ワイパブレード10は、フロントガラス(ウィンドシールド)12上に形成される所定の払拭範囲ARを、図中矢印に示すように往路側および復路側に向けて往復払拭動作する。
図1ないし図9に示すように、ワイパブレード10は、フロントガラス12に接触されるブレードラバー20と、ブレードラバー20を保持するホルダ部材30と、ホルダ部材30の長手方向中間部分に設けられた連結部材40と、連結部材40を覆い隠すカバー部材50と、連結部材40に固定されたウォッシャ装置60とを備えている。
ここで、ホルダ部材30の長手方向両端部分には一対のエンドキャップCPが装着されている。これにより、ホルダ部材30に保持されたブレードラバー20が抜け止めされている。
ブレードラバー20は、図8および図9に示すように、ホルダ部材30に保持される本体部21と、フロントガラス12に接触されるリップ部22と、本体部21とリップ部22とを連結するネック部23とを備えている。なお、ブレードラバー20は、ゴム等の弾性材料を押出成形することにより長尺に形成され、その断面形状は長手方向に沿う全域で一様の形状となっている。
ネック部23のブレードラバー20の動作方向(図中左右方向)に沿う厚み寸法は、本体部21およびリップ部22の厚み寸法よりも薄い厚み寸法に設定されて弾性変形し易くなっている。これにより、ワイパブレード10がフロントガラス12上を往路側および復路側に移動する際に、リップ部22の傾斜が許容され、ひいてはリップ部22の先端部分がワイパブレード10の移動方向にスムーズに追従できるようになっている。したがって、フロントガラス12に付着した雨水や埃等の付着物(図示せず)を確実に払拭することができる。
ホルダ部材30は、図1,図2および図8に示すように、ホルダ本体31とフィン部32とを備えている。ホルダ本体31およびフィン部32は、互いに硬度が異なる異種材料を二色成形することにより一体化され、ブレードラバー20と同様に長尺に形成されている。
ホルダ本体31は、ブレードラバー20の本体部21を保持し得る充分な強度を確保しつつ、フロントガラス12の曲面形状(図示せず)に追従可能とするために、柔軟性を有するプラスチック等の樹脂材料により形成されている。一方、フィン部32は、ホルダ本体31の硬度よりも低い硬度のゴム等の弾性材料により形成されている。つまり、ホルダ本体31およびフィン部32を備えるホルダ部材30は、弾性を有している。そして、走行風がフィン部32に当たることにより、ワイパブレード10にはダウンフォースが発生して、これによりブレードラバー20の払拭性能が良好に保持される。
図8に示すように、ホルダ本体31の内部には、一対のバーティブラ33が所定間隔で設けられている。各バーティブラ33は、バネ性を有する鋼板によって形成され、ブレードラバー20の本体部21を、往路側および復路側からそれぞれ挟むようにして鏡像対象となるよう配置されている。各バーティブラ33は、外力を負荷していない自然状態においては、フロントガラス12の曲率よりも大きい曲率で湾曲されており、ホルダ部材30およびブレードラバー20をフロントガラス12の曲率に合わせて弾性変形させるようになっている。これにより、リップ部22の長手方向に沿う全域がフロントガラス12に密着される。
図1ないし図5,および図9に示すように、ホルダ部材30の長手方向中間部分には、連結部材40が設けられている。この連結部材40は、ホルダ部材30よりも高剛性である、連結本体41,円柱ピン42,フック装着部材43およびベース板44から構成されている。
連結本体41は、鋼板をプレス加工等することにより断面が略U字形状に形成されている。連結本体41は、底壁部41aと、当該底壁部41aにそれぞれ一体に設けられ、互いに対向配置された往路側壁部41bおよび復路側壁部41cとを備えている。底壁部41aには、複数の固定脚部41d(図4では1つのみ示す)が一体に設けられ、これらの固定脚部41dを各バーティブラ33にカシメ固定することで、連結本体41は各バーティブラ33に強固に固定されている。ここで、連結本体41は、各バーティブラ33を所定間隔となるよう保持する機能を備えている。
往路側壁部41bと復路側壁部41cとの間には、鋼材よりなる円柱ピン42がカシメ固定されている。また、円柱ピン42には、プラスチック等の樹脂材料により所定形状に形成されたフック装着部材43が回動自在に装着されている。ここで、フック装着部材43には、ワイパアーム11の先端部分に形成されたU字状フック(図示せず)がワンタッチで連結されるようになっている。つまり、連結部材40にはワイパアーム11が連結されるようになっている。
往路側壁部41bおよび復路側壁部41cには、ブレードラバー20の長手方向と交差(直交)する方向に開口された、取付孔としての往路側取付孔41eおよび復路側取付孔41fがそれぞれ設けられている。往路側取付孔41e,復路側取付孔41fは、図4および図5に示すように、それぞれ略長方形形状に形成され、ブレードラバー20の長手方向と交差する方向から互いに対向している。そして、往路側取付孔41e,復路側取付孔41fには、往路側流路ブロック62および復路側流路ブロック63の位置決め爪62g,63gと抜け止め爪62h,63hとが、それぞれ差し込み固定されるようになっている。
ベース板44は、図9に示すように、プラスチック等の樹脂材料により板状に形成されており、このベース板44には、複数の固定脚部44aが一体に設けられている。ベース板44の各固定脚部44aは、各バーティブラ33に装着されるようになっており、これによりベース板44は各バーティブラ33に固定されている。ここで、連結本体41はホルダ部材30のフィン部32側(表側)に配置され、ベース板44はホルダ部材30のホルダ本体31側(裏側)に配置されている。
図2,図6および図7に示すように、カバー部材50は、プラスチック等の樹脂材料により略箱形状に形成されており、一体に設けられた複数の係合爪(図示せず)によって連結本体41に装着されている。このカバー部材50は、ブレードラバー20の長手方向と交差する方向に対して、連結部材40とウォッシャ装置60との間に設けられ、連結部材40を構成する連結本体41の周囲を覆い隠すとともに、連結部材40とウォッシャ装置60との間の隙間を埋めている。これにより、ワイパブレード10の見栄えを良くしている。
カバー部材50は、往路側カバー部51と復路側カバー部52とを備えており、これらの往路側カバー部51および復路側カバー部52は、図2に示す想像線Lを境に一体化されている。往路側カバー部51は、往路側壁部41bと往路側流路ブロック62との間(図5参照)に挟持されるようにして設けられ、復路側カバー部52は、復路側壁部41cと復路側流路ブロック63との間(図5参照)に挟持されるようにして設けられている。
往路側カバー部51は、往路側壁部41bの外面を覆う往路側被覆部51aと、当該往路側被覆部51aからブレードラバー20の長手方向に延ばされて、ホルダ部材30のフィン部32と同様の形状に形成されたフィン状部51bとを備えている。
また、復路側カバー部52は、復路側壁部41cの外面を覆う復路側被覆部52aと、当該復路側被覆部52aからブレードラバー20の長手方向に延ばされて、ホルダ部材30のホルダ本体31と同様の形状に形成されたホルダ本体状部52bとを備えている。
このように、カバー部材50の形状を、ホルダ部材30の形状と同様の形状に形成することで、カバー部材50が設けられた部分の空力抵抗と、カバー部材50が設けられていないホルダ部材30の部分の空力抵抗とを、略同じ値となるようにしている。これにより、ワイパブレード10の見栄えを良くしつつ、ブレードラバー20の払拭性能を良好なものにしている。
図1ないし図7,および図9に示すように、ホルダ部材30の長手方向中間部分には、ウォッシャ装置60が設けられている。ここで、図4ないし図7においては、ウォッシャ装置60の構造を分かり易くするために、当該ウォッシャ装置60に網掛けを施している。
ウォッシャ装置60は、連結本体41を挟むようにして、往路側ウォッシャ機構61aと復路側ウォッシャ機構61bとを備えている。これらのウォッシャ機構61a,61bは、連結本体41にそれぞれ固定されており、ブレードラバー20を中心に鏡像対象となるように対向配置されている。
ウォッシャ装置60を構成する各ウォッシャ機構61a,61bは、図6および図7に示すように、ブレードラバー20の長手方向と交差する方向からの平面視で、カバー部材50における往路側カバー部51および復路側カバー部52の投影面積の範囲内、つまり図6および図7に示す破線(1),(2)の内側に設けられている。
このように、ウォッシャ装置60をカバー部材50の投影面積の範囲内に設けることにより、ワイパブレード10の復路側、例えば、車両の正面側から流れてくる走行風(図示せず)の乱れを抑制して、ブレードラバー20の払拭性能が低下するのを防止している。
往路側ウォッシャ機構61aおよび復路側ウォッシャ機構61bは、それぞれ形状が異なる往路側流路ブロック62および復路側流路ブロック63を備えている。往路側流路ブロック62および復路側流路ブロック63は、それぞれプラスチック等の樹脂材料によって段付きの略箱形状に形成されている。
ここで、往路側流路ブロック62の方が、復路側流路ブロック63よりも、ブレードラバー20の長手方向に沿う長さ寸法が長くなっている。これは、往路側カバー部51の投影面積(図6の破線(1)参照)の方が、復路側カバー部52の投影面積(図7の破線(2)参照)よりも大きいためである。
往路側流路ブロック62は、ブレードラバー20の往路側に設けられ、内周側壁62a,外周側壁62b,裏側壁62c,表側壁62d,往路側壁62eおよび連結本体側壁62fを備えている。ここで、内周側壁62aと外周側壁62b,裏側壁62cと表側壁62d,往路側壁62eと連結本体側壁62fは、それぞれ互いに対向配置されており、そのうちの表側壁62dは、図2に示すように3段の階段状に形成されている。
往路側流路ブロック62の連結本体側壁62fには、連結本体41側に突出するようにして、位置決め爪62gと抜け止め爪62hとが一体に設けられている。これらの位置決め爪62gおよび抜け止め爪62hは、本発明における固定爪を構成しており、何れも往路側取付孔41eに差し込まれて、往路側壁部41bに引っ掛けられることで固定されるようになっている。なお、位置決め爪62gおよび抜け止め爪62hは、詳細には図示されていないが、後述する復路側流路ブロック63の位置決め爪63gおよび抜け止め爪63hと同様の形状に形成されている。
復路側流路ブロック63は、ブレードラバー20の復路側に設けられ、内周側壁63a,外周側壁63b,裏側壁63c,表側壁63d,復路側壁63eおよび連結本体側壁63fを備えている。ここで、内周側壁63aと外周側壁63b,裏側壁63cと表側壁63d,復路側壁63eと連結本体側壁63fは、それぞれ互いに対向配置されており、そのうちの表側壁63dは、図2に示すように2段の階段状に形成されている。
復路側流路ブロック63の連結本体側壁63fには、連結本体41側に突出するようにして、位置決め爪63gと抜け止め爪63hとが一体に設けられている。これらの位置決め爪63gおよび抜け止め爪63hは、本発明における固定爪を構成しており、何れも復路側取付孔41fに差し込まれて、復路側壁部41cに引っ掛けられることで固定されるようになっている。
往路側流路ブロック62,復路側流路ブロック63を、連結本体41に固定するには、まず、図5に示すように、位置決め爪62g,63gを、往路側取付孔41e,復路側取付孔41fに対して、斜め方向から差し込んで引っ掛ける。これにより、往路側壁部41b,復路側壁部41cに対する往路側流路ブロック62,復路側流路ブロック63の位置決めが行われる。つまり、位置決め爪62g,63gは、ウォッシャ装置60の連結部材40に対する位置決めを行うようになっている。
その後、抜け止め爪62h,63hを、往路側取付孔41e,復路側取付孔41fに対して、ブレードラバー20の長手方向と交差する方向から差し込んで引っ掛ける。これにより、往路側壁部41b,復路側壁部41cに対する往路側流路ブロック62,復路側流路ブロック63の抜け止めがなされて、往路側流路ブロック62,復路側流路ブロック63の連結本体41への固定が完了する。つまり、抜け止め爪62h,63hは、ウォッシャ装置60が連結部材40から外れるのを防止するようになっている。
このように、接着剤等の固定手段を用いること無く、各取付孔41e,41fと、位置決め爪62g,63gおよび抜け止め爪62h,63hとによって、略ワンタッチで強固に固定できるようにしている。これにより、生産性の向上および製造コストの低減が図れるようになっている。
ここで、図4および図5においては、往路側流路ブロック62,復路側流路ブロック63の連結本体41への固定構造を分かり易くするために、フック装着部材43およびカバー部材50(図2参照)の図示を省略している。
なお、往路側流路ブロック62,復路側流路ブロック63は、連結本体41にカバー部材50を装着した後に、連結本体41にそれぞれ固定されるようになっている。つまり、ウォッシャ装置60は、カバー部材50を介して連結部材40に固定されている。このようにしてカバー部材50は、ウォッシャ装置60と一緒に、がたつくこと無く連結部材40に強固に固定される。したがって、連結部材40を隠して見栄えを良くするカバー部材50は、ウォッシャ装置60と一緒に連結部材40に強固に固定されて、これにより、ワイパブレード10の組立性の向上、およびワイパブレード10を構成する部品のガタつき抑制の双方を実現することができる。
図3に示すように、往路側流路ブロック62の裏側壁62cには、フロントガラス12と対向するようにして、複数の往路側噴射ノズルA,B,Cが設けられている。本実施の形態においては、3つの往路側噴射ノズルA,B,Cを備えており、これらの往路側噴射ノズルA,B,Cは、ブレードラバー20の長手方向に沿って略等間隔で並んで配置されている。各往路側噴射ノズルA,B,Cは、図9に示すように、略球状に形成されており、ウォッシャ液Wの噴射方向(図3参照)を調整できるようになっている。
各往路側噴射ノズルA,B,Cは、ブレードラバー20の往路側に向けられている。より具体的には、図3に示すように、裏側壁62cの外周側にある往路側噴射ノズルAは、ブレードラバー20の往路側で、かつ外周側に向けられている。また、裏側壁62cの長手方向中間部分にある往路側噴射ノズルBは、ブレードラバー20の往路側で、かつブレードラバー20の長手方向と直交する方向(真横)に向けられている。さらに、裏側壁62cの内周側にある往路側噴射ノズルCは、ブレードラバー20の往路側で、かつ内周側に向けられている。
このように、各往路側噴射ノズルA,B,Cを、ブレードラバー20の往路側で、かつ外周側,真横,内周側の3方向に向けることにより、ブレードラバー20の往路側における近傍を略満遍なく濡らせるようにしている。ここで、霧吹き状にウォッシャ液Wを噴射する拡散タイプのノズルを用いれば、払拭範囲AR(図1参照)の内側のより広い範囲を濡らすことが可能となる。
また、各往路側噴射ノズルA,B,Cによって、払拭範囲ARの内側の広い範囲をウォッシャ液Wで濡らせるようにし、往路側ウォッシャ機構61aのブレードラバー20の長手方向に沿う長さ寸法を短くしている。したがって、ウォッシャ液Wが噴射される前に通過する流路を短くすることができ、ひいてはウォッシャ液Wの凍結を抑制しつつ、ウォッシャポンプ(図示せず)の消費電力を抑えることが可能となる。
図3に示すように、復路側流路ブロック63の裏側壁63cには、フロントガラス12と対向するようにして、複数の復路側噴射ノズルD,Eが設けられている。本実施の形態においては、2つの復路側噴射ノズルD,Eを備えており、これらの復路側噴射ノズルD,Eは、ブレードラバー20の長手方向に沿うよう、各往路側噴射ノズルA,B,Cと略同じ間隔で並んで配置されている。
ここで、一方の復路側噴射ノズルDは、ブレードラバー20の長手方向に沿う各往路側噴射ノズルA,B間に配置され、他方の復路側噴射ノズルEは、ブレードラバー20の長手方向に沿う各往路側噴射ノズルB,C間に配置されている。また、各復路側噴射ノズルD,Eは、各往路側噴射ノズルA,B,Cと同様に略球状に形成されており、ウォッシャ液Wの噴射方向(図3参照)を調整できるようになっている。
各復路側噴射ノズルD,Eは、ブレードラバー20の復路側に向けられている。より具体的には、図3に示すように、裏側壁63cの外周側にある復路側噴射ノズルDは、ブレードラバー20の復路側で、かつ外周側に向けられている。一方、裏側壁63cの内周側にある復路側噴射ノズルEは、ブレードラバー20の復路側で、かつ内周側に向けられている。
このように、各復路側噴射ノズルD,Eを、ブレードラバー20の復路側で、かつ外周側,内周側の2方向に向けることにより、ブレードラバー20の復路側における近傍を略満遍なく濡らせるようにしている。ここで、復路側噴射ノズルD,Eにおいても、拡散タイプのノズルを採用することで、払拭範囲ARの内側のより広い範囲を濡らすことが可能となる。
また、往路側ウォッシャ機構61aと同様に、復路側ウォッシャ機構61bのブレードラバー20の長手方向に沿う長さ寸法を短くしている。したがって、復路側ウォッシャ機構61bにおいても、ウォッシャ液Wが噴射される前に通過する流路を短くすることができ、ひいてはウォッシャ液Wの凍結を抑制しつつ、ウォッシャポンプの消費電力を抑えられるようになっている。
ここで、詳細には図示しないが、各往路側噴射ノズルA,B,Cから噴射されるウォッシャ液Wのそれぞれの噴射位置、および各復路側噴射ノズルD,Eから噴射されるウォッシャ液Wのそれぞれの噴射位置は、ブレードラバー20の長手方向に沿って互い違いとなっている。したがって、ブレードラバー20の1往復分におけるウォッシャ液の噴射を伴う払拭動作において、フロントガラス12上を満遍なく濡らせるようになっている。これにより、ブレードラバー20の1往復分におけるウォッシャ液の噴射を伴う払拭動作において、フロントガラス12上の広い範囲を綺麗に洗浄できるようになっている。
往路側流路ブロック62の内周側壁62aおよび復路側流路ブロック63の内周側壁63aには、図2および図3に示すように、往路側チューブ差し込み部62iおよび復路側チューブ差し込み部63iがそれぞれ一体に設けられている。これらの往路側チューブ差し込み部62iおよび復路側チューブ差し込み部63iには、図4に示すゴムチューブTBの一端側が、それぞれ差し込まれるようになっている。
ここで、ゴムチューブTBの他端側には、車両のエンジンルーム内に設置されたウォッシャポンプが接続されている。また、ゴムチューブTBは、ブレードラバー20の長手方向に沿う内周側に配置され、これによりゴムチューブTBの他端側を、エンジンルーム内に導入し易くしている。
そして、ウォッシャスイッチを操作することでウォッシャポンプが駆動されて、図1および図2の二点鎖線矢印に示すように、ウォッシャ液WがゴムチューブTBを介して、往路側流路ブロック62および復路側流路ブロック63の内部に供給される。ここで、ウォッシャポンプの駆動が切り換えられることで、ワイパブレード10の往路払拭動作時には往路側流路ブロック62のみにウォッシャ液Wが供給され、ワイパブレード10の復路払拭動作時には復路側流路ブロック63のみにウォッシャ液Wが供給されるようになっている。
以上詳述したように、本実施の形態に係るワイパブレード10によれば、ホルダ部材30よりも高剛性で、かつワイパアーム11が連結される連結部材40に、各取付孔41e,41fと、位置決め爪62g,63gおよび抜け止め爪62h,63hとによってウォッシャ装置60を固定するようにした。連結部材40の剛性は、ワイパアーム11が連結されるために高剛性(鋼板製)であり、したがって、ウォッシャ装置60を連結部材40に強固に固定することができる。よって、ウォッシャ液Wの噴射位置を安定させることが可能となる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、ワイパブレード10を、ウィンドシールドとしてのフロントガラス12を払拭するものを示したが、本発明はこれに限らず、ウィンドシールドとしてのリヤガラスを払拭するものにも適用することができる。
また、上記実施の形態においては、往路側噴射ノズルを3つ設け、復路側噴射ノズルを2つ設け、これら合計5つの噴射ノズルで必要最小限のウォッシャ液Wを噴射させるようにし、当該ウォッシャ液Wの消費量が抑えられるものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、往路側噴射ノズルの数と復路側噴射ノズルの数とをそれぞれ同数としても良いし、復路側噴射ノズルの数を往路側噴射ノズルの数よりも多くしても良い。
さらに、上記実施の形態においては、各往路側噴射ノズルA,B,Cを裏側壁62cに設け、各復路側噴射ノズルD,Eを裏側壁63cに設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、各往路側噴射ノズルA,B,Cを往路側壁62eに設け、各復路側噴射ノズルD,Eを復路側壁63eに設けても良い。
10 ワイパブレード
11 ワイパアーム
12 フロントガラス(ウィンドシールド)
20 ブレードラバー
21 本体部
22 リップ部
23 ネック部
30 ホルダ部材
31 ホルダ本体
32 フィン部
33 バーティブラ
40 連結部材
41 連結本体(連結部材)
41a 底壁部
41b 往路側壁部
41c 復路側壁部
41d 固定脚部
41e 往路側取付孔(取付孔)
41f 復路側取付孔(取付孔)
42 円柱ピン(連結部材)
43 フック装着部材(連結部材)
44 ベース板(連結部材)
44a 固定脚部
50 カバー部材
51 往路側カバー部
51a 往路側被覆部
51b フィン状部
52 復路側カバー部
52a 復路側被覆部
52b ホルダ本体状部
60 ウォッシャ装置
61a 往路側ウォッシャ機構
61b 復路側ウォッシャ機構
62 往路側流路ブロック
62a 内周側壁
62b 外周側壁
62c 裏側壁
62d 表側壁
62e 往路側壁
62f 連結本体側壁
62g 位置決め爪(固定爪)
62h 抜け止め爪(固定爪)
62i 往路側チューブ差し込み部
63 復路側流路ブロック
63a 内周側壁
63b 外周側壁
63c 裏側壁
63d 表側壁
63e 復路側壁
63f 連結本体側壁
63g 位置決め爪(固定爪)
63h 抜け止め爪(固定爪)
63i 復路側チューブ差し込み部
A,B,C 往路側噴射ノズル
D,E 復路側噴射ノズル
AR 払拭範囲
CP エンドキャップ
TB ゴムチューブ
W ウォッシャ液

Claims (4)

  1. 車両に設けられるワイパアームに装着され、ウィンドシールド上を往復払拭動作するワイパブレードであって、
    前記ウィンドシールドに接触されるブレードラバーと、
    前記ブレードラバーを保持し、弾性を有するホルダ部材と、
    前記ホルダ部材に設けられ、当該ホルダ部材よりも高剛性で、かつ前記ワイパアームが連結される連結部材と、
    前記連結部材に設けられ、前記ブレードラバーの長手方向と交差する方向に開口された取付孔と、
    前記取付孔に差し込み固定される固定爪を有し、前記連結部材に固定されるウォッシャ装置と、
    を備える、ワイパブレード。
  2. 請求項1記載のワイパブレードにおいて、
    前記固定爪は、
    前記ウォッシャ装置の前記連結部材に対する位置決めを行う位置決め爪と、
    前記ウォッシャ装置が前記連結部材から外れるのを防止する抜け止め爪と、
    を備える、ワイパブレード。
  3. 請求項1または2記載のワイパブレードにおいて、
    前記連結部材と前記ウォッシャ装置との間に、前記連結部材を覆うカバー部材が設けられる、ワイパブレード。
  4. 請求項3記載のワイパブレードにおいて、
    前記ウォッシャ装置は、前記ブレードラバーの長手方向と交差する方向からの平面視で、前記カバー部材の投影面積の範囲内に設けられる、ワイパブレード。
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