JP2015139372A - 食品用ラベル付き包装材 - Google Patents
食品用ラベル付き包装材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015139372A JP2015139372A JP2014012032A JP2014012032A JP2015139372A JP 2015139372 A JP2015139372 A JP 2015139372A JP 2014012032 A JP2014012032 A JP 2014012032A JP 2014012032 A JP2014012032 A JP 2014012032A JP 2015139372 A JP2015139372 A JP 2015139372A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- label
- sheet
- cut
- food
- tape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Packages (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Cereal-Derived Products (AREA)
Abstract
【課題】おにぎり等の食品を開封容易に包装する食品用ラベル付き包装材を提供する。
【解決手段】食品(F)の前後面を前身頃シートと後身頃シートで包み込んだ状態で、前身頃シート(11a)の幅狭部(20)と幅広部(21)を後身頃シート(11b)の上に折返し、幅狭部の両側の前記側縁ライン(20b,20b)を交差させて重ね合わせると共に、幅広部の両側の端縁ライン(16b,16b)を離間させ、該幅広部の両側と後身頃シートを含む領域に前記ラベル(12)を貼着しており、前記ラベル(12)は、前記幅広部(21)の両側と後身頃シート(11b)を含む領域を被う本体ラベル部(12a)から前記交差する側縁ライン(20b,20b)の重合部を被う延長ラベル部(12b)を延設し、少なくとも、前記本体ラベル部(12a)のうち前記幅広部(21)の側縁ライン(16b,16b)を被うテープ受部(24)から前記延長ラベル部(12b)に至ってカットテープ(14)の牽引方向に沿うラベル分断部(25)を設けている。
【選択図】図4
【解決手段】食品(F)の前後面を前身頃シートと後身頃シートで包み込んだ状態で、前身頃シート(11a)の幅狭部(20)と幅広部(21)を後身頃シート(11b)の上に折返し、幅狭部の両側の前記側縁ライン(20b,20b)を交差させて重ね合わせると共に、幅広部の両側の端縁ライン(16b,16b)を離間させ、該幅広部の両側と後身頃シートを含む領域に前記ラベル(12)を貼着しており、前記ラベル(12)は、前記幅広部(21)の両側と後身頃シート(11b)を含む領域を被う本体ラベル部(12a)から前記交差する側縁ライン(20b,20b)の重合部を被う延長ラベル部(12b)を延設し、少なくとも、前記本体ラベル部(12a)のうち前記幅広部(21)の側縁ライン(16b,16b)を被うテープ受部(24)から前記延長ラベル部(12b)に至ってカットテープ(14)の牽引方向に沿うラベル分断部(25)を設けている。
【選択図】図4
Description
本発明は、おにぎり等の食品を開封容易に包装する食品用ラベル付き包装材に関する。
例えば、コンビニ等で販売されるおにぎりは、切断予定線に沿ってカットテープを設けたフィルム状シートにより包装されており、おにぎりを包み込んだ状態でシートを保持するため、粘着剤を設けたラベルが貼着される。ラベルは、シートを保持する他、バーコードや、販売者の住所・社名や、消費期限や、原材料名等の品質表示のためにも必要である。
そこで、消費者が包装を開封するときは、カットテープの始端部を引っ張り牽引すれば、シートが切断予定線に沿って切断され、おにぎりの取出しを可能とする。
三角おにぎりを包装し、海苔を供給する包装材の場合、切断予定線に沿ってカットテープを設けた表シートと、前記切断予定線の左右に分割された一対の裏シートとの間に、海苔を挟んで、前記表シート体と裏シート体を溶着することにより、海苔を封入した包装材が提供される。
この包装材は、前記切断予定線の上流側に前身頃シート、下流側に後身頃シートを形成しており、三角おにぎりを包み込んだ状態で、カットテープの摘みを備えた始端部がおにぎりの正面側の頂角部位に配置され、終端部が背面側の頂角部位に配置される。
従って、消費者が包装を開封するときは、前記頂角部位に臨むカットテープの始端部を摘んで下向きに引っ張り牽引すれば、表シートが切断され左右に分割されるので、左右に分割されたシート部分を摘んで相互に離反方向に引っ張り引き離すことにより、海苔を三角おにぎりの表面に残置させた状態で包装材を取り去ることができる。
ところで、包装に際して、おにぎりの前後面を前身頃シートと後身頃シートで包み込んだ状態で、前身頃シートの両側を後身頃シートの上に折返して重ね合わせ、該折返し部分と後身頃シートに跨がる状態でラベルが貼着される。
しかしながら、ラベルが貼着された状態で、カットテープの牽引により前身頃シートから後身頃シートを切断する場合、後身頃シートの上で前身頃シートの重ね合わせ部がラベルにより固定されているので、カットテープの牽引を阻止し、表シートを終端部まで切断できないという問題がある。
このため、カットテープにより表シートを終端部まで好適に切断するためには、図9ないし図11に示すように、前身頃シートの端部の左右両端に切欠き部を設けることが好ましい。
即ち、図9に示すように、前身頃シート1aは、端部の左右両端に切欠き部2、2を設け、該切欠き部2に臨む側縁ライン3を備えた幅狭部4と、該切欠き部2に臨む端縁ライン5を備えた幅広部6を形成している。このような構成とすれば、包装に際し、おにぎりFの前後面を前身頃シート1aと後身頃シート1bで包み込んだ状態で、図10(B)に示すように、前記幅狭部4の左右両端部4a、4aと前記幅広部6の左右両側部6a、6aを後身頃シート1bの上に折返し、幅狭部4の前記側縁ライン3、3を交差させて重ね合わせると共に、幅広部6の端縁ライン5、5を「ハ字形」に離間させた状態で、該幅広部6の両側部6a、6aと後身頃シート1bを含む領域にラベル7を貼着すれば、前記離間させられた端縁ライン5、5の間に、ラベル7が貼着されない空間部Sが形成される。
従って、カットテープ8を牽引すると、図11(A)に示すように、前身頃シート1aが切断された後、引き続いて、図11(B)に示すように、後身頃シート1bとラベル7が切断される。尚、ラベル7は、切断可能な紙シートにより構成されている。ラベル7を切断したカットテープ8は、前記空間部Sに進入させられるので、重ね合わせられた幅狭部4の左右両端部4a、4aをめくり上げながら後身頃シート1bを終端部まで切断することができる。
ところで、近年、食品の品質偽装の問題等から、原材料等の詳細表示が求められ、表示面積を拡張するためには、ラベル7の寸法を大きくせざるを得ない状況にある。この場合、ラベル7は、図12(A)に示すように、後身頃シート1bの上に折返された幅広部6の両側部6a、6aと後身頃シート1bを被う本体ラベル部7aと、前記交差する側縁ライン3、3を含む幅狭部4の両端部4a、4aを被う延長ラベル部7bを具備したものとなり、これらの被覆部をラベル7の粘着剤で固定することになる。
このため、図12(B)に示すように、カットテープ8の牽引により後身頃シート1bとラベル7を切断するとき、ラベル7の切断が完了する前にカットテープ8が側縁ライン3、3に衝突する。側縁ライン3、3は、交差した状態でラベル7の延長ラベル部7bにより固定保持され、カットテープ8の進行を阻止する。その結果、カットテープ8により、延長ラベル部7bを切断することも、両端部4a、4aをめくり上げることもできないので、結局、後身頃シート1bを終端部まで切断することができないという問題を提起する。
この点に関して、近年、コンビニ等で販売される三角おにぎりは、食感の向上やカロリー低減等から、米飯が固く握られず、やわらかく握られる傾向にある。このため、不完全な状態で切断された包装材を離反方向に引き離そうとすると、三角おにぎりが容易に崩壊してしまう問題がある。
本発明は、上述のような延長ラベル部を備えた大型のラベルを使用する場合でも、カットテープにより後身頃シートの終端部まで切断することができ、脆弱な三角おにぎりを崩壊させずに包装材を取り去ることができるようにしたラベル付き食品包装材を提供するものである。
また、本発明は、好ましい実施形態に関して、カットテープによりシートを切断する際、切断中途位置から、カットテープの切断予定線の幅とは無関係に、シートを広幅に切断可能とすることにより、脆弱な三角おにぎりを崩壊させずに包装材を取り去ることができるようにしたラベル付き食品包装材を提供するものである。
そこで、本発明が手段として構成したところは、固形食品を包み込む帯状のフィルム状シート体と、前記食品を包み込んだ状態で前記シート体を保持するように粘着されるラベルとから成り、前記シート体は、前記食品の前面と底面と後面に対応する前身頃シートと底部シートと後身頃シートを連設し、前身頃シートの端縁から後身頃シートの端縁に至る切断予定線に沿って延びるカットテープを設け、該カットテープを牽引することにより牽引方向の上流から下流に向けてシート体を切断するように構成され、前記前身頃シートは、端部の左右両端に切欠き部を設けることにより、該切欠き部に臨む側縁ラインを備えた幅狭部と、該切欠き部に臨む端縁ラインを備えた幅広部を形成し、食品の前後面を前身頃シートと後身頃シートで包み込んだ状態で、前記幅狭部と幅広部を後身頃シートの上に折返し、幅狭部の両側の前記側縁ラインを交差させて重ね合わせると共に、幅広部の両側の端縁ラインを離間させた状態で、該幅広部の両側と後身頃シートを含む領域に前記ラベルを貼着する構成において、前記ラベルは、前記幅広部の両側と後身頃シートを含む領域を被う本体ラベル部から前記交差する側縁ラインの重合部を被う延長ラベル部を延設しており、少なくとも、前記本体ラベル部のうち前記幅広部の側縁ラインを被うテープ受部から前記延長ラベル部に至ってカットテープの牽引方向に沿うラベル分断部を設けて成る点にある。
前記ラベル分断部は、本体ラベル部のテープ受部から延長ラベル部に至り設けられた分断ラインにより構成することができ、この場合、前記分断ラインは、ラベルを貫通する切溝と、ラベルを貫通しない溝状の罫線と、ラベルに穿孔されたミシン目から選択することができる。
前記ラベル分断部は、本体ラベル部のテープ受部から延長ラベル部に至りラベルの一部を切除した切り抜き部により構成することができる。
前記ラベル分断部は、粘着剤を設けたラベルの粘着面のうち、本体ラベル部のテープ受部から延長ラベル部に至り設けられた剥離部により構成することができ、この場合、前記剥離部は、前記粘着剤を有しない糊殺し部と、前記粘着剤よりも粘着力の弱い粘着剤を設けた弱粘着部から選択することができる。
本発明によれば、食品Fの前後面を前身頃シート11aと後身頃シート11bで包み込んだ状態で、前身頃シート11aの幅狭部20と幅広部21を後身頃シート11bの上に折返し、幅狭部20の両側の側縁ライン20b、20bを交差させて重ね合わせると共に、幅広部21の両側の端縁ライン16b、16bを離間させた包装体に関して、該前身頃シート11aの折返し部を保持するために貼着されるラベル12が本体ラベル部12aと延長ラベル部12bを備えた大型のものとされるので、食品Fの原材料等の詳細表示を可能とする大面積の表示欄を提供することができる。
そして、ラベル12は、延長ラベル部12bにより前記幅狭部20の両端部20a、20aを被うように構成されているにも関わらず、少なくとも、前記本体ラベル部12aのうち前記幅広部21の側縁ライン20b、20bを被うテープ受部24から前記延長ラベル部12bに至ってカットテープ14の牽引方向に沿うラベル分断部25を設け、前記側縁ライン20b、20bを該ラベル12により拘束することなく、カットテープ14により引き上げ可能としているので、幅狭部20の両端部20a、20aをめくり上げながらカットテープ14を終端部14bまで牽引し、表シート13を完全に切断することができるという効果がある。
更に、図示実施形態のように、カットライン22とカット支援シート23を設けておけば、カットテープ14によりシート体を広幅切断することが可能になる。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
以下は、本発明の実施形態として、海苔を封入した三角おにぎり用の包装材について説明するが、本発明が図示の実施形態に限定されないことを諒解されたい。
包装材は、固形食品(図示実施形態の場合は三角おにぎり)を包み込むフィルム状シート体11と、後述するラベル12により構成されている。
フィルム状シート体11は、生産ラインにおいて、表シート13と、カットテープ14と、裏シート15(15a、15b)をロールから繰出しつつ移送し、溶着工程及び溶断工程を経ることにより製造される。
図1に示すように、表シート13は、幅方向の中央に位置して長手方向に延びる切断予定線に沿って、該表シート13の裏面にカットテープ14を貼着される。裏シート15は、前記切断予定線に沿って相互に重なり部15wを有してオーバラップさせられる左右の裏シート15a、15bにより構成される。裏シート15a、15bを表シート13の裏側に重ねた状態で、両側縁部を溶着することにより、サイドシールすることにより両側部16a、16bを形成し、所定長さとなるように溶断すると共に溶断縁部を溶着することにより、端部シール部17a、17bを形成し、これにより袋状のフィルム状シート体11が形成される。
図1(A)に示すように、フィルム状シート体11は、一方の端部シール部17aを含む前身頃シート11aと、他方の端部シール部17bを含む後身頃シート11bと、その間の底部シート11cを連設しており、後述するように三角おにぎりFを包み込んだとき、前身頃シート11aが三角おにぎりFの前面に対応し、後身頃シート11bが三角おにぎりFの後面に対応するように構成されている。
前記生産工程において、表シート13と裏シート15の間に海苔18が介装され、従って、完成したフィルム状シート体11には海苔18が封入されている。
前記生産工程において、前記前身頃シート11aは、端部の左右両端に切欠き部19,19を設けることにより、左右の両端部20a、20aに該切欠き部19に臨む側縁ライン20bを備えた幅狭部20を形成すると共に、該切欠き部19に臨んで前記両側部16aに端縁ライン16bを設けた幅広部21が形成される。
前記生産工程において、前身頃シート11aの端部シール部17aに臨んで、カットテープ14の両側にそれぞれ一対のノッチが形成され、該ノッチの間隔幅により切断予定線の所定幅が規定される。これにより、図2に示すように、前身頃シート11aの端部シール部17aに形成したノッチの間にカットテープ14の始端部14aが形成される。従って、後述するように、指先で始端部14aを摘み、カットテープ14を牽引すると、牽引方向の上流から下流に向けて、ノッチを成長させることにより、図3(A)に示すように所定幅W1で表シート13を切断することができる。尚、カットテープ14の終端部14bは、後身頃シート1bの端部シール部17bに臨ませられている。
表シート13に設けられるカットテープ14の本数は、複数本でも良いが、図示実施形態の場合、後述するように広幅切断を可能とするように構成されているので、図示のように1本だけ設けても良く、省資源とコスト低減に貢献することができる。
このような広幅切断を可能とするため、フィルム状シート体11は、前記切断予定線に交差するカットライン22を表シート13に形成し、該カットライン22を被覆するカット支援シート23が表シート13に貼着される。カットライン22は、前記生産工程において表シート13に形成され、前身頃シート11aに配置される。
図3に示すように、カットライン22は、両端に、表シート13を下流方向に切断可能とする切断開始部22a、22aを備えており、該カットライン22の下流側に舌片部22bを形成している。
前記切断開始部22a、22aの間隔幅W2は、前記切断予定線の所定幅W1に対して、W1<W2となるように形成されており、これにより後述の広幅切断を可能とする。
上記のように構成されたフィルム状シート体11により三角おにぎりFを包装する場合、背景技術を示す図9の場合と同様に、裏シート15を内側として、後身頃シート11bにより三角おにぎりFの後面を被覆し、前身頃シート11aにより三角おにぎりFの前面を被覆することにより包み込み、図2(B)に示すように、前身頃シート11aの前記幅狭部20の両端部20a、20aと、後身頃シート11bの両側部16a、16aを後面側に向けて前記後身頃シート11bの上に折返し、該折返し部分の上からラベル12が貼着される。
上述した背景技術と同様に、折返された状態で、前記幅広部21の両側部16a、16aは、端縁ライン16b、16bを「ハ字形」に離間した状態で対向させられ、前記幅狭部20の両端部20a、20aは、前記側縁ライン20b、20bを交差させて重ね合わせられる。
これに対して、ラベル12は、前記端縁ライン16b、16を含む両側部16a、16aと後身頃シート11bを被う本体ラベル部12aと、前記交差した側縁ライン20b、20bを含む幅狭部20の両端部20a、20aを被う延長ラベル部12bを備えた大型ラベルにより構成され、ラベル12の裏面に塗布された粘着剤12c(図5参照)により粘着状態で接着固定される。この際、ラベル12は、前記側縁ライン20b、20bを被うテープ受部24から前記延長ラベル部12bに至りカットテープ14の牽引方向に沿うラベル分断部25を設けている。
(包装状態)
図2に示すように、三角おにぎりFを包み込んだ状態で、カットテープ14は、始端部14aをおにぎりFの前面三角形の頂角部位に位置し、該始端部14aから底辺中央部位を通過し、図示省略しているが、後身頃シート11bの終端部14bまで延長している。そして、カット支援シート23は、前記カットライン22を被覆するようにして前身頃シート11aに貼着されている。尚、カット支援シート23は、三角おにぎりFを包み込んだ後に貼着しても良く、あるいは、包み込み前のフィルム状シート体1に予め貼着しても良い。このような貼着作業は、機械化が可能である。
図2に示すように、三角おにぎりFを包み込んだ状態で、カットテープ14は、始端部14aをおにぎりFの前面三角形の頂角部位に位置し、該始端部14aから底辺中央部位を通過し、図示省略しているが、後身頃シート11bの終端部14bまで延長している。そして、カット支援シート23は、前記カットライン22を被覆するようにして前身頃シート11aに貼着されている。尚、カット支援シート23は、三角おにぎりFを包み込んだ後に貼着しても良く、あるいは、包み込み前のフィルム状シート体1に予め貼着しても良い。このような貼着作業は、機械化が可能である。
そして、ラベル12は、延長ラベル部12bにより大型とされ、表面にバーコードや、販売者の住所・社名や、消費期限や、原材料名等の品質表示を印刷しており、裏面の粘着剤12cを介して、後身頃シート11bの上に折返された幅広部21の両側部16a、16a及び幅狭部20の両端部20a、20aを被覆した状態で貼着されている。
(開封の作用)
そこで、フィルム状シート体1により包装された三角おにぎりFを購入した消費者が包装を開封するときは、図3(A)に示すように、前記頂角部位に臨むカットテープ14の始端部14aを摘んで下向きに引っ張り牽引すれば、ノッチを成長させることにより、前身頃シート11aの表シート13が所定幅W1とされた切断予定線に沿って切断される。引き続き、牽引作業を続行すると、図3(B)に示すように、カット支援シート23がカットテープ14により引き上げられ、表シート13から剥離しつつ、該カット支援シート23に粘着された舌片部22bを引き上げることにより、該舌片部22bの両側の切断開始部22a、22aを成長させることにより、間隔幅W2とした広幅状態で表シート13を切断する。従って、間隔幅W2の広幅切断により表シート13を左右に分断することができる。
そこで、フィルム状シート体1により包装された三角おにぎりFを購入した消費者が包装を開封するときは、図3(A)に示すように、前記頂角部位に臨むカットテープ14の始端部14aを摘んで下向きに引っ張り牽引すれば、ノッチを成長させることにより、前身頃シート11aの表シート13が所定幅W1とされた切断予定線に沿って切断される。引き続き、牽引作業を続行すると、図3(B)に示すように、カット支援シート23がカットテープ14により引き上げられ、表シート13から剥離しつつ、該カット支援シート23に粘着された舌片部22bを引き上げることにより、該舌片部22bの両側の切断開始部22a、22aを成長させることにより、間隔幅W2とした広幅状態で表シート13を切断する。従って、間隔幅W2の広幅切断により表シート13を左右に分断することができる。
引き続きカットテープ14を牽引することにより、前記表シート13の切断を後身頃シート11bまで成長させると、図4に示すように、カットテープ14は、相互に離間した端縁ライン16b、16bの間を通過することにより、表シート13を切断しながらラベル12の本体ラベル部12aを分断する。カットテープ14は、端縁ライン16b、16bの間を通過することにより容易にラベル12のテープ受部24に達するので、該テープ受部24のラベル分断部25の分断作用を開始する。
ラベル分断25を設けていない場合は、カットテープ14がラベル12の貼着により拘束された幅狭部20の側縁ライン20b、20bに衝突し、更なる牽引を妨げられるが、本発明の場合、側縁ライン20b、20bに至る前に、図示のようにカットテープ14を上向きに牽引することにより、テープ受部24に設けられたラベル分断部25が分断作用を開始し、前記幅狭部20の両端部20a、20aの拘束を解放するので、カットテープ14は、終端部14bまで牽引され、表シート13を完全に切断することにより、引き抜くことが可能となる。
従って、左右に分断されたシート部分を摘んで相互に離反方向に引っ張り引き離すことにより、海苔18を三角おにぎりFの表面に残置させた状態で、包装材を取り去ることができる。この際、上述のように、表シート13は、カットライン22の両端から終端部14bに向けて、広幅切断されているので、包装材の引き離しが容易であり、おにぎりFの崩壊を防止する。
(ラベルの第1実施形態)
図5は、ラベル12の第1実施形態を示しており、ラベル12は、裏面の全面に粘着剤12cを設けた破断可能な紙シートから成り、前記離間した端縁ライン16b、16bを被覆する本体ラベル部12aのテープ受部24から延長ラベル部12bに至り設けられた分断ライン26により前記ラベル分断部25を構成している。分断ライン26は、前記離間する端縁ライン16b、16bを横断する交差ライン26aと、該交差ライン26aの両端から延長ラベル部12bに向けて延びる平行な切離ライン26b、26bを設けており、これにより、テープ受部24から延長ラベル部12bに至り、分断ライン26で囲まれた分断片部27を形成している。このような分断ライン26は、ラベル12を貫通する切溝と、ラベル12を貫通しない溝状の罫線と、ラベル12に穿孔されたミシン目から選択することにより形成される。
図5は、ラベル12の第1実施形態を示しており、ラベル12は、裏面の全面に粘着剤12cを設けた破断可能な紙シートから成り、前記離間した端縁ライン16b、16bを被覆する本体ラベル部12aのテープ受部24から延長ラベル部12bに至り設けられた分断ライン26により前記ラベル分断部25を構成している。分断ライン26は、前記離間する端縁ライン16b、16bを横断する交差ライン26aと、該交差ライン26aの両端から延長ラベル部12bに向けて延びる平行な切離ライン26b、26bを設けており、これにより、テープ受部24から延長ラベル部12bに至り、分断ライン26で囲まれた分断片部27を形成している。このような分断ライン26は、ラベル12を貫通する切溝と、ラベル12を貫通しない溝状の罫線と、ラベル12に穿孔されたミシン目から選択することにより形成される。
従って、包装の開封に際して、図5(C)(D)に示すように、後身頃シート11bの表シート13を切断しながらカットテープ14を牽引すると、該カットテープ14は、本体ラベル部12aを切断することにより端縁ライン16b、16bの間に進入し、テープ受部24に至ることにより、前記交差ライン26aを破断して通過する。この際、分断片部27は、粘着剤12cにより粘着された状態で、カットテープ14により引き上げられ、切離ライン26b、26bを好適に切断する。これにより、図5(E)に示すように、重ね合わせられた幅狭部20の両端部20a、20aは、ラベル12の貼着による拘束から解放される。従って、該両端部20a、20aをめくり上げながらカットテープ14を終端部14bまで牽引し、表シート13を完全に切断することが可能となる。
(ラベルの第2実施形態)
図6は、ラベル12の第2実施形態を示しており、ラベル12は、裏面の全面に粘着剤12cを設けた破断可能な紙シートから成り、前記離間した端縁ライン16b、16bを被覆する本体ラベル部12aのテープ受部24から延長ラベル部12bに至り該ラベル12の一部を切除した切り抜き部28により前記ラベル分断部25を構成している。
図6は、ラベル12の第2実施形態を示しており、ラベル12は、裏面の全面に粘着剤12cを設けた破断可能な紙シートから成り、前記離間した端縁ライン16b、16bを被覆する本体ラベル部12aのテープ受部24から延長ラベル部12bに至り該ラベル12の一部を切除した切り抜き部28により前記ラベル分断部25を構成している。
従って、包装の開封に際して、後身頃シート11bの表シート13を切断しながらカットテープ14を牽引すると、該カットテープ14は、本体ラベル部12aを切断することにより端縁ライン16b、16bの間を通過し、テープ受部24から切り抜き部28に進入することにより、左右に分断されたラベル12を通過する。この際、幅狭部20の左右両端部20a、20aは、ラベル12の貼着による拘束から解放されている。従って、該両端部20a、20aをめくり上げながらカットテープ14を終端部14bまで牽引し、表シート13を完全に切断することが可能となる。
(ラベルの第2実施形態)
図7は、ラベル12の第3実施形態を示しており、ラベル12は、破断可能な紙シートから成り、粘着剤12cを設けた裏面のうち、前記離間した端縁ライン16b、16を被覆する本体ラベル部12aのテープ受部24から延長ラベル部12bに至り設けられた剥離部29により前記ラベル分断部25を構成している。
図7は、ラベル12の第3実施形態を示しており、ラベル12は、破断可能な紙シートから成り、粘着剤12cを設けた裏面のうち、前記離間した端縁ライン16b、16を被覆する本体ラベル部12aのテープ受部24から延長ラベル部12bに至り設けられた剥離部29により前記ラベル分断部25を構成している。
図7(B)に示す第1実施例の場合、前記剥離部29は、粘着剤を有しない糊殺し部30により構成されており、図7(C)に示す第2実施例の場合、前記剥離部29は、両側の粘着剤12cよりも粘着力の弱い粘着剤を設けた弱粘着部31により構成されている。このような弱粘着部31は、粘着剤を薄く塗布したり、粘着性の低い粘着剤を塗布したりすることにより形成できる。
従って、包装の開封に際して、後身頃シート11bの表シート13を切断しながらカットテープ14を牽引すると、ラベル12は、剥離部29の両側のラインに沿って好適に切断され、カットテープ14の牽引により前記切断を成長する。カットテープ14が幅狭部20の側縁ライン20bに至ったとき、該側縁ライン20bは、剥離部29によりラベル12の強い粘着による拘束を受けていないので、該剥離部29と共にカットテープ14により容易にめくり上げられ、これにより、前記剥離部29の両側ラインに沿って延長ラベル部12bが切断される。従って、該両端部20a、20aをめくり上げながらカットテープ14を終端部14bまで牽引し、表シート13を完全に切断することが可能となる。
(ラベルの第3実施形態)
図8は、ラベル12の第3実施形態を示しており、ラベル12は、裏面の全面に粘着剤12cを設けた破断可能な紙シートから成り、前記離間した端縁ライン16b、16を被覆する本体ラベル部12aから前記テープ受部24を含んで延長ラベル部12bに至り設けられた分断ライン32により前記ラベル分断部25を構成している。このような分断ライン32は、ラベル12を貫通する切溝と、ラベル12を貫通しない溝状の罫線と、ラベル12に穿孔されたミシン目から選択することにより形成される。図示実施形態の、平行な5本の分断ライン32を設けているが、少なくとも、カットテープ14による表シート13の帯状切断に沿うように2本設けておけば良い。
図8は、ラベル12の第3実施形態を示しており、ラベル12は、裏面の全面に粘着剤12cを設けた破断可能な紙シートから成り、前記離間した端縁ライン16b、16を被覆する本体ラベル部12aから前記テープ受部24を含んで延長ラベル部12bに至り設けられた分断ライン32により前記ラベル分断部25を構成している。このような分断ライン32は、ラベル12を貫通する切溝と、ラベル12を貫通しない溝状の罫線と、ラベル12に穿孔されたミシン目から選択することにより形成される。図示実施形態の、平行な5本の分断ライン32を設けているが、少なくとも、カットテープ14による表シート13の帯状切断に沿うように2本設けておけば良い。
従って、包装の開封に際して、後身頃シート11bの表シート13を切断しながらカットテープ14を牽引すると、ラベル12は、前記分断ライン32に沿って好適に切断され、カットテープ14の牽引により切断を成長する。カットテープ14が幅狭部20の側縁ライン20bに至ったとき、該カットテープ14を上向きに牽引することにより、該側縁ライン20bの引き上げと分断ライン32の分断を同時に行わせることができるので、側縁ライン20bの引き上げにより両端部20a、20aをめくり上げながらカットテープ14を終端部14bまで牽引し、表シート13を完全に切断することが可能となる。
11 シート体
11a 前身頃シート
11b 後身頃シート
12 ラベル
12a 本体ラベル部
12b 延長ラベル部
12c 粘着剤
13 表シート
14 カットテープ
14a 始端部
14b 終端部
15a、15b 裏シート
15w 重なり部
16a 両側部
16b 端縁ライン
17a、17b 端部シール部
18 海苔
19 切欠き部
20 幅狭部
20a 端部
20b 側縁ライン
21 幅広部
22 カットライン
22a 切断開始部
22b 舌片部
23 カット支援シート
24 テープ受部
25 ラベル分断部
26 分断ライン
26a 分断ライン
26b 切離ライン
27 分断片部
28 切り抜き部
29 剥離部
30 糊殺し部
31 弱粘着部
32 分断ライン
11a 前身頃シート
11b 後身頃シート
12 ラベル
12a 本体ラベル部
12b 延長ラベル部
12c 粘着剤
13 表シート
14 カットテープ
14a 始端部
14b 終端部
15a、15b 裏シート
15w 重なり部
16a 両側部
16b 端縁ライン
17a、17b 端部シール部
18 海苔
19 切欠き部
20 幅狭部
20a 端部
20b 側縁ライン
21 幅広部
22 カットライン
22a 切断開始部
22b 舌片部
23 カット支援シート
24 テープ受部
25 ラベル分断部
26 分断ライン
26a 分断ライン
26b 切離ライン
27 分断片部
28 切り抜き部
29 剥離部
30 糊殺し部
31 弱粘着部
32 分断ライン
Claims (4)
- 固形食品を包み込む帯状のフィルム状シート体(11)と、前記食品を包み込んだ状態で前記シート体を保持するように粘着されるラベル(12)とから成り、
前記シート体(11)は、前記食品の前面と底面と後面に対応する前身頃シート(11a)と底部シート(11c)と後身頃シート(11b)を連設し、前身頃シート(11a)の端縁から後身頃シート(11b)の端縁に至る切断予定線に沿って延びるカットテープ(14)を設け、該カットテープ(14)を牽引することにより牽引方向の上流から下流に向けてシート体(11)を切断するように構成され、
前記前身頃シート(11a)は、端部の左右両端に切欠き部(19)を設けることにより、該切欠き部に臨む側縁ライン(20b)を備えた幅狭部(20)と、該切欠き部に臨む端縁ライン(16b)を備えた幅広部(21)を形成し、
食品(F)の前後面を前身頃シートと後身頃シートで包み込んだ状態で、前記幅狭部(20)と幅広部(21)を後身頃シート(11b)の上に折返し、幅狭部の両側の前記側縁ライン(20b,20b)を交差させて重ね合わせると共に、幅広部の両側の端縁ライン(16b,16b)を離間させた状態で、該幅広部の両側と後身頃シートを含む領域に前記ラベル(12)を貼着する構成において、
前記ラベル(12)は、前記幅広部(21)の両側と後身頃シート(11b)を含む領域を被う本体ラベル部(12a)から前記交差する側縁ライン(20b,20b)の重合部を被う延長ラベル部(12b)を延設しており、少なくとも、前記本体ラベル部(12a)のうち前記幅広部(21)の側縁ライン(16b,16b)を被うテープ受部(24)から前記延長ラベル部(12b)に至ってカットテープ(14)の牽引方向に沿うラベル分断部(25)を設けて成ることを特徴とする食品用ラベル付き包装材。 - 前記ラベル分断部(25)は、本体ラベル部(12a)の少なくともテープ受部(24)から延長ラベル部(12a)に至り設けられた分断ライン(26)(32)により構成され、
前記分断ラインは、ラベルを貫通する切溝と、ラベルを貫通しない溝状の罫線と、ラベルに穿孔されたミシン目から選ばれて成ることを特徴とする請求項1に記載の食品用ラベル付き包装材。 - 前記ラベル分断部(25)は、本体ラベル部(12a)のテープ受部(24)から延長ラベル部(12a)に至りラベルの一部を切除した切り抜き部(28)により構成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の食品用ラベル付き包装材。
- 前記ラベル分断部(25)は、粘着剤(12c)を設けたラベル(12)の粘着面のうち、本体ラベル部(12a)のテープ受部(24)から延長ラベル部(12b)に至り設けられた剥離部(29)により構成され、
前記剥離部(29)は、前記粘着剤を有しない糊殺し部(30)と、前記粘着剤よりも粘着力の弱い粘着剤を設けた弱粘着部(31)から選ばれて成ることを特徴とする請求項1に記載の食品用ラベル付き包装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014012032A JP2015139372A (ja) | 2014-01-27 | 2014-01-27 | 食品用ラベル付き包装材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014012032A JP2015139372A (ja) | 2014-01-27 | 2014-01-27 | 食品用ラベル付き包装材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015139372A true JP2015139372A (ja) | 2015-08-03 |
Family
ID=53770189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014012032A Pending JP2015139372A (ja) | 2014-01-27 | 2014-01-27 | 食品用ラベル付き包装材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015139372A (ja) |
-
2014
- 2014-01-27 JP JP2014012032A patent/JP2015139372A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2360104B1 (en) | Food package having opening feature | |
JP4134062B2 (ja) | パック用シート包装体及びパック用シート包装方法 | |
AU2015204761B2 (en) | Package having integral tab with finger hole opening feature | |
RU2465185C2 (ru) | Ручка для термоусадочной упаковки | |
RU2576006C2 (ru) | Упаковка | |
WO2015002108A1 (ja) | 包装体 | |
JP4785050B2 (ja) | ラベルシート | |
JP6301323B2 (ja) | 製品包装材ならびに製品包装材を製造する方法および装置 | |
JP5724004B2 (ja) | 飯包装体 | |
JP5615048B2 (ja) | 物品包装用フィルムとこのフィルムによる包装体 | |
JP2010105671A (ja) | 物品包装用フィルム | |
JP3157175U (ja) | 食品用包装体 | |
JP3804055B1 (ja) | 粘着ラベル及び該粘着ラベルを用いた包装体の連結構造物 | |
JP6564391B2 (ja) | 包装材シート、喫煙製品用包装箱および包装材シートを作製するための方法 | |
JP5782294B2 (ja) | 米飯加工食品用包装材 | |
JP2015139372A (ja) | 食品用ラベル付き包装材 | |
JP6046934B2 (ja) | 食品用包装材 | |
JP6383123B1 (ja) | 包装シート | |
CN101857108A (zh) | 米饭加工食品用包装材料 | |
JP3198403U (ja) | 開封手段を備えた包装紙 | |
JP7279748B2 (ja) | 剥離ラベル、連続剥離ラベル、配送伝票 | |
JP2018174842A (ja) | 食品用ラベル付き包装材 | |
US20230049893A1 (en) | Packing Material and Packed Product | |
JP2018174845A (ja) | 米飯加工食品用包装材 | |
JP2012184007A (ja) | 包装材及びその製造方法 |