JP2015139201A - 圧縮装置、および伸長装置 - Google Patents

圧縮装置、および伸長装置 Download PDF

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Abstract

【課題】処理対象の画像が分割された分割領域ごとに処理を行う場合において、分割領域の境界が視認されることを防止することが可能な、圧縮装置、および伸長装置を提供する。
【解決手段】処理対象の画像が分割された分割領域それぞれに対応し、対応する分割領域における画素の画素値を圧縮する、複数の圧縮器を備え、圧縮器それぞれは、対応する分割領域における画素の画素値を独立に処理し、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てる圧縮装置が提供される。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧縮装置、および伸長装置に関する。
例えば、フレームメモリ(frame memory)を有するディスプレイモジュール(display module)などでは、フレームメモリの容量削減などによる低コスト(cost)化を図るために、画像データ(data)を圧縮する技術が開発されている。上記画像データを圧縮する技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術が挙げられる。
特開2010−011386号公報
例えば特許文献1に記載の技術が用いられる場合には、画像データが示す画像を複数の分割領域に分割し、分割領域ごとに独立して圧縮が行われる。例えば特許文献1に記載の技術が用いられる場合には、分割領域ごとに圧縮器を割り当てることにより、マルチコア化をより容易に実現することができる可能性がある。しかしながら、例えば特許文献1に記載の技術のような、単に分割領域ごとに圧縮する方式では、圧縮後に伸長された画像が表示画面に表示された際に、分割領域の境界が視認される恐れがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、処理対象の画像が分割された分割領域ごとに処理を行う場合において、分割領域の境界が視認されることを防止することが可能な、新規かつ改良された圧縮装置、および伸長装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、処理対象の画像が分割された分割領域それぞれに対応し、対応する上記分割領域における画素の画素値を圧縮する、複数の圧縮器を備え、上記圧縮器それぞれは、対応する上記分割領域における画素の画素値を独立に処理し、他の上記分割領域と隣接する画素に対して、他の上記分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てる圧縮装置が提供される。
かかる構成では、圧縮器それぞれが、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てるので、圧縮後に伸長された画像が表示画面に表示された際に、分割領域の境界がユーザに視認されることが防止される。また、かかる構成では、圧縮器それぞれは、対応する分割領域における画素の画素値を独立に処理するので、圧縮器間の通信は、必要とされない。そのため、かかる構成では、例えば、圧縮器間の通信に係る回路を有することに起因する圧縮器の回路構成が複雑となることや、圧縮器間の通信に係る各圧縮器における処理タイミングのズレが生じることが、生じる恐れはない。したがって、かかる構成によって、処理対象の画像が分割された分割領域ごとに処理を行う場合において、分割領域の境界が視認されることを防止することができる。
また、上記圧縮器それぞれは、圧縮対象の画素である圧縮対象画素に対応する第1ラインに隣接するラインであり、1つ前に画素値の圧縮が行われた第2ラインに対応する画素における圧縮結果を記憶する第1メモリを備え、上記第1メモリに記憶されている圧縮結果を参照して、上記圧縮対象画素の画素値を圧縮してもよい。
また、上記第1メモリには、上記第1ラインが、ビット数が多く割り当てられる上記圧縮対象画素のみに対応するラインでない場合には、圧縮された画素値が伸長された画素値である近似画素値が記憶され、上記第1ラインが、ビット数が多く割り当てられる上記圧縮対象画素のみに対応するラインである場合には、入力された画素の画素値が記憶されてもよい。
また、一の上記分割領域における、他の上記分割領域と隣接する画素は、非圧縮の画素であってもよい。
また、上記分割領域それぞれに対応し、対応する上記分割領域における画素の画素値を伸長する、複数の伸長器をさらに備え、上記伸長器それぞれは、対応する上記分割領域における画素の画素値を独立に処理し、他の上記分割領域と隣接する画素に対して、他の上記分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当ててもよい。
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、処理対象の画像が分割された分割領域それぞれに対応し、対応する上記分割領域における画素の画素値を伸長する、複数の伸長器を備え、上記伸長器それぞれは、対応する上記分割領域における画素の画素値を独立に処理し、他の上記分割領域と隣接する画素に対して、他の上記分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てる伸長装置が提供される。
かかる構成では、伸長器それぞれが、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てるので、圧縮後に伸長された画像が表示画面に表示された際に、分割領域の境界がユーザに視認されることが防止される。また、かかる構成では、伸長器それぞれが、対応する分割領域における画素の画素値を独立に処理するので、伸長器間の通信は、必要とされない。そのため、かかる構成では、例えば、伸長器間の通信に係る回路を有することに起因する伸長器の回路構成が複雑となることや、伸長器間の通信に係る各伸長器における処理タイミングのズレが生じることが、生じる恐れはない。したがって、かかる構成によって、処理対象の画像が分割された分割領域ごとに処理を行う場合において、分割領域の境界が視認されることを防止することができる。
また、上記伸長器それぞれは、伸長対象の画素である伸長対象画素に対応する第3ラインに隣接するラインであり、1つ前に画素値の伸長が行われた第4ラインに対応する画素における伸長結果を記憶する第2メモリを備え、上記第2メモリに記憶されている伸長結果を参照して、上記伸長対象画素の画素値の伸長に関する処理を行ってもよい。
また、上記第2メモリには、上記第3ラインが、ビット数が多く割り当てられる上記伸長対象画素のみに対応するラインでない場合には、入力された圧縮された画素値が伸長された画素値である、近似画素値が記憶され、上記第3ラインが、ビット数が多く割り当てられる上記伸長対象画素のみに対応するラインである場合には、上記第4ラインに対応する圧縮された画素値と、入力された圧縮された画素値とを組み合わせた値が記憶されてもよい。
本発明によれば、処理対象の画像が分割された分割領域ごとに処理を行う場合において、分割領域の境界が視認されることを防止することができる。
本発明の実施形態に係る分割領域の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る圧縮装置における、図1に示す本発明の実施形態に係る分割領域に対する処理の概要を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る圧縮装置の構成の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る圧縮器における、基本となる処理タイミングの一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る圧縮器における、基本となる処理タイミングの一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る圧縮器における処理タイミングの第1の例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る圧縮器における処理タイミングの第2の例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る圧縮器における処理タイミングの第3の例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る圧縮器における処理タイミングの第3の例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る圧縮器における処理タイミングの第3の例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る圧縮器の構成の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る圧縮器を構成する出力制御部における処理の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る伸長装置の構成の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る伸長器における、基本となる処理タイミングの一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る伸長器における、基本となる処理タイミングの一例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る伸長器における処理タイミングの第1の例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る伸長器における処理タイミングの第2の例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る伸長器における処理タイミングの第3の例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る伸長器における処理タイミングの第3の例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る伸長器における処理タイミングの第3の例を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る伸長器の構成の一例を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る伸長器を構成する出力制御部における処理の一例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(本発明の実施形態に係る圧縮装置、伸長装置の概要)
本発明の実施形態に係る圧縮装置、伸長装置の構成について説明する前に、本発明の実施形態に係る圧縮装置、伸長装置における処理の概要について説明する。
[i]本発明の実施形態に係る圧縮装置における処理の概要
上述したように、例えば特許文献1に記載の技術のような、単に分割領域ごとに圧縮する方式で画像データを圧縮する場合には、分割領域の境界が視認される恐れがあることから、圧縮後の画像の画質の低下が生じる可能性がある。
ここで、処理対象の画像が分割された分割領域ごとに処理を行う場合において、分割領域の境界が視認されることを防止しつつ、画像データを圧縮する一の方法としては、例えば、“処理対象の画像を複数の領域に分割し、分割された領域それぞれに対して圧縮器をそれぞれ対応付け、圧縮器それぞれが、他の圧縮器との間で通信を行って他の圧縮器と連携して圧縮を行うこと”が考えられる。しかしながら、上記一の方法を用いる場合には、各圧縮器において、圧縮器間の通信に係る回路が必要となることから、圧縮器の回路構成が複雑となり、また、通信の遅延などによって、各圧縮器における処理タイミング(timing)にズレ(lag)が生じる恐れがある。
そこで、本発明の実施形態に係る圧縮装置は、複数の圧縮器を備える。本発明の実施形態に係る圧縮装置は、処理対象の画像を複数の領域に分割し、分割された領域それぞれに対して圧縮器をそれぞれ対応付ける。処理対象の画像の分割は、例えば、入力された画像データのフレームを分割することに相当する。以下、処理対象の画像が分割された領域を、「分割領域」と示す。
本発明の実施形態に係る圧縮装置が備える圧縮器それぞれは、対応する分割領域における画素の画素値を独立に処理し、対応する分割領域における画素の画素値を圧縮する。また、本発明の実施形態に係る圧縮装置が備える圧縮器それぞれは、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット(bit)数を多く割り当てる。
ここで、本発明の実施形態に係る圧縮装置が備える圧縮器それぞれは、例えば、他の分割領域と隣接する画素の画素値を、非圧縮とすることによって、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てる。
なお、本発明の実施形態に係る“他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てる方法”は、上記に限られない。本発明の実施形態に係る圧縮装置が備える圧縮器それぞれは、例えば、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てることが実現されるように、他の分割領域と隣接する画素の画素値を圧縮してもよい。
以下では、本発明の実施形態に係る“一の分割における、他の分割領域と隣接する画素”が、非圧縮の画素(以下、「非圧縮画素」と示す。)である場合を例に挙げる。
図1は、本発明の実施形態に係る分割領域の一例を示す説明図であり、処理対象の画像が、4つの分割領域に分割される場合の一例を示している。ここで、図1に示すAは、処理対象の画像が、垂直方向に4等分に分割された例(“Vertical Split”の一例)を示している。また、図1に示すBは、処理対象の画像が、格子状に4等分に分割された例(“Grid Split”の一例)を示している。
なお、本発明の実施形態に係る分割領域は、図1に示す例に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る分割領域は、処理対象の画像が、水平方向に4等分に分割された領域であってもよい。また、本発明の実施形態に係る分割領域の数は、4つに限られず、本発明の実施形態に係る分割領域は、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てることが可能な、2以上の領域であってもよい。さらに、本発明の実施形態に係る分割領域は、処理対象の画像が、n(nは、2以上の整数)等分に分割された領域に限られず、各分割領域の大きさは、一致していなくてもよい。
以下では、本発明の実施形態に係る分割領域が、図1のAに示す4つの分割領域に分割される“Vertical Split”と、図1のBに示す4つの分割領域に分割される“Grid Split”とである場合を例に挙げる。
図2は、本発明の実施形態に係る圧縮装置における、図1に示す本発明の実施形態に係る分割領域に対する処理の概要を説明するための説明図である。図2に示すAは、図1のAに示す“Vertical Split”で分割された分割領域に対する処理の概要を示している。また、図2に示すBは、図1のBに示す“Grid Split”で分割された分割領域に対する処理の概要を示している。
“Vertical Split”で処理対象の画像が分割された場合において、図2のAに示すように各分割領域を、“VSPLIT_LEFT”と、2つの“VSPLIT_CENTER”と、“VSPLIT_RIGHT”とおく。“VSPLIT_LEFT”では、図2のAの領域Lに含まれる画素が、他の分割領域と隣接する画素に該当する。“VSPLIT_CENTER”それぞれでは、図2のAの領域C1および領域C2、または、図2のAの領域C3および領域C4に含まれる画素が、他の分割領域と隣接する画素に該当する。そして、“VSPLIT_RIGHT”では、図2のAの領域Rに含まれる画素が、他の分割領域と隣接する画素に該当する。ここで、領域L、領域C1〜領域C4、および領域Rそれぞれにおける水平方向の幅は、1画素分である。
また、“Grid Split”で処理対象の画像が分割された場合において、図2のBに示すように各分割領域を、“GSPLIT_TOP_LEFT”、“GSPLIT_TOP_RIGHT”、“GSPLIT_BOTTOM_LEFT”、“GSPLIT_BOTTOM_RIGHT”とおく。“GSPLIT_TOP_LEFT”では、図2のBの領域TLに含まれる画素が、他の分割領域と隣接する画素に該当する。“GSPLIT_TOP_RIGHT”では、図2のBの領域TRに含まれる画素が、他の分割領域と隣接する画素に該当する。“GSPLIT_BOTTOM_LEFT”では、図2のBの領域BLに含まれる画素が、他の分割領域と隣接する画素に該当する。そして、“GSPLIT_BOTTOM_RIGHT”では、図2のBの領域BRに含まれる画素が、他の分割領域と隣接する画素に該当する。ここで、領域TL、領域TR、領域BL、および領域BRそれぞれにおける水平方向と垂直方向との幅は、1画素分である。
本発明の実施形態に係る圧縮装置が、分割領域それぞれに対応し、対応する分割領域における画素の画素値をそれぞれ圧縮する、複数の圧縮器を備えることによって、例えば下記に示すような利点を有する。
・画像を画素ごとに圧縮する場合よりも、ブロックノイズを抑えることができる。
・マルチコア化をより容易に実現することができる。
また、本発明の実施形態に係る圧縮装置が備える圧縮器それぞれが、例えば図2に示すように、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てることによって、圧縮後に伸長された画像が表示画面に表示された際に、分割領域の境界がユーザに視認されることが防止される。よって、本発明の実施形態に係る圧縮装置が用いられることによって、例えば、画素ごとに圧縮するアルゴリズムを画像分割でマルチコア実装したときにおいて、分割境界が視認されることを防止することができる。
また、本発明の実施形態に係る圧縮装置が備える圧縮器それぞれは、対応する分割領域における画素の画素値を独立に処理するので、上記一の方法が用いられる場合のような圧縮器間の通信は、必要とされない。よって、本発明の実施形態に係る圧縮装置では、例えば、上記一の方法が用いられる場合において生じうる、圧縮器間の通信に係る回路を有することに起因する圧縮器の回路構成が複雑となることや、圧縮器間の通信に係る各圧縮器における処理タイミングのズレが生じることが、生じる恐れはない。
したがって、本発明の実施形態に係る圧縮装置は、分割領域ごとに処理を行う場合において、分割領域の境界が視認されることを防止することができる。
[ii]本発明の実施形態に係る伸長装置における処理の概要
本発明の実施形態に係る伸長装置は、複数の伸長器を備える。本発明の実施形態に係る伸長装置は、処理対象の画像を複数の分割領域に分割し、分割領域それぞれに対して伸長器をそれぞれ対応付ける。
本発明の実施形態に係る伸長装置が備える伸長器それぞれは、対応する分割領域における画素の画素値を独立に処理し、対応する分割領域における画素の画素値を伸長する。また、本発明の実施形態に係る伸長装置が備える伸長器それぞれは、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てる。
ここで、本発明の実施形態に係る伸長装置において伸長器に対応付られる分割領域は、本発明の実施形態に係る圧縮装置において圧縮器に対応付られる分割領域と同一である。以下では、上述したように、本発明の実施形態に係る分割領域が、図1のAに示す4つの分割領域に分割される“Vertical Split”と、図1のBに示す4つの分割領域に分割される“Grid Split”とである場合を例に挙げる。
また、本発明の実施形態に係る伸長装置が備える伸長器それぞれでは、上記本発明の実施形態に係る圧縮装置における“他の分割領域と隣接する画素に対するビット数の割り当て”に対応して、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てて処理を行う。以下では、上述したように、本発明の実施形態に係る“一の分割における、他の分割領域と隣接する画素”が、非圧縮画素である場合を例に挙げる。
よって、本発明の実施形態に係る伸長装置が備える各伸長器は、本発明の実施形態に係る圧縮装置が備える各圧縮器において圧縮された画素値を、伸長することができる。
本発明の実施形態に係る伸長装置が、分割領域それぞれに対応し、対応する分割領域における画素の画素値をそれぞれ伸長する、複数の伸長器を備えることによって、例えば下記に示すような利点を有する。
・圧縮された画像を、画素ごとに伸長する場合よりも、ブロックノイズを抑えることができる。
・マルチコア化をより容易に実現することができる。
また、本発明の実施形態に係る伸長装置が備える伸長器それぞれが、本発明の実施形態に係る圧縮装置と同一の分割領域を処理し、例えば図2に示すように、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てることによって、圧縮後に伸長された画像が表示画面に表示された際に、分割領域の境界がユーザに視認されることが防止される。よって、本発明の実施形態に係る伸長装置が用いられることによって、例えば、画素ごとに圧縮するアルゴリズムを画像分割でマルチコア実装したときにおいて、分割境界が視認されることを防止することができる。
また、本発明の実施形態に係る伸長装置が備える伸長器それぞれは、対応する分割領域における画素の画素値を独立に処理するので、伸長器間の通信は、必要とされない。よって、本発明の実施形態に係る伸長装置では、例えば、伸長器間の通信に係る回路を有することに起因する伸長器の回路構成が複雑となることや、伸長器間の通信に係る各伸長器における処理タイミングのズレが生じることが、生じる恐れはない。
したがって、本発明の実施形態に係る伸長装置は、分割領域ごとに処理を行う場合において、分割領域の境界が視認されることを防止することができる。
以下、本発明の実施形態に係る圧縮装置の構成の一例と、本発明の実施形態に係る伸長装置の構成の一例とをそれぞれ説明しつつ、本発明の実施形態に係る圧縮装置における処理の一例、および本発明の実施形態に係る伸長装置における処理それぞれの一例を併せて説明する。
(本発明の実施形態に係る圧縮装置)
まず、本発明の実施形態に係る圧縮装置について説明する。
[1]本発明の実施形態に係る圧縮装置の構成の一例
図3は、本発明の実施形態に係る圧縮装置100の構成の一例を示す説明図である。圧縮装置100は、例えば、圧縮器102Aと、圧縮器102Bと、圧縮器102Cと、圧縮器102Dとを備える。圧縮器102A〜圧縮器102Dそれぞれは、例えば図2に示す4つの分割領域のうちの、相異なる分割領域にそれぞれ割り当てられ、割り当てられた分割領域に対応する画像データを処理する。以下では、圧縮器102A〜圧縮器102Dを総称して、または、圧縮器102A〜圧縮器102Dのうちの1つの圧縮器を、「圧縮器102」と示す場合がある。
また、圧縮装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や各種処理回路などで構成され、圧縮装置100全体を制御する制御部(図示せず)を備えていていもよい。なお、圧縮装置100は、例えば、制御部(図示せず)と同様の機能を有する外部の制御装置(図示せず)によって、制御されることも可能である。
なお、本発明の実施形態に係る圧縮装置の構成は、図3に示す構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る圧縮装置は、後述する本発明の実施形態に係る伸長装置が備える複数の伸長器を、さらに備えることも可能である。つまり、本発明の実施形態に係る圧縮装置と、後述する本発明の実施形態に係る伸長装置とは、例えば、一体の装置であってもよい。
圧縮器102には、例えば、8チャネル(channel)の、画素の画素値(以下、「入力画素」と示す場合がある。)と、入力が有効であるか否かを示すフラグ(以下、「入力フラグ」と示す。)(flag)とが入力される。なお、圧縮器102に入力される入力画素が、8チャネルの画素の画素値に限られないことは、言うまでもない。また、図3では、30ビットの入力画素が入力されている例を示しているが、本発明の実施形態に係る圧縮器102に入力される入力画素は、30ビットに限られない。
また、圧縮器102には、例えばパラメータが入力される。本発明の実施形態に係るパラメータは、圧縮器102(または、後述する伸長器)が、どの分割領域に割り当てられるかを規定するものである。圧縮器102は、入力されるパラメータに基づいて、対応する分割領域に応じた処理を行う。圧縮装置100では、例えば、制御部(図示せず)が、ROM(Read Only Memory)や、フラッシュメモリ(flash memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)などの記録媒体(図示せず)に記憶されているパラメータを示すデータを読み出し、圧縮器102にパラメータを入力することによって、分割領域に圧縮器102が割り当てられる。本発明の実施形態に係る記録媒体(図示せず)は、例えば、圧縮装置100が備えていてもよいし、圧縮装置100の外部の記録媒体であってもよい。
また、圧縮器102は、例えば、8チャネルの、圧縮された画素の画素値(以下、「圧縮画素」と示す場合がある。)と、出力が有効であるか否かを示すフラグとを出力する。以下では、圧縮器102から出力される圧縮画素を、「出力画素」と示し、圧縮器102から出力される出力が有効であるか否かを示すフラグを、「出力フラグ」と示す場合がある。
なお、圧縮器102から出力される出力画素が、8チャネルに限られないことは、言うまでもない。また、図3では、15ビットの出力画素が出力されている例を示しているが、本発明の実施形態に係る圧縮器102が出力する出力画素は、15ビットに限られない。
圧縮器102は、例えば図2のAや図2のBに示す分割領域に対応する。圧縮器102は、分割領域の境界がユーザに視認されることを防止するため、例えば、他の分割領域と隣接する画素を、非圧縮画素として処理する(圧縮器102が、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てて処理する場合の一例)。
[2]本発明の実施形態に係る圧縮器102における処理タイミング
[2−1]分割を行わなかった場合の処理タイミング
圧縮器102における処理タイミングの一例を説明する前に、基本となる処理タイミングの一例として、処理対象の画像の分割が行われなかった場合の処理タイミングの一例を説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る圧縮器102における、基本となる処理タイミングの一例を説明するための説明図である。
図4に示すように、処理対象の画像における水平ライン(以下、単に「ライン」と示す場合がある。)(line)ごとに入力フラグがオン(on)となる。処理対象の画像の垂直方向の画素数がH(Hは、1以上の整数)であるとすると、入力フラグがオンとなる期間(以下、「アクティブ期間」(active period)と示す。)は、一つの画像あたりH回あることとなる。
図5は、本発明の実施形態に係る圧縮器102における、基本となる処理タイミングの一例を説明するための説明図であり、図4に示す水平ライン中の処理タイミングの一例を示している。
処理対象の画像の水平方向の画素数がW(Wは、1以上の整数)であるとすると、1ラインのアクティブ期間は“W/(チャネル数)”で表される。よって、図5に示すように、1ラインのアクティブ期間は、W/8[サイクル]となる。なお、Wは、チャネル数で割り切れる値である。
[2−2]圧縮器102における処理タイミングの第1の例(分割領域が、“VSPLIT_LEFT”、“VSPLIT_RIGHT”である場合における処理タイミング)
分割領域が、“VSPLIT_LEFT”または“VSPLIT_RIGHT”である場合には、各水平ラインにおいて非圧縮画素が1画素分存在する。そのため、分割領域が、“VSPLIT_LEFT”または“VSPLIT_RIGHT”である場合には、出力画素は、1画素分増える。
図6は、本発明の実施形態に係る圧縮器102における処理タイミングの第1の例を説明するための説明図であり、分割領域が“VSPLIT_LEFT”である場合における処理タイミングの一例を示している。
処理対象の画像の水平方向の画素数がWであるとすると、W−1番目の画素、すなわち、1ラインにおける右端の画素が、非圧縮画素となる。圧縮器102は、右端の画素(W−1番目の画素)については、圧縮された画素値を出力せず、入力画素をそのまま出力する。より具体的には、圧縮器102は、例えば、W−1番目の画素について、まずMSB(Most Significant Bit)を出力し、次のタイミングでLSB(Least Significant Bit)を出力する。
図6に示すように、1ラインのアクティブ期間の長さは、“W/(チャネル数)+1”、すなわち、W/8+1[サイクル]となる。また、例えば、W−1番目の画素のLSBが出力される時には、チャネル0のみが有効であり、チャネル1〜7は無効である。
分割領域が“VSPLIT_RIGHT”である場合には、0番目の画素、すなわち、1ラインにおける左端の画素が、非圧縮画素となる。分割領域が“VSPLIT_RIGHT”である場合には、分割領域が“VSPLIT_LEFT”である場合と出力内容は異なるが、圧縮器102における処理タイミングは、同一である。
[2−3]圧縮器102における処理タイミングの第2の例(分割領域が、“VSPLIT_CENTER”である場合における処理タイミング)
分割領域が、“VSPLIT_CENTER”である場合には、各水平ラインにおいて非圧縮画素が2画素分存在する。そのため、分割領域が、“VSPLIT_CENTER”である場合には、出力画素は、2画素分増える。
図7は、本発明の実施形態に係る圧縮器102における処理タイミングの第2の例を説明するための説明図であり、分割領域が“VSPLIT_CENTER”である場合における処理タイミングの一例を示している。
処理対象の画像の水平方向の画素数がWであるとすると、0番目の画素、すなわち、1ラインにおける左端の画素と、W−1番目の画素、すなわち、1ラインにおける右端の画素とが、非圧縮画素となる。圧縮器102は、左端の画素(0番目の画素)と右端の画素(W−1番目の画素)とについては、圧縮された画素値を出力せず、入力画素をそのまま出力する。より具体的には、圧縮器102は、例えば、0番目の画素とW−1番目の画素とについて、まずMSBを出力し、次のタイミングでLSBを出力する。
図7に示すように、1ラインのアクティブ期間の長さは、“W/(チャネル数)+1”、すなわち、W/8+1[サイクル]となる。また、最後のサイクルでは、例えば、チャネル0と1のみが有効で、チャネル2〜7は無効である。
[2−4]圧縮器102における処理タイミングの第3の例(分割領域が、“Grid Split”に係る分割領域である場合における処理タイミング)
分割領域が、“Grid Split”に係る分割領域である場合、1つの水平ラインの画素すべてが非圧縮画素になり、その他の水平ラインでは、非圧縮画素が1つ存在する。また、分割領域が、“Grid Split”に係る分割領域である場合には、処理対象の画像の垂直方向の画素数がHであるとすると、1フレームにおいて、アクティブな出力ラインがH+1本存在する。
図8は、本発明の実施形態に係る圧縮器102における処理タイミングの第3の例を説明するための説明図であり、分割領域が“GSPLIT_TOP_LEFT”である場合における処理タイミングの一例を示している。
分割領域が“GSPLIT_TOP_LEFT”である場合、最後のラインに該当するH−1番目のラインが非圧縮画素を含むラインに該当する。最後のライン(H−1番目のライン)では、圧縮器102は、例えば、まずMSBを出力し、次のタイミングでLSBを出力する。
図9、図10は、本発明の実施形態に係る圧縮器102における処理タイミングの第3の例を説明するための説明図である。図9は、分割領域が、“Grid Split”に係る分割領域である場合における処理タイミングの一例を示しており、圧縮対象画素に対応するラインが、非圧縮画素のみに対応するライン(以下、「非圧縮ライン」と示す。)における処理タイミングの一例を示している。また、図10は、分割領域が、“Grid Split”に係る分割領域である場合における処理タイミングの他の例を示しており、非圧縮ライン以外の他のラインにおける処理タイミングの一例を示している。
ラインのアクティブ期間の長さは、非圧縮ライン(H−1番目のライン)では、図9に示すようにW/8[サイクル]となり、また、非圧縮ライン以外の他のラインでは、図10に示すようにW/8+1[サイクル]となる。
分割領域が“GSPLIT_TOP_RIGHT”、“GSPLIT_BOTTOM_LEFT”、“GSPLIT_BOTTOM_RIGHT”である場合には、非圧縮画素の位置が異なるので、分割領域が“GSPLIT_TOP_LEFT”である場合と出力内容は異なるが、圧縮器102における処理タイミングは、同一である。
[3]本発明の実施形態に係る圧縮器102の構成の一例
[3−1]本発明の実施形態に係る圧縮器102の構成
図11は、本発明の実施形態に係る圧縮器102の構成の一例を示す説明図である。圧縮器102は、例えば、出力制御部110と、近似画素メモリ112(第1メモリ)と、主圧縮器114と、マルチプレクサ116(multiplexer)と、出力速度調整部118と、LSB抽出部120と、MSB抽出部122と、マルチプレクサ124と、圧縮画素メモリ126と、マルチプレクサ128とを備える。
出力制御部110は、例えば、CPUや各種処理回路などで構成され、圧縮器102における処理を制御する。
出力制御部110には、入力フラグが入力され、出力制御部110は、例えば、入力される入力フラグに基づいて、入力される入力画素が有効であるか否かを判定する。そして、出力制御部110は、入力画素が有効である場合に、入力画素に対する処理を行わせる。
また、出力制御部110は、例えば、入力画素に対する処理の結果に応じた出力フラグを出力する。出力制御部110から出力される出力フラグは、例えば、本発明の実施形態に係る伸長装置において用いられる。
ここで、出力制御部110から出力される出力フラグは、上述したように出力が有効であるか否かを示すフラグであり、出力されるチャネルのうち、どのチャネルが有効であるかを示す。出力されるチャネルが8チャネルである場合を例に挙げると、出力制御部110から出力される出力フラグは、例えば、下記の(i)〜(iv)の4パターンを示す。
(i)いずれのチャネルも有効ではない
(ii)8チャネルすべてが有効である
(iii)1チャネルのみ有効である(例えば、VSPLIT_LEFTの右端など)
(iv)2チャネルのみ有効である(例えば、VSPLIT_CENTERの右端など)
出力制御部110における制御の一例については、後述する。
近似画素メモリ112は、例えば、圧縮対象の画素(以下、「圧縮対象画素」と示す場合がある。)に対応するライン(第1ライン)に隣接するラインであり、1つ前に画素値の圧縮が行われたライン(第2ライン)に対応する画素における圧縮結果を記憶する。
ここで、近似画素メモリ112に記憶される圧縮結果としては、例えば、後述する主圧縮器114から出力される、圧縮された画素値が伸長された画素値が挙げられる。以下では、圧縮された画素値が伸長された画素値を、「近似画素値」、または「近似画素」と示す。
なお、近似画素メモリ112に記憶される圧縮結果は、1つ前に画素値の圧縮が行われたラインに対応する画素の近似画素値に限られない。例えば、圧縮対象画素に対応するラインが、非圧縮ラインである場合には、近似画素メモリ112には、入力画素がそのまま書き込まれる。
つまり、近似画素メモリ112には、例えば、圧縮対象画素に対応するラインが、ビット数が多く割り当てられる圧縮対象画素のみに対応するラインでない場合には、近似画素値が記憶される。また、近似画素メモリ112には、例えば、圧縮対象画素に対応するラインが、ビット数が多く割り当てられる圧縮対象画素のみに対応するラインである場合には、入力画素が記憶される。
よって、近似画素メモリ112に記憶される圧縮結果とは、例えば、1つ前に画素値の圧縮が行われたラインに対応する画素の近似画素値、または、非圧縮ラインに対応する入力画素である。近似画素メモリ112への近似画素値または入力画素の書き込みは、出力制御部110が、圧縮対象画素に対応するラインが非圧縮ラインであるか否かを判定し、判定結果に基づきマルチプレクサ116を制御することにより、制御される。
主圧縮器114には、入力画素(30ビット×8)が入力され、主圧縮器114は、入力画素を圧縮画素(15ビット×8、または、15ビット×9)に圧縮し、圧縮画素を出力する。主圧縮器114は、圧縮を行う場合には、例えば、近似画素メモリ112に記憶されている近似画素値または入力画素を、参照の画素値(「参照画素」と示す場合がある。)として用いる。なお、主圧縮器114は、例えば、参照画素を用いて入力画素を圧縮することが可能な任意の方法を用いて、入力画素を圧縮画素に圧縮することが可能である。
ここで、主圧縮器114が、9画素分の圧縮画素を出力する場合とは、入力画素に非圧縮画素が含まれる場合である。また、入力画素に非圧縮画素が含まれない場合には、主圧縮器114は、8画素分の圧縮画素を出力する。
また、主圧縮器114は、例えば、圧縮画素を伸長し、近似画素(30ビット×8)を出力する。
マルチプレクサ116には、入力画素と、主圧縮器114から出力される圧縮画素とが入力され、入力画素または圧縮画素を選択的に出力する。マルチプレクサ116の出力は、例えば、出力制御部110により制御される。
出力速度調整部118は、主圧縮器114から出力される圧縮画素(15ビット×8、または、15ビット×9)が8画素分のデータ幅(15ビット×8)となるように調整を行う。出力速度調整部118は、例えば、データ幅の調整を行うことが可能な、任意の処理回路で構成される。
ここで、出力速度調整部118は、例えば、主圧縮器114から出力される圧縮画素が8画素分のデータ幅(15ビット×8)である場合には、調整を行わない。また、出力速度調整部118は、例えば、主圧縮器114から出力される圧縮画素が8画素分のデータ幅(15ビット×9)である場合には、1画素分の入力画素をバッファし、次のサイクルでバッファされた入力画素を出力することにより、調整を行う。
LSB抽出部120には、入力画素が入力され、入力画素からLSBを抽出してLSBを出力する。LSB抽出部120は、例えば、入力画素からLSBを抽出することが可能な、任意の処理回路で構成される。
MSB抽出部122には、入力画素が入力され、入力画素からMSBを抽出してMSBを出力する。MSB抽出部122は、例えば、入力画素からMSBを抽出することが可能な、任意の処理回路で構成される。
マルチプレクサ124には、出力速度調整部118から出力される、調整された圧縮画素と、LSB抽出部120から出力されるLSBが入力され、圧縮画素またはLSBを選択的に出力する。マルチプレクサ124の出力は、例えば、出力制御部110により制御される。
圧縮メモリ126は、マルチプレクサ124から出力される圧縮画素またはLSBを記憶する。
マルチプレクサ128には、出力速度調整部118から出力される、調整された圧縮画素と、圧縮メモリ126に記憶されている圧縮画素またはLSBと、MSB抽出部122から出力されるMSBが入力され、入力のいずれかを選択的に出力する。マルチプレクサ128の出力は、例えば、出力制御部110により制御される。
ここで、マルチプレクサ128から出力される出力画素は、通常は、主圧縮器114から出力される圧縮画素(出力速度調整部118から出力される、選択的に調整された圧縮画素)である。ただし、分割領域が“GSPLIT_BOTTOM_LEFT”または“GSPLIT_BOTTOM_RIGHT”である場合には、最初のラインを除いて、圧縮画素メモリ126に記憶されている画素値を出力する。また、圧縮対象画素に対応するラインが、非圧縮ラインである場合には、入力画素のMSBが出力される。また、分割領域が“GSPLIT_TOP_LEFT”、“GSPLIT_TOP_RIGHT”である場合、最後のラインについては、圧縮画素メモリ126に記憶されている画素値が出力される。
[3−2]本発明の実施形態に係る出力制御部110における処理
出力制御部110は、例えば下記の(A)〜(D)に示す制御を行う。
(A)主制御器114が出力する圧縮画素のデータ幅の制御(図11に示すA)
・(A)−I:15ビット×8
・(A)−II:15ビット×9
(B)近似画素メモリ112に保存される情報の制御(図11に示すB)
・(B)−I:主圧縮器114から出力される近似画素
・(B)−II:入力画素
(C)圧縮画素メモリ126に保存される情報(図11に示すC)
・(C)−I:主圧縮器114の出力する圧縮画素(調整された圧縮画素)
・(C)−II:入力画素のLSB
(D)出力画素となる情報(図11に示すD)
・(D)−I:主圧縮器114の出力する圧縮画素
・(D)−II:圧縮画素メモリ126から読みだした情報
・(D)−III:入力画素のMSB
図12は、本発明の実施形態に係る圧縮器102を構成する出力制御部110における処理の一例を示す説明図である。
出力制御部110は、例えば、分割領域の種類、圧縮対象画素の座標(x,y)に基づいて、図12のA〜Eに示すように処理を行う。出力制御部110は、例えば、論理回路によって図12のA〜Eに示す処理を行う。なお、出力制御部110は、例えば、図12のA〜Eに示すようなテーブル(table)(またはデータベース(data base))を記録媒体(図示せず)から読み出し、読み出されたテーブルを用いて処理を行ってもよい。ここで、圧縮対象画素の座標(x,y)は、例えば、分割領域の左上端の画素の位置など、設定されている基準位置を原点として表される。
圧縮装置100は、例えば図11に示す構成を有する圧縮器102を備える。
なお、本発明の実施形態に係る圧縮器102の構成は、図11に示す構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る圧縮器102は、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てて処理を行うことが可能な、任意の構成をとることが可能である。
(本発明の実施形態に係る伸長装置)
次に、本発明の実施形態に係る伸長装置について説明する。
[I]本発明の実施形態に係る伸長装置の構成の一例
図13は、本発明の実施形態に係る伸長装置200の構成の一例を示す説明図である。伸長装置200は、例えば、伸長器202Aと、伸長器202Bと、伸長器202Cと、伸長器202Dとを備え、図3に示す圧縮装置100と対応する構成を有する。伸長器202A〜伸長器202Dそれぞれは、例えば図2に示す4つの分割領域のうちの、相異なる分割領域にそれぞれ割り当てられ、割り当てられた分割領域に対応する画像データを処理する。以下では、伸長器202A〜伸長器202Dを総称して、または、伸長器202A〜伸長器202Dのうちの1つの伸長器を、「伸長器202」と示す場合がある。
また、伸長装置200は、例えば、CPUや各種処理回路などで構成され、伸長装置200全体を制御する制御部(図示せず)を備えていていもよい。なお、伸長装置200は、例えば、制御部(図示せず)と同様の機能を有する外部の制御装置(図示せず)によって、制御されることも可能である。
伸長器202には、例えば、8チャネルの入力画素と、入力フラグとが入力される。ここで、伸長器202に入力される入力画素は、図3に示す圧縮器102から出力される出力画素に対応し、伸長器202に入力される入力フラグは、図3に示す圧縮器102から出力される出力フラグに対応する。なお、伸長器202に入力される入力画素が、8チャネルの画素の画素値に限られないことは、言うまでもない。また、図3では、15ビットの入力画素が入力されている例を示しているが、本発明の実施形態に係る伸長器202に入力される入力画素は、15ビットに限られない。
また、伸長器202には、例えば、パラメータが入力される。伸長器202は、入力されるパラメータに基づいて、対応する分割領域に応じた処理を行う。伸長装置200では、例えば、制御部(図示せず)が、ROMなどの記録媒体(図示せず)に記憶されているパラメータを示すデータを読み出し、伸長器202にパラメータを入力することによって、分割領域に伸長器202が割り当てられる。本発明の実施形態に係る記録媒体(図示せず)は、例えば、伸長装置200が備えていてもよいし、伸長装置200の外部の記録媒体であってもよい。
また、伸長器202は、例えば、8チャネルの伸長された画素の画素値と、出力が有効であるか否かを示すフラグとを出力する。以下では、伸長器202から出力される伸長された画素の画素値を、「出力画素」と示し、伸長器202から出力される出力が有効であるか否かを示すフラグを、「出力フラグ」と示す場合がある。
なお、伸長器202から出力される出力画素が、8チャネルに限られないことは、言うまでもない。また、図13では、30ビットの出力画素が出力されている例を示しているが、本発明の実施形態に係る伸長器202が出力する出力画素は、30ビットに限られない。
伸長器202は、例えば図2のAや図2のBに示す分割領域に対応する。伸長器202は、分割領域の境界がユーザに視認されることを防止するため、例えば、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てて処理する。
[II]本発明の実施形態に係る伸長器202における処理タイミング
[II−1]分割を行わなかった場合の処理タイミング
伸長器202における処理タイミングの一例を説明する前に、基本となる処理タイミングの一例として、処理対象の画像の分割が行われなかった場合の処理タイミングの一例を説明する。
図14は、本発明の実施形態に係る伸長器202における、基本となる処理タイミングの一例を説明するための説明図である。
図14に示すように、処理対象の画像における水平ラインごとに入力フラグがオンとなる。処理対象の画像の垂直方向の画素数がHであるとすると、アクティブ期間は、一つの画像あたり(または1フレームあたり)H回存在することとなる。
図15は、本発明の実施形態に係る伸長器202における、基本となる処理タイミングの一例を説明するための説明図であり、図14に示す水平ライン中の処理タイミングの一例を示している。
処理対象の画像の水平方向の画素数がWであるとすると、1ラインのアクティブ期間は“W/(チャネル数)”で表される。よって、図15に示すように、1ラインのアクティブ期間は、W/8[サイクル]となる。
[II−2]伸長器202における処理タイミングの第1の例(分割領域が、“VSPLIT_LEFT”、“VSPLIT_RIGHT”である場合における処理タイミング)
分割領域が、“VSPLIT_LEFT”または“VSPLIT_RIGHT”である場合には、各水平ラインにおいて非圧縮画素が1画素分存在する。そのため、分割領域が、“VSPLIT_LEFT”または“VSPLIT_RIGHT”である場合には、入力のアクティブ期間の長さが、W/8+1[サイクル]となる。
図16は、本発明の実施形態に係る伸長器202における処理タイミングの第1の例を説明するための説明図であり、分割領域が“VSPLIT_LEFT”である場合における処理タイミングの一例を示している。
処理対象の画像の水平方向の画素数がWであるとすると、W−1番目の画素、すなわち、1ラインにおける右端の画素が、非圧縮画素として入力される。入力の最後のサイクルは、チャネル0のみ有効で、他のチャネルの入力画素は無効となる。
分割領域が“VSPLIT_RIGHT”である場合には、0番目の画素、すなわち、1ラインにおける左端の画素が、非圧縮画素となる。分割領域が“VSPLIT_RIGHT”である場合には、分割領域が“VSPLIT_LEFT”である場合と入力画素の内容は異なるが、伸長器202における処理タイミングは、同一である。
[II−3]伸長器202における処理タイミングの第2の例(分割領域が、“VSPLIT_CENTER”である場合における処理タイミング)
分割領域が、“VSPLIT_CENTER”である場合には、各水平ラインにおいて非圧縮画素が2画素分存在する。そのため、分割領域が、“VSPLIT_CENTER”である場合には、入力のアクティブ期間の長さが、W/8+1[サイクル]となる。
図17は、本発明の実施形態に係る伸長器202における処理タイミングの第2の例を説明するための説明図であり、分割領域が“VSPLIT_CENTER”である場合における処理タイミングの一例を示している。
処理対象の画像の水平方向の画素数がWであるとすると、0番目の画素、すなわち、1ラインにおける左端の画素と、W−1番目の画素、すなわち、1ラインにおける右端の画素とが、非圧縮画素として入力される。最後の入力サイクルでは、チャネル0と1の画素のみが有効であり、他のチャネルは無効になる。
[II−4]伸長器202における処理タイミングの第3の例(分割領域が、“Grid Split”に係る分割領域である場合における処理タイミング)
分割領域が、“Grid Split”に係る分割領域である場合、1つの水平ラインの画素すべてが非圧縮画素になり、その他の水平ラインでは、非圧縮画素が1つ存在する。
図18は、本発明の実施形態に係る伸長器202における処理タイミングの第3の例を説明するための説明図であり、分割領域が“GSPLIT_TOP_LEFT”である場合における処理タイミングの一例を示している。
図18に示すように、分割領域が、“Grid Split”に係る分割領域である場合には、処理対象の画像の垂直方向の画素数がHであるとすると、入力は、H+1ライン存在する。また、分割領域が、“Grid Split”に係る分割領域である場合には、出力は1ライン遅れて出力される。また、分割領域が、“Grid Split”に係る分割領域である場合、“GSPLIT_TOP_LEFT”、“GSPLIT_TOP_RIGHT”では、最後の入力2ラインが、非圧縮画素となり、“GSPLIT_BOTTOM_LEFT”、“GSPLIT_BOTTOM_RIGHT”では、最初の入力2ラインが、非圧縮画素となる。
図19、図20は、本発明の実施形態に係る伸長器202における処理タイミングの第3の例を説明するための説明図である。図19は、分割領域が、“Grid Split”に係る分割領域である場合における処理タイミングの一例を示しており、非圧縮ラインにおける処理タイミングの一例を示している。また、図20は、分割領域が、“Grid Split”に係る分割領域である場合における処理タイミングの他の例を示しており、非圧縮ライン以外の他のラインにおける処理タイミングの一例を示している。
ラインのアクティブ期間の長さは、非圧縮ライン(H−1番目のライン)では、図19に示すようにW/8[サイクル]となり、また、非圧縮ライン以外の他のラインでは、図20に示すようにW/8+1[サイクル]となる。
分割領域が“GSPLIT_TOP_RIGHT”、“GSPLIT_BOTTOM_LEFT”、“GSPLIT_BOTTOM_RIGHT”である場合には、入力画素の内容は異なるが、伸長器202は、分割領域が“GSPLIT_TOP_LEFT”である場合と同様に、非圧縮ラインと、他のラインとを処理する。
[III]本発明の実施形態に係る伸長器202の構成の一例
[III−1]本発明の実施形態に係る伸長器202の構成
図21は、本発明の実施形態に係る伸長器202の構成の一例を示す説明図である。伸長器202は、例えば、出力制御部210と、圧縮画素メモリ212と、LSB+MSB接合部214と、マルチプレクサ216と、入力速度調整部218と、近似画素メモリ220(第2メモリ)と、主伸長器222と、マルチプレクサ224とを備える。
出力制御部210は、例えば、CPUや各種処理回路などで構成され、伸長器202における処理を制御する。
出力制御部210には、例えば、図3に示す圧縮器102から出力される出力フラグが、入力フラグとして入力され、出力制御部210は、入力される入力フラグに基づいて、入力される入力画素が有効であるか否かを判定する。そして、出力制御部210は、入力画素が有効である場合に、入力画素に対する処理を行わせる。
また、出力制御部210は、例えば、入力画素に対する処理の結果に応じた出力フラグを出力する。出力制御部210から出力される出力フラグは、例えば、伸長装置200から出力される出力画素を処理する外部の装置などにおいて用いられる。
出力制御部210における制御の一例については、後述する。
圧縮画素メモリ212は、入力画素を記憶する。圧縮画素メモリ212に記憶された入力画素は、例えば次のサイクルにおいて出力される。
LSB+MSB接合部214は、圧縮画素メモリ212から読み出された画素値をMSB、入力画素をLSBとして組み合わせ、組み合わせた値を出力する。ここで、LSB+MSB接合部214から出力される組み合わせた値は、例えば、“伸長対象の画素に対応するライン(第3ライン)に隣接するラインであり、1つ前に画素値の伸長が行われたライン(第4ライン)に対応する圧縮された画素値と、入力された圧縮された画素値とを組み合わせた値”に相当する。LSB+MSB接合部214は、上記組み合わせに係る処理が可能な、任意の処理回路で構成される。以下では、伸長対象の画素を「伸長対象画素」と示す場合がある。
マルチプレクサ216には、圧縮画素メモリ212に記憶された入力画素と、入力された入力画素とにうち、一方を選択的に出力する。マルチプレクサ216の出力は、例えば、出力制御部210により制御される。
入力速度調整部218は、入力(15ビット×8)が、8画素分のデータ幅(15ビット×8)、または、9画素分のデータ幅(15ビット×9)となるように調整を行う。入力速度調整部218は、例えば、データ幅の調整を行うことが可能な、任意の処理回路で構成される。入力速度調整部218の出力のデータ幅は、例えば、出力制御部210により制御される。より具体的には、入力速度調整部218の出力のデータ幅は、例えば、出力制御部210により、入力速度調整部218におけるバッファのさせ方が変えられることによって、制御される。
近似画素メモリ220は、例えば、伸長対象画素に対応するライン(第3ライン)に隣接するラインであり、1つ前に画素値の伸長が行われたライン(第4ライン)に対応する画素における伸長結果を記憶する。
ここで、近似画素メモリ220に記憶される伸長結果としては、例えば、後述する主伸長器222から出力される、伸長された画素値が伸長された画素値(近似画素値)が挙げられる。
なお、近似画素メモリ220に記憶される伸長結果は、上記1つ前に画素値の伸長が行われたラインに対応する画素の近似画素値に限られない。例えば、伸長対象画素に対応するラインが、非圧縮ラインである場合には、近似画素メモリ220には、LSB+MSB接合部214から出力される組み合わせた値が書き込まれる。
つまり、近似画素メモリ220には、例えば、伸長対象画素に対応するラインが、ビット数が多く割り当てられる伸長対象画素のみに対応するラインでない場合には、近似画素値が記憶される。また、近似画素メモリ220には、例えば、伸長対象画素に対応するラインが、ビット数が多く割り当てられる伸長対象画素のみに対応するラインである場合には、“上記1つ前に画素値の伸長が行われたライン(第4ライン)に対応する圧縮された画素値と、入力された圧縮された画素値とを組み合わせた値”が記憶される。
近似画素メモリ220への、近似画素値またはLSB+MSB接合部214から出力される組み合わせた値の書き込みは、出力制御部210が、伸長対象画素に対応するラインが非圧縮ラインであるか否かを判定し、判定結果に基づきマルチプレクサ224を制御することにより、制御される。
主伸長器222は、15ビット×8または15ビット×9の入力を入力速度調整部218から受け取り、当該入力を伸長して30ビット×8の出力を行う。
より具体的には、例えば、伸長対象画素に対応するラインが、非圧縮ラインではない場合には、主伸長器222は、伸長した結果を出力する。ここで、主伸長器222は、伸長を行う場合には、例えば、近似画素メモリ220に記憶されている近似画素値を、参照画素として用いる(伸長に関する処理の一例)。主伸長器222は、例えば、参照画素を用いて入力を伸長することが可能な任意の方法を用いて、入力を伸長することが可能である。
また、例えば、伸長対象画素に対応するラインが、非圧縮ラインである場合には、主伸長器222は、近似画素メモリ220に記憶されている、LSB+MSB接合部214から出力される組み合わせた値を出力する(伸長に関する処理の一例)。
主伸長器222の出力に係る処理は、例えば、出力制御部210により制御される。
マルチプレクサ224には、LSB+MSB接合部214から出力される組み合わせた値と、主伸長器222の出力とが入力され、入力のいずれかを選択的に出力する。マルチプレクサ224の出力は、例えば、出力制御部210により制御される。
[III−2]本発明の実施形態に係る出力制御部210における処理
出力制御部210は、例えば下記の(a)〜(c)に示す制御を行う。なお、出力制御部210における制御は、下記の(a)〜(c)に示す制御に限られない。上述したように、出力制御部210は、主伸長器222の出力に係る処理を、伸長対象画素に対応するラインが、非圧縮ラインであるか否かに基づき制御することも可能である。
(a)入力速度調整部218の入力の制御(図21に示すA)
・(a)−I:入力画素
・(a)−II:圧縮画素メモリ212から読み出されたデータ
(b)入力速度調整部218から出力されるデータのデータ幅(主伸長器222に入力されるデータのデータ幅)の制御(図21に示すB)
・(b)−I:15ビット×8
・(b)−II:15ビット×9
(c)出力画素となる情報(図21に示すC)
・(c)−I:主伸長器222の出力
・(c)−II:圧縮画素メモリ212から読み出されたデータと入力画素とを組み合わせた値
図22は、本発明の実施形態に係る伸長器202を構成する出力制御部210における処理の一例を示す説明図である。
出力制御部210は、分割領域の種類、伸長対象画素の座標(x,y)に基づいて、図22のA〜Eに示すように処理を行う。出力制御部210は、例えば、論理回路によって図22のA〜Eに示す処理を行う。なお、出力制御部210は、例えば、図22のA〜Eに示すようなテーブル(または、データベース)を記録媒体(図示せず)から読み出し、読み出されたテーブルを用いて処理を行ってもよい。ここで、伸長対象画素の座標(x,y)は、例えば、分割領域の左上端の画素の位置など、設定されている基準位置を原点として表される。
伸長装置200は、例えば図21に示す構成を有する伸長器202を備える。
なお、本発明の実施形態に係る伸長器202の構成は、図21に示す構成に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る伸長器202は、他の分割領域と隣接する画素に対して、他の分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てて処理を行うことが可能な、任意の構成をとることが可能である。
以上、本発明の実施形態として、圧縮装置を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、テレビ受像機や、表示装置、タブレット型の装置、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置、映像/音楽再生装置(または映像/音楽記録再生装置)、ゲーム機、PC(Personal Computer)などのコンピュータなど、様々な機器に適用することができる。また、本発明の実施形態は、例えば、上記のような機器に組み込むことが可能な、処理IC(Integrated Circuit)に適用することもできる。
また、本発明の実施形態として、伸長装置を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られない。本発明の実施形態は、例えば、テレビ受像機や、表示装置、タブレット型の装置、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置、映像/音楽再生装置(または映像/音楽記録再生装置)、ゲーム機、PCなどのコンピュータなど、様々な機器に適用することができる。また、本発明の実施形態は、例えば、上記のような機器に組み込むことが可能な、処理ICに適用することもできる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 圧縮装置
102、102A、102B、102C、102D 圧縮器
110、210 出力制御部
112、220 近似画素メモリ
114 主圧縮器
116、124、128、216、224 マルチプレクサ
118 出力速度調整部
120 LSB抽出部
122 MSB抽出部
126、212 圧縮画素メモリ
200 伸長装置
202、202A、202B、202C、202D 伸長器
214 MSB+LSB接合部
218 入力速度調整部
222 主伸長器

Claims (8)

  1. 処理対象の画像が分割された分割領域それぞれに対応し、対応する前記分割領域における画素の画素値を圧縮する、複数の圧縮器を備え、
    前記圧縮器それぞれは、
    対応する前記分割領域における画素の画素値を独立に処理し、
    他の前記分割領域と隣接する画素に対して、他の前記分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てることを特徴とする、圧縮装置。
  2. 前記圧縮器それぞれは、
    圧縮対象の画素である圧縮対象画素に対応する第1ラインに隣接するラインであり、1つ前に画素値の圧縮が行われた第2ラインに対応する画素における圧縮結果を記憶する第1メモリを備え、
    前記第1メモリに記憶されている圧縮結果を参照して、前記圧縮対象画素の画素値を圧縮することを特徴とする、請求項1に記載の圧縮装置。
  3. 前記第1メモリには、
    前記第1ラインが、ビット数が多く割り当てられる前記圧縮対象画素のみに対応するラインでない場合には、圧縮された画素値が伸長された画素値である近似画素値が記憶され、
    前記第1ラインが、ビット数が多く割り当てられる前記圧縮対象画素のみに対応するラインである場合には、入力された画素の画素値が記憶されることを特徴とする、請求項2に記載の圧縮装置。
  4. 一の前記分割領域における、他の前記分割領域と隣接する画素は、非圧縮の画素であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮装置。
  5. 前記分割領域それぞれに対応し、対応する前記分割領域における画素の画素値を伸長する、複数の伸長器をさらに備え、
    前記伸長器それぞれは、
    対応する前記分割領域における画素の画素値を独立に処理し、
    他の前記分割領域と隣接する画素に対して、他の前記分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮装置。
  6. 処理対象の画像が分割された分割領域それぞれに対応し、対応する前記分割領域における画素の画素値を伸長する、複数の伸長器を備え、
    前記伸長器それぞれは、
    対応する前記分割領域における画素の画素値を独立に処理し、
    他の前記分割領域と隣接する画素に対して、他の前記分割領域と隣接しない画素よりもビット数を多く割り当てることを特徴とする、伸長装置。
  7. 前記伸長器それぞれは、
    伸長対象の画素である伸長対象画素に対応する第3ラインに隣接するラインであり、1つ前に画素値の伸長が行われた第4ラインに対応する画素における伸長結果を記憶する第2メモリを備え、
    前記第2メモリに記憶されている伸長結果を参照して、前記伸長対象画素の画素値の伸長に関する処理を行うことを特徴とする、請求項6に記載の伸長装置。
  8. 前記第2メモリには、
    前記第3ラインが、ビット数が多く割り当てられる前記伸長対象画素のみに対応するラインでない場合には、入力された圧縮された画素値が伸長された画素値である、近似画素値が記憶され、
    前記第3ラインが、ビット数が多く割り当てられる前記伸長対象画素のみに対応するラインである場合には、前記第4ラインに対応する圧縮された画素値と、入力された圧縮された画素値とを組み合わせた値が記憶されることを特徴とする、請求項7に記載の伸長装置。
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