JP2015139140A - 無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015139140A
JP2015139140A JP2014010403A JP2014010403A JP2015139140A JP 2015139140 A JP2015139140 A JP 2015139140A JP 2014010403 A JP2014010403 A JP 2014010403A JP 2014010403 A JP2014010403 A JP 2014010403A JP 2015139140 A JP2015139140 A JP 2015139140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soft decision
unit
subcarrier
decision value
subcarriers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014010403A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6362156B2 (ja
Inventor
一生 菅野
Kazumasa Sugano
一生 菅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Original Assignee
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ATR Advanced Telecommunications Research Institute International filed Critical ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Priority to JP2014010403A priority Critical patent/JP6362156B2/ja
Publication of JP2015139140A publication Critical patent/JP2015139140A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6362156B2 publication Critical patent/JP6362156B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】離散OFDM伝送において、隣接チャネル干渉の影響を抑制することが可能な無線通信装置を提供する。【解決手段】既存の無線システムで使用していない空き周波数帯域に離散的にサブキャリアを配置して伝送する離散OFDM伝送により通信する無線通信装置2000において、軟判定値調整部2408は、既存無線システムで使用されている周波数帯域に隣接して配置された自システムのサブキャリアの軟判定値を、より低い確からしさに相当する所定値の範囲内に調整する。チャネルデコーダ250の誤り訂正復号器2504は、軟判定値調整部2408により調整された軟判定値に基づいて、復調された信号に対して誤り訂正復号を実行する。【選択図】図4

Description

本発明は、無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法に関する。
従来の無線通信方式、たとえば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化が行なわれた無線通信システムであるLTE(Long Term Evolution)リリース8(Rel-8)は、最大20MHzの帯域を利用して通信を行うことが可能である。
また、LTEの発展版であるLTE−A(Long Term Evolution-Advanced)では、LTEとの後方互換性を確保しつつ、更なる高速伝送を実現するため、LTEでサポートされる帯域幅を基本単位としたコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)を複数束ねて同時に用いるキャリアアグリゲーション(CA:Career Aggregation)技術が採用され、最大で5CC(100MHz幅)を用いて100MHz幅の広帯域伝送が実現可能である。
このようなLTEやLTE−Aのみならず、地上波デジタル放送などでも使用されるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)通信方式を用いる通信システムでは、畳込み符号化やターボ符号化等の誤り訂正符号化を行い、周波数ダイバーシティ利得により信頼性を確保している。そして、このような符号化に対応する復号処理では、復調シンボルの軟判定値を入力とした復号処理が行われる場合がある(特許文献1、特許文献2を参照)。
ところで、近年、 スマートフォン等の高機能な携帯端末の普及に伴って、移動通信トラフィックの需要が急激に増大している。このような移動通信トラフィックの需要増に対応するためには、 新たな無線通信方式による周波数利用効率の改善に加え、今まで使用されていなかった新たな周波数帯域の開拓が必要となる。
例えば、周波数利用効率の向上手段の1つとして、空間的・時間的に空いている周波数帯の有効利用が挙げられる。
一般に移動通信に適した比較的低い周波数帯(例えば3GHz以下)では、新たに高速無線伝送を収容可能な連続した帯域幅を確保するのが非常に困難である。
一方、既存の各通信システムの帯域間に、狭帯域ではあるが空き周波数帯域が離散的に存在している。時間的・地理的に利用状況が変動はするものの、これらの多くの小さな空き周波数帯域を柔軟に束ねて使用すれば、高速無線伝送を実現しうる帯域幅を確保できる可能性がある。
そのためには既存通信システムとは異なり、伝送帯域の分割および複数の周波数帯域での伝送に柔軟に対応可能な通信技術が必要である。このような通信技術の1つとして、非特許文献1には、広帯域離散OFDM通信方式についての開示がある。
広帯域離散OFDM通信方式は、互いに直交する複数の比較的狭帯域なキャリア(サブキャリア) に情報を多重し伝送するOFDMをベースとしており、送受信機において、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:高速フーリエ逆変換)/FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)を用いてディジタル信号処理で伝送帯域の分割を行い,上記のように離散的に存在する空き周波数帯域にサブキャリアを配置し、それらのサブキャリアを束ねて伝送することで、上記の複数の離散的な空き周波数帯を用いた信号伝送を比較的容易に行うことができる特徴を有する。
図16は、このような離散OFDMの基本概念を示す図である。
離散OFDMでは、他の既存通信システムの信号と干渉しないようにサブキャリアを配置することによって、既存システムに影響を与えずに通信を行うことが可能となる。その結果、特定の周波数帯にまとまった帯域幅が確保できない状況下でも、離散的な空き周波数を束ねて使用することで所要伝送帯域幅の広い無線通信システムを収容することができる。
特開2013−207355号明細書 特開2013−42253号明細書
高草木 恵二、長谷川晃朗、柴田達雄著、「広帯域離散OFDM技術の研究」、信学技報, vol. 113, no. 57, SR2013-16, pp. 83-89, 2013年5月
しかしながら、受信側では、自システムの信号も既存システムの信号も一括して受信することになるため、送信する自システムのOFDM信号と隣接する既存無線システムの信号が周波数軸上で非直交もしくは非同期の状態で受信される場合、FFT後に、既存無線システム信号のスペクトルが広がり、自システム帯域内に干渉として現れるという問題がある。これを、「隣接チャネル干渉」と呼ぶ。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、離散OFDM伝送において、隣接チャネル干渉の影響を抑制することが可能な無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法を提供することである。
この発明の1つの局面に従うと、既存の無線システムで使用していない空き周波数帯域に離散的にサブキャリアを配置して伝送する離散直交周波数分割多重伝送により通信する無線通信システムにおける無線通信装置であって、既存の無線システムおよび自システムの使用する周波数帯が混在する周波数領域にわたって直交周波数分割多重伝送によるサブキャリア信号を受信するための受信部と、受信部からの信号に対して、フーリエ変換を実行するフーリエ変換部と、フーリエ変換部の出力に対して復調処理を実行し、サブキャリアごとの軟判定値を生成する復調部と、既存無線システムで使用されている周波数帯域に隣接して配置された自システムのサブキャリアの軟判定値を、より低い確からしさに相当する所定値の範囲内に調整する軟判定値調整部と、軟判定値調整部により調整された軟判定値に基づいて、復調された信号に対して誤り訂正復号を実行する復号処理部とを備える。
好ましくは、復号処理部は、誤り訂正復号を実行する誤り訂正復号部と、誤り訂正復号後の信号に対して、誤り検出を行う誤り検出部とを含み、軟判定値調整部は、軟判判定値を所定値の範囲内に調整するサブキャリアの数および位置を、誤り検出により得られる復号誤りの有無によって決定する。
好ましくは、軟判定値調整部は、i)自システムで使用するサブキャリアの中から既存無線システムに隣接するサブキャリアを事前に定められた所定数個だけ抽出し、ii)抽出されたサブキャリア群の中で、既存無線システムに隣接するサブキャリア側から、対象とするサブキャリアの数を順次増加させつつ、軟判定値を所定値の範囲に調整する処理を、復号誤りが検出されなくなるまで繰り返す。
好ましくは、通信相手に返信するための送信部をさらに備え、軟判定値調整部は、繰り返しの処理中に、復号誤りが検出されなくなった場合は、通信相手に肯定応答信号を送信部により返信し、所定回数の繰り返し処理後でも復号誤りが検出される場合は、通信相手に送信部により否定応答信号を返信する。
好ましくは、送信部は、復号誤りが検出されなくなった場合に、通信相手に対して軟判定値の調整を行ったサブキャリア位置に関する情報を送信する。
好ましくは、既存の無線システムおよび自システムの使用する周波数帯が混在する周波数領域にわたって、サブキャリアごとの受信信号電力を算出するサブキャリア電力計算部をさらに備え、軟判定値調整部は、自システムで使用するサブキャリアおよび既存無線システム周波数に対応するサブキャリアの受信電力に基づいて、軟判判定値を所定値の範囲内に調整するサブキャリアの数および位置を決定する。
好ましくは、軟判定値調整部は、隣接する側からの軟判定値を所定値の範囲内に調整する、隣接する側からのサブキャリアの数を、自システムで使用するサブキャリアの全受信信号電力の既存無線システムに対応する全サブキャリアの合計電力に対する比に基づいて、比の値が小さくなるにしたがって、調整するサブキャリアの数が多くなるように決定する。
好ましくは、軟判定値調整部は、既存システムに対応するサブキャリアが連続して存在するセグメントを処理単位とするとき、i)セグメントごとに対応するサブキャリアの合計受信信号電力を算出し、ii)計算されたセグメント毎の受信電力に基づいて、軟判定値の調整を行うサブキャリア数をセグメントごとに決定し、iii)既存無線システムで使用されている周波数帯域に隣接するサブキャリアの軟判定復調結果を、隣接する側からセグメントごとに決定した軟判定値の調整を行うサブキャリア数分だけ所定値の範囲内に調整する。
好ましくは、復号処理部は、誤り訂正復号を実行する誤り訂正復号部と、誤り訂正復号後の信号に対して、誤り検出を行う誤り検出部とを含み、無線通信装置は、通信相手に返信するための送信部をさらに備え、軟判定値調整部は、誤り検出により復号誤りが検出されない場合は、通信相手に肯定応答信号を送信部により返信し、復号誤りが検出される場合は、通信相手に送信部により否定応答信号を返信する。
好ましくは、送信部は、通信相手に対して軟判定値の調整を行ったサブキャリア位置に関する情報を送信する。
この発明の他の局面に従うと、既存の無線システムで使用していない空き周波数帯域に離散的にサブキャリアを配置して伝送する離散直交周波数分割多重伝送により通信する無線通信システムにおける無線通信装置であって、通信相手からの信号を受信するための受信部を備え、通信相手は、既存無線システムで使用されている周波数帯域に隣接して配置された自システムのサブキャリアの軟判定値を、より低い確からしさに相当する所定値の範囲内に調整した後に、誤り復号処理を実行し、送信する情報に対して、誤り訂正符号化を実行する符号化処理部と、既存の無線システムで使用していない空き周波数帯域に離散的にサブキャリアを配置するための使用サブキャリア調整部と、配置されたサブキャリアについて、符号化処理部の出力に対して変調処理を実行するための変調部と、変調部の出力に対して、配置されたサブキャリアごとに逆フーリエ変換を実行する逆フーリエ変換部と、逆フーリエ変換部の出力信号を高周波信号として送信するための送信部とをさらに備え、使用サブキャリア調整部は、受信部を介して、通信相手側において軟判定値の調整を行ったサブキャリア位置に関する通知を受信した場合に、通信相手に対して送信する直交周波数分割多重信号において、通知されたサブキャリア位置で信号送信を行わないように制御を行う。
この発明のさらに他の局面に従うと、既存の無線システムで使用していない空き周波数帯域に離散的にサブキャリアを配置して伝送する離散直交周波数分割多重伝送により通信する無線通信システムであって、第1の無線通信装置を備え、第1の無線通信装置は、既存の無線システムおよび自システムの使用する周波数帯が混在する周波数領域にわたって直交周波数分割多重伝送によるサブキャリア信号を受信するための第1の受信部と、受信部からの信号に対して、サブキャリアごとにフーリエ変換を実行するフーリエ変換部と、フーリエ変換部の出力に対して復調処理を実行し、サブキャリアごとの軟判定値を生成する復調部と、既存無線システムで使用されている周波数帯域に隣接して配置された自システムのサブキャリアの軟判定値を、より低い確からしさに相当する所定値の範囲内に調整する軟判定値調整部と、軟判定値調整部により調整された軟判定値に基づいて、復調された信号に対して誤り訂正復号を実行する復号処理部と、軟判定値の調整を行ったサブキャリア位置に関する情報を送信する第1の送信部を含み、第2の無線通信装置をさらに備え、第2の無線通信装置は、第1の無線通信装置からの信号を受信するための第2の受信部と、送信する情報に対して、誤り訂正符号化を実行する符号化処理部と、既存の無線システムで使用していない空き周波数帯域に離散的にサブキャリアを配置するための使用サブキャリア調整部と、配置されたサブキャリアについて、符号化処理部の出力に対して変調処理を実行するための変調部と、変調部の出力に対して、配置されたサブキャリアごとに逆フーリエ変換を実行する逆フーリエ変換部と、逆フーリエ変換部の出力信号を高周波信号として送信するための第2の送信部とを含み、使用サブキャリア調整部は、受信部を介して、第1の無線通信装置側において軟判定値の調整を行ったサブキャリア位置に関する通知を受信した場合に、第1の無線通信装置に対して送信する直交周波数分割多重信号において、通知されたサブキャリア位置で信号送信を行わないように制御を行う。
この発明のさらに他の局面に従うと、既存の無線システムで使用していない空き周波数帯域に離散的にサブキャリアを配置して伝送する離散直交周波数分割多重伝送により通信する無線通信方法であって、既存の無線システムおよび自システムの使用する周波数帯が混在する周波数領域にわたって直交周波数分割多重伝送によるサブキャリア信号を受信するステップと、受信された信号に対して、サブキャリアごとにフーリエ変換を実行するステップと、フーリエ変換後の信号に対して復調処理を実行し、サブキャリアごとの軟判定値を生成するステップと、既存無線システムで使用されている周波数帯域に隣接して配置された自システムのサブキャリアの軟判定値を、より低い確からしさに相当する所定値の範囲内に調整するステップと、調整された軟判定値に基づいて、復調された信号に対して誤り訂正復号を実行するステップとを備える。
この発明によれば、広帯域での無線の送受信を可能としつつ、被干渉の影響による伝送品質の低下を抑制することができる。
本実施の形態の無線通信システム1000の構成の例を示す機能ブロック図である。 自システムの信号と既存無線システムの信号が周波数軸上で非直交の場合の隣接チャネル干渉を説明する図である。 既存無線システムのサブキャリアからの(周波数上での)距離と、隣接チャネル干渉の大きさを示す図である。 無線通信装置2000の構成を説明するための機能ブロック図である。 実施の形態1の無線通信装置2000.1の受信側の構成を説明するための機能ブロック図である。 無線通信装置2000.1の動作を説明するためのフローチャートである。 図6の処理において、隣接サブキャリアを抽出する方法を説明するための概念図である。 実施の形態2の無線通信装置2000.2の受信側の構成を説明するための機能ブロック図である。 実施の形態2の無線通信装置2000.2の動作を説明するためのフローチャートである。 図9の処理において、軟判定値を調整するサブキャリアを選択する手順を説明するための概念図である。 「軟判定値調整サブキャリア数−自システム対既存システム合計電力比 テーブル」の例を示す図である。 実施の形態2の変形例の無線通信装置2000.2の動作を説明するためのフローチャートである。 軟判定値を調整する際に、既存システム周波数に該当するサブキャリアセグメントの抽出方法を説明するための概念図である。 「セグメント電力値対 軟判定値調整サブキャリア数テーブル」の例を示す図である。 無線通信システムの送信側の無線通信装置3000の構成を示す機能ブロック図である。 離散OFDMの基本概念を示す図である。
以下、本発明の実施の形態の無線通信システムおよび無線通信装置の構成を説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素および処理工程は、同一または相当するものであり、必要でない場合は、その説明は繰り返さない。
(実施の形態の基本的な構成)
図1は、本実施の形態の無線通信システム1000の構成の例を示す機能ブロック図である。
なお、以下の構成では、特に限定されるものではないが、伝送に関する各機能はのLTE規格をベースとしているものとして、説明する。
図1を参照して、無線通信システム1000においては、送受信の対象とする周波数帯域が極めて広いため、送信側も受信側も、それぞれの周波数に対応して高周波ユニットを配置する。図1においては、例として、4系統を配置した構成を示している。ただし,対応する周波数帯域を一括してカバーする広帯域高周波デバイスを用いる構成であっても良い。
また、基地局からユーザー端末への下りリンク(ダウンリンク)帯域と、ユーザー端末から基地局への上りリンク(アップリンク)帯域とを完全に離した周波数帯に独立して確保する(FDD:周波数分割多重)構成または異なる時間で使用する(TDD:時間分割多重)構成を採用することが可能である。ただし、空き周波数帯域が地理的、時間的に変化することを想定すると、周波数利用の容易さから、TDDの構成の方が、望ましい。
一方で、各高周波ユニットによって、対象とする周波数が異なるため、伝搬減衰やドップラー周波数などの通信路の品質が大きく異なる。
そこで、まず、無線通信システム1000の送信側では、通信路の品質に応じた伝送により周波数利用効率を高めるために、チャネルエンコーダ110が設けられている。チャネルエンコーダ110は、それぞれ、Turbo符号等の伝送路誤り訂正符号化、およびインターリーブ等の処理を実行する。このチャネルエンコーダは、対象とする空き周波数帯の通信品質に応じた適応変調等の処理を実施する。
チャネルエンコーダ110の処理後の信号は、変調部112に与えられる。変調部112は、サブキャリアマッパ120と変調器1124とを含む。
無線通信システム1000においては、直交するサブキャリアへの信号マッピングおよびデマッピングを行うために、IFFT/FFT処理を利用する。所定の帯域をカバーする高周波ユニットひとつにIFFT/FFTポイント数を割り当てることで、IFFT/FFTポイントそれぞれが所定の帯域幅のサブキャリアに相当する。なお,複数のRFユニットに跨るサブキャリアの分割を一括したIFFT/FFT処理を用いて行う構成であっても良い。 サブキャリアマッパ120は、送信側(たとえば、基地局装置)で、高周波ユニットのサブキャリアのうち送信するサブキャリアに対応するIFFTポイントに変調データを配置する。
変調器1124は、サブキャリアマッパ120によりサブキャリアマッピングされた送信信号に対して、所定のディジタル変調処理を実行する。たとえば、QPSK、16QAM、64QAMなどを使用することが可能である。
その後、高周波ユニットごとに、IFFT部130−1〜130−4が、IFFT処理を実行し、D/A変換器132‐1〜132−4で、それぞれ、ディジタル信号からアナログ信号に変換される。
D/A変換器132‐1〜132−4の出力は、IF発振器133からのIF信号とミキサ134−1〜134−4と混合され、さらに、各周波数帯に対応する局部発振器140−1〜140−4の出力と、ミキサ136−1〜136−4で混合される。
無線通信システム1000では、対象となる無線周波数(RF)は、たとえば、170MHz〜1GHzであり、無線送受信機の装置構成上、通常はRF周波数より低く設定する中間周波数(IF)を確保することが困難である。そこで、図1では、RFより高いIF周波数を使用する構成としている。なお、IFを用いないダイレクトコンバージョン方式を採用してもよい。
機能ブロック142は、FDDを実装する場合は、FDDデュープレクサとしての機能を実行し、TDDを実装する場合は、TDDスイッチとしての機能を実行する機能ブロックである。
ブロック142からの信号は、アンテナ150から送出される。
一方、受信側では、アンテナ200で受信した信号は、機能ブロック202により、FDDデュープレクサまたはTDDスイッチとしての機能が実行された後、各周波数帯に対応する局部発振器204−1〜204−4の出力と、ミキサ210−1〜210−4で混合される。
さらに、ミキサ210−1〜210−4の出力は、IF発振器211からのIF信号とミキサ212−1〜212−4と混合され、A/D変換器214−1〜214−4でアナログデジタル変換(A/D変換)されて、FFT部220−1〜220−4において、IFFT処理の逆処理であるFFT処理が実行される。
FFT部220−1〜220−4からのサブキャリアごとに分離された信号は、復調部240に与えられる。
復調部240は、復調器2402とサブキャリアデマッパ230とを含む。
復調器2402は、変調器1124の処理の逆処理である復調処理と軟判定値の生成の処理を実行する。
復調器2402からの信号に対して、サブキャリアデマッパ230は、サブキャリアマッパ120の逆処理により、対応するFFTポイントのデータを抜き出すとともに、後に説明するような軟判定値の調整処理を実行する。さらに、230の調整後の軟判定系列に対して、チャネルデコーダ250は、デインターリーブ処理や誤り訂正復号処理を実行する。
アップリンク側の構成も、基本的には、ダウンリンク側の構成と同様であるが、図1では、図示を簡略化している。
フィードバックチャネル変調エンコーダ280は、適応変調などの制御を行うために、受信側(たとえば、移動局装置)の受信状況を基地局側にフィードバックする制御信号を変調し、フィードバックチャネル復調デコーダ180は、このようなフィードバック制御信号を復調する。後に説明するように、受信状況の情報の中には、軟判定値の調整を行ったサブキャリアの位置を特定する情報が含まれてもよい。
図2は、自システムの信号と既存無線システムの信号が周波数軸上で非直交の場合の隣接チャネル干渉を説明する図である。
図2(a)は、システムのサブキャリアと既存無線システムのサブキャリアの周波数上での波形を示し、図2(b)は、隣接チャネル間隔をサブキャリア幅を基準として変化させたときの、隣接チャネル干渉の大きさの計算結果を示す。図2(b)では、自システムの信号と既存無線システムの信号が同期しているものとして計算している。
自システムと既存無線システムの周波数離隔が自システムサブキャリア間隔の定数倍であり、かつサブキャリア間隔が自システムと既存システムとで同一であり、さらに双方が同期する特殊な場合を除いては、OFDM受信機のFFT処理後に既存無線システムの信号スペクトルが自システム該当サブキャリアに広がり、干渉影響が発生する。
なお、既存システムがシングルキャリアの場合でも、自システムのサブキャリアと同期・直交していない場合は同様に干渉影響が生じる。
図3は、既存無線システムのサブキャリアからの(周波数上での)距離と、隣接チャネル干渉の大きさを示す図である。
なお、図3において、横軸は、隣接チャネルから数えた自システムのサブキャリアの番号(インデックス)であり、縦軸は、隣接チャネル干渉レベルを示す。
また、パラメータとしては、サブキャリアの幅を単位としたとき、自システムと既存システムとの周波数位置のオフセットの大きさを示している。たとえば、0とは、自システムと既存システムとの周波数位置が重なっていることを示し(最も干渉が大きい)、7f_sc/8とは、サブキャリア間隔の7/8倍分の幅だけずれていることを示す。
図3に示されるように、特に、既存システムに隣接するサブキャリア程、大きな被干渉影響を受けることがわかる。
したがって、既存無線システムの信号の空き周波数に、自システムのサブキャリアを配置してOFDM通信を行う場合、既存システムと自システムのサブキャリアの配置によっては、伝送するサブキャリアの受信品質が不均一になり、誤り訂正符号の効果が十分に得られなくなくなり、伝送特性が大きく劣化する。
図4は、無線通信装置2000の構成を説明するための機能ブロック図である。
図4においては、図1に示した無線通信システムの構成のうち、受信側の構成を、特に、ベースバンド信号の処理に注目して、示したものである。
したがって、たとえば、図4は、図1の構成において、4系統に分かれていた構成を1つにまとめて示している。
図4を参照して、無線通信装置2000は、アンテナ200で受信した信号の高周波信号処理を行うRF部206と、RF部206からのアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器214とを含む。
FFT部220は、ディジタル変換されたOFDMシンボルからガードインターバルGIを除去するGI除去部2202と、ガードインターバルを除去したOFDMシンボルに対してFFT処理を行って、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換するFFT処理部2204とを含む。
チャネル推定部2401は、FFT後の受信信号およびパイロット信号に基づいて、チャネル推定を行う。
復調部240は、復調器2402とサブキャリアデマッパ230とを含む。復調器2402は、FFT処理部2204からの出力に対して、サブキャリアごとに、復調処理を行い、軟判定値を求める複数のデマッパを含む。各デマッパは、対応するサブキャリア信号についてデマッピングを行い、ビット軟判定値を生成する。デマッパは、チャネル推定部2401の推定結果に基づき、各サブキャリアのビットの軟判定値を出力する。
サブキャリアデマッパ230は、周波数使用情報取得部2406と、使用サブキャリア抽出部2404と、軟判定値調整部2408とを含む。
周波数使用情報取得部2406は、NC-OFDM伝送に用いる自システムサブキャリア情報および既存無線システムで使用している周波数に該当するサブキャリア情報を取得する。ここでは、このような「サブキャリア情報」については、たとえば、コグニティブパイロットチャネルもしくはコグニティブ制御チャネルを復号することで該当する情報を取得する。ここで、コグニティブ・パイロット・チャネル(CPC:Cognitive Pilot Channel)は、一定の地域における特定部分の帯域の周波数利用情報を伝送するチャネルである。CPCは、その特定の帯域に置かれる場合もあれば、その帯域外にある国際的に決められた周波数帯に置かれる場合もある。CPCについては、たとえば、以下の文献に開示がある。
文献:ITU-R M.2225 : Introduction to Cognitive Radio Systems in the Land Mobile Service (4.1.1.2節)
使用サブキャリア抽出部2404は、デマッパから出力された復調後の軟判定値のうち、周波数使用情報取得部2406から取得したNC-OFDM伝送に用いる自システムサブキャリアに該当する復調後の信号に対する軟判定値のみを抽出する。
なお、デマッパとしては、NC-OFDM伝送に用いる自システムサブキャリアに対応するもののみが動作する構成としてもよい。
軟判定値調整部2408は、NC-OFDM伝送に用いる自システムサブキャリアのうち、既存無線システムの使用する周波数に隣接するサブキャリアの軟判定値の絶対値を、より確からしさが低いことに相当するように、所定の値以下となるように調整する。たとえば、軟判定値調整部2408は、軟判定値を、0または絶対値が事前に設定されるしきい値よりも小さい所定の値に調節する。
チャネルデコーダ250は、軟判定調整部2408から出力されるビット信号に対してインターリーブの逆処理であるデインタリーブ処理を行うデインターリーバ2502と、デインターリーブ後の信号と軟判定値とを入力として受け硬判定復号ビットを出力する誤り訂正復号器2504と、CRC(cyclic redundancy check)符号についての復号を行い誤り検出を行うCRC復号器2506とを含む。
なお、前記軟判定値調整部による軟判定値調整処理は、調整処理に先立ってデインターリーブ、誤り訂正復号処理、CRC復号処理を行い、誤りを検出した場合にのみ動作するようにしても良い。
(実施の形態1)
以下では、さらに、実施の形態1の無線通信装置2000.1の構成における軟判定調整部2408の動作について、さらに詳しく説明する。
すなわち、実施の形態1の無線通信装置2000.1では、図4に示した無線通信装置2000の構成を基本的な構成とする。したがって、同一部分には、同一符号を付して、説明を繰り返さない。
図5は、実施の形態1の無線通信装置2000.1の受信側の構成を説明するための機能ブロック図である。
無線通信装置2000.1では、CRC復号器2506により検出される情報ビットの復号誤りの有無に基づいて、軟判定値調整部2408で軟判定値を調整するサブキャリア位置を決定する。
図6は、無線通信装置2000.1の動作を説明するためのフローチャートである。
図7は、図6の処理において、隣接サブキャリアを抽出する方法を説明するための概念図である。
図6を参照して、周波数使用情報取得部2406は、事前情報として、自システムが使用するサブキャリアの情報と、既存システムの周波数に該当している自システムのサブキャリア情報とを取得する(S100)。基本的には、周波数使用情報取得部2406は、既存システムの周波数に該当している自システムのサブキャリアを使用せずに、通信を実行することになるが、以下に説明するとおり、既存システムの周波数に隣接する自システムのサブキャリアへの干渉の状況に応じて、軟判定値が調整される。
使用サブキャリア抽出部2404は、デマッパから出力された復調後の信号および軟判定値のうち、自システムサブキャリアに該当する復調後の信号と軟判定値のみを抽出し、軟判定値調整部2408は、自システムが使用しているサブキャリアの中より、既存システムに隣接するサブキャリアから順にK個のサブキャリアを抽出する(S102)。
図7を参照して、この隣接サブキャリアの抽出処理について、さらに説明する。
既存システムの使用周波数帯が、図7に示すように、周波数軸上にとびとびに存在しているものとする。そして、自システムは、このような既存システムの空き周波数帯に位置する離散的な複数のサブキャリア群を使用して通信するものとする。
軟判定値調整部2408は、まず、自システムが使用するサブキャリアのうち、既存システムの使用周波数帯に最も近いサブキャリア(最隣接サブキャリア)を、たとえば、周波数の低い側から順に抽出する。図7で、0,1,2,3と番号が振られたサブキャリアに相当する。言い換えると、自システムが使用している複数のサブキャリア群の各群において、既存システムの使用周波数帯に最も隣接する両端のサブキャリアを順に抽出する。
続いて、軟判定値調整部2408は、自システムが使用するサブキャリアのうち、既存システムの使用周波数帯に2番目に近く隣接するサブキャリア(第2隣接サブキャリア)を、たとえば、周波数の低い側から順に抽出する。図7で、4,5,6,7と番号が振られたサブキャリアに相当する。
以下、同様の手続きを、i番目に近く隣接するサブキャリアについて、繰り返して行い、軟判定値調整部2408は、事前に設定された抽出サブキャリア数であるK個になるまで、隣接サブキャリアを抽出する。
なお、以上の説明では、空き周波数帯に位置する離散的な複数のサブキャリア群(各サブキャリア群を「サブキャリアセグメント」と呼ぶ)について、低い周波数から順に、隣接サブキャリアを抽出するものとして説明したが、抽出の順序は、このような順序に限定されるものではない。すなわち、離散的なセグメント毎の最隣接サブキャリアから順次抽出するが、離散的なセグメントの順番は、たとえば、周波数の低い側のサブキャリアセグメントを選択した後に、周波数の高い側のサブキャリアセグメントを選択する、というように、交互に選択してもよいし、別の順序であってもよい。
以上のようにして、K個の隣接サブキャリアが抽出されるので、この隣接サブキャリアを区別するための、抽出された順序をインデックスi(0≦i≦K−1)で表すことにする。
図6に戻って、K個の隣接サブキャリアの抽出が終わると、軟判定値調整部2408は、サブキャリアを識別する変数iの値を0に初期化する(S104)。
続いて、軟判定値調整部2408は、抽出第i番目のサブキャリアに該当する軟判定復号結果を所定値に置換する(S106)。ここで、「所定値」とは、0でもよいし、または、絶対値が事前に設定されるしきい値よりも小さい所定の値でもよい。
軟判定値調整部2408による軟判定値の調整の後に、デインターリーバ2502の処理が実行され、誤り訂正復号器2504が調整後の軟判定値を用いて誤り訂正処理を行い、ビット情報を出力する(S108)。
さらに、誤り訂正復号後のビット情報に対して、CRC復号器2506が、誤り検出を行う(S110)。
軟判定値調整部2408は、CRC復号器2506からの誤り検出の結果に基づいて、復号されたビット情報に誤りがないと判断した場合は(S112でYes)、送信側に対して、肯定応答信号(ACK(ACKnowledgement)信号)返信することを、無線通信装置2000.1の送信部(図示せず)に指示する(S114)。このとき、ACK信号とともに、軟判定値の調整を行ったサブキャリアの位置を特定する情報を送信側に返信してもよい。
一方、軟判定値調整部2408は、誤り検出の結果に基づいて、復号されたビット情報に誤りがあると判断した場合は(S112でNo)、続いて、iが(K−1)以上であれば(S120でYes)、送信側に対して、否定応答信号(NACK(Negative ACKnowledgement)信号)返信することを、無線通信装置2000.1の送信部(図示せず)に指示する(S122)。iが(K−1)未満であれば(S120でNo)、軟判定値調整部2408は、iの値を1だけインクリメントして、処理をステップS106に戻す。
したがって、K個の隣接サブキャリアの範囲で、軟判定値を調整することで、復号後の誤りがなくなるのであれば、送信側には、ACK信号が返信され、復号後の誤りがなくならないのであれば、NACK信号が返信されることになる。送信側では、NACK信号を受信すると、たとえば、データの再送処理を行う。
なお、図6の説明では、軟判定値を調整するサブキャリアは、1つずつ増加させるものとして説明したが、このような手順に限定されるものではない。たとえば、2つずつ(サブキャリアセグメントの両端側ずつ)に増加させることしてもよい。
以上の構成とすることで、自システムと既存システムとの隣接チャネル干渉の影響が高いサブキャリアについての軟判定値を調整することで、広帯域での無線の送受信を可能としつつ、被干渉の影響による伝送品質の低下を抑制することができる。
なお,本処理をCRC符号化されたパケットを最小単位とした短区間で行うことで、軟判定値を調整するサブキャリアを伝送路の状況の変化に応じて適応的に変化させることが可能である。
(実施の形態2)
以下では、さらに、実施の形態2の無線通信装置2000.2の構成における軟判定調整部2408の動作について、さらに詳しく説明する。
すなわち、実施の形態2の無線通信装置2000.2では、図4に示した無線通信装置2000の構成を基本的な構成とする。したがって、同一部分には、同一符号を付して、説明を繰り返さない。
図8は、実施の形態2の無線通信装置2000.2の受信側の構成を説明するための機能ブロック図である。
無線通信装置2000.2は、メモリ2405と、FFT処理部2204の出力を受けて、後に説明するようなサブキャリア毎の電力を計算するサブキャリア電力計算部2407とをさらに含む。サブキャリア電力計算部2407により得られたサブキャリア毎の電力値によって、軟判定値調整部2408で、軟判定値を調整するサブキャリア数および位置を決定する。
実施の形態2の無線通信装置2000.2では、自システム電力対既存システム電力比に基づいて、以下に説明するように、複数のセグメントのサブキャリアについて一括して調整を行う。
図9は、実施の形態2の無線通信装置2000.2の動作を説明するためのフローチャートである。
図10は、図9の処理において、軟判定値を調整するサブキャリアを選択する手順を説明するための概念図である。
図9を参照して、周波数使用情報取得部2406は、事前情報として、自システムが使用するサブキャリアの情報と、既存システムの周波数に該当している自システムのサブキャリア情報とを取得する(S200)。この処理は、図6におけるステップS100の処理と同様である。使用サブキャリア抽出部2404は、取得された事前情報に基づいて、自システムが使用しているサブキャリアについての復調信号および軟判定値を抽出する。
サブキャリア電力計算部2407は、受信した各サブキャリアについての受信電力を算出し、これに基づいて、軟判定値調整部2408は、自システムが使用しているサブキャリア(「自システムサブキャリア」と呼ぶ)についての合計の受信電力の、既存システムの使用する周波数帯に該当するサブキャリア(「既存システム該当サブキャリア」と呼ぶ)についての合計受信電力に対する比Rを計算する(S202)。
比Rは、具体的には、以下のような式で表される。
続いて、軟判定値調整部2408は、事前に設定し、メモリ2405に格納された「軟判定値調整サブキャリア数−自システム対既存システム合計電力比 テーブル」を参照し、軟判定値調整サブキャリア数Nnullを取得する(S204)。
図11は、このような「軟判定値調整サブキャリア数−自システム対既存システム合計電力比 テーブル」の例を示す図である。
すなわち、自システムで使用するサブキャリアの受信電力の合計が、既存システムの使用する周波数帯に該当するサブキャリアの受信電力の合計を基準として、より大きい場合(すなわち、Rが大きい場合)は、軟判定値を調整するサブキャリア数は、少なく設定され、順次、Rが小さくなるにしたがって、軟判定値を調整するサブキャリア数が多くなるように設定されている。そして、Rが所定レベル以上小さい場合は、軟判定値を調整するサブキャリア数は、上限値Qと設定される。
図9にもどって、軟判定値調整部2408は、自システムサブキャリアのうち、既存システムに隣接するサブキャリアから順次、対応する軟判定結果を所定値に置換し、合計置換数がNnullとなるまで繰り返す(S206)。ここで、置換される「所定値」は、実施の形態1と同様に、0でもよいし、または、絶対値が事前に設定されるしきい値よりも小さい所定の値でもよい。
図10に示すように、軟判定値を調整するサブキャリアを選択して置換処理を行う順序については、図7に示した実施の形態1と同様の手順で、順次、隣接サブキャリアを抽出し置換を行うこととすればよい。
図9にもどって、合計置換数がNnullとなった後に、デインターリーバ2502の処理が実行され、誤り訂正復号器2504が調整後の軟判定値を用いて誤り訂正処理を行い、ビット情報を出力する。誤り訂正復号後のビット情報に対して、CRC復号器2506が、誤り検出を行う(S208)。
なお、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、軟判定値を調整することで、CRC復号器2506による誤り検出により、復号後の誤りがない場合は、送信側には、ACK信号が返信され、復号後の誤りがある場合は、NACK信号が返信される。送信側では、NACK信号を受信すると、たとえば、データの再送処理を行う。
以上の構成とすることで、自システムと既存システムとの隣接チャネル干渉の影響が高いサブキャリアについての軟判定値を調整することで、広帯域での無線の送受信を可能としつつ、被干渉の影響による伝送品質の低下を抑制することができる。
また、本処理を1パケットサイズのように比較的短い時間セグメントで実行することにより軟判定値を調整するサブキャリアを、適応的に変化させることが可能で、伝送路の状況の変化に対応しつつ、通信品質を維持することが可能である。
(実施の形態2の変形例)
実施の形態2では、図10に示すように、既存システムの使用周波数帯(「既存システムセグメント」と呼ぶ)が、周波数軸上にとびとびに存在している場合に、各既存システムセグメントについての受信電力は、比較的均一であることを前提としていた。
ただし、各既存システムセグメントについての受信電力の不均一性が大きい場合は、以下に説明するように、この不均一性を考慮して、軟判定値を調整するサブキャリアを選択して置換処理を行うことが望ましい。
以下では、実施の形態2の変形例として、このように、サブキャリアをセグメントに分割し、セグメント毎に調整を行う方法について説明する。
なお、実施の形態2の変形例でも、無線通信装置2000.2の機能ブロックは、軟判定値調整部2408の動作およびメモリ2405に格納されるテーブルを除いて、図8に説明したものと同様である。
図12は、実施の形態2の変形例の無線通信装置2000.2の動作を説明するためのフローチャートである。
図13は、図12の処理において、軟判定値を調整する際に、既存システム周波数に該当するサブキャリアセグメントの抽出方法を説明するための概念図である。
図12を参照して、周波数使用情報取得部2406は、事前情報として、自システムが使用するサブキャリアの情報と、既存システムの周波数に該当している自システムのサブキャリア情報とを取得する。この処理は、図6におけるステップS100の処理と同様である。さらに、軟判定値調整部2408は、図13に示すように、周波数使用情報取得部2406からの情報に基づき、既存システム周波数に該当する連続サブキャリア群(既存システムセグメント)を1セグメントとして、全対象帯域内のセグメントを抽出する(S300)。特に限定されないが、たとえば、周波数の低い側から、既存システムセグメントに番号を与え、「既存システムセグメント−0」「既存システムセグメント−1」…と呼ぶことにする。
使用サブキャリア抽出部2404は、取得された事前情報に基づいて、自システムが使用しているサブキャリアについての復調信号および軟判定値を抽出する。軟判定値調整部2408は、まず、既存システムセグメントを表す変数lを初期値0に設定する(S302)。
サブキャリア電力計算部2407は、受信した各サブキャリアについての受信電力を算出する。これに基づいて、軟判定値調整部2408は、第lセグメントに属するサブキャリアの合計電力Mlを以下の式に従って計算する(S304)。
続いて、軟判定値調整部2408は、事前に設定し、メモリ2405に格納された「セグメント電力値対 軟判定値調整サブキャリア数テーブル」を参照し、軟判定値調整サブキャリア数NPlを取得する(S306)。
図14は、このような「セグメント電力値対 軟判定値調整サブキャリア数テーブル」の例を示す図である。
すなわち、全サブキャリアについての受信電力の合計を基準として、第l番目の既存システムセグメントに該当するサブキャリアの受信電力の合計が、小さい場合(すなわち、Mlが小さい場合)は、軟判定値を調整するサブキャリア数は、少なく設定され、順次、Mlが大きくなるにしたがって、軟判定値を調整するサブキャリア数が多くなるように設定されている。そして、Mlが所定レベル以上大きい場合は、軟判定値を調整するサブキャリア数は、上限値Qと設定される。
図12にもどって、軟判定値調整部2408は、該当セグメントに隣接する自システム使用サブキャリア群の中から、最も隣接するサブキャリアから順次、NPl個のサブキャリアに対して対応する軟判定結果を所定値に置換する(S306)。ここで、置換される「所定値」は、実施の形態1と同様に、0でもよいし、または、絶対値が事前に設定されるしきい値よりも小さい所定の値でもよい。
軟判定値調整部2408は、既存システムセグメントの総数をL個(0≦l≦L−1)とするとき、変数lの値が、(L−1)未満であるときは(S310でNo)、変数lの値を1だけインクリメントして(S312)、処理をステップS304に復帰させる。
一方、軟判定値調整部2408は、変数lの値が、(L−1)以上であるときは(S310でYes)、調整結果を出力し、デインターリーバ2502の処理が実行され、誤り訂正復号器2504が調整後の軟判定値を用いて誤り訂正処理を行い、ビット情報を出力する。誤り訂正復号後のビット情報に対して、CRC復号器2506が、誤り検出を行う(S314)。
なお、実施の形態2の変形例においても、実施の形態1と同様に、軟判定値を調整することで、CRC復号器2506による誤り検出により、復号後の誤りがない場合は、送信側には、ACK信号が返信され、復号後の誤りがある場合は、NACK信号が返信される。送信側では、NACK信号を受信すると、たとえば、データの再送処理を行う。
以上の構成とすることで、自システムと既存システムとの隣接チャネル干渉の影響が高いサブキャリアについての軟判定値を調整することで、広帯域での無線の送受信を可能としつつ、被干渉の影響による伝送品質の低下を抑制することができる。
また、本処理を1パケットサイズのように比較的短い時間セグメントで実行することにより、軟判定値を調整するサブキャリアを、適応的に変化させることが可能で、伝送路の状況の変化に対応しつつ、通信品質を維持することが可能である。
(実施の形態3)
以下では、図1に示した無線通信システムにおける送信側(たとえば、基地局側)の構成について、実施の形態3として説明する。
図15は、無線通信システムの送信側の無線通信装置3000の構成を示す機能ブロック図である。
図15を参照して、無線通信装置3000において、チャネルエンコーダ110は、送信データに対してCRC符号化を実行するCRC符号器1102と、CRC符号化された信号に対して、Turbo符号等の伝送路誤り訂正符号化を実行する誤り訂正符号器1104と、インターリーブ処理を実行するインターリーバ1106とを含む。
チャネルエンコーダ110の処理後の信号は、変調部112に与えられ、変調部112のサブキャリアマッパ120は、送信側で、高周波ユニットのサブキャリアのうち送信するサブキャリアに対応するIFFTポイントに変調データを配置する。このとき、サブキャリアマッパ120は、周波数使用情報取得部1126からの情報と、Nullサブキャリア情報取得部1128からの情報との双方に基づいて、変調データの配置(サブキャリアマッピング)を実行する。
周波数使用情報取得部1126は、実施の形態1の周波数使用情報取得部2406と同様にして、NC-OFDM伝送に用いる自システムサブキャリア情報および既存無線システムで使用している周波数に該当するサブキャリア情報を取得する。
一方、Nullサブキャリア情報取得部1128は、実施の形態1、実施の形態2または実施の形態2の変形例の受信機側からのフィードバック情報に基づいて、受信側で軟判定値を調整したサブキャリア位置情報を取得する。
サブキャリアマッパ120の使用サブキャリア調整部1122は、周波数使用情報取得部1126から取得したNC-OFDM伝送に用いる自システムサブキャリア情報をもとにシンボルマッピングを行うサブキャリアを選択するとともに、Nullサブキャリア情報取得部1128から指定されたサブキャリアのシンボルマッピング出力を0にする。
つまり、既存システムの空き領域に該当するサブキャリアのうち、受信側で軟判定値を調整したサブキャリアを除く、サブキャリアに変調データが配置される。
したがって、実施の形態3のシステムにおいては、受信側の動作として、1つ以上のサブキャリアの軟判定調整を行い、CRC復号の結果、誤りが検出されなかった場合に、送信機3000側に軟判定調整を行ったサブキャリア位置情報がフィードバックされる。送信機3000では、受信側からのフィードバックされた軟判定値を調整したサブキャリア位置情報に基づき、使用サブキャリア調整部が、上記のような動作をすることになる。
変調部112の変調器1124は、サブキャリアごとに、変調処理を行う複数のマッパを含む。各マッパは、対応するサブキャリア信号についてコンスタレーションへの変調(マッピング)を行う。
IFFT部130は、変調器1124の出力に対してIFFT処理を実行するIFFT処理部1302と、IFFT処理部1302からのパラレル出力をシリアル信号に変換するパラレルシリアル(P/S)変換部1304と、シリアル信号に対してガードインタバルGIを付加してOFDMシンボルを生成するGI付加部1306とを含む。
GI付加部1306からの信号に対して、D/A変換器132は、ディジタル信号からアナログ信号への変換を実行し、RF部135は、D/A変換器132の出力を高周波信号へ変換して、送信信号がアンテナ150から送出される。
以上のような構成により、受信信号の信頼性が低いと判断された既存システムに隣接するサブキャリアでは信号の送信を行わないため,送信サイドローブを低減できる。結果として,規定されるスペクトラムマスクに収まる範囲内で送信電力を上げることができ,伝送品質をさらに向上させることができる。
今回開示された実施の形態は、本発明を具体的に実施するための構成の例示であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。本発明の技術的範囲は、実施の形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲の文言上の範囲および均等の意味の範囲内での変更が含まれることが意図される。
110 チャネルエンコーダ、112 変調部、120 サブキャリアマッパ、130−1〜130−4 IFFT部、132‐1〜132−4 D/A変換器、133,211 IF発振器、134−1〜134−4,136−1〜136−4,210−1〜210−4,212−1〜212−4 ミキサ、140−1〜140−4,204−1〜204−4 局部発振器、150,200 アンテナ、180 フィードバックチャネル復調デコーダ、214−1〜214−4 A/D変換器、220−1〜220−4 FFT部、230 サブキャリアデマッパ、240 復調部、250 チャネルデコーダ、280 フィードバックチャネル変調エンコーダ、1000 無線通信システム、2000,200.1,2000.2,3000 無線通信装置。

Claims (13)

  1. 既存の無線システムで使用していない空き周波数帯域に離散的にサブキャリアを配置して伝送する離散直交周波数分割多重伝送により通信する無線通信システムにおける無線通信装置であって、
    前記既存の無線システムおよび自システムの使用する周波数帯が混在する周波数領域にわたって前記直交周波数分割多重伝送によるサブキャリア信号を受信するための受信部と、
    前記受信部からの信号に対して、フーリエ変換を実行するフーリエ変換部と、
    前記フーリエ変換部の出力に対して復調処理を実行し、前記サブキャリアごとの軟判定値を生成する復調部と、
    前記既存無線システムで使用されている周波数帯域に隣接して配置された前記自システムのサブキャリアの軟判定値を、より低い確からしさに相当する所定値の範囲内に調整する軟判定値調整部と、
    前記軟判定値調整部により調整された軟判定値に基づいて、復調された信号に対して誤り訂正復号を実行する復号処理部とを備える、無線通信装置。
  2. 前記復号処理部は、
    前記誤り訂正復号を実行する誤り訂正復号部と、
    前記誤り訂正復号後の信号に対して、誤り検出を行う誤り検出部とを含み、
    前記軟判定値調整部は、前記軟判判定値を前記所定値の範囲内に調整するサブキャリアの数および位置を、前記誤り検出により得られる復号誤りの有無によって決定する、請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記軟判定値調整部は、
    i)前記自システムで使用するサブキャリアの中から前記既存無線システムに隣接するサブキャリアを事前に定められた所定数個だけ抽出し、
    ii)前記抽出されたサブキャリア群の中で、前記既存無線システムに隣接するサブキャリア側から、対象とするサブキャリアの数を順次増加させつつ、前記軟判定値を前記所定値の範囲に調整する処理を、前記復号誤りが検出されなくなるまで繰り返す、請求項2記載の無線通信装置。
  4. 通信相手に返信するための送信部をさらに備え、
    前記軟判定値調整部は、
    繰り返しの処理中に、前記復号誤りが検出されなくなった場合は、通信相手に肯定応答信号を前記送信部により返信し、所定回数の繰り返し処理後でも前記復号誤りが検出される場合は、通信相手に前記送信部により否定応答信号を返信する、請求項3記載の無線通信装置。
  5. 前記送信部は、前記復号誤りが検出されなくなった場合に、通信相手に対して前記軟判定値の調整を行ったサブキャリア位置に関する情報を送信する、請求項3記載の無線通信装置。
  6. 前記既存の無線システムおよび前記自システムの使用する周波数帯が混在する前記周波数領域にわたって、前記サブキャリアごとの受信信号電力を算出するサブキャリア電力計算部をさらに備え、
    前記軟判定値調整部は、前記自システムで使用するサブキャリアおよび前記既存無線システム周波数に対応するサブキャリアの受信電力に基づいて、前記軟判判定値を前記所定値の範囲内に調整するサブキャリアの数および位置を決定する、請求項1記載の無線通信装置。
  7. 前記軟判定値調整部は、前記軟判判定値を前記所定値の範囲内に調整する、隣接する側からのサブキャリアの数を、前記自システムで使用するサブキャリアの全受信信号電力の前記既存無線システムに対応する全サブキャリアの合計電力に対する比に基づいて、前記比の値が小さくなるにしたがって、前記調整するサブキャリアの数が多くなるように決定する、請求項6記載の無線通信装置。
  8. 前記軟判定値調整部は、前記既存システムに対応するサブキャリアが連続して存在するセグメントを処理単位とするとき、
    i)前記セグメントごとに対応するサブキャリアの合計受信信号電力を算出し、
    ii)前記計算されたセグメント毎の受信電力に基づいて、軟判定値の調整を行うサブキャリア数を前記セグメントごとに決定し、
    iii)前記既存無線システムで使用されている周波数帯域に隣接するサブキャリアの軟判定復調結果を、隣接する側から前記セグメントごとに決定した軟判定値の調整を行うサブキャリア数分だけ前記所定値の範囲内に調整する、請求項6記載の無線通信装置。
  9. 前記復号処理部は、
    前記誤り訂正復号を実行する誤り訂正復号部と、
    前記誤り訂正復号後の信号に対して、誤り検出を行う誤り検出部とを含み、
    前記無線通信装置は、通信相手に返信するための送信部をさらに備え、
    前記軟判定値調整部は、前記誤り検出により復号誤りが検出されない場合は、通信相手に肯定応答信号を前記送信部により返信し、前記復号誤りが検出される場合は、通信相手に前記送信部により否定応答信号を返信する、請求項7または8に記載の無線通信装置。
  10. 前記送信部は、通信相手に対して前記軟判定値の調整を行ったサブキャリア位置に関する情報を送信する、請求項9記載の無線通信装置。
  11. 既存の無線システムで使用していない空き周波数帯域に離散的にサブキャリアを配置して伝送する離散直交周波数分割多重伝送により通信する無線通信システムにおける無線通信装置であって、
    通信相手からの信号を受信するための受信部を備え、
    前記通信相手は、前記既存無線システムで使用されている周波数帯域に隣接して配置された前記自システムのサブキャリアの軟判定値を、より低い確からしさに相当する所定値の範囲内に調整した後に、誤り復号処理を実行し、
    送信する情報に対して、誤り訂正符号化を実行する符号化処理部と、
    前記既存の無線システムで使用していない空き周波数帯域に離散的にサブキャリアを配置するための使用サブキャリア調整部と、
    前記配置されたサブキャリアについて、前記符号化処理部の出力に対して変調処理を実行するための変調部と、
    前記変調部の出力に対して、前記配置されたサブキャリアごとに逆フーリエ変換を実行する逆フーリエ変換部と、
    前記逆フーリエ変換部の出力信号を高周波信号として送信するための送信部とをさらに備え、
    前記使用サブキャリア調整部は、前記受信部を介して、前記通信相手側において前記軟判定値の調整を行ったサブキャリア位置に関する通知を受信した場合に、前記通信相手に対して送信する直交周波数分割多重信号において、通知されたサブキャリア位置で信号送信を行わないように制御を行う、無線通信装置。
  12. 既存の無線システムで使用していない空き周波数帯域に離散的にサブキャリアを配置して伝送する離散直交周波数分割多重伝送により通信する無線通信システムであって、
    第1の無線通信装置を備え、前記第1の無線通信装置は、
    前記既存の無線システムおよび自システムの使用する周波数帯が混在する周波数領域にわたって前記直交周波数分割多重伝送によるサブキャリア信号を受信するための第1の受信部と、
    前記受信部からの信号に対して、前記サブキャリアごとにフーリエ変換を実行するフーリエ変換部と、
    前記フーリエ変換部の出力に対して復調処理を実行し、前記サブキャリアごとの軟判定値を生成する復調部と、
    前記既存無線システムで使用されている周波数帯域に隣接して配置された前記自システムのサブキャリアの軟判定値を、より低い確からしさに相当する所定値の範囲内に調整する軟判定値調整部と、
    前記軟判定値調整部により調整された軟判定値に基づいて、復調された信号に対して誤り訂正復号を実行する復号処理部と、
    前記軟判定値の調整を行ったサブキャリア位置に関する情報を送信する第1の送信部を含み、
    第2の無線通信装置をさらに備え、前記第2の無線通信装置は、
    前記第1の無線通信装置からの信号を受信するための第2の受信部と、
    送信する情報に対して、誤り訂正符号化を実行する符号化処理部と、
    前記既存の無線システムで使用していない空き周波数帯域に離散的にサブキャリアを配置するための使用サブキャリア調整部と、
    前記配置されたサブキャリアについて、前記符号化処理部の出力に対して変調処理を実行するための変調部と、
    前記変調部の出力に対して、前記配置されたサブキャリアごとに逆フーリエ変換を実行する逆フーリエ変換部と、
    前記逆フーリエ変換部の出力信号を高周波信号として送信するための第2の送信部とを含み、
    前記使用サブキャリア調整部は、前記受信部を介して、前記第1の無線通信装置側において前記軟判定値の調整を行ったサブキャリア位置に関する通知を受信した場合に、前記第1の無線通信装置に対して送信する直交周波数分割多重信号において、通知されたサブキャリア位置で信号送信を行わないように制御を行う、無線通信システム。
  13. 既存の無線システムで使用していない空き周波数帯域に離散的にサブキャリアを配置して伝送する離散直交周波数分割多重伝送により通信する無線通信方法であって、
    前記既存の無線システムおよび自システムの使用する周波数帯が混在する周波数領域にわたって前記直交周波数分割多重伝送によるサブキャリア信号を受信するステップと、
    前記受信された信号に対して、前記サブキャリアごとにフーリエ変換を実行するステップと、
    前記フーリエ変換後の信号に対して復調処理を実行し、前記サブキャリアごとの軟判定値を生成するステップと、
    前記既存無線システムで使用されている周波数帯域に隣接して配置された前記自システムのサブキャリアの軟判定値を、より低い確からしさに相当する所定値の範囲内に調整するステップと、
    前記調整された軟判定値に基づいて、復調された信号に対して誤り訂正復号を実行するステップとを備える、無線通信方法。
JP2014010403A 2014-01-23 2014-01-23 無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法 Active JP6362156B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014010403A JP6362156B2 (ja) 2014-01-23 2014-01-23 無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014010403A JP6362156B2 (ja) 2014-01-23 2014-01-23 無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015139140A true JP2015139140A (ja) 2015-07-30
JP6362156B2 JP6362156B2 (ja) 2018-07-25

Family

ID=53769863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014010403A Active JP6362156B2 (ja) 2014-01-23 2014-01-23 無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6362156B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017043004A1 (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 通信装置および通信方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010004280A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Denso Corp 軟判定値補正方法、及び受信装置
US20100216478A1 (en) * 2009-02-20 2010-08-26 Milind M Buddhikot Method and apparatus for operating a communications arrangement comprising femto cells
JP2012142857A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信システム、無線通信方法及び無線端末

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010004280A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Denso Corp 軟判定値補正方法、及び受信装置
US20100216478A1 (en) * 2009-02-20 2010-08-26 Milind M Buddhikot Method and apparatus for operating a communications arrangement comprising femto cells
JP2012518927A (ja) * 2009-02-20 2012-08-16 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド フェムト・セルを含む通信配置を動作させる方法および装置
JP2012142857A (ja) * 2011-01-05 2012-07-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線通信システム、無線通信方法及び無線端末

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
高草木 恵二,長谷川 晃朗,柴田 達雄: "広帯域離散OFDM技術の研究", 電子情報通信学会技術研究報告, vol. 113, no. 57, JPN6017048844, 16 May 2013 (2013-05-16), pages 83 - 89 *

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017043004A1 (ja) * 2015-09-10 2017-03-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 通信装置および通信方法
CN107710653A (zh) * 2015-09-10 2018-02-16 松下知识产权经营株式会社 通信装置和通信方法
JPWO2017043004A1 (ja) * 2015-09-10 2018-06-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 通信装置および通信方法
CN107710653B (zh) * 2015-09-10 2019-05-31 松下知识产权经营株式会社 通信装置和通信方法
CN110086477A (zh) * 2015-09-10 2019-08-02 松下知识产权经营株式会社 发送装置、接收装置、以及发送方法和接收方法
JP2020141418A (ja) * 2015-09-10 2020-09-03 パナソニックIpマネジメント株式会社 送信装置および送信方法
CN110086477B (zh) * 2015-09-10 2021-01-29 松下知识产权经营株式会社 发送装置、接收装置、以及发送方法和接收方法
JP7167087B2 (ja) 2015-09-10 2022-11-08 アップル インコーポレイテッド 送信装置および送信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6362156B2 (ja) 2018-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7153149B2 (ja) 送信装置、受信装置、および、方法
US11089582B2 (en) Method and system for downlink control information payload size determination
EP3570483B1 (en) Obtaining control channel elements of physical downlink control channels for cross-carrier scheduling
US10374855B2 (en) Apparatus and method
EP3487096A1 (en) Transmission device, reception device, communication method, and integrated circuit
EP2590375A1 (en) Uplink baseband signal compression method, decompression method, device, and system
JP2006287895A (ja) 無線送信装置および無線受信装置
KR101093331B1 (ko) 무선 통신 시스템에서의 신호 다중 방법 및 송신국
US20190253292A1 (en) Ofdm communications system with method for determination of subcarrier offset for ofdm symbol generation
CN106105351B (zh) 终端装置、基站装置以及集成电路
US10873414B2 (en) Terminal apparatus, base station apparatus, and communication method
KR20100079555A (ko) 무선 통신 시스템에서 신호 전송 모드 결정 기법
EP3493605B1 (en) Terminal device, base station device, communication method, and integrated circuit
US20190159139A1 (en) Terminal apparatus, base station apparatus, and communication method
US8526454B2 (en) Apparatus and method for bit remapping in a relay enhanced communication system
RU2713409C2 (ru) Устройство, способ и программа
JP5377516B2 (ja) 信号配置方法及び通信装置
JP2010219793A (ja) 無線送信装置、無線受信装置および送信方法
JP6362156B2 (ja) 無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法
JP2013150268A (ja) 通信装置、通信方法およびプログラム
WO2013035597A1 (ja) 送信装置、プロセッサ、送信方法および送信プログラム
WO2015141418A1 (ja) 端末装置、基地局装置、および通信方法
JP2008160569A (ja) Ofdm方式の通信システム、基地局、端末及び通信方法
JP5020043B2 (ja) 無線通信装置および無線通信システム
JP2016006939A (ja) 無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6362156

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250