JP2015138312A - 二次元コード生成方法、二次元コード生成装置、プログラム、二次元コード読み取り方法、および、二次元コード読み取り装置 - Google Patents

二次元コード生成方法、二次元コード生成装置、プログラム、二次元コード読み取り方法、および、二次元コード読み取り装置 Download PDF

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Abstract

【課題】配送においてより適切に個人情報を保護すること。【解決手段】少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを生成することを含むことを特徴とする二次元コード生成方法である。さらに、生成した前記二次元コードを配送伝票に印刷することとすることもできる。【選択図】図3

Description

本発明は、二次元コード生成方法、二次元コード、二次元コード生成装置、プログラム、二次元コード読み取り方法、および、二次元コード読み取り装置に関する。
図形コードを読み取り、そこに含まれる情報を取り出す二次元コードの技術として、たとえば、日本工業規格 JIS X 0510 : 2004「二次元コードシンボル−QRコード−」がある。そして、さらにこのような二次元コードに開示対象情報以外の秘匿情報を隠蔽する技術が開発されている。そして、このように見た目は標準的な二次元コードに秘匿情報を隠蔽することで、暗号鍵情報や個人情報などの取り扱いを必要とする産業応用への途が開かれてきた。
特許文献1には、物流におけるQRコード(登録商標)の表示情報を暗号化することが開示されている。
特開2009−31969号公報
表示情報が暗号化されると、受取人がその内容を読み出して利用することができない。そのため、受取人がQRコードに含まれる情報について不信感をもよおすことがある。一方、配送中においては適切に個人情報を保護する必要性もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、配送において適切に個人情報を保護することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る二次元コード生成方法は、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを生成することを含むことが望ましい。
このようにして生成された二次元コードによれば、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
また、本発明に係る二次元コード生成方法において、さらに、生成した前記二次元コードを配送伝票に印刷することを含むことが望ましい。
このようにすることで、第2配送情報を抽出することができる読み取り装置を利用することによって、伝票に印刷された二次元コードに基づいて受け取り主を特定することができる。
また、本発明に係る二次元コード生成方法において、前記配送伝票には、さらに、前記第2配送情報の一部が印刷されることが望ましい。
このようにすることで、受取主を特定する情報の一部しか伝票に印刷されないので、配送中において受取主の個人情報を保護することができる。一方で、第2配送情報を抽出できる読み取り装置では受取主を特定することができるので、適切に配送を行うことができる。
また、本発明に係る二次元コード生成方法において、前記配送伝票は、当該配送伝票と分離可能な貼付票と一体化しており、前記配送伝票に前記二次元コードを印刷する一方、前記第1配送情報を公開情報として含む第2の二次元コードを生成し、当該第2の二次元コードを前記貼付票に印刷することを含むことが望ましい。
このようにすることで、配送伝票を配達後に配達者によって回収されるものとし、貼付票を配達後も外箱に貼り付けられたままのものとすることができる。そして、貼付票が配達後も外箱に貼り付けられたままであったとしても、貼付票の二次元コードから得られる情報は、送り主を特定する情報であるので、貼付票を貼り付けたまま外箱を廃棄する場合であっても、受取主の個人情報を適切に保護することができる。また、貼付票が外箱に貼り付けられているので、後日、配達物を返品したいなどの事情が生じた場合であっても、第2の二次元コードを標準のデコーダで読み取ることにより、送り主を特定する情報を取得することができる。
また、本発明に係る二次元コード生成方法において、前記第2配送情報は、少なくとも、前記受取主の住所、前記受取主の氏名、および、前記受取主の電話番号に関連する情報のいずれか一つを含むことが望ましい。
このようにすることで、第2データコード語を抽出できる読み取り装置によって受取主を特定する情報を抽出して、適切に配送を行うことができる。
また、本発明に係る二次元コード生成方法において、前記二次元コードを生成することは、前記第1配送情報を含む第1データコード語と、当該第1データコード語の誤りを検出し訂正しうる誤り訂正コード語と、を含むデータブロックを求めることと、前記データブロックの一部を、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を含む第2データコード語で置換した置換後データブロックを求めることと、前記置換後データブロックに基づいて二次元コードを生成することと、を含むことが望ましい。
このようにすることで、第1データコード語及び誤り訂正コード語の一部が第2データコード語で置換されてしまうものの、第1データコード語については、訂正コード語を用いて訂正して復元することができる。また、第2データコード語については、二次元コードを直接読み込んで得られる誤り訂正処理前の置換後のデータブロックから抽出することができる。そして、抽出した第2データコード語に基づいて第2配送情報を得ることができる。一方、標準で第1データコード語しか得られない読み取り装置に対しては、受取主を特定する第2配送情報を秘匿情報とすることができる。すなわち、受取主を特定する第2配送情報を隠蔽することができるので、適切に個人情報を保護することができる。
また、本発明に係る二次元コード生成方法において、前記第2データコード語は暗号化されることが望ましい。
このようにすることで、受取主を特定する第2配送情報の隠蔽性をさらに高めることができる。
また、本発明に係る二次元コード生成方法において、前記置換後データブロックは、前記置換後データブロックにおける前記第2データコード語の配置情報を含むヘッダデータコード語を備えることが望ましい。
このようにすることで、ヘッダデータコード語に基づいて適切に第2データコード語の位置を特定することができる。
また、本発明に係る二次元コード生成方法において、前記ヘッダデータコード語と前記第2データコード語のうち少なくともいずれかは誤り訂正符号を含むことが望ましい。
このようにして生成された二次元コードによれば、ヘッダデータコード語に誤り訂正符号を含むことで、ヘッダデータコード語に誤りを生じていた場合であっても、適切にこれを訂正することができる。また、第2データコード語に誤り訂正符号を含むことで、第2データコード語に誤りを生じていた場合であっても、適切にこれを訂正することができる。
また、本発明に係る二次元コード生成方法において、前記第2データコード語の語数と前記ヘッダデータ語の語数との総語数は、前記誤り訂正コード語による誤り訂正数を超えないことが望ましい。
このようにすることで、誤り訂正コード語に基づいて、第2データコード語とヘッダデータコード語を適切に訂正して、確実に第1データコード語を求めることができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係る二次元コードにおいて、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含むことが望ましい。
このような二次元コードによれば、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係る二次元コード生成装置において、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを生成することが望ましい。
このような二次元コード生成装置によって生成された二次元コードによれば、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係るプログラムにおいて、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを生成することをコンピュータに実行させることが望ましい。
このようなプログラムによって生成された二次元コードによれば、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係る二次元コード読み取り方法において、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを読み取ることと、前記二次元コードから、前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出することと、を含むことが望ましい。
このような二次元コード読み取り方法によれば、第1配送情報のみならず第2配送情報も抽出することができる。そして、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
また、本発明に係る二次元コード読み取り方法において、前記第2配送情報は、少なくとも、前記受取主の住所、前記受取主の氏名、および、前記受取主の電話番号に関連する情報のいずれか一つを含むことが望ましい。
このようにすることで、第2配送情報を抽出できる読み取り装置によって受取主を特定する情報を抽出して、適切に配送を行うことができる。
また、本発明に係る二次元コード読み取り方法において、前記二次元コードを読み取ることは、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を含む第1データコード語と、前記第1データコード語の誤りを検出し訂正しうる誤り訂正コード語と、を含むデータブロックの一部を少なくとも受取主を特定する第2配送情報を含む第2データコード語で置換した置換後データブロックに基づいて生成された二次元コードを読み取ることを含み、前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出することは、前記置換後データブロックにおける所定の位置から前記第2データコード語を抽出し、当該第2データコード語から前記第2配送情報を求めることと、前記置換後データブロックに基づいて前記第1データコード語を求め、当該第1データコード語から前記第1配送情報を求めることと、を含む
ことが望ましい。
このような二次元コード読み取り方法によれば、第1データコード語および訂正コード語の一部が第2データコード語で置換されているものの、第1データコード語については、訂正コード語を用いて訂正して復元することができる。また、第2データコード語については、二次元コードを直接読み込んで得られる誤り訂正処理前の置換後データブロックから第2データコード語を抽出することができる。一方、標準で第1データコードしか得られない読み取り方法に対しては、受取主を特定する第2配送情報を秘匿情報とすることができる。すなわち、個人情報たる受取主を特定する第2配送情報を隠蔽することができるので、適切に個人情報を保護することができる。
また、本発明に係る二次元コード読み取り方法において、前記第2データコード語は暗号化されることが望ましい。
このようにすることで、受取主を特定する第2配送情報の隠蔽性をさらに高めることができる。
また、本発明に係る二次元コード読み取り方法において、前記置換後データブロックは、前記置換後データブロックにおける前記第2データコード語の配置情報を含むヘッダデータコード語を備えることが望ましい。
このようにすることで、ヘッダデータコード語に基づいて適切に第2データコード語の位置を特定することができる。
また、本発明に係る二次元コード読み取り方法において、前記ヘッダデータコード語と前記第2データコード語のうち少なくともいずれかは誤り訂正符号を含むことが望ましい。
このようにして生成された二次元コードによれば、ヘッダデータコード語に誤り訂正符号を含むことで、ヘッダデータコード語に誤りを生じていた場合であっても、適切にこれを訂正することができる。また、第2データコード語に誤り訂正符号を含むことで、第2データコード語に誤りを生じていた場合であっても、適切にこれを訂正することができる。
また、本発明に係る二次元コード読み取り方法において、前記第2データコード語の語数と前記ヘッダデータ語の語数との総語数は、前記誤り訂正コード語による誤り訂正数を超えないことが望ましい。
このようにすることで、誤り訂正コード語に基づいて、第2データコード語とヘッダデータコード語を適切に訂正して、確実に第1データコード語を求めることができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係る二次元コード読み取り装置において、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを読み取る読み取り部と、前記二次元コードから、前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出する制御部と、を備えることが望ましい。
このような二次元コード読み取り装置によれば、第1配送情報のみならず第2配送情報も抽出することができる。そして、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係るプログラムにおいて、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを読み取ることと、前記二次元コードから、前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出することと、をコンピュータに実行させることが望ましい。
このようなプログラムによれば、第1配送情報のみならず第2配送情報も抽出することができる。そして、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
以上のようにして生成された二次元コードによれば、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
配送伝票生成システムの説明図である。 配送伝票601および貼付票602の一例を示す図である。 配送伝票生成のフローチャートである。 配送業務のフローチャートである。 QRコードシンボル1の説明図。 第1実施形態における拡張エンコーダ10のブロック図である。 第1実施形態におけるRSブロックの概要図である。 第1実施形態におけるQRコードシンボル生成方法のフローチャートである。 RSブロックの説明図である。 隠蔽情報語の説明図である。 第1実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの第1の説明図である。 拡張デコーダ20のブロック図である。 第1実施形態におけるQRコードシンボル読み取り方法のフローチャートである。 隠蔽情報語の抽出方法の説明図である。 情報本体の抽出方法の説明図である。 第1実施形態における手法でRSブロックの一部を置換したときの第2の説明図である。 第1実施形態における手法でRSブロックの一部を置換したときの第3の説明図である。 第2実施形態におけるRSブロックの概念図である。 第2実施形態におけるヘッダおよび隠蔽情報語の説明図である。 第2実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの第1の説明図である。 第2実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの第2の説明図である。 第2実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの第3の説明図である。 第3実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの説明図である。 第4実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの説明図である。 第5実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの説明図である。 第6実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの第1の説明図である。 第6実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの第2の説明図である。 第6実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの第3の説明図である。 一部欠落したRSブロックの説明図である。 先端欠落RSブロックの補完の説明図である。 後端欠落RSブロックの補完の説明図である。 両端欠落RSブロックの補完の説明図である。 第7実施形態におけるRSブロックの概要図である。
===第1実施形態===
図1は、配送伝票生成システムの説明図である。図1には、サーバ301とネットワーク401と端末501が示されている。サーバ301は、ネットワーク401を介して各端末501と接続されている。
サーバ301は、後述する拡張エンコーダ10を含むものであり、端末から501からの要求に応じて、後述する拡張QRコードを含む配送伝票を生成する。その際、あわせて後述する貼付票も生成する。
ネットワーク401は、たとえばインターネットなどのネットワークであるが、携帯電話等における通信網を利用することもできるし、イントラネット等を利用することもできる。
端末501は、配送伝票の作成を依頼する者が使用する端末であり、ネットワークに接続可能な一般的なコンピュータを用いることができる。また、端末501として、携帯電話やスマートフォンを採用することもできる。
このような配送伝票生成システムにおいて、端末501からサーバ301に対して配送伝票の生成要求が出され、サーバ301はこれに応じて配送伝票を生成する。生成した配送伝票は、サーバ301側で印刷することもできるし、端末501側で印刷することもできる。
図2は、配送伝票601および貼付票602の一例を示す図である。配送伝票601は、貼付票602から分離可能に構成されている。これらは、配達物の外箱に貼り付けられる。そして、配達完了時において受領確認の証として、配送伝票601は貼付票602から切り取られたり剥がし取られたりして、配達員によって持ち帰られる。一方、貼付票602は、配達後も配達物の外箱に貼り付けられたままとなる。
配送伝票601には、少なくとも、次のものが印刷されている。
(A1)配送担当店舗コード
(A2)問い合わせ伝票番号
(A3)送り主の氏名
(A4)送り主の住所の一部
(A5)受取主の氏名
(A6)受取主の住所の一部
(A7)拡張QRコード
(A8)配送担当店舗コードを情報として含む標準QRコード(配送担当店舗コード右隣に印刷)
上記(A7)の拡張QRコードは、後述するQRコードの生成方法によって生成されたものである。そして、この拡張QRコードには、公開情報と隠蔽情報(すなわち、非公開情報)とを含ませることができる。公開情報は、一般的なQRコードのデコーダ(以下、標準デコーダともいう)によって読み出し可能な情報である。一方、隠蔽情報は、標準デコーダでは読み出すことができず、後述する拡張デコーダによって読み出し可能となるものである。
公開情報には、送り主を特定する配送情報が含められる。拡張QRコードに含められる公開情報には、例えば、次のものがある。
(B1)問い合わせ伝票番号
(B2)送り主の住所
(B3)送り主の氏名
(B4)送り主の電話番号
隠蔽情報には、受取主を特定する配送情報が含められる。拡張QRコードに含められる隠蔽情報には、例えば、次のものがある。
(C1)受取主の住所
(C2)受取主の氏名
(C3)受取主の電話番号
図2に示される配送伝票601には、受取主の住所の全ては印刷されず、その一部のみが印刷されている。一方、拡張QRコードの隠蔽情報中に受取主の住所の全てが含められる。このようにすることによって、受取主の住所の詳細は中継地では暴露されない。また、標準デコーダでは、隠蔽情報を読み取ることができないから、受取主の住所の詳細を読み取ることができない。一方、拡張デコーダでは受取主の住所の詳細を読み取ることができるので、配送担当店舗における配達員が拡張デコーダを用いることで、適切に荷物を受取主へと配達することができる。
一方、貼付票602には、少なくとも、次のものが印刷されている。
(A2)問い合わせ伝票番号
(A3)送り主の氏名
(A4)送り主の住所の一部
(A5)受取主の氏名
(A6)受取主の住所の一部
(A9)上記(B2)〜(B4)の内容を情報として含む標準QRコード
上述の配送伝票601は、配達後に配達員によって受領確認の証として切り取られたり剥ぎ取られて回収される。一方、貼付票602は配達後も外箱に貼り付けられたままとなる。貼付票602が配達後も外箱に貼り付けられたままであったとしても、貼付票602の二次元コードから得られる情報は、送り主を特定する情報((B2)〜(B4))であるので、貼付票602を貼り付けたまま外箱を廃棄する場合であっても、受取主の個人情報が外部に漏洩することがない。
また、貼付票602が外箱に貼り付けられているので、後日、配達物を返品したいなどの事情が生じた場合であっても、上記(A9)の標準QRコードをスマートフォンのアプリケーションなどによる標準デコーダで読み取ることにより、送り主を特定する住所等の情報を取得することができる。なお、受取主が標準デコーダを所持していない場合には、配達時に配達員が所持するデコーダで(A9)の標準QRコードを読み取り、その内容を印刷して受取主に手渡すこととしてもよい。
上記のように、貼付票602に拡張QRコードではなく標準QRコードを印刷することとしたのは、次のような理由もある。隠蔽情報を格納できる形式の拡張QRコードは、配送業者によってのみ利用されるべきものである。このような、拡張QRコードを、貼付票に印刷して受取人の手元に残しておくこととすれば、拡張QRコードの構成について悪意の解析を許すこととなってしまう。そのため、受取主の手元に残される貼付票には、送り主の情報のみが標準デコーダで読み取ることができる標準QRコードとして印刷されるのが望ましいのである。
特に、荷物の外箱に貼り付けられた貼付票が受取主の手を離れてゴミとして廃棄された場合には、悪意の第三者が複数の貼付票を回収することも可能となる。そして、悪意の第三者が拡張QRコードの構成を解析することを可能としてしまう。このようなことは避けるべきである。そのため、貼付票602には、拡張QRコードではなく標準QRコードが印刷されている。
以下、このような配送伝票を作成する具体的な手順について説明する。
図3は、配送伝票生成のフローチャートである。
前述の図1における端末501から配送伝票生成要求を受けると、サーバ301は問い合わせ伝票番号を発生させる(S1002)。問い合わせ伝票番号は、生成される配送伝票のIDの役割を果たす。
次に、サーバ301は、端末501に配送伝票を生成するために必要なデータを入力させるための記入フォーマットを送る。そして、端末501はこれにしたがって、記入フォーマットを表示させる(S1004)。
次に、表示された記入フォーマットに応じて配送に必要な情報が入力される(S1006)。ここで入力される情報は、次のようなものである。
(D1)問い合わせ伝票番号
(D2)送り主の氏名
(D3)送り主の住所
(D4)送り主の電話番号
(D5)品名
(D6)受取主の氏名
(D7)受取主の住所
(D8)受取主の電話番号
なお、記入フォーマットにおいて、(D1)問い合わせ伝票番号は、自動入力がされている。
次に、公開情報と隠蔽情報の切り分けが行われる(S1008)。公開情報は、前述のように、次のようなものである。
(D1)問い合わせ伝票番号
(D2)送り主の住所
(D3)送り主の氏名
(D4)送り主の電話番号
なお、公開情報は、上記(D2)から(D4)の少なくともいずれかのものとすることができる。
また、隠蔽情報は、次のようなものである。
(D1)問い合わせ伝票番号
(D6)受取主の氏名
(D7)受取主の住所
(D8)受取主の電話番号
なお、隠蔽情報は、上記(D6)から(D8)の少なくともいずれかのものとすることができる。
なお、公開情報および隠蔽情報のいずれにも(D1)問い合わせ伝票番号が含まれているのは、照合用としてである。
次に、これらの情報に基づいて、サーバ301内の拡張エンコーダ10が拡張QRコードを生成する(S1010)。拡張エンコーダ10による拡張QRコードの生成手法については後述する。
また、入力された受取主の住所の情報に基づいて、配送担当店舗コードが割り振られる。そして、配送担当店舗コードの情報が含まれた標準QRコード(JIS規格に基づいたQRコード)も生成される。この配送担当店舗コードは、後述するように、配送伝票601に可読に印刷されるとともに、標準QRコードの形で印刷され、貨物仕分けなど流通過程において自動仕分けなどに利用される。なお、この標準QRコードについては、標準の一次元コード(所謂、バーコード)や他の二次元コードで代用することもできる。
次に、入力されたデータに基づいて配送伝票601が生成される(S1012)。配送伝票601は、例えば、前述の図2に示されるようなものである。図2に示される配送伝票601に印刷された情報のうち、可読な情報として少なくとも、
(A1)配送担当店舗コード
(A2)問い合わせ伝票番号
(A3)送り主の氏名
(A4)送り主の住所の一部
(A5)受取主の氏名
(A6)受取主の住所の一部
が印刷されている。なお、配達人にとって可読ではないが、(A7)拡張QRコードならびに(A8)配送担当店舗コードを標準QRコード化したものが印刷されている。
また、上記配送伝票601の生成とあわせて、貼付票602の生成も行われる。貼付票602も、例えば、図2に示されるようなものである。図2に示される貼付票602に印刷された情報のうち、可読な情報として少なくとも、
(A2)問い合わせ伝票番号
(A3)送り主の氏名
(A4)送り主の住所の一部
(A5)受取主の氏名
(A6)受取主の住所の一部
が印刷されている。なお、可読ではないが、(A9)の標準QRコード(送り主を特定するための情報をQRコード化したもの)が印刷されている。
生成された配送伝票601および貼付票602は、端末501において印刷することができる。また、前述の「荷物問い合わせ番号」で配送伝票を特定することとして、後日、サーバ301またはサーバ301に接続された他の装置において印刷することもできる。
次に、このようにして生成された配送伝票601を用いた配送について説明する。
図4は、配送業務のフローチャートである。
上述のようにして生成された配送伝票601が貼付された荷物は、まず集荷店舗に集められる。なお、配送伝票601の印刷は、問い合わせ伝票番号をIDとして、集荷店舗において印刷されるものであってもよい。
配送伝票601が貼付された荷物は、配送伝票に可読に印刷された配送担当店舗コードや仕分け自動化のためにバーコード化(ここでは、標準QRコード。一次元のバーコードや他の二次元コードであってもよい)された配送担当店舗コードに基づいて、中継店を通過し、最終的な配送担当店舗へと配送される(S2002)。
このとき、配送伝票601には、前述のように受取主の住所の一部のみが印刷されている(図2)。そのため、集荷店舗から中継店を通過し最終的な配送担当店舗へと配送される段階では、受取主の詳細な住所を知ることができない。また、仮に、拡張QRコードを標準デコーダで読み出したとしても、公開情報たる送り主の住所・氏名・電話番号を表示することができても、隠蔽情報たる受取主の詳細な住所を表示することができない。また、さらに、受取主の電話番号も表示することができない。そのため、荷物の通過地点において、これらの情報を秘匿して、受取主の個人情報を適切に保護することができる。このような手法は、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたいインターネットを利用した物販での配送において極めて有効である。
次に、最終的な配送担当店舗において、配送伝票601における拡張QRコードを拡張デコーダで読み出す(S2004)。拡張デコーダは、後述するように、隠蔽情報たる受取主の詳細な住所・氏名・電話番号を表示させることができる。
配達員は、拡張デコーダに表示された受取主の詳細な住所に基づいて配達を行う(S2006)。なお、配達時において、受取主の電話番号が必要な場合において、配送伝票601には可読に受取主の電話番号は印刷されていないが、拡張デコーダには受取主の電話番号が表示されるので、配達員は受取主と連絡をとることもできる。
このようにすることで、配送伝票601における可読な印刷表示情報を最小限にすることができるので、個人情報を保護することができる。
なお、配送伝票601に品名が印刷されていたが品名を印刷しないようにし、品名の情報も拡張QRコードに含ませることとしてもよい。
また、配送伝票601において、住所のみが一部表示されることとしていたが、送り主および受取主の住所を全く表示しないこととしてもよい。また、送り主の氏名および受取主の氏名の一部を表示しないこととしてもよいし、全く表示しないこととしてもよい。すなわち、配送伝票601において、可読可能に印刷されるのは配達に支障をきたさない程度に最小限にとどめることができる。
また、後述するように、隠蔽情報に暗号化を施すに際し、配送担当店舗毎に暗号鍵を用意しておくことができる。そして、配送担当店舗コードに基づいて、配送担当店舗に対応する暗号鍵を用いて隠蔽情報語の暗号化を行うことができる。そして、配送担当店舗における拡張デコーダにおいて、所持する暗号鍵を用いて暗号化された隠蔽情報語の復号化を行えるようにすることができる。
また、ここでは、送り主を特定する情報を公開情報として拡張QRコードに含ませることとしたが、送り主を特定する情報の一部も隠蔽情報として拡張QRコードに含ませることとしてもよい。この場合、受取主が荷物を受け取るときにおいて、送り主を特定する情報を印刷して受取主に渡すこととしてもよい。
また、上記ステップS2006の配達時において、上述の配送伝票601は、配達後に受領確認の証として配達員によって貼付票602から切り取られたり剥ぎ取られて回収される。一方、貼付票602は配達後も外箱に貼り付けられたままとなる。貼付票602が配達後も外箱に貼り付けられたままであったとしても、貼付票602の二次元コードから得られる情報は、送り主を特定する情報であるので、貼付票602を貼り付けたまま外箱を廃棄したとしても、受取主の個人情報は適切に保護される。
ところで、公開情報および隠蔽情報を含ませることができる二次元コードとしては、例えば、以下のようにして生成された二次元コードを採用することができる。
以下に、第1実施形態における二次元コードとしての拡張QRコードについて説明を行う。ここでは、二次元コードの一例としてQRコードを採用して説明するが、二次元コードは、データマトリックスコード、マキシコード、ベリコード、カルラコード、CPコード等であってもよい。
また、以下の説明で特段のことわりのない場合には、日本工業規格 JIS X 0510 : 2004「二次元コードシンボル−QRコード−」(本説明において、単に「JIS規格」ということがある)に準ずる。また、前述のようにこのJIS規格に準ずるエンコーダを標準エンコーダといい、JIS規格に準ずるデコーダを標準デコーダという。また、第1実施形態における隠蔽情報を取り扱うことができるエンコーダを拡張エンコーダといい、デコーダを拡張デコーダという。そして、これらを区別する。
また、以下の説明において、「コード語」は、8ビット長として説明するが、システムに応じて、16ビット長とすることもできるし、1ビット長など他の長さを有するものとすることもできる。
図5は、QRコードシンボル1の説明図である。QRコードシンボル1は、1型から40型まで様々なサイズが用意されているが、ここでは、一例として型番「2」を例に各機能について説明する。
QRコードシンボル1は、機能パターンと符号化領域を有する。機能パターンは、QRコードのモジュール内での復号化を補助するために必要なQRコードシンボル位置の検索や特性の識別に必要なパターンである。符号化領域は、必要となる情報が書き込まれている領域である。
機能パターンは、位置検出パターンFP、分離パターンSP、タイミングパターンTP、位置合わせパターンAP、および、クワイエットゾーンQZを有する。
位置検出パターンFPは、QRコードの少なくとも3つの隅に配置されるパターンである。読み取り時において、3つの位置検出パターンFPを識別することで、QRコードシンボル1の方向や位置を正しく認識可能とする。
分離パターンSPは、位置検出パターンFPの周りに配置される1モジュール幅の明モジュールである。これにより、位置検出パターンFPをQRコードシンボル1から区別することができるようになる。
モジュールMは、QRコードシンボル1を構成する単位セルである。原則として、1ビットが1モジュールに相当する。
タイミングパターンTPは、暗モジュールと明モジュールが1モジュールずつ直線状に交互に配置されたパターンである。タイミングパターンTPによって、QRコードシンボル1のモジュール数を認識可能となるため、これによりQRコードの型番を識別することができる。
位置合わせパターンAPは、QRコードの型番によって決められた位置に配置されるパターンである。位置合わせパターンAPは、大きなモジュールの場合、QRコードシンボル1の位置の検索を補助する働きをする。
クワイエットゾーンQZは、QRコードの周囲に設けられる最低4モジュール幅の明モジュール領域である。
符号化領域は、データおよび誤り訂正コード語と、形式情報と、型番情報を有する。データおよび誤り訂正コード語は、実際のデータおよびデータが読み取れなかった場合の誤り訂正用の誤り訂正コード語を配置する。形式情報は、QRコードシンボル1に適用する誤り訂正レベルおよび使用するマスク処理パターンに関する情報を有し、符号化領域を復号化するのに必要な符号化パターンである。型番情報は、QRコードの型番情報と誤り訂正レベルの情報を有する。
図6は、第1実施形態における拡張エンコーダ10のブロック図である。拡張エンコーダ10は、表示対象である公開情報と隠蔽情報とをQRコードシンボル1に変換する装置である。拡張エンコーダ10は、制御部11と表示装置13と印刷装置14と入力装置15を備える。なお、これらの各要素は、サーバ301における各要素と共通に使用されることとしてもよい。
制御部11は、演算部11aと記憶部11bを備える。演算部11aは中央演算装置等からなり、プログラムの実行および種々の演算を担う。記憶部11bは、プログラムの実行に際して、必要なデータの記憶を担う。特に、記憶部11bには、後述するQRコード生成方法を実行するためのプログラムが記憶されている。
表示装置13は、拡張エンコーダ10に対する操作に際し必要な表示機能を担う。また、表示装置13は、生成されたQRコードシンボル1を表示により出力することもできる。印刷装置14も、生成されたQRコードシンボル1を印刷により出力することができる。また、入力装置15は、拡張エンコーダ10の操作に使用される。
図7は、第1実施形態におけるRSブロックの概要図である。まず、図7を参照しつつ、第1実施形態におけるQRコードのデータフォーマットの概要について説明する。図7には、誤り訂正処理単位として、RS(リード・ソロモン)ブロックが示されている。QRコードシンボル1には、1または複数のRSブロックが含まれる。そして、RSブロックを1つの誤り訂正処理単位としている。
なお、ここで説明する実施形態においては、リード・ソロモン(RS)符号による誤り訂正方式を採用しているため、誤り検出訂正演算の処理単位ブロックの一例として、「RSブロック」と記載している。
RSブロックは、表示対象である情報本体と、終端符号と、パディングコード語とを有するデータコード語(第1データコード語に相当する)を含む。また、RSブロックは、訂正コード語としてのRS(リード・ソロモン)符号(訂正コード語に相当する)を含む。情報本体とは、標準デコーダであってもQRコードシンボル1を読み取ったときにデコード可能な情報である。終端符号は、情報本体の終端を表す符号である。パディングコード語は、情報本体のコード語の総数がQRコードシンボル1の容量に満たない場合、空のコード語部分を充填する目的で使用される仮のコード語である。RS符号は、RSブロックを単位として誤り訂正するために付加される符号である。
QRコードでは、「L」「M」「Q」「H」の4段階の誤り訂正レベルが選択可能である。誤り訂正レベル「L」では、全体の語数に対して7%の誤り訂正能力を有する。例えば、RSブロックの語数を100%とした場合、そのうちの7%の誤り訂正能力を有する。誤り訂正レベル「M」では、全体の語数に対して15%の訂正能力を有する。誤り訂正レベル「Q」では、全体の語数に対して25%の訂正能力を有する。誤り訂正レベル「H」では、全体の語数に対して30%の誤り訂正能力を有する。第1実施形態では、例えば、最高クラスの誤り訂正能力である「H」を利用して、隠蔽情報をQRコードに隠蔽する。ただし、隠蔽される隠蔽情報語の語数に応じて誤り訂正レベルを変更してもよい。
第1実施形態においてQRコードに情報を隠蔽する手法の概念は、次の通りである。図7には、隠蔽情報語(第2データコード語に相当する)が示されている。第1実施形態では、この隠蔽情報語でRSブロックの一部を置換する(以下、この「置換」を「上書き」ということがある)。このように一部を置換した場合であっても、標準デコーダでは、置換後の情報本体部分をRS符号を用いて訂正できる。そして訂正後の情報本体部分を抽出して表示することができる。一方、隠蔽情報語は、RS符号により訂正されて捨てられてしまう情報であるため、標準デコーダでは表示されないことになる。
これに対し、第1実施形態に対応する拡張デコーダ20では、後述するように、置換後RSブロックから隠蔽情報語を抽出する。そして、その後、RS符号により訂正を行って情報本体部分を抽出する。以上の原理によりQRコードシンボル1に情報を隠蔽する。
次に、第1実施形態における具体的なQRコードの生成方法について説明する。
図8は、第1実施形態におけるQRコードシンボル生成方法のフローチャートである。図9は、RSブロックの説明図である。図10は、隠蔽情報語の説明図である。以下の説明において、特段のことわりがない場合、QRコードシンボル1へのエンコード手法は、JIS規格による手法が採用される。なお、QRコードシンボル1は、複数のRSブロックを有する場合がほとんどであるが、ここでは説明の容易のために、1つのRSブロックを例示して説明を行う。また、以下に示される内容は容易な説明を行うための例示であるので、各コード語長は実際のものと異なることがある。
また、第1実施形態の前提として、記憶部11bには、後述する隠蔽情報語で置換される開始位置を表す「オフセット情報」と、隠蔽情報語の「長さ(語数)情報」が記憶されていることとする。
まず、QRコードシンボル1に埋め込まれる情報本体および隠蔽情報語が取り込まれる(S102)。ここでは、情報本体のコード語を「TOKYO<cr>MINATO-KU<cr>」とし(図9)、隠蔽情報語を「00090012345678」としている(図10)。この情報本体のコード語は、送り主の住所(東京都港区・・・)に対応するものであるが、説明の容易のために、半角アルファベットに置き換えて説明する。また、隠蔽情報語は、受取主の電話番号である。
次に、情報本体および隠蔽情報語に基づいてQRコードシンボル1の型番が決定される(S104)。QRコードシンボル1は型番に応じてトータルのコード語数が定められている。トータルのコード語数は、情報本体の語数を含むデータコード語数と、訂正コード語数と、の和である。また、QRコードシンボル1の型番に応じて、データコード語と訂正コード語からなるRSブロックの大きさと数が定められている。そして、誤り訂正は、RSブロックを単位として行われる。
例えば、誤り訂正レベルが「H」であって型番が「4」の場合、トータルのコード語数は「100」と定められている。そして、4つのRSブロックを含むことが定められている。1つのRSブロックにおけるデータコード語数は「9」であり、訂正コード語数は「16」である。
データコード語数「9」と訂正コード語数「16」の和は「25」であり、このようなRSブロックが4つあるため、型番が「4」のQRコードシンボルは、25×4=100の総コード語数を有することになる。
また、このときの誤り訂正語数は、RSブロック毎に「8」である。これは、データコード語数「9」のうちの「8」を訂正する能力を有することを表す。RSブロックは4つであったから、4×8=32の語数の総訂正能力を有することになる。100語のうち32語を訂正可能としているので、全体からすると32%の訂正能力を有することになる。
隠蔽情報語による置換は、RSブロック毎に、RSブロックの誤り訂正数を超えない範囲で行われる。上記の場合であると、RSブロック毎にコード語数「8」の置換が許容されることになり、全体では「32」のコード語数の置換が許容される(「総置換許容語数)と呼ぶことがある)ことになる。
このような演算に基づいて、隠蔽情報語数が総置換許容語数を上回らず、かつ、情報本体の語数がデータコード語数を上回らない最小サイズのQRコードシンボル1の型番が選択される。
次に、情報本体のコード語に基づいてRSブロックが生成される(S106)。RSブロックを生成するため、情報本体のコード語が複数のブロックに分割される。そして、各ブロックに対して誤り訂正コード語が生成され、生成された訂正コード語が対応するコード語の後に付加される。そして、RSブロックが生成される。なお、訂正コード語の生成手法については、JIS規格に準ずることができる。
図9には、情報本体と終端符号と訂正コード語の一例が示されている。ここでは、情報本体のコード語としてプレインなテキスト情報が示されている。終端符号は、例えば、「0000」のビット列を採用することができる。そして、情報本体を含むコード語に基づいて生成されたRS符号が付加され、RSブロックが作成されている。
このようにして生成されたRSブロックの一部が隠蔽情報語で置換される(S108)。
図11は、第1実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの第1の説明図である。図11には、前述のRSブロックと、隠蔽情報語が示されている。そして、前述の隠蔽情報語の長さ情報とオフセット情報に基づき、第1実施形態では、図11に示されるように、RSブロックの先頭から隠蔽情報語で置換される。
このように、RSブロックの一部が隠蔽情報語で置換されると、情報本体の一部が消失してしまうことになる。しかしながら、RSブロック単位で訂正を行うことができるため、標準デコーダでは、置換後の情報本体部分をRS符号で訂正して適切に抽出し、表示できるのである。
そして、隠蔽情報語で置換された部分は、QRコードシンボル1の汚損等による誤りであるとみなされて捨てられてしまう情報となるので、標準デコーダでは表示することができない。一方、拡張デコーダ20では、後述するように、置換後RSブロックから隠蔽情報語を抽出する。そして、その後、RS符号により訂正を行って情報本体部分を抽出する。そして、抽出された隠蔽情報語と情報本体部分を表示するのである。
次に、置換後RSブロックに基づいてQRコードシンボル1を作成する(S110)。RSブロックに基づいてQRコードシンボル1を生成する手法は、JIS規格における標準的なQRコード生成手法と同様のものを採用することができる。このようにすることで、QRコードシンボル1を生成することができる。
なお、上記では説明の容易のために、情報本体はプレインなテキストデータとして表したが、情報本体のデータ語自体をインターリーブしたり、暗号化することとしてもよい。そして、インターリーブ後の情報本体や暗号化後の情報本体に対して訂正コード語を付加して置換前RSブロックを生成することとしてもよい。また、インターリーブや暗号化は、コード語単位でなくビット単位で行われることとしてもよい。
また、隠蔽情報語についてもインターリーブしたり、暗号化することとしてもよい。また、隠蔽情報語について誤り検知または誤り訂正のための符号化(例えば、RS符号化など)がなされていることとしてもよい。
また、隠蔽情報語に暗号化を施すに際し、配送担当店舗毎に暗号鍵を用意しておくことができる。そして、配送担当店舗コードに基づいて、配送担当店舗に対応する暗号鍵を用いて隠蔽情報語の暗号化を行うことができる。そして、配送担当店舗においては、対応する拡張デコーダによって、所持する暗号鍵を用いて暗号化された隠蔽情報語の復号化を行えるようにしてもよい。
また、前述のように、標準QRコードを読み取ることによって、標準QRコードに含まれる配送担当店舗コードと、拡張デコーダに含まれる復号化用の暗号鍵に関連づけられた配送担当店舗コードと、が一致するか否かをデコーダ内部で判定することができる。これらが一致していれば、配達作業中に拡張デコーダを用いて、暗号化された隠蔽情報を適切に復号化することができることになる。このようにすることによって、配達作業中に拡張デコーダを用いて、隠蔽情報を適切に復号化することができるか否かを配達作業前に予め判定しておくこともできる。
次に、このようにして生成されたQRコードシンボル1のデコード手法について説明する。
図12は、拡張デコーダ20のブロック図である。拡張デコーダ20は、QRコードシンボル1を読み取り、QRコードシンボル1に含まれる表示対象である情報と隠蔽情報語とを展開する装置である。拡張デコーダ20は、制御部21と撮像装置22と表示装置23と印刷装置24と入力装置25を備える。
制御部21は、演算部21aと記憶部21bを備える。演算部21aは中央演算装置等からなり、プログラムの実行および種々の演算を担う。記憶部21bは、プログラムの実行に際して、必要なデータの記憶を担う。特に、記憶部21bには、後述するQRコード読み取り方法を実行するためのプログラムが記憶されている。
撮像装置22は、QRコードシンボル1を撮像するための装置であって、例えば、CCDカメラなどである。
表示装置23は、データの入力等に際し必要な表示機能を担う。また、表示装置23は、QRコードから展開された情報を表示により出力する。印刷装置24も、展開された情報を印刷により出力する。また、入力装置25は、データの入力および拡張デコーダ20の操作に使用される。
図13は、第1実施形態におけるQRコードシンボル読み取り方法のフローチャートである。以下の説明において、特段のことわりがない場合、QRコードシンボル1のデコード手法は、JIS規格による手法が採用される。
また、第1実施形態の前提として、デコーダ20の記憶部21bには、隠蔽情報語の「長さ(語数)情報」、および、隠蔽情報語で置換される開始位置を表す「オフセット情報」が記憶されていることとする。
まず、QRコードシンボル1の読み取りが行われる(S202)。そして、読み取ったQRコードシンボル1に基づいて、複数のRSブロックが展開される(S204)。これら複数のRSブロックへの展開は、JIS規格に準ずるものを採用することができる。これにより、たとえば、前述の図11に示された置換後RSブロックが取得される。
次に、取得された置換後RSブロックから情報本体のコード語および隠蔽情報語が抽出される(S206)。
図14は、隠蔽情報語の抽出方法の説明図である。図14には、置換後RSブロックと隠蔽情報語が示されている。
置換後RSブロックは、前述のように、QRコードシンボルを読み取り、JIS規格に準じて展開することにより取得することができる。デコーダ20は、記憶部21bに記憶されている隠蔽情報語のオフセット情報と長さ情報とに基づいて、置換後RSブロックにおける隠蔽情報語の位置を特定する。そして、特定した位置から隠蔽情報語を抽出する。
図15は、情報本体の抽出方法の説明図である。デコーダ20は、置換後RSブロックの誤り訂正を行うことにより、置換前RSブロックを取得する。そして、置換前RSブロックの先頭から終端符号までの情報を抽出し、抽出したデータを情報本体とする。
次に、得られた情報本体のコード語と隠蔽情報語が出力される(S208)。これらの出力対象は、表示装置23であってもよいし、プリンターなどの印刷装置24であってもよい。
なお、前述のように、情報本体のデータ語自体がインターリーブされている場合には、その後、元の順序となるように所定の手法でデータの並び替えが行われる。また、暗号化されていた場合には、所定の復号化方法で復号が行われる。
また、前述のように、配送担当店舗毎に用意された暗号鍵により暗号化がなされる場合がある。このような場合には、配送担当店舗の配達員が使用する拡張デコーダには、当該暗号鍵が記憶される。そして、この拡張デコーダによって、暗号化された隠蔽情報語の復号化を行うことができる。
また、前述と同様に、標準QRコードを読み取ることによって、標準QRコードに含まれる配送担当店舗コードと、拡張デコーダに含まれる復号化用の暗号鍵に関連づけられた配送担当店舗コードと、が一致するか否かをデコーダ内部で判定することができる。これらが一致していれば、配達作業中に拡張デコーダを用いて、暗号化された隠蔽情報を適切に復号化することができることになる。このようにすることによって、配達作業中に拡張デコーダを用いて、隠蔽情報を適切に復号化することができるか否かを配達作業前に予め判定しておくこともできる。
次に、比較例として、標準デコーダで第1実施形態におけるQRコードシンボル1を読み取ったときの出力結果について説明する。標準デコーダでQRコードシンボル1を読み取ると、置換後RSブロックのRS符号に基づいて、RSブロック全体の訂正が行われる。そして、情報本体部分も訂正がなされ、訂正後の情報本体が標準デコーダに表示される。標準デコーダには、前述の拡張デコーダ20のように、置換後RSブロックから隠蔽情報語を抽出する機能はないから、情報本体のみが抽出可能であり、隠蔽情報語を抽出することはできない。すなわち、抽出することができるのは、公開情報のみである。
また、比較例として、一般的なQRコードシンボルを拡張デコーダ20で読み取ったときの出力結果について説明する。拡張デコーダ20で一般的なQRコードシンボルを読み取ると、これに基づいてRSブロックを取得することができる。一般的なQRコードシンボルから取得されたRSブロックには隠蔽情報語は含まれていない。しかしながら、RSブロックを取得した時点において、拡張デコーダ20は、読み取ったシンボル1が第1実施形態におけるQRコードシンボルであるのか一般的なQRコードシンボルであるのか判定することができない。
そのため、拡張デコーダ20は、第1実施形態における手法同様に、RSブロックの隠蔽情報語が配置される位置から隠蔽情報語としてデータコード語を抽出する。その後、RSブロックのRS符号に基づいて、RSブロック全体の訂正を行う。これにより、情報本体部分の訂正が行われ、訂正後の情報本体が拡張デコーダ20に表示される。
隠蔽情報語として読み取ったコード語が隠蔽情報語であるのか否かの判定は、訂正前のRSブロックと訂正後のRSブロックとの間に所定割合以上の差異があったときには隠蔽情報語であったと判定(すなわち、QRコードシンボルは第1実施形態におけるQRコードシンボルであると判定)し、所定割合以上の差異がなかったときには隠蔽情報語ではなかったと判定(すなわち、QRコードシンボルは一般的なQRコードシンボルであると判定)して隠蔽情報語を表示しないこととすることができる。これは、隠蔽情報語として置換が行われている場合には、置換前RSブロックと置換後RSブロックとの間の所定割合以上の差異が確実に生ずるものであるという理由に起因する。
また、さらなる比較例として、仮に、一般的なQRコードシンボルを生成した後に、特定の隠蔽情報に対応する部分に限って図形パターンの生成処理を行って、図形パターンの上書きを行う場合を考察する。このような場合、二次元パターンを生成した後に特定の図形パターンの生成処理を行うことになるため、別途、特定の図形パターンの生成処理のための異なる処理系を用意する必要がある。また、QRコードシンボルを生成した後に、さらに上書きする図形パターンの生成処理を行う必要がある。このような処理は、複数回図形パターンの生成処理を行っていることになるから処理速度の面から望ましくない。
これに対し、第1実施形態であれば、拡張エンコーダ10がデータコード語レベルで置換前データブロックを生成した後、ただちに置換後データブロックを生成する。この処理は、単一の処理系(制御部11)のメモリ(記憶部11b)上で行われる。そして、この置換後データブロックに対して、1回のみ最終的なQRコードシンボル1の生成処理を行うこととしている(S110)。このようにデータコード語レベルで必要な処理を行うこととしているため、図形パターン生成レベルで必要な処理を行うよりも効率的かつ高速に最終的なQRコードシンボル1の生成を行うことができる。このような効率化および高速化は、端末501からのアクセスが集中するサーバ301に搭載される拡張エンコーダ10にとって大きな利点となる。なお、このような利点は、後述する実施形態においても同様に言えることでもある。
図16は、第1実施形態における手法でRSブロックの一部を置換したときの第2の説明図である。前述の手法では、RSブロックの先頭から順に隠蔽情報語が置換されていた。しかしながら、リード・ソロモン符号による訂正能力を勘案すれば、RSブロックのいずれの位置を隠蔽情報語で置換してもよい。
この場合、予めRSブロックの先頭からいくつ目の位置から隠蔽情報語で置換されるかを決めておくことができる。例えば、図16に示すように、RSブロックの先頭から7語目の位置から13語分の隠蔽情報語で置換することとしてもよい。この場合、拡張エンコーダ10の記憶部11bおよび拡張デコーダ20の記憶部21bには、オフセット情報として置換後RSブロックの予め決められた7語目の位置から隠蔽情報語が開始されることが記憶されている。また、隠蔽情報語の長さ情報として、13語分の長さであることが記憶されている。このような場合であっても、隠蔽情報語の語数がRS符号による訂正可能語数よりも少ないことから、訂正を行うことで適切に置換前RSブロックを得ることができる。そして、置換前RSブロックから情報本体を抽出することができる。
なお、このとき、隠蔽情報語の最終語において所定の分離符号を付加することとして、置換される隠蔽情報語の最終端を規定することとしてもよい。
図17は、第1実施形態における手法でRSブロックの一部を置換したときの第3の説明図である。ここでは、複数に分離した隠蔽情報語でRSブロックを置換する。
この場合、予めRSブロックのどの位置が隠蔽情報語で置換されるかを複数箇所決めておくことができる。例えば、図17に示すように、RSブロックの先頭から3語目の位置から3語分の隠蔽情報語で置換し、RSブロックの先頭から8語目の位置から2語分の隠蔽情報語で置換し、RSブロックの先頭から11語目の位置から1語分の隠蔽情報語で置換し、RSブロックの先頭から16語目の位置から4語分の隠蔽情報語で置換し、RSブロックの先頭から22語目の位置から3語分の隠蔽情報語で置換することとしてもよい。
この場合、拡張エンコーダ10の記憶部11bと拡張デコーダ20の記憶部21bには、オフセット情報および長さ情報として上記の情報が記憶されているものとする。このようにすることで、拡張デコーダ20は、このように予め特定された位置から、それぞれの隠蔽情報語を抽出することができる。また、この場合も隠蔽情報語の語数がRS符号による訂正可能語数よりも少ないことから、訂正を行うことで適切に置換前RSブロックを得ることができる。そして、置換前RSブロックから情報本体を抽出することができる。
===第2実施形態===
配送伝票に印刷される拡張QRコードには、前述の第1実施形態における拡張QRコードをさらに変形したものを採用することができる。
前述の第1実施形態では、隠蔽情報語のオフセット情報、および、長さ情報などの配置に関する情報(以下、配置情報ということがある)が、予め拡張エンコーダ10の記憶部11b、および、拡張デコーダ20の記憶部21bに記憶されていることしていた。第2実施形態では、ヘッダデータコード語(図中において「ヘッダ」)にこれら配置情報が記録される。そして、第2実施形態では、さらにこのヘッダデータコード語が置換後RSブロックに含まれているものとしている。
図18は、第2実施形態におけるRSブロックの概念図である。図18を前述の第1実施形態における図7と比較すると分かるように、第2実施形態では、拡張エンコーダ10が、置換前RSブロックの一部をヘッダデータコード語と隠蔽情報語とで置換し、置換後RSブロックを生成する。
第2実施形態において、ヘッダデータコード語と隠蔽情報語による置換は、RSブロックの誤り訂正数を超えない範囲で行われる。すなわち、ヘッダデータコード語の語数と隠蔽情報語の語数との総語数は、RSブロックの誤り訂正数を超えない。
図18に示されるヘッダデータコード語には、前述のように隠蔽情報語の配置情報が含まれる。よって、このヘッダデータコード語を参照することにより、隠蔽情報語の開始位置およびその長さ(語数)を特定することができる。なお、ヘッダデータコード語の位置は予め決められているものとする。また、さらにヘッダデータコード語は、隠蔽情報語のフォーマットに関する情報を含むことができる。隠蔽情報語のフォーマットに関する情報には、仮に、隠蔽情報語を暗号化したときにおける暗号鍵の情報や、隠蔽情報語をインターリーブしたときにおける配置入れ替えに関する情報が含まれる。また、隠蔽情報語について誤り検知または誤り訂正のための符号化がなされている場合には、誤り検知または誤り訂正の手法に関する情報が含まれる。
図19は、第2実施形態におけるヘッダデータコード語および隠蔽情報語の説明図である。図19には、ヘッダデータコード語と隠蔽情報語が示されており、隠蔽情報語の一部に訂正符号語が含まれることが示されている。
図20は、第2実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの第1の説明図である。図20には、RSブロックと隠蔽情報語とヘッダデータコード語が示されている。そして、ここでは、図20に示されるように、RSブロックは、拡張エンコーダ10により、その先頭から隠蔽情報語で置換される。また、RSブロックは、その後端がヘッダデータコード語で置換される。そして、このヘッダデータコード語には、隠蔽情報語の配置情報(この場合、先頭から開始(すなわち、オフセットがゼロである)すること、および、11語の長さを有すること)が含まれている。
このように、RSブロックの一部が隠蔽情報語で置換されると、情報本体および訂正コード語の一部が消失してしまうことになる。しかしながら、RSブロック単位で訂正を行うことができるため、標準デコーダでは、置換後の情報本体部分をRS符号で訂正して適切に抽出し、表示できる。そして、隠蔽情報語で置換された部分は、QRコードシンボル1の汚損等による誤りであるとみなされて捨てられてしまう情報となるので、標準デコーダでは表示することができない。
一方、拡張デコーダ20では、置換後RSブロックから隠蔽情報語を抽出する。その際、ヘッダデータコード語から隠蔽情報語の位置を特定するための配置情報を取得する。そして、その配置情報に基づいて隠蔽情報語を抽出する。なお、隠蔽情報語には、訂正符号語が付加されているため、仮に、隠蔽情報語に汚損があったとしても、訂正符号語を用いてこれを訂正することもできる。
また、隠蔽情報語についてインターリーブされている場合には、ヘッダデータコード語に含まれるインターリーブ手法についての情報に基づいて、元の順序に並べ替えを行うことができる。また、情報本体についてインターリーブされている場合にも、ヘッダデータコード語に含まれるインターリーブ手法についての情報に基づいて、元の順序に並べ替えを行うこともできる。また、隠蔽情報語について暗号化が行われている場合には、ヘッダデータコード語に含まれる暗号鍵等に基づいて復号化を行うことができる。また、前述のように、隠蔽情報語について誤り検知または誤り訂正のための符号化(例えば、RS符号化など)がなされている場合には、ヘッダデータコード語に含まれる情報に基づいて誤り訂正の手法を特定することができる。
このようにして隠蔽情報語を抽出した後、拡張デコーダ20は、置換後RSブロックの訂正を行って置換前RSブロックを求める。そして、置換前RSブロックに含まれる情報本体部分を抽出する。そして、抽出された隠蔽情報語と情報本体部分を表示する。
図21は、第2実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの第2の説明図である。前述の図20の手法では、RSブロックの先頭から順に隠蔽情報語で置換されていた。しかしながら、図21に示すように、先頭以外の位置から隠蔽情報語で置換することとしてもよい。
図21に示されるような場合、RSブロックの9語目から隠蔽情報語の置換が開始されることがヘッダデータコード語中のオフセット情報に含まれている。また、隠蔽情報語が11語分の長さを有することがヘッダデータコード語中の長さ情報に含まれている。これにより、ヘッダデータコード語を参照することで、第1実施形態のときと同様に隠蔽情報語を適切に抽出することができる。
これは、前述の図17のときのように、隠蔽情報語が分散して置換される場合にも同様に適用することができる。
図22は、第2実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの第3の説明図である。このとき、ヘッダデータコード語の位置はRSブロックの13語目から開始して2語の長さを有することが予め決められているものとする。このように、隠蔽情報語が分散して置換される場合には、ヘッダデータコード語には複数の隠蔽情報語の配置情報を含むことになる。このようにすることで、ヘッダデータコード語を参照することで適切に隠蔽情報語を抽出することができる。
なお、ヘッダデータコード語の位置は予め決められていたものとして説明を行ったが、ヘッダデータコード語の前後にデリミタを設けることとしてヘッダデータコード語の位置を特定することとしてもよい。
なお、読み取ったQRコードシンボルが一般的なQRコードシンボルであるか第2実施形態におけるQRコードシンボルであるかの判定は、抽出した隠蔽情報語にヘッダデータコード語が含まれているか否かに基づいて判定することができる。すなわち、第2実施形態におけるQRコードシンボルには、ヘッダデータコード語が含まれているので、拡張デコーダ20は、隠蔽情報語を表示することとすることができる。また、一般的なQRコードシンボルには、ヘッダデータコード語が含まれていないので、拡張デコーダ20は、隠蔽情報語を表示せず、表示対象の情報のみを表示することができる。
===第3実施形態===
また、配送伝票に印刷される拡張QRコードには、次のような拡張QRコードを採用することができる。
図23は、第3実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの説明図である。図23には、置換前RSブロックと隠蔽情報語と暫定置換後RSブロックとヘッダデータコード語と置換後RSブロックが示されている。
第3実施形態において、拡張エンコーダ10は、置換前RSブロックの一部を隠蔽情報語で置換する。そして、暫定置換後RSブロックを生成する。なお、隠蔽情報語には、後述するように、ヘッダデータコード語によって置換されてもそれを訂正しうるだけの訂正能力を有する訂正符号語が含まれている。
次に、拡張エンコーダ10は、暫定置換後RSブロックにおいて隠蔽情報語で置換した部分の一部をヘッダデータコード語で置換する。そして、置換後RSブロックを生成する。その後、拡張エンコーダ10は、生成された置換後RSブロックに基づいてQRコードシンボルを生成する。
次に、デコード手法について説明する。第3実施形態における拡張デコーダ20は、このようにして生成されたQRコードシンボルを読み取り、置換後RSブロックを展開する。そして、拡張デコーダ20は、ヘッダデータコード語を抽出する。ヘッダデータコード語の位置は、第1実施形態および第2実施形態のときと同様に、予め決められた位置としておくこともできるし、ヘッダデータコード語の前後にデリミタを設けることとしてその位置を特定することとしてもよい。
このようにして抽出されたヘッダデータコード語に含まれる配置情報に基づいて、隠蔽情報語の位置が特定される。そして、隠蔽情報語が抽出される。隠蔽情報語には、前述のように訂正符号語が含まれているため、この訂正符号語に基づいて訂正を行うことにより、ヘッダデータコード語によって置換された部分も適切に訂正される。そして、ヘッダデータコード語によって置換される前の隠蔽情報語が適切に抽出される。
このようにすることで、まずは暫定置換後RSブロックを得ることができる。次に、デコーダ20は、置換前RSブロックに含まれる訂正符号語を用いて訂正を行う。これにより、隠蔽情報語によって置換された部分も適切に訂正され、置換前RSブロックを得ることができる。そして、拡張デコーダ20は、置換前RSブロックから情報本体を抽出することができる。
第3実施形態において、隠蔽情報語の語数は、置換前RSブロックに含まれる訂正符号語による訂正可能語数を超えない。また、第3実施形態において、ヘッダデータコード語の語数は、隠蔽情報語に含まれる訂正符号語による訂正可能語数を超えない。これにより、適切に隠蔽情報語および情報本体を抽出することができる。
第3実施形態において特徴的なのは、このように隠蔽情報語で置換した部分の一部をヘッダデータコード語で置換する点である。このようにすることで、ヘッダデータコード語と隠蔽情報語が重なり合うこととなるので、ヘッダデータコード語と隠蔽情報語との総語長を短くすることができる。これにより、QRコードシンボルの誤り検出・訂正能力の余力をより大きく持たせることができる。
なお、第3実施形態においても第2実施形態と同様に、読み取ったQRコードシンボルが一般的なQRコードシンボルであるか第3実施形態におけるQRコードシンボルであるかの判定は、抽出した隠蔽情報語にヘッダデータコード語が含まれているか否かに基づいて判定することができる。すなわち、第3実施形態におけるQRコードシンボルには、ヘッダデータコード語が含まれているので、拡張デコーダ20は隠蔽情報語を表示することとすることができる。また、一般的なQRコードシンボルには、ヘッダデータコード語が含まれていないので、拡張デコーダ20は、隠蔽情報語を表示せず、表示対象の情報のみを表示することができる。
===第4実施形態===
また、配送伝票に印刷される拡張QRコードには、次のような拡張QRコードを採用することもできる。
図24は、第4実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの説明図である。図24には、置換前RSブロックと隠蔽情報語と置換後RSブロックが示されている。
第4実施形態において、置換前RSブロックの情報本体には、ヘッダデータコード語が含まれている。ヘッダデータコード語の前後にはデリミタ(図24において「デリ」と記載)が配置され、これにより、情報本体における表示情報とヘッダデータコード語との切り分けが行われている。
このような置換前RSブロックを生成するために、第4実施形態において、拡張エンコーダ10は、表示情報とヘッダデータコード語とデリミタを含む情報本体を生成する。ヘッダデータコード語には、後述する隠蔽情報語の配置情報が含まれている。また、拡張エンコーダ10は、これらの情報本体(存在すればパディングコード語も含め)に基づいて、訂正コード語を生成する。そして、置換前RSブロックを生成する。
次に、拡張エンコーダ10は、隠蔽情報語で置換前RSブロックの一部を置換する。ここで、置換する位置は、ヘッダデータコード語に含まれる配置情報に対応する位置である。そして、置換後RSブロックを生成する。その後、拡張エンコーダ10は、置換後RSブロックに基づいてQRコードシンボルを生成する。
次に、デコード手法について説明する。第4実施形態における拡張デコーダ20は、このようにして生成されたQRコードシンボルを読み取り、置換後RSブロックを展開する。そして、拡張デコーダ20は、置換前RSブロックに含まれる訂正符号語に基づいて、置換後RSブロックを訂正することにより置換前RSブロックを得る。置換前RSブロックには、前述のようにデリミタで切り分けされたヘッダデータコード語が含まれる。拡張デコーダ20は、このヘッダデータコード語に含まれる配置情報に基づいて、置換後RSブロックから隠蔽情報語の位置を特定し、抽出する。抽出された隠蔽情報語について、隠蔽情報語に含まれる訂正符号語を用いて訂正が行われることとしてもよい。
このように、隠蔽情報語の配置情報を含むヘッダデータコード語を隠蔽情報語で置換して置換後RSブロックを生成するので、置換後RSブロックから隠蔽情報語の位置を特定することが困難となる。そして、第三者にとって、隠蔽情報語の抽出をより困難なものとすることができる。
なお、第4実施形態において、読み取ったQRコードシンボルが一般的なQRコードシンボルであるか第4実施形態におけるQRコードシンボルであるかの判定は、抽出した置換前RSブロックにヘッダデータコード語が含まれているか否かに基づいて判定することができる。すなわち、第4実施形態における置換前RSブロックには、ヘッダデータコード語が含まれているので、拡張デコーダ20は隠蔽情報語を表示することとすることができる。また、一般的なQRコードシンボルには、ヘッダデータコード語が含まれていないので、拡張デコーダ20は、隠蔽情報語を表示せず、表示対象の情報のみを表示することができる。
===第5実施形態===
また、配送伝票に印刷される拡張QRコードには、次のような拡張QRコードを採用することもできる。
図25は、第5実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの説明図である。図25には、置換前RSブロックと隠蔽情報語とヘッダデータコード語と置換後RSブロックが示されている。
第5実施形態において、置換前RSブロックの情報本体には、ヘッダデータコード語の位置情報を含んだヘッダデータコード語オフセット位置情報語(図25において「オフセット」と記載。「ヘッダ位置データコード語」に対応する)が含まれている。ヘッダオフセット位置情報語の前後には、デリミタが配置され、これにより、情報本体における表示情報とヘッダオフセット位置情報語との切り分けが行われている。
このような置換前RSブロックを生成するために、第5実施形態において、拡張エンコーダ10は、表示情報とヘッダオフセット位置情報語とデリミタを含む情報本体を生成する。そして、拡張エンコーダ10は、これらの情報本体(存在すればパディングコード語も含め)に基づいて、訂正コード語を生成する。そして、置換前RSブロックを生成する。
次に、拡張エンコーダ10は、隠蔽情報語で置換前RSブロックの一部を置換する。ここで、置換する位置は、ヘッダデータコード語に含まれる隠蔽情報語の配置情報に対応する位置である。ここでは、隠蔽情報語の配置情報において、RSブロックの5語目から隠蔽情報語の置換が開始され、隠蔽情報語が11語分の長さを有することの情報が含まれているものとする。そして、暫定置換後RSブロックを生成する。
次に、拡張エンコーダ10は、暫定置換後RSブロックにおける隠蔽情報語の一部をヘッダデータコード語で置換する。ここで、置換する位置は、前述のヘッダオフセット位置情報語に含まれるヘッダデータコード語の位置情報に対応する位置である。ここでは、RSブロックの7語目から置換が行われることの情報がヘッダオフセット位置情報語に含まれるものとする。また、ヘッダデータコード語の長さは予め2語分であることが定められているものとする。そして、これらの情報に基づいて、拡張エンコーダ10はヘッダデータコード語による置換を行い、置換後RSブロックを生成する。その後、拡張エンコーダ10は、置換後RSブロックに基づいてQRコードシンボルを生成する。
次に、デコード手法について説明する。第5実施形態における拡張デコーダ20は、このようにして生成されたQRコードシンボルを読み取り、置換後RSブロックを展開する。そして、拡張デコーダ20は、RSブロックに含まれる訂正符号語に基づいて、置換後RSブロックを訂正することにより、置換前RSブロックを得る。置換前RSブロックには、前述のようにデリミタで切り分けされたヘッダオフセット位置情報語が含まれる。
拡張デコーダ20は、このヘッダオフセット位置情報語に基づいて、置換後RSブロックにおけるヘッダデータコード語の位置を特定する。そして、特定した置換後RSブロックの位置からヘッダデータコード語を抽出し、隠蔽情報語の配置情報を得る。
拡張デコーダ20は、隠蔽情報語の配置情報に基づいて、置換後RSブロックから隠蔽情報語を抽出する。ただし、この隠蔽情報語は、ヘッダデータコード語により一部が置換されている。よって、拡張デコーダ20は、隠蔽情報語に含まれる訂正符号語に基づいて訂正をし、ヘッダデータコード語によって置換がされる前の隠蔽情報語を得る。これにより、適切に隠蔽情報語を取得することができる。
また、拡張デコーダ20は、置換前RSブロックの情報本体からヘッダオフセット位置情報語とデリミタを除いた情報語を取得する。
このようにすることで、ヘッダデータコード語の位置を特定するためのヘッダオフセット位置情報語を情報本体に含めることし、このヘッダオフセット位置情報語をさらに隠蔽情報語で置換するので、隠蔽情報語の位置を特定することがより困難となる。そして、第三者にとって、隠蔽情報語を抽出することをより困難なものとすることができる。
なお、前述の第2実施形態のように、ヘッダデータコード語に含まれる隠蔽情報語の配置情報に基づいて、任意の位置から隠蔽情報語を置換したり、隠蔽情報語を複数に分離させて置換することとすることもできる。また、ヘッダデータコード語の情報に基づいて、隠蔽情報語を暗号化したりインターリーブしたりすることもできる。
また、ヘッダデータコード語の位置を「オフセット」に基づいて特定することとしたが、ヘッダデータコード語の位置を特定できればオフセット量で特定しなくとも、他の手法でその位置を特定してもよい。
なお、第5実施形態においても第2実施形態と同様に、読み取ったQRコードシンボルが一般的なQRコードシンボルであるか第5実施形態におけるQRコードシンボルであるかの判定は、抽出した隠蔽情報語にヘッダデータコード語が含まれているか否かに基づいて判定することができる。すなわち、第5実施形態におけるQRコードシンボルには、ヘッダデータコード語が含まれているので、拡張デコーダ20は隠蔽情報語を表示することとすることができる。また、一般的なQRコードシンボルには、ヘッダデータコード語が含まれていないので、拡張デコーダ20は、隠蔽情報語を表示せず、表示対象の情報のみを表示することができる。
===第6実施形態===
また、配送伝票に印刷される拡張QRコードには、次のような拡張QRコードを採用することもできる。
図26は、第6実施形態による手法でRSブロックの一部を置換したときの第1の説明図である。図26には、置換前RSブロックと隠蔽情報語と置換後RSブロックが示されている。
第6実施形態において、拡張エンコーダ10は、情報本体(存在すればパディングコード語も含め)に基づいて、訂正コード語を生成する。そして、置換前RSブロックを生成する。次に、拡張エンコーダ10は、置換前RSブロックの一部を隠蔽情報語で置換する。そして、置換後RSブロックを生成する。そして、置換後RSブロックに基づいて、QRコードシンボルを生成する。このように、第6実施形態において、QRコードシンボルの生成方法は、第1実施形態とほぼ同様の手法による。
次に、デコード手法について説明する。第6実施形態における拡張デコーダ20は、このようにして生成されたQRコードシンボルを読み取り、置換後RSブロックを展開する。そして、そして、拡張デコーダ20は、RSブロックに含まれる訂正符号語に基づいて、置換後RSブロックを訂正することにより、置換前RSブロックを得る。
拡張デコーダ20は、置換前RSブロックと置換後RSブロックとを比較する。そして、置換前RSブロックと異なる部分を置換後RSブロックから抽出する。このようにして抽出された情報語は隠蔽情報語とされる。また、置換前RSブロックから情報本体を抽出する。置換前RSブロックには、情報本体と訂正符号語の間に終端符号が設けられているため、デコーダ20は、この終端符号に基づいて情報本体と訂正符号語とを切り分けることができる。
このようにすることで、隠蔽情報語と情報本体を抽出することができる。そして、第6実施形態の手法によれば、単に置換前RSブロックと置換後RSブロックとを比較し、異なる部分を抽出すればよいので、隠蔽情報語の位置情報が不要となる利点がある。すなわち、仮にヘッダデータコード語を用いる場合には、ヘッダデータコード語の語数を減らすことができる。
図27は、第6実施形態における手法でRSブロックの一部を置換したときの第2の説明図である。ここでは、複数に分離した隠蔽情報語でRSブロックを置換する。
例えば、図27に示すように、隠蔽情報語を5つに分離してRSブロックの一部を置換することができる。このようにした場合であっても、隠蔽情報語の語数がRS符号による訂正可能語数より少ないことから、訂正を行うことで適切に置換前RSブロックを得ることができる。そして、この場合も置換前RSブロックと置換後RSブロックとの差分をとることによって、隠蔽情報語を得ることができる。また、置換前RSブロックの予め特定された位置からデータ語を抽出することにより情報本体を得ることができる。
このように、差分に基づいて隠蔽情報語を抽出する手法は、QRコードシンボルに汚損が生じにくく、RSブロックにも汚損が生じにくい場合に特に有効である。例えば、QRコードシンボルの画像データファイルを生成し、これをファイルとして取り込み、隠蔽情報語等を抽出する場合には、QRコードシンボルが外部に曝される機会がないため、汚損が生ずることがありえない。
この手法によれば、前述のように、特段ヘッダデータコード語等を設けなくても隠蔽情報語を特定することができるという利点がある。これは、より多くの隠蔽情報語で置換をすることができるという利点になる。
隠蔽情報語として読み取ったコード語が隠蔽情報語であるのか否かの判定は、第1実施形態と同様に、訂正前のRSブロックと訂正後のRSブロックとの間に所定割合以上の差異があったときには隠蔽情報語であったと判定(すなわち、QRコードシンボルは第6実施形態におけるQRコードシンボルであると判定)し、所定割合以上の差異がなかったときには隠蔽情報語ではなかったと判定(すなわち、QRコードシンボルは一般的なQRコードシンボルであると判定)して隠蔽情報語を表示しないこととすることができる。これは、隠蔽情報語として置換が行われている場合には、置換前RSブロックと置換後RSブロックとの間の所定割合以上の差異が確実に生ずるものであるという理由に起因する。
ところで、差分による上記のような手法でデコードを行った場合、置換前データブロックと置換後データブロックの隠蔽情報語で置換される部分において、きわめて希にではあるが、偶然に同じ語となった部分がある場合には、その部分は差分として抽出されないという問題がある。この場合、ヘッダデータコード語、および、隠蔽情報語に含まれる各語は必ず連続で置換されることとしておく。
図28は、第6実施形態における手法でRSブロックの一部を置換したときの第3の説明図である。ここでは、ヘッダデータコード語の各語と隠蔽情報語の各語が連続して配置されるという規則を適用する。このような規則を適用することで、これらの語は必ず連続して置換されていることになるので、たとえ偶然に同じ語となることで欠落した語があったとしても、偶然一致してしまった語で欠落部分を埋めることで情報を補完することができる。
ところで、このようにRSブロックの端部以外でコード語の欠落が生じた場合には単に対応する位置のデータコード語でその欠落部分を埋めればよい。しかし、RSブロックの端部で欠落が生じた場合には、その欠落が先端部分で生じたのか後端部分で生じたのかを特定すること自体が困難となる。よって、この場合には、次に説明するように、端部についていくつかの補完を行って、検証を行う。
図29は、一部欠落したRSブロックの説明図である。図29には、欠落のないRSブロックと、データコード語の先端部分が欠落したRSブロック(以下、先端欠落RSブロックと呼ぶ)と、訂正コード語の後端部分が欠落したRSブロック(以下、後端欠落RSブロックと呼ぶ)と、両端部分が欠落したRSブロック(以下、両端欠落RSブロックと呼ぶ)が示されている。なお、説明の便宜上、各セル内に具体的なコード語は示されていない。これらの図において、欠落したコード語の部分は、破線で示されている。このように、RSブロックの端部が欠落するケースとしては、これらの3つのケースがあることになる。
これらのようなRSブロックについては、可能な組み合わせで先端及び後端に補完を行う。そして、全ての組み合わせについて、(1)補完されたRSブロックで訂正処理が機能するか、(2)訂正処理が機能したとしてその訂正結果がブロック構成構文として正しいか、の検証を行う。
図30は、先端欠落RSブロックの補完の説明図である。図30には、先端欠落RSブロックに対して誤った補完が行われたRSブロックが示されている。先端欠落RSブロックは、本来、先端部分について補完が行われるべきであるが、欠落したRSブロックを見ただけでは先端部分が欠落しているのか後端部分か欠落しているのかは分からない。そのため、先端部分の補完を行ったRSブロックと、後端部分の補完を行ったRSブロックとの両方を生成する。そして、補完を行った両方のRSブロックについて、訂正コード語を用いて訂正を行うことになる。
先端部分の補完を行ったRSブロックは、正しいRSブロックとなるため、適切に訂正処理が行われ、訂正結果としてもブロック構成構文として正しい結果となる。
これに対し、後端部分の補完を行ったRSブロックは、図30に示されるように、想定される語長から訂正コード語の位置が推定され、その結果、誤った位置が訂正コード語の位置であるとして特定されてしまう。このように誤って訂正コード語であると認識された領域のコード語に基づいて訂正が行われるため、適切に訂正は行われないことになる。
なお、ここでは、1語分の欠落が生じたものとして説明を行ったが、欠落した語数が複数語であっても、特定される訂正コード語の位置は誤った位置となることから、やはり適切に訂正は行われないことになる。
図31は、後端欠落RSブロックの補完の説明図である。図31には、後端欠落RSブロックに対して誤った補完が行われたRSブロックが示されている。後端欠落RSブロックは、本来、後端部分について補完が行われるべきであるが、やはりこの場合も、欠落したRSブロックを見ただけでは先端部分が欠落しているのか後端部分か欠落しているのかは分からない。そのため、この場合も、先端部分の補完を行ったRSブロックと、後端部分の補完を行ったRSブロックとの両方を生成する。そして、補完を行った両方のRSブロックについて訂正コード語を用いて、訂正を行うことになる。
後端部分の補完を行ったRSブロックは、正しいRSブロックとなるため、適切に訂正処理が行われ、訂正結果としてもブロック構成構文として正しい結果となる。
これに対し、先端部分の補完を行ったRSブロックは、図31に示されるように、想定される語長から訂正コード語の位置が推定され、その結果、誤った位置が訂正コード語の位置であるとして特定されてしまう。このように誤って訂正コード語であると認識された領域のコード語に基づいて訂正が行われるため、適切に訂正は行われないことになる。
なお、ここでも、1語分の欠落が生じたものとして説明を行ったが、欠落した語数が複数語であっても、特定される訂正コード語の位置は誤った位置となることから、やはり適切に訂正は行われないことになる。
図32は、両端欠落RSブロックの補完の説明図である。図32には、両端欠落RSブロックに対して誤った補完が行われた2つのRSブロックが示されている。ここでは、1語ずつ各端部で欠落が生じていることを想定している。このような両端欠落RSブロックにおいて、本来、先端部分と後端部分について1語ずつの補完が行われるべきではあるが、やはりこの場合も欠落したRSブロックを見ただけでは、どのような形態で欠落が生じているのかが分からない。
そのため、この場合には、先端部分に2語の補完を行ったRSブロックと、後端部分に2語の補完を行ったRSブロックと、各端部分に1語ずつの補完を行ったRSブロックを生成することになる。そして、それぞれ補完したRSブロックについて、訂正ブロックを用いて訂正することになる。その後の検証方法は、先端欠落RSブロックにて補完を行った場合および後端欠落RSブロックにて補完を行った場合と同様であるので、説明を省略する。
このようにして、考えられる全てのケースの補完を行って検証を行うことで、適切に補完がされたRSブロックを得ることができる。
ここでは、上記の3ケースについて説明を行ったが、欠落したデータコード語の数に応じて検証するべき数が変化する。
例えば、前述のように、データコード語が1語欠落する場合は、先端部分が1語欠落する場合と、後端部分が1語欠落する場合の2ケースが考えられることになる。
また、データコード語が2語欠落する場合は、先端部分が2語欠落する場合と、先端部分が2語欠落しかつ後端部分が1語欠落する場合と、後端部分が2語欠落する場合の3ケースが考えられることになる。
また、データコード語が3語欠落する場合は、先端部分が3語欠落する場合と、先端部分が2語欠落しかつ後端部分が1語欠落する場合と、先端部分が1語欠落しかつ後端部分が2語欠落する場合と、後端部分が3語欠落する場合の4ケースが考えられることになる。
これらの規則性からすると、端部でN語欠落している場合には、(N+1)種類の検証を行うことになる。そして、(N+1)種類の検証を行った後、適切に訂正を行えたものを採用することができる。
このように、先端部分や後端部分に欠落が生じた場合であっても、これに対応するケースだけ補完を行ったRSブロックを生成し、それぞれを検証することによって、適切に正しい補完を行うことができる。なお、極めて希に、誤った補完を行ったRSブロックにおいて訂正機能が成立してしまう場合も有りうるが、この場合、訂正後のブロックが定められたフォーマットにしたがっていない等の不具合を有することになる。そのため、これに基づいて、正常な補完ではないと判定することができる。
===第7実施形態===
送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードとして、以下のようにして生成されたQRコードを採用することもできる。
図33は、第7実施形態におけるRSブロックの概要図である。第7実施形態では、前述の第1実施形態におけるQRコード生成のステップ(S1010)内において、次のようなRSブロックを求めることとする。
まず、送り主を特定する第1配送情報を含む情報本体と、この情報本体の誤りを検出し訂正しうる誤り訂正コード語と、を含むRSブロックを求める。ここでも、誤り訂正コード語としてリード・ソロモン符号を採用することができる。
このようにして求められたRSブロックのデータコード総数が、RSブロックで収容可能な容量に満たない場合に、情報本体のコード列の終端を示す終端符号をこのコード列の最後に配置する。さらに、コード領域の空き部分にデータを表さない埋め草コード(パディングコード語)を配置する(図33の上側の図)。第7実施形態では、さらに、受取主を特定する第2配送情報を含む隠蔽情報語をパディングコードの一部または全部に変えて、終端符号コードの後に配置する(図33の下側の図)。
そして、このようにして生成されたRSブロックをQRコードに変換する。このようにすることで、一般的なデコーダでは、終端符号以降のコード語は意味の無いパディングコードとして無視され捨てられてしまう。そして、情報本体のみを抽出することができる。一方、このようなフォーマットに対応する拡張デコーダでは、終端符号以降のデータを隠蔽情報として抽出することができる。
このようにすることで、送り主を特定する第1配送情報を情報本体とし、受取主を特定する第2配送情報を隠蔽情報とすることができる。
なお、隠蔽情報を暗号化しておくこととしてもよい。また、配送伝票に印刷された標準QRコードを読み取ることで得られる配送担当店舗コードと、拡張デコーダに含まれる復号化用の暗号鍵に関連づけられた配送担当店舗コード、が一致するか否かを拡張デコーダ内部で判定することとしてもよい。このようにすることで、配達作業中に拡張デコーダを用いて隠蔽情報を適切に復号化することができるか否かを配達作業前に予め判定することができる。
===その他の実施形態===
上述の実施形態では、標準QRコード、または、拡張QRコードを二次元コードの一例として挙げ説明したが、他の二次元コードを用いることができることは言うまでもない。
以上、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
10 拡張エンコーダ、
11 制御部、11a 演算部、11b 記憶部、
13 表示装置、14 印刷装置、15 入力装置、
20 拡張デコーダ、
21 制御部、21a 演算部、21b 記憶部、
22 撮像装置、23 表示装置、24 印刷装置、25 入力装置、
301 サーバ、
401 ネットワーク、
501 端末、
601 配送伝票、602 貼付票
上記目的を達成するために本発明に係る二次元コード生成方法は、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを生成することを含む二次元コード生成方法であって、
前記二次元コードを生成することは、
前記第1配送情報を含む第1データコード語と、当該第1データコード語の誤りを検出し訂正しうる誤り訂正コード語と、を含むデータブロックを求めることと、
前記データブロックの一部を、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を含む第2データコード語で置換した置換後データブロックを求めることと、
前記置換後データブロックに基づいて二次元コードを生成することと、
を含むことが望ましい。
このようにして生成された二次元コードによれば、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
また、このようにすることで、第1データコード語及び誤り訂正コード語の一部が第2データコード語で置換されてしまうものの、第1データコード語については、訂正コード語を用いて訂正して復元することができる。また、第2データコード語については、二次元コードを直接読み込んで得られる誤り訂正処理前の置換後のデータブロックから抽出することができる。そして、抽出した第2データコード語に基づいて第2配送情報を得ることができる。一方、標準で第1データコード語しか得られない読み取り装置に対しては、受取主を特定する第2配送情報を秘匿情報とすることができる。すなわち、受取主を特定する第2配送情報を隠蔽することができるので、適切に個人情報を保護することができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係る二次元コード生成装置において、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを生成する二次元コード生成装置であって、
前記二次元コードを生成する際に、
前記第1配送情報を含む第1データコード語と、当該第1データコード語の誤りを検出し訂正しうる誤り訂正コード語と、を含むデータブロックを求め、
前記データブロックの一部を、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を含む第2データコード語で置換した置換後データブロックを求め、
前記置換後データブロックに基づいて二次元コードを生成することが望ましい。
このような二次元コード生成装置によって生成された二次元コードによれば、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
また、このようにすることで、第1データコード語及び誤り訂正コード語の一部が第2データコード語で置換されてしまうものの、第1データコード語については、訂正コード語を用いて訂正して復元することができる。また、第2データコード語については、二次元コードを直接読み込んで得られる誤り訂正処理前の置換後のデータブロックから抽出することができる。そして、抽出した第2データコード語に基づいて第2配送情報を得ることができる。一方、標準で第1データコード語しか得られない読み取り装置に対しては、受取主を特定する第2配送情報を秘匿情報とすることができる。すなわち、受取主を特定する第2配送情報を隠蔽することができるので、適切に個人情報を保護することができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係るプログラムにおいて、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを生成することをコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記二次元コードを生成することは、
前記第1配送情報を含む第1データコード語と、当該第1データコード語の誤りを検出し訂正しうる誤り訂正コード語と、を含むデータブロックを求めることと、
前記データブロックの一部を、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を含む第2データコード語で置換した置換後データブロックを求めることと、
前記置換後データブロックに基づいて二次元コードを生成することと、
を含むことが望ましい。
このようなプログラムによって生成された二次元コードによれば、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
また、このようにすることで、第1データコード語及び誤り訂正コード語の一部が第2データコード語で置換されてしまうものの、第1データコード語については、訂正コード語を用いて訂正して復元することができる。また、第2データコード語については、二次元コードを直接読み込んで得られる誤り訂正処理前の置換後のデータブロックから抽出することができる。そして、抽出した第2データコード語に基づいて第2配送情報を得ることができる。一方、標準で第1データコード語しか得られない読み取り装置に対しては、受取主を特定する第2配送情報を秘匿情報とすることができる。すなわち、受取主を特定する第2配送情報を隠蔽することができるので、適切に個人情報を保護することができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係る二次元コード読み取り方法において、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを読み取ることと、
前記二次元コードから、前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出することと、
を含む二次元コード読み取り方法であって、
前記二次元コードを読み取ることは、
少なくとも送り主を特定する第1配送情報を含む第1データコード語と、前記第1データコード語の誤りを検出し訂正しうる誤り訂正コード語と、を含むデータブロックの一部を少なくとも受取主を特定する第2配送情報を含む第2データコード語で置換した置換後データブロックに基づいて生成された二次元コードを読み取ることを含み、
前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出することは、
前記置換後データブロックにおける所定の位置から前記第2データコード語を抽出し、当該第2データコード語から前記第2配送情報を求めることと、
前記置換後データブロックの誤り訂正を行うことにより前記第1データコード語を求め、当該第1データコード語から前記第1配送情報を求めることと、を含む
ことが望ましい。
このような二次元コード読み取り方法によれば、第1配送情報のみならず第2配送情報も抽出することができる。そして、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
また、第1データコード語および訂正コード語の一部が第2データコード語で置換されているものの、第1データコード語については、訂正コード語を用いて訂正して復元することができる。また、第2データコード語については、二次元コードを直接読み込んで得られる誤り訂正処理前の置換後データブロックから第2データコード語を抽出することができる。一方、標準で第1データコードしか得られない読み取り方法に対しては、受取主を特定する第2配送情報を秘匿情報とすることができる。すなわち、個人情報たる受取主を特定する第2配送情報を隠蔽することができるので、適切に個人情報を保護することができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係る二次元コード読み取り装置において、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを読み取る読み取り部と、
前記二次元コードから、前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出する制御部と、
を備える二次元コード読み取り装置であって、
前記二次元コードを読み取る際に、
少なくとも送り主を特定する第1配送情報を含む第1データコード語と、前記第1データコード語の誤りを検出し訂正しうる誤り訂正コード語と、を含むデータブロックの一部を少なくとも受取主を特定する第2配送情報を含む第2データコード語で置換した置換後データブロックに基づいて生成された二次元コードを読み取り、
前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出する際に、
前記置換後データブロックにおける所定の位置から前記第2データコード語を抽出し、当該第2データコード語から前記第2配送情報を求め、
前記置換後データブロックの誤り訂正を行うことにより前記第1データコード語を求め、当該第1データコード語から前記第1配送情報を求めることが望ましい。
このような二次元コード読み取り装置によれば、第1配送情報のみならず第2配送情報も抽出することができる。そして、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
また、第1データコード語および訂正コード語の一部が第2データコード語で置換されているものの、第1データコード語については、訂正コード語を用いて訂正して復元することができる。また、第2データコード語については、二次元コードを直接読み込んで得られる誤り訂正処理前の置換後データブロックから第2データコード語を抽出することができる。一方、標準で第1データコードしか得られない読み取り方法に対しては、受取主を特定する第2配送情報を秘匿情報とすることができる。すなわち、個人情報たる受取主を特定する第2配送情報を隠蔽することができるので、適切に個人情報を保護することができる。
また、上記目的を達成するために本発明に係るプログラムにおいて、少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを読み取ることと、
前記二次元コードから、前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出することと、
をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記二次元コードを読み取ることは、
少なくとも送り主を特定する第1配送情報を含む第1データコード語と、前記第1データコード語の誤りを検出し訂正しうる誤り訂正コード語と、を含むデータブロックの一部を少なくとも受取主を特定する第2配送情報を含む第2データコード語で置換した置換後データブロックに基づいて生成された二次元コードを読み取ることを含み、
前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出することは、
前記置換後データブロックにおける所定の位置から前記第2データコード語を抽出し、当該第2データコード語から前記第2配送情報を求めることと、
前記置換後データブロックの誤り訂正を行うことにより前記第1データコード語を求め、当該第1データコード語から前記第1配送情報を求めることと、を含む
ことが望ましい。
このようなプログラムによれば、第1配送情報のみならず第2配送情報も抽出することができる。そして、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
また、第1データコード語および訂正コード語の一部が第2データコード語で置換されているものの、第1データコード語については、訂正コード語を用いて訂正して復元することができる。また、第2データコード語については、二次元コードを直接読み込んで得られる誤り訂正処理前の置換後データブロックから第2データコード語を抽出することができる。一方、標準で第1データコードしか得られない読み取り方法に対しては、受取主を特定する第2配送情報を秘匿情報とすることができる。すなわち、個人情報たる受取主を特定する第2配送情報を隠蔽することができるので、適切に個人情報を保護することができる。
以上のようにして生成された二次元コードによれば、送り主を特定する情報の秘匿性が低い一方、受取主を特定する情報の秘匿性を高めたい配送形態において、標準のデコーダでは第1配送情報のみ抽出することができるようにし、拡張されたデコーダでは第2配送情報も抽出することができるようにすることができる。その結果、標準のデコーダでは受取主の個人情報を読み取ることができないので、受取主の個人情報を適切に保護することができる。
また、このようにすることで、第1データコード語及び誤り訂正コード語の一部が第2データコード語で置換されてしまうものの、第1データコード語については、訂正コード語を用いて訂正して復元することができる。また、第2データコード語については、二次元コードを直接読み込んで得られる誤り訂正処理前の置換後のデータブロックから抽出することができる。そして、抽出した第2データコード語に基づいて第2配送情報を得ることができる。一方、標準で第1データコード語しか得られない読み取り装置に対しては、受取主を特定する第2配送情報を秘匿情報とすることができる。すなわち、受取主を特定する第2配送情報を隠蔽することができるので、適切に個人情報を保護することができる。

Claims (22)

  1. 少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを生成することを含むことを特徴とする二次元コード生成方法。
  2. 請求項1に記載の二次元コード生成方法であって、
    さらに、生成した前記二次元コードを配送伝票に印刷することを含むことを特徴とする二次元コード生成方法。
  3. 請求項2に記載の二次元コード生成方法であって、
    前記配送伝票には、さらに、前記第2配送情報の一部が印刷されることを特徴とする二次元コード生成方法。
  4. 請求項3に記載の二次元コード生成方法であって、
    前記配送伝票は、当該配送伝票と分離可能な貼付票と一体化しており、
    前記配送伝票に前記二次元コードを印刷する一方、前記第1配送情報を公開情報として含む第2の二次元コードを生成し、当該第2の二次元コードを前記貼付票に印刷することを含むことを特徴とする二次元コード生成方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の二次元コード生成方法であって、
    前記第2配送情報は、少なくとも、前記受取主の住所、前記受取主の氏名、および、前記受取主の電話番号に関連する情報のいずれか一つを含むことを特徴とする二次元コード生成方法。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の二次元コード生成方法であって、
    前記二次元コードを生成することは、
    前記第1配送情報を含む第1データコード語と、当該第1データコード語の誤りを検出し訂正しうる誤り訂正コード語と、を含むデータブロックを求めることと、
    前記データブロックの一部を、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を含む第2データコード語で置換した置換後データブロックを求めることと、
    前記置換後データブロックに基づいて二次元コードを生成することと、
    を含むことを特徴とする二次元コード生成方法。
  7. 請求項6に記載の二次元コード生成方法であって、
    前記第2データコード語は暗号化されることを特徴とする二次元コード生成方法。
  8. 請求項6または請求項7に記載の二次元コード生成方法であって、
    前記置換後データブロックは、前記置換後データブロックにおける前記第2データコード語の配置情報を含むヘッダデータコード語を備えることを特徴とする二次元コード生成方法。
  9. 請求項8に記載の二次元コード生成方法であって、
    前記ヘッダデータコード語と前記第2データコード語のうち少なくともいずれかは誤り訂正符号を含むことを特徴とする二次元コード生成方法。
  10. 請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の二次元コード生成方法であって、
    前記第2データコード語の語数と前記ヘッダデータ語の語数との総語数は、前記誤り訂正コード語による誤り訂正数を超えないことを特徴とする二次元コード生成方法。
  11. 少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含むことを特徴とする二次元コード。
  12. 少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを生成することを特徴とする二次元コード生成装置。
  13. 少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを生成することをコンピュータに実行させるプログラム。
  14. 少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを読み取ることと、
    前記二次元コードから、前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出することと、
    を含む二次元コード読み取り方法。
  15. 請求項14に記載の二次元コード読み取り方法であって、
    前記第2配送情報は、少なくとも、前記受取主の住所、前記受取主の氏名、および、前記受取主の電話番号に関連する情報のいずれか一つを含むことを特徴とする二次元コード読み取り方法。
  16. 請求項14または請求項15に記載の二次元コード読み取り方法であって、
    前記二次元コードを読み取ることは、
    少なくとも送り主を特定する第1配送情報を含む第1データコード語と、前記第1データコード語の誤りを検出し訂正しうる誤り訂正コード語と、を含むデータブロックの一部を少なくとも受取主を特定する第2配送情報を含む第2データコード語で置換した置換後データブロックに基づいて生成された二次元コードを読み取ることを含み、
    前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出することは、
    前記置換後データブロックにおける所定の位置から前記第2データコード語を抽出し、当該第2データコード語から前記第2配送情報を求めることと、
    前記置換後データブロックに基づいて前記第1データコード語を求め、当該第1データコード語から前記第1配送情報を求めることと、を含む
    ことを特徴とする二次元コード読み取り方法。
  17. 請求項16に記載の二次元コード読み取り方法であって、
    前記第2データコード語は暗号化されることを特徴とする二次元コード読み取り方法。
  18. 請求項16または請求項17に記載の二次元コード読み取り方法であって、
    前記置換後データブロックは、前記置換後データブロックにおける前記第2データコード語の配置情報を含むヘッダデータコード語を備えることを特徴とする二次元コード読み取り方法。
  19. 請求項18に記載の二次元コード読み取り方法であって、
    前記ヘッダデータコード語と前記第2データコード語のうち少なくともいずれかは誤り訂正符号を含むことを特徴とする二次元コード読み取り方法。
  20. 請求項16乃至請求項19のいずれかに記載の二次元コード読み取り方法であって、
    前記第2データコード語の語数と前記ヘッダデータ語の語数との総語数は、前記誤り訂正コード語による誤り訂正数を超えないことを特徴とする二次元コード読み取り方法。
  21. 少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを読み取る読み取り部と、
    前記二次元コードから、前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出する制御部と、
    を備える事を特徴とする二次元コード読み取り装置。
  22. 少なくとも送り主を特定する第1配送情報を公開情報として含み、かつ、少なくとも受取主を特定する第2配送情報を非公開情報として含む二次元コードを読み取ることと、
    前記二次元コードから、前記第1配送情報および前記第2配送情報を抽出することと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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