JP2015138014A - 放射性廃液処理装置及び放射性廃液処理方法 - Google Patents

放射性廃液処理装置及び放射性廃液処理方法 Download PDF

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小川 尚樹
Naoki Ogawa
尚樹 小川
上島 直幸
Naoyuki Ueshima
直幸 上島
島田 隆
Takashi Shimada
隆 島田
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Abstract

【課題】油を含む放射性廃液から放射性物質を除去できる放射性廃液処理装置を提供する。
【解決手段】放射性廃液処理装置は、放射性廃液から回収された油に洗浄液を供給して第1処理液を生成し、第1処理液から油を分離する油回収洗浄装置と、油回収洗浄装置から供給された油を水熱分解する油分解装置と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射性廃液処理装置及び放射性廃液処理方法に関する。
特許文献1に開示されているように、プラントで発生した廃液は処理される。例えば原子力発電プラントにおいて汚染水が発生した場合、浄化システムを使って汚染水から放射性物質を除去する処理が行われる。
特開昭58−193787号公報
汚染水に油が混入する可能性がある。例えば、原子力発電プラントの機器と汚染水との接触により、機器の油が汚染水に混入する可能性がある。汚染水に油が混入した場合、その油を含む汚染水から放射性物質を除去する必要がある。
本発明は、油を含む放射性廃液から放射性物質を除去できる放射性廃液処理装置及び放射性廃液処理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、放射性廃液から回収された油に洗浄液を供給して第1処理液を生成し、前記第1処理液から前記油を分離する油回収洗浄装置と、前記油回収洗浄装置から供給された前記油を水熱分解する油分解装置と、を備える放射性廃液処理装置を提供する。
本発明の第1の態様において、前記油回収洗浄装置から前記油分解装置に供給される前記油の放射線量は、5.5×10Bq/m以下でもよい。
本発明の第1の態様において、前記油分解装置は、前記水熱分解により第2処理液を生成し、前記洗浄液は、前記第2処理液を含んでもよい。
本発明の第1の態様において、前記油回収洗浄装置は、前記第1処理液から前記油を分離する遠心分離機を有し、前記遠心分離機で前記油と分離された第3処理液から放射性物質を除去する浄化装置を備え、前記洗浄液は、前記浄化装置で前記放射性物質が除去された前記第3処理液を含んでもよい。
本発明の第1の態様において、前記油回収洗浄装置が収容され、第1搬送装置で搬送される第1コンテナと、前記油分解装置が収容され、第2搬送装置で搬送される第2コンテナと、前記第1コンテナと前記第2コンテナとを結び、前記油回収洗浄装置から前記油分解装置に供給される前記油が流れる配管と、を備えてもよい。
本発明の第1の態様において、前記油回収洗浄装置は、前記放射性廃液の表層に存在する前記油を回収する回収装置を有してもよい。
本発明の第2の態様は、放射性廃液から回収された油に洗浄液を供給して第1処理液を生成することと、前記第1処理液から前記油を分離することと、前記第1処理液から分離された前記油を水熱分解することと、を含む放射性廃液処理方法を提供する。
本発明の第2の態様において、放射線量が、5.5×10Bq/m以下に低減された前記油を水熱分解してもよい。
本発明の第2の態様において、前記水熱分解により生成された第2処理液を前記洗浄液として利用することを含んでもよい。
本発明の第2の態様において、遠心分離機で前記第1処理液から前記油を分離することと、前記遠心分離機で前記油から分離された第3処理液から放射性物質を除去することと、前記放射性物質が除去された前記第3処理液を前記洗浄液として利用することと、を含んでもよい。
本発明によれば、油を含む放射性廃液から放射性物質を除去することができる。
図1は、本実施形態に係る放射性廃液処理装置の一例を示す図である。 図2は、本実施形態に係る回収装置の一例を示す図である。 図3は、本実施形態に係る放射性廃液処理装置の一例を示す図である。 図4は、本実施形態に係る放射性廃液処理装置の一例を示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
図1は、本実施形態に係る放射性廃液処理装置1の一例を示す図である。放射性廃液処理装置1は、原子力発電プラントにおいて発生した放射性廃液WFから放射性物質を除去する。放射性廃液WFは、所謂、汚染水を含む。原子燃料と接触した冷却水がアクシデントにより漏出し、地下水などと混ざって汚染水となる。
本実施形態において、放射性廃液処理装置1は、油Sを含む汚染水(放射性廃液WF)から放射性物質を除去する。原子力発電プラントの建屋2(例えばタービン建屋)に汚染水が溜まると、その汚染水に油Sが混入する可能性がある。建屋2には種々の機器が存在する。それらの機器は、作動油又は機械油のような油Sを有する。機器と汚染水とが接触すると、機器から漏洩した油Sが汚染水に混入する可能性がある。放射性廃液処理装置1は、その油Sを含む放射性廃液WFから放射性物質を除去する。
図1において、放射性廃液処理装置1は、建屋2の放射性廃液WFから回収された油Sに洗浄液CWを供給して第1処理液PL1を生成し、その第1処理液PL1から油Sを分離する油回収洗浄装置3と、油回収洗浄装置3から供給された油Sを水熱分解する油分解装置4とを備えている。
油回収洗浄装置3は、建屋2に溜まっている放射性廃液WFの少なくとも一部を回収する回収装置5と、回収装置5で回収された放射性廃液WFを貯留する貯留槽6と、放射性廃液WFから油Sを分離する遠心分離機7と、遠心分離機7で分離された油Sを貯留する貯留槽8と、遠心分離機7で分離された油Sに洗浄液CWを供給する洗浄液供給装置9と、第1処理液PL1から油Sを分離する遠心分離機10と、遠心分離機10で分離された油Sを貯留する貯留槽11と、を備えている。
油分解装置4は、純水供給装置13と、純水供給装置13から供給された純水PWを貯留する貯留槽14と、純水PWの圧力を高める高圧ポンプ15と、高圧ポンプ15からの純水PWを加熱して高温高圧水を生成する加熱器16と、酸素を供給する酸素供給装置17と、油回収洗浄装置3から供給された油Sを高温高圧水及び酸素を使って水熱分解する反応器18と、反応器18で生成された流体を冷却する冷却器19と、水熱分解により生成された第2処理液PL2を貯留する貯留槽20とを備えている。
図2は、本実施形態に係る回収装置5の一例を示す図である。回収装置5は、建屋2から放射性廃液WFを回収する。回収装置5は、専ら建屋2に溜まっている放射性廃液WFの表層に存在する油Sを回収する。回収装置5は、所謂、フロートポンプを含む。図2に示すように、回収装置5は、水中ポンプ51と、インペラ52と、ケーシング53と、吸込口54と、吸込口54の周囲に配置されたホッパー55と、ゲートリング56と、メインフロート57と、ゲートフロート58と、吐出口59とを備えている。回収装置5は、放射性廃液WFに浮かんだ状態で、放射性廃液WFを回収(吸引)する。油Sは、水よりも比重が小さく、放射性廃液WFの表層に存在する。メインフロート57及びゲートフロート58により、吸込口54は、油Sが存在する放射性廃液WFの液面の近傍に配置される。吸込口54から専ら油Sが回収され、水(汚染水)の回収は抑制される。回収装置5は、放射性廃液WFから油Sを選択的に回収する。回収装置5から回収された放射性廃液WFに含まれる油Sの量(油Sの割合)は、建屋2に溜まっている放射性廃液WFに含まれる油Sの量(油Sの割合)よりも多い。吸込口54から回収された放射性廃液WFは、吐出口59から吐出され、配管21を介して、貯留槽6に供給される。
図1に示すように、回収装置5によって回収された油Sを多く含む放射性廃液WFは、貯留槽6に貯留された後、配管22を介して遠心分離機7に供給される。配管22にポンプ23が配置される。ポンプ23の作動により、貯留槽6から遠心分離機7に放射性廃液WFが供給される。
遠心分離機7は、放射性廃液WFから油Sを分離する。遠心分離機7で油Sと分離された第3処理液PL3は、配管25を介して、貯留槽12に送られる。遠心分離機7は、放射性廃液WFを油Sと水とに分離する。第3処理液PL3は、専ら水である。第3処理液PL3は、多量の放射性物質を含む汚染水である。遠心分離機7で第3処理液PL3と分離された油Sは、配管24を介して、貯留槽8に送られる。
セシウムのような放射性物質は、専ら水に溶解し、油Sには溶解し難いと言われている。そのため、放射性廃液WFを油Sと水とに分離することにより、放射性物質は、専ら水(第3処理液PL3)に含まれた状態で貯留槽12に送られる。第3処理液PL3と分離されることにより、油Sに含まれる放射性物質の濃度(量)は十分に低減される。
洗浄液供給装置9は、遠心分離機7からの油Sに洗浄液CWを供給する。洗浄液供給装置9は、貯留槽8に洗浄液CWを供給する。貯留槽8において、遠心分離機7からの油Sと洗浄液供給装置9からの洗浄液CWとが混合される。洗浄液CWは、放射性物質を含まない水、又は放射性物質が十分に低減された水である。洗浄液CWを、洗浄水CW、と称してもよい。洗浄液供給装置9から油Sに洗浄液CWが供給され、油Sと洗浄液CWとが混合されることにより、第1処理液PL1が生成される。
上述のように、油Sに含まれる放射性物質の量は遠心分離機7によって十分に低減されている。その油Sに、放射性物質を含まない又は放射性物質が十分に低減された洗浄液CWが供給される。そのため、第1処理液PL1に含まれる放射性物質の濃度(量)は、十分に低い(少ない)。
生成された第1処理液PL1は、配管26を介して遠心分離機10に供給される。配管26にポンプ27が配置される。ポンプ27の作動により、貯留槽8から遠心分離機10に第1処理液PL1が供給される。
遠心分離機10は、第1処理液PL1から油Sを分離する。遠心分離機10で油Sと分離された第3処理液PL3は、配管28を介して、貯留槽12に送られる。遠心分離機10は、第1処理液PL1を油Sと水とに分離する。第3処理液PL3は、専ら水(汚染水)である。遠心分離機10で第3処理液PL3と分離された油Sは、配管29を介して、貯留槽11に送られる。
遠心分離機7から発生する第3処理液PL3に含まれる放射性物質の濃度は、遠心分離機10から発生する第3処理液PL3に含まれる放射性物質の濃度よりも高い。上述のように、遠心分離機7は、放射性廃液WFから第3処理液PL3を分離する。遠心分離機10は、第1処理液PL1から第3処理液PL3を分離する。そのため、遠心分離機10から貯留槽12に供給される第3処理液PL3の汚染度(放射線量)は、遠心分離機7から貯留槽12に供給される第3処理液PL3の汚染度(放射線量)よりも低い。
また、上述のように、放射性物質は、専ら水に溶解し、油Sには溶解し難い。そのため、第1処理液PL1が油Sと水とに分離されることにより、放射性物質は水(第3処理液PL3)と一緒に分離される。油Sが第3処理液PL3と分離されることにより、その油Sに含まれる放射性物質の濃度(量)は十分に低減される。
油Sに対して洗浄液CWを供給する処理と、その洗浄液CWの供給により生成された第1処理液PL1を遠心分離する処理とを繰り返すことにより、その遠心分離された油Sに含まれる放射性物質の濃度は、徐々に低減される。
以下の説明においては、油Sに対して洗浄液CWを供給する処理と、その洗浄液CWの供給により生成された第1処理液PL1を遠心分離する処理とを合わせて適宜、油洗浄処理、と称する。
本実施形態において、油洗浄処理は、1回だけ行われる。なお、油洗浄処理は、2回行われてもよいし、3回行われてもよい。油洗浄処理の回数と同じ数の貯留槽8及び遠心分離機10が設けられてもよい。
本実施形態においては、貯留槽11に供給される油Sの放射線量が、5.5×10Bq/m以下になるまで、油洗浄処理が行われる。
貯留槽11の油Sは、配管30を介して、油分解装置4の反応器18に供給される。配管30にポンプ31が配置される。ポンプ31の作動により、貯留槽11から反応器18に油Sが供給される。放射線量が十分に低減された状態で、油Sが油回収洗浄装置3の貯留槽11から油分解装置4の反応器18に供給される。上述のように、油回収洗浄装置3から油分解装置4に供給される油Sの放射線量は、5.5×10Bq/m以下である。
反応器18は、高温高圧水の中で酸素と油Sとを水熱反応させて油Sを水熱分解し、その油Sを無機化する。純水供給装置13及び貯留槽14の純水PWは、高圧ポンプ15及び加熱器16により、例えば、370℃、26.5MPaの高温高圧水(亜臨界水)となる。その高温高圧水は、配管32を介して、反応器18に供給される。酸素は、配管33を介して酸素供給装置17から反応器18に供給される。反応器18において、高温高圧水の中で酸素と油Sとが水熱反応することにより、油S(油Sに含まれる有機物)が酸化分解され、無機化される。
反応器18に対して過酸化水素が供給されてもよい。過酸化水素は、例えば液体酸素のような支燃性物質に比べて、取り扱いが容易である。
水熱分解により、反応器18において、第2処理液PL2とガスとが生成される。第2処理液PL2は、放射性物質が十分に低減された水である。ガスは、主に二酸化炭素である。反応器18において生成された流体は、冷却器19で冷却された後、配管34を介して貯留槽20に送られる。貯留槽20は、第2処理液PL2を貯留する。二酸化炭素は、例えばフィルタユニットを含む排ガス処理装置35で清浄化された後、排ガスとして放出される。
本実施形態において、水熱分解により生成された第2処理液PL2は、洗浄液CWとして利用される。第2処理液PL2の放射性物質の濃度は、十分に低い。そのため、第2処理液PL2を洗浄液CWとして利用することができる。貯留槽20の第2処理液PL2は、洗浄液供給装置9に供給され、洗浄液CWとして再利用される。
本実施形態において、油回収洗浄装置3は、貯留槽12の第3処理液PL3から放射性物質を除去する浄化装置36を備えている。浄化装置36として、汚染水処理を実行可能な既存の浄化装置が使用される。浄化装置36は、例えば、逆浸透膜を含むフィルタユニット、及び放射性物質を吸着可能な吸着材を含む吸着塔を有し、汚染水から放射性物質を除去可能である。貯留槽12の第3処理液PL3は、配管37を介して、洗浄液供給装置9に供給される。配管37にポンプ38が配置される。ポンプ38の作動により、貯留槽12から浄化装置36に第3処理液PL3が供給される。
本実施形態において、浄化装置36で放射性物質が除去された第3処理液PL3は、洗浄液CWとして利用される。浄化装置36で処理された第3処理液PL3の放射性物質の濃度は、十分に低い。そのため、浄化装置36で処理された第3処理液PL3を洗浄液CWとして利用することができる。浄化装置36で処理された第3処理液PL3は、洗浄液供給装置9に供給され、洗浄液CWとして再利用される。
なお、貯留槽20の第2処理液PL2が、浄化装置36に送られて処理された後、洗浄液供給装置9に供給されてもよい。なお、第2処理液PL2は、建屋2に供給されてもよい。なお、第3処理液PL3は、建屋2に供給されてもよい。
図3は、本実施形態に係る放射性廃液処理装置1の一例を示す図である。図3に示すように、油回収洗浄装置3は、第1コンテナ41に収容される。油分解装置4は、第2コンテナ42に収容される。第1コンテナ41は、トレーラのような第1搬送装置39で搬送される。第2コンテナ42は、トレーラのような第2搬送装置40で搬送される。
図4は、本実施形態に係る放射性廃液処理装置1の一例を模式的に示す概略図である。本実施形態において、油回収洗浄装置3の少なくとも一部は、第1コンテナ41に収容された状態で稼働する。油分解装置4は、第2コンテナ42に収容された状態で稼働する。油回収洗浄装置3の回収装置5が建屋2の放射性廃液WFに配置される。回収装置5以外の油回収洗浄装置3の構成要素が第1コンテナ41に配置される。第1コンテナ41の外側に配置された回収装置5と、第1コンテナ41の内側に配置されている貯留槽6とが、配管21を介して接続される。油回収洗浄装置3は、放射性廃液WFから回収された油Sに洗浄液CWを供給して第1処理液PL1を生成し、第1処理液PL1から油Sを分離する。
第1コンテナ41と第2コンテナ42とが配管43を介して結ばれる。油回収洗浄装置3から油分解装置4に供給される油Sは、配管43を流れる。第2コンテナ42の内側に配置されている油分解装置4は、配管43を介して油回収洗浄装置3から供給された油Sを水熱分解する。
以上説明したように、本実施形態においては、汚染水の放射性物質を除去する既存の浄化装置では処理が困難であった、油Sを含む放射性廃液WFを処理することができる。本実施形態においては、放射性廃液WFから回収された油Sに洗浄液CWを供給して第1処理液PL1を生成した後、その第1処理液PL1を遠心分離して油Sを抽出する油洗浄処理が行われる。セシウムのような放射性物質は、専ら水に溶解し、油Sには溶解し難いため、水と油Sとが分離されることにより、油Sに含まれる放射性物質の濃度(量)が低減される。クリーンな洗浄液CWを供給して希釈し、第1処理液PL1に含まれる放射性物質の濃度が十分に低減されてから、水と油Sとが分離されることにより、油Sに含まれる放射性物質の濃度(量)は徐々に低減される。油Sに対して洗浄液CWを供給する処理と、その洗浄液CWの供給により生成された第1処理液PL1を遠心分離する処理とを含む油洗浄処理が繰り返されることにより、油Sから放射性物質が十分に除去され、油Sに含まれる放射性物質の濃度(量)は十分に低減される。分離された第3処理液PL3は、既存の浄化装置36によって浄化可能である。これにより、放射性廃液処理装置1は、油S及び水(汚染水)を含む放射性廃液WFから放射性物質を十分に除去することができる。
また、本実施形態に係る放射性廃液処理装置1と、汚染水の放射性物質を除去可能な既存の浄化装置36とが併用されることにより、建屋2に貯留している放射性廃液WFは無くなり、建屋2からの放射性廃液WFの漏洩のリスクが低減される。
また、本実施形態においては、油回収洗浄装置3は、回収装置5を使って、放射性廃液WFの表層に存在する油Sを選択的に回収する。これにより、放射性廃液処理装置1の処理対象物の総量が低減される。したがって、放射性廃液処理装置1の処理の負荷が低減され、効率良い処理が実行される。
また、放射性廃液処理装置1は、遠心分離機7及び遠心分離機10を使って、水と油Sとを分離する。加熱処理を伴うことなく、水と油Sとが分離されるため、例えば、周囲の環境に与える影響が緩和される。
また、本実施形態においては、油分解装置4は、水熱分解により、油Sの有機物を分解する。水熱分解法に基づく油の処理は、例えば油の焼却処理に比べて、周囲の環境に与える影響が緩和される。
また、本実施形態においては、水熱分解法により、油Sは速やかに無機化される。放射性物質を含む油S(有機物)を長期間放置しておくと、水素ガスのような可燃性ガスが発生する可能性がある。本実施形態によれば、油Sが速やかに無機化されることにより、可燃性ガスの発生が抑制される。
また、本実施形態において、放射性廃液処理装置1は、第2処理液PL2及び浄化装置36で処理された第3処理液PL3を洗浄液CWとして利用する循環システムを含む。これにより、放射性廃液処理装置1が処理する水の量の増大化が抑制される。例えば、外部から新規の水が放射性廃液処理装置1に投入されると、汚染水の更なる増加がもたらされる可能性がある。本実施形態によれば、第2処理液PL2及び第3処理液PL3が再利用されることにより、効率良い処理が実行され、汚染水の増加が抑制される。
なお、洗浄液供給装置9から油Sに供給される洗浄液CWが、外部からの新規の水を含んでもよい。
また、本実施形態においては、油回収洗浄装置3において油Sの放射線量が十分に低減された後、その油Sが油分解装置4に供給される。これにより、油分解装置4における作業性が向上する。例えば、油分解装置4に作業者がアクセスして、油分解装置4を操作したり、メンテナンスしたりすることができる。
また、本実施形態においては、油回収洗浄装置3及び油分解装置4は、第1コンテナ41及び第2コンテナ42に収容されて、第1搬送装置39及び第2搬送装置40によって搬送される。これにより、種々の作業場所で放射性廃液処理を実行することができる。例えば、放射性廃液WFが溜まっている建屋2が複数存在する場合、放射性廃液処理装置1は、それら複数の建屋2のそれぞれに容易にアクセスすることができる。
1 放射性廃液処理装置
2 建屋
3 油回収洗浄装置
4 油分解装置
5 回収装置
6 貯留槽
7 遠心分離機
8 貯留槽
9 洗浄液供給装置
10 遠心分離機
11 貯留槽
12 貯留槽
13 純水供給装置
14 貯留槽
15 高圧ポンプ
16 加熱器
17 酸素供給装置
18 反応器
19 冷却器
20 貯留槽
21 配管
22 配管
23 ポンプ
24 配管
25 配管
26 配管
27 ポンプ
28 配管
29 配管
30 配管
31 ポンプ
32 配管
33 配管
34 配管
35 排ガス処理装置
36 浄化装置
37 配管
38 ポンプ
39 第1搬送装置
40 第2搬送装置
41 第1コンテナ
42 第2コンテナ
43 配管
51 水中ポンプ
52 インペラ
53 ケーシング
54 吸込口
55 ホッパー
56 ゲートリング
57 メインフロート
58 ゲートフロート
59 吐出口
CW 洗浄液
PL1 第1処理液
PL2 第2処理液
PL3 第3処理液
PW 純水
S 油
WF 放射性廃液

Claims (10)

  1. 放射性廃液から回収された油に洗浄液を供給して第1処理液を生成し、前記第1処理液から前記油を分離する油回収洗浄装置と、
    前記油回収洗浄装置から供給された前記油を水熱分解する油分解装置と、
    を備える放射性廃液処理装置。
  2. 前記油回収洗浄装置から前記油分解装置に供給される前記油の放射線量は、
    5.5×10Bq/m
    以下である請求項1に記載の放射性廃液処理装置。
  3. 前記油分解装置は、前記水熱分解により第2処理液を生成し、
    前記洗浄液は、前記第2処理液を含む請求項1又は請求項2に記載の放射性廃液処理装置。
  4. 前記油回収洗浄装置は、前記第1処理液から前記油を分離する遠心分離機を有し、
    前記遠心分離機で前記油と分離された第3処理液から放射性物質を除去する浄化装置を備え、
    前記洗浄液は、前記浄化装置で前記放射性物質が除去された前記第3処理液を含む請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の放射性廃液処理装置。
  5. 前記油回収洗浄装置が収容され、第1搬送装置で搬送される第1コンテナと、
    前記油分解装置が収容され、第2搬送装置で搬送される第2コンテナと、
    前記第1コンテナと前記第2コンテナとを結び、前記油回収洗浄装置から前記油分解装置に供給される前記油が流れる配管と、を備える請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の放射性廃液処理装置。
  6. 前記油回収洗浄装置は、前記放射性廃液の表層に存在する前記油を回収する回収装置を有する請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の放射性廃液処理装置。
  7. 放射性廃液から回収された油に洗浄液を供給して第1処理液を生成することと、
    前記第1処理液から前記油を分離することと、
    前記第1処理液から分離された前記油を水熱分解することと、
    を含む放射性廃液処理方法。
  8. 放射線量が、
    5.5×10Bq/m
    以下に低減された前記油を水熱分解する請求項7に記載の放射性廃液処理方法。
  9. 前記水熱分解により生成された第2処理液を前記洗浄液として利用することを含む請求項7又は請求項8に記載の放射性廃液処理方法。
  10. 遠心分離機で前記第1処理液から前記油を分離することと、
    前記遠心分離機で前記油から分離された第3処理液から放射性物質を除去することと、
    前記放射性物質が除去された前記第3処理液を前記洗浄液として利用することと、を含む請求項7から請求項9のいずれか一項に記載の放射性廃液処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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