JP2015137748A - 管のねじ継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】引張‐圧縮や曲げの繰返し負荷を受けてもボックス側のねじコーナ部に応力やひずみの集中が生じにくいねじ継手構造を提供する。
【解決手段】ラジアルシール型の管のねじ継手において、ボックス1の管周方向断面のうち最も引張応力およびひずみの高くなる部位15を含む断面であるCCS(Critical Cross Section)の断面積Sと管本体10の断面積Sの比S/Sで定義される継手効率TE(%)が、ボックス1の雌ねじ高さtと雌ねじ底荷重面側コーナ部6の曲率半径ρの比t/ρと、式TE(%)≧2.25×t/ρ+99.9の関係を満たすねじ継手とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、管のねじ継手に関し、詳しくは一般に油井やガス井の探査や生産に使用されるチュービングおよびケーシングを包含する油井管、すなわちOCTG(oil country tubular goods)、ライザー管、ならびにラインパイプなどの鋼管であるパイプの接続に用いるのに好適な、シール性と耐圧縮性に優れた管のねじ継手に関する。
管のねじ継手は、油井管など産油産業設備に使用される鋼管の接続に広く使用されている。オイルやガスの探索や生産に使用される鋼管の接続には、従来API(米国石油協会)規格に規定された標準的なねじ継手が典型的には使用されてきた。しかし、近年、原油や天然ガスの井戸は深井戸化が進み、垂直井から水平井や傾斜井等が増えていることから、掘削・生産環境は苛酷化している。また、海洋や極地など劣悪な環境での井戸の開発が増加していることなどから、耐圧縮性能、耐曲げ性能、外圧シール性能(耐外圧性能)など、ねじ継手への要求性能は多様化している。そのため、プレミアムジョイントと呼ばれる高性能の特殊ねじ継手を使用することが増加しており、その性能への要求もますます増加している。
プレミアムジョイントは、通常、テーパねじ、メタルタッチシール部(以下、シール部と呼ぶ)、トルクショルダ部(以下、ショルダ部と呼ぶ)とをそれぞれ備える、管端部に形成した雄ねじ部材(以下、ピンと呼ぶ)と該ピン同士を連結する雌ねじ部材(以下、ボックスと呼ぶ)とを結合したカップリング形式の継手である。テーパねじは管継手を強固に固定するために重要であり、シール部はボックスとピンとがこの部分でメタル接触することでシール性を確保する役目を担い、ショルダ部は継手の締付け中にストッパの役目を担うショルダ面となる。
図3は、油井管用プレミアムジョイントの模式的説明図であり、これらは、円管のねじ継手の縦断面図である。ねじ継手は、ピン3および、ピン3と嵌合するボックス1を備えており、ピン3は、その外面に雄ねじ部7と、ピン3の先端側に雄ねじ部7に隣接して設けられたねじの無い長さ部分であるノーズ部8とを有する。ノーズ部8は、その外周面にシール部11を、その端面にはショルダ部12を有する。ピン3と嵌合するボックス1は、その内面に、それぞれピン3の雄ねじ部7、シール部11、およびショルダ部12と螺合するか、または接触することができる部分である、雌ねじ部5、シール部13、および、ショルダ部14を有している。
図3の従来例では、シール部11、13がノーズ部8の先端部に位置する所謂ピン先端シール型であるが、これとは別に、シール部11、13をノーズ部8の管軸方向中間部に位置させてピン3とボックス1を管半径方向に金属接触させるラジアルシール型のプレミアムジョイントも知られている。
ところで、井戸へのパイプ敷設工事では、パイプを回転させながら敷設する場合がある。斜め掘りおよび水平掘りの場合、パイプは途中、曲げられた状態で回転する。このときパイプには引張‐圧縮の力が繰返し作用する。井戸の深井戸化が進み、前記引張‐圧縮の力も増加する。この繰返し負荷により、ねじ継手を構成するボックスのねじ部とシール部に塑性変形が生じ、シール性の低下もしくは、最悪の場合、亀裂が進展し、破断に至る場合がある。
そこで、引張‐圧縮や曲げの繰返し負荷に強いねじ継手構造として、ピン側、ボックス側の何れか一方または両方のねじ噛合い端部の片端もしくは両端のねじ底に、螺旋状の応力緩和溝を設けて、応力集中を緩和する構造が提案された(例えば特許文献1参照)。
特許第3401859号公報
しかし、ボックス側のねじコーナ部に作用する応力やひずみは、ねじ形状や前記応力緩和溝のみで定まるものではなく、ボックスの最弱部断面積のパイプ本体断面積に対しての裕度によって影響を受けるので、ねじ形状の工夫や前記応力緩和溝の付設によるのではボックス側のねじコーナ部の応力集中を十分緩和することができないと云う問題があった。
そこで、本発明は、前記従来技術の問題に鑑み、引張‐圧縮や曲げの繰返し負荷を受けてもボックス側のねじコーナ部に応力集中が生じにくいねじ継手構造を実現することを、本発明が解決しようとする課題とした。
本発明者らは、前記課題を解決する為に鋭意検討し、その結果、以下の要旨構成になる本発明を成した。
[1] 雄ねじ部と、該雄ねじ部より管端側に延在するノーズ部と、該ノーズ部の先端に設けられたショルダ部とを有するピンと、
前記雄ねじ部とねじ結合されてねじ部をなす雌ねじ部と、前記ピンのノーズ部外周面に相対するボックスシール面と、前記ピンのショルダ部に当接するショルダ部とを有するボックスとを有し、
前記ねじ結合により前記ピンと前記ボックスとが結合されて前記ノーズ部外周面と前記ボックスシール面とが管半径方向に金属接触しその接触部がシール部をなすラジアルシール型の管のねじ継手であって、
前記ボックスの管周方向断面のうち最も引張応力およびひずみの高くなる部位を含む断面の断面積Sと管本体の断面積Sの比S/Sで定義される継手効率TE(%)が、前記ボックスの雌ねじ高さtと雌ねじ底荷重面側コーナ部の曲率半径ρの比t/ρと次式(1)の関係を満たすことを特徴とする管のねじ継手。
TE(%)≧2.25×t/ρ+99.9 ‥‥(1)
[2] 前記ピンのシール部が管軸方向断面視で外側に張り出した円弧をなし、相対する前記ボックスのシール部が、ショルダ部への方向に収束するテーパ面をなし、該テーパ面が管軸となす角度であるシールテーパ角が2度以上15度以下であることを特徴とする前記[1]に記載の管のねじ継手。
[3] 前記シールテーパ角が2度以上5度以下であることを特徴とする前記[2]に記載の管のねじ継手。
本発明によれば、管のねじ継手はボックス側のねじコーナ部の応力、ひずみが低減し、引張‐圧縮や曲げの繰返し負荷を受けても応力集中が生じにくくなって、管のねじ継手の疲労強度および耐破断性能をさらに向上させることができる。
本発明の実施形態を示す管軸方向断面の概略図である。 式(1)の妥当性を示すグラフである。 従来の管のねじ継手の一例を示す管軸方向断面の概略図である。 継手効率TEの定義を示す管軸方向断面の概略図である。
図1、図2及び図4を参照して本発明の実施形態を説明する。本発明は、雄ねじ部7と、該雄ねじ部7より管端側に延在するノーズ部8と、該ノーズ部8の先端に設けられたショルダ部14とを有するピン3、並びに、前記雄ねじ部7とねじ結合されてねじ部をなす雌ねじ部5と、前記ピン3のノーズ部外周面17に相対するボックスシール面16と、前記ピン3のショルダ部14に当接するショルダ部12とを有するボックス1を有し、前記ねじ結合により前記ピン3と前記ボックス1とが結合されて前記ノーズ部外周面17と前記ボックスシール面16とが管半径方向に金属接触しその接触部がシール部(ピン3のシール部13およびボックス1のシール部11)をなすラジアルシール型の管のねじ継手(図1参照)であることを前提とする。ラジアルシール型は、引張‐圧縮や曲げの繰返し負荷に伴うボックスの塑性変形がシール性に及ぼす悪影響を抑制する効果の点で、ピン先端シール型よりも優れるので、本発明ではラジアルシール型を前提とした。
本発明は、前記前提の下で、前記ボックス1の管周方向断面のうち最も引張応力およびひずみの高くなる部位15を含む断面であるCCS(Critical Cross Section)の断面積Sと管本体10の断面積Sの比S/Sで定義される継手効率TE(%)(図4参照)が、前記ボックス1の雌ねじ高さtと雌ねじ底荷重面側コーナ部6の曲率半径ρ(図1(b)参照)の比t/ρと前記式(1)の関係にあることを特徴とする。
前記式(1)の関係を満たすTEとt/ρの領域は、TEを横軸、t/ρを縦軸にとった図2において、式TE=2.25×t/ρ+99.9で表される直線及び該直線の右側の範囲である。この範囲内に、「No Failure」(後述する気密試験結果でリークなし、かつ繰返し負荷試験結果で破断なし)のプロット点が位置し、一方、この範囲外に、「Failure」(後述する気密試験結果でリーク発生、又は繰返し負荷試験結果で破断)のプロット点が位置することから、式(1)による規定が妥当であることが分る。
ボックス1において、塑性変形に伴うひずみが最も多く蓄積するのは雌ねじ底荷重面側コーナ部6(ボックス1の雌ねじ部5の荷重面と雌ねじ底面とがなすコーナ部)であり、次に多く蓄積するのは雌ねじ底挿入面側コーナ部9(ボックス1の雌ねじ部5の挿入面と雌ねじ底面とがなすコーナ部)(図1(b)参照)である。これらの箇所のひずみを低減することが、斜め掘り井戸および水平掘り井戸へのパイプ敷設時における異常変形もしくは破断の防止に重要である。
本発明者らは、ラジアルシール型の管のねじ継手について、継手形状を種々変えて、FEA(有限要素解析:Finite Element Analysis)による引張‐圧縮負荷状態下の応力‐ひずみ計算、及び引張‐圧縮の繰返し負荷実験を鋭意遂行し、その結果、以下の知見を得た。
すなわち、ボックス1のCCSの断面積Sと管本体10の断面積Sの比S/Sで定義される継手効率TE(%)(図4参照)が、前記ボックス1の雌ねじ高さtと雌ねじ底荷重面側コーナ部6の曲率半径ρの比t/ρと前記(1)式の関係を満たすように、管のねじ継手を設計、製造することにより、ボックス1のねじ底コーナ部(雌ねじ底荷重面側コーナ部6或いは雌ねじ底挿入面側コーナ部9)に発生し、疲労破壊やボックス1の全断面破断の起点となりうる初期亀裂の発生を抑制することができる。
前記CCSは、ノーズ側にある第1ねじ、あるいはFEAを用いた数値計算によりその管軸方向位置を特定することができる。該CCSは、管本体10に引張力が負荷された際に、ねじ部を介してその引張力がボックスに伝達されて、最も平均応力が高くなる断面となる。継手効率TEとは、前記CCSの断面積Sと管本体10の断面積Sの比S/Sで定義されるが、一般的には、t/ρとは無関係に、単に100%以上とされていた。継手効率TEの増加は、CCSにおける平均引張応力及びひずみの低減に効果があるが、単にTEを100%以上に大きくしても、引張‐圧縮や曲げの繰返し負荷を受けた際の雌ねじ部の応力集中を低減することは困難である。前記応力集中やひずみ集中を低減するためには、本発明に則り、前記TEと前記t/ρとが前記(1)式の関係を満足するように、管のねじ継手を設計、製作する必要がある。
前記雌ねじ底荷重面側コーナ部6の曲率半径ρは、大きいほどひずみの蓄積防止に有効であるが、大きすぎると、雌ねじ底荷重面側コーナ部6がこれに相対するピン3側の雄ねじ部荷重面と接触し、引張荷重を受ける直線部が不足して、局部的な塑性変形の原因となるため、ρ=0.3〜1.0mmが好ましい。前記雌ねじ底挿入面側コーナ部9の曲率半径ρ’についても同様に、ρ’=0.3〜1.5mmが好ましい。
また、前述のとおり、ラジアルシール型は、引張‐圧縮や曲げの繰返し負荷に伴うボックスの塑性変形がシール性に及ぼす悪影響を抑制する効果の点で、ピン先端シール型よりも優れるので、本発明ではラジアルシール型を前提としたが、なかでも好ましくは、前記ピン3のシール部13が管軸方向断面視で凸曲面で構成され、相対する前記ボックス1のシール部11が、ショルダ部12に向かって収束するテーパ面をなすねじ継手であって、前記テーパ面が管軸となす角度であるシールテーパ角θseal(図1(c)参照)が15度以下、より好ましくは5度以下のものである。一方、θsealが小さ過ぎると、締付け時のシール部摺動距離が大きくなり、ゴーリングを誘発するため、θsealは2度以上が好ましい。
ここで、前記凸曲面とは、管軸方向断面内で曲線をなし、該曲線領域の管軸方向両端を結ぶ線分がピン体内に位置し、該曲線領域内のいずれの点も管端に近づくにつれ管軸に近づくと云う曲面である。前記曲線は曲率の異なる複数の円孤が共通接線を有するように直接もしくは線分を介して接続された構成でもよい。また、前記テーパ面とは、管軸方向断面内で直線をなし、該直線内のいずれの点もショルダ部12に近づくにつれ管軸に近づくと云う錐面である。
また、ねじ形状および継手形状を上述の本発明範囲とした上で、さらに、ボックス1の雌ねじ部5表面にショットブラストを適用することで、圧縮の残留応力を付与し、引張応力の最大値を低減することも、亀裂発生の抑制や疲労寿命の延長意効果がある。また、ゴーリング防止のためにボックス1とピン3との相互摺動面のボックス側、ピン側の何れか一方又は両方の面に電気めっきを施す場合、めっき時間が過剰となって、ねじ継手をなす鋼材内へ水素が過剰に侵入してトラップされ、該トラップされた水素による破壊のリスクが懸念される場合がある。この懸念を払拭するために、例えばめっき後に、ISO9588で規定されているベーキングを施すことも好ましい。
外径244.475mm、肉厚13.84mmのクロム系鋼管及びそのカップリング素管を加工して、前記クロム系鋼管からは管軸方向断面視で外側に張り出した円弧(ピン材料内に弦を有する円弧)をなすシール部13を有するピン3、前記カップリング素管からはショルダ部12への方向に収束するテーパ面をなすシール部11を有するボックス1を、夫々設計、製造し、前記ピン3と前記ボックス1とからなる管のねじ継手とした。設計条件の諸元を表1に示す。
なお、表1中のショルダ角とは、締付け時のショルダ部12、14のなすショルダ面が管軸直交面となす鋭角側の角度である。
クロム系はカーボン系に比べてゴーリングのリスクが高いため、ボックス1の雌ねじ部5表面及びボックスシール面16には電気めっきを施した。これらのサンプルについて、10回の繰返し締付け‐締戻し試験を実行し、ゴーリングが無いことを確認した後、ISO13679に規定された気密試験Aテストを圧縮100%の条件で実行し、リーク発生の有無を調査した。さらに、リーク発生無しであったサンプルについては、曲げに伴う繰返し負荷を模擬するため、引張‐圧縮荷重を100回繰返しで付与するテストを実行した。これらの試験結果を表1及び図2に示す。図2のプロット点(Failure、No Failure)の意味は前述のとおりである。
表1及び図2より明らかなように、TEとt/ρとを前記式(1)の成立範囲内とした本発明例(図2中のNo Failure)は、気密試験結果がリークなし、かつ繰返し負荷試験結果が破断なしであり、これに対し、TEとt/ρとを前記式(1)の成立範囲外とした比較例(図2中のFailure)は、気密試験でリークが発生し、或いはリークなしであっても繰返し負荷が100回に達する前に破断した。
これらの結果から分るように、本発明によれば、ボックス1のねじコーナ部の応力-ひずみを低減し、管のねじ継手の疲労強度及び耐破断性能を向上させることができる。
Figure 2015137748
1 ボックス
3 ピン
5 雌ねじ部
6 雌ねじ底荷重面側コーナ部
7 雄ねじ部
8 ノーズ部
9 雌ねじ底挿入面側コーナ部
10 管本体
11 ボックスのシール部
12 ボックスのショルダ部
13 ピンのシール部
14 ピンのショルダ部
15 最も引張応力およびひずみの高くなる部位
16 ボックスシール面
17 ノーズ部外周面(ピンシール面)

Claims (3)

  1. 雄ねじ部と、該雄ねじ部より管端側に延在するノーズ部と、該ノーズ部の先端に設けられたショルダ部とを有するピンと、
    前記雄ねじ部とねじ結合されてねじ部をなす雌ねじ部と、前記ピンのノーズ部外周面に相対するボックスシール面と、前記ピンのショルダ部に当接するショルダ部とを有するボックスとを有し、
    前記ねじ結合により前記ピンと前記ボックスとが結合されて前記ノーズ部外周面と前記ボックスシール面とが管半径方向に金属接触しその接触部がシール部をなすラジアルシール型の管のねじ継手であって、
    前記ボックスの管周方向断面のうち最も引張応力およびひずみの高くなる部位を含む断面の断面積Sと管本体の断面積Sの比S/Sで定義される継手効率TE(%)が、前記ボックスの雌ねじ高さtと雌ねじ底荷重面側コーナ部の曲率半径ρの比t/ρと次式(1)の関係を満たすことを特徴とする管のねじ継手。
    TE(%)≧2.25×t/ρ+99.9 ‥‥(1)
  2. 前記ピンのシール部が管軸方向断面視で外側に張り出した円弧をなし、相対する前記ボックスのシール部が、ショルダ部への方向に収束するテーパ面をなし、該テーパ面が管軸となす角度であるシールテーパ角が2度以上15度以下であることを特徴とする請求項1に記載の管のねじ継手。
  3. 前記シールテーパ角が2度以上5度以下であることを特徴とする請求項2に記載の管のねじ継手。
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