JP6919967B2 - 油井管用ねじ継手 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に油井やガス井の探査や生産に使用される油井管、すなわちOCTG(oil country tubular goods)などの鋼管の接続に最適な、シール性に優れた油井管用ねじ継手に関する。
ねじ継手は、油井管など産油産業設備に使用される鋼管の接続に広く使用されている。オイルやガスの探索や生産に使用される鋼管の接続には、従来、API(米国石油協会)規格に規定された標準的なねじ継手が典型的には使用されてきた。しかし、近年、原油や天然ガスの井戸は深井戸化が進み、垂直井から水平井や傾斜井等が増えていることから、掘削、生産環境は苛酷化している。また、海洋や極地など劣悪な環境での井戸の開発が増加していることなどから、耐圧縮性能、耐曲げ性能、外圧シール性能(耐外圧性能)など、ねじ継手への要求性能は多様化している。そのため、プレミアムジョイントと呼ばれる高性能の特殊ねじ継手を使用することが増加しており、その性能への要求もますます増加している。 プレミアムジョイントは、通常、各パイプに、テーパねじ、メタルタッチシール部(以下、シール部と称する場合もある)、トルクショルダ部(以下、ショルダ部と称する場合もある)を備える雄ねじ部材と雌ねじ部材とを結合したカップリング形式の継手である。テーパねじは管継手を強固に固定するために重要である。メタルタッチシール部は雌ねじ部材(以下、ボックスと称する)と雄ねじ部材(以下、ピンと称する)が接触することでシール性を確保する役目を担い、トルクショルダ部は継手の締め付け中にストッパの役目を担うショルダ面となる。

図3A,3B,3Cは、カップリング形式の油井管用プレミアムジョイントを模式的に説明する図であり、これらは円管のねじ継手の管軸方向の断面図である。ねじ継手は、ピン1と、これに対応するボックス2を備える。ピン1は、その外面に、雄ねじ部4と、ピン1の先端に雄ねじ部4に隣接して設けられたノーズ部5と呼ばれるねじ無し部とを有する。ノーズ部5は、その外周面にメタルタッチシール部7を有し、その端面にはトルクショルダ部9を有する。相対するボックス2は、その内面に、それぞれピン1の雄ねじ部4、メタルタッチシール部7、およびトルクショルダ部9と螺合するか、または接触することができる部分である、雌ねじ部3、メタルタッチシール部8、およびトルクショルダ部10を有する。
シール性を改善したプレミアムジョイントに関する従来技術として、例えば、特許文献1には、ピン側のシール部の表面と、これに対応するボックス側のシール部の表面の曲率半径をほぼ同一にすることにより、ピンとボックスを完全にかみ合わせた時の応力集中を小さくし、内圧や外力が加わってもシールを破れ難くした管継手が記載されている。
特開昭60−260792号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、ピン側およびボックス側のシール部の表面を3つの円弧に分け、ほぼ同一の曲率半径にしているが、円弧の位置を明確に規定しておらず、嵌合時のシール部の十分な接触状態を必ずしも担保できないため、シール性の確保に課題を有していた。
本発明は係る問題に鑑み、シール性に優れた油井管用ねじ継手を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題達成のため、鋭意研究を行った結果、次の知見を得た。
本発明では、ピンのシール部をなす環状外周面部の円弧の一部とボックスのシール部をなす環状内周面部の円弧の一部との曲率半径の差を所定の範囲にすること、かつ、ピンのシール部をなす環状外周面部の円弧の一部とボックスのシール部をなす環状内周面部の円弧の一部との中心位置を管軸方向距離の差で2mm以下に近接させることにより、シール性を大幅に向上できることがわかった。
本発明は前述の知見に基づいてなされたものであり、以下を要旨とするものである。
[1]鋼管の先端側に環状外周面部と、該環状外周面部から鋼管の軸方向に鋼管の中央に向けて雄ねじ部を設けたピンと、前記ピンを内部に収容する空洞を有し、該空洞に前記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部と、前記環状外周面部に接触、衝合する環状内周面部を設けたボックスとを有し、前記雄ねじ部と前記雌ねじ部が螺合することにより前記ピンと前記ボックスが結合されて前記環状外周面部と前記環状内周面部が接触し、その接触部がシール部をなす油井管用ねじ継手であって、前記ピンの前記シール部をなす前記環状外周面部を凸円弧状に、前記ボックスの前記シール部をなす前記環状内周面部を凹円弧状に形成し、前記ピンの前記環状外周面部の円弧に対する前記ボックスの前記環状内周面部の円弧の曲率半径の差を±10%以内とし、前記ピンの前記環状外周面部の円弧の中心位置と前記ボックスの前記環状内周面部の円弧の中心位置との管軸方向距離の差が2mm以下とする油井管用ねじ継手。
[2]前記ピンの前記環状外周面部の円弧の中心位置と前記ボックスの前記環状内周面部の円弧の中心位置との管軸方向距離の差が1mm以下とする[1]に記載の油井管用ねじ継手。
[3]前記ピンのシール部とショルダ部を前記環状外周面部の円弧よりも小さな円弧で接続し、かつ前記ボックスのシール部とショルダ部を前記環状内周面部の円弧よりも小さな円弧で接続する[1]または[2]に記載の油井管用ねじ継手。
なお、本発明において、シール性に優れたとは、ISO13679:2002に準拠したシール性評価試験を行った場合に、80%以上の圧縮応力を負荷してもリークが発生しないことをいう。
本発明によれば、シール性に優れた油井管用ねじ継手が得られる。
図1A,1B,1Cは、本発明の実施形態の一例を説明する結合された油井管用ねじ継手の断面図であり、それぞれ図1Aは、管軸方向断面図、図1Bは、結合中のシール部近傍の一部拡大断面図、図1Cは、結合後のシール部近傍の一部拡大断面図である。 図2A,2B,2Cは、図1Aにおけるシール部近傍の一部拡大断面図であり、それぞれ図2Aは、ノーズ部付近を示す拡大断面図、図2Bは、シール部付近を示すボックスの拡大断面図、図2Cは、シール部付近を示すピンの拡大断面図である。 図3A,3B,3Cは、従来の鋼管用ねじ継手の一例を示す断面図であり、それぞれ図3Aは、管軸方向断面図、図3Bは、結合後のシール付近を示す拡大断面図、図3Cは、結合後のねじ部分を示す拡大断面図である。
以下、本発明について詳細に説明する。図1A,1B,1Cは、本発明の実施形態の一例を説明する油井管用ねじ継手の断面図であり、それぞれ図1Aは、管軸方向断面図、図1Bは、結合中のシール部近傍の一部拡大断面図、図1Cは、結合後のシール部近傍の一部拡大断面図である。
本発明の油井管用ねじ継手は、例えば、図1A,1Bに示すように、ピン1とボックス2がねじ結合により結合された鋼管用ねじ継手である。ピン1は、雄ねじ部4と、雄ねじ部4より管端側に延在するノーズ部5を有し、ノーズ部5は先端に設けられたショルダ部9とショルダ部9に隣接するシール部7を有する。ボックス2は、ピンを内部に収容する空洞を有し、雄ねじ部4とねじ結合されてねじ部をなす雌ねじ部3と、ピン1のシール部7に相対するシール部8と、ピン1のショルダ部9に当接するショルダ部10とを有する。本発明では、ピン1は、鋼管の先端側に環状外周面部12を設け、相対するボックス2は、管状外周面部に接触、衝合する環状内周面部13を設ける。ねじ結合によりピン1とボックス2が結合され、ピン1のシール部7とボックス2のシール部8とがメタル‐メタル接触して、その接触部がシール部11をなす。
本発明では、図1Cに示すように、ねじ継ぎ手における、ピン1の環状外周面部12の円弧とボックス2の環状内周面部13の円弧との曲率半径をほぼ等しくし、かつピン1のシール部11をなす環状外周面部の円弧P(14)(以下、ピンのシール部をなす円弧と称する場合もある)の中心位置(C)とボックス2のシール部11をなす環状内周面部の円弧B(15)(以下、ボックスのシール部をなす円弧と称する場合もある)の中心位置(C)との管軸方向距離ΔLを近接させる。ここで、シール部をなす円弧とは、干渉量(図1C、図2Aの斜線部の幅)のもっとも大きい部分の円弧をいう。
ピン1のシール部11をなす環状外周面部12を凸円弧状に、相対するボックス2のシール部11をなす環状内周面部13を凹円弧状に形成することにより、相補的な接触により接触長を長くすることが可能となる。この結果、シール性能の向上を実現できる。
上述のシール性向上の効果を得るためには、ピン1の環状外周面部の円弧P(14)の曲率半径Rp2に対するボックス2の環状内周面部の円弧B(15)の曲率半径Rb2の差((Rp2−Rb2)/Rp2×100)は、±10%以内とする。
一方、±10%超では、シール部の接触長を十分に確保できないため、本発明で目的とするシール性を確保できない。
ピン1のシール部11をなす環状外周面部の凸円弧P(14)と、ボックス2のシール部11をなす環状内周面部の凹円弧B(15)とを十分な接触長をもって接触させるためには、上述の条件に加えて、シール部11をなすピン1の円弧P(14)およびシール部11をなすボックス2の円弧B(15)の各中心位置(C,C)を、管軸方向位置で近接させる必要がある。そこで、発明者らは、シール部11をなすピン1の円弧P(14)およびボックス2の円弧B(15)の各中心位置(C,C)を管軸方向距離ΔLで近接させるために、種々の検討を行った。この結果、ピンの円弧Pおよびボックスの円弧Bの中心位置(C,C)を管軸方向距離ΔLの差で2mm以下に近接することにより、シール性能を向上できることがわかった。好ましくは、ピンの円弧Pおよびボックスの円弧Bの中心位置(C,C)の管軸方向距離ΔLの差は、1mm以下とする。一方、ピンの円弧Pおよびボックスの円弧Bの中心位置(C,C)の管軸方向距離ΔLの差が2mm超えでは、円弧同士がきちんと接触せずに片当たりとなるために十分な接触長が確保できず、シール性を確保できない。
ここで、ピンのシール部をなす環状外周面部の円弧Pの中心位置(C)とボックスのシール部をなす環状内周面部の円弧Bの中心位置(C)について説明する。図2A,2B,2Cは、図1Aにおけるシール部近傍の一部拡大断面図であり、シール部とショルダ部を1つの小さな円弧で接続した場合の設計例である。
図2A,2B,2Cに示すように、ピンのシール部をなす環状外周面部の円弧Pの中心位置(C)は、ピン1の先端Pから管状外周面部の円弧P(14)の中心位置Cまでの距離Lで表せる。また、ボックスのシール部をなす環状内周面部の円弧Bの中心位置(C)は、ボックス2の先端Bから管状内周面部の円弧B(15)の中心位置Cまでの距離Lで表せる。
ねじ結合の際、ピンとボックスの位置はショルダ面9,10が当たった位置にて軸方向位置がほぼ決定されるため、ピン1の先端Pおよびボックス2の奥端Bは、弾性変形の起点となる。そのため、ピン1の先端Pおよびボックス2の奥端Bから各円弧の中心位置C、Cまでの距離L,Lが重要となる。各円弧の中心位置C、Cは近接するほど、シール部は十分な接触長をもって接触できるため、本発明では重要な条件である。したがって、ピンおよびボックスのシール部をなす円弧の中心位置は、式(1)〜(3)を満たすように設計する。
=Rb1+(Rb2−Rb1)×COSθb1 ・・・(1)
=Rp1+(Rp2−Rp1)×COSθp1 ・・・(2)
ΔL=|L−L|≦2mm ・・・(3)
ここで、
:ボックスのシール部をなす円弧の中心位置Cとボックスの奥端Bまでの管軸方向距離
:ピンのシール部をなす円弧の中心位置Cとピンの先端Pまでの管軸方向距離
ΔL=|L−L|:ボックスおよびピンのシール部をなす円弧の中心位置C、Cにおける管軸方向距離の差
b1:ボックスのシール部15とショルダ部10を接続する小さな円弧の半径
b2:ボックスのシール部15をなす円弧Bの半径
p1:ピンのシール部14とショルダ部9を接続する小さな円弧の半径
p2:ピンのシール部14をなす円弧Pの半径
θb1:ボックスのシール部15とショルダ部10を接続する小さな円弧の中心角
θp1:ピンのシール部14とショルダ部9を接続する小さな円弧の中心角
とする。
シール部の円弧の半径Rb2、Rp2は4mm以上30mm以下とするのが好ましい。半径の値が小さすぎるとシール部の接触長が不十分となりシール性能を確保できなくなる。一方で半径の値を大きくしすぎるとノーズ長を極端に長くしないと設計できなくなり、長すぎるノーズは剛性が低下するため十分な面圧が確保できなくなりシール性能を確保できなくなる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されない。

API 5CTの鋼種Q125の外径9−5/8インチ×肉厚0.545インチ(外径244.48mm×肉厚13.84mm)において、表1に示す各水準の諸元を有するピンと、これに対応(嵌合)するボックスとで構成されるねじ継手を設計し、製作した。なお、図2A,2B,2Cに示すようにシール部とショルダ部を1つの小さな円弧で接続した設計を行った。
これらのねじ継手を対象に、ISO13679:2002に準拠したシール性評価試験を行った。試験難易度はCAL IVで、試験サンプルは#5の1サンプルとした。本発明では、API 5CTの鋼種Q125の降伏強度に基づいて算出されるVMEの95%負荷曲面に対して80%以上の圧縮応力を負荷してもリークが発生しない場合をシール性評価試験合格とした。以上により得られた結果を、表1に併せて示す。
Figure 0006919967
表1に示す通り、本発明の油井管用ねじ継手(水準No.1〜4:本発明例)は、いずれの水準においても、API 5CTの鋼種Q125の降伏強度に基づいて算出されるVMEの95%負荷曲面に対して80%以上の圧縮応力を負荷してもリークが発生することなく、シール性評価試験は合格となった。特に、ボックスおよびピンのシール部をなす円弧の中心位置における管軸方向距離の差ΔLを1mm以下とした場合(水準No.3、4)には、API 5CTの鋼種Q125の降伏強度に基づいて算出されるVMEの95%負荷曲面に対して100%の圧縮応力を負荷してもリークが発生することなくシール試験合格となり、最もシール性に優れていることがわかる。一方、本発明の範囲を外れる油井管用ねじ継手(水準No.5〜8:比較例)は、いずれもシール性に劣っている。
以上のことより、ピンの円弧Pに対するボックス2の円弧Bの曲率半径の差を±10%以内とし、かつピンのシール部をなす円弧の中心位置とボックスのシール部をなす円弧の中心位置との管軸方向距離の差ΔLを±2mm以内として設計することにより、シール性に優れた継手を実現可能なことがわかった。
1 ピン
2 ボックス
3 雌ねじ部
4 雄ねじ部
5 ノーズ部
7、8 メタルタッチシール部
9、10 ショルダ部(トルクショルダ部)
11 シール部
12 環状外周面部
13 環状内周面部
14 シール部をなす環状外周面部の円弧P
15 シール部をなす環状内周面部の円弧B

Claims (3)

  1. 鋼管の先端側に環状外周面部と、該環状外周面部から鋼管の軸方向に鋼管の中央に向けて雄ねじ部を設けたピンと、
    前記ピンを内部に収容する空洞を有し、該空洞に前記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部と、前記環状外周面部に接触、衝合する環状内周面部を設けたボックスとを有し、
    前記雄ねじ部と前記雌ねじ部が螺合することにより前記ピンと前記ボックスが結合されて前記環状外周面部と前記環状内周面部が接触し、その接触部がシール部をなす油井管用ねじ継手であって、
    前記ピンの前記シール部をなす前記環状外周面部を凸円弧状に、前記ボックスの前記シール部をなす前記環状内周面部を凹円弧状に形成し、
    前記ピンの前記環状外周面部の円弧に対する前記ボックスの前記環状内周面部の円弧の曲率半径の差を−10〜+1%とし、
    以下の式(1)、式(2)及び式(3)を満たす油井管用ねじ継手。
    =Rb1+(Rb2−Rb1)×COSθb1 ・・・式(1)
    =Rp1+(Rp2−Rp1)×COSθp1 ・・・式(2)
    ΔL=|L−L|≦2mm ・・・式(3)
    ここで、
    :前記ボックスの前記シール部をなす円弧Bの中心位置Cと前記ボックスの奥端Bとの管軸方向距離
    :前記ピンの前記シール部をなす円弧Pの中心位置Cと前記ピンの先端Pとの管軸方向距離
    ΔL=|L−L|:前記ボックスの前記シール部をなす円弧Bの中心位置Cから前記ボックスの奥端Bまでの管軸方向距離と、前記ピンの前記シール部をなす円弧Pの中心位置Cから前記ピンの先端Pまでの管軸方向距離との差である。
    θ b1 :前記ボックスにおける前記シール部及びショルダ部を接続する円弧の中心角であり、50°以上70°以下である。
    θ p1 :前記ピンにおける前記シール部及びショルダ部を接続する円弧の中心角であり、58°以上70°以下である。
    b1:前記ボックスにおける前記シール部及び前記ショルダ部を接続する円弧の半径であり、0.8mm以上1.4mm以下である。
    b2:前記ボックスの前記シール部をなし、且つ中心角θ b2 が(90−θ b1 )°未満である円弧Bの半径であり、4mm以上30mm以下である。
    p1:前記ピンにおける前記シール部及びショルダ部を接続する円弧の半径であり、1.1〜2.5mmである。
    p2:前記ピンの前記シール部をなし、且つ中心角θ p2 が(90−θ p1 )°である円弧Pの半径であり、4mm以上30mm以下である。
  2. 前記式(3)におけるΔLを1mm以下とする請求項1に記載の油井管用ねじ継手。
  3. 前記ピンの前記シール部と前記ショルダ部を前記環状外周面部の円弧よりも小さな1つの円弧で接続し、かつ前記ボックスの前記シール部と前記ショルダ部を前記環状内周面部の円弧よりも小さな1つの円弧で接続する請求項1または2に記載の油井管用ねじ継手。
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