JP2015137672A - トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 - Google Patents

トロイダル型無段変速機及び無段変速装置 Download PDF

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Abstract

【課題】組立誤差や形状誤差に拘わらず、耐久性を確保できる構造を実現する。【解決手段】1対の支柱16a、16aの両端部に、円柱状の支持軸部40a、40bをそれぞれ設ける。これら各支持軸部40a、40bを、それぞれケーシングに固定したアクチュエータボディ14a及び連結板15aに対し、玉軸受41a、41bにより支持する。これにより、前記両支柱16a、16aを、支持ポスト部17c、17dの中心軸周りの揺動変位を可能に支持する。【選択図】図1

Description

この発明は、自動車用変速装置として、或いはポンプ等の各種産業用機械の運転速度を調節する為の変速装置として利用する、トロイダル型無段変速機、及び、このトロイダル型無段変速機を組み込んだ無段変速装置の改良に関する。
自動車用変速機を構成する変速機の一種としてトロイダル型無段変速機が知られ、一部で実施されている。又、トロイダル型無段変速機と遊星歯車式変速機とを組み合わせて、変速比の幅を広くした無段変速装置も、従来から各種構造のものが提案されている。図7〜10は、この様な無段変速装置の1例として、特許文献1に記載された構造を示している。本発明は、この特許文献1に記載された従来構造に改良を加えたものであるから、先ず、この従来構造に就いて説明する。
前記無段変速装置は、特許請求の範囲に記載したトロイダル型無段変速機であるトロイダル型無段変速ユニット1と、前段、中段、後段の3段階のユニットを備えた、特許請求の範囲に記載した差動ユニットである遊星歯車式変速機2とを、低速用クラッチ3と高速用クラッチ4とを介して組み合わせて成る。そして、これら両クラッチ3、4の断接状態を切り換えると共に、前記トロイダル型無段変速ユニット1の変速比を調節する事により、特許請求の範囲に記載した回転軸である入力軸5と、出力軸6との間の変速比を無限大に調節可能としている。即ち、前記低速用クラッチ3を接続すると共に前記高速用クラッチ4の接続を断った低速モード状態で、前記トロイダル型無段変速ユニット1の変速比を調節する事により、前記入力軸5を一方向に回転させた状態のまま、前記出力軸6を、停止状態を挟んで、両方向に回転させられる様にしている。これに対して、前記高速用クラッチ4を接続すると共に前記低速用クラッチ3の接続を断った高速モード状態で、前記トロイダル型無段変速ユニット1の変速比を増速側に変化させる程、前記無段変速装置全体としての変速比も増速側に変化させる様にしている。
上述の様なトロイダル型無段変速ユニット1は、それぞれが特許請求の範囲に記載した外側ディスクである1対の入力ディスク7a、7bと、同じく内側ディスクである一体型の出力ディスク8と、複数のパワーローラ9、9とを備える。そして、前記1対の入力ディスク7a、7bは、前記入力軸5を介して互いに同心に、且つ、同期した回転を自在として結合されている。又、前記出力ディスク8は、前記両入力ディスク7a、7b同士の間に、これら両入力ディスク7a、7bと同心に、且つ、これら両入力ディスク7a、7bに対する相対回転を可能として支持されている。更に、前記各パワーローラ9、9は、軸方向(本明細書及び特許請求の範囲で、「軸方向」とは、特に断らない限り、入力、出力各ディスクの軸方向を言う。)に関して前記出力ディスク8の軸方向両側面と前記両入力ディスク7a、7bの軸方向片側面との間に、それぞれ複数個ずつ、周方向等間隔に挟持されている。そして、これら両入力ディスク7a、7bの回転に伴って回転しつつ、これら両入力ディスク7a、7bから前記出力ディスク8に動力を伝達する。
この出力ディスク8はその軸方向両端部を、それぞれがスラストアンギュラ型である1対の玉軸受10、10等の転がり軸受により、次述する1対の支柱16、16に対して回転自在に支持している。又、前記各パワーローラ9、9はそれぞれ、特許請求の範囲に記載した支持部材であるトラニオン11、11の内側面に、回転自在に支持している。又、これら各トラニオン11、11の両端部を支持する為の1対の支持板12a、12bを、ケーシング13の内側に、アクチュエータボディ14及び連結板15と、1対の支柱16、16とを介して設けている。これら両支柱16、16はそれぞれ、前記入力軸5を挟んで径方向反対側に互いに同心に設けられ、外周面を部分球状凸面とした1対の支持ポスト部17a、17bを、円形の貫通孔を有する支持環部18により連結して成る。前記入力軸5は、この支持環部18の貫通孔の内側を挿通している。
又、前記両支柱16、16の下端部は、前記アクチュエータボディ14の上面に、凹凸係合により位置決めを図った状態で、ボルト19、19により結合固定している。即ち、これら各ボルト19、19の杆部20、20を、前記アクチュエータボディ14を構成する蓋体21及びボディ本体22にそれぞれ形成した通孔23、24にそれぞれ挿通し、前記各ボルト19、19の先端部を前記アクチュエータボディ14の上面から突出させる。そして、これら各ボルト19、19の先端部を、前記両支柱16、16の下端部(支持ポスト部17a、17aを含む部分)に、下面に開口する状態で形成したねじ孔25、25に螺合し更に締め付け事で、前記両支柱16、16の下端部を前記アクチュエータボディ14に結合固定している。尚、これら両支柱16、16の下端部は、このアクチュエータボディ14の上面に、前記ボディ本体22に形成した通孔24、24の上端開口部を囲む状態で形成した係合凹部26、26にがたつきなく嵌合させて、前記アクチュエータボディ14に対する位置決めを図っている。これに対して前記両支柱16、16の上端部は、前記ケーシング13の内側に固定された前記連結板15の下面に、それぞれボルト27、27により、やはり凹凸嵌合に基づいて取付位置を規制した状態で結合固定している。即ち、これら各ボルト27、27の杆部28、28を、前記連結板15に形成した通孔29、29に挿通し、これら各ボルト27、27の先端部をこの連結板15の下面から突出させる。そして、これら各ボルト27、27の先端部を、前記両支柱16、16の上端部(支持ポスト部17b、17bを含む部分)に、上面に開口する状態で形成したねじ孔30、30に螺合し更に締め付ける事で、前記両支柱16、16の上端部を前記連結板15に結合固定している。この様にして前記アクチュエータボディ14の上面とこの連結板15の下面との間に、前記両支柱16、16を掛け渡す状態で設けている。そして、これら両支柱16、16を構成する前記各支持ポスト部17a、17bのうち、下側の支持ポスト部17a、17aに、前記両支持板12a、12bのうちの下側の支持板12aに形成した支持孔31a、31aを、がたつきなく外嵌している。又、同じく上側の支持ポスト部17b、17bに、前記両支持板12a、12bのうちの上側の支持板12bに形成した支持孔31b、31bを、がたつきなく外嵌している。
又、前記アクチュエータボディ14と前記連結板15とのうち、アクチュエータボディ14は、前記各トラニオン11、11を両端部に設けた傾転軸(枢軸)の軸方向に変位させる為のアクチュエータの本体部分を収納する部分で、前記ケーシング13の下部に固定している。この為に、このケーシング13の内面下端開口寄り部分に段部32、32を、前記アクチュエータボディ14の幅方向(図7〜8の表裏方向、図9の左右方向)両端寄り部分にボルト挿通孔33、33(図10参照)を、それぞれ形成している。前記アクチュエータボディ14を前記ケーシング13内に固定する際には、このアクチュエータボディ14の上面幅方向両端寄り部分を前記各段部32、32に突き当てる。そして、前記各ボルト挿通孔33、33を下方から挿通した図示しないボルトを、前記各段部32、32に開口したねじ孔に螺合し更に締め付ける。一方、前記連結板15は前記ケーシング13内の上端部に、長さ方向(図7〜8の左右方向、図9の表裏方向)及び幅方向の位置を規制した状態で設置している。この位置規制を行う為に、前記連結板15の上面と、前記ケーシング13の天板部34の下面との間に位置決めスリーブ35、35を掛け渡している。前記出力ディスク8の軸方向両端部は、この様にして前記ケーシング13内の所定位置に固定(固設)した1対の支柱16、16の中間部に設けられた前記両支持環部18、18に、前記両玉軸受10、10を介して、回転自在に支持している。
上述の様な図7〜10に示した無段変速装置の運転時には、前記両入力ディスク7a、7bから各パワーローラ9、9を介して、前記出力ディスク8の軸方向両側面にそれぞれ加わる、互いに反対方向の力は、理想的には(前記両入力ディスク7a、7bのそれぞれから前記出力ディスク8に伝達されるトルクが等しい場合には)、この出力ディスク8内で相殺される。但し、前記両入力ディスク7a、7bのうち、一方の入力ディスク7bの軸方向外側(図7〜8の右側)に設けられた遊星歯車式変速機2内で摩擦損失が発生し、前記互いに反対方向の力の釣り合いが取れなくなると、前記出力ディスク8を、前記両玉軸受10、10を介し回転自在に支持する前記両支柱16、16の中間部に軸方向の力(スラスト荷重)が加わる。
又、前述の図7〜10に示した従来構造の場合には、前記出力ディスク8に、中空回転軸36の基端部(図7の左端部)をスプライン係合させ、この中空回転軸36を、前記両入力ディスク7a、7bのうちの一方の入力ディスク7bの内側に挿通し、前記出力ディスク8の回転力を取り出し可能としている。これに対し、図11に示す様に、出力ディスク8aの外周縁部に出力歯車37を一体に形成し、この出力歯車37を介して、この出力ディスク8aの回転を取り出せる様にする事もできる。この図11に示した例の場合には、前記出力歯車37を、動力伝達時に発生する振動及び騒音の低減を目的として、はすば歯車としている。従って、動力伝達時に前記出力ディスク8aには、スラスト方向のギヤ反力として、軸方向の力(スラスト荷重)が加わる。この為、この軸方向の力が、この出力ディスク8aの軸方向両端部を回転自在に支持した玉軸受10、10(図7〜10参照)を介して、1対の支柱16、16に加わる。
何れにしても、無段変速装置を構成する1対の玉軸受10、10はそれぞれ、前記出力ディスク8(、8a)の軸方向両端面と、前記両支柱16、16の支持環部18、18のうちでこの出力ディスク8(、8a)の軸方向両端面と対向する環状平坦面38、38との間に挟持している。ところで、これら出力ディスク8(、8a)の軸方向両端面と環状平坦面38、38とを完全に平行にする事は難しい。即ち、例えば前述の図7〜10に示した従来構造の場合、前記出力ディスク8は、その内周面を前記中空回転軸36の基端部にスプライン係合しており、前記遊星歯車式変速機2や前記入力軸5、この入力軸5と前記出力軸6との間に掛け渡された中間伝達軸39及びこの出力軸6等を介して、前記ケーシング13に対し回転自在に支持している。一方、前記両支柱16、16は、前記アクチュエータボディ14及び連結板15等を介し、前記ケーシング13に対し支持している。即ち、前記出力ディスク8とこれら両支柱16、16とは、互いに異なる部材を介して、前記ケーシング13に対し支持している。この為、前記無段変速装置を構成する各部材の組立誤差や形状誤差の積算等に基づいて、前記出力ディスク8の軸方向両端面に対し、前記両環状平坦面38、38が僅かに傾斜する可能性がある(前記出力ディスク8aに就いても同様である)。この様な傾斜により、前記出力ディスク8(、8a)の軸方向両端面と前記両環状平坦面38、38との間の軸方向間隔が、周方向に関して僅か(数μm乃至数十μm)でも異なる(不均一になる)と、前記両玉軸受10、10を構成する玉が支承するスラスト荷重が不均等になる。即ち、これら各玉が支承するスラスト荷重は、前記軸方向間隔が狭い側で大きくなり、この軸方向間隔が広い側で小さくなる(前記両玉軸受10、10に、周方向に関して著しい偏荷重が加わる)。そして、支承するスラスト荷重が大きい前記各玉の転動面に関する面圧が高くなり、同じく小さい各玉の転動面に関する面圧が低くなる。この様な面圧が高くなる周方向位置は、トロイダル型無段変速機の運転中、変化しない(常に同じ部分で、前記各玉の転動面に関する面圧が高いままとなる)。従って、前記両玉軸受10、10を構成する1対の軌道輪のうちの静止側軌道輪は、前記面圧が高くなる周方向位置で早期に寿命に達する。又、これら両軌道輪のうちの回転側軌道輪や前記各玉の転動面に就いても、前記面圧が高くなる周方向位置を通過する度に、高い負荷が加わり、早期に寿命に達し易い。ここで、スラスト玉軸受を含む転がり軸受の構成部材の転がり接触面(軌道輪の軌道面、転動体の転動面)の転がり疲れ寿命は、前記面圧が高くなる程指数関数的に短くなり、1個の転がり軸受の寿命は、前記転がり接触面のうちで、最も短い部分の寿命となる。
以上の様に、前記両玉軸受10、10を軸方向両側から挟持する、前記出力ディスク8(、8a)の軸方向両端面と前記両環状平坦面38、38とが非平行になる(前記両玉軸受10、10を構成する1対のスラスト軌道輪の中心軸同士が不一致になる)事は、これら両玉軸受10、10、延いては前記トロイダル型無段変速ユニット1の耐久性確保の面から好ましくない。勿論、前記両玉軸受10、10の負荷容量を確保すべく、前記両玉軸受10、10を構成する1対のスラスト軌道輪を厚肉にしたり、各玉の外径を大きくすれば、これら両玉軸受10、10の耐久性を十分に確保する事は可能である。但し、このトロイダル型無段変速ユニット1中で前記両玉軸受10、10を組み込むスペースは限られており(組み付けスペースが極めて狭く)、これら両玉軸受10、10の大型化による耐久性確保は、前記トロイダル型無段変速ユニット1を徒に大型化する原因となる為、現実的ではない。又、前記無段変速装置を構成する各部材の組立誤差や形状誤差を厳しく規制すれば、前記両玉軸受10、10に著しい偏荷重が加わるのを抑えられるが、歩留まりが低下し、製造コストが増大する可能性がある。
特開2004−84712号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、組立誤差や形状誤差に拘わらず、耐久性を確保できる、トロイダル型無段変速機の構造を実現すべく発明したものである。
本発明のトロイダル型無段変速機及び無段変速装置のうち、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機は、ケーシングと、回転軸と、1対の外側ディスクと、内側ディスクと、複数個の支持部材と、複数の支持板と、これら各支持部材と同数のパワーローラと、複数のアクチュエータと、アクチュエータボディと、1対の支柱とを備える。
このうちの回転軸は、前記ケーシング内に回転自在に支持している。
又、前記両外側ディスクは、それぞれが断面円弧形である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で前記回転軸の両端部に支持されて、この回転軸と同期して回転する。
又、前記内側ディスクは、一体の、若しくは1対の素子を結合して成るもので、前記回転軸の中間部周囲に、断面円弧形である軸方向両側面を前記両外側ディスクの軸方向片側面に対向させた状態で、前記回転軸に対する相対回転を自在に支持している。
又、前記各支持部材は、軸方向に関して前記内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面との間位置にそれぞれ複数個ずつ、前記回転軸に対し捩れの位置にある傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けている。
又、前記各支持板は、前記各支持部材の両端部に設けられた前記各傾転軸を支持する為のものである。
又、前記各パワーローラは、前記各支持部材に回転自在に支持され、球状凸面としたそれぞれの周面を、前記内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面とに当接させている。
又、前記各アクチュエータは、前記各支持部材を前記傾転軸の軸方向に変位させる為のものである。
又、前記アクチュエータボディは、前記各アクチュエータの本体部分を収納する。
又、前記両支柱は、前記回転軸を挟んで径方向反対側に互いに同心に設けられた1対の支持ポスト部を、円形の貫通孔を有する支持環部により連結して成る。そして、この支持環部の貫通孔に前記回転軸を挿通した状態で、前記内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面との間に、それぞれ設けられる。
そして、前記両支柱の片端部を前記アクチュエータボディに、同じく他端部を前記ケーシング又はこのケーシングに固定された部材に、それぞれ前記回転軸の軸方向及び径方向の変位を阻止した状態で支持すると共に、前記両支柱の支持環部に前記内側ディスクの軸方向両端部を回転自在に支持し、更に、これら両支柱の支持ポスト部に前記各支持板を支持している。
特に、本発明のトロイダル型無段変速機に於いては、前記両支柱の片端部を前記アクチュエータボディに対し、同じく他端部を前記ケーシング又はこのケーシングに固定された部材に対し、それぞれ前記各支持ポスト部の中心軸周りの揺動変位を可能に支持している。
上述の様な本発明のトロイダル型無段変速機を実施する場合に好ましくは、請求項2に記載した発明の様に、前記内側ディスクを一体型の出力ディスクとし、この出力ディスクの外周縁部に、はすば歯車である出力歯車を固設(一体形成、若しくは別体に造った円環状の歯車を、焼き嵌め若しくは溶接により結合固定)する。
又、具体的には、請求項3に記載した発明の様に、前記両支柱の端部(片端部若しくは他端部、又は両端部)を前記ケーシングに対し、単列深溝型或いはアンギュラ型等の玉軸受により支持する。
或いは、請求項4に記載した発明の様に、前記両支柱の端部(片端部若しくは他端部、又は両端部)を前記ケーシングに対し、それぞれが円筒ころ軸受等の転がり軸受或いは滑り軸受である、スラスト軸受とラジアル軸受とを組み合わせて成る軸受ユニットにより支持する。
又、好ましくは請求項5に記載した発明の様に、前記両支柱の片端部に円柱状の第一の支持軸部を設ける。そして、これら両第一の支持軸部を前記アクチュエータボディに形成した1対の第一の通孔にそれぞれ挿通し、これら両第一の支持軸部のうちで前記アクチュエータボディの側面から突出した先端側部分に抜け止め機構を設ける。これにより、これら両第一の支持軸部が前記両第一の通孔から抜け出るのを防止する。又、前記両支柱の他端部に円柱状の第二の支持軸部を設ける。そして、これら両第二の支持軸部を前記ケーシング又はこのケーシングに固定された部材に形成した1対の第二の通孔にそれぞれ挿通し、これら両第二の支持軸部のうちで、前記ケーシング又はこのケーシングに固定された部材の側面から突出した先端側部分に抜け止め機構を設ける。これにより、前記両第二の支持軸部が前記両第二の通孔から抜け出るのを防止する。
又、請求項6に記載した無段変速装置は、トロイダル型無段変速機と、複数の歯車を組み合わせて成る歯車式の差動ユニットとを備える。
このうちの差動ユニットは、トロイダル型無段変速機を構成する外側ディスクと共に回転軸により回転駆動される第一の入力部と、同じく内側ディスクに接続される第二の入力部とを有し、これら第一、第二の入力部同士の間の速度差に応じた回転を取り出して出力軸に伝達するものである。
特に、本発明の無段変速装置に於いては、前記トロイダル型無段変速機が、上述の様な本発明のトロイダル型無段変速機とする。
上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段変速機及び無段変速装置によれば、組立誤差や形状誤差に拘わらず、耐久性を確保できる。即ち、本発明の場合、1対の支柱の片端部をアクチュエータボディに、同じく他端部をケーシング又はこのケーシングに対し固定された部材に、それぞれ支持ポスト部の中心軸周りの揺動変位を可能に支持している。この為、前記トロイダル型無段変速機を構成する各部材の組立誤差や形状誤差に拘わらず、このトロイダル型無段変速機の運転中に、内側ディスクの両端面と、前記両支柱の支持環部のうちでこの内側ディスクの両端面に対向する環状平坦面とを、平行乃至平行に近い状態にできる。この結果、これら両面同士の間に挟持した、スラストアンギュラ型の玉軸受等の転がり軸受に著しい偏荷重が加わるのを防止でき、この転がり軸受、延いては前記トロイダル型無段変速機の耐久性を確保できる。
本発明の実施の形態の第1例のトロイダル型無段変速機を示す、部分拡大断面図。 図1の上方から見た平面図。 図1のa部拡大図。 図1のb部拡大図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図1と同様の図。 図5のc部拡大図。 本発明の対象となるトロイダル型無段変速ユニットを組み込んだ無段変速装置の従来構造の1例を示す縦断側面図。 図7のd部拡大図。 図7のe−e断面図。 トロイダル型無段変速ユニットを取り出して斜め上方から見た状態で示す斜視図。 出力歯車を一体に形成した出力ディスクを取り出して示す側面図。
[実施の形態の第1例]
図1〜4は、請求項1〜3、5、6に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本例の構造を含めて本発明の特徴は、組立誤差や形状誤差に拘わらず、出力ディスク8aの軸方向両端面と、1対の支柱16a、16aを構成する支持環部18a、18aの環状平面38、38との間に挟持した玉軸受10、10の耐久性、延いてはトロイダル型無段変速機全体の耐久性を確保する点にある。その他の部分の構成及び作用は、前述の図7〜10に示した従来構造を含め、従来から知られているトロイダル型無段変速機、並びに、当該トロイダル型無段変速機を組み込んだ無段変速装置と同様であるから、重複する図示並びに説明は,省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例のトロイダル型無段変速機の場合、前記両支柱16a、16aの両端部(図1の上端部及び下端部)を、それぞれケーシング13(図7〜9参照)に固定したアクチュエータボディ14a及び連結板15aに対し、前記両支柱16a、16aを構成する支持ポスト部17c、17dの軸方向及び径方向に関するがたつきなく、且つ、これら各支持ポスト部17c、17dの中心軸周りの揺動変位を可能に支持している。この為に本例の場合、前記両支柱16a、16aはそれぞれ、入力軸5を挟んで径方向反対側に互いに同心に設けられ、外周面を部分球状凸面とした1対の支持ポスト部17c、17dと、これら両支持ポスト部17c、17d同士を連結し、中心部に円形の貫通孔を有する支持環部18aと、これら両支持ポスト部17c、17dの端面(図1の上端面若しくは下端面)からそれぞれ突出した状態で設けられた円柱状の支持軸部40a、40bとを備える。このうちの支持ポスト部17c、17dのうち、下側の支持ポスト部17c、17cを、1対の支持板12a、12bのうちの下側の支持板12aに形成した1対の支持孔31a、31aに、緩く(径方向に関するがたつきをできる限り小さく抑えた状態で)内嵌している。又、同じく上側の支持ポスト部17d、17dを、前記両支持板12a、12bのうちの上側の支持板12bに形成した1対の支持孔31b、31bに、緩く(径方向に関するがたつきをできる限り小さく抑えた状態で)内嵌している。又、前記支持環部18aの貫通孔に、前記入力軸5を挿通している。
そして、本例の場合には、前記各支持軸部40a、40bのうちの下側の(第一の)支持軸部40a、40aを前記アクチュエータボディ14aに対し、同じく上側の(第二の)支持軸部40b、40bを前記連結板15aに対し、それぞれ単列深溝型の玉軸受41a、41bにより、径方向に関するがたつきなく、且つ、揺動変位を可能に支持している。即ち、前記下側の支持軸部40a、40aを、前記アクチュエータボディ14aを構成する蓋体21a及びボディ本体22aにそれぞれ形成した(第一の)通孔42、43にそれぞれ挿通し、前記下側の支持軸部40a、40aの先端部を前記アクチュエータボディ14aの下面から突出させている。本例の場合、前記各通孔42、43のうち、前記ボディ本体22aに形成した通孔43、43の上半部に、下半部よりも内径が大きくなった保持凹部44a、44aを設けている。これら両保持凹部44a、44aの底面(奥端面)のうち、中央寄り部分の深さを外径寄り部分の深さよりも少し深くして、この中央寄り部分に環状段部54を設けている。そして、前記各玉軸受41a、41bのうち、下側の玉軸受41a、41aを構成する外輪45a、45aの片端面(図1及び図4の下側面)を前記両保持凹部44a、44aの底面(奥端面)の外径寄り部分に突き当てると共に、これら両外輪45a、45aを、これら両保持凹部44a、44aの内周面に内嵌している。又、同じく内輪46a、46aの他端面を、前記下側の支持ポスト部17c、17cの下面の中央寄り部分に設けた環状突き当て部55aに突き当て、同じく片端面を前記両環状段部54の底面(奥端面)に隙間を介して対向させると共に、前記両内輪46a、46aを、前記下側の支持軸部40a、40aの基端部外周面に外嵌している。又、これら下側の支持軸部40a、40aのうちで前記アクチュエータボディ14aの下面から突出した先端側部分に抜け止め機構を設けている。即ち、これら両先端側部分の外周面にワッシャ47aを外嵌し、このワッシャ47aの下方への変位を、前記下側の支持軸部40a、40aの先端部外周面に係止した止め輪48aにより阻止している。これにより、これら下側の支持軸部40a、40aが前記各通孔42、43から抜け出し、前記両支柱16a、16aが上方に変位するのを防止している。
又、前記上側の支持軸部40b、40bを、前記連結板15aに形成した1対の(第二の)通孔49、49にそれぞれ挿通し、これら上側の支持軸部40b、40bの先端部を前記連結板15aの上面から突出させている。前記両通孔49、49の下半部には、上半部よりも内径が大きくなった保持凹部44b、44bを設けている。これら両保持凹部44b、44bの底面(奥端面)のうち、外径寄り部分の深さを中央寄り部分の深さよりも少し浅くして、この外径寄り部分に環状突き当て部53を設けている。そして、前記各玉軸受41a、41bのうち、上側の玉軸受41b、41bを構成する外輪45b、45bの他端面を前記両環状突き当て部53に突き当てると共に、これら両外輪45b、45bを前記両保持凹部44b、44bの内周面に内嵌している。又、同じく内輪46b、46bの片端面を、前記上側の支持ポスト部17d、17dの上面の中央寄り部分に設けた環状突き当て部55bに突き当てると共に、前記両内輪46b、46bを、前記上側の支持軸部40b、40bの基端部外周面に外嵌している。又、これら上側の支持軸部40b、40bのうちで前記連結板15aの上面から突出した先端側部分に抜け止め機構を設けている。即ち、これら両先端側部分の外周面にワッシャ47bを外嵌し、このワッシャ47bの上方への変位を、前記上側の支持軸部40b、40bの先端部外周面に係止した止め輪48bにより阻止している。これにより、これら上側の支持軸部40b、40bが前記両通孔49、49から抜け落ちて、前記両支柱16a、16aが下方に変位するのを防止している。
尚、本例を実施する場合に、前記両支柱16a、16aを支持する前記各玉軸受41a、41bを構成する各玉に、背面組み合わせ型の接触角と共に予圧を付与する事もできる。この為に、前記アクチュエータボディ14a及び前記連結板15aの前記ケーシング13への組み付け方を工夫する。具体的には、これらアクチュエータボディ14a及び連結板15aをボルト等により前記ケーシング13に対し支持固定する際に、このボルトの締め付けに伴って、このケーシング13に対し前記アクチュエータボディ14aが上昇する上昇量を、同じく前記連結板15aが上昇する上昇量よりも僅かに大きくなる様に各部の寸法を規制する。これにより、前記各玉に背面組み合わせ型の接触角と共に予圧を付与する事で、前記両玉軸受41a、41bのスラスト剛性を十分に確保し、前記両支柱16a、16aの、各ディスク7a、7b、8aの径方向に関するがたつきを抑えられる。
上述の様な本例のトロイダル型無段変速機によれば、組立誤差や形状誤差に拘わらず、出力ディスク8aの軸方向両端部を回転自在に支持する玉軸受10、10の耐久性を確保できて、前記トロイダル型無段変速機全体の耐久性を確保できる。即ち、本例の場合、1対の支柱16a、16aの下端部をアクチュエータボディ14aに、同じく上端部を連結板15aに、それぞれ単列深溝型の玉軸受41a、41bにより、支持ポスト部17c、17dの中心軸周りの揺動変位を可能に支持している。この為、前記トロイダル型無段変速機を構成する各部材の組立誤差や形状誤差に拘わらず、このトロイダル型無段変速機の運転中に、前記出力ディスク8aの軸方向両端面と、前記両支柱16a、16aの支持環部18aのうちでこの出力ディスク8aの軸方向両端面に対向する環状平坦面38、38とを平行にできる。要するに、これら出力ディスク8aの軸方向両端面と環状平坦面38、38とが非平行になって、これら両面同士の間に挟持した玉軸受10、10に周方向に関し偏荷重が加わる傾向となった場合、前記両支柱16a、16aが、前記両面同士が互いに平行になる方向に、前記各支持ポスト部17c、17dの中心軸周りに揺動する。この結果、前記両玉軸受10、10に著しい偏荷重が加わるのを防止でき、これら両玉軸受10、10、延いては前記トロイダル型無段変速機全体の耐久性を確保できる。
又、本例の場合、前記トロイダル型無段変速機の小型・軽量化を図り易い。即ち、前述の図7〜10に示した従来構造の様に、支柱16、16の両端部と、アクチュエータボディ14及び連結板15とをボルト19、27により結合固定する場合、前記両支柱16、16に加わる軸方向の力を支承する為、これら両ボルト19、27の軸径を大きくする必要がある。これら両ボルト19、27の軸径を大きくすると、トロイダル型無段変速機が大型し重量が増大したり、これら各ボルト19、27の頭部が、前記アクチュエータボディ14の下面や前記連結板15の上面から突出する可能性がある。これに対し、本例の場合、前記両支柱16a、16aの両端部を前記アクチュエータボディ14a及び前記連結板15aに対し、円柱状の支持軸部40a、40bを、これらアクチュエータボディ14a及び連結板15aに形成した通孔42、43、49に挿通した状態で、前記各玉軸受41a、41bにより支持しており、前記従来構造の様なボルト19、27を設けていない。この為、前記トロイダル型無段変速機の小型・軽量化を図る事ができる。又、本例の場合、前述の様なトロイダル型無段変速機の耐久性の確保を図れる構造を、前記両玉軸受10、10を大型化する事なく実現できる。この面からも前記トロイダル型無段変速機の小型・軽量化を図り易くできる。
尚、本例の場合、前記両支柱16a、16aの支持軸部40a、40bに設けたワッシャ47a、47bにより、前記トロイダル型無段変速機を組み立てた状態で、これら両支柱16a、16aと前記アクチュエータボディ14a及び前記連結板15aとが分離しない様にしている。この為、例えば前記トロイダル型無段変速機をケーシング13(図7〜9参照)内への組み付けに先立って組み立てて、モジュールとして取り扱う事ができる。
又、前記各玉軸受41a、41bに背面組み合わせ型の接触角と共に予圧を付与して、これら各玉軸受41a、41bのスラスト剛性を十分に確保し、前記両支柱16a、16aの、各ディスク7a、7b、8aの径方向に関するがたつきを抑えれば、前記出力ディスク8aの軸方向両端部の位置決め精度を十分に確保できる。この結果、前記トロイダル型無段変速機の変速比の精度を十分に確保できる。
[実施の形態の第2例]
図5〜6は、請求項1〜6に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、出力ディスク8aの軸方向両端部を支持する為の1対の支柱16b、16bの上下両端部のうちの下端部を、ラジアル円筒ころ軸受50、50と、スラストニードル軸受51、51とを組み合わせて成る、転がり軸受ユニット52、52により、アクチュエータボディ14bに対し、支持ポスト部17c、17dの中心軸周りの揺動変位を可能に支持している。
尚、本例のトロイダル型無段変速機を実施する場合に、前記両ラジアル円筒ころ軸受50、50と、スラストニードル軸受51、51とに、それぞれ予圧を付与する様に構成する事もできる。このうちのスラストニードル軸受51、51に就いては、上述の実施の形態の第1例の場合と同様に、前記アクチュエータボディ14b及び連結板15aのケーシング13(図7〜9参照)への組み付け時に、ボルトの締め付けに伴うこれらアクチュエータボディ14b及び連結板15aの上昇量を規制する事で予圧を付与できる。これに対し、前記両ラジアル円筒ころ軸受50、50に就いては、これら両ラジアル円筒ころ軸受50、50を前記アクチュエータボディ14bの保持凹部44a、44aと、前記両支柱16b、16bの支持軸部40a、40aとの間に組み込む以前の状態で、前記両ラジアル円筒ころ軸受50、50を構成する外輪56を加熱膨張させると共に、円筒ころ57及び保持器58を冷却収縮させておく。そして、組立後のこれら各部材56〜58の温度変化に伴う寸法変化により、前記両ラジアル円筒ころ軸受50、50の内部隙間の値を、零乃至負とし、前記各円筒ころ57に予圧を付与する。
この様な本例のトロイダル型無段変速機によれば、上述の実施の形態の第1例の場合と比較して、出力ディスク8aからより大きな軸方向の力が加わった場合にも、この出力ディスク8aの軸方向両端部を支持する玉軸受10、10の耐久性を確保する事ができる。
その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例と同様であるから、重複する説明は省略する。
本発明は、図示の様なハーフトロイダル型のトロイダル型無段変速機に限らず、フルトロイダル型のトロイダル型無段変速機、及び、フルトロイダル型のトロイダル型無段変速機と遊星歯車式変速機とを組み合わせた無段変速装置にも適用できる。
又、内側ディスクである出力ディスクに関しても、図示の様な一体構造に限らず、円筒状のスリーブの両端部に1対の出力ディスクをスプライン係合させて、これら両出力ディスク同士を同期して回転させる、分割構造であっても良い。この様な分割構造の場合には、例えば、前記両出力ディスク同士の間にはすば歯車である出力歯車を、前記スリーブと同期して回転する様に設置する。又、このスリーブの軸方向両端部を支持する為の1対の支柱の両端部を、本発明の特徴である構造によりケーシング内に揺動変位を可能に支持する。
更に、これら両支柱の両端部を揺動可能に支持する為の軸受としては、図示の例の様な転がり軸受に限らず、滑り軸受を使用する事もできる。
1 トロイダル型無段変速ユニット
2 遊星歯車式変速機
3 低速用クラッチ
4 高速用クラッチ
5 入力軸
6 出力軸
7a、7b 入力ディスク
8 出力ディスク
9 パワーローラ
10 玉軸受
11 トラニオン
12a、12b 支持板
13 ケーシング
14、14a アクチュエータボディ
15、15a 連結板
16、16a 支柱
17a〜17d 支持ポスト部
18 支持環部
19 ボルト
20 杆部
21 蓋体
22 ボディ本体
23 通孔
24 通孔
25 ねじ孔
26 係合凹部
27 ボルト
28 杆部
29 通孔
30 ねじ孔
31a、31b 支持孔
32 段部
33 ボルト挿通孔
34 天板部
35 スリーブ
36 中空回転軸
37 出力歯車
38 環状平坦面
39 中間伝達軸
40a、40b 支持軸部
41a、41b 玉軸受
42 通孔
43 通孔
44a、44b 保持凹部
45a、45b 外輪
46a、46b 内輪
47a、47b ワッシャ
48a、48b 止め輪
49 通孔
50 ラジアル円筒ころ軸受
51 スラストニードル軸受
52 転がり軸受ユニット
53 環状突き当て部
54 環状段部
55a、55b 環状突き当て部
56 外輪
57 円筒ころ
58 保持器

Claims (6)

  1. ケーシングと、
    このケーシング内に回転自在に支持された回転軸と、
    それぞれが断面円弧形である互いの軸方向片側面同士を対向させた状態で前記回転軸の両端部に支持され、この回転軸と同期して回転する1対の外側ディスクと、
    この回転軸の中間部周囲に、断面円弧形である軸方向両側面をこれら両外側ディスクの軸方向片側面に対向させた状態で、前記回転軸に対する相対回転を自在に支持された、一体の、若しくは1対の素子を結合して成る内側ディスクと、
    軸方向に関してこの内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面との間位置にそれぞれ複数個ずつ、前記回転軸に対し捩れの位置にある傾転軸を中心とする揺動変位を自在に設けられた支持部材と、
    これら各支持部材の両端部に設けられた前記各傾転軸を支持する為の複数の支持板と、
    これら各支持部材に回転自在に支持され、球状凸面としたそれぞれの周面を、前記内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面とに当接させた複数のパワーローラと、
    前記各支持部材を前記傾転軸の軸方向に変位させる為の、複数のアクチュエータと、
    これら各アクチュエータの本体部分を収納したアクチュエータボディと、
    前記回転軸を挟んで径方向反対側に互いに同心に設けられた1対の支持ポスト部を、円形の貫通孔を有する支持環部により連結して成り、この支持環部の貫通孔に前記回転軸を挿通した状態で、前記内側ディスクの軸方向両側面と前記両外側ディスクの軸方向片側面との間に、それぞれ設けられた1対の支柱とを備え、
    これら両支柱の片端部を前記アクチュエータボディに、同じく他端部を前記ケーシング又はこのケーシングに固定された部材に、それぞれ前記回転軸の軸方向及び径方向の変位を阻止した状態で支持すると共に、前記両支柱の支持環部に前記内側ディスクの軸方向両端部を回転自在に支持し、更に、これら両支柱の支持ポスト部に前記各支持板を支持したトロイダル型無段変速機に於いて、
    前記両支柱の片端部を前記アクチュエータボディに対し、同じく他端部を前記ケーシング又はこのケーシングに固定された部材に対し、それぞれ前記各支持ポスト部の中心軸周りの揺動変位を可能に支持している事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 前記内側ディスクが一体型の出力ディスクであり、この出力ディスクの外周縁部に、はすば歯車である出力歯車を固設している、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機。
  3. 前記両支柱の両端部のうちの少なくとも一方の端部を前記ケーシングに対し、玉軸受により支持している、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
  4. 前記両支柱の両端部のうちの少なくとも一方の端部を前記ケーシングに対し、スラスト軸受とラジアル軸受とを組み合わせて成る軸受ユニットにより支持している、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
  5. 前記両支柱の片端部に円柱状の第一の支持軸部を設け、これら両第一の支持軸部を前記アクチュエータボディに形成した1対の第一の通孔にそれぞれ挿通し、これら両第一の支持軸部のうちで前記アクチュエータボディの側面から突出した先端側部分に抜け止め機構を設け、これら両第一の支持軸部が前記両第一の通孔から抜け出るのを防止し、
    前記両支柱の他端部に円柱状の第二の支持軸部を設け、これら両第二の支持軸部を前記ケーシング又はこのケーシングに固定された部材に形成した1対の第二の通孔にそれぞれ挿通し、これら両第二の支持軸部のうちで、前記ケーシング又はこのケーシングに固定された部材の側面から突出した先端側部分に抜け止め機構を設け、前記両第二の支持軸部が前記両第二の通孔から抜け出るのを防止している、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
  6. トロイダル型無段変速機と、複数の歯車を組み合わせて成る歯車式の差動ユニットとを備え、このうちの差動ユニットは、トロイダル型無段変速機を構成する外側ディスクと共に回転軸により回転駆動される第一の入力部と、同じく内側ディスクに接続される第二の入力部とを有し、これら第一、第二の入力部同士の間の速度差に応じた回転を取り出して出力軸に伝達するものである無段変速装置に於いて、前記トロイダル型無段変速機が、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機である事を特徴とする無段変速装置。
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