JP2015135791A - 蛍光ランプ種類識別装置および識別方法 - Google Patents

蛍光ランプ種類識別装置および識別方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015135791A
JP2015135791A JP2014007511A JP2014007511A JP2015135791A JP 2015135791 A JP2015135791 A JP 2015135791A JP 2014007511 A JP2014007511 A JP 2014007511A JP 2014007511 A JP2014007511 A JP 2014007511A JP 2015135791 A JP2015135791 A JP 2015135791A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorescent lamp
capacitance
type
rapid start
glass tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014007511A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6323864B2 (ja
Inventor
佳宏 西須
Yoshihiro Nishisu
佳宏 西須
野田 和俊
Kazutoshi Noda
和俊 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2014007511A priority Critical patent/JP6323864B2/ja
Publication of JP2015135791A publication Critical patent/JP2015135791A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6323864B2 publication Critical patent/JP6323864B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/82Recycling of waste of electrical or electronic equipment [WEEE]

Landscapes

  • Sorting Of Articles (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】非破壊で蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに容易に正確に識別するコンパクトな識別装置及び方法を提供する。【解決手段】非破壊でランプ外部から蛍光ランプの静電容量を測定する静電容量測定手段と、その測定結果に基づいて、蛍光ランプを、ラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別する識別手段とを備え、予め品種が既知の蛍光ランプについて静電容量測定手段で静電容量を測定することにより識別のための閾値を求め識別手段に設定しておき、当該識別手段が蛍光ランプの静電容量測定値と前記閾値との大小関係によりラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、廃棄された蛍光ランプのリサイクルに際し蛍光ランプの種類を識別するための装置および方法に関するものであり、蛍光ランプを種類毎に分別する蛍光ランプの分別装置および分別方法に用いて好適なものである。
使用済み廃蛍光ランプのリサイクルは、水銀を含有することが大きな契機となって、専用のリサイクルプロセスが確立され、現在は貴重なレアアース資源の観点からも需要度が増している。蛍光ランプは比較的構造がシンプルで使用される部材も限られており、口金(金属)、ガラス、蛍光体がリサイクルされるが、現状は生産量の2割程度にとどまっている。蛍光ランプのうち最も部材としての割合の高いガラスをコンパクトな装置で安価で容易に分別できれば、回収後のガラスの利用価値が高まり、該リサイクルプロセスの促進に貢献することができる。
廃蛍光ランプの主なリサイクル部材の一つであるガラスについて、ラピッドスタート形蛍光ランプ(以下、R−Mランプと略記することがある)では、ガラス管の内面に導電皮膜として施された酸化スズ膜(ネサ膜)は、その状態のままでガラス管をカレットとして再利用すると、スズなどの不純物がガラス表面に析出するなどの原因となる。したがって、廃蛍光ランプよりリサイクル回収したガラスをより有効に活用するためには、ガラス管の種類によって分別することが必要で有り、そのため、ラピッドスタート形蛍光ランプとそれ以外の一般蛍光ランプとの識別技術の確立が求められている。
従来の識別技術としては、例えば特許文献1に、廃蛍光ランプの抵抗値の測定による識別手法が提案されており、ガラスバルブの抵抗値を測定し、この抵抗値の測定結果に基づいて、廃蛍光ランプをラピッドスタート形の蛍光ランプと一般蛍光ランプ(以下、本明細書では、特許文献1と同様に、ラピッドスタート形蛍光ランプ以外の蛍光ランプを「一般蛍光ランプ」という)との品種に分別することが記載されており、廃蛍光ランプを抵抗値の差異に基づき識別し、分別してリサイクルするとしている。
また、特許文献1には、ランプ外面より導電性端子を近接させ、そこに高周波電圧を印加して電流、電圧、位相ずれなどから、ガラスバルブの内面に酸化スズ膜が存在しているかどうかを判定することもできるとも記載されている。
また、特許文献1には、ランプに印刷されたマークや品種名などの識別標識を画像処理することにより認識し、この認識結果に基づいて分別することも記載されているが、廃蛍光ランプでは汚れや破損等により識別標識が判読困難な場合や識別標識の脱落により識別できない場合など問題が生じる。
特開2001−345051号公報 特開2013−56294号公報
廃蛍光ランプのガラスバルブの抵抗値を測定してガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形の蛍光ランプと一般蛍光ランプの品種に識別する従来の識別方法では、ガラス管内面の導電皮膜の抵抗値を測定するには、管を破断して内面に直接電極を設置して測定するのが理想である。しかしながら、管を破断すれば、内部の水銀が放出され、処理が煩雑になる。他方、非破壊でランプ外部より抵抗値を測定する場合(特許文献1では、具体的にはガラスバルブの中央付近の抵抗値を測定し、ラピッドスタート形の蛍光ランプではガラスバルブ内面にネサ膜として酸化スズ膜が存在しておりこの酸化スズ膜によりガラスバルブの抵抗が低くなっていることで判別するとしている)には、ガラス管内面の導電皮膜の有無にかかわらず、ガラス自体が絶縁体であることから、ガラス管内面の導電皮膜の有無を判別できるような安定した抵抗値の測定は容易でない。
そこで、従来のガラスバルブの抵抗値を測定することに代わる、容易で、安定した、かつ非破壊の測定手段による廃蛍光ランプ種類識別装置および識別方法を提供することが本発明の課題である。さらに、この識別装置および識別方法は、蛍光ランプを種類毎に分別する蛍光ランプ分別装置および分別方法に適用して好適なものとする。
また、ガラス管が導電性のラピッドスタート形の蛍光ランプには、特許文献1に記載のガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形の蛍光ランプ以外に、市場に出回っている数量は少ないものの、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプが存在する(なお、ガラス管内面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプは現在製造販売されていない)。つまり、現在ラピッドスタート形蛍光ランプとしてはガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとが市場にあり、一方、既存の技術としては、導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別する技術しか存在せず、前記ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプをも含めて識別可能な技術が必要であった(なお、ガラス管外面に撥水処理を施し、始動補助導体(筐体側に設けられている)を必要とするラピッドスタート形蛍光ランプは、前記のガラス表面への析出の原因となるネサ膜等の導電物質が使用されていないため、本発明では識別する必要性はなく、一般蛍光ランプ(同等)として扱っている(詳細は後述の段落0010、0031参照)。さらに該ランプは、現在一般に市販されている110Hの規格の2367mm(口金面間距離)、38mm(管径)のランプがこれに該当し、大きさのみで分別回収可能である)。
また、本発明者らは、先にハロリン酸系蛍光体を用いた蛍光ランプと三波長域発光形系蛍光体を用いた蛍光ランプとを非破壊で識別する識別法を特許出願(特許文献2参照)しており、蛍光体の種類についても同時に識別して分別する分別装置・方法が実現できればガラスのリサイクルと同時に蛍光体(特に蛍光体に含まれるレアアース)のリサイクルについても好適な分別装置・方法を供することが出来る。
上記課題を解決するために、本発明の蛍光ランプ種類識別装置は、非破壊でランプ外部から蛍光ランプの静電容量を測定する静電容量測定手段と、その測定結果に基づいて、蛍光ランプの種類を識別する識別手段とを備えた蛍光ランプ種類識別装置であって、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて前記静電容量測定手段で静電容量を測定することにより蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別するための閾値を選定して前記識別手段に設定しておき、前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値と前記閾値との大小関係によりラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別することを特徴とする。
また、本発明の蛍光ランプ種類識別装置は、非破壊でランプ外部から蛍光ランプの静電容量を測定する静電容量測定手段と、その測定結果に基づいて、蛍光ランプの種類を識別する識別手段とを備えた蛍光ランプ種類識別装置であって、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて前記静電容量測定手段で静電容量を測定することにより蛍光ランプをガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別するための閾値を選定して前記識別手段に設定しておき、前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値と前記閾値との大小関係によりガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別することを特徴とする。
また、本発明の蛍光ランプ種類識別装置は、非破壊でランプ外部から蛍光ランプの静電容量を測定する静電容量測定手段と、その測定結果に基づいて、蛍光ランプの種類を識別する識別手段とを備えた蛍光ランプ種類識別装置であって、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて前記静電容量測定手段で静電容量を測定することにより蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに、さらにガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとに識別するための閾値Aおよび閾値B、ただし閾値A<閾値B、を選定して前記識別手段に設定しておき、前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値と前記閾値Aおよび前記閾値Bとの大小関係によりラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに、さらにガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとに識別することを特徴とする。
また、本発明は、上記蛍光ランプ種類識別装置において、前記静電容量測定手段は、蛍光ランプのランプ端子と、ガラスバルブ外表面に接触または大気層を挟んで非接触で設置した導体板との間の静電容量を、前記ガラスバルブの周方向の位置を2つ以上変えて測定可能なものであり、当該静電容量測定手段で、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定することにより蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別するための前記閾値A、および、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとに識別するための前記閾値Bを選定して前記識別手段に設定しておき、前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、前記閾値Aより大きい場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Bより大きい場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより大きくかつ前記閾値Bより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別することを特徴とする。
また、本発明は、上記蛍光ランプ種類識別装置において、前記静電容量測定手段は、蛍光ランプのランプ端子と、ガラスバルブ外表面に接触または大気層を挟んで非接触でガラスバルブの周方向に異なる位置に設置した2個以上の導体板との間の静電容量を測定可能なものであり、該静電容量測定手段で、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定することにより蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般形蛍光ランプとに識別するための前記閾値A、および、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとに識別するための前記閾値Bを選定して前記識別手段に設定しておき、前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、前記閾値Aより大きい場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Bより大きい場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより大きくかつ前記閾値Bより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別することを特徴とする。
また、本発明は、上記蛍光ランプ種類識別装置において、前記静電容量測定手段は、ガラスバルブ外表面に接触または大気層を挟んで非接触で設置した一方の導体板と、ガラスバルブ外表面に接触または大気層を挟んで非接触で設置した他方の導体板との間の静電容量を、前記ガラスバルブの周方向の位置を2つ以上変えて測定可能なものであり、当該静電容量測定手段で、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定することにより蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般形蛍光ランプとに識別するための前記閾値A、および、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとに識別するための前記閾値Bを選定して前記識別手段に設定しておき、前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、前記閾値Aより大きい場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Bより大きい場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより大きくかつ前記閾値Bより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別することを特徴とする。
また、本発明は、上記蛍光ランプ種類識別装置において、前記静電容量測定手段は、ガラスバルブ外表面に接触または大気層を挟んで非接触で設置した一方の導体板と、ガラスバルブ外表面に接触または大気層を挟んで非接触で設置した他方の導体板との間の静電容量を測定するものであり、かつ、前記ガラスバルブの周方向に異なる2組以上の前記導体板間を測定可能なものであり当該静電容量測定手段で、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定することにより蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般形蛍光ランプとに識別するための前記閾値A、および、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとに識別するための前記閾値Bを選定して前記識別手段に設定しておき、前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、前記閾値Aより大きい場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Bより大きい場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより大きくかつ前記閾値Bより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別することを特徴とする。
また、本発明の蛍光ランプ種類識別装置は、非破壊で外部から蛍光ランプの静電容量を感受する静電容量形近接センサーと、該静電容量形近接センサーの動作・非動作に基づいて、蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別する識別手段とを備えた蛍光ランプ種類識別装置であって、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについてガラスバルブ外表面と非接触で近接対峙させて動作する前記静電容量形近接センサーを用意して、前記静電容量形近接センサーの動作・非動作により前記識別ができる前記静電容量形近接センサーを選択して設置しておき、前記識別手段は、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーが動作した場合にラピッドスタート形蛍光ランプと識別し、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーが非動作の場合に一般蛍光ランプと識別することを特徴とする。
また、本発明の蛍光ランプ種類識別装置は、非破壊で外部から蛍光ランプの静電容量を感受する静電容量形近接センサーと、該静電容量形近接センサーの動作・非動作に基づいて、蛍光ランプをガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別する識別手段とを備えた蛍光ランプ種類識別装置であって、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについてガラスバルブ外表面と非接触で近接対峙させて動作する前記静電容量形近接センサーを用意して、前記静電容量形近接センサーの動作・非動作により前記識別ができる前記静電容量形近接センサーを選択して設置しておき、前記識別手段は、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーが動作した場合にガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと識別し、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーが非動作の場合に一般蛍光ランプと識別することを特徴とする。
また、本発明の蛍光ランプ種類識別装置は、非破壊で外部から蛍光ランプの静電容量を感受する静電容量形近接センサーと、該静電容量形近接センサーの動作・非動作に基づいて、蛍光ランプを、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別する識別手段とを備えた蛍光ランプ種類識別装置であって、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについてガラスバルブ外表面と非接触で近接対峙させて動作する前記静電容量形近接センサーを用意して、前記静電容量形近接センサーの動作・非動作により前記識別ができる前記静電容量形近接センサーを選択し、少なくとも周方向に異なる位置に2個以上の前記静電容量形近接センサーを設置するとともに、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別するための前記静電容量形近接センサーの動作する個数に閾値NAおよび閾値NB、ただし閾値NA<閾値NB、を前記識別手段に設定しておき、前記識別手段は、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーの動作する個数が前記閾値NAより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、前記閾値NA以上の場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーの動作する個数が前記閾値NB以上の場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーの動作する個数が閾値NA以上でかつ前記閾値NBより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別することを特徴とする。
また、本発明は、上記蛍光ランプ種類識別装置を用いて蛍光ランプを種類毎に分別する蛍光ランプ分別装置である。
また、本発明は、上記蛍光ランプ分別装置において、さらに非破壊で蛍光体の種類を識別する手段を備え蛍光体の種類毎にも分別することを特徴とする。
また、本発明は、上記蛍光ランプ種類識別装置を用いて蛍光ランプの種類を識別する蛍光ランプ種類識別方法である。
また、本発明は、上記蛍光ランプ分別装置を用いて蛍光ランプを種類毎に分別する蛍光ランプ分別方法である。
本発明では、非破壊でランプ外部から廃蛍光ランプの静電容量を測定し、その測定結果に基づいて廃蛍光ランプを、ラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別するので、従来の抵抗値の測定によるものに比べて、有意の差違が明瞭となり識別のための閾値が容易に設定でき、コンパクトで安価な装置で正確に識別できる。
また、従来のガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別する技術に、ラピッドスタート形蛍光ランプとしてガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプに加えてガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプを合わせて一般蛍光ランプと識別可能とすれば、さらにガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとの識別も可能となり、三種類の識別も可能となり、対象物の種類によって処理方法の異なるリサイクルの観点からより有効である。
さらに、静電容量の測定では、廃蛍光ランプと非接触で静電容量を測定して識別することも可能であり、また、低電圧印加(すなわち低電力)で測定可能であるので、省エネかつ安全であり、また、装置筐体の導電性等の考慮が不要で装置化の制限が少なく、また、廃蛍光ランプのガラスをコンパクトな装置で安価で容易に識別できるので、回収後のガラスの利用価値が高まり、該リサイクルプロセスの促進に貢献することができ、資源確保、雇用促進、水銀拡散防止に役立つ。
さらに、静電容量そのものを測定することに代え、静電容量形近接センサーの動作・非動作を利用して識別することも可能であり、装置の一層の簡便化・コンパクト化が実現でき安価で容易な識別が可能となる。
また、廃蛍光ランプを種類毎に選別する蛍光ランプの分別装置および分別方法に用いて好適なものである。
さらに、蛍光体の種類を識別する手段を備えさせれば、蛍光体の種類毎にも分別することができ、ガラスと同時に蛍光体(とりわけ蛍光体に含まれているレアアース)のリサイクルにも供することができる。
なお、本発明は使用前の蛍光ランプや使用中の蛍光ランプについても同様に識別可能である。
図1は本発明の蛍光ランプ種類識別装置の一実施例である実施例1を示した概念図であり、ガラスバルブ外表面に接触した導体板と蛍光ランプの端子との間の静電容量を測定する例。なお、図では蛍光ランプはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプを例にとって示してある。 図2は同じく実施例2を説明した概念図であり、ガラスバルブ外表面に大気層を挟んで非接触の導体板と蛍光ランプの端子との間の静電容量を測定する例。 図3は同じく実施例3を示した概念図であり、ガラスバルブ外表面に接触した一方の導体板と、ガラスバルブ外表面に接触した他方の導体板との間の静電容量を測定する例。 図4は同じく実施例4を示した概念図であり、ガラスバルブ外表面に接触した一方の導体板と、ガラスバルブ外表面に大気層を挟んで非接触の他方の導体板との間の静電容量を測定する例。 図5は同じく実施例5を示した概念図であり、ガラスバルブ外表面に大気層を挟んで非接触の一方の導体板と、ガラスバルブ外表面に大気層を挟んで非接触で設置した他方の導体板との間の静電容量を測定する例。 図6は、図2の実施例2の変形例1(測定値の2個平均値を用いる例)および変形例2(測定値の4個平均値を用いる例)を説明するための図である。 図7は本発明の他の実施例であって、静電容量形近接センサーを用いた例を説明するための図である。 図8は本発明の蛍光ランプ種類識別装置を用いて蛍光ランプを種類毎に分別する蛍光ランプ分別装置の一例。
本発明者らは、従来の抵抗値に代わる容易で正確な廃蛍光ランプの種類識別手段について鋭意研究を重ねた結果、廃蛍光ランプの種類により静電容量測定値に有意な差が生ずることが判明し、これにより廃蛍光ランプの静電容量を測定することで、ラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとを識別できる識別装置及び識別方法を開発した。
すなわち、本発明では、非破壊でランプ外部から蛍光ランプの静電容量を測定する静電容量測定手段と、その測定結果に基づいて、蛍光ランプを、ラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別する識別手段とを備え、予め品種が既知の複数の蛍光ランプについて前記静電容量測定手段で静電容量を測定することにより、ラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとを識別するための閾値を選定して前記識別手段に設定しておき、前記識別手段が蛍光ランプの静電容量測定値と前記閾値の大小関係によりラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別することを特徴とする。さらに、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとを識別することもでき、より正確な識別が可能となる。
また、静電容量を直接測定することに代えて、静電容量形近接センサーの動作・非動作によって識別するようにした識別装置及び識別方法についても開発した。
さらに、本発明の識別装置及び識別方法を用いて、蛍光ランプを蛍光ランプの種類毎に選別する蛍光ランプ分別装置及び分別方法を構成することができる。
さらに、非破壊で蛍光体の種類を識別する手段を備えさせれば、蛍光体の種類毎にも分別することができる。
なお、静電容量測定手段については、静電容量値に基づき導出される例えば変位センサー等の、対象物との組成や距離に応じて変化する静電容量の測定に基づくいわゆる静電容量型の各種センサー類で代用することもできる。
(実施例1)
図1は、本発明の一実施例である実施例1を示した図であり、実施例1では、静電容量測定手段の2つの測定端子はそれぞれ廃蛍光ランプのランプ端子とガラスバルブ外表面に接触で設置した導体板(例えばアルミ板等)に接続されており、廃蛍光ランプのランプ端子と、ガラスバルブ外表面に接触で設置した導体板との間の静電容量を測定するものであり、予め前記ガラスバルブの周方向の位置を2つ以上変えて測定可能にして閾値を選定する構成である。図1では、蛍光ランプとしてガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプで説明したのは、ストライプ(外面導電部)の周方向の位置により静電容量測定値が異なるからである(図2〜図7も同様にガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプで説明している)。なお、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと、一般蛍光ランプとにおいては、いずれもガラスバルブの周方向の位置を変えても静電容量測定値に有意な変化はないから、予め周方向に位置を変えて測定する必要はない。
表1に予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定した結果を示す。表1において、P及びTは蛍光ランプの製造会社が異なることを示すための記号であり、P社の「FLR20S・W/M」およびT社の「FLR20S・D/M・A」はガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FLR20S・W/M−X」およびT社の「FLR20S・D/M」は、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FL20S・W」およびT社の「FL20S・D」は、一般蛍光ランプである。ランプ位置の度数表示は図1に示したストライプ(外面導電部)からのガラスバルブの周方向の角度位置を意味する。Csが静電容量測定値であり、単位は[pF]である。なお、表1では各社各品種につき1つの測定値しか記載していないが、これは、同一社の同一品種では測定値に個体差がほとんど無いことと説明をわかりやすくするために1つの測定値しか記載していないだけであり、同一社同一品種でも複数の個体を測定した方がより安定した閾値が選定できることはいうまでもなく、さらに、表1ではP社とT社の2社についてしか示していないが、もっと多くの品種・製造会社について測定すればより安定した閾値が選定できることもいうまでもない(この点は、以下の表2〜7についても同様である)。また、段落0005で言及したガラス管外面に撥水処理を施し、始動補助導体(筐体側に設けられている)を必要とするラピッドスタート形蛍光ランプを、同様にT社「FLR110H・D/A/100」、P社「FLR110H・D/A・100」等について測定を行い、前述の通り、一般蛍光ランプと同等(0.01[pF]以下)であることを確認している(この点も、以下の表2〜7についても同様である)。
Figure 2015135791
上記表1の測定結果によれば、閾値A、B(ただしA<B)として、0.02[pF]<閾値A<0.07[pF]、1.54[pF]<閾値B<1.88[pF]の範囲内の値が選定でき、例えば、閾値A:0.045[pF]、閾値B:1.71[pF]などの値を選定し識別手段に設定しておけばよい。そして、識別手段は、静電容量測定手段により測定した廃蛍光ランプの静電容量測定値が、設定した閾値Aより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、閾値Aより大きい場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、廃蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Bより大きい場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、廃蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより大きくかつ前記閾値Bより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別する。
また、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプは、市場に出回っている量が少ないので、これを無視して識別しても廃蛍光ランプのガラスのリサイクルに支障がない場合には、閾値として0.02[pF]<閾値<1.88[pF]の範囲内の閾値を選定して、廃蛍光ランプの静電容量測定値がこの閾値より大きければガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと識別し、小さければそれ以外の蛍光ランプとして識別するようにしても良い。
なお、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプにおいてガラスをリサイクルする際の処理が同じでもいい場合には、閾値Aのみを選定して、廃蛍光ランプの静電容量測定値がこの閾値Aより大きければラピッドスタート形蛍光ランプ(すなわちガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプの何れか)であると識別し、小さければ一般蛍光ランプであると識別するようにすることもできる。さらに、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとを識別する必要がない場合には、閾値Bのみを選定して、廃蛍光ランプの静電容量測定値がこの閾値Bより大きければガラス管外面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、小さければ一般蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプの何れかであると識別するようにすることもできる。
また、この実施例では静電容量値を直接測定する静電容量測定手段を用いた例で説明したが、静電容量値に基づき導出される例えば変位センサー等の、対象物との組成や距離に応じて変化するいわゆる静電容量型の各種センサー類で代用することもできる。
(実施例2)
図2は、本発明の実施例2を示した図であり、実施例2では、静電容量測定手段は、廃蛍光ランプのランプ端子と、ガラスバルブ外表面に大気層を挟んで非接触で設置した導体板(例えばアルミ板等)との間の静電容量を測定するものであり、予め前記ガラスバルブの周方向の位置を2つ以上変えて測定可能にして閾値を選定する構成である。上記実施例1と異なるところは、実施例1では導体板が接触であるのに対して、実施例2では導体板が非接触である点であり、その他の構成は実施例1と同じである。
表2に予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定した結果を示す。表2において、上記表1と同様に、P及びTは蛍光ランプの製造会社が異なることを示すための記号であり、P社の「FLR20S・W/M」およびT社の「FLR20S・D/M・A」はガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FLR20S・W/M−X」およびT社の「FLR20S・D/M」は、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FL20S・W」およびT社の「FL20S・D」は、一般蛍光ランプである。ランプ位置の度数表示は図2に示したストライプ(外面導電部)からのガラスバルブの周方向の角度位置を意味する。Csが静電容量測定値であり、単位は[pF]である。
Figure 2015135791
上記表2の測定結果によれば、閾値A、B(ただしA<B)として、0.02[pF]<閾値A<0.06[pF]、0.51[pF]<閾値B<0.62[pF]の範囲内の値が選定でき、例えば、A:0.04[pF]、B:0.565[pF]などの値を選定し識別手段に設定しておけばよい。そして、識別手段は、静電容量測定手段により測定した廃蛍光ランプの静電容量測定値が、設定した閾値Aより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、閾値Aより大きい場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、廃蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Bより大きい場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、廃蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより大きくかつ前記閾値Bより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別する。
また、上記実施例1で説明したように、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプは、市場に出回っている量が少ないので、これを無視して識別しても廃蛍光ランプのガラスのリサイクルに支障がない場合には、閾値として0.02[pF]<閾値<0.62[pF]の範囲内の閾値を選定して、廃蛍光ランプの静電容量測定値がこの閾値より大きければガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと識別し、小さければそれ以外の蛍光ランプとして識別するようにしても良い。
なお、上記実施例1で説明したように、閾値Aのみで識別するようにしてもよいし、閾値Bのみで識別するようにしても良い。
(実施例3)
図3は、本発明の実施例3を示した図であり、実施例3では静電容量測定手段は、ガラスバルブ外表面に接触で設置した一方の導体板(例えばアルミ板等)と、ガラスバルブ外表面に接触で設置した他方の導体板との間の静電容量を測定するものであり、予め前記ガラスバルブの周方向の位置を2つ以上変えて測定可能にして閾値を選定する構成である。
表3に予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定した結果を示す。表3において、上記表1、2と同様に、P及びTは蛍光ランプの製造会社が異なることを示すための記号であり、P社の「FLR20S・W/M」およびT社の「FLR20S・D/M・A」はガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FLR20S・W/M−X」およびT社の「FLR20S・D/M」は、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FL20S・W」およびT社の「FL20S・D」は、一般蛍光ランプである。ランプ位置の度数表示は図3に示したストライプ(外面導電部)からのガラスバルブの周方向の角度位置を意味する。Csが静電容量測定値であり、単位は[pF]である。
Figure 2015135791
上記表3の測定結果によれば、閾値A、B(ただしA<B)として、0.02[pF]<閾値A<0.09[pF]、0.84[pF]<閾値B<6.98[pF]の範囲内の値が選定でき、例えば、A:0.055[pF]、B:3.91[pF]などの値を選定し識別手段に設定しておけばよい。そして、識別手段は、静電容量測定手段により測定した廃蛍光ランプの静電容量測定値が、設定した閾値Aより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、閾値Aより大きい場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、廃蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Bより大きい場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、廃蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより大きくかつ前記閾値Bより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別する。
また、上記実施例1、2と同様に、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプは、市場に出回っている量が少ないので、これを無視して識別しても廃蛍光ランプのガラスのリサイクルに支障がない場合には、閾値として0.02[pF]<閾値<6.98[pF]の範囲内の閾値を選定して、廃蛍光ランプの静電容量測定値がこの閾値より大きければガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと識別し、小さければそれ以外の蛍光ランプとして識別するようにしても良い。
なお、上記実施例1、2で説明したように、閾値Aのみで識別するようにしてもよいし、閾値Bのみで識別するようにしても良い。
(実施例4)
図4は、本発明の実施例4を示した図であり、実施例4では静電容量測定手段は、ガラスバルブ外表面に接触で設置した一方の導体板(例えばアルミ板等)と、ガラスバルブ外表面に大気層を挟んで非接触で設置した他方の導体板(例えばアルミ等)との間の静電容量を測定するものであり、予め前記ガラスバルブの周方向の位置を2つ以上変えて測定可能にして閾値を選定する構成である。この実施例4が上記実施例3と異なるところは、実施例3では2つの導体板がガラスバルブ外表面に接触で設置してあるのに対して、実施例4では導体板の一方が接触、他方が非接触である点であり、その他の構成は実施例3と同じである。
表4に予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定した結果を示す。表4において、上記表1〜3と同様に、P及びTは蛍光ランプの製造会社が異なることを示すための記号であり、P社の「FLR20S・W/M」およびT社の「FLR20S・D/M・A」はガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FLR20S・W/M−X」およびT社の「FLR20S・D/M」は、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FL20S・W」およびT社の「FL20S・D」は、一般蛍光ランプである。ランプ位置の度数表示は図4に示したストライプ(外面導電部)からのガラスバルブの周方向の角度位置を意味する。Csが静電容量測定値であり、単位は[pF]である。
Figure 2015135791
上記表4の測定結果によれば、閾値A、B(ただしA<B)として、0.02[pF]<閾値A<0.07[pF]、0.74[pF]<閾値B<1.99[pF]の範囲内の値が選定でき、例えば、A:0.045[pF]、B:1.365[pF]などの値を選定し識別手段に設定しておけばよい。そして、識別手段は、静電容量測定手段により測定した廃蛍光ランプの静電容量測定値が、設定した閾値Aより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、閾値Aより大きい場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、廃蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Bより大きい場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、廃蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより大きくかつ前記閾値Bより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別する。
また、上記実施例1〜3と同様に、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプは、市場に出回っている量が少ないので、これを無視して識別しても廃蛍光ランプのガラスのリサイクルに支障がない場合には、閾値として0.02[pF]<閾値<1.99[pF]の範囲内の閾値を選定して、廃蛍光ランプの静電容量測定値がこの閾値より大きければガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと識別し、小さければそれ以外の蛍光ランプとして識別するようにしても良い。
なお、上記実施例1〜3で説明したように、閾値Aのみで識別するようにしてもよいし、閾値Bのみで識別するようにしても良い。
(実施例5)
図5は、本発明の実施例5を示した図であり、実施例5では静電容量測定手段は、ガラスバルブ外表面に大気層を挟んで非接触で設置した一方の導体板(例えばアルミ板等)と、ガラスバルブ外表面に大気層を挟んで非接触で設置した他方の導体板(例えばアルミ等)との間の静電容量を測定するものであり、予め前記ガラスバルブの周方向の位置を2つ以上変えて測定可能にして閾値を選定する構成である。この実施例5が上記実施例3と異なるところは、実施例3では2つの導体板がガラスバルブ外表面に接触で設置してあるのに対して、実施例5では2つの導体板がガラスバルブ外表面に大気層を挟んで非接触で設置してある点であり、その他の構成は実施例3と同じである。
表5に予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定した結果を示す。表5において、上記表1〜5と同様に、P及びTは蛍光ランプの製造会社が異なることを示すための記号であり、P社の「FLR20S・W/M」およびT社の「FLR20S・D/M・A」はガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FLR20S・W/M−X」およびT社の「FLR20S・D/M」は、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FL20S・W」およびT社の「FL20S・D」は、一般蛍光ランプである。ランプ位置の度数表示は図5に示したストライプ(外面導電部)からのガラスバルブの周方向の角度位置を意味する。Csが静電容量測定値であり、単位は[pF]である。
Figure 2015135791
上記表5の測定結果によれば、閾値A、B(ただしA<B)として、0.02[pF]<閾値A<0.07[pF]、0.26[pF]<閾値B<0.79[pF]の範囲内の値が選定でき、例えば、A:0.045[pF]、B:0.525[pF]などの値を選定し識別手段に設定しておけばよい。そして、識別手段は、静電容量測定手段により測定した廃蛍光ランプの静電容量測定値が、設定した閾値Aより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、閾値Aより大きい場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、廃蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Bより大きい場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、廃蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより大きくかつ前記閾値Bより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別する。
また、上記実施例1〜4と同様に、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプは、市場に出回っている量が少ないので、これを無視して識別しても廃蛍光ランプのガラスのリサイクルに支障がない場合には、閾値として0.02[pF]<閾値<0.79[pF]の範囲内の閾値を選定して、廃蛍光ランプの静電容量測定値がこの閾値より大きければガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと識別し、小さければそれ以外の蛍光ランプとして識別するようにしても良い。
なお、上記実施例1〜3で説明したように、閾値Aのみで識別するようにしてもよいし、閾値Bのみで識別するようにしても良い。
(実施例2の変形例1)
図6は、本発明の上記実施例2の変形例1を説明するための図であり、静電容量測定手段は、上記実施例2と同じく、廃蛍光ランプのランプ端子と、ガラスバルブ外表面に大気層を挟んで非接触で設置した導体板(例えばアルミ板等)との間の静電容量を測定するものであり、予め前記ガラスバルブの周方向の位置を2つ以上変えて測定可能にして閾値を選定する構成である。上記実施例2と異なるところは、この変形例1では周方向の位置を変えて測定した静電容量値をそのまま用いるのでなく、2点の測定位置での平均値を用いる点が異なるだけで、その他の構成は実施例2と同じである。
表6に、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定した結果を示す。表6において、上記表2と同様に、Pは蛍光ランプの製造会社を示すための記号であり、P社の「FLR20S・W/M」はガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FLR20S・W/M−X」は、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FL20S・W」は、一般蛍光ランプである。表6で2点の測定位置に例えば「AA’」とあるのは図6に示した角度位置A(0°)とA’(180°)の2点の測定位置での測定値の平均値であることを表している。
Figure 2015135791
表6を、実施例2の表2の値と比較すると、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプの静電容量値のばらつきが小さくなり閾値A、Bの選定がより容易で確実になる。
(実施例2の変形例2)
上記変形例1と同様に、本発明の上記実施例2の変形例2を、図6を参照して説明すると、静電容量測定手段は、上記実施例2と同じく、廃蛍光ランプのランプ端子と、ガラスバルブ外表面に大気層を挟んで非接触で設置した導体板(例えばアルミ板等)との間の静電容量を測定するものであり、予め前記ガラスバルブの周方向の位置を2つ以上変えて測定可能にして閾値を選定する構成である。上記実施例2と異なるところは、この変形例2では周方向の位置を変えて測定した静電容量値をそのまま用いるのでなく、4点の測定位置での平均値を用いる点が異なるだけで、その他の構成は実施例2と同じである。
表7に、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定した結果を示す。表7において、上記表2と同様に、Pは蛍光ランプの製造会社を示すための記号であり、P社の「FLR20S・W/M」はガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FLR20S・W/M−X」は、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであり、P社の「FL20S・W」は、一般蛍光ランプである。表7で4点の測定位置に例えば「ACA’C’」とあるのは図6に示した角度位置A(0°)とC(90°)とA’(180°)とC’(270°)の4点の測定位置での測定値の平均値であることを表している。
Figure 2015135791
実施例2の表2の値と比較すると、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプの静電容量値のばらつきが小さくなり閾値A、Bの選定がより容易で確実になる。また、上記変形例1の表6の値と比較してもガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプの静電容量値のばらつきがさらに小さくなり閾値A、Bの選定がより容易で確実になる。更に測定位置、平均点数を増やすことで精度を向上させることができる。
(実施例6)
図7は、本発明の他の実施例である実施例6を示した図であり、実施例6では、非破壊で外部から廃蛍光ランプの静電容量を感受する静電容量型近接センサーと、該静電容量形近接センサーの動作・非動作に基づいて、廃蛍光ランプを、ラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプに識別する識別手段とを備えた廃蛍光ランプ種類識別装置であって、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについてガラスバルブ外表面と非接触で近接対峙させて動作する前記静電容量形近接センサーを用意して、前記静電容量形近接センサーの動作・非動作により前記識別ができる前記静電容量形近接センサーを選択して設置しておき、前記識別手段は、廃蛍光ランプによる前記静電容量形近接センサーの動作・非動作で、ラピッドスタート形蛍光ランプとそれ以外の蛍光ランプとを識別する構成である。
図7において、蛍光ランプのガラスバルブ外表面とは非接触で接近させて作動する感度のまたは感度に調整された静電容量形近接センサーを設置して、該静電容量形近接センサーが動作する(ONからOFF,或いはOFFからONに切り替わる)距離を記録する。このとき、同一感度の静電容量形近接センサーに統一して、対象の全蛍光ランプの前記距離を記録すれば、蛍光ランプの静電容量が大きいほど遠い距離でも静電容量形近接センサーが作動するので、結果的にガラスバルブの静電容量を間接的に測定したことになる。実際には、全蛍光ランプについて直流安定化電源(DP3005)に静電容量形近接センサー(E2K−C25ME12M)を取り付け、蛍光ランプを載置場所(V溝等の切り欠き部分)に長手方向を水平に設置し、該静電容量形近接センサーの感度を全蛍光ランプが作動する感度に調整後に静電容量形近接センサーが作動した時の該静電容量形近接センサーと蛍光ランプとの距離を記録した。
予め種類が分かっている複数の蛍光ランプについて予め測定した結果を表8に示す。表8において、No.:A1(T社製),A2(M社製),A3(M社製)がガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであり、No.:A4(P社製),A5(P社製),A6(P社製)がガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであり、No.:A7(T社製),A8(M社製),A9(T社製)が一般蛍光ランプであり、距離の単位は[mm]であってガラスバルブ外表面と静電容量形近接センサーとの間の距離である。ランプ位置の度数表示は図7に示したストライプ(外面導電部)からのガラスバルブの周方向の角度位置を意味する。
なお、表8では各社各品種につき1つの測定値しか記載していないが、これは、同一社の同一品種では測定値に個体差がほとんど無いことと説明をわかりやすくするために1つの測定値しか記載していないだけであり、同一社同一品種でも複数の個体を測定した方がより安定した閾値が選定できることはいうまでもなく、さらに、表8ではT社、M社、P社の3社についてしか示していないが、もっと多くの品種・製造会社について測定すればより安定した閾値が選定できることもいうまでもない。また、段落0005で言及したガラス管外面に撥水処理を施し、始動補助導体(筐体側に設けられている)を必要とするラピッドスタート形蛍光ランプについても、同様に測定を行い、前述の通り、一般蛍光ランプと同等であることを確認している。
Figure 2015135791
上記表8の測定結果によれば、次の(1)および(2)の識別装置が考えられる。
(1)まず、廃蛍光ランプをガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別する場合(すなわちガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプを無視できる場合)には、静電容量形近接センサーを設置する距離範囲として、9[mm]<距離範囲<25[mm]の距離範囲(例えば、17[mm])内に設置する。
そうすると、廃蛍光ランプがガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプである場合には静電容量形近接センサーは動作し、廃蛍光ランプが一般蛍光ランプである場合には静電容量形近接センサーは非動作である(なお、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプについては無視できるものとしてその識別は考慮していない)。
したがって、識別手段は、廃蛍光ランプにより静電容量形近接センサーが動作すればガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、廃蛍光ランプにより静電容量形近接センサーが非動作であれば一般蛍光ランプであると識別することにより、廃蛍光ランプをガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別することができる。
(2)次に、廃蛍光ランプをガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別する場合について説明する。
表8からわかるように、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプは設置した際の導電性ストライプの周方向の位置によって距離の値が変化しており、しかも、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとでは重なる部分があるので、実際のリサイクル装置において廃蛍光ランプの周方向の設置位置はランダムに設置されることを考慮して静電容量形近接センサーの設置位置(距離および周方向の位置)と設置個数に工夫を施して識別可能とする必要がある。
(a)静電容量形近接センサーを、距離12[mm]の位置で、かつ周方向に180°毎に2個設置する。
そうすると、廃蛍光ランプが一般蛍光ランプの場合には静電容量形近接センサーは2個とも非動作で、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプの場合には静電容量形近接センサーは2個とも動作し、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプの場合には静電容量形近接センサーは1個が非動作で1個が動作する(なお、特異点として導電性ストライプが両センサーに対して90°の位置に有るときのみ2個とも動作してしまうが、リサイクル処理の運用においては実用上支障がない程度である)。
したがって、識別装置に閾値NA=1、閾値NB=2を設定し、識別装置は廃蛍光ランプによる静電容量形近接センサーの動作する個数が閾値NA=1より小さいとき(すなわち0個のとき)一般蛍光ランプであると識別し、閾値NA=1以上でかつ閾値NB=2より小さいとき(すなわち1個のとき)ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、閾値NB=2以上のとき(すなわち2個のとき)ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別するように設定しておけばよい。なお、静電容量形近接センサーの動作する個数が閾値NA=1以上のときラピッドスタート蛍光ランプ(ガラス管内面に導電被膜を施されたものかあるいはガラス管外面に導電性ストライプを設けたもののいずれか)であると識別させることもできる
(b)静電容量形近接センサーを、距離12[mm]の位置で、かつ周方向に180°毎に2個設置し、距離24[mm]の位置(23より大きくかつ25より小さい距離範囲であればよい)に1個設置する。
そうすると、距離24[mm]の位置の静電容量形近接センサーはガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプに対してのみ動作するので上記(a)の特異点の場合においてもガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプの識別が可能となり、廃蛍光ランプが一般蛍光ランプの場合には静電容量形近接センサーは3個とも非動作で、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプの場合には静電容量形近接センサーは3個とも動作し、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプの場合には距離12[mm]の2個の静電容量形近接センサーのうち1個または2個が動作し距離24[mm]の静電容量形近接センサーは非動作となる。
したがって、識別装置に閾値NA=1、閾値NB=3を設定し、識別装置は廃蛍光ランプによる静電容量形近接センサーの動作する個数が閾値NA=1より小さいとき(すなわち0個のとき)一般蛍光ランプであると識別し、閾値NA=1以上でかつ閾値NB=3より小さいとき(すなわち1個および2個のとき)ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、閾値NB=3以上のとき(すなわち3個の時)ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別するように設定しておけばよい。なお、静電容量形近接センサーの動作する個数が閾値NA=1以上のときラピッドスタート蛍光ランプ(ガラス管内面に導電被膜を施されたものかあるいはガラス管外面に導電性ストライプを設けたもののいずれか)であると識別させることもできる
(c)静電容量形近接センサーを、距離12[mm]の位置で、かつ周方向に120°毎に3個設置する。
そうすると、上記(a)のような特異点は存在しなくなり、廃蛍光ランプが一般蛍光ランプの場合には静電容量形近接センサーは3個とも非動作で、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプの場合には静電容量形近接センサーは3個とも動作し、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプの場合には少なくとも1個は非動作でかつ少なくとも1個は動作する。
したがって、識別装置に閾値NA=1、閾値NB=3を設定し、識別装置は廃蛍光ランプによる静電容量形近接センサーの動作する個数が閾値NA=1より小さいとき(すなわち0個のとき)一般蛍光ランプであると識別し、閾値NA=1以上でかつ閾値NB=3より小さいとき(すなわち1個および2個のとき)ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、閾値NB=3以上のとき(すなわち3個の時)ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別するように設定しておけばよい。なお、静電容量形近接センサーの動作する個数が閾値NA=1以上のときラピッドスタート形蛍光ランプ(ガラス管内面に導電被膜を施されたものかあるいはガラス管外面に導電性ストライプを設けたもののいずれか)であると識別させることもできる。
上記(a)〜(c)には典型的な例を示したが、これらの例に限られることなく、廃蛍光ランプにより静電容量形近接センサーの動作する個数が前記閾値NAより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、廃蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーの動作する個数が前記閾値NB以上(ただしNA<NB)の場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、廃蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーの動作する個数が閾値NA以上でかつ前記閾値NBより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別することができるように、静電容量形近接センサーの設置位置(距離および周方向の位置)と設置個数を選定しておけばよい。
なお、静電容量形近接センサーの動作する個数が前記閾値NA以上の場合にはラピッドスタート形蛍光ランプである(ガラス管内面に導電被膜を施されたものかあるいはガラス管外面に導電性ストライプを設けたもののいずれかのラピッドスタート形蛍光ランプである)と識別することを追加してもよい。さらに、ガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとを識別する必要がない場合には、閾値NBのみを選定して、廃蛍光ランプによる静電容量形近接センサーの動作する個数がこの閾値NBより大きければガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと識別し、小さければ一般蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプの何れかであると識別するようにすることもできる。
なお、静電容量形近接センサーに代えて、対象物との組成や距離に応じて変化するいわゆる静電容量形の各種センサー類を用いて同様の機能を具備させることも可能である。
(蛍光ランプ分別装置)
図8は、上記した本蛍光ランプ種類識別装置を用いて蛍光ランプを種類毎に分別する蛍光ランプ分別装置70の一例を示した図である。
図において、蛍光ランプ装填機構71は、蛍光ランプ1を本蛍光ランプ種類識別装置10に供給すると同時に、外部制御信号入出力7を通じて本蛍光管種類識別装置と蛍光ランプ分別装置本体とが連係制御される。本蛍光ランプ種類識別装置10は蛍光ランプの種類を識別しその情報を、外部制御信号入出力7を経由して蛍光ランプ分別部72aに出力すると同時に、該蛍光ランプを蛍光ランプ分別部72aに排出する。分別機構72は排出された該蛍光ランプを識別情報により蛍光ランプを種類毎に分別収集する。
本蛍光ランプ種類識別装置は蛍光ランプ供給を手動で行う小型の蛍光ランプ分別装置から、蛍光ランプ供給を自動で行う大型蛍光ランプ分別装置あるいはそれらを直接的または間接的に利用する蛍光管リサイクル工場まで幅広い利用が可能である。
(ハロリン酸系蛍光体を用いた蛍光ランプと三波長域発光形系蛍光体を用いた蛍光ランプとを識別する蛍光体種類識別機能について)
本発明者らは、蛍光体に含まれるレアアースをリサイクルするためにハロリン酸系蛍光体を用いた蛍光ランプと三波長域発光形系蛍光体(レアアースが含まれる)を用いた蛍光ランプとを非破壊で識別する技術を既に特許出願(特許文献2)しており、その特徴は、紫外線光源から紫外線を蛍光管のガラス管外部に照射し、前記照射による蛍光管の発光の色度値を色度値測定装置によりガラス管外部から計測し、前記計測された色度値を色空間上の色度座標に変換し、当該変換された色空間上の色度座標によりハロリン酸系蛍光体蛍光ランプと三波長域発光形系蛍光体蛍光ランプとを識別することにある。したがって、紫外線光源と色度測定装置を用いて非破壊で識別する方式なので、上記実施例1〜実施例6の識別装置に、さらに紫外線光源と色度測定装置を追加し、同時に蛍光体の種類によるハロリン酸系蛍光体蛍光ランプと三波長域発光形系蛍光体蛍光ランプとを識別する識別手段を追加装備するだけで、蛍光体のリサイクルについても利用できるようになる。
本発明の識別装置及び識別方法によれば、非破壊で外部から廃蛍光ランプの静電容量を測定する静電容量測定手段により、その測定結果に基づいて、廃蛍光ランプを、ラピッドスタート形蛍光ランプとそれ以外の蛍光ランプとに識別するので、コンパクトで安価な装置で正確に識別でき、廃蛍光ランプ回収後のガラスの利用価値が高まり、該リサイクルプロセスの促進に貢献することができる。また、静電容量形近接センサーにより、その動作・非動作により廃蛍光ランプを、ラピッドスタート形蛍光ランプとそれ以外の蛍光ランプとに識別することもでき、同様に、コンパクトで安価な装置で正確に識別でき、廃蛍光ランプ回収後のガラスの利用価値が高まり、該リサイクルプロセスの促進に貢献することができる。
また、本発明の識別装置及び識別方法を用いて、廃蛍光ランプ等を蛍光ランプの種類毎に分別する蛍光ランプ分別装置あるいは分別方法を構成すれば、コンパクトで安価でかつ正確に選別できる分別装置あるいは分別方法が提供できリサイクルプロセスの促進に貢献することができ、さらに、蛍光体の識別機能を備えさせれば、ガラスのみならず蛍光体(とりわけ蛍光体に含まれているレアアース)のリサイクルにも貢献できる。
また、上記説明では使用済みの廃蛍光ランプの種類の識別装置及び識別方法として説明したが、使用前や使用中の蛍光ランプであっても、その種類が識別できることはいうまでもない。

Claims (14)

  1. 非破壊でランプ外部から蛍光ランプの静電容量を測定する静電容量測定手段と、その測定結果に基づいて、蛍光ランプの種類を識別する識別手段とを備えた蛍光ランプ種類識別装置であって、
    予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて前記静電容量測定手段で静電容量を測定することにより蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別するための閾値を選定して前記識別手段に設定しておき、
    前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値と前記閾値との大小関係によりラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別することを特徴とする蛍光ランプ種類識別装置。
  2. 非破壊でランプ外部から蛍光ランプの静電容量を測定する静電容量測定手段と、その測定結果に基づいて、蛍光ランプの種類を識別する識別手段とを備えた蛍光ランプ種類識別装置であって、
    予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて前記静電容量測定手段で静電容量を測定することにより蛍光ランプをガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別するための閾値を選定して前記識別手段に設定しておき、
    前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値と前記閾値との大小関係によりガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別することを特徴とする蛍光ランプ種類識別装置。
  3. 非破壊でランプ外部から蛍光ランプの静電容量を測定する静電容量測定手段と、その測定結果に基づいて、蛍光ランプの種類を識別する識別手段とを備えた蛍光ランプ種類識別装置であって、
    予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて前記静電容量測定手段で静電容量を測定することにより蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに、さらにガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとに識別するための閾値Aおよび閾値B、ただし閾値A<閾値B、を選定して前記識別手段に設定しておき、
    前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値と前記閾値Aおよび前記閾値Bとの大小関係によりラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに、さらにガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとに識別することを特徴とする蛍光ランプ種類識別装置。
  4. 前記静電容量測定手段は、蛍光ランプのランプ端子と、ガラスバルブ外表面に接触または大気層を挟んで非接触で設置した導体板との間の静電容量を、前記ガラスバルブの周方向の位置を2つ以上変えて測定可能なものであり、
    当該静電容量測定手段で、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定することにより蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別するための前記閾値A、および、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとに識別するための前記閾値Bを選定して前記識別手段に設定しておき、
    前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、前記閾値Aより大きい場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Bより大きい場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより大きくかつ前記閾値Bより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別することを特徴とする請求項3記載の蛍光ランプ種類識別装置。
  5. 前記静電容量測定手段は、蛍光ランプのランプ端子と、ガラスバルブ外表面に接触または大気層を挟んで非接触でガラスバルブの周方向に異なる位置に設置した2個以上の導体板との間の静電容量を測定可能なものであり、
    該静電容量測定手段で、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定することにより蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般形蛍光ランプとに識別するための前記閾値A、および、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとに識別するための前記閾値Bを選定して前記識別手段に設定しておき、
    前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、前記閾値Aより大きい場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Bより大きい場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより大きくかつ前記閾値Bより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別することを特徴とする請求項3記載の蛍光ランプ種類識別装置。
  6. 前記静電容量測定手段は、ガラスバルブ外表面に接触または大気層を挟んで非接触で設置した一方の導体板と、ガラスバルブ外表面に接触または大気層を挟んで非接触で設置した他方の導体板との間の静電容量を、前記ガラスバルブの周方向の位置を2つ以上変えて測定可能なものであり、
    当該静電容量測定手段で、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定することにより蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般形蛍光ランプとに識別するための前記閾値A、および、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとに識別するための前記閾値Bを選定して前記識別手段に設定しておき、
    前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、前記閾値Aより大きい場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Bより大きい場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより大きくかつ前記閾値Bより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別することを特徴とする請求項3記載の蛍光ランプ種類識別装置。
  7. 前記静電容量測定手段は、ガラスバルブ外表面に接触または大気層を挟んで非接触で設置した一方の導体板と、ガラスバルブ外表面に接触または大気層を挟んで非接触で設置した他方の導体板との間の静電容量を測定するものであり、かつ、前記ガラスバルブの周方向に異なる2組以上の前記導体板間を測定可能なものであり
    当該静電容量測定手段で、予め種類が既知の複数の蛍光ランプについて静電容量を測定することにより蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般形蛍光ランプとに識別するための前記閾値A、および、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプとに識別するための前記閾値Bを選定して前記識別手段に設定しておき、
    前記識別手段は、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、前記閾値Aより大きい場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Bより大きい場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプの静電容量測定値が前記閾値Aより大きくかつ前記閾値Bより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別することを特徴とする請求項3記載の蛍光ランプ種類識別装置。
  8. 非破壊で外部から蛍光ランプの静電容量を感受する静電容量形近接センサーと、該静電容量形近接センサーの動作・非動作に基づいて、蛍光ランプをラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別する識別手段とを備えた蛍光ランプ種類識別装置であって、
    予め種類が既知の複数の蛍光ランプについてガラスバルブ外表面と非接触で近接対峙させて動作する前記静電容量形近接センサーを用意して、前記静電容量形近接センサーの動作・非動作により前記識別ができる前記静電容量形近接センサーを選択して設置しておき、
    前記識別手段は、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーが動作した場合にラピッドスタート形蛍光ランプと識別し、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーが非動作の場合に一般蛍光ランプと識別することを特徴とする蛍光ランプ種類識別装置。
  9. 非破壊で外部から蛍光ランプの静電容量を感受する静電容量形近接センサーと、該静電容量形近接センサーの動作・非動作に基づいて、蛍光ランプをガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別する識別手段とを備えた蛍光ランプ種類識別装置であって、
    予め種類が既知の複数の蛍光ランプについてガラスバルブ外表面と非接触で近接対峙させて動作する前記静電容量形近接センサーを用意して、前記静電容量形近接センサーの動作・非動作により前記識別ができる前記静電容量形近接センサーを選択して設置しておき、
    前記識別手段は、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーが動作した場合にガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプと識別し、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーが非動作の場合に一般蛍光ランプと識別することを特徴とする蛍光ランプ種類識別装置。
  10. 非破壊で外部から蛍光ランプの静電容量を感受する静電容量形近接センサーと、該静電容量形近接センサーの動作・非動作に基づいて、蛍光ランプを、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別する識別手段とを備えた蛍光ランプ種類識別装置であって、
    予め種類が既知の複数の蛍光ランプについてガラスバルブ外表面と非接触で近接対峙させて動作する前記静電容量形近接センサーを用意して、前記静電容量形近接センサーの動作・非動作により前記識別ができる前記静電容量形近接センサーを選択し、
    少なくとも周方向に異なる位置に2個以上の前記静電容量形近接センサーを設置するとともに、ガラス管内面に導電被膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプとガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプと一般蛍光ランプとに識別するための前記静電容量形近接センサーの動作する個数に閾値NAおよび閾値NB、ただし閾値NA<閾値NB、を前記識別手段に設定しておき、
    前記識別手段は、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーの動作する個数が前記閾値NAより小さい場合には一般蛍光ランプであると識別し、前記閾値NA以上の場合にはラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーの動作する個数が前記閾値NB以上の場合にはガラス管内面に導電皮膜を施されたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別し、蛍光ランプにより前記静電容量形近接センサーの動作する個数が閾値NA以上でかつ前記閾値NBより小さい場合にはガラス管外面に導電性ストライプを設けたラピッドスタート形蛍光ランプであると識別することを特徴とする蛍光ランプ種類識別装置。
  11. 請求項1〜10の何れかに記載の蛍光ランプ種類識別装置を用いて蛍光ランプを種類毎に分別する蛍光ランプ分別装置。
  12. さらに非破壊で蛍光体の種類を識別する手段を備え蛍光体の種類毎にも分別することを特徴とする請求項11に記載の蛍光ランプ分別装置。
  13. 請求項1〜10の何れかに記載の蛍光ランプ種類識別装置を用いて蛍光ランプの種類を識別する蛍光ランプ種類識別方法。
  14. 請求項11又は12に記載の蛍光ランプ分別装置を用いて蛍光ランプを種類毎に分別する蛍光ランプ分別方法。
JP2014007511A 2014-01-20 2014-01-20 蛍光ランプ種類識別装置および識別方法 Active JP6323864B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014007511A JP6323864B2 (ja) 2014-01-20 2014-01-20 蛍光ランプ種類識別装置および識別方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014007511A JP6323864B2 (ja) 2014-01-20 2014-01-20 蛍光ランプ種類識別装置および識別方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017207586A Division JP2018029077A (ja) 2017-10-26 2017-10-26 蛍光ランプ種類識別装置および識別方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015135791A true JP2015135791A (ja) 2015-07-27
JP6323864B2 JP6323864B2 (ja) 2018-05-16

Family

ID=53767505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014007511A Active JP6323864B2 (ja) 2014-01-20 2014-01-20 蛍光ランプ種類識別装置および識別方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6323864B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0470172U (ja) * 1990-10-27 1992-06-22
JPH08117695A (ja) * 1994-10-27 1996-05-14 Toyota Motor Corp シュレッダーダストの分別方法
US5898309A (en) * 1995-10-02 1999-04-27 Filterwerk Mann & Hummel Gmbh Method for determining specific material characteristics
JP2001345051A (ja) * 2000-03-30 2001-12-14 Toshiba Lighting & Technology Corp 蛍光ランプの再生方法
JP2005132551A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 蛍光灯管貯留・供給装置
JP2006245279A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Nitto Denko Corp 判別機能付き位置決め装置
JP2013056294A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 蛍光管種類識別装置および蛍光管種類識別方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0470172U (ja) * 1990-10-27 1992-06-22
JPH08117695A (ja) * 1994-10-27 1996-05-14 Toyota Motor Corp シュレッダーダストの分別方法
US5898309A (en) * 1995-10-02 1999-04-27 Filterwerk Mann & Hummel Gmbh Method for determining specific material characteristics
JP2001345051A (ja) * 2000-03-30 2001-12-14 Toshiba Lighting & Technology Corp 蛍光ランプの再生方法
JP2005132551A (ja) * 2003-10-29 2005-05-26 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 蛍光灯管貯留・供給装置
JP2006245279A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Nitto Denko Corp 判別機能付き位置決め装置
JP2013056294A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology 蛍光管種類識別装置および蛍光管種類識別方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
辻 聡史: "インピーダンス測定をもとにした光・電気同時測定手法による近接材質識別 Proximity Materials Identifica", 計測自動制御学会論文集, vol. 第48巻 第9号, JPN6017032090, September 2012 (2012-09-01), JP, pages 522 - 527, ISSN: 0003626789 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP6323864B2 (ja) 2018-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106018498B (zh) 一种用于汽车尾气检测的自供能传感器及其制备方法
RU2511567C2 (ru) Осветительное устройство на основе органических светодиодов со встроенным датчиком приближения
JP5172854B2 (ja) オイルの全酸価測定および寿命算出装置と、これを用いたオイルの全酸価およびオイルセンサーの測定方法
US8842093B2 (en) Touch sensor and fluorescent display having the same
CN107818908B (zh) 一种差分离子迁移谱与高场不对称波形离子迁移谱联用装置
JP2018017726A5 (ja)
JP2007183270A (ja) 炭素ナノチューブを利用したガスセンサー及びその測定方法
CN111201593B (zh) 一种led检测装置和方法
CN105741768A (zh) 一种智能终端的显示控制方法、装置及智能终端
CN111247630B (zh) 一种发光二极管检测系统
JP2018029077A (ja) 蛍光ランプ種類識別装置および識別方法
CN103424465A (zh) 智能pid传感器模块
CN100403021C (zh) 基于微电子加工技术的电离气体传感器微阵列结构
JP6323864B2 (ja) 蛍光ランプ種類識別装置および識別方法
TWI699683B (zh) 光學指紋偵測系統
CN106527831B (zh) 用于触摸屏的相互悬停保护
US2094645A (en) Voltage indicating device
KR101293077B1 (ko) 부식감지센서 및 부식감지방법
CN102445591A (zh) 一种能区分交直流电的试电笔
CN101408514B (zh) 基于气体放电光谱分析的气体传感器及其检测气体的方法
CN108872690A (zh) 一种非接触式感应片及测电笔
CN108878473B (zh) 显示面板及其制造方法、检测方法和显示装置
TWI501333B (zh) 耐靜電自動篩選方法及系統
CN103364123B (zh) 力量感测器及用于用户辨识模块卡接触脚的检测器
CN218412694U (zh) 一种直接接触式与非接触式兼容的测电笔

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6323864

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250