JP2015135316A - 温度測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】測定精度に優れた温度測定装置を提供する。
【解決手段】黒色セラミック3が放射する赤外線を検出するサーモパイル7と、前記サーモパイル7を収容する保護管2とを備えた温度測定装置であって、被測定物に当接する当接面3aと、前記当接面3aを介して前記被測定物から吸収した熱を赤外線として放射する放射面3bとを有する黒色セラミック3を、前記保護管2の先端部に収容するとともに、前記黒色セラミック3が放射した赤外線を前記サーモパイル7に向けて集光する凸レンズ6を、前記保護管2内において前記黒色セラミック3と前記サーモパイル7との間に収容したことを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】黒色セラミック3が放射する赤外線を検出するサーモパイル7と、前記サーモパイル7を収容する保護管2とを備えた温度測定装置であって、被測定物に当接する当接面3aと、前記当接面3aを介して前記被測定物から吸収した熱を赤外線として放射する放射面3bとを有する黒色セラミック3を、前記保護管2の先端部に収容するとともに、前記黒色セラミック3が放射した赤外線を前記サーモパイル7に向けて集光する凸レンズ6を、前記保護管2内において前記黒色セラミック3と前記サーモパイル7との間に収容したことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本願は、被測定物の表面温度を検出する温度測定装置に関し、特にサーモパイルを用いた温度測定装置に関する。
工場やプラントにおいては、例えばスチームトラップや配管に対して、各種の機械や弁が数多く取り付けられている。これらの機械や弁は、例えば温度測定装置を用いて、絶えず又は定期的にその温度状態等が計測され、チェックされている。
従来の温度測定装置としては、例えば特許文献1に示されたものがある。これは、ケーシングとの間に配置したスプリングで検出針の先端をケーシングよりも突出せしめ、検出針の外周に断熱部材を配置し、検出針の先端が入る孔を中心に開けた温度センサを断熱部材の上面に載せて配置し、ケーシングと断熱部材の間にスプリングを配置して温度センサの先端をケーシングよりも突出せしめたものである。このような温度測定装置によれば、温度センサの中心に開けた孔から検出針の先端をケーシングの先端まで押し込んだ位置で被測定物の振動を検出できるとともに、前記温度センサにより被測定物の温度も同時に検出することができる。
上記温度測定装置は被測定物に直接押し当てる接触型のものであるが、近年、熱型赤外線センサの一つである、サーモパイルを用いた非接触型の温度測定装置が提案されている。サーモパイルは、熱エネルギーを電気エネルギーに直接変換する変換器であり、熱電対を直列に多数接続することにより、熱に対する感度の向上を図ったものである。サーモパイルは、入射した赤外線を赤外線吸収膜において熱に変換し、この熱により生じる熱電対の熱起電力を出力する。サーモパイルは絶対温度を測定するものではなく、局所的な温度差あるいは温度勾配に比例した電圧を出力するものである。サーモパイルは、感熱部分に熱放射を吸収させ、その吸収部分が周囲よりも高温になり、そのときの周囲と感熱部分との温度差を利用して熱放射を測定する。
このようにサーモパイルの感度は、感熱部分が吸収した熱放射の量によって決定されるが、被測定物(例えばスチームトラップや配管)の表面が汚れていた場合は熱放射が十分に行われない。また、被測定物の表面が反射しやすい状態の場合は熱が散乱する。このような場合、熱放射の量が減少するために、温度測定装置の測定精度が低下するおそれがある。
本願は、このような事情に鑑みなされたもので、測定精度に優れた温度測定装置の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、以下に開示する温度測定装置は、熱伝導部材が放射する赤外線を検出するサーモパイルと、前記サーモパイルを収容する保護管とを備えた温度測定装置であって、被測定物に当接する当接面と、前記当接面を介して前記被測定物から吸収した熱を赤外線として放射する放射面とを有する熱伝導部材を、前記保護管の先端部に収容するとともに、前記熱伝導部材が放射した赤外線を前記サーモパイルに向けて集光する集光部材を、前記保護管内において前記熱伝導部材と前記サーモパイルとの間に収容している。
以下に開示する温度測定装置によれば、被測定物(例えばスチームトラップや配管)の表面に汚れや反射等があったとしても、被測定物の温度を高精度で測定することができる。
以下、本願の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
本実施形態の温度測定装置は、図1に示すように、プロ―ブ1の上端からビス8a,8bによって固定された保護管2が突出し、保護管2の先端部(上部)に熱伝導部材である黒色セラミック3が収容されている。プロ―ブ1のほぼ中央部には、温度の測定値をデジタル表示又はバ―グラフ表示する表示部9が設けられている。表示部9の下方には、電源のオンオフ操作又は所望の測定結果表示をシフト操作等するためのキ―10が設けられている。保護管2は、例えば、ステンレス鋼で形成されている。黒色セラミック3は、セラミックの主成分であるアルミナ(Al2O3)に、炭化チタン(TiC)粒子や酸化ジルコニウム(ZrO2)粒子を分散させたものであり、熱伝導率が高く熱伝導性に優れている。
図2は保護管2の断面図であり、保護管2の先端部に黒色セラミック3が収容され、保護管2の上端2aから黒色セラミック3の当接面3aが僅かに突出している。黒色セラミックは凸形状を成し、当接面3aに対向する位置に放射面3bを有する。また、保護管2の内部には、黒色セラミック3の放射面3bを前記当接面3aの側に付勢し、黒色セラミック3を可動可能とする、押えばね4が収容されている。押えばね4は固定部材5により保護管2の内壁に固定されている。保護管2は、黒色セラミック3が保護管2の外部へ飛び出すことを抑止する、断面L字状の抑止部2bを有する。抑止部2bは、黒色セラミック3の肩部3cと係合することで、黒色セラミック3を抑止することができる。押さえばね4の下方には、所定の距離をあけて、集光部材である凸レンズ6が保護管2内において黒色セラミック3とサーモパイル7との間のほぼ中央部に収容されている。凸レンズ6は、レンズ固定リング61により、保護管2の内壁に固定されている。
凸レンズ6としては、例えば、レンズ両面の中央部の厚みが厚い両面凸レンズが使用される。凸レンズ6は、例えば、石英ガラスで形成されている。石英ガラス製の凸レンズ6は、赤外域波長においての透過率が高く、熱膨張にも優れている。
凸レンズ6の下方には、所定の距離をあけて、サーモパイル7が保護管2に収容されている。図3はサーモパイル7の断面図、図4はサーモパイル7の一部を示す平面図である。サーモパイル7は、図3及び図4に示すように、ブリッジ型の基板71上に、熱電対をなす2種類の材料72、73が基板71の薄膜部74に温接点部76、ヒートシンク部75に冷接点部77が配置されるように直列に交互に形成され、更に薄膜部74の一部を覆って赤外線の吸収効率を上げるための赤外線吸収膜78が形成されている。熱電対をなす2種類の材料72、73としては、例えば、ビスマス(Bi)やアンチモン(Sb)等の異種金属が使用される。
図2において、黒色セラミック3から凸レンズ6までの距離や、凸レンズ6からサーモパイル7までの距離は、被測定物の温度、黒色セラミック3の性能、凸レンズ6の設計波長(大きさ、焦点距離等)、サーモパイル7の性能等により適宜設定される。
次に、本実施形態の温度測定装置の動作について説明する。プロ―ブ1を手で握って、黒色セラミック3の当接面3aを被測定物(例えばスチームトラップや配管)の表面に押し当て、キ―10の電源を押してオン状態にする。押えばね4の弾性力に抗して黒色セラミック3の当接面3aが保護管2の上端2aとほぼ面一になるまで押し込まれる。被測定物の熱が当接面3aを介して黒色セラミック3内部に吸収され、吸収した熱が赤外線として黒色セラミック3の放射面3bから放射される。黒色セラミック3の放射面3bから放射された赤外線(図2の破線Xで示す)は、凸レンズ6によってサーモパイル7の赤外線吸収膜78に向けて集光される。
サーモパイル7の赤外線検知のメカニズムを、以下に示す。初期状態はサーモパイル7に赤外線が入射しておらず、温接点部76と冷接点部77が同じ温度である。次に、被測定物からの赤外線が凸レンズ6に入射すると、入射した赤外線がサーモパイル7の赤外線吸収膜78に集光される。赤外線吸収膜78上で赤外線が熱に変換され、温接点部76と冷接点部77との間に温度差ができ、温接点部76の熱が冷接点部77へと流れ出す。更に、この冷接点部77に流れてきた熱はヒートシンク部75に吸収されていく。このような熱の流れは、温接点部76と冷接点部77の温度差がある値になると平衡状態に達する。このときサーモパイルは、この温接点部76と冷接点部77の温度差に応じた熱起電力を発揮する。この熱起電力による電位差が電気信号として検出され、信号処理回路(図示せず)に送られ、増幅部(図示せず)で増幅され、中央演算処理部(CPU)(図示せず)で処理されて表示部9にデジタル表示又はバーグラフ表示される。
以上説明した通り、本実施形態に示した温度測定装置を用いると、被測定物に黒色セラミック3を当接することによって吸収した熱によって放射される赤外線を集光してサーモパイル7に入射させることができるため、被測定物の表面が汚れた状態や、被測定物の表面が反射しやすい状態の場合であっても、被測定物の温度を精度よく測定することが可能になる。
〔別実施形態〕
なお、サーモパイル7は図3及び図4に示す構成のものに限定されず、熱電対を放射線状もしくはマトリクス状に配置することもできる。
なお、サーモパイル7は図3及び図4に示す構成のものに限定されず、熱電対を放射線状もしくはマトリクス状に配置することもできる。
また、集光部材は凸レンズ6に限定されず、集光ミラー等を使用することもできる。
また、熱伝導部材は黒色セラミック3に限定されず、窒化アルミニウム(AlN)等を使用することもできる。
本願は、被測定物(例えばスチームトラップや配管)の温度を極めて高精度で測定できる非接触型の温度測定装置として有用である。
2 保護管
3 黒色セラミック
3a 当接面
3b 放射面
4 押えばね
6 凸レンズ
7 サーモパイル
3 黒色セラミック
3a 当接面
3b 放射面
4 押えばね
6 凸レンズ
7 サーモパイル
Claims (4)
- 熱伝導部材が放射する赤外線を検出するサーモパイルと、前記サーモパイルを収容する保護管とを備えた温度測定装置であって、
被測定物に当接する当接面と、前記当接面を介して前記被測定物から吸収した熱を赤外線として放射する放射面とを有する熱伝導部材を、前記保護管の先端部に収容するとともに、
前記熱伝導部材が放射した赤外線を前記サーモパイルに向けて集光する集光部材を、前記保護管内において前記熱伝導部材と前記サーモパイルとの間に収容したことを特徴とする温度測定装置。 - 前記熱伝導部材において前記当接面と前記放射面とが対向しており、
前記当接面が前記保護管から突出しており、
前記放射面を前記当接面の側に付勢し、前記熱伝導部材を可動可能とする、押えばねを保護管に収容してなる、請求項1に記載の温度測定装置。 - 熱伝導部材は黒色セラミックである請求項1又は2に記載の温度測定装置。
- 集光部材は凸レンズである請求項1〜3のいずれか一項に記載の温度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014199370A JP2015135316A (ja) | 2013-12-17 | 2014-09-29 | 温度測定装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013260474 | 2013-12-17 | ||
JP2013260474 | 2013-12-17 | ||
JP2014199370A JP2015135316A (ja) | 2013-12-17 | 2014-09-29 | 温度測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2014199370A Pending JP2015135316A (ja) | 2013-12-17 | 2014-09-29 | 温度測定装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106917109A (zh) * | 2017-03-24 | 2017-07-04 | 宁波东方之光安全技术有限公司 | 一种用于电解槽阴极钢棒的测温装置及分布式测温系统 |
CN108387321A (zh) * | 2018-05-23 | 2018-08-10 | 张天宝 | 数显表面测温仪 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH04203941A (ja) * | 1990-11-29 | 1992-07-24 | Tasuko Japan Kk | 放射温度計 |
JPH1183630A (ja) * | 1997-09-08 | 1999-03-26 | Sato Keiryoki Seisakusho:Kk | 接触型温度計 |
JP2006170954A (ja) * | 2004-12-20 | 2006-06-29 | Omron Corp | 鍋底温度検出装置 |
-
2014
- 2014-09-29 JP JP2014199370A patent/JP2015135316A/ja active Pending
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