JP2015133877A - 給電システム及び情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな給電システムの構築を短時間で行うことを目的とする。
【解決手段】複数の送電装置のうち他の送電装置を制御する一のマスター送電装置とマスター送電装置に制御される複数のスレーブ送電装置とを決定する決定手段と、決定手段により決定された一のマスター送電装置が給電システムから消失した場合に代わりのマスター送電装置とすべく複数のスレーブ送電装置に対して優先度を設定する設定手段と、決定手段により決定された一のマスター送電装置が給電システムから消失した場合、設定手段により設定された優先度に基づき、複数のスレーブ送電装置のうち一のスレーブ送電装置をマスター送電装置とする再決定手段と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、給電システム及び情報処理方法に関する。
送電装置が複数の無線電力受信装置へ送電を行う1対Nの給電方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、送電装置が給電を行っていない場合のスタンバイモード時に一定のパルス信号を発信して数メートル以内に無線電力受信装置が近接されたかを探索する。無線電力受信装置が自身の固有IDを送電装置へ送ると、送電装置が給電対象の無線電力受信装置なのか否かを判別する。給電対象の無線電力受信装置である場合、送電装置が給電電力を無線電力受信装置へ送る。このとき送電装置から充電量や機器の状態等を個別に受信するために、無線電力受信装置へ固有のコードを送ることができる。
また、ISO/IECの標準化団体により、複数の送電装置が複数の無線電力受信装置へ送電を行うN対Nの無線給電規格の標準化が進行しており、例えば、非特許文献1が発行されている。これによると、送電装置を介して通信可能な範囲に存在する複数の送電装置によりグループを形成し、グループ内の一つの送電装置がマスターとなり、グループ内の全ての電力伝送と通信を制御するように規定されている。
また、特許文献2においては送電装置を複数台組み合わせて一つの連結システムとして動作することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−136132号公報 特開2011−211874号公報
しかしながら、従来の技術では、複数の送電装置が受信装置へ送電を行う給電システムにおいて、ある送電装置が消失した場合に、新たな給電システムの構築を短時間で行うことができない問題があった。
そこで、本発明は、複数の送電装置を含む給電システムであって、前記複数の送電装置のうち他の送電装置を制御する一のマスター送電装置と前記マスター送電装置に制御される複数のスレーブ送電装置とを決定する決定手段と、前記決定手段により決定された一のマスター送電装置が前記給電システムから消失した場合に代わりのマスター送電装置とすべく前記複数のスレーブ送電装置に対して優先度を設定する設定手段と、前記決定手段により決定された一のマスター送電装置が前記給電システムから消失した場合、前記設定手段により設定された優先度に基づき、前記複数のスレーブ送電装置のうち一のスレーブ送電装置をマスター送電装置とする再決定手段と、を有する。
本発明によれば、新たな給電システムの構築を短時間で行うことができる。
複数の送電装置が複数の受電装置へ送電を行うN対Nの無線給電システムのシステム構成の一例を示す図である。 送電装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 受電装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 N対Nの無線給電システムにおける情報処理の一例を示すシーケンス図である。 無線給電システムのシステム構成の一例を示す図である。 図4の無線給電システムのシーケンス図において、グループを形成するまでの送信装置の情報処理の一例を示したフローチャートである。 S303においてマスター送電装置が決定した後のマスター送電装置の情報処理の一例を示すフローチャートである。 S303においてマスター送電装置が決定した後のスレーブ送電装置の情報処理の一例を示すフローチャートである。 図4に示す無線給電システムにおいて、スレーブ送電装置10cが消失した場合のデータのやりとりを示すシーケンス図である。 図4に示す無線給電システムにおいて、マスター送電装置10bが消失した場合のデータのやりとりを示すシーケンス図である。 図5に示す無線給電システムの構成において、図9のS801でスレーブ送電装置10cが消失した状態の一例を示す図である。 図5に示す無線給電システムの構成において、図10のS901でマスター送電装置10bが消失した状態の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、複数の送電装置が複数の受電装置へ送電を行うN対Nの無線給電システムのシステム構成の一例を示す図である。
各送電装置10a、10b、10c、10d、10eは、各受電装置20a、20b、20c、20dに無線で電力を給電する。また、各送電装置10a、10b、10c、10d、10eは、通信可能な範囲内の各受電装置20a、20b、20c、20dとの間で給電のために必要なデータ通信も行う。
各受電装置20a、20b、20c、20dは、各送電装置10a、10b、10cから無線で電力を給電される。また、各受電装置20a、20b、20c、20dは、通信可能な範囲内の送電装置10a、10b、10cとの間で給電のために必要なデータ通信も行う。
給電エリア30a、30b、30c、30d、30eは、各送電装置10a、10b、10c、10d、10eから受電装置20への給電が可能なエリアを示している。
通信エリア40a、40b、40c、40d、40eは、各送電装置10a、10b、10c、10d、10eのデータ通信が可能なエリアを示している。その際の通信対象は送電装置10及び受電装置20である。
各送電装置10の給電エリア30と通信エリア40との関係は、通信エリア40の方が給電エリア30より広く、通信エリア40が給電エリア30を包含する形となっている。
また、図1の送電装置10a及び10b、送電装置10b及び10cのように、通信エリア40の中に複数の送電装置10が存在する場合、それらの送電装置10は一つの送電装置10がマスターとなりグループを形成する。マスターとなった送電装置は、そのグループ内の給電エリアにある受電装置に対してどの送電装置から給電を実行するかを決定する。
図1では送電装置10a及び10b、送電装置10b及び10cがそれぞれお互いの通信エリア40内に存在するため、送電装置10a、10b及び10cの3つの送電装置がグループを形成する。尚、送電装置10aと10cとはお互いの通信エリア40a及び40cの範囲内に存在していないため、直接、送電装置10aから送電装置10cへ、又は送電装置10cから送電装置10aへ通信を行うことができない。
しかし送電装置10a及び送電装置10cと通信可能な送電装置10bを介して間接的に通信が可能であるため、送電装置10a、10b及び10cはグループを形成する。
一方、送電装置10dは通信エリア40d内に通信可能な送電装置がないため、グループを形成することができず単独で送電動作を行う。
また、送電装置10eは送電装置10cの通信エリアに含まれるが、送電装置10eの通信エリア40eの内に通信可能な送電装置がないため、グループを形成することができず単独で送電動作を行う。
図2は、送電装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
尚、図2において、データのやり取りを示す線は実線で示し、電力の供給を示す線は点線で示す。
送電装置10は、制御部110、無線通信部120、電源供給部130から構成される。
制御部110は、CPU111、ROM112、RAM113、HDD114、UI115、電源制御部116から構成される。制御部110は、無線通信部120と内部バスで接続される。
CPU111は、UI115への表示データの送信、ROM112、RAM113、HDD114へデータアクセスを行う。またCPU111は、無線通信部120と内部バスで接続されており、無線通信や送電回路125への制御を行う。
ROM112は、不揮発性の記憶媒体であり、CPU111が使用するブートプログラム等を記憶する。
RAM113は揮発性の記憶媒体であり、CPU111が使用するデータやプログラム、送電装置10の給電エリア、通信エリア、最大送電電力等を含む送電装置の情報を交換するときの交換データ等を一時的に記憶する。以下、これらの情報をInfo又はInfo情報と記す。
HDD114は、不揮発性の記憶媒体であり、CPU111が使用するOSやアプリケーションのプログラム及び書き換えることのない機器情報(Infoの一部)等を記憶する。
UI115は、ユーザに様々な情報を表示し、ユーザから様々な指示を受け付ける。
電源制御部116は、各ブロックへの電源供給を制御する。
無線通信部120は、送電装置10及び受電装置20と通信を行い、電力を受電装置20へ無線で送信するための構成である。無線通信部120は、アンテナ121、RF回路122、ベースバンド部123、送電コイル124、送電回路125から構成される。
アンテナ121は、電磁波を受けて電気信号に変換する、又は電気信号を電磁波に変換する。
RF回路122は、送信時にベースバンド信号を周波数帯(RF帯)に変調する。また、RF回路122は、受信時に周波数帯の信号をベースバンド信号に復調する。
ベースバンド部123は、アンテナ121からの電磁波を受けてAD変換し電気信号を処理する。またベースバンド部123は、CPU111からの電気信号をDA変換し電磁波をアンテナ121へ送信する。
送電回路125は、電力を送信するための変調信号を生成する。
送電コイル124は、送電回路125が偏重した変調信号を受電装置20及びグループを形成する他の送電装置へ送信する。
電源供給部130は、AC電源からの交流電圧を直流電圧へ変換し、直流電圧を制御部110、無線通信部120に供給する。
CPU111がROM112又はHDD114に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、送電装置の機能及び後述する送電装置に係るフローチャート等の処理が実現される。
図3は、受電装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
尚、図3において、データ通信を示す線は実線で示し、電力の供給を示す線は点線で示す。
受電装置20は、制御部210、無線通信部220、バッテリー230を含む。
制御部210は、受電装置20を制御するための構成である。制御部210は、CPU211、ROM212、RAM213、不揮発性メモリ214、UI215を含む。制御部210は、無線通信部220と内部バスで接続される。
CPU211は、ROM212、RAM213、不揮発性メモリ214へのデータ通信とUI215への表示データの送信を行う。またCPU211は、無線通信部220とバッテリー230と内部バスで接続されており、バッテリー230が満充電になったときに受電コイル224へ充電を停止させる制御やバッテリー230の残量確認や無線通信の制御を行う。
ROM212は、不揮発性の記憶媒体であり、CPU211が使用するブートプログラム等を記憶する。
RAM213は、揮発性の記憶媒体であり、CPU211が使用するデータやプログラム等を一時的に記憶する。
不揮発性メモリ214は、不揮発性の記憶媒体であり、CPU211が使用するOSやアプリケーションのプログラム及び書き換えることのない機器情報(Info管理情報の一部)等を記憶する。
UI215は、ユーザに様々な情報を表示し、ユーザから様々な指示を受け付ける。
無線通信部220は、電力を送電装置10から無線で受信し、データを送電装置10と送受信するための構成である。無線通信部220は、アンテナ221、RF回路222、ベースバンド部223、受電コイル224、整流回路225、電圧安定化回路226を含む。
アンテナ221は、電磁波を受けて電気信号に変換する、又は電気信号を電磁波に変換する。
RF回路222は、送信時にベースバンド信号を周波数帯(RF帯)に変調する。また、RF回路222は、受信時に周波数帯の信号をベースバンド信号に復調する。
ベースバンド部223は、RF回路222で復調された信号をAD変換し、CPU211送信する。またベースバンド部223は、CPU211からの電気信号をDA変換し、RF回路222へ送信する。
受電コイル224は、送電装置10から変調信号を受信する。
整流回路225は、受電コイル224から受信した電力を整流化し直流電圧を生成する。
電圧安定化回路226は、整流回路225が生成した直流電圧を安定化し、バッテリー230へ供給する。
バッテリー230は、電圧安定化回路226が安定化した電圧を受けて、電力を蓄積する。また、バッテリー230は、蓄積した電力を基に、直流電圧を制御部210、無線通信部220に供給する。
CPU211がROM212又は不揮発性メモリ214に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、受電装置の機能が実現される。
図4は、N対Nの無線給電システムにおける情報処理の一例を示すシーケンス図である。
図4では、図5に示す無線給電システムの構成を例に説明を行う。図5では、送電装置10a〜10eはそれぞれ以下のような状態である。
送電装置10aは、送電装置10b及び10eと通信可能、受電装置20a及び20bに対して給電可能である。
送電装置10bは、送電装置10a及び10cと通信可能、受電装置20b及び20cに対して給電可能である。
送電装置10cは、送電装置10b及び10dと通信可能、受電装置20dに対して給電可能である。
送電装置10dは、送電装置10cと通信可能、給電可能な受電装置はない。
送電装置10eは、送電装置10aと通信可能、給電可能な受電装置はない。
無線給電システムが以下のシーケンスを実行することにより、複数の送電装置が複数の受電装置へ送電を行う無線給電のためのデータ通信が実現される。
まずS301において、送電装置間でのデバイスIDの情報交換が行われる。デバイスIDの情報交換はそれぞれ通信可能な送電装置間で行われるため、送電装置10aは、送電装置10b及び送電装置10eとデバイスIDの情報を交換する。また、送電装置10bは、別の送電装置10cとも通信可能であるため、そちらともデバイスIDの情報を交換する。同様に送電装置10cは、送電装置10b及び送電装置10dとデバイスIDの情報を交換する。送電装置10dは、送電装置10cのみ通信可能であるため、送電装置10cとデバイスIDの情報を交換する。同様に、送電装置10eは、送電装置10aとデバイスIDの情報を交換する。
次にS302において、送電装置間でInfo情報の交換が行われる。Info情報の交換もS301のデバイスID情報の交換と同様に、通信可能なエリアにある送電装置間で行われ、給電エリア、通信エリア、通信可能な送電装置数、最大送電電力等の情報が交換される。
S303において、S301、302で交換した情報を用いてマスターとなる送電装置が決定されて複数の送電装置においてグループが形成される。本実施形態の場合は、すべての送電装置10a〜10eと通信するために介在する送電装置の数が少ない送電装置をマスターとする方式が採用されている。
例えば、送電装置10aをマスターとした場合、送電装置10cと通信を行うためには送電装置10bが必要となり、送電装置10dと通信を行うためには送電装置10b及び送電装置10cが必要となる。また、送電装置10e及び送電装置10cとは直接通信が行えるので、介在する送電装置はない。そのため、すべての送電装置と通信をするために介在が必要となる送電装置は3(送電装置10bが2回、送電装置10cが1回)となる。
送電装置10bをマスターとした場合、送電装置10eと通信を行うためには送電装置10aが必要となり、送電装置10dと通信を行うためには送電装置10cが必要となる。送電装置10a及び送電装置10cとは直接通信が行えるので、介在する送電装置はない。そのため、介在が必要となる送電装置の数は2(送電装置10aが1回、送電装置10cが1回)となる。
送電装置10cをマスターとした場合、介在が必要となる送電装置の数は3(送電装置10aが1回、送電装置10bが2回)となる。
同様に、送電装置10dをマスターとした場合、介在が必要となる送電装置の数は6(送電装置10aが1回、送電装置10bが2回、送電装置10cが3回)となる。
また、送電装置10eをマスターとした場合、介在が必要となる送電装置の数は6(送電装置10aが3回、送電装置10bが2回、送電装置10cが1回)となる。
以上の結果により、本実施形態では介在が必要となる送電装置の数が最も少ない送電装置10bがマスター、その他の送電装置がスレーブとして決定される。
また、S303では、スレーブとなった送電装置に対してマスター送電装置候補となる優先度を決める。これはマスター送電装置が通信不能等になった場合に、Info情報の交換を行わずにグループ内のスレーブ送電装置の中からマスター送電装置を決めるために使用されるものである。
本実施形態の場合は、介在が必要となる送電装置の数が少ない送電装置をマスターとするため、送電装置10a、10cの優先度に1(優先度が高い)を、送電装置10d、10eの優先度に2(優先度が低い)が設定される。ここで、マスター送電装置10bが消失した場合、グループが複数に分割されるため、各グループにおいてマスター送電装置が存在するように、優先度の設定がなされる。
以上で複数の送電装置によるグループの形成が完了する。その後、S304以降で送電装置と受電装置との関連付けが行われる。
送電装置と受電装置との関連付けは以下の2ステップからなる。1つ目のステップは送電装置10a〜10cのそれぞれの通信エリアに受電装置が存在するか否かを特定するための認証作業である。2つ目のステップは各送電装置の認証作業結果に基づき、マスターの送電装置10bが受電装置の割り振りを通知する分担決め作業である。
以下それぞれのステップの詳細について説明する。
S304において、マスター送電装置10bは、スレーブ送電装置に対して認証開始命令を発行する。送電装置と受電装置との間の認証動作はS305〜S307で行われる。
S305では、各送電装置は、自身の通信エリア内に受電装置がないかを確認するため、デバイスID要求をブロードキャストで発行する。本実施形態の場合、マスター送電装置10bの通信エリア内の受電装置20bと受電装置20cとが送電装置10bの要求を受信することになる。また、スレーブ送電装置10aの通信エリア内の受電装置20a、20bがスレーブ送電装置10aの要求を受信する。スレーブ送電装置10cの通信エリア内の受電装置20dがスレーブ送電装置10cの要求を受信する。スレーブ送電装置10dの通信エリア内の受電装置20dがスレーブ送電装置10dの要求を受信する。スレーブ送電装置10eの通信エリア内の受電装置20aがスレーブ送電装置10eの要求を受信する。
S306において、各受電装置が、要求を受け取った送電装置にデバイスID情報を送信する。本実施形態の場合、受電装置20aは、送電装置10a、10eに対してデバイスIDを送信する。また受電装置20bは、送電装置10a、10bに対してデバイスIDを送信する。同様に受電装置20cは、送電装置10bに対してデバイスIDを送信する。受電装置20dは、送電装置10c、10dに対してデバイスIDを送信する。
S307では、各受電装置が、各送電装置の送電エリアに入っているかを確認し、その結果を情報交換する。本実施形態の場合、送電装置10aは、受電装置20a、20bと情報交換を行う。また、送電装置10bは、受電装置20b、20cと情報交換を行う。送電装置10cは、受電装置20dと情報交換する。同様に送電装置10dは、受電装置20dと情報交換する。送電装置10eは、受電装置20aと情報交換する。
受電装置は、送電エリアに入っているか否かを、送電装置から受電装置へ電力伝送トレーニングを行った結果で判断してもよいし、位置センサの検知結果に基づき判断してもよい。
S308で、スレーブ送電装置は、自身の通信エリアに存在する受電装置との情報交換が終了したら、終了したことをマスター送電装置10bにその結果と共に認証Ackとして通知し、認証ステップを終了する。
S309で、マスター送電装置10bは、自身と通信できる受電装置とスレーブ送電装置が通信できる受電装置との認証結果に基づき、どの送電装置がどの受電装置に電力伝送を行うかの分担決めを実行する。
ここで、受電装置20bは、送電装置10a及び10b双方の給電エリア内に入っているが、本実施形態では、受電装置と送電装置との間の距離が近く給電効率のよいと判断された送電装置10aから給電を受ける構成をとる。
また、受電装置20aは、送電装置10eの通信エリアには入っているが給電エリア内に入っていないため、送電装置10aから給電を受ける。同様に、受電装置20dは、送電装置10dの通信エリアには入っているが給電エリア内に入っていないため、送電装置10cから給電を受ける。
ここまでで関連付け期間が終了する。
関連付け期間の終了後は、電力伝送準備期間となる。電力伝送準備期間では、各送電装置間で決定された分担に基づき、各送電装置と受電装置との間で電力伝送を行うための各種設定が行われる。例えば、給電先のデバイスIDや、給電元のソースID、給電周波数や受電装置の残電力情報等の設定が行われる。以下に電力伝送準備期間の動作について説明する。
S310で、マスター送電装置10bは、スレーブ送電装置10a、10cに対し、電力伝送を実行するデバイスIDを通知する割り振り通達を実行する。尚、スレーブ送電装置10d、10eは、電力伝送を実行する受電装置がないため、マスター送電装置10bから割り振り通達を実行されない。
S311で、スレーブ送電装置10a、10cは、マスター送電装置10bからの指示された受電装置との間で、給電するために必要な情報を交換する。
給電情報の交換が終了したら、S312で、スレーブ送電装置は、割り振られた受電装置との間で電力伝送準備が整ったことを示す割り振りACKを返信する。マスター送電装置10bに全てのスレーブの送電装置10a、10cから割り振りACKが返信された時点で電力伝送準備期間が終了する。次のS313から電力伝送期間に入る。
S313では、マスター送電装置10bが、スレーブ送電装置10a、10cに対し、受電装置への給電開始を指示する。
S314で、各送電装置10a〜10cから各受電装置20a〜20dに対して無線給電が開始される。
電力伝送期間では、S315で、電力を受電している受電装置20a〜20dは、定期的に充電量の通知を行う。
そして、S316で、受電装置の充電量が満充電となった受電装置20a、20dは、充電完了をそれぞれの供給元の送電装置10a、10cに通知する。
一方、受電装置20b、20cは、充電完了の前に電源が切れたり、通信エリア外に移動したり等の理由により、給電システムから消失状態になっている。この場合、送電装置10a、10bは、充電量の通知が受け取れなくなるため、電力の給電を終了する。
このように全ての受電装置20a〜20dが充電完了、又は消失により給電の必要性がなくなったら電力伝送期間が終了し、再び関連付け期間へと移行する。
図6は、図4の無線給電システムのシーケンス図において、グループを形成するまでの送信装置の情報処理の一例を示したフローチャートである。
送電装置は始めに、複数の送電装置でグループを形成するためのグループ形成期間に入る。グループ形成期間では、S301において、送電装置間でのID情報交換が行われる。そして、S501において、CPU111は、他の送電装置とID情報交換が行われたか否かを判定する。通信エリア内に他の送電装置がある場合、同様に周囲の送電装置に対してID情報を交換しているので、S501において、CPU111は、他の送電装置のID情報を受信できたかどうかで通信エリア内の送信装置の有無を判断する。
S501でID情報が受信できなかった場合、CPU111は、周囲にグループが形成可能な送電装置がないと判断し、グループを形成する動作を終了する。
S501でID情報を受信した場合、S502において、CPU111は、ID情報を受信した送電装置のInfoが取得済みであるかどうかを確認する。S502においてInfo情報を取得していない場合は、S302において、CPU111は、Info情報の交換を行う。
S502においてID情報を交換した送電装置のInfo情報を既に取得している場合は、S302のInfo交換を行わずにS303において、CPU111は、マスター決定及びグループ形成に進む。
S303に記載するマスター決定及びグループ形成は図6に以下に説明する順番で行われる。
始めに、CPU111は、S301においてID情報交換を行った送電装置の中に、マスター送電装置が存在するかどうかをS503で判断する。マスターとして動作している送電装置が存在している場合は、CPU111は、引き続き前記送電装置をマスター送電装置とする。
マスターとして動作している送電装置が存在しない場合、S504において、CPU111は、ID情報を交換した各送電装置に対して、マスター送電装置候補となる優先度が設定されているかを判別する。
送電装置に優先度が設定されている場合は、S505において、CPU111は、送電装置の中で最も優先度の高い送電装置をマスター送電装置として選出する(再決定)。
S504で送電装置に優先度が設定されていない場合は、S506において、CPU111は、マスター送電装置を選出する。図4及びS506では、CPU111は、前述したようにグループを構成するすべての送電装置に通信を行うために介在が必要となる送電装置の数が最も少ない送電装置をマスター送電装置とする。
尚、S506においてマスター送電装置を決定する方法として、他にも供給可能な電力が最大である、直接通信が行える送電装置の数が最大である、搭載しているCPU111の処理能力が最も高い、又は通信エリアが最も広い等、様々な方法を採用してもよい。
以上の動作によりマスター送電装置が決定すると、S507において、CPU111は、マスター以外の送電装置に対して、マスター候補となる優先度の設定を行う。マスター候補となる優先度を設定する方法は、S506と同じ方法とする。
S508では、CPU111は、S503〜S506において選出したマスター送電装置の情報と、S507で決定したマスター候補となる優先度等の情報と、を送電装置間で共有する。
以上の動作により、マスター送信装置の決定とグループの形成とが終了する。
図7は、S303においてマスター送電装置が決定した後のマスター送電装置の情報処理の一例を示すフローチャートである。尚、図7ではマスター送電装置とスレーブ送電装置との間の通信動作のフローを表している。以下、図7を用いて、グループ内のスレーブ送電装置が消失した場合のマスター送電装置の動作について説明する。
マスター送電装置が決定すると、S304において、マスター送電装置のCPU111(以下、図7において単にCPU111という)は、グループを形成するスレーブ送電装置に対して受電装置との認証動作を行うための認証開始命令を発行する。スレーブ送電装置は、認証開始命令を受信すると、受電装置との情報交換を行い、受電装置との認証動作が終了したことを表す認証Ack信号を送信する。
S308において、CPU111は、グループを形成するすべてのスレーブ送電装置から認証Ack信号が送られてくるのを待つ。
すべてのスレーブ送信装置から認証Ack信号を受信すると、S309において、CPU111は、スレーブ送電装置の認証結果に基づき、受電装置に対して電力伝送を行う給電デバイスの分担決めを行う。
そしてS310において、CPU111は、S309で決定した分担内容を割り振り通達としてスレーブ送電装置に送信する。
その後、S312において、CPU111は、グループを形成するすべてのスレーブ送電装置から割り振られた受電装置との間で電力伝送準備が整ったことを示す割り振りACKが送られてくるのを待つ。
すべてのスレーブ送信装置から割り振りACK信号を受信すると、S313において、CPU111は、スレーブ送電装置に対して受電装置への給電開始を送信する。これにより電力伝送準備期間が終了して電力伝送期間に移行し、各送電装置から受電装置へ無線給電が開始される。
電力伝送期間においては、CPU111は、S601において所定時間経過するのを待つ。
所定時間が経過すると、S602において、CPU111は、グループを形成するスレーブ送電装置に対して送電装置の状態やスレーブ送電装置が送電を行っている受電装置の状態を問い合わせるStatus要求を送信する。
そしてS603において、CPU111は、グループを形成するすべてのスレーブ送電装置からS602で送信したStatus要求に対する返答としてStatus Ackが送られてくるのを待つ。
すべてのスレーブ送信装置からStatus Ack信号を受信すると、再びS601において、CPU111は、所定時間が経過するのを待つ。これによりマスター伝送装置は所定時間ごとにスレーブ送電装置に対してStatus要求信号を出力する。
一方、S603においてStatus Ackが受信できないスレーブ送電装置があると、CPU111は、スレーブ送電装置が消失したと判断して電力伝送期間を終了する。
その後、送電装置は、S303に戻り、再び残った送電装置でグループの形成を行う。
図8は、S303においてマスター送電装置が決定した後のスレーブ送電装置の情報処理の一例を示すフローチャートである。尚、図8ではマスター送電装置とスレーブ送電装置との間の通信動作のフローを表している。以下、図8を用いて、グループ内のマスター送電装置が消失した場合のスレーブ送電装置の動作について説明する。
マスター送電装置が決定すると、スレーブ送電装置のCPU111(以下、図8において単にCPU111という)は、S304において、マスター送電装置から認証開始命令が送信されるのを待つ。
マスター送電装置から認証開始命令が送信されると、CPU111は、受電装置との認証動作を行った後、S308において、認証動作が終了したことを表す認証Ack信号をマスター送電装置に対して送信する。
これにより、関連付け期間は終了し、続いて電力伝送準備期間に移行する。
電力伝送準備期間では、S310において、CPU111は、マスター送電装置から各スレーブ送電装置へ割り振り通達信号が送信されるのを待つ。
マスター送電装置の割り振り通達信号を受信すると、CPU111は、割り振り通達信号の内容に従って受電装置に電力伝送を行う準備を行う。そして、電力伝送準備が整うと、S312において、CPU111は、マスター送電装置に対して割り振りACK信号を送信する。
その後、S313において、CPU111は、マスター送電装置から給電開始信号を受信する。すると、電力伝送準備期間が終了して電力伝送期間に移行し、各送電装置から受電装置へ無線給電が開始される。
電力伝送期間においては、S701において、CPU111は、マスター送電装置からStatus要求が送信されたか判断を行う。Status要求が受信された場合、S702において、CPU111は、Status Ackをマスター送電装置に対して送信する。また、Status要求が受信されていない場合、S703において、CPU111は、所定時間が経過したか判断を行う。所定時間が経過していない場合、CPU111は、S701に戻って再びStatus要求が受信されたか判断を行う。一方、所定時間内にStatus要求が受信できなかった場合、CPU111は、マスター送電装置において何らかのエラー等が発生したか、又はスレーブ送電装置自身がグループから外れてマスター送電装置と通信できなくなったと判断して電力伝送期間を終了する。
その後、送電装置は、S301に戻り、デバイスIDの交換から再びグループの形成を行う。
図9は、図4に示す無線給電システムにおいて、スレーブ送電装置10cが消失した場合のデータのやりとりを示すシーケンス図である。S801においてスレーブ送電装置10cが消失すると、マスター送電装置10bからのStatus要求であるS602に対して、スレーブ送電装置10dのStatus AckであるS702がマスター送電装置に送信されない。
尚、図9ではスレーブ送電装置10dはスレーブ送電装置10cを介してマスター送電装置と通信を行っている。したがって、S801においてスレーブ送電装置10cが消失するとスレーブ送電装置10dはマスター送電装置と通信ができなくなってしまう。そのため、スレーブ送電装置10cと同時にスレーブ送電装置10dのStatus Ackもマスター送電装置に返信されなくなる。
マスター送電装置は、Status要求を出力した後、所定の時間内にStatus Ackが戻ってこないスレーブ送信装置があると、電力伝送期間からグループ形成期間に移行する。そしてS303において、マスター送電装置は、Status Ackが戻ってきたスレーブ送信装置との間で再びグループの形成を行う。図9では、スレーブ送電装置10a及び10eからStatus Ackを受信したため、マスター送電装置10bは、スレーブ送電装置10a及び10eとグループを形成する。そしてマスター送電装置10bは、各スレーブ送信装置に対して、新たに形成したグループ内においてマスター送電装置候補となる優先度を設定する。
図9では、マスター送電装置10bは、スレーブ送電装置10eに対して優先度2を、スレーブ送電装置10aに対して優先度1を設定する。
その後、S309で、マスター送電装置10bは、グループ内で受電装置に電力伝送を行う送電装置の分担を決めて関連付け期間を終了する。
関連付け期間の終了後は、電力伝送準備期間となる。電力伝送準備期間では、電力伝送を行う送電装置の分担に変更がある場合は、S309において決定した分担に基づき、各送電装置と受電装置との間で電力伝送を行うための各種設定を行う。
S310で、マスター送電装置は、スレーブ送電装置に対し、電力伝送を実行するデバイスIDを通知する割り振り通達を実行する。
その後、スレーブ送電装置は、マスター送電装置から指示された受電装置との間で、給電するために必要な情報を交換する。
受電装置との給電情報の交換が終了したら、S312で、スレーブ送電装置は、割り振られた受電装置との間で電力伝送準備が整ったことを示す割り振りACKをマスター送電装置に返信する。マスター送電装置にグループ内の全てのスレーブ送電装置から割り振りACKが返信された時点で電力伝送準備期間が終了する。次のS313から電力伝送期間に戻る。
尚、S309においてグループの再形成を行う前と後とで送電装置の分担が変化しないスレーブ送電装置は、S310におけるマスター送信装置からの割り振り通達及びS312におけるスレーブ送信装置からの割り振りACK信号の返信を行わない。
その後、S313ではマスター送電装置は、スレーブ送電装置に対して受電装置への給電開始を指示し、これにより再び各送電装置から受電装置へ無線給電が開始される。
図10は、図4に示す無線給電システムにおいて、マスター送電装置10bが消失した場合のデータのやりとりを示すシーケンス図である。
S901においてマスター送電装置10bが消失する。
すると、S602においてマスター送電装置からスレーブ送電装置に対してStatus要求が送信されなくなる。
グループを形成する各スレーブ送電装置は、S602においてマスター送電装置からStatus要求が送信されないと、マスター送電装置において何らかのエラー等が発生したか、又はスレーブ送信装置自身がグループから分離したと判断する。その後、S301において、スレーブ送電装置は、グループ形成期間に移行し、新たなグループを形成するために通信可能な範囲に存在する別の送電装置とデバイスID情報を交換する。
そしてS301でデバイスID情報の交換が行われた送電装置の間でグループを形成する。図10においては、送電装置10a及び10eでデバイスID情報の交換が行われる。そのため、この二つの送電装置でグループが形成される。一方、送電装置10c及び10dの間でもデバイスID情報の交換が行われる。そのため、この二つの送電装置でもグループが形成される。
以下、送電装置10a及び10eで形成したグループを例に説明を行う。
S303では、送電装置10a及び10eは、形成したグループのマスター送電装置の選出を行う。このとき、各スレーブ送信装置に割り振られたマスター送電装置候補となる優先度の値が用いられる。即ち、各送電装置の間で優先度の値の比較を行い、グループ内で最も優先度の高い(優先度の値の低い)送電装置をマスター送電装置とする。
図10では、送電装置10aの優先度が1、送電装置10eの優先度が2のため、送電装置10aがマスター、送電装置10eがスレーブとして決定される。尚、S303では新たにグループ内のスレーブ送電装置に対して優先度の値を決めるが、形成したグループ内にはスレーブ送電装置は一つしかないため、送電装置10aの優先度は最優先を表す1となる。
S304において、マスター送電装置は、スレーブ送電装置に対して、受電装置との認証動作を行うための認証開始命令を発行する。認証開始命令を受けたスレーブ送電装置は、受電装置との間で認証動作を行う。また、マスター送電装置自身は、スレーブ送電装置に対して認証開始命令を発行した後、受電装置との間で認証動作を行う。
S308において、スレーブ送電装置は、自身の通信エリアに存在する受電装置との情報交換が終了すると、終了したことをマスター送電装置にその情報交換結果と共に通知して、認証ステップを終了する。
S309で、マスター送電装置は、スレーブ送電装置の認証結果に基づき、どの送電装置がどの受電装置に電力伝送を行うかの分担決めを実行する。
ここまでで関連付け期間が終了する。
関連付け期間の終了後は、電力伝送準備期間となる。電力伝送準備期間では、S309において、決定された分担に基づき、各送電装置と受電装置との間で電力伝送を行うための各種設定を行う。例えば、給電先のデバイスIDや、給電元のソースID、給電周波数や受電装置の残電力情報等の設定が行われる。
S310で、マスター送電装置は、スレーブ送電装置に対し、電力伝送を実行するデバイスIDを通知する割り振り通達を実行する。
S312で、スレーブ送電装置は、割り振られた受電装置との間で電力伝送準備が整ったことを示す割り振りACKをマスター送電装置に返信する。マスター送電装置に全てのスレーブ送電装置から割り振りACKが返信された時点で電力伝送準備期間が終了して再び電力伝送期間に入る。
以上、マスター送電装置10bが消失した後の、送電装置10a及び10eによるグループの形成について説明したが、送電装置10c及び10dにより形成したグループについてもS323からS329までにおいて同様の動作が行われる。送電装置10c及び10dでは、マスター送電装置候補となる優先度の値が送電装置10cは1、送電装置10dは2のため送電装置10cがマスター送電装置、送電装置10dがスレーブ送電装置となる。また、送電装置10dの優先度は、他にグループに含まれるスレーブ送電装置がないため最優先を表す1となる。
図11は、図5に示す無線給電システムの構成において、図9のS801でスレーブ送電装置10cが消失した状態の一例を示す図である。尚、図11では受電装置20は図示を省略している。図11ではマスター送電装置10bと通信可能な送電装置10a及び送電装置10eにより、破線1101で示すグループが形成されている。
図12は、図5に示す無線給電システムの構成において、図10のS901でマスター送電装置10bが消失した状態の一例を示す図である。図11と同様に、図12では受電装置20は図示を省略している。図12ではそれぞれ通信可能な送電装置10a及び送電装置10eにより、破線1201で示すグループが形成されると共に、通信可能な送電装置10c及び送電装置10dにより、破線1202で示すグループが形成されている。尚、破線1201で示すグループでは送電装置10aがマスター、10eがスレーブとして動作している。また破線1202で示すグループでは送電装置10cがマスター、10dがスレーブとして動作している。
以上説明したように、本実施形態ではグループを形成した送電装置間で情報を共有し、マスター送電装置が消失した場合に次にマスターとなる送電装置の優先度を決めておく。これにより、グループを形成している送電装置が故障等で消失した場合に、新たなグループの形成を短時間で行い、送電装置故障後の受信装置への給電を復帰するまでの時間を短縮することができる。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、上述した各実施形態によれば、新たな給電システムの構築を短時間で行うことができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

Claims (5)

  1. 複数の送電装置を含む給電システムであって、
    前記複数の送電装置のうち他の送電装置を制御する一のマスター送電装置と前記マスター送電装置に制御される複数のスレーブ送電装置とを決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定された一のマスター送電装置が前記給電システムから消失した場合に代わりのマスター送電装置とすべく前記複数のスレーブ送電装置に対して優先度を設定する設定手段と、
    前記決定手段により決定された一のマスター送電装置が前記給電システムから消失した場合、前記設定手段により設定された優先度に基づき、前記複数のスレーブ送電装置のうち一のスレーブ送電装置をマスター送電装置とする再決定手段と、
    を有する給電システム。
  2. 前記設定手段は、前記決定手段により決定された一のマスター送電装置が前記給電システムから消失した場合に、前記給電システムが複数に分割される場合、分割された各給電システムにおいて一のマスター送電装置が存在するように前記複数のスレーブ送電装置に対して優先度を設定する請求項1記載の給電システム。
  3. マスター送電装置が前記給電システムから消失したことを検知する検知手段を更に有し、
    前記再決定手段は、前記検知手段によってマスター送電装置が前記給電システムから消失したことが検知された場合、前記設定手段により設定された優先度に基づき、前記複数のスレーブ送電装置のうち一のスレーブ送電装置をマスター送電装置とする請求項1記載の給電システム。
  4. 前記決定手段により決定されたマスター送電装置の情報と、前記設定手段により設定された優先度の情報と、を前記複数の送電装置で共有する共有手段を更に有する請求項1乃至3何れか1項記載の給電システム。
  5. 複数の送電装置を含む給電システムが実行する情報処理方法であって、
    前記複数の送電装置のうち他の送電装置を制御する一のマスター送電装置と前記マスター送電装置に制御される複数のスレーブ送電装置とを決定する決定ステップと、
    前記決定ステップにより決定された一のマスター送電装置が前記給電システムから消失した場合に代わりのマスター送電装置とすべく前記複数のスレーブ送電装置に対して優先度を設定する設定ステップと、
    前記決定ステップにより決定された一のマスター送電装置が前記給電システムから消失した場合、前記設定ステップにより設定された優先度に基づき、前記複数のスレーブ送電装置のうち一のスレーブ送電装置をマスター送電装置とする再決定ステップと、
    を含む情報処理方法。
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