JP2015133774A - 電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネス - Google Patents

電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネス Download PDF

Info

Publication number
JP2015133774A
JP2015133774A JP2014002492A JP2014002492A JP2015133774A JP 2015133774 A JP2015133774 A JP 2015133774A JP 2014002492 A JP2014002492 A JP 2014002492A JP 2014002492 A JP2014002492 A JP 2014002492A JP 2015133774 A JP2015133774 A JP 2015133774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire group
receiving
electric wire
side half
clip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014002492A
Other languages
English (en)
Inventor
高橋 靖
Yasushi Takahashi
靖 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2014002492A priority Critical patent/JP2015133774A/ja
Publication of JP2015133774A publication Critical patent/JP2015133774A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】電線群または電線群に外装されたコルゲートチューブに対して繰り返し着脱することができる電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネスを提供する。
【解決手段】取付対象部材に係止されるクリップ体10と、クリップ体10に支持されて電線群40の少なくとも半円筒部分を収容する受け側半筒体20と、受け側半筒体20で覆われない電線群40の残りの半円筒部分を収容する押え側半筒体30とを備え、受け側半筒体20の外側面部に係合溝部23を設け、押え側半筒体30の内側面部に係合溝部23が係合する係合凸部31を設けた構成を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネスに関する。
従来、電線群に外装されたコルゲートチューブに巻き付けられるバンド部と、バンド部の後端部に一体に形成したバンドロック部と、バンドロック部に一体に形成したクリップ部とを備えたコルゲートチューブ用クリップが知られている(例えば、特許文献1参照)。
バンドロック部は、コルゲートチューブに巻き付けたバンドの先端部が挿入されるとともに、バンド部を固定するよう構成されている。また、バンドロック部は、バンドが引き抜き方向へ移動できないように構成されている。クリップ部は、取付対象部材に係止するよう構成されている。
特開2008−283796号公報
しかしながら、上述したコルゲートチューブ用クリップは、バンドロック部からバンドを引き抜けないようになっているため、バンドを切断しないとクリップ部をコルゲートチューブから取り外すことができない。よって、コルゲートチューブの軸方向に対するクリップ部の取付位置を変更する場合や、電線群のメンテナンスに際しては、新たなコルゲートチューブ用クリップを用意しなければならなかった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、電線群または電線群に外装されたコルゲートチューブに対して繰り返し着脱することができる電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネスを提供することを目的としている。
本発明に係る電線群支持用クリップは、上記目的を達成するため、取付対象部材に係止されるクリップ体と、前記クリップ体に支持されて電線群または電線群に外装されたコルゲートチューブの少なくとも半円筒部分を収容する受け側半筒体と、前記受け側半筒体で覆われない前記電線群または前記コルゲートチューブの残りの半円筒部分を収容する押え側半筒体とを備え、前記受け側半筒体の外側面部に係合部を設け、前記押え側半筒体の内側面部に前記係合部が係合する被係合部を設けた構成としている。
この構成により、本発明に係る電線群支持用クリップは、係合部と被係合部とを係合させて、受け側半筒体および押え側半筒体により電線群またはコルゲートチューブを周方向に取り囲むと、電線群またはコルゲートチューブに装着される。
本発明に係る電線群支持用クリップは、係合部と被係合部との係合を解除して、受け側半筒体および押え側半筒体を電線群またはコルゲートチューブから外すと、電線群またはコルゲートチューブが離脱する。
このため、本発明に係る電線群支持用クリップは、電線群またはコルゲートチューブに対して受け側半筒体および押え側半筒体を繰り返し着脱することができ、よって、電線群またはコルゲートチューブの軸方向に対する取付位置の変更や、電線群のメンテナンス等を容易に行うことができる。
上述した構成の電線群支持用クリップにおいて、前記クリップ体は、前記電線群の軸方向に延びる嵌合部を有し、前記受け側半筒体は、前記電線群の軸方向に延びる被嵌合部を有し、前記嵌合部および前記被嵌合部は、前記クリップ体に対して前記受け側半筒体を前記電線群の軸方向に相対移動させることにより相互に嵌合するよう構成することが好ましい。
この構成により、本発明に係る電線群支持用クリップは、嵌合部と被嵌合部とを嵌合させると、受け側半筒体に対してクリップ体が装着され、嵌合部と被嵌合部との嵌合を解除すると、受け側半筒からクリップ体が離脱する。
このため、本発明に係る電線群支持用クリップは、受け側半筒体を電線群またはコルゲートチューブの径に応じた形状のものに交換することができ、また、クリップ体を取付対象部材の仕様に応じたものに交換することができる。
上述した構成の電線群支持用クリップにおいて、前記受け側半筒体は、外径が一定範囲にある前記電線群または前記コルゲートチューブを収容するように径方向に拡縮自在に形成されるとともに、複数の前記係合部を有し、前記押え側半筒体は、前記係合部のいずれにも係合する前記被係合部を有している構成とすることが望ましい。
この構成により、本発明に係る電線群支持用クリップは、受け側半筒体に収容される電線群またはコルゲートチューブに応じて受け側半筒体の径が変化する。
本発明に係る電線群支持用クリップは、所定の係合部と被係合部とを係合させて、受け側半筒体および押え側半筒体により電線群またはコルゲートチューブを周方向に取り囲むと、電線群またはコルゲートチューブに対してクリップ体が装着される。
本発明に係る電線群支持用クリップは、所定の係合部と被係合部との係合を解除して、受け側半筒体および押え側半筒体を電線群またはコルゲートチューブから外すと、電線群またはコルゲートチューブからクリップ体が離脱する。
このため、本発明に係る電線群支持用クリップは、1種類の受け側半筒体により種々の径を有する電線群またはコルゲートチューブに対応することができる。
上述した構成の電線群支持用クリップにおいて、前記受け側半筒体は、前記コルゲートチューブの環状凹部に嵌まり込む受け側保持片を有している構成とすることが望ましい。
この構成により、本発明に係る電線群支持用クリップは、受け側半筒体にコルゲートチューブを収容すると、コルゲートチューブの環状凹部に受け側保持片が嵌まり込む。
このため、本発明に係る電線群支持用クリップは、受け側半筒体に対するコルゲートチューブの軸方向への移動を防ぐことができる。
上述した構成の電線群支持用クリップにおいて、前記押え側半筒体は、前記コルゲートチューブの前記環状凹部に嵌まり込む押え側保持片を有している構成とすることが望ましい。
この構成により、本発明に係る電線群支持用クリップは、押え側半筒体にコルゲートチューブを収容すると、コルゲートチューブの環状凹部に押え側保持片が嵌まり込む。
このため、本発明に係る電線群支持用クリップは、押え側半筒体に対するコルゲートチューブの軸方向への移動を防ぐことができる。
上述した構成の電線群支持用クリップにおいて、前記係合部および前記被係合部は、前記電線群の軸方向に延びるとともに、前記受け側半筒体に対して前記押え側半筒体を前記電線群の軸方向に相対移動させることにより相互に係合するよう構成することが望ましい。
この構成により、本発明に係る電線群支持用クリップは、受け側半筒体に対して押え側半筒体を電線群の軸方向に相対移動させることより、係合部と被係合部とを係合させて、受け側半筒体および押え側半筒体により電線群またはコルゲートチューブを周方向に取り囲むと、電線群またはコルゲートチューブに対してクリップ体が装着される。
本発明に係る電線群支持用クリップは、受け側半筒体に対して押え側半筒体を電線群の軸方向に相対移動させることにより、係合部と被係合部との係合を解除して、受け側半筒体および押え側半筒体を電線群またはコルゲートチューブから外すと、電線群またはコルゲートチューブからクリップ体が離脱する。
このため、本発明に係る電線群支持用クリップは、押え側半筒体を電線群の径方向に大きく広げずに、受け側半筒体に対して押え側半筒体を着脱することができる。
上述した構成の電線群支持用クリップにおいて、前記受け側半筒体および前記押え側半筒体は、前記係合部と前記被係合部との軸方向への相対移動を規制するロック機構を有している構成とすることが望ましい。
この構成により、本発明に係る電線群支持用クリップは、ロック機構によって、受け側半筒体の係合部と押え側半筒体の被係合部とが係合した状態に保持される。
このため、本発明に係る電線群支持用クリップは、受け側半筒体に対して押え側半筒体が簡単に離脱することがない。
本発明に係るワイヤーハーネスは、上記目的を達成するため、電線群または電線群に外装されたコルゲートチューブと、上述した電線群支持用クリップとを含む構成としている。
この構成により、本発明に係るワイヤーハーネスは、係合部と被係合部とを係合させて、受け側半筒体および押え側半筒体により電線群またはコルゲートチューブを周方向に取り囲むと、電線群またはコルゲートチューブに対してクリップ体が装着される。
本発明に係るワイヤーハーネスは、係合部と被係合部との係合を解除して、受け側半筒体および押え側半筒体を電線群またはコルゲートチューブから外すと、電線群またはコルゲートチューブからクリップ体が離脱する。
このため、本発明に係るワイヤーハーネスは、電線群またはコルゲートチューブに対してクリップ体を繰り返し着脱することができ、よって、電線群またはコルゲートチューブの軸方向に対するクリップ体の取付位置の変更や、電線群のメンテナンス等を容易に行うことができる。
本発明によれば、電線群または電線群に外装されたコルゲートチューブに対して繰り返し着脱することができる電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネスを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電線群支持用クリップの構成図であって、(a)はクリップ体の正面図、(b)は受け側半筒体の正面図、(c)は押え側半筒体の正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電線群支持用クリップの構成図であって、(a)はクリップ体に受け側半筒体を組み付けた状態を示す正面図、(b)は受け側半筒体に電線群を収容した状態を示す正面図、(c)は受け側半筒体および押え側半筒体に電線群を収容した状態を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電線群支持用クリップの構成図であって、図2(b)のA−A断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電線群支持用クリップの構成図であって、図2(c)のB−B断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電線群支持用クリップの構成図であって、受け側半筒体に押え側半筒体を係合させる状態を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電線群支持用クリップの構成図であって、図2(c)のC方向視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電線群支持用クリップの構成図であって、受け側半筒体の正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電線群支持用クリップの構成図であって、受け側半筒体および押え側半筒体に電線群を収容した状態を示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電線群支持用クリップの構成図であって、(a)は受け側半筒体の正面図、(b)は押え側半筒体の正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電線群支持用クリップの構成図であって、(a)はクリップ体に受け側半筒体を組み付けた状態を示す正面図、(b)は受け側半筒体に電線群を収容した状態を示す正面図、(c)は受け側半筒体および押え側半筒体に電線群を収容した状態を示す正面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電線群支持用クリップの構成図であって、図10(c)のD−D断面図である。
以下、実施の形態に係る電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネスについて、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図2(c)に示すように、第1の実施の形態に係る電線群支持用クリップ1は、いずれも例えばポロプロピレン等の合成樹脂製の成形体であるクリップ体10、受け側半筒体20および押え側半筒体30を備えてなる。
図1(a)に示すように、クリップ体10は、アタッチメント部11と、アンカークリップ部12とを含んで構成されている。
図1(a)、図2(a)に示すように、アタッチメント部11は、下方に向けて開口するとともに、一端部から他端部に向けて貫通する嵌合溝部13を有している。嵌合溝部13は、図1(a)の正面視において、上側部分が広幅で下側部分が狭幅となる略T字状の開口断面を有しており、図1(a)、図3に示すように、広幅部分の左右両壁面部の所定個所に凹状のロック部14を備えている。
アンカークリップ部12は、図示しない取付対象部材に穿設された図示しない取付孔に係止可能な形状を有し、アタッチメント部11の上部に設けられている。ここで、取付対象部材とは、例えば、車両のボディパネルを指している。
これらアタッチメント部11およびアンカークリップ部12は、アンカークリップ部12の弾性変形、ならびに嵌合溝部13の拡縮等が許容される所要の肉厚・寸法に構成されている。
図1(b)、図2(b)に示すように、受け側半筒体20は、電線群40に上側から覆い被さって電線群40の上側半分以上を収納する湾曲板形状を有し、上部に前述したアタッチメント部11の嵌合溝部13に嵌合する嵌合凸部21が設けられている。ここで、電線群40とは、複数の電線41に粘着テープ42を巻き付けて一体化したものを指している。
嵌合凸部21は、図2(b)の正面視において、上側部分が広幅で下側部分が狭幅となる略T字状の断面を有しており、図3に示すように、広幅部分の左右両壁面部の所定個所に前述した嵌合溝部13のロック部14に嵌合する凸状のロック部22を備えている。
また、受け側半筒体20は、外側面部の上側左右部分に受け側半筒体20の一端部から他端部に向けて延びる一対の係合溝部23を備えている。一対の係合溝部23は、図2(b)において、嵌合凸部21の中央部を通る縦中心線を対称に位置している。係合溝部23には、図1(b)、図4、図5に示すように、軸方向の所定個所に凸状のロック部24を備えられている。
これら受け側半筒体20および嵌合凸部21は、樹脂材料により一体に形成され、受け側半筒体20の径方向への拡縮、ならびに嵌合凸部21の弾性変形等が許容されるようになっている。
図1(c)、図2(c)に示すように、押え側半筒体30は、電線群40に下側から覆い被さって電線群40の下側半分以上を収納する湾曲板形状を有し、内側面部の上側左右部分に一端部から他端部に向けて延びる一対の係合凸部31を備えている。
係合凸部31は、前述した受け側半筒体20の係合溝部23に係合するようになっており、図4、図5に示すように、軸方向の所定個所に前述した受け側半筒体20のロック部24に嵌合する凹状のロック部32を備えている。
また、図2(c)に示すように、受け側半筒体20および押え側半筒体30は、係合凸部31と係合溝部23とが相互に係合したときに、受け側半筒体20の外側面部と押え側半筒体30の内側面部とが部分的に重なるように構成されている。
この押え側半筒体30は、樹脂材料により形成され、押え側半筒体30の径方向への拡縮が許容されるようになっている。
次に、電線群40にクリップ体10を着脱する手順について説明する。
電線群40にクリップ体10を装着するときは、まず、図2(a)に示すように、アタッチメント部11の嵌合溝部13の基端部に受け側半筒体20の嵌合凸部21の先端部を挿入するとともに、アタッチメント部11に対して受け側半筒体20を嵌合溝部13の長手方向に相対移動させて、嵌合溝部13と嵌合凸部21とを相互に嵌合させる。これにより、クリップ体10に受け側半筒体20が組み付けられる。
また、嵌合溝部13と嵌合凸部21とが嵌合すると、図3に示すように、嵌合溝部13の凹状のロック部14に嵌合凸部21の凸状のロック部22が嵌合して、アタッチメント部11に対する受け側半筒体20の軸方向への相対移動が規制されることになる。
次いで、図2(b)に示すように、受け側半筒体20を上方から電線群40に押し当てて、電線群40の上側部分を受け側半筒体20内に収容する。
さらに、図2(b)に示すように、押え側半筒体30を下方から電線群40および受け側半筒体20に押し当てて、押え側半筒体30の係合凸部31と受け側半筒体20の係合溝部23とを相互に係合させる。
これにより、図2(c)、図6に示すように、電線群40を受け側半筒体20および押え側半筒体30により周方向に取り囲んで、電線群40に対して受け側半筒体20を介してクリップ体10を装着する。
また、係合凸部31と係合溝部23とが係合すると、図4に示すように、係合凸部31の凹状のロック部32に係合溝部23の凸状のロック部24が嵌合して、受け側半筒体20に対する押え側半筒体30の軸方向への相対移動が規制されることになる。
押え側半筒体30を受け側半筒体20に組み付ける際には、図5に示すように、受け側半筒体20と押え側半筒体30とを軸方向に直列に位置させたうえ、受け側半筒体20の係合溝部23の基端部に押え側半筒体30の係合凸部31の先端部を挿入するとともに、受け側半筒体20に対して押え側半筒体30を係合溝部23の長手方向に相対移動させ、係合溝部23と係合凸部31とを相互に係合させてもよい。
上述したクリップ体10、受け側半筒体20、押え側半筒体30および電線群40を含んで構成されるワイヤーハーネス101を、例えば、図示しないボディパネルに実装するときには、ボディパネルに穿設された図示しない取付孔にアンカークリップ部12を差し込んで、アンカークリップ部12をボディパネルに係止させるようにする。
電線群40からクリップ体10を離脱させるときは、手作業により押え側半筒体30を径方向に押し広げて、受け側半筒体20の係合溝部23に対する押え側半筒体30の係合凸部31を解除するとともに、押え側半筒体30を電線群40から引き離す。さらに、電線群40を受け側半筒体20から引き出すと、クリップ体10が電線群40から離脱する。
あるいは、手作業により押え側半筒体30を受け側半筒体20に対して係合溝部23の長手方向に引き抜いたうえ、電線群40を受け側半筒体20から引き出すと、クリップ体10が電線群40から離脱する。
電線群支持用クリップ1で電線群40を支持させるには、電線群40を受け側半筒体20に掴まれるように組んでから、受け側半筒体20と押え側半筒体30とを係合させる。受け側半筒体20と押え側半筒体30との係合は、係合溝部23と係合凸部31とを係合させ、凸部のロック部24と凹状のロック部32とを係合させることにより行い、これにより、受け側半筒体20と押え側半筒体30との軸方向への相対移動を規制できる。
クリップ体10の組付けは、受け側半筒体20と押え側半筒体30の組付けの前後どちらでもよい。クリップ体10と受け側半筒体20との組付けは、嵌合溝部13の一端に嵌合凸部21の一端を嵌合させ、クリップ体10と受け側半筒体20と軸方向に一致するように相対的にスライドさせ、嵌合溝部13とロック部14とを係合ロックする。これにより、クリップ体10と受け側半筒体20とは、振動等の外力で解離することがない。また、クリップ体10と受け側半筒体20とを解離するには、クリップ体10と受け側半筒体20とが軸方向に互いにずれるように外力を加えて、嵌合溝部13とロック部14との係合ロックを解き、かつ嵌合溝部13と嵌合凸部21との嵌合が外れるようにする。
電線群支持用クリップ1は、クリップ体10と受け側半筒体20との組付・分離が自在な構成なので、それぞれ大きさが異なる複数種のクリップ体10と受け側半筒体20を揃えておくと、取付対象部材の仕様に応じたクリップ体10を選択して交換することができ、また受け側半筒体20を電線群40の径に応じた形状のものに交換することができる。
このように、電線群支持用クリップ1は、電線群40を繰り返しに着脱することができるので、電線群40の軸方向に対するクリップ体10の取付位置の変更や、電線群40のメンテナンス等を容易に行うことができる。
また、電線群支持用クリップ1は、電線群に外装されたコルゲートチューブにも適用することができる。
(第2の実施の形態)
図8に示すように、第2の実施の形態に係る電線群支持用クリップ2は、クリップ体10、受け側半筒体20Aおよび押え側半筒体30を備えてなる。受け側半筒体20Aは、第1の実施の形態の受け側半筒体20と相違し、クリップ体10および押え側半筒体30は、第1の実施の形態のものと同様に構成されている。以下では、受け側半筒体20Aを中心に説明し、第1の実施の形態と同一のものは、図7、図8において、図1ないし図6と同一の符号を付して説明を省略する。
受け側半筒体20Aは、第1の実施の形態と同様に、外側面部の上側左右部分において一端部から他端部に向けて延びる一対の係合溝部23を備えており、さらに、外側面部の下側左右部分において一端部から他端部に向けて延びる一対の係合溝部25を備えている。一対の係合溝部23ならびに一対の係合溝部25は、図2(b)において、嵌合凸部21の中央部を通る縦中心線を対称に位置している。係合溝部23には、軸方向の所定個所に凸状のロック部24が備えられ、また係合溝部25には、軸方向の所定個所に凸状のロック部26が備えられている。
係合凸部31は、係合溝部23と係合溝部25とに選択的に係合することができる。すなわち、電線群50の径が小さいときには、係合凸部31と係合溝部23とを係合し、電線群50の径が大きいときには、図8に示すように、係合凸部31と係合溝部25とを係合する。
このように、電線群支持用クリップ2は、受け側半筒体20および押え側半筒に収容される電線群50の径に応じて受け側半筒体20Aおよび押え側半筒体30の径が変化する。
上述したクリップ体10、受け側半筒体20、押え側半筒体30および電線群50を含んで構成されるワイヤーハーネス102を、例えば、図示しないボディパネルに実装するときには、ボディパネルに穿設された図示しない取付孔にアンカークリップ部12を差し込んで、アンカークリップ部12をボディパネルに係止させるようにする。
(第3の実施の形態)
図9ないし図11に示すように、第3の実施の形態に係る電線群支持用クリップ3は、クリップ体10、受け側半筒体20Bおよび押え側半筒体30Aを備えている。受け側半筒体20Bおよび押え側半筒体30Aは、第1の実施の形態の受け側半筒体20、押え側半筒体30と相違し、クリップ体10は、第1の実施の形態のものと同様に構成されている。以下では、受け側半筒体20Bおよび押え側半筒体30Aを中心に説明し、第1の実施の形態と同一のものは、図9ないし図11において、図1ないし図6と同一の符号を付して説明を省略する。
電線群支持用クリップ3は、電線群40に外装されたコルゲートチューブ60を、受け側半筒体20Bおよび押え側半筒体30Aにより周方向に取り囲むようになっている。
受け側半筒体20Bは、図9(a)、図10(b)に示すように、内側面部にコルゲートチューブ60の環状凹部61に嵌まり込む受け側保持片27を有している。
押え側半筒体30Aは、図9(b)、図10(b)に示すように、内側面部にコルゲートチューブ60の環状凹部61に嵌まり込む押え側保持片33を有している。
次に、コルゲートチューブ60にクリップ体10を着脱する手順について説明する。
コルゲートチューブ60にクリップ体10を装着するときは、前述した電線群支持用クリップ1,2と同様に、アタッチメント部11の嵌合溝部13と受け側半筒体20Bの嵌合凸部21と嵌合させて、クリップ体10に受け側半筒体20Bを組み付ける。
次いで、受け側半筒体20Bを上方からコルゲートチューブ60に押し当てて、コルゲートチューブ60の上側部分を受け側半筒体20B内に収容するとともに、コルゲートチューブ60の環状凹部61に受け側半筒体20Bの受け側保持片27を嵌め込む。コルゲートチューブ60の環状凹部61に受け側保持片27が嵌まり込むと、受け側半筒体20Bに対するコルゲートチューブ60の軸方向への移動が規制される。
さらに、押え側半筒体30Aを下方からコルゲートチューブ60および受け側半筒体20Bに押し当てて、押え側半筒体30Aの係合凸部31と受け側半筒体20Bの係合溝部25とを相互に係合させるとともに、コルゲートチューブ60の環状凹部61に押え側半筒体30Aの押え側保持片33を嵌め込む。
これにより、図10(c)、図11に示すように、コルゲートチューブ60を受け側半筒体20Bおよび押え側半筒体30Aにより周方向に取り囲んで、コルゲートチューブ60に対して受け側半筒体20Bを介してクリップ体10を装着する。
また、コルゲートチューブ60の環状凹部61に押え側保持片33が嵌まり込むと、押え側半筒体30Aに対するコルゲートチューブ60の軸方向への移動が規制される。
上述したクリップ体10、受け側半筒体20B、押え側半筒体30A、電線群40およびコルゲートチューブ60を含んで構成されるワイヤーハーネス103を、例えば、図示しないボディパネルに実装するときには、ボディパネルに穿設された図示しない取付孔にアンカークリップ部12を差し込んで、アンカークリップ部12をボディパネルに係止させるようにする。
コルゲートチューブ60からクリップ体10を離脱させるときは、手作業により押え側半筒体30Aを径方向に押し広げて、受け側半筒体20Bの係合溝部23に対する押え側半筒体30Aの係合凸部31を解除するとともに、押え側半筒体30Aをコルゲートチューブ60から引き離す。さらに、コルゲートチューブ60を受け側半筒体20Bから引き出すと、クリップ体10がコルゲートチューブ60から離脱する。
電線群支持用クリップ3は、受け側半筒体20Bにコルゲートチューブ60を収容すると、コルゲートチューブ60の環状凹部61に受け側保持片27が嵌まり込む。
このため、電線群支持用クリップ3は、受け側半筒体20Bに対するコルゲートチューブ60の軸方向への移動を防ぐことができる。
電線群支持用クリップ3は、押え側半筒体30Aにコルゲートチューブ60を収容すると、コルゲートチューブ60の環状凹部61に押え側保持片33が嵌まり込む。
このため、電線群支持用クリップ3は、押え側半筒体30Aに対するコルゲートチューブ60の軸方向への移動を防ぐことができる。
(その他の実施の形態)
本発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
上記の実施の形態では、クリップ体と受け側半筒体とを分離したものが示されているが、クリップ体と受け側半筒体とを一体とした構成も含まれる。
以上説明したように、本発明に係る電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネスは、電線群または電線群に外装されたコルゲートチューブに対して繰り返し着脱することができるという効果を有し、車両、種々の装置、機械設備等に採用される電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネス全般に有用である。
101,102,103 ワイヤーハーネス
1,2,3 電線群支持用クリップ
10 クリップ体
11 アタッチメント部
12 アンカークリップ部
13 嵌合溝部
14,22,24,26,32 ロック部(ロック機構)
20,20A,20B 受け側半筒体
20 受け側半筒体
21 嵌合凸部(被嵌合部)
23 係合溝部(係合部)
25 係合溝部(係合部)
27 受け側保持片
30 押え側半筒体
31 係合凸部(被係合部)
33 押え側保持片
40,50 電線群
60 コルゲートチューブ60
61 環状凹部

Claims (8)

  1. 取付対象部材に係止されるクリップ体と、
    前記クリップ体に支持されて電線群または電線群に外装されたコルゲートチューブの少なくとも半円筒部分を収容する受け側半筒体と、
    前記受け側半筒体で覆われない前記電線群または前記コルゲートチューブの残りの半円筒部分を収容する押え側半筒体とを備え、
    前記受け側半筒体の外側面部に係合部を設け、
    前記押え側半筒体の内側面部に前記係合部が係合する被係合部を設けたことを特徴とする電線群支持用クリップ。
  2. 前記クリップ体は、前記電線群の軸方向に延びる嵌合部を有し、
    前記受け側半筒体は、前記電線群の軸方向に延びる被嵌合部を有し、
    前記嵌合部および前記被嵌合部は、前記クリップ体に対して前記受け側半筒体を前記電線群の軸方向に相対移動させることにより相互に嵌合するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電線群支持用クリップ
  3. 前記受け側半筒体は、外径が一定範囲にある前記電線群または前記コルゲートチューブを収容するように径方向に拡縮自在に形成されるとともに、複数の前記係合部を有し、
    前記押え側半筒体は、前記係合部のいずれにも係合する前記被係合部を有していることを特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載の電線群支持用クリップ。
  4. 前記受け側半筒体は、前記コルゲートチューブの環状凹部に嵌まり込む受け側保持片を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電線群支持用クリップ。
  5. 前記押え側半筒体は、前記コルゲートチューブの前記環状凹部に嵌まり込む押え側保持片を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電線群支持用クリップ。
  6. 前記係合部および前記被係合部は、前記電線群の軸方向に延びるとともに、前記受け側半筒体に対して前記押え側半筒体を前記電線群の軸方向に相対移動させることにより相互に係合するよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電線群支持用クリップ。
  7. 前記受け側半筒体および前記押え側半筒体は、前記係合部と前記被係合部との軸方向への相対移動を規制するロック機構を有していることを特徴とする請求項6に記載の電線群支持用クリップ。
  8. 電線群または電線群に外装されたコルゲートチューブと、請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の電線群支持用クリップとを含むことを特徴とするワイヤーハーネス。
JP2014002492A 2014-01-09 2014-01-09 電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネス Pending JP2015133774A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014002492A JP2015133774A (ja) 2014-01-09 2014-01-09 電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014002492A JP2015133774A (ja) 2014-01-09 2014-01-09 電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015133774A true JP2015133774A (ja) 2015-07-23

Family

ID=53900598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014002492A Pending JP2015133774A (ja) 2014-01-09 2014-01-09 電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015133774A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101834449B1 (ko) * 2016-05-04 2018-03-06 삼성중공업(주) 케이블 트레이
CN107792520A (zh) * 2016-09-05 2018-03-13 赖冠宇 固定装置
JP2020012537A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 有限会社アールストーン サドルバンド
JP2020012538A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 有限会社アールストーン サドルバンド
JP2020511916A (ja) * 2017-02-27 2020-04-16 ノキア シャンハイ ベル カンパニー リミテッド ケーブルクランピング技術のための装置及び方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101834449B1 (ko) * 2016-05-04 2018-03-06 삼성중공업(주) 케이블 트레이
CN107792520A (zh) * 2016-09-05 2018-03-13 赖冠宇 固定装置
JP2020511916A (ja) * 2017-02-27 2020-04-16 ノキア シャンハイ ベル カンパニー リミテッド ケーブルクランピング技術のための装置及び方法
JP2020012537A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 有限会社アールストーン サドルバンド
JP2020012538A (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 有限会社アールストーン サドルバンド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015133774A (ja) 電線群支持用クリップおよびワイヤーハーネス
JP2010090906A (ja) クリップ
JP5118327B2 (ja) 連結エレメント
CA2830104C (en) Flexible metal conduit to electrical metallic tubing/rigid conduit transition coupler
JP6052105B2 (ja) プロテクタ
CN112918402B (zh) 索环
JP2013145048A (ja) ばねバンドクリップ
JP2017158276A (ja) グロメット及びグロメット付ワイヤーハーネス
CN109119949B (zh) 一种便拆线束固定组件及线束支架总成
JP5892872B2 (ja) 防爆形ケーブルグランドのケーブルクランプ装置。
US11680670B2 (en) Coupling device for media-conducting lines
US10995790B2 (en) Elongate member assembly
KR101509191B1 (ko) 커플링 및 커플링의 고정 클립
JP6401934B2 (ja) コネクタ
JP7151584B2 (ja) グロメット
JP2011244553A (ja) グロメット
JP2018070192A (ja) 結束バンド及び外装部材付ワイヤーハーネス
JP6490910B2 (ja) 取外し冶具
JP5826014B2 (ja) 管接続構造
JP2012239321A (ja) グロメット
KR101778791B1 (ko) 압박 구조를 이용한 이탈방지 와셔
JP2017118743A (ja) グロメットおよび配線モジュール
EP3620671B1 (en) Piston assembly
JP2008263746A (ja) 柱状立設体への線状体の保持構造及びその保持方法
JP6747184B2 (ja) ホース取付管