JP2015132738A - 駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】
高精細有機ELに利用でき、TFTの数を減らして微細化を可能にする駆動回路を提供する。
【解決手段】
有機EL素子のカソードと基準電位点との間に接続されるnチャネル駆動用TFTと、データ線に接続されるnチャネル選択用TFTと、選択用TFTと駆動用TFTのゲートとの間に接続される第1容量と、駆動用TFTのゲート及び第1容量と基準電位点との間に接続される第2容量と、第1容量、第2容量、及び駆動用TFTのゲートと有機EL素子のカソード及び駆動用TFTとの間に接続されるnチャネル設定用TFTとを含み、データ線を基準電位にして選択用及び設定用TFTをオンして有機EL素子を介して第1及び第2容量を充電し、充電後にデータ線を基準電位にして有機EL素子への電力を遮断して選択用及び設定用TFTをオンにして第1及び第2容量の充電電力で駆動用TFTをダイオード駆動して駆動用TFTの閾値電圧を設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイをアクティブマトリクス駆動するための駆動回路に関する。
従来より、テレビやPC(Personal Comuputer)用モニター、あるいは携帯電話やタブレット端末の画面をはじめとする各種表示装置では、多数の画素をマトリクス上に並べて高精細な画像を表示することが一般的に行われており、用いられる表示素子に応じて適切な駆動方式を適用することが求められる。
自発光型であり視認性に優れ動画表示にも適した有機ELディスプレイにおいては、液晶ディスプレイと同様、薄膜トランジスタ(TFT: Thin Film Transistor)を用いたアクティブマトリクス駆動方式を適用することにより、高輝度で高精細、かつ長寿命なディスプレイの実現が可能となる。
有機EL素子は電流により発光強度が制御されるため、基本的には各画素は選択用TFTと駆動用TFTの二つのTFTで駆動される。駆動用TFTのゲート・ソース間には容量が接続されており、そこに選択用TFTから画素データに応じた電圧を書込み、駆動用TFTの電流値を一定に制御することにより、有機EL素子を輝度一定で発光させることが可能となる。
その際、駆動用TFT特性にバラツキが生じると電流値が大きく変動するため、補償回路を用いてTFT特性のバラツキによる影響を抑制することが必要になる。特に駆動用TFTを飽和領域で駆動する場合には、電流がTFTの閾値電圧の二乗にも依存するため、閾値電圧の変動をいかに抑制するかが重要になる。
有機EL素子では、各種材料や作製プロセスなどの制約により、有機EL素子のアノード側に駆動用TFTが接続される構成をとることが一般的であり、これまで各種補償回路が提案されている。例えば電圧プログラムと呼ばれる補償方式としては、R.M.DawsonらはpチャネルのTFTを用いて補償回路を構成し、発光輝度のバラツキを大幅に低減できることを示した先行例がある(例えば、非特許文献1及び特許文献1参照)。
さらに、nチャネルにも適用できる補償回路に関する各種技術も提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
また、近年、プロセス技術が向上して有機ELのカソードとTFTを接続する試みも行われ始めており、そのための補償回路も提案されている(例えば、特許文献4参照)。
Society for Information Display 1998, p.11
特表2002-514320号公報 特開2005-345722号公報 特開2006-215213号公報 特開2010-160407号公報
しかし、上述のような補償回路には、以下に述べるような課題がある。
pチャネルTFT用の補償回路では、近年研究・開発が進められている酸化物半導体材料であるInGaZnO4(IGZO)等のようなnチャネルTFTに適用することができない。
また、nチャネルTFTに適用可能な補償回路においては、駆動TFTのソースがアノード側に接続されているため、選択用TFTで印加する電圧が容量と有機EL素子の両方にかかり、入力信号を適切に制御することが難しい。
その解決策として、例えば、有機EL素子のアノードとカソードに新たなTFTを接続して、書き込む際の電圧をキャンセルすることも可能である。しかしその場合には、補償回路に加えてさらに1個TFTを余分に形成する必要があるため、回路構成や駆動方法がより複雑になるだけでなく、プロセスが煩雑になり歩留まりにも影響を及ぼす。
さらに上述の有機EL素子のアノードとカソードにTFTを接続する回路においては、ディスプレイ全体で見ると新たなTFTが画素数分必要になり、多数のTFTを形成する必要があるため、ディスプレイとしての開口率の減少や作製プロセスの歩留まり低下や高コスト化など、実用性の面で多くの課題がある。
特に、小型で高精細なディスプレイにおいては、微細化のためにはTFTの個数を少なくすることが必須となる。
そこで、高精細な有機ELディスプレイに利用可能で、TFTの個数を低減することにより、さらなる微細化を可能にする駆動回路を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の駆動回路は、有機EL素子のカソードにドレインが接続され、ソースが基準電位点に接続されるnチャネル型の駆動用TFTと、ドレイン又はソースの一方がデータ線に接続されるnチャネル型の選択用TFTと、前記選択用TFTのドレイン又はソースの他方に一端が接続され、前記駆動用TFTのゲートに他端が接続される第1キャパシタと、前記駆動用TFTのゲートと前記第1キャパシタの他端とに一端が接続され、他端が前記基準電位点に接続される第2キャパシタと、ドレイン又はソースの一方が前記第1キャパシタの他端、前記第2キャパシタの一端、及び前記駆動用TFTのゲートに接続され、ドレイン又はソースの他方が前記有機EL素子のカソードと前記駆動用TFTのドレインとに接続される、nチャネル型の設定用TFTとを含み、前記データ線の電位を基準電位に設定した状態で、前記選択用TFT及び前記設定用TFTをオンにして前記有機EL素子を介して前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタを充電する充電期間と、前記充電期間の後に、前記データ線の電位を基準電位に設定した状態で、前記有機EL素子への電力供給を遮断するとともに前記選択用TFT及び前記設定用TFTをオンにして、前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタの前記充電で得られた電力で前記駆動用TFTをダイオード駆動して前記駆動用TFTのゲート・ソース間電圧を閾値電圧に設定する設定期間とによる駆動を行う。
高精細な有機ELディスプレイに利用可能で、TFTの個数を低減することにより、さらなる微細化を可能にする駆動回路を提供することができる。
実施の形態1の有機ELディスプレイに含まれる駆動回路100の構成を示す図である。 実施の形態1の駆動回路の駆動方法を表すタイミングチャートを示す図である。 有機EL素子10のカソード側に接続される駆動回路1を示す図である。 実施の形態2の駆動回路400を示す図である。 実施の形態3の駆動回路500を示す図である。 実施の形態4の駆動回路600を示す図である。 実施の形態4の駆動回路600を駆動するためのタイミングチャートを示す図である。 実施の形態5の駆動回路800を示す図である。 実施の形態6の駆動回路900を示す図である。 実施の形態6の駆動回路900を駆動するタイミングチャートを示す図である。 実施の形態6の駆動回路900の変形例による駆動回路1100を示す図である。 実施の形態7の駆動回路1200を示す図である。 実施の形態7の変形例による駆動回路1300を示す図である。 実施の形態1乃至7の駆動回路を用いた有機ELディスプレイにおける補償期間、画素データ書き込み期間、発光期間の関係を概略的に示すタイミングチャートである。 実施の形態1乃至7の駆動回路を用いた有機ELディスプレイにおける補償期間、画素データ書き込み期間、発光期間の関係を概略的に示すタイミングチャートである。
以下、本発明の駆動回路を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1の有機ELディスプレイに含まれる駆動回路100の構成を示す図であり、図2は、実施の形態1の駆動回路の駆動方法を表すタイミングチャートを示す図である。なお、実施の形態1の有機ELディスプレイの1画素に対応する部分は、駆動回路100と有機EL素子(OLED)10を含む部分である。すなわち、有機ELディスプレイの各画素には、1つの有機EL素子10と、1つの駆動回路100が配設される。
実施の形態の駆動回路100は、選択用TFT101、容量C1(102)、容量C2(103)、駆動用TFT104、及び設定用TFT105を含む。なお、ここでは、選択用TFT101と設定用TFT105については、左右の端子のどちらがドレイン又はソースであっても構わないが、説明の便宜上、図中左側に位置する端子がドレインで、図中右側に位置する端子がソースであることとして説明を行う。
選択用TFT101は、ドレインが端子100Aに接続され、データ線を介してデータ電圧Vinが入力される。また、選択用TFT101のソースは容量C1(102)に接続される。また、選択用TFT101のゲートは選択線に接続され、選択電圧Vselが入力される。
容量C1(102)は、一端が選択用TFT101のソースに接続され、他端が接続点Aに接続される。
容量C2(103)は、一端が接続点Aに接続され、他端が端子100Bに接続される。端子100Bは、基準電位点に接続されており、電圧Vbが入力される。電圧Vbは、一例として、0Vである。すなわち、ここでは、基準電位は接地電位である。
駆動用TFT104は、ドレインが接続点Bに接続され、ソースが端子100Bに接続され、ゲートが接続点Aに接続される。駆動用TFT104は、有機EL素子10に電流を流すために設けられている。
設定用TFT105は、ドレインが接続点Aに接続され、ソースが接続点Bに接続され、ゲートには設定電圧Vcが入力される。
接続点Aは、容量C1(102)の他端、容量C2(103)の一端、及び設定用TFT105のドレインの接続点である。また、接続点Bは、有機EL素子10のカソード、駆動用TFT104のドレイン、及び設定用TFT105のソースの接続点である。
なお、絶縁体である有機EL素子10は、電極に挟まれた構造を取るため、実際にはダイオードの記号に容量が並列に接続された等価回路の構成を有するが、ここでは簡易的に有機EL素子10に付随する容量に関する図中の表記は全て省略するものとする。
次に、図2のタイミングチャートを用いて、実施の形態1の駆動回路100による有機EL素子10の駆動について説明する。ここでは時刻T1〜T8を補償期間、時刻T9〜T12を画素データ書き込み期間、時刻T13以降を発光期間と称す。
全期間においてVb=Voff(0V)で一定とし、まず時刻T1でVsel=Vhにして選択用TFT101をオンにすると、容量C1(102)と選択用TFT101の接続点の電位はV1=Voffとなる。
ここで、時刻T2でVd=VoffからVd=Vh1に変化させ、さらにT3でVcの電圧をVLからVHにして設定用TFT105をオン状態にすると、有機EL素子を通じて接続点Bから接続点Aに電流が流れて容量C1(102)とC2(103)により電位が保持され接続点Aの電位Va及び接続点Bの電位Vbは、Va=Vbとなる。
その際、駆動用TFT104の閾値電圧Vthより大きな電圧となるようVh1(>Vth)を予め設定しておく。
時刻T4でVc=VLにし、さらに時刻T5でVd=Voffにすると、接続点Aの電位は保持されるが接続点Bの電位は有機EL素子の両端の容量の影響により下降する。
その後、時刻T6でVc=VHにして設定用TFT105をオンにすると、接続点Aから接続点Bに電流が流れて再びVa=Vbとなるが、このときTFT204がオンになるため、TFT204のドレインDからソースS側に電流が流れ、駆動用TFT104のゲート・ソース間の電圧Vgsが閾値電圧Vthとなるまで流れ続ける。
ここで、駆動用TFT104の閾値電圧Vthは容量C1及びC2に保持されることとなり、駆動用TFT104の閾値電圧Vthの補償を実現することができる。
時刻T7でVc=VL、時刻T8でVsel=Vlとして、それぞれ、設定用TFT105と選択用TFT101をオフにした後、時刻T9〜T12でVinに容量C1と容量C2の容量分割を考慮した画素データ信号として電位Vxを入力し、時刻T10〜T11にVsel=Vhとして選択用TFT101をオンにすると、容量C1と選択用TFT101の接続点の電圧がVxとなる。ここで容量C1と容量C2の容量分割により接続点Aには画素データ(電圧Vin)に対応した電位Vyが書き込まれ、Va=Vy+Vthとなる。
最後に、時刻T13にVd=Vh2とすると駆動用TFT104がオンになり、駆動用TFT104のVgs(=Vy+Vth)に応じた電流が流れ、Vd=Voffとなるまで有機EL素子10が電流一定のまま発光する。
ここで、駆動用TFT104の飽和電流Iは一般的に係数αを用いて次の式(1)によって表される。
I=α(Vgs−Vth) …(1)
このため、駆動用TFT104の閾値電圧Vthが画素毎(各有機EL素子10に接続される駆動回路100毎)にばらついても、Vgs=Vy+Vthを代入するとVthの項が消えるため、閾値電圧Vthのばらつきの影響をキャンセルすることができる。
実施の形態1の駆動回路100において適切な補償機能を得るためには、選択用TFT101及び設定用TFT105がオフの状態において、できるだけ漏れ電流を低減することが必要となり、選択用TFT101及び設定用TFT105の特性に応じて確実にオフするために、電圧Vsel及び電圧Vcを適切な電圧値に設定することが必要となる。
そのため、電圧Vsel及び電圧Vcのロウレベル電圧である電圧VL、Vlは、全ての期間において一定値となる必要はなく、例えば、時刻T5〜T6の期間においては接続点Bの電位の低下に対応して電圧VLを他のオフ状態(例えばT7以降)より低い値に設定することも可能である。
また、電圧Vdに印加するパルス信号の電圧Vh1は、閾値補償のために必要な値に設定されるが、消費電力を抑制するためにはできるだけ低く設定することが好ましく、電源の回路構成の単純化や、特に大型ディスプレイにおける低消費電力化の観点からは、Vh1=Vh2とすることが望ましい。
また、時刻T6において設定用TFT105をオンにした際にVa=Vbとなるが、閾値補償のためには駆動用TFT104がオンになり電流が流れるに十分な電位であることが不可欠である。そのため、容量C1と容量C2の合成容量を十分大きく設定して時刻T3〜T4の期間に、十分な電荷を蓄積することが重要である。
ここで、図3を用いて、比較用の駆動回路1について説明する。
図3は、有機EL素子10のカソード側に接続される駆動回路1を示す図である。図3に示す比較用の駆動回路1は、端子1A、1B、選択用TFT301、容量302、及び駆動用TFT303を含む。端子1A、1Bは、それぞれ、図1に示す実施の形態1の駆動回路100の端子100A、100Bに対応する端子である。また、選択用TFT301と駆動用TFT303は、それぞれ、図1に示す実施の形態1の駆動回路100の選択用TFT101と駆動用TFT104に対応する。
選択用TFT301に入力画像に応じた電圧Vinが印加されると、容量102に電圧Vinが書き込まれ、駆動用TFT303のソース・ゲート間電圧Vgsが容量102により一定に保たれる。
このとき、有機EL素子10のアノード側は電源電圧Vdが供給されており、Vgsにより駆動用TFT303及び有機EL素子10に流れる電流が一定に制御され、有機EL素子10が発光する。
その際、駆動用TFT303の閾値電圧Vthにばらつきが生じていると、同じVgsでも画素ごとに駆動用TFT303に流れる電流が異なるため、有機EL素子10の発光強度にもばらつきが生じることになる。
すなわち、比較用の駆動回路1では、駆動用TFT303の閾値電圧の補償を行うことはできないため、有機ELディスプレイを全体として見ると、各有機EL素子10の発光強度にばらつきが生じた状態になる。従って、実施の形態1の駆動回路100のように、適切な補償機能を有することが必要となる。
また、駆動用TFTの閾値電圧を補償するための回路としては、TFTの数を増やすほど閾値電圧の補償(補正)を容易に行えるようになると考えられる。しかしながら、TFTの個数を増やすと、配線やTFTに要する面積が増えて微細化が困難になるほか、有機ELディスプレイのパネルの歩留まりが下がるなどの問題が生じるため、駆動回路に含まれるTFTの数は、できるだけ少なくすることが重要である。
この点において、図1に示す実施の形態1の駆動回路100は、比較用の駆動回路1に比べてTFTと容量が1つずつ増えているだけであるため、微細化や小型化の要求に十分に応えることができる。
また、実施の形態1の駆動回路100(図1参照)では、駆動用TFT104のソースは基準電位Vbとなる配線(端子100B)に接続されており、ソース電位が変動しない。このため、画素データの入力は電位Vinにより容易に制御することができる。これは、後述するすべての実施の形態において同様である。
<実施の形態2>
図4は、実施の形態2の駆動回路400を示す図である。駆動回路400は、実施の形態1の駆動回路100(図1参照)に、選択用TFT101及び容量102、103の接続関係を変えた回路構成を有する。実施の形態2の駆動回路400は、実施の形態1の駆動回路100を変形した回路構成を有するため、実施の形態1の駆動回路100の構成要素に対応する構成要素は、400番台の同様の符号で示し、重複説明を省略する。
駆動回路400は、端子400A、400B、選択用TFT401、容量C1(402)、容量C2(403)、駆動用TFT404、及び設定用TFT405を含む。
接続点Aは、容量C2(403)の一端、駆動用TFT404のゲート、及び設定用TFT405のドレインの接続点である。接続点Bは、有機EL素子10のカソード、駆動用TFT404のドレイン、及び設定用TFT405のソースの接続点である。また、接続点Rは、選択用TFT401のソース、容量C1(402)の他端、及び容量C2(403)の一端の接続点である。
容量C1(402)と容量C2(403)は、接続点Aと端子400Bとの間に直列に接続され、容量C1と容量C2との間の接続点Rにおいて、選択用TFT401のソースが接続されている点を除くと、駆動用TFT404、設定用TFT405、有機EL素子10については実施の形態1の駆動回路100と同様な構成となっている。
従って、実施の形態2の駆動回路400は、図2に示す駆動タイミングチャートによって駆動することが可能である。
実施の形態1の駆動回路100(図1参照)と異なる動作機構としては、容量C1とC2に保持される電位に関する部分である。即ち、閾値電圧Vthが補正される期間(T1〜T8)において、閾値電圧Vthが容量C2(403)に書き込まれ、画素データ書き込み期間(T9〜T12)においてVxが容量C1(402)に書き込まれる。
従って、実施の形態1の駆動回路100と異なり、駆動用TFT404のゲート・ソース間電圧Vgsは、Vgs=Vx+Vthで表され、Vinの電位をそのまま書きこむことが可能となる。即ち実施の形態1に駆動回路100と比較すると、駆動電圧の設定が容易に行える利点を有する。
このゲート・ソース間電圧Vgsを式(1)に代入すると、閾値電圧Vthの項が消えるため、駆動用TFT404の閾値電圧Vthにばらつきが生じても、有機EL素子10に流れる電流を一定に制御することが可能となる。
<実施の形態3>
図5は、実施の形態3の駆動回路500を示す図である。駆動回路500は、図1に示す有機EL素子10と接続点Bとの間に、整流用TFT507を挿入した回路構成を有する。駆動回路500では、整流用TFT507のゲートとドレインを接続して、TFTをダイオードとして機能させている他は、実施の形態1の駆動回路100と同様である。従って、実施の形態3の駆動回路500は、図2に示すタイミングチャートで動作させることができる。
なお、実施の形態1の駆動回路100の構成要素に対応する構成要素は、500番台の同様の符号で示し、重複説明を省略する。
駆動回路500は、選択用TFT501、容量C1(502)、容量C2(503)、駆動用TFT504、設定用TFT505、及び整流用TFT507を含む。
実施の形態3の駆動回路500は、例えば、図1に示す駆動回路100において、図2に示す時刻T5で接続点Bの電位が比較的大きく低下するような場合に、接続点Bの電位の低下を抑制することに有効である。これ以外は実施の形態1の駆動回路100の動作機構とほぼ同様に動作させることが可能である。
整流用TFT507を図4に示す実施の形態2の有機EL素子10と接続点Bの間に挿入することも可能であり、その場合も同様な効果を実施の形態2に付与することが可能である。
実施の形態3では整流用TFT507がダイオード接続しているため、ゲートを制御するための配線を駆動回路500の外部に取り出す必要がなく、また外部から信号を特別に印加する必要も生じない。
但し、整流用TFT507の特性に応じて漏れ電流を低減する目的においては、整流用TFT507のゲート端子を独立させて外部からの信号により駆動させてもよい。なお整流用TFT507は、有機ELの容量への充電を抑制する目的で、以下の実施形態4,5,6,7に適用することも可能である。
<実施の形態4>
図6は、実施の形態4の駆動回路600を示す図である。駆動回路600は、図1の実施の形態1の駆動回路100の接続点Bに、ゲートとドレインを接続してダイオードとして機能させた電力供給用TFT608を接続した回路構成であり、その他の部分は実施の形態1の回路構成と同様である。実施の形態1の駆動回路100の構成要素に対応する構成要素は、600番台の同様の符号で示し、重複説明を省略する。
駆動回路600は、端子600A、600B、選択用TFT601、容量C1(602)、容量C2(603)、駆動用TFT604、設定用TFT605、及び電力供給用TFT608を含む。
実施の形態4では、実施の形態1に比べてTFTを1個多く形成する必要があるが、閾値電圧Vthの補償期間において有機EL素子10に電流を流さないため、有機EL素子10の長寿命化に有効なほか、駆動動作をより単純化できる。
また、補正電源の電圧Vpを必要とするが、有機EL素子10の電源電圧Vdとは別系統であり、また低電圧でかつ一定であるため、外部ドライバにより容易に駆動することができる。
図7は、実施の形態4の駆動回路600を駆動するためのタイミングチャートを示す図である。図7において、時刻T21〜T26が補償期間であり、T27〜T30を画素データ書き込み期間、T31以降を発光期間と呼ぶこととし、全期間においてVb=Voffで一定とする。
まず時刻T21でVsel=Vhとすると、接続点Aは容量C1(602)と容量C2(603)が並列に接続された回路構成となる。ここで、時刻T22でVp=Vh1とすると接続点Bの電位が上昇し、さらに時刻T23でVc=VHとすると接続点A及び接続点Bの電位(各々Va、Vb)が等しくなり、容量C1及びC2に電位Va=Vbが書き込まれ、駆動用TFT604はオン状態となり電流が流れる。
このとき、時刻T22と時刻T23における回路動作は、時刻T22の動作(Vp=Vh1)が先に設定されているが、機能上は時刻T23と逆または同じタイミングに設定してもよい。
次に、時刻T24でVp=Voffにすると、Va=Vbを維持したまま接続点Aに書き込まれた電荷により、駆動用TFT604のゲート・ソース間電圧Vgsが閾値電圧Vthとなるまで流れ続ける。ここで駆動用TFT604の閾値電圧Vthは、容量C1及びC2に保持され、駆動用TFT604の閾値電圧Vthの補償が行われる。
時刻T27以降の画素データ書き込み期間や発光期間については、実施の形態1と同様な動作機構であるため、ここでは省略する。
また、実施の形態4の駆動回路600は、実施の形態2の駆動回路400(図4参照)と同様に接続点Aと電位Vbのラインとの間に容量C1及びC2を直列に接続し、容量C1及びC2の接続部に選択用TFT601を接続する構成としてもよい。即ち、実施の形態2の駆動回路400(図4参照)の構成における接続点Bに電力供給用TFT608を接続した構成であり、この場合も図7のタイミングチャートに従って駆動することができる。
なお、電力供給用TFT608は、ゲートとドレインが接続されてダイオード構成となっているため、時刻T22〜T24で補正電源の電圧Vpの(振幅Vpの)パルスを印加する際には、電圧Vpの電圧値で電力供給用TFT608の駆動制御を行うことが可能である。
電力供給用TFT608のゲートをドレインから独立させて別ラインから信号を印加することで時刻T22〜T24のパルスのタイミングを内部駆動とすることも可能であるが、その場合には配線が増えるなど回路構成が複雑になるため、基本的にはダイオード接続とする方が好ましい。
<実施の形態5>
図8は、実施の形態5の駆動回路800を示す図である。駆動回路800は、図1に示す実施の形態1の駆動回路100の接続点Aに、ゲートとドレインを接続してダイオードとして機能させた電力供給用TFT808を接続した回路構成であり、その他の部分は実施の形態1の回路構成と同様である。実施の形態1の駆動回路100の構成要素に対応する構成要素は、800番台の同様の符号で示し、重複説明を省略する。
駆動回路800は、端子800A、800B、選択用TFT801、容量C1(802)、容量C2(803)、駆動用TFT804、設定用TFT805、及び電力供給用TFT808を含む。
図8では電力供給用TFT808を見やすいようにA'点で接続した形で記載されているが、実質的には接続点AとA'点は同じ接点と考えてよく、以下の説明では接続点Aに統一して説明する。
実施の形態5の駆動回路800は、実施の形態4の駆動回路600の電力供給用TFT608の接続点を接続点Bから接続点Aに変えた構成を有する。従って、実施の形態4の駆動回路600と同様に、実施の形態1に比べてTFTを1個多くに形成する必要があるが、閾値電圧Vthの補償期間において有機EL素子10に電流を流さないため有機EL素子10の長寿命化に有効なほか、駆動動作をより単純化できる。
また、実施の形態4の駆動回路600と同様に、補正電源の電圧Vpを必要とするが、有機EL素子10の電源電圧Vdとは別系統であり、また低電圧でかつ一定のため、外部ドライバにより容易に駆動することができる。
実施の形態5の駆動回路800の動作は、基本的には実施の形態4の駆動回路600(図6参照)の動作と同様であり、図7に示すタイミングチャートによって説明できるものである。以下、図7を援用する。
まず、時刻T21でVsel=Vhとすると、接続点Aは容量C1(602)と容量C2(603)が並列に接続された回路構成となる。ここで、時刻T22でVp=Vh1とすると接続点Aの電位が上昇し、容量C1及びC2に書き込まれる。
さらに、時刻T23でVc=VHとすると、接続点A及び接続点Bの電位(各々Va、Vb)が等しくなり、容量C1及びC2に書き込まれる電位はVa=Vbとなる。これにより駆動用TFT604はオンになり電流が流れる。
このとき、時刻T22と時刻T23における回路動作は、時刻T22が先に設定されているが、実施の形態5の駆動回路800においても、機能上は逆または同じタイミングに設定してもよい。
次に、時刻T24でVp=VoffとするとVa=Vbを維持したまま接続点Aに書き込まれた電荷により、駆動用TFT604のゲート・ソース間電圧Vgsが閾値電圧Vthとなるまで、ドレイン・ソース間に電流が流れ続ける。ここで、駆動用TFT604の閾値電圧Vthは容量C1及びC2に保持されることにより、駆動用TFT604の閾値電圧Vthの補償が行われる。
なお、実施の形態5の駆動回路800の場合、実施の形態4の駆動回路600(図6参照)と異なり、設定TFT805がオフの状態で電力供給用TFT808をオンにすると接続点Aに接続した容量C1及びC2に電位が書き込まれるため、図7において時刻T23と時刻T24における回路動作を逆にすることができる。
即ち、時刻T24のVp=Voffにするタイミングが、時刻T23のVc=VHにするタイミングより早くても、閾値電圧Vthを補償する効果を得ることが可能であり、実施の形態4の駆動回路600に比べると、駆動時間の設定マージンを広く取ることが可能である。
なお、時刻T27以降の画素データ書き込み期間や発光期間については、実施の形態1と同様な動作機構であるため、ここでは省略する。
また、実施の形態5の駆動回路800は、実施の形態2の駆動回路400(図4参照)と同様に、接続点Aと端子800Bとの間に容量C1及びC2を直列に接続し、容量C1及びC2の接続部に選択用TFT801を接続する構成としてもよい。即ち、実施の形態2の回路構成の接続点Aに電力供給用TFT808を接続した構成であり、この場合も図7の駆動タイミングチャートで駆動することができる。
なお、電力供給用TFT808は、ゲートとドレインが接続されてダイオード構成となっているため、時刻T22〜T24で電圧パルスを印加する際には、電圧Vpで電力供給用TFT808の駆動制御を行うことが可能である。電力供給用TFT808のゲートをドレインから独立させて別ラインから信号を印加し、内部駆動とすることも可能であるが、その場合には配線が増えるなど回路構成が複雑になるため、基本的にはダイオード接続とする方が好ましい。
<実施の形態6>
図9は、実施の形態6の駆動回路900を示す図である。図10は、実施の形態6の駆動回路900を駆動するタイミングチャートを示す図である。
実施の形態6の駆動回路900では、閾値電圧Vthを補償するために接続点Aに電位を書き込む際に、有機EL素子10(図1参照)への電源供給用のライン(Vd)ではなく、選択用TFT901から書き込む方法を適用したものである。即ち、実施の形態6の駆動回路900では、データ線(Vin)を通じて閾値電圧Vthの補償に必要な電流を供給する。
このような点以外は、実施の形態6の駆動回路900は、実施の形態1、2の駆動回路100、400を変形した回路構成を有するため、実施の形態1、2の駆動回路100、400の構成要素に対応する構成要素は、900番台の同様の符号で示し、重複説明を省略する。
駆動回路900は、端子900A、900B、選択用TFT901、容量C1(902)、容量C2(903)、駆動用TFT904、設定用TFT905、及び調整用TFT909を含む。
実施の形態6の駆動回路900では、閾値電圧Vthの補償のために書き込む電圧はVthより大きければ低い電圧でよく、補償期間に駆動用TFT904に流れる電流は有機EL素子10の発光に要する最大電流に比べると小さく設定することができるが、十分な電流容量を確保するため、適切な外部ドライバで駆動することが好ましい。
この場合、一つの走査線に書き込む際には全てのデータ線に電流を流すことになるため、例えば補正用の低い電圧の電源を外部ドライバで切り替えてデータ線に接続するような手法を適用することができる。
実施の形態6の駆動回路900は、図4に示す実施の形態2の駆動回路400における接続点AとR点の間に調整用TFT909を接続した構成である。なお、図9ではR'点と記載しているが実質的に同じ点であるので、以下ではR点と記す。
またT41〜T48を補償期間、T49〜T52を画素データ書き込み期間、T53以降を発光期間と呼ぶこととし、全期間においてVb=Voffで一定(通常は0V)とする。駆動回路900の動作は次の通りである。
まず、時刻T41にVin=Vzに設定し、時刻T42にVsel=Vhに設定した状態で、時刻T43〜T44にVq=Vh1に設定すると、選択用TFT901及び調整用TFT909がオンになり、接続点Aの電圧Va及びR点の電圧Vrは、Va=Vr=Vzとなり、容量C1(902)及びC2(903)に書き込まれる。ここで電圧Vzは、駆動用TFT904の閾値電圧Vthより大きな電圧に設定しておく。
ここでは、時刻T42及び時刻T43の動作はどちらが先であっても同じタイミングであっても構わない。
時刻T45でVc=VHに設定してTFT905がオンになると、選択用TFT901はオンの状態であるため、R点の電圧は、Vr=Vzの状態を保持したまま、駆動用TFT904がオンになり、Va=Vb=Vthとなるまで電流が流れる。このときVr>Vaの状態となる。
この後、時刻T46でVc=VLに設定して設定用TFT905をオフにし、さらに時刻T47でVsel=Vlに設定し、かつ、時刻T48でVin=Voffに設定して選択用TFT901をオフにすると、容量C1及びC2の直列容量に閾値電圧Vthが書き込まれた状態になる。
なお、時刻T29以降の画素データ書き込み期間や発光期間については、実施の形態4と同様な動作機構であるためここでは省略するが、式(1)において閾値電圧Vthの項が消えるため、実施の形態1乃至5と同様に、閾値電圧Vthの補償を行うことが可能である。なお、入力電圧の大きさは基本的にVin≧Vrに設定される。
図11は、実施の形態6の駆動回路900の変形例による駆動回路1100を示す図である。駆動回路1100は、端子1100A、1100B、選択用TFT1101、容量C1(1102)、容量C2(1103)、駆動用TFT1104、設定用TFT1105、及び調整用TFT1109を含む。
図11に示す駆動回路1100は、図9の調整用TFT909を容量C2(903)の両端に接続するのではなく、接続点Aと端子1100Aとの間に接続した回路構成を有する。このため、図9と接続は異なるが、基本的に同様な動作を実現する。従って、図10に示した駆動タイミングチャートによって動作させることが可能であり、補償するための原理も図9と同様なためここでは省略する。
<実施の形態7>
図12は実施の形態7の駆動回路1200を示す図である。図12において、図1に示した実施の形態1の駆動回路100の接続点Aと端子100Aとの間に並列に調整用TFT1209を追加したものである。なお、図12には接続点A'を示すが、実質的に接続点Aと同じ接続点であるため、以下では接続点Aと称す。
実施の形態7の駆動回路1200は、実施の形態1の回路における閾値電圧Vthを補償するために接続点Aに電位を書き込む際に、有機EL素子10を介してではなく、選択用TFT1201の入力側(端子1200A)からデータ電圧を利用して直接的に電位を書き込む構成としたものである。即ち、実施の形態7の駆動回路1200では、データ線を通じて電圧補償に必要な電流が供給される。
このような点以外は、実施の形態7の駆動回路1200は、実施の形態1の駆動回路100を変形した回路構成を有するため、実施の形態1の駆動回路100の構成要素に対応する構成要素は、1200番台の同様の符号で示し、重複説明を省略する。
駆動回路1200は、端子1200A、1200B、選択用TFT1201、容量C1(1202)、容量C2(1203)、駆動用TFT1204、設定用TFT1205、及び調整用TFT1209を含む。
実施の形態7では、閾値電圧Vthを補償するために容量C1(1202)及びC2(1203)に書き込む電圧は、Vthより大きければ低い電圧で良く、補償期間に駆動用TFT1204に流れる電流は、有機EL素子10の発光に要する最大電流に比べると小さく設定することができる。しかしながら、データ電圧Vinによる容量C1(1202)及びC2(1203)への書き込みにおいて、十分な電流容量を確保するために、必要に応じてデータ線に適切な外部ドライバを設ける等の対応策を行いながら、容量C1(1202)及びC2(1203)への書き込みを行うことが好ましい。
この場合、一つの走査線に書き込む際には全てのデータ線に電流を流すことになるため、例えば補正用の低い電圧の電源を外部ドライバで切り替えてデータ線に接続するような手法を適用することができる。
また、図12に示す駆動回路1200は、図13に示す駆動回路1300のように変形することが可能である。
図13は、実施の形態7の変形例による駆動回路1300を示す図である。
図13に示す駆動回路1300は、図12に示す駆動回路1200の調整用TFT1209のドレインの接続先を、端子1200Aから、選択用TFT1301のソースに切り替えたものである。
駆動回路1300は、端子1300A、1300B、選択用TFT1301、容量C1(1302)、容量C2(1303)、駆動用TFT1304、設定用TFT1305、及び調整用TFT1309を含む。なお、選択用TFT1301のソース、容量C1(1302)の一端、及び調整用TFT1309のドレインの接続点を接続点Sと称す。
図13に示す駆動回路1300は、実施の形態6の駆動回路900(図9参照)と同様に、図10に示した駆動タイミングチャートによって動作させることが可能である。なお、実質的には図12に示す駆動回路1200も同様な動作原理で説明できるため、ここでは図13に示す駆動回路1300の動作について説明する。また、ここでは、図10を援用する。
まず、図10において時刻T41にVin=Vzに設定し、時刻T42にVsel=Vhに設定した状態で、時刻T43〜T44にVq=Vh1に設定すると、選択用TFT1301及びTFT1309がオンになり、接続点Aの電位Vaは、Va=Vzとなる。これにより、容量C1(1302)と容量C2(1303)に電圧Vzが書き込まれる。ここでVzは駆動用TFT1304の閾値電圧Vthより大きな電圧に設定する。
ここでは、実施の形態6と同様に、時刻T42及びT43の動作はどちらが先であっても同じタイミングであっても構わない。
時刻T45でVc=VHに設定してTFT1305をオンにすると、選択用TFT1301はオンの状態であるため、S点の電位はVs=Vzの状態を保持したまま駆動用TFT1304がオンになり、Va=Vb=Vthとなるまで電流が流れる。このときVs>Vaの状態となる。
その後、時刻T46でVc=VLに設定して調整用TFT1305をオフにし、さらに時刻T47でVsel=Vlに設定し、時刻T8でVin=Voffに設定して選択用TFT901をオフにすると、容量C1及びC2によりVthが書き込まれた状態で維持される。
なお、時刻T29以降の画素データ書き込み期間や発光期間については、実施の形態1と同様な動作機構であるためここでは省略するが、式(1)において閾値電圧Vthの項が消えるため、閾値電圧Vthの補償を行うことが可能となる。なお、データ電圧Vinの大きさは、基本的にVin≧Vsに設定される。
[実施の形態1乃至7の共通の駆動方法]
実施の形態1乃至7の駆動回路(100、400、500、600、800、900、1100、1200、1300)は、1画素内におけるTFTの数が3個または4個程度で構成されるため、画素の微細化に有利であり、さらに作製プロセスの簡略化などに伴い歩留まり低下を抑制できるなど、有機ELディスプレイの微細化や高速駆動に効果的な回路構成を有する。
実施の形態1乃至7において、駆動用TFT(104、404、504、604、804、904、1104、1204、1304)のソースは基準電位Vbとなる配線(を介して端子100B、400B、500B、600B、800B、900B、1100B、1200B、1300B)に接続されており、ソース電位が変動しない。このため、画素データの入力は(端子100A、400A、500A、600A、800A、900A、1100A、1200A、1300Aを介して)電圧Vinによって容易に制御することができる。
実施の形態1乃至7は、駆動用TFTのゲートに電流を流入させて容量に電荷を保持させるとともに、駆動用TFTをダイオード接続させて蓄積させた容量から電流を流出させることにより機能するが、それを効率よく行うための回路構成を有し、かつ適切な駆動タイミングチャートにより動作する。
また、実施の形態1乃至7においては、駆動用TFTの閾値電圧Vthの補償(補正)をした後に画素データが書き込まれ、最後に電源電圧Vdをオンにするタイミングで発光期間となり有機EL素子10が発光する。即ち、補償期間、画素データ書き込み期間、発光期間を独立に設定することができる。
従って、実施の形態1乃至7の駆動回路では、補償期間と画素データ書き込み期間とが終了した後に、様々な発光期間の設け方を実現することができる。ここで、図14及び図15を用いて、すべての走査線についての補償期間、画素データ書き込み期間、発光期間の設定の仕方について説明する。
図14及び図15は、実施の形態1乃至7の駆動回路を用いた有機ELディスプレイにおける補償期間、画素データ書き込み期間、発光期間の関係を概略的に示すタイミングチャートである。図14及び図15に示すタイミングチャートは、図2、7、10に示す走査線毎のタイミングチャートを時間軸方向にずらしながら、有機ELディスプレイに含まれるすべての走査線分だけ縦方向に並べたものである。
図14(A)に示すように、補償期間、画素データ書き込み期間、発光期間をすべての走査線に対して、順次時間をずらしながら行ってもよい。この場合は、各走査線に対応する有機EL素子10は、順次発光されることになる。
また、図14(B)に示すように、すべての走査線を複数のブロックに分けて、補償期間と画素データ書き込み期間は、図14(A)と同様に、すべての走査線に対して、順次時間をずらしながら行い、発光期間は、ブロック毎に同時に行うようにしてもよい。この場合は、ブロック毎に発光が同時に行われることになる。
また、図14(C)に示すように、補償期間と画素データ書き込み期間は、すべての走査線に対して順次時間をずらしながら行い、発光期間は、すべての走査線について同時に行うようにしてもよい。この場合は、すべての走査線について発光が同時に行われることになる。
なお、図14(A)及び(B)については、全画素データの書き込み時間を1フィールド分費やす場合を示すが、書き込み期間や発光期間については自由に設定してよい。
また、実施の形態1乃至7の駆動回路を用いた有機ELディスプレイに、ブロックで発光させる方式や、すべての走査線について同時発光させる方式を適用する場合には、図15に示すように、閾値電圧の補償期間をブロック毎に設け、又は、全ての走査線について同時に設け、その後に、画素データ書き込み期間をブロック毎に設け、又は、全ての走査線について同時に設け、その後に発光期間をブロック毎に設け、又は、全ての走査線について同時に設けることも可能である。この場合は図14(A)に示す順次発光方式に比べて閾値電圧の補償期間を短縮できるという大きな利点を持つため、閾値補正にかける時間を長く設定できるだけでなく、現状のテレビ方式で用いられている60Hz駆動より高フレームレートで駆動する場合、例えば120Hz駆動や240Hz駆動に適用する際には特にその効果が発揮される。
特に、走査線4000本級のスーパーハイビジョンにおいても実施の形態1乃至7を適用することが可能であり、図14及び図15に示す駆動方式を用いて高画質な動画表示を行うことができる。また、高フレームレート(120Hz以上)においては同時発光方式のみならず、上述のようにブロックごと、あるいは前画素を一斉に閾値電圧補償する手法を有効に適用することも有効となる。
また、上述のように実施の形態1乃至7をスーパーハイビジョンに適用する場合には、走査線数が増えて1ラインあたりに要する時間が短くなるため、画面内をブロックに分割して各ブロックごとに捜査する分割方式を導入することも可能である。
また、実施の形態1乃至7においては、従来の駆動方式と同様に、黒挿入を効果的に適用するなど、1フレーム内の発光時間を自由に設定してよい。特に動画特性を向上させるためには、有機EL素子10の発光時間が1フレームあたり50%以下であることが望ましいが、有機EL素子10の寿命や発光効率などを考慮すると、25%から75%程度であることが望ましい。
このような黒挿入は、電源電圧Vdのオン時間で容易に制御可能であるが、基本的には走査線1本単位で外部回路によってオン・オフ設定を行うことができ、特に図14(B)及び(C)の駆動方法では、電源ラインをブロック毎、又は、すべての走査線でまとめて同時に駆動することが可能である。
また、実施の形態4乃至7の駆動回路(600、800、900、1100、1200、1300)では、電源電圧Vdは補償期間においてパルス電圧の印加などのオン・オフ動作を一切行う必要がない。従って、発光期間にオン・オフの二値動作のみ制御すればよいため、消費電力を低減できるとともに簡単な外部ドライバのみで構成可能である。
さらに、実施の形態1乃至7においては、従来の駆動方式と同様に、発光期間後に前フィールドの各電位や電流を初期状態に戻すリセット期間を適用させてもよい。その場合、発光期間終了時にVd=Voffにした後、各TFTにパルス電圧を印加して各TFTを初期状態にリセットさせてもよい。
特に、図14(B)及び(C)においては、リセットを複数の走査線でまとめて行うため、リセット時間を長く設定することもできる。
また、実施の形態1乃至7においては、リセットを発光期間の終了後に直ぐに行うことが好ましいが、閾値電圧の補償直前に行ってもよい。また、発光期間の終了後にリセット及び閾値電圧補償を行った後に待機時間を設け、次のフィールドの始まるタイミングで書き込みを始めてもよい。即ち本方式では、閾値電圧Vthの補償期間、画素データ書込み時間、発光期間を独立に制御できるため、リセット期間を含めて、各フィールドの中で各々の期間のタイミングや時間配分は自由に設定することができる。
なお、実施の形態1乃至7において、Vsel=Vlを印加する際に応答速度を速くするためには、Vinに接続する配線(データ配線)の抵抗をなるべく小さくすることが望ましいが、VselとコンデンサC1との接続点、及び基準電圧Vbとなる配線とをソース・ドレインとして接続するTFTを設け、Vb=VlをVcのタイムチャートと同期して供給することも可能である。
また、実施の形態1乃至7の駆動タイミングチャート例(図2、図7、図10)においては、閾値電圧の補償期間の終了時に選択用TFTのVin=Voff及びVsel=Vlの状態にしてから画素データ書込み期間に入るが、補償後すぐに書き込みを行う場合においては、Vsel=Vlの状態に保持したままVin=Vxを入力することも可能である。その場合、図10におけるVinもVzからVoffの状態を取らずにVxを書き込んでもよい。
<実施例>
本発明の実施例として、実施の形態1乃至7に示した各々の駆動回路に含まれるTFTのモデルとしてnチャネルのポリシリコンを適用してシミュレーションを行った。
図1、図4、図5、図6、図8、図9、図11、図12及び図13に示した各駆動回路(100、400、500、600、800、900、1100、1200、1300)において、Vd、Vsel、Vc、Vd、Vp、VqをTFTモデルの特性に合わせて適切に設定し、有機EL素子10に流れる電流を一定として実験を行った。また、TFTモデルはTFT特性の実測値に基づきフィッティングにより構成した。また、比較用の駆動回路1(図3参照)についてもシミュレーションを行った。
まず図3の比較用の駆動回路1においては、駆動TFT303の閾値電圧が0.1V変動しただけで電流値が20%以上変動するのに対し、補償回路を適用した本実施例(駆動回路100、400、500、600、800、900、1100、1200、1300)では、適切な回路設計を行うことにより電流変動を1%未満に抑制できることが確認された。
さらに走査線4000本をフレーム周波数120Hz(発光アパーチャー50%)で駆動する場合を考慮し、「閾値電圧の補償期間の直後に画素データ書き込み期間を設け、4ms保持した後に発光期間(4ms)を設けた場合(条件(1))」と、「閾値電圧の補償期間の終了後4ms保持した後に、画素データ書き込み期間及び発光期間(4ms)を順次設けた場合(条件(2))」をシミュレーションし、各々の有機EL素子10に流れる電流値を比較した。
これらは一斉(同時)書き込みを行い同時発光させる方式に対応し、条件(1)は1ライン目の各画素、また条件(2)は4000線本目の各画素に対応する。シミュレーションの結果、実施の形態1乃至7の全ての駆動回路(100、400、500、600、800、900、1100、1200、1300)について電流値の変動は1%未満となり、スーパーハイビジョン級においてもフレームレート120Hzで同時発光させる手法にも適用できることが分かった。また、これらは有機EL素子10の設定最大電流を2、10、100、256で単純に割った電流についても同様な結果が得られ、8ビットで階調表現した場合にも適用できる可能性がシミュレーション実験により確認された。
以上説明したように、本発明によれば、駆動用TFTのソース側を基準電位点に直結させ、ソース電位の変動が生じない状態で閾値電圧補正が可能となり、有機EL素子10の発光輝度のばらつきを大幅に抑制することが可能となる。
従って、本発明の駆動回路を有機ELディスプレイに適用すれば、同時発光方式やブロック発光方式など種々の発光方式にも対応でき、スーパーハイビジョンの高フレーム化技術の実現など、高画質なディスプレイパネルへの応用が期待できる。
本発明は、有機EL素子のカソード側に駆動用のnチャネルTFTを接続する構成において、駆動用TFTの閾値電圧が変動しても自己補償可能な回路を構成するものである。即ち本発明では、駆動用のnチャネルTFTのゲートとドレイン間に少なくともTFTを一つ追加し、かつゲートとソース間に容量を接続した基本構成を有し、ゲートに適切な電流を入出力させる回路構成を持つ。駆動用TFTのソース側は基準電位となる配線に直結させることにより、ソース電位の変動が生じず、さらに各入力端子に適切なタイミングで信号を印加させる手段が適用される。これにより駆動用TFTのゲートには選択用TFTによる電圧制御が容易になるのみならず、駆動用TFTの閾値電圧の変動・ばらつきにも適切な電流補償が行えるため、有機ELの発光輝度のばらつきを大幅に抑制することが可能となる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の駆動回路について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
100、400、500、600、800、900、1100、1200、1300 駆動回路
100A、100B、400A、400B、500A、500B、600A、600B、800A、800B、900A、900B、1100A、1100B、1200A、1200B、1300A、1300B 端子
101、401、501、601、801、901、1101、1201、1301 選択用TFT
102、402、502、602、802、902、1102、1202、1302 容量C1
103、403、503、603、803、903、1103、1203、1303 容量C2
104、404、504、604、804、904、1104、1204、1304 駆動用TFT
105、405、505、605、805、905、1105、1205、1305 設定用TFT
507 整流用TFT
608、808 電力供給用TFT
909、1109、1209、1309 調整用TFT

Claims (9)

  1. 有機EL素子のカソードにドレインが接続され、ソースが基準電位点に接続されるnチャネル型の駆動用TFTと、
    ドレイン又はソースの一方がデータ線に接続されるnチャネル型の選択用TFTと、
    前記選択用TFTのドレイン又はソースの他方に一端が接続され、前記駆動用TFTのゲートに他端が接続される第1キャパシタと、
    前記駆動用TFTのゲートと前記第1キャパシタの他端とに一端が接続され、他端が前記基準電位点に接続される第2キャパシタと、
    ドレイン又はソースの一方が前記第1キャパシタの他端、前記第2キャパシタの一端、及び前記駆動用TFTのゲートに接続され、ドレイン又はソースの他方が前記有機EL素子のカソードと前記駆動用TFTのドレインとに接続される、nチャネル型の設定用TFTと
    を含み、
    前記データ線の電位を基準電位に設定した状態で、前記選択用TFT及び前記設定用TFTをオンにして前記有機EL素子を介して前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタを充電する充電期間と、
    前記充電期間の後に、前記データ線の電位を基準電位に設定した状態で、前記有機EL素子への電力供給を遮断するとともに前記選択用TFT及び前記設定用TFTをオンにして、前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタの前記充電で得られた電力で前記駆動用TFTをダイオード駆動して前記駆動用TFTのゲート・ソース間電圧を閾値電圧に設定する設定期間と
    による駆動を行う、駆動回路。
  2. 有機EL素子のカソードにドレインが接続され、ソースが基準電位点に接続されるnチャネル型の駆動用TFTと、
    ドレイン又はソースの一方がデータ線に接続されるnチャネル型の選択用TFTと、
    前記選択用TFTのドレイン又はソースの他方に一端が接続され、基準電位点に他端が接続される第1キャパシタと、
    前記駆動用TFTのゲートに一端が接続され、前記第1キャパシタの前記一端と前記選択用TFTのドレイン又はソースの他方とに他端が接続される第2キャパシタと、
    ドレイン又はソースの一方が前記第2キャパシタの一端と前記駆動用TFTのゲートとに接続され、ドレイン又はソースの他方が前記有機EL素子のカソードと前記駆動用TFTのドレインとの間に接続される、nチャネル型の設定用TFTと
    を含み、
    前記データ線の電位を基準電位に設定した状態で、前記選択用TFT及び前記設定用TFTをオンにして前記有機EL素子を介して前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタを充電する充電期間と、
    前記充電期間の後に、前記データ線の電位を基準電位に設定した状態で、前記有機EL素子への電力供給を遮断するとともに前記選択用TFT及び前記設定用TFTをオンにして、前記第2キャパシタの前記充電で得られた電力で前記駆動用TFTをダイオード駆動して前記第2キャパシタの充電電圧を前記駆動用TFTの閾値電圧に設定する設定期間と
    による駆動を行う、駆動回路。
  3. ドレインが前記有機EL素子のカソードと自己のゲートとに接続され、ソースが前記駆動用TFTのドレインと、前記nチャネル型の設定用TFTのドレイン又はソースの他方とに接続される、nチャネル型の整流用TFTをさらに含む、請求項1又は2記載の駆動回路。
  4. ドレインが自己のゲートと電源とに接続され、ソースが前記有機EL素子のカソードに接続される、nチャネル型の電力供給用TFTをさらに含み、
    前記充電期間では、前記有機EL素子を介して前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタを充電する代わりに、前記電力供給用TFTを介して前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタを充電する、請求項1又は2記載の駆動回路。
  5. ドレインが自己のゲートと電源とに接続され、ソースが前記設定用TFTのドレイン又はソースの前記一方に接続される、nチャネル型の電力供給用TFTをさらに含み、
    前記充電期間では、前記有機EL素子を介して前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタを充電する代わりに、前記電力供給用TFTを介して前記第1キャパシタ及び前記第2キャパシタを充電する、請求項1又は2記載の駆動回路。
  6. 有機EL素子のカソードにドレインが接続され、ソースが基準電位点に接続されるnチャネル型の駆動用TFTと、
    ドレイン又はソースの一方がデータ線に接続されるnチャネル型の選択用TFTと、
    前記選択用TFTのドレイン又はソースの他方に一端が接続され、基準電位点に他端が接続される第1キャパシタと、
    前記駆動用TFTのゲートに一端が接続され、前記第1キャパシタの前記一端と前記選択用TFTのドレイン又はソースの他方とに他端が接続される第2キャパシタと、
    ドレイン又はソースの一方が前記第2キャパシタの前記一端に接続され、ドレイン又はソースの他方が前記第2キャパシタの前記他端に接続される調整用TFTと、
    ドレイン又はソースの一方が前記第2キャパシタの一端と前記駆動用TFTのゲートとに接続され、他方が前記有機EL素子のカソードと前記駆動用TFTのドレインとの間に接続される、nチャネル型の設定用TFTと
    を含み、
    前記データ線の電位を基準電位よりも高い所定データ電位に設定した状態で、前記選択用TFT及び前記調整用TFTをオンにして前記データ線から前記第1キャパシタを充電する充電期間と、
    前記充電期間の後に、前記データ線の電位を前記所定データ電位に設定するとともに、前記有機EL素子への電力供給を遮断した状態で、前記選択用TFT及び前記設定用TFTをオンにして、前記駆動用TFTをダイオード駆動して前記第1キャパシタと第2キャパシタにより前記駆動用TFTのゲート・ソース間電圧を閾値電圧に設定する設定期間と
    による駆動を行う、駆動回路。
  7. 前記調整用TFTのドレイン又はソースの他方が前記第2キャパシタの前記他端の代わりに、前記データ線に接続される、請求項6記載の駆動回路。
  8. 有機EL素子のカソードにドレインが接続され、ソースが基準電位点に接続されるnチャネル型の駆動用TFTと、
    ドレイン又はソースの一方がデータ線に接続されるnチャネル型の選択用TFTと、
    前記選択用TFTのドレイン又はソースの他方に一端が接続され、前記駆動用TFTのゲートに他端が接続される第1キャパシタと、
    前記駆動用TFTのゲートと前記第1キャパシタの他端とに一端が接続され、他端が前記基準電位点に接続される第2キャパシタと、
    ドレイン又はソースの一方がデータ線に接続され、他方が前記第1キャパシタの他端と前記第2キャパシタの一端とに接続されるnチャネル型の調整用TFTと、
    ドレイン又はソースの一方が前記第1キャパシタの他端、前記第2キャパシタの一端、前記調整用TFTのドレイン又はソースの他方、及び前記駆動用TFTのゲートに接続され、ドレイン又はソースの他方が前記有機EL素子のカソードと前記駆動用TFTのドレインとに接続される、nチャネル型の設定用TFTと
    を含み、
    前記データ線の電位を基準電位よりも高い所定データ電位に設定した状態で、前記選択用TFT及び前記調整用TFTをオンにして前記データ線から前記第2キャパシタを充電する充電期間と、
    前記充電期間の後に、前記データ線の電位を前記所定データ電位に設定するとともに、前記有機EL素子への電力供給を遮断した状態で、前記選択用TFT及び前記設定用TFTをオンにして、前記第2キャパシタの前記充電で得られた電力で前記駆動用TFTをダイオード駆動して前記駆動用TFTのゲート・ソース間電圧を閾値電圧に設定する設定期間と
    による駆動を行う、駆動回路。
  9. 有機EL素子のカソードにドレインが接続され、ソースが基準電位点に接続されるnチャネル型の駆動用TFTと、
    ドレイン又はソースの一方がデータ線に接続されるnチャネル型の選択用TFTと、
    前記選択用TFTのドレイン又はソースの他方に一端が接続され、前記駆動用TFTのゲートに他端が接続される第1キャパシタと、
    前記駆動用TFTのゲートと前記第1キャパシタの他端とに一端が接続され、他端が前記基準電位点に接続される第2キャパシタと、
    ドレイン又はソースの一方が前記選択用TFTのドレイン又はソースの他方に接続され、ドレイン又はソースの他方が前記第1キャパシタの他端と前記第2キャパシタの一端とに接続されるnチャネル型の調整用TFTと、
    ドレイン又はソースの一方が前記第1キャパシタの他端、前記第2キャパシタの一端、前記調整用TFTのドレイン又はソースの他方、及び前記駆動用TFTのゲートに接続され、ドレイン又はソースの他方が前記有機EL素子のカソードと前記駆動用TFTのドレインとに接続される、nチャネル型の設定用TFTと
    を含み、
    前記データ線の電位を基準電位よりも高い所定データ電位に設定した状態で、前記選択用TFT及び前記調整用TFTをオンにして前記データ線から前記第2キャパシタを充電する充電期間と、
    前記充電期間の後に、前記データ線の電位を前記所定データ電位に設定するとともに、前記有機EL素子への電力供給を遮断した状態で、前記選択用TFT及び前記設定用TFTをオンにして、前記第2キャパシタの前記充電で得られた電力で前記駆動用TFTをダイオード駆動して前記駆動用TFTのゲート・ソース間電圧を閾値電圧に設定する設定期間と
    による駆動を行う、駆動回路。
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