JP2015132240A - 作業機の防音箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】防音箱内に収容した機器が雨水で濡れることを防止する。【解決手段】戸当たり21を備えた点検窓20と,この点検窓20を塞ぐ点検扉40を備えた防音箱10の止水構造に関する。戸当たり21の上辺部分を構成する上部戸当たり板25を,戸当たり21の側辺部分を構成する側部戸当たり板24の上端部外面に重ね合わせて配置することにより戸当たり21の上側角部を形成すると共に,該部分における上部戸当たり板25に,戸当たり21に対するシール材60の接触幅Wを横断する横方向切断線71と,前記防音箱の内側における前記横方向切断線71の端部より上部戸当たり板25底辺25aに至る縦方向切断線72によって画成される切欠70を設け,縦方向切断線72部分の上部戸当たり板25に,シール材60の接触幅Wを横断する隙間δを介して浸入する雨水を堰き止める止水面73を形成する。【選択図】図2

Description

本発明は,圧縮機や発電機等の作業機を収容する防音箱の構造に関する。
圧縮機や発電機等の作業機は,作動時に生じる騒音が機外に漏出することを防止するために,一般に構成機器を防音箱内に収容することが行われており,このようにして防音箱内に収容されてパッケージ化された防音型作業機にあっては,運搬,設置が容易であることから,建設工事現場や土木工事現場等の屋外において使用される機会も多く,また,空間の有効活用を図るべく,プラントや工場設備等においてもこのような防音型作業機を屋外に設置し,防音型作業機で発生した例えば圧縮気体のみを配管によって工場内に引き込んで使用することも行われている。
そのため,屋外での使用時に内部に収容された機器が雨水に濡れることによる故障や誤作動の発生を防止するために,防音箱には,収容機器の作動音等の騒音が機外に漏出することを防止する防音あるいは遮音性能が要求されるだけでなく,内部に収容した機器を雨水等より保護する機能についても要求されている。
一方,このような防音箱には,内部に収容した機器の保守・点検を可能とするために点検窓を設けることが一般的で,このような点検窓は点検扉によって塞がれてはいるものの,点検窓を設けることによって点検窓の内縁部に設けた戸当たりと点検扉との間に生じた隙間から雨水が浸入し易くなる。
特に,防音箱内に収容されている機器の作動時には,発熱した収容機器を冷却するために防音箱内に収容された冷却ファンを駆動して防音箱内の空気を機外に排出することで防音箱内が負圧となっていることから,前述した隙間を介し,雨水が外気と共に吸い込まれ,防音箱内に収容されている機器を濡らす。
そのため,戸当たりと点検扉間の隙間を介した雨水の浸入を防止するために,点検扉にパッキン材を取り付け,このパッキン材を介して点検扉を点検窓に設けた戸当たりに当接させることにより,点検扉を閉じたときの気密性,水密性を確保することが行われている(特許文献1の[0018]欄,図5参照)。
特開2012−36800号公報
前掲の特許文献1に記載されている防音箱110において,点検扉150の閉位置を規制する戸当たり131は,図6に示すように,点検窓130の底辺に沿って設けられた底部戸当たり132,点検窓130の2つの側辺に沿って設けられた側部戸当たり板133,及び点検窓130の上辺に沿って形成された上部戸当たり板135によって,矩形の枠型に形成されている。
そして,側部戸当たり板133と上部戸当たり板135の接合部分は,この部分を介して雨水が浸入しないようにするために,図7に示すように側部戸当たり板133の上部外面に覆い被せるように上部戸当たり板135を配置している。
その結果,側部戸当たり板133と上部戸当たり板135の境界部分には,上部戸当たり板135の板厚によって段差が形成され,点検扉150と戸当たり131との間にパッキン材160を介在させたとしても,前述した段差の下側においてパッキン材160が側部戸当たり板133に密着できないために隙間Δが生じ,この隙間Δが図8中にハッチングで示すようにパッキン材160の戸当たり131に対する接触幅Wの全幅に亘って形成されることで防音箱110内外の空間が連通する。
このようにパッキン材160の接触幅Wを横断する隙間Δが前述した段差部分に生じることで,作業機の駆動時に防音箱110内が負圧になると,この隙間Δを介して空気と共に雨水の吸引が行われると共に,吸引された雨水は隙間Δを通過後,防音箱110内で飛散し,防音箱110内に収容されている機器を濡らすために収容機器が汚れると共に,濡れに伴う故障や誤作動の原因となっていた。
そこで本発明は,上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり,比較的簡単な構造でありながら,上部戸当たり板と側部戸当たり板との境界に生じる段差部分を介して雨水が防音箱内に浸入して飛散することを防止し,収容機器に汚れや,故障,誤作動等が発生を防止することを好適に防止することができる作業機の防音箱を提供することを目的とする。
以下に,課題を解決するための手段を,発明を実施するための形態で使用する符号と共に記載する。この符号は,特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態の記載との対応を明らかにするためのものであり,言うまでもなく,本願発明の技術的範囲の解釈に制限的に用いられるものではない。
上記目的を達成するために,本発明の作業機の防音箱10は,
点検窓20,30(30a,30b)と,前記点検窓20,30(30a,30b)の内周縁に形成された戸当たり21,31と,点検扉40,50(50a,50b)と,点検扉40,50(50a,50b)に取り付けられた前記戸当たり21,31と接触するシール材60を備えると共に,前記点検窓20,30(30a,30b)の上辺内縁部分の前記戸当たり21,31を形成する上部戸当たり板25,35を,前記点検窓20,30(30a,30b)の側辺内縁部分の前記戸当たり21,31を形成する側部戸当たり板23,24,33,34,36の上端部外面に重ねて配置することにより,前記上部戸当たり板25,35と前記側部戸当たり板23,24,33,34,36との境界部分に,前記上部戸当たり板25,35の板厚に対応した段差が形成される防音箱10において,
前記側部戸当たり板23,24,33,34,36と重なる部分であって,且つ,前記シール材60と接触する部分において,該上部戸当たり板25,35の底辺25a,35aの一部を切除する切欠70を形成し,
前記切欠70が,少なくとも前記シール材60の前記戸当たり21,31に対する接触幅Wを横断する横方向切断線71と,前記防音箱の内側における前記横方向切断線の端部より前記上部戸当たり板25,35の底辺25a,35aに至る縦方向切断線72によって画成されており,
前記縦方向切断線72部分の前記上部戸当たり板25,35に,前記横方向切断線71の下側における前記接触幅Wに生じた隙間δを介して浸入する雨水を堰き止める止水面73を形成したことを特徴とする(請求項1)。
上記構成の防音箱10において,更に,前記防音箱10の内側における前記横方向切断線71の端部と前記上部戸当たり板25,35の底辺25a,35a間の距離lを,前記隙間δの高さ方向における長さL以上に形成することが好ましい(請求項2)。
更に,前記止水面73が,前記防音箱10の内側において前記接触幅Wを画定する線WLに近接配置されるように前記切欠70を形成するものとしても良い(請求項3)。
また,前記止水面73を前記上部戸当たり板25,35の板厚方向に延長する止水板75を設けた構成を採用するものとしても良い(請求項4)。
このような止水板75を設ける場合,前記切欠70の形成部分における上部戸当たり板25,35を,前記縦方向切断線72の形成位置にて外向きに折り曲げることにより前記止水板75を形成するものとしても良い(請求項5)。
以上説明した本発明の構成により,本発明の防音箱10にあっては,側部戸当たり板23,24,33,34,36と上部戸当たり板25,35との重ね合わせ部分に生じた段差の存在によっても,防音箱10内に収容した機器が雨水で濡れることを好適に防止することができた。
すなわち,前述した切欠70の形成によってもシール材60の接触幅Wを横断する横方向切断線71に沿って段差が形成されることにより,段差の下部側における側部戸当たり板24とシール材60との間には,図2(A),(B)に示すようにシール材60の接触幅Wを横断する隙間δが形成され,この隙間δを介して雨水が防音箱10内に浸入し得るものとなっている。
しかし,この隙間δを介して雨水の浸入が生じた場合であっても,浸入した雨水は,縦方向切断線72の形成部分における上部戸当たり板25に形成された止水面73〔図2(C)参照:図示の例では上部戸当たり板25の板厚によって生じた止水面73〕と衝突して水平方向の移動が規制されると共に,下向きの流れに向きを変えられて側部戸当たり板24を伝って落下,排水されることで,隙間δを介して防音箱10内に雨水が浸入した場合であっても,防音箱10内に収容されている機器に対する雨水の付着が防止される。
特に,前記横方向切断線71の前記防音箱の内部側の端部と前記上部戸当たり板25の底辺25a間の距離l(図示の例では縦方向切断線72の長さと同じ)を,前記横方向切断線71の下側で前記シール材60と前記側部戸当たり板24との間に生じた隙間δの高さ方向における長さL以上に形成した構成にあっては,隙間δを通過した雨水の堰き止めと,下向きの流れへの向きの変更とを,より確実に行うことができた。
前述した止水面73が前記防音箱10の内側において前記接触幅Wを画定する線WLに近接配置されるよう前記切欠を形成した構成(図3参照)にあっては,隙間δの一端を塞ぎ,あるいは,隙間δの一端側における流路面積を狭めることが可能であり,その結果,隙間δを介した雨水の浸入を防止し,あるいは浸入する雨水量を大幅に減少させることが可能であると共に,止水面73によって,隙間δを介して浸入した雨水を堰き止める機能と流動方向を下向きに変更する機能をより好適に発揮させることができた。
更に,止水面73を前記上部戸当たり板25,35の板厚方向に延長する止水板75を設けた構成(図5参照)にあっては,浸入する雨水の堰き止めをより一層確実に行うことができた。
なお,前述の止水板75を,前記切欠70の形成部分における上部戸当たり板25,35を,前記縦方向切断線72に沿って外向きに折り曲げることにより形成した構成では,上部戸当たり板25,35に切り込みを入れて折り曲げるという比較的簡単な作業で前述した止水板75を設けることができ,止水板75を取り付けるための工程,例えば溶接等の工程を別途設ける必要がなく,比較的容易に雨水の堰き止め効果を増大させる止水板75を設けることができた。
点検扉を開けた状態の防音型作業機の全体斜視図。 図1の矢視A部分の構成例を示した拡大図であり,(A)は背面拡大図,(B)は側面拡大図,(C)は(B)のC−C線断面図。 図1の矢視A部分の別の構成例を示した拡大図であり,(A)は側面拡大図,(B)は(A)のB−B線断面図。 図1の矢視B部分の構成例を示した拡大図であり,(A)は正面拡大図,(B)は(A)のB−B線断面図。 図1の矢視A部分の更に別の構成例を示した拡大図であり,(A)は背面拡大図,(B)は側面拡大図,(C)は(B)のC−C線断面図。 従来の防音箱の正面図。 従来の防音箱における戸当たりと点検扉部分の拡大断面図。 図7の点検扉と戸当たりを矢視VIII方向より見た透視図。
以下に,添付図面を参照しながら本発明の防音箱10について説明する。
図1において符号1は,本発明の防音箱10に作業機の構成機器を収容して形成した防音型作業機であり,図1に示す実施形態において,この防音型作業機1は,圧縮機本体5,この圧縮機本体5を駆動する駆動源であるモータ8,前記圧縮機本体5より吐出された圧縮空気を貯留するレシーバタンク7及びその他の必要な構成機器を防音箱10内に収容した,モータ駆動型の圧縮機として構成されている。
このモータ駆動型圧縮機の構成機器を収容する図示の防音箱10は,圧縮機本体5やモータ8,レシーバタンク7等の構成機器を搭載する平面視において矩形に形成されたフレーム11と,フレーム11の四つの角部に立設されて支柱としての機能を担うサポート(フロントサポート12,リアサポート13)と,前記サポート12,13の上部において各サポート間を架橋連接して梁の機能を担う上部カバー〔上部フロントカバー14,上部サイドカバー15,上部リアカバー(図示せず)〕,及び,前記上部カバーで囲われて形成された上部開口部を覆うトップカバー16を備えている。
上記防音箱10の構成より,防音箱10の側面には,フレーム11,フロントサポート12,リアサポート13,上部サイドカバー15で囲まれた側面点検窓20が形成されていると共に,防音箱10の前面には,フレーム11,左右のフロントサポート12,12,上部フロントカバー14によって囲まれた前面点検窓30がそれぞれ形成されている。
そして,この側面点検窓20は,側面点検扉40によって開閉可能に構成されていると共に,前面点検窓30は,前面点検扉50によって開閉可能に構成されている。
図1に示す実施形態にあっては,防音箱10内を二室に分割する仕切板17が設けられており,この仕切板17によって前面点検窓30についても左右に二分割(30a,30b)されており,これに対応して前述した前面点検扉50についても2分割(50a,50b)した構成とすることで,仕切板17によって分割された各空間室毎に扉を開閉して保守・点検作業を行うことができるように構成している。
前述した各点検扉40,50(50a,50b)の取り付け構造は,一例として側面点検扉40の構造として示したように,側面点検扉40の下端に差し込み片41,41を突設し,この差し込み片41,41を,フレーム11に設けた差し込み穴(図示せず)に差し込んだ状態で側面点検扉40の上端を,上部サイドカバー15に固定することで側面点検窓20を覆うことができるように構成している。
この側面点検扉40の上部サイドカバー15に対する固定は,ボルト留め等によって行うものとしても良く,又は,ラッチ錠等を側面点検扉40に設けて係止するものとしても良い。
前面点検扉50(50a,50b)についても同様で,それぞれの前面点検扉50a,50bの下端に設けた差し込み片(図示せず)を,フレーム11に設けた差し込み穴(図示せず)に差し込んだ状態で,各前面点検扉50a,50bの上端を,上部フロントカバー14にボルト留め,あるいはラッチ留め等によって固定する。
もっとも,前述した点検扉40,50(50a,50b)の取り付けは,図示の例に限定されず,既知の各種の方法によって行うことが可能であり,例えば点検扉40,50a,50bの一辺を,点検窓の開口縁を構成するフレーム11,サポート12,13,上部カバー14,15のいずれかにヒンジ留めして開閉可能と成すと共に,前記ヒンジ留めされた一辺と対向する他辺を窓枠部分にボルト留めやラチェット留めすることにより係止するものとしても良い。
前述した側面点検窓20及び2つの前面点検窓30(30a,30b)の内周縁には,いずれも側面点検扉40,又は前面点検扉50a,50bの閉位置を規制する戸当たり21,31が設けられており,側面点検扉40及び前面点検扉50(50a,50b)を閉じた際,前記戸当たり21,31と,各扉40,50(50a,50b)の内側周縁部に取り付けられたシール材60が当接するように構成されている。
この戸当たり21,31は,各点検窓20,30(30a,30b)の内周縁に沿って矩形の枠状に設けられており,側面点検窓20の戸当たり21を形成するために,フレーム11には側面点検窓20の底辺に沿って底部戸当たり板22が,フロントサポート12及び,リアサポート13には側面点検窓20の二つの側辺に沿って形成された側部戸当たり板23,24が,上部サイドカバー15には側面点検窓20の上辺に沿って形成された上部戸当たり板25がそれぞれ形成されており,この底部戸当たり板22,側部戸当たり板23,24,上部戸当たり板25によって,側面点検窓20の内周縁に前述した矩形枠状の戸当たり21が形成されている。
また,前面点検窓30の戸当たり31を形成するために,フレーム11には前面点検窓30の底辺に沿って形成された底部戸当たり板(図示せず)が,左右のフロントサポート12,12のそれぞれには前面点検窓30の二側辺に沿って形成された側部戸当たり板33,34が,上部フロントカバー14には前面点検窓30の上辺に沿って形成された上部戸当たり板35がそれぞれ形成されており,底部戸当たり板(図示せず),側部戸当たり板33,34,上部戸当たり板35によって,前面点検窓30の内周縁に矩形枠状の戸当たり31が形成されている。
なお,仕切板17によって防音箱10内を仕切った図示の実施形態にあっては,この仕切板17によって前面点検窓30についても2分割しており,2つの点検窓30a,30bの境界を成す仕切板17にも側部戸当たり板36を設け,この側部戸当たり板36によって2枚の点検扉50a,50bの一方の側辺を同時に担持できるようにしている。
各点検窓20,30(30a,30b)の上辺に沿って設けられた前述の上部戸当たり板25,35は,側部戸当たり板23,24,33,34,36との接合部を介した雨水等の浸入を防止するために,いずれの側部戸当たり板23,24,33,34,36についても,その上端部分の外面側を,上部戸当たり板25,35で覆うよう重ねた状態に配置されている。
上記構造の戸当たり21,31が設けられた側面点検窓20及び前面点検窓30を塞ぐ側面点検扉40及び前面点検扉50(50a,50b)は,いずれも鋼板等の金属板の周縁部を折り曲げることにより剛性を持たせた構造に形成されており,側面点検扉40については図2(C),図3(B),図5(C)に示すように,又,前面点検扉50(50a,50b)については図4(B)に示すように,その周縁部を本体部分に対し直交方向に立ち上げて形成した第1折曲片42,52a,52bと,前記第1折曲片42,52a,52bより内周側に向かって突設された第2折曲片43,53a,53bを備えた断面コ字状に形成することにより剛性が確保されていると共に,この第2折曲片43,53a,53bを,シール材60に設けた差し込み部61に差し込んで,点検扉40,50(50a,50b)の周縁部全周に亘ってシール材60を取り付けることにより,点検扉40,50(50a,50b)で点検窓20,30(30a,30b)を覆った際,戸当たり21,31にシール材60のシール部62を接触させることで,雨水等の浸入を防止できるようにしている。
以上で説明した構造を備えた防音箱10にあっては,前述したように,側部戸当たり板23,24,33,34,36上に,上部戸当たり板25,35を重ねて配置した構成を採用していることから,この重なり部分に生じた段差によって,シール材60を介在させて点検扉40,50(50a,50b)を閉じた場合であっても,側部戸当たり板23,24,33,34,36とシール材60との間に僅かな隙間δが生じ,この隙間δを介して雨水が浸入し得るものとなっている。
そこで,本発明の防音箱10には,このような隙間δを介した雨水の浸入を抑制し,又は雨水が防音箱10内に浸入した場合であっても,防音箱10の内部に収容している機器が濡れないようにするための構造を設けている。
このような構造を,側面点検窓20の上部角部における戸当たり21(図1中,矢視Aで示した部分)に設ける場合の構成例を,図2を参照して説明する。
前述した隙間δを介した雨水の浸入,及びこれに伴う収容機器の濡れを防止するために,上部戸当たり板25には,側部戸当たり板24と重なる位置で,且つ,前記シール材60との接触部分において,上部戸当たり板25の底辺25aの一部を切除する切欠70を設けている。
この切欠70は,少なくとも戸当たり21に対する前記シール材60の接触幅Wを横断する横方向切断線71と,前記横方向切断線71の防音箱10内部側の端部から上部戸当たり板25の底辺25aに至る縦方向切断線72によって画成されており,この縦方向切断線72部分の上部戸当たり板25に形成された止水面73〔図2(C),図3(B),図4(B)では,上部戸当たり板25の板厚により形成された止水面73,図5(C)では上部戸当たり板25の板厚と止水板75の側面によって形成された止水面73〕により,横方向切断線71に沿って形成された隙間δを介して防音箱10内に浸入した雨水が堰き止められて,更に水平方向に移動することを阻止している。
図2に示す実施形態では,上部戸当たり板25の下端角部全体を底辺25aと平行な横方向切断線71と,前記底辺25aと直交する縦方向切断線72で切り取ることにより前述した切欠70を形成している。
この切欠70の形成によっても,上部戸当たり板25の板厚によって横方向切断線71部分には段差が生じることから,この部分には,この横方向切断線71に沿って,戸当たり21に対するシール材60の接触幅Wを横断して防音箱10の内外を連通する隙間δが依然として形成されることとなる。
しかし,前述した切欠70を形成することにより,縦方向切断線72における上部戸当たり板25に形成された止水面73が前記隙間δの開放端に対峙して形成されることにより,前述した隙間δを介して防音箱10内に雨水等が浸入しても,浸入した雨水は止水面73によって堰き止められて更なる水平方向への移動が規制されると共に,下向きの流れに向きが変更されることで,防音箱10内に収容されている機器に向かって飛散して付着することが防止されている。
このような切欠70を設けることにより形成される止水面73は,好ましくは,前述した段差部分に形成される隙間δの高さ方向における長さLの全長をカバーできるように構成されていることが好ましく,前述した横方向切断線71の防音箱10内側の端部から上部戸当たり板25の底辺25a迄の距離lを,前記隙間δの高さ方向における長さLよりも長く形成する。
また,図3に示すように,前述した止水面73が,防音箱10内側において接触幅Wを画成する線WLに近接した位置に配置されるように切欠70の形成位置を調整することで,前述した隙間δの一端を止水面73によって完全に近い状態で塞ぐことにより,隙間δを介した雨水の浸入を防止し,あるいは浸入する雨水量を大幅に減少させることができると共に,雨水の浸入が生じた場合であっても,雨水が止水面73を越えて更に水平方向に移動することをより確実に防止でき,且つ,浸入した雨水の流れをより確実に下向きの流れへと向きを変更することができる。
更に,図5に示すように,前述した止水面73を上部戸当たり板25の板厚方向に延長する止水板75を設けるものとしても良く,このように構成することで,防音箱10内に浸入する雨水の堰き止め効果をより一層高めることができる。
この止水板75は,例えばL字状に折り曲げた金属板を縦方向切断線72に沿って溶着等の方法で取り付けるものとしても良いが,好ましくは切欠70の形成部分における上部戸当たり板25に,横方向切断線71に対応する切り込みを入れると共に,縦方向切断線72で外向きに折り曲げることにより形成することで,部品点数の減少と溶接作業等を省略して,比較的簡単に止水板75を備えた構成を得ることができる。
なお,図2を参照して説明した構成では,前述の切欠70を,上部戸当たり板25の下端角部を横方向切断線71と縦方向切断線72に沿って切り取ることにより形成する例を説明したが,例えば上部戸当たり板25の底辺25a部分を下向きに開口するコ字状の切欠70を形成するものとしても良く,又,横方向切断線71は,必ずしも上部戸当たり板25の底辺25aと平行である必要はなく,これを斜めに形成するものとしても良く,更には,横方向切断線71を直線的な形状ではなく波形,鋸歯形,円弧形等として形成しても良く,段差部分に生じた隙間δの防音箱10の内側寄りの位置に前述した止水面73を形成することができると共に,この止水面73により浸入した雨水を止水すると共に,下向きの流れに変更することができる形状のものであれば,切欠70の形状は,図示の形状に限定されない。
なお,図2,3,5に示した実施形態にあっては,側面点検窓20の上端におけるリアサポート13側の角部(図1中の矢視A部分)における止水構造について説明したが,同様の構成は,側面点検窓20の上端におけるフロントサポート12側の角部に対しても採用することができ,また,前面点検窓30の上端におけるフロントサポート12,12側の角部に対しても同様の構成を採用することができる。
なお,前述した切欠70を,図1中に矢視Bで示す位置,すなわち,仕切壁17に設けた側部戸当たり板36と上部戸当たり板35とが重なり合う部分に設ける場合の構成について,更に図4を参照して説明する。
図4に示す実施形態では,仕切板17に2枚の前面点検扉30a,30bに共通の側部戸当たり板36を形成することで,仕切板17を挟んで左右に前面点検扉30a,30bを配置していると共に,仕切板17に形成された側部戸当たり板36の上端部に,上部フロントカバー14に形成された上部戸当たり板35を重ね,この重なった位置の上部戸当たり板35に,下向きに開口するコ字状の切欠70を形成している。
このように下向きに開口するコ字状の切欠70を形成することで,左右の前面点検扉30a,30bに取り付けたシール材60の戸当たり31に対する接触幅Wをいずれともに横断する横方向切断線71と,この横方向切断線71の両側より上部戸当たり板35の底辺35aに向かって形成された縦方向切断線72,72を同時に形成することができると共に,これら2本の縦方向切断線72,72を左右の前面点検扉30a,30bにそれぞれ設けたシール材60に対して防音箱10の内部寄りの位置に配置することで,単一の切欠70の形成によって,2つの前面点検扉30a,30bの双方に対する止水構造を同時に提供している。
この切欠70における横方向切断線71と上部戸当たり板35の底辺35a間の距離l,図示の例では縦方向切断線72の長さは,好ましくは横方向切断線71に沿って生じる隙間δの高さ方向における長さL以上となるように形成し,隙間δの防音箱内側の端部を,止水面73によって堰き止めると共に,隙間δを通過した雨水の流れを下向きの流れへと変更する。
好ましくは,止水面73を,図3を参照して説明したと同様,隙間δの防音箱内側の端部を略完全に塞ぐことができるよう,止水面73が防音箱10の内側において前記接触幅Wを画定する線WLに対し極めて近接した位置となるよう,前述の切欠70を形成する。
また,縦方向切断線72部分には,図5を参照して説明したように止水板75を設ける構成を採用しても良い。
以上で説明したように,本発明の防音箱10にあっては,上部戸当たり板25,35に前述した切欠70を形成し,シール材60に対する防音箱の内側寄りの部分に止水面73を形成したことで,雨天時に防音箱10の外部側壁面を伝い落ちる雨水の一部が,上部戸当たり板25,35と側部戸当たり板23,24,33,34,36との段差部分に生じた隙間を介して防音箱10内へ流入した場合であっても,止水面73で一旦雨水を堰き止め,止水面73とシール材60との間で雨水の流れを下向きに変え,雨水がサポートあるいは仕切板に設けた側部戸当たり板23,24,33,34,36に沿って流下して排出されることで,浸入した雨水が防音箱10内で飛散して防音箱内10に収容された圧縮機本体やモータ,電気機器を濡らすことが無く,このようにして雨水により生じる機器の汚れ,故障,誤作動の発生を好適に防止することができた。
1 防音型作業機
5 圧縮機本体
7 レシーバタンク
8 モータ
10 防音箱
11 フレーム
12 フロントサポート
13 リアサポート
14 上部フロントカバー
15 上部サイドカバー
16 トップカバー
17 仕切板
20 側面点検窓
21 戸当たり
22 底部戸当たり板
23 側部戸当たり板(フロント側)
24 側部戸当たり板(リア側)
25 上部戸当たり板
25a 底辺(上部戸当たり板25の)
30(30a,30b) 前面点検窓
31 戸当たり
33,34 側部戸当たり板
35 上部戸当たり板
35a 底辺(上部戸当たり板35の)
36 側部戸当たり板
40 側面点検扉
41 差し込み片
42 第1折曲片
43 第2折曲片
50(50a,50b) 前面点検扉
52a,52b 第1折曲片
53a,53b 第2折曲片
60 シール材
61 差し込み部
62 シール部
70 切欠
71 横方向切断線
72 縦方向切断線
73 止水面
75 止水板
110 防音箱
111 架台
130 点検窓
131 戸当たり
132 底部戸当たり
133 側部戸当たり板
135 上部戸当たり板
150 点検扉
160 パッキン材
δ,Δ 隙間
W 戸当たりに対するシール材(パッキン材)の接触幅
L 隙間δの高さ方向における長さ
WL 防音箱の内側における接触幅Wを画定する線
l 横断方向切断線と上部戸当たり板の底辺間の距離

Claims (5)

  1. 点検窓と,前記点検窓の内周縁に形成された戸当たりと,点検扉と,該点検扉に取り付けられた前記戸当たりと接触するシール材を備えると共に,前記点検窓の上辺内縁部分の前記戸当たりを形成する上部戸当たり板を,前記点検窓の側辺内縁部分の前記戸当たりを形成する側部戸当たり板の上端部外面に重ねて配置することにより,前記上部戸当たり板と前記側部戸当たり板との境界部分に,前記上部戸当たり板の板厚に対応した段差が形成される防音箱において,
    前記側部戸当たり板と重なる部分であって,且つ,前記シール材と接触する部分において,前記上部戸当たり板の底辺の一部を切除する切欠を形成し,
    前記切欠が,少なくとも前記シール材の前記戸当たりに対する接触幅を横断する横方向切断線と,前記防音箱の内側における前記横方向切断線の端部より前記上部戸当たり板の底辺に至る縦方向切断線によって画成されており,
    前記縦方向切断線部分の前記上部戸当たり板に,前記横方向切断線の下側において前記接触幅に生じた隙間を介して浸入する雨水を堰き止める止水面を形成したことを特徴とする作業機の防音箱。
  2. 前記防音箱の内側における前記横方向切断線の端部と前記上部戸当たり板の底辺間の距離を,前記隙間の高さ方向における長さ以上に形成したことを特徴とする請求項1記載の作業機の防音箱。
  3. 前記止水面が,前記防音箱の内側において前記接触幅を画定する線に近接配置されるように前記切欠を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の作業機の防音箱。
  4. 前記止水面を前記上部戸当たり板の板厚方向に延長する止水板を設けたことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の作業機の防音箱。
  5. 前記切欠の形成部分における上部戸当たり板を,前記縦方向切断線の形成位置にて外向きに折り曲げることにより前記止水板を形成したことを特徴とする請求項4記載の作業機の防音箱。
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