JP2015129804A - 光ファイバ側方入出力装置および光通信切替システム - Google Patents

光ファイバ側方入出力装置および光通信切替システム Download PDF

Info

Publication number
JP2015129804A
JP2015129804A JP2014000589A JP2014000589A JP2015129804A JP 2015129804 A JP2015129804 A JP 2015129804A JP 2014000589 A JP2014000589 A JP 2014000589A JP 2014000589 A JP2014000589 A JP 2014000589A JP 2015129804 A JP2015129804 A JP 2015129804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
optical
output device
light
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014000589A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6122784B2 (ja
Inventor
清倉 孝規
Takanori Seiso
孝規 清倉
廣田 栄伸
Hidenobu Hirota
栄伸 廣田
友裕 川野
Tomohiro Kawano
友裕 川野
誠 真保
Makoto Shimpo
誠 真保
真鍋 哲也
Tetsuya Manabe
哲也 真鍋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2014000589A priority Critical patent/JP6122784B2/ja
Publication of JP2015129804A publication Critical patent/JP2015129804A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6122784B2 publication Critical patent/JP6122784B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)

Abstract

【課題】漏洩光を確実に捕捉することの可能な光ファイバ側方入出力装置を提供する。【解決手段】光ファイバ側方入出力装置は、曲げ部3を形成された光ファイバ1に曲げ部を介して光を入出力する光ファイバ側方入出力装置である。この光ファイバ側方入出力装置は、曲げ部3に断面を突き当てられ、断面を介して曲げ部に入射光を入射可能な入射用光ファイバ5と、曲げ部3と断面との間に設けられ、曲げ部から漏洩する漏洩光の経路を入射用光ファイバの断面とは異なる方向に変化させる光学系と、経路を変更された漏洩光を捕捉する捕捉部とを具備する。【選択図】図2

Description

本発明は、光ファイバの側方から光を入出力する技術に関する。
光ファイバ側方入出力技術は、或る角度で曲げられた光ファイバの曲がり部分の側面に別の光ファイバを突き当てるという構造により、2つの光ファイバ間での光信号の授受を可能にする技術である。以下、この明細書では曲げられるほうの光ファイバを曲げ光ファイバと称し、曲げ光ファイバの側面に突き当てられるほうの光ファイバをプローブファイバと称する。光ファイバ側方入出力技術は、漏洩光モニタ、心線対照用の試験光入射、あるいは光回線の経路変更に係る短瞬断切替器などへの適用が検討されている。
図17は、光ファイバ側方入出力装置を説明するための概念図である。被覆付き光ファイバなどが円筒状の剛体である円筒部2に押し当てられ、曲げ光ファイバ1が形成される。透明のゲル状部材である屈折率整合剤4が、円筒部2に密着する曲げ部3を覆うように或る程度の厚みを持って盛り上げ形成される。この屈折率整合剤4に差し込むようにプローブファイバ5の端面が曲げ部3に突き当てられて、側方入出力の光学系が形成される。プローブファイバ5の端面には図示しないレンズが形成されても良い。
曲げ部3の円筒部2に接触する部分の曲率半径は例えば1.7mmであり、円弧部分のなす角度は30度程度である。曲げ部3の形成されることで光ファイバの全反射条件が緩和され、光を光ファイバの側方から入出力させることが可能になる。曲げ光ファイバ1からの光は屈折率整合剤4を通ってプローブファイバ5に入射され外部に出力される。光の進行方向は可逆的であり、プローブファイバ5からの光を同じ経路で曲げ光ファイバ1に入力することもできる。
この技術の利用用途として例えば短瞬断切替器が提案されている。短瞬断切替器は例えばアクセス網における光通信線路切替装置に適用されることが可能である。光通信線路切替装置は、光ファイバ側方入出力技術により光信号を迂回線路にバイパスさせるための装置である。この種の装置を用いれば支障移転工事などで現用光ファイバを切断しても迂回線路で通信を維持できるので、光通信線路の切替工事をインサービスで実施できる。
図18は、特許文献2に示される光通信線路切替装置を示す図である。現用光線路光ファイバの途中に対をなす側方光入出力機構を設けて光を迂回させることで光通信線路切替装置が形成される。さらに図19に示されるように、一対の光通信線路切替装置を現用光線路光ファイバ上に対向配置し、新規光線路光ファイバ300′を現用光線路光ファイバと並列に接続することで、光経路を現用光線路光ファイバから新規光線路光ファイバ300′に短瞬断で切り替え可能な光学系を形成することができる。
特開2009−25210号公報 特開2012−252099号公報
田中、荒木、東、「ローカルインジェクションによるPON分岐線路の個別試験」、2008年電子情報通信学会総合大会 B−10−5、通信講演論文集2、PP288、2008−3 本田、廣田、真保、川野、真鍋、東、「小径曲げ試験における光ファイバ破断に関する検討」、2012年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会 B−10−23、通信講演論文集2、P205 本田,川野,廣田、真保,真鍋、東、「ローカル光入出力を用いた光線路切替方式の基本検討」、社団法人電子情報通信学会、電子情報通信学会技術研究報告 : 信学技報 112(261), 43-46, 2012-10-25 真保誠,廣田栄伸,本田奈月,川野友裕,真鍋哲也,東裕司,「ローカル光入力技術を用いた心線対照器の入力部における基本検討」,信学技報,IEICE Technical Report, OFT2012-54 (2013-01) 廣田栄伸,川野友裕,真保誠,納戸一貴,本田奈月,真鍋哲也,「側方光入力技術を用いた心線対照送信部の検討」,信学技報,IEICE Technical Report, OFT2012-79, OPE2012-197(2013-03) 廣田栄伸 他,"光ファイバ側方入力技術を用いた試験光入射機構の設計検討",OFT2011−84,pp.57−60,2012
光ファイバ側方入出力装置においては、漏洩光がプローブファイバに再結合する際の効率、すなわち光結合効率が重要である。光結合効率が小さいと光信号がロスしてS/N比の劣化などの多くの不具合がもたらされる。既存の技術では漏洩光を受光するプローブファイバの開口角が狭く、プローブファイバ側のコア(コア径:φ10μm)に集光する損失が大きい。このため光信号(漏洩光)を確実に捕捉することが難しく、光結合効率の向上が頭打ちになる。特に短瞬断切替器などへの適用においては、既設ファイバとプローブファイバとの間で十分な光結合効率を得られないという問題があった。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、漏洩光を確実に捕捉することの可能な光ファイバ側方入出力装置および光通信切替システムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明は、以下のような観点を備える。
(1)本発明に係わる光ファイバ側方入出力装置は、曲げ部を形成された光ファイバに曲げ部を介して光を入出力する光ファイバ側方入出力装置である。この光ファイバ側方入出力装置は、曲げ部に断面を突き当てられ、当該断面を介して曲げ部に入射光を入射可能な入射用光ファイバと、曲げ部と断面との間に設けられ、曲げ部から漏洩する漏洩光の経路を入射用光ファイバの断面とは異なる方向に変化させる光学系と、経路を変更された漏洩光を捕捉する捕捉部とを具備する。
すなわち(1)の態様によれば、漏洩光の経路がプローブファイバとしての入射用光ファイバとは異なる方向に曲げられ、漏洩光は捕捉部により捕捉される。これにより入射用光ファイバに係わる制限とは無関係に、漏洩光を確実に捕捉することが可能になる。
(2)本発明に係わる光ファイバ側方入出力装置は、(1)における捕捉部が、経路を変更された漏洩光を受光する受光素子を備える。これにより漏洩光をロスなく光/電変換することができる。
(3)本発明に係わる光ファイバ側方入出力装置は、(1)における捕捉部が、経路を変更された漏洩光を受光可能なコア径を有するマルチモード光ファイバを備える。これにより漏洩光をロスなく捕捉することができる。
(4)本発明に係わる光ファイバ側方入出力装置は、(1)における光学系が、入射用光ファイバの断面とは異なる方向に漏洩光を反射するミラー部を備える。これにより漏洩光はロスなくその経路を変更される。
(5)本発明に係わる光ファイバ側方入出力装置は、(4)における光学系が、光ファイバを曲面に押し当てて曲げ部を形成する、光透過性を有する固形部材を備え、ミラー部が固形部材に膜状に形成される。これにより製造の歩留まりが向上する。
(6)本発明に係わる光通信切替システムは、第1光ファイバを介して接続される第1装置と第2装置との間で授受される光信号を第2光ファイバに一時的に迂回させる光通信切替システムである。この光通信切替システムは、請求項(1)〜(5)のいずれかの光ファイバ側方入出力装置により第1光ファイバに曲げ部を形成する。そして、第1光ファイバと第2光ファイバとを光学的に結合する光結合部と、第2光ファイバを光ファイバ側方入出力装置の入射用光ファイバに接続して、当該第2光ファイバを介して第1装置から第2装置に向けダウンリンク伝送される第1光信号を、入射用光ファイバから曲げ部に入射して第2装置に伝送するダウンリンク光伝送系と、第2装置から第1装置に向けアップリンク伝送される第2光信号を曲げ部から漏洩させ、光ファイバ側方入出力装置の捕捉部により捕捉して第2光ファイバを介して第1装置に伝送するアップリンク光伝送系とを具備する。
すなわち(6)の態様によれば、アップリンク伝送される第2光信号を確実に捕捉でき、切替工事をロスなく実施することが可能になる。
(7)本発明に係わる光通信切替システムは、(6)において、さらに、捕捉された第2光信号を増幅する中継増幅器を具備する。このようにすることでアップリンク伝送される第2光信号は増幅され、ロスをさらに減らすことができる。
(8)本発明に係わる光通信切替システムは、第1光ファイバを介して接続される第1装置と第2装置との間で授受される光信号を、第2光ファイバに一時的に迂回させる光通信切替システムである。この光通信切替システムは、第1装置側で第1光ファイバおよび第2光ファイバを収容する第1クロージャと、第2装置側で第1光ファイバおよび第2光ファイバを収容する第2クロージャとを具備する。
第1クロージャは、第1光ファイバに曲げ部を形成する、(1)〜(5)のいずれかの光ファイバ側方入出力装置を用いる第1光入出力装置と、第1装置から第2装置に向けダウンリンク伝送される第1光信号を第1光入出力装置の曲げ部から漏洩させ当該第1光入出力装置の捕捉部により捕捉して、第2光ファイバを介して第2装置に伝送し、第2装置から第1装置に向けアップリンク伝送される第2光信号を第1光入出力装置の入射用光ファイバから曲げ部に入射して第1装置に伝送する第1光伝送系とを備える。
第2クロージャは、第1光ファイバに曲げ部を形成する、(1)〜(5)のいずれかの光ファイバ側方入出力装置を用いる第2光入出力装置と、第2光信号を第2光入出力装置の曲げ部から漏洩させ当該第2光入出力装置の捕捉部により捕捉して第2光ファイバを介して第1装置に伝送し、第1光信号を第2光入出力装置の入射用光ファイバから曲げ部に入射して第2装置に伝送する第2光伝送系とを備える。
すなわち(8)の態様によれば、第1クロージャに第1光伝送系が形成され、第2クロージャに第2光伝送系が形成されるので、切替工事を手軽に実施できる。
すなわちこの発明によれば、漏洩光を確実に捕捉することの可能な光ファイバ側方入出力装置および光通信切替システムを提供することができる。
図1は、実施形態に係わる光ファイバ側方入出力装置を適用可能な光通信切替システムの一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の一例を示すブロック図である。 図3は、図2に示される波長ビームスプリッタ6の反射特性を示す図である。 図4は、実施形態に係わる光ファイバ側方入出力装置を適用可能な光通信切替システムの他の例を示す図である。 図5は、第2の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の一例を示すブロック図である。 図6は、第3の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の一例を示すブロック図である。 図7は、第4の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の一例を示すブロック図である。 図8は、図7に示される波長ビームスプリッタ6の反射特性を示す図である。 図9は、第5の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の一例を示すブロック図である。 図10は、波長ビームスプリッタ6の種々の形状を示す図である。 図11は、実施形態に係わる光ファイバ側方入出力装置を適用可能な光通信切替システムの他の例を示す図である。 図12は、実施形態に係わる光ファイバ側方入出力装置を適用可能な光通信切替システムの他の例を示す図である。 図13は、第9の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の一例を示すブロック図である。 図14は、第9の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の他の例を示すブロック図である。 図15は、第10の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の一例を示すブロック図である。 図16は、第10の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の他の例を示すブロック図である。 図17は、光ファイバ側方入出力装置を説明するための概念図である。 図18は、特許文献2に示される短瞬断切替器を示す図である。 図19は、特許文献2に示される光通信線路切替装置を示す図である。
[第1の実施形態]
図1は、実施形態に係わる光ファイバ側方入出力装置を適用可能な光通信切替システムの一例を示す図である。このシステムは、電話局内などに設置される局側伝送装置20と、加入者宅などに設置される加入者側伝送装置30とを備える。局側伝送装置20および加入者側伝送装置30は光ファイバ40sを介して相互接続され、互いに光信号を授受する。
実施形態において、波長1550nmの光(実施形態では長波長光と称する)、波長1490nmの光(実施形態では中波長光と称する)、および波長1310nmの光(実施形態では短波長光と称する)を考える。このうち長波長光および中波長光が、局側伝送装置20から加入者側伝送装置30に向けダウンリンクで伝送される。短波長光は加入者側伝送装置30から局側伝送装置20に向けアップリンクで伝送される。なおここでいう長、中、短の区別は比較のうえでのものに過ぎず絶対的な指標ではない。
局側伝送装置20から加入者側伝送装置30への通信は中波長光で提供される。加入者側伝送装置30から局側伝送装置20への通信は短波長光で提供される。長波長光は、例えば加入者へのテレビ放送サービスを提供する。
図1において、インサービスで使用される現用系の光ファイバ40sは所内側で所内カプラ50に接続され、迂回用の光ファイバ40pに分岐される。所内カプラ50は光ファイバ40sと光ファイバ40pとを光学的に結合する。光ファイバ40s、光ファイバ40pは所外側のOptical Network Unit(ONU)側クロージャ60に引き込まれる。
ONU側クロージャ60に収容された光ファイバ40sは、光一時遮断機構61および光ファイバ側方入出力装置67を経由して加入者側伝送装置30に接続される。光ファイバ側方入出力装置67は光ファイバ40sに曲げ部を形成する。
ONU側クロージャ60に収容された光ファイバ40pは、光一時遮断機構62を経由してWDM(Wavelength Division Multiplex)カプラ64に接続される。WDMカプラ64は、光ファイバ40pからの長波長光を光アンプ65に接続し、中波長光を中継増幅器71に接続する。
光アンプ65で増幅された長波長光および中継増幅器71で増幅された中波長光は別のWDMカプラ66で結合されて、いずれも光ファイバ側方入出力装置67に入射される。光ファイバ側方入出力装置67は曲げ部から光ファイバ40sに長波長光と中波長光を入射し、これらの波長光を加入者側伝送装置30に届かせる。
上記構成によりダウンリンク光伝送系が形成される。ダウンリンク光伝送系は、光ファイバ40pを光ファイバ側方入出力装置67のプローブファイバに接続する。そして、光ファイバ40pを介してダウンリンク伝送される長波長光および中波長光をプローブファイバから曲げ部に入射して、加入者側伝送装置30に伝送する。なおプローブファイバについては図2を参照して説明する。
加入者側伝送装置30から局側伝送装置20に向けアップリンク伝送される短波長光は光ファイバ40sの曲げ部から漏洩し、光ファイバ側方入出力装置67のアバランシェフォトダイオード(APD)68で捕捉される。捕捉された短波長光は電気信号に変換され、中継増幅器69に入力される。
中継増幅器69はAPD68からの電気信号を増幅したのち半導体レーザ(図示せず)で光信号に戻す。この光信号はWDMカプラ66に入射され、中継増幅器71を経てWDMカプラ64に達し、光ファイバ40pに結合される。光ファイバ40pは光一時遮断機構62を介してONU側クロージャ60の外に出て、所内側の所内カプラ50にまで延伸される。
上記構成により、アップリンク光伝送系が形成される。アップリンク光伝送系は、短波長光を曲げ部から漏洩させ、APD68により捕捉して光ファイバ40pを介して局側伝送装置20に伝送する。なおONU側クロージャ60における光一時遮断機構61および62は同期動作制御部63による制御下で、互いに同期して動作する。
図2は、第1の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の一例を示すブロック図である。光ファイバ側方入出力装置図1に示される光ファイバ側方入出力装置67として適用されることができる。
図2に示される光ファイバ側方入出力装置は、円筒部2、プローブファイバ5およびフォトダイオード8を備える。フォトダイオード8はTO−can(Top Open Can)7に封入され、TO−can7に形成される開口部から高効率で光を受光するようになっている。
光ファイバは円筒部2に押し当てられ、円筒部2の形状に沿う一定の曲率形状をもつ曲げ部3が形成される。曲げ部3を形成された状態の光ファイバを曲げ光ファイバ1と称する。曲げ部3を介して曲げ光ファイバ1に光を入出力することができる。
プローブファイバ5は、その断面を曲げ部3に突き当てられるように配置される。プローブファイバ5からの入射光は断面から放射されて曲げ部3から曲げ光ファイバ1に入射可能である。ゲル状の屈折率整合剤4を曲げ部3に接触させ、この屈折率整合剤4にプローブファイバ5を差し込むことで図2に示されるような光学系を形成することができる。屈折率整合剤4として、曲げ光ファイバ1の被覆の屈折率に近い材料を選ぶのが好ましい。
ところで第1の実施形態では、曲げ部3とプローブファイバ5の断面との間に、例えば多層膜の波長ビームスプリッタ6が設けられる。波長ビームスプリッタ6は曲げ部3から漏洩する漏洩光の進行方向に対して斜めに設置され、漏洩光の経路をプローブファイバ5の断面とは異なる方向に変化させる。つまり波長ビームスプリッタ6は、断面から放射される入射光を透過させて曲げ部3に到達させるが、曲げ部3からの漏洩光を反射してフォトダイオード8に照射する。波長ビームスプリッタ6は、漏洩光のうち特定の波長帯の光をフォトダイオード8の方向に反射する、ミラー部としての機能を備える。
フォトダイオード8は、波長ビームスプリッタ6で経路変更された(反射された)漏洩光を捕捉して電気信号に変換する。この電気信号は例えば増幅器(図示せず)で増幅されたのち半導体レーザ(図示せず)で再び光信号に戻されることが可能である。つまりフォトダイオード8は図1に示されるAPD68に相当する。
図3は、図2に示される波長ビームスプリッタ6の反射特性を示す図である。第1の実施形態では、波長ビームスプリッタ6に短波長領域(1310nm近傍)の光を反射させ、中波長および長波長領域(1490nm以上)の光を透過させる特性を持たせる。これにより図1において、WDMカプラ66からの中波長光および長波長光を光ファイバ40sに入射して加入者側伝送装置30に伝送し、加入者側伝送装置30からの短波長光をAPD68に入射して中継増幅器69に入力することができる。
さて、既存の光ファイバ側方入出力装置では、漏洩光をプローブファイバに入射させることで漏洩光を捕捉するようにしている。しかしプローブファイバの断面が小さく受光量が少ないことや、光結合効率に限度があることなどで、漏洩光をロスなく確実に捕捉することが難しかった。そもそも漏洩光の強度は大変弱いので、レンズ付きファイバなどをプローブファイバに用いても、やはりロスがある。
これに対し第1の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置(図2)では、漏洩光の経路を波長ビームスプリッタ6で変化させ、漏洩光がプローブファイバに入射することを積極的に禁止する。そして、変化させた漏洩光の経路上にフォトダイオード8の受光面を配置することで、漏洩光を高効率で受光できるようにしている。
容易にわかるように、フォトダイオード8の受光面はプローブファイバの断面とは比較にならないほどに広いので、捕捉できる受光量も桁違いに大きくなる。ちなみに普通のフォトダイオードの直径は50μm程度あるので、漏洩光を確実に捕捉することができる。
また図2に示される構成のもとでは、漏洩光とフォトダイオード8との位置合わせのトレランスは、漏洩光をプローブファイバで受ける構造に比べてやはり桁違いに大きい。従って調心の手間を低減することができ、装置の製造時間を短くして低コスト化を促すこともできる。これらのことから第1の実施形態によれば、漏洩光を確実に捕捉することの可能な光ファイバ側方入出力装置を提供することができる。
第1の実施形態で述べたような光ファイバ側方入出力装置を用いることで、光ファイバ切替工事における光ロスを軽減できることは言うまでもない。図1に戻り、実施形態に係わる光通信切替システムにおける光ファイバ切替工事の手順について説明する。
通常時においては、ONU側クロージャ60における光一時遮断機構61を開放し、光一時遮断機構62を閉鎖させる。これにより長波長光、中波長光、および短波長光は光ファイバ40sを経由して授受されることができる。なお光ファイバ40sには光ファイバ側方入出力装置67により曲げ部が形成されており−2dB程度の損失を生じるが、これは許容範囲内である。
現用の光ファイバ40sの一部を新設の光ファイバに取り換えるために、光ファイバ切替工事が実施される。現用の光ファイバ40sを切断する直前に、光一時遮断機構61を閉鎖して光一時遮断機構62を開放する。この切替は同期動作制御部63により同時に行われる。これにより長波長光、中波長光、および短波長光の経路は迂回系の光ファイバ40pに無瞬断で切り替えられる。そして新設の光ファイバへの取り換えが完了すると、光信号の経路は光ファイバ40sに切り戻される。
第1の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置67を用いれば、アップリンクの短波長光(1310nm)を、ロスなく光ファイバ40pに迂回させることができる。従って信号取得を正確に行えることはもとより、迂回線路への信号の受け渡しが効率化されて弱い信号でも正確に中継することが可能になる。これらのことから第1の実施形態によれば、漏洩光を確実に捕捉して、通信品質を保ったまま切替工事を実施することの可能な光通信切替システムを提供することができる。
[第2の実施形態]
図4は、実施形態に係わる光ファイバ側方入出力装置を適用可能な光通信切替システムの他の例を示す図である。図4において図1と同様の箇所には同じ符号を付して示し、ここでは異なる部分についてのみ説明する。図4の光通信切替システムにおいては、光ファイバ側方入出力装置67におけるTO−can7およびフォトダイオード8を、大コア径マルチモードファイバ9に置き換えた。
図5は、第2の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の一例を示すブロック図である。波長ビームスプリッタ6で反射された短波長光は、大コア径マルチモードファイバ9で捕捉される。大コア径マルチモードファイバ9は光を多く受光できるので、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第3の実施形態]
図6は、第2の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の一例を示すブロック図である。図6の光ファイバ側方入出力装置は、図2の光ファイバ側方入出力装置における屈折率整合剤4に代えて、プリズムビームスプリッタ10を備える。波長ビームスプリッタ6はプリズムビームスプリッタ10の内部に、膜状に形成される。
プリズムビームスプリッタ10は、ガラスやアクリルなどの、光透過性を有する固形部材で形成される。プリズムビームスプリッタ10は、曲げ光ファイバ1を円筒部2の曲面に押し当てて曲げ部3を形成する。さらにプリズムビームスプリッタ10は、プローブファイバ5の断面にほぼ密着する第1平面と、この第1平面にほぼ直行しTO−can7に接する第2平面とを備える。プリズムビームスプリッタ10と、曲げ光ファイバ1、プローブファイバ5およびTO−can7との互いの密着性を高めるために圧力を印加しても良い。
上記構成において光はすべて透明固体中を通るので屈折率整合剤を不要にすることができる。これにより、流動体(ゲル)である屈折率整合剤の消耗がなくなるので、光路が揺らぐことなく安定するという効果を得られる。
[第4の実施形態]
図7は、第4の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の一例を示すブロック図である。図7においては波長ビームスプリッタ6の反射特性を図2とは異ならせ、中波長光をフォトダイオード8に入射させるようにしたものである。
図8は、図7に示される光ファイバ側方入出力装置の波長ビームスプリッタ6の反射率の波長依存性を示す図である。図8に示されるように、1490nm近傍の帯域の光を反射させるバンドパス特性を波長ビームスプリッタ6に持たせることで、中波長光が反射されてフォトダイオード8に入射される。
第1の実施形態では加入者側伝送装置30からアップリンク伝送される短波長光(1310nm)を選択して増幅中継する例を示した。第4の実施形態では、局側伝送装置20からダウンリンク伝送される中波長光(1490nm)の光が選択され増幅中継される。このように波長ビームスプリッタ6の反射率特性を変えることで、光通信切替システムの設計の自由度を高めることができる。
[第5の実施形態]
図9は、第5の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の一例を示すブロック図である。図9の構成においては、図7の構成におけるTO−can7およびフォトダイオード8を、大コア径マルチモードファイバ9に置き換えた。この構成によれば、第4の実施形態により得られる効果に加え、第2の実施形態と同様の効果を併せ持つ光ファイバ側方入出力装置および光通信切替システムを実現することができる。
[第6の実施形態]
図10の太線に示されるように、波長ビームスプリッタ6は種々の形状で形成されることが可能である。(a)に示されるような平面状の薄膜が代表的である。あるいは、(b)、(c)に示される直角三角形単体、または(d)に示されるような、直角三角形プリズムを貼り合わせた立方体プリズムの挟み込み面に形成されていてもよい。さらには、(f)、(g)に示されるような、台形形状の斜辺に形成されていてもよいし、厚みをもつ板に形成されていてもよい。(e)は、図6に示される態様に対応するもので、曲面と平面をもつプリズムにより挟み込まれた界面に形成されてもよい。プリズムの周囲に屈折率整合剤が形成さていると、互いの屈折率が近いので、あたかもビームスプリッタの膜だけが存在しているように取り扱える。
[第7の実施形態]
図11は、実施形態に係わる光ファイバ側方入出力装置を適用可能な光通信切替システムの他の例を示す図である。図1または図4に示される構成との相違点は、ONU側クロージャ60の光アンプと中継増幅器とを所内側に移し替えたことである。所内側の光アンプに符号82を付し、中継増幅器に符号84を付して示す。
図11に示される構成によれば、切替工事の作業者が、光アンプと中継増幅器を工事場所まで持参せずとも工事が可能になるので、手間が大きく低減する。また、同じ局について連続して複数の切替工事が発生した場合に、光アンプと中継増幅器とを各工事で共用できるので、コスト低減が図れる利点がある。
[第8の実施形態]
図12は、実施形態に係わる光ファイバ側方入出力装置を適用可能な光通信切替システムの他の例を示す図である。第8の実施形態に係わる光通信切替システムは、局側伝送装置20の近傍にOptical Line Terminal(OLT)側クロージャ90を設け、加入者側のONU側クロージャ60とOLT側クロージャ90との双方で、光ファイバ40s、40pを収容する。そして第2の実施形態の光学配置をONU側クロージャ60に配置し、第5の実施形態の光学配置をOLT側クロージャ90に配置するようにした。
上記構成により所内カプラ50を排除でき、迂回線路(光ファイバ40p)を所内カプラ50から加入者側にまで延々と配設することが不要になる。現実的には光ファイバ40pに適する空き芯線(心線)が無いケースが多い。図12に示される構成によれば、局側伝送装置20までの空き芯線(心線)が無い場合でも任意のクロージャ間での光ファイバの切替が可能となる。
このように、実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置67を、光ファイバ40s上のOLT側クロージャ90とONU側クロージャ60との双方に配設することにより、任意の区間で切替工事を実施することが可能になる。もちろん、他の実施形態に係る光学配置を用いても同様の効果を得ることができる。
[第9の実施形態]
第1〜第8の各実施形態で説明した光ファイバ側方入出力装置では、ミラー部としての波長ビームスプリッタ6に半反射特性を持たせるようにした。ここでいう半反射特性とは特定の波長の光を透過させ一部の光を反射するという特性である。
第9の実施形態では波長ビームスプリッタ6に代えて、全反射特性を有する反射鏡200を用いる。全反射特性は全ての波長帯の光を反射するという特性である。反射鏡200は漏洩光を全波長帯にわたって特定の方向に反射する、ミラー部としての機能を備える。
図13は、第9の実施形態に係る光ファイバ側方入出力装置の一例を示すブロック図である。図13において、曲げ光ファイバ1はガラスブロック11により円筒部2に押し当てられ、曲げ部3を生じた状態で把持される。ガラスブロック11は漏洩光の照射経路に対して斜めに形成される面を備え、この面に例えば多層膜を蒸着して反射鏡200が形成される。反射鏡200の形態は平面鏡に限らず、例えば凹面鏡であっても良い。
曲げ部3からの漏洩光はガラスブロック11を通過して反射鏡200に照射される。反射鏡200は漏洩光を全反射してプローブ12に入射させる。プローブ12は最大の光結合効率で漏洩光を捕捉可能な位置に設置される。プローブ12は例えばフォトダイオードや光アンプに至る光学系(図示せず)に接続される。
既存の光ファイバ側方入出力装置の構造は、図17に示されるように、曲げ部3からの漏洩光をそのまま直進させ、経路上のプローブファイバ5で捕捉するというものであった。このためプローブ12と曲げ光ファイバ1との干渉を防ぐことを目的として、プローブ12の大きさや、設置方向、設置場所などに制限を設けざるを得ない。従ってプローブ12を最適な条件で設置することが難しく、光結合効率の低下を招いたり、装置の小型化も困難であった。
これに対し、図13に示される構成によれば、反射鏡200により漏洩光を任意の位置に集光することが可能になるので、プローブ12の大きさや位置などの制限を緩和できるようになる。ひいては、光結合効率を高められ、装置の小型化にも寄与できる。もちろん、光の進行方向は可逆的なので、プローブ12から通信光あるいは試験光を曲げ光ファイバ1に入射することも既存の装置と同様に可能である。
小型化のため曲げ光ファイバ1の曲げ角度を浅くすると、漏洩光は、曲げ光ファイバ1寄りの位置で漏洩されるようになる。反射鏡200を用いることでプローブ12と曲げ光ファイバ1との干渉を回避できるので、最適な位置にプローブ12を設置することが可能になる。
図14は、図13に示されるプローブ12をフォトダイオード8に代えた光ファイバ側方入出力装置を示す。フォトダイオード8は漏洩光との光結合効率が最大になる位置に設置される。漏洩光は反射鏡200により任意の位置に集光されるので、サイズや位置の制限なしにフォトダイオード8を設置することが可能になる。ひいては漏洩光の光軸調整を低減することも可能になる。さらには、フォトダイオード8で漏洩光を直接受光する構造であることから、部品点数を削減することもできる。
第9の実施形態によればプローブ12の設置条件に係わる制限を緩和できるので、曲げ光ファイバ1を最適な曲げ半径、および曲げ角度で変形させて漏洩光の出力レベルを稼ぐことができる。さらに、図13、図14に示されるように、曲げ光ファイバ1にプローブ12が直接突き当てられることがないので、機械的な衝突を回避することができ、ひいては信頼性を向上させることもできる。
[第10の実施形態]
図15は、第10の実施形態に係る光ファイバ側方入出射装置の一例を示す図である。図15において、曲げ光ファイバ1は曲げ押え部14により円筒部2に押し当てられ、曲げ部3を生じた状態で把持される。ガラスブロック13の一つの面が、曲げ部3からの漏洩光の経路に対して斜めに向けて配置される。そして、この面に例えば多層膜を蒸着して反射鏡200が形成される。曲げ部3からの漏洩光は反射鏡200に照射される。反射鏡200は漏洩光を全反射してプローブ12に入射させる。プローブ12は漏洩光との光結合効率が最大になる位置に設置される。
このような構成により第9の実施形態と同様に、漏洩光を反射鏡200で任意の位置に集光できるので、プローブ12の大きさや位置などの制限を緩和することが可能になる。ひいては、光結合効率を高められ、装置の小型化にも寄与できる。もちろん、光の進行方向は可逆的なので、プローブ12から通信光あるいは試験光を曲げ光ファイバ1に入射することも既存の装置と同様に可能である。
曲げ光ファイバ1の曲げ角度を浅くしても、曲げ光ファイバ1寄りの位置で漏洩する漏洩光を反射鏡200で反射させることでプローブ12と曲げ光ファイバ1との干渉を回避できるので、小型化を促せるとともに最適な位置にプローブ12を設置することが可能になる。もちろん、プローブ12からの通信光あるいは試験光を曲げ光ファイバ1に入射することも可能である。
図16は、図15に示されるプローブ12をフォトダイオード8に代えた光ファイバ側方入出力装置を示す。フォトダイオード8は漏洩光との光結合効率が最大になる位置に設置される。漏洩光は反射鏡200により任意の位置に集光されるので、サイズや位置の制限なしにフォトダイオード8を設置することが可能になる。このように第10の実施形態によっても、プローブ12やフォトダイオード8の設置条件に係わる制限を緩和でき、第9の実施形態と同様の効果を得ることが可能になる。
以上説明したように各実施形態によれば、漏洩光を確実に捕捉することの可能な光ファイバ側方入出力装置および光通信切替システムを提供することができる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、フォトダイオード8として、アバランシェフォトダイオードに代えてPINフォトダイオードを使用することも可能である。
また、図11に示される光学配置は、第1、第2および第8の実施形態にももちろん適用することができる。
また、図2、図5、図6、図7、図9、および図13〜図16に示される光ファイバ側方入出力装置はいずれも、図1、図4、図11および図12に示される光通信切替システムに適用されることができる。
その他、各光学系の配置や光部品の材質などについても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。
要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…曲げ光ファイバ、2…円筒部、3…曲げ部、4…屈折率整合剤、5…プローブファイバ、6…波長ビームスプリッタ、7…TO−can、8…フォトダイオード、9…大コア径マルチモードファイバ、10…プリズムビームスプリッタ、20…局側伝送装置、30…加入者側伝送装置、40p…光ファイバ、40s…光ファイバ、50…所内カプラ、60…ONU側クロージャ、61…光一時遮断機構、62…光一時遮断機構、63…同期動作制御部、64…WDMカプラ、65…光アンプ、66…WDMカプラ、67…光ファイバ側方入出力装置、68…アバランシェフォトダイオード、69…中継増幅器、71…中継増幅器、82…符号、84…符号、90…OLT側クロージャ、100…プリズム、200…反射鏡、11…ガラスブロック、12…受光部、13…ガラスブロック、14…曲げ押え部

Claims (8)

  1. 曲げ部を形成された光ファイバに前記曲げ部を介して光を入出力する光ファイバ側方入出力装置であって、
    前記曲げ部に断面を突き当てられ、当該断面を介して前記曲げ部に入射光を入射可能な入射用光ファイバと、
    前記曲げ部と前記断面との間に設けられ、前記曲げ部から漏洩する漏洩光の経路を前記断面とは異なる方向に変化させる光学系と、
    前記経路を変更された漏洩光を捕捉する捕捉部とを具備することを特徴とする、光ファイバ側方入出力装置。
  2. 前記捕捉部は、前記経路を変更された漏洩光を受光する受光素子を備えることを特徴とする、請求項1に記載の光ファイバ側方入出力装置。
  3. 前記捕捉部は、前記経路を変更された漏洩光を受光可能なコア径を有するマルチモード光ファイバを備えることを特徴とする、請求項1に記載の光ファイバ側方入出力装置。
  4. 前記光学系は、前記漏洩光を前記方向に反射するミラー部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の光ファイバ側方入出力装置。
  5. 前記光学系は、前記光ファイバを曲面に押し当てて前記曲げ部を形成する、光透過性を有する固形部材を備え、
    前記ミラー部は、前記固形部材に膜状に形成されることを特徴とする、請求項4に記載の光ファイバ側方入出力装置。
  6. 第1光ファイバを介して接続される第1装置と第2装置との間で授受される光信号を、第2光ファイバに一時的に迂回させる光通信切替システムであって、
    前記第1光ファイバに前記曲げ部を形成する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光ファイバ側方入出力装置と、
    前記第1光ファイバと前記第2光ファイバとを光学的に結合する光結合部と、
    前記第2光ファイバを前記光ファイバ側方入出力装置の入射用光ファイバに接続して、当該第2光ファイバを介して前記第1装置から前記第2装置に向けダウンリンク伝送される第1光信号を、前記入射用光ファイバから前記曲げ部に入射して前記第2装置に伝送するダウンリンク光伝送系と、
    前記第2装置から前記第1装置に向けアップリンク伝送される第2光信号を前記曲げ部から漏洩させ、前記光ファイバ側方入出力装置の捕捉部により捕捉して前記第2光ファイバを介して前記第1装置に伝送するアップリンク光伝送系とを具備することを特徴とする、光通信切替システム。
  7. さらに、前記捕捉された前記第2光信号を増幅する中継増幅器を具備することを特徴とする、請求項6に記載の光通信切替システム。
  8. 第1光ファイバを介して接続される第1装置と第2装置との間で授受される光信号を、第2光ファイバに一時的に迂回させる光通信切替システムであって、
    前記第1装置側で前記第1光ファイバおよび前記第2光ファイバを収容する第1クロージャと、
    前記第2装置側で前記第1光ファイバおよび前記第2光ファイバを収容する第2クロージャとを具備し、
    前記第1クロージャは、
    前記第1光ファイバに前記曲げ部を形成する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光ファイバ側方入出力装置を用いる第1光入出力装置と、
    前記第1装置から前記第2装置に向けダウンリンク伝送される第1光信号を前記第1光入出力装置の曲げ部から漏洩させ当該第1光入出力装置の捕捉部により捕捉して、前記第2光ファイバを介して前記第2装置に伝送し、前記第2装置から前記第1装置に向けアップリンク伝送される第2光信号を前記第1光入出力装置の入射用光ファイバから前記曲げ部に入射して前記第1装置に伝送する第1光伝送系とを備え、
    前記第2クロージャは、
    前記第1光ファイバに前記曲げ部を形成する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光ファイバ側方入出力装置を用いる第2光入出力装置と、
    前記第2光信号を前記第2光入出力装置の曲げ部から漏洩させ当該第2光入出力装置の捕捉部により捕捉して前記第2光ファイバを介して前記第1装置に伝送し、前記第1光信号を前記第2光入出力装置の入射用光ファイバから前記曲げ部に入射して前記第2装置に伝送する第2光伝送系とを備えることを特徴とする、光通信切替システム。
JP2014000589A 2014-01-06 2014-01-06 光ファイバ側方入出力装置および光通信切替システム Expired - Fee Related JP6122784B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014000589A JP6122784B2 (ja) 2014-01-06 2014-01-06 光ファイバ側方入出力装置および光通信切替システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014000589A JP6122784B2 (ja) 2014-01-06 2014-01-06 光ファイバ側方入出力装置および光通信切替システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015129804A true JP2015129804A (ja) 2015-07-16
JP6122784B2 JP6122784B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=53760585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014000589A Expired - Fee Related JP6122784B2 (ja) 2014-01-06 2014-01-06 光ファイバ側方入出力装置および光通信切替システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6122784B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016206285A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置及び光ファイバ側方入出力方法
JP2017049214A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置及び光線路切替システム
JP7087813B2 (ja) 2018-08-10 2022-06-21 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置および設計方法
WO2022254540A1 (ja) * 2021-05-31 2022-12-08 日本電信電話株式会社 光ファイバの曲げ部からの漏洩光を受光する装置及び方法
WO2023170863A1 (ja) * 2022-03-10 2023-09-14 日本電信電話株式会社 漏洩光を解析する装置及び方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03268630A (ja) * 1990-03-19 1991-11-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバ線路切替方法
JPH0694934A (ja) * 1992-07-01 1994-04-08 Siemens Ag 曲げ結合器を結合位置にもたらす方法および装置
JPH0738502A (ja) * 1993-06-28 1995-02-07 Fujikura Ltd 光ファイバ通話装置
JPH07333462A (ja) * 1994-06-02 1995-12-22 Seiko Instr Inc 光通信用部品
JP2012252099A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光通信線路切替装置及びこの切替装置を用いた光通信線路切替方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03268630A (ja) * 1990-03-19 1991-11-29 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバ線路切替方法
JPH0694934A (ja) * 1992-07-01 1994-04-08 Siemens Ag 曲げ結合器を結合位置にもたらす方法および装置
JPH0738502A (ja) * 1993-06-28 1995-02-07 Fujikura Ltd 光ファイバ通話装置
JPH07333462A (ja) * 1994-06-02 1995-12-22 Seiko Instr Inc 光通信用部品
JP2012252099A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光通信線路切替装置及びこの切替装置を用いた光通信線路切替方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016206285A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置及び光ファイバ側方入出力方法
JP2017049214A (ja) * 2015-09-04 2017-03-09 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置及び光線路切替システム
JP7087813B2 (ja) 2018-08-10 2022-06-21 日本電信電話株式会社 光ファイバ側方入出力装置および設計方法
WO2022254540A1 (ja) * 2021-05-31 2022-12-08 日本電信電話株式会社 光ファイバの曲げ部からの漏洩光を受光する装置及び方法
WO2023170863A1 (ja) * 2022-03-10 2023-09-14 日本電信電話株式会社 漏洩光を解析する装置及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6122784B2 (ja) 2017-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6122784B2 (ja) 光ファイバ側方入出力装置および光通信切替システム
CN105247401B (zh) 微型双向光学次模块
US7654750B2 (en) Bidirectional optical fiber link systems component couplers
CN100439957C (zh) 波长选择开关
US8909054B2 (en) Bi-direction optical sub-assembly and optical transceiver
US10429591B2 (en) Integrated optical components with variable attenuation or switching, and tap detector functions
US8437589B2 (en) Optical module
CN104914519B (zh) 一种40g光收发组件
CN109716599A (zh) 具有波分复用器、隔离器、抽头滤波器和光电探测器的光纤耦合激光源泵
CN110794529B (zh) 一种光组件及其系统
US20080152341A1 (en) Optical network transmission channel failover switching device
CN105577268B (zh) 光网络设备、光模块以及光链路检测方法
US7912331B1 (en) Integrated fiber collimator and passive components
KR101227182B1 (ko) 코팅된 오목면을 갖는 렌즈를 이용한 광모듈
CN104009794A (zh) 无源光网络光纤的故障检测方法及装置
JP3591932B2 (ja) 半導体受光素子
US7760972B2 (en) Multiport switch for optical performance monitor
US6839485B2 (en) Optical device for compensation of multiple wavelengths and working distances in dual-fiber collimators
JP6363548B2 (ja) ファイバ側方光入出力装置及び光軸調整方法
US20180039033A1 (en) Multi-channel optical module and manufacturing method thereof
CN211528767U (zh) 一种光组件及其系统
JP6482121B2 (ja) 光ファイバ側方入出力装置及び光ファイバ側方入出力方法
JP6306535B2 (ja) 光ファイバ側方入出力装置及び光ファイバ側方入出力方法
CN201673276U (zh) 一种带监控反馈的光开关
JP2002357782A (ja) 合分波チップ及び双方向伝送用光モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6122784

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees