JP2015128014A - 圧着端子、および連装圧着端子 - Google Patents

圧着端子、および連装圧着端子 Download PDF

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Abstract

【課題】被接続部材終端の変形、接続部からのはみ出し、接続部への挿入不能などを防げる圧着端子および連装圧着端子を提供する。さらに圧着時の狭ピッチ化を実現する。
【解決手段】接続部120が湾曲した板片により形成され、接続部の厚さ方向の一方側に隙間121が形成され、接続部の反嵌合側の端に開口123が形成され、接続部は、その反嵌合側の部分で開口まで至る第1部124と第1部の嵌合側の部分で第1部に連続する第2部125とを備え、第2部の湾曲方向の両端部125aが、その端縁に向かうにつれて幅方向の内側へ寄るように設けられ、第1部における隙間の幅方向の寸法C1が第2部における隙間の幅方向の寸法C2よりも大きく、又は開口の嵌合方向からみた面積SOが第2部の内部空間122の断面の面積SSよりも大きくなるように設けた圧着端子100である。連装圧着端子400は、この圧着端子100を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は圧着端子の技術分野に属し、圧着端子の改良に関する。
特許文献1は、断面がほぼ円形又はハート形をした圧着胴部を平列的に多数配設すると共に上記各圧着胴部に電線をそれぞれ挿入した電気端子と、上記電気端子を圧着する雄形と雌形をそれぞれ圧着軸上に配設し、上記雌形を上記圧着胴部の高さよりもやや深く乃至圧着の高さよりやや浅くなるように形成した電気端子と電線とを圧着接続する装置を開示している。上記装置の場合、上記電気端子の上記圧着胴部を上記ほぼ円形又は上記ハート形に形成すると共に上記雌形の深さを上記圧着胴部の高さ乃至圧着の高さまで浅くすることができるから背丈及びストローク長さを縮小できる。したがって雌金型と雄金型との相互間隔が小さくてすみ、上記圧着胴部のそれぞれの間隔が小さい場合でも一工程で同時に多数圧着できる効果がある。
特許文献2は、電線圧着部分であるバレルを円筒状バレルにしたケーブルコネクタ用コンタクトを開示している。このようにすれば、上記バレルが従来のような上向V字形のオープンバレルに較べて圧着前の横幅が小さくなり、その分だけコンタクトの配列間隔を小さくすることができる。また、圧着工具も、従来のV字形に開いたバレルを凹部へ誘い込み徐々に狭めて整形しつつ圧着していく場合に較べて、圧着凹部の幅も深さも小さくできるため、その配列ピッチを狭くしていっても、圧着工具の歯の強度を低下させることがない。よって、ケーブル用多芯コネクタのコンタクトの高密度化、および高密度コンタクトへのケーブル電線圧着が可能になる。
特開昭51−62380号公報 特開平9−147929号公報
ところで、上記特許文献1の電気端子は、断面がほぼ円形又はハート形をしており、上記特許文献2のコンタクトは、上記バレルが円筒状に形成されているので、圧着前の段階で上記芯線の終端が上記電気端子の接続側端部又は上記コンタクトの上記バレルに囲まれ、この部位によって保持される。そのため、上記V字形に開いたバレルを備えた電気端子に較べると、上記芯線終端の上記電気端子又はコンタクトに対する相対位置が正確に決定されるという利点がある。その反面、上記V字形に開いたバレルに較べると、上記接続側端部又は上記バレルに上記芯線終端を挿入しにくいので、上記接続側端部又は上記バレルに上記芯線終端が突き当たって座屈して変形をきたす、上記接続側端部又は上記バレルから上記芯線終端がはみ出る、上記接続側端部又は上記バレルに上記芯線終端が挿入できない、などの不具合が生じやすい。
本発明は、このような点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、圧着端子の接続部に上記電線の上記芯線又はその他の被接続部材の終端をかしめたときに、上記被接続部材終端の変形、上記被接続部材終端の上記接続部からのはみ出し、上記被接続部材終端の上記接続部への挿入不能などの不具合を防ぐことができる圧着端子、および連装圧着端子を提供することにある。また、本発明の更なる目的は、嵌合方向が互いに平行になるように配置された複数の上記圧着端子に複数の上記被接続部材終端をそれぞれ圧着するときに、上記複数の圧着端子の配列間隔を狭くする、いわゆる狭ピッチ化を実現することができる上記圧着端子、および上記連装圧着端子を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の圧着端子は、相手部材に嵌合していく方向である嵌合方向と、上記嵌合方向に直交する方向である厚さ方向と、上記嵌合方向および上記厚さ方向に直交する方向である幅方向とをとったときに、上記嵌合方向に沿って嵌合側に設けられて相手部材に接触することになる接触部と、上記嵌合方向に沿って反嵌合側に設けられて被接続部材の終端をかしめることになる接続部とを備え、
上記接続部が上記嵌合方向のまわりに湾曲した板片により形成され、上記接続部の上記厚さ方向の一方側では上記板片の上記湾曲方向の両端縁の間に隙間が形成されていると共に、上記接続部の上記反嵌合側の端には上記接続部の内部空間を上記反嵌合側へ開放する開口が形成されており、
上記接続部は、上記接続部における上記反嵌合側の部分であって上記開口まで至る第1部と、上記接続部における上記第1部の上記嵌合側の部分であって上記第1部に連続する第2部とを備え、
上記第2部の上記湾曲方向の両端部が、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けられており、
上記第1部における上記隙間の上記幅方向の寸法が上記第2部における上記隙間の上記幅方向の寸法よりも大きくなるように設けられ、又は上記開口の上記嵌合方向からみた面積が上記第2部における上記内部空間を上記嵌合方向に向いた面で切った断面の面積よりも大きくなるように設けられている圧着端子である。
上記第2部の上記湾曲方向の上記両端部が、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けられているので、上記圧着前の段階で、上記被接続部材終端が上記第2部に囲まれて保持される。そのため、例えば上記V字形に開いたバレルを備えた圧着端子に較べると、上記被接続部材終端の上記圧着端子に対する相対位置が正確に決定される。また、上記被接続部材終端を上記接続部に挿入する場合、上記第1部における上記隙間の上記幅方向の寸法が上記第2部における上記隙間の上記幅方向の寸法よりも大きくなるように設けられ、又は上記開口の上記嵌合方向からみた面積が上記第2部における上記内部空間を上記嵌合方向に向いた面で切った断面の面積よりも大きくなるように設けられているので、例えば上記第1部を、上記第2部が上記嵌合方向に沿ってそのまま延長されるように形成した場合などに較べると、上記被接続部材終端が上記接続部に突き当たって座屈して変形をきたす、上記接続部から上記被接続部材終端がはみ出る、上記接続部に上記被接続部材終端が挿入できない、などの不具合が生じる可能性が低減される。そして、圧着工程では、上記接続部に上記被接続部材終端を挿入し、上記接続部の上記厚さ方向の上記一方側に配置した第1の圧着型と、上記接続部の上記厚さ方向の上記他方側に配置した第2の圧着型とを上記厚さ方向に接近させると、上記第1の圧着型に上記第2の圧着型との対向面から上記厚さ方向の上記一方側へ凹むように形成された圧着凹部に、上記第1部の上記湾曲方向の両端部が誘い込まれ、上記両端部が上記幅方向の内側へ湾曲変形することで上記第1部が上記被接続部材終端をかしめる。
第2の圧着端子は、上記第1の圧着端子において、上記第1部の上記湾曲方向の両端部が、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けられている圧着端子である。
このようにすれば、上記接続部全体で、上記湾曲方向の上記両端部が、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けることが可能となる。そうしたときには、上記接続部の上記湾曲方向の端部に、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の外側へ寄るように設けられた部分がある圧着端子に較べると、上記接続部の上記幅方向の寸法が小さくなる。また、上記圧着時には、上記接続部の上記湾曲方向の端部に、上記幅方向に向くか、又は上記端部の端縁に向かうにつれて上記幅方向の外側へ寄るように設けられた部分がある圧着端子に較べると、上記第1の圧着型の上記圧着凹部に上記第1部の上記湾曲方向の上記端部を誘い込んだときに上記第1の圧着型が受ける負荷が軽減される。そのため、上記嵌合方向が互いに平行になるように配置された複数の上記圧着端子に複数の上記被接続部材終端をそれぞれ圧着する場合、上記第1の圧着型において上記幅方向に並んで形成された複数の上記圧着凹部の間にそれぞれ形成される隔壁の上記厚さ方向の寸法を、強度を維持しながら比較的短くすることができる。その場合、上記圧着凹部の上記幅方向の両側の面は、上記誘い込み効果を得るために、それぞれ上記第2の圧着型との対向面から上記厚さ方向に沿って上記第2の圧着型から離れるにつれて上記圧着凹部における上記幅方向の内側へ寄るように形成されているので、上記隔壁の上記幅方向の寸法は上記厚さ方向に沿って上記第2の圧着型から離れるにつれて大きくなるように形成されている。よって、上記隔壁の上記厚さ方向の寸法を比較的短くすることで、上記複数の圧着凹部の上記幅方向の間隔を詰めることができ、上記複数の上記圧着端子の配列間隔を狭くする、いわゆる狭ピッチ化が実現する。
第3の圧着端子は、上記第1の圧着端子において、上記第1部の上記湾曲方向の両端部のうち少なくとも一方の上記端部が、上記幅方向に向くか、又は上記端部の端縁に向かうにつれて上記幅方向の外側へ寄るように設けられている圧着端子である。
このようにすれば、上記第1部の上記湾曲方向の両端部が、上記端部の端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けられた圧着端子に較べると、上記被接続部材終端を上記接続部に挿入しやすい。
第4の圧着端子は、上記第1ないし上記第3のうちいずれか一つの圧着端子において、上記嵌合方向に沿って上記接続部の上記反嵌合側には、上記嵌合方向のまわりに湾曲した板片により形成された他の接続部が設けられている圧着端子である。
このようにすれば、例えば上記被接続部材が、芯線と、この芯線の周囲を被覆する絶縁被覆とを備えた電線の上記芯線である場合、上記絶縁被覆に上記他の接続部をかしめることで、上記被接続部材と上記圧着端子との接続強度が向上する。
本発明の連装圧着端子は、桟と、上記嵌合方向が互いに平行になるように配置されて上記桟にそれぞれ一体的に接続された複数の上記第1ないし上記第4のうちいずれか一つの圧着端子とを備えた連装圧着端子である。
この連装圧着端子は、上記第1ないし上記第4のうちいずれか一つの圧着端子の場合と同様の作用を発揮する。
本発明の上記第1の圧着端子は、例えば上記V字形に開いたバレルを備えた圧着端子に較べると、上記被接続部材終端の上記圧着端子に対する相対位置を正確に決定することができる。また、上記圧着端子の上記接続部に上記被接続部材の終端をかしめたときに、上記被接続部材終端の変形、上記被接続部材終端の上記接続部からのはみ出し、上記被接続部材終端の上記接続部への挿入不能などの不具合を防ぐことができる。
本発明の上記第2の圧着端子は、上記第1の圧着端子により得られる効果が得られることに加え、さらに、上記接続部の上記幅方向の寸法を小さくすることが可能となる。また、上記圧着時には、上記圧着型の上記圧着凹部に上記第1部の上記湾曲方向の上記端部を誘い込むときに上記圧着型が受ける負荷が軽減される。そのため、上記嵌合方向が互いに平行になるように配置された複数の上記圧着端子に複数の上記被接続部材終端をそれぞれ圧着する場合、上記複数の圧着端子の配列間隔を狭くする、いわゆる狭ピッチ化を実現することができる。
本発明の上記第3の圧着端子は、上記第1の圧着端子により得られる効果が得られることに加え、さらに、上記被接続部材終端を上記接続部に挿入しやすい。
本発明の上記第4の圧着端子は、上記第1ないし上記第3のうちいずれか一つの圧着端子により得られる効果が得られることに加え、さらに、例えば上記被接続部材が、芯線と、この芯線の周囲を被覆する絶縁被覆とを備えた電線の上記芯線である場合、上記絶縁被覆に上記他の接続部をかしめることで、上記被接続部材と上記圧着端子との接続強度を向上させることができる。
本発明の上記連装圧着端子は、上記第1ないし上記第4のうちいずれか一つの圧着端子の場合と同様の効果を得ることができる。
図1は、本発明の上記圧着端子の実施形態を示す平面図である。 図2は、上記実施形態の上記圧着端子の正面図である。 図3は、上記実施形態の上記圧着端子の底面図である。 図4は、上記実施形態の上記圧着端子の右側面図である。 図5は、図1のV−V線における断面図である。 図6は、図2のVI−VI線における端面図である。 図7は、図2のVII−VII線における端面図である。 図8は、図2のVIII−VIII線における端面図である。 図9は、本発明の上記連装圧着端子の実施形態を示す平面図である。 図10は、曲げ加工する前における上記実施形態の上記圧着端子の原板を示す平面図である。 図11は、上記実施形態の上記被接続部材の終端の平面図である。 図12は、上記実施形態の上記被接続部材を含むシールドケーブルの断面図である。 図13は、上記実施形態の上記連装圧着端子に上記被接続部材を挿入しようとしている状態を示した正面図である。 図14は、上記実施形態の上記連装圧着端子に上記被接続部材を圧着した状態を示した平面図である。 図15は、上記実施形態の上記圧着端子に上記被接続部材を圧着した状態を示した平面図である。 図16は、上記実施形態の上記圧着端子に上記被接続部材を圧着した状態を示した正面図である。 図17は、第1の圧着型と、第2の圧着型との間に、上記被接続部材終端が挿入された上記圧着端子の接続部を置いたときの正面図である。 図18は、図17の状態における左側面図である。上記接続部および上記被接続部材は断面して端面を示している。 図19は、図18の状態から上記第1の圧着型と、上記第2の圧着型とを接近させて圧着を完了したときの図18相当図である。 図20は、変形例の上記被接続部材を含むシールドケーブルの断面図である。 図21は、変形例の上記圧着端子の平面図である。 図22は、図21に示した変形例の上記圧着端子の正面図である。 図23は、図21に示した変形例の上記圧着端子の底面図である。 図24は、図21に示した変形例の上記圧着端子の右側面図である。 図25は、図21のXXV−XXV線における断面図である。 図26は、図22のXXVI−XXVI線における端面図である。 図27は、図22のXXVII−XXVII線における端面図である。 図28は、図22のXXVIII−XXVIII線における端面図である。 図29は、別の変形例の上記圧着端子の平面図である。 図30は、図29に示した変形例の上記圧着端子の正面図である。 図31は、図29に示した変形例の上記圧着端子の底面図である。 図32は、図29に示した変形例の上記圧着端子の右側面図である。 図33は、図29のXXXIII−XXXIII線における断面図である。 図34は、図30のXXXIV−XXXIV線における端面図である。 図35は、図30のXXXV−XXXV線における端面図である。 図36は、図30のXXXVI−XXXVI線における端面図である。 図37は、さらに別の変形例の上記圧着端子の平面図である。 図38は、図37に示した変形例の上記圧着端子の正面図である。 図39は、図37に示した変形例の上記圧着端子の底面図である。 図40は、図37に示した変形例の上記圧着端子の右側面図である。 図41は、図37のXLI−XLI線における断面図である。 図42は、図38のXLII−XLII線における端面図である。 図43は、図38のXLIII−XLIII線における端面図である。 図44は、図38のXLIV−XLIV線における端面図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1ないし図8は、本発明の圧着端子100の一つの実施形態を示す。この圧着端子100は板状の桟300に一体的に接続されている。上記桟300に接続されている上記圧着端子100の数は一つでも二以上であってもよい。また、本発明の上記圧着端子は、上記桟に接続されずに単体で設けられていてもよい。図9は、複数の圧着端子100を備えた本発明の連装圧着端子400の一つの実施形態を示す。図11および図12は、上記圧着端子100に接続される被接続部材211の一つの実施形態を示す。この実施形態の場合、上記連装圧着端子400の複数の上記圧着端子100に、複数の上記被接続部材211をそれぞれ圧着する。その圧着は、後述する第1の圧着型500および第2の圧着型600により上記複数の圧着端子100に対して同時に行われる。しかし、圧着を、第1の圧着型および第2の圧着型により上記複数の圧着端子の一部に対して行い、それを複数回繰り返すことで全ての圧着端子を圧着するようにしてもよい。また、本発明は、上記桟に一体的に接続された単体の上記圧着端子に上記被接続部材を圧着する場合、および上記桟に接続されていない単体の上記圧着端子に上記被接続部材を圧着する場合にも適用することができる。また、この実施形態の場合、上記圧着端子100は雄形であるが、本発明は、雌形の圧着端子、又はその他の圧着端子にも適用することができる。上記圧着端子100は、相手部材(図示省略)と嵌合すると上記相手部材に導通し、上記相手部材から離脱すると上記相手部材との導通が断たれる。この実施形態の上記圧着端子100の相手部材は雌形の圧着端子であるが、上記圧着端子が雌形のときは上記相手部材は雄形の圧着端子になる。また、上記相手部材は、例えばプリント配線板、電気製品の筐体、又はその他の部材であってもよい。以下、上記相手部材に嵌合していく方向を嵌合方向とし、上記嵌合方向に直交する方向を厚さ方向とし、上記嵌合方向および上記厚さ方向に直交する方向を幅方向とする。図1を符号が正しく読める向きに置くと、上記嵌合方向は図の右から左へ向かう方向であり、上記厚さ方向は図の紙面に直交する方向であり、上記幅方向は図の上下方向である。また、上記嵌合方向に沿って、図の左側が嵌合側であり、図の右側が反嵌合側になる。上記圧着端子100は、上記嵌合側である後述する接触部110の先端で上記桟300に一体的に接続されているが、上記圧着端子は他の部位で上記桟300に一体的に接続されていてもよい。
上記圧着端子100は、薄板よりなる板材から、図10に示すような板状の原板、いわば展開形状の上記圧着端子を打ち抜き、この原板を曲げ加工することにより形成される。上記板材は銅合金により形成されているが、上記板材は、導電性材料により形成されておれば、その材質は問わない。上記連装圧着端子400は、桟300と、上記嵌合方向が互いに平行になるように配置されて上記桟300にそれぞれ一体的に接続された複数の上記圧着端子100とを備えている。上記連装圧着端子400は、薄板よりなる板材から、上記桟300と、上記嵌合方向が互いに平行になるように配置されて上記桟300にそれぞれ一体的に接続された複数の図10に示すような上記原板とを打ち抜き、これらの原板を曲げ加工することにより形成される。この実施形態によって上記原板を形成するための加工方法、上記原板を曲げるための加工方法が限定解釈されることはない。上記原板は、上記板材から例えば切り取り又はその他の方向によって得てもよいし、例えば上記原板を曲げ加工するのではなく上記板材の時点で曲げられていてもよく、それから切り取ることで上記圧着端子を得てもよい。
上記圧着端子100は、上記嵌合方向に沿って上記嵌合側に設けられた接触部110と、上記嵌合方向に沿って上記反嵌合側に設けられた接続部120とを備えている。上記圧着端子100は銅合金により形成されているが、上記圧着端子は、導電性材料により形成されておれば、その材質は問わない。上記接触部110は、少なくとも上記圧着端子100が上記相手部材に嵌合したときに上記相手部材に接触する。上記接続部120は、上記被接続部材211の終端211aをかしめ、これによって上記圧着端子100を上記被接続部材211の上記終端211aに接続する。
上記接続部120は、上記嵌合方向のまわりに湾曲した板片により形成されている。この板片は、上記原板の一部を指している。上記接続部120の上記厚さ方向の一方側では、上記板片の上記湾曲方向の両端縁の間に隙間121が形成されている。上記接続部120の上記反嵌合側の端には、上記接続部120の内部空間122を上記反嵌合側へ開放する開口123が形成されている。上記隙間121および上記開口123は、それぞれ上記接続部120の内部空間122に連通しており、上記隙間121と上記開口123とは連通している。
上記接続部120は、第1部124と、上記第1部124の上記嵌合側にある第2部125とを備えている。上記第1部124は、上記接続部120における上記反嵌合側の部分であり、上記第1部124は上記開口123まで至っている。上記第2部125は、上記接続部120における上記第1部124の上記嵌合側の部分であり、上記第2部125は上記第1部124に連続している。上記接続部は、上記第1部と、上記第2部とを備えるが、それら以外の要素を有していてもよい。例えば、図29ないし図36に示す変形例の圧着端子100の場合、上記接続部120は、上記接続部120における上記反嵌合側の部分であって上記開口123まで至る第1部124と、上記接続部120における上記第1部124の上記嵌合側の部分であって上記第1部124に連続する第2部125と、上記接続部120における上記第2部125の上記嵌合側の部分であって上記第2部125に連続する第3部126とを備えている。この変形例の圧着端子100におけるその他の構成は、上記実施形態の圧着端子100の場合と同様である。
図8に示すように、上記第2部125の上記湾曲方向の両端部125aが、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けられている。この場合、上記接続部120における上記幅方向の内側とは、上記接続部120において上記幅方向の中央に近い側であり、その逆側が上記幅方向の外側である。他の表現をすれば、図8に示すように、上記嵌合方向からみて、これら各端部125aの上記端縁の外面又は内面に接線125aaを引いたときに、上記接線125aaが上記端縁から上記厚さ方向に延びる仮想的な線よりも上記幅方向の内側へ倒れている。
図1に示すように、上記第1部124における上記隙間121の上記幅方向の寸法C1が、上記第2部125における上記隙間121の上記幅方向の寸法C2よりも大きくなるように設けられている。この実施形態の場合、上記第1部124における上記隙間121の上記幅方向の寸法C1が上記嵌合方向に沿った一部において上記開口123へ向かうにつれて広がるように設けられているが、上記第1部における上記隙間の上記幅方向の寸法が上記嵌合方向に沿った一部ではなく全体で上記開口へ向かうにつれて広がるように設けられていてもよいし、上記第1部における上記隙間の上記幅方向の上記寸法が上記嵌合方向に沿って一定に設けられていてもよい。また、上記第1部における上記開口の上記嵌合方向からみた面積が、上記第2部における上記内部空間を上記嵌合方向に向いた面で切った断面の面積よりも大きくなるように設けられていてもよい。その場合、上記第1部において上記内部空間を上記嵌合方向に向いた面で切った断面の面積が、上記開口へ向かうにつれて広がるように設けられていてもよい。例えば、図37ないし図44に示す変形例の圧着端子100の場合、上記第1部124における上記開口123の上記嵌合方向からみた面積SOが、上記第2部125における上記内部空間122を上記嵌合方向に向いた面で切った断面の面積SSよりも大きくなるように設けられている。この実施形態の場合、上記第1部124において上記内部空間122を上記嵌合方向に向いた面で切った断面の面積が、上記開口123へ向かうにつれて広がるように設けられているが、上記第1部において上記内部空間を上記嵌合方向に向いた面で切った断面の面積が上記嵌合方向に沿って変動していてもよいし、一定であってもよい。この変形例の圧着端子100におけるその他の構成は、上記実施形態の圧着端子100の場合と同様である。また、これらを組み合わせてもよい。すなわち、上記第1部における上記隙間の上記幅方向の寸法が、上記第2部における上記隙間の上記幅方向の寸法よりも大きくなるように設けられていると共に、上記第1部における上記開口の上記嵌合方向からみた面積が、上記第2部における上記隙間の上記内部空間を上記嵌合方向に向いた面で切った断面の面積よりも大きくなるように設けられていてもよい。例えば、図37ないし図44に示す変形例の圧着端子100の場合、上記第1部124における上記隙間121の上記幅方向の寸法C1と、上記第2部125における上記隙間121の上記幅方向の寸法C2とが同一である。この変形例において、上記第1部124における上記隙間121の上記幅方向の寸法C1、および上記第2部125における上記隙間121の上記幅方向の寸法C2を、どのように設定してもよい。この変形例において、上記第1部124における上記隙間121の上記幅方向の寸法C1が、上記第2部125における上記隙間121の上記幅方向の寸法C2よりも大きくなるように設けたときには、上記組み合わせを実現した一つの変形例となる。また、上記第1部における上記開口の上記嵌合方向からみた面積が、上記第2部における上記内部空間を上記嵌合方向に向いた面で切った断面の面積よりも大きくなるように設けられている場合においても、先に説明したように、上記接続部が、上記第1部および上記第2部に加えて、例えば上記第3部のように、それら以外の要素を有していてもよい。
この実施形態の場合、図7に示すように、上記第1部124の上記湾曲方向の両端部124aが、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けられている。他の表現をすれば、図7に示すように、上記嵌合方向からみて、これら各端部124aの上記端縁の外面又は内面に接線124aaを引いたときに、上記接線124aaが上記端縁から上記厚さ方向に延びる仮想的な線よりも上記幅方向の内側へ倒れている。これに対して、上記第1部の上記湾曲方向の両端部が、上記幅方向に向くか、又は上記端部の上記端縁に向かうにつれて上記幅方向の外側へ寄るように設けられていてもよい。さらに、上記第1部の上記湾曲方向の各端部が、上記幅方向に向くか、上記端部の上記端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように、又は上記端部の上記端縁に向かうにつれて上記幅方向の外側へ寄るように設けられていてもよく、両端部でこれら三態様のうち別々の態様をとってもよい。例えば、図21ないし図28に示す変形例の圧着端子100の場合、上記第1部124の上記湾曲方向の両端部124aが、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の外側へ寄るように設けられている。他の表現をすれば、図27に示すように、上記嵌合方向からみて、これら各端部124aの上記端縁の外面又は内面に接線124aaを引いたときに、上記接線124aaが上記端縁から上記厚さ方向に延びる仮想的な線よりも上記幅方向の外側へ倒れている。これに対し、上記第1部の上記湾曲方向の端部が上記幅方向に向いているときには、この端部の端縁の外面又は内面に引いた上記接線が上記厚さ方向に延びる線と平行になることになる。この変形例の圧着端子100におけるその他の構成は、上記実施形態の圧着端子100の場合と同様である。
この実施形態の場合、上記嵌合方向に沿って上記接続部120の上記反嵌合側には、上記嵌合方向のまわりに湾曲した板片により形成された他の接続部130が設けられている。この板片は、上記原板の一部を指している。図6に示すように、上記他の接続部130の上記湾曲方向の両端部は、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の外側へ寄るように設けられている。これに対して、上記他の接続部の上記湾曲方向の両端部が、上記幅方向に向くか、又は上記端部の上記端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けられていてもよい。さらに、上記他の接続部の上記湾曲方向の各端部が、上記幅方向に向くか、上記端部の上記端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように、又は上記端部の上記端縁に向かうにつれて上記幅方向の外側へ寄るように設けられていてもよく、両端部でこれら三態様のうち別々の態様をとってもよい。また、上記他の接続部130は、上記幅方向の両側の板片が互いに上記嵌合方向に沿ってずれるように配置されているが、ずれないように設けてもよい。本発明の上記圧着端子および上記連装圧着端子は、このような他の接続部を備えていない上記圧着端子および上記連装圧着端子の実施形態を含んでいる。
図11および図12に示すように、この実施形態の場合、上記被接続部材211は、導電性材料よりなる芯線と、絶縁性材料からなり上記芯線の周囲を被覆する絶縁被覆212とを備えた電線210の上記芯線である。上記電線210は、シールドケーブルSCに組み込まれた要素である。このシールドケーブルSCは、上記電線210と、導電性の編組線よりなり上記電線210を被覆する外部導体230と、絶縁性材料からなり上記外部導体230を被覆する外部絶縁被覆240とを備えている。この実施形態のシールドケーブルSCの場合、上記外部導体230のなかに複数の上記電線210が収容されている。さらに、上記複数の電線210は、上記外部導体230のなかで、一対ずつが導電性材料よりなる内部導体220に被覆されている。上記内部導体に被覆される電線の数は1本の場合も三本以上の場合もある。本発明の上記圧着端子および上記連装圧着端子が対象とする被接続部材には、上記外部導体のなかに一本の上記電線のみが収容されたシールドケーブル、および上記内部導体を備えていないシールドケーブルが含まれる。図11では、上記外部導体230が折り返されて上記外部絶縁被覆240の外側に被せられているが、そのようにするか否かは任意である。上記被接続部材211としての芯線の上記終端211aは、上記絶縁被覆212の終端を剥くことで上記絶縁被覆212から露出している。そして、1本の上記シールドケーブルSCに含まれる上記複数の電線210の上記複数の芯線が上記被接続部材211として、複数の上記圧着端子100にそれぞれ圧着される。これら複数の圧着端子100は、上記連装圧着端子400に属する圧着端子であるが、単体の圧着端子を複数用意して、これらに上記複数の芯線を上記被接続部材としてそれぞれ圧着してもよいし、単体の圧着端子に単体の上記芯線を上記被接続部材として圧着してもよい。上記圧着端子100の上記被接続部材211への圧着による接続は、上記被接続部材211の上記終端211aに上記圧着端子100の上記接続部120をかしめることで行われる。図20は、上記被接続部材211の変形例を示す。この被接続部材211も、導電性材料よりなる芯線と、絶縁性材料からなり上記芯線の周囲を被覆する絶縁被覆212とを備えた電線210の上記芯線である。上記電線210は、シールドケーブルSCに組み込まれた要素である。このシールドケーブルSCは、上記実施形態のシールドケーブルSCと同様に、上記電線210と、上記複数の電線210を一対ずつ被覆する導電性材料よりなる内部導体220と、導電性の編組線よりなり上記内部導体220を被覆する外部導体230と、絶縁性材料からなり上記外部導体230を被覆する外部絶縁被覆240とを備えていると共に、上記内部導体220のなかに、ドレン線250が収容されている。上記被接続部材は、このような電線の上記芯線に限定されない。上記被接続部材には、例えば、上記シールドケーブルSCとは内部の構成が異なるシールドケーブルの要素、上記シールドケーブルに属する上記電線ではなく、導電性材料よりなる芯線と、絶縁性材料からなり上記芯線の周囲を被覆する絶縁被覆とを備えた独立した電線の上記芯線、又はFFC(フレキシブルフラットケーブル)若しくはFPC(フレキシブルプリント配線板)などの平形柔軟ケーブルなどの導体などが含まれる。
図17ないし図19は、上記第1の圧着型500および上記第2の圧着型600を備えた圧着装置によって上記圧着端子100で上記被接続部材211の上記終端211aをかしめる工程を示している。上記圧着装置における幅方向は上記圧着端子100における上記幅方向に対応し、上記圧着装置における厚さ方向は、上記圧着端子100における上記厚さ方向に対応している。図17および図18に示すように、上記第1の圧着型500は、加工エリアに対して上記厚さ方向の一方側に配置され、上記第2の圧着型600は、上記加工エリアに対して上記厚さ方向の他方側に配置されている。この実施形態の場合、上記第1の圧着型500が上記加工エリアの上側に配置され、上記第2の圧着型600が上記加工エリアの下側に配置されているが、これによって上記厚さ方向が鉛直方向に一致すると限定解釈されることはない。上記第1の圧着型500には圧着凹部510が設けられている。上記圧着凹部510は、上記第2の圧着型600との対向面から上記厚さ方向に沿って凹むように形成されている。上記圧着凹部510は、上記幅方向の両側の面が、それぞれ上記第2の圧着型600との対向面から上記厚さ方向に沿って上記第2の圧着型600から離れるにつれて上記圧着凹部510における上記幅方向の内側へ寄るように形成されていて、上記接続部120の上記湾曲方向の上記両端部124a、125aを誘い込んで上記両端部124a、125aを上記幅方向の内側へ湾曲変形させて上記接続部120を上記被接続部材の上記終端211aにかしめるように構成している。この場合、上記各圧着凹部510における上記幅方向の内側とは、上記各圧着凹部510において上記幅方向の中央に近い側である。この実施形態の場合、上記嵌合方向が互いに平行になるように配置された複数の上記圧着端子100に複数の上記被接続部材211の上記終端211aをそれぞれ圧着するので、上記圧着凹部510を上記のように形成することにより、上記第1の圧着型500において上記幅方向に並んで形成された複数の上記圧着凹部510の間にそれぞれ形成された上記隔壁520の上記幅方向の寸法tは、上記第2の圧着型600との対向面から上記厚さ方向に沿って上記第2の圧着型600から離れるにつれて大きくなるように形成されている。上記第2の圧着型600には圧着支持部610が設けられている。上記圧着支持部610は、上記第1の圧着型500との対向面に、上記接続部120の上記厚さ方向の上記他方側の形状に対応した形状で上記厚さ方向の上記他方側へ凹むように形成されているが、上記圧着支持部は、上記圧着端子100の上記接続部120を受け止めて支持できるように設けられておればよい。そして、上記圧着工程では、例えば図13に示すように、上記接続部120に上記被接続部材211の上記終端211aを挿入し、上記第2の圧着型600の上記圧着支持部610に配置された上記接続部120および上記被接続部材211の上記終端211aに対して上記第1の圧着型500と、上記第2の圧着型600とを上記厚さ方向に接近させると、上記圧着凹部510に、上記接続部120の上記湾曲方向の上記両端部124a、125aが誘い込まれ、上記両端部124a、125aが上記幅方向の内側へ湾曲変形することで上記接続部120が上記被接続部材211の上記終端211aをかしめ、これによって圧着による接続が行われる(図19を参照)。上記連装圧着端子400又は上記桟300に接続された圧着端子100の場合には、上記桟300から上記圧着端子100がそれぞれ切り離される。そして、図14ないし図16に示す圧着端子付き被接続部材ができる。上記他の接続部130も、この圧着工程で上記第1の圧着型500および上記第2の圧着型600が接近したときに、上記第1の圧着型500に設けられた他の圧着凹部(図示省略)に、上記他の接続部130の上記湾曲方向の上記両端部が誘い込まれ、上記両端部が上記幅方向の内側へ湾曲変形することで上記他の接続部130が上記電線210の上記絶縁被覆212をかしめ、これによって圧着による接続が行われる。その場合、上記他の接続部130は、上記幅方向の両側の板片が上記嵌合方向に沿って互いにずれるように配置されているので、上記他の圧着凹部を上記幅方向の両側の板片に対してそれぞれ設けることが可能となり、上記他の圧着凹部の上記幅方向の寸法を比較的小さくすることができる。そのため、上記第1の圧着型500において上記幅方向に並んで形成された複数の上記他の圧着凹部の間にそれぞれ形成された上記隔壁の上記幅方向の寸法に余裕をもたせることができる。したがって、上記他の圧着凹部間の上記隔壁の上記幅方向の寸法を確保しようとするがために上記圧着凹部510の間の上記隔壁の上記幅方向の寸法が厚くなる可能性を少なくすることができる。
上記圧着端子100の場合、図10に示すように、板状の原板の状態では、上記接続部120になる部分は、上記原板の板厚方向からみて長方形に形成されている。つまり、上記原板から上記圧着端子100へ加工されたときの上記湾曲方向に沿った寸法は上記嵌合方向に沿ってどの部位でも等しい。したがって、上記圧着端子100を上記被接続部材211の上記終端211aに圧着して接続したときに上記接続部120の上記嵌合方向に向いた面で切った断面が上記嵌合方向に沿って同一形状になるようにすることが可能である。上記第1の圧着型500および上記第2の圧着型600は、そうなるように圧着凹部510などを形成しており、圧着接続後の上記接続部120の上記嵌合方向に向いた面で切った断面の外周が円形になるようにしているが、他の形状になるようにしてもよい。その場合、上記圧着端子100において、上記第1部124における上記隙間121の上記幅方向の寸法C1が上記第2部125における上記隙間121の上記幅方向の寸法C2よりも大きくなるように設けるには、上記接続部120の他の形状を工夫することになる。この実施形態では、それを、上記接続部120の上記幅方向の寸法を上記嵌合方向に沿って変えることにより行っている。しかし、圧着接続後の上記接続部の上記嵌合方向に向いた面で切った断面が上記嵌合方向に沿って同一形状にならないようにしてもよい。これに対し、上記開口123の上記嵌合方向からみた面積SOが上記内部空間122を上記嵌合方向に向いた面で切った断面の面積SSよりも大きくなるように設けられている図37ないし図44に示した上記変形例の圧着端子100の場合には、上記接続部120の上記反嵌合側の端部にあたる部位を加圧して引き延ばす加工を行っている。
したがって、上記第2部125の上記湾曲方向の上記両端部125aが、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けられているので、上記圧着前の段階で、上記被接続部材211の上記終端211aが上記第2部125に囲まれて保持される。そのため、例えば上記V字形に開いたバレルを備えた圧着端子に較べると、上記被接続部材211の上記終端211aの上記圧着端子100に対する相対位置が正確に決定される。また、上記被接続部材211の上記終端211aを上記接続部120に挿入する場合、上記第1部124における上記隙間121の上記幅方向の寸法C1が上記第2部125における上記隙間121の上記幅方向の寸法C2よりも大きくなるように設けられ、又は上記開口123の上記嵌合方向からみた面積SOが上記内部空間122を上記嵌合方向に向いた面で切った断面の面積SSよりも大きくなるように設けられているので、例えば上記第1部を、上記第2部が上記嵌合方向に沿ってそのまま延長されるように形成した場合などに較べると、上記被接続部材211の上記終端211aが上記接続部120に突き当たって座屈して変形をきたす、上記接続部120から上記被接続部材211の上記終端211aがはみ出る、上記接続部120に上記被接続部材211の上記終端211aが挿入できない、などの不具合が生じる可能性が低減される。そして、圧着工程では、上記接続部120に上記被接続部材211の上記終端211aを挿入し、上記接続部120の上記厚さ方向の上記一方側に配置した上記第1の圧着型500と、上記接続部120の上記厚さ方向の上記他方側に配置した上記第2の圧着型600とを上記厚さ方向に接近させると、上記第1の圧着型500に上記第2の圧着型600との上記対向面から上記厚さ方向の上記一方側へ凹むように形成された上記圧着凹部510に、上記第1部124の上記湾曲方向の上記両端部124a、125aが誘い込まれ、上記両端部124a、125aが上記幅方向の内側へ湾曲変形することで上記第1部124が上記被接続部材211の上記終端211aをかしめる。
本発明の上記圧着端子の上記第1部の上記湾曲方向の各端部の延びる方向、又は形状などは、上記実施形態、又は上記変形例の圧着端子によって限定されることはない。そうしたなかで、上記実施形態、および上記変形例の上記圧着端子100は、上記第1部124の上記湾曲方向の上記両端部124aが、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けられている。このようにすれば、上記接続部120の全体で、上記湾曲方向の両端部が、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けることが可能となる。そうしたときには、上記接続部の上記湾曲方向の端部に、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の外側へ寄るように設けられた部分がある圧着端子に較べると、上記接続部120の上記幅方向の寸法が小さくなる。また、上記圧着時には、上記接続部の記湾曲方向の端部に、上記幅方向に向くか、又は上記端部の端縁に向かうにつれて上記幅方向の外側へ寄るように設けられた部分がある圧着端子に較べると、上記第1の圧着型500の上記圧着凹部510に上記第1部124の上記湾曲方向の上記端部124aを誘い込んだときに上記第1の圧着型500が受ける負荷が軽減される。そのため、上記嵌合方向が互いに平行になるように配置された複数の上記圧着端子100に複数の上記被接続部材211の上記終端211aをそれぞれ圧着する場合、上記第1の圧着型500において上記幅方向に並んで形成された複数の上記圧着凹部510の間にそれぞれ形成される上記隔壁520の上記厚さ方向の寸法dを、強度を維持しながら比較的短くすることができる。その場合、上記圧着凹部510の上記幅方向の両側の面は、上記誘い込み効果を得るために、それぞれ上記第2の圧着型600との対向面から上記厚さ方向に沿って上記第2の圧着型600から離れるにつれて上記圧着凹部510における上記幅方向の内側へ寄るように形成されているので、上記隔壁520の上記幅方向の寸法tは上記厚さ方向に沿って上記第2の圧着型600から離れるにつれて大きくなるように形成されている。よって、上記隔壁520の上記厚さ方向の寸法dを比較的短くすることで、上記複数の圧着凹部510の上記幅方向の間隔を詰めることができ、上記複数の圧着端子100の配列間隔を狭くする、いわゆる狭ピッチ化が実現する。
先に説明したように、本発明の上記圧着端子の上記第1部の上記湾曲方向の各端部の延びる方向、又は形状などは、上記実施形態、又は上記変形例の圧着端子によって限定されることはない。そうしたなかで、例えば図21ないし図28に示した上記変形例の上記圧着端子100およびその他の変形例は、上記第1部124の上記湾曲方向の上記両端部124aのうち少なくとも一方の上記端部124aが、上記幅方向に向くか、又は上記端部124aの端縁に向かうにつれて上記幅方向の外側へ寄るように設けられている。このようにすれば、上記第1部の上記湾曲方向の両端部が、上記端部の端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けられた圧着端子に較べると、上記被接続部材211の上記終端211aを上記接続部120に挿入しやすい。
本発明の上記圧着端子は、上記他の接続部を設けない実施形態を含んでいる。そのような種々の実施形態のなかで、上記実施形態、および上記変形例の上記圧着端子100は、上記嵌合方向に沿って上記接続部120の上記反嵌合側に、上記嵌合方向のまわりに湾曲した板片により形成された上記他の接続部130が設けられている。このようにすれば、例えば上記被接続部材211が、芯線と、この芯線の周囲を被覆する上記絶縁被覆212とを備えた上記電線210の上記芯線である場合、上記絶縁被覆212に上記他の接続部130をかしめることで、上記被接続部材211と上記圧着端子100との接続強度が向上する。
また、上記連装圧着端子400は、上記実施形態、および上記変形例の圧着端子100の場合と同様の作用および効果を発揮する。
本発明の上記圧着端子、および上記連装圧着端子は、以上で説明した上記実施形態および上記変形例の特徴を組み合わせた実施形態を含んでいる。さらに、以上で説明した上記実施形態および上記変形例は本発明の上記圧着端子、および上記連装圧着端子のいくつかの例を示したに過ぎない。したがって、これらの上記実施形態および上記変形例の記載によって本発明の上記圧着端子、および上記連装圧着端子が限定解釈されることはない。
100 圧着端子
110 接触部
120 接続部
121 隙間
122 内部空間
SS 内部空間を嵌合方向に向いた面で切った断面の面積
123 開口
SO 嵌合方向からみた開口の面積
124 第1部
124a 湾曲方向の端部
124aa 接線
C1 隙間の幅方向の寸法
125 第2部
125a 湾曲方向の端部
125aa 接線
C2 隙間の幅方向の寸法
126 第3部
130 他の接続部
211 被接続部材
211a 終端
300 桟
400 連装圧着端子
500 第1の圧着型
510 圧着凹部
520 隔壁
d 隔壁の厚さ方向の寸法
t 隔壁の幅方向の寸法
600 第2の圧着型
610 圧着支持部

Claims (5)

  1. 相手部材に嵌合していく方向である嵌合方向と、上記嵌合方向に直交する方向である厚さ方向と、上記嵌合方向および上記厚さ方向に直交する方向である幅方向とをとったときに、上記嵌合方向に沿って嵌合側に設けられて相手部材に接触することになる接触部と、上記嵌合方向に沿って反嵌合側に設けられて被接続部材の終端をかしめることになる接続部とを備え、
    上記接続部が上記嵌合方向のまわりに湾曲した板片により形成され、上記接続部の上記厚さ方向の一方側では上記板片の上記湾曲方向の両端縁の間に隙間が形成されていると共に、上記接続部の上記反嵌合側の端には上記接続部の内部空間を上記反嵌合側へ開放する開口が形成されており、
    上記接続部は、上記接続部における上記反嵌合側の部分であって上記開口まで至る第1部と、上記接続部における上記第1部の上記嵌合側の部分であって上記第1部に連続する第2部とを備え、
    上記第2部の上記湾曲方向の両端部が、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けられており、
    上記第1部における上記隙間の上記幅方向の寸法が上記第2部における上記隙間の上記幅方向の寸法よりも大きくなるように設けられ、又は上記開口の上記嵌合方向からみた面積が上記第2部における上記内部空間を上記嵌合方向に向いた面で切った断面の面積よりも大きくなるように設けられている圧着端子。
  2. 上記第1部の上記湾曲方向の両端部が、その端縁に向かうにつれて上記幅方向の内側へ寄るように設けられている請求項1の圧着端子。
  3. 上記第1部の上記湾曲方向の両端部のうち少なくとも一方の上記端部が、上記幅方向に向くか、又は上記端部の端縁に向かうにつれて上記幅方向の外側へ寄るように設けられている請求項1の圧着端子。
  4. 上記嵌合方向に沿って上記接続部の上記反嵌合側には、上記嵌合方向のまわりに湾曲した板片により形成された他の接続部が設けられている請求項1ないし請求項3のうちいずれか1項の圧着端子。
  5. 桟と、上記嵌合方向が互いに平行になるように配置されて上記桟にそれぞれ一体的に接続された複数の請求項1ないし請求項4のうちいずれか1項の圧着端子とを備えた連装圧着端子。
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