JP2015126820A - 口腔内表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】歯顎を撮影したX線画像のような特定の波長を用いて撮影した画像を説明用、練習教育用、記録用としてわかりやすい表示を行う。【解決手段】歯顎領域を特定の波長で撮影した画像データを表示する表示手段、前記表示手段上に、手書き入力で指示する指示情報を調整付加する調整付加手段を備えることでタブレットPC、スマートフォン、その他のコンピュータ機器等の端末を用いた説明者にとって、取り扱いがしやすく見る側にとってわかりやすいパノラマ状のX線画像、及び実画像表示を可能とする。【選択図】図1

Description

本発明は、口腔内表示システムおよび口腔内表示方法に関するものである。
今般、歯科、口腔外科等において、診療や予防のためのカウンセリングやインフォームドコンセントの機会が増え、説明の為の画像として、X線口腔内画像が場合によって手書き指示及び説明を加えて用いられることも多くなってきているが、患者や実習生等がX線画像に手書きにより指示又は説明が付されていたとしても白黒及びグレーの濃淡だけで表示されている画像から治療部位等を理解するには、困難な場合が多い。
特開2001−333898は、歯顎顔面のパノラマX線画像と、局所的に対応するX線画像を並べた画像表示をコンピュータにより行う構成が示され、専門家による解剖学的理解に利用されることが記載されている。
特開2011−224086は、複数の撮影画像を表示して観察する際の観察操作の向上のためのネットワーク環境でさまざまな関連する画像にリンクが設定され、一つの画像をマウスインタフェースでクリックすると関連する画像が表示され、操作性を容易にすることが記載されている。
国際公開WO2010/110017には、ユーザ(医師)がわかりやすいようにコンピュータ画面上に表示された乳房の病変に対する所見(読影レポート)に画面上に手書き入力を行う構成 が示されている。
特開2006−318297号公報には、歯列弓画像と側面歯列の模式線図を画面上に配置し、手書きによる指示線等の付加説明手法が記載されている。
特開2013−248384号公報には、歯列弓画像と、パノラマX線画像を組み合わせて、更に手書き描画を加えて使用することが示されている。
特開2001−333898号公報 特開2011-224086号公報 WO2010/110017 特開2006-318297号公報 特開2013-248384号公報
口腔内の疾患は、う蝕のように進行すると痛みを伴う疾患の他、歯肉炎、歯周炎等、歯槽骨や歯肉、及び歯が相互に関連し、痛みが無く静かに進行していき、重大な結果を招く疾患もあり、長期の治療計画が必要な場合もある。
患者や歯科実習生がこれらの症状をカウンセリングや検査、及び説明を受けてその後の処置や治療計画や予防処置を理解することで、必要のない苦痛や、早期の回復、及び短期間での理解ができる場合もある。
このような治療又は的確な予防のための情報を多く含むX線画像が、歯科医師等に利用容易に構成される提案は、多いものの本来治療を受ける患者が容易に理解できる仕組みは、未だ提案されていない。
又歯科実習生も、X線画像を理解する為に実習経験をつむ必要があり、短期間での理解につながる仕組みは、未だに存在しない。
他方、X線パノラマ画像上に手書き入力によって、文字や指示線を付加するアプリケーションソフトウェアが市販されているが、X線による歯顎のパノラマ画像上に指示線や、注釈を手書き入力等したとしても、白黒とグレー色の濃淡が重ね合うように入り組んでいる歯顎のX線画像は、歯肉等の軟組織を容易に認識できず、もともと患者等からして難解であり、結局口腔内状況を患者や、歯科実習生が、わかりやすい表示の仕組みは未だ存在しない。
上顎又は下顎の歯列弓とパノラマX線画像を組み合わせる表示が、特開2006-318297号公報等に記載されているが、歯顎を見る方向が上下と側面の組み合わせでは、形状的に相違しており、容易な理解が得られるとは限らない。
上記に鑑み本発明は、歯顎領域を特定の波長で撮影した画像データ及び同領域を撮影した実画像データを表示する表示手段、前記表示手段上に、手書き入力で指示する指示情報を例えば、説明と共に調整付加する調整付加手段の組み合わせ構成により、
タブレット型、スマートフォン型等の携帯型又はノート型、デイスクトップ型のコンピュータ等の端末が表示する画像に歯顎X線画像と口腔内実画像を好ましくは、対比容易に併置したり、一部又は全部を重ね合わせたりするような組み合わせ表示上に手書き入力による組織説明、治療説明、予防説明等の説明の為の指示情報を付加した表示をしながら、歯科医師、又は教授、先生、教官等が説明を行うことで、患者との対話が可能な状態で、治療、予防等についての説明及びその為の操作を可能とするとともに、歯科実習等、実習現場で、タブレット型等の携帯端末又はその他のコンピュータ端末の画像表示により得られる複数の画像配列から口腔内歯顎の状況や治療又は予防内容を容易に理解可能とすることを実現した。
本発明における表示手段とは、端末のモニター部分であって、タッチパネル等のマンマシンインターフェース機能を備えた表示部を示し、液晶パネルとの組み合わせで形成されている。タッチパネルは、指先の接触やデジタルペン(入力用のペン)による接触操作、タッチパネルを操作可能な例えば、電磁誘導可能に導電性等を有する手袋等により操作できるものが例示されるが、非接触により操作する場合や、複数の異なるマンマシンインタフェースを備えた端末を無線ネットワークを用いて連携する組み合わせにより、他の端末で表示し、操作は、別の画面表示で行う遠隔説明をする場合もある。
歯顎領域等の口腔内を特定波長で撮影した画像データとは、例えば、X線により撮影された口腔内画像データ、紫外線、赤外線等その他の波長を有する電磁波により撮影されたデータであって、パノラマ的な全歯データ、又は、一部の歯のデータ、顎骨部分等口腔内で、目的に応じた部分のデータを示すものであればよいが、全歯列、一部歯列を側面からパノラマ状に撮影した画像データが、口腔内での位置関係を明確に理解可能とする点で好ましい。
手書き入力で指示するとは、指先で指示(タップ、フリック、ロングタップ等の操作)したり、入力用のペンで接触、半接触、または非接触で指示したり、あるいは、指先に相当する一部に導電性を備えた手袋をした状態での指示、または、マウス、トラックボール等のインターフェース操作等が例示できる。
又、指示情報は、例えば、歯根膜、上顎洞底部の粘膜(シュナイダー膜他)等の各組織、う蝕部、根尖患部、破折部、歯肉の歯周病患部、歯の汚れ、歯肉の赤化、腫れ等を点、線、丸、四角形、多角形、これら囲われた状態の形状内部を線色又は所定の色で塗りつぶしたもの等を指示手段で指し示したものの他、義歯装着の為に想定される支台歯形状情報、ブリッジ設置情報、インレー治療情報、クラウン治療情報、その他の歯科技工物、補綴物治療情報等の治療経過又は治療後の想定される形状等の情報、想定人工歯根植立状態を示す情報、人工歯根植立の際に用いられる例えば、サイナスリフト状態、ソケットリフト状態等の施術状態を示す情報、その他、治療に関連する状態、破折状態等の患部を指示するものであれば、指示情報に含まれるものである。又、義歯形状等、治療に付随する情報であれば含まれる場合もある。当該情報は、指示手段による情報の他、注釈的な文字情報の付加も含まれる場合があり、手書き文字、予め作成されたテキストデータや画像データ、注釈データで形成される文字列を選択したもの等も含まれる。
調整付加とは、例えば、画像の状態に対し、歯科医師、教習官、先生、教授等の説明者の指示による説明が、容易に認識できる色、太さ、点線、二重線等の状態等に、場合によっては画像に応じてこれらの状態が変化するように調整された指示手段に基づいて行われる様な手段を示し、画面上に重ね合わせる様にして表示することであり、調整は、調整用ボックスを指先等で接触するタップ操作、入力ペン、デジタルペン(入力用のペン)により画面を接触指定をして行う操作が好ましい場合もある。
当該調整は、例えば指先等で線が細く見えにくい部位を接触指示する場合、接触部分の中心に予め見えやすい大きさに設定された面積の微小図形を対応させ指示点を形成する。
例えばX線画像へ、患者、実習者が見えやすく区別しやすい色、線、面、点が予め設定され、好ましくは選択的に設定されており、手書き入力で選択、指定しやすい、いわゆるツールボックスが形成され、これをタップ、フリック、ロングタップ等して接触指定し、画像に付加することが好ましい。使用されるコンピュータは、特に限定されるものではないが、タブレット型パーソナルコンピュータは、起動がその他のコンピュータよりも早いものが多く、又、表示画面が主の端末であり、画面を操作することで、コンピュータが動作できる点で、どこでも利用ができる点で、診察や実習時でも使いやすいものである。
医師や教授等の説明者が、画像に指示手段を加えて説明する際に指先や入力ペンで説明用に線図を付加する場合、接触した面が、所定値以上の場合は、線の太さ(微小図形の移動軌跡で線を形成する場合は、微小図形の面積、円の場合は直径)を、接触した範囲の中心に設定する手段と、ここの中心から、所定の幅に調整する手段が用いられてもよい。
デジタルペン(入力用のペン等)の場合は、その逆もあり、手書き入力で付加された線を所定値の幅にまで拡張した設定としてもよい。
この様な調整は、X線画像等のグレーな画像に対し、明確な部位を示し、観察者にとって、よりわかりやすい状態を形成する。又、X線画像と実画像が併置された画面を指示する場合、色、太さ等が異なる指示手段が好ましく、画像領域によって、変化する指示手段を用いても良い。
さらに、本発明は、手書き入力で記入されたものの近似構成を予め保存した形状へ自動的に置き換える補正手段を備えていてもよい。
これは、例えば手書き入力でかかれた人工歯根について、それに近い形の形状を選択して置き換えて修正したり、手書き入力で記載された線画であり、手書きにぶれがあり、ぎざぎざ状態、線がはみ出した状態等不要な角、線があった場合これを取り除く手段であり、既存グラフィックソフトウェアの機能に含まれているものが用いられる。又、例えば、曲線を示す為に、手書き入力で点を指示したものを、スプライン曲線又は直線で補間しながら連結して曲線を形成することで、患者等の見る側にとって、より自然に近い状態に補正するものであってもよい。
尚、線画は、予め作成され、保存されていてもよく、その大きさは、パノラマ画像が、それぞれの歯に対し、おおよそ正面で撮影されるため、歯の形状がわかりやすい状態となっており、しかもそれぞれの歯の大きさに関連性があることから、一つの歯の大きさを入力することで、他の歯、欠損部の大きさがわかり、あらかじめ形成した支台歯、人工歯根の大きさを適宜調整することを可能とする。
本発明では、医師等と患者等がそれぞれタブレット型PC等の携帯端末を持ち、又はそのいずれか一方が携帯端末とし、他方が、ノート型、デイスクトップ型等の携帯端末以外の端末とし、これらの併置画像が両者に表示され、医師等が手書きによる指示を行って画面に書き込むと、患者側の端末にも同期して表示される構成であってもよい。これは、医師等が離れた場所にいる場合や、一つの画面では見づらい場合、患者等が携帯端末の画像上の指示表示を見ながら医師等の説明を聞くことができ、また医師等も安定した説明をすることができる状態を形成する。歯科実習時も同様である。
同じ指示画像を複数の携帯端末で表示する手法は、例えばSKYPE(商標)の画面の共有機能等が示されるが、その他のアプリケーションソフトウェアを利用しても良い。
本発明は、タブレット型パーソナルコンピュータ、スマートフォン等の携帯端末、その他のデイスクトップコンピュータ、ノート型コンピュータの各種端末を用いてX線歯科画像と歯等の実画像であって好ましくは両者がパノラマ状の画像の組み合わせた複数の画像を表示させ、歯科医師、教授等の説明と共にこれらの画像に手書き入力による指示表示をおこなうことで、診察時でも患者に負担を強いることなく、又、実習者が適当な実習状態で説明を聞きやすい状態で、口腔内組織や治療についての説明をわかりやすく受けることが可能となると共に、歯科医等も口腔内の説明がしやすくなってくる。
本発明の一実施例を示す図。 実施例を説明する為の図。 実施例を説明する為の図。 実施例を説明する為の図。 本発明の他の実施例を説明する為の図。 本発明の他の実施例を説明する為の図。
本発明は、歯科、口腔外科等で患者への治療、予防説明や、実習生研修等を行う際、口腔内説明に用いられる画像表示部を備えたコンピュータ端末であって、好ましくは、タブレット型、スマートフォン型等の携帯性を有する表示画面だけで形成され、端末を回転させても見やすく対応し、起動速度が迅速な端末機器、その他のデイスクトップコンピュータ、ノートブック型コンピュータ等の端末に、例えば、全歯に相当する画像である患者の口腔内X線パノラマ歯顎画像と口腔内歯等のパノラマ実画像を併置したりした複数の画像で表示させる表示手段と、この表示手段に直接または間接的に、医師や教授等が、例えば手書き入力による説明用の付加入力を行って得られる複数の指示画像の組み合わせによって構成される。その際付加入力される指示情報の各構成に着色、輝度調整や、点、線、面の調整を好ましくは画像ごとに変化させる調整を行うことで、白黒及びグレー色の画像と、カラー画像等、様々な状態の複数の画像に対しても患者等にとって、よりわかりやすい説明をうけることができる。
更に、本発明は、治療に用いる義歯、人工歯根、補綴物を、手書き入力で記入又は、予め形成された見本データを挿入することを可能とする構成が好ましい。この見本データは、指示手段と同じ形態で形成され、拡大縮小を画面に合わせて行える構成が好ましい。
手書き入力によって形成される線図は、手書きの際の移動に対応する微小図形の移動軌跡であることから、予め微小図形の移動軌跡で、見本データを形成して、これを整理番号を付してデータベース化することで、必要に応じ、利用することも可能である。
尚、その際、見本データの座標値に所定の係数を掛ける等して拡大縮小が可能となる。
この所定の係数の設定は、画面の大きさに自動的に対応させたものであっても良く、画面上で、選択するものであってもよい。
又、更に好ましくは、X線画像と実画像を、パノラマ状に表示させて、これを対比できる状態で表示することが好ましい。その際、歯の順番を設定できる様に調整し、X線画像上の歯を指定すると、実画像でそれに対応する歯が明示的に表示されることが、口腔内の組織構成が容易に理解でき、疾患の状態を把握できる点でより好ましい。明示的表示とは、例えば、予め、歯に順番を付加しておく、歯の順番は、一般的に利用されているものであればよく、例えば図4に示す歯番が用いられるが、その他、対応関係が明らかになるものであればよい。
歯の順番の設定は、例えば、デジタルペン(入力用のペン)で歯の画像を指定して、その番号を自動的に又は、手動で指定する手法や、一般的に中心の歯と端部の奥歯を画面状で指定することで、予め設定された一定の間隔で歯番を付していく手段等が例示される。
歯の番号の位置が予め決められているものを用いる場合は、中心の歯を基準に、画面を指又はデジタペン、又はマウス等のコンピュータインタフェースで接触することで、自動的な付加でも可能である。
歯の番号を付与する手段としては、番号の付与する歯は、予め決められていることから、画面上の境界となる歯を所定の順番でタップ等の接触操作をしていくことで付与可能であり、全歯表示の複数の画像が、画像表示されている場合、歯に番号を付しておくことで
一つの画像に指示を与えれば、各画像の対応する歯を自動的に変色、指示手段の付加、等の変化を与えることを可能とする。尚、パノラマ画像と各部画像の併置でも順番を設定することで、同様のわかりやすい指示表示が可能である。
又本発明は、歯だけでなく、歯肉炎、歯周炎等の歯周病に関する説明にもX線と実画像で比較可能であり、手書き入力により疾患部分の把握を患者にもわかりやすい状態で示すことを可能とする。又、実画像は、分解能を例えば200万画素以上とする等して、拡大縮小を行っても鮮明に画像表示ができるものとしても良く、更に対応する歯の歯槽骨の状態を把握しながら手書き入力等の操作により詳しい説明を行うことも可能である。
本発明の実施例を図1を参照して詳細に説明する。
11は、口腔内X線画像入力手段であり、パノラマX線画像撮影機器、CT、MRI等で口腔内を撮影して得られた画像を入力する手段である。この入力手段は、好ましくは、直接機器からUSB接続等を介して得られるデジタル画像や、写真画像をスキャナー機器で取り込むことで得られるデジタル画像を入力することが好ましい。
12は、口腔内実画像入力手段であり、口腔内カメラにより、実画像として得られたものであって、直接機器から得られるデジタル画像や、写真画像をコンピュータスキャナーで取り込むことで得られるデジタル画像を入力することが好ましい。又、パノラマ状に歯側面及び歯肉を撮影したパノラマ実画像(リアルパノラマ画像)を形成する手段を含めたものであっても良い。
13は、表示制御手段であり、液晶等の表示部を備えたコンピュータ端末が例示され、好ましくは、タブレット、スマートフォン、POS端末等の携帯型で、表示が見やすいものが例示されるが、これに限るものではなく、デイスクトップ状のコンピュータやノートブック状のコンピュータ端末でも良い場合もある。
表示制御手段13は、画面入力機能を備えたものが好ましく、LCDタッチパネル等を利用した端末がより好ましい。
この画面入力機能は、指先、入力用のペン、指先に導電性を備えた手袋をした指先の接触によって、線、点、面、図形、文字、塗りつぶされた図形等の入力が可能であることが好ましい。
14は、調整付加手段であり、前記画像入力に際、当該入力を画像にあわせたり、見やすい色に変化させたりして調整付加する手段ある、
画像にあわせるとは、例えば、X線画像の場合、画像が、白黒に近い状態で、灰色や黒が多いことから、これを見やすくするために、色彩、輝度、線の太さを調整して表示するものが例示される。
色彩は、説明用の線の場合は、例えば、黒色傾向が多い画像は、黄色、銀色、水色、ピンク色等の明るい色を用いたり、白に近い部位は、黒、茶、紺等の暗い色を用いる。
尚、この色は、説明指示する部位の明暗度に応じて設定してもよく、又点滅等変化を与えてもよい。
また、輝度を変えることで、明示できるような設定を行ってもよい場合もある。
又、調整付加手段14は、指先で画像を指定する場合、指先の面積が、表示されている画像中の指定部位の大きさより大きく、指定部分が不鮮明になることがあることから、指先での接触、タップ等の際は、図面の大きさに対して、説明用の線であって、見やすい大きさに変換して表示してもよい場合もある。
又、逆に入力用のペン等によるペン入力の場合は、画像の大きさの割には、細すぎて説明用には、小さい場合、表示部分の太さ、色等の表示状態を設定して表示してもよい。
尚、このように患部、治療方法等を手書き入力により、指示調整する手段は、その画像をそのまま記録メデイアに記録することで、カルテの一部としても使用できる他、検査レポートとしての利用も可能である。
タブレット型パーソナルコンピュータにおける画面操作による指示手段付加の場合、指示手段は、微小図形の移動軌跡で形成されることから、線の太さは、この微小図形(塗られた円、楕円)の面積を調整することで足りる場合がある。
次に図1で示した実施例の動作を例えば図2を用いて説明する。
X線CT、パノラマX線撮影装置、等のX線画像を撮影しデータ化した画像を口腔内X線画像入力手段11から、口腔内のX線画像を入力する。
入力の仕方は、例えば、上記X線撮影機器から、USB、SCSI等の電気ケーブルで直接入力したり、USBメモリ、SDカード等の記憶メデイアを介して間接的に入力したり、インターネット、エクストラネット等の有線又は無線のネットワークを介して入力したりするものであってもよい。
入力された画像データは、画面の大きさに応じて、拡大、縮小されて表示されることが好ましいが、使用態様によって適宜選択される。
図2は、本発明の実施例を説明する図であって、携帯コンピュータ端末上にX線パノラマ画像と歯列の実画像を併置した状態の一例を写真図状で示す。
21は、タブレット型コンピュータ端末であって、22は、液晶による画像表示部である。23は、手書き入力による指示情報であり、説明者の説明と共に行われる指示による表示された部分である。
231は、X線パノラマ歯顎画像であって、241は、口腔内パノラマ歯列等実画像であり、口腔内カメラを用いて形成している。
口腔内パノラマ歯列等実画像241は、その撮影手法として、特開2012−157692号公報にきさいされた手動による簡易撮影が好適に利用される。尚、図2および図3で示す口腔内パノラマ実画像は、X線パノラマ画像と比較して奥歯がそれぞれ1本づつ足りない状態を示すものである。
尚、口腔内パノラマ歯列等実画像241は、必要に応じ表示されることが好ましく、表示しない場合があってもよい場合もあり、逆にX線パノラマ歯顎画像231が無い状態もあり、説明の状況によって適宜選択される。
表示されたX線パノラマ歯顎画像231に対し、説明者は、例えば粘膜をデジタルペン等のペン入力機器を用いて説明用の線23a、23bを表示する。
ここで示す23a、23bは、上顎の洞底のラインであり、23c、23dは、下顎管のラインを示すものである。
この線23aから23dは、見えやすいように、又その他の組織や疾患と区別がつくように異なる色彩、輝度、点滅等が特定された形で表示されることが好ましい。
この太さは、画像の大きさ、指定された部位の見えやすさ等から、手動的に又は自動的に調整される。自動的とは、例えば、線の太さが、微小図形の移動軌跡で示される場合、X線画像の面積Sと見やすい太さH(微小図形が円の場合の直径)の関係を予め特定し、入力用ペンの線の太さに対し、その太さになるような係数kを掛けた値(Hk)2×πで表示することが、好ましい。この手法によれば記入後、画像を大きくしたり、小さくしたりした場合でも、線の太さが、自動的に調整変化することができる。
尚、画像を縮小した場合は、その分点滅する等して見えやすくすることが好ましい場合もある。
又、実際組織部分を指定する場合、手書き入力で、指定する為、実際の部分から外れる場合があることから、画像の境界抽出手法による輝度の相違部分を画素から検出し、その部分との距離が予め設定された値以下である場合は、近似線としてその線に補正する手段を用いてもよい。
又、う蝕状態を手書き入力で指示することで、患者、実習者に理解できるように表示してもよい。
例えば、治療の為の説明の際、う蝕の場合の指示は、歯周病により歯の周辺の骨が欠けて抜歯する場合、根尖病巣のように進行したう蝕状態を表示する場合、歯が破折したり、消失したりする場合等、該当する箇所を囲む等の手書き入力による指定を行う。その指定は、実線、点線、等で示される。その場合、部位として見えやすい様に、例えば、その囲った部分に、着色、輝度値を変更する等してわかりやすくする手段や、局部的な拡大をして表示するものであってもよい。この場合、更に根尖病巣、歯周病等の症状名を手書き入力したり、予めデータとして記憶したこれらの名称を入力ペンを接触させて指定し、表示しても良い場合もある。
更に実画像による口腔内パノラマ歯列等実画像241を併記的に表示させ、実際の状態と、X線で撮影された状態を比較できるようにし、実画像とX線画像間でそれぞれ対応する歯を予め設定しておくことで、X線画像を説明している場合、どの歯のことかを示すことが可能である。例えば、X線パノラマ歯顎画像231の歯又は、その近傍の歯肉を入力用のペンで指定すると、口腔内パノラマ歯列等実画像241上でそれに対応する部位を表示したりすることも可能である。
また、その部分が、どのような状態を示すかを、別途文字データとして表示する場合もある。これは、例えば、説明者が、どこを説明するかを、手書き表示の他、予め設定したリストから選択し、タップ、接触等して選択した後、患部位置を接触することで、画面上に表示されてもよい。
次に図3を用いて本発明の実施例を説明する。
図3は、当該画像を用いて、人工歯根治療手段を手書き入力により説明した場合を示す。
図3で示す画像は、治療が必要な状態を示すものではなく、説明の為に使用したものである。232は、X線パノラマ歯顎画像であり、242は、口腔内パノラマ歯列等実画像である。
図3は、実際のX線画像にサイナスリフト法によるインプラント移植の状態を手書き入力により説明する表示と、ソケットリフト法によるインプラント移植の状態を手書き入力により説明する表示の一例を示すものである。
3Aが、ソケットリフト法を説明するために手書き入力した状態である。説明者は、上顎洞底部骨31を線、点、面、図形(場合によっては、所定の色で塗られた図形)等の指示手段で指示し人工歯根32を記入するとともに、粘膜35を破らないように押し上げた状態を指示している。人工歯根32は、一例で、1ピースタイプ、2ピースタイプのものの他、前歯用、奥歯用等の形状が記入される場合もあるが、これらは予め、作成されていることが好ましく、これらを画像の倍率に応じて拡大縮小させ、コピーペーストの手法等を用いて画面上に重ね合わせてもよい。この場合、JPEG、GIF、BMP等の画像データではなく、例えば、入力用のペンの軌跡データで個々の部品データを形成しても良い場合もあり、説明の際手書き入力と同じ感覚で表示される点で好ましい場合もある。
人工歯根32は、既成の製品を選択的に用いることから、予め、デジタルペン等の入力用ペンで記入したものを保存し、部品として用意したものを必要に応じて選択使用してもよい。
尚、パノラマ画像は、X線、実画像共におおよそ歯の正面から撮影することから、正面形状のおおよその大きさが、相対的な値としてわかることから、その一つの歯等を実測すれば、実際の大きさがわかる場合があり、この場合、人工歯根の大きさ、形状等も目安としてわかることから、既成の部品の大きさを、対応させた選択リストを設定しておけば、適当な人工歯根を選ぶことが可能となる。
33は、補綴用の移植骨であり、正面からの状態で、奥行き情報を得ることで、移植骨の量や、粘膜35の押し上げ量等を把握することも可能であり、無理のない施術を可能とする。
34は、義歯であり、これも手書き入力によって形成される他、既成の部品画像として、用意してそれを用いてもよい。
また、その義歯34が、どの部位へどのような状態で、装着されればよいか等が口腔内リアルパノラマ画像を表示する口腔内パノラマ歯列等実画像242で理解できる。この場合も指示手段および該当する歯38および37によって、X線パノラマ歯顎画像232と口腔内パノラマ歯列等実画像242の関係が手書きで示すことができる。
実画像で該当する歯38は、歯の輪郭をなぞった状態で手書き又は自動で区別される様に表示される場合や、丸で囲った歯37の様におおよその指示範囲を示すものであってもよい場合もある。371及び381は、関連を示す指示線であり、手書き入力する場合や、両画像について歯の番号が付され、対応関係が自動的に認識される場合は、自動的に付される場合もある。
3Bは、サイナスリフト治療の状態を手書き入力で指示したものである。
36は、補充用の移植骨であり、これもどの程度、骨窓を開けるか、又は移植骨を必要とするか等の量や大きさを知ることが可能である。
342は義歯であり、上述と同様実画像によって、部位を知ることができる。尚、当該口腔内パノラマ歯列等実画像242では、人工歯根を植立し、更に義歯342を装着した状態としたものとして説明している表示している。
3Cは、歯科医師等の説明者が説明の際に手書きで支台歯を示した状態を示し、対応する口腔内パノラマ歯列等実画像242上の歯を囲い矢印391で指示して歯科医等により治療等の説明に供している。
3Dは、口腔内パノラマ歯列等実画像242上の歯肉部の腫れを手書きで囲った状態で、歯科医等により、治療等の説明に供している。その際、X線パノラマ歯顎画像232の対応する歯を矢印で指し示している。
歯肉部の腫れは、歯周病の可能性もあり、歯槽骨や歯への関連性が強く、3D1で示す矢印と囲った状態3D2を形成する。
この様な複数の画像の説明に供する指示表示は、患者に歯槽骨と歯肉の関連性をわかりやすく説明する。
3Eは、口腔内パノラマ歯列等実画像242上の歯の汚れを手書きで囲った状態で歯科医等による説明に供している。
歯の汚れも、歯及び歯槽骨の状態との関連性を説明する為、X線パノラマ歯顎画像232の該当する歯を楕円その他フリーハンドで囲い(3E2)を作成し、更に矢印3E1記入して、患者に歯の汚れと歯槽骨の状態をわかりやすく説明する。
図3で示す口腔内パノラマ歯列等実画像242は、奥歯がそれぞれ一本づつ撮影されていない状態をしめしていることから、両画像の対応関係は、ずれた状態で示されている。
次に図4を用いて本発明の実施例を説明する。
図4は、X線画像と実画像を模式的に線図で示したものである。
X線画像と実画像は、それぞれパノラマ画像であるため、それぞれの歯を正面から撮影しており、正確な歯の対応関係を得ることができることから、歯の順番をデータ処理によって容易に付することができ、患者のデータとしてカルテ等にも利用可能となる。
図4において、FDI方式による歯の番号を示した。この番号は、正面となる歯を基準に設定されており、本実施例は、入力用ペン、指先で指定して歯の番号を設定することで、説明時、X線画像と実画像の対応関係を明確にすることができ、X線画像で治療の説明をしている際、歯を指、入力用ペン等で接触することで、実画像のどの歯に対応するか、例えばその歯の色が変化したり、線で囲むことで示すことができる。
図4において41は、タブレット型コンピュータであり、図2,図3と同様のものである。
42は、表示画面であり、タッチパネル型LCD等を用いた指先又はスタイラスペン等のペン認識可能な液晶表示部である。尚、図示されていないが、X線画像のみ表示、実画像のみ表示、両方の併記表示等のメニューアイコン、又はメニューボタンが、設定されており、その他、手書き入力モードの設定、歯の番号設定、等を行う為のアイコン、メニュー表示が可能となっている。いわゆるピッチイン、ピッチアウトによる拡大縮小、ロングタップによる、歯番整列配置機能等、タブレットPC本来の機能を利用していてもよい。
43は、X線画像表示部であり、好ましくは、X線パノラマ画像で構成された表示をする。44は、実画像パノラマ表示部であり、口腔内カメラを用いて撮影したパノラマ状の歯列を示す実画像で構成されている。 45〜48は、歯番であり、FDI方式で示されている。歯番は、右上1、左下1・・・・等の方式や、Universal SYSTEM方式であっても良い。乳歯の場合は、一般的に用いられているA、B・・・、FDI方式であれば、51,52・・・61、62,・・・71,72・・・、8182・・・等を用いてもよい。49は、入力用ペンであり、感圧式又は静電式で形成され、表示画面42をその先端で接触すると、画面表示に対応する動作を行う為のものである。
図4は、歯番表示モードであり、最初右中切歯を入力用ペン49で接触することで、11が設定され、次に左中切歯を接触すると21番が設定され順に接触させることで、番号が登録されていく、実画像パノラマ表示部48も同様に接触させることで、番号が登録され、保存して繰り返し利用可能にしてもよい。歯の番号は、方式として決まっていることから、入力用ペン、指先で接触する順番を決定しておけば、接触した歯の座標位置と歯番が対応関係となり、その他の歯の画像データの歯と関連づけることができる。
このように歯の番号を付すことで、図2,図3で示すような説明表示を手書き入力した場合、X線画像および実画像のそれぞれの歯が対応した表示を行うことを可能とする。
尚、歯に番号を付すことは、例えば、歯列へ付する番号は、欠損部位を含めて連結していること、歯番自体方式として決められていることから、中切歯を指定するとおよそ等間隔で自動的に設定するものであってもよい。
図4で示す実施例は、図示されていないが、選択メニューでX線画像表示部43と実画像パノラマ表示部44が併置される選択表示された状態となっている。次に歯番設定モードをメニュー選択で行い、入力用ペン49で、例えば右中切歯から例えばFDI方式の順に先端を接触させることで、両画像の歯番を登録する。次に図2で示す、症状指定、各部組織を指定し、説明を行う。説明後、必要に応じ、その画面を保存する。
尚、この画面データは、そのままカルテの資料として、ホストコンピュータ等へ転送保存されてもよい。
更に本発明では、例えば、図3の指示線371や381で示す様に複数の画像に渡って指示手段を手書き入力する場合、線の色や、破線、実線等の線の状態によっては、わかりにくくなることから、複数の画像に渡って、指示手段等を手書き入力する場合、線の色、状態、太さがその画像に対応してわかりやすくなる表示を行うことができるようにすることが好ましい。
その手段の一例について図5に本発明の他の実施例を示し説明する。
図5は、手書き入力の際、画像によって適当な線の太さ、線色及び線の状態を変更して描画する手段を示すフローチャート図である。
51は、手書き入力開始ステップであり、ペン入力、指先入力を例えば、画面の接触させることで開始したり、開始アイコンを接触(タップ等)する等して開始する。
52は、接触圧が所定値以下かどうかを確認して、接触圧が所定値以上で描画を始めるステップである。これは、例えば、接触圧が小さいと動作が不安定となる場合があるため、所定値以下では、接触していないものとして取り扱っている。ステップ52では、接触圧が所定時間経過後でも、接触圧が所定値以下の場合は、終了させても良い場合もある。
53は、接触部座標値を取得するステップで、ペン先、指先が接触している部分の座標を取得するステップである。
54は、取得した座標が、X線画像が表示されているその座標範囲内かどうか確認するステップである。
55は、X線画像用の線の太さ、線色、線の状態を設定して取得した座標に、その為の微小図形を描画する。この微小図形は、例えば円、四角その他の図形であって、これが座標を変化させながら描画されることで、画像等が形成される。例えば、微小図形が円の場合、円の直径が線の太さとなり、円を塗りつぶした色が線色となり、微小図形の表示の有無が、点線、破線等の線の状態を示すようになる。
56は、座標が実画像の座標かどうかを確認するステップであり、
57は、実画像に適した線の太さ、線色、及び線の状態を設定して、接触座標に上述のような微小図形を描画する。
ステップ55と57は、同じ値を設定すれば同じ線の太さ、線色、及び線の状態が設定される。又このステップには、
例えば、筆圧(接触圧)を大きくした状態で、所定時間を経過させた場合、この値を自動的に変更させるルーチンを含めることができる。又、更にこの所定時間を経過するまで、筆圧を大きくすると、線の太さ等を任意に選択できる選択メニューが表示され、任意の線の太さ、線色、線の状態を形成するルーチンを挿入してもよく、その他割り込み処理等で、その他のアイコン、キーの指定によって変更させてもよい場合もある。
58は、手書き入力終了座標を入力ペン又は指先等が指定しているかどうかを確認するステップであり、例えば、ペン又は指先等が、終了を示すアイコンを示す座標を接触しているかどうか、又は、終了のボタンを押しているかどうか等を確認するステップである。
次に図5で示す実施例の動作の説明をする。
ペン又は指先を所定の画面の領域に接触する等して手書き入力を開始する(51)。ペン又は指先の接触圧が所定値を超えた時(52)、接触部分の座標を取得する(53)。この座標は、例えば接触点の略中心座標値を求めて設定される。
この接触点の座標がX線画像が表示されている範囲内の座標値かどうか確認し(54)、X線画像の範囲内であれば、X線画像を表示する際により目立つ線の太さ、線色、線の状態が設定された微小画像を描画して(55)、ステップ(52)に戻る。このルーチンを繰り返すと、ペン又は指先の接触部分の移動と併せて微小画像が移動し、X線画像の座標範囲で、微小画像の軌跡により、X線画像上で見やすい太さと色及び状態を有する線図が形成される。
接触点の座標が、X線画像の座標範囲でなく、実画像の座標範囲である場合(56)は、ステップ(57)で、ステップ(55)と同様の実画像上で微小画像の移動軌跡によるわかりやすい指示手段が形成される。ペン又は指先の接触点が、これらの画像以外の場合は、ルーチンを図示していないが、接触している画像に対する描画ルーチンが実行しても良く、例えば手書き入力終了アイコンの座標範囲にある場合であって、所定の筆圧以上の圧力で接触している場合、手書き入力を終了させる(59)。そうで無い場合は、ステップ52に戻る。以上の動作により、X線画像と実画像を併設した場合、すなわちモノクロ画像とカラー画像が併設され、例えば図3の指示線381がX線パノラマ歯顎画像232の範囲を形成する指示線381aと口腔内パノラマ歯列等実画像242の範囲を形成する指示線381bで異なる色、線の状態を変更する等して手書き入力指示が両方に見えやすい状態を形成する。
又、本発明は、上述した線図を手書き入力で形成する他、次の実施例で示す描画も可能とする。
図5で示す実施例は、微小描画の移動軌跡により線図を形成するものであるが、実際手入力の場合、ぶれが生じ、思った線図が形成されない場合があることから、示そうとする図形、曲線の特徴部を点で指定して、最後の点がそれまで描画した点と交わる迄又は、最初の点から最後の点迄の間、これをスプライン曲線、又は直線等の補間手段を用いて、連結して線図を形成しても良い。図6は、その手法の一例を示すルーチンである。
図6で示す実施例について説明する。
601は、線形成開始のステップであり、ペン入力又は指先による接触入力によって形成された点で指定した微小描画間を曲線で補間するルーチンの開始点である。
602は、補間点の関係を示すFLAGを0に設定し、補間点が無い状態を示すステップである。
603は、接触圧が所定値以下かどうか判定するステップで、安定した接触のみ正規の接触であると判断するステップである。
604は、接触点の座標を求めるステップであり、ペン及び指先による接触入力による座標を取得するステップである。
605は、FLAG値が0かどうか判断するステップであり、補間を継続する接触状態であるかどうか判断するステップである。FLAGの値の判断は、少なくとも一時記憶された接触点座標データと対応するFLEG値データの組み合わせの中に、FLAG値が無い場合を示し、この接触点がはじめてかそうでないかを判断するステップである。
606は、取得した接触点の座標値と前に取得した接触点の座標値の距離dの絶対値を求めるステップであり、補間点による線形成状態かどうか判断する為の演算ステップである。
607は、距離dが所定値以上、即ち補間点による線形成状態の場合かどうかを判断するステップである。
608は、接触点を形成する微小図形が補間図形であり、その順番を形成可能とするためのFLAG値をインクリメントするステップである。
609は、FLAG値を1に設定して、最初の点であることを示すステップである。
610は、FLAG値を1に設定して最初の点であって、補間目的がないことを示すステップである。
611は、補間する微小図形であることを順序を添えて一時的に記録するステップである。この順序は、対応するFLAG値、又は時系列関連値が例示されるが、その他も順序値があればそれを用いても良い。尚、FLAG値が1の連続する座標値データが記録される場合は、線が描かれているものである。
612は、描画する画像の状態に応じた見えやすい太さ、色、状態の微小画像を描画するステップである。
613は、描画を形成したペン又は指先のいわゆる筆圧とその圧力の継続時間を測定するステップであり、ロングタップ状態かどうかを計測する。
614は、その圧力と継続時間が所定値を超えるか下回るかのロングタップ状態であるかどうかを判断するステップである。
615は、FLAGが0かどうか判断し、ロングタップでも、補間点があるかないかを判断するステップである。
616は、最初の補間微小図形から、設定された順序ごとに補間して曲線又は直線を形成するステップである。この補間曲線は、スプライン関数、直線、その他の曲線関数等、既存の補間手段が用いられても良い。
617は、補間曲線が形成された後、補間微小図形が無い初期の状態とするために、FLAGを0に設定するステップである。
618は、手書入力終了座標指定かどうかを判断するステップであり、図5と同様のステップである。
619は、線形成終了のステップであり、手書き入力が終了するステップであっても良い。
次に図6の動作について説明する。
線形成開始ステップ(601)から開始する。線形成開始ステップ(601)は、手書き入力開始のタイミングと同じであっても良い。まず、FLAG値を0に設定して最初の状態であることを示す(602)。
ペン入力又は指先入力の画面への接触圧が、所定値以下か判断し(603)、所定値以上である場合は、安定した正規の接触であると判断して、接触点の座標を取得する(604)。
次にFLAG値が0であるか判断し(605)、最初の接触である(FLAG=0)とする場合は、FLAGに1を代入して最初の補間点とし(609)、表示画像用の線の太さ、線色、線の状態を設定して接触座標に微小図形を描画し、座標値を記憶する(611)(612)。
FLAG=0でない場合(605)、今回取得した接触座標値と、一つ前に取得した接触座標値との直線距離dを求める。この距離dが、所定値以上、間隔が連続した線を形成するのではない場合(607)は、FLAG=FLAG+1(608)を行い、これを補間点の順番情報とし、これと時系列情報を付加した補間接触点データを一時的に記憶する(611)。更にこの接触座標点をステップ(612)で線形成用微小図形として描画する。
距離dが所定値以下の場合は、FLAG=1(610)で、一時記憶ステップ(611)へ移行し描画ステップ(612)で描画され、距離dが所定値以下が連続するときは、FLAG=1が継続して線画となる。
更に、その際のペン入力と指先入力の接触によって得られた点の圧力(筆圧)とその持続時間を計測して(613)ロングタップかどうか判断する(614)。
所定値以上の場合(614)は、ロングタップが行われたと判断し、それが最初の接触点でない場合(615)(FLAG<>1)は、一時記憶されていた補間点データを時系列情報又はFLAG値に基づいて順番通りに曲線補間又は直線補間を行う。曲線補間は、例えばスプライン曲線関数等既存の手法による補間によって形成されればよく、関数に従った座標に微小図形を自動的に配置していく方法が例示される。
補間曲線が形成されたことで、一時記憶されているFLAG値をすべて0にして、次の補間曲線形成のデフォルト状態とする(617)。
FLAG値が1の場合は、最初の補間点一つであるため、補間曲線は、形成されないので、元のステップ(603)に移行する。
ペン入力又は指先入力の接触部分が、手書入力終了アイコンの座標範囲にあるかどうか判断し(618)、終了の範囲にある場合は、ステップ(619)へ移行するか、もし終了アイコンに無い場合は、ステップ(603)に戻る。
このアルゴリズムの手法により、手書き入力では、ぶれが出る指示手段の形成を、例えば図3の38で示す歯の輪郭を囲った状態や、図2で示す曲線23aから23d等を容易に形成可能とすると共に、説明者にとって、ペン入力又は指先入力の接触圧(筆圧)だけで、容易に説明用の指示手段が形成可能となる。又、このように接触点を曲線で補間する場合、曲線形成後、接触点をペン又は指先でタップしながら移動させることで、座標を変更して、前の曲線を消しながら移動する接触点に追随するように再度曲線補間を行うことで、曲線状態の連続的変更も可能となる。
本発明は、コンピュータ画面上で、歯科医師、教員が、例えばタブレット型のコンピュータ等の画面上に手書き入力することで、患者、実習生に口腔内を説明する場合、指示手段等がわかりやすく表示されることが好ましいが、手書き入力に用いるペン入力及び指先、その他のGUIを用いる場合、線の太さが例えばペン入力の場合は細く、指先入力の場合は、太すぎる為、逆にわかりにくくなることから、この太さを自動的に調整することが好ましい。すなわち、図2から図4の画像表示における説明モードで、手書き入力の場合は、予め設定された太さや、色、線状態で表示される様にすることが好ましい。
又、異なる構成を示す場合は、異なる色、太さ、線状態で示されることが好ましい。
この異なる構成を示す場合とは、例えば、指先又はペン入力の場合は、その接触時間を長くする(ロングタップ)ことで、今までの状態から、他の色、太さ、線状態を変更するものであってもよい。この場合、変更可能な種類のリスト表示が自動で行われ、選択可能な状態としても良い。
本発明は、口腔歯顎領域のX線画像等に直接、手書き入力を調整付加することで、患者へわかりやすい説明を行うことができると共に治療手法を検討する資料やカルテ用の資料データにもなる。又歯科実習生にもわかりやすい説明表示ができると共に治療の仮想的な練習を行うことができる新しい歯科用端末を提供できる。パノラマ状の歯列の比較可能な表示に対する手書き入力を可能とすることにより、歯全体を理解しやすい形で説明できる口腔内データ表示方式となる。
11 口腔内X線画像入力手段
12 口腔内実画像入力手段
13 表示制御手段
14 調整付加手段

Claims (8)

  1. 歯顎領域を特定の波長で撮影した画像データ及び同領域を撮影した実画像データを表示する表示手段、前記表示手段上に、手書き入力で指示する指示情報を調整付加する調整付加手段を有する歯科表示システム。
  2. 患者又は実習生等への説明と共に前記表示手段の表示画面上に、指示情報を調整付加した複数の指示画像を表示する請求項1に記載された歯科表示システム。
  3. 特定の波長で撮影した画像データが、X線画像データである請求項1に記載の歯科表示システム。
  4. 手書き入力で指示する指示情報が、入力用ペンを介して行われる請求項1に記載の歯科表示システム。
  5. 前記指示情報を、画像に基づいて識別容易性等の補正をする補正手段をさらに設けた請求項1に記載の歯科表示システム。
  6. 前記表示手段が携帯端末のモニターであり、前記調整付加手段が前記表示手段の表面に直接または間接的に調整付加する請求項1に記載の歯科表示システム。
  7. 画面表示部を接触する等して操作可能なコンピュータ端末を用いて歯顎領域を特定の波長で撮影した画像データ及び同領域を撮影した実画像データを表示し、この表示面から説明用、実習用、又は保存データ用に手書き入力で指示する指示情報を調整付加する歯科表示方法。
  8. 前記画面表示部には、歯顎のX線パノラマ画像およびパノラマ実画像を併記し、それぞれの歯が対応関係が形成されている請求項7に記載の歯科表示方法。
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