JP2015126814A - 球体の衝突に応じた放音を行うための装置 - Google Patents

球体の衝突に応じた放音を行うための装置 Download PDF

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泰史 神谷
佳孝 浦谷
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佳孝 浦谷
昌賢 金子
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昌賢 金子
中村 亮太
Ryota Nakamura
亮太 中村
章弘 杉島
Akihiro Sugijima
章弘 杉島
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Abstract

【課題】ユーザが変化に富んだ音を楽しみながらボール遊びを行うことを可能とする。【解決手段】ユーザUは複数の球状体玩具11のいずれかを他の球状体玩具11に対し投げ、または転がし、2以上の球状体玩具11を互いに衝突させる。球状体玩具11の各々は、例えば加速度センサを備え、自装置と他の物体との衝突を検出すると、衝突相手の物体がいずれの球状体玩具11であるかを特定する。球状体玩具11は特定した衝突相手の球状体玩具11に応じた音を放音する。【選択図】図1

Description

本発明は、球体の衝突に応じて放音を行うための装置に関する。
外部からの物理的作用に応じた音を発生する球状の遊技具がある。例えば、特許文献1には、ボール形状等の所定の外形を有するハウジング内に、擬音信号を発生する手段、擬音信号に応答して音を発生するスピーカ、および、外部からの物理的作用に応答して擬音信号を発生する手段を制御する制御手段を備える遊技具が記載されている。特許文献1に記載の遊技具によれば、例えば、遊技者が遊技具に何らかの衝撃を加えた後、予め定められた時間内に遊技具を投げると、空中を移動中の遊技具から風切り音の擬音である「ピュー」という音が発生され、その後、遊技具が他の遊技者に受け止められるか、もしくは床や壁等の他の物に当たって着地すると、爆発音の擬音である「バーン」という音が発生される。このように、特許文献1に記載の遊技具は遊技者の聴覚に働きかけ、遊技者にとっての投てきの面白味を増す効果をもたらす。
特開平2−57275号公報
特許文献1に例示される従来技術にかかる球体状の遊技具(外部からの物理的作用に応じた音を発生する遊技具)においては、発生される音のパターンが限られていた。換言すると、従来技術による場合、ユーザがボール遊びを行う際に発音される音の変化が乏しかった。本発明は、従来技術と比較し、ユーザがより変化に富んだ音を楽しみながらボール遊び(所定の形状の物体を投げたり、転がしたり、滑らせたりして遊ぶこと)を行うことを可能とする手段を提供することを目的とする。
本発明は、一の態様において、ユーザに使用される第1の物体と、第2の物体とが衝突したとき、前記第1の物体および前記第2の物体の少なくとも一方を特定する特定部と、前記特定部により特定された前記第1の物体または前記第2の物体に応じた音の放音を放音装置に指示する指示部とを有する装置を提供する。
好ましい一の態様において、上記の装置の前記特定部は前記衝突の強さを特定し、前記指示部は前記特定部により特定された前記衝突の強さに応じた音の放音を前記放音装置に指示する。
また、本発明は、一の態様において、自装置または自装置が取り付けられた物体の、他の物体との衝突を検出する検出部と、前記検出部により衝突が検出されたとき、自装置を識別する識別データを送信する送信部とを有する装置を提供する。
また、本発明は、一の態様において、自装置または自装置が取り付けられた物体の、他の物体との衝突を検出する検出部と、物体を識別する識別データを受信する受信部と、前記検出部により衝突が検出された後、予め定められた時間の経過前に前記受信部により識別データが受信された場合、該識別データにより識別される物体に応じた音の放音を放音装置に指示する指示部とを有する装置を提供する。
好ましい一の態様において、上記の装置は、球体状の筐体を有する。
本発明によれば、ユーザがボール遊びを行う際、ボールが衝突する物体に応じて様々に異なる音が発音されるため、ユーザは変化に富んだ音を楽しみながらボール遊びを行うことができる。
一実施形態にかかるボール遊びシステムを用いてユーザがボール遊びを行う様子を示した図である。 一実施形態にかかる球状体玩具の内部構造を模式的に示した図である。 一実施形態にかかる球状体玩具のハードウェア構成を示したブロック図である。 一実施形態にかかる球体状玩具のメモリに記憶されている音データベースのデータ構成例を示した図である。 一実施形態にかかる球状体玩具の機能構成を示したブロック図である。 一実施形態にかかる球状体玩具が行う処理のシーケンスを示した図である。 一実施形態にかかるボール遊びシステムを用いてユーザがボール遊びを行う様子を示した図である。 一実施形態にかかる球状体玩具のハードウェア構成を示したブロック図である。 一実施形態にかかるタグのハードウェア構成を示したブロック図である。 一実施形態にかかる球状体玩具の機能構成を示したブロック図である。 一実施形態にかかるタグの機能構成を示したブロック図である。 一実施形態にかかるボール遊びシステムを用いてユーザがボール遊びを行う様子を示した図である。 一実施形態にかかるボール遊びシステムを用いてユーザがボール遊びを行う様子を示した図である。 一実施形態にかかるデータ処理装置のハードウェア構成を示したブロック図である。 一実施形態にかかるデータ処理装置の機能構成を示したブロック図である。 一実施形態にかかるデータ処理装置が行う処理のシーケンスを示した図である。
[1.第1実施形態]
以下に、図面を参照しながら本発明の一実施形態(第1実施形態)にかかるボール遊びシステム1を説明する。図1は、ボール遊びシステム1を用いてユーザUがボール遊びを行う様子を示した図である。ユーザUは、図1において球状体玩具11C、球状体玩具11E、球状体玩具11Fで例示される複数の球状体玩具(以下、これらを総称して「球状体玩具11」という)を用いてボール遊びを行う。なお、図1において例示されている球状体玩具11の数は3個であるが、球状体玩具11の数は2以上のいずれであってもよい。
なお、本願において「球体」または「球状体」という場合、その形状は真球に限られず、ラグビーボールのような長円形状に近い形状等も含む。
ユーザUが、例えば球状体玩具11Cを手に取り(図1(a))、球状体玩具11Eに向けて球状体玩具11Cを投げ、もしくは転がし、球状体玩具11Cが球状体玩具11Eに衝突すると(図1(b))、球状体玩具11Cおよび球状体玩具11Eの各々から、例えばCメジャーコードの楽曲のフレーズが放音される。また、ユーザUが、例えば球状体玩具11Cを手に取り(図1(a))、球状体玩具11Fに向けて球状体玩具11Cを投げ、もしくは転がし、球状体玩具11Cが球状体玩具11Fに衝突すると(図1(c))、球状体玩具11Cおよび球状体玩具11Fの各々から、例えばFメジャーコードの楽曲のフレーズが放音される。なお、球状体玩具11の各々から放音される楽曲は、衝突の強さが強い程、大きく速いテンポで再生される。
図2は、球状体玩具11の内部構造を模式的に示した図である。球状体玩具11は、後述するメモリ111、プロセッサ112、バッテリ110等の各種装置を有する中核部101と、球体状の筐体である外殻部102と、中核部101と外殻部102との間に配置され、外殻部102の中央付近に中核部101を支持する複数の柱状体である支持部103を有する。外殻部102は、例えばウレタンゴム等の弾性体の被覆を有し、球状体玩具11を適度に弾ませる。支持部103は、例えばウレタンゴム等の弾性体で構成され、球状体玩具11に衝撃が加えられたとき、中核部101に伝わる衝撃の強さを低減する。なお、外殻部102と支持部103が一体に構成されてもよい。
図3は、球状体玩具11のハードウェア構成を示したブロック図である。球状体玩具11は、各種データを記憶するメモリ111と、メモリ111に記憶されているプログラムに従った処理を実行するプロセッサ112と、自装置(球状体玩具11)を識別する識別データや音データを出力するインタフェースである出力IF113と、出力IF113から出力される音データに従い放音を行うスピーカ114と、出力IF113から出力される識別データを電波により送信するトランスミッタ115と、自装置(球状体玩具11)の加速度を継続的に計測する加速度センサ116と、自装置(球状体玩具11)以外の球状体玩具11のトランスミッタ115から送信される識別データを受信するレシーバ117と、加速度センサ116による計測結果を示す加速度データおよびレシーバ117が受信した識別データの入力を受けるインタフェースである入力IF118とを有している。
また、球状体玩具11は、メモリ111、プロセッサ112、出力IF113および入力IF118の間においてデータの受け渡し経路を構成するバス119と、球状体玩具11が有する装置に電力を供給するバッテリ110を有している。
メモリ111には、プロセッサ112により実行されるプログラムに加え、スピーカ114が放音する音を示す音データと、音データを管理するデータベースである音データベースと、自装置(球状体玩具11)を識別する識別データが記憶されている。また、メモリ111には、過去の直近の所定期間において加速度センサ116により計測された加速度を示す加速度データ(例えば、所定の時間間隔で加速度センサ116から出力される加速度データ)が時系列的に記憶される。
図4は、メモリ111に記憶されている音データベースのデータ構成例を示した図である。音データベースは、自装置(球状体玩具11)以外の複数の球状体玩具11のうちの1以上の組み合わせの各々に応じたデータレコードの集まりであり、1以上の球状体玩具11の識別データを格納するデータフィールド[識別データ]と、音データを識別するファイル名を格納するデータフィールド[音データ]を有する。
図5は、球状体玩具11の機能構成を示したブロック図である。すなわち、プロセッサ112がメモリ111に記憶されている本実施形態にかかるプログラムに従う処理を行うと、球状体玩具11は図5に示す構成部を備える装置として機能する。
球状体玩具11は、機能構成部として、自装置(球状体玩具11)と衝突した物体(自装置以外の球状体玩具11)を特定する特定部121と、衝突に応じて自装置(球状体玩具11)の識別データを送信する送信部122と、衝突に応じて自装置以外の球状体玩具11から送信される識別データを受信する受信部123と、特定部121により特定された物体(自装置と衝突した1以上の球状体玩具11)に応じた音データに従う放音を指示する指示部124と、指示部124による指示に従い放音を行う放音装置125を有する。
なお、特定部121は主として加速度センサ116およびプロセッサ112により実現され、送信部122は主として出力IF113およびトランスミッタ115により実現され、受信部123は主としてレシーバ117および入力IF118により実現される。また、指示部124は主としてプロセッサ112により実現され、放音装置125は主として出力IF113およびスピーカ114により実現される。
特定部121は、自装置(球状体玩具11)の他の物体との衝突を検出する検出部1211と、検出部1211により衝突が検出されたときに衝突相手の物体(自装置以外の球状体玩具11)を特定する物体特定部1212と、検出部1211により衝突が検出されたときに衝突の強さを特定する衝突強度特定部1213を有する。
検出部1211は、メモリ111に継続的に記憶される加速度データが示す加速度の変化を監視し、他の物体との衝突の際に出現する所定のパターンが加速度の変化のパターンとして出現したとき、自装置(球状体玩具11)が他の物体と衝突した、と判定する。物体特定部1212は、検出部1211により衝突が検出された後、所定時間の経過前に受信部123により受信された識別データにより識別される球状体玩具11を、衝突相手の物体として特定する。衝突強度特定部1213は、検出部1211により衝突が検出されたとき、メモリ111に記憶されている加速度データが示す衝突の前後における加速度に基づき、衝突の強さを特定する。
図6は、球状体玩具11が自装置以外の球状体玩具11と衝突したときに行う処理のシーケンスを、球状体玩具11Cと球状体玩具11Eが衝突した場合を例に示した図である。図6において、例えば「ステップS101C」および「ステップS101E」(ただし、図6において「ステップ」の記載は省略)のように、末尾の英字(「C」は球状体玩具11Cに、「E」は球状体玩具11Eに対応)のみ異なるステップは同じ処理(扱うデータの内容は異なり得る)を示す。以下、「ステップS101C」と「ステップS101E」のように、異なる球状体玩具11の各々が行う同じ処理を特に区別しない場合、単に「ステップS101」のようにいう。
ユーザUが、例えば球状体玩具11Cを球状体玩具11に向けて投げ、または転がし、球状体玩具11Cが球状体玩具11Eに衝突すると、球状体玩具11(球状体玩具11Cおよび球状体玩具11Eの各々、以下同様)の検出部1211は衝突を検出する(ステップS101)。
ステップS101における衝突の検出をトリガとして、送信部122は自装置(球状体玩具11)の識別データを送信する(ステップS102)。なお、ステップS102における識別データの送信は、例えば送信相手の装置の指定のないブロードキャスト送信である。
ステップS102における識別データの送信と並行して、受信部123は自装置以外の球状体玩具11から送信された識別データを受信する(ステップS103)。物体特定部1212は、検出部1211による衝突の検出(ステップS101)から予め定められた時間の経過前に受信部123による識別データの受信(ステップS103)が行われた場合、この衝突の相手の物体が受信された識別データにより識別される球状体玩具11であると特定する(ステップS104)。なお、球状体玩具11が自装置以外の球状体玩具11ではなく、例えば床や壁、家具等の物体と衝突した場合、ステップS101において衝突の検出は行われるが、ステップS103において識別データの受信は行われず、ステップS104における衝突相手の球状体玩具11の特定も行われない。この場合、以下に説明するステップS105以下の処理は行われない。
ステップS104において、衝突相手の球状体玩具11の特定が行われた場合、衝突強度特定部1213は、ステップS101において検出部1211により検出された衝突の強さを特定する(ステップS105)。
続いて、指示部124は音データベース(図4)から、ステップS103において受信部123が受信した識別データ、すなわち、ステップS104において物体特定部1212が特定した球状体玩具11の識別データをデータフィールド[識別データ]に格納するデータレコードを検索する。指示部124は、検索したデータレコードのデータフィールド[音データ]に格納されているファイル名で識別される音データが示す音を、ステップS105において衝突強度特定部1213により特定された衝突の強さに応じた大きさおよび速度で放音することを指示する指示データを生成し、放音装置125に引き渡す(ステップS106)。
放音装置125は、ステップS106において指示部124から受け取った指示データに従い、放音を行う(ステップS107)。これにより、球状体玩具11Cおよび球状体玩具11Eの各々から、衝突相手の物体に応じた音が、衝突の強さに応じた大きさおよび速度で放音される。
なお、図6を参照しつつ上述した処理は、2つの球状体玩具11が衝突した場合にボール遊びシステム1が行う処理である。3つ以上の球状体玩具11が概ね同時に、すなわち予め定められた時間以内の時間差で、自装置以外の球状体玩具11に衝突した場合、ステップS101において検出部1211は2以上の衝突を検出し、ステップS103において受信部123は2以上の識別データを受信し、ステップS104において物体特定部1212は2以上の球状体玩具11を衝突相手の物体として特定し、ステップS105において衝突強度特定部1213は2以上の衝突の各々の強さを特定する。
そして、ステップS106において、指示部124は音データベースから、ステップ104において特定された球状体玩具11の各々の識別データの組み合わせをデータフィールド[識別データ]に格納するデータレコードを検索し、検索したデータレコードのデータフィールド[音データ]に格納されているファイル名で識別される音データに従った音の放音を、ステップS105において特定された衝突の強さの、例えば平均値に応じた大きさおよび速度で放音することを指示する指示データを生成し、放音装置125に引き渡す。その結果、ステップS107において、放音装置125が放音する音は、概ね同時に衝突した2以上の球状体玩具11の組み合わせに応じた音となり、その音の強さおよび速さは、2以上の衝突の強さの組み合わせに応じた強さおよび速度となる。
ボール遊びシステム1によれば、ユーザUが複数の球状体玩具11のうちのいずれかの球状体玩具11を他の球状体玩具11に衝突させると、衝突した2以上の球状体玩具11の組み合わせに応じた音が放音される。従って、ユーザUは変化に富んだ音を楽しみながらボール遊びを行うことができる。
[2.第2実施形態]
以下に、図面を参照しながら本発明の他の一実施形態(第2実施形態)にかかるボール遊びシステム2を説明する。ボール遊びシステム2の構成および動作は、上述した第1実施形態にかかるボール遊びシステム1の構成および動作と多くの点で共通している。以下に、ボール遊びシステム2の構成および動作のうち、ボール遊びシステム1の構成および動作と異なる点を中心に説明を行い、ボール遊びシステム1の構成および動作と共通する点は適宜省略する。
図7は、ボール遊びシステム2を用いてユーザUがボール遊びを行う様子を示した図である。ユーザUは、球状体玩具21を、図7において物体Aおよび物体Bで例示される複数の物体のいずれかに向けて投げて、または転がして、ボール遊びを行う。なお、図7において例示されている物体の数は2個であるが、物体の数は2以上のいずれであってもよい。
また、図7に例示の物体Aは人物の絵を描いたボードであり、物体Bはサッカーゴールの絵を描いたボードである。これらの物体は例示であり、他の絵が描かれたボード等であってもよいし、例えば本物の家具等であってもよい。
物体Aには、自装置を識別する識別データを送信する装置であるタグ31Aが貼り付けられている。また、物体Bには、自装置を識別する識別データを送信する装置であるタグ31Bが貼り付けられている。以下、タグ31Aおよびタグ31Bを総称して「タグ31」という。
ユーザUが球状体玩具21を物体Aに向けて投げ、もしくは転がし、球状体玩具21が物体Aに衝突すると(図7(b))、球状体玩具21から、衝突相手の物体Aに応じた音が放音される。また、ユーザUが球状体玩具21を物体Bに向けて投げ、もしくは転がし、球状体玩具21が物体Bに衝突すると(図7(c))、球状体玩具21から、衝突相手の物体Bに応じた音が放音される。
球状体玩具21の内部構造は、第1実施形態にかかる球状体玩具11の内部構造(図2)と同様である。図8は、球状体玩具21のハードウェア構成を示したブロック図である。球状体玩具21は、第1実施形態にかかる球状体玩具11が有するメモリ111、プロセッサ112、出力IF113、スピーカ114、加速度センサ116、レシーバ117、入力IF118、バス119およびバッテリ110の各々と同様の構成部であるメモリ211、プロセッサ212、出力IF213、スピーカ214、加速度センサ216、レシーバ217、入力IF218、バス219およびバッテリ210を有する。なお、球状体玩具21は、球状体玩具11が有するトランスミッタ115に対応する構成部を有さない。
図9は、タグ31のハードウェア構成を示したブロック図である。タグ31は、例えば薄片状の形状であり、第1実施形態にかかる球状体玩具11とはその形状が異なる。しかし、タグ31は第1実施形態にかかる球状体玩具11の中核部101(図2)に配置されるメモリ111、プロセッサ112、出力IF113、トランスミッタ115、加速度センサ116、入力IF118、バス119およびバッテリ110の各々と同様の構成部であるメモリ311、プロセッサ312、出力IF313、トランスミッタ315、加速度センサ316、入力IF318、バス319およびバッテリ310を有する。なお、タグ31は、球状体玩具11が有するスピーカ114およびレシーバ117に対応する構成部を有さない。
図10は、球状体玩具21の機能構成を示したブロック図である。球状体玩具21は、機能構成部として、第1実施形態にかかる球状体玩具11が有する特定部121、受信部123、指示部124および放音装置125の各々と同様の構成部である特定部221、受信部223、指示部224および放音装置225を有する。なお、球状体玩具21は、球状体玩具11が有する送信部122に対応する構成部を有さない。また、特定部221は、第1実施形態にかかる球状体玩具11の特定部121が有する検出部1211、物体特定部1212および衝突強度特定部1213の各々と同様の構成部である検出部2211、物体特定部2212および衝突強度特定部2213を有する。
図11は、タグ31の機能構成を示したブロック図である。タグ31は、機能構成部として、第1実施形態にかかる球状体玩具11が有する検出部1211および送信部122の各々と同様の構成部である検出部3211および送信部322を有する。なお、タグ31は、球状体玩具11が有する物体特定部1212、衝突強度特定部1213、受信部123、指示部124および放音装置125に対応する構成部を有さない。
ユーザUが球状体玩具21を物体Aまたは物体Bに向けて投げ、または転がし、球状体玩具21が物体Aまたは物体Bに衝突すると、球状体玩具21は、図6に示した第1実施形態にかかる球状体玩具11が行う処理のうち、ステップS102(識別データの送信)以外の処理と同様の処理を行う。また、球状体玩具21が物体Aまたは物体Bに衝突すると、衝突により衝撃を受けた物体Aまたは物体Bに貼り付けられているタグ31(タグ31Aまたはタグ31B)は、図6に示した第1実施形態にかかる球状体玩具11が行う処理のうち、ステップS101(衝突の検出)およびS102(識別データの送信)と同様の処理を行う。その結果、球状体玩具21は衝突した物体に応じた音を放音する。
第1実施形態にかかるボール遊びシステム1による場合と同様に、ボール遊びシステム2によっても、ユーザUは変化に富んだ音を楽しみながらボール遊びを行うことができる。
[3.第3実施形態]
以下に、図面を参照しながら本発明の他の一実施形態(第3実施形態)にかかるボール遊びシステム3を説明する。ボール遊びシステム3の構成および動作は、上述した第2実施形態にかかるボール遊びシステム2の構成および動作と多くの点で共通している。以下に、ボール遊びシステム3の構成および動作のうち、ボール遊びシステム2の構成および動作と異なる点を中心に説明を行い、ボール遊びシステム2の構成および動作と共通する点は適宜省略する。
図12は、ボール遊びシステム3を用いてユーザUがボール遊びを行う様子を示した図である。ユーザUは、図12において球状体玩具41Pおよび球状体玩具41Qで例示される複数の球状体玩具41のいずれかを、図12において物体Xで例示される物体に向けて投げて、または転がして、ボール遊びを行う。物体Xにはデータ処理装置51が取り付けられている。
ユーザUが球状体玩具41Pを物体Xに向けて投げ、もしくは転がし、の球状体玩具41Pが物体Xに衝突すると(図12(b))、データ処理装置51から、物体Xに衝突した球状体玩具41Pに応じた音が放音される。また、ユーザUが球状体玩具41Qを物体Xに向けて投げ、もしくは転がし、球状体玩具41Qが物体Xに衝突すると(図12(c))、データ処理装置51から、物体Xに衝突した球状体玩具41Qに応じた音が放音される。
球状体玩具41の構造は、第2実施形態にかかる球状体玩具21の構造、すなわち、図2に示した球状体玩具11の構造と同様である。球状体玩具41のハードウェア構成は、図9に示した第2実施形態にかかるタグ31のハードウェア構成と同様である。球状体玩具41の機能構成は、図11に示した第2実施形態にかかるタグ31の機能構成と同様である。
データ処理装置51は、例えば偏平な直方体形状の筐体を有する装置である。データ処理装置51のハードウェア構成は、図8に示した第2実施形態にかかる球状体玩具21のハードウェア構成と同様である。データ処理装置51の機能構成は、図10に示した第2実施形態にかかる球状体玩具21の機能構成と同様である。
ユーザUが球状体玩具41Pまたは球状体玩具41Qを物体Xに向けて投げ、または転がし、いずれかの球状体玩具41が物体Xに衝突すると、データ処理装置51は、第2実施形態にかかる球状体玩具21が行う処理、すなわち、図6に示した第1実施形態にかかる球状体玩具11が行う処理のうち、ステップS102(識別データの送信)以外の処理と同様の処理を行う。また、いずれかの球状体玩具41が物体Xに衝突すると、衝突により衝撃を受けた球状体玩具41(球状体玩具41Pまたは球状体玩具41Q)は、第2実施形態にかかるタグ31が行う処理、すなわち、図6に示した第1実施形態にかかる球状体玩具11が行う処理のうち、ステップS101(衝突の検出)およびS102(識別データの送信)と同様の処理を行う。その結果、データ処理装置51は物体Xに衝突した球状体玩具41に応じた音を放音する。
第2実施形態にかかるボール遊びシステム2による場合と同様に、ボール遊びシステム3によっても、ユーザUは変化に富んだ音を楽しみながらボール遊びを行うことができる。
[4.第4実施形態]
以下に、図面を参照しながら本発明の他の一実施形態(第4実施形態)にかかるボール遊びシステム4を説明する。ボール遊びシステム4の構成および動作は、上述した第1実施形態にかかるボール遊びシステム1の構成および動作と多くの点で共通している。以下に、ボール遊びシステム4の構成および動作のうち、ボール遊びシステム1の構成および動作と異なる点を中心に説明を行い、ボール遊びシステム1の構成および動作と共通する点は適宜省略する。
図13は、ボール遊びシステム4を用いてユーザUがボール遊びを行う様子を示した図である。ユーザUは、図13においてボール61C、ボール61Eおよびボール61Fで例示される複数のボール61のいずれかを、他のボール61に向けて投げて、または転がして、ボール遊びを行う。なお、図13において例示されているボール61の数は3個であるが、ボール61の数は2以上のいずれであってもよい。
ユーザUが遊びに用いる部屋の天井等には、データ処理装置71が取り付けられている。ユーザUが、例えばボール61Cをボール61Eに向けて投げ、もしくは転がし、ボール61Cがボール61Eに衝突すると(図13(b))、データ処理装置71から、ボール61Cとボール61Eの組み合わせに応じた音として、例えばCメジャーコードの楽曲のフレーズが放音される。また、ユーザUが、例えばボール61Cをボール61Fに向けて投げ、もしくは転がし、ボール61Cがボール61Fに衝突すると(図13(c))、データ処理装置71から、ボール61Cとボール61Fの組み合わせに応じた音として、例えばFメジャーコードの楽曲のフレーズが放音される。なお、データ処理装置71から放音される楽曲は、衝突の強さが強い程、大きく速いテンポで再生される。
図14は、データ処理装置71のハードウェア構成を示したブロック図である。データ処理装置71は、例えば直方体形状の筐体を有する装置である。データ処理装置71は、第1実施形態にかかる球状体玩具11が有するメモリ111、プロセッサ112、出力IF113、スピーカ114、入力IF118およびバス119の各々と同様の構成部であるメモリ711、プロセッサ712、出力IF713、スピーカ714、入力IF718およびバス719を有する。
また、データ処理装置71は、第1実施形態にかかる球状体玩具11が有するバッテリ110に代えて、外部の電源から交流の電力の供給を受け、直流の電力をデータ処理装置71の他の構成部に供給するAC/DC変換アダプタ710を有する。
また、データ処理装置71は、データ処理装置71が配置された空間の画像を継続的に撮像するビデオカメラ716を有する。ビデオカメラ716は入力IF718に接続され、ビデオカメラ716が撮像により生成した画像データは入力IF718を介してメモリ711に出力され、メモリ711に記憶され、プロセッサ712の処理に利用される。
なお、データ処理装置71は球状体玩具11が有するトランスミッタ115、加速度センサ116およびレシーバ117に対応する構成部を有さない。
図15は、データ処理装置71の機能構成を示したブロック図である。データ処理装置71は、機能構成部として、第1実施形態にかかる球状体玩具11が有する特定部121、指示部124および放音装置125の各々と同様の構成部である特定部721、指示部724および放音装置725を有する。また、特定部721は、第1実施形態にかかる球状体玩具11の特定部121が有する検出部1211、物体特定部1212および衝突強度特定部1213の各々と同様の構成部である検出部7211、物体特定部7212および衝突強度特定部7213を有する。
データ処理装置71は、第1実施形態にかかる球状体玩具11の特定部121が有する送信部122および受信部123に代えて、データ処理装置71が配置された空間の画像を示す画像データを生成する撮像装置726を有する。なお、撮像装置726は主としてビデオカメラ716および入力IF718により実現される。
図16は、複数のボール61のうちの2以上のボール61が互いに衝突したときにデータ処理装置71が行う処理のシーケンスを示した図である。データ処理装置71の撮像装置726は継続的に撮像を行い、画像データを特定部721に引き渡す。特定部721の検出部7211は、撮像装置726から継続的に受け取る画像データを用いた画像認識処理により特定される複数のボール61の画像のうちの2以上が接触したとき、それらのボール61の衝突を検出する(ステップS201)。
ボール61の衝突が検出されると、物体特定部7212は、衝突が検出された時点の画像データを用いた画像認識処理により、互いに衝突した2以上のボール61の各々の色を特定し、特定した色に基づき、いずれのボール61が互いに衝突したのかを特定する(ステップS202)。
また、ステップS201においてボール61の衝突が検出されると、衝突強度特定部7213は、ステップS202の処理と並行して、衝突が検出された時点以前の所定期間内の画像データを用いた画像認識処理により、衝突した2以上のボール61の各々の速度を特定し、特定した速度に基づき、それらのボール61の衝突の強さを特定する(ステップS203)。
ステップS202およびS203の処理が完了すると、指示部724は、物体特定部7212により特定された、互いに衝突した2以上のボール61の組み合わせと、衝突強度特定部7213により特定された衝突の強さとに応じた音の放音を指示する指示データを生成し、放音装置725に引き渡す(ステップS204)。放音装置725は、指示部724から受け取る指示データに従い、放音を行う(ステップS205)。その結果、データ処理装置71から、衝突したボール61の組み合わせに応じた音が放音される。
第1実施形態にかかるボール遊びシステム1による場合と同様に、ボール遊びシステム4によっても、ユーザUは変化に富んだ音を楽しみながらボール遊びを行うことができる。
[5.変形例]
上述した第1実施形態〜第4実施形態の各々は本発明の一実施形態であり、本発明の技術的思想の範囲内において様々に変形可能である。以下にそれらの変形例を示す。
(1)第1実施形態〜第3実施形態においては、加速度センサが用いられ、加速度センサにより計測された加速度に基づき、物体間の衝突の検出および衝突の強さの特定が行われる。これに代えて、または加えて、加速度とは異なる物理量を計測するセンサが用いられ、そのセンサにより計測される物理量に基づき、物体間の衝突の検出および衝突の強さの特定が行われる構成が採用されてもよい。
この変形例において採用されるセンサの例としては、衝突に伴う物体の変形の程度を計測する圧電センサや、物体の姿勢を継続的に計測する3軸ジャイロセンサ等が挙げられる。
(2)第4実施形態においては、ビデオカメラにより撮像される可視光の画像の解析結果に基づき、物体間の衝突の検出、衝突した物体の特定および衝突の強さの特定が行われる。これに代えて、または加えて、可視光以外の画像の撮像を行う撮像装置により生成される画像データの解析結果に基づき、物体間の衝突の検出、衝突した物体の特定および衝突の強さの特定が行われる構成が採用されてもよい。
この変形例において採用される撮像装置の例としては、超音波、赤外線、レーザー光等を用いて撮像を行う撮像装置が挙げられる。
(3)第1実施形態〜第3実施形態においては、装置間で直接、識別データの送受信が行われる。これに代えて、アクセスポイント等の中継装置を介して、装置間の識別データの送受信が行われる構成が採用されてもよい。
なお、電波を用いる識別データの送受信において、いずれの通信規格が採用されてもよい。例えば、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near field communication)等の現在広く利用されている通信規格が採用されてもよいし、独自の通信規格が採用されてもよい。
(4)第1実施形態〜第3実施形態においては、電波を用いて、装置間で識別データの送受信が行われる。これに代えて、または加えて、電波以外を用いた通信方法により装置間の識別データの送受信が行われる構成が採用されてもよい。
この変形例において採用される通信方法の例としては、音(例えば、不可聴域の音)や光を用いた通信方法が挙げられる。
(5)第1実施形態〜第3実施形態においては、装置間で送受信される装置の識別データに基づき、衝突した物体の特定が行われる。また、第4実施形態においては、ビデオカメラにより撮像された画像の解析結果に基づき、衝突した物体の特定が行われる。衝突した物体の特定の方法はこれらに限られず、他の方法が採用されてもよい。
例えば、2つの物体が衝突する時に発する音に基づき、衝突した2つの物体の特定が行われる方法が採用されてもよい。また、互いに衝突する物体の一方(例えば、球状体玩具)の表面を覆うように圧電センサを配置し、圧電センサの計測結果に基づき、圧電センサの配置された物体に衝突した相手の物体の固さが特定され、特定された固さにより相手の物体の特定が行われる、という方法が採用されてもよい。
(6)第4実施形態においては、ボール61の表面の色に基づき、ボール61の各々が識別される構成が採用されている。画像の解析結果に基づき、物体の特定が行われる構成が採用される場合、物体の特定は物体の色以外に基づき行われてもよい。例えば、物体の表面に、物体を識別する模様やバーコード等の画像を形成しておき、それらの画像に基づき物体の特定が行われてもよい。また、物体の形状や大きさに基づき、物体の特定が行われてもよい。
(7)第1実施形態〜第4実施形態においては、音の放音はスピーカにより行われる。これに代えて、または加えて、ヘッドフォン等の他の態様の放音装置が採用されてもよい。
(8)第1実施形態〜第3実施形態においては、図2に示した構造の球状体玩具が用いられる。球状体玩具の構造は図2に示した構造に限られない。例えば、球状体玩具がスピーカを有する場合、スピーカが中核部ではなく、球状体玩具の表面付近に配置される構造が採用されてもよい。
(9)第1実施形態においては球状体玩具11により、第2実施形態においては球状体玩具21により、また、第3実施形態においてはデータ処理装置51により、物体の衝突の検出、衝突した物体の特定、衝突の強さの特定、放音されるべき音の特定、および放音が行われる。これらの処理のうちの1以上が、球状体玩具11(第1実施形態)、球状体玩具21(第2実施形態)、またはデータ処理装置51(第3実施形態)との間でデータ通信を行う外部のデータ処理装置により行われてもよい。
この変形例の一例において、例えば球状体玩具11等は加速度センサから出力される加速度データと自装置の識別データを送信する。外部のデータ処理装置は、球状体玩具11等から送信されてくる加速度データと識別データに基づき、物体の衝突の検出、衝突した物体の特定、衝突の強さの特定、放音されるべき音の特定、および放音を行う。
また、この変形例の他の一例において、例えば球状体玩具11等は加速度センサから出力される加速度データに基づき物体の衝突の検出と衝突の強さの特定を行うとともに、他の装置から送信されてくる識別データに基づき衝突の相手の装置の特定を行い、自装置および衝突相手の装置の識別データと衝突の強さを示すデータを送信する。外部のデータ処理装置は、球状体玩具11等から送信されてくる識別データと、衝突の強さを示すデータに基づき、放音されるべき音の特定と放音を行う。
また、この変形例の他の一例において、例えば球状体玩具11等は加速度センサから出力される加速度データに基づき物体の衝突の検出と衝突の強さの特定を行うとともに、他の装置から送信されてくる識別データに基づき衝突の相手の装置の特定を行い、特定した衝突相手の物体および衝突の強さに応じた放音されるべき音の特定を行い、特定した音を示す音データを外部のデータ処理装置に送信する。外部のデータ処理装置は、球状体玩具11等から送信されてくる音データに従う放音を行う。
また、この変形例において、外部のデータ処理装置は、複数の球状体玩具11(第1実施形態)のいずれか、複数のタグ31(第2実施形態)のいずれか、もしくは、複数の球状体玩具41(第3実施形態)のいずれかであってもよい。
(10)第4実施形態におけるデータ処理装置71が備える構成部の一部を外部のデータ処理装置に配置する構成が採用されてもよい。例えば、データ処理装置71はビデオカメラ716を備えず、外部のビデオカメラから出力される画像データをデータ処理装置71が取得して用いる構成が採用されてもよい。また、例えば、データ処理装置71はスピーカ714を備えず、音データを外部のスピーカに出力する構成が採用されてもよい。また、例えば、データ処理装置71は画像解析処理を行わず、画像解析処理を行う外部のデータ処理装置に画像データを送信し、外部のデータ処理装置から送信されてくる画像解析処理の結果を示すデータを用いて、放音等を行う構成が採用されてもよい。
(11)第1実施形態〜第4実施形態においては、物体の衝突の強さに応じて、大きさおよび再生の速度が異なる音の放音が行われる。物体の衝突の強さに応じて変化する音の要素は大きさおよび再生の速度に限られず、例えば、放音される音の音色、音高、メロディ、和音等の他の要素が物体の衝突の強さに応じて変化する構成が採用されてもよい。また、物体の衝突の強さの特定が行われず、従って、衝突の強さに応じては放音される音が変化しない構成が採用されてもよい。
(12)第1実施形態〜第4実施形態においては、互いに衝突した物体の組み合わせに応じて、放音される音の音データが選択される構成が採用されている。これに代えて、または加えて、互いに衝突した物体の組み合わせに応じた音響処理が、放音される音に対し行われる構成が採用されてもよい。例えば、第1実施形態において、球状体玩具11のいずれかにリバーブ、ディストーション、等の音響エフェクトを割り当て、音響エフェクトの割り当てられた球状体玩具11が他の球状体玩具11と衝突した場合、衝突した球状体玩具11のいずれかに割り当てられている音響エフェクトを付加した音の放音が行われる構成が採用されてもよい。
(13)本発明の実施において、放音される音を示す音データの形式は特に限定されない。例えば、音の波形を示す波形データが用いられてもよいし、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)等の規格に従った演奏データが音を示すデータとして用いられてもよい。演奏データに従い放音が行われる場合、球状体玩具11等の装置は、基本波形の合成等により音の波形を示す波形データを生成する音源装置を有し、音源装置が、衝突した物体の組み合わせに応じた演奏データに従い波形データを生成する構成とすればよい。
(14)第1実施形態における球状体玩具11、第2実施形態におけるタグ31、第3実施形態における球状体玩具41は、衝突の検出時以外のタイミングで自装置を識別する識別データの送信を行わない。これに代えて、これらの装置が、衝突の検出時以外のタイミングでも自装置を識別する識別データの送信を行う構成が採用されてもよい。
この変形例の一例を、第1実施形態を変形した場合を例に説明する。この例では、球状体玩具11の各々が、自装置以外の球状体玩具11との間で通信コネクションを確立する。その後、球状体玩具11は、通信コネクションを識別するコネクションID(Identifier)により他の球状体玩具11から識別される。すなわち、コネクションIDが球状体玩具11の識別データとなる。
球状体玩具11の各々は、確立した通信コネクションを維持するため、例えば所定時間の経過毎に、コネクションIDを通信相手の球状体玩具11に送信する。そして、例えば、球状体玩具11Cが球状体玩具11Eと衝突したとする。この場合、球状体玩具11Cは球状体玩具11Eおよび球状体玩具11Fに対し、衝突の検出を通知する通知データを、コネクションIDとともに送信する。また、球状体玩具11Eは球状体玩具11Cおよび球状体玩具11Fに対し、衝突の検出を通知する通知データを、コネクションIDとともに送信する。
上記の結果、球状体玩具11Cは通知データとともに受信したコネクションIDにより、衝突の相手が球状体玩具11Eであると特定することができ、球状体玩具11Eは通知データとともに受信したコネクションIDにより、衝突の相手が球状体玩具11Cであると特定することができる。
(15)第1実施形態における球状体玩具11、第2実施形態における球状体玩具21、第3実施形態における球状体玩具41、第4実施形態におけるボール61は、いずれも球状体の形状を備えている。本発明において、ユーザが使用する物体(ボール遊びに使用するボール)の形状は球状体に限られず、ユーザが投げたり、転がしたり、滑らしたりして、他の物体にぶつけて遊ぶことができる形状であればいずれの形状であってもよい。ただし、ユーザが使用する物体の形状は、転がりやすさ、滑りやすさ等の観点から、物体の形状の真球に近い形状やラグビーボールのような長円形状に近い形状の他、おはじきのような扁平した円形状に近い形状、コマのような略円錐形状に近い形状、等のように、丸みを帯びた形状であることが望ましい。なお、これらの形状は、いずれかの断面が円形をしている点で共通している。
(16)第1実施形態における球状体玩具11、第2実施形態における球状体玩具21およびタグ31、第3実施形態における球状体玩具41およびデータ処理装置51、第4実施形態におけるデータ処理装置71は各々、プロセッサがメモリに記憶されているプログラムに従った処理を行うことにより、図5、図10、図11、または図15に示した構成部を備える装置として機能する。これに代えて、球状体玩具11、球状体玩具21、タグ31、球状体玩具41、データ処理装置51およびデータ処理装置71のうちの1以上を、図5、図10、図11、または図15に示した構成部の各々をハードウェアとして備える装置として構成してもよい。
(17)第1実施形態における球状体玩具11、第2実施形態における球状体玩具21およびタグ31、第3実施形態における球状体玩具41およびデータ処理装置51、第4実施形態におけるデータ処理装置71の各々が備えるプロセッサが実行するプログラムは、記録媒体にコンピュータ読取可能に持続的に記録されて配布され、球状体玩具11等の装置が記録媒体からプログラムを読み取って用いる構成が採用されてもよい。また、これらのプログラムは、サーバ装置に記憶され、インターネットなどのネットワークを介してサーバ装置から球状体玩具11等の装置にダウンロードされて用いられてもよい。
1…ボール遊びシステム、2…ボール遊びシステム、3…ボール遊びシステム、4…ボール遊びシステム、11…球状体玩具、21…球状体玩具、31…タグ、41…球状体玩具、51…データ処理装置、61…ボール、71…データ処理装置、101…中核部、102…外殻部、103…支持部、110…バッテリ、111…メモリ、112…プロセッサ、113…出力IF、114…スピーカ、115…トランスミッタ、116…加速度センサ、117…レシーバ、118…入力IF、119…バス、121…特定部、122…送信部、123…受信部、124…指示部、125…放音装置、210…バッテリ、211…メモリ、212…プロセッサ、213…出力IF、214…スピーカ、216…加速度センサ、217…レシーバ、218…入力IF、219…バス、221…特定部、223…受信部、224…指示部、225…放音装置、310…バッテリ、311…メモリ、312…プロセッサ、313…出力IF、314…スピーカ、315…トランスミッタ、316…加速度センサ、318…入力IF、319…バス、322…送信部、710…AC/DC変換アダプタ、711…メモリ、712…プロセッサ、713…出力IF、714…スピーカ、716…ビデオカメラ、718…入力IF、719…バス、721…特定部、724…指示部、725…放音装置、726…撮像装置、727…画像取得部、1211…検出部、1212…物体特定部、1213…衝突強度特定部、2211…検出部、2212…物体特定部、2213…衝突強度特定部、3211…検出部、7211…検出部、7212…物体特定部、7213…衝突強度特定部

Claims (5)

  1. ユーザに使用される第1の物体と、第2の物体とが衝突したとき、前記第1の物体および前記第2の物体の少なくとも一方を特定する特定部と、
    前記特定部により特定された前記第1の物体または前記第2の物体に応じた音の放音を放音装置に指示する指示部と
    を有する装置。
  2. 前記特定部は前記衝突の強さを特定し、
    前記指示部は前記特定部により特定された前記衝突の強さに応じた音の放音を前記放音装置に指示する
    請求項1に記載の装置。
  3. 自装置または自装置が取り付けられた物体の、他の物体との衝突を検出する検出部と、
    前記検出部により衝突が検出されたとき、自装置を識別する識別データを送信する送信部と
    を有する装置。
  4. 自装置または自装置が取り付けられた物体の、他の物体との衝突を検出する検出部と、
    物体を識別する識別データを受信する受信部と、
    前記検出部により衝突が検出された後、予め定められた時間の経過前に前記受信部により識別データが受信された場合、該識別データにより識別される物体に応じた音の放音を放音装置に指示する指示部と
    を有する装置。
  5. 球体状の筐体を有する
    請求項3または4に記載の装置。
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