JP2015125898A - ワイヤハーネスの製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】生産性を悪化させることなくワイヤハーネスの各電線に電線毎に同一の識別マークを確実に付与できるワイヤハーネスの製造装置を提供する。【解決手段】同色の電線2・・・が複数本束ねられたワイヤハーネス5の両端部に多芯コネクタを接続するワイヤハーネスの製造装置において、前記各電線2・・・の一端2a・・・が電気的に接続される導通チェッカ8と、該導通チェッカ8に導線19を介して電気的に接続され、前記各電線2・・の他端2b・・が載置される載置部10と、前記各電線2・・の両端部2a,2bに識別マーク11を付与するマーク付与器9とを備え、前記電線2の他端2bが前記載置部10に載置されたとき、該電線1の一端2aと他端2bとが前記導線19を介して導通すると前記導通チェッカ8から識別マーク付与信号が前記マーク付与器9に出力され、該マーク付与器9により前記電線2の他端2bに識別マーク11が付与される【選択図】図1
Description
本発明は、複数本の電線を束ねたワイヤハーネスの両端部に多芯タイプのコネクタを装着する際に、電線毎に同一の識別マークを付与することにより誤組立を防止するようにしたワイヤハーネスの製造装置に関する。
複数本の電線を束ねたワイヤハーネスの両端部に多芯コネクタを装着する場合、各電線を異なる色にするのが一般的であり、これによりコネクタを装着する際の誤組立を防止することができる。
しかし前記のように各電線を異なる色にする場合は、色違いの電線を大量に保管しなければならず、必要な保管スペースが大きくなり、管理費が嵩み、コスト高になる問題がある。
このような問題を回避するために、同色の電線を用いた場合は、誤組立を防止するために、各電線の両端部に電線毎に同一の識別マークを付与することが行われる(例えば特許文献1参照)。
複数の同色の電線を束ねてなるワイヤハーネスの場合、上述のように、電線の両端部に電線毎に同一の識別マークを付与することとなるが、誤って一本の電線の一端部と異なる電線の他端部とに同一の識別マークを付与してしまうおそれがある。その対策として電線を一本ずつ取り出してその両端部に同一の識別マークを付与するようにするとコストが増大し、生産性が悪化する。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、生産性を悪化させることなくワイヤハーネスの各電線に電線毎に同一の識別マークを確実に付与できるワイヤハーネスの製造装置を提供することを課題としている。
本発明は、同色の電線が複数本束ねられたワイヤハーネスの両端部に多芯コネクタを接続するワイヤハーネスの製造装置において、
前記各電線の一端が電気的に接続される導通チェッカと、該導通チェッカに導線を介して電気的に接続され、前記各電線の他端が載置される載置部と、前記各電線の端部に識別マークを付与するマーク付与器とを備え、
前記電線の他端が前記載置部に載置されたとき、該電線の一端と他端とが前記導線を介して導通すると前記導通チェッカから識別マーク付与信号が前記マーク付与器に出力され、該マーク付与器により前記電線の他端に識別マークが付与されることを特徴としている。
前記各電線の一端が電気的に接続される導通チェッカと、該導通チェッカに導線を介して電気的に接続され、前記各電線の他端が載置される載置部と、前記各電線の端部に識別マークを付与するマーク付与器とを備え、
前記電線の他端が前記載置部に載置されたとき、該電線の一端と他端とが前記導線を介して導通すると前記導通チェッカから識別マーク付与信号が前記マーク付与器に出力され、該マーク付与器により前記電線の他端に識別マークが付与されることを特徴としている。
ここで本発明におけるワイヤハーネス製造装置では、各電線の一端については、予め任意の識別マークを付与しても良いし、あるいは各電線の一端をコネクタに接続し、該コネクタを導通チェッカ側の接続端子に接続することにより、該チェッカ側接続端子に設定されている識別マークが前記電線の一端に付与されているとみなしても良い。
上述のように、複数本の同色の電線が束ねられているワイヤハーネスでは、電線の両端に電線毎に同一の識別マークを付与するのは困難であるが、本発明に係るワイヤハーネスの製造装置によれば、各電線の他端を載置部に載置した際に、該電線の一端と他端とが導線を介して導通しない場合はマーク付与器が作動せず、導通した場合のみマーク付与器が作動するので、確実に、電線の他端に目的とする識別マークを付与でき、この識別マークに従って各電線の端部をコネクタの対応する接続孔に挿入し接続することで、誤組立を防止できる。
また各電線を一本ずつ取り出した状態で、各電線の両端に識別マーク付与する場合に比較して生産性を向上でき、コストの増大を回避できる。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るワイヤハーネスの製造装置を説明するための図である。
図において、1はワイヤハーネスの製造装置であり、該製造装置1は、同色(例えば黒色)の電線2,3,4・・・が複数本、ハーネスバンド5aにより束ねられたワイヤハーネス5の、例えば電線2の一端2a,他端2bに端子a,bを圧着固定すると共に、該電線2の端子a,bの近傍に同色のスタンプ(識別マーク)11を付与するための装置である。そして前記スタンプ11の色に従って各電線の端子a,bをコネクタ(本実施例1では図示せず)の所定挿入孔に接続することにより誤組立てを防止できる。なお、前記各電線はスタンプ11の色に応じてコネクタの何れの挿入孔に挿入接続するかが予め設定されている。
前記製造装置1は、導通チェッカ8と、該導通チェッカ8の+側の接続孔8aに導線19を介して接続された載置部10と、前記電線2の他端2bにスタンプ11を付与するスタンプ器(識別マーク付与器)9と、前記導通チェッカ8に接続されたスタンプ器制御装置12とを備えている。
前記載置部10は、例えば前記電線2の他端2bが載置され、後述する端子圧着器15のプレス部15bが押圧する金属製の導通プレート10aを有し、また該載置部10の近傍には、電線スライド装置13,端子供給器14及び端子圧着器15が配設されている。
前記電線スライド装置13は、電線2の他端部2bを前記載置部10に向けて進退させるスライド台13aを有する。前記端子供給器14は鎖状に繋げられた端子bを順次前記導通プレート10a上に供給する。前記端子圧着器15は、本体部15aに昇降可能に支持されたプレス部15bを有し、前記導通プレート10a上に供給された端子bに電線スライド装置13により電線の先端部を載せた状態で前記プレス部15bが下降することにより電線2の先端に端子bが圧着される。
前記スタンプ器9は、電線毎に同色のスタンプを、例えば電線2には赤色スタンプを、電線3には青色スタンプを、電線4には緑色スタンプをそれぞれ付与するためのものである。具体的には、本体部9aと、該本体部9aにより回転可能かつ昇降可能に支持された支持板9bとを有し、該支持板9bには各色に応じたノズル18a,18b・・・がセットされており、該各ノズル18a,18b・・・には各色に応じたインクタンク18a′,18b′・・・が接続されている。
前記スタンプ器制御装置12は前記スタンプ器9によるスタンプ11の色を選択するためのものであり、例えば赤色のスイッチ12aを押すと前記スタンプ器9は赤色のスタンプを付与可能状態で待機し、青色のスイッチ12bを押すと前記スタンプ器9は青色のスタンプを付与可能状態で待機することとなる。
なお、前記スタンプ器制御装置12は、手動操作も選択可能となっており、手動操作を選択した場合は、電線の一端部に任意の色のスタンプを付与できる。
前記導通チェッカ8は、何れかの、例えば電線2の一端2aに圧着された端子aが−側挿入孔8bに挿入接続され、前記電線2の他端2bが前記載置部10の導通プレート10a上に載置されたことにより該電線2の一端2aと他端2bとが前記導線9を介して導通したとき、前記スタンプ制御器12から信号線12cを介してスタンプ付与信号を前記スタンプ器9に出力し、またプレス信号を前記端子圧着器15に出力する。なお、スタンプ付与信号とプレス信号とは同一信号であっても構わない。
本実施例装置1によりワイヤハーネス5を製造する場合は、先ず、ハーネスバンド5aにより束ねられた同色の複数本の電線2,3,4・・・のそれぞれの一端を前記載置部10に載置して、手動により端子供給装置14,スタンプ器9及び端子圧着器15を作動させることにより、各電線の一端に端子を圧着すると共に、各色のスタンプを付与する。
そして各電線の一端に端子が固着され、スタンプが付与されたワイヤハーネスの、任意に選択した例えば電線2の一端2aの端子aを導通チェッカ8の−側挿入孔8bに挿入接続する。このときスタンプ器制御装置12において、前記挿入した電線に付与されている識別マークの色、例えば赤色に応じたスイッチ12aを押す。これによりスタンプ器9は、前記電線2のスタンプの色と同色のスタンプを付与可能の状態で待機することとなる。
そして前記選択した電線2と同じ電線であると推測される電線の他端2bを、前記載置部10の導通プレート10a上に搭載されている端子b上に電線スライダ13により載置する。これにより前記載置した電線2の一端2a、他端2bが導線19を介して導通すると、導通チェッカ8のスタンプ器制御装置12からスタンプ信号,及びプレス信号が信号線12cを介してそれぞれスタンプ器9,端子圧着器15に出力され、これにより前記電線2の他端2bに、スタンプ器9により前記と同色のスタンプが付与され、またこれと同時に電線の他端に端子が圧着される。
同じ動作を他の電線についても同様に実施することにより、各電線の両端部に電線毎に同色のスタンプが付与されることとなる。このスタンプに従って各電線の端子をコネクタの所定の接続孔に挿入接続することにより、両端部に多芯コネクタが接続されたワイヤハーネス5が得られる。
このように、本実施例製造装置1によれば、先ず、複数本の同色の電線2,3,4・・・が束ねられたワイヤハーネス5の各電線の一端に端子aを圧着すると共に任意の色のスタンプ11を付与し、例えば電線2の一端2aの端子aを導通チェッカ8に接続し、該電線2と推定される電線の他端2bを載置部10の導通プレート10a上に載置した際に、該電線の一端2aと他端2bとが導線19を介して導通しない場合はマーク付与器9が作動せず、導通した場合のみマーク付与器9が作動して前記一端のスタンプ11と同色のスタンプを他端に付与するので、電線の両端に電線毎に同色のスタンプ11を確実に付与でき、このスタンプに従って各電線の各端部を各コネクタの対応する接続孔に挿入し接続することができ、誤組立を防止できる。
また電線2,3,4・・・を一本ずつ取り出した状態で、電線2,3,4・・・のそれぞれの両端に識別マーク付与する場合に比較して生産性を向上でき、コストの増大を回避できる。
図2は本発明の実施例2を説明するための図であり、図中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
前記実施例1では、各電線の一端に予めスタンプを付与する必要があったが、本実施例2では、各電線の一端には端子aを圧着するだけでよく、スタンプは不要である。
まず、各電線の一端の端子aをコネクタ16の任意の接続孔16a,16b・・・に挿入接続し、この電線が接続されたコネクタ16を導通チェッカ8の接続口17に差し込み接続する。ここで導通チェッカ8の前記接続口17には、前記コネクタ16の挿入孔16a16b・・・を介して前記各電線の端子aが接続される接続端子17a,17b,・・・を有し、該各接続端子17a,17b・・・には所定の識別色が設定されている。
従って、何れか任意の電線の他端を前記載置部10の導通プレート10a上の端子b上に載置すると、該電線の他端は前記導線19を介して前記接続端子17a,17b・・・の何れかと導通することとなる。前記導通チェッカ8は前記導通した接続端子に設定されていた色信号をスタンプ器9に供給する。するとこの供給された色信号に対応した色のスタンプが前記載置部10に載置された電線の他端部に付与される。また同時に、プレス信号が端子圧着器15に供給され、前記電線の他端部に前記端子bが圧着される。各電線の他端の端子bを、該他端に付与されたスタンプの色に応じてコネクタに挿入接続することにより、誤組立を回避できる。
このように本実施例2では、各電線2,3・・・の一端2a,3aの端子をコネクタ16に接続すると共に該コネクタ16を導通チェッカ8に接続し、任意の電線の他端を載置部10の導通プレート10a上に載置するだけで、該電線の一端に設定されているスタンプと同色のスタンプが自動的に該電線の他端に付与されるので、確実にかつ高速でスタンプを付与することができ、大幅に生産性を向上できる。
なお、前記実施例では、電線にスタンプにより着色マークを形成したが、着色の方法に制限はなく、インクジェット方式で着色マークを形成しても勿論構わない。
1 ワイヤハーネスの製造装置
2〜4 電線
2a 電線の一端
2b 電線の他端
5 ワイヤハーネス
8 導通チェッカ
9 スタンプ器(マーク付与器)
10 載置部
11 スタンプ(識別マーク)
16 コネクタ
19 導線
2〜4 電線
2a 電線の一端
2b 電線の他端
5 ワイヤハーネス
8 導通チェッカ
9 スタンプ器(マーク付与器)
10 載置部
11 スタンプ(識別マーク)
16 コネクタ
19 導線
Claims (1)
- 同色の電線が複数本束ねられたワイヤハーネスの両端部に多芯コネクタを接続するワイヤハーネスの製造装置において、
前記各電線の一端が電気的に接続される導通チェッカと、該導通チェッカに導線を介して電気的に接続され、前記各電線の他端が載置される載置部と、前記各電線の端部に識別マークを付与するマーク付与器とを備え、
前記電線の他端が前記載置部に載置されたとき、該電線の一端と他端とが前記導線を介して導通すると前記導通チェッカから識別マーク付与信号が前記マーク付与器に出力され、該マーク付与器により前記電線の他端に識別マークが付与されることを特徴とするワイヤハーネスの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013269522A JP2015125898A (ja) | 2013-12-26 | 2013-12-26 | ワイヤハーネスの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013269522A JP2015125898A (ja) | 2013-12-26 | 2013-12-26 | ワイヤハーネスの製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015125898A true JP2015125898A (ja) | 2015-07-06 |
Family
ID=53536471
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013269522A Pending JP2015125898A (ja) | 2013-12-26 | 2013-12-26 | ワイヤハーネスの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015125898A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107618271A (zh) * | 2017-09-28 | 2018-01-23 | 江苏永鼎股份有限公司 | 一种表面印字装置 |
US20180118293A1 (en) * | 2015-03-30 | 2018-05-03 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Wire harness module and wire harness module management system |
-
2013
- 2013-12-26 JP JP2013269522A patent/JP2015125898A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20180118293A1 (en) * | 2015-03-30 | 2018-05-03 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Wire harness module and wire harness module management system |
US10577038B2 (en) * | 2015-03-30 | 2020-03-03 | Autonetworks Technologies, Ltd. | Wire harness module and wire harness module management system |
CN107618271A (zh) * | 2017-09-28 | 2018-01-23 | 江苏永鼎股份有限公司 | 一种表面印字装置 |
CN107618271B (zh) * | 2017-09-28 | 2019-04-09 | 江苏永鼎股份有限公司 | 一种表面印字装置 |
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