JP2015125287A - 商用船舶用の騒音低減機構、商用船舶、及び、商用船舶用の騒音低減方法 - Google Patents

商用船舶用の騒音低減機構、商用船舶、及び、商用船舶用の騒音低減方法 Download PDF

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Abstract

【課題】機関室壁若しくは上甲板を加振する制御用アクチュエータにより、上甲板上の居住区若しくは上甲板より上方に設けられた居住区の静粛化の対象区画内の騒音の低減を図ることができる商用船舶用の騒音低減機構、商用船舶、及び、商用船舶用の騒音低減方法を提供する。【解決手段】商用船舶1の機関室10内の振動源及び騒音源から居住区22へ振動及び騒音の固体伝播を減少する騒音低減機構30において、機関室10を囲う機関室壁12の壁面の振動をアクティブ遮音制御するアクチュエータ31を、機関室壁12の上甲板2と接続する接続部位P1の下側部位Pa、又は接続部位P1の下側の近傍部位Pb、又は上甲板2の下面の部位Pcに設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、機関室の隔壁若しくは上甲板を加振する制御用アクチュエータにより、上甲板上の居住区若しくは上甲板より上方に設けられた居住区の室内騒音を低減する商用船舶用の騒音低減機構、商用船舶、及び、商用船舶用の騒音低減方法に関する。
一般の貨物船や旅客船等の商用船舶では、船体の後方に機関室が設けられ、機関室の上方の上甲板より上に、貨物船では機関室の上の上部構造物に居住区や船橋が配置され、旅客船では客室や船員の居住区が配置されている。
これらの商用船舶においては、図4に示すように、機関室10からの振動と騒音が、空気伝播と固体伝播とにより、居住区22に伝播されて、居住区22の騒音レベルを低くすることが難しいという問題がある。この空気伝播では、機関室10内の振動及び騒音が機関室10と居住区22との間を仕切る壁面(床面)を通るダクト等を通して、船内空気により居住区22に伝播し、居住区22の騒音となっている。また、固体伝播では、機関室10内に配置した主機関3等から発生した振動が隔壁12などの船舶1Aの構造部材を通して居住区22に伝播し、居住区22の壁面が振動して音を放射し、騒音となっている。
この騒音対策のために、スピーカを用いて音場制御するものがあり、例えば、主機関から発生した騒音を検出する第1検出センサと、船室内で発生する騒音を検出する第2検出センサと、船室側に設置された付加音発生用スピーカと、第1検出センサ及び第2検出センサで検出された信号を入力するとともに、これら入力された両信号に基づき、船室側での騒音を打ち消すような付加音を付加音発生用スピーカから発生させる付加音制御装置とから構成された船舶における消音装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
一方、波動制御法において、パワフロー制御法を用いて、薄肉周辺単純支持平板を対象として、制御用アクチュエータを駆動することにより、平板内の振動インテンシティ(単位時間に構造物の単位断面積当たりを伝わる振動エネルギとして定義される)を抑制して、想定領域内へのエネルギの流入を遮断することで領域内に静粛化をもたらす平板振動の局所静粛化の研究がなされている(例えば、非特許文献1参照)。
また、三次元閉空間場に対する一次元波動制御法における反射波吸収制御と透過波除去制御に関する研究がなされ、透過波除去制御を講じることで、空間内のある領域において無騒音状態を生成できることが示されている(例えば、非特許文献2参照)。
また、入射した音波によって壁面が強制加振され振動し、その振動から透過側に音が放射される音響透過をポイントアクチュエータを用いて特定点に加振力を与えて壁面の振動をコントロールして壁面を透過する音を低減する際の、適切な制御効果を得るためのポイントアクチュエータの配置法が提案されている(例えば、非特許文献3参照)。
更に、入射音が遮音板に印加した時に発生する振動を、圧電材料と制御回路間で発生する制御力で抑制することで、騒音制御パネルの透過音を低減する方法で、内装透過音を制御する音場境界制御を新幹線車両のデッキ部に適用し、有効性を確認できたことが示されている(例えば、非特許文献4参照)。
特開平8−207897号公報
「薄肉平板におけるパワフロー制御に関する研究(振動インテンシティ抑制法による局所静粛領域の生成)」:板野彰秀、田中信雄:日本機械学会論文集(C編):71巻706号(2005−6):論文No.04−0933 「波動制御理論を基調とした直方体閉空間場における静粛化制御に関する研究」:岩本宏之、田中信雄、眞田明:日本機械学会論文集(C編):75巻750号(2009−2):論文No.08−0651 「アクティブ遮音制御におけるアクチュエータ配置法」:眞田明、東山孝治、田中信雄:日本機械学会論文集(C編):75巻758号(2009−10):論文No.09−0469 「鉄道車両の内装透過音制御システムの開発(第3報、新幹線車両デッキ部騒音における制御効果の検証)」:山本克也、田中信雄、朝比奈峰之:日本機械学会論文集(C編):75巻759号(2009−11):論文No.09−0312
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、機関室壁若しくは上甲板を加振する制御用アクチュエータにより、上甲板上の居住区、若しくは、上甲板より上方に設けられた居住区の静粛化の対象区画内の騒音の低減を図ることができる商用船舶用の騒音低減機構、商用船舶、及び、商用船舶用の騒音低減方法を提供することにある。
上記のような目的を達成するための本発明の商用船舶用の騒音低減機構は、商用船舶の機関室内の振動源及び騒音源から居住区へ振動及び騒音の伝播を減少する騒音低減機構において、前記機関室を囲う機関室壁の壁面の振動をアクティブ遮音制御するアクチュエータを、前記機関室壁の上甲板と接続する接続部位の下側部位、又は、前記接続部位の下側の近傍部位、又は、前記上甲板の下面の部位に設けて構成される。
この構成によれば、波動制御法におけるパワフロー制御法の透過波除去制御等を用いて、機関室壁を固体伝播する振動に対して、アクチュエータでその振動を制御する加振力を与えて、上甲板より上の静粛化の対象区画への振動エネルギの流入を遮断することができるので、これにより、機関室壁から上甲板上の上部構造物への振動インテンシティ(単位時間に構造物の単位断面積当たりを伝わる振動エネルギ)を抑制して、対象区画を静粛化することができる。
つまり、アクティブ遮音制御を商用船舶に応用するにあたり、船舶で特有の問題となる構造部材を通して伝播する固体伝播に焦点を当ててアクティブ遮音制御をする。
上記の商用船舶用の騒音低減機構において、前記アクチュエータを設ける部位を機関室の上方の四方の部位にして構成する。この場合は、上部構造物への固体伝播経路となる機関室壁で囲まれた機関室の上方の四方の振動の固体伝播を低減できるので、少ない数のアクチュエータで効率的に上部構造物への振動の固体伝播を低減できる。
上記の商用船舶用の騒音低減機構において、前記アクチュエータを収容し、かつ、前記アクチュエータの駆動により発生する騒音を遮断する遮音囲いを設けると、この構成により、アクチュエータにより加振力を与えて壁面の振動をコントロールして壁面を透過する音を低減する透過波除去制御を行った場合に、機関室側への騒音が発生する可能性があるが、この遮音囲いにより、アクティブ遮音制御で発生する機関室側への騒音が機関室内へ伝搬されることを防止することができ、アクティブ遮音制御による機関室内における騒音の増加を防止できる。
上記の商用船舶用の騒音低減機構において、前記アクチュエータのアクティブ遮音制御により静粛化する対象区画が、上面視で、前記機関室壁で囲まれる範囲の中の一部の範囲であり、かつ、前記上甲板より上の区画であるように構成すると、この構成により、静粛化する対象区画を小さく設定することにより、アクティブ遮音制御を比較的単純化でき、少ないアクチュエータの個数、及び、小さい加振力で、静粛化する対象区画の騒音レベルを効率よく小さくすることができる。
上記の商用船舶用の騒音低減機構において、前記機関室から延びる煙道のあるエンジンケーシングと前記居住区との間を仕切る一部または全部の壁面に、該壁面の振動をアクティブ遮音制御する煙道用アクチュエータを設けて構成すると、この構成により、煙道と居住区を仕切る壁面からの振動伝播も減少することができるので、機関室から上甲板上の上部構造物への振動インテンシティをより抑制して、対象区画をより静粛化することができる。
上記の目的を達成するための本発明の商用船舶は、上記の構成の商用船舶用の騒音低減機構を備えて構成される。この構成によれば、上記の商用船舶用の騒音低減機構で得られる効果と同様の効果を得ることができる。
そして、上記の目的を達成するための本発明の商用船舶用の騒音低減方法は、商用船舶の機関室内の振動源及び騒音源から居住区へ振動及び騒音の伝播を減少する騒音低減機構において、前記機関室を囲う機関室壁の壁面の振動をアクティブ遮音制御するアクチュエータを、前記機関室壁の上甲板と接続する接続部位の下側部位、又は、前記接続部位の下側の近傍部位、又は、前記上甲板の下面の部位に設け、前記アクチュエータをアクティブ遮音制御することにより、前記機関室壁を通して前記上甲板より上側の居住区に伝播する固体伝播を制御して、前記居住区の一部又は全部を静粛化することを特徴とする方法である。
この方法によれば、波動制御法におけるパワフロー制御法の透過波除去制御等を用いて、機関室壁を固体伝播する振動に対して、その振動を制御する加振力をアクチュエータで機関室壁に与えて、上甲板より上の静粛化の対象区画への振動エネルギの流入を遮断することにより、機関室壁から上甲板上の上部構造物への振動インテンシティを抑制して、対象区画を静粛化することができる。
本発明に係る、商用船舶用の騒音低減機構、商用船舶、及び、商用船舶用の騒音低減方法によれば、機関室壁若しくは上甲板を加振する制御用アクチュエータにより、上甲板上の居住区若しくは上甲板より上方に設けられた居住区の静粛化の対象区画内の騒音を低減できる。
本発明の実施の形態の商用船舶用の騒音低減機構におけるアクチュエータの配置を示す、機関室の模式的な側面断面図である。 本発明の実施の形態の商用船舶用の騒音低減機構におけるアクチュエータの配置を示す、上甲板より下方の機関室の模式的な平面図である。 本発明の実施の形態の商用船舶用の騒音低減機構におけるアクチュエータの配置と静粛化の対象区画を示す、機関室上の上甲板より上方の模式的な平面図である。 従来技術における商用船舶用の騒音の伝播経路を説明するための機関室の模式的な側面断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態の商用船舶用の騒音低減機構、商用船舶、及び、商用船舶用の騒音低減方法について、図面を参照しながら説明する。
図1〜図3に示すように、本発明の実施の形態の商用船舶用の騒音低減機構(以下、騒音低減機構)30を備えて構成される商用船舶1は、主機関(M/E)3、ディーゼル発電機(D/G)4、ポンプ5等を機関室10内に備えている。この機関室10は、下部は二重底の底面11で、周囲は機関室壁12で、上部は上甲板2で囲まれている。
また、図1に示すように、機関室10の上方の上甲板2より上には上部構造物20が設けられている。この上部構造物20の上部には船橋21が設けられ、この船橋21の下には船員が居住する居住区22が設けられている。また、機関室10の主機関3で発生する排気ガスを大気中に放出するための煙道13が設けられ、この煙道13と居住区22との間に仕切り壁14が設けられている。
この機関室10内においては、主機関3の運転や主機関3の回転によって回転するプロペラ等の推進機器の回転、及び、ディーゼル発電機4やバラストポンプ5等の各種ポンプ装置等の補機類の回転等により、振動及び騒音が発生している。
これらの機関室10内の振動源及び騒音源から居住区22への振動及び騒音の固体伝播を減少するために、騒音低減機構30として、機関室10を囲う機関室壁12の壁面の振動をアクティブ遮音制御するアクチュエータ31を、機関室壁12の上甲板2と接続する接続部位P1の下側部位Pa、又は、接続部位P1の下側の近傍部位Pb、又は、上甲板2の下面の部位Pcに設け、このアクチュエータ31のアクティブ遮音制御により、機関室10と居住区22の境界となる上甲板2と煙道13のあるエンジンケーシングの仕切り壁14で制振する。
図1及び図2に示すように、このアクチュエータ31は機関室10の上方の四方に設けて構成する。つまり、アクチュエータ31を設ける部位を機関室10の上方の四方の部位にして構成する。これらのアクチュエータ31を用いて、機関室壁12の上甲板2と接続する接続部位P1の下側部位Paの特定点、又は、この接続部位P1の下側の近傍部位Pbの特定点、又は、上甲板2の下面の部位Pcの特定点に加振力を与えて、機関室壁12の壁面と上甲板2の壁面(床面)の振動、又は、上甲板2の壁面(床面)の振動をコントロールして、これらの壁面を透過する音を低減する。
これにより、上部構造物20への固体伝播経路となる機関室壁12で囲まれた機関室10の上方の四方の振動の固体伝播を低減できるので、少ない数のアクチュエータ31で効率的に上部構造物20への振動及び騒音の固体伝播を低減できる。
また、機関室10内だけでなく、更に、機関室10から延びる煙道13のあるエンジンケーシングと居住区22との間を仕切る一部または全部の壁面14に、この壁面14の振動をアクティブ遮音制御する煙道用アクチュエータ32を設けて構成すると、煙道13と居住区22を仕切る壁面14からの振動伝播も減少することができ、機関室10から上甲板2上の上部構造物20への振動インテンシティをより抑制することができる。
更に、アクチュエータ31と煙道用アクチュエータ32を収容し、かつ、アクチュエータ31と煙道用アクチュエータ32の駆動により発生する騒音を遮断する遮音部材で囲んだ遮音囲い33を設ける。この遮音囲い33により、アクチュエータ31により加振力を与えて壁面の振動をコントロールして壁面を透過する音を低減する透過波除去制御を行った場合に、機関室10側への騒音が発生する可能性があるが、このアクティブ遮音制御で発生する騒音が機関室10内へ伝播されることを防止する。これにより、アクティブ遮音制御による機関室10内における騒音の増加を防止する。
つまり、アクティブ遮音制御専用の囲いを設置し、アクティブ遮音制御にあたって、制御用のアクチュエータ31等から発生する騒音を考慮して、専用の囲いを設置することで、アクチュエータ31を機関室10から隔離し、居住区22の騒音低減と機関室10の防音効果を両立させる。
また、図3に示すように、アクチュエータ31と煙道用アクチュエータ32のアクティブ遮音制御により静粛化する対象区画22tが、上面視で、機関室壁12で囲まれる範囲の中の一部の範囲Rtであり、かつ、上甲板2の上又は上甲板2より上方の区画であるように構成すると、この構成により、静粛化する対象区画22tを小さくすることにより、アクティブ遮音制御を比較的単純化でき、少ないアクチュエータ31の個数及び小さな加振力で、静粛化する対象区画22tの騒音レベルを効率よく小さくすることができる。
この構成によれば、波動制御法におけるパワフロー制御法の透過波除去制御等を用いて、機関室壁12を固体伝播する振動に対して、アクチュエータ31でその振動を制御する加振力を与えて、上甲板2より上の静粛化の対象区画22tへの振動エネルギの流入を遮断することにより、機関室壁12から上甲板2上の上部構造物20への振動インテンシティを抑制して、対象区画22t内を静粛化することができる。
なお、アクチュエータ31の配置を限定させているため、比較的容易に静粛化できる範囲Rtが限定されてしまう場合には、アクティブ遮音制御において、上方の四方の加振力のバランス等といったアクチュエータ31の制御設定を、全体の静粛化よりも優先させて、特に静粛化したい対象区画(例えば、医務室等)22tがある範囲Rtの遮音に焦点を当てて調整することが好ましい。
なお、このアクチュエータ31の加振力の制御には、機関室壁12に取り付けた振動センサ(図示しない)で検知した振動を入力して、周知技術である、振動・騒音現象を固有モードの重複ではなく、波動伝播として捉える波動制御法における振動・音響パワーを制御するパワフロー制御法を用いる。特に、ある領域に伝播する波動を制御点において遮断することで、対象領域の振動・騒音レベルを極めて小さくすることができる透過波除去制御を採用することで、上部構造物20への振動・騒音の伝播を減少することができる。
また、上記の商用船舶用の騒音低減機構30を用いて実施される商用船舶用の騒音低減方法について説明する。この商用船舶用の騒音低減方法は、商用船舶1の機関室10内の振動及び騒音源から居住区22へ振動及び騒音の伝播を減少する騒音低減方法において、機関室10を囲う機関室壁12の壁面の振動をアクティブ遮音制御するアクチュエータ31を、機関室壁12の上甲板2と接続する接続部位P1の下側の部位Pa、又は、接続部位P1の下側の近傍部位Pb、又は、上甲板2の下面の部位Pcに設け、アクチュエータ31をアクティブ遮音制御することにより、機関室壁12を通して上甲板2より上側の居住区22に伝播する固体伝播を制御して、居住区22の一部又は全部、特に静粛化の対象区画22tを静粛化する方法である。
上記の構成の商用船舶用の騒音低減機構30、商用船舶1、及び、商用船舶用の騒音低減方法によれば、波動制御法におけるパワフロー制御法の透過波除去制御等を用いて、機関室壁12を固体伝播する振動に対して、アクチュエータ31でその振動を制御する加振力を与えて、上甲板2より上の静粛化の対象区画22tへの振動エネルギの流入を遮断することにより、機関室壁12から上甲板上2の上部構造物20への振動インテンシティを抑制して、対象区画22t内を静粛化することができる。
つまり、機関室壁12若しくは上甲板2を加振する制御用アクチュエータ31により、上甲板2上の居住区22若しくは上甲板2より上方に設けられた居住区22の静粛化の対象区画22t内の騒音を低減できる。
本発明の、商用船舶用の騒音低減機構、商用船舶、及び、商用船舶用の騒音低減方法によれば、機関室壁若しくは上甲板を加振する制御用アクチュエータにより、上甲板上の居住区若しくは上甲板より上方に設けられた居住区の静粛化の対象区画内の騒音を低減できるので、多くの商用船舶に利用することができる。
1、1A 商用船舶
2 上甲板
3 主機関
10 機関室
12 機関室壁
13 煙道
14 煙道と居住区との仕切り壁
20 上部構造物
21 船橋
22 居住区
22t 静粛化の対象区画
30 商用船舶用の騒音低減機構
31 制御用アクチュエータ
32 煙道用制御用アクチュエータ
33 遮音囲い

Claims (7)

  1. 商用船舶の機関室内の振動源及び騒音源から居住区へ振動及び騒音の伝播を減少する騒音低減機構において、前記機関室を囲う機関室壁の壁面の振動をアクティブ遮音制御するアクチュエータを、前記機関室壁の上甲板と接続する接続部位の下側部位、又は、前記接続部位の下側の近傍部位、又は、前記上甲板の下面の部位に設けたことを特徴とする商用船舶用の騒音低減機構。
  2. 前記アクチュエータを設ける部位を機関室の上方で四方の部位にしたことを特徴とする請求項1に記載の商用船舶用の騒音低減機構。
  3. 前記アクチュエータを収容し、かつ、前記アクチュエータの駆動により発生する騒音を遮断する遮音囲いを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の商用船舶用の騒音低減機構。
  4. 前記アクチュエータのアクティブ遮音制御により静粛化する対象区画が、上面視で、前記機関室壁で囲まれる範囲の中の一部の範囲であり、かつ、前記上甲板より上の区画であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の商用船舶用の騒音低減機構。
  5. 前記機関室から延びる煙道のあるエンジンケーシングと前記居住区との間を仕切る一部または全部の壁面に、該壁面の振動をアクティブ遮音制御する煙道用アクチュエータを設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の商用船舶用の騒音低減機構。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の商用船舶用の騒音低減機構を備えたことを特徴とする商用船舶。
  7. 商用船舶の機関室内の振動源及び騒音源から居住区へ振動及び騒音の伝播を減少する騒音低減機構において、前記機関室を囲う機関室壁の壁面の振動をアクティブ遮音制御するアクチュエータを、前記機関室壁の上甲板と接続する接続部位の下側部位、又は、前記接続部位の下側の近傍部位、又は、前記上甲板の下面の部位に設け、前記アクチュエータをアクティブ遮音制御することにより、前記機関室壁を通して前記上甲板より上側の居住区に伝播する固体伝播を制御して、前記居住区の一部又は全部を静粛化することを特徴とする商用船舶用の騒音低減方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017056840A (ja) * 2015-09-16 2017-03-23 三井造船株式会社 船舶の機関室構造

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