JP2015125084A - 蛍光観察装置、及び光学部材 - Google Patents

蛍光観察装置、及び光学部材 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の試料に対する蛍光観察を容易に実施可能な蛍光観察装置、及び光学部材を提供する。
【解決手段】蛍光観察装置1は、励起光を含む波長の光を出射する光源部10と、互いに対向する一対の反射膜、及び、一対の反射膜のギャップ寸法を変更可能なギャップ変更部を有し、光源部10の光出射方向に対して一対の反射膜が所定の角度で傾斜して配置され、光源部からの光のうちギャップ寸法に応じた所定波長以外の光を第一方向L2に出射させ、第一方向L2から入射された光のうちギャップ寸法に応じた所定波長の光を第二方向L3に出射させる第一波長可変干渉フィルター5と、第一波長可変干渉フィルター5から第二方向L3に出射された光を観察する観察部20と、を具備している。
【選択図】図1

Description

本発明は、蛍光観察装置、及び光学部材に関する。
従来、検査対象(試料)から出射された蛍光を観察する蛍光観察装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の装置は、光源部から出射された光を励起光フィルターに入射させ、励起光フィルターを透過した励起光をダイクロイックミラーで試料側に反射させる。また、試料から発せられた蛍光は、ダイクロイックミラー及び励起光カットフィルターを透過して、接眼レンズや撮像ユニット等の観察手段に入射される。
特開2013−20204号公報
ところで、上記特許文献1に記載のような、従来の蛍光観察装置では、例えば別の試料から発せられる蛍光を観察したい場合、試料に応じて励起光の波長が異なるので、励起光フィルターや励起光カットフィルターを交換する必要があり、蛍光観察の作業手間がかかるという課題がある。
本発明は、複数の試料に対する蛍光観察を容易に実施可能な蛍光観察装置、及び光学部材を提供することを目的とする。
本発明の蛍光観察装置は、励起光を含む波長の光を出射する光源部と、互いに対向する一対の反射膜、及び、前記一対の反射膜のギャップ寸法を変更可能なギャップ変更部を有し、前記光源部の光出射方向に対して前記一対の反射膜が所定の角度で傾斜して配置され、前記光源部からの光のうち前記ギャップ寸法に応じた所定波長以外の光を第一方向に出射させ、前記第一方向から入射された光のうち前記ギャップ寸法に応じた前記所定波長の光を第二方向に出射させる第一波長可変干渉フィルターと、前記第一波長可変干渉フィルターから前記第二方向に出射された光を観察する観察部と、を具備していることを特徴とする。
ここで、本発明における観察部としては、例えば蛍光を直接観察する接眼レンズ等の構成や、撮像素子により蛍光を撮像する構成などが含まれる。
本発明では、第一波長可変干渉フィルターは、光源部からの光を反射膜間で干渉させて、当該光のうち所定波長以外の光を第一方向に出射させる。また、第一方向から入射された光を反射膜間で干渉させて、当該光のうち所定波長の光を第二方向に出射させる。
すなわち、本発明の第一波長可変干渉フィルターには、2回光が入射され、ギャップ寸法に応じた所定波長の光と、それ以外の波長の光をそれぞれ異なる方向に出射させる。
このような構成では、第一波長可変干渉フィルターの第一方向側に蛍光を発する試料を配置する。また、第一波長可変干渉フィルターにおける反射膜間のギャップ寸法を蛍光の波長(所定波長)に対応した寸法に設定する。これにより、所定波長以外の光である光源部からの励起光は、第一波長可変干渉フィルターから第一方向に出射され試料に入射され、所定波長の光である試料からの蛍光は、第一波長可変干渉フィルターから第二方向に出射され、観察部に入射される。この際、本発明では、第一波長可変干渉フィルターのギャップ変更部により、一対の反射膜間のギャップ寸法を変化させることができる。したがって、試料を交換した場合でも、当該交換された試料の蛍光に合わせて反射膜間のギャップ寸法を変更すれば当該試料に対する蛍光の観察を実施できる。よって、構成部品を交換する等の煩雑な操作が不要となり、複数の試料に対する蛍光観察を容易に実施できる。
本発明の蛍光観察装置において、前記光源部及び前記第一波長可変干渉フィルターの間に、互いに対向する一対の反射膜、及び、前記一対の反射膜のギャップ寸法を変更可能なギャップ変更部を有する第二波長可変干渉フィルターが設けられていることが好ましい。
本発明では、第二波長可変干渉フィルターにおける反射膜間のギャップ寸法を、光源部からの励起光に応じた寸法に調整することで、励起光を精度よく第一波長可変干渉フィルター側に出射させることができる。このような構成では、第一波長可変干渉フィルターに入射する光のノイズ成分が減少する。つまり、第一方向に出射させる励起光の光量を維持したまま、第一波長可変干渉フィルターから第一方向以外の方向に出射される光の光量を減退させることができる。これにより、蛍光観察の精度を向上させることができる。
本発明の蛍光観察装置において、前記第一波長可変干渉フィルター及び前記観察部との間に、互いに対向する一対の反射膜、及び、前記一対の反射膜のギャップ寸法を変更可能なギャップ変更部を有する第三波長可変干渉フィルターが設けられていることが好ましい。
本発明では、第三波長可変干渉フィルターにおける反射膜間のギャップ寸法を、蛍光の波長に応じた寸法に調整する。これにより、観察部に入射される蛍光以外の光成分(ノイズ成分)が減少するため、より蛍光観察の精度を向上させることができる。
本発明の蛍光観察装置において、前記光源部及び第一波長可変干渉フィルターの間に設けられ、入射光の偏光方向を直線偏光に揃える偏光光学素子を備えていることが好ましい。
ここで、偏光光学素子としては、例えば第一直線偏光方向の光(例えばS偏光)を遮光し、第一直線偏光方向と直交する第二直線偏光方向の光(例えばP偏光)を透過させる偏光板等を例示できる。また、第一直線偏光方向の光を第二直線偏光方向の光に変換して透過させ、第二直線偏光方向の光をそのまま透過させる偏光変換素子等を用いてもよい。
本発明において第一波長可変干渉フィルターには、反射膜に対して傾斜する角度から光源部からの光(励起光)が入射される。ここで、光源部からの光に複数の直線偏光方向が含まれる場合(例えば円偏光光等)、第一波長可変干渉フィルターの反射膜において、反射又は透過する光の波長がずれることがある。この場合、本来必要となる励起光の光量が低下し、試料における蛍光発光量が減少することが考えられる。
これに対して、本発明では、光源部及び第一波長可変干渉フィルターの間に配置された偏光光学素子により、光源部からの励起光の偏光方向を所定の直線偏光方向に揃えて第一波長可変干渉フィルター側に出射するため、第一波長可変干渉フィルターにおいて偏光方向の違いによる波長シフトが抑制され、試料に対応した励起光を第一方向側に出射させることができる。
本発明の蛍光観察装置において、前記第一波長可変干渉フィルターの前記第一方向側に設けられ、入射光の偏光方向を直線偏光に揃える偏光光学素子を備えていることが好ましい。
偏光光学素子としては、上述のように、偏光板や偏光変換素子を例示できる。
本発明において、第一波長可変干渉フィルターには、第一方向に配置された試料からの蛍光が反射膜に対して傾斜する角度で入射される。したがって、上記したように、偏光方向が異なる蛍光を用いると、波長シフトが生じるおそれがあり、特に蛍光スペクトルを測定したい場合等において精度低下を招くおそれがある。
これに対して、本発明では、第一波長可変干渉フィルター及び試料の間に配置された偏光光学素子により、試料から発せられた蛍光の偏光方向を所定の直線偏光方向に揃えることができる。したがって、波長シフトを抑制でき、蛍光観察の精度を向上させることができる。
本発明の光学部材は、光入射方向に対して傾斜し、互いに対向する一対の反射膜と、前記一対の反射膜のギャップ寸法を変更可能なギャップ変更部と、を有し、前記光入射方向から入射した光のうち前記ギャップ寸法に応じた所定波長以外の光を第一方向に出射させ、前記第一方向から入射された光のうち前記ギャップ寸法に応じた前記所定波長の光を第二方向に出射させることを特徴とする。
上述したように、従来、所定の光入射方向から入射された光を第一方向に出射し、第一方向から入射された光を第二方向に出射する光学部材として、ダイクロイックミラーやダイクロイックプリズム等が知られている。しかしながら、これらの光学部材では、出射(反射又は透過)させる光の波長域が予め設定された値となり、変化させることができない。
これに対して、本発明における光学部材は、上記のように一対の反射膜間のギャップ寸法を変化させることにより、出射(反射及び透過)させる波長域を容易に変化させることができる。
第一実施形態の蛍光観察装置の概略構成を示す図。 波長可変干渉フィルターの平面図。 図2におけるA−A線を切断した際の断面図。 第一実施形態の波長可変干渉フィルターの透過波長及び反射波長を示す図。 第二実施形態の蛍光観察装置の概略構成を示す図。 第三実施形態の蛍光観察装置の概略構成を示す図。
[第一実施形態]
以下、本発明に係る第一実施形態の蛍光観察装置について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の蛍光観察装置1における概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の蛍光観察装置1は、光源部10と、偏光板11と、波長可変干渉フィルター5と、対物レンズ12と、ライトアブソーバー13と、観察部20と、制御部30とを備えている。
この蛍光観察装置1は、光源部10からの光を試料Aに照射し、試料Aから発せられる蛍光を観察部20で観察する装置である。
[光源部の構成]
光源部10は、波長可変干渉フィルター5に向かう方向 (光入射方向L1)に光を照射する。光源部10から出射される光は、試料Aにおいて蛍光を発するための励起光を含む。本発明では、試料Aを他の種別の試料に交換した際でも蛍光観察を実施するため、観察対象となる複数の試料に対応した励起光を含む光を出射させることが好ましい。具体的には、光源部10は、例えば、380nm〜700nmの可視光から近赤外光を含む白色光を出力する白色光源を備える構成とすることが好ましい。
偏光板11は、本発明の偏光光学素子であり、光源部10及び波長可変干渉フィルター5の間で、光源部10から射出された光の光路上に設けられる。この偏光板11は、光源部10からの光を所定の直線偏光方向に揃える。具体的には、偏光板11は、S偏光光を透過させ、P偏光光を遮光する。なお、偏光光学素子としては、入射光を1つの直線偏光方向に揃える偏光変換素子が用いられてもよい。この場合、例えばS偏光光をそのまま透過させ、P偏光光をS偏光光に変換した上で透過させる。これにより、偏光板を用いる場合よりも光量減少を抑えることができる。
[波長可変干渉フィルターの構成]
図2は、本実施形態における波長可変干渉フィルターの平面図、図3は、図2のA−A線における断面図である。
波長可変干渉フィルター5は、本発明における第一波長可変干渉フィルター及び光学部材に相当し、光源部10からの出射される光の光進行方向(光入射方向L1)に対して所定の角度(例えば、本実施形態では45度)で傾斜して配置されている。
この波長可変干渉フィルター5は、ファブリーペローエタロンであり、一対の基板(固定基板51、可動基板52)を備えている。これらの基板51,52は、それぞれ例えば、ソーダガラス、結晶性ガラス、石英ガラス、鉛ガラス、カリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラスなどの各種ガラスや、水晶などにより形成されている。なお、本実施形態では、測定対象の赤外域における分光画像を取得するものであるため、基板51,52として、赤外域の光を透過可能なシリコン等により構成されていてもよい。
そして、これらの固定基板51及び可動基板52は、例えばシロキサンを主成分とするプラズマ重合膜などにより構成された接合膜53により接合されることで、一体的に構成されている。
そして、固定基板51には、本発明における第一波長可変干渉フィルターの一対の反射膜の一方である固定反射膜54が設けられ、可動基板52には、一対の反射膜の他方である可動反射膜55が設けられている。これらの固定反射膜54および可動反射膜55は、反射膜間ギャップG1を介して対向配置されている。そして、波長可変干渉フィルター5には、この反射膜間ギャップG1のギャップ量を調整(変更)するのに用いられる、本発明のギャップ変更部である静電アクチュエーター56が設けられている。この静電アクチュエーター56は、固定基板51に設けられた固定電極561と、可動基板52に設けられた可動電極562とにより構成されている。これらの固定電極561,可動電極562は、電極間ギャップを介して対向する。ここで、これらの固定電極561,可動電極562は、それぞれ固定基板51及び可動基板52の基板表面に直接設けられる構成であってもよく、他の膜部材を介して設けられる構成であってもよい。
また、本実施形態における波長可変干渉フィルター5では、固定基板51(可動基板52)の基板厚み方向から見た図2に示すような平面視(以降、フィルター平面視と称する)において、固定基板51及び可動基板52の平面中心点Oは、固定反射膜54及び可動反射膜55の中心点と一致し、かつ後述する可動部521の中心点と一致する。
(固定基板の構成)
固定基板51には、例えばエッチング等により電極配置溝511および反射膜設置部512が形成されている。また、固定基板51の頂点C1には、切欠部514が形成されており、波長可変干渉フィルター5を固定基板51側から見た際に、後述する可動電極パッド564Pが露出する。
電極配置溝511は、フィルター平面視で、固定基板51の平面中心点Oを中心とした環状に形成されている。反射膜設置部512は、前記平面視において、電極配置溝511の中心部から可動基板52側に突出して形成されている。この電極配置溝511の溝底面は、固定電極561が配置される電極設置面511Aとなる。また、反射膜設置部512の突出先端面は、反射膜設置面512Aとなる。
また、固定基板51には、電極配置溝511から、固定基板51の外周縁の頂点C1,頂点C2に向かって延出する電極引出溝511Bが設けられている。
電極配置溝511の電極設置面511Aには、固定電極561が設けられている。より具体的には、固定電極561は、電極設置面511Aのうち、後述する可動部521の可動電極562に対向する領域に設けられている。また、固定電極561上に、固定電極561及び可動電極562の間の絶縁性を確保するための絶縁膜が積層される構成としてもよい。
そして、固定基板51には、固定電極561の外周縁から、頂点C2方向に延出する固定引出電極563が設けられている。この固定引出電極563の延出先端部(固定基板51の頂点C2に位置する部分)は、図示略のドライバ回路を介して制御部30に接続される固定電極パッド563Pを構成する。
なお、本実施形態では、電極設置面511Aに1つの固定電極561が設けられる構成を示すが、例えば、平面中心点Oを中心とした同心円となる2つの電極が設けられる構成(二重電極構成)などとしてもよい。
反射膜設置部512は、上述したように、電極配置溝511と同軸上で、電極配置溝511よりも小さい径寸法となる略円柱状に形成され、当該反射膜設置部512の可動基板52に対向する反射膜設置面512Aを備えている。
この反射膜設置部512には、図2及び図3に示すように、固定反射膜54が設置されている。この固定反射膜54としては、例えばAg等の金属膜や、Ag合金等の合金膜を用いることができる。また、例えば高屈折層をTiO、低屈折層をSiOとした誘電体多層膜を用いてもよい。さらに、誘電体多層膜上に金属膜(又は合金膜)を積層した反射膜や、金属膜(又は合金膜)上に誘電体多層膜を積層した反射膜、単層の屈折層(TiOやSiO等)と金属膜(又は合金膜)とを積層した反射膜などを用いてもよい。
そして、固定基板51の可動基板52に対向する面のうち、エッチングにより、電極配置溝511、反射膜設置部512、及び電極引出溝511Bが形成されない面は、第一接合部513を構成する。この第一接合部513は、接合膜53により可動基板52に接合される。
(可動基板の構成)
可動基板52は、図2に示すようなフィルター平面視において、平面中心点Oを中心とした円形状の可動部521と、可動部521と同軸であり可動部521を保持する保持部522と、保持部522の外側に設けられた基板外周部525と、を備えている。
また、可動基板52には、図2に示すように、頂点C2に対応して、切欠部524が形成されており、波長可変干渉フィルター5を可動基板52側から見た際に、固定電極パッド563Pが露出する。
可動部521は、保持部522よりも厚み寸法が大きく形成され、例えば、本実施形態では、可動基板52の厚み寸法と同一寸法に形成されている。この可動部521は、フィルター平面視において、少なくとも反射膜設置面512Aの外周縁の径寸法よりも大きい径寸法に形成されている。そして、この可動部521には、可動電極562及び可動反射膜55が設けられている。
可動電極562は、電極間ギャップを介して固定電極561に対向し、固定電極561と同一形状となる環状に形成されている。また、可動基板52には、可動電極562の外周縁から可動基板52の頂点C1に向かって延出する可動引出電極564を備えている。この可動引出電極564の延出先端部(可動基板52の頂点C1に位置する部分)は、図示略のドライバ回路を介して制御部30に接続される可動電極パッド564Pを構成する。
可動反射膜55は、可動部521の可動面521Aの中心部に、固定反射膜54と反射膜間ギャップG1を介して対向して設けられる。この可動反射膜55としては、上述した固定反射膜54と同一の構成の反射膜が用いられる。
なお、本実施形態では、上述したように、電極間ギャップのギャップ量が反射膜間ギャップG1のギャップ量よりも大きい例を示すがこれに限定されない。例えば、測定対象光として赤外線や遠赤外線を用いる場合等、測定対象光の波長域によっては、反射膜間ギャップG1のギャップ量が、電極間ギャップのギャップ量よりも大きくなる構成としてもよい。
保持部522は、可動部521の周囲を囲うダイアフラムであり、可動部521よりも厚み寸法が小さく形成されている。このような保持部522は、可動部521よりも撓みやすく、僅かな静電引力により、可動部521を固定基板51側に変位させることが可能となる。この際、可動部521が保持部522よりも厚み寸法が大きく、剛性が大きくなるため、保持部522が静電引力により固定基板51側に引っ張られた場合でも、可動部521の形状変化が起こらない。したがって、可動部521に設けられた可動反射膜55の撓みも生じず、固定反射膜54及び可動反射膜55を常に平行状態に維持することが可能となる。
なお、本実施形態では、ダイアフラム状の保持部522を例示するが、これに限定されず、例えば、平面中心点Oを中心として、等角度間隔で配置された梁状の保持部が設けられる構成などとしてもよい。
基板外周部525は、上述したように、フィルター平面視において保持部522の外側に設けられている。この基板外周部525の固定基板51に対向する面は、第一接合部513に対向し、接合膜53により固定基板51に接合される。
(波長可変干渉フィルターの配置及び特性)
図4は、波長可変干渉フィルター5を透過及び反射する光の波長の一例を示す図である。
上述したように、波長可変干渉フィルター5は、光入射方向L1に対して45度で傾斜して配置されている。このような波長可変干渉フィルター5では、光源部10から光入射方向L1に沿って入射された光のうち、反射膜54,55間のギャップ寸法に応じた所定波長を光入射方向L1に沿って透過させ、それ以外の光を対物レンズ12に向かう第一方向に反射させる。
また、第一方向から入射された光(対物レンズ12側から波長可変干渉フィルター5に向かって入射された光)のうち、反射膜54,55間のギャップ寸法に応じた所定波長を第一方向とは反対方向となる第二方向に向かって透過させ、それ以外の光を光入射方向とは反対方向(光源部10側)に反射する。
したがって、本実施形態では、波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56に印加する駆動電圧を制御し、反射膜54,55間のギャップ寸法を、試料Aから発せられる蛍光の波長に対応した寸法に設定する。これにより、励起光を受けて試料Aから発せられた蛍光は、波長可変干渉フィルター5を第一方向から第二方向に透過し、観察部20に入射され、それ以外の光の観察部20への入射を抑制できる。
(対物レンズ及びライトアブソーバーの構成)
対物レンズ12は、波長可変干渉フィルター5の第一方向側に配置され、試料Aが載置される載置部(図示略)に対向する。この対物レンズ12は、複数のレンズにより構成され、波長可変干渉フィルター5からの光を試料Aに集光させ、試料Aの像を観察部20で結像させる。
ライトアブソーバー13は、波長可変干渉フィルター5の光源部10が配置される方向とは逆側に配置されている。このライトアブソーバー13は、光源部10側から入射した光のうち透過成分を吸収して迷光が観察部20側に回り込む不都合を抑制する。
(観察部の構成)
観察部20は、波長可変干渉フィルター5を透過した光(蛍光)を観察(測定)する機構である。この観察部20としては、例えば、接眼レンズ等を備え、対物レンズ12により導かれた試料Aの像を所定の焦点位置で結像させる構成が挙げられる。その他、CCD(Charge Coupled Device)素子等の撮像素子により蛍光を撮像する構成等としてもよい。さらに、観察部20に入射された光を、ビームスプリッター等により分岐させ、一方を接眼レンズに導き、他方を撮像素子に導く構成などとしてもよい。
(制御部の構成)
次に、蛍光観察装置1の制御部30について説明する。
制御部30は、例えばCPUやメモリー等が組み合わされることで構成され、蛍光観察装置1の全体動作を制御する。制御部30のメモリーには、波長可変干渉フィルター5を透過させる光の波長と、当該波長に対応して静電アクチュエーター56に印加する駆動電圧との関係を示すV−λデータが記憶されている。
なお、V−λデータとしては、試料Aの種類と、当該試料Aに対して励起光を照射した際に発せられる蛍光の波長と、当該波長に対応して静電アクチュエーター56に印加する駆動電圧との関係が記録されていてもよい。
そして、制御部30は、例えば測定者により、図示略の操作部(例えばキーボード等)が操作されて観察対象の蛍光の波長が設定入力されると、V−λデータから設定入力された波長に対する駆動電圧を読み出す。そして、読み出した駆動電圧を静電アクチュエーター56に印加させる旨の指令信号を、波長可変干渉フィルター5を駆動させるドライバ回路(図示略)に出力する。これにより、波長可変干渉フィルター5の反射膜54,55間のギャップ寸法が、所望値に設定され、試料Aから発せられた蛍光が観察部20に入射される。
(蛍光観察装置における蛍光観察手順)
上述のような蛍光観察装置1により、試料Aの蛍光を観察する場合、制御部30は、測定者の操作により入力された、試料Aの蛍光に対応した波長に対応した駆動電圧を、V−λデータから読み出す。そして、制御部30は、ドライバ回路に指令信号を出力し、読み出された駆動電圧を波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56に印加させる。
次に、制御部30は、光源部10を駆動させ、白色光を光入射方向L1に出射させる。
光源部10から出射された光は、偏光板11を透過することで、S偏光方向に揃えられ、波長可変干渉フィルター5に入射される。
波長可変干渉フィルター5は、上述のように、試料Aから発せられる蛍光の波長(蛍光波長)が透過可能に設定されているため、蛍光波長以外の励起光を含む光は、波長可変干渉フィルター5の反射膜54,55間で干渉した後、第一方向L2に反射され、対物レンズ12から試料Aに照射される。この際、偏光板11により入射光の偏光方向がS偏光方向に揃えられているため、干渉の際の波長シフトが抑制される。
また、光源部10からの光のうち蛍光波長の光は透過されるが、ライトアブソーバー13により吸収されることで、迷光となる不都合を抑制できる。
試料Aに励起光が照射されると、蛍光が発せられ、対物レンズ12から波長可変干渉フィルター5に入射される。ここで、波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56には、蛍光波長に対応する電圧が印加されているため、対物レンズ12から波長可変干渉フィルター5に入射された蛍光は、干渉により第二方向L3側に透過され、観察部20に入射される。また、蛍光以外の光成分は、波長可変干渉フィルター5から光源部10側に反射される。これにより、観察部20において、試料Aに対する蛍光を観察することが可能となる。
また、試料Aを別の種別の試料に交換する場合は、交換した試料が発する蛍光の波長に応じて、静電アクチュエーター56に印加する駆動電圧を変更する。これにより、上記と同様、波長可変干渉フィルター5から第二方向L3側に出射される光の波長も変化し、交換した試料の蛍光観察を容易に実施することができる。
[第一実施形態の作用効果]
本実施形態では、波長可変干渉フィルター5は、光入射方向L1に沿って入射される光源部10からの光のうち、反射膜54,55間のギャップ寸法に応じた所定波長以外の励起光を含む光を第一方向L2側に反射し、試料Aに入射させる。また、波長可変干渉フィルター5は、試料A側から入射した光のうち、反射膜54,55間のギャップ寸法に応じた所定波長の光を第二方向L3側に透過し、観察部20に入射させる。そして、波長可変干渉フィルター5は、静電アクチュエーター56に印加する駆動電圧を変化させることで、反射膜54,55間のギャップ寸法を変化させて透過させる光の波長を変化させることができる。
このため、蛍光波長がそれぞれ異なる複数の試料に対する蛍光観察を実施したい場合でも、設置する試料の蛍光波長に応じて、静電アクチュエーター56に印加する駆動電圧を変化させることで、容易に複数の試料に対する蛍光観察を実施できる。
また、蛍光の各波長における光量に基づいて分光スペクトルを測定したい場合でも、波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56に印加する駆動電圧を順次変化させることで、各波長の光量を観察部20に導くことができる。したがって、観察部20として、受光量に応じた信号を出力する受光手段を用いることで、各波長の光量を測定でき、試料Aからの蛍光の分光スペクトルを測定することもできる。
本実施形態では、光源部10及び波長可変干渉フィルター5の間に、光源部10からの光をS偏光光に揃える偏光板11が設けられている。
このため、反射膜54,55間で入射光を干渉させた際に、円偏光光よりも波長の変動を抑制できる。励起光の波長シフトを抑えることで、光量の高い励起光を試料Aに照射でき、蛍光光量も増加させることができるため、観察精度を向上させることができる。
また、偏光板11により、光源からの光の偏光方向をS偏光光に揃えることで、反射特性を向上させることができる。したがって、波長可変干渉フィルター5において、反射膜54,55間で反射特性が向上し、干渉により励起光を効率よく第一方向L2側に反射させることができる。また、光入射方向L1から波長可変干渉フィルター5に入射した光のうち、反射膜54,55のギャップ寸法に応じた所定波長以外の光成分も一部ライトアブソーバー13側に透過する。ここで、本実施形態では、偏光方向をS偏光に揃えることで、P偏光に揃える場合に比べて透過特性が低くでき、励起光の光量減退を抑制できる。
さらに、波長可変干渉フィルター5の光源部10とは反対側には、ライトアブソーバー13が設けられている。本実施形態では、光源部10から出射される白色光のうち、蛍光波長の光が波長可変干渉フィルター5を透過することになるが、この透過した蛍光波長の光は、ライトアブソーバー13に吸収される。したがって、光源部10から出射された光のうち、波長可変干渉フィルター5を透過した光が迷光として観察部20に入射される不都合を抑制でき、蛍光観察の精度向上を図れる。
[第二実施形態]
次に本発明の第二実施形態について、図面に基づいて説明する。
上述した第一実施形態では、励起光が波長可変干渉フィルター5で反射する際の波長シフトを抑制するために、光源部10及び波長可変干渉フィルター5の間に偏光板11を配置する例を示した。
これに対して、第二実施形態では、波長可変干渉フィルター5の第一方向L2側に偏光板14(偏光光学素子)が配置される点で、上記第一実施形態と相違する。
図5は、本発明に係る第二実施形態の蛍光観察装置1Aの概略構成を示す図である。なお、以降の説明にあたり、既に説明した構成については同一符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図5に示すように、本実施形態の蛍光観察装置1Aは、波長可変干渉フィルター5及び対物レンズ12の間に、偏光板14が設けられている。この偏光板14は、偏光板11と同一方向に光の偏光方向を揃える。例えば、本実施形態では、偏光板11は、光源部10からの光(円偏光光)をS偏光光に揃え、偏光板14は、試料Aから入射された入射光(蛍光)をS偏光光に揃える。なお、上記第一実施形態の偏光板11と同様、偏光光学素子として、偏光変換素子が用いられてもよい。波長可変干渉フィルター5において、光入射方向L1から第一方向L2側に反射される励起光を含む光はS偏光光となるため、偏光板14を透過して試料Aに照射される。
また、試料Aに励起光が照射されることで発せられる蛍光は、偏光板14でS偏光光になる。このため、蛍光が波長可変干渉フィルター5に入射した際の波長シフトを抑制でき、精度の高い蛍光観察を実施できる。
また、試料Aから出射した蛍光は、偏光板14によりS偏光光に揃えられるため、上記実施形態と同様、反射膜54,55間における反射特性を向上でき、波長可変干渉フィルター5の分解能を向上させることができる。したがって、より蛍光観察の精度を向上させることができる。
[第三実施形態]
次に本発明の第三実施形態について、図面に基づいて説明する。
上述した第一及び第二実施形態では、光源部10から出射された白色光を波長可変干渉フィルター5に入射させる例を示した。これに対して、第三実施形態は、波長可変干渉フィルター5に励起光を入射させる点で、上記第一及び第二実施形態と相違する。
図6は、本発明に係る第三実施形態の蛍光観察装置1Bの概略構成を示す図である。
図6に示すように、本実施形態の蛍光観察装置1Bは、波長可変干渉フィルター5及び光源部10の間に、本発明の第二波長可変干渉フィルターである励起光選択フィルター5Aが設けられる。また、波長可変干渉フィルター5及び観察部20の間に、本発明の第三波長可変干渉フィルターであるカットフィルター5Bが設けられる。
これらの励起光選択フィルター5A、及び、カットフィルター5Bの具体的な構成は、図2及び図3に示すような波長可変干渉フィルター5と同様であるため、ここでの説明は省略する。
励起光選択フィルター5Aは、光源部10及び偏光板11の間に設けられていてもよく、偏光板11及び波長可変干渉フィルター5の間に設けられていてもよい。
励起光選択フィルター5Aは、図示略のドライバ回路を介して制御部30に接続される。
また、カットフィルター5Bも同様に、図示略のドライバ回路を介して制御部30に接続される。
そして、本実施形態の制御部30のメモリーには、波長可変干渉フィルター5に対するV−λデータとは別に、フィルター5A,5Bに対するV−λデータが記憶されている。
つまり、波長可変干渉フィルター5は、光入射方向に対して反射膜54,55が傾斜するのに対し、フィルター5A,5Bは、光入射方向に対して反射膜54,55が垂直に設けられている。したがって、反射膜54,55間のギャップ寸法に対して透過(反射)する光の波長が異なる。このため、本実施形態では、フィルター5A,5Bに対するV−λデータが別途メモリーに記憶されている。
そして、制御部30は、例えば測定者の設定入力により励起光の波長が入力されると、当該励起光の波長に対応する駆動電圧をV−λデータから読み出す。そして、読み出した駆動電圧を励起光選択フィルター5Aの静電アクチュエーター56に印加させるべく、ドライバ回路に指令信号を出力する。これにより、光源部10から出射された光のうち、設定された波長の励起光が励起光選択フィルター5Aを透過して、波長可変干渉フィルター5に入射し、当該波長可変干渉フィルター5で第一方向L2側に反射されて試料Aに照射される。
また、制御部30は、例えば測定者の設定入力により試料Aの蛍光が入力されると、波長可変干渉フィルター5の静電アクチュエーター56に加え、カットフィルター5Bの静電アクチュエーター56にも、蛍光波長の光を透過させるための駆動電圧を印加させる。
これにより、カットフィルター5Bにより、例えば励起光等の迷光成分が観察部20に入射される不都合を抑制でき、蛍光観察の精度向上を図れる。
[その他の実施形態]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記実施形態において、ギャップ変更部として、静電アクチュエーター56を例示したがこれに限定されない。ギャップ変更部としては、例えば圧電アクチュエーターへの印加電圧を制御することで、圧電アクチュエーターを伸縮させ、反射膜間のギャップを変化させる構成などとしてもよい。また、その他、空気圧を用いるアクチュエーターや、誘電コイルと磁石とを用いて磁力により反射膜間のギャップを変化させる構成等を例示できる。
第三実施形態において、波長可変干渉フィルター5に加え、励起光選択フィルター5A及びカットフィルター5Bの双方が設けられる構成を例示したが、例えば、励起光選択フィルター5A及びカットフィルター5Bのいずれか一方のみが設けられる構成などとしてもよい。
第二実施形態において、2つの偏光板11,14が設けられる例を示したが、偏光板11が設けられず、偏光板14のみが設けられる構成などとしてもよい。
また、第一実施形態に対して2つの偏光板11,14を設ける構成を第二実施形態として例示したが、例えば、第三実施形態の蛍光観察装置1Bに対して2つの偏光板11,14を設ける構成などとしてもよい。
上記各実施形態では、観察部20として、接眼レンズ等により蛍光を観察するための方法を例示し、波長可変干渉フィルター5やカットフィルター5Bの静電アクチュエーター56に、蛍光波長に対応した駆動電圧を印加する例を示したがこれに限定されない。
例えば、上述のように、観察部20として、光を受光して光量を検出する受光手段が設けられている場合では、制御部30は、受光手段で検出された受光量に基づき、蛍光の分光スペクトルを測定してもよい。
この場合、制御部30は、波長可変干渉フィルター5やカットフィルター5Bに印加する駆動電圧を順次変化させる。これにより、試料Aから入射された蛍光のうち、波長可変干渉フィルター5から第二方向L3に透過される光の波長が順次切り替わり、観察部20の受光手段で受光される。制御部30は、これらの各波長の光の光量を取得して、試料Aから発せられる蛍光の分光スペクトルを算出する。
また、上記のように、蛍光の分光スペクトルを測定する場合では、偏光板11,14を設けることで、波長のずれを抑制でき、より精度の高い蛍光スペクトルを測定することができる。
上述した各実施形態では、波長可変干渉フィルター5は、光入射方向L1から入射された光のうち、ギャップ寸法に応じた所定波長(例えば蛍光波長)の光を透過させ、その他の励起光を含む光を第一方向L2に反射させた。また、第一方向L2から入射された光のうち、ギャップ寸法に応じた所定波長の光を第二方向L3に透過させ、その他の波長の光を光源部10側に反射させた。しかしながら、本発明における第一波長可変干渉フィルターにおける光出射方向は、上述の例に限らない。
例えば、第一波長可変干渉フィルターは、光入射方向(光源部側)からの入射光のうち、ギャップ寸法に応じた所定波長(例えば蛍光波長)の光を反射させ、その他の励起光を含む光を透過させる構成としてもよい。この場合、第一方向は、光入射方向と同一方向となり、光源部からの光が透過する方向となる。したがって、蛍光観察の対象となる試料は、光源部からの光が透過する第一方向に配置する。
この場合、第一波長可変干渉フィルターは、試料から発せられた蛍光を含む第一方向からの光のうち、ギャップ寸法に応じた所定波長(例えば蛍光波長)の光を反射させ、それ以外の光を透過させる。第二方向は、第一方向に対して傾斜する方向であり、例えば反射膜が光入射方向に対して45度で配置される場合は、第一方向に対して直交する方向となる。また、この第二方向は、光入射方向から入射された光のうち、ギャップ寸法に応じた所定波長(例えば蛍光波長)の光が反射される方向とは逆方向となる。したがって、第二方向に観察部を設けることで、試料の蛍光観察を実施することが可能となる。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等に適宜変更できる。
1,1A,1B…蛍光観察装置、5…波長可変干渉フィルター(第一波長可変干渉フィルター)、5A…励起光選択フィルター(第二波長可変干渉フィルター)、5B…カットフィルター(第三波長可変干渉フィルター)、10…光源部、11,14…偏光板、13…ライトアブソーバー、20…観察部、30…制御部、54…固定反射膜、55…可動反射膜、56…静電アクチュエーター(ギャップ変更部)、561…固定電極、562…可動電極、A…試料、G1…反射膜間ギャップ、L1…光入射方向、L2…第一方向、L3…第二方向。

Claims (6)

  1. 励起光を含む波長の光を出射する光源部と、
    互いに対向する一対の反射膜、及び、前記一対の反射膜のギャップ寸法を変更可能なギャップ変更部を有し、前記光源部の光出射方向に対して前記一対の反射膜が所定の角度で傾斜して配置され、前記光源部からの光のうち前記ギャップ寸法に応じた所定波長以外の光を第一方向に出射させ、前記第一方向から入射された光のうち前記ギャップ寸法に応じた前記所定波長の光を第二方向に出射させる第一波長可変干渉フィルターと、
    前記第一波長可変干渉フィルターから前記第二方向に出射された光を観察する観察部と、
    を具備していることを特徴とする蛍光観察装置。
  2. 請求項1に記載の蛍光観察装置において、
    前記光源部及び前記第一波長可変干渉フィルターの間に、互いに対向する一対の反射膜、及び、前記一対の反射膜のギャップ寸法を変更可能なギャップ変更部を有する第二波長可変干渉フィルターが設けられている
    ことを特徴とする蛍光観察装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の蛍光観察装置において、
    前記第一波長可変干渉フィルター及び前記観察部との間に、互いに対向する一対の反射膜、及び、前記一対の反射膜のギャップ寸法を変更可能なギャップ変更部を有する第三波長可変干渉フィルターが設けられている
    ことを特徴とする蛍光観察装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の蛍光観察装置において、
    前記光源部及び第一波長可変干渉フィルターの間に設けられ、入射光の偏光方向を直線偏光に揃える偏光光学素子を備えている
    ことを特徴とする蛍光観察装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の蛍光観察装置において、
    前記第一波長可変干渉フィルターの前記第一方向側に設けられ、入射光の偏光方向を直線偏光に揃える偏光光学素子を備えている
    ことを特徴とする蛍光観察装置。
  6. 光入射方向に対して傾斜し、互いに対向する一対の反射膜と、
    前記一対の反射膜のギャップ寸法を変更可能なギャップ変更部と、を有し、
    前記光入射方向から入射した光のうち前記ギャップ寸法に応じた所定波長以外の光を第一方向に出射させ、前記第一方向から入射された光のうち前記ギャップ寸法に応じた前記所定波長の光を第二方向に出射させる
    ことを特徴とする光学部材。
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