JP2015124937A - 地雷原処理装置 - Google Patents

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【課題】地雷原処理する範囲に幅が狭い部分を生じずに、一定の幅以上の地雷原を、1つの飛翔体で処理でき、飛翔体を軽量化でき、製造コストを抑え、爆薬を効率よく使用できる地雷原処理装置を提供する。【解決手段】対象とする地雷原Aに対し前後方向に所定の処理長さCを有し、可撓性があり、後端部4aが発射位置に固定される吹流し状爆薬部4と、吹流し状爆薬部4の前端部4bに連結され、飛行可能な飛翔体6と、を備え、吹流し状爆薬部4は、前後に延びる湾曲可能な軸Dを中心とする円筒面4dを有する中空円筒形状であり、輪状に開口する前方開口部5aを前端部4bに有し、前端部4bは、前方開口部5aが飛翔体6の進行方向に対して垂直になるように飛翔体6に連結され、円筒面4dは、可撓性がある糸状の爆索を網状、布状もしくはシート状に形成した爆索布により形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、地雷原処理に用いる飛翔体である地雷原処理装置に関する。
地雷原処理とは、地雷が存在する場所に爆索等をロケット弾等で展開し、これを起爆することで、地雷信管を作動、誘爆、または破壊し、通路を切り開くことをいう。
地雷原処理装置とは、上述した地雷原処理に使用する装置をいう。
特許文献1には、ロケット弾の後端部に爆索や爆薬ブロック等の爆薬部を連結した地雷原処理装置が開示される。特許文献1のロケット弾は、地雷原に向けて発射され、爆薬部を牽引、展張、起爆することにより、地雷原を啓開し、通路を開通するのに役立てられている。
また非特許文献1〜3には、ロケット弾の後端部に網状爆索を連結した地雷原処理装置が開示されている。
非特許文献1と非特許文献2に開示された地雷原処理装置は、1つのロケット弾の後端に1枚の網状爆索の前端を連結し、ロケット弾で牽引して網状爆索を地雷原に展開する。
図1は、非特許文献3に開示された従来の地雷原処理装置の説明図である。(A)は網状爆索104を理想的に展張できたときの図であり、(B)は網状爆索104の展張が乱れたときの図である。
非特許文献3に開示された地雷原処理装置102は、図1に示すように、1枚の網状爆索104の右側前端と左側前端とを2本のロケット弾106の後端にそれぞれ連結し、2本のロケット弾106で1枚の網状爆索104を牽引して、地雷原Aに展開するものである。
なお、網状爆索104は、爆索を網状もしくは格子状に編んだ爆索をいう。
特開2006−153323号公報
弾道学研究会編、「火器弾薬技術ハンドブック(改訂版)」、財団法人 防衛技術協会刊、2003年5月14日、第646頁 Colin King, Mongoose minefield clearance system, Jane’s Mines and Mine Clearance 2009−2010 Fourteenth Edition, US/MINECLEARING EQUIPMENT,第763頁 Gary Prybyla and David Tassia, "Using ADAMS 6−DOF Models to Predict Flight Behavior of Navy Mine Countermeasure Systems",2000 International ADAMS User Conference,June 20, 2000, Page1〜12
車両が通行できる幅に特許文献1の地雷原処理装置で地雷原を処理するためには、飛翔の軌跡が異なるロケット弾を複数回投射する必要があった。そのため、投射時間が余分にかかる、風向きの影響を受けてロケット弾の軌跡がずれる等の問題点があった。
また特許文献1の地雷原処理装置では、爆薬部の直下の地面が抉られ、爆薬部に沿って深い溝が形成されるため、地雷原処理した後の地面(以下、処理地)を車両で通過しにくかった。また必要な幅の処理地を得るために必要となる量の火薬を爆索部に設けると、必要以上の深さまで地面を抉ることとなるため、地面を深く抉る火薬を爆索部に設ける分、効率的ではなかった。
また、非特許文献1と2の地雷原処理装置のように、1つのロケット弾で一枚の網状爆索を展張すると、網状爆索が左右に広がらずに固まって落下したり、捻れたりと展張が難しく、処理地の幅が狭くなるおそれがあった。
また非特許文献3の地雷原処理装置102では、図1(A)に示すように、飛翔の軌跡が交差しないようにかつ網状爆索104が展張するように、2本のロケット弾106を互いに離れる方向へ飛翔させる必要がある。しかし網状爆索104の自重や風の影響等の外乱によって2本のロケット弾106が交差して飛翔するなど、網状爆索104の展張が乱れるおそれがあった(図1(B)を参照)。そのため例えば2本のロケット弾106が交差して飛翔した場合、図1(B)に示す捻れPが網状爆索104に生じ、その結果、処理地の一部の幅が狭くなるおそれがあった。
またこのような外乱をロケット弾106が受けないように、ロケット弾106自体を重くする必要があった。
また非特許文献1〜3の地雷原処理装置102では、処理範囲の地雷を確実に処理するために、網状爆索104に使用する爆索の密度を濃くし、爆索の太さを太くする必要があった。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、地雷原処理する範囲に幅が狭い部分を生じずに、一定の幅以上の地雷原を、1つの飛翔体で処理でき、飛翔体を軽量化でき、製造コストを抑え、爆薬を効率よく使用できる地雷原処理装置を提供することにある。
本発明によれば、対象とする地雷原に対し前後方向に所定の処理長さを有し、可撓性があり、後端部が発射位置に固定される吹流し状爆薬部と、
該吹流し状爆薬部の前端部に連結され、飛行可能な飛翔体と、を備え、
吹流し状爆薬部は、前後に延びる湾曲可能な軸を中心とする円筒面を有する中空円筒形状であり、輪状に開口する前方開口部を前記前端部に有し、
前記前端部は、前記前方開口部が飛翔体の進行方向に対して垂直になるように飛翔体に連結され、
前記円筒面は、可撓性がある糸状の爆索を網状、布状もしくはシート状に形成した爆索布により形成される、ことを特徴とする地雷原処理装置が提供される。
また前記吹流し状爆薬部は、リング形状の輪状芯を前記前方開口部に有する。
また前記飛翔体と前記前方開口部とを連結する紐状の前索を備え、
前記前索は、自由回転し前記飛翔体の機軸を中心とする回転が前記前方開口部に伝達することを防ぐスイベルジョイントを備える。
上述した本発明の装置によれば、吹流し状爆薬部が、網状、布状もしくはシート状の爆索布で形成された中空円筒形状の吹き流し形状であるため、飛翔体に前端を牽引されて前方開口部から吹流し状爆薬部の内部に空気を取り込み、円筒面が中空円筒形状に膨らむ。そのため風が吹流し状爆薬部に与える影響が少なく、吹流し状爆薬部の展張の乱れが少ないため、飛翔体にかかる外乱の影響を許容でき、飛翔体の飛行が安定する。それにより飛翔体が1つでも、また飛翔体が従来のロケット弾ほど重くなくても吹流し状爆薬部を展張でき、飛翔体を小型化、軽量化することができる。また飛翔体の本数が少ない分、地雷原処理装置の製造コストを抑えることができる。
また吹流し状爆薬部が、前方開口部から空気を取り込んで中空円筒形状に膨らむため、円筒面が捻れにくく、展張された吹流し状爆薬部に、幅が狭い部分が生じにくい。そのため地雷原処理した地面に幅が狭い箇所が生じにくい。
さらに吹流し状爆薬部が中空円筒形状であり、可撓性があるため、地面に展開された後の爆索布が上下に2枚重なる。そのため、1枚の爆索布が備えるべき爆索の密度を、従来の地雷原処理装置の半分に減らすことができる。
また特許文献1の地雷原処理装置の爆薬部よりも爆索布を左右方向(すなわち幅方向)に広げて展開するので、上下方向に地面を深く抉らずに、一定以上の処理範囲の幅を確保できる。そのため吹流し状爆薬部に設ける爆薬の密度を減らすことができ、爆薬を効率よく使用でき、地雷原処理装置を軽量化でき、製造コストを抑えることもできる。
非特許文献3に開示された従来の地雷原処理装置の説明図である。 本発明の地雷原処理装置の説明図である。 展張時の本発明の地雷原処理装置の一部斜視図である。 展張後の本発明の地雷原処理装置の一部説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図2は、本発明の地雷原処理装置2の説明図である。(A)は展開時の説明図であり、(B)は展開後の説明図である。
本発明の地雷原処理装置2は、地雷原処理の対象とする地雷原Aに対し前後方向に所定の処理長さCを有し、可撓性があり、後端部4aが発射位置に固定される吹流し状爆薬部4と、吹流し状爆薬部4の前端部4bに連結され、飛行可能な飛翔体6と、を備える。また、本発明の地雷原処理装置2は、飛翔体6を投射する投射装置12と、吹流し状爆薬部4を起爆させるための起爆装置14を備える。
飛翔体6はロケットモータが好ましいが、ロケットモータを推進手段として使用するその他の飛翔体でも良い。また、飛翔体6には、飛翔体6の機軸Bを回る方向に間隔をおいて設けられた複数のノズル6aと機軸上に設けられた1つの連結金具6bを備えることが好ましい。もしくは飛翔体6は、飛翔体6の機軸Bを回る方向に間隔をおいて複数の連結金具6bを備え、機軸上にノズル6aを備えてもよい。
吹流し状爆薬部4は、前後に延びる湾曲可能な仮想の軸Dを中心とする円筒面4dを有する中空円筒形状であり、輪状に開口する前方開口部5aを前端部4bに有し、円筒面4dは、可撓性がある糸状の爆索を網状、布状もしくはシート状に形成した爆索布により形成される。
なお、本発明で爆索布とは、可撓性がある爆索を糸として織りもしくは編み、面状に形成した布、シート、もしくは網をいう。
吹流し状爆薬部4は、前後方向の長さが処理長さCより長く可撓性がある布状、シート状もしくは網状の爆索布を、処理長さCの方向の前端部4bと後端部4aとが輪状に開口するように、左右の両端部を結合させて中空円筒形状に形成したものであることが好ましい。しかしこれに限らず、円筒形状になるように爆索を編んで吹流し状爆薬部4を形成してもよく、他の方法で吹流し状爆薬部4を形成してもよい。
また吹流し状爆薬部4の円筒面4dの直径は、地雷原処理する範囲の左右方向(図4(A)を参照)の幅より広いことが好ましい。この円筒面4dの直径が地雷原処理する範囲の左右方向の幅となる。
また吹流し状爆薬部4は、前後方向(すなわち吹流し状爆薬部4の軸Dの方向)の張力から爆索布を補強するため、前端部4bから後端部4aまで延びる長軸ロープ4e(図3を参照)を有してもよい。円筒面4dを自由に膨らませるために、長軸ロープ4eは円筒面4dと結合していないことが好ましいが、縫着、結着、括着、その他の方法で円筒面4dに結合させてもよい。この場合、長軸ロープ4eは、後述する前索8と後索10とに連結する。
長軸ロープ4eは、ロープ、ワイヤー、ワイヤーロープ、等であり、円筒面4dの周方向に3本〜6本設けることが好ましい。その場合、空気を取り込んで円筒面4dが膨らむことを阻害しないように、円筒面4dの内側に長軸ロープ4eを設けることが好ましいが、円筒面4dの外側に長軸ロープ4eを設けてもよい。
また円筒面4dの中心、すなわち吹流し状爆薬部4の軸D上に1本設けてもよい。
以下、前方側の開口部を前方開口部5a、後方側の開口部を後方開口部5bとする。
本発明の吹流し状爆薬部4に使用する爆索布は、前方開口部5aから吹流し状爆薬部4の内部に取り込まれた空気が布目や網目から漏れないように、目が細かい、すなわち縦糸と横糸の間隔が短いものを使用することが好ましい。
また左右の両端部の結合方法は、結合が解けず、前方開口部5aから取り込んだ空気が結合部から漏れなければ、縫着、結着、括着、その他、いずれの方法でもよい。
前端部4bは、前方開口部5aが飛翔体6の進行方向に対して垂直になるように飛翔体6に連結されることが好ましい。
吹流し状爆薬部4は、前方開口部5aの形状を輪状に保つために、前方開口部5aに輪状の輪状芯4cを有することが好ましい。輪状芯4cは、爆索布の前端の縁に沿って結合されたリング形状である。
輪状芯4cの素材は、アルミニウム、形状記憶合金、等の硬い金属、樹脂、カーボン、木、竹、もしくは弾性のあるゴム、等が好ましいが、その他のものでもよい。また爆索布の前端と輪状芯4cとの結合は、縫着、結着、その他、いずれの方法でもよい。
また前方開口部5a以外にも、吹流し状爆薬部4は、前後方向に間隔をあけて複数の輪状芯4cを有してもよい。また後方開口部5bに輪状芯4cを取り付けてもよい。
また本発明の地雷原処理装置2は、飛翔体6の連結金具6bと吹流し状爆薬部4の前方開口部5aとを連結する紐状の前索8を備える。
図3は、展張時の本発明の地雷原処理装置2の一部斜視図である。
前索8は、自由回転し飛翔体6の機軸Bを中心とする回転が前方開口部5aに伝達することを防ぐスイベルジョイント7と、飛翔体6とスイベルジョイント7とを連結する牽引前索8aと、スイベルジョイント7と吹流し状爆薬部4の前方開口部5aとを連結する連結前索8b,8c,8d,8eとを有する。
牽引前索8aと連結前索8b,8c,8d,8eとは、ロープ、ワイヤー、ワイヤーロープ、等が好ましい。
また前方開口部5aが形成する円形状の面(すなわち、円形の輪状芯4cが形成する面)が飛翔体6の飛翔方向に対して垂直になるように、複数本の連結前索8b,8c,8d,8eが、前方開口部5aの周方向に間隔を隔てて連結されていることが好ましい。
スイベルジョイント7は、飛翔体6が機軸Bを中心に回転しても吹流し状爆薬部4や前索8が捻れないように、牽引前索8aと連結前索8b,8c,8d,8eとの間に設けられ、自由回転する。スイベルジョイント7は、1台に限定されず、複数を直列に用いてもよい。
また本発明の地雷原処理装置2は、図2に示すように、吹流し状爆薬部4の後方開口部5bに、吹流し状爆薬部4の後端部4aを地上に固定するための後索10を備える。後索10は、吹流し状爆薬部4の後端部4aと、飛翔体6の投射装置12やその付近の地面等の地上を連結する。そして、後索10は、吹流し状爆薬部4の爆発時に投射装置12を爆発させないようにするため、吹流し状爆薬部4と投射装置12との間に距離をとる役割を有する。後索10も、ロープ、ワイヤー、ワイヤーロープ、等が好ましい。
起爆装置14は、吹流し状爆薬部4の前端部4bから後端部4aにかけて、いずれの位置に設置しても良い。本実施形態では、吹流し状爆薬部4の後方に設置したが、前方に取り付け、飛翔体6と共に飛翔させても良い。また、飛翔体6内部に設置してもよい。さらに、起爆は遠隔操作でも良い。
次に本発明の地雷原処理装置2の使用方法を説明する。
図3に示すように本発明の飛翔体6を投射すると、飛翔体6の進行方向に対して垂直になるように連結された前方開口部5aから吹流し状爆薬部4の円筒面4dの内部に空気が取り込まれる。吹流し状爆薬部4の円筒面4dは可撓性がある爆索布で形成されているので、取り込まれた空気に押されて円筒面4dが中空円筒形状に膨らむ。
このように展開中は円筒面4dが内側から空気に押されて張るので、本発明の吹流し状爆薬部4は展開中に捻れにくい。
そのため本発明の吹流し状爆薬部4は、捻れて左右方向の幅が狭くなりにくいので、地雷原処理する範囲に左右方向の幅が狭い部分を生じずに、左右方向の幅を一定以上にできる。
図4は展張後の本発明の地雷原処理装置2の一部説明図である。(A)は上面図であり、(B)は(A)のA−A矢視図である。
飛翔体6が着弾し、吹流し状爆薬部4を展張した後は、吹流し状爆薬部4の内部に取り込まれていた空気が前方開口部5a、後方開口部5b、もしくは円筒面4dの編目や織目から外に抜ける。それにより吹流し状爆薬部4は円筒形状を保てなくなり、図4(B)に示すように、下側(すなわち地雷原A側)の爆索布に上側の爆索布が重なる。この状態で、吹流し状爆薬部4を起爆装置14で起爆させる。
このように、下側の爆索布と上側の爆索布とを重ねて起爆させるので、1枚の爆索布が備えるべき爆索の密度は、従来の半分に減らすことができる。
また密度が低い爆索を左右方向(すなわち幅方向)に広げて展開するので、上下方向に地面を深く抉らずに処理範囲の幅を一定以上に確保できる。そのため吹流し状爆薬部4に設ける爆薬の密度を減らすことができ、爆薬を効率よく使用でき、地雷原処理装置2を軽量化でき、製造コストを抑えることもできる。また本発明の地雷原処理装置2では、地雷原処理した後の地面(以下、処理地)に深い溝が出来にくいので、車両で通過しやすい処理地に整地できる。
上述した本発明の装置によれば、吹流し状爆薬部4が、網状、布状もしくはシート状の爆索布で形成された中空円筒形状の吹き流し形状であるため、飛翔体6に前端を牽引されて前方開口部5aから吹流し状爆薬部4の内部に空気を取り込み、円筒面4dが中空円筒形状に膨らむ。そのため風が吹流し状爆薬部4に与える影響が少なく、吹流し状爆薬部4の展張の乱れが少ないため、飛翔体6にかかる外乱の影響を許容でき、飛翔体6の飛行が安定する。それにより飛翔体6が1つでも、また飛翔体6が従来のロケット弾ほど重くなくても吹流し状爆薬部4を展張でき、飛翔体6を小型化、軽量化することができる。また飛翔体6の本数が少ない分、地雷原処理装置2の製造コストを抑えることができる。
また吹流し状爆薬部4が、前方開口部5aから空気を取り込んで中空円筒形状に膨らむため、円筒面4dが捻れにくく、展張された吹流し状爆薬部4に、幅が狭い部分が生じにくい。そのため地雷原処理した地面に幅が狭い箇所が生じにくい。
さらに吹流し状爆薬部4が中空円筒形状であり、可撓性があるため、地面に展開された後の爆索布が上下に2枚重なる。そのため、1枚の爆索布が備えるべき爆索の密度を、従来の地雷原処理装置2の半分に減らすことができる。
また特許文献1の地雷原処理装置の爆薬部よりも爆索布を左右方向(すなわち幅方向)に広げて展開するので、上下方向に地面を深く抉らずに一定以上の処理範囲の幅を確保できる。そのため吹流し状爆薬部4に設ける爆薬の密度を減らすことができ、爆薬を効率よく使用でき、地雷原処理装置2を軽量化でき、製造コストを抑えることもできる。
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
2 地雷原処理装置、
4 吹流し状爆薬部、4a 後端部、
4b 前端部、4c 輪状芯、
4d 円筒面、4e 長軸ロープ、
5a 前方開口部、5b 後方開口部、
6 飛翔体、6a ノズル、6b 連結金具、
7 スイベルジョイント、
8 前索、8a 牽引前索、
8b,8c,8d,8e 連結前索、
10 後索、12 投射装置、14 起爆装置、
A 地雷原、B 機軸、
C 処理長さ、D 軸、
P 捻れ、
102 地雷原処理装置、104 網状爆索、
106 ロケット弾

Claims (3)

  1. 対象とする地雷原に対し前後方向に所定の処理長さを有し、可撓性があり、後端部が発射位置に固定される吹流し状爆薬部と、
    該吹流し状爆薬部の前端部に連結され、飛行可能な飛翔体と、を備え、
    吹流し状爆薬部は、前後に延びる湾曲可能な軸を中心とする円筒面を有する中空円筒形状であり、輪状に開口する前方開口部を前記前端部に有し、
    前記前端部は、前記前方開口部が飛翔体の進行方向に対して垂直になるように飛翔体に連結され、
    前記円筒面は、可撓性がある糸状の爆索を網状、布状もしくはシート状に形成した爆索布により形成される、ことを特徴とする地雷原処理装置。
  2. 前記吹流し状爆薬部は、リング形状の輪状芯を前記前方開口部に有する、ことを特徴とする請求項1に記載の地雷原処理装置。
  3. 前記飛翔体と前記前方開口部とを連結する紐状の前索を備え、
    前記前索は、自由回転し前記飛翔体の機軸を中心とする回転が前記前方開口部に伝達することを防ぐスイベルジョイントを備える、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の地雷原処理装置。
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