JP6224174B1 - 飛翔体 - Google Patents

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Abstract

【課題】目標地点一帯を広域に制圧可能な飛翔体及び飛翔体の展開方法を提供する。【解決手段】24個の弾頭部3は、起爆部7を中心として放射状に広がる。各弾頭部3は、線状部材4に固定されるとともに、導爆線8に連結されている。最内周において4個の弾頭部3が周方向に並び、それらの外側に8個の弾頭部3が周方向に並び、さらにそれらの外側に12個の弾頭部3が並んでいる。各弾頭部3の位置は、着弾時に衝撃波が到達する範囲を考慮して適宜変更される。【選択図】図4

Description

本発明は、飛翔体に関する。
従来、飛翔体の一種として、目標地点に向かって高速旋回しながら飛翔する砲弾が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−159398号公報
しかしながら、従来の砲弾では、目標地点における制圧範囲が狭いため、目標地点一帯を広域に制圧可能な飛翔体の開発が望まれている。
本発明は、目標地点一帯を広域に制圧可能な飛翔体及び飛翔体の展開方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る飛翔体は、弾殻と、弾殻内に収容される複数の弾頭部と、複数の弾頭部を放射状に連結する線状部材とを備える。
本発明の第1の態様に係る飛翔体によれば、線状部材に放射状に連結された各弾頭部によって目標物を破壊するとともに、線状部材によって目標物周辺の物体を拘束することができる。その結果、目標地点一帯を広域に制圧することができる。
本発明の第2の態様に係る飛翔体は、第1の態様に係り、線状部材は、網状に形成されている。
本発明の第2の態様に係る飛翔体によれば、線状部材が展開した場合に、各弾頭部を適切な位置に配置することができる。
本発明の第3の態様に係る飛翔体は、第1又は第2の態様に係り、弾殻内に収容される起爆部と、起爆部と複数の弾頭部とを連結する導爆線とを備える。
本発明の第3の態様に係る飛翔体によれば、起爆部によって各弾頭部を一度に起爆することができる。
本発明の第4の態様に係る飛翔体は、第3の態様に係り、起爆部は、線状部材が展開した状態において、線状部材の中央に位置するように配置されている。
本発明の第4の態様に係る飛翔体によれば、起爆部から各弾頭部に爆轟波を均等に伝達することができる。
本発明の第5の態様に係る飛翔体は、第3又は第4の態様に係り、導爆線は、線状部材に沿って配置されている。
本発明の第5の態様に係る飛翔体によれば、導爆線を簡易に固定することができる。
本発明の第6の態様に係る飛翔体は、第3乃至5のいずれかの態様に係り、起爆部に連結される減速装置を備える。
本発明の第6の態様に係る飛翔体によれば、起爆部が他の構成部材よりも重い場合であっても、線状部材の展開姿勢を略一直線状に保持することができる。
本発明の第7の態様に係る飛翔体は、第6の態様に係り、減速装置は、バルーン、パラシュートである。
本発明の第7の態様に係る飛翔体によれば、減速装置を折り畳んで小さくした状態で弾殻に収容できるため、弾殻の内部空間を広くすることができる。
本発明の第8の態様に係る飛翔体は、第1乃至7のいずれかの態様に係り、弾殻を複数の弾殻小片に分離させるための弾殻分離装置を備える。
本発明の第8の態様に係る飛翔体によれば、弾殻を複数の弾殻小片に簡便に分離することができる。
本発明の第9の態様に係る飛翔体は、第1乃至8のいずれかの態様に係り、線状部材は、複数の弾殻小片それぞれに連結されている。
本発明の第9の態様に係る飛翔体によれば、各弾殻小片にかかる遠心力によって線状部材を一様に展開させることができる。
本発明の第10の態様に係る飛翔体は、第8又は9の態様に係り、弾殻分離装置は、伝爆部と、弾殻の内周面に取り付けられる複数本の成形爆薬線とを有する。複数本の成形爆薬線は、弾殻の中心軸周りに略等間隔に配置されている。
本発明の第10の態様に係る飛翔体によれば、各弾殻小片のサイズを略均等にできるため、線状部材をより一様に展開させることができる。
本発明の第11の態様に係る飛翔体は、第10の態様に係り、弾殻に取り付けられる時限信管を備える。伝爆部は、時限信管の爆発に応じて起爆可能である。複数本の成形爆薬線は、伝爆部の爆発に応じて起爆可能である。
本発明の第11の態様に係る飛翔体によれば、時限信管によって各成形爆薬線をスムーズに起爆させることができる。
本発明の第12の態様に係る飛翔体は、第1乃至11のいずれかの態様に係り、複数の弾頭部は、弾殻の中心軸に沿って配置される複数の弾頭部列を形成する。複数の弾頭部列は、弾殻の中心軸周りに配置されている。
本発明の第12の態様に係る飛翔体によれば、複数の弾頭部を弾殻の内部にコンパクトに収容することができる。
本発明の第13の態様に係る飛翔体は、第1乃至12のいずれかの態様に係り、複数の弾頭部のうち少なくとも1つの弾頭部は、収容体と、収容体内に配置される火薬と、収容体に取り付けられる金属製ライナとを有する。
本発明の第13の態様に係る飛翔体によれば、火薬の衝撃波によって金属ライナをメタルジェット化させることができるため、各弾頭部の破壊力を向上させることができる。
本発明の第14の態様に係る飛翔体は、第13の態様に係り、少なくとも1つの弾頭部は、収容体内に配置される複数の弾子を有する。
本発明の第14の態様に係る飛翔体によれば、火薬の衝撃波によって各弾子を飛散させることができるため、各弾頭部の破壊力をより向上させることができる。
本発明の第15の態様に係る飛翔体は、第1の態様に係り、弾殻に取り付けられる時限信管と、弾殻内に収容される起爆部と、起爆部に連結される減速装置とを備える。時限信管、複数の弾頭部、起爆部及び減速装置は、弾殻の前方から順に配置されている。
本発明の第15の態様に係る飛翔体によれば、時限信管、複数の弾頭部、起爆部及び減速装置をコンパクトに纏めて配置することができる。
本発明の第16の態様に係る飛翔体の展開方法は、複数の弾頭部を収容する弾殻を複数の弾殻小片に分離させる工程と、複数の弾頭部と複数の弾殻小片とを連結する線状部材を放射状に広げる工程とを備える。
本発明の第16の態様に係る飛翔体の展開方法によれば、線状部材を放射状に展開することによって、線状部材に連結された各弾頭部をスムーズに放射状に広げることができる。
本発明によれば、目標地点一帯を広域に制圧可能な飛翔体及び飛翔体の展開方法を提供することができる。
砲弾の発射から着弾までの軌道を示す模式図 砲弾の構成を示す断面図 図2のA−A断面図 砲弾の展開体を平面視した図 砲弾の展開体を側面視した図 弾頭部の内部構造を示す断面図 砲弾の変形シーケンスを説明するための図 砲弾の変形シーケンスを説明するための図 砲弾の変形シーケンスを説明するための図
本実施形態では、高速旋回しながら飛翔する飛翔体の一例である砲弾1について説明する。以下の説明において、“前”及び“後”は、飛翔する砲弾1の飛翔方向を基準とする用語であり、“内”及び“外“は、砲弾1の中心軸AXを基準とする用語である。
(砲弾1の軌道)
図1は、砲弾1の発射から着弾までの軌道を示す模式図である。
砲弾1は、弾殻2、複数の弾頭部3、線状部材4及び時限信管5を備える。複数の弾頭部3と線状部材4は、弾殻2に収容される。時限信管5は弾殻2の前端部に取り付けられる。
砲弾1は、発射されると中心軸AXを中心に高速旋回しながら、放物線を描くように飛翔する。時限信管5は、発射から所定時間が経過した時点で起爆する。弾殻2は、時限信管5の起爆に応じて、8枚の弾殻小片2aに分離する。各弾殻小片2aは、遠心力によって、中心軸AXを中心として放射状に飛散する。各弾殻小片2aが飛散すると、各弾殻小片2aに連結された線状部材4が放射状に展開して、線状部材4に連結された各弾頭部3が放射状に広がる。このように、砲弾1は、円盤状の展開体1aへと変形した状態で目標地点に到達する。
その結果、各弾頭部3を目標物に着弾させるとともに、線状部材4によって目標物周辺の物体を拘束できるため、目標地点一帯(例えば、数十m〜数百mの範囲)を広域に制圧することができる。
(砲弾1の構成)
図2は、砲弾1の構成を示す断面図である。図3は、図2のA−A断面図である。図4は、砲弾1の展開体1aを平面視した図である。図5は、砲弾1の展開体1aを側面視した図である。
砲弾1は、弾殻2、24個の弾頭部3、線状部材4、時限信管5、弾殻分離装置6、起爆部7、導爆線8及び減速装置9を備える。本実施形態において、時限信管5、24個の弾頭部3、起爆部7及び減速装置9は、弾殻2の前方から順に配置されている。
(1)弾殻2
弾殻2は、中空円筒状に形成される。弾殻2は、砲弾1の中心軸AXに沿って延びる。弾殻2の中心軸は、砲弾1の中心軸AXに一致する。弾殻2は、内部に収容空間2Sを有する。
弾殻2には、弾殻分離装置6が取り付けられる。弾殻分離装置6は、伝爆部61と8本の成形爆薬線62とを有する。
伝爆部61は、時限信管5の後方に配置される。伝爆部61は、時限信管5の爆発に応じて起爆する。
8本の成形爆薬線62は、弾殻2の内周面に取り付けられる。各成形爆薬線62は、前後方向に延びる。各成形爆薬線62は、中心軸AX周りに略等間隔に配置される。各成形爆薬線62は、LSC(Linear Shaped Charge)と呼ばれる成形爆薬である。
本実施形態において、各成形爆薬線62は、図3に示すように、弾殻2の内周面に形成された縦溝21内に配置されている。各成形爆薬線62は、収容体62aと炸薬62bとを有する。収容体62aは、金属材料によって構成される中空体である。収容体62aは、炸薬62bを収容する。収容体62aには、前後方向に延びるV溝63が形成される。V溝63は、弾殻2の内面(縦溝21の底面)と対向する。各成形爆薬線62の炸薬62bは、伝爆部61の爆発に応じて起爆する。炸薬62bが爆発すると、収容体62aのV溝63は、モンロー・ノイマン効果によりメタルジェット化して外側に飛び出す。これによって、弾殻2が前後方向に沿って切断されて、8枚の弾殻小片2aに分離する。
8枚の弾殻小片2aは、図4及び図5に示すように、砲弾1が展開体1aに変形した場合、展開体1aの最外周において略均等に配置される。ただし、8枚の弾殻小片2aには遠心力だけでなく空気抵抗もかかるため、8枚の弾殻小片2aの位置はずれることがある。
(2)弾頭部3
24個の弾頭部3は、図2及び図3に示すように、弾殻2の収容空間2Sに収容される。24個の弾頭部3は、3列の弾頭部列3aに分けられている。各弾頭部列3aは、前後方向に延びる。各弾頭部列3aは、中心軸AXに沿って配置される。各弾頭部列3aは、中心軸AX周りに等間隔に配置される。各弾頭部列3aには、8個の弾頭部3が含まれる。ただし、弾頭部列3aの列数及び弾頭部列3aに含まれる弾頭部3の個数は適宜変更可能である。
24個の弾頭部3は、図4及び図5に示すように、砲弾1が展開体1aに変形した場合、起爆部7を中心として放射状に広がる。各弾頭部3は、線状部材4に固定されるとともに、導爆線8に連結されている。本実施形態では、最内周において4個の弾頭部3が周方向に並び、それらの外側に8個の弾頭部3が周方向に並び、さらにそれらの外側に12個の弾頭部3が並んでいる。各弾頭部3の位置は、着弾時に衝撃波が到達する範囲を考慮して適宜変更可能である。
ここで、図6は、弾頭部3の内部構造を示す断面図である。弾頭部3は、収容体31、火薬32、金属ライナ33及び複数の弾子34を有する。
収容体31は、開口部を有する有底コップ状に形成される。収容体31の底部には、挿通孔31aと凹部31bが形成されている。挿通孔31aには、導爆線8の先端部が挿通される。凹部31bは、挿通孔31aに連なる。火薬32は、伝爆薬32aと炸薬32bを有する。伝爆薬32aは、収容体31の凹部31bに充填され、導爆線8に接続される。炸薬32bは、収容体31の内部に充填される。
金属ライナ33は、収容体31の開口部を塞ぐように取り付けられる。金属ライナ33は、収容体31の内部に向かってV状に形成される。金属ライナ33は、中空の円錐体である。金属ライナ33は、金属材料によって構成される。複数の弾子34は、収容体31の内周面上に配列される。複数の弾子34の内側には、炸薬32bが充填されている。
導爆線8を介して伝達される爆轟波によって伝爆薬32a及び炸薬32bが順次起爆すると、その衝撃波によって、金属ライナ33がモンロー・ノイマン効果によりメタルジェット化して飛び出すとともに、複数の弾子34が周辺に飛散する。
(3)線状部材4
線状部材4は、図2及び図3に示すように、収容体31の収容空間2Sに収容される。線状部材4は、3列の弾頭部列3aの隙間に配置される。線状部材4は、弾殻2のうち8枚の弾殻小片2aそれぞれに対応する部分に連結されている。線状部材4は、24個の弾頭部3と起爆部7に連結されている。
線状部材4は、図4及び図5に示すように、砲弾1が展開体1aに変形した場合、放射状に展開する。本実施形態において、線状部材4は、縦糸と横糸とが組み合わさった円形網状に形成されている。ただし、線状部材4は、矩形及び多角形などの網状であってもよいし、縦糸だけによって構成される単純な放射状であってもよい。線状部材4は、8枚の弾殻小片2aにかかる遠心力と空気抵抗に耐えるだけの強度を有する繊維材料によって構成される。このような繊維材料としては、アラミド繊維及びカーボン繊維が挙げられるが、これに限られるものではない。
(4)時限信管5
時限信管5は、図2に示すように、弾殻分離装置6の前方において弾殻2に取り付けられる。時限信管5は、砲弾1の発射から所定時間経過後に起爆するように設定可能である。時限信管5には、雷管を有する周知の時限信管を用いることができる。
(5)起爆部7
起爆部7は、図2に示すように、24個の弾頭部3の後方において弾殻2に収容される。起爆部7は、線状部材4に連結される。起爆部7は、図4及び図5に示すように、砲弾1が展開体1aに変形した場合、線状部材4の中央に位置する。起爆部7は、24個の弾頭部3の中央に位置する。ただし、起爆部7の位置は、各弾頭部3との位置関係を考慮して適宜変更可能である。
起爆部7の内部には、火薬が充填されている。起爆部7は、着弾時の慣性力により撃針を火薬に刺突させることで火薬が起爆するように構成されている。起爆部7が起爆すると、その爆轟波が導爆線8を介して24個の弾頭部3に伝達される。
(6)導爆線8
導爆線8は、図2及び図3に示すように、収容体31の収容空間2Sに収容される。導爆線8は、線状部材4とともに、3列の弾頭部列3aの隙間に配置される。導爆線8は、起爆部7と各弾頭部3とに連結される。導爆線8は、線状部材4に沿って配置される。“線状部材4に沿って配置される”とは、導爆線8が線状部材4の外側に近接して配置される場合だけでなく、導爆線8が線状部材4の内部に編み込まれている場合をも含む意味である。
導爆線8は、図4及び図5に示すように、砲弾1が展開体1aに変形した場合、線状部材4とともに放射状に展開する。導爆線8は、起爆部7から各弾頭部3に爆轟波を伝達できるように配置されていればよく、その配置や形状は適宜変更可能である。
(7)減速装置9
減速装置9は、図2及び図3に示すように、起爆部7の後方において収容体31の収容空間2Sに収容される。減速装置9は、起爆部7に連結される。減速装置9は、図4及び図5に示すように、砲弾1が展開体1aに変形した場合、起爆部7の後方に配置される。減速装置9は、起爆部7に空気抵抗を与えて減速させる。これによって、図5に示すように、側面視における展開体1aの形状を略一直線状に整えることができる。減速装置9としては、バルーン及びパラシュートなどを用いることができるが、これに限られるものではない。
(砲弾1の変形シーケンス)
図7〜図9は、砲弾1の変形シーケンスを説明するための図である。
まず、図7に示すように、砲弾1の発射から所定時間が経過すると時限信管5が起爆し、それに応じて弾殻分離装置6の伝爆部61と各成形爆薬線62が順次起爆する。これによって、弾殻2が8枚の弾殻小片2aに分離する。
次に、図8に示すように、各弾殻小片2aが遠心力によって放射状に飛散すると、各弾殻小片2aに連結された線状部材4が放射状に展開するとともに、線状部材4に連結された各弾頭部3と導爆線8が放射状に広がる。これによって、砲弾1の展開体1aへの変形が完了する。図5に示したように、線状部材4の中央に位置する起爆部7が減速装置9によって減速されるため、線状部材4の展開姿勢が略一直線状に保持される。
次に、図9に示すように、起爆部7が着弾して起爆すると、その爆轟波が導爆線8を介して各弾頭部3に伝達され、各弾頭部3が起爆する。この結果、各弾頭部3によって目標物が破壊されるとともに、線状部材4によって目標物周辺の物体が拘束される。
(特徴)
(1)砲弾1は、弾殻2と、弾殻2内に収容される24個の弾頭部3と、弾頭部3を放射状に連結する線状部材4とを備える。
従って、線状部材4に放射状に連結された各弾頭部3によって目標物を破壊するとともに、線状部材4によって目標物周辺の物体を拘束することができる。その結果、目標地点一帯を広域に制圧することができる。
(2)線状部材4は、網状に形成されている。従って、線状部材4が展開した場合に、各弾頭部3を適切な位置に配置することができる。
(3)砲弾1は、弾殻2内に収容される起爆部7と、起爆部7と各弾頭部3とを連結する導爆線8とを備える。従って、起爆部7によって各弾頭部3を一度に起爆することができる。
(4)起爆部7は、線状部材4が展開した状態において、線状部材4の中央に位置するように配置されている。従って、起爆部7から各弾頭部3に爆轟波を均等に伝達することができる。
(5)導爆線8は、線状部材4に沿って配置されている。従って、導爆線8を簡易に固定することができる。
(6)砲弾1は、起爆部7に連結される減速装置9を備える。従って、起爆部7が他の構成部材よりも重い場合であっても、線状部材4の展開姿勢を略一直線状に保持することができる。
(7)減速装置9は、バルーン又はパラシュートである。従って、減速装置9を折り畳んで小さくした状態で弾殻2に収容できるため、弾殻2の収容空間2Sを広くすることができる。
(8)砲弾1は、弾殻2を8枚の弾殻小片2aに分離させるための弾殻分離装置6を備える。従って、弾殻2を8枚の弾殻小片2aに簡便に分離することができる。
(9)線状部材4は、8枚の弾殻小片2aそれぞれに連結されている。従って、8枚の弾殻小片2aにかかる遠心力によって線状部材4を一様に展開させることができる。
(10)弾殻分離装置6は、伝爆部61と、弾殻2の内周面に取り付けられる8本の成形爆薬線62とを有する。8本の成形爆薬線は、弾殻2の中心軸周りに略等間隔に配置される。従って、各弾殻小片2aのサイズを略均等にできるため、線状部材4をより一様に展開させることができる。
(11)砲弾1は、弾殻2に取り付けられる時限信管5を備える。伝爆部61は、時限信管5の爆発に応じて起爆可能であり、8本の成形爆薬線62は、伝爆部61の爆発に応じて起爆可能である。従って、時限信管5によって各成形爆薬線62をスムーズに起爆させることができる。
(12)24個の弾頭部3は、中心軸AXに沿って配置される3列の弾頭部列3aを形成する。3列の弾頭部列3aは、中心軸AX周りに配置されている。従って、24個の弾頭部3を弾殻2の収容空間2Sにコンパクトに収容することができる。
(13)各弾頭部3は、収容体31と、収容体31内に配置される火薬32と、収容体31に取り付けられる金属製ライナ33とを有する。従って、火薬32の衝撃波によって金属ライナ33をメタルジェット化させることができるため、各弾頭部3の破壊力を向上させることができる。
(14)各弾頭部3は、収容体31内に配置される複数の弾子34を有する。従って、火薬32の衝撃波によって各弾子34を飛散させることができるため、各弾頭部3の破壊力をより向上させることができる。
(15)時限信管5、24個の弾頭部3、起爆部7及び減速装置9は、弾殻2の前方から順に配置されている。従って、これらをコンパクトに纏めて配置することができる。
(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上記実施形態において、複数の弾頭部3は、複数列の弾頭部列3aを形成することとしたが、これに限られるものではない。複数の弾頭部3は、ランダムに配置されていてもよい。
上記実施形態において、各弾頭部3は、図6に示したように、金属製ライナ33と複数の弾子34を有することとしたが、金属製ライナ33と複数の弾子34の少なくとも一方を有していなくてもよい。
上記実施形態において、すべての弾頭部3が、図6に示す構成を有することとしたが、一部の弾頭部3だけが図6に示す構成を有していてもよい。
上記実施形態において、線状部材4は、弾殻2が8枚の弾殻小片2aに分離するまで弾殻2内に配置されていることとしたが、これに限られるものではない。線状部材4は、弾殻2が8枚の弾殻小片2aに分離する前に弾殻2から放出されてもよい。この場合には、伝爆部61の衝撃波によって各弾頭部3、線状部材4、起爆部7、導爆線8及び減速装置9を弾殻2の後方に放出させた後に、各成形爆薬線62が起爆するようにセッティングすればよい。
上記実施形態において、起爆部7は、爆轟波を各弾頭部3に伝達することとしたが、これに限られるものではない。起爆部7は、起爆信号(電気信号)を各弾頭部3に伝達してもよい。この場合には、各弾頭部3に内蔵された信管が起爆信号の入力に応じて火薬32を起爆すればよい。
上記実施形態において、砲弾1は、減速装置9を備えることとしたが、これを備えていなくてもよい。
1 砲弾
1a 展開体
2 弾殻
2a 弾殻小片
3 弾頭部
3a 弾頭部列
31 収容体
32 火薬
33 金属ライナ
34 弾子
4 線状部材
5 時限信管
6 弾殻分離装置
61 伝爆部
62 成形爆薬線
63 V溝
7 起爆部
8 導爆線
9 減速装置

Claims (15)

  1. 弾殻と、
    前記弾殻内に収容される複数の弾頭部と、
    前記複数の弾頭部を放射状に連結する線状部材と、
    前記弾殻内に収容される起爆部と、
    前記起爆部と前記複数の弾頭部とを連結する導爆線と、
    を備える飛翔体。
  2. 前記線状部材は、網状に形成されている、
    請求項1に記載の飛翔体。
  3. 前記起爆部は、前記線状部材が展開した状態において、前記線状部材の中央に位置するように配置されている、
    請求項1又は2に記載の飛翔体。
  4. 前記導爆線は、前記線状部材に沿って配置されている、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の飛翔体。
  5. 前記起爆部に連結される減速装置を備える、
    請求項乃至のいずれかに記載の飛翔体。
  6. 前記減速装置は、バルーン又はパラシュートである、
    請求項に記載の飛翔体。
  7. 前記弾殻を複数の弾殻小片に分離させるための弾殻分離装置を備える、
    請求項1乃至のいずれかに記載の飛翔体。
  8. 前記線状部材は、前記複数の弾殻小片それぞれに連結されている、
    請求項に記載の飛翔体。
  9. 前記弾殻分離装置は、伝爆部と、前記弾殻の内周面に取り付けられる複数本の成形爆薬線とを有し、
    前記複数本の成形爆薬線は、前記弾殻の中心軸周りに略等間隔に配置されている、
    請求項又はに記載の飛翔体。
  10. 前記弾殻に取り付けられる時限信管を備え、
    前記伝爆部は、前記時限信管の爆発に応じて起爆可能であり、
    前記複数本の成形爆薬線は、前記伝爆部の爆発に応じて起爆可能である、
    請求項に記載の飛翔体。
  11. 前記複数の弾頭部は、前記弾殻の中心軸に沿って配置される複数の弾頭部列を形成し、
    前記複数の弾頭部列は、前記弾殻の中心軸周りに配置されている、
    請求項1乃至10のいずれかに記載の飛翔体。
  12. 前記複数の弾頭部のうち少なくとも1つの弾頭部は、
    収容体と、
    前記収容体内に配置される火薬と、
    前記収容体に取り付けられる金属製ライナと、
    を有する、
    請求項1乃至11のいずれかに記載の飛翔体。
  13. 前記少なくとも1つの弾頭部は、前記収容体内に配置される複数の弾子を有する、
    請求項12に記載の飛翔体。
  14. 弾殻と、
    前記弾殻内に収容される複数の弾頭部と、
    前記複数の弾頭部を放射状に連結する線状部材と、
    前記弾殻に取り付けられる時限信管と、
    前記弾殻内に収容される起爆部と、
    前記起爆部に連結される減速装置と、
    を備え、
    前記時限信管、前記複数の弾頭部、前記起爆部及び前記減速装置は、前記弾殻の前方から順に配置されている、
    飛翔体。
  15. 高速旋回しながら飛翔する飛翔体の展開方法であって、
    複数の弾頭部と、前記複数の弾頭部と導爆線によって連結された起爆部とを収容する弾殻を、複数の弾殻小片に分離させる工程と、
    前記複数の弾頭部と前記複数の弾殻小片とを連結する線状部材を放射状に広げる工程と、
    を備える飛翔体の展開方法。
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