JP2015124838A - 軸受装置、及び回転機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構造で減衰効果を得ることが可能な軸受装置、及びこれを備えた回転機械を提供する。【解決手段】ケーシング102に対して軸線O回りに回転可能に回転軸103を支持する軸受装置1であって、ケーシング102に取り付けられて軸線Oを中心とした環状をなす外側リング10b、回転軸103に取り付けられて軸線Oを中心とした環状をなす内側リング10a、及びこれら外側リング10bと内側リング10aとを軸線O回りに相対回転させる転動体10cを有する転がり軸受10と、転がり軸受10とケーシング102との間に配置されたダンパリング11と、を備え、ダンパリング11には、軸線Oを中心とした環状をなして互いに反対側から凹むように延びる第一スリット21と第二スリット22とが互いに間隔をあけて複数形成され、これら第一スリット21及び第二スリット22の内部にオイルWが充填されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ロータを回転可能に支持する軸受装置、及びこれを備えた回転機械に関する。
従来から、ポンプ等の回転機械におけるロータ(回転軸等)が、ステータ(ケーシング等)に対して回転可能となるようにロータを支持する軸受装置が知られている。軸受装置としては、一般に、転がり軸受やすべり軸受等を有するものが知られている。
転がり軸受は、回転体の回転抵抗を小さくできるため、ロケットエンジン等のターボポンプ等、様々な回転機械に用いられている。
ところでこの転がり軸受は、金属等からなる転動体が荷重を支持する構造となっているため、回転機械の運転時の振動を減衰する能力が低い。このため、例えば特許文献1に記載されているように、通常では軸受の背面にオイルを満たすことでスクイーズ効果を利用して振動減衰能力を高めている。
特開2011−144924号公報
しかしながら、特許文献1に記載の軸受装置では、オイルを満たすためのスリットが周方向に延びるように形成されている。このため、スリットを形成することに手間を要してしまう。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、簡易な構造で減衰効果を得ることが可能な軸受装置、及び回転機械を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
即ち、本発明の一の態様によれば、軸受装置は、軸線の方向に延びるステータと間隔をあけて配置されて、該ステータに対して前記軸線回りに回転可能にロータを支持する軸受装置であって、前記ステータに取り付けられて前記軸線を中心とした環状をなす第一リング、前記ロータに取り付けられて前記軸線を中心とした環状をなす第二リング、及びこれら第一リングと第二リングとを前記軸線回りに相対回転させる転動体を有する転がり軸受と、前記転がり軸受と前記ステータとの間、及び、前記転がり軸受と前記ロータとの間のうちの少なくとも一方の間に配置されたダンパリングと、を備え、前記ダンパリングには、前記軸線を中心とした環状をなして互いに反対側から凹むように延びるスリットが互いに間隔をあけて複数形成され、該スリッ内に液体が充填されている、ことを特徴とする。
このような軸受装置によれば、ロータからの荷重を受け、ロータからの振動がダンパリングに伝達される。ここで、ダンパリングにはスリットが形成されているため、スリットの開口する側とは反対側に軸線方向に肉厚寸法が小さくなった薄肉部分が形成される。ダンパリングに振動が伝達されると、この薄肉部分を支点にしてスリットの開口が拡大するように、又は、縮小するようにダンパリングが変形する。即ち、軸線の周方向を回転中心軸の方向として、ダンパリングにおけるスリットを挟んだ両側の部分が上記薄肉部分を支点にして相対回転するようにダンパリングが変形することになる。そして、このようにダンパリングが変形するとスリット内に充填された液体の粘性によって振動に対する減衰力を得ることができる。さらにスリットは互いに反対側から複数形成されている。このため、上記薄肉部分が異なる側に形成されることになり、ダンパリングに振動が伝達された際には、上述したダンパリングにおける相対回転が各スリット、薄肉部分に対応する部分で異なる方向に生じることになる。従って、各スリット周りのダンパリングに生じる相対回転を互いに打消し合うことができ、ダンパリング全体が、転がり軸受に近接離間する方向に伸縮変形することが可能となる。よって、転がり軸受からの振動を効果的に減衰させることができる。
さらに、スリットの深さ、即ち、薄肉部分の肉厚を調整することでダンパリングの剛性を容易に変化させることが可能である。また、スリットの深さを調整することで液体の充填量の調整も可能であり、振動に対する減衰力を容易に変化させることが可能である。
また、このようにスリットを形成することで、ダンパリングを例えば軸線方向の一方側から支持する支持部材をステータ又はロータに別途設けてダンパリングの剛性を調整したり、液体を充填する領域を形成したりする必要がない。このため、軸受装置全体が軸線方向にコンパクトに設計でき、ステータやロータの寸法に制約を受けることなく剛性や減衰力の調整が可能である。
そして、このように軸線方向にコンパクトな軸受装置とすることで、ステータ、ロータの軸線方向の長さ寸法を小さくできる。この結果、ロータの固有振動数を高くでき、運転回転数が大きい状態の運転であっても運転回転数に対してロータの固有振動数を離調することが可能となる。よって、より高回転での運転にも対応可能である。
また、前記転がり軸受は、該転がり軸受に最も近接する位置に形成された前記スリットが開口する側に寄った位置で、前記ダンパリングに取り付けられてもよい。
このように転がり軸受に最も近接するスリットが開口する側に、転がり軸受が設けられていることで、このスリットに対応する上記薄肉部分を支点とした変形がダンパリングに生じ易くなり、このような変形によって、ダンパリングに伝達された振動の減衰効果をさらに向上することが可能となる。
さらに、前記ダンパリングには、前記転がり軸受と近接離間する方向に隣接する前記スリット同士を連通するように、前記ダンパリングを前記スリットの延びる方向に貫通するスリット連通部が周方向に互いに間隔をあけて対をなして形成され、かつ、該対をなすスリット連通部同士で挟まれる前記軸線の周方向の領域で、前記スリットが前記転がり軸受と近接離間する方向に突出するように形成されていてもよい。
このように対をなすスリット連通部が形成され、かつ、対をなすスリット連通部のうちの一方と他方の間でスリットが転がり軸受と近接離間する方向に突出することで、転がり軸受と近接離間する方向で、スリットを挟んで対向する部分が周方向にズレるように変形し易くなる。即ち、この対をなすスリット連通部に挟まれる周方向の領域が柔となり、振動減衰の効果を向上することができる。
また、前記対をなして形成されたスリット連通部は、前記軸線の周方向に不等の間隔をあけて複数対形成されていてもよい。
このように、周方向で不等の間隔でスリット連通部が複数対形成されていることで、ダンパリングには周方向に柔な部分と剛な部分とが不均等に形成されることになる。従って、ダンパリングにおける支持剛性に周方向での異方性を持たせることが可能となる。
ここで、軸受装置で得られる減衰力に対する不安定化力が大きくなると不安定振動が生じてロータが振れ回ることとなるが、軸受装置の剛性に異方性(異方剛性)を持たせることで、回転軸を意図的に楕円状に振れ回らせ、ロータの不安定振動を抑制可能となる。
また、本発明の一の態様によれば、回転機械は、上記の軸受装置と、軸線の方向に延びるとともに、前記軸受装置が取り付けられたステータと、前記ステータと間隔をあけて配置されて、該ステータに対して前記軸線回りに回転可能に前記軸受装置によって支持されるロータと、を備えることを特徴とする。
このような回転機械によれば、軸受装置を備えることで、ダンパリングが変形して、スリット内に充填された液体の粘性によって振動に対する減衰力を得ることができる。さらいダンパリング全体が、転がり軸受に近接離間する方向に伸縮変形することが可能となり、転がり軸受からの振動を効果的に減衰させることができる。さらに、スリットの深さを調整することでダンパリングの剛性を容易に変化させることが可能である。また、スリットの深さを調整することで液体の充填量の調整も可能であり、振動に対する減衰力を容易に変化させることが可能である。また、軸受装置全体が軸線方向にコンパクトに設計でき、ステータやロータの寸法に制約を受けることなく剛性や減衰力の調整が可能である。そして、このように軸線方向にコンパクトな軸受装置とすることで、ステータ、ロータの軸線方向の長さ寸法を小さくでき、より高回転での運転にも対応可能である。
本発明の軸受装置、及び回転機械では、ダンパリングに互いに反対側から凹むスリットを複数形成することで、簡易な構造で減衰効果を得ることが可能となる。
本発明の第一実施形態に係る軸受装置が設けられた遠心ポンプを示す縦断面図である。 本発明の第一実施形態に係る軸受装置(ラジアル軸受)を示す図であって、支持柱が形成された位置での周方向に直交する面での断面図である。 本発明の第一実施形態に係る軸受装置を示す図であって、軸線に直交する面での断面図であり、図2のA−A断面図を示すものである。 本発明の第一実施形態に係る軸受装置を示す図であって、軸線に直交する面での断面図であり、図2のB−B断面図を示すものである。 本発明の第一実施形態に係る軸受装置の要部を示す図であって、支持柱周辺を軸線方向の他方側から見た斜視図である 本発明の第一実施形態に係る軸受装置の要部を示す図であって、支持柱周辺を軸線方向の一方側から見た斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る軸受装置を示す図であって、軸線に直交する面での断面図であり、図2のA−A断面に相当する面での断面図を示すものである。 本発明の変形例に係る軸受装置(スラスト軸受)を示す図であって、支持柱が形成された位置での周方向に直交する面での断面図である。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の第一実施形態に係る軸受装置1について説明する。
軸受装置1は、例えば、図1に示す遠心ポンプ100(回転機械)に用いられる。
具体的には、この遠心ポンプ100は、例えば給水ポンプ等の多段ポンプである。
この遠心ポンプ100は、軸線Oの方向に延びるケーシング102(ステータ)と、ケーシング102を貫通するように配された回転軸103(ロータ)と、回転軸103に固定されて複数段に設けられたインペラ104(ロータ)とを備えている。
ケーシング102とインペラ104との間は間隔が設けられ、回転軸103及びインペラ104は軸線Oを中心としてケーシング102に対して回転可能となっている。そしてケーシング102内に外部から取り込まれた流体Rが、回転軸103及びインペラ104の回転によって最前段のインペラ104から後段側のインペラ104に向かって圧送される。
ここで、遠心ポンプ100は、回転軸103を回転可能に支持する上記の軸受装置1を備えている。この軸受装置1は、軸線Oの一方側の端部、即ち最前段のインペラ104が設けられた位置よりも流体Rの流れの上流側でケーシング102に取り付けられており、回転軸103をケーシング102に対して回転可能に支持している。同様に軸受装置1は、軸線Oの他方側の端部、即ち最後段のインペラ104が設けられた位置よりも流体Rの流れの下流側でもケーシング102に取り付けられて回転軸103を支持している。
なお、軸受装置1の設置位置及び設置数量は上述の場合に限定されない。また遠心ポンプ100以外の回転機械、例えば圧縮機等にも軸受装置1を適用可能である。
図2から図4に示すように、軸受装置1は、回転軸103の外周に取り付けられた転がり軸受10と、転がり軸受10とケーシング102との間に配置されたダンパリング11とを備えたラジアル軸受となっている。
転がり軸受10は、回転軸103に外嵌されて取り付けられる軸線Oを中心とした環状をなす内側リング10a(第二リング)と、ダンパリング11に固定されて該ダンパリング11を介してケーシング102に取り付けられる軸線Oを中心とした環状をなす外側リング(第一リング)と、これら内側リング、外側リングとの間に配置された転動体10cとを有している。
転動体10cは、軸線Oの周方向に間隔をあけて複数設けられた円柱状や球状をなすコロであって、内側リング10aと外側リング10bとを軸線O回りに相対回転可能としている。
ダンパリング11は、ケーシング102の内周面に固定されるとともに、転がり軸受10の外側リング10bを軸線Oの径方向内側に固定している。
さらに、このダンパリング11には、軸線O方向を向く端面11aから軸線Oに沿って凹んで延びるようにスリット12が複数形成されている。
本実施形態では、このスリット12として、転がり軸受10に近接する側で軸線O方向一方側(図2の紙面に向かって右側)から凹んで延びる第一スリット21と、第一スリット21と軸線Oの径方向に間隔をあけて、ケーシング102に近接する径方向外側で軸線O方向他方側から凹んで延びる第二スリット22とが形成されている。
ここでダンパリング11は、第一スリット21の開口する側、即ち、軸線O方向の一方側に寄った位置で、転がり軸受10を取り付けて支持している。
また、ダンパリング11には、第一スリット21と第二スリット22とを軸線Oの径方向に連通するとともに、第一スリット21と第二スリット22とが延びる方向、即ち軸線O方向にダンパリング11を貫通するスリット連通部23が形成されている。
スリット連通部23は、軸線Oの周方向に互いに間隔をあけて軸線Oの径方向に延びるように対をなして形成されている。本実施形態では、周方向に等間隔をあけて三対のスリット連通部23が形成されている。
そして、対をなすスリット連通部23同士で挟まれる軸線Oの周方向の領域で、スリット12が軸線Oの径方向に突出するように形成されている。より具体的には、第一スリット21は、対をなすスリット連通部23同士の間の周方向の位置で軸線Oの径方向外側に突出するように形成され、第二スリット22は、対をなすスリット連通部23同士の間の周方向の位置で軸線Oの径方向内側に突出するように形成されている。
即ち、図5及び図6に示すように、このような第一スリット21、第二スリット22、及び、スリット連通部23によって、ダンパリング11は第一スリット21よりも径方向内側に位置する第一部分25と、第二スリット22よりも径方向外側に位置する第二部分26と、これら第一部分25と第二部分26とを接続する支持柱27とを有していることになる。
支持柱27は、ダンパリング11の第一部分25から軸線O方向の他方側の端部で軸線Oの径方向外側に突出する断面四角形状をなすブロック状の第一凸部31と、ダンパリング11の第二部分26から軸線O方向の一方側の端部で径方向外側に突出する断面四角形状をなすブロック状の第二凸部33とを有している。
また支持柱27は、第一凸部31と第二凸部33との間に配されて軸線O方向に延び、これら第一凸部31と第二凸部33とを接続する棒状をなす接続棒状部35を有している。
そして、ダンパリング11の第二部分26には、第一凸部31を挿入するように第一凸部31に対応する周方向の位置に径方向外側に凹む第一凹部32が形成されている。同様に、ダンパリング11の第一部分25には、第二凸部33を挿入するように第二凸部33に対応する周方向の位置に径方向内側に凹む第二凹部34が形成されている。
さらに、ダンパリング11では、第一スリット21、第二スリット22、及びスリット連通部23の内部に粘性を有するオイルW(液体)が充填されている。
このような軸受装置1によると、転がり軸受10が回転軸103からの荷重を受け、回転軸103からの振動が転がり軸受10を介してダンパリング11に伝達される。
ここで、ダンパリング11には第一スリット21、第二スリット22、及びスリット連通部23が形成され、支持柱27が形成されている。このため、支持柱27によってダンパリング11の第一部分25と第二部分26とが一体になっており、第一部分25と第二部分26との接続部分の位置、即ち、第一凸部31及び第二凸部33の位置では軸線O方向の肉厚寸法の小さくなった薄肉部分A1、A2(図2、図5、図6参照)が形成されている。
従って、ダンパリング11に振動が伝達されると、この薄肉部分A1、A2を支点にしてスリット12の開口が径方向に拡大するように、又は、縮小するようにダンパリング11が変形する。
即ち、軸線Oの周方向を回転中心軸の方向として、ダンパリング11におけるスリット12を挟んだ両側の部分となる第一部分25と支持柱27とが、薄肉部分A1(第一凸部31)を支点にして相対回転するようにダンパリング11が変形することになる。
同様に第二部分26と支持柱27とが薄肉部分A2(第二凸部33)を支点にして相対回転するようにダンパリング11が変形することになる
そして、このようにダンパリング11が変形するとスリット12内に充填されたオイルWの粘性によって振動に対する減衰力を得ることができる。
さらに第一スリット21と第二スリット22とは、互いに反対側から凹んで延びるように形成されている。このため、第一スリット21と第二スリット22とで、上記薄肉部分A1、A2が軸線O方向の異なる側に形成されることになる。よって、ダンパリング11に振動が伝達された際には、上述したダンパリング11における相対回転が第一部分25と支持柱27との間、第二部分26と支持柱27との間で異なる方向に生じることになる。
従って、第一スリット21周りでダンパリング11に生じる相対回転と、第二スリット22周りでダンパリング11に生じる相対回転とが互いに打消し合い、ダンパリング11全体が軸線O方向に向かってズレるように変形することなく、転がり軸受10に近接離間する方向である径方向に伸縮変形することが可能となる。よって、転がり軸受10からの振動を効果的に減衰させることができる。
さらに、第一スリット21及び第二スリット22の深さ、即ち、支持柱27の第一凸部31と第二凸部33との軸線O方向の寸法である薄肉部分A1、A2の肉厚を調整することで、ダンパリング11の剛性を容易に変化させることが可能である。
また、第一スリット21及び第二スリット22の厚さ寸法、即ち、これら第一スリット21及び第二スリット22の径方向の高さ寸法を調整することでオイルWの充填量の調整も可能であり、振動に対する減衰力を容易に変化させることが可能である。
さらに、このように第一スリット21及び第二スリット22を形成することで、例えば軸線O方向の一方側(又は他方側)からダンパリング11を支持する支持部材をケーシング102に別途設けてダンパリング11の剛性を調整したり、このような支持部材によってオイルWを充填する領域を形成したりする必要がない。
このため、軸受装置1の全体を軸線O方向にコンパクトに設計でき、ケーシング102や回転軸103の寸法に制約を受けることなく剛性や減衰力の調整が可能である。
そして、このように軸線O方向にコンパクトな軸受装置1とすることで、ケーシング102、回転軸103の軸線O方向の長さ寸法を小さくできる。この結果、回転軸103の固有振動数を高くでき、運転回転数が大きい状態の運転であっても、運転回転数に対して回転軸103の固有振動数を離調することが可能となる。よって、より高回転での運転にも対応可能である。
また、転がり軸受10に最も近接するスリット12である第一スリット21が開口する側に、転がり軸受10が設けられている。このため、支持柱27の第一凸部31、即ち薄肉部分A1を支点とした第一部分25と支持柱27との間の相対回転によるダンパリング11の変形が生じ易くなる。
そしてこのような変形が生じ易くなることで、ダンパリング11に伝達された振動の減衰効果をさらに向上することが可能となる。
さらに、第一スリット21及び第二スリット22に加え、スリット連通部23が形成されてダンパリング11が支持柱27を有していることで、スリット12を挟んで対向する第一部分25と第二部分26とが周方向にズレるような変形が生じ易くなる。従って、対をなすスリット連通部23に挟まれる支持柱27が形成された周方向の領域で、ダンパリング11が柔となり、振動減衰の効果を向上することができる。
本実施形態の軸受装置1によると、ダンパリング11に互いに反対側から凹む第一スリット21及び第二スリット22を形成することで、簡易な構造で減衰効果を得ることができる。
なお、本実施形態ではスリット12として、第一スリット21及び第二スリット22の二つを形成したが、さらに多くのスリット12を形成してもよい。この場合、スリット12は互いに軸線Oの反対側から凹むように形成されている必要がある。しかしながら、必ずしも偶数個のスリット12を形成する必要はない。仮に奇数個のスリット12を形成したとしてもスリット12の底面とダンパリング11の端面11aとの間に形成される薄肉部分の肉厚寸法、即ち、支持柱27の形状を調整することでダンパリング11が軸線O方向にズレるように変形することなく、軸線Oの径方向に伸縮変形させることが可能である。
ここで、支持柱27の形成位置は必ずしも周方向に三箇所でなくともよい。
さらに、本実施形態においては、第一スリット21及び第二スリット22は単純に軸線Oを中心とした環状に形成されていてもよい。
即ち、ダンパリング11にはスリット連通部23が形成されず、ダンパリング11が支持柱27を有さず、第一部分25と第二部分26とが軸線Oを中心とした環状をなす薄肉部分を介して接続されているような場合であっても構わない。
〔第二実施形態〕
以下、本発明の第二実施形態に係る軸受装置51について説明する。
なお、第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図7に示すように、本実施形態の軸受装置51では、ダンパリング52のスリット連通部53の形成箇所が第一実施形態とは異なっている。
ダンパリング52には、対をなすスリット連通部23が軸線Oの周方向に不等の間隔をあけて複数対形成されている。
換言すると、ダンパリング52は、支持柱27を径方向のうちの第一方向D1(例えば鉛直方向、図7の紙面に向かって上下方向)に複数の支持柱27を有し、径方向のうちの第一方向D1とは異なる第二方向D2(例えば水平方向、図7の紙面に向かって左右方向)には支持柱27を有していない。
なお、本実施形態では、ダンパリング52の第一方向D1における周方向の所定の領域内に三対のスリット連通部53が形成されている。そして、これら三対のスリット連通部53が形成された周方向の領域に対して、軸線Oの周方向に180度離間した位置に別の三対のスリット連通部23が形成されている。
本実施形態の軸受装置51によれば、周方向で不等の間隔でスリット連通部53が複数対形成されていることで、ダンパリング11に周方向に柔な部分と剛な部分とが形成されることになる。
具体的には、第一実施形態で説明したように対をなすスリット連通部53同士の間の支持柱27が形成されている周方向位置でダンパリングは柔となるため、本実施形態のダンパリング52は、径方向の第一方向D1に柔で、かつ径方向の第二方向D2に剛となる。
従って、ダンパリング52における支持剛性に周方向での異方性を持たせることが可能となる。ここで、軸受装置51で得られる減衰力に対する不安定化力が大きくなると不安定振動が生じて回転軸103が振れ回ることとなるが、軸受装置51の剛性に異方性(異方剛性)を持たせることで、回転軸を意図的に楕円状に振れ回らせ、回転軸103の不安定振動を抑制可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳細を説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において、多少の設計変更も可能である。
例えば、上述の実施形態では、軸受装置1の転がり軸受10はラジアル軸受として説明を行ったが、図8に示すようにスラスト軸受である場合にも適用可能である。即ち、軸受装置61は、回転軸103から径方向外側に延びるフランジ部103aに取り付けられた転がり軸受10と、転がり軸受10とケーシング102から径方向内側に延びるフランジ部102aとの間に配置されたダンパリング62とを備えている。
また、上述の実施形態では転がり軸受10が回転軸103側に、ダンパリング11(52、62)がケーシング102側に配置されていたが、転がり軸受10がケーシング102側に、ダンパリング11(52、62)が回転軸103側に配置されていてもよい。
また、支持柱27の断面形状は四角形状に限定されない。また、必ずしも軸線O方向の一方側に寄った位置で、転がり軸受10が取り付けられていなくともよい。
さらに、第一スリット21及び第二スリット22は、単純に軸線Oを中心とした環状に形成されていてもよい。即ち、ダンパリング11(52、62)にはスリット連通部23(53)が形成されず、支持柱27を有さず、第一部分25と第二部分26とが直接接続されているような場合であっても構わない。
上記の軸受装置、及び回転機械によれば、ダンパリングに互いに反対側から凹むスリットを複数形成することで、簡易な構造で減衰効果を得ることが可能となる。
1、51、61…軸受装置 2a…フランジ部 3a…フランジ部 10…転がり軸受 10a…内側リング(第二リング) 10b…外側リング(第一リング) 10c…転動体 11、52、62…ダンパリング 11a…端面 12…スリット 21…第一スリット 22…第二スリット 23…スリット連通部 25…第一部分 26…第二部分 27…支持柱 31…第一凸部 32…第一凹部 33…第二凸部 34…第二凹部 35…接続棒状部 O…軸線 W…オイル A1、A2…薄肉部分 D1…第一方向 D2…第二方向 100…遠心ポンプ(回転機械) 102…ケーシング(ステータ) 103…回転軸(ロータ) 104…インペラ(ロータ) R…流体

Claims (5)

  1. 軸線の方向に延びるステータと間隔をあけて配置されて、該ステータに対して前記軸線回りに回転可能にロータを支持する軸受装置であって、
    前記ステータに取り付けられて前記軸線を中心とした環状をなす第一リング、前記ロータに取り付けられて前記軸線を中心とした環状をなす第二リング、及びこれら第一リングと第二リングとを前記軸線回りに相対回転させる転動体を有する転がり軸受と、
    前記転がり軸受と前記ステータとの間、及び、前記転がり軸受と前記ロータとの間のうちの少なくとも一方の間に配置されたダンパリングと、
    を備え、
    前記ダンパリングには、前記軸線を中心とした環状をなして互いに反対側から凹むように延びるスリットが互いに間隔をあけて複数形成され、該スリット内に液体が充填されている、
    ことを特徴とする軸受装置。
  2. 前記転がり軸受は、該転がり軸受に最も近接する位置に形成された前記スリットが開口する側に寄った位置で、前記ダンパリングに取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。
  3. 前記ダンパリングには、前記転がり軸受と近接離間する方向に隣接する前記スリット同士を連通するように、前記ダンパリングを前記スリットの延びる方向に貫通するスリット連通部が周方向に互いに間隔をあけて対をなして形成され、かつ、該対をなすスリット連通部同士で挟まれる前記軸線の周方向の領域で、前記スリットが前記転がり軸受と近接離間する方向に突出するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の軸受装置。
  4. 前記対をなして形成されたスリット連通部は、前記軸線の周方向に不等の間隔をあけて複数対形成されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の軸受装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の軸受装置と、
    軸線の方向に延びるとともに、前記軸受装置が取り付けられたステータと、
    前記ステータと間隔をあけて配置されて、該ステータに対して前記軸線回りに回転可能に前記軸受装置によって支持されるロータと、
    を備えることを特徴とする回転機械。
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