JP2015143550A - 軸受装置及び回転機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】十分な減衰効果を有する軸受装置を提供する。
【解決手段】
軸線の方向に延びるステータと間隔をあけて配置されて、該ステータに対して軸線回りに回転可能にロータを支持する軸受装置であって、ロータとステータとの間に設けられて、ステータとの間に流体が充填されたクリアランスを介して配置されるダンパリングと、該ダンパリングとロータとの間に設けられて、ダンパリングに対してロータを軸線回りに回転可能に支持する軸受本体と、を備え、クリアランスは、ダンパリングとステータとが径方向に対向する部分、及びダンパリングとステータとが軸線方向に対向する部分を含み、これら部分が軸線を含む断面で曲線状に接続されていることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】
軸線の方向に延びるステータと間隔をあけて配置されて、該ステータに対して軸線回りに回転可能にロータを支持する軸受装置であって、ロータとステータとの間に設けられて、ステータとの間に流体が充填されたクリアランスを介して配置されるダンパリングと、該ダンパリングとロータとの間に設けられて、ダンパリングに対してロータを軸線回りに回転可能に支持する軸受本体と、を備え、クリアランスは、ダンパリングとステータとが径方向に対向する部分、及びダンパリングとステータとが軸線方向に対向する部分を含み、これら部分が軸線を含む断面で曲線状に接続されていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、軸受装置に関する。
ポンプ等の回転機械におけるロータ(回転軸等)が、ステータ(ケーシング等)に対して回転可能となるようにロータを支持する装置として、軸受装置が知られている。このような軸受装置としては、転がり軸受やすべり軸受等を有するものが知られている。
転がり軸受は、回転体の回転抵抗を小さくできるため、ロケットエンジン等のターボポンプ等、様々な回転機械に用いられている。
ところでこの転がり軸受は、金属等からなる転動体が荷重を支持する構造となっているため、回転機械の運転時の振動を減衰する能力が低い。このため、例えば特許文献1、又は特許文献2に記載されているように、通常では軸受の背面に形成された円筒形の空間にオイルを満たすことでスクイーズ効果を利用して振動減衰能力を高める手段が提案されている。
しかしながら、これら特許文献1、特許文献2に記載の軸受装置では、オイルによる減衰効果は、軸方向と交差する径方向(ラジアル方向)の振動に対して発揮されるのみであって、軸方向(スラスト方向)の振動に対する減衰効果が十分ではない。
本発明はこのような事情を考慮してなされたものであり、径方向の振動、及び軸方向の振動に対する減衰効果の向上を図ることが可能な軸受装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
即ち、本発明の一の態様によれば、軸受装置は、軸線の方向に延びるステータと間隔をあけて配置されて、該ステータに対して軸線回りに回転可能にロータを支持する軸受装置であって、ロータと前記ステータとの間に設けられて、ステータとの間に流体が充填されたクリアランスを介して配置されるダンパリングと、該ダンパリングとロータとの間に設けられて、ダンパリングに対してロータを軸線回りに回転可能に支持する軸受本体と、を備え、クリアランスは、ダンパリングとステータとが径方向に対向する部分、及びダンパリングとステータとが軸線方向に対向する部分を含み、これら部分が軸線を含む断面で曲線状に接続されていることを特徴とする。
即ち、本発明の一の態様によれば、軸受装置は、軸線の方向に延びるステータと間隔をあけて配置されて、該ステータに対して軸線回りに回転可能にロータを支持する軸受装置であって、ロータと前記ステータとの間に設けられて、ステータとの間に流体が充填されたクリアランスを介して配置されるダンパリングと、該ダンパリングとロータとの間に設けられて、ダンパリングに対してロータを軸線回りに回転可能に支持する軸受本体と、を備え、クリアランスは、ダンパリングとステータとが径方向に対向する部分、及びダンパリングとステータとが軸線方向に対向する部分を含み、これら部分が軸線を含む断面で曲線状に接続されていることを特徴とする。
このような軸受装置にあっては、ロータからの荷重を受け、ロータからの振動がダンパリングに伝達される。ここで、ステータとロータとの間に形成されたクリアランスは、ダンパリングとステータとが径方向に対向する部分と、軸線方向に対向する部分とを含むように構成されている。したがって、ダンパリングとステータとが径方向に対向する部分によって、ロータの径方向の振動を減衰することができる。加えて、ダンパリングとステータとが軸線方向に対向する部分によって、ロータの軸線方向の振動も減衰することができる。
さらに、これら2つの部分はロータの軸線を含む断面上で、曲線状に互いに接続されている。仮に、これら2つの部分が角部を成して接続されている場合、クリアランス内部に充填された流体が、該角部における圧力損失によって流れにくくなる可能性がある。しかしながら、これら2つの部分は曲線状に接続されていることにより、圧力損失が生じがたい。したがって、クリアランスに充填された流体はスムーズに流動することができる。
さらに、これら2つの部分はロータの軸線を含む断面上で、曲線状に互いに接続されている。仮に、これら2つの部分が角部を成して接続されている場合、クリアランス内部に充填された流体が、該角部における圧力損失によって流れにくくなる可能性がある。しかしながら、これら2つの部分は曲線状に接続されていることにより、圧力損失が生じがたい。したがって、クリアランスに充填された流体はスムーズに流動することができる。
また、本発明の一の態様に係る軸受装置では、軸線を含む断面上で、クリアランスにおける第一の端部は前記軸線と平行な方向に向かって開口し、第一の端部と反対側の第二の端部は軸線と交差する方向に向かって開口するように構成されていてもよい。
このような構成によれば、クリアランスにおける第一の端部付近における部分でロータの径方向の振動を減衰させることができる。同時に、クリアランスにおける第二の端部付近における部分でロータの軸線方向の振動を減衰させることができる。
さらに、本発明の一の態様に係る軸受装置では、クリアランスは第一の端部から第二の端部に向かうに従って、軸線に漸次近接するように湾曲する曲線によって接続されていてもよい。
このような構成によれば、クリアランスの内部で、充填された流体に生じる圧力損失を低減することができる。
また、本発明の一の態様に係る軸受装置では、第一の端部と第二の端部とが軸線と交差する方向に向かって開口するように構成されていてもよい。
このような構成によれば、ステータとロータとの間に形成されるクリアランスは、2つの部分でロータの軸線と交差する方向に向かって開口する。すなわち、ダンパリングとステータとが径方向で対向する部分が2つ形成される。したがって、ロータの軸線方向の振動をより効果的に減衰させることができる。
さらに、本発明の一の態様に係る軸受装置では、クリアランスは、第一の端部から第二の端部に向かうに従って円弧状をなすように湾曲する曲線によって接続されていてもよい。
このような構成によれば、クリアランスの内部で、充填された流体に生じる圧力損失を低減することができる。
本発明の軸受装置及び回転機械によれば、径方向の振動、及び軸方向の振動に対する減衰効果の向上を図ることができる。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の第一実施形態に係る軸受装置1について説明する。
軸受装置1は、例えば、図1に示す遠心ポンプ100(回転機械)に用いられる。
具体的には、この遠心ポンプ100は、例えば給水ポンプ等の多段ポンプである。
この遠心ポンプ100は、軸線Oの方向に延びるケーシング2(ステータ)と、ケーシング2を貫通するように配された回転軸3(ロータ)と、回転軸3に固定されて複数段に設けられたインペラ4とを備えている。
以下、本発明の第一実施形態に係る軸受装置1について説明する。
軸受装置1は、例えば、図1に示す遠心ポンプ100(回転機械)に用いられる。
具体的には、この遠心ポンプ100は、例えば給水ポンプ等の多段ポンプである。
この遠心ポンプ100は、軸線Oの方向に延びるケーシング2(ステータ)と、ケーシング2を貫通するように配された回転軸3(ロータ)と、回転軸3に固定されて複数段に設けられたインペラ4とを備えている。
ケーシング2とインペラ4との間は間隔が設けられ、回転軸3及びインペラ4は軸線Oを中心としてケーシング2に対して回転可能となっている。そしてケーシング2内に外部から取り込まれた流体が、回転軸3及びインペラ4の回転によって最前段のインペラ104から後段側のインペラ4に向かって圧送される。
ここで、遠心ポンプ100は、回転軸3を回転可能に支持する上記の軸受装置1を備えている。この軸受装置1は、軸線Oの一方側の端部、即ち最前段のインペラ4が設けられた位置よりも流体の流れの上流側でケーシング2に取り付けられており、回転軸3をケーシング2に対して回転可能に支持している。同様に軸受装置1は、軸線Oの他方側の端部、即ち最後段のインペラ4が設けられた位置よりも流体の流れの下流側でもケーシング2に取り付けられて回転軸3を支持している。
なお、軸受装置1の設置位置及び設置数量は上述の場合に限定されない。また遠心ポンプ100以外の回転機械、例えば圧縮機等にも軸受装置1を適用可能である。
なお、軸受装置1の設置位置及び設置数量は上述の場合に限定されない。また遠心ポンプ100以外の回転機械、例えば圧縮機等にも軸受装置1を適用可能である。
次に、軸受装置1について、図2を参照して説明する。図2は、軸受装置1の軸線Oを含む断面を示した図である。
軸受装置1は、ロータ3の外周に取り付けられた軸受本体10と、軸受本体10とステータ2との間に配置されたダンパリング11とを備えたラジアル軸受となっている。
軸受装置1は、ロータ3の外周に取り付けられた軸受本体10と、軸受本体10とステータ2との間に配置されたダンパリング11とを備えたラジアル軸受となっている。
軸受本体10は、ロータ3に外嵌されて取り付けられる軸線Oを中心とした環状をなす内側リング10a(第二リング)と、ダンパリング11に固定されて該ダンパリング11を介してステータ2に取り付けられる軸線Oを中心とした環状をなす外側リング(第一リング)と、これら内側リング、外側リングとの間に配置された転動体10cとを有している。
転動体10cは、軸線Oの周方向に間隔をあけて複数設けられた円柱状や球状をなすコロであって、内側リング10aと外側リング10bとを軸線O回りに相対回転可能としている。
ダンパリング11は、外形視円筒状の部材であり、一方の端部から他方の端部に向かうに従って、外周面30からダンパリング内周面40までの径方向の寸法(厚さ寸法)が徐々に減少するように形成されている。一方で、軸線Oからダンパリング内周面40までの寸法は、軸線O方向における延在長さ全体にわたって一様である。
また、ステータ2の径方向内側には凹部20が設けられている。凹部20は、ダンパリング11の外周面30の形状に概ね対応した凹状の形状を有している。
ダンパリング11は、ステータ2に対して支持部材90を介して固定されている。支持部材90は、外形視筒状の部材であって、一方の端部には、径方向外側に向かって延在する平板状のフランジが設けられている。該フランジには不図示のボルト穴が設けられており、このボルト穴にはボルト91が連通されて、ステータ2に対して支持部材90を締結固定している。
ダンパリング11は、径方向外側に位置する外周面30が、クリアランスGを介してステータ2の凹部20に対して対向するように配置されている。クリアランスGは、ダンパリング11の外周面30をステータ2の凹部20から所定の距離だけ略径方向に離間して配置することによって両者の間に形成される間隙である。ここで、クリアランスGの径方向における寸法は、軸線O方向における延在長さ全体にわたって一様である。
クリアランスGにおける、図示左方の端部は、軸線O方向と平行な方向に向かって開口しており、第一の端部12とされている。一方で、第一の端部とは反対側の端部は、軸線Oと交差する方向に向かって開口しており、第二の端部13とされている。
クリアランスGにおける、第一の端部12側の部分、すなわちダンパリング11とステータ2とが径方向に対向する部分は、第一クリアランスG1を形成する。さらに、第二の端部13側の部分、すなわちダンパリング11とステータ2とが軸線O方向に対向する部分は、第二クリアランスG2を形成する。さらに、クリアランスGは、第一クリアランスG1と、第二クリアランスG2とが、互いに曲線状に接続されることで構成されるものである。また、クリアランスGは、第一の端部12、及び第二の端部13を介して外側の空間である空間Vに連通している。空間Vはステータ2とロータ3との間に形成された空間である。前述の軸受本体10、及び支持部材90は、この空間Vの内部に配置されている。
なお、ダンパリング11の径方向内側に位置する壁面には、軸受本体10の外側リング10bが、相対回転不能に固定されている。
さらに、軸受装置1にあっては、上述のクリアランスG、及び空間Vには、粘性を有する流体Wが充填されている。ここで、流体Wとしてはオイル等が用いられるほか、ロケットエンジン等、防火対策に対する考慮が特に要求される装置では、燃料である液体酸素や液体水素等を流体Wとして用いることが望ましい。
このような軸受装置1を備えた回転機械100では、運転に際して、ロータ3に振動が生じる場合がある。ロータ3に生じる振動には、軸線Oの径方向における振動(径方向振動)と、軸線Oに平行な方向における振動(軸方向振動)の2つが含まれる。
径方向振動が生じた場合、軸受装置1では以下のようにして、該径方向振動が減衰される。すなわち、ロータ3に生じた径方向振動は、軸受本体10を介してダンパリング11に伝播する。ダンパリング11はこの径方向振動によって、図3に示すように、ステータ2の凹部20に近づく方向、すなわち軸線O方向と交差する方向に向かって微小距離だけ移動する。
このとき、ダンパリング11を支持する支持部材90は、ボルト91によって支持されているため、ボルト91の配置される箇所を支点として径方向外側に向かって湾曲する。これにより、ダンパリング11とステータ2との間に設けられたクリアランスGは、径方向振動によって径方向の寸法が減ずるように変形する。より詳細には、ダンパリング11とステータ2とが軸線Oの径方向に対向する部分である第一クリアランスG1が主として変形する。ここで、上述のように第一クリアランスG1には流体Wが充填されているため、径方向振動によって第一クリアランスG1の径方向における寸法が減ずる場合、流体Wの粘性に基づくスクイーズ効果によって該径方向振動は減衰されることとなる。
次に、軸方向振動が生じた場合の軸受装置1の動作について説明する。ロータ3に軸方向振動が生じた場合、図4に示すように、ダンパリング11は、軸線O方向に概ね平行な方向に向かって微小距離だけ移動する。これにより、ダンパリング11とステータ2との間に設けられたクリアランスGは、軸方向振動によって変形する。より詳細には、ダンパリング11とステータ2とが軸線O方向に対向する部分である第二クリアランスG2が主として変形する。このとき、第二クリアランスG2は、軸線O方向における寸法が減ずるように変形する。第一クリアランスG1と同様に、第二クリアランスG2には流体Wが充填されているため、軸方向振動によって第二クリアランスG2の軸線O方向における寸法が減ずることにより、流体Wのスクイーズ効果によって該軸方向振動は減衰される。
回転機械100の運転時に生じる実際の振動は、上述の径方向振動と軸方向振動の双方を同時に含む三次元的な振動である。しかしながら、上述のように、径方向振動、軸方向振動のそれぞれが第一クリアランスG1、第二クリアランスG2とに充填された流体Wによってそれぞれ減衰される。したがって、軸受装置1はロータ3に生じる振動に対する十分な減衰効果を発揮することができる。
また、軸受装置1では、第一クリアランスG1と第二クリアランスG2とが互いに曲線状に接続されている。言い換えると、第一クリアランスG1と第二クリアランスG2との間には角部が形成されていない。
ここで一般に、角部を設けた場合のように、流体の流路が急激に曲折する場合、流体に圧力損失が生じるため、該流体はスムーズに流路内を流動しない。これにより、例えば振動に対する応答性が限定的となる可能性がある。
しかしながら、本実施形態に係る軸受装置1では、角部が形成されていないため、クリアランスGに充填された流体Wには圧力損失が生じない。
したがって、軸受装置1はロータ3に振動が生じた場合であっても、圧力損失を生じることなく、スムーズに流体Wが流動することで、振動に対する高い応答性を維持するとともに、十分に振動を減衰することができる。
したがって、軸受装置1はロータ3に振動が生じた場合であっても、圧力損失を生じることなく、スムーズに流体Wが流動することで、振動に対する高い応答性を維持するとともに、十分に振動を減衰することができる。
加えて、上述のような構成によれば、容易に軸受装置1を組み立てることができる。ここで、一般に軸受装置1は、ロータ3の軸線O方向に沿って、該軸線O上に複数の部品を順次積み重ねて配置する工程を経て完成される。上述のような構造であれば、ステータ2における第一の端部12側は、軸線方向の一方側に向けて開口されるとともに、何らの突起物、遮蔽物も設けられず平滑に構成されているため、一般的な組立工程を採用することができ、容易に軸受装置1を製造することができる。
なお、本実施形態では、ダンパリング11をステータ2に対して固定支持するための手段として、支持部材90、及びボルト91を用いた例を説明した。しかしながら、当該手段は、これらに限定されず、設計に応じて適宜変更が可能である。
〔第二実施形態〕
以下、本発明の第二実施形態に係る軸受装置101について、図5を参照して説明する。
なお、第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の軸受装置101では、ダンパリング111、ステータ102、ダンパリング111とステータ102との間に形成されるクリアランスGの形状が第一実施形態とはそれぞれ異なっている。
以下、本発明の第二実施形態に係る軸受装置101について、図5を参照して説明する。
なお、第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図5に示すように、本実施形態の軸受装置101では、ダンパリング111、ステータ102、ダンパリング111とステータ102との間に形成されるクリアランスGの形状が第一実施形態とはそれぞれ異なっている。
本実施形態におけるダンパリング111は、外形視で円環状に形成されている。より詳細には、軸線O方向に沿って一様な内径寸法を有するダンパリング内周面140と、ダンパリング内周面140よりも径方向外側に位置する外周面130とによって形成されている。外周面130は、軸線O方向の一方からダンパリング111の軸線O方向における中間位置にかけて徐々に径方向の寸法が増大し、該中間位置から他方に向かうにしたがって、徐々に径方向の寸法が減少するように形成されている。言い換えると、ダンパリング111の外周面130は径方向外側に向かって断面円弧状に突出するように形成されている。
また、本実施形態におけるステータ102には、上述のダンパリング111の形状に対応する凹部120が設けられている。
上述のように構成されたステータ102の凹部120と、ダンパリング111の外周面130とは、クリアランスGを介して互いに対向するように配置されている。クリアランスGにおける、図示左方の端部は、軸線O方向と交差する方向に向かって開口しており、第一の端部112とされている。同様にして、第一の端部とは反対側の端部も、軸線Oと交差する方向に向かって開口しており、第二の端部113とされている。
クリアランスGにおける、第一の端部112側の部分、すなわちダンパリング111とステータ102とが軸線O方向に対向する部分は、第一クリアランスG1を形成する。さらに、第二の端部13側の部分、すなわちダンパリング11とステータ2とが径方向に対向する部分は、第二クリアランスG2を形成する。すなわち、本実施形態に係る軸受装置101では、クリアランスGは、2つの第一クリアランスG1,G1と、1つの第二クリアランスG2とが、互いに曲線状に接続されることで構成されるものである。
なお、ダンパリング11の径方向内側に位置する壁面には、軸受本体10の外側リング10bが、相対回転不能に固定されている。
さらに、軸受装置101にあっては、上述のクリアランスG、及び空間Vには、粘性を有する流体Wが充填されている。
上述のような構成によれば、ロータ103に軸方向振動が生じた場合、2つの第一クリアランスG1,G1が設けられていることにより、より効果的に該軸方向振動を減衰することができる。しかしながら、上述のように、組立の容易性を考慮した場合、本実施形態に比較して第一実施形態の方が有利である。
1、101 軸受装置
2、102 ステータ
3、103 ロータ
4 インペラ
10 軸受本体
10a 内側リング(第一リング)
10b 外側リング(第二リング)
10c 転動体
11、111 ダンパリング
12、112 第一の端部
13、113 第二の端部
20、120 凹部
30、130 外周面
40、140 ダンパリング内周面
90 支持部材
91 ボルト
100 回転機械
G クリアランス
G1 第一クリアランス
G2 第二クリアランス
O 軸線
V 空間
W 流体
2、102 ステータ
3、103 ロータ
4 インペラ
10 軸受本体
10a 内側リング(第一リング)
10b 外側リング(第二リング)
10c 転動体
11、111 ダンパリング
12、112 第一の端部
13、113 第二の端部
20、120 凹部
30、130 外周面
40、140 ダンパリング内周面
90 支持部材
91 ボルト
100 回転機械
G クリアランス
G1 第一クリアランス
G2 第二クリアランス
O 軸線
V 空間
W 流体
Claims (6)
- 軸線の方向に延びるステータと間隔をあけて配置されて、該ステータに対して前記軸線回りに回転可能にロータを支持する軸受装置であって、
前記ロータと前記ステータとの間に設けられて、前記ステータとの間に流体が充填されたクリアランスを介して配置されるダンパリングと、
該ダンパリングと前記ロータとの間に設けられて、前記ダンパリングに対して前記ロータを軸線回りに回転可能に支持する軸受本体と、
を備え、
前記クリアランスは、前記ダンパリングと前記ステータとが径方向に対向する部分、及び前記ダンパリングと前記ステータとが前記軸線方向に対向する部分を含み、これら部分が前記軸線を含む断面で曲線状に接続されている
ことを特徴とする軸受装置。 - 前記軸線を含む断面上で、前記クリアランスにおける第一の端部は前記軸線と平行な方向に向かって開口し、前記第一の端部と反対側の第二の端部は前記軸線と交差する方向に向かって開口する
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。 - 前記クリアランスは、前記第一の端部から前記第二の端部に向かうに従って、前記軸線に漸次近接するように湾曲する曲線によって接続されている
ことを特徴とする請求項2に記載の軸受装置。 - 前記軸線を含む断面上で、前記クリアランスにおける第一の端部と、前記第一の端部と反対側の第二の端部とが前記軸線と交差する方向に向かって開口する
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。 - 前記クリアランスは、前記第一の端部から前記第二の端部に向かうに従って円弧状をなすように湾曲する曲線によって接続されている
ことを特徴とする請求項4に記載の軸受装置。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の軸受装置と、
軸線の方向に延びるとともに、前記軸受装置が取り付けられたステータと、
前記ステータと間隔をあけて配置されて、該ステータに対して前記軸線回りに回転可能に前記軸受装置によって支持されるロータと、
を備えることを特徴とする回転機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014017188A JP2015143550A (ja) | 2014-01-31 | 2014-01-31 | 軸受装置及び回転機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014017188A JP2015143550A (ja) | 2014-01-31 | 2014-01-31 | 軸受装置及び回転機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015143550A true JP2015143550A (ja) | 2015-08-06 |
Family
ID=53888727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014017188A Pending JP2015143550A (ja) | 2014-01-31 | 2014-01-31 | 軸受装置及び回転機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015143550A (ja) |
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2014
- 2014-01-31 JP JP2014017188A patent/JP2015143550A/ja active Pending
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