JP2015122648A - 携帯電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作性を向上させること。【解決手段】1つの態様に係る携帯電子機器1は、主面と側面とを有する立体形状の本体と、本体の主面に配置されるディスプレイ2aと、本体の側面に配置され、ディスプレイ2aを囲むディスプレイ3aと、ディスプレイ3aに重ねられるタッチスクリーン3bと、デバイス5と、タッチスクリーン3bに対するジェスチャに基づいて制御する制御部10と、を備える。制御部10は、第1のモードにおいてジェスチャに基づいて機能を選択し、第2のモードにおいてジェスチャに基づいてデバイス5が働く方向を制御する。【選択図】図10

Description

本出願は、携帯電子機器に関する。
主面にタッチスクリーンを備え、タッチスクリーンを介して検出した操作に応じて各種の機能を実行する電子機器が知られている(例えば、特許文献1)。
国際公開第2008/086302号
タッチスクリーンを介して行う操作には、利用者がタッチスクリーンを見ながら行わなければならないといった制約がある場合があり、操作性において改善の余地がある。上記のことから、操作性を改善することができる携帯電子機器に対するニーズがある。
1つの態様に係る携帯電子機器は、主面と側面とを有する立体形状の本体と、前記本体の前記主面に配置される第1ディスプレイと、前記本体の前記側面に配置され、前記第1ディスプレイを囲む第2ディスプレイと、前記第2ディスプレイに重ねられるタッチスクリーンと、デバイスと、前記タッチスクリーンに対するジェスチャに基づいて制御する制御部と、を備え、前記制御部は、第1のモードにおいて前記ジェスチャに基づいて機能を選択し、第2のモードにおいて前記ジェスチャに基づいて前記デバイスが働く方向を制御する。
図1は、携帯電子機器の正面図である。 図2は、携帯電子機器の背面図である。 図3は、矢印Bの方向から見た携帯電子機器の側面図である。 図4は、矢印Cの方向から見た携帯電子機器の側面図である。 図5は、携帯電子機器のA−A断面図である。 図6は、本体部を背面側から見た斜視図である。 図7は、携帯電子機器の装着例を示す図である。 図8は、携帯電子機器の他の装着例を示す図である。 図9は、本体部を台座部から外して使用する例を示す図である。 図10は、携帯電子機器の機能的な構成を示すブロック図である。 図11は、携帯電子機器の基本的な動作を示すフローチャートである。 図12は、カメラ機能が使用される場合の携帯電子機器の動作の例を示す図である。 図13は、着信による通話中の携帯電子機器の動作の例を示す図である。
本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、携帯電子機器の例として、携帯通信装置について説明する。携帯通信装置には、例えば、スマートフォン、フィーチャーフォン、その他の携帯電話機、ハンドセット等が含まれるがこれらに限定されない。
図1から図6を参照しながら、実施形態に係る携帯電子機器1の全体的な構成について説明する。図1は、携帯電子機器1の正面図である。図2は、携帯電子機器1の背面図である。図3は、図1に示す矢印Bの方向から見た携帯電子機器1の側面図である。図4は、図1に示す矢印Cの方向から見た携帯電子機器1の側面図である。図5は、携帯電子機器1のA−A断面図である。図6は、本体部を背面側から見た斜視図である。
図1から図6に示すように、携帯電子機器1は、円錐台状の本体部20と、本体部20の背面22側に着脱可能に取り付けられる台座部40とを有する。本体部20は、主面21と、主面21よりも大きな背面22と、主面21に対して傾斜する側面23とを有する。側面23は、利用者が携帯電子機器1を主面21側から見た場合に、主面21とともに視認可能なように、主面21と背面22との間に設けられている。
本体部20は、主面(正面)21にタッチスクリーンディスプレイ2を有する。タッチスクリーンディスプレイ2は、主面21の周縁に沿った円形の形状を有している。本体部20は、側面23にタッチスクリーンディスプレイ3を有する。タッチスクリーンディスプレイ3は、側面23に沿った略扇状の形状を有している。タッチスクリーンディスプレイ3は、側面23の全面を覆ってもよいし、所定の範囲のみを覆ってもよい。
タッチスクリーンディスプレイ2及び3は、文字、図形、画像等の各種の情報を含む画面を表示する機能を有する。さらに、タッチスクリーンディスプレイ2及び3は、指、スタイラス、ペン等の各種物体の接触を検出する機能を有する。携帯電子機器1は、タッチスクリーンディスプレイ2及び3が検出する接触に基づいて、タッチスクリーンディスプレイ2及び3に表示されている画面に関する利用者の操作を判定する。
携帯電子機器1は、タッチスクリーンディスプレイ2及び3以外にも各種のデバイスを有する。ここでいう「デバイス」とは、携帯電子機器1に対して、又は携帯電子機器1の外部に対して何らかの働きをもつ部品をいう。「働くこと」には、例えば、検出すること、出力すること、変化させること等が含まれるがこれらに限定されない。携帯電子機器1が有するデバイスには、主として特定の方向に対して働くものが含まれる。携帯電子機器1が有するデバイスには、主として働く方向が制御されるものが含まれる。
携帯電子機器1が有するデバイスには、例えば、カメラ5、マイク6、スピーカ7、及びスピーカ8等が含まれるが、これに限定されない。
カメラ5は、図3に示すように、側面23からの撮像が可能なように設けられる。カメラ5は、撮影範囲内の像を電子的に取得する。すなわち、カメラ5は、主として特定の方向に対して働く。取得された像は、静止画又は動画として、携帯電子機器1に記録される。携帯電子機器1は、取得された像を通信によって他の装置へ送信してもよい。
本体部20の側面には、開口が分散して設けられている。マイク6は、図1に示すように本体部20の開口内に設けられている。同様に、スピーカ7は、本体部20の開口内に設けられている。マイク6は、利用者の声等の外部の音を電子的に取得する。スピーカ7は、電子的な信号を物理的な音へ変換する。分散して設けられているため、マイク6及びスピーカ7は、特定の方向ではなく、360°の全ての方向に対して働く。
しかしながら、携帯電子機器1は、マイク6及びスピーカ7を制御して、これらが主として働く方向を限定することができる。すなわち、携帯電子機器1は、主として特定の方向の音を取得するようにマイク6を制御することができる。さらに、携帯電子機器1は、主として特定の方向へ音を出力するようにスピーカ7を制御することができる。
スピーカ8は、図5に示すように、本体部20の背面22の内側に設けられる。本体部20は、例えば、取り外しボタンの操作、本体部20の回動操作等が行われると、台座部40から取り外し可能な状態となる。取り外された本体部20の背面22は、外部に露出する。スピーカ8は、外部に露出している背面22を振動させることによって、電子的な信号を物理的な音へ変換する。
利用者は、背面22を耳に近付けることにより、スピーカ8が生じさせる振動を、空気の振動を介して、音として聞くことができる。
携帯電子機器1は、タッチスクリーンディスプレイ2又はタッチスクリーンディスプレイ3に対する利用者のジェスチャに応じて、状況に応じた動作を行う。すなわち、タッチスクリーンディスプレイ2又はタッチスクリーンディスプレイ3に対するジェスチャは、操作の1つとして携帯電子機器1に受け付けられる。
利用者は、例えば、本体部20の主面21のタッチスクリーンディスプレイ2を用いて細かな操作を行うことができる。しかしながら、タッチスクリーンディスプレイ2を用いる操作は、タッチスクリーンディスプレイ2を操作するために、本体部20の主面21を利用者に向けなくてはならないという制約がある。
一方、タッチスクリーンディスプレイ3を用いた操作は、本体部20の主面21を利用者に向けなくても、操作することができる。これにより、利用者は、本体部20の主面21を利用者に向けることなく、側面23を目で見て操作することができる。あるいは、利用者は、主面21及び側面23を見ずに、直感的に操作することができる。このように、本体部20の側面23に設けられたタッチスクリーンディスプレイ3を用いた操作を可能にすることにより、携帯電子機器1は、操作性を向上させることができる。
台座部40は、脚部41を有する。脚部41には、リュックサックの肩紐、リストバンド等のベルト状の部材を通す穴が設けられている。この穴にベルト状の部材を通すことにより、利用者は、携帯電子機器1を、身体に装着して、いわゆるウェアブルデバイスとして使用することができる。
図7から図9を参照しながら、携帯電子機器1の使用形態について説明する。図7は、携帯電子機器1の装着例を示す図である。図8は、携帯電子機器1の他の装着例を示す図である。図9は、本体部20を台座部40から外して使用する例を示す図である。
図7は、台座部40をリストバンドに固定することによって、携帯電子機器1を腕に装着する例を示している。図8は、台座部40をリュックサックの肩紐に固定することによって、携帯電子機器1を肩付近に装着する例を示している。このようにして携帯電子機器1を身体に装着することにより、手に持たなくても、携帯電子機器1を使用することが可能になり、携帯電子機器1の使用形態が多様化される。例えば、利用者は、スポーツを楽しみながら、カメラ5で周囲の状況を動画として記録することができる。
図9は、本体部20を台座部40から外し、背面22を耳に当てている例を示している。このように、背面22を耳に当てることにより、利用者は、スピーカ8が生じさせる振動を、空気の振動を介して音として聞くことができる。
このように、携帯電子機器1は、様々な形態で使用することができる。携帯電子機器1は、防水性、防塵性、及び耐衝撃性のいずれか又は全てを備えてもよい。これらを備えることにより、携帯電子機器1を活用できる場面がさらに多くなる。
図10を参照しながら、携帯電子機器1の機能的な構成について説明する。図10は、携帯電子機器1の機能的な構成を示すブロック図である。図10に示すように、携帯電子機器1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、タッチスクリーンディスプレイ3と、通信部4と、カメラ5と、マイク6と、スピーカ7と、スピーカ8と、記憶部9と、制御部10とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2aと、ディスプレイ2aに重ねられるタッチスクリーン2bとを有する。ディスプレイ2aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2aは、文字、図形、画像等を表示する。
タッチスクリーンディスプレイ3は、ディスプレイ3aと、ディスプレイ3aに重ねられるタッチスクリーン3bとを有する。ディスプレイ3aは、フレキシブル液晶ディスプレイ、フレキシブル有機ELディスプレイ、電子ペーパ等の表示デバイスを備える。電子ペーパは、例えば、電気泳動方式、コレステリック液晶等の電子ペーパである。ディスプレイ3aは、文字、図形、画像等を表示する。
タッチスクリーン2b及び3bは、タッチスクリーン2b及び3bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2b及び3bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2b及び3bに接触した位置を検出することができる。
タッチスクリーン2b及び3bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下の説明では、説明を簡単にするため、利用者は携帯電子機器1を操作するために指を用いてタッチスクリーン2b及び3bに接触するものと想定する。
携帯電子機器1は、タッチスクリーン2b及び3bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された位置の変化、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーン2b及び3bに対して行われる操作である。携帯電子機器1によって判別されるジェスチャは、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、及びピンチアウトを含むがこれらに限定されない。
「タッチ」は、タッチスクリーン2b及び3bに指が触れるジェスチャである。携帯電子機器1は、タッチスクリーン2b及び3bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。「ロングタッチ」は、タッチスクリーン2b及び3bに指が一定時間より長く触れるジェスチャである。携帯電子機器1は、タッチスクリーン2b及び3bに指が一定時間より長く接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
「リリース」は、指がタッチスクリーン2b及び3bから離れるジェスチャである。携帯電子機器1は、指がタッチスクリーン2b及び3bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。「スワイプ」は、指がタッチスクリーン2b及び3bに接触したままで移動するジェスチャである。携帯電子機器1は、指がタッチスクリーン2b及び3bに接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
「タップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。携帯電子機器1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。「ダブルタップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。携帯電子機器1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
「ロングタップ」は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。携帯電子機器1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。「ドラッグ」は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。携帯電子機器1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
「フリック」は、指が、タッチスクリーン2b及び3bに触れた後移動しながらタッチスクリーン2b及び3bから離れるジェスチャである。すなわち、「フリック」は、タッチに続いて指が移動しながらリリースが行われるジェスチャである。携帯電子機器1は、指が、タッチスクリーン2b及び3bに触れた後移動しながらタッチスクリーン2b及び3bから離れるジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が一方方向へ移動しながら行われることが多い。
「ピンチイン」は、複数の指が互いに近付く方向にスワイプするジェスチャである。携帯電子機器1は、タッチスクリーン2b及び3bにより検出されるある指の位置と他の指の位置との間の距離が短くなるジェスチャをピンチインとして判別する。「ピンチアウト」は、複数の指が互いに遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。携帯電子機器1は、タッチスクリーン2b及び3bにより検出されるある指の位置と他の指の位置との間の距離が長くなるジェスチャをピンチアウトとして判別する。
以下の説明では、1本の指により行われるジェスチャを「シングルタッチジェスチャ」と呼び、2本以上の指により行われるジェスチャを「マルチタッチジェスチャ」と呼ぶことがある。マルチタッチジェスチャは、例えば、ピンチインおよびピンチアウトを含む。タップ、フリックおよびスワイプ等は、1本の指で行われればシングルタッチジェスチャであり、2本以上の指で行われればマルチタッチジェスチャである。
携帯電子機器1は、タッチスクリーン2b及び3bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。このため、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従って携帯電子機器1が行う動作は、ディスプレイ2a及び3aに表示されている画面に応じて異なることがある。以下の説明では、説明を簡単にするために、「タッチスクリーン2b及び3bが接触を検出し、検出された接触に基づいてジェスチャの種別を携帯電子機器1がXと判別すること」を、「スマートフォンがXを検出する」、又は「コントローラがXを検出する」と記載することがある。
通信部4は、無線により通信する。通信部4によってサポートされる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。無線通信規格として、さらに、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等がある。通信部4は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
記憶部9は、プログラム及びデータを記憶する。記憶部9は、制御部10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。記憶部9は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。記憶部9は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。記憶部9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。記憶部9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
記憶部9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、携帯電子機器1の基本的な機能を実現させるための制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2a及び3aに画面を表示させ、タッチスクリーン2b及び3bを介して検出されるジェスチャに応じた処理を制御部10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信部4による通信又は非一過的な記憶媒体を介して記憶部9にインストールされてもよい。
記憶部9は、例えば、制御プログラム9a及び設定データ9bを記憶する。制御プログラム9aは、携帯電子機器1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9aは、例えば、通信部4、マイク6、スピーカ7等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9aが提供する機能には、タッチスクリーン2b及び3bに対するジェスチャに応じて携帯電子機器1の動作を制御する機能が含まれる。設定データ9bは、携帯電子機器1の動作に関する各種の設定値を保持する。
制御部10は、演算処理装置を有する。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、及びFPGA(Field−Programmable Gate Array)を含むが、これらに限定されない。
制御部10は、携帯電子機器1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。具体的には、制御部10は、記憶部9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、記憶部9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、制御部10は、データ及び命令に応じて各種デバイスを制御し、それによって各種機能を実現する。
図11を参照しながら、携帯電子機器1の基本的な動作について説明する。図11は、携帯電子機器1の基本的な動作を示すフローチャートである。図11に示す動作は、制御部10が制御プログラム9aを実行することによって実現される。図11に示す動作は、繰り返して実行される。
携帯電子機器1の制御部10は、ステップS101として、受け付けた操作又は発生したイベントに応じて、携帯電子機器1が有する機能の中から、実行すべき機能を選択する。ここで、受け付けた操作とは、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2又はタッチスクリーンディスプレイ3に指を接触させて行う操作である。発生したイベントとは、例えば、通話又はメールの着信、スケジュールされた時刻の到来等である。
続いて、制御部10は、ステップS102として、選択が確定されたかを判定する。例えば、ステップS101で選択した機能がタッチスクリーンディスプレイ3を介したジェスチャに応じたものである場合、制御部10は、所定のジェスチャを検出したときに選択が確定されたと判定する。所定のジェスチャとしては、例えば、ディスプレイ3aに表示したアイコン、文字等に対するジェスチャ、機能に対応して予め設定されたジェスチャを含む。例えば、ステップS101で選択した機能が通話の着信に対応するものである場合、制御部10は、着信に応じるためのオフフック操作(ジェスチャ)を検出したときに選択が確定されたと判定する。
本実施形態では、制御部10がディスプレイ3aに機能を選択するためのアイコン、文字等を表示させる場合について説明するが、これに限定されない。例えば、制御部10は、機能に対応したジェスチャを検出したときに、機能の選択が確定されたと判定するように構成されてもよい。例えば、カメラ、発信、地図の機能を備える場合、携帯電子機器1は、タップをカメラ機能、ダブルタップを発信機能、所定方向へのフリックを地図機能というように設定しておく。そして、携帯電子機器1は、タッチスクリーンディスプレイ3を介して、機能が設定されたジェスチャを検出したときに、機能の選択が確定されたと判定するように構成される。
選択が確定されていない場合、制御部10は、ステップS101に戻る。選択が確定された場合、制御部10は、ステップS103に進む。
制御部10は、ステップS103として、選択された機能が発揮されるように、受け付けた操作又は発生したイベントに応じて、機能に対応するデバイスの制御を行う。すなわち、制御部10は、選択された機能を維持したままで制御を実行する。ステップS103における操作又はイベントは、ステップS102よりも後に受け付けた操作又は発生したイベントである。
続いて、制御部10は、ステップS104として、選択された機能を終了させるかを判定する。例えば、制御部10は、機能を終了させる操作を検出した場合、又は終了のイベントが発生した場合に、選択された機能を終了させると判定する。選択された機能を終了させない場合、制御部10は、ステップS103に戻る。選択された機能を終了させる場合、制御部10は、選択された機能に対応するデバイスの制御を終了する。
図11に示すように、携帯電子機器1の基本的な動作は、第1のモードにおける動作と、第2のモードにおける動作とに大別される。第1のモードでは、携帯電子機器1は、受け付けた操作又は発生したイベントに応じて、実行すべき機能を選択する。第2のモードでは、携帯電子機器1は、選択された機能が発揮されるように各種デバイスの制御を行う。このため、例えば、タッチスクリーンディスプレイ3に対するジェスチャが同じように行われた場合でも、第1のモードと第2のモードとでは、携帯電子機器1の動作が異なることがある。
タッチスクリーンディスプレイ3に対するジェスチャによる機能の選択の例について説明する。
携帯電子機器1は、タッチスクリーンディスプレイ3に対して複数の機能が割り当てられている。割り当ては、利用者によって変更されてもよい。例えば、携帯電子機器1は、カメラ、GPS・マップ、ヘルスケア、気象、発信・PTTの5つの機能が割り当てられている。カメラ機能は、カメラ5によって静止画又は動画を撮影する機能である。GPS・マップ機能は、GPSレシーバ等の位置取得手段によって現在位置を取得し、現在位置の周辺の地図をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する機能である。ヘルスケア機能は、歩数、移動距離等の利用者の身体に関する情報をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する機能である。気象機能は、天気予報等の気象に関する情報をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する機能である。発信・PTT機能は、電話又はプッシュツートークによる音声発信を行う機能である。
携帯電子機器1は、第1のモードにおいて、カメラアイコン、GPS・マップアイコン、ヘルスケアアイコン、気象アイコン、発信・PTTアイコンをディスプレイ3aに表示する。複数のアイコンは、利用者がタッチスクリーンディスプレイ2の画面とともに視認可能なようにディスプレイ3aに表示されている。さらに、携帯電子機器1は、タッチスクリーンディスプレイ3に対するフリックのジェスチャを検出すると、当該操作方向にアイコンをスクロールさせる。
携帯電子機器1は、タッチスクリーンディスプレイ3を介してアイコンに対するジェスチャを検出すると、当該アイコンに対応した機能の選択が確定したと判定する。例えば、携帯電子機器1は、カメラアイコンに対するタップ、ダブルタップ、ロングタップ等のジェスチャを検出すると、カメラ機能の選択が確定したと判定する。
図12及び図13を参照しながら、携帯電子機器1の動作の具体例について説明する。図12は、カメラ機能が使用される場合の携帯電子機器1の動作の例を示す図である。図12に示す例において、ステップS11〜S13が第1のモードにおける動作であり、ステップS14〜S18が第2のモードにおける動作である。
ステップS11では、カメラ機能を実行するために、利用者が、携帯電子機器1を起動させる起動操作を行っている。起動操作にともなって、携帯電子機器1は、ステップS12で、消費電力の削減のために消灯していたタッチスクリーンディスプレイ2及び3を点灯する。携帯電子機器1は、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面を表示し、タッチスクリーンディスプレイ3に携帯電子機器1が有する機能に対応するアイコンを表示する。
ステップS13で、利用者は、カメラ機能を選択するために、指Fでカメラアイコンをタップしている。カメラアイコンに対するタップのジェスチャを検出すると、携帯電子機器1は、カメラ機能の選択が確定したと判定する。
ステップS14で、携帯電子機器1は、選択されたカメラ機能を発揮させるために、カメラ機能に対応するデバイスであるカメラ5の制御を開始する。具体的には、携帯電子機器1は、カメラ5が取得する動画の取得を開始し、動画を表示するプレビュー領域を含む撮影画面をタッチスクリーンディスプレイ2に表示する。
このとき、利用者が撮影ボタン、切換ボタンを操作しても、カメラ機能は維持され、他の機能が選択されることはない。第2のモードにおいて、カメラ5が主として働く方向は、撮影方向である。
本実施形態では、携帯電子機器1は、撮影ボタン、切換ボタンをタッチスクリーンディスプレイ3に表示するが、これに限定されない。例えば、携帯電子機器1は、撮影ボタン、切換ボタンをタッチスクリーンディスプレイ2の撮影画面に表示させるように構成されてもよい。あるいは、携帯電子機器1は、タッチスクリーンディスプレイ3を介して、撮影、切換等に割り当てられたジェスチャを検出するように構成されてもよい。
ステップS14の状態から静止画を撮影する場合、利用者は、ステップS15のように、タッチスクリーンディスプレイ3に表示されている撮影ボタンをタップする。携帯電子機器1は、タッチスクリーンディスプレイ3を介して撮影ボタンに対するタップのジェスチャを検出すると、カメラ5から静止画を取得し、記憶部9に記憶させる。
ステップS14の状態から動画を撮影する場合、利用者は、ステップS16のように、タッチスクリーンディスプレイ3に表示されている切換ボタンをタップする。携帯電子機器1は、タッチスクリーンディスプレイ3を介して切換ボタンに対するタップのジェスチャを検出すると、静止画を撮影するためのカメラモードから動画を撮影するためのビデオモードへの切り替えを行う。携帯電子機器1は、録画ボタン、切換ボタンをタッチスクリーンディスプレイ3に表示する。
ビデオモードにおいて、ステップS17のように、タッチスクリーンディスプレイ3を介して録画ボタンに対するタップのジェスチャを検出すると、携帯電子機器1は、カメラ5から動画を取得して記憶部9に記憶させる動作を開始する。その後、録画ボタンに対するタップのジェスチャを検出すると、携帯電子機器1は、動画の記録を停止する。ビデオモードにおいて、切換ボタンに対するタップのジェスチャを検出すると、携帯電子機器1は、ビデオモードからカメラモードへの切り替えを行う。
カメラモード又はビデオモードにおいて、ステップS18のように、カメラ機能の終了に対応したジェスチャを検出すると、携帯電子機器1は、カメラ機能の終了が検出されたと判定する。そして、携帯電子機器1は、カメラ機能を終了させる。具体的には、携帯電子機器1は、カメラ5の制御を終了し、ホーム画面をタッチスクリーンディスプレイ2に表示するとともに、タッチスクリーンディスプレイ3に携帯電子機器1が有する機能に対応するアイコンを表示する。
このように、利用者は、身に付けた状態で、携帯電子機器1の主面21のタッチスクリーンディスプレイ2を見ずに機能の選択ができ、動作させることができる。しかも、利用者は、タッチスクリーンディスプレイ3を片手で操作することができる。さらに、携帯電子機器1は、側面23にカメラ5を設けているために、特殊な撮影を可能とすることができる。
携帯電子機器1は、発信又は着信による通話中もタッチスクリーンディスプレイ3に対するジェスチャを受け付ける。図13は、着信による通話中の携帯電子機器1の動作の例を示す図である。図13に示す例において、ステップS31〜S32が第1のモードにおける動作であり、ステップS33〜S38が第2のモードにおける動作である。携帯電子機器1は、発信による通話中も、ステップS33〜S38と同様の動作を行う。
ステップS31では、通話の着信のイベントが携帯電子機器1にて発生している。着信のイベントが発生すると、携帯電子機器1は、スピーカ7から着信音を出力して利用者に着信を報知するとともに、応答ボタンをタッチスクリーンディスプレイ3に表示する。このとき、着信音は、スピーカ7から全方位に出力される。
ステップS32では、着信に応じるために、利用者の指Fがタッチスクリーンディスプレイ3の応答ボタンをタップしている。これにより、利用者は、本体部20の主面21に設けられたタッチスクリーンディスプレイ2を見る必要はなく、側面23のタッチスクリーンディスプレイ3を見てオフフック操作を容易に実行することができ、操作の遅れのために着信に応じることができない可能性が低減される。オフフック操作は、タッチスクリーンディスプレイ2に対する操作であってもよい。
タッチスクリーンディスプレイ3に表示している応答ボタンに対するタップのジェスチャを検出すると、携帯電子機器1は、着信機能の選択が確定したと判定し、着信動作を行う。例えば、携帯電子機器1は、通信部4に対して、着信に応じるという応答を送信するように指示し、通話のためにマイク6及びスピーカ7を起動する。
着信動作が開始された時点では、通話の相手の声は、スピーカ7から全方位に出力される。利用者は、タッチスクリーンディスプレイ3に対するスワイプのジェスチャにより、指定した範囲にのみ通話の相手の声が出力されるように設定することができる。具体的には、利用者は、ステップS33のように、指Fで範囲の開始位置Rsをタッチし、タッチした状態を維持する。続いて、利用者は、ステップS34のように、指Fが範囲の終了位置Reにくるまで、指Fを開始位置Rsからスワイプさせる。
その後、ステップS35として、利用者がタッチスクリーンディスプレイ3から指Fを離すと、携帯電子機器1は、スピーカ7を制御して、音が出力される範囲を、開始位置Rsから終了位置Reの間の範囲に限定する。このように、携帯電子機器1は、第2のモードにおいて、デバイスが主として働く方向を、タッチスクリーンディスプレイ3に対するスワイプの範囲に応じて制御する。範囲の指定は、ピンチイン、ピンチアウト等の複数の指で指定されてもよい。携帯電子機器1は、同様にして、マイク6が音を取得する範囲を限定してもよい。
逆の操作を検出した場合、携帯電子機器1は、スピーカ7を制御して、再び全方位に音を出力させる。具体的には、利用者は、ステップS36のように、タッチスクリーンディスプレイ3における範囲の終了位置Reから開始位置Rsへ指Fをスワイプさせている。続いて、利用者は、ステップS37のように、タッチスクリーンディスプレイ3から指Fを離す。このように、携帯電子機器1は、デバイスが主として働く方向を限定しているときに逆の操作を検出すると、限定を解除する。
携帯電子機器1は、ステップS38のように、着信動作中に電話機能の終了に対応したジェスチャを検出すると、通話動作を終了する。
本出願の開示する実施形態は、発明の要旨及び範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。さらに、本出願の開示する実施形態及びその変形例は、適宜組み合わせることができる。例えば、上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。
例えば、図10に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
上記の実施形態では、主として特定の方向に対して働くデバイスの例としてカメラ5について説明した。しかしながら、主として特定の方向に対して働くデバイスは、これに限定されない。例えば、携帯電子機器1は、カメラ5に代えて第1のデバイスを備えてもよい。第1のデバイスには、例えば、照度センサ、人感センサ、マイク、スピーカ、ライト等が含まれるが、これに限定されない。第1のデバイスが主として働く方向は、本体部20の中心を通り、主面21に直交する軸とは、平行でない方向へ延伸する。例えば、デバイスが主として働く方向は、当該軸と0°より大きい角度で交差する。例えば、デバイスが主として働く方向は、当該軸と直交する。
上記の実施形態では、主として特定の方向に対して働くように制御される(主として特定の方向に対して働くことができる)デバイスの例としてスピーカ7について説明した。しかしながら、主として特定の方向に対して働くように制御されるデバイスは、これに限定されない。例えば、携帯電子機器1は、マイク6及びスピーカ7に代えて第2のデバイスを備えてもよい。第2のデバイスには、例えば、カメラ、照度センサ、人感センサ、ライト等が含まれるが、これらに限定されない。第2のデバイスは、働く方向が制御可能なものであればよい。第2のデバイスが働く方向を制御することには、第2のデバイスが働く方向を変更することと、第2のデバイスが働く範囲を変更することとが含まれる。
上記の実施形態では、携帯電子機器1は、本体部20の主面21及び側面23にタッチスクリーンディスプレイ2及び3を設ける場合について説明したが、これに限定されない。例えば、携帯電子機器1は、主面21からタッチスクリーン2bを削除してもよい。すなわち、携帯電子機器1は、側面23のみにタッチスクリーンディスプレイ3を設け、主面はディスプレイ2aのみを設けるように構成されてもよい。
上記の実施形態では、携帯電子機器1は、立体形状の本体部20が円錐台状である場合について説明したが、これに限定されない。例えば、本体部20は、多角錐台状に形成されてもよい。例えば、本体部20は、円筒形状に形成されてもよい。
上記の実施形態では、携帯電子機器1の例として、携帯通信装置について説明したが、添付の請求項に係る装置は、携帯通信装置に限定されない。携帯電子機器は、例えば、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機を含むが、これらに限定されない。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
1 携帯電子機器
2 タッチスクリーンディスプレイ
2a ディスプレイ
2b タッチスクリーン
3 タッチスクリーンディスプレイ
3a ディスプレイ
3b タッチスクリーン
4 通信部
5 カメラ
6 マイク
7 スピーカ
8 スピーカ
9 記憶部
9a 制御プログラム
9b 設定データ
10 制御部
20 本体部
21 主面
22 背面
23 側面
40 台座部
41 脚部

Claims (3)

  1. 主面と側面とを有する立体形状の本体と、
    前記本体の前記主面に配置される第1ディスプレイと、
    前記本体の前記側面に配置され、前記第1ディスプレイを囲む第2ディスプレイと、
    前記第2ディスプレイに重ねられるタッチスクリーンと、
    デバイスと、
    前記タッチスクリーンに対するジェスチャに基づいて制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    第1のモードにおいて前記ジェスチャに基づいて機能を選択し、
    第2のモードにおいて前記ジェスチャに基づいて前記デバイスが働く方向を制御する、携帯電子機器。
  2. 前記制御部は、前記第2のモードにおいて、前記ジェスチャに基づいて、前記デバイスが働く方向を変更する、請求項1に記載の携帯電子機器。
  3. 前記制御部は、前記第2のモードにおいて、前記ジェスチャに基づいて、前記デバイスが働く範囲を変更する、請求項1に記載の携帯電子機器。
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