JP2015122013A - 表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポインティング操作を行うときの操作精度に応じてGUI部品の表示サイズを決定し、画面内の情報量と一覧性とを改善して操作しやすく、かつ情報を認識しやすくした表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置(10)は、表示部(16)の表示画面をポインティングするために使用する指示体による操作入力を受け付ける操作入力部(11)と、表示部(15)に対してグラフィカルユーザインタフェースの部品であるGUI部品を表示させる制御を行う制御部(16)とを有する。制御部(16)は、操作入力部(11)に対して操作を行う指示体を判定し、判定した結果に応じて指示体に操作を行うときの操作精度を判断し、操作精度が低くなるに従ってGUI部品の大きさを大きくして表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関し、より詳細には、所定の操作に従ってグラフィカルユーザインタフェースの部品であるGUI部品を表示させる表示装置に関する。
各種画像を表示するディスプレイを備えた表示装置では、一般にGUI(Graphical User Interface)を備えることで、視認性、操作性に優れ、ユーザによる直観的な操作が可能となっている。
GUIを備えた表示装置では、特定の画面サイズに対応して作成されたGUIを表示させる場合にはその視認性や操作性を向上させることができるが、ディスプレイの物理的な画面サイズが異なる表示装置でGUIを表示させた場合、GUIを構築するインタフェース部品(GUI部品)の大きさが適切なものとならず、視認性や操作性が低下することがある。
これに対して、従来では、表示装置の画面サイズ比率に応じてGUI部品の大きさを等倍に変化させる方法が知られている。この場合、特定の画面サイズに対応して作成されたGUI部品を異なる画面サイズで表示させる場合には、例えば画面サイズに応じて全てのGUI部品を等倍に拡大または縮小して表示させる。
あるいは、画面サイズに応じて、特定のGUI部品のみを調整する方法も知られている。この場合、上記ように画面サイズが異なるときに全てのGUI部品を等倍に変化させることなく、特定のGUI部品についてのみ視認性の観点からその表示を調整する。例えば画面サイズに応じて、特定のGUI部品の表示数を増減させる。つまり画面サイズが拡大したときには、特定のGUI部品の表示数を増やすようにする。
表示装置の表示を調整する技術に関して、例えば特許文献1には、情報処理装置の入力装置としてリモコンのような無線の入力装置を使用するときに、距離による相対的な視認性を損わないようにすることを目的とした表示制御装置が開示されている。
この表示制御装置は、キーボードマウス、リモコン等の入力装置が有線で接続された装置か無線で接続された装置かを識別する。そして無線で接続された入力装置からの入力が検知されると、その入力が拡大表示を伴う操作であるか否かを判断し、拡大表示を伴う操作であればその操作に伴う処理を実行し、カーソルやウィンドウのイメージを拡大する処理を実行する。また有線で接続された入力装置からの入力が検知されると、通常のイメージを表示する。このように、入力装置の種類に応じて、通常表示と拡大表示を切り替える。
また特許文献2には、使用者個人ごとに表示装置の画面サイズに合わせて画面表示文字サイズを変更する情報処理装置が開示されている。この情報処理装置は、移動可能な入力装置と、表示装置との間の距離を測定する距離測定手段と、入力装置の使用者を識別する個人識別手段と、表示装置の表示サイズを識別する表示サイズ識別手段と、表示装置の表示状態を距離測定手段によって測定された距離に応じて変更する表示制御手段とを具備する。
特開2001−282219号公報 特開2006−202067号公報
上記のように画面サイズの比率に応じて全てのGUI部品を等倍に変化させる方法では、ポインティングデバイス等による操作精度を考慮していないので、操作状況によっては適切ではない場合が生じる。
例えば相対的に大画面の画面サイズに対応して作成したGUI部品を相対的に小画面の画面サイズの表示装置に表示させた場合、GUI部品の表示面積が小さくなるため、ポインティングの操作精度によっては、GUI部品が小さくなることによって操作しにくくなる。例えば、GUI部品が小さくなるときに、スタイラスなどの細かい操作が可能なデバイスであれば操作精度が高いため、操作が可能であるが、タッチパネルを指などで操作する場合には、相対的に操作精度が低く細かいポインティング操作ができないため、操作が難しくなる。
また、上記のように画面サイズの比率に応じて、特定のGUI部品の表示数を調整する方法では、画面サイズが拡大した場合にはGUI部品の表示数が増えすぎてしまい、情報量が過多となってユーザが所望するGUI部品を操作する効率が悪くなる、という問題が生じる。またこのときにGUI部品の表示数を単純に削減していけば、本来表示すべきGUI部品の一覧性が悪くなり、操作性が低下する。
本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、GUI部品に対するポインティング操作を行うときの操作精度に応じてGUI部品の表示サイズを決定し、さらにその決定結果により表示される画面内の情報量と一覧性とを改善して操作しやすく、かつ情報を認識しやすくした表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、表示部と、該表示部の表示画面の任意の位置をポインティングするために使用する特定の指示体による操作入力を受け付ける操作入力部と、前記表示部に対してグラフィカルユーザインターフェースの部品であるGUI部品を表示させる制御を行う制御部と、を有する表示装置であって、前記制御部は、前記操作入力部に対して操作を行う指示体を判定し、該判定した結果に応じて前記指示体が操作を行うときの操作精度を判断し、前記操作精度が低くなるに従って前記GUI部品の大きさを大きくして表示させることを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、ユーザの指またはスタイラスによるタッチ操作を受け付けるタッチ操作部を有し、前記制御部は、前記タッチ操作部に対するタッチ操作により接触する指示体の大きさを特定し、該指示体の大きさが小さいほど、前記操作精度が高いと判断することを特徴としたものである。
第3技術手段は、第2の技術手段において、前記制御部は、前記タッチ操作部に対するタッチ操作により接触する指示体の大きさが特定できない場合であって、前記接触物が指かもしくはスタイラスであるかを入力モード設定により特定できた場合には、指よりもスタイラスの方が操作精度が高いと判断することを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、外部接続される所定のポインティングデバイスによる操作を受け付けるポインティングデバイスインタフェース部を有し、前記制御部は、前記表示部により表示され、前記ポインティングデバイスにより操作されるポインタの移動速度の設定に基づき、該移動速度が遅い設定であるほど前記操作精度が高いと判断することを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1〜第4のいずれか1の技術手段において、前記表示部の前方の空間領域を撮像する撮像部と、前記表示装置から測定対象の指示体までの距離を測定するための測距部とを有し、前記制御部は、該撮像部により撮像された画像を解析し、ユーザによる所定のジェスチャが行われていると判断した場合、前記測距部により前記表示装置から前記ユーザまでの距離を測定し、該距離が近いほど前記操作精度が高いと判断することを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1〜第5のいずれか1の技術手段において、前記制御部は、前記操作精度に従って決定した前記GUI部品の大きさと、前記表示部の画面サイズとに基づいて1画面に表示可能なGUI部品の数を算出し、該1画面に表示可能なGUI部品の数が所定レベルより大きい場合、前記表示部に表示させるべき全てのGUI部品を所定条件に従って分類し、分類に従って前記GUI部品の表示領域を区分するとともに、該区分ごとに前記分類に従う分類名を表示させることを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第6の技術手段において、前記制御部は、前記表示部に表示させるべき全てのGUI部品の数に対する、前記1画面に表示可能なGUI部品の数の割合が所定レベル以下である場合、前記表示部に表示させるGUI部品の分類名を文字列で示すGUI部品を生成し、該生成したGUI部品を、前記表示部に表示させるべきGUI部品に代えて前記表示部に表示させることを特徴としたものである。
本発明によれば、GUI部品に対するポインティング操作を行うときの操作精度に応じてGUI部品の表示サイズを決定し、さらにその決定結果により表示される画面内の情報量と一覧性とを改善して操作しやすく、かつ情報を認識しやすくした表示装置を提供することができる。
本発明による表示装置の要部構成を説明するためのブロック図である。 指示体による操作精度を判断する処理の一例を説明するための図である。 操作性に基づいて表示サイズを調整したGUI部品の表示例を説明する図である。 画面サイズに応じたGUI部品の表示構成の設定例を説明するための図である。 画面サイズに応じたGUI部品の表示構成の他の設定例を説明するための図である。
(実施形態1)
図1は、本発明による表示装置の要部構成を説明するためのブロック図である。表示装置10は、タッチ操作部12、およびポインティングデバイスインタフェース(I/F)部13からなる操作入力部11、撮像部14、表示部15、制御部16、記憶部17、および測距部18を備えている。操作入力部11は、構成される。
操作入力部11は、表示部15の表示画面の任意の位置をポインティングするために使用する特定の指示体による操作入力を受け付ける。指示体は、表示部15の表示画面の任意の位置をポインティングするために使用するものの総称として使用する。操作入力部1は、タッチ操作部12と、ポインティングデバイスインタフェース(I/F)部13とから構成される。
タッチ操作部12は、タッチパネルとして構成されたものであり、表示部15に配置されたタッチパネルセンサと、それに係る検出回路とを有してなる。タッチ操作部12は、指などの指示体によるタッチ操作を検出するときに、タッチ操作による多点入力が可能なマルチタッチ検出機能を備える。タッチパネルセンサとしては、赤外線LED光源と受光素子とを用いて遮断位置を検出する赤外線方式のものや、指先と導電膜の間での静電容量の変化を捉えて位置を検出する静電容量方式、抵抗膜によりアナログ量として電圧を検知する抵抗膜方式、振動波の跳ね返りを圧電素子の電圧の発生によって検出する表面弾性波方式(超音波方式)、電子ペンによる入力を行う電磁誘導方式などの方式を採用することができる。
タッチ操作部12で検出する指示体としては、指またはスタイラスがある。スタイラスはタッチペンと呼ばれるタッチパネル対応スタイラスを含む。指またはスタイラスは、タッチ操作部12に対して接触させることで操作を行う接触式の指示体である。
タッチ操作部12にタッチしている指示体が指であるか、またはスタイラスであるかは、タッチ領域の状態に基づき判断できる。例えば静電容量方式のタッチパネルであれは、タッチしている指示体の静電容量の変化の状態に基づき指示体の大きさや3次元的な形状を判断できる。例えばタッチ領域と非タッチ領域のエッジが明瞭であり、タッチ領域の大きさがある程度小さければスタイラスであると判断できる。これとは逆にある程度大きく、指のような形状の指示体であれば指がタッチされていると判断できる。
また指示体が指であるかスタイラスであるかの判断は、表示装置によっては指とスタイラスの入力モードを切り換えるものがあり、制御部16は、いずれの入力モードに設定されているかによって、指示体が指であるかスタイラスであるかを判断することができる。
また上記の指示体の検出に伴い、タッチ操作部12にタッチされた指示体のタッチ領域の大きさも判断することができる。この他、タッチ領域の大きさ関しては、例えばタッチパネルが例えばUSBHIDクラス(Universal Serial Bus Human Interface Device class)のデバイスである場合、このフォーマットを採用してタッチ操作の指示体の大きさ(タッチ領域の高さおよび幅)を出力するものが知られている。制御部16は、この情報を取得して指示体の大きさを判断することができる。
ポインティングデバイスI/F部13は、表示部15に表示されるポインタを操作するために外部接続されるポインティングデバイスとのインタフェースを構成する。ポインティングデバイスとしては、例えばマウス、ジョイスティック、ワイヤレスポインタなどが適用でき、ポインティングデバイスI/F部13は、使用するポインティングデバイスに応じてその操作情報を入力可能に構成される。これらポインティングデバイスは、タッチ操作部12にタッチすることなくポインティング操作が可能な非接触式の指示体になる。
またこの他、非接触式の指示体として、ジェスチャ操作を行う人間の手が適用される。ここでは人間が行うジェスチャを撮像部14によって撮像することで、そのジェスチャに応じた操作を可能とする。撮像部14は、表示部15の前方の空間領域を撮像するCCD等のカメラである。制御部16は、撮像部14が撮像した画像を解析してユーザによって行われた所定のジェスチャを認識する。そして所定のジェスチャに関連付けられた操作を行う。この場合、所定のジェスチャに対応する操作入力を予め記憶部17等に記憶しておき、制御部16は、所定のジェスチャが行われたものと判断したときに、そのジェスチャに対応する操作入力に応じた処理を実行する。
表示部15は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示手段であり、制御部16によって実行されたプログラムの実行結果や各種情報を表示する。また、グラフィカルユーザインタフェースの部品であるGUI部品を表示させる。表示部15は、各種の画面サイズを採り得る。例えば表示装置10には、スマートフォンやタブレット、あるいは大画面のインフォメーションディスプレイなど種々の画面サイズのものが適用可能とされる。
制御部16は、CPU(Central Processing Unit)などの制御プロセッサにより構成され、表示装置10の各部を統括して制御する。制御部16は、記憶部17に記憶されたプログラムおよびデータを読み出して実行することで、表示装置10の各種機能を実現する。記憶部17は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などの各種の記憶手段である。
測距部18は、表示装置10から、ジェスチャ操作を行う測距対象のユーザまでの距離を測定する。測距センサとしては、測距対象物に信号光を照射し、測距対象物からの反射光を受光することによって、測距対象物までの距離を測定する公知の技術を採用することができる。また、2つのカメラを使用して、各カメラの撮像画像の視差とカメラ間の間隔から測距対象物までの距離を測定する、等の手法を採用してもよい。
次に上記の構成の表示装置10におけるGUI部品の表示処理例について説明する。
本発明に係る実施形態1の表示装置10は、以下の制御ステップによりGUI部品の表示処理を行う。
(1)まず表示装置10は、所定の指標値に基づいて、使用される指示体による操作精
度を判断する。
(2)そして上記判断した操作精度から、表示部15に表示させるGUI部品の部品サ
イズを決定する。
(3)そして、上記のGUI部品の決定結果に対して、さらに画面内の情報量の最適化
を考慮してGUI部品の表示を切り替える。ここでは、画面内のGUI部品をそ
の分類に従って表示させたり、分類名をGUI部品の文字列として表示させる。
これにより、GUI部品に対するポインティング操作を行うときの操作精度に応じてGUI部品の表示サイズを調整し、さらにその調整結果により表示される画面内の情報量と一覧性とを改善して操作しやすく、かつ情報を認識しやすくする。
表示装置10の操作精度は、表示装置を操作するために使用する指示体の種別を評価することによって判断する。指示体の種類としては、表示装置10のタッチ操作部12に接触させる接触式のものとして、指またはスタイラスがある。スタイラスはタッチペンと呼ばれるタッチパネル対応スタイラスを含む。
また、タッチ操作部12に接触しない非接触の指示体として、マウス、ジョイスティック、ワイヤレスポインタなどのポインティングデバイスがある。またこの他、人間が行うジェスチャを検出してジェスチャに応じた操作を可能とする場合、ジェスチャを行う人間の手が非接触の指示体となる。
表示装置10の制御部16は、その操作精度を判断するために、まず使用されている指示体の種別を判別する。こここで接触式の指示体である場合、その指示体の大きさを取得する。指示体の大きさは、タッチ操作部12を構成するタッチパネルへのタッチ領域の大きさから判断する。また、タッチパネルからタッチ領域の大きさに関する情報が出力される場合には、この情報を用いて指示体の大きさを判断することができる。
そして、接触している指示体の大きさが小さいほど細かい操作が可能であり、操作性が高いものと判断する。また、指示体として指を使用するモードとスタイラスによる動作モードが指定可能となっている場合、スタイラスを使用するモードの方が操作性が高いものと判断する。
また、非接触式の指示体であって、ジェスチャ操作により操作を可能とする動作モードである場合、ジェスチャの解析対象となる手などの指示体と表示装置10との距離が近いほど、操作性が高いものと判断する。また非接触式のポインティングデバイスが指示体である場合、ポインティングデバイスによりポインティングされるポインタの速度の設定が遅い設定であるほど、操作精度が高いと判断する。ポインティングデバイスの移動速度は、表示装置10で設定が可能であり、同じポインティングデバイスでもその移動速度が遅い方が細かい操作が可能となるため、操作性が高いものと判断する。
制御部16は、上記の手法で指示体ごとに操作精度を判断した結果、操作精度が低くなるほど、操作対象となるGUI部品の表示サイズを拡大して操作性を改善させる。操作精度は、上記の判定結果に基づいて操作性に係る指標値として演算され、その指標値に基づいてGUI部品の表示サイズを拡大させることができる。この場合、操作精度の指標値に応じて徐々に拡大率を変化させてもよく、操作精度の指標値に応じて段階的に拡大率を変化させてもよい。
図2は、指示体による操作精度を判断する処理の一例を説明するための図である。
まず表示装置10の制御部16は、表示装置10を操作する指示体が接触式のものか非接触式のものかを判断する(ステップS1)。ここでは制御部16は、表示部15に表示されているポインタが指示体によって操作されているときに、その操作を受け付ける制御方式に応じて現在の指示体が接触式のものであるか、非接触式のものであるかを判断することができる。
ここで指示体が接触式のものであった場合、制御部16は、その指示体の大きさが取得可能であるかを判断する(ステップS2)。接触物の大きさが取得できない場合とは、タッチ操作部12に対するタッチ領域の大きさを判別できない場合や、タッチ操作部12に使用するタッチパネルからタッチ領域の大きさに関する情報が出力されない場合、などが該当する。ここで、指示体の大きさが取得可能であれば、制御部16は、取得した情報から接触物の大きさを特定する(ステップS3)。
また、ステップS2で指示体の大きさが取得できない場合、制御部16は、指示体が特定可能か否かを判断する(ステップS4)。指示体が特定できる場合とは、例えば、表示装置10が指による入力モードとスタイラスによる入力モードが切り替え可能に設定されているとき、その時点での設定モードに応じて指示体を特定することができる。ここで指示体が特定可能である場合には、指示体として指またはスタイラスを特定する(ステップS5)。また、ステップS4で指示体が特定できない場合は、指示体に応じた表示制御ができないため、処理を終了する。
上記ステップS1で指示体が非接触式のものであると判断された場合、制御部16は、その指示体がジェスチャ操作による指示体であるか、あるいはマウスなどのポインティングデバイスによる指示体であるかを判断する(ステップS6)。ここで指示体がジェスチャ操作による指示体である場合、制御部16は、測距部18の検出結果に基づいて、表示装置10からユーザの手などの指示体までの距離を特定する(ステップS7)。
また、ステップS6で非接触の指示体がマウスなどのポインティングデバイスであると判断された場合、制御部16は、そのポインティングデバイスにより操作されるポインタの速度を特定する(ステップS8)。表示装置10でマウス操作に応じたポインタの移動速度が設定されている場合、その設定値に基づきポインタの速度を示す指標値を特定することができる。
上記の処理により、接触式の指示体の大きさが特定され(ステップS3)、もしくは接触式の指示体が指もしくはスタイラスであることが特定され(ステップS5)、もしくは、表示装置10から指示体までの距離が特定され(ステップS7)、もしくはポインタの速度が特定されると(ステップS8)、制御部16は、これらの結果に基づいて、指示体による操作精度を判定する(ステップS9)。
ここでは、接触式の指示体の大きさが特定された場合には、指示体の大きさが小さいほど操作性が高いものと判断する。また、接触式の指示体が指またはスタイラスであることが特定された場合には、指よりスタイラスの方が操作性が高いものと判断する。また、表示装置10から指示体までの距離が特定された場合には、その距離が近いほど操作性が高いものと判断する。さらに、ポインタの速度が特定された場合、その速度の設定が遅い設定であるほど操作性が高いものと判断する。これら操作性は、それぞれの特性の判断結果を指標化してその値によってそのレベルを判断できるようにすることができる。
制御部16は、ステップS10で判定した操作精度の指標に基づき、表示部15に表示させるべきGUI部品の部品サイズを決定する(ステップS11)。制御部16は、決定された部品サイズに従ってGUI部品を表示させる。
そして以下に示す実施形態2の処理により、さらに表示部15の情報量と一覧性の最適化を考慮して、最終的なGUI部品の表示状態を決定する。以下にその処理例を具体的に説明する。
(実施形態2)
図3は、操作性に基づいて表示サイズを調整したGUI部品の表示例を説明する図である。図3において、20はGUI部品、21はGUI部品に表示される文字列、30はスタイラス、40は指、50はワイヤレスポインタ、151は表示部15が有する表示画面である。
上記のように、表示装置10において判断した操作性に基づいて決定された部品サイズでGUI部品20を表示させるものとする。GUI部品20の操作性は、上記のように指示体の種別や指示体の大きさ、指示体までの距離、ポインタの移動速度等に依存して決定されている。
図3(A)の例は、10インチの画面をもつタブレットの表示画面例を模式的に示している。タブレットは接触式のスタイラス30で操作される。この例では10インチの表示画面151には、操作性に基づいて決定された大きさのGUI部品20が12個表示される。
図3(B)の例は、4インチの画面をもつスマートフォンの表示画面例を模式的に示している。スマートフォンの指示体は接触式の人の指40である。この例では4インチの表示画面151には、操作性に基づいて決定された大きさのGUI部品20が4個表示される。
また、図3(C)の例は、40インチの画面をもインフォメーションディスプレイの表示画面例を模式的に示している。このディスプレイの指示体は非接触式のワイヤレスポインタ50である。この例では40インチの表示画面151には、操作性に基づいて決定された大きさのGUI部品20が15個表示されることになる。
本発明に係る実施形態では、決定された大きさのGUI部品を表示する際に、さらに表示部の画面内の情報量および一覧性の最適化を考慮して、GUI部品の表示構成を切り替える処理を行う。ここでは、画面内のGUI部品をその分類に従って表示させたり、分類名をGUI部品の文字列として表示させる。
まず、制御部16は、操作精度に従って決定したGUI部品の大きさと、表示部15の画面サイズとに基づいて、1画面に表示可能なGUI部品の数を算出する。
具体的には、制御部16は、表示画面151で表示対象となるGUI部品20の最大数(例えば表示すべきGUI部品の数の最大値)をxとし、操作精度に従って決定した部品サイズのGUI部品20と、表示画面151の画面サイズとから1画面内に表示可能なGUI部品20の部品数を算出してyとする。1画面内に表示可能なGUI部品の部品数とは、例えば表示画面の高さ/GUI部品の高さにより算出するものとする。このときにGUI部品の高さは、部品間の表示間隔を加味して決定してもよい。
そして上記のx、yからその画面サイズにおける一覧性と、画面内の情報量を評価する。一覧性は、yのxに占める割合、つまり表示部15に表示させるべき全てのGUI部品に対する、1画面に表示可能なGUI部品の数の割合とする。また、画面内の情報量は、yの値、すなわち、1画面内に表示可能なGUI部品の数とする。
そして制御部16は、上記の一覧性と情報量との計算結果から、その画面サイズの表示部15にGUI部品を表示させるときの表示構成を調整する。
図4は、画面サイズに応じたGUI部品の表示構成の設定例を説明するための図である。
ここでは、表示画面151に表示させる情報量が過大である場合、つまり1画面に表示可能なGUI部品の数が所定レベルより大きい場合、表示部15に表示させるべき全てのGUI部品を所定条件に従って分類し、分類に従ってGUI部品の表示領域を区分するとともに、その区分ごとに分類に従う分類名を表示させる。例えば映画や音楽などのコンテンツ情報をGUI部品20にして表示させるとき、コンテンツが持つジャンル情報別にGUI部品20を分類し、そのGUI部品20の分類ごとに分類名としてジャンル情報を併記する。ジャンル情報は、例えばコンテンツデータに付随するメタデータによって判断することができ、あるいはユーザに指定されたジャンル情報によって判断することができる。
図4(A)は、操作精度から決定した部品サイズでGUI部品20を表示画面151に表示させた状態を示している。ここで表示画面151の1画面内のGUI部品数が所定レベルより大きく、表示画面内の情報量が過大であると判定されたものとする。この場合、制御部16は、図4(B)に示すように画面内の表示構成を切り替えて、GUI部品20の分類名(この例では“A”,“B”、“C”・・・)を表示し、その分類名により分類されるGUI部品20を区分けして表示させる。分類名は、例えばGUI部品が示すコンテンツデータのジャンル名である。
これにより、指示体の操作精度に基づいて決定した部品サイズを表示するときに、GUI部品数が多く、表示画面内の情報量が過大であると判断されたときに、分類名を併記し、その分類名ごとにGUI部品20を区分して表示させることで、分類に基づいたGUI部品20の判別と操作を容易に行うことができるようになる。
図5は、画面サイズに応じたGUI部品の表示構成の他の設定例を説明するための図である。ここでは、情報量を示す値が所定レベル以下で見やすくなっているが、一覧性を示す値が所定レベル以下である場合、つまり、表示部15に表示させるべき全てのGUI部品の数に対する、1画面に表示可能なGUI部品の数の割合が所定レベル以下である場合、制御部16は、表示部15に表示させるGUI部品の分類名を文字列で示すGUI部品を生成し、生成したGUI部品を、表示部15に表示させるべきGUI部品に代えて表示させる。ここでは、一覧性を示す値が所定レベル以下であり、表示すべきGUI部品のうちのごく一部のGUI部品だけが1画面内に表示されて一覧性に劣っているため、表示対象のGUI部品を分類名のみの表示構成に切り替えて表示する。
図5(A)は、操作精度から決定した部品サイズでGUI部品20を表示画面151に表示させた状態を示している。表示画面151の枠外に記載したGUI部品20は、表示すべきGUI部品であって、1画面に表示しきれないGUI部品とその分類名を仮想的に示している。
ここでは表示画面151の画面内のGUI部品数自体のレベルは高くなく、1画面内の情報量は過多ではないが、表示すべき全てのGUI部品数に対する1画面内のGUI部品数の割合が所定レベル以下であって、表示の一覧性に欠けるものと判断されたものとする。
この場合、制御部16は、図5(B)に示すように、表示対象となっているGUI部品の文字列、例えばコンテンツ名をそのまま表示するのではなく、文字列21に分類名を記載したGUI部品20を生成し、一覧にして表示させる。分類名を記載したGUI部品を選択することにより、その分類名に該当する元のGUI部品を一覧にして表示させるようにすることができる。
これにより、操作精度に基づいた部品サイズで表示するときに、表示すべきGUI部品のうちごく一部しか表示できない場合に、複数のGUI部品の分類を示す分類名を表示するGUI部品に切り替えて表示させることで情報の一覧性を改善して操作しやすく、かつ情報を認識しやすくすることができる。
10…表示装置、11…操作入力部、12…タッチ操作部、13…ポインティングデバイスI/F部、14…撮像部、15…表示部、16…制御部、17…記憶部、18…測距部、20…GUI部品、21…文字列、30…スタイラス、40…指、50…ワイヤレスポインタ、151…表示画面。

Claims (7)

  1. 表示部と、該表示部の表示画面の任意の位置をポインティングするために使用する特定の指示体による操作入力を受け付ける操作入力部と、前記表示部に対してグラフィカルユーザインタフェースの部品であるGUI部品を表示させる制御を行う制御部と、を有する表示装置であって、
    前記制御部は、前記操作入力部に対して操作を行う指示体を判定し、該判定した結果に応じて前記指示体が操作を行うときの操作精度を判断し、前記操作精度が低くなるに従って前記GUI部品の大きさを大きくして表示させること、を特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記操作入力部は、ユーザの指またはスタイラスによるタッチ操作を受け付けるタッチ操作部を有し、
    前記制御部は、前記タッチ操作部に対するタッチ操作により接触する指示体の大きさを特定し、該指示体の大きさが小さいほど、前記操作精度が高いと判断すること、を特徴とする表示装置。
  3. 請求項2に記載の表示装置において、
    前記制御部は、前記タッチ操作部に対するタッチ操作により接触する指示体の大きさが特定できない場合であって、前記接触物が指かもしくはスタイラスであるかを入力モード設定により特定できた場合には、指よりもスタイラスの方が操作精度が高いと判断すること、を特徴とする表示装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1に記載の表示装置において、
    前記操作入力部は、外部接続される所定のポインティングデバイスによる操作を受け付けるポインティングデバイスインタフェース部を有し、
    前記制御部は、前記表示部により表示され、前記ポインティングデバイスにより操作されるポインタの移動速度の設定に基づき、該移動速度が遅い設定であるほど前記操作精度が高いと判断することを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1に記載の表示装置において、
    前記表示部の前方の空間領域を撮像する撮像部と、前記表示装置から測定対象の指示体までの距離を測定するための測距部とを有し、
    前記制御部は、該撮像部により撮像された画像を解析し、ユーザによる所定のジェスチャが行われていると判断した場合、前記測距部により前記表示装置から前記ユーザまでの距離を測定し、該測定した距離が近いほど前記操作精度が高いと判断することを特徴とする表示装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1に記載の表示装置において、
    前記制御部は、前記操作精度に従って決定した前記GUI部品の大きさと、前記表示部の画面サイズとに基づいて1画面に表示可能なGUI部品の数を算出し、
    該1画面に表示可能なGUI部品の数が所定レベルより大きい場合、前記表示部に表示させるべき全てのGUI部品を所定条件に従って分類し、分類に従って前記GUI部品の表示領域を区分するとともに、該区分ごとに前記分類に従う分類名を表示させることを特徴とする表示装置。
  7. 請求項6に記載の表示装置において、
    前記制御部は、前記表示部に表示させるべき全てのGUI部品の数に対する、前記1画面に表示可能なGUI部品の数の割合が所定レベル以下である場合、
    前記表示部に表示させるGUI部品の分類名を文字列で示すGUI部品を生成し、該生成したGUI部品を、前記表示部に表示させるべきGUI部品に代えて前記表示部に表示させることを特徴とする表示装置。
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