JP2015121598A - 識別タグ取付具 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構造であり、建設現場などで資材や部品に、容易に取り付け、取り外しができ、資材や部品から脱落し難く、携帯に便利で、且つ視認性に優れた識別タグ取付具を提供する。
【解決手段】 識別タグ付き取付具は、切欠き2aが形成された三角カン2と、三角カン2の切欠き2aと対向しない位置に連結された伸縮性を有するリング状部材8と、三角カン2またはリング状部材8に取り付けられた識別タグ6とを備える。三角カン2に代えて丸カンを使用し得る。
【選択図】 図1
【解決手段】 識別タグ付き取付具は、切欠き2aが形成された三角カン2と、三角カン2の切欠き2aと対向しない位置に連結された伸縮性を有するリング状部材8と、三角カン2またはリング状部材8に取り付けられた識別タグ6とを備える。三角カン2に代えて丸カンを使用し得る。
【選択図】 図1
Description
本発明は、建設現場などで施工中の電気ケーブル、配管などの種々の物品に取り付けられる識別タグ付き取付具に関する。
建設現場では、電気ケーブル、配管、空調ダクトなど数多くの資材や部品が置かれている。特に、施工中であればそれらの資材や部品は、設置場所や接続先を特定しておく必要がある。例えば、電気の先行配線において、天井や壁に電気ケーブルが巻かれた状態で仮置きされているが、このような電気ケーブルを電気工事業者が所定位置のコンセント等に配線するために、回路番号、行き先表示等の識別表示を電気ケーブルの両端に直接書き込むことがある。電線ケーブルが環状に巻かれて束ねられてしまうと端部に書き込まれた識別表示は極めて見にくくなる。同様に、空調ダクトなど内部空間を有する部品では、内面に直接、識別表示が書き込まれることもある。作業者は、複数の設計図面とそれらの識別表示を突き合わせて位置や種類の確認をしながら作業を行う必要があった。
ところで、建設現場における資材や部品は、近年の建築基準の法改正や居住者の生活の多様化等に伴い、年々、種類と数が増えている。このため、建設現場では、それらの識別などのために作業が複雑化するとともに、作業者の資材や部品の誤認や見落としが増え、現場での事故が生じる原因にもなっている。
そのような複雑化した現場において、設計図面と突き合わせながらの回路番号等を電気ケーブルなどの部品に記入し、それを天井などに敷設する作業は煩雑で厄介である。そのためか、施工中の部品などへの表記が十分でない場合が多く、また電気ケーブルなどに直接に記入されているため、高所に設置された場合には下方から見えづらく、確認も容易でなかった。
また、天井から壁部分においてスイッチ・コンセントの配線作業においては、PF・CD管などが最初に取り付けられ、壁ボードが設置された後に通線が行われる。しかし、どの管がどの回線に対応するのか表示がなく、また壁ボードに遮られるため、作業者は一人でそれらの管の下部開口から細い棒状の予備線を挿入し、管の上部の開口位置を確認したりしなければならないことがあった。
また、高所に施工された部品等の確認のためだけに高所への上り下りをする必要も生じ、煩雑であるだけでなく転落や転倒の危険を伴うという問題があった。
さらに、部品の行き先表示などの情報は、フェルトペンで部品に記入されることが多く、途中で見にくくなったり、消失こともあった。また、資材や部品が建設現場に納入されたときに、雑然と持ち込まれて、分類、整理が徹底できないことにより、使用時に見つけることが容易でない場合もあった。
電線ケーブル等の結束具として、伸縮性を有するバンド部とバンド部の一端を掛け止めるバンド掛止部を有する結束具が知られている(特許文献1参照)。このような結束具は多数の線状部材を結束することが目的であり、識別機能を持たない。また、バンド掛止部が複雑な構造であり、伸縮性を有するバンド部との接続も容易ではないので製造が容易ではない。
本発明の目的は、建設現場などに置かれた物品にその情報を直接書き込むことなく、その物品への取り付け及び取り外しが容易であり、その物品から脱落し難く、携帯に便利で、且つ視認性の優れた識別タグ取付具を提供することにある。さらに、本発明の目的は、簡易な構造で製造が容易である識別タグ取付具を提供することにある。
本発明の第1態様に従えば、切欠きを有する三角環状または円環状のカンと、当該カンの切欠きに対向しない位置に連結された伸縮性を有するリング状部材と、前記カンまたは前記リング状部材に取り付けられた識別タグとを備えることを特徴とする識別タグ付き取付具が提供される。
前記識別タグ付き取付具において、前記カンが三角環状の三角カンであり、前記切欠きは、前記三角カンの一辺に形成されており、前記リング状部材は当該一辺とは異なる辺に連結されていてもよい。また、前記カンが円環状の丸カンであり、前記リング状部材は前記切欠きが形成された位置に対して90度以下の開き角の位置で前記カンに連結されていてもよい。前記リング状部材がゴム製であり、リングと該リングを記カンに連結するリング結合部を有していてもよい。前記識別タグの一端近傍に貫通穴が形成されており、前記リング状部材の一部が貫通孔を通過することでリング状部材に前記識別タグが取り付けられ得る。この場合、前記リング状部材が貫通孔から抜け落ちることを防止する抜け止めがリング状部材に設けられていてもよい。また、前記リング状部材を貫通孔に挿入することを容易にする先細りの突起がリング状部材に設けられていてもよい。
前記識別タグ付き取付具は、さらに底面が平坦な台座を備え、前記識別タグが前記台座の底面に対して直交するように台座の上面に取り付けられていてもよい。前記識別タグが、バーコード、QRコード(登録商標)、ICチップまたはRIFタグを有していてもよい。
本発明の第2の態様に従えば、本発明の第1の態様の識別タグ付き取付具を複数有し、さらに、複数の識別タグ付き取付具の前記カンの内側を貫通することで前記複数の識別タグ付き取付具をまとめて保持する保持具を有する識別タグ付き取付具セットが提供される。
本発明の識別タグ付き取付具は、単純な構造であるため、作業現場などで資材や部品に容易に且つ迅速に取り付け及び取り外しができ、それらの資材や部品から脱落し難く、また視認性に優れるため、現場の作業を効率化するとともに現場における欠陥や事故を低減することができる。特に、本発明の識別タグ付き取付具は、伸縮性を有するリング状部材と丸カンまたは三角カンだけで対象物に取り付けることができる。それゆえ、簡単な構造であり、製造が容易である。本発明の識別タグ付き取付具及び識別タグ付き取付具セットは携帯に便利であり、作業現場等における資材や部品等の管理にも有益となる。さらに、工事や作業の進捗状況なども本発明の取付具の識別タグに付すことにより作業者の報告または現場監督の確認作業などにも有用となる。
以下に本発明の識別タグ付き取付具の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本発明の識別タグ付き取付具10の第1実施形態を、図1を参照しながら説明する。図1に示すように、この取付具10は、三角環状の三角カン2と、この三角カン2に連結されたリング状部材8と、リング状部材8に取り付けられた識別タグ6とを備える。三角カン2は、この例では、金属で形成された正三角形状の環状部材であり、一つの辺のほぼ中央、すなわち隣り合う頂部2bの間のほぼ中央に切欠き2a(開通部)が形成されている。リング状部材8は、この例では、断面が円形のゴム製のリング8aと、リング8aを三角カン2に連結または結合するゴム製の結合部(首部)8bを有する。結合部8bはリング8aと同じ太さを有する断面が円形の線状の部材であり、その一端は三角カン2の切欠きの形成されていない辺2cのほぼ中央に取り付けられており、結合部8bの他端はリング8aに連結している。リング状部材8の結合部8bの一端は、この例では、三角カン2の辺2cに溶着により固定されている。あるいは、結合部8bの一端に三角カン2の辺2cが通る貫通孔を設け、その貫通孔に三角カン2の辺2cを通してもよい。
本発明の識別タグ付き取付具10の第1実施形態を、図1を参照しながら説明する。図1に示すように、この取付具10は、三角環状の三角カン2と、この三角カン2に連結されたリング状部材8と、リング状部材8に取り付けられた識別タグ6とを備える。三角カン2は、この例では、金属で形成された正三角形状の環状部材であり、一つの辺のほぼ中央、すなわち隣り合う頂部2bの間のほぼ中央に切欠き2a(開通部)が形成されている。リング状部材8は、この例では、断面が円形のゴム製のリング8aと、リング8aを三角カン2に連結または結合するゴム製の結合部(首部)8bを有する。結合部8bはリング8aと同じ太さを有する断面が円形の線状の部材であり、その一端は三角カン2の切欠きの形成されていない辺2cのほぼ中央に取り付けられており、結合部8bの他端はリング8aに連結している。リング状部材8の結合部8bの一端は、この例では、三角カン2の辺2cに溶着により固定されている。あるいは、結合部8bの一端に三角カン2の辺2cが通る貫通孔を設け、その貫通孔に三角カン2の辺2cを通してもよい。
識別タグ6は、リング状部材8が取り付けられる部材やパーツの各種情報を示すための札である。この例では、識別タグ6には、長方形状のプラスチック製の本体に書き込み紙製のブランク(ラベル)6bが埋め込まれており、本体の長手方向の一端近傍に穴6aが形成されている。この穴6aにリング8aの端を重ねて通すことにより、識別タグ6をリング状部材8に装着することができる。穴6aは、リング状部材8から識別タグ6が不意に落下することを防止するために、リング状部材8の直径の2倍よりもわずかに小さい径にし得る。リング状部材8の結合部8bは、リング8aと同じ太さであるので、識別タグ6はリング状部材8の結合部8bに留まり、リング状部材8からの脱落が防止される。リング状部材8のリング8aと結合部8bは、一端に成形することができる。また、後述するようにリング8aの一部を通すときにリング8aを傷つけないように切欠き2aを挟んで対向する切断辺の先端は凸状の曲面(半球面)をなしている。
次に、取付具10の使用方法の一例を、図2を参照しながら説明する。図2は、建築現場にて先行配線された電気ケーブルの束14に取り付けられた取付具10を示している。取付具10を電気ケーブルの束14に取り付けるには、取付具10のリング状部材8のリング8aを電気ケーブルの束14に巻き付けるように周回させた後、リング状部材8の端を三角カン2の切欠き2aを通し、三角カン2の内側に引き入れて三角カン2に引っ掛ければよい。ここで、電気ケーブルの束14の周長がリング8aの周長の2倍より大きければ、リング8aには張力がかかる。このため、切欠き2aを通して三角カン2の内側に引っ掛けられたリング状部材8の端は、三角カン2の切欠き2aから三角カン2の頂部2b(特に、図1の頂部2bのうち最も上部に描かれている頂部)に移動する。このため、切欠き2aを通ってリング状部材8が三角カン2から外れ難く、取付具10が電気ケーブルの束14から落下または離脱することが防止される。すなわち、三角カン2の切欠き2aは弾性のあるリング状部材8と組み合わせて使うことで、リング状部材8への挿入を可能とし且つ離脱を抑制する一方通行口として機能する。なお、三角カン2の切欠き2aの幅は、弾性を有するリング8aを通すためにリング8aの径よりわずかに小さくするのがよい。また、三角カンの切欠き2aが形成されている位置と対向しない位置に結合部8bが位置しているため、この位置関係も切欠き2aを通ってリング状部材8が三角カン2から外れ難くしている。なお、この例では、結合部8bが三角カン2の辺2cの中央に連結されているが、辺2cのいずれかの端部すなわち、頂部に連結されていてもよい。その位置関係でも切欠き2aと結合部8bは対向しない。
取付具10の使用態様として、建築現場の作業者は、図2に示したような使用態様の前後に、図3に示すように、予め複数の取付具10を、取付具10のリング状部材8を手首に通しておくことでまとめて持ち運びすることができる。作業者は、電気ケーブルの束などの対象部材が仮置きされた場所で、手首からその対象部材に対応する識別番号などが識別タグ6に付された取付具10を取り外し、それを対象部材に容易に取り付けることができる。このため、作業員は高所などの危険な場所でも、容器から識別タグを取り出したり、現場で文字等を対象部材に直接書き込むといった煩雑な作業を行うことなく、部材に容易に識別情報を付すことができる。また、取付対象部材が比較的小さい場合に、リング状部材8の内側に取付け対象部材を通すだけで、すなわちリング状部材の張力だけで取付具10を取付け対象部材に取り付けてもよい。
取付具10は、図4に示すような棒材12に三角カン2を通すことで取付具セットとして複数同時に持ち運ぶことができ、複数の取付具10を散らばらせることなくまとめて管理することができる。複数の棒材12を、例えば、工事管理事務所の壁などの所定部位に取り付けて、工事現場の部屋や階数ごとに識別された複数の取付具10を棒材12ごとに仕分けしておくことで、取付具10の取り扱いや管理がし易くなる。棒材12を所定のプレートに取り付け、そのようなプレートごと複数の取付具10を持ち運び、また管理してもよい。また、複数の取付具10を有する取付具セットにおいて、三角カン2、識別タグ6及びリング状部材8は異なる色に着色して、色ごとに用途や使用場所などに関する識別性を持たせてもよい。三角カン2は、正三角形に限らず、二等辺三角形など任意の三角形でもよい。
上記実施形態ではリング状部材8として、ゴム製の部材を使用しているが、伸縮性を有し、比較的柔軟な材料であれば任意の材料を使用してリング状部材を形成し得る。例えば、金属製やプラスチック製のコイルスプリング状部材であっても構わないし、内部に伸縮性の材料を収容した複合材料であってもよい。また、ゴムは、シリコーンゴムなどの合成ゴムや伸縮性または弾性のある各種エラストマーを含む概念である。また、リング状部材8の断面形状も円形に限らず、楕円形など任意の形状にし得る。また、リング状部材8は、線状の結合部8bを有していなくてもよい。この場合、リング8の一端を直接三角カンにくくりつけて取り付けてもよいし、リング8の太さ方向に貫通孔をあけて、そこに三角カン2の辺2cを通してもよい。また、リング状部材8の三角カン2への取付方法は、上記方法に限らず接着剤などで固着してもよい。
上記実施形態ではリング状部材8を、識別タグ6の穴6aにリング状部材8の他端を通すことにより識別タグ6をリング状部材8に装着しているが、この装着を容易にするために、図5に示すように、リング8aの一部(結合部8bが連結している側の反対側)を先細りの突起8cのように加工してもよい。突起8cを先に識別タグ6の穴6aに挿入することにより、リング8aの径が穴6aより大きくても通しやすくなる。突起8cはリング8aと一体に成形することができる。
また、リング状部材8に装着した識別タグ6がリング状部材8から不意に脱着することを防止するために、図5に示すように、一または二個の突起状の抜け止め8dを結合部8b(またはリング8a)に取り付けてもよい。抜け止め8dは落下防止の観点から抜け止め8dと結合部8bの幅が穴6aの径よりも大きくなるようにするのが望ましい。リング状部材8をゴム材料から形成する場合には、抜け止め8bをリング状部材8と一体に成形することができる。なお、上記実施形態では識別タグ6がリング状部材8に取り付けられる例を示したが、識別タグ6が三角カン2に取り付けられてもよい。この場合、例えば、識別タグ6の穴6aに三角カン2を切欠き2aを介して通すことができる。
また、上記実施形態では、識別タグ6をリング状部材8に取り付けるために識別タグ6に穴6aが形成されていたが、穴6aと識別タグ6の縁を連結するスリットを形成してもよい。こうすることでリング状部材8をスリットを通じて穴6aに入れることもできる。あるいは、穴6aを形成する代わりに、識別タグ6をリング状部材8の一部を挟んで折り畳むことでリング状部材8に連結してもよく、また、接着テープや他の部材を介して識別タグ6をリング状部材8や三角カン2に連結してもよい。或いは識別タグ6をリング状部材8に直接、接着剤などで接着してもよい。また、図5に示すように、識別タグ6の穴6aが形成されている側の反対側にも穴6cを形成してもよい。この場合、図5に示した状態から、リング8aの突起8cを穴6cに通してリング8aの一部を穴6cを通過させることにより、識別タグ6が二つの穴6b,6cを通してリング8の長さ方向に沿うように保持される。それゆえ、取付具10を電線ケーブルの束などの部品取り付けたときに、識別タグ6の面が部品の表面に沿って配置され、部品に付いた識別タグ6の表示が見易くなる。また、識別タグ6の表示面の裏返しを防止することができ、見易さのみならず、識別タグ6の表示面にQRコード(登録商標)、ICチップなど搭載したときに、読み取り装置による情報の読み取りが容易となる。
識別タグ6は、長方形、正方形、円形、楕円形など任意の形状でよく、アクリルなどのプラスチック、紙などの任意の材料から形成されていてよい。書き込みブランク(ラベル)8aはホチキスや接着剤で紙ラベルをタグ本体に取り付けてもよい。あるいは、書き込みブランク8aを設けることなく、直接、識別タグ6に識別情報を書き込んでもよい。識別タグ6には、QRコード(登録商標)、RIFタグ、ICタグなどを取り付けてもよく、それらにより取付確認作業を何らかの端末を通じてコンピュータ管理することが可能である。また、CADなどの施工プログラムを使用して、部品名、行き先、寸法、目的までの距離など必要な指標を事前にラベルプリンターなど使用してラベルに印字し、それを取り付けることが可能である。
図6に、識別タグ6の下端に台座を取り付けた取付具の変形例を示す。この取付具10’では、識別タグ6の穴6aが形成されている側の端部に、台座16が取り付けられている。台座16は、底面が平坦であり、上面が凸状に湾曲している蒲鉾形状を有し、上面の中央に長手方向に沿って且つ識別タグ6の面が台座の底面と直交するように識別タグ6の端部が取り付けられている。図5に示すように、リング状部材8が電線ケーブル14に掛け渡されたときに、リング状部材8は識別タグ6の穴6aを通っているので、リング状部材8の張力が識別タグ6とその下に取り付けられた台座16を電線ケーブル14に押し付けようと作用する。この結果、図5に示すように、台座16の底面が電線ケーブル14に密着するとともに、識別タグ6が台座16を介して電線ケーブル14の上に立ち上がる姿勢をとる。従って、作業者が電線ケーブル14を見たときに、その行き先などを表示する識別タグ6が見やすくなる。なお、台座16は、識別タグ6と一体である必要はなく、例えば、台座16の上面中央に長手方向に延在する切り込みを設け、この切り込みに差し込むようにしてもよい。また、台座の形状は蒲鉾型に限らず、底面が平坦であり、上面のほぼ中央に底面と直交するよう識別タグが延在するような構造であれば、プレート状、三角柱状など任意の構造にし得る。
<第2実施形態>
上記実施形態で用いた三角カンに代えて、図7に示すように、切欠き22aが形成された丸カン22を用いてもよい。この場合、丸カン22に連結される結合部8bの位置は、切欠き22aに対向しない位置であり、すなわち、切欠き22aと結合部8bが連結される位置の開き角が180度とは異なる角度位置とする。切欠き22aを通じて丸カン22の内側にリング8を挿入し易くし且つリング8の切欠き22aからの抜けを防止する観点から、切欠き22aと結合部8bが連結される位置の開き角が図7に示したように90度以下であることが好ましく、一層好ましくは45度以下であり、できるだけ切欠き22aと結合部8bが連結される位置が近い方がよい。取付具10”を電気ケーブルの束等の部品に取り付けるには、図2との関係で説明した通り、リング8aを部品に巻き付けるように周回させた後、リング状部材8の端を丸カン22の切欠き22aを通し、丸カン22の内側に引き入れて丸カン2に引っ掛ければよい。部品の周長がリング8aの周長の2倍より大きければ、リング8aには張力がかかる。このため、切欠き22aを通して丸カン22の内側に引っ掛けられたリング状部材8の端は、丸カン22の切欠き22aから結合部8bが連結されている位置に対向する位置に移動する。このため、切欠き22aを通ってリング状部材8が丸カン22から外れ難く、取付具10’が部品から落下または離脱することが防止される。その他の取付具10’の構成や使用方法は、第1実施形態で説明したのと同様であるので、その説明は省略する。また、図2〜図6に示した使用態様や変形例は丸カン22を有する取付具10’に、独立してまたは適宜組み合わせて、適用し得ることは言うまでもない。なお、用語「丸カン」は、円環状のみならず楕円環状のカン(環状部材)も包含する概念である。
上記実施形態で用いた三角カンに代えて、図7に示すように、切欠き22aが形成された丸カン22を用いてもよい。この場合、丸カン22に連結される結合部8bの位置は、切欠き22aに対向しない位置であり、すなわち、切欠き22aと結合部8bが連結される位置の開き角が180度とは異なる角度位置とする。切欠き22aを通じて丸カン22の内側にリング8を挿入し易くし且つリング8の切欠き22aからの抜けを防止する観点から、切欠き22aと結合部8bが連結される位置の開き角が図7に示したように90度以下であることが好ましく、一層好ましくは45度以下であり、できるだけ切欠き22aと結合部8bが連結される位置が近い方がよい。取付具10”を電気ケーブルの束等の部品に取り付けるには、図2との関係で説明した通り、リング8aを部品に巻き付けるように周回させた後、リング状部材8の端を丸カン22の切欠き22aを通し、丸カン22の内側に引き入れて丸カン2に引っ掛ければよい。部品の周長がリング8aの周長の2倍より大きければ、リング8aには張力がかかる。このため、切欠き22aを通して丸カン22の内側に引っ掛けられたリング状部材8の端は、丸カン22の切欠き22aから結合部8bが連結されている位置に対向する位置に移動する。このため、切欠き22aを通ってリング状部材8が丸カン22から外れ難く、取付具10’が部品から落下または離脱することが防止される。その他の取付具10’の構成や使用方法は、第1実施形態で説明したのと同様であるので、その説明は省略する。また、図2〜図6に示した使用態様や変形例は丸カン22を有する取付具10’に、独立してまたは適宜組み合わせて、適用し得ることは言うまでもない。なお、用語「丸カン」は、円環状のみならず楕円環状のカン(環状部材)も包含する概念である。
三角カン2または丸カン22は、金属に限らず、プラスチック、硬質ゴム等の任意の材料から形成し得る。三角カン2または丸カン22の一部にマグネットを埋め込んでもよい。例えば、三角カン2の頂部にマグネットを埋め込んでもよい。こうすることで複数の三角カン2または丸カン22が磁力で接合し合い、保管に便利となる。また、三角カン2または丸カン22の切欠きを区画するカンの端部は、リング8aの挿入を容易にするために外側にわずかに屈曲していてもよい。また、三角カン2または丸カン22の結合部bが取り付けられる部分を窪ませたり径を細くすることで、結合部8bの三角カン2または丸カン22上の移動やずれを防止することができる。
以上、本発明の取付具を実施形態及びその変形形態により具体的に説明してきたが、本発明はそれらの実施形態や変形形態に限らず、特許請求の範囲に記載した発明概念の範囲で変更し得る任意の形態も含む。また、本発明の取付具の使い方は上記実施形態や変形形態に記載した方法のみならず、任意の使い方をすることができる。例えば、三角カンや丸カンはリングを通すだけでなく、取付具が取り付けられた部品を三角カンや丸カンを通じて釘等の突起物に引っ掛けて吊るすこともできる。あるいは、一つの取付具のリングを別の取付具の三角カンまたは丸カンに連結することで、連結された取付具を比較的大きな部品にも取り付けることができる。
本発明の取付具を建設現場で使用することで、施工前や施工中の資材や部品に容易に情報を付すことができ、またその識別や確認が容易となる。このため、建設現場での作業を効率化し、高所における不要な確認作業を減らすことで建設現場での事故防止に貢献する。また、本発明の取付具は構造が簡単であるので、低コストで製造することができる。さらに、本発明の取付具は建設現場のみならず、広範な業種の現場で有用となる。例えば、市場や港の競り場に並べられたマグロなどの魚体の大きい魚や家畜などに付して売主、買主、売値などの情報を付すことができる。また、ホームセンター等の店舗において棒材やホースなどの資材の寸法や価格が付された値札として使用することもできる。
2 三角カン、 2a 切欠き、 2b 頂部、 2c 辺
6 識別タグ、 6a,6c 穴、 6b ラベル
8 リング状部材、 8a リング、 8b 結合部、
8c 突起、8d 抜け止め
10, 10’ 取付具
12 棒材
14 電線ケーブル
16 台座
22 丸カン、22a 切欠き
6 識別タグ、 6a,6c 穴、 6b ラベル
8 リング状部材、 8a リング、 8b 結合部、
8c 突起、8d 抜け止め
10, 10’ 取付具
12 棒材
14 電線ケーブル
16 台座
22 丸カン、22a 切欠き
Claims (10)
- 切欠きを有する三角環状または円環状のカンと、当該カンの切欠きに対向しない位置に連結された伸縮性を有するリング状部材と、前記カンまたは前記リング状部材に取り付けられた識別タグとを備えることを特徴とする識別タグ付き取付具。
- 前記カンが三角環状の三角カンであり、前記切欠きは、前記三角カンの一辺に形成されており、前記リング状部材は当該一辺とは異なる辺に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の識別タグ付き取付具。
- 前記カンが円環状の丸カンであり、前記リング状部材は前記切欠きが形成された位置に対して90度以下の開き角の位置で前記カンに連結されていることを特徴とする請求項1に記載の識別タグ付き取付具。
- 前記リング状部材がゴム製であり、リングと、該リングを前記カンに連結するリング結合部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の識別タグ付き取付具。
- 前記識別タグの一端近傍に貫通穴が形成されており、前記リング状部材の一部が貫通孔を通過することでリング状部材に前記識別タグが取り付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の識別タグ付き取付具。
- 前記リング状部材が貫通孔から抜け落ちることを防止する抜け止めがリング状部材に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の識別タグ付き取付具。
- 前記リング状部材を貫通孔に挿入することを容易にする先細りの突起がリング状部材に設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載の識別タグ付き取付具。
- さらに底面が平坦な台座を備え、前記識別タグが前記台座の底面に対して直交するように台座の上面に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の識別タグ付き取付具。
- 前記識別タグが、バーコード、QRコード(登録商標)、ICチップまたはRIFタグを有する請求項1〜8のいずれか一項に記載の識別タグ付き取付具。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の識別タグ付き取付具を複数有し、さらに、複数の識別タグ付き取付具の前記カンの内側を貫通することで前記複数の識別タグ付き取付具をまとめて保持する保持具を有する識別タグ付き取付具セット。
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2013
- 2013-12-20 JP JP2013264138A patent/JP2015121598A/ja active Pending
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