JP2015121428A - 車両用表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 走行状態と、表示画像とを合わせることができ、車両運転者に違和感を与えない車両用表示システムを提供する。【解決手段】 車両用表示システムは、ナビゲーション機能を備えた携帯端末と通信可能に接続される。表示手段は、ナビゲーション情報を受信する受信部と、ナビゲーション画像を表示する表示部と、ナビゲーション画像を表示部に表示させる制御部と、ナビゲーション画像を記憶する記憶部と、を備えている。携帯端末は、第二の位置情報と第三の位置情報の距離が所定値以上であったとき、第一の位置情報と第三の位置情報との間に表示すべき複数のナビゲーション画像を表示手段に送信する。記憶部は、携帯端末から送信される複数のナビゲーション画像を記憶する。制御部は、携帯端末から送信される位置情報に基づいて、記憶部に記憶されたナビゲーション画像を順次前記表示部に表示させる。【選択図】 図4

Description

本発明は、車両用表示システムに関するものである。
近年、携帯電話に代表される携帯端末は高度に発達し、電話をかける、メールをする、ウェブブラウジングを楽しむ等の機能は当たり前となり、さらにGPS(Global Positioning System)によるナビゲーション機能を備えるものも普及している。携帯端末のうち、前述のような多様な機能を有する高性能な携帯電話はスマートフォンと称され、世界中で急速に普及している。スマートフォンはいわば小型のコンピュータであり、1台で従来は屋内で使用していたアプリケーションを容易に屋外でも使用することができるため、様々な機能をいつでも、どこでも、どのような状況でも使用したいというニーズは今後も高まっていくと考えられる。
このような携帯端末を車両内でも利用するにあたり、例えば特許文献1には、携帯端末装置が生成した交通情報、ナビゲーション情報、動画、音楽などに関する画像データを車載ディスプレイ(表示部)に表示する車載ディスプレイ制御装置(車両用表示装置)が開示されている。
特開2009−281991号公報
しかしながら、ナビゲーション情報の容量が大きい為、通信速度が100kbps程度の通信速度の場合、通信速度が遅いため、ディスプレイ制御装置がナビゲーション情報を受け取ってから表示部へ表示させるまでたとえば2秒程度の時間を要してしまい、実際の状況と表示像が合わず、車両運転者に違和感を与えてしまうといった問題点を有していた。
本発明は、前述の問題点に着目し、走行状態と、表示画像とを合わせることができ、車両運転者に違和感を与えない車両用表示システムを提供することを目的とする。
本発明は、ナビゲーション機能を備えた携帯端末と通信可能に接続される表示手段を備えた車両用表示システムであって、前記表示手段は、ナビゲーション情報を受信する受信部と、ナビゲーション画像を表示する表示部と、前記受信部によって得られた前記ナビゲーション情報である前記ナビゲーション画像を前記表示部に表示させる制御部と、前記受信部によって得られた前記ナビゲーション情報である前記ナビゲーション画像を記憶する記憶部と、を備え、前記携帯端末は、第一の位置情報と第二の位置情報と第三の位置情報とを入力し、前記第二の位置情報と前記第三の位置情報の距離が所定値以上であったとき、前記第一の位置情報と前記第三の位置情報との間に表示すべき複数の前記ナビゲーション画像を前記表示手段に送信し、前記記憶部は、前記携帯端末から送信される複数の前記ナビゲーション画像を記憶し、前記制御部は、前記携帯端末から送信される位置情報に基づいて、前記記憶部に記憶された前記ナビゲーション画像を順次前記表示部に表示させるものである。これにより、走行状態と、表示画像とを合わせることができ、車両運転者に違和感を与えない。
また、本発明は、前記制御部は、現時点における前記ナビゲーション画像と、次に表示すべき前記ナビゲーション画像とを前記表示部に表示させるものである。これにより、走行状態と、表示画像とにずれが発生しても、車両運転者に違和感を与えない。
また、本発明は、前記制御部は、車両から速度情報を入力し、前記速度情報が所定の速度以上であると判断すると、前記記憶部に記憶された複数の前記ナビゲーション画像を選択的に前記表示部に表示させるものである。これにより、車両速度が速く、表示切り替えたタイミングが早い場合であっても、走行状態と、表示画像とを合わせることができ、車両運転者に違和感を与えない。
走行状態と、表示画像とを合わせることができ、車両運転者に違和感を与えない。
本発明の実施形態を示すブロック図。 同上実施形態を示す概略断面図。 同上実施形態を示す表示例の説明図。 同上実施形態を示すルート説明図。 同上実施形態を示すフロー図。 同上実施形態を示すフロー図。 同上実施形態を示すフロー図。 同上実施形態を示すフロー図。 同上実施形態を示すフロー図。 同上実施形態を示す表示例の説明図。 同上実施形態を示す表示例の説明図。 同上実施形態を示す表示例の説明図。 同上実施形態を示す表示例の説明図。 同上実施形態を示す表示例の説明図。 同上実施形態を示す表示例の説明図。 同上実施形態を示す表示例の説明図。 同上実施形態を示す表示例の説明図。 同上実施形態を示す表示例の説明図。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態を説明する。
図1は、第1の実施形態に係る車載システム1000の構成を示す図である。
車載システム1000は、携帯電話(携帯端末の一例)100と、車両300に搭載されるヘッドアップディスプレイ装置(以下、車両用表示装置と記す)200と、から構成されている。携帯電話100と車両用表示装置200とは相互通信が可能なように無線接続される。なお、携帯電話100と車両用表示装置200とを相互通信が可能なように有線接続してもよい。
携帯電話100は、制御部101、無線通信インターフェース102、記憶部103、表示操作部104、GPS(Global Positioning System)受信部105、通信部106、アンテナ部107、を有する。
制御部101は、例えばマイクロコンピュータからなり、制御部101が実行する処理(携帯電話100全体の制御など)を実際に行うCPU(Central Processing Unit)と、CPUのメインメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)と、制御部101に後述の処理などを実行させる各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)と、制御部101に入出力される情報(信号)をCPU用にデジタル変換したり出力用にアナログ変換したりする各種変換器と、を備える。制御部101は、CPUに加えて、制御部101が行う処理の一部をCPUに代わって実行するための各種専用回路(例えば、画像処理回路など)を備えても良い。
無線通信インターフェース102は、車両用表示装置200と無線接続するためのインターフェースであり、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの近距離無線通信が用いられる。
記憶部103は、制御部101が処理を実行する際に使用するデータなどを記憶する。記憶部103は、フラッシュメモリなどのデータを書き換え可能な不揮発性記憶媒体などを含んで構成される。記憶部103は、メモリーカードなどの着脱容易なものを含んでもよい。
表示操作部104は、タッチパネルを備えたディスプレイであり、画像表示を行うとともに後述のアプリケーションの実行等を行うための操作部としての機能を備える。操作部としては、他に押しボタンスイッチなどを備えてもよい。
GPS受信部105は、GPSアンテナを有し、GPS衛星からの送信データ(電波)を受信して現在位置を示す位置情報を生成する受信機である。すなわち、GPS受信部105は、本実施形態における現在位置を取得する現在位置取得部として機能する。現在位置取得部は他の装置等を含んでもよい。GPSを用いて取得される現在位置は、公知の方法を適宜用いて取得すればよく、携帯電話の基地局の位置情報などのアシストデータを用いて適宜補正を行ってもよい。GPS受信部105は、生成した現在位置を示す位置情報を制御部101に送信する。
通信部106は、各種復調器及び変調器を含み、例えばアンテナ部107を介して、インターネットなどのネットワークに接続され、外部の他の装置(例えばネットワークサーバ)からネットワークを介して供給された情報(画像やプログラムを含む)を受信して、制御部101に供給したり、制御部101が送信する情報を、ネットワークを介して他の装置に供給したりする。本実施形態においては、通信部106が受信する情報には、VICS(登録商標)などの交通情報通信システムからの交通情報を含む。
本実施形態における携帯電話100は、いわゆるスマートフォンと称される高機能携帯電話であり、制御部101内に複数種類のアプリケーション(プログラム)を格納しており、制御部101が各アプリケーションを実行することによって起動する通話機能、メール機能、ナビゲーション機能、音楽データ再生機能、写真データ再生機能、動画データ再生機能、地図表示機能あるいはウェブブラウジング機能などの多様な機能を備える。特に、本実施形態においては、携帯電話100は、目的地までの経路案内を行うナビゲーション機能を有し、制御部101には、このナビゲーション機能を実行するアプリケーションが格納されている。そして、携帯電話100は、実行中のアプリケーションに対応した画像が表示操作部104に表示される。
車両用表示装置200は、マイクロコンピュータからなる制御部201と、コネクタ202と、CAN通信インターフェース203と、無線通信インターフェース204と、記憶部205と、表示部206と、を有する。
また、車両用表示装置200は、車両300に設けられる車両診断コネクタ302を介して車両側ECU301から車両情報を取得するものである。取得する車両情報としては、車速、エンジン回転数、スロットル開度、水温、吸気圧、外気温、電圧値などの各種計測値が上げられるがこれらに限定されるものではない。車両側ECU301は、エンジン制御などのパワー・トレイン系ECUやエアコン制御などのボディ系ECUを含む。本実施形態においては、車両診断コネクタ302はOBD2メスコネクタからなり、車両側ECU301と車両情報取得手段200との間でCAN通信を行うものとする。なお、車両側ECU301と車両情報取得手段200との間はK−LINEで通信するものであってもよい。
制御部201は、例えば、制御部201が実行する処理(車両用表示装置200の全体の制御)を実際に行うCPUと、CPUのメインメモリとして機能するRAMと、制御部201に後述の処理などを実行させる各種プログラムを記憶するROM、制御部201に入出力される情報(信号)をCPU用にデジタル変換したり出力用にアナログ変換したりする各種変換器と、を備える。
コネクタ202は、車両300に設けられる車両診断コネクタ302に接続可能なコネクタであり、本実施形態においては、+12Vの常時電源ライン、CAN_H信号ライン、CAN_L信号ライン、アースラインの各配線を有するOBD2オスコネクタからなる。
CAN通信インターフェース203は、車両診断コネクタ302を介して車両側ECU301とCAN通信を行うためのインターフェースである。
無線通信インターフェース204は、携帯電話100と無線接続するためのインターフェースであり、無線通信インターフェース102と同様の規格からなる。
記憶部205は、車両側ECU301から得られた車両情報や携帯電話100から得られた後述するナビゲーション情報等を記憶するものである。
表示部206は、車速、走行距離等の表示情報を報知するための表示画像を表す表示光L1を出射するものであり、例えば、液晶パネルとバックライト用光源から構成される透過型液晶ディスプレイ、又は蛍光表示管や有機ELパネル等の自発光型ディスプレイから構成される。
図2は、車両用表示装置200の構成を示す概略断面図である。
車両用表示装置200は、図2に示すように、表示部206と、ケース体210と、回路基板220と、反射部230と、コンバイナ240と、取付部材250と、を備える。
車両用表示装置200は、例えば、車両300のダッシュボード上(例えば、インストルメントパネル上方)に取り付けられる据え置き型のHUD装置として構成されている。以下の説明では、車両用表示装置200が表示する表示画像を視認する視認者(主に運転者)400から見て、上方向を「上」、下方向を「下」、前方向を「前」、後ろ方向を「後」、右方向を「右」、左方向を「左」として(図2の両端矢印参照)、適宜、車両用表示装置200を構成する各部を説明する。
ケース体210は、上ケース211と、下ケース212と、中ケース213と、を備える。上ケース211には開口部211aが形成されており、この上ケース211と下ケース212とが連結することで上側開口の箱のような形状となる。この箱形状の内部に、表示部206、回路基板220、及び中ケース213が収納される。
上ケース211は、コンバイナ240が取り付けられる部分である平坦状の被取付部211bを有する。被取付部211bは、上ケース211の前側端部(図2中右端部)に位置しており、例えばネジや接着剤等でコンバイナ240が取り付けられる。コンバイナ240が被取付部211bに取り付けられると、コンバイナ240は、上ケース211から上方に延出するような格好となる。
下ケース212には、中ケース213が載置される。下ケース212には、反射部230の下端部に対応した形状の凹部212aが形成されている。この凹部212aと中ケース213の一部(後側の内側面)とによって反射部230は保持される(例えば、反射部230は、その一端が凹部212aに差し込まれ、且つ、後側の面が中ケース213に粘着テープ等で固定されることで、保持されている)。また、下ケース212の下側の面には、取付部材250の後述する連結部材252に対応する突出部212bが形成されている。
中ケース213は、略筒状の部材であり、その外側面の一部(図2中右側)に表示部206が配設されている。中ケース213には、表示部206の表示面を露出させる穴である出射口213aが形成されている。なお、中ケース213に出射口213aを覆う透明な窓部材を設けてもよい。
回路基板220は、ガラス繊維を含む樹脂等からなる板状の基材に、制御部201,CAN通信インターフェース203,無線通信インターフェース204,及び記憶部205を実装したプリント回路板である。回路基板220は、例えば、下ケース212に図示しない取付部材により固定されており、表示部206よりも前側であって上ケース211と下ケース212の間に位置する。回路基板220と表示部206とは、FPC(Flexible Printed Circuit)221を介して導通接続されている。FPC221の一端部はコネクタCを介して回路基板220と接続されている。
反射部230は、表示部206の表示側、即ち表示光L1の出射側に位置し、到達した表示光L1をコンバイナ240に向けて反射させる。反射部230は、例えば、アルミ蒸着された樹脂成形品からなり、表示部206からの表示光L1を効率良くコンバイナ240に反射させる曲面として構成された反射面を有する(なお、図2では、反射面を概略的に平面のように表している)。また、反射部230は、前述のように凹部212bと中ケース213の一部とによって保持されることで、その反射面が表示部206の表示面と略対向するように配置されている。表示部206が出射した表示光L1は、出射口213aを通過して反射部230に到達する。そして、反射部230で反射した表示光L1は、上ケース211の開口部211aを通過してコンバイナ240に向かう。
コンバイナ240は、曲面を有する板状の部材であり、例えば主面(反射部230の反射面と略対向する面)に半透過反射層が成膜された透明な樹脂成型品からなるハーフミラーにより構成される。コンバイナ240は、その一端側(下側の端側)からコンバイナ240の主面(反射部230の反射面と略対向する面)の面内方向以外の方向に突出する突出部241を有する。
本実施形態に係る突出部241は、図2に示すように、コンバイナ240の主面のほぼ面外方向に突出しており、具体的には、視認者400の前方(コンバイナ240に対して視認者400と反対側)に向かって突出している。突出部241は、例えば2つあり、突出部241が上ケースの被取付部211bにネジや接着剤等で固定されることで、コンバイナ240は、被取付部211bに取り付けられる。つまり、突出部241が、その突出する方向(つまり前方)と直交する方向から(上側から)、上ケース211の被取付部211bに取り付けられることで、コンバイナ240は、被取付部211bに取り付けられている。
以上のように取り付けられ、上ケース11に固定されたコンバイナ240は、その凹面242が反射部230の反射面と略対向するようになる。コンバイナ240は、図2に示すように、反射部230で反射した後に、入射する表示光L1の光路を変更する(コンバイナ240としてハーフミラーを用いる場合は反射により表示光L1の光路を変更する)。コンバイナ240の凹面242は、表示光L1を集光する機能を有し、光を単純反射させる場合よりも、虚像を前遠方(例えば、コンバイナ240より約1m前方)に形成することのできる曲面として構成されている。コンバイナ240は、その前方位置Fに表示画像の虚像を形成するとともに、前方からの光を透過し、これにより、車両用表示装置200は、虚像と前方に実際に存在する外景等の双方を、視認者400に視認させることができる。
取付部材250は、車両用表示装置200を車両300のダッシュボード上に取り付けるものであり、台座251と、連結部材252と、固定部材253と、を備える。
台座251は、例えば金属板から形成されており、略矩形の平板に2つの差込リブ251aが立設されて形成されている(図2では1つの差込リブ251aが図示されている)。2つの差込リブ251aのそれぞれには、後述するピンボルト254が挿通されるボルト孔(図示せず)が形成されている。台座251は、両面テープなどのシート状の接着部材(図示せず)を介して車両のダッシュボードと接合し、車両用表示装置200をダッシュボード上に配置する。
連結部材252は、例えば硬質合成樹脂から形成され、略矩形の平板部252aと、平板部721の前側(図1中右側)の端部に連続して形成され、内部にピンボルト254とこのピンボルト254と螺合されるナット(図示せず)とを収容する空間が形成されたスリーブ部252bと、から形成されている。平板部252aには、平面中央のやや後側寄りに下ケース212の突出部212bに対応して孔部(図示せず)が形成されており、この孔部に突出部212bが嵌入されることで、連結部材252が下ケース212の下面に突出部212bを中心として左右方向に回転可能に取り付けられる。また、スリーブ部252bには、台座251に設けられた差込リブ251aを挿入する差込スリット(図示せず)が形成されている。差込リブ251aを前記差込スリットに挿入した後、ピンボルト254をスリーブ部252bに挿入して前記ナットと螺合することによって、連結部材252がピンボルト254を中心として上下方向に回転移動可能に台座251に取り付けられる。
固定部材253は、例えば硬質合成樹脂から形成され、略円板状であり、下ケース212の突出部212b及び連結部材252の平板部252aの下側に配設され、突出部212b及び平板部252aを下方から支持する。固定部材253は、例えば図示しないネジによって突出部212b及び連結部材252を支持した状態で固定されている。固定部材253は、突出部212b及び連結部材252を支持することによって連結部材252が配置位置から外れることを防止する。
以上の各部によって車両用表示装置200が構成されている。図3は、車両用表示装置200の表示例を示すものである。図3においては、表示画像の虚像Vとして、車両情報である車速SPをデジタル表示している。
次に、図4乃至図18に基づいて、ナビゲーション機能を実行する場合の携帯電話100及び車両用表示装置200の制御方法について説明する。
車両が一般道を出発地P1から目的地P2まで案内される場合、ナビゲーション機能アプリケーションが起動されると、まず制御部101は、ステップS2−1において、目的地P2までの経路に関するナビゲーション情報を文字、図形及び絵柄などからなる画像データとして作成する。ここで、「ナビゲーション情報」とは車両300を目的地まで正しく、快適に導くことを目的に作成される出発地P1から目的地P2までの走行に有用な情報であって、現在位置情報、目的地P2及び経路などに基づいて適宜作成される。ナビゲーション情報には、交差点などでの方向指示や車線、高速道路のインターチェンジや出口の情報などを含む経路案内情報、目的地までの距離情報及び時間情報、交通情報通信システムなどから受信する渋滞情報及び規制情報が含まれる。
次に、制御部101は、ステップS2−2において、ガイドポイントから500m以内に車両用表示装置200へ送信予定の経路案内情報の画像データをグルーピングする。ここでガイドポイントとは、ルート上にある交差点を示す。本実施形態では、H1とG1、H3とG2、H4とG3、H5とG4、H6とG5、H7とP2でグルーピングし、6つのグループが作成される。
次に、制御部101は、ステップS2−3において、経路案内情報より、ガイドポイント間の距離が500mに満たない区間をピックアップする。本実施形態では、P1〜G1、G2〜G3、G3〜G4、G4〜G5、G5〜P2までの5区間となる。
次に、制御部101は、ステップS2−4において、ガイドポイント間の距離が500mに満たない場所があるかを判定する。本実施形態の場合は、500mに満たない区間が5区間あるため、ステップS2−5に移行する。500mに満たない場所がなかった場合は、制御部101は、ステップS2−6へ移行する。
次に、制御部101は、ステップS2−5において、ガイドポイント間の距離が500mに満たない区間に送信予定の画像データをグルーピングする。本実施形態の場合は、G2〜G3、G3〜G4、G4〜G5、G5〜P2の区間で送信予定の画像データをグルーピングする。
次に、制御部101は、ステップS2−6において、グループごとに送信予定の画像データに番号をつけ、記憶部103へ保存する。本実施形態の場合は、P1〜G1の区間ではH1をNo.1、G1をNo.2とする。H3〜P2の区間では、H3をNo.1、G2をNo.2、H4をNo.3、G3をNo.4、H5をNo.5、G4をNo.6、H6をNo.7、G5をNo.8、H7をNo.9、P2をNo.10、とし記憶部103へ保存する。
次に、車両がP1〜G1へ移動する場合の処理を説明する。車両がP1から出発すると、制御部101は、図6に示す所定の処理フローに従い、処理を行う。P1から出発直後、制御部101はステップS3−1、S3−2に従う、現在地を取得し、現在地がガイドポイントから500m以上離れているか判定する。
P1では、現在地がガイドポイントから500m以上離れていないので、図8に示す高速表示処理フローに従い、処理を行う。高速表示処理では、まず、現在地が画像データを送信するかを判定する。本実施形態の場合は、P1と画像データ送信地点D1は同じ位置なので、車両用表示装置に対して、制御部101はグルーピングした画像データを記憶部103より取得し、無線通信インターフェース102より車両用表示装置200へ送信する。
車両用表示装置200の制御部201は、図9に示す処理フローに従い、処理を行う。ステップS4−2により、受信が画像データであった場合、画像データを記憶部205へ保存する。この時、保存した画像データを用い、制御部201は図10のように、次に表示予定の画像を表示部206へ小さく表示させても良い。
車両がH1の地点まで来た場合、制御部101は、表示ポイントまで来たと判断し、車両用表示装置200へ表示信号を送信する。ここで、表示ポイントとは、ガイドポイントまでの距離を表示させる地点を示す。この表示信号には、表示させたい画像データの番号も含まれる。
車両用表示装置200の制御部201は、表示信号を受信した場合、ステップ4−5で現在の車速が80km/h以上であるか判断する。もし車速が80km/h以下であった場合は、記憶部205に保存された画像データからNo.1の画像データを取得し、表示部206へ表示させる。この時、保存した画像データを用い、制御部201は図11のように、次に表示予定の画像を表示部206へ小さく表示させても良い。
車速が80km/h以上であった場合は、画像が頻繁に切り替わり可能性があるため、画像データの番号が偶数の時にのみ表示信号を受け付け、表示部206へ表示させる。今回の場合の画像データの番号がNo.1であるので、制御部201は表示部206へ画像データを表示させない。この時、保存した画像データを用い、制御部201は図12のように、次に表示予定の画像を表示部206へ小さく表示させても良い。
その後、車両がH1から10m進んだ地点で、制御部101は消去信号送信地点まで来たと判断し、消去信号を送信する。この消去信号には、消去させたい画像データの番号も含まれる。車両用表示装置200の制御部201は消去信号を受信した直後に、記憶部205に保存された画像データからNo.1の画像データを消去する。また、表示部206の表示も消去する。この時、図13のように、次に表示予定の画像を小さく表示させても良い。
車両がG1の地点まで来た場合、制御部101は、ガイドポイントまで来たと判断し、車両用表示装置200へ表示信号を送信する。この表示信号には、表示させたい画像データの番号も含まれる。
車両用表示装置200の制御部201は、表示信号を受信した場合、ステップ4−5で現在の車速が80km/h以上であるか判断する。もし車速が80km/h以下であった場合は、記憶部205に保存された画像データからNo.2の画像データを取得し、図14のように表示部206へ表示させる。車速が80km/h以上だった場合、画像データの番号がNo.2であるので、記憶部205に保存された画像データからNo.2の画像データを取得し、図14のように表示部206へ表示させる。
その後、車両がG1から10m進んだ地点で、制御部101は消去信号送信地点まで来たと判断し、消去信号を送信する。この消去信号には、消去させたい画像データの番号も含まれる。車両用表示装置200の制御部201は消去信号を受信した直後に、記憶部205に保存された画像データからNo.2の画像データを消去する。また、表示部206の表示も消去する。
次に、車両がG1〜G2へ移動する場合の処理を説明する。車両がガイドポイントG2から表示ポイントH2まで移動すると、制御部101は図6に示す処理フローに従い、処理を行う。車両がG1からH2の地点まで移動中、制御部101はステップS3−1、S3−2に従う、現在地を取得し、現在地がガイドポイントから500m以上離れているか判定する。G1からH2の地点では、現在地がガイドポイントから500m以上離れているので、通常表示処理フローに従い、処理を行う。
車両がH2の地点まで来た場合、制御部101は車両が表示ポイントまで来たと判断し、車両用表示装置200へ画像データ及び表示信号を送信する。この時、1つの画像データのみを送信する為、画像データ及び表示信号にNo.1の番号を付ける。
車両用表示装置200の制御部201は受信した画像データを記憶部205へ保存し、その後、No.1の表示信号を受信する為、表示部206へ画像データを表示させる。この時、制御部101から車両用表示装置200まで、画像データを送信するのに約2秒程度かかる為、走行状態と表示画像に差異が生じるが、ガイドポイントまでの距離が長い為、車両運転者に違和感を与えない。
その後、車両がH2から10m進んだ地点で、制御部101は消去信号送信地点まで来たと判断し、消去信号を送信する。車両用表示装置200の制御部201は消去信号を受信した後、記憶部205に保存された画像データを消去する。また、表示部206の表示も消去する。
車両がD2地点まで移動すると、制御部101は、グルーピングした画像データを送信する。車両用表示装置200の制御部201は受け取った画像データを記憶部205に保存する。この時、図15のように次に表示予定の画像を小さく表示させても良い。
車両がH3の地点まで来た場合、制御部101は、表示ポイントまで来たと判断し、車両用表示装置200へ表示信号を送信する。この表示信号には、表示させたい画像データの番号も含まれる。車両用表示装置200の制御部201は、表示信号を受信した場合、図9のステップ4−5で現在の車速が80km/h以上であるか判断する。
もし車速が80km/h以下であった場合は、記憶部205に保存された画像データからNo.1の画像データを取得し、表示部206へ表示させる。この時、保存した画像データを用い、制御部201は図16のように、次に表示予定の画像を表示部206へ小さく表示させても良い。
車速が80km/h以上であった場合は、画像が頻繁に切り替わり可能性があるため、画像データの番号が偶数の時にのみ表示信号を受け付け、表示部206へ表示させる。今回の場合の画像データの番号がNo.1であるので、制御部201は表示部206へ画像データを表示させない。この時、保存した画像データを用い、制御部201は図17のように、次に表示予定の画像を表示部206へ小さく表示させても良い。
その後、車両がH3から10m進んだ地点で、制御部101は消去信号送信地点まで来たと判断し、消去信号を送信する。この消去信号には、消去させたい画像データの番号も含まれる。車両用表示装置200の制御部201は消去信号を受信した直後に、記憶部205に保存された画像データからNo.1の画像データを消去する。また、表示部206の表示も消去する。この時、図18のように次に表示予定の画像を小さく表示させても良い。
以降、制御部101はP2まで、ガイドポイント、表示ポイント、消去地点で車両用表示装置200に表示信号、消去信号を送信し、同様の処理を繰りかえす。
上記制御を行うことで、走行状態と、表示画像とを合わせることができ、車両運転者に違和感を与えない車両用表示装置を提供することが可能となる。
本実施形態では、ガイドポイント間の距離が500mに満たない区間をピックアップしてグルーピングしたが、このグルーピングするかどうかの閾値は500mに限らない。また、消去信号送信地点を表示ポイント、ガイドポイントから10m進んだ地点としているが、消去信号送信地点は表示ポイント、ガイドポイントから10m進んだ地点とは限らない。また、車両用表示装置200が表示させる画像データを選別する速度の閾値は80km/hとは限らない。また、車両300の速度が速いときに、必ずしも偶数番号の画像データを表示させるとは限らない。
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では、表示手段がヘッドアップディスプレイ装置(車両用表示装置200)からなるものであったが、コンビネーションメータ内に配設された表示器であってもよい。
100 携帯電話(携帯端末)
200 車両用表示装置(表示手段)
201 制御部
204 無線通信インターフェース(受信部)
205 記憶部
206 表示部

Claims (3)

  1. ナビゲーション機能を備えた携帯端末と通信可能に接続される表示手段を備えた車両用表示システムであって、
    前記表示手段は、ナビゲーション情報を受信する受信部と、ナビゲーション画像を表示する表示部と、前記受信部によって得られた前記ナビゲーション情報である前記ナビゲーション画像を前記表示部に表示させる制御部と、前記受信部によって得られた前記ナビゲーション情報である前記ナビゲーション画像を記憶する記憶部と、を備え、
    前記携帯端末は、第一の位置情報と第二の位置情報と第三の位置情報とを入力し、前記第二の位置情報と前記第三の位置情報の距離が所定値以上であったとき、前記第一の位置情報と前記第三の位置情報との間に表示すべき複数の前記ナビゲーション画像を前記表示手段に送信し、
    前記記憶部は、前記携帯端末から送信される複数の前記ナビゲーション画像を記憶し、
    前記制御部は、前記携帯端末から送信される位置情報に基づいて、前記記憶部に記憶された前記ナビゲーション画像を順次前記表示部に表示させることを特徴とする車両用表示システム。
  2. 前記制御部は、現時点における前記ナビゲーション画像と、次に表示すべき前記ナビゲーション画像とを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示システム。
  3. 前記制御部は、車両から速度情報を入力し、前記速度情報が所定の速度以上であると判断すると、前記記憶部に記憶された複数の前記ナビゲーション画像を選択的に前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の車両用表示システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018069953A1 (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 三菱電機株式会社 車載装置および情報提示方法

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