JP2015119812A - フェイスガード - Google Patents

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久美子 畠山
Kumiko Hatakeyama
久美子 畠山
長谷川 晶子
Akiko Hasegawa
晶子 長谷川
麗 宮田
Rei Miyata
麗 宮田
啓瑞 長谷川
Keizui Hasegawa
啓瑞 長谷川
絵聖 本田
Emi Honda
絵聖 本田
和音 小倉
Kazune Ogura
和音 小倉
挙子 阿部
Takako Abe
挙子 阿部
奈緒美 秋葉
Naomi Akiba
奈緒美 秋葉
奈緒子 西田
Naoko Nishida
奈緒子 西田
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Masaru Ueki
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Abstract

【課題】患者の体圧の除圧操作を行う際に外回り看護師がライトを保持する必要がなく、また、患者の体圧の除圧操作が行われる際に患者の顔面とフェイスガードとの間の隙間を一定に維持することができる手術支援ロボットシステムと共に用いるためのフェイスガードを提供すること。
【解決手段】互いに離間した状態に積層配置された底板51A及び透明プラスチック製の天板52Aと、底板51Aと天板52A天板52Aとを所定距離隔てて保持する少なくとも1本の透明プラスチック製の支柱53と、を有し、透明プラスチック製の支柱53の内部には底板51Aと天板52Aとの間を照明する光源としてのLED55が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、手術支援ロボットシステムと共に用いるのに適する、患者の顔面を保護するためのフェイスガードに関する。
外科手術の際、切る部分を小さくして患者の体への負担を最小限にし、また合併症のリスクを少なくして手術後の回復を早めることが要望されている。このような患者のQOL(Quality Of Life:生活の質)を尊重した手術は、低侵襲外科手術と称されている。低侵襲外科手術には、例えば「DA VINCI」(登録商標名:Intutitive Surgical Inc.)として知られている手術支援ロボットシステム(下記特許文献1参照)が多く使用されている。
手術支援ロボットシステムは、外科医が遠隔的に複数個のマニピュレータを制御し、内視鏡システムによって撮像された3次元画像を基に、複数個のマニピュレータのアームにそれぞれ保持された持針器(ニードルドライバ)、把持鉗子(グラスパ)、モノポーラインストゥルメント、バイポーラインストゥルメント等の外科手術用器具を操作して外科手術を行うシステムである。近年、このような手術支援ロボットシステムが多くの病院に導入され、種々の外科手術に用いられるようになっている。
この手術支援ロボットシステムの使用に際しては、内視鏡システムに取り付けられたカメラヘッドから垂れ下がったケーブル、マニピュレータのアーム、外科手術用器具等が患者の顔面や患者に取り付けられた人工呼吸器、各種診断装置用配線等に接触しないようにするため、患者の顔の上部に、患者の顔とは離間した位置にフェイスガードを配置することが行われている。フェイスガードは、例えば金属製、透明なプラスチック製ないし側面が金属で補強された透明なプラスチック製(下記非特許文献1参照)の天板を有する片持ち支持のベッドサイドテーブル型のものが用いられている。
特開2013−510663号公報
Li-Ming Su編,"Atlas of Robotic Urologic Surgery", 16頁, Fig.2.4, Humana Press,2011年8月9日発行(ISBN:978-1-60761-025-0)
フェイスガードを構成する天板が金属製ないし側面が金属で補強されたプラスチック製の場合には、十分に患者の顔面を保護することができるが、マニピュレータのアームやこれらのアームに取り付けられた外科手術用器具が当接して破損する可能性がある。そのため、フェイスガードを構成する天板は、透明なプラスチック製のものが好ましい。
一方、手術支援ロボットシステムを用いた外科手術においては、個々のマニピュレータの可動範囲に制約があるため、手術中の患者の体位を従来の内視鏡手術とは異なる特殊な体位とすることがある。特に泌尿器科及び女性診療科、下部消化器外科における外科手術はヘッドダウンした砕石位で行われ、また、胸部外科や上部消化器外科における外科手術は手術部位によって仰臥位で行われることがある。
これらの砕石位ないし仰臥位では、体圧が肩甲骨ないし側胸部に集中するため、これらの部位に褥瘡発生のリスクが高くなる。そこで、陰圧式固定具を用いて患者の上半身及び頭部の位置決め及び保持を行うとともに、肩ないし側胸部に皮膚保護部材の貼付を行うことが行われている。なお、陰圧式固定具とは、内部に微細なプラスチックビーズを封入したマットからなり、患者の所定部位に当接して適宜にビーズを移動させて整え、必要に応じて内部の空気を排気することにより形状を固定して使用される。
しかしながら、手術は数時間に及ぶことがあるため、砕石位ないし仰臥位を採用した場合には、褥瘡発生防止のために所定時間毎(例えば約30分毎)に患者にかかる体圧の除圧を行う必要がある。この患者の体圧の除圧は用手的に行われる。手術支援ロボットシステムによる手術に際しては、術野の補助操作を行う助手医師も3Dモニターを見る必要があるため、手術室内は暗くなっている。そのため、外回り看護師が患者の体圧の除圧操作を行う際には、ライトを手持ちし、ライトを点灯させて照明しながら行う必要があるので、外回り看護師の片手がふさがってしまい、外回り看護師が効率的に患者の体圧の除圧操作を行うことが困難となる。
また、フェイスガードが片持ち支持のベッドサイドテーブル型のものであると、片持ち支持部が位置する側からは操作し難いだけでなく、フェイスガードの高さが一定となっているため、患者の体圧の除圧の際に患者の頭部の位置が上昇したり下降したりすると、顔面とフェイスガードとの間の隙間が変化し、患者の顔がフェイスガートに接触したり、外部から患者の顔面に触れやすくなることがあり、患者の顔面の安全性が損なわれるという課題がある。
本発明は、このような従来の手術支援ロボットシステムと共に用いるフェイスガードが有する問題点を解決するためになされたものであり、患者の体圧の除圧操作を行う際に外回り看護師がライトを保持する必要がなく、また、患者の体圧の除圧操作が行われる際に患者の顔面とフェイスガードとの間の隙間を一定に維持することができる手術支援ロボットシステムと共に用いるためのフェイスガードを提供することを目的とする。
本発明の手術支援ロボットシステムと共に用いるフェイスガードは、互いに離間した状態に積層配置された底板及び透明プラスチック製の天板と、前記底板と前記天板との間であって、前記底板及び前記天板のそれぞれ周縁側に設けられ、前記底板と前記天板とを所定距離隔てて保持する少なくとも1本の透明プラスチック製の支柱を有し、前記透明プラスチック製の支柱の内部には前記底板と前記天板との間を照明する光源が設けられている。
本発明のフェイスガードは、透明プラスチック製の支柱の内部に底板と天板との間を照明する光源が設けられているため、別途患者の頭部ないし肩部を照明するための手段を用いる必要がなくなる。そのため、外回り看護師は、両手ともフリーになるので、手術支援ロボットシステムによる手術に際して患者の上半身及び頭部の位置決め及び保持を行うための陰圧式固定具が使用されていても、手術台の両側面から患者の体圧の除圧操作を行い易くなる。なお、光源は、1本の支柱に少なくとも1個設けられていればよい。
加えて、天板が透明プラスチック製であるため、外回り看護師は天板の上部から照明された患者の頭部及び陰圧式固定具が視認し易くなるので患者の体圧の除圧操作をより行い易くなると共に、高価な手術支援ロボットシステムのマニピュレータのアームやこれらのアームに取り付けられた外科手術用器具が天板に当接しても、マニピュレータのアームや外科手術用器具が破損し難くなる。
さらに、本発明のフェイスガードの底板を陰圧式固定具上に配置すれば、患者の体圧の除圧操作によって患者の頭部が上下しても、フェイスガードも同時に上下するので、患者の顔面とフェイスガードの天面との間の隙間が実質的に一定に維持され、患者の顔面の安全性が確保される。
本発明の手術支援ロボットシステムと共に用いるフェイスガードにおいては、前記底板及び前記天板は方形であり、前記支柱は1本が前記底板及び前記天板のそれぞれの対応する一辺の中間に設けられているものとしてもよく、さらには、前記底板及び前記天板は台形であり、前記支柱は1本が前記底板及び前記天板のそれぞれの長辺の中間に設けられているものとしてもよい。
このような構成を備えるフェイスガードによれば、支柱の両側に十分な空間が生じるため、より患者の体圧の除圧操作を行い易くなる。
また、本発明の手術支援ロボットシステムと共に用いるフェイスガードにおいては、前記光源は、それぞれ光軸が異なるように配置された複数の光源からなるものとしてもよい。
このような構成を備えるフェイスガードによれば、特にそれぞれの光源の光軸を互いに重ならないように左右の肩甲骨側に割り振ることにより、患者の頭部及び肩甲骨部分をより明るく照らすことができるようになり、また、影も少なくなるので、外回り看護師はより容易に除圧操作を行い易くなる。
また、本発明の手術支援ロボットシステムと共に用いるフェイスガードにおいては、前記透明プラスチック製の支柱は前記底板及び前記天板のそれぞれ周縁側に互いに離間して2本設けられており、前記2本の透明プラスチック製支柱の内部にはそれぞれ前記光源が設けられているものとしてもよい。この場合においては、前記底板及び前記天板は方形であり、前記2本の支柱は前記底板及び前記天板のそれぞれの対応する一辺の両端側に設けられているものとしてもよく、さらには、前記底板及び前記天板は台形であり、前記2本の支柱は前記底板及び前記天板のそれぞれ長辺の両端側に設けられているものとしてもよい。
このような態様のフェイスガードによれば、離間配置された2本の支柱にそれぞれ設けられている光源からの照明光により影ができ難くなるので、より患者の体圧の除圧操作を行い易くなる。
また、本発明の手術支援ロボットシステムと共に用いるフェイスガードにおいては、前記光源は前記透明プラスチック製の支柱の前記天板側に設けられていることが好ましい。
このような態様のフェイスガードによれば、光源によって天板側から底板側に向かって光が照射される状態となるから、光は外回り看護師の視線に沿って照射されるため、外回り看護師が良好に患者の頭部及び陰圧式固定具を視認でき、より患者の体圧の除圧操作を行い易くなる。
また、本発明の手術支援ロボットシステムと共に用いるフェイスガードにおいては、前記光源は発光ダイオード(LED)であることが好ましい。
このような態様のフェイスガードによれば、光源としてLEDを用いているため、低消費電力でありながら明るい視野を確保することができるようになり、外回り看護師が良好に患者の頭部及び陰圧式固定具を視認でき、より患者の体圧の除圧操作を行い易くなる。
また、本発明の手術支援ロボットシステムと共に用いるフェイスガードにおいては、前記透明プラスチック製の支柱には、光源を点灯させるための電池及び前記光源の点灯及び消灯用のスイッチが設けられているものとすることが好ましい。
このような態様のフェイスガードによれば、光源に電力を供給するためのリード線が支柱から外部に露出しないため、外回り看護師がリード線を引っ掛けることによる不都合を減らすことができ、安全性が向上する。
また、本発明の手術支援ロボットシステムと共に用いるフェイスガードにおいては、前記透明プラスチック製の支柱は、円柱状、半円柱状、楕円柱状、半楕円柱状又は多角柱状とすることができる。
このような態様のフェイスガードによれば、透明プラスチック製の支柱と天板及び底板との間の接合部分の面積を大きくすることができ、高強度のフェイスガードが得られる。
手術支援ロボットシステムと各実施形態に共通するフェイスガードの使用状態を示す平面図である。 手術支援ロボットシステムと各実施形態に共通するフェイスガードの使用状態を示す側面図である。 図3Aは実施形態1のフェイスガードの斜視図、図3Bは平面図、図3Cは側面図である。 図4Aは実施形態2のフェイスガードの斜視図、図4Bは平面図、図4Cは側面図である。 図5Aは実施形態3のフェイスガードの斜視図、図5Bは平面図、図5Cは側面図である。 図6Aは実施形態4のフェイスガードの斜視図、図6Bは平面図、図6Cは側面図である。
以下、本発明の手術支援ロボットシステムと共に用いるフェイスガードの図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に示す各実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのフェイスガードの例を示すものであって、本発明をこれらの実施形態に限定することを意図するものではない。本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。
最初に、各実施形態に共通して使用する手術支援ロボットシステム10とフェイスガード50を図1及び図2を用いて説明する。手術支援ロボットシステム10は、ここではIntutitive Surgical Inc.の「DA VINCI」システムを用いている。この手術支援ロボットシステム10は、外科医によってシステム全体を操作するためのサージョンコンソールと、カメラアームとインストゥルメントアームとが装備された手術操作が行われる場となるペイシェントカートと、モニタ及びカメラコントロールユニット等を搭載しているビジョンカートとからなる。ただし、図1及び図2にはペイシェントカート11のみが示されており、サージョンコンソール及びビジョンカートは図示省略してある。
ペイシェントカート11は、1本のカメラアーム12aと、例えば3本のインストゥルメントアーム12b、12c、12dとを有している。カメラアーム12a及びインストゥルメントアーム12b〜12dは、ペイシェントカート11の支柱13にそれぞれ個別に作動できるように取り付けられている。
カメラアーム12aの先端には、3Dカメラヘッド(図示省略)が取り付けられた内視鏡システム14が設けられている。インストゥルメントアーム12b〜12dのそれぞれには、各種外科手術用器具14b、14c、14dが設けられている。各種外科手術用器具14b〜14dとしては、持針器(ニードルドライバ)、Pro Graspフォーセプス、カディエールフォーセプス、ソラシックグラスバ等の把持鉗子、モノポーラカーブドシザーズ、モノポーラフック、モノポーラスパチュラ等のモノポーラインストゥルメント、メリーランドバイポーラ、PreCiseバイポーラ、フェネストレイテッドバイポーラ等のバイポーラインストゥルメント等が、術式に応じて適宜に選択して使用される。
なお、手術時には、カメラアーム12a及びインストゥルメントアーム12b〜12dの先端部、3Dカメラヘッドが取り付けられた内視鏡システム14及び各種外科手術用器具14b〜14dは、全て汚染防止のために、柔軟な透明プラスチック製シートからなるドレープにより被覆されるが、図1及び図2においては図示省略されている。
図1及び図2には、患者20が手術台30上に仰向けに横たえられており、手術部位である腹部が最上位となり、頭部が腹部よりも下、すなわちヘッドダウンした砕石位とされている状態が示されている。これは、ペイシェントカート11のカメラアーム12a及びインストゥルメントアーム12b〜12dは、互いに動作が干渉しないようにする必要があり、それぞれの可動域に制約があるためであり、患者15は手術部位が最上位となるように手術台上に横たえられる。
患者20と手術台30との間には、患者20の上半身及び頭部の位置決め及び保持を行うため、陰圧式固定具31が配置されている。砕石位では体圧が肩甲骨に集中するが、陰圧式固定具31によってこれらの部位の体圧を受け止め、褥瘡の発生を予防するために設けられるものである。この陰圧式固定具31は、ベルト32によって手術台30上に固定されている。
また、内視鏡システム14に取り付けられたカメラヘッドから垂れ下がったケーブル、内視鏡システム14の挿入部、カメラアーム12a、インストゥルメントアーム12b〜12dないし外科手術用器具14b〜14dが患者の顔面や患者に取り付けられた人工呼吸器、各種診断装置用配線(図示省略)等に接触しないようにするため、フェイスガードを使用する。なお、各実施形態のフェイスガードの具体的構成については後述するが、ここでは総括的にフェイスガードに対して参照符号50を付与して説明する。
このフェイスガード50は、底板51と、透明なプラスチック製の天板52と、支柱53とを有している。そして、陰圧式固定具31と患者20の頭部の間にフェイスガード50の底板51が配置され、支柱53を介して透明なプラスチック製の天板52が患者20の顔面から所定距離隔てた位置となるように配置されている。この天板52の存在により、内視鏡システム14に取り付けられたカメラヘッドからケーブルが垂れ下がっても、さらには、内視鏡システム14の挿入部、カメラアーム12a、インストゥルメントアーム12b〜12dないし外科手術用器具14b〜14dが患者の顔面に近づいても、天板52に当接するため、患者の顔面及び患者に取り付けられた人工呼吸器、各種診断装置用配線(図示省略)等に接触しないようになる。なお、フェイスガード50の底板51と患者20の頭部との間には、適宜緩衝部材(図示省略)を配置することが好ましい。
一方、手術は数時間に及ぶことがある。そのため、図1及び図2に示したような砕石位を採用した場合には、褥瘡発生防止のために所定時間毎(例えば約30分毎)に患者の体圧の除圧を行い、患者の頭部や肩甲骨における体圧が印加される場所を変更する。この除圧は、外回り看護師によって、天板52を介して視認しながら、手術台30の両側から底板51と天板52との間の隙間に手を挿入し、用手的に行われる。
しかし、手術支援ロボットシステムによる手術に際しては、除圧操作を行う外回り看護師も3Dモニターを見る必要があるために、手術室内は暗くなっている。そのため、外回り看護師が除圧操作を行う際に、別途ライトを手持ちしなくてもよいように、各実施形態におけるフェイスガード50の支柱13は透明プラスチックで作成され、この支柱13の内部には照明手段が組み込まれている。以下、各実施形態に係るフェイスガードの構成を個別に説明するが、図1及び図2に示したフェイスガード50と同一の構成部分には同一の参照符号を付与して説明する。
[実施形態1]
実施形態1のフェイスガード50Aを図3を参照して説明する。なお、図3Aは実施形態1のフェイスガードの斜視図、図3Bは平面図、図3Cは側面図である。このフェイスガート50Aは方形状のプラスチック製の底板51Aと、底板51Aと同形状で、透明プラスチック製の天板52Aと、1本の透明プラスチック製の四角柱状の支柱53とを有している。なお、底板51A及び天板52Aは角部にRが付けられていてもよい。
支柱53は、底板51A及び天板52Aのそれぞれの対応する一辺の中間に設けられている。さらに、支柱53には孔54が設けられており、この孔54の前面側(患者の頭部が入る側)は貫通されていない。支柱53は、孔54内に光源としてのLED55が挿入され、接着剤やネジ止め等により底板51A及び天板52Aに強固に固定されている。
孔54は、LED52の光軸55aが、平面視で天板52Aを支柱53を中心として左右2分割する中心線に沿って、かつ、側面視で天板52A側から底板51A側に向かって僅かに下に傾いた方向に、延在するように形成されている。また、孔54から外部に引き出されたLED55への電力を供給するためのリード線56は、支柱53の背面側形成された溝57内に固定され、底板51の近傍で外部に延出され、図示省略した電源に接続されている。
なお、LED55としては、患者の頭部だけでなく肩甲骨側にも照射する必要があるため、照射角度が広角なものが好ましい。これにより、LED55から照射された光は、支柱53の内面側から底板51Aと天板52Aとの間に照射され、患者の頭部及び肩甲骨側を明るく照らすことができるようになる。また、外回り看護師の除圧操作は、天板52Aを介して患者の頭部及び肩甲骨を視認しながら、手術台30(図1参照)の両側から用手的に行われるが、支柱53の両側に十分な空間が生じていると共に、患者の頭部及び肩甲骨側が明るくなっているので、除圧操作を行い易くなる。
加えて、除圧操作時に陰圧式固定具を操作することによって患者の頭部や肩甲骨側の位置が上下しても、それに伴ってフェイスガード50Aの全体が上下するため、患者の顔面とフェイスガード50Aの天板52Aとの間の隙間が実質的に一定に維持され、患者の顔面の安全性が確保される。
なお、実施形態1のフェイスガード50Aとしては、支柱53として四角柱状のものを用いた例を示したが、これに限らず、円柱状のもの、半円柱状のもの、楕円柱状のもの、半楕円柱状のもの、三角柱状のもの、さらには五角以上の多角形状のものも使用し得る。また、支柱53に形成する孔54は、支柱53を貫通しないように形成した例を示したが、支柱53を貫通するように形成しても構わない。さらに、支柱53に形成する孔54は、側面視で天板52A側から底板51A側に向かって僅かに下に傾いた方向に延在するように形成した例を示したが、LED55からの光が患者の頭部及び肩甲骨側に照射される状態であれば、底板51A及び天板52Aと互いに平行となるようにしてもよく、さらには支柱53に形成する高さも任意である。
また、実施形態1のフェイスガード50Aとしては、支柱53に設ける孔54及びLED55としては、それぞれ1個ずつ設けた例を示したが、孔54を複数個設けてそれぞれの孔54内にLED55を配置してもよい。この場合においては、それぞれのLEDの光軸を互いに重ならないように左右の肩甲骨側に割り振れば、患者の頭部及び肩甲骨部分をより明るく照らすことができるようになり、また、影も少なくなるので、外回り看護師はより容易に除圧操作を行い易くなる。
また、実施形態1のフェイスガード50Aとしては、LED55からのリード線56を外部に導き出し、図示省略して電源に接続させる例を示したが、支柱53の一部をくり抜いて内部に電池を収納し、さらに支柱53の外壁面にスイッチが露出するように取り付けてもよい。このような構成を採用すれば、フェイスガード50Aの支柱53からLED55に電力を供給するためのリード線56が外部に露出することがないため、外回り看護師がリード線56を引っ掛けることがなく、より安全性が向上する。
[実施形態2]
実施形態2のフェイスガード50Bを図4を参照して説明する。図4Aは実施形態2のフェイスガードの斜視図、図4Bは平面図、図4Cは側面図である。実施形態2のフェイスガード50Bが実施形態1のフェイスガード50Aと構成が相違する点は、実施形態1のフェイスガート50Aでは底板51Aと天板52Aとがともに方形状であるのに対し、実施形態2のフェイスガード50Bでは底板51Bと天板52Bとが共に台形状である点であり、その他の構成は互いに実質的に同一となっている。そこで、図4においては、実施形態1のフェイスガード50Aと同一の構成部分については同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。
このような構成を備える実施形態2のフェイスガード50Bによれば、支柱53の両側に十分な空間が生じているために患者の体圧の除圧操作をより行い易くなる。加えて、台形の底辺に対応する側の天板52Bの幅が小さくなっていても、患者の顔面を十分に覆うことができるため、実質的に実施形態1のフェイスガード50Aの場合と同様の作用効果を奏することができる。
また、実施形態2のフェイスガード50Bこの場合においても、底板51B及び天板52Bの角部の形状、支柱53の形状、支柱53内に設けるLED55の数、支柱53内に電池を設けるかどうか等については、実施形態1のフェイスガード50と同様の構成を採用することができる。
[実施形態3]
実施形態3のフェイスガード50Cを図5を参照して説明する。なお、図5Aは実施形態3のフェイスガードの斜視図、図5Bは平面図、図5Cは側面図である。実施形態3のフェイスガード50Cが実施形態1のフェイスガード50Aと構成が相違する点は、支柱53が、実施形態1のフェイスガート50Aでは1本であるのに対し、実施形態3のフェイスガード50Cでは2本となっている点であり、その他の構成は互いに実質的に同一となっている。そこで、図5においては、実施形態1のフェイスガード50Aと同一の構成部分については同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。
実施形態3のフェイスガード50Cにおいては、四角柱状の透明プラスチック製の支柱53は方形の底板51A及び天板52Aのそれぞれの対応する一辺の両端側に互いに離間して2本設けられている。これらの2本の支柱53には、それぞれ孔54が開けられており、この孔54の前面側(患者の頭部が入る側)は貫通されていない。支柱53は、孔54内に光源としてのLED55が挿入され、接着剤やネジ止め等により底板51A及び天板52Aに強固に固定されている。
孔54は、LED52の光軸55aが、平面視で天板52Aの2本の支柱53間を結ぶ線に垂直な方向に、かつ平行になるように、かつ、側面視で天板52A側から底板51A側に向かって僅かに下に傾いた方向に、延在するように形成されている。また、孔54から外部に引き出されたLED55への電力を供給するためのリード線56は、それぞれの支柱53の背面側形成された溝57内に固定され、底板51の近傍で外部に延出され、図示省略した電源に接続されている。
この場合においても、LED55としては、患者の頭部だけでなく肩甲骨側にも照射する必要があるため、照射角度が広角なものが好ましい。これにより、LED55から照射された光は、2本の支柱53の内面側から底板51Aと天板52Aとの間に平行に、直接左右の肩甲骨側に向かって照射されるので、患者の頭部及び肩甲骨側をより明るく照らすことができるようになるとともに、影も少なくなる。また、助手の除圧操作は、天板52Aを介して患者の頭部及び肩甲骨を視認しながら、手術台30(図1参照)の両側から及び2本の支柱53の間から用手的に行われるが、支柱53の両側に十分な空間が存在していると共に、患者の頭部及び肩甲骨側がより明るくなっているとともに影も少ないので、除圧操作をより行い易くなる。
また、実施形態3のフェイスガード50Cにおいても、底板51A及び天板52Aの角部の形状、支柱53の形状、支柱53内に設けるLED55の数、支柱53内に電池を設けるかどうか等については、実施形態1のフェイスガード50Aと同様の構成を採用することができる。
[実施形態4]
実施形態4のフェイスガード50Dを図6を参照して説明する。図6Aは実施形態4のフェイスガードの斜視図、図6Bは平面図、図6Cは側面図である。実施形態4のフェイスガード50Dが実施形態3のフェイスガード50Cと構成が相違する点は、実施形態3のフェイスガート50Cでは底板51Aと天板52Aとがともに方形状であるのに対し、実施形態4のフェイスガード50Dでは底板51Bと天板52Bとが共に台形状である点であり、その他の構成は互いに実質的に同一となっている。そこで、図6においては、実施形態3のフェイスガード50Cと同一の構成部分については同一の参照符号を付与してその詳細な説明は省略する。
このような構成を備える実施形態4のフェイスガード50Dによれば、外回り看護師の除圧操作は、天板52Bを介して患者の頭部及び肩甲骨を視認しながら、手術台30(図1参照)の両側から及び2本の支柱53の間から用手的に行われるが、支柱53の両側に十分な空間が存在していると共に、患者の頭部及び肩甲骨側がより明るくなっているとともに影も少ないので、除圧操作をより行い易くなる。加えて、台形の底辺に対応する側の天板52Bの幅が小さくなっていても、患者の顔面を十分に覆うことができるため、実質的に実施形態3のフェイスガード50Cの場合と同様の作用効果を奏することができる。
また、実施形態4のフェイスガード50Dの場合においても、底板51B及び天板52Bの角部の形状、支柱53の形状、支柱53内に設けるLED55の数、支柱53内に電池を設けるかどうか等について、実施形態3のフェイスガード50Cと同様の構成を採用することができる。
10:手術支援ロボットシステム 11:ペイシェントカート
12a:カメラアーム 12b〜12d:インストゥルメントアーム
13:支柱 14:内視鏡システム
14b〜14d:外科手術用器具 20:患者
30:手術台 31:陰圧式固定具
32:ベルト 50、50A〜50D:フェイスガード
51、51A、51B:底板 52、52A、52B:天板
53:支柱 54:孔
55:LED 55a:(LEDの)光軸
56:リード線 57:溝

Claims (11)

  1. 互いに離間した状態に積層配置された底板及び透明プラスチック製の天板と、
    前記底板と前記天板との間であって、前記底板及び前記天板のそれぞれ周縁側に設けられ、前記底板と前記天板とを所定距離隔てて保持する少なくとも1本の透明プラスチック製の支柱を有し、前記透明プラスチック製の支柱の内部には前記底板と前記天板との間を照明する光源が設けられている、手術支援ロボットシステムと共に用いるためのフェイスガード。
  2. 前記底板及び前記天板は方形であり、前記支柱は1本が前記底板及び前記天板のそれぞれの対応する一辺の中間に設けられている、請求項1に記載の手術支援ロボットシステムと共に用いるためのフェイスガード。
  3. 前記底板及び前記天板は台形であり、前記支柱は1本が前記底板及び前記天板のそれぞれの長辺の中間に設けられている、請求項1に記載の手術支援ロボットシステムと共に用いるためのフェイスガード。
  4. 前記光源は、それぞれ光軸が異なるように配置された複数の光源からなる、
    請求項1〜3のいずれかに記載の手術支援ロボットシステムと共に用いるためのフェイスガード。
  5. 前記透明プラスチック製の支柱は前記底板及び前記天板のそれぞれ周縁側に互いに離間して2本設けられており、
    前記2本の透明プラスチック製支柱の内部にはそれぞれ前記光源が設けられている、請求項1に記載の手術支援ロボットシステムと共に用いるためのフェイスガード。
  6. 前記底板及び前記天板は方形であり、前記2本の支柱は前記底板及び前記天板のそれぞれの対応する一辺の両端側に設けられている、請求項5に記載の手術支援ロボットシステムと共に用いるためのフェイスガード。
  7. 前記底板及び前記天板は台形であり、前記2本の支柱は前記底板及び前記天板のそれぞれ長辺の両端側に設けられている、請求項5に記載の手術支援ロボットシステムと共に用いるためのフェイスガード。
  8. 前記光源は前記透明プラスチック製の支柱の前記天板側に設けられている、請求項1〜7のいずれかに記載の手術支援ロボットシステムと共に用いるためのフェイスガード。
  9. 前記光源は発光ダイオードである、請求項1〜8のいずれかに記載の手術支援ロボットシステムと共に用いるためのフェイスガード。
  10. 前記透明プラスチック製の支柱には、光源を点灯させるための電池及び前記光源の点灯及び消灯用のスイッチが設けられている、請求項1〜9のいずれかに記載の手術支援ロボットシステムと共に用いるためのフェイスガード。
  11. 前記透明プラスチック製の支柱は、円柱状、半円柱状、楕円柱状、半楕円柱状又は多角柱状である、請求項1〜10のいずれかに記載の手術支援ロボットシステムと共に用いるためのフェイスガード。
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