JP2015119233A - 伝送システム、伝送装置、及び、伝送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】クライアント装置間の信号を中継する伝送装置において、クライアント装置からの警報情報を伝送装置において終端し、対向のクライアント装置に警報情報が転送されない場合がある。また、クライアント装置からの警報情報転送用に伝送装置において新規OAMを生成して警報情報を転送した場合、新規OAMの生成により伝送帯域が逼迫される。【解決手段】第1の伝送装置と第2の伝送装置は、周期的に障害監視フレームを送受信し、前記第1の伝送装置は、前記伝送網外の第1の端末から障害発生通知を含む第1のフレームを受信した場合、または、前記第1の端末との間の伝送路断を検出した場合、次の障害監視フレームの送信周期で障害発生通知または伝送路断に関する情報を格納した前記障害監視フレームを送出することを特徴のひとつとする。【選択図】 図7
Description
本発明は、伝送装置の警報転送方法に関する。
近年、イーサネット(登録商標)の普及により、通信キャリアのバックボーンネットワークのフルIP(Internet Protocol)・イーサネット化が進展している。その結果、旧来から存在するSDH/SONET技術をベースとするバックボーンネットワークと新しいIP・イーサネット技術をベースとするバックボーンネットワークとが並存する状況となっている。この状況を受け、ネットワーク並存による設備、保守の非効率解消の為に、SDH/SONET信号をIP・イーサネットパケット化することにより、IP・イーサネットベースのバックボーンネットワークに集約を図る為の検討が行なわれている。具体的には、T-MPLS(Transport-MPLS)技術などである。
T-MPLS技術では、データを高品質で安定して転送する為に、ITU-T Y.1711において、OAM(Operation And Maintenance)機能と呼ばれる保守運用機能を提供している。OAMのフレームフォーマットはITU-T Y.1711で規定されている。OAMの代表的な機能種別に、FFD(First Failure Detection)、FDI(Forward Defect Indicator)、BDI(Backward Defect Indicator)がある。
FFDはMPLSパスのEnd to Endの正常性を確認するための機能であり、送信端ポイントであるUNIから挿入され、受信端ポイントであるUNIで終端される。FFDの挿入周期は10ms、20ms、50ms、100ms、200ms、500msで可変設定可能である。FFDは、主に伝送路断が起きた際の現用系から予備系への切替のために使用する。このため、FFDは、許容切替時間によって挿入周期を変更する必要がある。FDIは、下流装置に異常およびその原因を通知する。FDIは、UNIにおけるユーザ装置とのリンクダウン検出時やNNI(Network Node Interface)におけるT-MPLS装置同士のリンクダウン検出時などに検出パスに対して挿入する。FDIは、障害検出が解除されるまで1秒間隔で挿入される。FDIは、ペイロードのdefect Type(2033)フィールドを用いて、パスの終端ポイントであるUNIとそのパスの中継ポイントであるNNIにその要因となっている障害情報を通知する。BDIは、上流装置に異常およびその原因を通知するための機能である。BDIは、FDIを受信したパスおよび伝送路障害を検出したパスに対してEndポイントであるUNIへ障害発生情報を通知のために挿入する。BDIは、FDIを受信している間1秒間隔で挿入される。BDIは、FDIと同様にペイロードのDefect Type(2043)で対向パスの終端ポイントであるUNIとそのパスの中継ポイントである NNIに対して障害発生情報を通知する。
一般的に伝送装置は、保守運用上の観点から、伝送する信号を透過伝送することが求められる。しかし、伝送装置は、クライアント装置からのデータを一旦終端し、GFP(Generic Framing Procedure)等の技術でカプセル化を行なって中継区間を転送する場合、クライアント装置間のデータリンク制御が行えない。このため、中継区間で発生した障害を対向クライアント装置で検出できないという問題があった。
図3、図4を用いて一例を示す。図3では、クライアント装置301とクライアント装置305がMPLS装置302とMPLS装置304、伝送路303を介して接続される。以下では説明を簡略にするために、クライアント装置301からクライアント装置305までが1対1のパスで接続され、他装置の接続がない場合を考える。この構成においてMPLS装置304とクライアント装置305の間でMPLS装置304からクライアント装置305の方向の伝送路に障害が発生した時のシーケンス図を図4に示す。MPLS装置302とMPLS装置304の間では、周期的にMPLS装置302でFFDが生成され(S404-1,・・・,S404-n)、MPLS装置302は生成したFFDを送信し、MPLS装置304において受信したFFDを終端する(S405-1, ・・・,S405-n)。これにより、MPLS装置302からMPLS装置304に向かう方向の伝送路の正常性を確認している。また、同様に、周期的にMPLS装置304は、FFDを生成し(S406-1, ・・・,S406-n)、生成したFFDをMPLS装置302に送信し、MPLS装置302において受信したFFDを終端する(S407-1, ・・・,S407-n)。これにより、MPLS装置304からMPLS装置302に向かう方向の伝送路の正常性を確認している。この構成において、MPLS装置304とクライアント装置305の間で伝送路断が発生する(S400)とクライアント装置305はLinkdownを検出する(S401)。Linkdownを検出すると、クライアント装置305は、上流の装置に伝送路異常を通知するために、RF(Remote Fault)を生成して上流の装置に送信する(S402-1)。しかし、生成されたRFは、MPLS装置304において終端されるため(S403-1)、クライアント装置301に転送されない。伝送路断が回復し(S408)、Linkdownが回復する(S409)までクライアント装置305によるRFの生成(S402-1,・・・,S402-m)とMPLS装置304によるRFの終端(S403-1,・・・,S403-m)はRFの生成周期で周期的に行われる。
そこで、特許文献1では、警報の転送方法として、警報転送用のOAMフレームを新規に定義し、クライアント装置から送信された警報情報を新規OAMフレームに格納し、対向のクライアント装置に転送する方法が開示されている。しかし、この方式では、標準で規定されているOAMフレームに加え、別に新規OAMフレームを送信するため、伝送帯域を逼迫する。
図5を用いて特許文献1の新規OAMフレームを用いた警報転送方法について説明を行う。図5は、図4と同様に、MPLS装置304とクライアント装置305の間でMPLS装置304からクライアント装置305の方向の伝送路に障害が発生した際のシーケンス図である。図4と同様にMPLS装置302とMPLS装置304の間では、周期的にMPLS装置302からFFDが送信され(S508-1,S508-2,・・・,S508-n)、MPLS装置304において受信したFFDを終端する(S509-1,S509-2, ・・・,S509-n)ことで、MPLS装置302からMPLS装置304に向かう方向の伝送路の正常性を確認している。また、同様に、周期的にMPLS装置304からFFDが送信され(S510-1,S510-2, ・・・,S510-n)、MPLS装置302は受信したFFDを終端する(S511-1,S511-2, ・・・,S511-n)ことで、MPLS装置304からMPLS装置302に向かう方向の伝送路の正常性を確認している。この構成において、MPLS装置304とクライアント装置305の間で伝送路断が発生する(S500)とクライアント装置305はLinkdownを検出する(S501)。Linkdownを検出すると、クライアント装置305は、上流の装置に伝送路異常を通知するために、RFを生成して上流の装置に送信する(S502-1)。MPLS装置304は、RFを終端すると(S503-1)、RF受信の情報を格納した警報転送用のOAMフレームをFFDとは別に生成し(S504-1)、MPLS装置302に転送する。MPLS装置302は、警報転送用のOAMフレームを終端して(S505-1)、上流の装置がRFを受信したことを認識する。その後、RFを生成し(S506-1)、クライアント装置301に送信する。クライアント装置は、RFを終端する(S507-1)。伝送路断が回復し(S512)、Linkdownが回復する(S513)までクライアント装置305によるRFの生成(S502-1,・・・,S502-m)とMPLS装置304によるRFの終端(S503-1,・・・,S503-m)はRFの生成周期で周期的に行われる。また、MPLS装置304においてRFを終端(S503-1,・・・,S503-m)している間は、MPLS装置304による警報転送用OAMの生成(S504-1,・・・,S504-i)、MPLS装置302による警報転送用OAMの終端(S505-1,・・・,S505-i)が警報転送用OAMの生成周期で周期的に行われる。また、MPLS装置302において警報転送用OAMの終端(S505-1,・・・,S505-i)が行われる間は、MPLS装置302によるRFの生成(S506-1,・・・,S506-m)、クライアント装置301によるRFの終端(S507-1,・・・,S507-m)もRFの生成周期で周期的に行われる。 また、T-MPLSでは、複数のOAMが定義されており、定常時に送信されるOAMフレームであるFFDに加えて、障害発生時には、FDI、BDIも送信されており、これらOAMフレーム分の伝送帯域も消費されている。
図6を用いて説明を行う。図4同様の構成において、クライアント装置301とMPLS装置302の間の伝送路に障害が発生した(S600)時を考える。図4と同様にMPLS装置302とMPLS装置304の間では、周期的にMPLS装置302でFFDが生成され(S606-1,S606-2,・・・,S606-n)、MPLS装置304は受信したFFDを終端する(S607-1,S607-2, ・・・,S607-n)ことで、MPLS装置302からMPLS装置304に向かう方向の伝送路の正常性を確認している。また、同様に、周期的にMPLS装置304でFFDが生成され(S608-1,S608-2, ・・・,S608-n)、MPLS装置302は受信したFFDを終端する(S609-1,S609-2, ・・・,S609-n)ことで、MPLS装置304からMPLS装置302に向かう方向の伝送路の正常性を確認している。この構成においてクライアント装置301とMPLS装置302の間の伝送路に障害が発生した時、MPLS装置302においてLinkdownを検出する(S601)。Linkdownを検出後、MPLS装置302は、下流の装置に伝送路異常を通知するため、FDIを生成し、MPLS装置304に送信する(S602-1)。MPLS装置304では、送信されたFDIを終端した後(S603-1)、上流の装置に伝送路異常を通知するため、BDIを生成し、MPLS装置302に送信する(S604-1)。MPLS装置302では、BDIの終端を行う(S605-1)。FDIは伝送路異常が回復(S610)するまで周期的に生成(S602-1,・・・,S602-j)、終端(S603-1,・・・,S603-2)が行われ、BDIも同様にFDIの終端が行われなくなるまで周期的に生成(S604-1,・・・,S604-j)、終端(S605-1,・・・,S605-j)が行われる。
このように、伝送路異常が発生した場合、定常時に送信されるOAMフレームであるFFDに加えて、FDIとBDIが生成される。これらは、設定されるパス単位に生成されるため、パス数分のOAM信号の伝送帯域が消費される。(※図6の修正に合わせて修正。)
前記課題を解決する為に本発明では、第1の伝送装置と第2の伝送装置は、周期的に障害監視フレームを送受信し、前記第1の伝送装置は、前記伝送網外の第1の端末から障害発生通知を含む第1のフレームを受信した場合、または、前記第1の端末との間の伝送路断を検出した場合、次の障害監視フレームの送信周期で障害発生通知または伝送路断に関する情報を格納した前記障害監視フレームを送出することを特徴のひとつとする。
本発明により、クライアント装置から対向クライアント装置への障害情報を、伝送網内の伝送帯域を逼迫することなく、転送することが可能となる。また、障害発生時に伝送装置間で送信されるOAMフレームを減らすことで伝送帯域を低減することが可能となる。
以下は図面を用いて本発明の実施例を説明する。以下では、MPLSを用いて説明するが、本発明はMPLS以外の伝送プロトコルにも適用できる。
図3のネットワーク構成において説明を行う。図3のMPLS装置302のハードウェア構成例を図9に示す。ハードウェア構成は、MPLS装置304においても同様である。
MPLS装置302は、イーサネット⇔MPLS変換部902、OAM挿入部903、OAM終端
部904を備える。イーサネット⇔MPLS変換部では、伝送路の監視情報の集約も行う。
部904を備える。イーサネット⇔MPLS変換部では、伝送路の監視情報の集約も行う。
まず、主信号の流れについて説明を行う。クライアント装置301から入力されたEthernet信号は、イーサネット⇔MPLS変換部902において電気信号からをMPLS信号に変換され、MPLS信号を伝送路303に送出される。また、イーサネット⇔MPLS変換部902は、クライアント装置301から入力されたイーサネット信号の障害情報を解析し、OAM挿入部903に障害情報を通知する。
イーサネット⇔MPLS変換部902は、伝送路303より入力されたMPLS信号をイーサネット信号に変換し、クライアント装置301に送出する。ここでは、MPLS信号をイーサネット信号に変換し、MPLS信号をイーサネット信号に変換する例を用いて説明するが、通信プロトコルを終端し、変換する機能を備えていればよい。
次に、OAMの流れについて説明を行う。OAM挿入部903は、後述するOAMフレームフォーマットに従ったOAMフレームを生成し、伝送路に送出する。OAMフレームを生成する際、イーサネット⇔MPLS変換部902より転送された障害情報と、後述するOAM終端部904より通知される障害情報をもとにOAMフレームを生成し、伝送路303に送出する。
OAM終端部904は、伝送路303より入力されたOAMフレームの情報をもとに、イーサネット⇔MPLS変換部902とOAM挿入部903とに障害情報の通知を行う。イーサネット⇔MPLS変換部902は、通知された障害情報をもとにクライアント装置301に障害情報を転送する。
イーサネット⇔MPLS変換部は、伝送路の監視情報の集約も行う。
ここで、図1を参照して、OAMのフレームフォーマットについて説明する。OAMフレームは、6バイトの宛先アドレス(MAC DA) 101、6バイトの送信元アドレス(MAC SA) 102、2バイトのType/Length 103、4バイトのユーザラベル104、4バイトのOAMラベル105、44バイトのOAMペイロード106、4バイトのFCS(Frame Check Sequence)(107)からなる。ユーザラベル104とOAMラベル 105は、20ビットのラベル1041、1051、3ビットのEXP(1042、1052)、1ビットのS(1043)、1053、8ビットのTTL(1044、1054)から構成される。OAMラベル105は、ITU-TのY.1711によりOAMフレーム用にラベルID=14を予約している。また、EXP(1052)、S(1053)、TTL(1054)の値は、EXP(1052)が0、S(1053)が1、TTL(1054)が1と規定されている。
OAMペイロードは、1バイトのFunction Type(2011)、20バイトのLSP TTSI(Label Switched Path Trail Termination Source Identifier)(2013)、2バイトのBIP(Bit Interleaved Parity)(2015)とOAMフレーム別のデータ領域(2012、2014)からなる。以下、各フィールドの内容を説明する。Function Type(2011)は、OAM種別を示すフィールドである。Function Type(2011)の値は、Y.1711で規定されている。LSP TTSI(2013)は、OAMフレーム送出ノードを特定するLSR ID(20131)とLSP ID(20132)から構成されている。Y.1711ではLSR ID(20131)は、ノードに割り振られたIPv6アドレスまたはIPv4アドレスと規定されている。誤り訂正用のBIP16(2015)の演算範囲は、Function Type(2011)からBIP16(2015)フィールドの直前までの42Byteである。
図2を参照して、OAMの代表的な機能種別のフォーマットを説明する。図2において、Function Type(2021)が0x07のとき、OAMは、FFD(First Failure Detection)である(図2(a))。Function Type(2031)が0x02のとき、OAMは、FDI(Forward Defect Indicator)である(図2(b))。Function Type(2041)が0x03のとき、OAMは、BDI(Backward Defect Indicator)である(図2(c))。
図10を用いて、イーサネット⇔MPLS変換部902の処理を説明する。図10の(a)はクライアント装置301からの入力に対する障害通知の処理を、図10の(b)は、クライアント装置301への出力に対する障害通知の処理を示す。
図10の(a)では、イーサネット⇔MPLS変換部902は、クライアント装置301から入力されたイーサネット信号を受信すると、イーサネット信号の障害情報を解析し、クライアント装置301とのリンク障害を検出しているかの判定を行う(S1001)。S1001の判定の結果、リンク障害を検出していれば、リンク障害の通知をOAM挿入部903に対して行い(S1002)、次の判定処理S1003に処理を移す。S1001の判定の結果、リンク障害を検出していなければ、処理を行わず、次の判定処理S1003に処理を移す。判定処理S1003では、クライアント装置301より障害情報通知があったかを判定する。以下、「障害情報」とは、RFのように、クライアント装置301からクライアント装置305に向けて通知されるが、MPLS装置302において終端されてしまうため、対向のクライアント装置305まで通知されないような障害を意味する。S1003の判定の結果、障害通知があれば、OAM挿入部903に対して障害通知を行い(S1004)、処理を終了する。S1003の判定の結果、障害通知がなければ、処理を行わずに処理を完了する。
図10の(b)では、イーサネット⇔MPLS変換部902は、OAM終端部304から障害情報の通知(S1207)があったかを判定する(S1007)。OAM終端部304による障害通知(S1207)については、図12を用いて後ほど説明を行う。判定処理S1007の結果、障害通知があれば、クライアント装置301に障害の通知を行う。例えば、障害がRFの場合、XGMII信号のLane0にシーケンス/q/(0x9C)を、Lane3に0x02を格納することで通知を行う。通知後、処理を完了する。判定処理S1007の結果、障害通知がなければ、処理を完了する。
次に、図11を用いて、OAM挿入部903の処理について詳細な説明を行う。図11の処理は、設定されるFFDの送信周期Xms毎に行われる。
図11では、まず、OAM挿入部903は、イーサネット⇔MPLS変換部902よりリンク障害の通知(S1002)があるかを判定する処理S1101aを行う。判定処理S1101aの結果、リンク障害の通知(S1002)があれば、FFDにFDIの情報を格納する処理S1102aを行う。情報の格納の仕方については、後述する。処理S1102aの後、判定処理S1103aに処理を移す。判定処理S1101aの結果、リンク障害の通知(S1002)がなければ、判定処理S1103aに処理を移す。判定処理S1103aでは、イーサネット⇔MPLS変換部902より障害情報の通知(S1004)があるか判定する。判定処理S1103aの結果、障害情報の通知があれば、FFDに障害情報を格納する処理S1104aを行う。情報の格納の仕方については、図13を用いて後述する。処理S1104aの後、判定処理S1105aに処理を移す。判定処理S1103aの結果、障害の通知(S1004)がなければ、判定処理S1105aに処理を移す。判定処理S1105aでは、OAM終端部904よりFFDの未受信通知(S1209)があるか判定する。判定処理S1105aの結果、FFDの未受信通知(S1209)があれば、FFDにFDIの情報を格納する処理S1106aを行う。情報の格納の仕方については、図13を用いて後述する。処理S1106aの後、判定処理S1107aに処理を移す。判定処理S1105aの結果、FFDの未受信通知(S1209)がなければ、判定処理S1107aに処理を移す。判定処理S1107aでは、OAM終端部904よりFDIの受信通知(S1203)があるか判定する。判定処理S1107aの結果、FDIの受信通知(S1203)があれば、FFDにBDIの情報を格納する処理S1108aを行う。情報の格納の仕方については、図13を用いて後述する。処理S1108aの後、処理S1109aを行う。判定処理S1107aの結果、FDIの受信通知(S1203)がなければ処理S1109aを実行する。処理S1109aでは、FFDをMPLS装置304に送出し、処理を完了する。これにより、周期的に送信されるFFDに、FDI、障害情報、BDIの情報を格納して対向のMPLS装置にOAMフレームを送信することが出来る。
次に、図12を用いてOAM終端部904の処理について詳細な説明を行う。まず、OAMフレームを受信したかの判定を行う(S1201)。S1201の判定処理の結果、OAMフレームを受信していれば、OAMフレーム内にFDIの情報が含まれているかの判定を行う(S1202)。S1202の判定の結果、FDIの情報が含まれていれば、FDIの受信通知をイーサネット⇔MPLS変換部902とOAM挿入部903に対して行う(S1203)。その後、判定処理S1204に処理を移す。S1202の判定の結果、FDIの情報が含まれていなければ、判定処理S1204に処理を移す。判定処理S1204では、受信したOAMフレームにBDIの情報が含まれているかの判定を行う。S1204の判定の結果、BDIの情報が含まれていれば、BDIの受信通知をイーサネット⇔MPLS変換部902とOAM挿入部903に対して行う(S1205)。その後、判定処理S1206に処理を移す。S1204の判定の結果、FDIの情報が含まれていなければ、判定処理S1206に処理を移す。判定処理S1206では、受信したOAMに障害情報が含まれているかの判定を行う。ここでの障害情報は、S1104a、S1108bでOAM挿入部903によりOAMに格納される情報を示す。S1206の判定の結果、障害情報が含まれていれば、障害情報の通知をイーサネット⇔MPLS変換部902とOAM挿入部903に対して行う(S1207)。その後、処理S1210に処理を移す。S1206の判定の結果、FDIの情報が含まれていなければ、タイマ値のクリア処理S1210を行い、処理を終了する。S1201の判定の結果、OAMフレームを受信していなければ、タイマ値がYmsより大きいかの判定を行う(S1208)。S1208の判定の結果、タイマ値がYmsより大きければFFDの未受信通知をイーサネット⇔MPLS変換部902とOAM挿入部903に対して行う(S1209)。その後、処理を終了する。S1208の判定の結果、タイマ値がYmsより大きくなければ、S1201に処理を戻す。
図13を用いてOAM挿入部903がFFD内にFDI、BDI、障害情報を格納する方法を示す。まず、FFDのReserved領域(2022)の3Byte内にFDI、BDI、障害情報を有しているかの識別子(20221)1ByteとReserved(20222)2Byteを持つ。識別子(20221)1Byteは、FDI有無情報領域(202211)1bitとBDI有無情報領域(202212)1bitと障害情報有無情報領域(202213〜202218)1bit×6の6bitからなる。OAM挿入部903は、FDIやBDI、障害情報をOAMフレームに格納する際、FDI有無情報領域(202211)やBDI有無情報領域(202212)、障害情報有無情報領域(202213〜202218)を有りに設定する。ここで、障害情報A〜障害情報Fには任意の障害情報を定義する。
次に、OAM挿入部903は、FDI有無情報領域(202211)やBDI有無情報領域(202212)が有の場合、FFDのPadding領域(2015)内のFDI Defect Type領域(20151)2Byte、FDI Defect Location領域(20152)4Byte、BDI Defect Type領域(20153)2Byte、BDI Defect Location領域(20154)4ByteにFDI、BDIのDefect Type(2033、2043)、Defect Location(2035、2045)の情報を格納する。FDIのLSP TTSI(2034)とBDIのLSP TTSI(2044)は、FFDのLSP TTSI(2023)と同じ情報であるため、格納する必要はない。FFDのPadding領域(2015)の残り5ByteはReserved領域(20155)とする。
図7を用いてクライアント装置からの障害情報の転送方法について説明を行う。図5同様にMPLS装置302とMPLS装置304の間では、周期的にMPLS装置302でFFDが生成され(S704-1,S704-2,・・・,S704-n)、生成されたFFDをMPLS装置304において終端する(S705-1,S705-2, ・・・,S705-n)ことで、MPLS装置302からMPLS装置304に向かう方向の伝送路の正常性を確認している。また、同様に、周期的にMPLS装置304でFFDが生成され(S706-1,S706-2, ・・・,S706-n)、生成されたFFDをMPLS装置302において終端する(S707-1,S707-2, ・・・,S707-n)ことで、MPLS装置304からMPLS装置302に向かう方向の伝送路の正常性を確認している。この構成において、MPLS装置304とクライアント装置305との間で伝送路断が発生した(S700)場合、クライアント装置305はLinkdownを検出する(S701)。クライアント装置302は、Linkdownを検出すると、上流の装置に伝送路異常を通知するため、RFを生成し、生成したRFをMPLS装置304に送信する(S702-1)。MPLS装置304は、受信したRFを一度終端する(S703-1)。その後、MPLS装置304のFFDの生成周期のタイミングでFFDにRFの情報を格納してFFD(RF)として対向のMPLS装置302に送信する(S706-2)。イーサネット⇔MPLS変換部902のS1004及びOAM挿入部903のS1104aの処理を実行することによりFFDにRFの情報が格納される。対向のMPLS装置302は、FFD(RF)を終端すると(S707-2)、RFを生成してクライアント装置301に転送する(S708)。イーサネット⇔MPLS変換部902のS1008の処理によりRFはクライアント装置301に送信される。クライアント装置301は、RFを終端し、下流の伝送路異常を認識する(S709)。伝送路断が回復し(S710)、Linkdownが回復する(S711)までクライアント装置305によるRFの生成(S702-1,・・・,S702-m)とMPLS装置304によるRFの終端(S703-1,・・・,S703-m)はRFの生成周期で周期的に行われる。また、MPLS装置304においてRFを終端(S703-1,・・・,S703-m)している間は、MPLS装置304によるFFD(RF)の生成(S706-1,・・・,S706-n)、MPLS装置302による警報転送用OAMの終端(S707-1,・・・,S707-n)がFFDの生成周期で周期的に行われる。また、MPLS装置302においてFFD(RF)の終端(S707-1,・・・,S707-n)が行われる間は、MPLS装置302によるRFの生成(S708-1,・・・,S708-m)、クライアント装置301によるRFの終端(S709-1,・・・,S709-m)もRFの生成周期で周期的に行われる。
図7においては、図5のように、警報転送用OAM(S505-1〜S505-i)をMPLS網内で送受信することなく、MPLS装置304とクライアント装置305との間で伝送路断が発生した(S700)場合に、MPLS装置302からクライアント装置301にRFを送信することが出来る。
また、Y.1711で定義される複数のOAM(FDI、BDI)についても、FFDのReserved領域とPadding領域に、FDI、BDIの情報を格納するフィールドを定義することで、本発明では、FDI、BDIの送信は行わずにFFDの送信のみを行う。図8を用いてFDI、BDIの情報をFFDに格納して転送した際の挙動について説明を行う。図8は、図6同様に、MPLS装置302とMPLS装置304の間では、周期的にMPLS装置302はFFDを生成し(S806-1,S806-2,・・・,S806-n)、MPLS装置304は受信したFFDを終端する(S807-1,S807-2, ・・・,S807-n)ことで、MPLS装置302からMPLS装置304に向かう方向の伝送路の正常性を確認している。また、同様に、周期的にMPLS装置304はFFDを生成し(S808-1,S808-2, ・・・,S808-n)、MPLS装置302は受信したFFDを終端する(S809-1,S809-2, ・・・,S809-n)ことで、MPLS装置304からMPLS装置302に向かう方向の伝送路の正常性を確認している。この構成においてクライアント装置301とMPLS装置302との間で伝送路断が発生した場合のシーケンス図を示す。MPLS装置302は、Linkdownを検出する(S801)と、FFDにFDIの情報を格納したFFD(FDI)をMPLS装置304に転送する(S806-2)。イーサネット⇔MPLS変換部902のS1002及びOAM挿入部903のS1102aの処理を実行することによりFDIの情報を格納したFFD(FDI)がMPLS装置304に転送される。MPLS装置304は、送信されたFFD(FDI)を終端した後(S807-2)、上流の装置に伝送路異常を通知するため、FFDにBDIの情報を格納したFFD(BDI)をMPLS装置302に送信する(S808-2)。OAM終端部のS1203、OAM挿入部のS1108aの処理を実行することにより、FFDにBDIの情報を格納したFFD(BDI)がMPLS装置302に送信される。MPLS装置302では、FFD(BDI)の終端を行う(S809-n)。FFD(FDI)は伝送路異常が回復する(S810)までFFDの生成周期で周期的に生成(S806-1,・・・,S806-n)、終端(S807-1,・・・,S807-n)が行われ、FFD(BDI)も同様にFFD(FDI)の終端が行われなくなるまで周期的に生成(S808-1,・・・,S808-n)、終端(S809-1,・・・,S809-n)が行われる。
図8においては、図6と比較して、図6のFDI(S602-i)及びBDI(S605-i)で送信する情報をFFDに格納して送信するため、FDI(S602-i)及びBDI(S605-i)の分の伝送帯域を消費しない。
301:クライアント装置
302:MPLS装置
303:伝送路
304:MPLS装置
305:クライアント装置
902:イーサネット⇔MPLS変換部
903:OAM挿入部
904:OAM終端部
302:MPLS装置
303:伝送路
304:MPLS装置
305:クライアント装置
902:イーサネット⇔MPLS変換部
903:OAM挿入部
904:OAM終端部
Claims (7)
- 第1の伝送装置と第2の伝送装置とを含む伝送網からなる伝送システムであって、
前記第1の伝送装置と前記第2の伝送装置は、周期的に障害監視フレームを送受信し、
前記第1の伝送装置は、前記伝送網外の第1の端末から障害発生通知を含む第1のフレームを受信した場合、または、前記第1の端末との間の伝送路断を検出した場合、次の障害監視フレームの送信周期で障害発生通知または伝送路断に関する情報を格納した前記障害監視フレームを送出することを特徴とする伝送システム。 - 請求項1に記載の伝送システムであって、
前記第2の伝送装置は、前記障害監視フレームを受信すると、前記障害監視フレームに障害発生通知に関する情報が格納されている場合は、該第2の伝送装置に接続された前記伝送網外の第2の端末装置に前記障害発生通知に関する情報を含む第2のフレームを送信することを特徴とする伝送システム。 - 請求項2に記載の伝送システムにおいて、
前記伝送網は第1の通信プロトコルに準拠し、
前記伝送網外の第1の端末及び第2の端末は第2の通信プロトコルに準拠し、
前記第1の伝送装置及び第2の伝送装置は、それぞれ、
前記第1の端末または前記第2の端末からフレームを受信すると、前記第2の通信プロトコルを終端して、前記第2の通信プロトコルから前記第1の通信プロトコルに変換した各フレームを前記伝送網内に送信し、
前記第1または第2の端末にフレームを送信するとき、前記第1の通信プロトコルのフレームを終端して前記第2の通信プロトコルに変換し、前記第1の端末または前記第2の端末に記第2の通信プロトコルのフレームを送信することを特徴とする伝送システム。 - 請求項1に記載の伝送システムにおいて、
前記第2の伝送装置は、前記伝送路断に関する情報を格納した前記障害監視フレームを受信したとき、次の障害監視フレームの送信周期で前記伝送路断に関する情報を格納した障害監視フレームを前記伝送網に送信することを特徴とする伝送システム。 - 請求項2に記載の伝送システムであって、
前記第1の伝送装置及び前記第2の伝送装置は、
前記第1の通信プロトコルのフレームを受信すると、第1の通信プロトコルを終端して前記第2の通信プロトコルに変換し、前記第2の通信プロトコルのフレームを受信すると、前記第2の通信プロトコルを終端し前記第1の通信プロトコルのフレームに変換するプロトコル変換部と、
前記障害監視フレームを終端するOAM終端部と、
前記障害監視フレームを生成するOAM挿入部と、を備え、
前記プロトコル変換部は、前記第1の端末から受信するフレームに障害発生通知が含まれるとき、該障害発生通知を前記OAM挿入部に送信し、
前記OAM挿入部は、前記障害監視フレームを送信するとき、前記プロトコル変換部から障害発生通知を受信している場合は、該障害発生通知に関する情報を外障害監視フレームに格納して送出し、
前記OAM終端部は、前記障害監視フレームに前記障害発生通知に関する情報が含まれている場合、前記障害発生通知に関する情報を前記プロトコル変換部に通知し、
前記プロトコル変換部は、前記OAM終端部から前記障害発生通知に関する情報を受信すると、前記第2の端末に前記障害発生通知に関する情報を含むフレームを送信することを特徴とする伝送システム。 - 複数の伝送装置を含む伝送網内の伝送装置であって、
他の伝送装置との間で周期的に障害監視フレームを送受信し、
前記伝送網外の第1の端末から障害発生通知を含む第1のフレームを受信した場合、または、前記第1の端末との間の伝送路断を検出した場合、次の障害監視フレームの送信周期で障害発生通知または伝送路断に関する情報を格納した前記障害監視フレームを前記伝送網内に送出することを特徴とする伝送装置。 - 第1の伝送装置と第2の伝送装置とを含む伝送網における伝送方法であって、
前記第1の伝送装置と前記第2の伝送装置は、周期的に障害監視フレームを送受信し、
前記第1の伝送装置は、前記伝送網外の第1の端末から障害発生通知を含む第1のフレームを受信した場合、または、前記第1の端末との間の伝送路断を検出した場合、次の障害監視フレームの送信周期で障害発生通知または伝送路断に関する情報を格納した前記障害監視フレームを送出することを特徴とする伝送方法。
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JP2013259718A JP2015119233A (ja) | 2013-12-17 | 2013-12-17 | 伝送システム、伝送装置、及び、伝送方法 |
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-
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