JP2015118952A - 太陽電池セル - Google Patents

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礼欧 松川
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賢三 竹村
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Mitsugi Fujinawa
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Abstract

【課題】TAB線を十分な強度で接続することができ、且つ製造コストの増加を抑制することができる太陽電池セルを提供する。
【解決手段】太陽電池セル100は、受光面21に複数のフィンガー電極3が配置され、フィンガー電極3に導電性接着フィルム5を介してTAB線4が接続されており、導電性接着フィルム5の接続前の膜厚Dは、フィンガー電極5の受光面21からの高さH以上で、且つ、当該高さHの2倍以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池セルに関する。
近年、深刻化する地球温暖化や化石エネルギー枯渇問題を解決する手段として、太陽電池が注目されている。この太陽電池は、通常、複数の太陽電池セルを直列又は並列に接続することで形成される。この太陽電池セルの表面(受光面)には、出力を得るためのAgからなる直線状の電極(フィンガー電極)が、互いに平行に複数本形成されている。また、裏面には、その全面を覆うようにAlからなる裏面電極が形成されている。そして、隣接する太陽電池セルのうち、一方の太陽電池セルの受光面に全てのフィンガー電極と互いに直交するように金属配線部材(TAB線)を接続し、さらにこのTAB線を他方の太陽電池セルの裏面電極に接続することで、隣接する太陽電池セルが互いに接続される。
特開2002−263880号公報 特開2004−204256号公報 特開平8−330615号公報 特開2003−133570号公報 特開2005−243935号公報 特開2007−265635号公報
従来、TAB線の接続には、良好な導電性を示すはんだが使用されてきた(特許文献1)。また、最近では、環境問題を考慮して、Pbを含まないSn−Ag−Cuはんだが使用されることもある(特許文献1、2)。しかし、これらのはんだをTAB線の接続に使用する場合、約220℃以上の熱が太陽電池セルに加わるため、接続工程の歩留りの低下や太陽電池セルの反りが発生するおそれがある。これらを抑制するために、太陽電池セル中のシリコンの厚みを増加させることが考えられる。しかし、この場合、製造コストが増加してしまう。
また、上記のようなはんだをTAB線の接続に使用する場合、はんだのぬれ性を確保するために、太陽電池セルの表面及び裏面において当該TAB線が配置される位置に、予めAgからなる電極(バスバー電極)を形成しておく必要がある。しかし、Agは高価であるため、製造コストが増加してしまう。また、バスバー電極層の電気抵抗は大きいため、バスバー電極が細いと、当該バスバー電極のシート抵抗が大きくなる。そうすると、バスバー電極における電力損失が増加して、太陽電池セルの発電性能が低下してしまう。このため、バスバー電極のシート抵抗を抑制するために、バスバー電極の幅はある程度太くする必要があり、さらに製造コストが増加する原因となっている。
そこで、近年、はんだに代えて導電性接着層を有する導電性接着剤をTAB線の接続に使用することが提案されている(特許文献3〜6)。この導電性接着剤は熱硬化性樹脂中にAl粒子等の金属粒子を混合・分散させた組成物であり、この金属粒子がTAB線と太陽電池セルの電極との間に挟まれることで電気的な接続が実現される。導電性接着剤をTAB線の接続に使用する場合、200℃以下で接続を行うことが可能であるため、接続工程の歩留りの低下や太陽電池セルの反りが抑制される。また、導電性接着剤をTAB線の接続に使用する場合、ぬれ性の確保が不要となるため、ぬれ性の確保のために形成されていたTAB線の幅と概ね同じ幅のバスパー電極が不要あるいは細くでき、Agの使用が低減される。
しかしながら、太陽電池セルの受光面にバスバー電極が形成されていないと、フィンガー電極の高さ分の凹凸表面に、導電性接着フィルムを介してTAB線を貼り付けることになり、導電性接着フィルムを太陽電池セルとTAB線の間に充填できないと、太陽電池セルとTAB線の接続抵抗が大きくなり発電効率が低下したり、接着力が十分得られず、太陽電池としての組立工程の歩留まり低下や長期安定な発電能力が低下するおそれがある。これに対し、フィンガー電極の幅をTAB線との接続部分だけ太くすることが考えられるが、Agの削減に反し、製造コストが増加してしまう。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、TAB線を十分な強度で接続することができ、且つ製造コストの増加を抑制することができる太陽電池セルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る太陽電池セルは、受光面に複数のフィンガー電極が配置され、フィンガー電極に導電性接着フィルムを介してTAB線が接続される太陽電池セルであって、導電性接着フィルムの接続前の膜厚は、フィンガー電極の受光面からの高さ以上で、且つ、当該高さの2倍以下であることを特徴とする。
この太陽電池セルでは、導電性接着フィルムの接続前の膜厚がフィンガー電極の受光面からの高さ以上で、且つ、当該高さの2倍以下である。これにより、フィンガー電極の高さ分の凹凸表面に、導電性接着フィルムを介してTAB線を貼り付けるときに、導電性接着フィルムの導電性接着剤を太陽電池セルとTAB線の間に充填するに十分な量を確保できる。これにより、太陽電池セルとTAB線の接着力を期待通り得られ、TAB線を十分な強度で接続することができると共に、太陽電池としての組立工程の歩留まり低下や長期安定な発電能力が提供される。また、Agの削減が可能となり、製造コストの増加を抑制することができる。
本発明に係る太陽電池セルは、受光面に複数のフィンガー電極が互いに平行に離間して配置されると共にフィンガー電極に直交する方向に沿ってバスバー電極が配置され、バスバー電極に導電性接着フィルムを介してTAB線が接続される太陽電池セルであって、バスバー電極は、TAB線の線幅の1/2以下の線幅を有しており、導電性接着フィルムの接続前の膜厚は、フィンガー電極の受光面からの高さ以上であり、且つ当該高さの1.8倍以下であることを特徴とする。
この太陽電池セルでは、導電性接着フィルムの接続前の膜厚がフィンガー電極の受光面からの高さ以上であり、且つ当該高さの1.8倍以下である。これにより、フィンガー電極の高さ分の凹凸表面に、導電性接着フィルムを介してTAB線を貼り付けるときに、導電性接着フィルムの導電性接着剤を太陽電池セルとTAB線の間に充填するに十分な量を確保できる。これにより、太陽電池セルとTAB線の接着力を期待通り得られ、TAB線を十分な強度で接続することができると共に、太陽電池としての組立工程の歩留まり低下や長期安定な発電能力が提供される。また、Agの削減が可能となり、製造コストの増加を抑制することができる。
本発明によれば、TAB線を十分な強度で接続することができ、且つ製造コストの増加を抑制することができる。
第1実施形態に係る太陽電池セルの受光面を示す平面図である。 図1の太陽電池セルの裏面を示す底面図である。 図1の太陽電池セルを複数接続した状態を示す斜視図である。 図3の概略側面図である。 接続前の導電性接着フィルムを示す側面図である。 第2実施形態に係る太陽電池セルの受光面を示す平面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る太陽電池セルの受光面を示す平面図である。図2は、図1の太陽電池セルの裏面を示す底面図である。図3は、図1の太陽電池セルを複数接続した状態を示す斜視図である。図4は、図3の概略側面図である。
図1に示すように、太陽電池セル100は、複数が電気的に直列又は並列に接続されて1つの太陽電池モジュールを形成するものであり、基板2を有している。この基板2は略正方形状を呈しており、その四隅は円弧状となっている。基板2の一方面は受光面21となっており、他方面は裏面22となっている(図2参照)。基板2は、例えばSiの単結晶、多結晶、及び非結晶のうち少なくとも一つからなるものである。基板2は、受光面21側がn型半導体であってもよく、p型半導体であってもよい。基板2は、例えば、対向する2辺の距離が125mmとなっている。
受光面21の表面には、複数本(例えば48本)の直線状のフィンガー電極3が、互いに平行に離間して配置されている。太陽電池セル100を複数接続して太陽電池モジュールを形成する際、このフィンガー電極3には、導電性接着フィルム5を介してTAB線4が接続される(図4参照)。図4に示すように、フィンガー電極3の受光面21の表面からの高さHは、例えば10μm〜30μmとなっている。フィンガー電極3の線幅は、例えば、0.15mmとなっている。互いに隣接するフィンガー電極3の間隔は、例えば、2.55mmとなっている。
フィンガー電極3は、電気的導通を得ることができる公知の材料からなる。フィンガー電極3の材料としては、銀を含有したガラスペースト、接着剤樹脂に各種導電性粒子を分散した銀ペースト、金ペースト、カーボンペースト、ニッケルペースト、アルミニウムペースト、及び焼成や蒸着によって形成されるITOなどが挙げられる。これらの中でも、耐熱性、導電性、安定性、及びコストの観点から、銀を含有したガラスペーストを用いることが好ましい。
接着領域SF,SFは、受光面21において導電性接着フィルム5,5が接着される領域を示している。接着領域SFの幅(すなわち、導電性接着フィルム5の幅)は、例えば、1.2mmとなっている。接着領域SF,SFの間隔は、例えば、62mmとなっている。
図2に示すように、太陽電池セル100の裏面22には、その全体を覆うように裏面電極7が形成されている。太陽電池セル100を複数接続して太陽電池モジュールを形成する際、この裏面電極7には、導電性接着フィルム5を介してTAB線4が接続される(図4参照)。裏面電極7は、例えばアルミペーストを焼結することで形成される。
接着領域SB,SBは、裏面22において導電性接着フィルム5が接着される領域を示しており、受光面21における接着領域SFと対応した位置となっている。接着領域SBの幅は、例えば、接着領域SFの幅と同様に1.2mmとなっている。接着領域SB,SBの間隔は、例えば、接着領域SF,SFの間隔と同様に62mm程度となっている。また、接着領域SBに接続されることとなるTAB線4の幅は、受光面21に接続されるTAB線の幅と同様に、例えば1.5mmとなっている。
図5は、接続前の導電性接着フィルムを示す側面図である。図4及び図5に示すように、導電性接着フィルム5の接続前の膜厚Dは、フィンガー電極3の受光面21からの高さH以上であり、且つ、その高さHの2倍以下である(H≦D≦2×H)。導電性接着フィルム5の幅は、特に制限はないが、TAB線4の幅と同等か、TAB線4の幅未満を用いる。幅が大きすぎると、TAB線4から樹脂がはみ出て、意匠性が悪化する。
導電性接着フィルム5は、仮支持体となる基材に積層される。基材としては、強度及び導電性接着フィルムの剥離性の面からOPP(延伸ポリプロピレン)、ポリテトラフルオロエチレン、シリコーン処理したPET(ポリエチレンテレフタレート)などを用いるが、これらに制限するものではない。
導電性接着フィルム5は、樹脂バインダーと該樹脂バインダーに分散された導電粒子とを含む。
上記導電性粒子としては、特に制限はないが、例えば金粒子、銀粒子、銅粒子、ニッケル粒子、金めっき粒子、銅めっき粒子、ニッケルめっき粒子等が挙げられる。これらの中では、耐酸化性、融点等の特性調整の観点から、ニッケル粒子が好ましい。
上記導電粒子の粒子径としては、平均粒子径(D50)が0.4μm〜30μmであることが好ましく、1μm〜10μmであることがより好ましい。0.4μm以上とすることでより効果的に耐酸化性が向上する。また30μm以下であることで接続抵抗の安定性が、より効果的に得られる。また、導電粒子の形状としては特に制限はなく、略球状、扁平状、ブロック状、板状、及び鱗片状等のいずれであってもよい。導電粒子の形状は、耐酸化性と低抵抗率の観点から、略球状、扁平状、又は板状であることが好ましい。
また、上記導電粒子は、上述のリン含有合金から製造される導電粒子の外側に、銀、銀、パラジウム、金等の金属や金属合金を被覆したものであってもよい。被覆する金属は、コストの観点から、銀を主成分とする金属が好ましい。被覆の方法としては、めっきや蒸着など、従来の手法を適用することができる。被覆の厚みは、特に限定されるものはではないが、例えば、コストの観点から、1μm以下、さらに好ましくは0.5μm以下とすることができる。
また上記導電粒子は1種単独でも、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記導電材料に含まれる上記導電粒子の含有率は、例えば、0.1〜20体積%とすることができ、1〜20体積%であることが好ましく、1〜15体積%であることがより好ましい。上記含有率が0.1体積%未満であると、上記範囲内にある場合と比較して、導電材料としての接続抵抗の初期値が増す。また、上記含有率が20体積%を超えると、上記範囲内にある場合と比較して導電材料としての接続抵抗の長期安定性が低下する。さらに、上記含有率が1〜15体積%である場合には、太陽電池セル100のバスバーがない場合(バスバーレス)、あるいはバスバーがなく、かつフィンガー電極3が細い場合であっても、接続抵抗の長期安定性をより十分に発揮することが可能となる。
上記樹脂バインダーとしては、接着性を示すものであれば特に限定されないが、接続性を一層高める観点から、熱硬化性樹脂を含有する樹脂組成物であることが好ましい。
熱硬化性樹脂としては、公知のものを用いることができ、例えばエポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂が挙げられる。これらの熱硬化性樹脂は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、接続信頼性をさらに向上させる観点から、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂及びアクリル樹脂からなる群より選ばれる1種以上の熱硬化性樹脂が好ましい。
また、接着剤成分としての樹脂組成物は、上記の熱硬化性樹脂以外に任意成分として、公知の硬化剤及び硬化促進剤を含有してもよい。
また、この樹脂組成物は、被接着体に対する接着性及び濡れ性を改善するために、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミネート系カップリング剤等の改質材料を含有してもよく、導電粒子の均一分散性を向上させるために、リン酸カルシウムや、炭酸カルシウム等の分散剤を含有してもよい。さらに、この樹脂組成物は、弾性率やタック性を制御するために、アクリルゴム、シリコンゴム、ウレタン等のゴム成分を含有してもよく、被接着体に含まれる金属、及び導電粒子に含まれる金属(特には銀や銅)のマイグレーションを抑制するために、キレート材料等を含有してもよい。
導電性接着フィルム5には、上述の樹脂バインダー及び導電微粒子とともに、必要に応じて、例えば、増量剤、軟化剤(可塑剤)、粘接着性向上剤、酸化防止剤(老化防止剤)、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、難燃剤、有機溶媒等の各種添加剤の1種又は2種以上が併用されてもよい。
TAB線4としては、特に限定されない。具体的には、厚み0.1mm〜0.4mmで、幅が0.5mm〜10.0mmの銅を主とするリボンの表面を、有鉛はんだや無鉛はんだ、銀、錫などで被覆してあるTAB線等を用いることができる。また、表面の形状を光拡散面とし、TAB線4に照射される太陽光線を拡散反射させ、太陽電池モジュールのガラスと大気の界面で、再起反射させるタイプのTAB線を用いることもできる。
このような太陽電池セル100は、図4に示すように、導電性接着フィルム5を介して配置されたTAB線4によって連結される。具体的には、接着領域SFに導電性接着フィルム5を配置し、さらにその上にTAB線4を配置する。そして、所定の熱圧着条件を接続装置に設定し、ステージ上の太陽電池セル100を下側熱圧着ヘッドと上側熱圧着ヘッドとによって挟み込むことにより、表裏同時に導電性接着フィルム5とTAB線4との熱圧着を行う。熱圧着条件としては、例えば、120〜200℃、1〜30秒間、0.1〜3MPaの条件が挙げられる。
導電性接着フィルム5とTAB線4との連結は、隣接する太陽電池セル100A,100Bのうち、一方の太陽電池セル100Aの受光面21側のフィンガー電極3と、他方の太陽電池セル100Bの裏面22側の裏面電極7とをTAB線4で接続し、さらに隣接する太陽電池セル100B,100Cのうち、一方の太陽電池セル100Bの受光面21側のフィンガー電極3と、他方の太陽電池セル100Cの裏面22側の裏面電極7とをTAB線で接続し、これを繰り返すことで行われる。これにより、1列に配置された複数の太陽電池セル100が電気的に直列に接続される。このような列が、1列又は複数列設けられることで太陽電池モジュールが形成される。実用の際には、太陽電池モジュールを強化ガラス等で挟みこむと共に、その間隙を透明な樹脂によって埋め、更に外部端子が設けられる。
以上説明したように、本実施形態では、導電性接着フィルム5の接続前の膜厚Dは、フィンガー電極3の受光面21からの高さH以上であり、且つ、その高さHの2倍以下である。これにより、フィンガー電極3の高さ分の凹凸表面に、導電性接着フィルム5を介してTAB線4を貼り付けるときに、導電性接着フィルム5の導電性接着剤を太陽電池セル100とTAB線4の間に充填するに十分な量を確保できる。これにより、太陽電池セル100とTAB線4の接着力を期待通り得られ、TAB線を十分な強度で接続することができると共に、太陽電池としての組立工程の歩留まり低下や長期安定な発電能力が提供される。また、Agの削減が可能となり、製造コストの増加を抑制することができる。
ここで、導電性接着フィルム5の膜厚DがH未満の場合、導電性接着フィルム5の接続後、導電性接着フィルム5により太陽電池セル100とTAB線4の間に導電性接着フィルム5を充填できず、太陽電池セル100とTAB線4の接着力が十分得られない。接着力不足は、太陽電池としての組立工程の歩留まり低下につながる。また、太陽電池セル200とTAB線4の接続抵抗が大きくなり発電効率が低下する場合がある。
一方、導電性接着フィルム5の膜厚Dが2×Hよりも大きい場合、TAB線4から樹脂がはみ出て、意匠性が悪化する。そこで、導電性接着フィルム5の膜厚Dをフィンガー電極3の受光面21からの高さH以上であり、且つ、その高さHの2倍以下とすることにより、意匠性を維持しつつ、太陽電池セル100とTAB線4の間に導電性接着フィルム5を充填でき、太陽電池セル100とTAB線4の接着力が十分得られる。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態について説明する。図6は、第2実施形態に係る太陽電池セルの受光面を示す平面図である。図6に示すように、太陽電池セル200の受光面21の表面には、バスバー電極8,8が配置されている。バスバー電極8,8は、フィンガー電極3の延在方向に直交する方向に沿って配置されている。具体的には、バスバー電極8,8は、互いに平行に離間して配置されており、受光面21において導電性接着フィルム5,5が接着される接着領域SF,SFに位置している。
バスバー電極8,8の線幅W1は、TAB線4の線幅W2(図中一点鎖線で示す)の1/2以下である(W1≦(W2)/2)。このような構成を有する太陽電池セル200において、導電性接着フィルム5の接続前の膜厚Dは、フィンガー電極3の受光面21からの高さH以上であり、且つ、その高さHの1.8倍以下である(H≦D≦1.8×H)。
以上説明したように、本実施形態では、導電性接着フィルム5の接続前の膜厚Dは、フィンガー電極3の受光面21からの高さH以上であり、且つ、その高さHの1.8倍以下である。これにより、本実施形態では、TAB線を十分な強度で接続することができ、且つ製造コストの増加を抑制することができる。
以下実施例でさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されない。
<導電性接着フィルムの作製>
[導電性接着フィルム1]
フェノキシ樹脂(高分子量エポキシ樹脂)とマイクロカプセル型潜在性硬化剤を含有する液状エポキシ樹脂(エポキシ当量185)の比率を30/70とし、これらを酢酸エチルに溶解させて、酢酸エチルの30%溶液を得た。
この溶液に、2μm径のニッケル粒子を5質量%(液状導電材料全量基準)添加し、混合分散し、液状導電材料を得た。この液状導電材料を仮支持体(シリコーン処理ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み50μm)にバーコータで塗布し、80℃で10分乾燥し、厚み15μmの導電性接着フィルムと仮支持体の積層体を得た。その後、この積層体を1.5mm幅に裁断して、帯状の仮支持体上に導電性接着フィルム(厚さ15μm)を得た。
[導電性接着フィルム2]
フェノキシ樹脂(高分子量エポキシ樹脂)とマイクロカプセル型潜在性硬化剤を含有する液状エポキシ樹脂(エポキシ当量185)の比率を30/70とし、これらを酢酸エチルに溶解させて、酢酸エチルの30%溶液を得た。
この溶液に、4μm径の銅粒子を8質量%(液状導電材料全量基準)添加し、混合分散し、液状導電材料を得た。この液状導電材料を仮支持体(シリコーン処理ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み50μm)にバーコータで塗布し、80℃で10分乾燥し、厚み20μmの導電性接着フィルムと仮支持体の積層体を得た。その後、この積層体を1.5mm幅に裁断して、帯状の仮支持体上に導電性接着フィルム(厚さ20μm)を得た。
[導電性接着フィルム3]
フェノキシ樹脂(高分子量エポキシ樹脂)とマイクロカプセル型潜在性硬化剤を含有する液状エポキシ樹脂(エポキシ当量185)の比率を30/70とし、これらを酢酸エチルに溶解させて、酢酸エチルの30%溶液を得た。
この溶液に、5μm径のニッケル粒子を8質量%(液状導電材料全量基準)添加し、混合分散し、液状導電材料を得た。この液状導電材料を仮支持体(シリコーン処理ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み50μm)にバーコータで塗布し、80℃で10分乾燥し、厚み25μmの導電性接着フィルムと仮支持体の積層体を得た。その後、この積層体を1.5mm幅に裁断して、帯状の仮支持体上に導電性接着フィルム(厚さ25μm)を得た。
[導電性接着フィルム4]
フェノキシ樹脂(高分子量エポキシ樹脂)とマイクロカプセル型潜在性硬化剤を含有する液状エポキシ樹脂(エポキシ当量185)の比率を30/70とし、これらを酢酸エチルに溶解させて、酢酸エチルの30%溶液を得た。
この溶液に、2μm径のニッケル粒子を8質量%(液状導電材料全量基準)添加し、混合分散し、液状導電材料を得た。この液状導電材料を仮支持体(シリコーン処理ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み50μm)にバーコータで塗布し、80℃で10分乾燥し、厚み30μmの導電性接着フィルムと仮支持体の積層体を得た。その後、この積層体を1.5mm幅に裁断して、帯状の仮支持体上に導電性接着フィルム(厚さ30μm)を得た。
[導電性接着フィルム5]
フェノキシ樹脂(高分子量エポキシ樹脂)とマイクロカプセル型潜在性硬化剤を含有する液状エポキシ樹脂(エポキシ当量185)の比率を30/70とし、これらを酢酸エチルに溶解させて、酢酸エチルの30%溶液を得た。
この溶液に、2μm径のニッケル粒子を8質量%(液状導電材料全量基準)添加し、混合分散し、液状導電材料を得た。この液状導電材料を仮支持体(シリコーン処理ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み50μm)にバーコータで塗布し、80℃で10分乾燥し、厚み40μmの導電性接着フィルムと仮支持体の積層体を得た。その後、この積層体を1.5mm幅に裁断して、帯状の仮支持体上に導電性接着フィルム(厚さ40μm)を得た。
[導電性接着フィルム6]
フェノキシ樹脂(高分子量エポキシ樹脂)とマイクロカプセル型潜在性硬化剤を含有する液状エポキシ樹脂(エポキシ当量185)の比率を30/70とし、これらを酢酸エチルに溶解させて、酢酸エチルの35%溶液を得た。
この溶液に、10μm径のニッケル粒子を8質量%(液状導電材料全量基準)添加し、混合分散し、液状導電材料を得た。この液状導電材料を仮支持体(シリコーン処理ポリエチレンテレフタレートフィルム、厚み50μm)にバーコータで塗布し、80℃で10分乾燥し、厚み50μmの導電性接着フィルムと仮支持体の積層体を得た。その後、この積層体を1.5mm幅に裁断して、帯状の仮支持体上に導電性接着フィルム(厚さ50μm)を得た。
(実施例1)
太陽電池セル(シリコン基板、125mm角、厚さ0.2mm、表面フィンガー電極高さ20μm、表面バスバーなし、裏面バスバー2本)と、TAB線(はんだめっき銅線、幅1.5mm、厚み0.2mm)を、導電性接着フィルム1〜6を介し挟み電気的に接続した。接続方法は、各材料を配置し、その後、圧着ツール(日化設備エンジニアリング社製、商品名「AC−S300」)を用いて、加熱温度180℃、加圧圧力2MPa、加熱・加圧時間10秒間の条件で、加熱及び加圧を施した。太陽電池セルに対し、導電性接着フィルムで接続をして、タブ線付き太陽電池セルを得た。
TAB線の太陽電池セルへの接着力を測定するため、TAB線を太陽電池の法線方向に50mm/minで引き上げたときのピール強度を採取し、2N以上の値を合格と判定した。さらに接続外観を目視検査し、硬化した導電性接着フィルムのはみ出しの有無を判定した。試験結果を表1に示す。
Figure 2015118952
(実施例2)
太陽電池セル(シリコン基板、125mm角、厚さ0.2mm、表面フィンガー電極高さ25μm、表面バスバーなし、裏面バスバー2本)と、TAB線(はんだめっき銅線、幅1.5mm、厚み0.2mm)を、導電性接着フィルム1〜6を介し挟み電気的に接続した。接続方法と接着力、接続外観は、実施例1に従い行った。試験結果を表1に示す。
(実施例3)
太陽電池セル(シリコン基板、125mm角、厚さ0.2mm、表面フィンガー電極高さ20μm、表面バスバー0.4mm幅2本、裏面バスバー2本)と、TAB線(はんだめっき銅線、幅1.5mm、厚み0.2mm)を、導電性接着フィルム1〜6を介し挟み電気的に接続した。接続方法と接着力、接続外観は、実施例1に従い行った。試験結果を表2に示す。
Figure 2015118952
(実施例4)
太陽電池セル(シリコン基板、125mm角、厚さ0.2mm、表面フィンガー電極高さ25μm、表面バスバー0.4mm幅2本、裏面バスバー2本)と、TAB線(はんだめっき銅線、幅1.5mm、厚み0.2mm)を、導電性接着フィルム1〜6を介し挟み電気的に接続した。接続方法と接着力、接続外観は、実施例1に従い行った。試験結果を表2に示す。
100,200…太陽電池セル、3…フィンガー電極、5…導電性接着フィルム、8…バスバー電極、21…受光面。

Claims (2)

  1. 受光面に複数のフィンガー電極が配置され、前記フィンガー電極に導電性接着フィルムを介してTAB線が接続される太陽電池セルであって、
    前記導電性接着フィルムの接続前の膜厚は、前記フィンガー電極の前記受光面からの高さ以上で、且つ、当該高さの2倍以下であることを特徴とする太陽電池セル。
  2. 受光面に複数のフィンガー電極が互いに平行に離間して配置されると共に前記フィンガー電極に直交する方向に沿ってバスバー電極が配置され、前記バスバー電極に導電性接着フィルムを介してTAB線が接続される太陽電池セルであって、
    前記バスバー電極は、前記TAB線の線幅の1/2以下の線幅を有しており、
    前記導電性接着フィルムの接続前の膜厚は、前記フィンガー電極の前記受光面からの高さ以上であり、且つ当該高さの1.8倍以下であることを特徴とする太陽電池セル。
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