JP2015116672A - 繊維強化複合部材の接合方法及び接合体、並びに風車翼の製造方法 - Google Patents

繊維強化複合部材の接合方法及び接合体、並びに風車翼の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接合部における圧縮強度の向上に寄与する接合構造を実現することができる繊維強化複合部材の接合方法及び接合体、並びに風車翼の製造方法を提供する。
【解決手段】樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材11の集合である第1繊維強化複合部材10の端部と、樹脂及び繊維束を含む第2繊維強化ロッド部材21の集合である第2繊維強化複合部材20の端部とを突き合わせる突合せステップと、前記第1繊維強化複合部材10の前記端部と前記第2繊維強化複合部材20の前記端部とを接合する接合ステップと、を備える。前記第1繊維強化複合部材10の前記端部には前記少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材11によって第1凹部16が形成されており、前記第2繊維強化複合部材20の前記端部には前記少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材21によって第2凸部が形成している。
【選択図】図2

Description

本開示は、強化繊維を含む繊維強化複合部材の接合方法及び接合体、並びに風車翼の製造方法に関する。
従来、樹脂及び強化繊維を含む繊維強化複合部材は、高強度で且つ軽量であることから、風車翼、航空機の主翼、自動車、船舶、鉄道車両等の部材として幅広く用いられている。一般に、繊維強化複合部材は、部材に要求される強度および剛性を有する積層構造となるように、強化繊維を含む積層シートが複数積み重ねられた構成を有することが多い。繊維強化複合部材を構成する積層シートは、通常、一方向に引き揃えられた繊維または織られた繊維からなる薄いシート状部材が複数積層されて一体化された構成を有する。例えば、繊維強化複合部材を製造する手法として、ドライクロスに樹脂を含浸させて該樹脂を硬化させるものや、強化繊維基材に樹脂が含浸された半硬化状態のプリプレグ材を硬化させるものが知られている。
このような繊維強化複合部材においては、接合部が存在しない部材は強度が確保されるものの、繊維強化複合部材同士を接合した場合、接合部における強度低下が問題となる。そのため、十分な強度を保持しながら繊維強化複合部材同士を接合可能な技術が求められている。
そこで、接合強度の向上を図った繊維強化複合部材の接合方法として、繊維強化複合部材の端部同士を重ね合わせたラップ接合や繊維強化複合部材端部の突き合わせ部位をテーパ形状にした接合が知られている。また、例えば特許文献1には、繊維強化複合部材同士の接合部を補強繊維クロスと硬化性樹脂によって補強するとともに、繊維強化複合部材の端部間に架け渡したプレートを繊維強化複合部材に接着した構成が開示されている。さらに、特許文献2及び3にも同様に、繊維強化複合部材の端部間に架け渡した補強材によって繊維強化複合部材同士を接合する方法が記載されている。
特公平4−58782号公報 特許2583259号公報 特許3825346号公報
ところで、繊維強化複合部材を接合する際には、一次構造部材では、引っ張り強度よりも圧縮強度が重要となる。通常、繊維強化複合部材の圧縮強度はその引っ張り強度よりも低く、各種構造物の設計時には、この圧縮強度を目安に設計を行うことが多い。しかしながら、強度部材として繊維強化複合部材を用いる際に、接合部における圧縮強度不足により強度信頼性に問題が生じることがあった。
従来の接合方法のうちラップ接合は、繊維強化複合部材同士を単に突き合わせて接合する場合よりも接合強度は向上するものの、やはり十分な接合強度を得ることは難しく、特に構造体やその強度部材として用いる際には強度が不足する場合がある。また、繊維強化複合部材の突き合わせ領域をテーパ状に形成する接合は、突き合わせ領域の加工に手間がかかるという問題があった。さらに、特許文献1乃至3に記載される接合方法では、繊維強化複合部材同士を突き合わせた接合部を挟むように補強材を配置しているため、圧縮応力が加えられた際に生じる面外変形をある程度抑制できるかもしれないが、必要とする圧縮強度を得るためには繊維強化複合部材同士の接合部に十分な厚さ及び面積の補強材を設けなければならない。そのため、繊維強化複合部材の用途によっては、補強材の重量やサイズが問題となり、採用が難しい場合がある。
本発明の少なくとも一実施形態は、上述の事情に鑑み、接合部における圧縮強度の向上に寄与する接合構造を実現することができる繊維強化複合部材の接合方法及び接合体、並びに風車翼の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の少なくとも一実施形態に係る繊維強化複合部材の接合方法は、
樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材の集合である第1繊維強化複合部材の端部と、樹脂及び繊維束を含む第2繊維強化ロッド部材の集合である第2繊維強化複合部材の端部とを突き合わせる突合せステップと、
前記第1繊維強化複合部材の前記端部と前記第2繊維強化複合部材の前記端部とを接合する接合ステップと、を備え、
少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材の端面が周囲の前記第1繊維強化ロッド部材の端面に対して窪み、前記第1繊維強化複合部材の前記端部には前記少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材によって第1凹部が形成されており、
少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材の端面が周囲の前記第2繊維強化ロッド部材の端面に対して突出し、前記第2繊維強化複合部材の前記端部には前記少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材によって第2凸部が形成されており、
前記突合せステップでは、前記第1繊維強化複合部材の前記第1凹部に前記第2繊維強化複合部材の前記第2凸部を嵌め合わせ、
前記接合ステップでは、前記第1繊維強化複合部材と前記第2繊維強化複合部材の端部同士を突き合わせた状態で、前記前記第1繊維強化複合部材の前記端部と前記第2繊維強化複合部材の前記端部との間の隙間に樹脂を注入し、該樹脂を硬化させることを特徴とする。
上記繊維強化複合部材の接合方法によれば、第1繊維強化複合部材の第1凹部に第2繊維強化複合部材の第2凸部を嵌め合わせた後、これらの隙間に注入した樹脂を硬化させて第1繊維強化複合部材と第2繊維強化複合部材を接合するようになっている。これにより接合された接合体は、第1凹部の壁面によって第2凸部の上下面(繊維強化複合部材の厚さ方向における第2凸部の両端面。即ち、繊維強化複合部材の面内方向に沿った第2凸部の外表面。)が押さえられるので、圧縮応力が加わっても面外方向へ座屈しにくい構造とすることができ、接合部における圧縮強度を高く維持できる。よって、補強材の有無にかかわらず、繊維強化複合部材の接合構造自体が高い圧縮強度の実現に寄与し、結果的に繊維強化複合部材の接合による強度信頼性の低下を抑制できる。また、第1繊維強化複合部材又は第2繊維強化複合部材は、それぞれ、樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材又は第2繊維強化ロッド部材の集合によって構成されるため、第1凹部又は第2凸部を容易に形成できる。さらに、第1繊維強化ロッド部材又は第2繊維強化ロッド部材の端部長さをそれぞれ調整することで、所望の位置に所望の形状・サイズの第1凹部又は第2凸部を得ることができる。
一実施形態において、前記第1繊維強化部材の端部には、前記周囲の前記第1繊維強化ロッド部材の端面に対して窪んだ前記少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材によって複数の前記第1凹部が形成され、前記第2繊維強化部材の端部には、前記周囲の前記第2繊維強化ロッド部材の端面に対して突出した前記少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材によって複数の前記第2凸部が形成され、前記突合せステップでは、複数の前記第1凹部にそれぞれ前記第2凸部を嵌め合わせるようになっている。
このように、第1繊維強化複合部材に複数の第1凹部を設けることにより、第1繊維強化複合部材と第2繊維強化複合部材とが嵌合する箇所が増え、より一層圧縮強度を高くできる。すなわち、第1繊維強化部材の第1凹部と第2繊維強化部材の第2凸部との嵌合箇所の増加に伴って、第1凹部の壁面と第2凸部の上下面との接触部(樹脂を介した接触部も含む。)の面積が増大するので、接合体の面外方向への変形がより一層抑制される。
一実施形態では、前記周囲の前記第1繊維強化ロッド部材によって少なくとも一つの第1凸部が形成されており、前記周囲の前記第2繊維強化ロッド部材によって少なくとも一つの第2凹部が形成されており、前記突合せステップでは、前記第1繊維強化複合部材の前記第1凸部を前記第2繊維強化複合部材の前記第2凹部を嵌め合わせるようになっている。
このように、第1繊維強化ロッド部材にも第2繊維強化複合部材側に突出した第1凸部が設けられ、これに対応して第2繊維強化複合部材に第2凹部が設けられていることで、第1繊維強化複合部材と第2繊維強化複合部材とが嵌合する箇所が更に増加し、圧縮強度の更なる向上が図れる。すなわち、第1繊維強化部材の第1凸部と第2繊維強化部材の第2凹部とを追加的に嵌合させることで、第1凹部の壁面と第2凸部の上下面との接触部だけでなく、第2凹部の壁面と第1凸部の上下面との接触部が接合体の面外方向への変形抑制に寄与するようになる。
一実施形態において、前記第1繊維強化部材の端部には、前記第1繊維強化部材の厚さ方向に関して前記第1凹部と前記第1凸部とが交互に設けられ、前記第2繊維強化部材の端部には、前記第2繊維強化部材の厚さ方向に関して前記第2凹部と前記第2凸部とが交互に設けられる。
これにより、接合体の厚さ方向に関して、第1凹部の壁面と第2凸部の上下面との接触部と、第2凹部の壁面と第1凸部の上下面との接触部とを多層に形成することができる。よって、接合体の厚さ方向における各接触部の数を増やすことで、第1繊維強化複合部材と第2繊維強化複合部材の接合部の幅方向サイズにかかわらず、接合体の面外方向への変形抑制に寄与しうる前記接触部の面積を任意に増大させることができる。
幾つかの実施形態において、前記第1繊維強化部材を形成する複数の前記第1繊維強化ロッド部材は、前記第1繊維強化複合部材の基部側において互いに結合されており、前記第1繊維強化複合部材の前記端部側において互いに拘束されておらず、前記第2繊維強化部材を形成する複数の前記第2繊維強化ロッド部材は、前記第2繊維強化複合部材の基部側において互いに結合されており、前記第2繊維強化複合部材の前記端部側において互いに拘束されていない。
これにより、互いに嵌合する第1繊維強化複合部材及び第2繊維強化複合部材の端部に可撓性を持たせることができるので、各凸部とこれに対応する凹部との位置とが多少ずれていても、端部同士を容易に嵌合させることが可能となる。
本発明の少なくとも一実施形態に係る繊維強化複合部材の接合体は、
樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材の集合である第1繊維強化複合部材と、
樹脂及び繊維束を含む第2繊維強化ロッド部材の集合であり、前記第1繊維強化複合部材に接合される第2繊維強化複合部材と、を備え、
少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材の端面が周囲の前記第1繊維強化ロッド部材の端面に対して窪み、前記第1繊維強化複合部材の前記端部には前記少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材によって第1凹部が形成されており、
少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材の端面が周囲の前記第2繊維強化ロッド部材の端面に対して突出し、前記第2繊維強化複合部材の前記端部には前記少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材によって第2凸部が形成されており、
前記第1繊維強化複合部材の前記第1凹部に前記第2繊維強化複合部材の前記第2凸部が嵌合するように、前記第1繊維強化複合部材と前記第2繊維強化複合部材の端部同士が突き合わされて接合されている。
上記繊維強化複合部材の接合体は、第1繊維強化複合部材の第1凹部に第2繊維強化複合部材の第2凸部が嵌合するように、第1繊維強化複合部材と第2繊維強化複合部材の端部同士が突き合わされて接合されているので、圧縮応力が加わっても面外方向へ座屈しにくい構造とすることができ、接合部における圧縮強度を高く維持できる。よって、補強材の有無にかかわらず、繊維強化複合部材の接合構造自体が高い圧縮強度の実現に寄与し、結果的に繊維強化複合部材の接合による強度信頼性の低下を抑制できる。また、第1繊維強化複合部材又は第2繊維強化複合部材は、それぞれ、樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材又は第2繊維強化ロッド部材の集合によって構成されるため、第1凹部又は第2凸部を容易に形成できる。さらに、第1繊維強化ロッド部材又は第2繊維強化ロッド部材の端部長さをそれぞれ調整することで、所望の位置に所望の形状・サイズの第1凹部又は第2凸部を得ることができる。
本発明の少なくとも一実施形態に係る風車翼の製造方法は、
外皮材と、翼長方向に延在して設けられるスパーキャップとを含む風車翼の製造方法であって、
前記スパーキャップが、樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材の集合である第1繊維強化複合部材と、樹脂及び繊維束を含む第2繊維強化ロッド部材の集合である第2繊維強化複合部材と含み、
前記第1繊維強化複合部材の端部と、前記第2繊維強化複合部材の端部とを突き合わせる突合せステップと、
前記第1繊維強化複合部材の前記端部と前記第2繊維強化複合部材の前記端部とを接合する接合ステップと、を備え、
少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材の端面が周囲の前記第1繊維強化ロッド部材の端面に対して窪み、前記第1繊維強化複合部材の前記端部には前記少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材によって第1凹部が形成されており、
少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材の端面が周囲の前記第2繊維強化ロッド部材の端面に対して突出し、前記第2繊維強化複合部材の前記端部には前記少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材によって第2凸部が形成されており、
前記突合せステップでは、前記第1繊維強化複合部材の前記第1凹部に前記第2繊維強化複合部材の前記第2凸部を嵌め合わせ、
前記接合ステップでは、前記第1繊維強化複合部材と前記第2繊維強化複合部材の端部同士を突き合わせた状態で、前記前記第1繊維強化複合部材の前記端部と前記第2繊維強化複合部材の前記端部との間の隙間に樹脂を注入し、該樹脂を硬化させることを特徴とする。
一般的な風車翼には、繊維強化複合部材で構成されるスパーキャップを含むものがある。このスパーキャップは翼長方向に長尺であるため、輸送や製造歩留まり向上の観点から分割構造の採用が求められている。しかし、スパーキャップは風車翼の強度部材として機能するため、強度信頼性を高く維持しながら分割部材同士を接合する必要があった。
上記風車翼の製造方法は、スパーキャップの構成部材である第1繊維強化複合部材と第2繊維強化複合部材の端部同士を突き合わせる突合せステップと、突き合わせた端部を接合する接合ステップとを含む。そして、突合わせステップでは、第1繊維強化複合部材の第1凹部に第2繊維強化複合部材の第2凸部を嵌め合わせ、接合ステップにおいて、第1繊維強化複合部材の端部と第2繊維強化複合部材の端部との間の隙間に樹脂を注入し、樹脂を硬化させることによって、第1繊維強化複合部材と第2繊維強化複合部材とを接合するようにしている。これにより、圧縮応力が加わっても面外方向へ座屈しにくい構造とすることができ、接合部における圧縮強度を高く維持できる。よって、補強材の有無にかかわらず、繊維強化複合部材の接合構造自体が高い圧縮強度の実現に寄与し、結果的に繊維強化複合部材の接合による強度信頼性の低下を抑制できる。また、第1繊維強化複合部材又は第2繊維強化複合部材は、それぞれ、樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材又は第2繊維強化ロッド部材の集合によって構成されるため、第1凹部又は第2凸部を容易に形成できる。さらに、第1繊維強化ロッド部材又は第2繊維強化ロッド部材の端部長さをそれぞれ調整することで、所望の位置に所望の形状・サイズの第1凹部又は第2凸部を得ることができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、補強材の有無にかかわらず、繊維強化複合部材の接合構造自体が高い圧縮強度の実現に寄与し、結果的に繊維強化複合部材の接合による強度信頼性の低下を抑制できる。
一実施形態に係る繊維強化複合部材の接合体を示す斜視図である。 一実施形態に係る繊維強化複合部材の接合方法における手順を示す図である。 一実施形態に係る繊維強化複合部材の構成例を示す斜視図である。 第1変形例に係る繊維強化複合部材の接合体を説明するための図である。 第2変形例に係る繊維強化複合部材の接合体を説明するための図である。 第3変形例に係る繊維強化複合部材の接合体を説明するための図である。 一実施形態に係る風車の全体構成を示す概略図である。 一実施形態に係る風車翼を示す断面図である。
以下、添付図面に従って本発明の実施形態について説明する。ただし、実施形態として以下に記載され、あるいは、実施形態として図面で示された構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は一実施形態に係る繊維強化複合部材の接合体を示す斜視図である。図2は一実施形態に係る繊維強化複合部材の接合方法における手順を示す図である。
図1及び図2に示すように、幾つかの実施形態における繊維強化複合部材の接合体1は、第1繊維強化複合部材10と、第2繊維強化複合部材20とを含み、これらの繊維強化複合部材10,20の端面が互いに接合された構成を有している。
第1繊維強化複合部材10は、樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材11の集合である。具体的に、第1繊維強化複合部材10は、複数の第1繊維強化ロッド部材11が一方向に配列された構成を有しており、少なくとも2本以上の第1繊維強化ロッド部材11が幅方向及び厚さ方向にそれぞれ配列されていてもよい。なお、第1繊維強化ロッド部材11は、第1繊維強化複合部材10の繊維方向に延在してもよい。また、複数の第1繊維強化ロッド部材11は、少なくとも一部が樹脂によって互いに結合され、一体化された構成となっている。第1繊維強化複合部材10は、樹脂が半硬化状態のプリプレグ材であってもよいし、樹脂が完全に硬化した繊維強化複合部材であってもよい。
第2繊維強化複合部材20は、樹脂及び繊維束を含む第2繊維強化ロッド部材21の集合であり、第1繊維強化複合部材10に接合されるようになっている。具体的に、第2繊維強化複合部材20は、複数の第2繊維強化ロッド部材21が一方向に配列された構成を有しており、少なくとも2本以上の第2繊維強化ロッド部材21が幅方向及び厚さ方向にそれぞれ配列されていてもよい。なお、第2繊維強化ロッド部材21は、第2繊維強化複合部材20の繊維方向に延在してもよい。また、複数の第2繊維強化ロッド部材21は、少なくとも一部が樹脂によって互いに結合され、一体化された構成となっている。第2繊維強化複合部材20は、樹脂が半硬化状態のプリプレグ材であってもよいし、樹脂が完全に硬化した繊維強化複合部材であってもよい。
第1繊維強化複合部材10又は第2繊維強化複合部材20における強化繊維としては、例えば炭素繊維やガラス繊維が用いられる。
第1繊維強化ロッド部材11又は第2繊維強化ロッド部材21は、一方向に引き揃えられた複数の強化繊維が樹脂によって一体化された繊維束を含む。また、第1繊維強化ロッド部材11又は第2繊維強化ロッド部材21の断面は、円形又は楕円形であってもよいし、方形(角が直線状に又は曲率を有するように切り欠かれた方形を含む)であってもよい。
一実施形態における各繊維強化複合部材10,20は、さらに以下の構成を有する。
第1繊維強化複合部材10において、少なくとも一本の第1繊維強化ロッド部材11の端面16aが周囲の第1繊維強化ロッド部材11の端面15aに対して窪んでいる。これにより、第1繊維強化複合部材10の端部には、少なくとも一本の第1繊維強化ロッド部材11によって、端面16aを有する第1凹部16が形成されている。
同様に、第2繊維強化複合部材20において、少なくとも一本の第2繊維強化ロッド部材21の端面25aが周囲の第2繊維強化ロッド部材21の端面26aに対して突出している。これにより、第2繊維強化複合部材20の端部には、少なくとも一本の第2繊維強化ロッド部材21によって、端面25aを有する第2凸部25が形成されている。
そして、繊維強化複合部材の接合体1は、第1繊維強化複合部材11の第1凹部16に第2繊維強化複合部材21の第2凸部25が嵌合するように、第1繊維強化複合部材10と第2繊維強化複合部材20の端部同士が突き合わされて接合された構成となっている。この接合体1では、第1凹部16の端面16aと第2凸部25の端面25aとは対向して位置している。端面16aと端面25aとは互いに接触するように位置してもよいし、端面16aと端面25aとの間に間隙が存在するようにそれぞれが位置してもよい。後者の場合、端面16aと端面25aとの間の間隙には樹脂が充填される。なお、第1凹部16又は第2凸部25は、第1繊維強化ロッド部材11又は第2繊維強化ロッド部材21の一本分以上の径を有していてもよい。
一実施形態において、第1繊維強化複合部材10の端部には複数の第1凹部16が形成され、第2繊維強化複合部材20の端部には複数の第2凸部25が形成されている。そして、接合体1は、複数の第1凹部16と複数の第2凸部25とがそれぞれ嵌め合されて接合された構成となっている。
このように、第1繊維強化複合部材10に複数の第1凹部16を設けることにより、第1繊維強化複合部材10と第2繊維強化複合部材20とが嵌合する箇所が増え、より一層圧縮強度を高くできる。すなわち、第1繊維強化部材10の第1凹部16と第2繊維強化部材20の第2凸部25との嵌合箇所の増加に伴って、第1凹部16の壁面と第2凸部25の上下面との接触部(樹脂を介した接触部も含む。)の面積が増大するので、接合体1の面外方向への変形がより一層抑制される。
一実施形態において、接合体1は、第1繊維強化複合部材10の第1凸部15と第2繊維強化複合部材20の第2凹部26とが嵌め合されて接合された構成となっている。
すなわち、第1繊維強化複合部材10の端部には、第1凹部16の周囲の少なくとも一本の第1繊維強化ロッド部材11によって、少なくとも一つの第1凸部15が形成されている。
同様に、第2繊維強化複合部材20の端部には、第2凸部25の周囲の少なくとも一本の第2繊維強化ロッド部材21によって、少なくとも一つの第2凹部26が形成されている。
そして、繊維強化複合部材の接合体1は、第1繊維強化複合部材11の第1凹部16に第2繊維強化複合部材21の第2凸部25が嵌合するとともに、第1繊維強化複合部材11の第1凸部15に第2繊維強化複合部材21の第2凹部26が嵌合した状態で、樹脂によって結合された構成となっている。この接合体1では、第1凹部16の端面16aと第2凸部25の端面25a、及び、第1凸部15の端面15aと第2凹部26の端面26aが、それぞれ対向して位置している。端面16aと端面25a又は端面15aと端面26aは互いに接触するように位置してもよいし、端面16aと端面25aの間又は端面15aと端面26aの間に間隙が存在するようにそれぞれが位置してもよい。後者の場合、端面16aと端面25aの間又は端面15aと端面26aの間の間隙には樹脂が充填される。
このように、第1繊維強化ロッド部材11にも第2繊維強化複合部材20側に突出した第1凸部15が設けられ、これに対応して第2繊維強化複合部材20に第2凹部26が設けられていることで、第1繊維強化複合部材10と第2繊維強化複合部材20とが嵌合する箇所が更に増加し、圧縮強度の更なる向上が図れる。すなわち、第1繊維強化部材10の第1凸部15と第2繊維強化部材20の第2凹部26とを追加的に嵌合させることで、第1凹部16の壁面と第2凸部25の上下面との接触部だけでなく、第2凹部26の壁面と第1凸部15の上下面との接触部が接合体の面外方向への変形抑制に寄与するようになる。
一実施形態において、第1繊維強化部材10の端部には、第1繊維強化部材10の厚さ方向に関して第1凹部16と第1凸部15とが交互に設けられ、第2繊維強化部材20の端部には、第2繊維強化部材20の厚さ方向に関して第2凹部26と第2凸部25とが交互に設けられる。図1及び図2に示す例では、第1繊維強化複合部材10の幅方向及び厚さ方向に、それぞれ、一本分の第1繊維強化ロッド部材11に対応した第1凹部16と第1凸部15とが交互に配置された構成となっている。同様に、第2繊維強化複合部材20の幅方向及び厚さ方向に、それぞれ、一本分の第2繊維強化ロッド部材21に対応した第2凸部25と第1凹部16とが交互に配置された構成となっている。
上記構成により、接合体1の厚さ方向に関して、第1凹部16の壁面と第2凸部25の上下面との接触部と、第2凹部26の壁面と第1凸部15の上下面との接触部とを多層に形成することができる。よって、接合体1の厚さ方向における各接触部の数を増やすことで、第1繊維強化複合部材10と第2繊維強化複合部材20の接合部の幅方向サイズにかかわらず、接合体1の面外方向への変形抑制に寄与しうる接触部の面積を任意に増大させることができる。
図3は、一実施形態に係る繊維強化複合部材の構成例を示す斜視図である。
図3に示すように、一実施形態において、第1繊維強化部材10を形成する複数の第1繊維強化ロッド部材11は、第1繊維強化複合部材10の基部10b側において互いに結合されており、第1繊維強化複合部材10の端部10a側において互いに拘束されていない。具体的には、第1凹部16の端面16aから基部10b側へ距離dだけ離れた位置に、互いに拘束された部位と互いに拘束されていない部位との境界17が設けられてもよい。この距離dは0を含む(すなわち境界17が端面16aと一致する)。例えば、第1繊維強化複合部材10の製造時に、複数の第1繊維強化ロッド部材11を並べて配置した後、第1繊維強化複合部材10の端部10a側に樹脂が侵入しないようにして基部10b側にのみ樹脂を注入し、硬化又は半硬化させる。これにより、第1繊維強化複合部材10の端部10aは第1繊維強化ロッド部材11が露出した状態となり、端部10aの可撓性は維持される。
同様に、図3では図示を省略しているが、第2繊維強化部材20を形成する複数の第2繊維強化ロッド部材21は、第2繊維強化複合部材20の基部側において互いに結合されており、第2繊維強化複合部材20の端部側において互いに拘束されていない。なお、第2繊維強化複合部材20においても、上述の第1繊維強化複合部材10と同様の構成を採用できる。
このような構成とすることにより、互いに嵌合する第1繊維強化複合部材10及び第2繊維強化複合部材20の端部に可撓性を持たせることができるので、各凸部15,25とこれに対応する凹部26,16との位置とが多少ずれていても、端部同士を容易に嵌合させることが可能となる。
上記実施形態によれば、第1繊維強化複合部材10の第1凹部16に第2繊維強化複合部材20の第2凸部25が嵌合するように、第1繊維強化複合部材10と第2繊維強化複合部材20の端部同士が突き合わされて接合されているので、圧縮応力が加わっても面外方向へ座屈しにくい構造とすることができ、接合部における圧縮強度を高く維持できる。よって、補強材の有無にかかわらず、繊維強化複合部材10,20の接合構造自体が高い圧縮強度の実現に寄与し、結果的に繊維強化複合部材10,20の接合による強度信頼性の低下を抑制できる。また、第1繊維強化複合部材10又は第2繊維強化複合部材20は、それぞれ、樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材11又は第2繊維強化ロッド部材21の集合によって構成されるため、第1凹部16又は第2凸部25を容易に形成できる。さらに、第1繊維強化ロッド部材11又は第2繊維強化ロッド部材21の端部長さをそれぞれ調整することで、所望の位置に所望の形状・サイズの第1凹部16又は第2凸部25を得ることができる。
ここで、上述の実施形態の変形例について説明する。
図4A〜図4Cは、第1〜第3変形例に係る繊維強化複合部材の接合体を説明するための図である。
図4Aに示す繊維強化複合部材の接合体1Aは、第1繊維強化複合部材10の第1凹部16及び第1凸部15が厚さ方向に関して交互に位置し、これに対応して、第2繊維強化複合部材20の第2凸部25及び第2凹部26が厚さ方向に関して交互に位置した構成となっている。この構成では、幅方向には凹凸が存在しない。そして、第1凹部16と第2凸部25、及び、第1凸部15と第2凹部26が、それぞれ嵌合した状態で、第1繊維強化複合部材10と第2繊維強化複合部材20の端部同士が突き合わされて接合されている。これにより、第1繊維強化複合部材10と第2繊維強化複合部材20の幅方向における接触面が存在しないため、接合時に第1繊維強化複合部材10と第2繊維強化複合部材20の幅方向の位置調整が容易に行える。
図4Bに示す繊維強化複合部材の接合体1Bは、厚さ方向に関して第1繊維強化複合部材10の第1凹部16が設けられており、幅方向には凹凸は存在しない。具体的には、複数の第1繊維強化ロッド部材11によって段差状に厚さ方向に関する第1凹部16が形成されている。同様に、厚さ方向に関して第2繊維強化複合部材20の第2凸部25が設けられており、幅方向には凹凸は存在しない。具体的には、複数の第2繊維強化ロッド部材21によって段差状に厚さ方向に関する第2凸部25が形成されている。このような構成によれば、各繊維強化複合部材10,20に段差状に凹凸が形成されているので、繊維強化複合部材10,20同士を嵌め合わせる作業が円滑に行える。
図4Cに示す繊維強化複合部材の接合体1Cは、複数の第1繊維強化複合部材10によって第1凹部16又は第1凸部15が形成され、同様に複数の第2繊維強化複合部材20によって第2凸部25又は第2凹部26が形成された構成となっている。なお、図4Cでは、厚さ方向及び幅方向に関して、それぞれ、2本の第1繊維強化複合部材10によって第1凹部16又は第1凸部15が形成され、2本の第2繊維強化複合部材20によって第2凸部25又は第2凹部26が形成された場合を例示している。これにより、各繊維強化複合部材10,20の製造を容易化できる。
次に、図2を参照して、一実施形態に係る繊維強化複合部材の接合方法について説明する。
一実施形態に係る繊維強化複合部材の接合方法は、第1繊維強化複合部材10の端部と第2繊維強化複合部材20の端部とを突き合わせる突合せステップと、第1繊維強化複合部材10の端部と第2繊維強化複合部材20の端部とを接合する接合ステップと、を備える。なお、各繊維強化複合部材10,20の構成については、上述した接合体1と同様であるため、その詳細な説明を省略する。
突合せステップでは、図2(a)及び(b)に示すように、第1繊維強化複
合部材10の第1凹部16に第2繊維強化複合部材20の第2凸部25を嵌め合わせる。このとき、第1凹部16及び第2凸部25がそれぞれ複数存在する場合には、複数の第1凹部16にそれぞれ第2凸部25を嵌め合わせる。また、第1繊維強化複合部材10が第1凹部16及び第2凸部25を有し、第2繊維強化複合部材20が第2凸部25及び第2凹部26を有する場合には、第1凹部16に第2凸部25を嵌め合わせるとともに、第1凸部15を第2凹部26に嵌め合わせる。
接合ステップでは、図2(c)に示すように、第1繊維強化複合部材10と第2繊維強化複合部材20の端部同士を突き合わせた状態で、第1繊維強化複合部材10の端部と第2繊維強化複合部材20の端部との間の隙間に樹脂を注入し、樹脂を硬化させる。接合ステップにおける具体的な接合手法として、例えばVaRTM(減圧注入工法)を用いることができる。すなわち、第1繊維強化複合部材10と第2繊維強化複合部材20とを突き合わせた接合部をバキュームバッグフィルムで覆い、このフィルム内部空間を減圧状態とした後、低粘度の熱硬化性樹脂(例えば不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等)を注入して硬化させる。なお、加熱硬化が必要な樹脂については、温風機やシリコンラバーヒーターで加熱し、樹脂を硬化させてもよい。また、別の手法として、第1繊維強化複合部材10又は第2繊維強化複合部材20の端部の少なくとも一方に上記樹脂又は接着剤を予め塗布しておき、第1繊維強化複合部材10及び第2繊維強化複合部材20の端部同士を互いに差し込んだ後に、樹脂又は接着剤を硬化させるようにしてもよい。
上述の実施形態によれば、第1繊維強化複合部材10の第1凹部16に第2繊維強化複合部材20の第2凸部25を嵌め合わせた後、これらの隙間に注入した樹脂を硬化させて第1繊維強化複合部材10と第2繊維強化複合部材20を接合するようになっている。これにより接合された接合体1は、第1凹部16の壁面によって第2凸部25の上下面が押さえられるので、圧縮応力が加わっても面外方向へ座屈しにくい構造とすることができ、接合部における圧縮強度を高く維持できる。よって、補強材の有無にかかわらず、繊維強化複合部材10,20の接合構造自体が高い圧縮強度の実現に寄与し、結果的に繊維強化複合部材10,20の接合による強度信頼性の低下を抑制できる。また、第1繊維強化複合部材10又は第2繊維強化複合部材20は、それぞれ、樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材11又は第2繊維強化ロッド部材21の集合によって構成されるため、第1凹部16又は第2凸部25を容易に形成できる。さらに、第1繊維強化ロッド部材11又は第2繊維強化ロッド部材21の端部長さをそれぞれ調整することで、所望の位置に所望の形状・サイズの第1凹部16又は第2凸部26を得ることができる。
ここで、上述の実施形態を風車翼に適用した例について以下に説明する。
図5は一実施形態に係る風車の全体構成を示す概略図である。図6は一実施形態に係る風車翼を示す断面図である。
図5に示すように、風車30は、少なくとも一本の風車翼31及びハブ32で構成されるロータ33と、ロータ33を回転自在に支持するナセル34と、地上又は水上に立設されてナセル34が取り付けられるタワー35と、を含む。風車30が風力発電装置である場合、ロータ33の回転が不図示の発電機に入力されて、発電を行うようになっている。
図5及び図6に示すように、風車翼31は、外皮材41と、翼長方向に延在して設けられるスパーキャップ42とを含む。なお、翼長方向とは、風車翼31の翼根部31aから先端部31bに向かう方向であって、翼軸線に略平行である。
外皮材41は、その他の部分とともに風車翼31の翼形を構成するものである。外皮材41及びその他の部分は、例えば、ガラス繊維プラスチック層やコア材で形成されていてもよい。なお、この構造に限定されるものではなく、スパーキャップ42以外の部位は、単にガラス繊維プラスチック積層体またはガラス繊維プラスチック発泡体等を配置した構成としてもよい。
スパーキャップ42は、主として繊維強化複合部材で形成され、翼長方向に少なくとも一つの分割線43によって複数に分割された構成とすることができる。その場合、スパーキャップ42の各分割部位は、上述の接合方法によって接合される。なお、図5及び図6に示す例では、スパーキャップ42が、風車翼31の背側及び腹側にそれぞれ各1本ずつ設けられた構成となっている。
風車翼31の背側のスパーキャップ42と腹側のスパーキャップ42との間には、シアウェブ44が設けられても良い。このシアウェブ44は、外皮材41の内部空間に、翼長方向に延在している。
具体的に、スパーキャップ42は、樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材11の集合である第1繊維強化複合部材10と、樹脂及び繊維束を含む第2繊維強化ロッド部材21の集合である第2繊維強化複合部材20と含んでいる。第1繊維強化複合部材10は第1凹部16及び第1凸部15を有しており、第2繊維強化複合部材20は第2凸部25及び第2凹部26を有している(図1〜図4参照)。
一実施形態に係る風車翼の製造方法では、第1繊維強化複合部材10の端部と、第2繊維強化複合部材20の端部とを突き合わせる突合せステップと、第1繊維強化複合部材10の端部と第2繊維強化複合部材20の端部とを接合する接合ステップと、を備える。
突合せステップでは、第1繊維強化複合部材10の第1凹部16に第2繊維強化複合部材20の第2凸部25を嵌め合わせる。
接合ステップでは、第1繊維強化複合部材10と第2繊維強化複合部材20の端部同士を突き合わせた状態で、第1繊維強化複合部材10の端部と第2繊維強化複合部材20の端部との間の隙間に樹脂を注入し、該樹脂を硬化させる。
なお、他の構成については、図1〜図4で説明した実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上説明したように、上述の実施形態によれば、第1繊維強化複合部材10の第1凹部16に第2繊維強化複合部材20の第2凸部25を嵌め合わせた後、これらの隙間に注入した樹脂を硬化させて第1繊維強化複合部材10と第2繊維強化複合部材20を接合するようにしたので、接合部における強度信頼性を高く維持することができる。また、第1繊維強化複合部材10及び第2繊維強化複合部材20は、第1繊維強化ロッド部材11又は第2繊維強化複合部材20の集合によって構成されるため、第1凹部16又は第2凸部25の大きさを、第1繊維強化ロッド部材11又は第2繊維強化複合部材20の径によって簡単に調整することができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはいうまでもない。
例えば、上述の実施形態では、繊維強化複合部材の接合方法及び接合体が風車翼に適用される場合について説明したが、本実施形態に係る技術は風車翼に限定されるものではなく、例えば、航空機の主翼、自動車、船舶、鉄道車両等の他の部材に適用することもできる。
1 接合体
10 第1繊維強化複合部材
10a 端部
10b 基部
11 第1繊維強化ロッド部材
15,25 凸部
15a,25a 端面(凸部端面)
16,26 凹部
16b,26b 端面(凹部端面)
17 境界
20 第2繊維強化複合部材
21 第2繊維強化ロッド部材
30 風車
31 風車翼
31a 翼根部
31b 先端部
32 ハブ
33 ロータ
34 ナセル
35 タワー
41 外皮
42 スパーキャップ
43 分割線
44 シアウェブ

Claims (7)

  1. 樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材の集合である第1繊維強化複合部材の端部と、樹脂及び繊維束を含む第2繊維強化ロッド部材の集合である第2繊維強化複合部材の端部とを突き合わせる突合せステップと、
    前記第1繊維強化複合部材の前記端部と前記第2繊維強化複合部材の前記端部とを接合する接合ステップと、を備え、
    少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材の端面が周囲の前記第1繊維強化ロッド部材の端面に対して窪み、前記第1繊維強化複合部材の前記端部には前記少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材によって第1凹部が形成されており、
    少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材の端面が周囲の前記第2繊維強化ロッド部材の端面に対して突出し、前記第2繊維強化複合部材の前記端部には前記少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材によって第2凸部が形成されており、
    前記突合せステップでは、前記第1繊維強化複合部材の前記第1凹部に前記第2繊維強化複合部材の前記第2凸部を嵌め合わせ、
    前記接合ステップでは、前記第1繊維強化複合部材と前記第2繊維強化複合部材の端部同士を突き合わせた状態で、前記前記第1繊維強化複合部材の前記端部と前記第2繊維強化複合部材の前記端部との間の隙間に樹脂を注入し、該樹脂を硬化させることを特徴とする繊維強化複合部材の接合方法。
  2. 前記第1繊維強化部材の端部には、前記周囲の前記第1繊維強化ロッド部材の端面に対して窪んだ前記少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材によって複数の前記第1凹部が形成され、
    前記第2繊維強化部材の端部には、前記周囲の前記第2繊維強化ロッド部材の端面に対して突出した前記少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材によって複数の前記第2凸部が形成され、
    前記突合せステップでは、複数の前記第1凹部にそれぞれ前記第2凸部を嵌め合わせることを特徴とする請求項1に記載の繊維強化複合部材の接合方法。
  3. 前記周囲の前記第1繊維強化ロッド部材によって少なくとも一つの第1凸部が形成されており、
    前記周囲の前記第2繊維強化ロッド部材によって少なくとも一つの第2凹部が形成されており、
    前記突合せステップでは、前記第1繊維強化複合部材の前記第1凸部を前記第2繊維強化複合部材の前記第2凹部を嵌め合わせることを特徴とする請求項2に記載の繊維強化複合部材の接合方法。
  4. 前記第1繊維強化部材の端部には、前記第1繊維強化部材の厚さ方向に関して前記第1凹部と前記第1凸部とが交互に設けられ、
    前記第2繊維強化部材の端部には、前記第2繊維強化部材の厚さ方向に関して前記第2凹部と前記第2凸部とが交互に設けられることを特徴とする請求項3に記載の繊維強化複合部材の接合方法。
  5. 前記第1繊維強化部材を形成する複数の前記第1繊維強化ロッド部材は、前記第1繊維強化複合部材の基部側において互いに結合されており、前記第1繊維強化複合部材の前記端部側において互いに拘束されておらず、
    前記第2繊維強化部材を形成する複数の前記第2繊維強化ロッド部材は、前記第2繊維強化複合部材の基部側において互いに結合されており、前記第2繊維強化複合部材の前記端部側において互いに拘束されていないことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の繊維強化複合部材の接合方法。
  6. 樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材の集合である第1繊維強化複合部材と、
    樹脂及び繊維束を含む第2繊維強化ロッド部材の集合であり、前記第1繊維強化複合部材に接合される第2繊維強化複合部材と、を備え、
    少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材の端面が周囲の前記第1繊維強化ロッド部材の端面に対して窪み、前記第1繊維強化複合部材の前記端部には前記少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材によって第1凹部が形成されており、
    少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材の端面が周囲の前記第2繊維強化ロッド部材の端面に対して突出し、前記第2繊維強化複合部材の前記端部には前記少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材によって第2凸部が形成されており、
    前記第1繊維強化複合部材の前記第1凹部に前記第2繊維強化複合部材の前記第2凸部が嵌合するように、前記第1繊維強化複合部材と前記第2繊維強化複合部材の端部同士が突き合わされて接合されていることを特徴とする繊維強化複合部材接合体。
  7. 外皮材と、翼長方向に延在して設けられるスパーキャップとを含む風車翼の製造方法であって、
    前記スパーキャップが、樹脂及び繊維束を含む第1繊維強化ロッド部材の集合である第1繊維強化複合部材と、樹脂及び繊維束を含む第2繊維強化ロッド部材の集合である第2繊維強化複合部材と含み、
    前記第1繊維強化複合部材の端部と、前記第2繊維強化複合部材の端部とを突き合わせる突合せステップと、
    前記第1繊維強化複合部材の前記端部と前記第2繊維強化複合部材の前記端部とを接合する接合ステップと、を備え、
    少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材の端面が周囲の前記第1繊維強化ロッド部材の端面に対して窪み、前記第1繊維強化複合部材の前記端部には前記少なくとも一本の前記第1繊維強化ロッド部材によって第1凹部が形成されており、
    少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材の端面が周囲の前記第2繊維強化ロッド部材の端面に対して突出し、前記第2繊維強化複合部材の前記端部には前記少なくとも一本の前記第2繊維強化ロッド部材によって第2凸部が形成されており、
    前記突合せステップでは、前記第1繊維強化複合部材の前記第1凹部に前記第2繊維強化複合部材の前記第2凸部を嵌め合わせ、
    前記接合ステップでは、前記第1繊維強化複合部材と前記第2繊維強化複合部材の端部同士を突き合わせた状態で、前記前記第1繊維強化複合部材の前記端部と前記第2繊維強化複合部材の前記端部との間の隙間に樹脂を注入し、該樹脂を硬化させることを特徴とする風車翼の製造方法。
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