JP2015116634A - ギヤ研磨用工具及びそれに用いる研磨シート - Google Patents

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【課題】被加工ギヤと噛合うギヤ形状に成形されたギヤ状本体を備え、ギヤ状本体が被加工ギヤと噛合って研磨を行うギヤ研磨用工具であって、ギヤ状本体の歯部の研磨側面側に、研磨部を、低コストで容易に設けることが可能なギヤ研磨用工具及びそれに用いる研磨シートを提供することを課題とする。【解決手段】被加工ギヤ2と噛合う歯部7を有するギヤ形状に成形されたギヤ状本体8を備え、ギヤ状本体8とは別体形成された研磨シート9を、上記歯部7の少なくとも研磨側面7aに貼付し、該研磨シート9はフレキシブルに変形可能に構成され、該研磨シート9の少なくもと表面側には、砥粒を含む研磨部21が形成され、被加工ギヤ2と噛合って状態でギヤ状本体8を回転させ、研磨シート9の研磨部21によって、被加工ギヤ2の歯面3aを研磨する。【選択図】図4

Description

この発明は、被加工ギヤの歯面の研磨を行うギヤ研磨用工具及びそれに用いる研磨シートに関する。
被加工ギヤと噛合う歯部を有するギヤ形状に成形されたギヤ状本体を備え、前記歯部の少なくとも研磨側面には、砥粒を含む研磨部が一体で形成され、ギヤ状本体を、被加工ギヤに噛合った状態で、回転作動させることにより、被加工ギヤの歯面の研磨を行う技術が公知になっている(例えば、特許文献1を参照。)。
実公平7−8137号公報
上記文献では、砥粒を複雑な形状をなす研磨側面に直接接着することにより、研磨部となる砥粒層を研磨側面側に形成するか、或いは、一体焼結等によって、研磨部となる砥粒層を研磨側面側に形成している。このため、研磨側面側に研磨部を設ける作業には熟練を要し、手間も掛かり、コスト高になる他、上記砥粒層の表面に凹凸が存在すると、この意図しない凹凸が被加工ギヤに転写されるため、不要な凹凸を省く作業も必要になり、さらにコスト高になる。
本発明は、被加工ギヤと噛合うギヤ形状に成形されたギヤ状本体を備え、ギヤ状本体が被加工ギヤと噛合って研磨を行うギヤ研磨用工具であって、ギヤ状本体の歯部の研磨側面側に、研磨部を、低コストで容易に設けることが可能なギヤ研磨用工具及びそれに用いる研磨シートを提供することを課題とする。
本発明のギヤ研磨用工具は、被加工ギヤの歯面の研磨を行うギヤ研磨用工具であって、被加工ギヤと噛合う歯部を有するギヤ形状に成形されたギヤ状本体を備え、ギヤ状本体とは別体形成された研磨シートを、上記歯部の少なくとも研磨側面に貼付し、該研磨シートはフレキシブルに変形可能に構成され、該研磨シートの少なくもと表面側には、砥粒を含む研磨部が形成され、被加工ギヤと噛合った状態でギヤ状本体を回転させ、研磨シートの研磨部によって、被加工ギヤの歯面を研磨することを特徴とする。
上記構成によれば、ギヤ状本体とは別体形成された研磨シートを、ギヤ状本体の研磨側面に貼付することにより、該研磨側面側に研磨部を設けるが、この研磨シートは、例えば、フラットに変形させた状態で、その表面側に、砥粒を接着等によって固着することにより、研磨部を形成するか、形成時に砥粒を含ませて該研磨シート自体を研磨部とすることが可能であるため、ギヤ状本体の歯部の研磨側面側に、研磨部を、低コストで容易に設けることが可能である他、この容易化によって、研磨部の表面に凹凸が形成されることも抑制され、さらに低コスト化に寄与する。
前記研磨シートはフレキシブルに変形可能な変形シートを含み、該変形シートの表面には、砥粒を含んだ研磨部を形成したものとしてもよい。
前記変形シートの表面に、砥粒を付着させることにより、前記研磨部を構成したものとしてもよい。
前記変形シートの表面に、砥粒を含む糸状パイルを電気植毛することにより、前記研磨部を構成したものとしてもよい。
前記研磨シートが、砥粒を含み且つフレキシブルに変形可能な単一層シートであるものとしてもよい。
前記ギヤ状本体は、多条ネジ状に成形されたものとしてもよい。
また、本発明の研磨シートは、ギヤ研磨用工具のギヤ状本体に貼付される研磨シートであって、被加工ギヤと噛合う歯部を有するようにギヤ形状に成形されたギヤ状本体の該歯部における研磨側面に貼付されるシート本体を備え、該シート本体の少なくとも表面側には、砥粒を含む研磨部が形成され、被加工ギヤと噛合った状態でギヤ状本体を回転させ、前記研磨部によって、被加工ギヤの歯面の研磨を行うことを特徴とする。
ギヤ状本体とは別体形成された研磨シートを、ギヤ状本体の研磨側面に貼付することにより、該研磨側面側に研磨部を設けるが、この研磨シートは、例えば、フラットに変形させた状態で、その表面側に、砥粒を接着や電着等によって固着することにより、研磨部を形成するか、形成時に砥粒を含ませて該研磨シート自体を研磨部とすることが可能であるため、ギヤ状本体の歯部の研磨側面側に、研磨部を、低コストで容易に設けることが可能である他、この容易化によって、研磨部の表面に凹凸が形成されることも抑制され、さらに低コスト化に寄与する。
本発明を適用した研磨装置の側断面図である。 (A),(B)は図1に示すギヤ研磨用工具の平面図及び側面図である。 (A)は研磨作業状態を示す要部拡大図であり、(B)は研磨シートの切抜形状を示す説明図である (A),(B)はそれぞれ研磨シートの構成を示す断面図である。 研磨装置の他の実施例に示す側断面図である。
図1は、本発明を適用した研磨装置の側断面図であり、図2は、(A),(B)は図1に示すギヤ研磨用工具の平面図及び側面図であり、図3(A)は研磨作業状態を示す要部拡大図であり、(B)は研磨シートの切抜形状を示す説明図である。図示される研磨装置1は、加工対象となる被加工ギヤ2の歯3と噛合うギヤ形状に成形されたギヤ研磨用工具4と、該ギヤ研磨用工具4を回転作動させる作動機構6と、被加工ギヤ2を、ギヤ研磨用工具4と噛合った状態で回転作動するように支持する図示しない支持機構とを備えている。
被加工ギヤ2の歯3と噛合ったギヤ研磨用工具4を作動機構6によって回転作動させることにより、支持機構に回転可能に支持された被加工ギヤ2の歯3の歯面3b,3cに対して研磨作業(研削作業,磨き作業)を行う。この研磨作業によって、歯面3b,3cの一般的な研磨加工の他、歯面3b,3cの傷、打痕の削除から、歯面3b,3cを鏡面に仕上げることができる。
上記ギヤ研磨用工具4は、はす歯車である被加工ギヤ2の歯3と噛合う螺旋状の歯部7を外周面側に有するギヤ形状(具体的には、多状ネジ状)に成形されたギヤ状本体(本体)8と、ギヤ状本体8の外周面側に形成された上記歯部7の少なくとも一部に貼付される研磨シート9とから構成されている。
ギヤ状本体8は、必要強度を満たす任意の材料(例えば、金属材料や、硬質プラスチック等)によって構成され、その形状は、被加工ギヤ2と噛合い可能なギヤ形状に成形されていればよく、上記多条ネジ状に限定されるものではない。例えば、被加工ギヤ2が外歯式の平歯車又ははす歯車である場合、ギヤ状本体8は、山形のネジ状歯車形状に成形されるか、或いは内歯式の上記歯車状に成形される。
また、このギヤ本体8の円筒形状の軸心となる回転中心部には、円柱状の取付孔8aが穿設され、これによって、ギヤ研磨用工具4は、全体形状が円形リング状に成形されている。上記作動機構6は、ギヤ研磨用工具4を、該ギヤ研磨用工具4の環状形状の周方向に回転作動させる。詳細は後述する。
歯部7は、歯先側端面7aと、該歯先側端面7aからそれぞれ両脇側に下降傾斜した一対の側面7b,7cとを有し、この歯部7は断面視で山形に成形されている。一方、被加工ギヤ2の歯3も、歯先側端面3aと、該歯先側端面3aからそれぞれ両側側に下降傾斜した一対の側面3b,3cとを有している。ちなみに、この歯3の側面3b、3cがそれぞれ歯面になる。
そして、ギヤ研磨用工具4が被加工ギヤ2と噛合っている際、歯部7の側面7b、7cの少なくとも一方が被加工ギヤ2の歯3の側面3b、3cに接触する。ちなみに、ギヤ研磨用工具4が、自身の軸心を回転軸心Sとして回転している最中、ギヤ研磨用工具4の歯部7の一方側側面7bが、被加工ギヤ2の歯3の一方側歯面3bに接当して、該歯部3を、ギヤ研磨用工具4の螺旋形状をなす歯部3の進行する方向に送る。
すなわち、図示する例では、被加工ギヤ2の上記一方側歯面3bが研磨される被加工側歯面になるとともに、ギヤ研磨用工具4の上記一方側側面7bが研磨時における研磨側面になる。この他、被加工ギヤ2の歯3における被加工側歯面3bと反対側の歯面3cは、非加工側歯面になるとともに、歯部7における研磨側面7bと反対側の側面7cは、非作用面になり、非加工側歯面3cと非作用面7cとの間には、図示する通り、若干の隙間が形成される。
ちなみに、ギヤ状本体8の外周面側において、隣接する歯部7,7間には、溝状の谷部8bが歯部7,7に沿って凹状成形されている。なお、ギヤ研磨用工具4の回転軸心Sの回転方向を反対側に設定すると、被加工ギヤ2の歯3の上記一方側側面3bが非加工側歯面、上記他方側側面3cが被加工面にそれぞれなるとともに、ギヤ研磨用工具4の歯部7の上記一方側側面7bが非作用面、他方側側面が研磨面にそれぞれなる。
上記研磨シート9はシート本体10から構成され、該研磨シート9は、フレキシブルに変形可能に構成され、その表面側には、研磨機能(研削機構、磨き機構)が付与されている。この研磨シート9は、図示しないシート材から切抜形成され、具体的には、シート材が研磨側面7aの形状に対応した円弧状に切抜かれる。
このようにして形成された円弧状の複数の研磨シート9を、歯部7の少なくとも研磨側面7bに順次貼付し、歯部7の螺旋状の形成方向全体に亘って、研磨側面7bを、研磨シート9により、カバーさせる。この研磨シート9の研磨側面7bへの貼付によって、該研磨側面7bに、適切な研磨機能を付与される。なお、研磨シート9のさらに具体的な構成は、後述する。
上記作動機構6は、ギヤ研磨用工具4の軸心を回転軸心Sとして、該ギヤ研磨用工具4を上記環状形状の周方向に回転作動させる。具体的には、この作動機構6は、上記回転軸心S上に出力軸(駆動軸)11aが回転駆動可能に配置されたモータ(動力源)11と、ギヤ研磨用工具4をモータ11の出力軸11aに取付ける取付具12とを備えている。
取付具12は、ギヤ研磨用工具4を回転軸心Sの両側端面(両規制面側)から挟持して保持し且つ出力軸11aに一体回転するように取付固定する一対の保持部材13,14から構成されている。駆動軸11aに近い側の保持部材13は、該駆動軸11aの先端部に取付固定される円盤状且つフランジ状の被取付部16と、被取付部16から駆動軸11aから離間する側に一体的に突出形成されて上記回転軸心Sを軸心とする軸部17とを有している。この軸部17は、ギヤ本体8の取付孔8aに嵌合挿入可能な円柱状に成形されている。一方、駆動軸11aから違い側の保持部材14は、回転軸心Sの軸方向視で、被取付部16と同一の円盤形状に成形され、この保持部材14には、上記保持部材13側に一体で突出して上記取付孔8aに嵌合挿入される凸状部14aを有している。
保持部材13の軸部17及び保持部材14の凸状部14aを、取付孔8aの両側の開放端から嵌合挿入して、該一対の保持部材13,14を、ボルト15によって互いに締着固定することにより、ギヤ研磨用工具4が保持部材13の被取付部16と、保持部材14との間に挟持固定され、これによって、ギヤ研磨用工具4が駆動軸11aに一体回転するように装着された状態になる。ちなみに、被取付部16及びギヤ状本体8の互いの対向面には、互いの空間が連接される凹部4c,16aが形成され、この上下の凹部4c,16cによって形成される空間内に規制ピン20が嵌合収容され、この規制ピン20によって、取付具12に対するギヤ研磨用工具4の相対回転が規制(具体的には禁止)される。
次に、図4に基づき、研磨シート9の構成について詳述する。
図4(A),(B)はそれぞれ研磨シートの構成を示す断面図である。同図(A)に示す例では、シート本体10からなる研磨シート9は、フレキシブルに弾性変形可能な変形シート18を含み、この変形シート18が、歯部7の少なくとも研磨側面7bに貼付される。変形シート18は、金属箔、布、紙又は合成樹脂片等の柔軟性及び弾力性を有してフレキシブルに変更可能な材料によって構成される。
上記貼付の手段としては、変形シート18と研磨側面7bとの間に介在させる接着剤19や、両面テープ(図示しない)を用いる。ちなみに、接着剤19を用いる場合、変形シート18の裏面(研磨側面7bに接する側の面)と、研磨側面7bの何れか一方又は両方に、接着剤19を塗布した状態で、両者を接合させればよい。
この変形シート18の研磨側面7bと接しない側の面である表面には、微細な砥粒を接着等で付着させるか、或いは該砥粒を含む糸状パイルを電気植毛することにより、研磨部21を形成している。この研磨部21によって、被加工ギヤ2における歯部3の被加工側歯面3bの研磨作業を行う。
また、この研磨部21を形成させる作業は、研磨側面7bへの貼付前に予め行ってもよいし、或いは、研磨側面7bに貼付した状態の変形シート18に対して、行ってもよい。
なお、図示する例では、研磨側面7bのみに、研磨シート9を貼付する例について、説明したが、仮想線Lで示すように、歯部7を構成する研磨側面7b以外の面である非作用面7c及び歯先側端面7cをカバーするように、研磨シート9を貼付してもよい。この場合、単一の研磨シート9によって、一対の側面7b,7c及び歯先側端面7aをまとめてカバーしてもよいし、或いは、複数の研磨シート9によって、これらを各別にカバーしてもよい。
一方、図4(B)では、フレキシブルに変形可能であって且つ柔軟性及び弾力性を有する研磨シート9自体を、微細な砥粒が混同された材料によって一体成形し、この研磨シート9全体を、上記研削部21とする例を示している。言換えると、本例では、砥粒を含み且つフレキシブルに弾性変形可能な単一層シートを、上記研磨シート9として用いている。
上記構成の研削装置1による研磨作業について説明すると、ギヤ研磨用工具4と被加工ギヤ2とが噛合った状態で、両者を回転作動させることにより、被加工ギヤ2の被加工側歯面3bの研磨作業を行うことが可能である。この際、上述の例では、ギヤ研磨用工具4から被加工ギヤ2に動力を伝動して、互いが反対方向に回転するが、被加工ギヤ2を、ギヤ研磨用工具4と同一方向に同期回転させて、研磨作業を行うことも可能である。ちなみに、この場合には、互いを遅らせるか、或いは進ませる方向のトルクが発生するように同期回転させる。
以上のように構成される研削装置1によれば、研磨部21が形成された部材である研磨シート9と別体で、ギヤ状本体8が構成されるため、該ギヤ状本体8が研磨用の材質に限定されることなく、硬質で歯部7等の各部の形状が高精度に成形可能な材料を、ギヤ状本体8の材料として、選択することが可能になり、これによって必要な研磨精度や、強度が容易に確保できる。
また、ギヤ状本体8の研磨シート9を貼付する部分は、該研磨シート9の厚み分、歯厚を、薄く成形するが、研磨シート9の厚みは、ほぼ均一とすることが可能であるため、高精度なギヤ研磨用工具4を、安価に製造可能になる。
また、研磨シート9の弾性力及び柔軟性により、該研磨シート9が緩衝材として機能するとともに、被加工ギヤ2の被加工側歯面3bに沿って変形するため、研削作業時に所定部位に集中的に荷重が作用することが防止され、砥粒の脱落や破損が抑制できる他、研削作業の作業効率も向上する。この他、研磨シート9の弾性力及び柔軟性により、被加工ギヤ2の噛合い誤差や、研磨シート9のギヤ状本体8への取付誤差もある程度許容される。
また、程度の個数の被加工ギヤ2に対して、研削加工を行った後に、通常のドレス加工をして、歯部7の再成形を行う必要があるが、研磨シート9の交換によって、このドレス加工が不要になるため、ドレス加工のための装置が不要になり、装置が簡略化される。具体的には、ドレス加工の成形装置や、成形用ロータリダイヤ等が不要になる。また、加工時に被加工ギヤ2に作用する圧力を適切に調整すれば、研磨部21の砥粒の磨耗を極めて小さくすることが可能であり、ギヤ研磨用工具4の目詰まりもコントロール容易になる。
また、研磨シート9は、様々な形状の歯部7に対応して自身がフレキシブルに変形し、貼付されるため、歯部7の形状を精密にすれば、研削制度もさらに向上する。また、これによって、ダイヤモンドやCBN等の高価な砥粒を用いた研磨シート9を用いて安価な研削装置1を製造することが容易になる。
すなわち、研磨部21の砥粒として、微粒子を砥粒として用いて歯部7の片側面7bのみにより研磨を行うにあたり、ギヤ研磨用工具4に作用する加工圧をコントロールすることにより、研磨部21の砥粒の磨耗、脱落を防止し、砥粒表面の目詰まりを防止できると同時に、研磨シート9の弾性によるダンパー効果によって、鏡面に仕上げることも容易になり、この鏡面加工によって、被加工ギヤ2の性能が飛躍的に向上する。
さらに、軽量な材料を用いてギヤ状本体8を形成すれば、全体を軽量化可能になり、加工エネルギーを低減できる。ちなみに、ギヤ状本体8として、軽量な剛性材を材料として用いる手段や、中空状の形状を採用することにより、上記軽量化を容易に図ることが可能になる。
また、高硬度のショット玉を、焼入れした被加工ギヤ2に衝突させて、表面に残留応力を付与する工法が広く用いられているが、この工程では、表面に残った圧痕や傷に起因して、当面の磨耗が促進される場合がある。しかし、上記のような微粒子を用いた研削部21では、被加工ギヤ2の表面の細かい凹凸(特に凸部)も排除できるため、このような不具合への対策も万全になる。
なお、研磨シート9の材料として、薄金属片を用いることも可能である。
次に、研磨装置1の他の実施例について、上述した例と異なる部分を説明すると、上述した例では、取付具12が一対の保持部材13,14から構成される例につき説明したが、図5に示す他例では、駆動軸11a側の保持部材13のみによって、取付具12を構成している。そして、ギヤ研磨用工具4の取付孔8aに、軸部17を嵌合挿入した状態で、被取付部16及びギヤ研磨用工具4にボルト22を挿入し、締付けることによって、該ギヤ研磨用工具4を、駆動軸11aに取付固定している。
1 研磨装置
2 被加工ギヤ(ワーク)
3b 歯面
3c 歯面
7 歯部
7b 研磨側面(歯面側面)
7c 研磨側面(歯面側面)
8 ギヤ状本体(本体)
9 研磨シート
10 シート本体
18 変形シート
21 研磨部(研磨層)

Claims (7)

  1. 被加工ギヤの歯面の研磨を行うギヤ研磨用工具であって、
    被加工ギヤと噛合う歯部を有するギヤ形状に成形されたギヤ状本体を備え、
    ギヤ状本体とは別体形成された研磨シートを、上記歯部の少なくとも研磨側面に貼付し、
    該研磨シートはフレキシブルに変形可能に構成され、
    該研磨シートの少なくもと表面側には、砥粒を含む研磨部が形成され、
    被加工ギヤと噛合った状態でギヤ状本体を回転させ、研磨シートの研磨部によって、被加工ギヤの歯面を研磨する
    ことを特徴とするギヤ研磨用工具。
  2. 前記研磨シートはフレキシブルに変形可能な変形シートを含み、
    該変形シートの表面には、砥粒を含んだ研磨部を形成した
    請求項1に記載のギヤ研磨用工具。
  3. 前記変形シートの表面に、砥粒を付着させることにより、前記研磨部を構成した
    請求項2に記載のギヤ研磨用工具。
  4. 前記変形シートの表面に、砥粒を含む糸状パイルを電気植毛することにより、前記研磨部を構成した
    請求項2に記載のギヤ研磨用工具。
  5. 前記研磨シートが、砥粒を含み且つフレキシブルに変形可能な単一層シートである
    請求項1に記載のギヤ研磨用工具。
  6. 前記ギヤ状本体は、多条ネジ状に成形された
    請求項1乃至5の何れかに記載のギヤ研磨用工具。
  7. ギヤ研磨用工具のギヤ状本体に貼付される研磨シートであって、
    被加工ギヤと噛合う歯部を有するようにギヤ形状に成形されたギヤ状本体の該歯部における研磨側面に貼付されるシート本体を備え、
    該シート本体の少なくとも表面側には、砥粒を含む研磨部が形成され、
    被加工ギヤと噛合った状態でギヤ状本体を回転させ、前記研磨部によって、被加工ギヤの歯面の研磨を行う
    ことを特徴とする研磨シート。
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