JP2015116627A - トリム屑搬送装置およびトリム屑搬送方法 - Google Patents

トリム屑搬送装置およびトリム屑搬送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鋼帯等の金属帯から切り取ったトリム屑を円滑に搬送して搬出することができること。【解決手段】下に凸の曲面形状に形成された搬送面に、金属帯から切り取られたトリム屑を受け入れ、受け入れたトリム屑を、この搬送面に沿って搬出位置に搬送する。この搬送面は、トリム屑を受け入れる受入位置からトリム屑の搬出位置に向かう方向に下降傾斜する。且つ、この搬送面の下降傾斜は、トリム屑の受入位置から搬出位置への方向に向かうに伴って緩くなる。【選択図】図1

Description

本発明は、鋼帯等の金属帯のサイドトリミング工程において発生するトリム屑を搬送するトリム屑搬送装置およびトリム屑搬送方法に関するものである。
従来、熱間圧延または冷間圧延等の連続処理を鋼帯に施す鋼帯製造ラインでは、鋼帯の幅方向両側の端部を切り揃えるサイドトリミング工程が行われている。サイドトリミング工程では、一般に、連続的に搬送される鋼帯の幅方向両側の端部がサイドトリミング装置によって適宜切り取られ、これにより、鋼帯の幅方向の寸法(以下、材幅という)が、目標とする材幅に整えられる。この結果、鋼帯の長手方向全域に亘って材幅の寸法差が低減されることから、鋼帯の材幅精度が向上し、延いては、鋼帯製品の良質な幅形状の確保を図ることができる。
上述したようなサイドトリミング工程に用いられるサイドトリミング装置は、一般に、鋼帯の幅方向両側の端部(以下、鋼帯縁部という)を鋼帯の厚さ方向に挟む円形の刃物を複数備えている。サイドトリミング装置は、これら複数の刃物の各々を刃物軸回りに回転させることにより、鋼帯の長手方向に沿って鋼帯縁部を鋼帯から切り取る。このようなサイドトリミング装置には、例えば、所定の刃物組込治具を用いて刃物の交換および調整を行うものがある(特許文献1参照)。また、鋼帯の長手方向に沿って所定間隔毎に鋼帯縁部にノッチを形成するとともに鋼帯縁部を切り取るものがある(特許文献2,3参照)。
一方、サイドトリミング装置によって切り取られた鋼帯縁部は、トリム屑と称される。トリム屑は、サイドトリミング装置の下方に設置された搬送装置に向かって鋼帯から切り落とされる。搬送装置は、一般に、トリム屑が切り落とされる位置から、トリム屑を巻き取る巻取装置の位置に向かって下降するように傾斜している。このような傾斜構造の搬送装置は、鋼帯から切り落とされたトリム屑を受け入れ、受け入れたトリム屑を巻取装置に向けて滑り落とすことにより、巻取装置の入側にトリム屑を搬送する。その後、トリム屑は、巻取装置によって巻き取られ、搬出される。このようなトリム屑の搬送に関する従来技術として、例えば、搬送装置(鋼帯トリム屑シュート)におけるトリム屑の入口側にエアーノズルを設け、エアーノズルから噴射したエアーにより、搬送装置内のトリム屑の走行を加速して搬送装置の出口端にトリム屑を搬送するものがある(特許文献4参照)。
特公昭60−166号公報 特公昭61−21724号公報 特公昭60−51968号公報 実開平5−56316号公報
しかしながら、上述した従来技術では、鋼帯から搬送装置内に切り落とされたトリム屑が、トリム屑を巻き取って搬出する位置(以下、搬出位置という)に到達する前に、搬送装置内において頻繁に詰まってしまう。この場合、搬出位置におけるトリム屑の巻取処理に支障を来たし、これに起因して、トリム屑の円滑な搬出が困難となる。また、搬送装置内においてトリム屑が詰まった場合、上述したトリム屑の巻取処理を停止した後、作業者がトリム屑を搬出位置に移動させて巻取装置にトリム屑を巻き付ける手作業が必要となる。このような手作業が行われる際、作業者に危険が及ぶのみならず、鋼帯製造ラインの停止を余儀なくされ、この結果、鋼帯の製造効率の低下を招来するという問題がある。
また、上述した特許文献4に開示されるように、搬送装置の入口側からエアーノズルによってエアー(圧縮空気)を噴射してトリム屑を搬送装置の出口側に搬送する手法では、圧縮空気の使用に伴ってランニングコストが増加するという問題がある。
一方、鋼帯から切り取ったトリム屑を搬出位置に向けて搬送する際、サイドトリミング装置とは別の切断装置によってトリム屑を細かく切断する手法がある。しかし、ブリキ製品等の極薄、軟質な鋼帯からのトリム屑は、そのこしの弱さ故に、安定して切断することが困難である。すなわち、この手法では、鋼帯の材質等に起因して、トリム屑の円滑な搬送が困難となる場合が生じる。したがって、鋼帯の厚さまたは鋼種によらず、多種多様な鋼帯からのトリム屑を搬出位置に向けて円滑に搬送することが要望されている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、鋼帯等の金属帯から切り取ったトリム屑を円滑に搬送して搬出することが可能なトリム屑搬送装置およびトリム屑搬送方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるトリム屑搬送装置は、下に凸の曲面形状に形成された搬送面を有し、金属帯から切り取られたトリム屑を前記搬送面に受け入れ、受け入れた前記トリム屑を前記搬送面に沿って搬出位置に搬送する搬送構造体と、前記トリム屑の受入位置から前記搬出位置に向かう方向に前記搬送面が下降傾斜し且つ前記方向に向かうに伴い前記搬送面の下降傾斜が緩くなる傾斜構造と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるトリム屑搬送装置は、上記の発明において、前記搬送面は、中心線表面粗さが0.2[μm]以下となるように鏡面仕上げされることを特徴とする。
また、本発明にかかるトリム屑搬送装置は、上記の発明において、前記搬送構造体は、前記搬送面に前記トリム屑を受け入れて搬送する受入部と、前記搬送面に沿って前記トリム屑を前記搬出位置に導く出口部と、前記受入部と前記出口部とに連続し、前記受入部から搬送された前記トリム屑を、前記搬送面に沿って中継して前記出口部に搬送する中継部と、を備え、前記搬送面は、前記受入部の内壁面から前記中継部の内壁面を介して前記出口部の内壁面に至り前記搬出位置に通じる前記曲面形状の連続面であり、前記受入部および前記中継部は、前記受入位置から前記出口部に向かって下降傾斜し、前記中継部の前記出口部に対する傾斜角度は、前記受入部の前記出口部に対する傾斜角度に比して小さいことを特徴とする。
また、本発明にかかるトリム屑搬送方法は、金属帯から切り取られたトリム屑を受け入れる受入位置から前記トリム屑の搬出位置に向かう方向に下降し且つ前記方向に向かうに伴い緩くなる下降傾斜を形成する下に凸の曲面形状の搬送面に沿って、前記トリム屑を前記受入位置から前記搬出位置に搬送することを特徴とする。
また、本発明にかかるトリム屑搬送方法は、上記の発明において、前記搬送面を、中心線表面粗さが0.2[μm]以下となるように鏡面仕上げしたことを特徴とする。
また、本発明にかかるトリム屑搬送方法は、上記の発明において、前記受入位置側から前記搬出位置に通じる前記曲面形状の連続した内壁面を前記搬送面として有するトリム屑搬送装置の受入部および中継部を、前記受入位置から前記トリム屑搬送装置の出口部に向かって下降傾斜させ、前記中継部の前記出口部に対する傾斜角度を、前記受入部の前記出口部に対する傾斜角度に比して小さくし、前記受入部の前記受入位置に前記トリム屑を受け入れ、受け入れた前記トリム屑を、前記受入部に連続する前記中継部に搬送し、前記受入部からの前記トリム屑を前記中継部に沿って中継して、前記中継部に連続する前記出口部に前記トリム屑を搬送し、前記中継部からの前記トリム屑を前記出口部に沿って前記搬出位置に導くことを特徴とする。
本発明によれば、鋼帯等の金属帯から切り取ったトリム屑を円滑に搬送して搬出することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるトリム屑搬送装置の一構成例を示す図である。 図2は、図1に示すトリム屑搬送装置のA−A線断面を示す図である。 図3は、本発明の実施の形態にかかるトリム屑搬送装置の傾斜構造の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態にかかるトリム屑搬送方法を説明するための図である。 図5は、従来のトリム屑搬送装置によるトリム屑の搬送不具合を説明する図である。 図6は、本発明の実施の形態にかかるトリム屑搬送装置におけるトリム屑と搬送面との接触状態を例示する図である。 図7は、本発明の実施の形態にかかるトリム屑搬送装置の一変形例を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明にかかるトリム屑搬送装置およびトリム屑搬送方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態により、本発明が限定されるものではない。また、各図面において、同一構成部分には同一符号を付している。
(トリム屑搬送装置)
まず、本発明の実施の形態にかかるトリム屑搬送装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかるトリム屑搬送装置の一構成例を示す図である。図2は、図1に示すトリム屑搬送装置のA−A線断面を示す図である。図1に示すように、本実施の形態にかかるトリム屑搬送装置1は、トリム屑11,12を受け入れる受入部2と、トリム屑11,12を搬出位置に搬送する出口部3と、受入部2から出口部3へのトリム屑11,12の搬送を中継する中継部4と、出口部3から創出されたトリム屑11,12を巻き取る巻取機9とを備える。
受入部2は、搬送対象のトリム屑11,12を受け入れて搬送する。具体的には、図1,2に示すように、受入部2は、下に凸の曲面形状に形成された内壁面と、上方に開口する弧形状の横断面とを有する構造体である。受入部2は、鋼帯の材幅を目標の材幅に切り揃えるサイドトリミング装置(図示せず)の下方に配置され、このサイドトリミング装置によって鋼帯から切り落とされたトリム屑11,12を自身の内壁面に受け入れる。また、受入部2は、トリム屑11,12の受入位置からトリム屑搬送装置1の出口部3に向かって下降するように傾斜(すなわち下降傾斜)している。受入部2は、サイドトリミング装置側から受け入れたトリム屑11,12を、トリム屑11,12の受入位置から出口部3に向かう方向に下降傾斜する自身の内壁面に沿って滑り落とすように搬送する。
なお、トリム屑11,12は、上述したサイドトリミング装置によって切り取られた鋼帯縁部である。このようなトリム屑11,12の長さ、幅、厚さ、形状、および数量は、このサイドトリミング装置による鋼帯縁部の切断手法、鋼帯に設定された切断代の幅、鋼帯の長手方向の材幅差等に応じて多種多様となる。
出口部3は、受入部2側から搬送されたトリム屑11,12を搬出位置に導く。具体的には、出口部3は、上述した受入部2と同様に、下に凸の曲面形状に形成された内壁面と、上方に開口する弧形状の横断面とを有する構造体である。出口部3は、トリム屑11,12を巻き取る巻取機9に自身の出口端を対向させるように配置される。出口部3は、受入部2から中継部4を介して搬送されたトリム屑11,12を自身の内壁面に沿って出口端側へ滑らし、これにより、トリム屑11,12を搬出位置に導く。この搬出位置には巻取機9が配置されており、出口部3によって搬出位置に導かれたトリム屑11,12は、この巻取機9によって巻き取られる。
中継部4は、受入部2から出口部3に向かうトリム屑11,12の搬送を中継する。具体的には、図1,2に示すように、中継部4は、下に凸の曲面形状に形成された内壁面と、上方に開口する弧形状の横断面とを有する構造体である。中継部4は、上述した受入部2と出口部3との間に介在するように配置される。すなわち、中継部4の入口端は受入部2の出口端と接続され、且つ、中継部4の出口端は出口部3の入口端と接続される。これにより、中継部4は、図1に示すように、受入部2と出口部3とに連続する。また、中継部4は、トリム屑11,12の受入位置から出口部3に向かって下降傾斜している。このような中継部4は、受入部2から搬送されたトリム屑11,12を、自身の内壁面に沿って中継して出口部3に搬送する。この際、中継部4は、受入部2側から出口部3側へトリム屑11,12を滑り落とすように搬送する。
巻取機9は、出口部3によって搬出位置に導かれたトリム屑11,12を巻き取る。具体的には、巻取機9は、トリム屑11,12を巻き取るロール体等を用いて構成され、図1に示すように、出口部3の出口端と対向するようにトリム屑11,12の搬出位置に配置される。巻取機9は、着脱可能な回転軸9aを回転中心にして回転しつつ、出口部3の出口端から送出されたトリム屑11,12を順次巻き取る。巻取機9は、所定量のトリム屑11,12を巻き取った後、回転軸9aから取り外される。その後、この巻取機9からトリム屑11,12が除去される。除去されたトリム屑11,12は、スクラップとして廃棄され、あるいは、所定の工程の材料として再利用される。
ここで、上述した受入部2、出口部3、および中継部4は、図1,2に示すように下に凸の曲面形状に形成された搬送面5を有する搬送構造体を構成する。この搬送構造体は、鋼帯から切り取られたトリム屑11,12を搬送面5に受け入れ、受け入れたトリム屑11,12を搬送面5に沿って搬出位置に搬送する。この搬出位置は、巻取機9の駆動力(巻取力)が作用し得る範囲内の位置である。このような搬出位置に搬送されたトリム屑11,12は、上述したように、巻取機9によって巻き取られ、その後、除去される。
一方、上述した搬送構造体の搬送面5は、受入部2の内壁面から中継部4の内壁面を介して出口部3の内壁面に至りトリム屑11,12の搬出位置に通じる連続面であり、下に凸の曲面形状をなす。本実施の形態において、搬送面5は、例えば図1,2に示すように、下に凸の半円形状の連続面である。また、受入部2から中継部4および出口部3を順に経て搬出位置にトリム屑11,12を円滑に搬送するために、搬送面5は、可能な限り滑らかに形成される。望ましくは、搬送面5は、中心線表面粗さRaが0.2[μm]以下となるように鏡面仕上げされる。
このような搬送面5を有する搬送構造体は、例えば、鋼管をその長手方向に切断して半円管等のハーフパイプ状構造体を形成し、得られたハーフパイプ状構造体同士の接合またはハーフパイプ状構造体の曲げ加工等を行うことにより、容易に製造可能である。この際、搬送構造体をなす一連のハーフパイプ構造体の内壁面は、可能な限り滑らかに形成され、望ましくは、バフ研磨等によって鏡面仕上げされる。
(トリム屑搬送装置の傾斜構造)
つぎに、本発明の実施の形態にかかるトリム屑搬送装置1の傾斜構造について説明する。図3は、本発明の実施の形態にかかるトリム屑搬送装置の傾斜構造の一例を示す図である。図3において、受入位置X1は、受入部2が搬送面5にトリム屑11,12を受け入れる位置である。この受入位置X1は、サイドトリミング装置によって鋼帯からトリム屑11,12が切り取られる位置の下方である。この受入位置X1は、鋼帯からトリム屑11,12を切り取るサイドトリミング装置の下方位置である。境界位置X2は、受入部2と中継部4との境界の位置であり、受入部2の出口端と中継部4の入口端との接続部分である。境界位置X3は、中継部4と出口部3との境界の位置であり、中継部4の出口端と出口部3の入口端との接続部分である。搬出位置X4は、出口部3から送出されたトリム屑11,12が巻取機9によって巻き取られる位置である。この搬出位置X4には、上述したように巻取機9が配置される。
図3に示すように、トリム屑搬送装置1の搬送構造体を構成する受入部2、中継部4、および出口部3のうち、受入部2および中継部4は、受入位置X1から出口部3に向かって下降傾斜する。具体的には、受入部2は、出口部3に対し傾斜角度θ1をなして、受入位置X1から中継部4との境界位置X2に向かう方向に下降傾斜する。中継部4は、出口部3に対し傾斜角度θ2をなして、受入部2との境界位置X2から出口部3との境界位置X3に向かう方向に下降傾斜する。この中継部4の出口部3に対する傾斜角度θ2は、上述した受入部2の出口部3に対する傾斜角度θ1に比して小さい。例えば、受入部2の傾斜角度θ1は、20[°]以上、90[°]未満である。中継部4の傾斜角度θ2は、5[°]以上、20[°]未満である。一方、出口部3は、本実施の形態において、中継部4との境界位置X3から搬出位置X4に向かう方向に傾斜していない。すなわち、出口部3は、水平方向に対して平行であり、出口部3の水平方向に対する傾斜角度は、0[°]である。この場合、受入部2の傾斜角度θ1は、受入部2の水平方向に対する傾斜角度に等しい。これと同様に、中継部4の傾斜角度θ2は、中継部4の水平方向に対する傾斜角度に等しい。
このような受入部2、中継部4、および出口部3を備えるトリム屑搬送装置1は、図3に示すように、トリム屑11,12の受入位置X1から搬出位置X4に向かう方向に搬送面5が下降傾斜し、且つ、この受入位置X1から搬出位置X4への方向に向かうに伴って搬送面5の下降傾斜が緩くなる傾斜構造を有する。具体的には、受入位置X1から搬出位置X4までの全範囲のうち、受入位置X1から境界位置X2までの範囲において、搬送面5は、出口部3に対し傾斜角度θ1をなして、受入位置X1から境界位置X2に向かう方向に下降傾斜する。受入位置X1から境界位置X2までの距離L1は、受入位置X1から搬出位置X4までの距離Laの1/3である。また、境界位置X2,X3間の範囲において、搬送面5は、出口部3に対し、受入部2の傾斜角度θ1に比して小さい傾斜角度θ2をなして、受入部2側の境界位置X2から出口部3側の境界位置X3に向かう方向に下降傾斜する。境界位置X2,X3間の距離L2は、受入位置X1から搬出位置X4までの距離Laの1/2である。一方、境界位置X3から搬出位置X4までの範囲において、搬送面5は、水平方向に対し、境界位置X3から搬出位置X4に向かう方向に傾斜せず、平行である。境界位置X3から搬出位置X4までの距離L3は、受入位置X1から搬出位置X4までの距離Laの1/6である。上述したように、搬送面5の下降傾斜の傾斜角度は、受入位置X1から搬出位置X4に向かう方向の距離の変化に伴って段階的に、θ1からθ2(<θ1)を経て零度に減少する。すなわち、搬送面5の下降傾斜は、受入位置X1から搬出位置X4に向かう方向にトリム屑11,12の搬送が進むに伴い、段階的に緩くなる。
(トリム屑搬送方法)
つぎに、本発明の実施の形態にかかるトリム屑搬送方法について説明する。図4は、本発明の実施の形態にかかるトリム屑搬送方法を説明するための図である。本実施の形態にかかるトリム屑搬送方法では、図1〜3に示した搬送面構造と傾斜構造とを有するトリム屑搬送装置1を用い、サイドトリミング装置によって鋼帯から切り取られたトリム屑11,12の受入位置X1から搬出位置X4に向かう方向に下降し且つこの方向に向かうに伴い緩くなる下降傾斜を形成する下に凸の曲面形状の搬送面5に沿って、トリム屑11,12を受入位置X1から搬出位置X4に搬送する。
具体的には、図1〜4に示すように、トリム屑11,12の受入位置X1側から搬出位置X4に通じる下に凸の半円形状の連続した内壁面を搬送面5として有するトリム屑搬送装置1の受入部2および中継部4を、受入位置X1から出口部3に向かって下降傾斜させる。且つ、中継部4の出口部3に対する傾斜角度θ2を、受入部2の出口部3に対する傾斜角度θ1に比して小さくする。また、本実施の形態にかかるトリム屑搬送方法においては、搬送面5を、中心線表面粗さRaが0.2[μm]以下となるように鏡面仕上げし、これにより、搬送面5とトリム屑11,12との接触部分の摩擦力が可能な限り低減される。
トリム屑搬送装置1は、受入部2における搬送面5のうちの受入位置X1にトリム屑11,12を受け入れ、受け入れたトリム屑11,12を、受入部2に連続する中継部4に搬送する。この際、トリム屑11,12は、受入位置X1において搬送面5に着地する。ついで、トリム屑11,12は、図4に示すように、搬送面5の半円形状に沿って受入部2の幅方向に不規則に揺動しながら、傾斜角度θ1の下降傾斜面をなす搬送面5(図3参照)に沿って、重力により、受入位置X1から受入部2と中継部4との境界位置X2へ滑り落ちる。受入部2は、受入位置X1から境界位置X2までの距離L1分、傾斜角度θ1の搬送面5に沿ってトリム屑11,12を滑落させることにより、トリム屑11,12を受入位置X1から搬出位置X4に搬送するに十分なトリム屑11,12の搬送速度を確保する。本実施の形態において、距離L1は、上述したように、受入位置X1から搬送位置X4までの距離Laの1/3である。例えば、この全範囲の距離Laが6300[mm]であり、受入部2の傾斜角度θ1が27[°]である場合、距離L1は、2100[mm]であり、受入部2における搬送面5に沿ったトリム屑11,12の搬送距離は、2357[mm]程度である。また、搬送面5の幅(直径)は、例えば、900[mm]である。この搬送面5の幅は、受入部2、中継部4、および出口部3について共通である。
つぎに、トリム屑搬送装置1は、受入部2からのトリム屑11,12を中継部4に沿って中継して、中継部4に連続する出口部3にトリム屑11,12を搬送する。この際、トリム屑11,12は、搬送面5に沿って受入部2から中継部4に進入する。ついで、トリム屑11,12は、図4に示すように、搬送面5の半円形状に沿って中継部4の幅方向に不規則に揺動しながら、傾斜角度θ2の下降傾斜面をなす搬送面5(図3参照)に沿って、重力により、受入部2側の境界位置X2から出口部3側の境界位置X3へ滑り落ちる。中継部4は、境界位置X2,X3までの距離L2分、傾斜角度θ2の搬送面5に沿ってトリム屑11,12を滑落させることにより、トリム屑11,12の搬送を停止させないようにトリム屑11,12の搬送速度を適度に低減する。本実施の形態において、距離L2は、上述したように、受入位置X1から搬送位置X4までの距離Laの1/2である。例えば、この全範囲の距離Laが6300[mm]であり、中継部4の傾斜角度θ2が8[°]である場合、距離L2は、2100[mm]であり、中継部4における搬送面5に沿ったトリム屑11,12の搬送距離は、3181[mm]程度である。
続いて、トリム屑搬送装置1は、中継部4からのトリム屑11,12を出口部3に沿って搬出位置X4に導く。この際、トリム屑11,12は、搬送面5に沿って中継部4から出口部3に進入する。ついで、トリム屑11,12は、搬送面5の半円形状に沿って出口部3の幅方向に若干揺動しながら、出口部3における搬送面5に沿って、搬送速度に基づく慣性により、中継部4側の境界位置X3から搬出位置X4に向けて滑りながら進む。ここで、出口部3における搬送面5は、図3に示したように、境界位置X3から搬出位置X4に向かう方向について、水平方向に対し平行である。したがって、トリム屑11,12の搬送速度は、出口部3内の搬送面5において加速しない。その後、トリム屑11,12は、搬送面5から受ける摩擦力により、搬送位置X4において停止する。出口部3は、境界位置X3から自身の出口端までの距離分、上述したように水平方向に平行な搬送面5に沿ってトリム屑11,12を滑らせる。これにより、出口部3は、搬送面5からトリム屑11,12に作用する摩擦力を用い、境界位置X3から搬出位置X4までの距離L3分、トリム屑11,12を進行させるに要する必要最小限の搬送速度に、トリム屑11,12の搬送速度を低減する。本実施の形態において、距離L3は、上述したように、受入位置X1から搬送位置X4までの距離Laの1/6である。例えば、この全範囲の距離Laが6300[mm]であり、出口部3の傾斜角度が0[°]である場合、距離L3は、1050[mm]である。この場合、距離L3は、出口部3における搬送面5に沿ったトリム屑11,12の搬送距離と同値である。出口部3は、上述したようにトリム屑11,12の搬送速度を低減しながら、巻取機9にトリム屑11,12を過度に強く衝突させることなく、搬出位置X4にトリム屑11,12を導く。これにより、巻取機9の回転軸9aに加わる負荷が軽減され、この結果、巻取機9の駆動異常が防止される。出口部3によって搬出位置X4に搬送されたトリム屑11,12は、図4に示すように、回転軸9aを中心に回転駆動する巻取機9によって順次巻き取られ、その後、除去される。
一方、図5に示すように、従来のトリム屑搬送装置100は、上方に開口する箱型のものであり、矩形状(コの字状)の断面構造を有する。この従来のトリム屑搬送装置100は、平らな底面を搬送面101とし、この搬送面101に沿ってトリム屑11,12を目的の搬出位置に向けて滑り落とすように搬送する。しかし、従来のトリム屑搬送装置100では、図5に示すように、搬送面101に沿ってトリム屑11,12を搬送する際、トリム屑11,12と搬送面101との接触部分が多く、これに起因して、トリム屑11,12は、搬送面101から過大な摩擦力を受ける。これにより、搬送面101に沿ったトリム屑11,12の搬送が阻害されることから、トリム屑11,12は、目的の搬出位置に到達する前に搬送面101上に停滞し、この結果、従来のトリム屑搬送装置100内にトリム屑11,12が頻繁に詰まってしまう。特に、従来のトリム屑搬送装置100の内部のうち、幅方向両側の隅領域103では、底面(搬送面101)および側壁面102からトリム屑11,12に摩擦力が作用する。このような隅領域103において、トリム屑11,12は、極めて滞留し易い。このように、従来のトリム屑搬送装置100では、搬送面101上にトリム屑11,12が停滞し易いことから、トリム屑11,12の円滑な搬送が困難である。
これに対し、本発明の実施の形態にかかるトリム屑搬送装置1は、上述したように、下に凸の曲面形状(例えば半円形状)に形成された搬送面5を有する。トリム屑搬送装置1は、このような曲面形状の搬送面5に沿ってトリム屑11,12を滑り落とすように搬送する。この際、トリム屑11,12と搬送面5との間には、図6に示すように、空隙が生じる。このようなトリム屑11,12と搬送面5との接触部分R1,R2は、図5に示した従来のトリム屑搬送装置100におけるトリム屑11,12と搬送面101との接触部分に比して極めて少ない。このため、トリム屑11,12が搬送面5から受ける摩擦力は、従来のトリム屑搬送装置100の場合に比して極めて小さくなる。トリム屑搬送装置1は、このようにトリム屑11,12と搬送面5との摩擦力を可能な限り低減しながら、搬送面5に沿ってトリム屑11,12を滑り落とし、これにより、搬出位置X4にトリム屑11,12を円滑に搬送する。また、トリム屑搬送装置1は、トリム屑11,12を、搬送面5の曲面形状に沿って、搬送面5の幅方向の中央部側すなわち搬送面5のなす下に凸の曲面の極小点側に寄せつつ、搬出位置X4に向かって搬送する。これにより、トリム屑搬送装置1は、従来のトリム屑搬送装置100の隅領域103にトリム屑11,12を頻繁に滞留させるという問題点を解消する。すなわち、トリム屑搬送装置1は、トリム屑11,12の搬送の阻害要因となる搬送面5上でのトリム屑11,12の停滞を防止する。
以上、説明したように、本発明の実施の形態では、鋼帯から切り取られたトリム屑の受入位置から搬出位置に向かう方向に下降し且つこの方向に向かうに伴い緩くなる下降傾斜を形成する下に凸の曲面形状の搬送面に沿って、トリム屑を受入位置から搬出位置に搬送している。このため、トリム屑と搬送面との接触部分を少なくして、トリム屑と搬送面との摩擦力を可能な限り低減することができる。また、受入位置に着地したトリム屑に対し、搬送面に沿って受入位置から搬出位置までトリム屑を搬送するに十分な搬送速度を与えることができる。さらには、搬出位置に向けてトリム屑を搬送しながら、トリム屑の搬送速度を、搬出位置へのトリム屑の搬送に要する必要最小限の搬送速度まで徐々に低減して、最終的に、トリム屑を搬出位置に適切に停止させることができる。以上のことにより、搬送面に沿ったトリム屑の滑りを円滑にして、搬送面上でのトリム屑の停滞を防止できるとともに、搬出位置に設置されている巻取機にトリム屑が過度に強く衝突する事態を防止して、巻取機の駆動負荷を可能な限り軽減できる。この結果、受入位置から搬出位置に至るまでトリム屑を搬送面に沿って円滑に搬送できるとともに、巻取機により搬出位置のトリム屑を安定的に巻き取って搬出することができる。
本発明の実施の形態にかかるトリム屑搬送装置およびトリム屑搬送方法を用いることにより、トリム屑の搬送方向に圧縮空気を噴射するエアーノズルまたはトリム屑を細かく切断する切断装置等、トリム屑の搬送を支援する装置を設けなくとも、搬送面上でのトリム屑の停滞を防止できる。このため、ランニングコストの増加や煩雑なメンテナンス無しに、簡易な構成によって、鋼帯の厚さまたは鋼種によらず、多種多様な鋼帯からのトリム屑を搬出位置に向けて円滑に搬送することができる。また、搬送面上に停滞したトリム屑を作業者が搬送または搬出する手作業を省くことができ、これにより、トリム屑を搬送する際の作業者の手間および危険を解消することができる。さらには、搬出位置に搬送したトリム屑を巻き取る巻取機の意図せぬ停止を防止することができ、これにより、トリム屑の搬出停止に起因する鋼帯製造ラインの停止を防止できる。この結果、トリム屑を効率よく搬出できるとともに、鋼帯製造ラインの安定した稼働率を確保して鋼帯の製造効率を向上することができる。
また、本発明の実施の形態では、中心線表面粗さRaが0.2[μm]以下となるように搬送面を鏡面仕上げしている。このため、トリム屑と搬送面との摩擦力を一層低減することができる。この結果、搬送面上でのトリム屑の停滞を容易に防止できるとともに、受入位置から搬出位置に至るトリム屑の搬送を一層円滑に行うことができる。
なお、上述した実施の形態では、トリム屑11,12の受入位置X1から搬出位置X4に向かう方向の中継部4の下降傾斜を一定にしていたが、本発明は、これに限定されるものではない。例えば図7に示すように、中継部4は、受入部2の出口端と連続して受入部2よりも緩い下降傾斜をなす上流側中継部4aと、上流側中継部4aの出口端と出口部3の入口端とに連続して上流側中継部4aよりも緩い下降傾斜をなす下流側中継部4bとによって構成されてもよい。このように、中継部4の下降傾斜は、上流側中継部4aと下流側中継部4bとによって2段階に緩くなってもよいし、3段階以上に段階分けして緩くなってもよい。この場合、中継部4は、受入位置X1から搬出位置X4への方向に向かって段階的に緩くなるように下降傾斜する一連の中継部によって構成されてもよい。あるいは、中継部4の下降傾斜は、受入位置X1から搬出位置X4への方向に向かって連続的に緩くなるように下降傾斜する弧状外形の中継部によって構成されてもよい。すなわち、本発明において、受入位置X1から搬出位置X4に向かう方向の中継部4の下降傾斜は、この方向に向かうに伴い連続的または段階的に緩くしてもよい。
また、上述した実施の形態では、トリム屑11,12の受入位置X1から搬出位置X4に向かう方向の搬送面5の下降傾斜を、受入部2、中継部4、および出口部3の3段階に緩めていたが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、受入位置X1から搬出位置X4に向かう方向の搬送面5の下降傾斜は、この方向に向かうに伴い連続的に緩くしてもよい。この場合、受入部2、中継部4、および出口部3によって構成されるトリム屑搬送装置1の搬送構造体は、弧状外形の構造体に形成されてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、出口部3を水平方向に対して平行としていたが、本発明は、これに限定されるものではない。出口部3は、トリム屑11,12の受入位置X1から搬出位置X4に向かう方向に下降傾斜してもよい。この場合、出口部3の水平方向に対する傾斜角度は、上述した中継部4の傾斜角度θ2に比して小さくすればよい。例えば、出口部3の傾斜角度は、0[°]以上、5[°]未満としてもよい。
また、上述した実施の形態では、搬送面5の曲面形状を下に凸の半円形状としていたが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、搬送面5の曲面形状は、半楕円形状または方物面形状等、半円形状以外の下に凸の曲面形状であってもよい。
さらに、上述した実施の形態では、受入位置X1から境界位置X2までの距離L1を搬送経路全体の距離Laの1/3とし、境界位置X2,X3間の距離L2を搬送経路全体の距離Laの1/2とし、境界位置X3から搬出位置X4までの距離L3を搬送経路全体の距離Laの1/6としていたが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明において、上述した各距離L1,L2,L3は、トリム屑11,12と搬送面5との摩擦力、受入位置X1から搬出位置X4に向かう方向の搬送面5の傾斜角度(例えば傾斜角度θ1,θ2)、および距離La等を考慮して、受入位置X1から搬出位置X4へのトリム屑11,12の搬送に好適な搬送速度が得られるように設定すればよい。
また、上述した実施の形態では、搬送対象のトリム屑11,12を鋼帯から切り取られたものとしていたが、これに限らず、本発明にかかるトリム屑搬送装置およびトリム屑搬送方法によって搬送されるトリム屑11,12の元となる金属帯は、鋼以外の鉄合金の帯体であってもよいし、銅またはアルミニウム等の鉄合金以外の帯体であってもよい。すなわち、本発明において、搬送対象のトリム屑11,12が切り取られる金属帯は、鋼帯、鋼帯以外の鉄合金帯、鉄合金帯以外の金属帯のいずれであってもよく、また、鋼種等の金属帯の種類(例えば強度や組成等)も特に問われない。
また、上述した実施の形態により本発明が限定されるものではなく、上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。その他、上述した実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例および運用技術等は全て本発明に含まれる。
1 トリム屑搬送装置
2 受入部
3 出口部
4 中継部
4a 上流側中継部
4b 下流側中継部
5,101 搬送面
9 巻取機
9a 回転軸
11,12 トリム屑
100 従来のトリム屑搬送装置
102 側内壁面
103 隅領域
R1,R2 接触部分

Claims (6)

  1. 下に凸の曲面形状に形成された搬送面を有し、金属帯から切り取られたトリム屑を前記搬送面に受け入れ、受け入れた前記トリム屑を前記搬送面に沿って搬出位置に搬送する搬送構造体と、
    前記トリム屑の受入位置から前記搬出位置に向かう方向に前記搬送面が下降傾斜し且つ前記方向に向かうに伴い前記搬送面の下降傾斜が緩くなる傾斜構造と、
    を備えたことを特徴とするトリム屑搬送装置。
  2. 前記搬送面は、中心線表面粗さが0.2[μm]以下となるように鏡面仕上げされることを特徴とする請求項1に記載のトリム屑搬送装置。
  3. 前記搬送構造体は、
    前記搬送面に前記トリム屑を受け入れて搬送する受入部と、
    前記搬送面に沿って前記トリム屑を前記搬出位置に導く出口部と、
    前記受入部と前記出口部とに連続し、前記受入部から搬送された前記トリム屑を、前記搬送面に沿って中継して前記出口部に搬送する中継部と、
    を備え、
    前記搬送面は、前記受入部の内壁面から前記中継部の内壁面を介して前記出口部の内壁面に至り前記搬出位置に通じる前記曲面形状の連続面であり、
    前記受入部および前記中継部は、前記受入位置から前記出口部に向かって下降傾斜し、
    前記中継部の前記出口部に対する傾斜角度は、前記受入部の前記出口部に対する傾斜角度に比して小さいことを特徴とする請求項1または2に記載のトリム屑搬送装置。
  4. 金属帯から切り取られたトリム屑を受け入れる受入位置から前記トリム屑の搬出位置に向かう方向に下降し且つ前記方向に向かうに伴い緩くなる下降傾斜を形成する下に凸の曲面形状の搬送面に沿って、前記トリム屑を前記受入位置から前記搬出位置に搬送することを特徴とするトリム屑搬送方法。
  5. 前記搬送面を、中心線表面粗さが0.2[μm]以下となるように鏡面仕上げしたことを特徴とする請求項4に記載のトリム屑搬送方法。
  6. 前記受入位置側から前記搬出位置に通じる前記曲面形状の連続した内壁面を前記搬送面として有するトリム屑搬送装置の受入部および中継部を、前記受入位置から前記トリム屑搬送装置の出口部に向かって下降傾斜させ、前記中継部の前記出口部に対する傾斜角度を、前記受入部の前記出口部に対する傾斜角度に比して小さくし、前記受入部の前記受入位置に前記トリム屑を受け入れ、受け入れた前記トリム屑を、前記受入部に連続する前記中継部に搬送し、前記受入部からの前記トリム屑を前記中継部に沿って中継して、前記中継部に連続する前記出口部に前記トリム屑を搬送し、前記中継部からの前記トリム屑を前記出口部に沿って前記搬出位置に導くことを特徴とする請求項4または5に記載のトリム屑搬送方法。
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