JP2015116592A - 鋳型装置、溶湯注入装置、鋳造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、フィルタが目詰まりした状態で溶湯が送り込まれると、溶湯圧力によって、フィルタが破損する可能性もある。そして、フィルタが破損すると、スラグおよび破損したフィルタが鋳型内に流れ込み欠陥の発生に繋がる。
本発明の鋳型装置は、溶湯が注入されることによって鋳造品を形成する成形凹部、および前記成形凹部に前記溶湯を注入する湯道を有した鋳型本体と、前記溶湯を貯留する堰鉢と、前記堰鉢から前記湯道への前記溶湯の注入口を覆うように設けられて前記溶湯中の異物を捕集する帯状の第一フィルタと、前記湯道において、前記第一フィルタよりも前記溶湯の流れ方向下流側に設けられ、前記溶湯中の異物を捕集する第二フィルタと、前記注入口の一方の側に配置され、前記第一フィルタがロール状に巻かれてなるフィルタロールから前記第一フィルタを繰り出す繰出部と、前記注入口の他方の側に配置され、前記繰出部から繰り出された前記第一フィルタを巻き取る巻取部と、を備え、前記第一フィルタは、前記第二フィルタよりもメッシュ開口径が大きく設定されていることを特徴とする。
また、メッシュ開口径の大きな第一フィルタで大きな径の異物を除去するので、第二フィルタにおいて、フィルタの目詰まりが生じにくくなる。
さらに、第一フィルタは、巻取部から繰り出されるので、注入口を覆う第一フィルタを順次更新することができ、第一フィルタにおけるフィルタ詰まりも生じにくくなる。
このようにして、第一フィルタ、第二フィルタの破損を抑えることができ、フィルタ破損によるスラグの鋳型内への流れ込みを防ぐことができる。
ヒータによりフィルタを常温から加熱することで、フィルタに接触した溶湯が冷却固化されてフィルタに付着してしまうのを防ぐことができる。
このような溶湯注入装置によって、成形凹部におけるスラグ等の異物の溶湯への巻き込みを抑え、良好な品質の鋳造品を得ることができる。
また、フィルタは、繰出部から繰り出されて巻取部から巻き取られるので、注入口を覆うフィルタを順次更新することができ、フィルタにおけるフィルタの目詰まりも生じにくくなる。
その結果、スラグを確実に除去するとともに、メンテナンスを容易に行うことが可能となる。
図1に示すように、鋳型装置10は、溶湯Mが注入されることによって鋳造品を形成する鋳型本体20と、鋳型本体20に溶湯Mを注入する溶湯注入装置30と、を備えている。
本実施形態の鋳型装置10においては、溶湯Mとして、例えば銅合金やアルミニウム合金等の非鉄金属を用いるものとする。鋳型装置10で形成する鋳造品は、何ら限定するものではないが、一例をあげると、船舶用スクリューを鋳造品として形成する。
中型24Bは、成形凹部21の下面21aの位置が、下型24Aとの型分割面となり、成形凹部21の上面21bの位置が、上型24Cとの型分割面となるように設けられている。
この堰鉢31は、その底部31aにおいて、下部部材33と上部部材34とに上下に二分割されている。
繰出部37は、箱状をなしたケース71と、フィルタロール36を回転自在に支持する支持ローラ72と、フィルタロール36から繰り出される第一フィルタ35を加熱するヒータ40と、を備えている。
支持ローラ72に保持されたフィルタロール36から繰り出される第一フィルタ35は、フィルタ通路50の端部50aからフィルタ通路50内に導入される。
巻取部38は、箱状をなしたケース81と、第一フィルタ35を巻き取る巻取ローラ82と、巻取ローラ82を回転駆動させるモータ等の駆動源82mと、を備えている。
この巻取部38においては、巻取ローラ82を一定速度で駆動、あるいは一定時間ごとに間欠的に駆動させることによって、第一フィルタ35をフィルタ通路50に沿って送る。本実施形態では、例えば、湯口22aの直径Dcmに対し、1.2Dcm/min程度の一定の速さで送るものとする。
第二フィルタ25は、例えば、第一フィルタ35と同材料や、多孔質の耐熱材料を用いることができる。
本実施形態において、第一フィルタ35のメッシュ開口径は例えば5mm、第二フィルタ25のメッシュ開口径は、例えば2.5mmとする。
次いで、堰鉢31内に溶湯Mを入れる。そして、鋳型本体20の湯口22a上に設けた堰鉢31から注入孔32を通して湯道22の湯口22aに溶湯Mを注入する。注入された溶湯Mは、第一フィルタ35、湯道22、第二フィルタ25を通り、成形凹部21に注入される。
このようにして、鋳型装置10において鋳造品を形成することができる。
さらに、第一フィルタ35は、巻取部38から繰り出されるので、注入孔32を覆う第一フィルタ35を順次更新することができ、第一フィルタ35におけるフィルタ詰まりも生じにくくなる。
このようにして、第一フィルタ35、第二フィルタ25の破損を抑えることができるので、フィルタ破損によるスラグSの鋳型内への流れ込みを確実に防ぐことができる。
その結果、スラグSを確実に除去するとともに、メンテナンスを容易に行うことが可能となる。
また、上記実施形態で示した構成は一例に過ぎず、例えば、鋳型本体20の構成、形成する鋳造品に応じた成形凹部21の形状、溶湯Mの材質等については、適宜他の構成とすることもできる。例えば、鋳型本体20では、砂型を用いるようにしたが、これに限るものではなく、金型であってもよい。
20 鋳型本体
21 成形凹部
22 湯道
22a 湯口
25 第二フィルタ
30 溶湯注入装置
31 堰鉢
32 注入孔(注入口)
35 第一フィルタ(フィルタ)
36 フィルタロール
37 繰出部
38 巻取部
40 ヒータ
50 フィルタ通路
51 留め具
M 溶湯
S スラグ
Claims (4)
- 溶湯が注入されることによって鋳造品を形成する成形凹部、および前記成形凹部に前記溶湯を注入する湯道を有した鋳型本体と、
前記溶湯を貯留する堰鉢と、
前記堰鉢から前記湯道への前記溶湯の注入口を覆うように設けられて前記溶湯中の異物を捕集する帯状の第一フィルタと、
前記湯道において、前記第一フィルタよりも前記溶湯の流れ方向下流側に設けられ、前記溶湯中の異物を捕集する第二フィルタと、
前記注入口の一方の側に配置され、前記第一フィルタがロール状に巻かれてなるフィルタロールから前記第一フィルタを繰り出す繰出部と、
前記注入口の他方の側に配置され、前記繰出部から繰り出された前記第一フィルタを巻き取る巻取部と、を備え、
前記第一フィルタは、前記第二フィルタよりもメッシュ開口径が大きく設定されていることを特徴とする鋳型装置。 - 前記フィルタを加熱するヒータをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の鋳型装置。
- 鋳型に注入される溶湯を貯留する堰鉢と、
前記堰体から前記鋳型に前記溶湯を注入する注入口を覆うように設けられ、帯状に連続するフィルタと、
前記フィルタがロール状に巻かれてなるフィルタロールから前記フィルタを繰り出す繰出部と、
前記繰出部から繰り出された前記フィルタを巻き取る巻取部と、
を備えることを特徴とする溶湯注入装置。 - 請求項1または2の鋳型装置における鋳造方法であって、
前記鋳型本体上に設けた前記堰鉢から前記第一フィルタおよび前記第二フィルタを介して前記成形凹部に前記溶湯を注入する工程と、
前記溶湯を冷却固化させた後、前記成形凹部によって形成された前記鋳造品を脱型する工程と、
を備えることを特徴とする鋳造方法。
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2013
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