JP2015115959A - 位置認識自動設定ラウドスピーカ - Google Patents

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Abstract

【課題】自動設定位置認識ラウドスピーカを提供すること。
【解決手段】位置認識自動設定ラウドスピーカは、それぞれが関連した受信された超音波受信機信号を提供する、複数の超音波受信機を含む。RF受信機は、隣接した位置認識自動設定ラウドスピーカから隣接したラウドスピーカRFデータを受信し、それを示す受信されたRFデータを提供する。データ受信機は音声データを受信し、それを示す受信された音声データを提供する。また位置認識自動設定ラウドスピーカは、検出された隣接したラウドスピーカの位置および位置認識自動設定ラウドスピーカの位置を決定するために、受信された超音波受信機信号および受信されたRFデータを受信し処理する処理装置も含む。また処理装置は、検出された隣接したラウドスピーカの決定された位置および自動設定ラウドスピーカの位置を示すデータを提供する。
【選択図】図1

Description

本開示は、ラウドスピーカの分野に関し、詳細には自動設定位置認識ラウドスピーカに関する。
携帯機器(例えば、AppleのiPhone(登録商標)およびiPad(登録商標)、SamsungのGalaxy(登録商標)など)からストリーミング音声を再生するための複数の無線スピーカが増え続けている。例えば、無線接続を、1つまたは複数の無線スピーカとBluetooth(登録商標)を備えた機器(例えば、Apple(登録商標)、Android(登録商標)またはBlackberry(登録商標)機器)との間に確立することができる。公知のように、Bluetooth(登録商標)は、固定機器および携帯機器からデータを近距離で(2400〜2480MHzからISM帯域において短波長無線伝送を使用して)交換するための無線技術規格である。
源が多チャンネル音声システムを形成できる数個の無線スピーカに音声を流す際、スピーカは多チャンネル音声システムにおけるそれらの役割を認識しない。例えば、手動入力に基づいた多チャンネルシステムにおけるその定義された役割を先験的に認識することなく、それぞれの無線スピーカは、例えば、それぞれのスピーカは左前、中央、右前、左後または右後ろのスピーカであるべきであるかを認識せず、従ってユーザが多くのスピーカの利用可能な利点を活かして多チャンネル音声を再生することができない。
他の自動設定位置認識ラウドスピーカの配置においてその相対位置を自動的に決定できる、自動設定位置認識ラウドスピーカが必要とされている。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
位置認識自動設定ラウドスピーカであって、
それぞれが関連した超音波受信機信号を提供する複数の超音波受信機と、
隣接したラウドスピーカのRFデータを受信し、それを示す受信されたRFデータを提供するRF受信機と、
音声データを受信し、それを示す受信された音声データを提供するデータ受信機と、
前記位置認識自動設定ラウドスピーカの位置を決定するために、前記複数の超音波受信機信号および前記受信されたRFデータを受信し処理し、また前記受信された音声データを処理し、処理された受信音声信号を提供する処理装置と、
前記処理された受信音声データ信号を示す音声信号を放射する変換器と
を備える、ラウドスピーカ。
(項目2)
前記処理装置は、前記自動設定ラウドスピーカに対する検出された隣接したラウドスピーカの存在および位置を決定するために、前記受信された超音波信号および前記受信されたRFデータを処理する、上記項目に記載のラウドスピーカ。
(項目3)
前記データ受信機は無線データ受信機を備える、上記項目のいずれかに記載のラウドスピーカ。
(項目4)
前記処理装置は、時間遅延を適用するために前記受信された音声データを処理し、前記処理された受信音声信号を提供し、前記時間遅延は前記自動設定ラウドスピーカの前記決定された位置に基づいて設定される、上記項目のいずれかに記載のラウドスピーカ。
(項目5)
位置認識自動設定ラウドスピーカであって、
それぞれが関連した超音波受信機信号を提供する複数の超音波受信機と、
前記ラウドスピーカに関連した超音波信号を送信する超音波送信機と、
RF信号を送信するRF送信機と、
隣接したラウドスピーカのRFデータを受信し、それを示す受信されたRFデータを提供するRF受信機と、
音声データを受信し、それを示す受信された音声データを提供するデータ受信機と、
検出された隣接したラウドスピーカの位置および前記位置認識自動設定ラウドスピーカを決定するために、前記複数の超音波受信機信号および前記受信されたRFデータを受信し処理し、前記検出された隣接したラウドスピーカの前記決定された位置および前記自動設定ラウドスピーカの前記位置を示すスピーカ配置マップデータを提供し、また前記受信された音声データを受信し処理し、検出された隣接したラウドスピーカに対する前記位置自動設定ラウドスピーカの存在および前記場所を示す、処理された受信音声信号を提供する処理装置と、
スピーカ配置マップを含み、前記処理装置と通信する記憶装置と、
前記処理された受信音声データ信号を示す音声信号を放射する変換器と
を備える、ラウドスピーカ。
(項目6)
前記複数の超音波受信機は、第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号のそれぞれを提供する、第1の超音波受信機、第2の超音波受信機および第3の超音波受信機を含む、上記項目のいずれかに記載のラウドスピーカ。
(項目7)
前記RF信号は、前記超音波信号の周波数値、および前記超音波信号に関連した前記検出された隣接したラウドスピーカの相対位置を示すデータを含む、上記項目のいずれかに記載のラウドスピーカ。
(項目8)
前記複数の超音波受信機信号は、第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号を備え、処理装置は、前記ラウドスピーカが室内に配置されているかどうかを判定するために、前記第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号の少なくとも1つを処理し、また前記受信された音声データを処理し、前記ラウドスピーカが室内にあるか否かに基づいて前記処理された受信音声信号を提供する、上記項目のいずれかに記載のラウドスピーカ。
(項目9)
前記処理装置は、前記受信された音声データを処理し、検出された隣接したラウドスピーカに対する前記ラウドスピーカの位置に基づいて、前記処理された受信音声信号に遅延を提供する、上記項目のいずれかに記載のラウドスピーカ。
(項目10)
前記ラウドスピーカに関連した前記超音波信号を送信する前記超音波送信機は、前記ラウドスピーカから前記RF信号を送信する前記RF送信機と時刻同期する、上記項目のいずれかに記載のラウドスピーカ。
(項目11)
前記データ受信機は、無線データ受信機および無線入力部を含む、上記項目のいずれかに記載のラウドスピーカ。
(項目12)
前記処理装置は、前記第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号を処理する、到着時差処理装置を含む、上記項目のいずれかに記載のラウドスピーカ。
(項目13)
前記処理装置は、前記受信された音声データを処理し、検出された隣接したラウドスピーカに対する前記ラウドスピーカの位置に基づいて、前記処理された受信音声信号の音量を制御する、デジタル音量制御(DVC)装置を含む、上記項目のいずれかに記載のラウドスピーカ。
(項目14)
前記処理装置は、前記ラウドスピーカが前記位置認識自動設定ラウドスピーカの前記決定された位置に基づいて、前記受信された音声データに関連した多チャンネル音声のどのチャンネルを再生するべきかを決定する、上記項目のいずれかに記載のラウドスピーカ。
(項目15)
前記無線データ受信機は、Bluetooth(登録商標)受信機、近距離無線通信(NFC)受信機またはWIFI受信機の少なくとも1つを備える、上記項目のいずれかに記載のラウドスピーカ。
(項目16)
前記無線データ受信機は、前記ISM周波数範囲内の搬送波信号を受信するように構成され配置された受信機を備える、上記項目のいずれかに記載のラウドスピーカ。
(項目17)
隣接したラウドスピーカの存在および位置を決定する自動設定ラウドスピーカの処理装置内で実行される方法であって、
第1の超音波受信機、第2の超音波受信機および第3の超音波受信機のそれぞれに関連した、第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号を受信することと、
前記自動設定ラウドスピーカに関連したIDトーンを有する超音波信号を送信することと、
前記IDトーンを示す第1のデータ、およびラウドスピーカ配置空間内で検出されたラウドスピーカに対する、前記自動設定ラウドスピーカの相対位置を示す第2のデータを含むRF信号を送信することと、
RFデータを受信すること、およびそれを示す受信されたRFデータを提供することと、
音声データを受信すること、およびそれを示す受信された音声データを提供することと、
検出された隣接したラウドスピーカの位置を決定するために、前記第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号ならびに前記受信されたRFデータを処理すること、および前記自動設定ラウドスピーカを示すスピーカ配置マップデータを提供すること、ならびに前記受信された音声データを処理すること、および前記ラウドスピーカに対する検出された隣接したラウドスピーカの存在および前記位置を示す処理された受信音声信号を提供することと、
前記処理された受信音声データ信号を示す音声信号を放射することと
を含む、方法。
(項目18)
前記第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号および前記受信されたRFデータを処理するステップは、前記検出された隣接したラウドスピーカに対する前記自動設定ラウドスピーカの相対位置を決定するために、前記第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号ならびに前記受信されたRFデータを処理する到着時差(TDOA)を含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目19)
前記RFデータ信号を受信するステップが第1の時間値とともに受信されるデータをもたらさない場合は、前記自動設定ラウドスピーカの前記位置は、前記スピーカ配置マップの第1のデータ位置に設定される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目20)
前記自動設定ラウドスピーカに関連した前記IDトーンを有する前記超音波信号を送信するステップと、前記RF信号を送信するステップは同期される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(摘要)
位置認識自動設定ラウドスピーカは、それぞれが関連した受信された超音波受信機信号を提供する、複数の超音波受信機を含む。RF受信機は、隣接した位置認識自動設定ラウドスピーカから隣接したラウドスピーカRFデータを受信し、それを示す受信されたRFデータを提供する。データ受信機は音声データを受信し、それを示す受信された音声データを提供する。また位置認識自動設定ラウドスピーカは、検出された隣接したラウドスピーカの位置および位置認識自動設定ラウドスピーカの位置を決定するために、受信された超音波受信機信号および受信されたRFデータを受信し処理する処理装置も含む。また処理装置は、検出された隣接したラウドスピーカの決定された位置および自動設定ラウドスピーカの位置を示すデータを提供する。加えて、処理装置は、ラウドスピーカの決定された位置に基づいて受信された音声データを受信し処理し、それを示す音声を発する。
位置認識自動設定ラウドスピーカは、第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号を提供する、第1の超音波受信機、第2の超音波受信機および第3の超音波受信機を含む。超音波送信機はラウドスピーカに関連した超音波信号を送信し、RF送信機はラウドスピーカに関連したRF信号を送信する。RF受信機は、隣接した位置認識自動設定ラウドスピーカから隣接したラウドスピーカのRFデータを受信し、それを示す受信されたRFデータを提供する。データ受信機は、音声データを受信し、それを示す受信された音声データを提供する。また位置認識自動設定ラウドスピーカは、検出された隣接したラウドスピーカの位置および位置認識自動設定ラウドスピーカを決定するために、第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号ならびに受信されたRFデータを受信し処理する処理装置も含む。また処理装置は、検出された隣接したラウドスピーカの決定された位置および自動設定ラウドスピーカの位置を示す、スピーカ配置マップデータを提供する。加えて処理装置は、受信された音声データを受信し処理し、検出された隣接したラウドスピーカに対する位置自動設定ラウドスピーカの存在および位置を示す、処理された受信音声信号を提供する。位置認識自動設定ラウドスピーカは、スピーカ配置マップを示すデータを含み、処理装置と通信する記憶装置、および処理された受信音声データ信号を示す音声信号を放射する変換器をさらに備える。
送信されたRF信号は、超音波信号の周波数値を示すデータ、および超音波信号に関連した検出された隣接したラウドスピーカの相対位置を含んでもよい。
処理装置は、第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号の少なくとも1つを処理して、ラウドスピーカが室内に配置されているか、または屋外に配置されているかを判定してもよい。処理装置は、ラウドスピーカが室内にあるか否かに基づいて受信された音声データを処理してもよく、聴取環境のダイナミクスに基づいて処理された受信音声信号を提供してもよい。
超音波送信機は、RF信号をラウドスピーカから送信する、RF送信機と時刻同期した位置認識自動設定ラウドスピーカに関連した超音波信号を送信してもよい。
処理装置は、第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号を処理する、到達時差処理装置を含んでもよい。
処理装置は、ラウドスピーカが、位置認識自動設定ラウドスピーカの決定された位置に基づいて、受信された音声データに関連した多チャンネル音声のどのチャンネルを再生するべきかを決定してもよい。
無線データ受信機は、例えば、Bluetooth(登録商標)受信機、Near Field Communication(近距離無線通信)(NFC)受信機またはWIFI受信機の少なくとも1つを備えてもよい。無線データ受信機は、約2.4GHz〜2.4835GHzの産業科学医療(ISM)周波数帯域における搬送波信号を受信するように構成され配置された受信機を備えてもよい。
隣接したラウドスピーカの存在および位置を決定する、自動設定ラウドスピーカの処理装置内で実行される方法は、第1の超音波受信機、第2の超音波受信機および第3の超音波受信機のそれぞれに関連した第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号を受信することを含む。方法は、自動設定ラウドスピーカに関連したIDトーンを有する超音波信号を送信し、IDトーンを示す第1のデータ、およびラウドスピーカの配置空間内で検出されたラウドスピーカに対する、自動設定ラウドスピーカの相対位置を示す第2のデータを含むRF信号を送信する。また信号は、他の検出されたラウドスピーカの位置を示す第3のデータを含んでもよい。方法は、RFデータ信号を受信すること、およびそれを示す受信されたRFデータを提供すること、また音声データを受信すること、およびそれを示す受信された音声データを提供することを含む。方法は、検出された隣接したラウドスピーカの位置を決定するために、第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号、ならびに受信されたRFデータを処理すること、および自動設定ラウドスピーカを示すスピーカ配置マップデータを提供すること、ならびに受信された音声データを処理すること、およびラウドスピーカに対する検出された隣接したラウドスピーカの存在および位置を示す処理された受信音声信号を提供することをさらに含む。方法は、処理された受信音声データ信号を示す音声信号を放射する。
第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号ならびに受信されたRFデータの処理には、検出された隣接したラウドスピーカの位置に対する自動設定ラウドスピーカの相対位置を決定するために、第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号ならびに受信されたRFデータの到着時差(TDOA)の処理が含まれてもよい。
上記の特徴および以下に説明される特徴を、示されたそれぞれの組合せにおいてだけでなく、他の組合せまたは単独で使用できることを理解されたい。
本発明のこれらおよび他の目的、特徴ならびに利点は、添付図面に示したように、本発明の実施形態の詳述を考慮して明らかになる。図において、同じ参照番号は対応する部分を指す。
実施形態の前述および他の特徴は、添付の図面と共に読むと、実施形態の以下の詳細な説明からより明らかになる。図面において、同様または同一の参照番号は、同様または同一の要素を指す。
自動設定位置認識ラウドスピーカを示すブロック図である。 図1に示されたラウドスピーカに電源を入れる、またはリセットする際に、処理装置によって実行されるステップを示す流れ図である。 超音波三辺測量を示すグラフである。 図2に示された処理に関連した、受信機のルーティンを示す流れ図である。 受信された無線メッセージのデータ内容を示す絵図である。 図2に示された処理に関連した、送信機のルーティンを示す流れ図である。
図1は、自動設定位置認識ラウドスピーカ10を示すブロック図である。スピーカ10は、第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号のそれぞれを処理装置18に提供する、第1の超音波受信機12、第2の超音波受信機14および第3の超音波受信機16を含む。またスピーカ10は、ラウドスピーカに関連した超音波信号を送信する超音波送信機20、RF信号を送信するRF送信機22、および1つまたは複数の隣接した自動設定位置認識ラウドスピーカから隣接したラウドスピーカRFデータを受信するRF受信機24も含む。処理装置18は、隣接した位置自動設定ラウドスピーカの存在および位置を示す、隣接したラウドスピーカRFデータを処理する。またラウドスピーカ10は、音声データを受信し、それを示す受信された音声データを処理装置18に提供する、無線データ受信機26(例えば、Bluetooth(登録商標)受信機)も含む。またラウドスピーカ10は、源(図示せず)から音声信号を受信するように無線接続を確立するために無線接続部(例えば、マイクロUSBポートまたは3.5mm補助入力部)も含んでもよい。
処理装置18は、第1、第2および第3の超音波受信機12、14、16のそれぞれから第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号を受信し処理する。またラウドスピーカ10は、処理装置18にアクセス可能な記憶装置28を含み、記憶装置28は、検出された隣接したラウドスピーカおよび自動設定ラウドスピーカ10自体の位置の決定された位置を示すスピーカ配置マップ30を含む。検出された隣接したラウドスピーカの位置および自動設定ラウドスピーカ10自体の位置を決定するためのこの処理の詳細は、以下に論じるものとする。
図1を参照すると、処理装置18は、無線受信機24から受信された音声データを受信し処理し、検出された隣接したラウドスピーカに対する位置自動設定ラウドスピーカの存在および位置を示す、処理された受信音声信号を提供する。電力増幅器30は、処理装置から処理された音声データ信号を受信し、増幅された信号を音声変換器32に提供し、音声変換器32はそれを示す音声を放射する。
図2は、例えば、ラウドスピーカ10(図1)に電源を入れた、またはリセットもしくは定期的に電源を入れたときに、処理装置18(図1)によって実行されるステップを示す流れ図である。ステップ40では、ラウドスピーカ10は、無線受信機24(図1)によって受信されたあらゆる入力無線信号を聴取する。入力無線メッセージを受信した場合、入力無線メッセージのデータフィールドにおいて画定されたトーン周波数値を決定し、特定の受信されたトーンに関連するタイマーを開始するステップ42が実行される。隣接した自動設定位置認識ラウドスピーカのそれぞれは、その超音波信号に関連し、送信されたRF信号内に同定された固有のトーンを有するので、隣接した位置認識ラウドスピーカは、ラウドスピーカの配置を作り出すために使用可能なラウドスピーカのそれぞれを固有に特定できる。
一旦タイマーが開始されると、検出されたトーンを同定する特定の入力無線信号を送信した、隣接した位置認識ラウドスピーカと関連した超音波信号の到着時差(TDOA)を計算するステップ44が実行される。このステップでは、第1、第2および第3のそれぞれの超音波受信機12、14および16が、それぞれタイマーの開始以来検出されたトーンに関連した超音波信号を受信する、経過時間が決定される。3つの超音波受信機における到着時間を使用して、超音波信号の受信と入力無線信号との時差とともに、超音波信号を送信したラウドスピーカの位置を決定できる。RF信号および送信ラウドスピーカに関連した超音波信号を送信するために、隣接したラウドスピーカは図1と同様に構成され配置されるので、RF信号は、RF信号の速度と超音波信号の関係(すなわち、光速と音速の関係)の下、最初に受信される。
図3は、超音波三辺測量を示すグラフである。この図では、ラウドスピーカ10(図1)は、隣接した位置認識ラウドスピーカ45の位置に対して示されている。この図では、隣接した位置認識ラウドスピーカ45は位置2Bからその超音波信号を送信し、またラウドスピーカ10の第1、第2および第3の超音波受信機12、14、16の位置も示されている。加えて、線a、b、cは隣接したラウドスピーカ45の超音波送信機とラウドスピーカ10の第1、第2および第3の超音波受信機12、14、16のそれぞれとの間に示されている。第1、第2および第3の超音波受信機12、14、16を1つのアレイ内のラウドスピーカ上に配置してもよく、または例えば、それぞれをラウドスピーカの異なる外表面上に配置してもよい。
図1および3を参照すると、処理装置18(図1)は、無線受信機24におけるRF信号、ならびに第1、第2および第3の超音波受信機12、14および16それぞれにおける超音波信号の到着時差(TDOA)をそれぞれ決定する。TDOA処理は公知であり、簡略にするために本明細書には詳しく論じないこととする。しかし図3に示されたように、RF信号に関するTDOA処理は、スピーカ本体上の3つの超音波受信機の位置の中心に3つの円を与える。スピーカが一面内にあると仮定して、超音波の元の位置を、3つの円の交点を計算することによって同定することができる。
再度図2を参照すると、一旦TDOAデータがステップ44で計算されると、入力無線信号と共に受信されるスピーカ位置データがステップ46で決定される。このデータは、配置内部の決定された相対的なラウドスピーカの位置を示す。ステップ48では、第2のタイマーが開始され、記憶装置28内に記憶されたスピーカ配置マップデータは、受信されたスピーカ位置データおよびTDOA計算からのデータに基づいて更新される。次いでその処理は、受信機のルーティンのステップ50に進み、以下に詳細を論じる。
入力RFメッセージがステップ40で受信されない場合、次いでその位置をデータ(例えば、左前)に設定するステップ52が実行される。入力無線メッセージを受信しないことは、隣接した自動設定位置認識ラウドスピーカが存在しないことを示す。それ故ラウドスピーカ10が、入力無線メッセージをある一定時間(例えば、10秒)内に受信できない場合は、ラウドスピーカ10は配置図内のスピーカのみであり、従ってそれ自体をスピーカ配置内の左前のデータ位置に割り当てる。閾値時間値は、部屋のサイズ、スピーカの数および送信される周波数などの要因に基づいて設定されてもよい。当然のことながら、最初のデータ位置は、例えば、右前、中央、左後、右後などのラウドスピーカ配置図内のあらゆる他の位置に割り当てられてもよいことが企図される。
ステップ52では、ラウドスピーカ10から送信するための超音波周波数が選択される。この選択は、2つの隣接したラウドスピーカが同じ超音波周波数を使用する機会を統計的に軽減するために、充分に大きい周波数値の複数の候補からランダムに選択することによって実行されてもよい。ステップ52を実行するための前提条件は、無線メッセージが受信されていないことであるので、このランダム選択プロセスを使用することは、他の隣接したラウドスピーカが存在しないので好まれる。次いでラウドスピーカ10によって送信されたRFメッセージの送信に関連した、第3のタイマーを開始するステップ54が実行される。次いで処理は、ステップ56の送信機のルーティンに進み、以下に詳細を論じる。
図4は、受信機のルーティン50(図2)の詳細を示す。図4では、受信されたRFメッセージから超音波トーンデータを抽出するステップ60が実行される。図5は、受信されたRFメッセージ61のデータ内容を示す絵図を示す。受信されたRFメッセージは、トーン周波数データフィールド62、およびトーン周波数データフィールド62内に同定されたトーンに関連した、スピーカの位置を示す位置情報を含むスピーカ配置データフィールド64を含んでもよい。
図4のステップ60は、図5に示された受信無線メッセージ61のトーン周波数フィールド62からトーンデータを読み取ってもよい。なお図4を参照すると、図5に示されたスピーカ配置データフィールド64を読み取る次のステップ66が実行される。このデータは、トーン周波数フィールド62内に同定されたトーンに関連した、スピーカの位置を示すデータを含む。ステップ68では、第1、第2および第3の受信機12、14および16における信号の到着時差が、タイマーがステップ42(図2)で開始されたとき以来の経過時間に基づいて決定される。計算された到着時差情報に基づいて、ステップ70ではラウドスピーカ10(図1)は、送信するラウドスピーカに対するその位置、および受信された無線メッセージ61内のスピーカ配置アレイデータ64(図5)を決定することができる。なお図4を参照すると、一旦ラウドスピーカ10の位置が配置内に決定されると、処理装置18(図1)は、次いで例えば、ラウドスピーカに対する遅延および/または音量(例えば、DVC)設定を計算してもよい。多チャンネルスピーカ配置におけるスピーカの位置に基づいたラウドスピーカに対する遅延および/または音量設定は公知であり、簡略にするために本明細書には詳しく論じないこととする。一旦ラウドスピーカの位置がステップ70において決定されると、次いで記憶装置28(図1)内に配置されたスピーカ配置マップ内に決定された位置を記憶するステップ72が実行される。次いで位置処理は次のRFメッセージの到着を待機する。
図2に示された送信機のルーティン56の詳細は、図6に説明されている。図6を参照すると、送信機のルーティン56は、送信のために図5に示されたような無線メッセージを準備するための処理に関連する。ステップ74では、処理装置は、記憶装置28内に記憶された配置スピーカマップデータを読み取る。このデータは、ラウドスピーカが位置決定のために送信される特定の超音波トーンについての情報とともにデータメッセージの中に置かれ、メッセージはステップ76において無線送信機22(図1)を介して送信される。このメッセージは、ラウドスピーカ10の位置を報告するために、隣接した位置認識自動設定スピーカにブロードキャストされる。次いで超音波送信機20(図1)が、TDOA分析のためにトーンを隣接した位置認識自動設定スピーカに送信するステップ78が実行される。
無線送信機20および無線受信機22は、ISM無線帯域とともに働くように構成され配置されてもよい。別法として、例えば、無線送信機20および無線受信機22は、またIEEE802.15規格に基づいてZIGBEE(商標)ネットワークを確立するように構成され配置されてもよい。またあらゆる他の低電力通信プロトコルを使用して、隣接した位置認識自動設定ラウドスピーカ間に無線通信リンクを確立してもよいことが企図される。
超音波三辺測量以外の技法を使用して、自動設定ラウドスピーカがその位置を決定してもよいことが企図される。例えば、WIFIフィンガープリント/位置決定技法も使用してよいことが企図される。位置を決定するための様々な技法は、例えば、2010屋内位置情報および屋内ナビゲーション(IPIN)会議(2010 Indoor Positioning and Indoor Navigation Conference)から公知である。http://ipin−conference.org/を参照されたい。
また自動設定位置認識ラウドスピーカは、検出された位置に基づいて音声変換器32(図1)から音声出力のダイナミクスを調節するように構成されてもよい。例えば、第1、第2および第3の超音波受信機12、14および16(図1)から受信された1つまたは複数の信号は、ラウドスピーカが室内に配置されているか、または屋外に配置されているかを判定するために処理されてもよい。ラウドスピーカの検出された位置に基づいて、処理装置18(図1)から処理された音声データ信号のダイナミクスは、聴取環境の所望のダイナミクスのために処理装置によって調節されてもよい。
配置図内のスピーカは、好ましくはRFおよび超音波ビーコン/トーンを局所におけるその他のスピーカに対して定期的に発して、その位置および存在を決定し、またあらゆる変化に対して記憶装置内の位置データをリフレッシュする働きもする。すべてのビーコンはビーコンに付随する耐用期間を有し、耐用期間後はスピーカの位置は有効であると扱われなくなる。一旦スピーカがその配置図の外に出ると、スピーカはもはやビーコンを送信することができず、その他のスピーカがビーコンの受信を停止する一定期間の後、該スピーカによって占有された位置は記憶装置内で消去される。
上述の実施形態のソフトウェアの実装は、コンピュータ可読媒体、例えば、ディスケット、CD−ROM、ROM、もしくは固定ディスクなどの有形媒体上に固定されるか、またはモデムもしくは他のインターフェース装置を介して伝送路を経てコンピュータシステムに送信可能でありシステム上に記憶される、一連のコンピュータ命令を含んでもよい。一連のコンピュータ命令は、本発明に関して本明細書に先に記載された機能のすべてまたは一部を具現化する。このようなコンピュータ命令を、多くのコンピュータ・アーキテクチャまたはオペレーティング・システムとともに使用するために、多くのプログラミング言語で書くことが可能であることは当業者には理解されよう。さらに、このような命令を、これに限定されないが、半導体、磁気、光学もしくは他の記憶装置を含む、現在または未来のあらゆる記憶装置技術を使用して記憶してもよい。このようなコンピュータプログラム製品は、印刷もしくは電子文書を伴う取外し可能な媒体、例えば、シュリンクラップソフトウェアとして配布されてもよく、コンピュータシステムで、例えばシステムROMまたは固定ディスク上にプリロードされてもよく、またはネットワーク、例えば、インターネットもしくはワールドワイドウェブを経てサーバもしくは電子掲示板から配布されてもよいことが企図される。
本発明はそのいくつかの好ましい実施形態に関して示し説明されたが、その形式および詳細に様々な変更、削除および追加が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、その中で行われてもよい。

Claims (20)

  1. 位置認識自動設定ラウドスピーカであって、
    それぞれが関連した超音波受信機信号を提供する複数の超音波受信機と、
    隣接したラウドスピーカのRFデータを受信し、それを示す受信されたRFデータを提供するRF受信機と、
    音声データを受信し、それを示す受信された音声データを提供するデータ受信機と、
    前記位置認識自動設定ラウドスピーカの位置を決定するために、前記複数の超音波受信機信号および前記受信されたRFデータを受信し処理し、また前記受信された音声データを処理し、処理された受信音声信号を提供する処理装置と、
    前記処理された受信音声データ信号を示す音声信号を放射する変換器と
    を備える、ラウドスピーカ。
  2. 前記処理装置は、前記自動設定ラウドスピーカに対する検出された隣接したラウドスピーカの存在および位置を決定するために、前記受信された超音波信号および前記受信されたRFデータを処理する、請求項1に記載のラウドスピーカ。
  3. 前記データ受信機は無線データ受信機を備える、請求項1に記載のラウドスピーカ。
  4. 前記処理装置は、時間遅延を適用するために前記受信された音声データを処理し、前記処理された受信音声信号を提供し、前記時間遅延は前記自動設定ラウドスピーカの前記決定された位置に基づいて設定される、請求項3に記載のラウドスピーカ。
  5. 位置認識自動設定ラウドスピーカであって、
    それぞれが関連した超音波受信機信号を提供する複数の超音波受信機と、
    前記ラウドスピーカに関連した超音波信号を送信する超音波送信機と、
    RF信号を送信するRF送信機と、
    隣接したラウドスピーカのRFデータを受信し、それを示す受信されたRFデータを提供するRF受信機と、
    音声データを受信し、それを示す受信された音声データを提供するデータ受信機と、
    検出された隣接したラウドスピーカの位置および前記位置認識自動設定ラウドスピーカを決定するために、前記複数の超音波受信機信号および前記受信されたRFデータを受信し処理し、前記検出された隣接したラウドスピーカの前記決定された位置および前記自動設定ラウドスピーカの前記位置を示すスピーカ配置マップデータを提供し、また前記受信された音声データを受信し処理し、検出された隣接したラウドスピーカに対する前記位置自動設定ラウドスピーカの存在および前記場所を示す、処理された受信音声信号を提供する処理装置と、
    スピーカ配置マップを含み、前記処理装置と通信する記憶装置と、
    前記処理された受信音声データ信号を示す音声信号を放射する変換器と
    を備える、ラウドスピーカ。
  6. 前記複数の超音波受信機は、第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号のそれぞれを提供する、第1の超音波受信機、第2の超音波受信機および第3の超音波受信機を含む、請求項5に記載のラウドスピーカ。
  7. 前記RF信号は、前記超音波信号の周波数値、および前記超音波信号に関連した前記検出された隣接したラウドスピーカの相対位置を示すデータを含む、請求項5に記載のラウドスピーカ。
  8. 前記複数の超音波受信機信号は、第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号を備え、処理装置は、前記ラウドスピーカが室内に配置されているかどうかを判定するために、前記第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号の少なくとも1つを処理し、また前記受信された音声データを処理し、前記ラウドスピーカが室内にあるか否かに基づいて前記処理された受信音声信号を提供する、請求項5に記載のラウドスピーカ。
  9. 前記処理装置は、前記受信された音声データを処理し、検出された隣接したラウドスピーカに対する前記ラウドスピーカの位置に基づいて、前記処理された受信音声信号に遅延を提供する、請求項5に記載のラウドスピーカ。
  10. 前記ラウドスピーカに関連した前記超音波信号を送信する前記超音波送信機は、前記ラウドスピーカから前記RF信号を送信する前記RF送信機と時刻同期する、請求項5に記載のラウドスピーカ。
  11. 前記データ受信機は、無線データ受信機および無線入力部を含む、請求項5に記載のラウドスピーカ。
  12. 前記処理装置は、前記第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号を処理する、到着時差処理装置を含む、請求項6に記載のラウドスピーカ。
  13. 前記処理装置は、前記受信された音声データを処理し、検出された隣接したラウドスピーカに対する前記ラウドスピーカの位置に基づいて、前記処理された受信音声信号の音量を制御する、デジタル音量制御(DVC)装置を含む、請求項5に記載のラウドスピーカ。
  14. 前記処理装置は、前記ラウドスピーカが前記位置認識自動設定ラウドスピーカの前記決定された位置に基づいて、前記受信された音声データに関連した多チャンネル音声のどのチャンネルを再生するべきかを決定する、請求項5に記載のラウドスピーカ。
  15. 前記無線データ受信機は、Bluetooth(登録商標)受信機、近距離無線通信(NFC)受信機またはWIFI受信機の少なくとも1つを備える、請求項11に記載のラウドスピーカ。
  16. 前記無線データ受信機は、前記ISM周波数範囲内の搬送波信号を受信するように構成され配置された受信機を備える、請求項11に記載のラウドスピーカ。
  17. 隣接したラウドスピーカの存在および位置を決定する自動設定ラウドスピーカの処理装置内で実行される方法であって、
    第1の超音波受信機、第2の超音波受信機および第3の超音波受信機のそれぞれに関連した、第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号を受信することと、
    前記自動設定ラウドスピーカに関連したIDトーンを有する超音波信号を送信することと、
    前記IDトーンを示す第1のデータ、およびラウドスピーカ配置空間内で検出されたラウドスピーカに対する、前記自動設定ラウドスピーカの相対位置を示す第2のデータを含むRF信号を送信することと、
    RFデータを受信すること、およびそれを示す受信されたRFデータを提供することと、
    音声データを受信すること、およびそれを示す受信された音声データを提供することと、
    検出された隣接したラウドスピーカの位置を決定するために、前記第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号ならびに前記受信されたRFデータを処理すること、および前記自動設定ラウドスピーカを示すスピーカ配置マップデータを提供すること、ならびに前記受信された音声データを処理すること、および前記ラウドスピーカに対する検出された隣接したラウドスピーカの存在および前記位置を示す処理された受信音声信号を提供することと、
    前記処理された受信音声データ信号を示す音声信号を放射することと
    を含む、方法。
  18. 前記第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号および前記受信されたRFデータを処理するステップは、前記検出された隣接したラウドスピーカに対する前記自動設定ラウドスピーカの相対位置を決定するために、前記第1、第2および第3の受信された超音波受信機信号ならびに前記受信されたRFデータを処理する到着時差(TDOA)を含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記RFデータ信号を受信するステップが第1の時間値とともに受信されるデータをもたらさない場合は、前記自動設定ラウドスピーカの前記位置は、前記スピーカ配置マップの第1のデータ位置に設定される、請求項18に記載の方法。
  20. 前記自動設定ラウドスピーカに関連した前記IDトーンを有する前記超音波信号を送信するステップと、前記RF信号を送信するステップは同期される、請求項17に記載の方法。
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