JP2015115832A - 中継装置、中継制御方法、及び、中継制御プログラム - Google Patents

中継装置、中継制御方法、及び、中継制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】多種多様なプロトコルの相違を吸収し、データの適切な中継処理を実現する。【解決手段】第1のネットワーク2から複数種類の通信プロトコルのいずれかに対応したデータを受信し、受信データのデータ構造を解析して前記通信プロトコルのデータに共通に含まれる情報を所定形式の共通データに変換する受信処理部311と、第2のネットワーク4へ複数種類の通信プロトコルのいずれかに対応したデータを送信する送信処理部312と、前記共通データと前記共通データに対して定義された中継ルールとに基づいて、送信処理部312から第2のネットワーク4へ送信する前記受信データの通信プロトコルと宛先とを制御する中継制御部313と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、中継装置、中継制御方法、及び、中継制御プログラムに関する。
サービスゲートウェイ(SGW)は、異なるプロトコルをもつ通信網を接続する中継装置である。中継装置は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)とワイドエリアネットワーク(WAN)とを接続し、LAN又はWANから受信したパケットをパケットの宛先の装置が含まれるネットワークに中継する。
LANは、例えば、企業のオフィスなどに設置されたネットワークである。一方、WANは、インターネット環境とすることができる。中継装置は、LANにおける装置がインターネットを介してデータ通信をするために用いられる。企業のネットワークでは、外部からの不正なアクセスを防止するためのファイヤーウォール等のセキュリティが設定される。ファイヤーウォールを設定することで、外部からの不正なアクセスを防止することができる。
関連する技術として、WANから不正アクセスがあった場合に、中継装置がWANの回線を切断することで、セキュリティを高める技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−225154号公報
しかしながら、特許文献1は、セキュリティを高める技術を記載するに留まっているため、例えば、多種多様なプロトコルの通信を中継する技術に関して何ら検討していない。
中継装置の一態様は、第1のネットワークから複数種類の通信プロトコルのいずれかに対応したデータを受信し、受信データのデータ構造を解析して前記通信プロトコルのデータに共通に含まれる情報を所定形式の共通データに変換する受信処理部と、第2のネットワークへ複数種類の通信プロトコルのいずれかに対応したデータを送信する送信処理部と、前記共通データと前記共通データに対して定義された中継ルールとに基づいて、前記送信処理部から前記第2のネットワークへ送信する前記受信データの通信プロトコルと宛先とを制御する中継制御部と、を備える。
多種多様なプロトコルの相違を吸収し、データの適切な中継処理を実現することができる。
一実施形態に係る通信システムの構成を示す図である。 図1に例示する中継装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図1に例示する中継装置の機能的な構成に着目した構成例を示す。 図3に例示した通信IF(受信処理部及び送信処理部)に着目した中継装置の構成例を示す機能ブロック図である。 図4に例示するプロトコル終端部の構成例を示す機能ブロック図である。 図5に例示する内部データ変換部によって得られる内部データのフォーマット例を示す図である。 図6に例示する共通データに含まれる情報を説明する図である。 図4に例示するプロトコル選択部で用いられる宛先IDとプロトコルとの対応関係を表すデータの一例を示す図である。 図4に例示するプロトコル変換部の構成例を示す機能ブロック図である。 図4に例示する中継処理部の構成例を示す機能ブロック図である。 図10に例示する中継処理部で用いられる中継ルール(アップストリーム側)の一例を示す図である。 図10に例示する中継処理部で用いられる中継ルール(ダウンストリーム側)の一例を示す図である。 本実施形態の通信システムの中継装置に着目した動作を説明するフローチャートである。
図1は、一実施形態に係る通信システム1の構成を示す図である。図1に示す通信システム1は、例示的に、第1のネットワーク(NW)2と、第2のNW4と、第1及び第2のNW2及び4の間の通信を中継する中継装置3と、を備える。
第1のNW2の一例は、LANであり、第2のNW4の一例は、WANである。LAN2は、例示的に、複数のネットワークエレメント(NE)21を備える。NE21の一例は、通信機能を具備する機器(デバイス)である。そのようなデバイスの一例としては、センサが挙げられる。したがって、本実施形態において、LAN2は、センサネットワークと称してもよい。
センサ21の一例は、電流、電圧、電力、温度、圧力、流量、速度、加速度、角速度、質量、光量等の各種物理量をセンシングする物理量センサである。センサ21には、これらのいずれかの物理量を複合的にセンシング可能なものもある。また、近年、センサ21は、インテリジェンス化により、情報処理機能や通信機能を具備するものもある。そのようなセンサ(デバイス)21は、「スマートセンサ(デバイス)」と称されることがある。
WAN4に備えられたサーバ41は、例示的に、クラウドセンタ等に備えられたクラウドサーバ等のコンピュータ(情報処理装置)である。なお、図1に例示するWAN4において、サーバ41は、1台しか示していないが、複数台備えられていてもよい。
センサ21は、センシングした情報(以下「センサ情報」と称することがある。)を通信機能によりサーバ41宛に送信することができる。また、センサ21は、通信機能によりサーバ41からセンサ21宛に送信された制御情報等を受信し、受信した情報に応じた動作が可能である。別言すると、サーバ41は、センサ21のファームウェア更新や、ユーザデバイス21の設定確認、変更、及びリセット等の保守運用管理を遠隔で実施することが可能である。
サーバ41とセンサ21との通信のような機器間の通信は、M2M(Machine to Machine)と称されることがある。M2Mの分野には様々なセンサ21が存在する。通信機器の小型化、無線通信技術の発展等の情報システムの高度化により、M2Mの適用対象装置が拡大している。
ここで、サーバ41と各種センサ21との間の通信に用いる通信プロトコルが統一されていれば、サーバ41と各種センサ21のそれぞれと間の通信に、個別(専用)の通信機器やプログラム(ソフトウェアやアプリケーション)を用意する必要はない。しかし、M2Mにおいて、センサ21がサポートする通信プロトコルは多種多様であるのが現状である。
例えば、センサ21には、TCPや、UDP、FTP、HTTP等のインターネットプロトコル(IP)に準拠した汎用の通信プロトコルで通信が可能なものや、IPをベースにした独自の通信プロトコルで通信可能なものが含まれる。独自の通信プロトコルとは、例えば、センサ21を管理する側で独自に規定されたようなプロトコルである。また、IPとは異なる通信プロトコルで通信が可能なセンサ21も存在する。例えば、無線通信が可能なセンサ21や、RS232CやUSB等のシリアル通信プロトコルによる通信が可能なセンサも存在する。さらには、SCPや、エコーネットライト(登録商標)、CWMP等で通信が可能なセンサ21も存在する。
なお、SCPは、Secure Copy Protocolの略称である。エコーネットライトは、エコーネットコンソーシアムが策定した通信プロトコルであり、スマートハウス向け制御プロトコル及びセンサネットワークプロトコルである。
CWMPは、ブロードバンドフォーラムが策定した通信プロトコルであり、CPE WAM管理プロトコル(CPE WAN Management Protocol)の略称である。CPEは、Customer Premises Equipmentの略称であり、センサ21等のユーザデバイスが該当する。CWMPの技術仕様は、TR−69(Technical Report 069)に記述されている。
このように、センサ21がサポートする通信プロトコルは、多種多様であるのが実態である。一方、近年のクラウドコンピューティングの発展により、例えば、各種センサ21のセンサ情報をクラウド(例えば、サーバ41)に収集し、ビッグデータとして活用することが検討されている。
しかしながら、上述のようなM2Mの実態において、各種センサ21のセンサ情報をサーバ41が収集するには、異なる通信プロトコルをサポートするセンサ21毎に、当該通信プロトコルをサポートする通信機器を個別に準備せざるを得ない。また、センサ情報を専用の通信機器でサーバ41が処理し易い形式のデータに加工や変換しなくてはならないこともある。さらには、各種センサ21に合わせて専用のソフトウェアやアプリケーションを準備せざるを得ないこともある。そのため、クラウドセンタ等へのM2Mの導入コストが増加し、導入の敷居が高いのが現状である。
そこで、本実施形態では、中継装置3において、各種センサ21がサポートする多種多様な通信プロトコルの相違を吸収し、センサ21及びサーバ41が、互いの通信プロトコルを意識せずに、必要に応じた通信を行なえるようにする。以下、そのような中継装置3の詳細について説明する。なお、中継装置3は、サービスゲートウェイ(SGW)と称してもよい。
図2は、本実施形態に係る中継装置3のハードウェア構成例を示すブロック図である。図2に示す中継装置3は、例示的に、プロセッサ31、メモリ32、バス33、外部記憶装置34、及び、ネットワーク(NW)接続装置35を備える。オプションとして、中継装置3は、入力装置36、出力装置37及び媒体駆動装置38のいずれかを備えてもよい。中継装置3は、例えば、コンピュータ等の情報処理装置によって実現されてよい。
プロセッサ31、メモリ32、外部記憶装置34、及び、ネットワーク接続装置35は、バス33によって互いに通信可能に接続される。入力装置36、出力装置37及び媒体駆動装置38のいずれかが中継装置3に備えられる場合には、当該装置もバス33に接続されてよい。
プロセッサ31は、例示的に、Central Processing Unit(CPU)等の演算能力を備えた任意の処理回路あるいは処理部である。プロセッサ31は、メモリ32や外部記憶装置34に記憶されたプログラムやデータを適宜に読み取って実行することにより、図3にて後述するような、中継装置3としての動作(機能)を実現する。中継装置3としての動作(機能)を実現するプログラムは、中継制御プログラムと称してよい。
メモリ32は、例示的に、RAMやROMであり、上述したプログラムやデータを記憶する。データには、プロセッサ31が処理に用いるデータやプロセッサ31による処理の結果であるデータが含まれてよい。
外部記憶装置34は、例示的に、ハードディスクドライブ(HDD)等であり、上述したプログラムやデータを記憶する。外部記憶装置34に記憶されたプログラムやデータは、例えば、プロセッサ31の指示に応じて、適宜に、メモリ32に展開されて、プロセッサ31による処理に用いられる。
NW接続装置35は、例えば、図1に例示したLAN2及びWAN4との接続を提供し、LAN2との間の通信及びWAN4との間の通信をそれぞれ可能にする。
入力装置36は、例示的に、キーボードやマウス、タッチパネル等であり、出力装置37は、表示装置(ディスプレイやタッチパネル等)や印刷装置等である。
媒体駆動装置38は、メモリ32や外部記憶装置34のデータを記憶媒体39に出力することができ、また、記憶媒体39からプログラムやデータ等を読み出して外部記憶装置34やメモリ32に出力することができる。したがって、既述の中継装置3としての機能を実現するプログラムやデータは、記憶媒体39からインストールすることができる。記憶媒体39は、例示的に、フレキシブルディスクや、Magneto-Optical(MO)ディスク、Compact Disc Recordable(CD−R)やDigital Versatile Disk Recordable(DVD−R)等の任意の記憶媒体である。なお、中継装置3としての機能を実現するプログラムやデータは、NW接続装置35を通じてサーバ等から通信により中継装置3にダウンロード、インストールされてもよい。
次に、図3に、中継装置3の機能的な構成に着目した構成例を示す。図3に示す中継装置3は、例示的に、通信処理部30A及び30Bと、装置制御部30Cと、を備える。
通信処理部30Aは、例示的に、LAN2からWAN4へ向かう方向(便宜的に「アップストリーム」と表現することがある。)の通信処理を担当する。
通信処理部30Bは、例示的に、通信処理部30Aとは逆方向(WAN4からLAN2へ向かう方向)(便宜的に「ダウンストリーム」と表現することがある。)の通信処理を担当する。
装置制御部30Cは、各通信処理部30A及び30Bの通信処理を制御する。
通信処理部30A(30B)は、例示的に、通信インタフェース(IF)311及び312と、中継処理部313と、アプリケーション処理部314と、を備える。中継処理部313は、中継制御部313と称してもよい。
通信IF311は、LAN2(又はWAN4)から受信されたデータの処理(受信処理)を行なう。別言すると、通信IF311は、受信処理部の一例である。LAN2から受信されたデータには、例えば、サーバ41宛のセンサ情報等が含まれてよい。WAN4(サーバ41)から受信されたデータには、例えば、センサ21宛の制御情報等が含まれてよい。受信処理には、後述するように、受信したデータを通信プロトコル(以下、単に「プロトコル」と称することがある。)に依存しない形式の内部データに変換して中継処理部313へ送信する処理が含まれてよい。
通信IF312は、受信処理部311で受信され中継処理部313で処理されたデータをWAN4(又はLAN2)へ送信する処理(送信処理)を行なう。別言すると、通信IF312は、送信処理部の一例である。WAN4へ送信されるデータには、例えば、LAN2から受信したサーバ41宛のセンサ情報等が含まれてよい。LAN2へ送信されるデータには、例えば、WAN4(サーバ41)からセンサ21宛の制御情報等が含まれてよい。送信処理には、後述するように、受信処理部311で内部データに変換されたデータを変換前の通信プロトコルに応じた形式に変換し、本来の宛先へ送信する処理が含まれてよい。本来の宛先とは、受信処理部311で受信されたデータに含まれる宛先情報によって識別される宛先を意味し、例えば、サーバ41あるいはセンサ21が該当する。
LAN2側の通信IF311及び312は、LAN2に属するNEの一例であるセンサ21との間で論理的な通信路(例えば、コネクション)を確立する複数種類のプロトコルをサポートする。一方、WAN4側の通信IF311及び312は、WAN4に属するNEの一例であるサーバ41との間で論理的な通信路(例えば、コネクション)を確立する複数種類のプロトコルをサポートする。複数種類のプロトコルは、既述のプロトコルのいずれかを含む。
中継装置3は、LAN2に属するNE21とはLAN2内にクローズした通信を行ない、WAN4に属するNE41とはWAN4内にクローズした通信を行なう。別言すると、中継装置3は、LAN2との通信及びWAN4との通信を独立して行なうことにより、それぞれの通信を分離して、各通信のセキュリティを容易に確保可能にしている。
中継処理部313は、例示的に、受信処理部311から受信した内部データを所定の中継ルールに従って送信処理部312及びアプリケーション処理部314のいずれかへ転送する(別言すると、振り分ける)。中継ルールは、振り分けルールと称してもよい。ルールは、定義あるいはポリシーと称してもよい。また、中継処理部313は、振り分け処理部あるいは転送処理部と称してもよい。アプリケーション処理部314へ振り分けられた内部データは、アプリケーション処理部314で処理された後、送信処理部312へ転送されてよい。
アプリケーション処理部314は、1又は複数のアプリケーション(APL)#1〜#Kを含む。なお、Kは1以上の整数である。アプリケーション#i(i=1〜Kのいずれか)は、中継処理部313から受信したデータに対して当該アプリケーション#iの目的や用途に応じた処理を施す。
例えば、アプリケーション#iには、データを所定の形式に変換あるいは加工するアプリケーションや、データから不要な情報を削除したりデータに必要に応じて情報を追加したりするアプリケーション等が含まれてよい。例示的に、アプリケーション#iによって、サーバ41宛のセンサ情報等を例えばサーバ41で処理し易い形式に変換/加工したり、サーバ41に提供不要な情報をセンサ情報等から削除したりすることが可能である。センサ21宛の制御情報等についても同様に情報の変換や加工等をアプリケーション#iによって実施することが可能である。
受信処理部311、送信処理部312、中継処理部313、及び、アプリケーション処理部314は、それぞれ、非同期で処理を実施してよい。なお、図3において、アップストリームの通信処理部30Aとダウンストリームの通信処理部30Bとで、アプリケーション処理部314が備えるアプリケーション#iの数は便宜的に同数(N)として表しているが、異なっていても構わない。アプリケーション#iは、例えば、センサ21やサーバ41の管理者の要望等に応じて適宜に増減可能である。
次に、図4に、図3に例示した通信IF(受信処理部)311及び通信IF(送信処理部)312に着目した中継装置3の構成例を示す。
図4に示すように、受信処理部311は、例示的に、N種類(Nは2以上の整数)のプロトコルに対応したN個のプロトコル終端部(#1〜#N)3111を備える。
一方、送信処理部312は、例示的に、プロトコル選択部3121と、N種類のプロトコルに対応したN個のプロトコル変換部(#1〜#N)3122と、を備える。なお、便宜的に、プロトコル終端部#j(j=1〜Nのいずれか)とプロトコル変換部#jとは同じプロトコルをサポートする。別言すると、1つのプロトコルに対して1対のプロトコル終端部#jとプロトコル変換部#jとが中継装置3に備えられる。
(プロトコル終端部)
受信処理部311において、プロトコル終端部3111は、それぞれ、例えば図5に示すように、内部データ変換部3112を備える。
内部データ変換部3112は、受信したデータを各プロトコルに対して中継処理部313が共通に処理可能な所定の形式のデータ(以下「内部データ」と称することがある。)に変換する。
そのため、内部データ変換部3112は、例示的に、パース処理部3113と、内部データ生成部3114と、を備える。
パース処理部3113は、解析処理部の一例であり、例えば、受信したデータのデータ構造を解析(パース)し、データの宛先情報や送信元情報、データタイプ、プロトコル種別、データ本体等を識別し、それぞれを抽出する。なお、データ本体は、ペイロードデータと称してもよい。
内部データ生成部3114は、変換処理部の一例であり、パース処理部3113にて抽出された情報を基に、例えば図6に示すような、共通データ(以下「メタデータ」と称することもある。)とデータ本体とを有する内部データを生成する。図6及び図7に例示するように、共通データには、宛先ID、送信元ID、データタイプ、プロトコル種別、データサイズ、データ本体格納領域ID及び制御情報が含まれてよい。なお、共通データは、プロトコルに個別(あるいは固有)のデータであるデータ本体に付加されると捉えてよい。
「宛先ID」は、パース処理部3113で抽出された宛先情報を中継処理部313が一意に識別可能な情報に変換することにより得られる内部的な識別情報である。例えば、宛先情報(例えばIPアドレス)を文字列や数列、文字と数字との組み合わせ等に変換(抽象化と称してもよい)した情報を宛先IDとして用いてよい。
「送信元ID」は、パース処理部3113で抽出された送信元情報を中継処理部313が一意に識別可能な内部的な識別情報に変換することにより得られる情報である。例えば、送信元情報(例えばIPアドレス)を文字列や数列に変換(抽象化)した情報を送信元IDとして用いてよい。
「宛先ID」及び「送信元ID」と変換前の宛先情報及び送信元情報との対応関係を示すデータは、例示的に、テーブル形式のデータ等としてメモリ32(図2参照)に記憶される。なお、宛先情報及び送信元情報は、各プロトコルのデータに共通に含まれる情報の一例である。したがって、内部データ生成部3114は、各プロトコルのデータに共通に含まれる情報を、中継処理部313が一意に識別可能な内部的な識別情報に変換するものとして捉えてよい。
「データタイプ」は、データ本体のタイプ(種別)を示す情報である。データタイプの非限定的な一例としては、センサ21からの機器登録や稼働ログ等が挙げられる。例えば、データタイプが「機器登録」であればデータ本体がセンサ21等のデバイスのサーバ41に対する登録要求を示す。また、データタイプが「稼働ログ」であれば、データ本体がデバイスの稼働ログデータであることを示す。データタイプの他の一例としては、ファームウェア更新や設定確認、変更、リセット等の、サーバ41からセンサ21に対する保守運用管理に関わるデータタイプが挙げられる。
「プロトコル種別」は、パース処理部3113で識別(抽出)されたプロトコル種別を示す情報であり、既述のFTPやHTTP等の各種プロトコルのいずれかを示す情報である。送信処理部312のプロトコル選択部3121は、当該プロトコル種別を参照することにより、中継処理部313から受信した内部データを対応するプロトコル変換部3122へ転送できる。
「データサイズ」は、データ本体のサイズを示す情報である。
「データ本体格納領域ID」は、データ本体の記憶(格納)領域を識別する情報である。データ本体の記憶領域は、既述のメモリ32でもよいし外部記憶装置34でもよい。したがって、データ本体格納領域IDは、例示的に、データ本体が記憶されたメモリ32や外部記憶装置34のアドレスを識別する情報であってよい。
「制御情報」は、例示的に、中継処理部313による中継処理を制御するために用いられる情報である。別言すると、「制御情報」は、中継装置3内において受信処理部311、送信処理部312、及び、アプリケーション処理部314を、中継処理部313を介して、適切に接続するための情報の一例である。「制御情報」の非限定的な一例としては、シーケンス定義ID、次シーケンス番号、ソケット関連付けID等が挙げられる。
「シーケンス定義ID」は、中継処理部313において中継処理の順序を定義(識別)するIDであり、例示的に、データの受信に応じてインクリメントされる番号情報である。「次シーケンス番号」は、中継処理部313において次に処理されるべき内部データの「シーケンス定義ID(No.)」を示す情報である。これらのIDによって中継処理部313での内部データの処理順序を制御することが可能になる。したがって、データの受信順序ひいてはデータの同一宛先への送信順序を保証することが可能になる。
「ソケット関連付けID」は、プロトコル終端部3111(受信処理部)とプロトコル変換部3122(送信処理部)との間のソケットを関連付けるIDである。ソケットは、例えば、プロトコルに応じてプロトコル終端部3111及びプロトコル変換部3122にそれぞれ割り当てられた、IPアドレスとポート番号との組(ネットワークアドレス)である。
ソケットは、例示的に、装置制御部30C(図3参照)によって割り当てられる。装置制御部30Cは、通信IF311及び312を制御してLAN2に属するセンサ21又はWAN4に属するサーバ41との論理的な通信路を確立する。通信路の一例は、TCP/IPの論理的なコネクションである。コネクションは、通信の開始から終了までの単位を表す「セッション」においてデータが伝送される経路である。
セッションは、例示的に、装置制御部30Cで管理される。通信の開始に伴って、装置制御部30Cは、該当する通信IF311及び312のソケットをオープンし、オープンしたソケットの対応関係をセッション管理において管理する。当該ソケットの対応関係が、内部データ変換部3112に通知されることにより、内部データ生成部3114において「ソケット関連付けID」を「制御情報」に設定することが可能となる。
送信処理部312のプロトコル変換部3122は、当該「ソケット関連付けID」を参照することで、プロトコル終端部#jのソケット(別言すると、プロトコル)に対応するソケットを識別できる。したがって、ソケット関連付けIDで識別される受信側ソケット及び送信側ソケットが中継装置3内において適切に接続される。別言すると、受信処理部311と送信処理部312との間に中継処理部313を介した論理的な通信路が中継装置3内において適切に確立される。
プロトコル終端部3111において、受信データを上述のような図6及び図7に例示する内部データに変換することで、プロトコルの相違を吸収することができる。したがって、例えば、いくつかの主要なプロトコルに対応したプロトコル終端部3111を含む通信IF311を中継装置に設ければ、従来のような組み込みサーバを利用した専用システムを不要にできる。また、プロトコル終端部3111は、プログラムやアプリケーションによって具現されるから、サポートすべきプロトコルの増減に応じてプロトコル終端部3111を追加あるいは削除することで簡単に対応可能である。
なお、内部データは、図10により後述するように、例えばメモリ32を用いて実現されるキュー3134に格納されて、内部的な処理が施される。別言すると、中継装置3は、様々なプロトコルや様々なアプリケーションのデータで定義される情報を、メモリ32に意味付けして格納する。
さらに別言すると、中継装置3は、受信した各種プロトコルのデータを、内部処理で統一的に処理可能な情報としてメモリ32に格納する。これにより、プロトコル選択部3121やプロトコル変換部3122での処理を、共通データとの対応関係を表すデータ(例えば、テーブル等)で定義することができるようになる。したがって、通信IF(送信処理部)312が接続する宛先やプロトコル毎にプログラムを作成する必要がなく、汎用性が向上する。
また、送信元情報を送信元IDという内部情報に加工(変換)するので、イーサネット(登録商標)等のネットワークアドレスに限らず、RS232CやUSB等のシリアル通信プロトコルで利用される機器IDにも対応することが可能である。
(プロトコル選択部)
一方、図4に例示する送信処理部312のプロトコル選択部3121は、共通データに含まれる宛先IDに基づいて、中継処理部313から受信した内部データをプロトコル変換部3122のいずれかへ転送する。例えば図8に示すように、プロトコル選択部3121は、内部データの共通データに含まれる宛先IDとプロトコルとの対応関係を表すデータを保有しており、宛先IDに対応するプロトコルを選択して当該プロトコルに対応するプロトコル変換部3122へ内部データを転送する。
(プロトコル変換部)
送信処理部312のプロトコル変換部3122は、それぞれ、例えば図9に示すように、内部データ逆変換部3123を備える。
内部データ逆変換部3123は、中継処理部313から受信された内部データを、受信処理部311の内部データ変換部3112で変換される前の形式に変換する。そのため、内部データ逆変換部3123は、図9に例示するように、共通データ変換部3124と、プロトコルデータ生成部3125と、を備える。
共通データ変換部3124は、逆変換処理部の一例であり、例示的に、内部データに含まれる共通データをプロトコルに応じたデータに変換する。例えば、共通データ変換部3124は、共通データの「宛先ID」及び「送信元ID」をそれぞれ元の宛先情報及び送信元情報に逆変換する。当該逆変換は、既述のようにメモリ32に記憶された、「宛先ID」及び「送信元ID」と変換前の宛先情報及び送信元情報との対応関係を示すデータ(例えば、テーブル)を参照することで実施される。
プロトコルデータ生成部3125は、共通データ変換部3124にて変換された元の宛先情報及び送信元情報に加えて、データタイプ、プロトコル種別、データサイズ等をデータ本体に付加することにより、プロトコルに応じたデータを生成する。当該データは、アップストリーム側であればWAN4へ、ダウンストリーム側であればLAN2へ送信される。
プロトコル変換部3122は、プログラムやアプリケーションによって具現されるから、サポートすべきプロトコルの増減に応じてプロトコル変換部3122を追加あるいは削除することで簡単に対応可能である。
(中継処理部)
次に、図10を参照して、中継処理部313の詳細について説明する。図10に示すように、中継処理部313は、例示的に、振り分け処理部3131、振り分けルール3132、複数のエンキュー(EnQ)3133、キュー3134、複数のデキュー(DeQ)3136、キュー制御部3137、及び、ルール設定部3138を備える。
振り分け処理部3131は、通信IF311から受信した内部データを振り分けルール3132に従ってエンキュー3133のいずれかに振り分ける。振り分けルール3132は、例示的に、メモリ32(図2参照)に記憶される。
振り分けルール3132の一例を図11及び図12に示す。図11は、アップストリーム側の振り分けルール3132の一例を示し、図12は、ダウンストリーム側の振り分けルール3132の一例を示す。
図11において、1番目のエントリは、内部データの共通データに含まれる送信元ID、宛先ID及びデータタイプが、それぞれ、「機器#1」、「サーバ#1」及び「登録」を示す内部データをAPL#1に振り分けることを示す。その他のエントリについても同様に内部データの振り分け先が示される。
また、図12において、1番目のエントリは、内部データの共通データに含まれる送信元ID、宛先ID及びデータタイプが、それぞれ、「サーバ#1」、「機器#1」及び「通知」を示す内部データをAPL#1に振り分けることを示す。その他のエントリについても同様に内部データの振り分け先が示される。なお、図12に例示する3番目及び4番目のエントリの「データタイプ」おいて、RDPは、Remote Desktop Protocolの略称であり、VNCは、Virtual Network Computingの略称である。
振り分け処理部3131は、振り分けテーブル3132のエントリと内部データに含まれる共通データとを比較し、受信した内部データの振り分け先(例えば、アプリケーション#i及び外部のいずれか)を決定する。なお、「外部」とは、WAN4又はLAN2を意味する。そして、振り分け処理部3131は、決定した振り分け先に対応するエンキュー3133へ内部データを送信する。振り分けテーブル3122のエントリと合致しない内部データについては、振り分け処理部3131において、破棄してよい。
エンキュー3133は、内部的な宛先毎に備えられており、振り分け処理部3131から受信した内部データをキュー3134に格納(エンキュー)する。
キュー3134は、内部的な宛先(振り分け先)毎の宛先キュー3135を有しており、振り分け先毎に、対応する宛先キュー3135にて内部データを保持する。なお、キュー3134(宛先キュー3135)は、例示的に、メモリ32(図2参照)によって具現される。
デキュー3136は、例示的に、内部データの振り分け先(宛先キュー3135)毎に備えられており、対応する宛先キュー3135に保持された内部データを取り出す(デキューする)。アプリケーション#iに対応する宛先キュー3135からデキュー3136がデキューした内部データは、アプリケーション処理部314の対応するアプリケーション#iへ転送される。一方、外部宛に対応する宛先キュー3135からデキュー3136がデキューした内部データは、送信処理部312のプロトコル選択部3121へ転送される。
アプリケーション#iで処理された内部データは、振り分け処理部3131へ転送される。ここで、アプリケーション#iは、必要に応じて内部データ(共通データ)の宛先IDを更新する。
例えば、アプリケーション#iは、処理した内部データを別のアプリケーション#iに転送する場合は、当該アプリケーション#i宛に宛先IDを更新する。これにより、複数のアプリケーション#iで処理されるべき内部データは、振り分け処理部3131からキュー3134を経由してアプリケーション処理部314へ複数回経由して処理されることになる。
一方、アプリケーション#iによる処理が最終的に完了した内部データについては、共通データの宛先IDが「外部」に更新され、送信処理部312のプロトコル選択部3121へ転送される。これにより、内部データが、中継処理部313内において無限ループしてしまうことを回避できる。なお、キュー3134からデキューされた内部データは、アプリケーション#i間の通信によって相互に送受されて処理されても構わない。
このように、中継処理部313は、アプリケーション#i毎の宛先キュー3135を備えることで、宛先キュー3135単位で内部データを処理するアプリケーション#iを指定することができる。別言すると、アプリケーション#iの増減に応じて宛先キュー3135を増減すれば、内部データを処理するアプリケーション#iの増減に柔軟に対応することができる。
キュー制御部3137は、エンキュー3133によるエンキュー及びデキュー3136によるデキューを制御する。例えば、キュー制御部3137は、共通データに含まれる制御情報(図6及び図7参照)の「シーケンス定義ID」及び「次シーケンス番号」を参照して、内部データの受信順序(ひいては送信順序)を保証するようにエンキュー3133を制御する。なお、当該受信順序の保証は、デキュー3135を制御することで実現してもよい。
ルール設定部3138は、既述の振り分けルール3132を設定する。例えば、ルール設定部3138は、装置制御部30C(図3参照)から与えられるコンフィギュレーションファイルによって振り分けルール3132を設定してもよいし、装置制御部30Cを介した外部機器(例えば、サーバ41等)と通信することにより、振り分けルール3132を取得、設定してもよい。
以下、本実施形態の通信システム1の中継装置3に着目した動作について、図13のフローチャートを参照して説明する。
アップストリーム方向に着目すると、中継装置3は、LAN2に属するいずれかのセンサ21からデータを受信処理部311にて受信する(処理P11)。受信データは、受信処理部311において、ソケットに対応するプロトコル終端部3111に入力される。
プロトコル終端部3111では、内部データ変換部3112(パース処理部3113及び内部データ生成部3114)により、受信したデータを図6及び図7に例示したような内部データに変換する(処理P12)。
内部データは、中継処理部313の振り分け処理部3131に転送される。振り分け処理部3131は、受信した内部データに含まれる共通データを基に振り分けルール3132(図10参照)を参照し(処理P13)、送信元ID、宛先ID等が合致するエントリが存在するか否かをチェックする(処理P14)。
チェックの結果、振り分けルール3132に該当エントリが存在すれば(処理P14でYesの場合)、振り分け処理部3131は、当該エントリに設定されている振り分け先に対応するエンキュー3133へ内部データを送信する。エンキュー3133は、振り分け処理部3131から受信した内部データを対応する振り分け先の宛先キュー3135に格納(エンキュー)する(処理P15)。その際、既述のように、共通データに含まれる制御情報(図6及び図7参照)の「シーケンス定義ID」及び「次シーケンス番号」を基に、内部データの受信順序(ひいては送信順序)が保証される。
アプリケーション#iに対応する宛先キュー3135にエンキューされた内部データは、対応するデキュー3136によってデキューされ、アプリケーション処理部314の対応するアプリケーション#iへ転送される(処理P16a及びP17)。アプリケーション#iは、既述のように、処理した内部データの共通データに含まれる宛先IDを必要に応じて更新し、振り分け処理部3131へ転送する。
これに対し、外部宛に対応する宛先キュー3135にエンキューされた内部データは、対応するデキュー3136によってデキューされ(処理P16b)、送信処理部312のプロトコル選択部3121へ転送される。プロトコル選択部3121は、共通データのプロトコル種別を参照することにより、受信した内部データを対応するプロトコル変換部3122へ転送する。
プロトコル変換部3122は、内部データ逆変換部3123によって、中継処理部313から受信された内部データを、受信処理部311の内部データ変換部3112で変換される前の形式に変換する(処理P18)。
例えば、内部データ逆変換部3123は、共通データ変換部3124によって、共通データの「宛先ID」及び「送信元ID」をそれぞれ元の宛先情報及び送信元情報に逆変換する。そして、内部データ逆変換部3123は、プロトコルデータ生成部3125によって、元の宛先情報及び送信元情報に加えて、データタイプ、プロトコル種別、データサイズ等をデータ本体に付加した、プロトコルに応じたデータを生成する。
当該データは、宛先情報が示す宛先(例えば、WAN4のサーバ41)へ送信される(処理P19)。なお、上述した処理P14において、振り分けルール3132に該当エントリが存在しなければ(処理P14でNoの場合)、振り分け処理部3131は、内部データを破棄する(処理P20)。これにより、振り分けルール3132に定義されない内部データが誤って転送されることを防止することができるので、セキュリティを確保し易い。
なお、ダウンストリームのデータの中継処理も、ダウンストリームの振り分けルール3132(図12参照)に従って、上述したアップストリーム方向と同様にして実施される。ダウンストリームとアップストリームとで振り分けルール3132が分離されているので、ダウンストリームとアップストリームのそれぞれのセキュリティも確保し易い。
以上の処理により、LAN2におけるセンサ21とWAN4におけるサーバ41との間の通信プロトコルの相違を中継装置3で吸収して、各種プロトコルのデータを適切に転送することが可能である。例えば、様々なプロトコルをもつ各種センサ21の情報をクラウドサーバ41に容易に収集、蓄積することが可能となる。また、サーバ41は、各種センサ21の多様なプロトコルを意識せずに、センサ21にアクセスすることが可能である。したがって、クラウドセンタ等へのM2Mの導入コストを低減し、導入の敷居を下げることができる。
1 通信システム
2 第1のネットワーク(NW)
21 ネットワークエレメント
3 中継装置
30A,30B 通信処理部
30C 装置制御部
31 プロセッサ
32 メモリ
33 バス
34 外部記憶装置
35 ネットワーク(NW)接続装置
36 入力装置
37 出力装置
38 媒体駆動装置
311,312 通信インタフェース(IF)
313 中継処理部
314 アプリケーション処理部
3111 プロトコル終端部
3112 内部データ変換部
3113 パース処理部
3114 内部データ生成部
3122 プロトコル変換部
3123 内部データ逆変換部
3124 共通データ変換部
3125 プロトコルデータ生成部
3131 振り分け処理部
3132 振り分けルール
3133 エンキュー(EnQ)
3134 キュー
3135 宛先キュー
3136 デキュー(DeQ)
3137 キュー制御部
3138 ルール設定部
4 第2のネットワーク(NW)
41 サーバ

Claims (8)

  1. 第1のネットワークから複数種類の通信プロトコルのいずれかに対応したデータを受信し、受信データのデータ構造を解析して前記通信プロトコルのデータに共通に含まれる情報を所定形式の共通データに変換する受信処理部と、
    第2のネットワークへ複数種類の通信プロトコルのいずれかに対応したデータを送信する送信処理部と、
    前記共通データと前記共通データに対して定義された中継ルールとに基づいて、前記送信処理部から前記第2のネットワークへ送信する前記受信データの通信プロトコルと宛先とを制御する中継制御部と、
    を備えた、中継装置。
  2. 前記受信処理部は、
    前記複数種類の通信プロトコルに対応した複数のプロトコル終端部を備え、
    前記プロトコル終端部は、
    前記受信データのデータ構造を解析して前記受信データの送信元情報と宛先情報とデータ本体とを抽出する解析処理部と、
    前記送信元情報及び前記宛先情報のそれぞれを前記共通データに含める内部的な識別情報に変換する変換処理部と、を備えた、請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記受信データを処理する1又は複数のアプリケーションを備え、
    前記中継ルールは、
    前記識別情報と、内部的な振り分け先としての前記アプリケーション及び前記送信処理部のいずれかを示す情報との対応関係を表すデータを含み、
    前記中継制御部は、
    前記対応関係を表すデータに基づいて、前記共通データと前記データ本体とを前記識別情報に対応する振り分け先に転送する振り分け処理部を備えた、請求項2に記載の中継装置。
  4. 前記共通データは、同一の宛先情報を有する前記受信データの処理順序を示す情報を含み、
    前記中継制御部は、
    前記振り分け先毎に前記共通データ及び前記データ本体を格納するキューと、
    前記共通データの前記処理順序を示す情報に基づいて、前記共通データ及び前記データ本体を前記キューから前記振り分け先へ転送する順序を制御するキュー制御部と、を備えた、請求項3に記載の中継装置。
  5. 前記中継制御部は、
    前記中継ルールに前記対応関係を表すデータが含まれない前記共通データ及び前記データ本体を破棄する、請求項3又は4に記載の中継装置。
  6. 前記送信処理部は、
    前記複数種類の通信プロトコルに対応した複数のプロトコル変換部と、
    前記識別情報と前記受信データの通信プロトコルとの対応関係を表すデータに基づいて、前記中継制御部から転送された前記共通データ及び前記データ本体の通信プロトコルを選択し、選択した通信プロトコルに対応するプロトコル変換部へ前記共通データ及び前記データ本体を転送するプロトコル選択部と、を備え、
    前記プロトコル変換部は、
    前記共通データの前記識別情報を前記受信データの前記送信元情報及び前記宛先情報に逆変換する逆変換処理部と、
    前記逆変換により得られた前記送信元情報及び前記宛先情報と、前記データ本体と、を有する、前記選択された通信プロトコルに応じた送信データを生成するプロトコルデータ生成部と、を備えた、請求項2〜5のいずれか1項に記載の中継装置。
  7. 第1のネットワークから複数種類の通信プロトコルのいずれかに対応したデータを受信し、
    受信データのデータ構造を解析して前記通信プロトコルのデータに共通に含まれる情報を所定形式の共通データに変換し、
    第2のネットワークへ複数種類の通信プロトコルのいずれかに対応したデータを送信する際に、前記共通データと前記共通データに対して定義された中継ルールとに基づいて、前記第2のネットワークへ送信する前記受信データの通信プロトコルと宛先とを制御する、中継制御方法。
  8. コンピュータに、
    第1のネットワークから複数種類の通信プロトコルのいずれかに対応したデータを受信し、
    受信データのデータ構造を解析して前記通信プロトコルのデータに共通に含まれる情報を所定形式の共通データに変換し、
    第2のネットワークへ複数種類の通信プロトコルのいずれかに対応したデータを送信する際に、前記共通データと前記共通データに対して定義された中継ルールとに基づいて、前記第2のネットワークへ送信する前記受信データの通信プロトコルと宛先とを制御する、
    処理を実行させる、中継制御プログラム。
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