JP2015114297A - 開口部長さの測定方法、測定プログラム及び検査装置 - Google Patents

開口部長さの測定方法、測定プログラム及び検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
対象物の開口部の長さを、画像処理によって、精度良くまた短時間で測定できる開口部長さの測定方法、測定装置、測定プログラム、及び当該測定方法を用いた検査装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
対象物の開口部を撮像し、得られた画像から測長方向両端部の端部領域を抽出し、抽出した端部領域それぞれを開口部形状の測長方向と直交する方向に複数に分割し、複数に分割した各領域の開口部形状と対象物表面との境界点を求める。求めた端部領域それぞれの境界点のいずれか1点の距離、または各境界点の平均距離を計測し、開口部の長さとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばネジ頭部のネジ穴等、開口部を有する対象物において、前記開口部の長さの測定する方法、測定装置、および測定プログラム、また測定された開口部の長さが所定の範囲内であるかを検査する検査装置に関するものである。
画像処理による開口部の測定方法等の従来技術として、
引用文献1には、円形穴が形成されている製品の円形穴の径を測定する方法が記載されている。
また引用文献2には、円形穴の真円度やごみの付着を検出する方法が記載されている。
これらの従来技術を用いて円形穴等の開口部の長さ測定をするには、対象物が円形であるか、透過照明で検査可能な物であるか、対象物の輪郭線が鮮明に写っている必要がある。対象物の開口部が貫通孔ではなく溝形状であると、透過照明を用いた検査では開口部と開口部以外の領域で光強度に差が少なく、開口部周囲の対象物表面の光が乱反射することで対象物の輪郭線が鮮明に写らないため、正確な輪郭線が取れず測定精度が出ない。
また、従来の開口部の長さを測定する方法として、投影機により開口部をスクリーンに拡大投影させ、その投影画像から開口部の長さを測定する方法がある。
この従来の測定方法は、投影画像に映された開口部の始端と終端の座標データを抽出し、抽出した座標データより距離を算出し、開口部の長さを測定する方法である。
この測定方法において、開口部の始端と終端の座標データ抽出は、XY軸に伸びたラインを人の手で計測箇所に合わせて計測を行うために、測定に時間がかかるうえ、測定者によって測定結果がばらつくため、計測精度が悪いという問題があった。特に、開口部両端の端縁が曲線状の場合、人の手による始端と終端の抽出はさらにばらつきやすくなる。
特許第3923657号 特許第4025109号
本発明は以上の点に鑑みて創案されたもので、開口部の長さの精度良い計測を可能にし、短時間で測定できる、画像処理にて開口部の長さを求めることが可能な開口部長さの測定方法、測定装置、測定プログラム、及び当該測定方法を用いた検査装置を提供することを目的とする。
本発明の目的は上述した課題を解決するために、対象物の開口部を撮像する撮像工程と、得られた画像から測長方向両端部の端部領域を抽出する端部抽出工程と、抽出した端部領域それぞれを開口部形状の測長方向と直交する方向に複数に分割し、複数に分割した各領域の開口部形状と対象物表面との境界点を求める境界点抽出工程と、求めた端部領域それぞれの境界点のいずれか1点の距離、または各境界点の平均距離を計測し、開口部の長さとする測長工程を含む開口部長さ測定方法により達成される。前記測長方向は、あらかじめ開口部に対して測定する方向を測長方向と決めてもよいし、例えば前記端部抽出工程により抽出した端部領域それぞれの中心部を結ぶ方向を測長方向としてもよい。
前記測長工程は、端部領域を複数に分割した各領域の開口部形状と対象物表面との境界点のうち、測長方向の境界点間の長さが最大または最小となる距離を開口部の長さとすることが好ましい。
また本発明の目的は、対象物の端縁が曲線状である開口部を撮像する撮像工程と、得られた画像から測長方向の両端部の端部領域を抽出する端部抽出工程と、端部領域それぞれを開口部形状の測長方向と直交する方向に複数に分割し、複数に分割した各領域の開口部形状と対象物表面との境界点を求める境界点抽出工程と、その境界点から端部領域それぞれの近似円を求める近似円算出工程と、求めたそれぞれの近似円上の1点の距離を計測し、開口部の長さとする測長工程を含む開口部長さ測定方法により達成される。
前記撮像工程の後に、前記撮像工程で得られた画像から開口部形状を抽出する形状抽出工程をさらに含み、前記開口部形状から測長方向の両端部の端部領域を抽出することもできる。
前記形状抽出工程は、前記撮像工程で得られた画像からパターンマッチングにより行うことが好ましい。
前記測長工程は、前記近似円それぞれの中心を通る直線と前記近似円それぞれとの交点を求め、求めた交点のうち前記近似円の外側交点となる交点間の距離を計測し、開口部の長さとすることが好ましい。
また、前記測長工程は、開口部中心から前記近似円それぞれの中心を通る直線と近似円との交点を求め、求めた交点のうちそれぞれの近似円の外側交点となる交点と、開口部中心との距離を計測し、開口部の長さとすることもできる。前記開口部中心は、抽出した開口部形状から算出することが好ましい。
本発明の対象物としては、対象物に形成された溝に好適に用いることができる。例えばネジ頭部のネジ穴の寸法精度が求められる場合に、上記の測定方法を用いることでネジ穴の長さが所定の範囲内かを精度高く判別することが可能になる。また本発明の対象物の材質は、樹脂である場合に好適に用いることができる。
通常、対象物に光をあてて撮像する場合に、対象物の材質が金属であれば開口部との境界が鮮明に写りやすいが、対象物の材質が樹脂であると、樹脂表面での拡散反射や対象物を透過するなどして、対象物が鮮明に写らない場合がある。
本発明の開口部長さ測定方法を用いて、開口部の長さを測定する開口部長さ測定装置を構成することができる。また、本発明の開口部長さ測定方法を用いて、測定した開口部の長さが所定の範囲内か判別する判別工程を含む、開口部長さ検査装置を構成することができる。
また本発明の目的は、対象物の開口部を撮像した画像から開口部形状を抽出する形状抽出ステップと、前記開口部形状から測長方向の両端部の端部領域を抽出する端部抽出ステップと、前記端部領域のそれぞれを開口部形状の測長方向と直交する方向に複数分割し、分割した各領域の開口部形状と対象物表面との境界点を求める境界点抽出ステップと、前記端部領域それぞれにおける境界点のいずれか1点の距離を計測し、開口部の長さとする測長ステップと、を含む開口部長さ測定プログラムにより達成される。
本発明の測定方法により、画像処理による開口部長さの精度良い測定を可能とする。
また本発明の検査装置を用いることにより、開口部長さの検査効率が飛躍的に向上する。
本発明の方法の実施に利用する装置の全体の概要を示す図 本発明の測定方法による照明原理の説明図 本発明の測定方法における工程の流れの一例図 実施例1の測定フロー 実施例1の撮像画像から端部抽出を行う説明図 実施例1の開口部の拡大図(境界点の抽出および端点間の測長) 実施例2(マイナス溝形状ネジ穴)の長さ測定フロー 実施例2の撮像画像から端部抽出を行う説明図 実施例2のネジ穴の拡大図(境界点の抽出および端点間の測長) 実施例3(プラス溝形状ネジ穴)の長さ測定フロー 実施例3の撮像画像から端部抽出を行う説明図 実施例3のネジ穴の拡大図(境界点の抽出および端点間の測長)
図1に、本発明の測定方法の実施に利用する検査装置全体の概要を示す。対象物Wを位置決めして保持する検査台1、検査台1の直上に配置した撮像装置2、検査台1と撮像装置2との間に配置した光源3、撮像装置2で写した画像を処理して開口部の長さ測定を行う判別装置4、この4者によって検査装置10が構成されている。
撮像装置2は、検査台1に置かれた対象物Wを真上から撮像する。
撮像装置2はCCDカメラ、CMOSカメラ等が画像検査に好適に用いられ、さらに撮像装置2に偏光フィルムを用いたり、光源3に偏光板を用いたりすることにより、撮像する画像がより鮮明になる。また、検査台は対象物Wを把持することができる機構になっており、光源3が反射しにくいように検査台の表面が非光沢性の材質や塗装をされていることが好ましい。
光源3は、例えば発光ダイオード(LED)等の照明装置3aをリング状に複数配置し環状光源として構成されている。この光源3は、対象物Wの中心とカメラ2の中心を結ぶ線上、あるいはその近くにリング状の中心を置くと、周方向の全域から対象物Wに向けて平均的に光を照射することができる。
図2に、検査台1上に置かれた対象物Wの開口部Wに光源3からの照明光Lを当てた様子を模式的に示す。開口部Wは、検査する対象物に形成された溝や貫通孔である。特に開口部Wが溝形状の場合、溝の底部も含めて開口部Wにおいて乱反射しやすく、撮像した画像において開口部Wの外縁の形状が不鮮明になりやすいため、特に本発明の方法を用いる効果が高い。図中2aは、カメラ2のレンズを表す。光源3として棒状光源を用いると、光源3からの投光角や開口部Wの角度によっては照明光Lが対象物Wの開口部Wに均一に当たらず、カメラ2の撮像画像に開口部Wが鮮明に写らなかったり、写りムラが生じてしまったりする。光源3として環状光源を用いると、開口部Wに照明光Lが均一に当たるため、撮像画像に開口部Wが鮮明に写り、開口部Wの外縁(開口部Wと対象物Wの境界)の形状を正確に捉えやすい。
本発明の測定方法による処理の流れの一例について、図3を用いて説明する。
撮像工程S01では、検査台1に保持した対象物Wの開口部Wをカメラ2により撮像し、対象物Wの開口部Wの画像を取り込む。この際、開口部Wがカメラ2および光源3の中心部にくるように検査台1上に対象物Wをおいて撮像し、画像を判別装置4に取り込む。
撮像した画像は図2に示すように撮像され、開口部Wの外縁の形状は光強度が大きくなるため鮮明に写る。
形状抽出工程S02では、撮像工程S01で取り込んだ画像のデータを処理して、対象物Wから開口部形状を抽出するとともに、開口部形状の座標データを算出する。具体的には、判別装置4において取り込んだ画像から、あらかじめ測長方向の長さを計測して登録した基準形状と、相関値が一定以上の形状を抽出するパターンマッチングにより算出する。
端部抽出工程S03では、形状抽出工程S02で抽出した開口部形状から測長方向両端部の端部領域の座標データを算出するとともに、端部領域を抽出する。具体的には、形状抽出工程S02で抽出した開口部形状と算出した座標データをもとに、基準形状と抽出した開口部形状が同じ向きになるような補正角度を算出する。座標データと補正角度と基準形状の測長方向長さから開口部形状の測長方向両端部の座標データを算出し、開口部形状の測長方向両端部の端部領域を抽出する。
境界点抽出工程S04では、端部抽出工程S03で抽出した端部領域それぞれを、測長方向と直交する方向に3箇所以上に複数分割し、分割した各領域の開口部形状と対象物表面との境界点を求める。
具体的には、抽出した端部領域を分割した各領域それぞれを、開口部形状から対象物表面に向かって、または対象物表面から開口部形状に向かって画像の濃度値を計測し、濃度値が一定の値(閾値)以上または一定の値(閾値)以下となる箇所を、開口部形状と対象物表面との境界点として求める。
このように端部領域を分割することにより、対象物Wの撮像時に開口部Wの外縁の形状が鮮明に写っていない場合でも、小さな領域での画像の濃度値を計測することにより、開口部形状と対象物表面との境界点を求めることができ、境界点抽出工程S04における境界点算出精度が高くなる。
端点算出工程S05では、境界点抽出工程S04で求めた境界点から、開口部Wの測長方向両端部の端点を求める。端点は、例えば分割した各領域の境界点のうち、測長方向の座標が最も離れた両端の境界点をそれぞれ端点とすることができる。また、各領域の境界点のうち測長方向の座標が最も近い両端の境界点を端点としたり、各端部の境界点の測長方向座標を平均した座標を端点位置としてもよい。
また端部の複数の境界点から算出した近似線から端点を求めてもよい。特に、開口部の端部領域が曲線状を有する場合、端部の複数の境界点から近似円を最小二乗法により算出し、その近似円上の一点を端点とすることができる。
測長工程S06では、端点算出工程S05で求めた端部領域それぞれの端点の距離を計測し、開口部Wの長さとする。開口部Wの長さは両端の端点間の直線距離を算出して求めることができる。また、各端点の測長方向の座標の差を開口部Wの長さとしてもよい。
また端点間の直線距離に限らず、開口部Wの中心や重心の点から両端の端点の距離の和を開口部Wの長さとしてもよい。
判別工程S07では、測長工程S06で算出した開口部Wの長さが一定の値(閾値)以上または一定の値(閾値)以下または所定の範囲内であるかを判別し、算出した開口部Wの長さの合否判定を行う。
図1に示した検査装置を用いて、図5(a)に示すような形状の開口部の長さを測定する処理の実施例を、図4の測定フロー及び図5、図6の説明図に基づいて以下に説明する。
検査台1に保持されている対象物21を、光源3から光を当てた状態で、対象物21の開口部22をカメラ2により撮像し、画像を判別装置4に取り込んだ。以下、判別装置4内で行う処理について説明する。
前記の撮像された画像から、図5(b)に示すように開口部形状23をパターンマッチング等により抽出し、座標データを算出した(形状抽出ステップS11)。パターンマッチングは、撮像した画像から、あらかじめ測長方向の長さを計測して登録した基準形状と、相関値が一定以上の形状を抽出する。
前記の抽出した開口部形状23と算出した座標データをもとに、基準形状と抽出した開口部形状23が同じ向きになるような補正角度を算出した。そして座標データと補正角度と基準形状の測長方向長さから、開口部形状23の測長方向両端部辺りの座標データを算出し、図5(c)に示すように開口部形状23の測長方向両端部の端部領域24a,24bを抽出した(端部抽出ステップS12)。
前記端部領域24a,24bは、前記形状抽出ステップS11を行わずにパターンマッチングにより抽出してもよい。
前記の抽出した端部領域24a,24bを、図6(a)に示すように測長方向と直交する方向に7等分に分割し、分割した領域25a,25bそれぞれについて開口部22と対象物21との境界点26a,26bを、開口部形状23から対象物21に向かって画像の濃度値を確認し、濃度値が一定値以上を超えた箇所を境界点とすることにより求めた(境界点抽出ステップS13)。
前記の分割した領域25a,25bそれぞれの境界点26a,26bのいずれか1点の境界点を端点27a,27bと決め(端点算出ステップS14)、この両端の端点間の距離を計測し、図6(b)に示すように、この端点間距離28を開口部の長さとした(測長ステップS15)。本実施例では最も離れた境界点間の距離を開口部の長さとした。なお、開口部の長さを最も離れた境界点間の距離ではなく、最も短い境界点間の距離や、指定した境界点間の距離、またそれぞれの分割した領域25a,25bにおける境界点間の距離の平均値を開口部の長さとして求めてもよい。
図1に示した検査装置を用いて、図8(a)に示すようなマイナス溝を有するネジを対象物Wとし、対象物Wのネジ穴の長手方向長さを測定する処理の実施例を、図7の測定フロー及び図8、図9の説明図に基づいて以下に説明する。
検査台1に保持されているネジ頭部の大きさが3mmのネジを、ネジ頭部から真上に10mmの位置に設置した光源3により照明した状態で、ネジ31のネジ穴32をネジ頭部から真上に100mmの位置に設置したカメラ2により撮像し、画像は判別装置4に取り込んだ。以下、判別装置4内で行う処理について説明する。
前記の撮像されたネジの画像から、図8(b)に示すようにネジ穴形状33をパターンマッチング等により抽出し、座標データを算出した(形状抽出ステップS21)。パターンマッチングは、撮像した画像から、あらかじめ測長方向の長さを計測して登録した基準形状と、相関値が一定以上の形状を抽出する。
前記の抽出したネジ穴形状33と算出した座標データをもとに、図8(c)に示すようにネジ穴形状33の測長方向両端部のネジ穴端部領域34a,34bを抽出した(端部抽出ステップS22)。なお、端部抽出ステップS22は、形状抽出ステップS21を行わずに、撮像されたネジの画像からパターンマッチングによりネジ穴の端部領域34a,34bを直接抽出してもよい。
前記の抽出したネジ穴端部領域34a,34bを、図9(a)に示すように測長方向と直交する方向に7等分に分割し、分割した領域35a,35bそれぞれについてネジ穴32とネジ31との境界点36a,36bを求めた(境界点抽出ステップS23)。本実施例ではネジ穴端部領域34a,34bを7等分に分割したが、少なくとも3等分以上に分割すればよい。
前記の分割した領域35a,35bそれぞれの境界点36a,36bから、図9(b)に示すようにネジ穴端部領域34a,34bそれぞれの近似円37a,37bを最小二乗法により求めた(近似円算出ステップS24)。
前記のネジ穴端部領域34a,34bそれぞれの近似円37a,37bから、図9(c)に示すように近似円37a,37bそれぞれの中心部38a,38bを求め、求めた中心部38a,38bを通る直線39を求めた(直線算出ステップS25)。
前記の直線39とネジ穴端部領域34a,34bそれぞれの近似円37a,37bとの交点から、図9(d)に示すように近似円37a,37bそれぞれの中心部38a,38bから見て外側となる外側交点40a,40bを求めた(交点検出ステップS26)。
前記の外側交点40a,40b間の距離を計測し、この計測した交点間距離41をマイナス溝のネジ穴の長手方向長さとした(測長ステップS27)
図1に示した検査装置を用いて、図11(a)に示すようなプラス溝を有するネジを対象物Wとし、対象物Wのネジ穴の長手方向長さを測定する検査の実施例を、図10の測定フロー及び図11、図12の説明図に基づいて以下に説明する。
検査台1に保持されているネジ頭部の大きさが3mmのネジを、ネジ頭部から真上に10mmの位置に設置した光源3により照明した状態で、ネジ51のネジ穴52をネジ頭部から真上に100mmの位置に設置したカメラ2により撮像し、画像は判別装置4に取り込んだ。以下、判別装置4内で行う処理について説明する。
前記の撮像されたネジの画像から、図11(b)に示すようにネジ穴形状53をパターンマッチング等により抽出し、座標データを算出した(形状抽出ステップS31)。
前記のネジ穴形状53から、図11(c)に示すようにネジ穴形状53の輪郭線の直線部に沿った直線54a,54b,55a,55bを抽出し、それぞれの直線が交差する交点56a,56b,56c,56dそれぞれの座標データを算出し、交点それぞれの座標データの平均値をネジ穴形状53のネジ穴中心部57の座標データとして算出した(中心部算出ステップS32)。
前記のネジ穴形状53から、図11(d)に示すように前記のネジ穴中心部57の座標データからネジ穴形状53の測長方向両端部のネジ穴端部領域58a,58b,58c,58dを抽出した(端部抽出ステップS33)。
前記のネジ穴端部領域58a,58b,58c,58dを、図12(a)に示すように測長方向と直交する方向に7等分に分割し、分割した領域59a,59b,59c,59dそれぞれのネジ穴52とネジ51との境界点60a,60b,60c,60dを求めた(境界点抽出ステップS34)。本実施例ではネジ穴端部領域58a,58b,58c,58dを7等分に分割したが、少なくとも3等分以上に分割すればよい。
前記の分割した領域59a,59b,59c,59dそれぞれの境界点60a,60b,60c,60dから、図12(b)に示すようにネジ穴端部領域58a,58b,58c,58dそれぞれの近似円61a,61b,61c,61dを最小二乗法により求めた(近似円算出ステップS35)。
前記のネジ穴端部領域58a,58b,58c,58dそれぞれの近似円61a,61b,61c,61dから、図12(c)に示すように近似円61a,61b,61c,61dそれぞれの中心部62a,62b,62c,62dを通る直線63a,63bを求めた(直線算出ステップS36)。
前記の直線63a,63bとネジ穴端部領域58a,58b,58c,58dそれぞれの近似円61a,61b,61c,61dとの交点から、図12(d)に示すように近似円61a,61b,61c,61dそれぞれの中心部62a,62b,62c,62dから見て外側となる外側交点64a,64b,64c,64dを求めた(交点検出ステップS37)。
前記の外側交点664a,64b,64c,64d間の距離を計測し、この計測した交点間距離65a,65bをプラス溝のネジ穴の長手方向長さとした(測長ステップS38)。
本発明の開口部長さ測定方法は、座金のサイズや開口部の直径のように、円形状の金属片の直径測定や、金属片に開けられた開口部の直径測定にも適用できる。
本発明の開口部長さ測定方法を用いて、開口部形状の長さを計測する開口部長さ測定装置を構成してもよい。また本発明の開口部長さ測定方法を用いて計測した開口部形状の長さが、所定の範囲内であるか判別する機能をさらに備えた開口部長さ検査装置を構成してもよい。また本発明の開口部長さ測定の処理を行うコンピュータ用の開口部長さ測定プログラムを作成してもよい。
W 対象物
W 開口部
L 照明光
1 検査部
2 カメラ
3 光源
4 判別装置

Claims (12)

  1. 対象物の開口部を撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程で得られた画像から測長方向の両端部の端部領域を抽出する端部抽出工程と、
    前記端部領域のそれぞれを開口部形状の測長方向と直交する方向に複数分割し、分割した各領域の開口部形状と対象物表面との境界点を求める境界点抽出工程と、
    前記端部領域それぞれにおける境界点のいずれか1点の距離、または各境界点の平均距離を計測し、開口部の長さとする測長工程と、
    を含む開口部長さ測定方法。
  2. 前記測長工程は、前記境界点抽出工程より得られた分割した各領域の境界点のうち、測長方向の境界点間の長さが最大または最小となる距離を開口部の長さとする請求項1記載の開口部長さ測定方法。
  3. 対象物の曲線状を有する開口部を撮像する撮像工程と、
    前記撮像工程で得られた画像から測長方向の両端部の端部領域を抽出する端部抽出工程と、
    前記端部領域のそれぞれを開口部形状の測長方向と直交する方向に複数分割し、分割した各領域の開口部形状と対象物表面との境界点を求める境界点抽出工程と、
    前記端部領域それぞれにおける境界点から近似円を求める近似円算出工程と、
    前記それぞれの近似円上の1点の距離を計測し、開口部の長さとする測長工程と、
    を含む開口部長さ測定方法。
  4. 前記撮像工程の後に、前記撮像工程で得られた画像から開口部形状を抽出する形状抽出工程をさらに含み、前記開口部形状から測長方向の両端部の端部領域を抽出する請求項3記載の開口部長さ測定方法。
  5. 前記形状抽出工程は、前記撮像工程で得られた画像からパターンマッチングにより行う請求項4記載の開口部長さ測定方法。
  6. 前記測長工程は、前記近似円それぞれの中心を通る直線と前記近似円それぞれとの交点を求め、前記交点のうち近似円の外側交点となる交点間の距離を計測し、開口部の長さとする請求項3から5のいずれか記載の開口部長さ測定方法。
  7. 前記測長工程は、開口部中心から前記近似円それぞれの中心を通る直線と前記近似円の交点を求め、前記交点のうちそれぞれの近似円の外側交点となる交点と、開口部中心との交点間の距離の合計を計測し、開口部の長さとすることを特徴とする請求項3から5のいずれか記載の開口部長さ測定方法。
  8. 前記開口部中心は、前記形状抽出工程より抽出した開口部形状から算出する請求項7記載の開口部長さ測定方法。
  9. 前記開口部は、対象物に形成された溝である請求項1〜8記載の開口部長さ測定方法。
  10. 対象物の材質が樹脂である請求項1〜9記載の開口部長さ測定方法。
  11. 請求項1〜10記載の開口部長さ測定方法を用いて、計測した開口部形状の長さが所定の範囲内であるか判別することを特徴とする開口部長さ検査装置。
  12. 対象物の開口部を撮像した画像から測長方向の両端部の端部領域を抽出する端部抽出ステップと、
    前記端部領域のそれぞれを開口部形状の測長方向と直交する方向に複数分割し、分割した各領域の開口部形状と対象物表面との境界点を求める境界点抽出ステップと、
    前記端部領域それぞれにおける境界点から近似円を求める近似円算出ステップと、
    前記それぞれの近似円上の1点の距離を計測し、開口部の長さとする測長ステップと、
    を含む開口部長さ測定プログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106595503A (zh) * 2015-10-20 2017-04-26 上海微创医疗器械(集团)有限公司 介入类医疗器械鱼嘴效应的测量系统及其测量方法
JP2018157961A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 株式会社日立製作所 超音波画像処理装置及び方法

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