JP2015113964A - 貼着式ホイールバランスウエイトおよびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】貼着作業性の確保や脱落防止を図れる貼着式ホイールバランスウエイトをロール状にして供給できるバランスウエイトロールを提供する。
【解決手段】本発明のバランスウエイトロール(R)は、連続した貼着テープの一方の粘着面にウエイト本体を貼着してなるテープ状の貼着式ホイールバランスウエイトを巻回したものである。本発明に係るウエイト本体は、可撓性を有する連続した薄帯状のインナーピース(11)と、インナーピースの外周面を覆うように折り重ねられた金属板片からなると共にウエイト本体が小分けされる前に隣接間で分離した状態でインナーピースの延在方向に沿って並列配置されているアウターピース(12)と、からなることを特徴とする。本発明によれば、複数のアウターピースを一度に把持して貼着することが容易であり、また貼着時に必要な押付力の低減も十分に図れるバランスウエイト(1)を、ロール状にして効率的に組付工場等へ供給できる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明のバランスウエイトロール(R)は、連続した貼着テープの一方の粘着面にウエイト本体を貼着してなるテープ状の貼着式ホイールバランスウエイトを巻回したものである。本発明に係るウエイト本体は、可撓性を有する連続した薄帯状のインナーピース(11)と、インナーピースの外周面を覆うように折り重ねられた金属板片からなると共にウエイト本体が小分けされる前に隣接間で分離した状態でインナーピースの延在方向に沿って並列配置されているアウターピース(12)と、からなることを特徴とする。本発明によれば、複数のアウターピースを一度に把持して貼着することが容易であり、また貼着時に必要な押付力の低減も十分に図れるバランスウエイト(1)を、ロール状にして効率的に組付工場等へ供給できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転アンバランスを解消するために車両用ホイールに貼着される貼着式ホイールバランスウエイトを効率的に供給できるバランスウエイトロールおよびその製造方法に関する。
自動車や二輪車の車輪のように高速回転する回転体に、振動原因となるアンバランスを解消するためにバランスウエイトが取り付けられる。このバランスウエイトには、車両用ホイールのリム外周縁にウエイト本体を係止する係止式(クリップ式またはフック式)と、そのリム内周面にウエイト本体(適宜、単に「ウエイト」ともいう。)を両面粘着テープなどで貼着する貼着式とがある。昨今では、意匠性に優れたアルミホイールが増え、その外観を保持するために貼着式のバランスウエイトが利用されることが多い。このような貼着式ホイールバランスウエイト(適宜「バランスウエイト」という。)に関する記載が、例えば、下記の特許文献1〜3にある。
特許文献1は、下面側(両面テープの貼着側)に溝条を設けた略帯状の鉄系ウエイトからなるバランスウエイトを提案している。このバランスウエイトは、ホイールのリム内周面へ貼着する際の拡径側に溝条があるため、リム内周面に沿って湾曲し易く、貼着時の押付力の低減や貼着後の反発力の低減を図り得る。
特許文献2は、隣接するウエイトの架橋部を、ウエイトよりも厚さや幅を低減した小断面とすることにより、ウエイト間の連結剛性を低下させて、貼着時の押付力の低減や貼着後の反発力の低減を図ったバランスウエイトを提案している。
ところで、特許文献1や特許文献2にあるような一体型のバランスウエイトは、ウエイト部とそれらを連結する架橋部を、単一の鋼材をプレス成形して一体的に形成している。このようなバランスウエイトでは、架橋部が高剛性であるため、複数のウエイト部を有する場合でも、バランスウエイトの一部を把持するだけで、その搬送、貼着位置合せ等を容易に行うことができ、貼着作業性に優れる(図12A参照)。
しかし、鋼材をプレス成形して形成される架橋部(ノッチ、溝条)の近傍は、加工硬化等により高強度となっている。このことは図13Aまたは図13Bからも明らかである。図13Aは、厚さ3.2mmの低炭素鋼板をプレス成形して形成された厚さ0.4mmの架橋部の近傍における硬さ分布を示している。図13Aから明らかなように、架橋部の表面近傍は母材の2〜2.5倍程度にまで加工硬化していることがわかる。図13Bは、架橋部近傍の断面を観察した金属組織写真である。図13Bからも明らかなように、架橋部近傍は金属組織が緻密化しており、高強度化していることがわかる。
このように一体型のバランスウエイトは、架橋部の周辺がプレス成形により高強度化しているため、その貼着時にリム内周面に沿って湾曲させるには大きな押付力が必要となる。さらに、その架橋部の高強度化に伴い、貼着後のバランスウエイトにはスプリングバックによる大きな反発力も作用し得る。大きな反発力の残存は、走行中におけるバランスウエイトの脱落を招来し得るため好ましくない。
一方、特許文献3では、そのような架橋部を設けず、金属板片を折り曲げてなる分離独立したウエイト部を両面テープ上に配列した分離型のバランスウエイトが提案されている。このようなバランスウエイトによれば、上述した押付力や反発力は実質的に作用しないため、貼着時の負荷低減や脱落防止を図り易い。しかし、分離型のバランスウエイトの場合、その一部を把持するだけでは複数のウエイト部を支持できず、バランスウエイトの搬送や貼着位置合せ等の貼着作業性が低下し得る(図12B参照)。
ところで、貼着式ホイールバランスウエイトは、その搬送性や取扱性等を考慮して、連続した貼着テープ(両面テープ)にウエイト本体を予め貼着したテープ状のものを、ロール状に巻回したバランスウエイトロールとして供給(納入)できると好都合である。
もっとも、前述した特許文献1や特許文献2にあるような一体型のバランスウエイトでは、各ウエイト間の連結剛性が大きいため、ロール状に巻回すること自体が困難である。仮に、それをロール状に巻回できたとしても、所定重量のバランスウエイトに小分けするためには、各ウエイトを連結している鋼製の架橋部を切断するために特別な工具(ペンチ等)が必要となり、その作業負荷は大きくなる。
一方、特許文献3にあるような分離型のバランスウエイトでは、バランスウエイトをロール状に巻回することも所定重量のバランスウエイトに小分けすることも容易である。しかし、上述したように、小分けしたバランスウエイトを車両用ホイールへ貼着するには、バランスウエイトの姿勢を保持するための治具等が必要となり、貼着作業性が好ましくない。
なお、特許文献4にあるように、タイヤを車両用ホイールへ組み付ける組付工場内において、その都度、所定長さに切断した両面テープに所定重量のウエイトを貼着し、そのバランスウエイトを車両用ホイールへ取付ける方法もある。しかし、このような方法を行うには、専用の複雑な装置が別途必要となるため好ましくない。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものである。すなわち、バランスウエイトの搬送や貼着位置合せ等の貼着作業性を確保しつつ、貼着時の押付力の低減による貼着時の負担軽減とバランスウエイトの反発力の低減による貼着後の脱落防止とを図れる貼着式ホイールバランスウエイトを効率的に供給できるバランスウエイトロールおよびその製造方法を提供する。
本発明者はこの課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、可撓性を有する連続した薄帯状のインナーピースの外周囲に分離したアウターピースを配列配置してなるバランスウエイトをロール状に巻回することを思い付き、これを発展させることにより、以降に述べる本発明を完成させるに至った。
《バランスウエイト》
《バランスウエイト》
本発明のバランスウエイトロールは、連続した貼着テープの一方の粘着面にウエイト本体を貼着してなるテープ状の貼着式ホイールバランスウエイトを巻回したバランスウエイトロールであって、前記ウエイト本体は、可撓性を有する連続した薄帯状のインナーピースと、該インナーピースの外周面を覆うように折り重ねられた金属板片からなると共に該ウエイト本体が小分けされる前に隣接間で分離した状態で該インナーピースの延在方向に沿って並列配置されているアウターピースと、からなることを特徴とする。
本発明のバランスウエイトロールは、テープ状の貼着式ホイールバランスウエイト(適宜、単に「バランスウエイト」ともいう。)を巻回したものである。このバランスウエイトを構成するウエイト本体は、分離されたアウターピースと、その略中央を貫く可撓性を有する連続した薄帯状のインナーピースとからなり、小分け前に各アウターピースは一連のインナーピースにより連結された状態となっている。このため、ロール状に巻回することが容易であり、バランスウエイトロールとして効率的な提供が可能となる。
また、可撓性に富んだインナーピースは、通常、薄い軟質材からなり、特別な工具等を用いたりすることなく、ウエイト本体の隣接間において、容易に切断され得るため、バランスウエイトロールから所定重量のバランスウエイトを小分けする際の作業負担は小さい。
また、小分けされたバランスウエイトは、隣接するアウターピース間で曲がり(回転変位)を生じ易く、一連のウエイト本体がホイールのリム内周面に沿って湾曲し易い。従って、非常に低い押付力でバランスウエイトをホイールのリム内周面に沿って貼着できる。また、その貼着後に隣接するアウターピース間で大きな反発力も生じないため、貼着後のバランスウエイトの脱落を十分に抑止できる。このように本発明のバランスウエイトによれば、貼着時に必要な押付力および貼着後に作用する反発力を大幅に低減できるため、バランスウエイトの貼着負担を大幅に軽減できると共に貼着されたバランスウエイトの脱落を効果的に防止できる。
次に、小分けされたバランスウエイトは、一連のアウターピースが、その略中央を貫く薄帯状のインナーピースにより連結されているため、バランスウエイトの一部を把持するだけでも、複数のアウターピースを一体的に扱うことができる。従って、小分けされたバランスウエイトの貼着作業性(搬送や位置合せ等)も十分に確保されている。なお、インナーピースはアウターピースに対して十分に薄く、しかもアウターピースの略中央に配設されているため、一連のアウターピース(ウエイト本体)がリム内周面に沿って湾曲することを実質的に阻害することもない。
さらにバランスウエイトは、リム内周面の狭範囲内に集中的に貼着させるほど効率的なバランス調整が可能となる。本発明のバランスウエイトは、ウエイトピースの隣接間にノッチをいれる従来タイプのバランスウエイトと比べて、ウエイトピース間の隙間を小さくすることができるため、バランスウエイトの全長を短くでき、より効率的なバランス調整が可能となる。またバランスウエイトは、最小径のホイールのリム内周面(曲率半径が155mmのリム内周面)に沿って湾曲する程度で十分であり、ロール状に巻回されることを考慮しても、過度に湾曲する必要は無い。そこでアウターピース間の間隙は、アウターピース(ウエイト本体)の厚さやアウターピース同士が隣接する端面形状等にも依るが、通常、僅か(例えば0.05〜0.5mm程度)でよい。この場合、インナーピースにより架橋された一連のアウターピースは、バランスウエイトの湾曲に伴い、隣接するアウターピースの対向端面同士で干渉するようになる。そのため本発明に係るバランスウエイトは、自ずと、その湾曲度合が所定範囲内に制限される。このような観点からも、本発明に係るバランスウエイトは、その一部を把持するだけで、その搬送や位置合せ等の貼着作業を効率的に行うことができ、図12Bに示すような状態にはなり難い。
なお、本発明に係るバランスウエイトの場合、コスト的、重量的に大きな部分を占めるアウターピースが金属板(片)を折り重ねて成形(折り曲げ成形)したものからなる。金属板は安価であり、その成形も高歩留まりで比較的容易に行える。また、そのバランスウエイトをロール状にして供給できるため、搬送性や取扱性にも優れる。従って本発明によれば、バランスウエイト自体の低コスト化のみならず、その供給や車両用ホイールへの貼付等に伴う各種コストの低減を図れる。
《バランスウエイトロールの製造方法》
本発明は、上述したバランスウエイトロールの製造方法としても把握できる。
(1)すなわち本発明は、連続した貼着テープの一方の粘着面にウエイト本体を貼着してなるテープ状の貼着式ホイールバランスウエイトを巻回したバランスウエイトロールの製造方法であって、可撓性を有する連続した薄帯状の芯材と帯状の金属板を折り曲げてなり該芯材を包囲する外材とからなる帯状の合成材を半抜き加工する半抜き工程と、該半抜き加工された部分を平押し加工する平押し工程とを備え、該芯材を分断せずに該外材を分断して、該連続した芯材をインナーピースとし該分断した外材をアウターピースとしてなる前記ウエイト本体が得られることを特徴とするバランスウエイトロールの製造方法としても把握できる。なお、合成材は、例えば、外材をロールフォーミング加工工程により得ることができる。
本発明は、上述したバランスウエイトロールの製造方法としても把握できる。
(1)すなわち本発明は、連続した貼着テープの一方の粘着面にウエイト本体を貼着してなるテープ状の貼着式ホイールバランスウエイトを巻回したバランスウエイトロールの製造方法であって、可撓性を有する連続した薄帯状の芯材と帯状の金属板を折り曲げてなり該芯材を包囲する外材とからなる帯状の合成材を半抜き加工する半抜き工程と、該半抜き加工された部分を平押し加工する平押し工程とを備え、該芯材を分断せずに該外材を分断して、該連続した芯材をインナーピースとし該分断した外材をアウターピースとしてなる前記ウエイト本体が得られることを特徴とするバランスウエイトロールの製造方法としても把握できる。なお、合成材は、例えば、外材をロールフォーミング加工工程により得ることができる。
(2)また本発明は、連続した貼着テープの一方の粘着面にウエイト本体を貼着してなるテープ状の貼着式ホイールバランスウエイトを巻回したバランスウエイトロールの製造方法であって、可撓性を有する連続した薄帯状の芯材の外周面に金属板片を覆うように折り重ねる折重工程を備え、該連続した芯材をインナーピースとし該芯材を包囲する分離独立した金属板片をアウターピースとする前記ウエイト本体が得られることを特徴とするバランスウエイトロールの製造方法としても把握できる。
(3)本発明の製造方法は、上述したウエイト本体に係る製造工程の他、連続した貼着テープの粘着面にウエイト本体を順次貼着して並設したテープ状の貼着式ホイールバランスウエイトを得る貼着工程、その貼着式ホイールバランスウエイトを巻回する巻回工程等を適宜備える。
《その他》
(1)インナーピースが「連続した薄帯状」であるとは、バランスウエイトを小分けする前のインナーピースがテープ状またはシート状であることを意味する。また、インナーピースに係る「可撓性」とは、帯状に連なるバランスウエイトを支障なく巻回できる程度に撓むことを意味する。少なくとも、アウターピースよりも剛性(ヤング率)が小さい材質からなると好適である。具体的には、そのインナーピースが金属製ではなく、樹脂製、ゴム製または紙製等のテープ(ベルトまたはバンド)からなると好ましい。なお、通常、アウターピースは金属製であるが、特に鉄製(鋼板製)であると、環境的にも好ましい。
(1)インナーピースが「連続した薄帯状」であるとは、バランスウエイトを小分けする前のインナーピースがテープ状またはシート状であることを意味する。また、インナーピースに係る「可撓性」とは、帯状に連なるバランスウエイトを支障なく巻回できる程度に撓むことを意味する。少なくとも、アウターピースよりも剛性(ヤング率)が小さい材質からなると好適である。具体的には、そのインナーピースが金属製ではなく、樹脂製、ゴム製または紙製等のテープ(ベルトまたはバンド)からなると好ましい。なお、通常、アウターピースは金属製であるが、特に鉄製(鋼板製)であると、環境的にも好ましい。
(2)本発明のバランスウエイトロールは、基本的に貼着テープを含むバランスウエイトを巻回したものであるが、適宜、インナーピースにより分離したアウターピースが帯状に連なったウエイト本体だけを巻回したものでもよい。このような場合でも、組付工場等で別途用意した貼着テープ(両面テープ)を用いることにより、バランスウエイトロールから小分けしたバランスウエイトを車両用ホイールへ順次貼着することができる。
発明の実施形態を挙げて本発明をより詳しく説明する。以下の実施形態を含め、本明細書で説明する内容は、本発明のバランスウエイトロールのみならず、その製造方法にも適宜適用される。上述した本発明の構成に、以降に示す構成中から任意に選択した一つまたは二つ以上の構成を付加することができる。製造方法に関する構成は、プロダクトバイプロセスとして理解すればバランスウエイトロールに関する構成ともなり得る。なお、いずれの実施形態が最良であるか否かは、対象、要求性能等によって異なる。
《ウエイト本体》
(1)ウエイト本体は、芯材であるインナーピースと、その外周囲を覆うように折り重ねられた外材(金属板または金属板片)からなるアウターピースにより構成される。インナーピースの長さ、ウエイト本体の長さ、一本のインナーピースに並列配置されるアウターピースの個数等は問わない。これまでバランスウエイトロールは、所定のグラム数毎に分けて出荷されていた。しかし、本発明のバランスウエイトロールを用いれば、それを所定長さで切り取る(小分けする)ことにより、車両用ホイールへ貼着される毎に所定重量のバランスウエイトを得ることができる。その切断位置は隣接するアウターピース間(インナーピースによる架橋部分)である。切断対象は、その切断位置にあるインナーピース(さらには貼着テープ)であり、インナーピースの材質にもよるが、通常、それらは手や鋏等により容易に切断され得る。
(1)ウエイト本体は、芯材であるインナーピースと、その外周囲を覆うように折り重ねられた外材(金属板または金属板片)からなるアウターピースにより構成される。インナーピースの長さ、ウエイト本体の長さ、一本のインナーピースに並列配置されるアウターピースの個数等は問わない。これまでバランスウエイトロールは、所定のグラム数毎に分けて出荷されていた。しかし、本発明のバランスウエイトロールを用いれば、それを所定長さで切り取る(小分けする)ことにより、車両用ホイールへ貼着される毎に所定重量のバランスウエイトを得ることができる。その切断位置は隣接するアウターピース間(インナーピースによる架橋部分)である。切断対象は、その切断位置にあるインナーピース(さらには貼着テープ)であり、インナーピースの材質にもよるが、通常、それらは手や鋏等により容易に切断され得る。
ウエイト本体を構成するアウターピースの材質やサイズは問わない。アウターピースは、例えば、鉄系材(純鉄または鉄鋼等の鉄合金)、銅系材(純銅または銅合金)、亜鉛合金などの金属材からなると好ましい。特に、予め防錆処理がなされた金属材(例えば亜鉛メッキ鋼板等)を用いると、バランスウエイトの防錆処理を削減でき、バランスウエイトの製造コスト低減を図れる。
インナーピースには、可撓容易な樹脂材(例えば、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、等の高分子材)、ゴム材、布材、繊維材、紙材等を用いることができる。
(2)本発明に係るアウターピースは、インナーピースを囲繞するように金属板(金属板片を含む。)を折り曲げてなる。本発明では、その折り曲げ方を問わないが、折り曲げ方により金属板の両端部を、インナーピースの略中央部で突合せ状態とさせたり、部分的に重ねたり、インナーピースの端面側で略平行にしたりできる。
バランスウエイトの意匠性、生産性または貼着テープへの貼着性等を考慮すると、金属板の両端部がインナーピースの略中央部で対峙した対峙部となっていると好ましい。しかも、そのような対峙部が貼着テープ側に配置されていると、バランスウエイトをリム内周面に貼着した際の意匠性がより向上し得る。従ってアウターピースは、金属板片の両端が対峙する対峙部が貼着テープに貼着される裏面側に配置されていると好適である。なお、対峙部は、対峙する両端面が離間状態にあっても、当接状態(突合せ状態)となっていてもよい。
(3)分離独立したアウターピースが複数配設されているバランスウエイトをリム内周面に貼着した場合、隣接するアウターピース間の間隙は、インナーピースに対して内周側(ホイールの中心側)で縮小し、その反対側である外周側(リム内周面側)で拡大する。そこでアウターピースは、並列配置される隣接間の間隙が貼着テープに貼着される裏面側よりも貼着テープの反対側である表面側で大きいと、貼着時に隣接するアウターピースの内周側端部における過度な干渉が回避されて好ましい。ちなみに、ウエイト本体の厚さにも依るが、そのような間隙は、通常、0.1〜0.5mm程度であり、表面側と裏面側の間隙差も0.05〜0.2mm程度で十分である。なお、本発明の製造方法に係る半抜き工程および平押し工程を行うと、その間隙差の調整も併せて行うことができる。
(4)アウターピースの具体的な形状や成形方法(折曲方法)は種々あり得る。例えば、アウターピースは、インナーピースの外周囲を一重で囲繞しても二重以上で囲繞してもよい。またバランスウエイトのリム内周面への貼着性を高めるために、各アウターピース自体がリム内周面に応じて適度に湾曲していてもよい。さらにバランスウエイトは、予め防錆処理された金属板を用いると好ましいが、成形後に別途、アルミ銀粉塗装などのメタリック塗装、亜鉛クロメート処理、ジオメット(登録商標)処理またはマグニ処理などの防錆処理がなされてもよい。
《貼着テープ》
貼着テープは、リム内周面へ貼着される側に粘着面を有し、出荷時にはその粘着面に剥離紙が付されている。貼着テープは、クッション材付きの両面粘着テープであると好ましい。これにより、アウターピースやリム内周面の微妙な凹凸がそのクッション材で吸収され、バランスウエイトの貼着性や耐脱落性の向上が図られる。特に、アウターピースの対峙部が貼着テープの粘着面に貼着される場合、クッション材があると好ましい。
貼着テープは、リム内周面へ貼着される側に粘着面を有し、出荷時にはその粘着面に剥離紙が付されている。貼着テープは、クッション材付きの両面粘着テープであると好ましい。これにより、アウターピースやリム内周面の微妙な凹凸がそのクッション材で吸収され、バランスウエイトの貼着性や耐脱落性の向上が図られる。特に、アウターピースの対峙部が貼着テープの粘着面に貼着される場合、クッション材があると好ましい。
《製造方法》
バランスウエイト(特にアウターピース)は種々の方法で製造できるが、低コストで歩留まりよく生産するために冷間成形(プレス成形、型鍛造等)が好適である。
バランスウエイト(特にアウターピース)は種々の方法で製造できるが、低コストで歩留まりよく生産するために冷間成形(プレス成形、型鍛造等)が好適である。
[実施例1]
《バランスウエイトロール》
本発明を具体的に説明するために、その一実施例であるバランスウエイトロールRの斜視図を図1に、それを構成するバランスウエイト1を図2Aおよび図2B(適宜、両者を併せて「図2」という。)に示した。バランスウエイトロールRは、円筒状の巻芯Cの外周囲に両面粘着テープTを内周側(巻芯C側)として、バランスウエイト1を密に巻回したものである。バランスウエイト1は、ウエイト本体を構成する薄帯状のインナーピース11と、インナーピース11の延在方向に連なる分離独立した複数のアウターピース12と、アウターピース12の裏面12bに一方の粘着面が貼着される両面粘着テープT(図2Bでは、あえて貼着テープを省略して示した。)とからなる。
《バランスウエイトロール》
本発明を具体的に説明するために、その一実施例であるバランスウエイトロールRの斜視図を図1に、それを構成するバランスウエイト1を図2Aおよび図2B(適宜、両者を併せて「図2」という。)に示した。バランスウエイトロールRは、円筒状の巻芯Cの外周囲に両面粘着テープTを内周側(巻芯C側)として、バランスウエイト1を密に巻回したものである。バランスウエイト1は、ウエイト本体を構成する薄帯状のインナーピース11と、インナーピース11の延在方向に連なる分離独立した複数のアウターピース12と、アウターピース12の裏面12bに一方の粘着面が貼着される両面粘着テープT(図2Bでは、あえて貼着テープを省略して示した。)とからなる。
インナーピース11は、例えば、厚さ0.4mm×幅15mmの塩化ビニールシート(テープ)からなる。アウターピース12は、そのインナーピース11の外周面を覆うように折り重ねた金属板(冷間圧延鋼板:SPC/例えば板厚1.6mm×幅40mm)を、所定の長さ単位(例えば10mm)毎に切断して、分離独立させてなる。
アウターピース12は、図2Bに示すように、金属板片の両端部が対峙する対峙部12cがインナーピース11の幅方向の略中央に配置されるように折り曲げられている。また、インナーピース11の延在方向に隣接するアウターピース12同士は、僅かな間隙が形成されている。具体的にいうと、アウターピース12の表面12a側には間隙13a(例えば0.2mm)が、アウターピース12の裏面12b側には間隙13aよりも小さい間隙13b(例えば0.1mm)が形成されている。
《製造方法》
(1)成形加工
上述したバランスウエイト1の製造工程を図3に示した。先ず、ステップS1〜S8に示すように、ロールフォーミング加工により、アウターピース12を構成する上述した金属板からなる外材120を、徐々に平板状から折り重なった状態へ成形していく。この成形途中である外材120を略U字状に成形した段階で、その内側に芯材110を挿入する(ステップS3)。芯材110を内包した外材120をさらに成形することにより、芯材110の外周面に密接してその外周面を覆うように外材120が折り重ねられた帯状の合成材10が得られる(ステップS8)。
(1)成形加工
上述したバランスウエイト1の製造工程を図3に示した。先ず、ステップS1〜S8に示すように、ロールフォーミング加工により、アウターピース12を構成する上述した金属板からなる外材120を、徐々に平板状から折り重なった状態へ成形していく。この成形途中である外材120を略U字状に成形した段階で、その内側に芯材110を挿入する(ステップS3)。芯材110を内包した外材120をさらに成形することにより、芯材110の外周面に密接してその外周面を覆うように外材120が折り重ねられた帯状の合成材10が得られる(ステップS8)。
(2)切断加工(半抜き加工)
こうして得られた合成材10を、所定ピッチで外材120のみの切断加工を行うと、連続したインナーピース11の外周囲に分離独立したアウターピース12が並列配置されたバランスウエイト1が得られる(ステップS9)。合成材10の切断加工方法は、種々考えられるが、量産性や生産コスト等を考慮すると、図4A〜図4C(適宜、これらを併せて図4という。)に示す半抜き加工および平押し加工(両者を併せて単に「半抜き加工」ともいう。)を利用すると好ましい。
こうして得られた合成材10を、所定ピッチで外材120のみの切断加工を行うと、連続したインナーピース11の外周囲に分離独立したアウターピース12が並列配置されたバランスウエイト1が得られる(ステップS9)。合成材10の切断加工方法は、種々考えられるが、量産性や生産コスト等を考慮すると、図4A〜図4C(適宜、これらを併せて図4という。)に示す半抜き加工および平押し加工(両者を併せて単に「半抜き加工」ともいう。)を利用すると好ましい。
これらの加工は、例えば、図4に示す成形型Fを用いて行うことができる。成形型Fは、所定段差(例えば、外材120の板厚の1/2〜1/3程度)を設けた上型P(パンチ)および下型D(ダイ)からなる。上型Pは、ガイドG側に平坦な下面Paと、下面Paからほぼ直角に切り立った垂直面Pbと、下面Paよりも上記の所定段差分だけ上方にシフトした平坦な下面Pcを有する。下型Dは、ガイドG側に平坦な上面Daと上面Daからほぼ直角に切り立った垂直面Dbと上面Daよりも上記の所定段差分だけ上方にシフトした平坦な上面Dcを有する。なお、本実施例では、垂直面Pbと垂直面Dbが垂直方向に関して重なるゼロクリアランスまたは両面が垂直方向に関して僅かにオーバーラップするマイナスクリアランスとなるように、上型Pと下型Dの配置を設定した。
この成形型Fを用いて、次のように外材120の切断加工を行った。先ず、合成材10をガイドGに沿って成形型F内へ所定ピッチ分づつ送る。その後、下面Paと上面Daの距離がバランスウエイト1の所望厚さとなるまで、上型Pを上方から下方へ駆動する。これにより上型Pと下型Dの間に配設された合成材10は、下面Paと垂直面Pbにより形成される上刃と、垂直面Dbと上面Dcにより形成される下刃とによって、上記の所定段差分だけ剪断される(半抜き工程)。但し、所定段差は、外材120の板厚の1/2〜1/3程度であるため、この段階では、芯材110の上面側および下面側にある外材120は、それぞれ未切断部分を残した状態となっている。また外材120の未切断部分に挟持されている芯材110は、半抜き加工後の合成材10の形状(図4B参照)に応じて基本的に変形するのみであり、切断はされない。
この半抜き加工後、上型Pを上方へ駆動して、図4Bに示すように、加工後の合成材10をアウターピース12の長さ分(ピッチ)だけ送る。この後、上述した場合と同様に上型Pを下型Dに向けて再度駆動する。すると、図4Cに示すように、上刃(下面Paおよび垂直面Pb)と下刃(垂直面Dbと上面Dc)との間では、上述した場合と同様な半抜き加工が繰り返しなされる。これと並行して、先に半抜き加工された合成材10の部分が平坦な下面Pcと上面Dcとの間で平押しされる(平押し工程)。この平押し加工により、半抜き加工後に残存していた外材120のそれぞれの未切断部分は、分離される。こうして分離独立したアウターピース12が、外材120から成形される。この際、芯材110は、半抜き加工時とは逆方向に変形するのみであり、切断はされない。従って、上述した半抜き加工および平押し加工を繰り返し行うことにより、連続した薄帯状の芯材110からなるインナーピース11に、分離独立したアウターピース12が並列配置されたウエイト本体が得られる。
参考として、上述したインナーピース11を、板厚0.4mm×幅15mmの低炭素鋼板(SPC)からなるインナーピース911に変更して半抜き加工を行ったウエイト本体を、インナーピース911の延在方向に沿って切断したときの断面を図5に示した。図5からもわかるように、インナーピース911は切断されていないが、その上下面側にあるアウターピース12は切断分離されている。また、上記の半抜き加工および平押し加工を行うと、理由は必ずしも定かではないが、アウターピース12の対峙部12c側の間隙13bが、その反対面側の間隙13aよりも小さくなっている。このため、その対峙部12c側を両面粘着テープに貼着する裏面側(リム内周面側)とし、その反対面側を表面側とすると、湾曲性および意匠性に優れたバランスウエイト1を得ることができる。参考に、そのウエイト本体の表面、裏面および端面(延在方向に垂直な断面)の様子を図6にまとめて示した。
樹脂類、ゴム類または紙類等からなるインナーピース11は、当然、鋼板からなるインナーピース911よりも低剛性(ヤング率)であり、可撓性に優れる。従って、本実施例に係るバランスウエイト1の場合、断面自体は図5とほぼ同様であるが、図5に示したもの(参考例)よりもさらに湾曲性(可撓性)に優れる。但し、本実施例に係るバランスウエイト1は、図12Bに示すように完全に分離独立したウエイト本体のみからなるものとは異なり、隣接するアウターピース12同士がそれらの中央を貫くインナーピース11により連結された状態となっており、しかも、アウターピース12の隣接する間隙も狭い。このため本実施例に係るバランスウエイト1は、ある程度撓むと、インナーピース11に支持されつつ、隣接するアウターピース12間で干渉が生じて、それ以上は撓まない。換言すれば、容易に巻回できると共に貼着後の脱落懸念を生じない程度に十分な可撓性を有する一方、車両用ホイールへの貼着作業性を低下させるほどには撓まない。こうして本実施例のバランスウエイトロールRによれば、良好な貼着作業性と貼着後の脱落防止を図れるバランスウエイト1をロール状にして効率的に組付工場等へ供給可能となる。
《評価》
上述した半抜き加工および平押し加工により製造した参考例(薄鋼板からなるインナーピース911を用いたもの)に係るウエイト本体と、既述した特許文献1に係るウエイト本体(比較例1)と、特許文献2に係るウエイト本体(比較例2)とを用意し、それぞれを湾曲させる際の押付力およびその押付後の反発力を評価した。各ウエイト本体の詳細な形状は図7に示した。
上述した半抜き加工および平押し加工により製造した参考例(薄鋼板からなるインナーピース911を用いたもの)に係るウエイト本体と、既述した特許文献1に係るウエイト本体(比較例1)と、特許文献2に係るウエイト本体(比較例2)とを用意し、それぞれを湾曲させる際の押付力およびその押付後の反発力を評価した。各ウエイト本体の詳細な形状は図7に示した。
押付力および反発力の測定は、図8に示すようにして行った。すなわち、市販車中でリム内径が最小(曲率半径:155mm)となるホイールと同様な内周曲面を備えた試験台上に、ウエイト本体を配置し、そのウエイト本体を押付治具で押圧する。その押付治具に作用する荷重とストローク量を連続的に計測する。計測は、ウエイト本体が試験台の内周曲面に沿って湾曲し終えて、印加する荷重が急上昇するまで行う。こうして計測中に作用させた荷重とストローク量の積分値から、ウエイト本体の湾曲に要した仕事量(エネルギー)を算出する。これを押付力として評価した。
次に、押付治具による押付荷重が急上昇したところから開始して、押付治具に印加する荷重を除荷していき、ウエイト本体の反発力により押付治具に作用する荷重とストローク量を、その荷重がゼロになるまで測定する。こうして計測中に受けた荷重とストローク量の積分値から、ウエイト本体のスプリングバックによる仕事量(エネルギー)を算出し、これを反発力として評価した。これらの測定を一試料あたり3回行い、それぞれのウエイト本体について得られた押付力と反発力の関係を図9に示した。なお、図9には、荷重の印加と除荷を行う引張試験機のストローク量を、そのストローク速度に基づいて換算した力積によって、各押付力と各反発力を表示した。
図9から明らかなように、参考例に係るウエイト本体を用いれば、従来のウエイト本体を用いた場合よりも、非常に低い押付力でリム内周面に沿って湾曲し得ることがわかる。また反発力も、参考例に係るウエイト本体を用いれば、従来のウエイト本体よりも十分に小さくなることがわかった。参考例のように薄鋼板からなるインナーピース911を用いた場合ですら、ウエイト本体に作用する押付力と反発力を共に大幅に低減できることから、本実施例に係るインナーピース11を用いると、押付力と反発力のさらなる低減が可能となる。従って本実施例に係るバランスウエイト1を用いれば、バランスウエイトロールRとしての供給が可能になると共に、良好な貼着作業性の確保や貼着後の脱落抑止等を図ることができる。
[実施例2]
バランスウエイト1の変形例であるバランスウエイト2を図10に示した。バランスウエイト2もバランスウエイト1と同様に、ウエイト本体が薄帯状のインナーピース21と、インナーピース21の延在方向に連なる分離独立した複数のアウターピース22とからなる。但し、バランスウエイト2は、バランスウエイト1とは異なり、予め所定の大きさに切断された金属板片を一つずつインナーピース21の外周面に密接してその外周面を覆うように折り重ねること(折重工程)によりアウターピース22が形成されている。本実施例の場合、アウターピース22のピッチ(隣接するアウターピース22間の間隙)の変更さらにはアウターピース22の大きさ(重量)の変更等を行い易い。
バランスウエイト1の変形例であるバランスウエイト2を図10に示した。バランスウエイト2もバランスウエイト1と同様に、ウエイト本体が薄帯状のインナーピース21と、インナーピース21の延在方向に連なる分離独立した複数のアウターピース22とからなる。但し、バランスウエイト2は、バランスウエイト1とは異なり、予め所定の大きさに切断された金属板片を一つずつインナーピース21の外周面に密接してその外周面を覆うように折り重ねること(折重工程)によりアウターピース22が形成されている。本実施例の場合、アウターピース22のピッチ(隣接するアウターピース22間の間隙)の変更さらにはアウターピース22の大きさ(重量)の変更等を行い易い。
[実施例3]
バランスウエイト1の他の変形例であるバランスウエイト3を図11に示した。バランスウエイト3もバランスウエイト1、2と同様に、ウエイト本体が薄帯状のインナーピース31と、インナーピース31の外周面に密接してその外周面を覆うように折り重ねられインナーピース31の延在方向に連なる分離独立した複数のアウターピース32とからなる。但し、このアウターピース32は、アウターピース12、22と異なり、金属板を中央で二つ折りしてなり、その両端部がインナーピース31の中央ではなくインナーピース31の一方の端部側で重ね合わされてなる。
バランスウエイト1の他の変形例であるバランスウエイト3を図11に示した。バランスウエイト3もバランスウエイト1、2と同様に、ウエイト本体が薄帯状のインナーピース31と、インナーピース31の外周面に密接してその外周面を覆うように折り重ねられインナーピース31の延在方向に連なる分離独立した複数のアウターピース32とからなる。但し、このアウターピース32は、アウターピース12、22と異なり、金属板を中央で二つ折りしてなり、その両端部がインナーピース31の中央ではなくインナーピース31の一方の端部側で重ね合わされてなる。
R バランスウエイトロール
1 (貼着式ホイール)バランスウエイト
11 インナーピース
12 アウターピース
12b アウターピースの裏面(貼着テープ側)
12c 対峙部
T 両面粘着テープ(貼着テープ)
1 (貼着式ホイール)バランスウエイト
11 インナーピース
12 アウターピース
12b アウターピースの裏面(貼着テープ側)
12c 対峙部
T 両面粘着テープ(貼着テープ)
Claims (7)
- 連続した貼着テープの一方の粘着面にウエイト本体を貼着してなるテープ状の貼着式ホイールバランスウエイトを巻回したバランスウエイトロールであって、
前記ウエイト本体は、
可撓性を有する連続した薄帯状のインナーピースと、
該インナーピースの外周面を覆うように折り重ねられた金属板片からなると共に該ウエイト本体が小分けされる前に隣接間で分離した状態で該インナーピースの延在方向に沿って並列配置されているアウターピースと、
からなることを特徴とするバランスウエイトロール。 - 前記インナーピースは、樹脂類、ゴム類または紙類からなり、
前記アウターピースは、鋼板からなる請求項1に記載のバランスウエイトロール。 - 前記アウターピースは、並列配置される隣接間の間隙が前記貼着テープに貼着される裏面側よりも該貼着テープの反対側である表面側で大きい請求項1または2に記載のバランスウエイトロール。
- 前記アウターピースは、前記金属板片の両端部が対峙する対峙部が前記貼着テープの粘着面に対向する裏面側に配置されている請求項1〜3のいずれかに記載のバランスウエイトロール。
- 連続した貼着テープの一方の粘着面にウエイト本体を貼着してなるテープ状の貼着式ホイールバランスウエイトを巻回したバランスウエイトロールの製造方法であって、
可撓性を有する連続した薄帯状の芯材と帯状の金属板を折り曲げてなり該芯材を包囲する外材とからなる帯状の合成材を半抜き加工する半抜き工程と、
該半抜き加工された部分を平押し加工する平押し工程とを備え、
該芯材を分断せずに該外材を分断して、該連続した芯材をインナーピースとし該分断した外材をアウターピースとしてなる前記ウエイト本体が得られることを特徴とするバランスウエイトロールの製造方法。 - 前記合成材は、前記外材をロールフォーミング加工工程により得られる請求項5に記載のバランスウエイトロールの製造方法。
- 連続した貼着テープの一方の粘着面にウエイト本体を貼着してなるテープ状の貼着式ホイールバランスウエイトを巻回したバランスウエイトロールの製造方法であって、
可撓性を有する連続した薄帯状の芯材の外周面に金属板片を覆うように折り重ねる折重工程を備え、
該連続した芯材をインナーピースとし該芯材を包囲する分離独立した金属板片をアウターピースとする前記ウエイト本体が得られることを特徴とするバランスウエイトロールの製造方法。
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JP2013258668A JP2015113964A (ja) | 2013-12-13 | 2013-12-13 | 貼着式ホイールバランスウエイトおよびその製造方法 |
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JP (1) | JP2015113964A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019003702A1 (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-03 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 動力伝達軸及びその製造方法 |
-
2013
- 2013-12-13 JP JP2013258668A patent/JP2015113964A/ja active Pending
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